JPH0747290A - 試薬反応装置 - Google Patents

試薬反応装置

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JPH0747290A
JPH0747290A JP5192497A JP19249793A JPH0747290A JP H0747290 A JPH0747290 A JP H0747290A JP 5192497 A JP5192497 A JP 5192497A JP 19249793 A JP19249793 A JP 19249793A JP H0747290 A JPH0747290 A JP H0747290A
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JP
Japan
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temperature
reagent
cooling
constant temperature
reaction
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JP5192497A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Fukushige
朋昭 福重
Kaoru Yamaguchi
薫 山口
Hirofumi Akano
裕文 赤野
Kichiya Kawamura
吉也 川村
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Nakano Vinegar Co Ltd
Original Assignee
Nakano Vinegar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の反応を容易に連続して行え、誤差が少
なく精度がよい安価な試薬反応装置の提供。 【構成】 本体2内に、それぞれアルミブロック50を
有する加熱用恒温槽130と冷却用恒温槽230と設
け、各恒温槽にそれぞれ磁気式のスターラー140、2
40を備え、制御回路基板20により各恒温槽をそれぞ
れ独立して制御する。短時間で任意の温度にでき、温度
制御の精度が一貫している。アルミブロック50内に配
される反応容器内に、磁石を備えた回転子を入れると、
スターラー140、240により反応容器内の試料の攪
拌ができる。アルミブロック50には、接続口61を減
圧装置に接続可能な減圧用カバー60を密閉して固定で
き、アルミブロック50内の減圧、気体置換等ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生化学分析、免疫学的
分析、血中薬物検査分析等の試薬あるいは酵素(以下試
薬等という)による反応を行うための反応容器が配され
る恒温槽を備えた試薬反応装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多糖、複合糖質、複合脂質等の有
機質を酵素反応あるいは無機酸による加水分解させるた
めに、反応容器を所定の温度条件下に置くための加熱反
応槽として、従来より用いられている水槽に代えて、温
度制御機能を有する加熱装置によって加熱されるアルミ
ブロックに反応容器を挿入する穴を形成した所謂ドライ
バスが用いられている。また、こうしたドライバスにお
いて、反応容器内に攪拌子を配したスターラーを備え、
反応容器の加熱と反応容器内の攪拌とを同時に行うよう
にしたものがある。また、加熱するための水槽内やアル
ミブロックによるドライバス内に配する反応容器のみを
減圧装置と接続して、溶媒の蒸留による濃縮を行うよう
にしたものがある。また、反応容器に不活性ガスを吹き
付けることによって濃縮を行うものがある。他方、ドラ
イバスを加熱する加熱装置に加えて、同一装置内に電子
冷却装置を併設して、アルミブロックに対して、加熱あ
るいは冷却を選択的に行うようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の反
応装置では、個々の用途別に単一機能あるいは2つの機
能のみが与えられているため、幾つかの複合した反応を
連続して行うためには、その都度、反応容器を別の加熱
槽あるいは冷却槽に移し替えたり、攪拌装置を有する装
置に移し替えたり、さらには、減圧装置と接続するため
に、反応容器自体を変更したりしなければならない。し
かし、各恒温槽の規格が一定でないため、反応容器を他
の用途の恒温槽の中へ円滑に移すことができない場合が
生じたり、試料が外気に触れてしまうなど、反応に障害
が生じたりする。また、各装置毎に異なる制御構成が用
いられ、各恒温槽毎にそれぞれ異なる制御構成による別
個の温度制御が行われるため、各恒温槽間で温度管理に
一貫性が得られ難くなり、異なる恒温槽間で同精度の温
度制御を行うことができない。このため、反応結果の精
度において、誤差あるいはばらつきの拡大が生じ易いな
どの問題がある。また、各恒温槽に配される個々の反応
容器に対して減圧装置を直接接続するものでは、反応容
器と減圧装置との接続が煩雑になるとともに、個々の反
応容器に大きな強度が要求されるため、反応容器が高価
となる等の問題がある。
【0004】この発明は、複数の反応を容易に連続して
行うことができ、そのための付属装置が安価であるとと
もに、しかも、反応結果の誤差が少なく精度がよい試薬
反応装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、試薬等による
反応を行うための反応容器を配するための試薬反応装置
であって、それぞれ温度センサを備えこれら各温度セン
サの検知温度に基づいてそれぞれ温度制御される加熱用
恒温槽および冷却用恒温槽を同一の本体内に有し、前記
反応容器内の攪拌を行うための攪拌手段が前記各恒温槽
にそれぞれ備えられたことを技術的手段とする。また、
前記攪拌手段は、前記反応容器内に配置される回転子に
対して各恒温槽の外部よりそれぞれ回転磁力を作用させ
る磁気式スターラーであることを技術的手段とする。
【0006】また、前記磁気式スターラーは、回転する
棒状の永久磁石の両極に前記各恒温槽方向を指向した継
鉄(ヨーク)を備えるとよい。また、前記冷却用恒温槽
および加熱用恒温槽の下方に、ドレンまたは漏出液を回
収して前記本体の外へ排出するための液受け部材を設け
