JPH0747677A - 記録方法 - Google Patents

記録方法

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JPH0747677A
JPH0747677A JP19495393A JP19495393A JPH0747677A JP H0747677 A JPH0747677 A JP H0747677A JP 19495393 A JP19495393 A JP 19495393A JP 19495393 A JP19495393 A JP 19495393A JP H0747677 A JPH0747677 A JP H0747677A
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薫 百瀬
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 インクジェットプリンターの記録方法におい
て、連続した主走査方向へのヘッド走査により形成され
た記録ドット同志が隣接しないことを特徴とする記録方
法。 【効果】 副走査方向に隣接するドット同志は記録され
る時間差が従来に比べ大きくとることができ、ヘッドの
走査速度を高めても、副走査方向に隣接するドットは既
に完全に吸収されている為、インク液滴同志の一体化に
よる悪影響を軽減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ターに関し、詳しくはインクジェットプリンターにおけ
る記録ドットの記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは小型、安価
で高印字品質を実現できる記録装置として近年注目され
ている。そしてより高速で高印字品質な性能が求められ
ている。
【0003】インクジェットのプリンターに使用される
インクは水性、油性、ワックスの3タイプがあげられ
る。油性、ワックスタイプは記録画像の乾燥や固化が早
く、耐水性もよい。また、紙の種類によらず優れた印字
品質を得られるなど優れた面をもつ。しかしながら、油
性のものは、その特有のにおいや安全性の面で、デメリ
ットがあるため、あまり一般化されていない。またワッ
クスタイプのものはインクを溶融温度以上まで上げて記
録する必要があり、装置が大掛かりになるというデメリ
ットがあるため、やはり一般化されていない。
【0004】これに対して水に染料を溶解、又は顔料を
混濁した水性タイプのインクを用いたものは、インクの
安全性も高く、装置も比較的容易に実現できるため、多
くのインクジェットプリンターのインクとしては水性タ
イプのインクが使用されている。
【0005】しかし、水性インクは記録紙への吸収性や
乾燥性が悪いため、記録ヘッドから吐出されたインクは
記録紙上ですぐには定着されず、記録紙内部に吸収され
るか蒸発により気化するまで液滴として存在する。記録
紙の表面はミクロ的にみると液滴の吸収性が不均等であ
るため、厳密には付着したインク液滴は完全な円形の記
録像として残らず、楕円等の不均等な形の像を形成する
ことになる。ただし、記録ヘッドから吐出されるインク
液滴は極めて微小である為、相対的に液滴の表面張力が
大きく、液滴は記録紙の不均等性の影響をあまり受け
ず、比較的円に近い像を形成することができる。しか
し、インク液滴が記録紙に完全に吸収されないうちに隣
接するドットが形成されると、インク液滴同志が記録紙
上で一体化し大きくなってしまう。このため、相対的に
インクの表面張力が小さくなり、記録紙の吸収性の不均
等の影響を大きく受け楕円等のいびつな形になりやすく
なり、印字画像の品質に悪影響を及ぼすことになる。特
にカラー記録をおこなうために複数の色のインクを吐出
するカラーインクジェットプリンター場合は、隣接する
インク液滴が互いに違う色の場合、上記のように一体化
することにより混色し色が濁ったり、色相のずれ等の多
大な悪影響を及ぼす。
【0006】これに対して、特公平4-19030号公報、特
公平3-231861号公報に示されるように、従来、記録ヘッ
ドの1回の走査で記録していたドット郡を2回の走査に
分けておこなうことにより、前述のような隣接ドットに
よる悪影響を軽減し印字品質を向上しようとする試みが
なされていた。図8、図9、図10は2回の走査に分け
てドット郡を形成するようなインクジェットプリンター
により記録される記録ドットを示したもので、1で示す
記録ドットは記録ヘッドの往路となる第1の走査で記録
され、2で示す記録ドットは復路となる第2の走査で記
録されるドット郡を示している。2で示した記録ドット
