JPH0745720B2 - アルミニウム合金材の不透明陽極酸化皮膜形成方法 - Google Patents

アルミニウム合金材の不透明陽極酸化皮膜形成方法

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JPH0745720B2
JPH0745720B2 JP23517186A JP23517186A JPH0745720B2 JP H0745720 B2 JPH0745720 B2 JP H0745720B2 JP 23517186 A JP23517186 A JP 23517186A JP 23517186 A JP23517186 A JP 23517186A JP H0745720 B2 JPH0745720 B2 JP H0745720B2
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明 橋本
清志 多田
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昭和アルミニウム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、アルミニウム合金材の不透明陽極酸化皮膜
形成方法に関するものである。
従来技術とその問題点 アルミニウム合金材の不透明陽極酸化皮膜形成方法とし
てはいくつかのものが知られている。
たとえば、電解液としてしゅう酸チタンカリウムを用い
て電解処理するエマタール法やいわゆるクロム酸法が知
られている。しかし、前者は電解液が高価である上に、
電解処理浴の管理が煩雑であり、後者はクロムによる公
害問題の生じるおそれがある上に、皮膜生成速度が遅い
という難点があった。
また、予め下地アルミニウム面を化学的梨地処理によっ
て粗面化し、つぎに通常の陽極酸化処理を施す方法も知
られている。しかし、この方法では、梨地処理浴の老化
が激しいので、品質の均一性を維持するために梨地処理
浴の管理を十分に行なわなければならないばかりか、皮
膜が不透明にならないことも多かった。
そこで本出願人は、上記の各問題点を解決するため、つ
ぎの、アルミニウムの不透明陽極酸化皮膜の形成方法を
すでに提案した。この提案に係る方法は、特公昭54−32
617号公報に開示されているように、概略、Cu0.05〜4.0
%を含むアルミニウム基合金よりなるアルミニウム合金
材にしゅう酸電解浴で陽極酸化皮膜を形成する第1工程
と、同一電解浴で電圧を前の電圧値から5〜35Vに急激
に降下させて定電圧電解処理して陽極酸化皮膜を不透明
化する第2工程とからなるものであるが、つぎのような
点に関しては必ずしも充分満足のいくものではなかっ
た。すなわち、同方法を適用できるアルミニウム合金材
としては、主要成分としてのCuを0.05〜4.0%含むもの
に限られるため、材料選択の幅が比較的狭かった。また
特に、クリーム色の不透明皮膜を形成する場合には、第
1工程を交直重畳電解によらなければならず、同電解処
理製品の短所である、皮膜の厚さおよび色のばらつきが
生じやすかった。
この発明は、上記の実情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、Cuを主要成分として含まないアルミニ
ウム基合金からなり、かつ主要成分の範囲が比較的広い
アルミニウム合金材に、不透明酸化皮膜を簡単な処理浴
管理で短時間に形成することができ、コスト的にも有利
であり、かつ公害問題が発生するおそれがなく、特にク
リーム色の不透明酸化皮膜を得る場合には、交直重畳電
解による必要のない、アルミニウム合金材の不透明陽極
酸化皮膜形成方法を提供することにある。
問題点の解決手段 この発明によるアルミニウム合金材の不透明陽極酸化皮
膜形成方法は、Mg0.5〜6.0%を含むアルミニウム基合金
よりなるアルミニウム合金材をしゅう酸電解浴で陽極酸
化処理して表面に陽極酸化皮膜を形成する第1工程と、
引続いて同一電解浴で電圧を前の電圧値から5〜35Vに
急激に降下させて定電圧電解処理して陽極酸化皮膜を不
透明化する第2工程とからなることを特徴とする。なお
この明細書において%は重量基準とする。
ここでアルミニウム基合金のMgの含有量は、0.5%未満
では、満足すべき不透明度が得られず、逆に6.0%を超
えると、熱間および冷間の加工性が悪くなる上、耐応力
腐食割れ性も低下するので、0.5〜6.0%の範囲に限定さ
れる。
第1工程は、上記アルミニウム基合金を、しゅう酸電解
浴で、交流、直流または交流・直流の重畳流によって、
所定厚さの皮膜が得られるまで陽極酸化電解処理するも