るとよい。前記加熱用恒温槽と前記冷却用恒温槽との境
界部に、他方の磁気式スターラーによる磁束を防磁する
磁力遮蔽板を備える。
【0007】また、本発明は、試薬等による反応を行う
ための反応容器を配するための試薬反応装置であって、
それぞれ温度センサを備えこれら各温度センサの検知温
度に基づいてそれぞれ温度制御される加熱用恒温槽およ
び冷却用恒温槽を同一の本体内に有し、前記加熱用恒温
槽および前記冷却用恒温槽に対してそれぞれ密閉して固
定され、各恒温槽を減圧するための減圧装置と接続可能
な接続口を有する蓋を具備することを技術的手段とす
る。また、気体を注入するための気体置換装置と接続可
能な前記接続口と異なる第2の接続口が前記蓋に備えら
れるとよい。また、前記反応容器に対して試薬または気
体または液体を注入するためのシリンジ用の注入部が前
記蓋に備えられるとよい。シリンジ用の注入部は、シリ
ンジ針が通過できて、減圧が維持でき、耐薬品性の或る
材質、例えば、イソプレンやブチル、シリコン等のゴム
性材質が用いられる。また、恒温槽内に反応容器が配さ
れるアルミブロックを有し、このアルミブロックの上面
中心付近に補助金具を固定するための金具用ねじが形成
されるとよい。
【0008】
【作用】請求項1では、加熱用恒温槽と冷却用恒温槽と
が同一の本体内に設けられるため、それぞれ独立して温
度制御を行うことができ、また、各恒温槽毎に必要に応
じて、反応容器内を攪拌させることができる。従って、
加熱の後に冷却が必要な場合などには、同精度の温度制
御下で、連続した反応を行うことができる。また、反応
容器内の攪拌は、各恒温槽毎に行うことができるため、
所定の温度管理下で、各反応に応じて反応容器内を適宜
攪拌させることができる。請求項2では、磁気式スター
ラーによって個々の反応容器内の回転子に対して磁力を
作用させて回転させることによって、反応容器内の攪拌
を行う。
【0009】請求項3では、回転する永久磁石の磁力
が、継鉄によって各恒温槽の反応容器に効率よく作用す
る。請求項4では、冷却用恒温槽で発生したドレンある
いは、各恒温槽から漏出した漏出液は、滴下するとこれ
らの下方の液受け部材に受けられて、本体の外へ排出さ
れる。請求項5では、各恒温槽に備えられた磁気式スタ
ーラーの磁力は、各スターラーが備えられた恒温槽のみ
に対して作用して、他方の恒温槽には作用しない。請求
項6では、必要に応じて蓋を各恒温槽に固定することに
より、各恒温槽内の反応容器には外気が触れることがな
くなり、さらに、接続口に接続される減圧装置によって
恒温槽内を減圧することによって、反応容器内の乾燥等
を行うことができる。
【0010】請求項7では、蓋を恒温槽に固定、密閉し
た後に、一方の接続口に気体置換装置を接続して、気体
を注入し、恒温槽内の空気が他方の接続口から排出され
る。請求項8では、蓋を恒温槽に固定、密封した後に、
減圧装置等によって減圧しながら、各反応容器毎に、異
なる試薬または気体または液体を注入することができ
る。請求項9では、アルミブロックの上面中心部付近の
金具用ねじに補助金具を固定することによって、恒温槽
にアルミブロックを容易に出し入れすることができる。
【0011】
【発明の効果】請求項1では、同一の本体にそれぞれ独
立した加熱用恒温槽および冷却用恒温槽が設けられてい
るため、加熱および冷却を伴う連続した反応を行う場合
でも、反応容器を速やかに目的の温度管理下に置くこと
ができる。この場合、同一の本体内に各恒温槽が組み込
まれることから、各恒温槽の温度制御のための構成に差
が生じることが少なく、同じ精度の温度制御が可能であ
るため、加熱における温度制御と冷却における温度制御
とのばらつきや誤差が極めて小さくなるため、本装置と
異なる他の温度検知装置を別途に用いる必要がない。従
って、極めて円滑な反応処理を短時間で行うことができ
る。
【0012】請求項2では、加熱の場合のみでなく冷却
の場合においても、反応容器に対して回転磁力を作用さ
せることができるため、あらかじめ反応容器内に回転子
を配しておくことによって、それぞれの恒温槽において
反応容器内の攪拌を容易に行うことができる。従って、
加熱と冷却を伴う反応において、反応容器内のサンプル
に不必要な外気等が触れることがないため、反応に対す
る酸化反応等の悪影響が無くなり、反応結果の精度が向
上する。請求項3では、同程度の永久磁石を用いて、そ
れぞれのスターラーが対応する各恒温槽のみに対して大
きな磁力を作用させることができ、他の恒温槽に対する
磁力が小さくなるため、他の恒温槽に対する防磁対策の
負担が軽減される。
【0013】請求項4では、冷却用恒温槽の冷却装置に
よって生じるドレンや、恒温槽における例えばアルミブ
ロック等との熱伝導改良のために使用されるグリセロー
ル等の漏出液やその他の分析試薬の漏出液が、その下方
の回路その他に触れることがないため、装置内の回路不
良や装置本体の酸化などを防止でき、長期間に亙って安
定して作動させることができる。請求項5では、各恒温
槽の各スターラーから他方の恒温槽への洩れ磁束がなく
なり、他方の恒温槽の反応容器において、誤って攪拌が
行われることがない。
【0014】請求項6では、各恒温槽全体をそれぞれ減
圧させることができるため、各恒温槽に複数の反応容器
を配した場合に、各反応容器の減圧処理、乾燥等を簡単
に行うことができる。また、必要に応じて蓋を取り付け
ることによって、個々の反応容器についてそれぞれ個々
に減圧のための接続を行う必要がないため、反応容器に
は減圧のための特殊な構造が不要となり、安価な反応容
器でも十分に減圧下における反応を行うことができる。
さらに、各恒温槽内と外気との熱伝動が無くなるため、
各恒温槽の温度変化が小さくなり、温度制御精度が向上
する。
【0015】請求項7では、個々の反応容器に気体を注
入するための構造が不要となるため、気体注入装置との
接続が容易になるとともに、各恒温槽と蓋とによって形
成された空間内全体に注入気体を充満させることによっ
て、気体の注入時に他方の接続口から各恒温槽内の空気
を排出させることができるため、気体の置換が容易にな
る。
【0016】請求項8では、サンプルが外気に触れるこ
となく反応容器毎に必要な試薬または気体または液体を
注入することができるため、同じ温度条件下で種類の異
なった反応を同時に行うことができる。従って、各種の
異なった反応における差を、正確に調べることができ
