JPH0747525B2 - ゲル状化粧料 - Google Patents

ゲル状化粧料

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JPH0747525B2
JPH0747525B2 JP16873890A JP16873890A JPH0747525B2 JP H0747525 B2 JPH0747525 B2 JP H0747525B2 JP 16873890 A JP16873890 A JP 16873890A JP 16873890 A JP16873890 A JP 16873890A JP H0747525 B2 JPH0747525 B2 JP H0747525B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、β−1,3−グルカン構造を有するゲルに、水
及び/または水溶性物質と、油脂及び/または油溶性物
質を包含させてなる、ユニークなゲル状化粧料に関す
る。
<従来の技術> 皮膚を健やかで美しく保つためには、皮膚表面の水分と
油分がバランス良く保たれなければならない。皮膚表面
の水分が奪われると、乾燥によるカサツキやかゆみとい
った好ましくない状態を呈する。また、油分が不足する
と、皮膚表面のバリヤー機能が低下し、さらに水分の経
皮蒸散が促進され、乾燥状態を増強してしまう。
従来、かかる状態を改善するため、種々の化粧料が提供
されている。なかでも、水分と油分を同時に供給するも
のとして、クリーム状化粧料が一般的である。これらに
おいては、水及び油脂を界面活性剤を使用して乳化さ
せ、O/WまたはW/Oのエマルションの形態で皮膚に供給す
る。
<発明が解決しようとする課題> 上記のクリーム状化粧料においては、皮膚に塗布する
と、水分の蒸散とともにエマルションが壊れ、皮膚上に
油脂の薄膜を形成して経皮水分蒸散を抑制し、皮膚にエ
モリエント効果を与えるものと考えられる。しかし、水
分の蒸散後、皮膚上には界面活性剤も残存してしまう。
界面活性剤は皮膚に対して浸透性が高く、刺激等の悪影
響を及ぼす可能性が高い。
しかしながら、クリーム状化粧料の安定性を保つには界
面活性剤は必須の成分である。これを添加しないで機械
的な方法等によって調製したエマルションは経時的に崩
壊し、安定なクリーム状化粧料を得ることは困難であ
る。
<課題を解決するための手段> 上記の課題を解決するにあたり、我々は界面活性剤を用
いずに、水分と油分を供給できる化粧料の開発を試み
た。そして、β−1,3−グルカン構造を有するゲルの特
性に着目し、本発明を完成するに至った。
β−1,3−グルカン構造を有するゲル、なかでもAlcalig
enes faecalis var.myxogenes、Agrobacterium菌株等の
産生するカードランによるゲルは、加熱によって凝固す
る性質を有する。この水懸濁液を約60℃で加熱し、冷や
すとゲルになるが、さらに80℃以上で加熱すると固いゲ
ルになる。高温の加熱により、カードランはトリプルヘ
リックス構造をとり、分子間に疎水結合が形成されるこ
とが報告されている。従って、このゲルには水溶性物質
及び油溶性物質の両方を包含させることができ、適当な
条件を設定することにより、それら物を遊離させること
が可能である。
すなわち、カードラン等のβ−1,3−グルカン粉末の水
懸濁液をホモジナイザー等を用いて均一な分散液とし、
油脂及び/または油溶性物質の水分散液を添加し、さら
にホモジナイザー等で均一化する。この際、水溶性の生
理活性物質の添加も可能である。この分散液を60℃以上
の温度で加熱して凝固ゲルを得る。
上記の凝固ゲルを圧縮すると、親水性領域に含まれた水
分と、疎水性領域に含まれた油分とが各各滲出してく
る。
従って、この凝固ゲルを微小粒状のカプセル状、セッケ
ン状等、適当な形状に成型し、皮膚に適用する化粧料と
することができる。
<作用> 上記化粧料を皮膚上に塗布または塗擦して、マッサージ
の要領で軽く圧縮すると、ゲルに包含された水分及び油
分が遊離して滲出し、皮膚上に適度な水分と油分の供給
を行うことができる。
ここで用いるβ−1,3−グルカンとしては、微生物によ
り産生されるカードランが最適である。配合量は2〜10
重量%が適当である。2重量%未満では化粧料として扱
うのに十分なゲル強度を与えることができず、また、10
重量%を超えると、硬度が高すぎて成型しにくくなる。
β−1,3−グルカンのゲルには、油脂その他の油溶性物
質を水分散液として、水分と同時に疎水性領域に包含さ
せることができる。スクワラン、ヒマシ油、流動パラフ
ィン、白色ワセリン等の化粧料油の他、トコフェロール
等の脂溶性ビタミン等の生理活性物質などの配合が可能
である。また、水分散液に、水溶性の生理活性物質を添
加してゲルに包含させることも可能である。ただし、水
溶性ビタミン、多糖類、薬草エキス等の熱に不安定な物
質については、調製したゲルを、これらの水溶液に浸漬
して取り込ませる方が良い。
また、β−1,3−グルカンのゲルに、可溶性デンプン等
の水溶性高分子を加えて、ゲルの水分保持能を制御した