のである。ここでしゅう酸の濃度は好ましくは1〜5
%、特に好ましくは2〜3%である。この電解は、定電
流電解であっても定電圧電解であってもよい。
第2工程は、第1工程における電圧から所定の値に電圧
を急激に降下させた後、第1工程の処理品を定電圧電解
処理するものである。このように電圧を急激に降下させ
た後、定電圧電解を行なった場合、電流はすぐに流れ
ず、数秒〜数分経過後、徐々に流れ始め、しばらくして
定常状態に達する。この現象は回復現象と呼ばれてい
る。この回復現象によって、陽極酸化皮膜が形成される
とともに、同皮膜の下地アルミニウム合金面が一様に粗
面化される。この粗面における乱反射によって、第1工
程で生成した陽極酸化皮膜が不透明にみえるのである。
ここで、第1工程における電圧から第2工程における電
圧への電圧降下は、急激に行なわれるが、実際の操作で
は、第1工程における通電を一旦停止し、第2工程の初
めに再び所定電圧に印加する方法が好ましく採用されて
いる。
第2工程における電圧は、5V未満では、上記の回復効果
が少ないため下地面の粗面化が進まず、逆に35Vを超え
ると、酸化皮膜が急速に生成して下地粗面がなくなって
しまうので、5〜35Vの範囲に限定される。特に好まし
い電圧の範囲は15〜20Vである。またこの工程における
電流も、交流、直流または交流・直流の重畳流のいずれ
であってもよい。
第2工程の電解処理時間は、特に限定されないが、5分
未満では、下地アルミニウム合金の粗面化が進まず、逆
に25分を超えると、下地粗面がなくなる傾向にあるの
で、5〜25分、特に10〜20分が好ましい。
実 施 例 実施例A 試料として、表1に示す組成を有する6種類の板状アル
ミニウム合金材(試料番号(1)〜(6))を用意し、
これらに5%NaOH、50℃×5分のエッチングを行なった
後、各試料を3%しゅう酸電解浴中に入れて、これらを
陽極とし、炭素を陰極として、浴温を35℃に保ちながら
1.3A/dm2で15分間、直流定電流電解することにより、陽
極酸化処理を施した(第1工程)。そして一旦、通電を
止めた後、同一電解浴中において、各試料を表2に示す
条件で直流定電圧電解することにより、不透明化処理を
行なった(第2工程)。その結果は表2のとおりであ
る。
実施例B 試料として、表1に示す試料番号(1)のものを3枚用
意し、これらに実施例Aと同じ条件でエッチングを行な
った後、各試料を実施例Aと同じ浴組成の3つの電解浴
のそれぞれに入れて、いずれも交流・直流の重畳流にお
いて正電流を3者同一にし、負電流を3とおり異にし
て、実施例Aと同じ浴温で同じ時間だけ交直重畳定電流
電解することにより、第1工程である陽極酸化処理を終
えた。そして一旦、通電を止めた後、同一電解浴中にお
いて、各試料を15Vで20分間、直流定電圧電解すること
により、第2工程である不透明化処理を終えた。その結
果は表3のとおりである。
発明の効果 この発明は、上記のように構成されているので、この発
明の方法によれば、主要成分としてCuではなくMgを含む
アルミニウム基合金からなり、かつMgの成分範囲が比較
的広い(Mg含有量0.5〜6.0%)アルミニウム合金材に、
不透明酸化皮膜を簡単な処理浴管理で短時間に形成する
ことができるばかりか、コスト的にも有利であり、さら
に公害問題が発生するおそれもない。
その上、特にクリーム色の不透明酸化皮膜を得たい場合
には、この発明の方法であれば、交直重畳電解によるこ
となく目的を達成することが可能になる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Mg0.5〜6.0%を含むアルミニウム基合金よ
    りなるアルミニウム合金材をしゅう酸電解浴で陽極酸化
    処理して表面に陽極酸化皮膜を形成する第1工程と、引
    続いて同一電解浴で電圧を前の電圧値から5〜35Vに急
    激に降下させて定電圧電解処理して陽極酸化皮膜を不透
    明化する第2工程とからなるアルミニウム合金材の不透
    明陽極酸化皮膜形成方法。
JP23517186A 1986-10-01 1986-10-01 アルミニウム合金材の不透明陽極酸化皮膜形成方法 Expired - Lifetime JPH0745720B2 (ja)

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JPS6389699A JPS6389699A (ja) 1988-04-20
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