る。請求項9では、アルミブロックの交換を迅速に、容
易に、安全に行うことができるため、冷却効率や加熱効
率を著しく改善することができる。
【0017】
【実施例】次に本発明を図に示す実施例に基づいて説明
する。図1にその正面外観を示す本実施例の試薬反応装
置1は、それぞれ独立した加熱部100と冷却部200
の二つの機能部からなる加熱冷却両用の恒温槽装置であ
る。試薬反応装置1の本体2の正面には、加熱部10
0、冷却部200をそれぞれ操作するための加熱用操作
盤110、冷却用操作盤210と、各操作盤110、2
10による設定状態を表示するための加熱用設定表示盤
120と、冷却用設定表示盤220とがそれぞれ設けら
れている。
【0018】加熱用操作盤110および冷却用操作盤2
10には、それぞれモード切替スイッチ111、21
1、設定値アップスイッチ112、212、設定値ダウ
ンスイッチ113、213、ブザーリセットスイッチ1
14、214、プログラムスイッチ115、215およ
びスターラー調節摘み116、216がある。加熱用設
定表示盤120および冷却用設定表示盤220には、そ
れぞれ7セグメントLEDからなる温度表示パネル12
1、221および設定値表示パネル122、222、L
EDからなるプログラムランランプ123、223、ア
ラーム表示ランプ124、224、温度設定ランプ12
5、225、時間設定ランプ126、226がある。
【0019】以上の構成を有する加熱用操作盤110お
よび加熱用設定表示盤120は、これらの裏側の本体2
内に設けられた回路基板によって、操作表示回路101
が一体に形成されている。同様に、冷却用操作盤210
および冷却用設定表示盤220も、本体2内の回路基板
によって操作表示回路201が形成されている。
【0020】各操作表示回路101、201の裏側の本
体2内には、図2に示すとおり、後述する交換収容可能
なアルミブロック50を配置してなる加熱用恒温槽13
0と冷却用恒温槽230の2種類の恒温槽が設けられて
いる。
【0021】加熱用恒温槽130は、アルミブロック5
0の四方を取り囲むように略矩形に成形された金属製の
包囲板131を、本体2の上板3から内側へ向かって固
定し、その底部にアルミブロック50に対して均等な熱
伝導を行うためのアルミ製の均熱プレート132を底部
に配し、均熱プレート132の下方に、加熱源としての
面状発熱体からなるヒータ133を、ヒータホルダ13
4によって均熱プレート132に固定している。また、
包囲板131の周囲には、セラミックス系の断熱材13
5が保温のために包囲板131を取り囲むようにして配
置され、断熱材135はその外側から金属製の断熱材ホ
ルダ136によって包囲板131に固定されている。ま
た、均熱プレート132には、加熱用恒温槽130の温
度制御のためにアルミブロック50の温度を直接検知す
るために、末端が密封された金属管内にサーミスタを配
置してなる棒状の温度センサ137が、均熱プレート1
32から上方へ向かって固定されている。
【0022】冷却用恒温槽230は、加熱用恒温槽13
0と同様に、アルミブロック50の四方を取り囲むよう
に略矩形に成形された金属製の包囲板231を、本体2
の上板3から内側へ向かって固定し、その底部にアルミ
ブロック50に対して均等な熱伝導を行うためのアルミ
製の均熱プレート232を底部に配し、均熱プレート2
32の下方に、ペルチェ素子(サーモエレメント)から
なる6個の電子冷却装置の冷却モジュール233が固着
され、さらに冷却モジュール233の下側には、冷却モ
ジュール233を冷却するための水冷式の冷却板234
が設けられている。なお、ペルチェ素子からなる冷却素
子の個数や積層数は、任意に選択することによって、所
望の冷却温度、冷却速度に対応した冷却方法を採用する
ことができる。
【0023】冷却板234は、アルミ製の熱交換器であ
って、内部には、本体2の外部から供給される水道水等
の冷却水を通すための冷却水管が設けられている。冷却
板234内の冷却水管と連通する冷却水入口234aお
よび冷却水出口234bは、図3に示すとおり、本体2
の背面パネル4に設けられた2つの水管接続口234c
と連通しており、ここでは、冷却水は、冷却水入口23
4aから冷却板234内の冷却水管へ流入し、冷却水出
口234bから流出する。さらに冷却水の供給側となる
冷却水入口234aと連通する冷却水管は、図4に示す
とおり、背面パネル4に備えられた断水検知スイッチ2
35と連通しており、断水検知スイッチ235は、冷却
水入口234aに供給される冷却水の水圧が所定圧力以
上であるか否かを検知して、無電圧信号を後述する制御
回路基板20の冷却用制御部250へ送出する。
【0024】また、冷却用恒温槽230においても、包
囲板231の外側には、保温のためにネオプレンによる
断熱材236が包囲231を取り囲むようにして配置さ
れ、接着材によって包囲板231に固着されている。ま
た、均熱プレート232の上方には、冷却用恒温槽23
0の温度制御のためにアルミブロック50の温度を検知
する棒状の温度センサ237が備えられている。
【0025】加熱用恒温槽130および冷却用恒温槽2
30のそれぞれ下方には、各恒温槽内のアルミブロック
50内に配される反応容器としてのバイアル瓶70に対
して回転磁力を与えるためのスターラー140、240
が設けられている。スターラー140、240は、モー
タ141、241の出力軸の末端に各恒温槽を指向して
固着された磁性体回転軸142、242の両側に、それ
ぞれ円柱形状を呈し軸方向に着磁された2個の永久磁石
143、243を固着し、さらに各永久磁石143、2
43の末端に各恒温槽を指向した2個の継鉄(ヨーク)
144、244をそれぞれ固着したものである。このよ
うに、各スターラー140、240は、各永久磁石14
3、243の両極に各恒温槽に向かって配された磁性体
回転軸142、242及び継鉄144、244を備えて
いるため、各永久磁石143、243による磁束を各恒
温槽内のバイアル瓶70に対して強く作用させることが
できる。
【0026】なお、加熱用恒温槽130および冷却用恒
温槽230の下方には、各スターラー140、240
の、モータ141、241と磁性体回転軸142、24
2、永久磁石143、243および継鉄144、244
との間に、冷却モジュール233および冷却板234の
温度低下時に生じるドレンや、アルミブロック50の容
器用穴51に入れられる熱媒体のグリセロール等や試薬