り、シクロデキストリン等の包接化合物を加えて、油分
の保持能を制御することもできる。
<効果> さらに、本発明の効果について、実施例により詳細に説
明する。
実施例1 ゲル状皮膚化粧料(乾燥肌用) (重量%) (1)カードラン 3.0 (2)ヒマシ油 20.0 (3)アスコルビン酸 1.0 (4)香料 適量 (5)防腐剤 適量(6)精製水 適量 100.0 (1)を40℃に加温した(6)40mlに均一に懸濁させ、
ホモジナイザーにて150000rpmで4分間撹拌し、均一に
分散させる。次に40℃の(6)37mlに(2),(4)を
加え、ホモジナイザーで懸濁させて上記カードラン分散
液に加え、さらに全体をホモジナイザーにて10分間撹拌
し、均一に分散させる。次いで(5)を加え分散液を脱
気後、60℃に加熱した後、40℃以下に徐々に冷却してゲ
ル化させる。このゲルを(3)を溶解した水溶液中に浸
漬し、(3)を包含させる。
実施例2 ゲル状皮膚化粧料(脂性肌用) (重量%) (1)カードラン 3.0 (2)可溶性デンプン 5.0 (3)トコフェロール 2.0 (4)スクワラン 18.0 (5)香料 適量 (6)防腐剤 適量(7)精製水 適量 100.0 40℃に加温した(7)32mlに(2)を溶解し、それに
(1)を均一に懸濁し、ホモジナイザーで均一に分散さ
せる。次に、(4)に(3)を溶解させ、(5)ととも
に40℃に加温した(7)40mlに懸濁して添加し、3分間
ホモジナイザーで均一とする。これに(6)を加えて脱
気後、95℃に加熱し、固めのゲルとする。
実施例3 ゲル状化粧料(乾燥肌用) (重量%) (1)カードラン 2.0 (2)α−シクロデキストリン 2.0 (3)流動パラフィン 15.0 (4)香料 適量 (5)防腐剤 適量(6)精製水 適量 100.0 (1)と(2)を混合し、40℃に加温した(6)40mlに
加えて均一な懸濁液とする。次いで40℃に加温した
(6)41mlに(3),(4)を分散させた後、上記懸濁
液に加えてホモジナイザーで均一に分散させる。(5)
を加えて脱気後、85℃に加熱してゲル化させる。
実施例4 ゲル状保湿性化粧料 (重量%) (1)カードラン 4.0 (2)ヒドロキシエチルセルロース 2.0 (3)ピロリドンカルボン酸ナトリウム 5.0 (4)ヒアルロン酸ナトリウム 1.0 (5)流動パラフィン 10.0 (6)白色ワセリン 5.0 (7)香料 適量 (8)防腐剤 適量(9)精製水 適量 100.0 40℃に加温した(9)40mlに、(2)、(3)、(4)
を順次溶解し、次いで(1)を加えて懸濁させる。次に
40℃に加温した(9)33mlに(5),(6),(7)を
分散させて上記懸濁液に添加し、ホモジナイザーで均一
とする。これに(8)を加えて脱気後、80℃に加熱し、
ゲル化させる。
実施例1は、ローセットゲルと呼ばれる熱可逆性の柔ら
かいゲルよりなり、水分と油分の両方を遊離しやすい。
従って、皮膚表面に水分と油分の両方を補うことができ
る。また、アスコルビン酸はカードランゲルに包含さ
れ、皮膚にこの化粧料を塗布したときに水溶液の形で遊
離するので、その酸化が抑制され、美白作用等を有効に
発現させることが可能である。
実施例2は、ハイセットゲルと呼ばれる熱不可逆性の固
いゲルよりなり、可溶性デンプンにより離水が抑制さ
れ、かつ油分をゲルに堅固に包含するため、これらを遊
離しにくい。従って、皮膚に塗布したとき過剰な水分及
び油分を与えることがなく、脂性肌の人向きの皮膚化粧
料である。
実施例3もハイセットゲルよりなるが、α−シクロデキ
ストリン添加により油分を遊離しやすくなっている。従
って、皮膚に塗布すると、水分とともに油分をより多く
遊離するため、乾燥肌の人に好適である。
実施例4は、保湿効果の高い成分を多く含み、皮膚に塗
布することによって水分中に含まれたこれら成分が遊離
してくるので、非常に良好なスキンケア効果を与えるこ
とができる。
以上のように本発明により、従来のように界面活性剤を
用いて乳化させることなく、皮膚上に水分と油分の両方
を供給し得る化粧料を提供することができる。さらに、
水と油分の供給量も適宜調節が可能であり、また、水溶
性及び油溶性の生理活性物質を包含させることもでき
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】β−1,3−グルカン構造を有するゲルに、
    水及び/または水溶性物質と、油脂及び/または油溶性
    物質を包含させてなるゲル状化粧料。
  2. 【請求項2】β−1,3−グルカン構造を有するゲルが、
    加熱凝固性を有するカードランよりなるゲルであること
    を特徴とする、特許請求の範囲第1項に記載のゲル状化
    粧料。
  3. 【請求項3】β−1,3−グルカン構造を有するゲルを圧
    縮することにより、包含させた水及び/または水溶性物
    質と、油脂及び/または油溶性物質を遊離させることを
    特徴とする、特許請求の範囲第1項または第2項に記載
    のゲル状化粧料。
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