などの漏出液を受けるための液受け皿245が備えられ
ており、液受け皿245は、図示されない接続管によっ
て背面パネル4に備えられた排出口246と接続されて
おり、液受け皿245内に溜まるドレンや漏出液は、排
出口246へ導かれて本体2の外へ排出される。これに
よって、ドレンや漏出液が、各スターラー140、24
0の下方に配置される制御回路基板20に影響を与える
ことがない。なお、図2において、5は防磁用遮蔽板、
7、7aは各種電圧のための電源トランス、8は加熱恒
温槽用、8aは冷却恒温槽用として、各々、警報用の脈
動音および報知用の断続音を発するブザーであり、図4
において、6は本体2内の回路動作による熱の冷却のた
めの換気ファンである。
【0027】次に、各恒温槽内に交換収容されるアルミ
ブロック50について、図5を参考にして説明する。ア
ルミブロック50の上面には、反応容器としての各種の
バイアル瓶70を挿入するために有底の容器用穴51が
上面から下方へ向かって複数個形成されている。これら
容器用穴51は、使用する反応容器の径に対応して任意
(例えば、直径10ミリ、21ミリ、25ミリ)に形成
されたものであり、それぞれの径も任意に組合せること
ができ、各アルミブロック50毎に、異なった径の容器
用穴51が形成されている。
【0028】各容器用穴51間には、高温や低温に保持
されたアルミブロック50を。迅速に、安全に取り換え
たり、アルミブロック50を所望する反応温度に近づけ
るために、本体2の各恒温槽に対してアルミブロック5
0を出し入れするための補助金具を固定するためのめね
じが形成された金具用ねじ穴52と、本試薬反応装置1
による制御とは別途に温度を検知するために、他の装置
における別体の温度センサを挿入するための温度検知用
穴53が上面から下方へ向かって形成されている。ま
た、アルミブロック50の底面には、アルミブロック5
0が各恒温槽に配置されたとき、各恒温槽に備えられた
温度センサ137、237が対応して挿入される温度セ
ンサ用穴54が下面から上方へ向かって形成されてい
る。さらに、アルミブロック50の上面の隅付近には、
後述する減圧用カバー60を固定するためのめねじが形
成されたカバー用ねじ穴55が四箇所に形成されてい
る。
【0029】アルミブロック50の上部に配置される減
圧用カバー60は、各反応処理毎に必要に応じてアルミ
ブロック50に固定されるもので、各恒温槽の内部の様
子を監視でき圧力耐性に優れた透明のポリカーボネイト
製で逆箱形状を呈している。減圧用カバー60の壁部に
は、真空ポンプ等の減圧吸引装置に連通する吸引用ホー
スまたは、各種の気体を注入するための気体置換機と連
通する注入用ホースを接続するための2つの接続口61
が備えられている。
【0030】また、必要に応じて取り付け可能な減圧用
カバー60の壁部のアルミブロック50との接触部分に
は、その全周に亙って溝62(図7参照)が形成され、
溝62内には、アルミブロック50と当接して、減圧時
の気密性を維持するためのOリング63が嵌め込まれて
いる。(図7参照) さらに、ポリカーボネイトやガラス等の耐熱性の材質か
らなる減圧用カバー60には、隅付近には、減圧用カバ
ー60をアルミブロック50に固定するための止めねじ
56を通すための止めねじガイド64が四箇所に形成さ
れており、止めねじ56を止めねじガイド64を貫通さ
せてアルミブロック50のカバー用ねじ穴55に締めつ
けることによって、アルミブロック50の容器用穴51
と減圧用カバー60とによって、気密な減圧室を形成す
ることができる。
【0031】減圧用カバー60は内部を減圧させること
によりアルミブロック50の温度保持能力を向上させる
ことができ、設定温度に対する温度誤差を少なくするこ
とができるもので、この減圧用カバー60を用いて内部
を減圧させることにより、例えば、加熱用恒温槽130
においては、設定温度が80℃のとき、減圧用カバー6
0がない場合には、温度制御によって78.5℃に維持
されるのに対して、減圧用カバー60を備えた場合に
は、温度制御によって温度を80.1℃と設定温度に極
めて近づけることができる。
【0032】上記の減圧用カバー60に代わる他の実施
例として、図6および図7に示すように、アルミブロッ
ク50の上方の各容器用穴51に対応した位置に、開口
65がそれぞれ形成され、各開口65に耐圧性に優れた
ゴム栓66がそれぞれ密着して備えられた減圧用カバー
60Aを用いることもできる。減圧用カバー60Aで
は、ゴム栓66により開口65の気密性が確保されるた
め、上記減圧時に開口65から外部空気が減圧用カバー
60A内へ侵入することがない。この減圧用カバー60
Aは、必要に応じてアルミブロック50内に配置される
バイアル瓶70に対して、ゴム栓66にニードルを貫通
させることによって、減圧時に室温や加熱あるいは冷却
した外部空気の取込みやシリンジによる不活性ガスとし
ての窒素(N2 )ガス等の吹き込みを行うために用いら
れるものである。なお、各接続口61には、減圧吸引時
等の流量調節のために、ニードルバルブが備えられてい
る。(図示せず)
【0033】次に、アルミブロック50の容器用穴51
に配置される反応容器について説明する。反応容器は、
図8に示すとおり、周知のバイアル瓶70を用いてい
る。瓶本体71は、化学的不安定物質に対して影響を与
えない高品質のボロシリケイトガラスからなり、内底が
円錐形状を呈しており、瓶口71aにはねじが形成され
ている。瓶口71aに取付けられるスクリューキャップ
72は、強化樹脂からなり、中央には貫通穴72aが形
成されている。スクリューキャップ72は、不活性ゴム
の表面をテフロン加工した中蓋73を介して瓶本体71
の瓶口71aに取りつけられるため、サンプルを外気か
ら遮断することができる。また、シリンジを使用するこ
とによって外気に触れることなくサンプルの出し入れが
できる。
【0034】また、瓶本体71内には、反応処理毎に、
必要に応じて回転子74を配することができる。回転子
74は、略二等辺三角形板の表裏を貫通した磁石を埋め
込んだもので、上記のスターラー140、240を回転
作動させると、継鉄144、244を介して与えられる
磁束を各回転子74の磁石が受けて瓶本体71内で回転
するため、バイアル瓶70内のサンプルの攪拌を容易に
行うことができる。
【0035】以上の構成を有する各恒温槽による加熱あ
るいは冷却を行って、試薬反応を行う方法としては、
アルミブロック50の容器用穴51に瓶本体71のみ
(スクリューキャップ72および中蓋73を備えない状
態)を配置して、減圧用カバー60、60Aを取り付け
て減圧吸引する。アルミブロック50の容器用穴51
に瓶本体71のみ(スクリューキャップ72および中蓋
73を備えない状態)を配置して、減圧用カバー60A
を取り付けて、ゴム栓66にシリンジのニードルを貫通
させて減圧吸引し、シリンジにより空気の取込みを行
う。アルミブロック50の容器用穴51に瓶本体71
のみ(スクリューキャップ72および中蓋73を備えな
い状態)を配置して、減圧用カバー60Aを取り付け
て、ゴム栓66にシリンジのニードルを貫通させた状態
で減圧吸引し、シリンジにより窒素(N 2 )ガスの吹き
付けを行う。温度保持能力を高めるために、アルミブ
ロック50の容器用穴51にバイアル瓶70(瓶本体7
1にスクリューキャップ72および中蓋73を備えたも
の)を配置して、減圧用カバー60を取り付けて減圧吸
引するなどの目的に応じた幾つかの異なった使用方法が
ある。
【0036】次に、以上の構成を有する各恒温槽をそれ
ぞれ制御する制御回路基板20について説明する。制御
回路基板20は、電源トランス7、7aの電力を所定の
直流電源に変換する定電圧電源回路を備え、加熱部10
0と、冷却部200とをそれぞれ完全に独立して制御す
るもので、図9に示すとおり、操作表示基板101の加
熱用操作盤110の操作に応じて加熱用設定表示盤12
0を表示し、加熱用恒温槽130を制御する加熱用制御
部150と、操作表示基板201の冷却用操作盤210
の操作に応じて冷却用設定表示盤220を表示し、冷却
用恒温槽230を制御する冷却用制御部250との機能
部からなる。
【0037】加熱用制御部150は、温度センサ137
としてのサーミスタの断線、短絡検知のためのブリッジ
回路を形成し所定の電圧を印加するブリッジ電源発生回
路、検知されたサーミスタの抵抗値信号を増幅する増幅
回路、その信号をデジタル信号に変化するAD変換回路
からなる温度検知回路151と、あらかじめ組み込まれ
たプログラムにより制御の中心をなし各種の表示制御等
を行うCPU152と、CPU152の制御値に応じて
ヒータ133の通電を位相制御するヒータ制御回路15
3と、スターラー140のモータ141を駆動するスタ
ーラー速度制御回路154とからなる。
【0038】以下、加熱用制御部150におけるCPU
152の制御機能について説明する。CPU152の制
御機能には、温度制御機能、タイマ機能、アラーム機
能、スターラー制御機能があり、操作表示回路101よ
り伝送される加熱用操作盤110のプログラムスイッチ
115の操作に応じて運転を行う。また、モード切替ス
イッチ111の操作に応じて各運転のための設定動作を
選択して行い、さらに、以上のすべての制御動作と各種
のエラー発生時において、加熱用設定表示板120の表
示機能を有し、電源投入時においては、温度センサ13
7の検知温度を温度表示パネル121に0.1℃単位で
常時表示する。
【0039】モード設定動作では、モード切替スイッチ
111が押し操作されると、その操作毎に、温度設定モ
ード、タイマ設定モード、アラーム設定モードが順次選
択され、各モードが選択されているときには、設定値表
示パネル122にその設定値を表示し、設定値アップス
イッチ112、設定値ダウンスイッチ113を押し操作
することによって、任意の温度設定、時間設定、異常温
度ずれ幅の設定が行われる。また、各設定が完了してい
る場合には、その設定に対応して、温度設定ランプ12
5または時間設定ランプ126が点灯する。なお、各設
定モードにおいて、そのモードの選択後、約10秒以内
にさらに加熱用操作盤110の他のスイッチ112、1
13の操作入力がない場合には、各モードは解除されて
ノーマルモードとなり、改めて必要なモードの選択を行
う必要がある。また、ノーマルモードまたは運転中に、
設定値アップスイッチ112を操作すると、設定温度が
表示され、その約3秒後にタイマの時間表示に戻る。
【0040】温度設定モードにおいては、温度設定ラン
プ125が点灯し、0〜199℃の間で分解能1℃で温
度設定を行うことができ、タイマ設定モードにおいて
は、時間設定ランプ126が点灯し、0〜999min
の間で時間設定を行うことができる。アラーム設定モー
ドは、温度設定により設定された温度に対してどれだけ
ずれた場合にアラーム作動を行うかの温度ずれ幅を設定
するためのモードで、温度設定ランプ125および時間
設定ランプ126がともに消灯し、0〜50℃の間で任
意に設定することができる。なお、このアラーム設定モ
ードは、制御回路基板20に設けられたディップスイッ
チによって機能解除させることができ、ディップスイッ
チによって機能選択されていない場合には、モード切替
スイッチ111を操作しても選択することはできず、機
能させることができない。
【0041】温度制御機能は、温度設定後に、プログラ
ムスイッチ115を操作すると、設定温度と検知温度と
からヒータ133のPID制御を行うもので、本実施例
では、比例定数3℃、積分定数20秒、微分定数30秒
が予め設定されているが、電源の立ち上げ時にモード切
替スイッチ111を押し操作しておくことよって、各定
数の設定モードを機能させることができ、さらにモード
切替スイッチ111を操作して各定数を選択した後に、
設定値アップスイッチ112あるいは設定値ダウンスイ
ッチ113を操作することによって、比例定数は0〜9
9(℃)、積分定数は1〜999(秒)、微分定数は0
〜999(秒)の各範囲で任意に設定することができ
る。なお、各定数の設定後は、プログラムスイッチ11
5を操作するとによって、通常動作の起動に移行させる
ことができる。
【0042】タイマ機能は、時間設定後に、プログラム
スイッチ115を操作すると、計時を開始して、設定時
間に対する残時間を設定値表示パネル122に点滅表示
させるとともに、計時終了時には、ブザー8を駆動して
断続音(フリッカ)からなる報知音を発するとともに、
アラーム表示ランプ124を点灯させる。なお、ブザー
8による報知は、ブザーストップスイッチ114の操作
により停止する。なお、タイマ機能は、運転中(プログ
ラムラン中)においては、時間設定を再度行った後に、
設定値ダウンスイッチ113を操作することによって、
再スタートさせることができる。
【0043】アラーム機能は、アラーム設定モードによ
り温度ずれ幅が設定されている場合に、温度センサ13
7で検知される温度が、設定温度から温度ずれ幅以上に
上昇もしくは下降した異常温度検知時に、上記の温度制
御機能によるヒータ制御回路153とスターラー速度制
御回路154への制御出力を停止してヒータ133およ
びスターラー140のモータ141の作動を停止すると
ともに、ブザー8を駆動して警報音を発し、アラーム報
知ランプ124を点灯させる。
【0044】スターラー制御機能は、スターラー調節摘
み116の操作に応じてスターラー140のモータ14
1を駆動する。スターラー調節摘み116は、作動スイ
ッチを兼用しており、回動によりオン位置にした後に、
その回動角度に応じた回転速にモータ141の回転速度
を制御する。本実施例では、スターラー調節摘み116
からスターラー速度制御回路154に対して回転速度に
対応した信号が伝送される。
【0045】冷却用制御部250は、加熱用制御部15
0とほぼ同様の構成からなり、温度センサ237として
のサーミスタの断線、短絡検知のためのブリッジ回路を
形成し所定の電圧を印加するブリッジ電源発生回路、検
知されたサーミスタの抵抗値信号を増幅する増幅回路、
その信号をデジタル信号に変化するAD変換回路からな
る温度検知回路251と、あらかじめ組み込まれたプロ
グラムにより制御の中心をなし各種の表示制御等を行う
CPU252と、CPU252の制御値に応じて冷却モ
ジュール233の通電を位相制御する冷却モジュール制
御回路253と、スターラー240のモータ241を駆
動するスターラー速度制御回路254とからなり、さら
に、断水検知スイッチ235からの無電圧接点入力に応
じて、水圧低下あるいは断水時に、プログラムの自動停
止動作をする。
【0046】冷却用制御部250におけるCPU252
の制御機能について説明する。CPU252において、
モード切替スイッチ211によるモード切替動作と、温
度設定モード、タイマ設定モードの各動作は、加熱用制
御部150におけるCPU152の場合と同じであるた
め省略し、ここでは、アラーム設定モードについて説明
する。CPU252のアラーム設定モードでは、温度設
定により設定された温度に対してどれだけ低く若しくは
高くずれた場合にアラーム作動を行うかの温度ずれ幅を
設定するためのモードで、0〜50℃の間で任意に設定
することができる。なお、このアラーム設定モードは、
CPU152の場合と同様に制御回路基板20に設けら
れたディップスイッチによって機能解除させることがで
きる。
【0047】温度制御機能は、温度設定モードによる温
度設定後に、プログラムスイッチ215を操作すると、
設定温度と検知温度とから冷却モジュール233のPI
D制御を行うもので、本実施例では、比例定数5℃、積
分定数20秒、微分定数30秒が予め設定されている
が、電源の立ち上げ時にモード切替スイッチ211を押
し操作しておくことよって、各定数の設定モードを機能
させることができ、さらにモード切替スイッチ211を
操作して各定数を選択した後に、設定値アップスイッチ
212あるいは設定値ダウンスイッチ213を操作する
ことによって、比例定数は0〜99(℃)、積分定数は
1〜999(秒)、微分定数は0〜999(秒)の各範
囲で任意に設定することができる。
【0048】タイマ機能は、タイマ設定モードによる時
間設定後に、プログラムスイッチ215を操作すると、
計時を開始して、設定時間に対する残時間を設定表示パ
ネル222に点滅表示させるとともに、計時終了時に
は、ブザー8aを駆動して断続音(フリッカ)からなる
報知音を発するとともに、アラーム表示ランプ224を
点灯させる。なお、ブザー8aによる報知は、ブザース
トップスイッチ214の操作により停止する。
【0049】アラーム機能は、アラーム設定モードによ
り温度ずれ幅が設定されている場合に、温度センサ23
7で検知される温度が設定温度の温度ずれ幅以下に低下
した時の異常温度検知時に、上記の温度制御機能による
冷却モジュール制御回路253とスターラー速度制御回
路254への制御出力を停止して冷却モジュール233
およびスターラー240のモータ241の作動を停止す
るとともに、ブザー8aを駆動して警報音を発し、アラ
ーム報知ランプ224を点灯させる。
【0050】CPU252によるスターラー制御機能
は、CPU152と同様であり、回動によりオン位置に
した後にプログラムスイッチ215を押し操作すると、
その回動角度に応じた回転速度に駆動制御する制御信号
を、スターラー速度制御回路254へ伝送し、作動スイ
ッチを兼用したスターラー調節摘み216の操作に応じ
てスターラー240のモータ241を駆動させる。
【0051】なお、CPU152、CPU252には、
上記の他に、エラー表示のための機能が備わっており、
例えば、電源投入時にバックアップデータが消滅してい
る場合、温度センサ137、237としての各サーミス
タが断線あるいは短絡している場合、温度センサ13
7、237の検知温度が、使用範囲を越えている場合等
に、それぞれの異常に応じた表示を各表示パネル12
1、122、221、222において行う。なお、ブザ
ーリセットスイッチ114、214を操作することによ
って、エラー表示が行われた場合の解除を行うことがで
きる。
【0052】次に、以上の構成からなる本実施例の試薬
反応装置1の加熱用制御部150および冷却用制御部2
50の作動を、図10を参考にして、加熱用制御部15
0による温度制御を中心にして説明する。
【0053】電源投入とともに温度センサ137に検知
されるアルミブロック50の温度が温度表示パネル12
1に表示され、プログラムスイッチ115が押し操作さ
れると(ステップS1においてYES)、温度設定モー
ドによる温度設定値に基づいて判別され、温度設定済み
の場合には(ステップS2においてYES)、プログラ
ムランランプ123が点灯して運転が開始され(ステッ
プS3)、ヒータ制御回路153によりヒータ133の
通電が開始され、温度設定モードにより設定された設定
温度と温度センサ137の検知温度とからPID制御に
より加熱用恒温槽130内のアルミブロック50の温度
を設定温度に維持する温度制御が開始される。スターラ
ー調節摘み116がオン位置に回動されている場合に
は、スターラー調節摘み116の回動位置に応じた回転
速度でモータ141が同時に回転を開始しており、スタ
ーラー140が作動して、バイアル瓶70内の回転子7
4に対して回転磁力が作用し、攪拌が行われる。
【0054】また、プログラムスイッチ115の押し操
作時に、タイマ設定モードによる時間設定が行われてい
る場合には、タイマ機能によって、設定時間の計時が温
度制御の開始と同時に開始され、設定値表示パネル12
2にはその時間経過に応じた残時間が点滅表示され、表
示される残時間は時間経過とともに減少する。その後、
設定時間の計時終了とともに、ブザー8による報知とア
ラーム表示ランプ124の点灯表示が行われ、ブザース
トップスイッチ114の押し操作が行われると、ブザー
8の報知のみが停止され、アラーム表示ランプ124の
点灯表示および温度制御は継続される。
【0055】温度制御中においては、アラーム設定モー
ドによる温度ずれ幅の設定が行われていない場合には
(ステップS4においてNO)、以下のステップS5、
6、7を回避して、ステップS8へ移行する。アラーム
設定モードによる温度ずれ幅の設定が行われている場合
には(ステップS4においてYES)、アラーム機能が
はたらき、温度センサ137による検知温度が、設定温
度に温度ずれ幅を加えた温度を越えたか否かがステップ
S5において判別される。
【0056】なんらかの原因によって、検知温度が設定
温度の温度ずれ幅以上になった場合には(ステップS5
においてYES)、温度制御機能を休止して(ステップ
S6)、ヒータ133への通電を休止し、スターラー1
40の作動も停止するとともに、ブザー8を駆動して警
報音を発し、アラーム表示ランプ124を点灯させる。
この警報音に呼応して使用者によりブザーリセットスイ
ッチ114が押し操作されると、ブザー8は停止する
が、アラーム表示ランプ124は継続して点灯する。
【0057】その後、温度センサ137の検知温度が、
設定温度以下に低下したか否かを判別し、設定温度より
高い間は(ステップ7においてNO)、温度が低下する
までその状態で待機する。温度センサ137の検知温度
が、設定温度より低くなった場合には(ステップS7に
おいてYES)、アラーム表示ランプ124は消灯し
て、ステップS8へ移行する。ステップS8では、プロ
グラムスイッチ115が押し操作されたか否かを判別
し、押し操作されていない場合には(NO)、ステップ
4へ移行して、温度制御を継続する。
【0058】温度制御中に、プログラムスイッチ115
が押し操作された場合には(ステップS8においてYE
S)、各設定モードによる運転を停止し(ステップ
9)、温度制御を停止してヒータ133の通電を停止
し、スターラー140の作動を停止するとともに、この
とき、タイマ機能による計時が継続されている場合に
は、その計時を終了する。なお、冷却用制御部250に
よる制御においては、断水検知スイッチ235により水
圧低下または断水が検知されたときには、プログラムラ
ンした運転中の冷却作動中には、その検知信号に応じ
て、作動中の各動作を自動停止し、プログラムラン以前
の待機時であれば、プログラムスイッチ215が押し操
作されても、プログラムランせず、冷却動作、タイマ動
作は開始しない。同様に、スターラー240による攪拌
動作も開始しない。
【0059】以上の構成からなる本実施例の試薬反応装
置1によれば、加熱、冷却、攪拌、乾燥、気体置換、試
薬等の注入を任意に連続して行うことができるため、例
えば、多糖、複合糖質、複合脂質等の試料に対して、糖
鎖構造解析を行う場合に、糖組成、糖成分を分析する
ための酸分解処理、タンパク質成分のアミノ酸組成を
分析するための酸分解処理、酵素法あるいは化学的分
解等による糖鎖切断、ゲルろ過による糖鎖分離の処理
を施した後の凍結乾燥標品に対しての蛍光標識処理、例
えば、ビリジルアミノ化、メチル化分析等の処理の一
連の処理操作を行うことができる。また、糖鎖構造分析
に限らず、一般的な有機化学反応等にも用いることがで
きる。
【0060】以上のとおり、本発明の試薬反応装置1に
よれば、同一の本体2にそれぞれ独立して制御される加
熱用恒温槽130および冷却用恒温槽230が設けられ
ているため、加熱および冷却を伴う連続した反応を行う
場合でも、反応容器であるバイアル瓶70を速やかに目
的の温度管理下に置くことができる。この場合、同一の
本体2内に各恒温槽が組み込まれることから、各恒温槽
の温度制御のための温度センサや制御回路基板における
各制御部の各回路素子その他が構成が同じであり、同じ
精度の温度制御が可能であるため、加熱部100におけ
る温度制御と冷却200における温度制御とのばらつき
や誤差が極めて小さくなるため、本試薬反応装置1と異
なる他の温度検知装置を別途に用いた温度管理等の必要
がない。従って、極めて円滑な反応処理を短時間で行う
ことができる。
【0061】また、加熱の場合のみでなく冷却の場合に
おいても、アルミブロック50内のバイアル瓶70に対
して回転磁力をそれぞれ作用させることができるため、
攪拌が必要なバイアル瓶70内にあらかじめ回転子を配
しておくことによって、各恒温槽においてバイアル瓶7
0内の試料の攪拌を容易に行うことができる。従って、
加熱と冷却の両方を伴う連続した反応において、バイア
ル瓶70内の試料に不必要な外気等が触れることがない
ため、反応に対する悪影響が無くなり、反応結果の精度
が向上する。また、スターラーにおいて、継鉄を設けた
ため、永久磁石の磁力を対応する各恒温槽のみに対して
大きな磁力を作用させることができ、永久磁石の磁力を
小さくでき、また、それぞれのスターラーが対応する他
の恒温槽に対する磁力が小さくなるため、他の恒温槽に
対する防磁対策の負担が軽減される。
【0062】また、冷却用恒温槽230の冷却モジュー
ル233や冷却板234によって生じるドレンや、アル
ミブロック50等からの漏出液が、その下方の回路その
他に触れることがないため、本体2内の回路不良や試薬
反応装置1自体の腐食、酸化などを防止でき、長期間に
亙って安定して作動させることができる。また、防磁用
遮蔽板5を設けているため、各恒温槽の各スターラーか
ら他方の恒温槽への洩れ磁束がなくなり、他方の恒温槽
の反応容器において、誤って攪拌が行われることがな
い。
【0063】また、減圧用カバー60によって各アルミ
ブロック50の全体をそれぞれ減圧させることができる
ため、各恒温槽に複数のバイアル瓶70を配した場合
に、各バイアル瓶70毎に減圧装置との接続を行う必要
がなく、減圧処理、乾燥等を簡単に行うことができる。
また、個々のバイアル瓶70についてそれぞれ個々に減
圧のための接続を行う必要がないため、バイアル瓶70
には減圧のための特殊な構造が不要となり、単純構造の
安価なバイアル瓶70でも十分に減圧下における反応を
行うことができる。
【0064】さらに、減圧用カバー60によって各恒温
槽内と外気との熱伝動が無くなるため、各恒温槽の温度
変化が小さくなり、温度制御精度が向上する。また、個
々のバイアル瓶70に気体を注入するための構造が不要
となるため、気体注入装置との接続が容易になるととも
に、各恒温槽と減圧用カバー60とによって形成された
空間内全体に注入気体を充満させることによって、気体
の注入時に他方の接続口61から各恒温槽内の空気を排
出させることができるため、気体の置換が容易になる。
また、減圧用カバー60Aを用いた場合には、サンプル
が外気に触れることなくバイアル瓶70毎に必要な試薬
等または気体を注入することができるため、同じ温度条
件下で種類の異なった反応を同時に行うことができる。
従って、各種の異なった反応における差を、正確に調べ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の試薬反応装置を示す正面図で
ある。
【図2】本発明の実施例の試薬反応装置の背面から見た
内部構造図である。
【図3】本発明の実施例の試薬反応装置の側面から見た
内部構造図である。
【図4】本発明の実施例の試薬反応装置の背面パネルを
示す背面図である。
【図5】本発明の実施例の試薬反応装置におけるアルミ
ブロック、バイアル瓶、減圧用カバーを示す斜視図であ
る。
【図6】本発明の実施例の試薬反応装置における減圧用
カバーの他の実施例を示す平面図である。
【図7】図6の減圧用カバーを示す断面図である。
【図8】本発明の実施例の試薬反応装置におけるバイア
ル瓶を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施例の制御回路基板を示すブロック
図である。
【図10】本発明の実施例の加熱用制御部の制御動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 試薬反応装置 2 本体 5 防磁用遮蔽板(磁力遮蔽板) 60、60A 減圧用カバー(蓋) 61 接続口(接続口、第2の接続口) 65 開口(注入部) 70 バイアル瓶(反応容器) 74 回転子 137、237 温度センサ 130 加熱用恒温槽 140、240 スターラー(電磁式スターラー) 143、243 永久磁石 144、244 継鉄 230 冷却用恒温槽 245 液受け皿(液受け部材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試薬等による反応を行うための反応容器
    を配するための試薬反応装置であって、それぞれ温度セ
    ンサを備えこれら各温度センサの検知温度に基づいてそ
    れぞれ温度制御される加熱用恒温槽および冷却用恒温槽
    を同一の本体内に有し、前記反応容器内の攪拌を行うた
    めの攪拌手段が前記各恒温槽にそれぞれ備えられたこと
    を特徴とする試薬反応装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌手段は、前記反応容器内に配置
    される回転子に対して各恒温槽の外部よりそれぞれ回転
    磁力を作用させる磁気式スターラーであることを特徴と
    する請求項1記載の試薬反応装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気式スターラーは、回転する棒状
    の永久磁石の両極に前記各恒温槽方向を指向した継鉄を
    備えたことを特徴とする請求項2記載の試薬反応装置。
  4. 【請求項4】 前記冷却用恒温槽および前記加熱用恒温
    槽の下方に、ドレンまたは漏出液を回収して前記本体の
    外へ排出するための液受け部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の試薬反応装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱用恒温槽と前記冷却用恒温槽と
    の境界部に、他方の磁気式スターラーによる磁束を防磁
    する磁力遮蔽板を備えたことを特徴とする請求項2記載
    の試薬反応装置。
  6. 【請求項6】 試薬等による反応を行うための反応容器
    を配するための試薬反応装置であって、それぞれ温度セ
    ンサを備えこれら各温度センサの検知温度に基づいてそ
    れぞれ温度制御される加熱用恒温槽および冷却用恒温槽
    を同一の本体内に有し、前記加熱用恒温槽および前記冷
    却用恒温槽に対してそれぞれ密閉して固定され、各恒温
    槽を減圧するための減圧装置と接続可能な接続口を有す
    る蓋を具備することを特徴とする試薬反応装置。
  7. 【請求項7】 気体を注入するための気体置換装置と接
    続可能な前記接続口と異なる第2の接続口が前記蓋に備
    えられたことを特徴とする請求項6記載の試薬反応装
    置。
  8. 【請求項8】 前記反応容器に対して試薬または気体ま
    たは液体を注入するためのシリンジ用の注入部が前記蓋
    に備えられたことを特徴とする請求項6記載の試薬反応
    装置。
  9. 【請求項9】 前記恒温槽内に前記反応容器を配するた
    めのアルミブロックを有し、このアルミブロックの上面
    中心付近に補助金具を固定するための金具用ねじが形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の試薬反応装
    置。
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JP2006136207A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Canon Inc 試料温度調整装置
CN109900391A (zh) * 2019-04-16 2019-06-18 徐州润物科技发展有限公司 一种智能旋转式恒温槽
CN111167361A (zh) * 2020-02-27 2020-05-19 上海小聪科技有限公司 加热制冷高通量磁力搅拌器
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