が形成される時点では1のドットは記録紙に吸収されて
いるので、1と2のドットを形成する液滴同志が記録紙
上で一体化することはない。これらの図をみてわかるよ
うに、2回の走査で記録ドットを形成する場合、同一の
走査で形成されるドットの隣接ドットの数は最大で2で
ある。例えば図8でaで示すドットは第2の走査で記録
され、この時同時に記録されうる隣接ドットはbで示し
た2つの記録ドットのみである。しかし、図に示したす
べてのドットを1回の走査で記録するような記録方法の
場合、さらにcで示す6つの隣接ドットか記録される可
能性かあり、2回の走査に分けてドットを形成する記録
方法により一体化する可能性のある隣接ドットを大きく
減少できることがわかる。事実、これらの方法により隣
接ドットによる悪影響を大きく軽減することができ、印
字画像の品質を向上することができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
様な方法の場合往路から復路に記録ヘッドの走査の方向
が切り替わる側、例えば往路では記録紙に対して左から
右へ記録ヘッドを走査する場合は、記録紙の右側では往
路と復路で形成されるドットの時間差が記録紙の左側に
比べて相対的に小さく、右側ほど往路で記録したドット
が完全に吸収されないうちに復路のドットが形成される
可能性が高くなることがわかる。これは記録速度を上げ
るためにヘッドの走査スピードを高めたとき顕著な差と
なって現れ、記録紙の左右で印字品質に明らかな差が発
生することになってしまった。
【0008】このようなことを防ぐためには復路ではド
ットを記録せず、必ず往路で記録をおこなう、または往
路の印字終了から復路の印字開始の時間差を十分大きく
とるようにすれば解決されるが、いずれの場合も印字速
度を落とすことになり、本来の目的であった印字速度の
向上が実現できないことになってしまう。このように、
従来の方法では印字品質の向上と印字速度の向上を同時
に満足させることは困難であった。
【0009】そこで本発明のインクジェットプリンター
はこのような問題を解決するするもので、その目的とす
るところは、印字速度を向上した場合においても、隣接
ドットの一体化による印字品質の劣化を軽減し、高速、
高印字品質のインクジェットプリンターを実現すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の記録方法は、複
数のノズルからインクを吐出させる記録ヘッドを記録媒
体に対向させ、前記記録ヘッドを前記記録媒体と相対的
に移動させる主走査とこの主走査の方向と垂直な方向に
相対的に移動させる副走査とをおこないながら、前記記
録ヘッドのノズルからインクを吐出させ、前記記録媒体
上の任意の位置に記録ドットを形成することにより、目
的の記録を得る記録方法において、前記副走査が移動量
の異なる少なくとも2種類の走査からなり、連続した前
記主走査時に形成される副走査方向のドット同志が隣接
しないように記録することを特徴とする。また、前記記
録ドットの副走査の方向に隣接する記録ドットの間隔を
R、前記記録ヘッドのノズル間隔をD、前記記録ヘッド
の副走査方向への第1の移動である小スキップの移動量
をSs、前記記録ヘッドの副走査方向への第2の移動で
ある大スキップの移動量をSd、前記記録ヘッドのノズ
ルの数をNとし、 m、n、kは自然数 n/kは既約分数 m×k−2≧n≧(m−1)×k+2 の3つの条件を満たすm、n、kがあるとき D = k×R Ss = n×R Sd = D×N−(k−1)×Ss であり、前記記録ヘッドの主走査方向へ移動しながら前
記ノズルからインクを吐出させ、前記記録媒体に印字を
おこなう印字動作と、前記小スキップとを複数回くり返
し、k回目の前記印字動作のあと、前記大スキップをお
こなうという、前記印字動作から前記大スキップまでの
一連の動作をくり返すことで、前記記録媒体全面に記録
をおこなうことを特徴とする。また、複数の色のインク
を吐出させるカラーヘッドを記録媒体に対向させ、前記
カラーヘッドを前記記録媒体と相対的に移動させる主走
査とこの主走査の方向と垂直な方向に相対的に移動させ
る副走査とをおこないながら、前記カラーヘッドのノズ
ルからインクを吐出させ、前記記録媒体上の任意の位置
に記録ドットを形成することにより、目的の記録を得る
記録方法において、前記記録ドットの副走査の方向に隣
接する記録ドットの間隔をR、前記カラーヘッドの同じ
色のインクを吐出するノズルの間隔をD、前記カラーヘ
ッドの副走査方向への第1の移動である小スキップの移
動量をSs、前記カラーヘッドの副走査方向への第2の
移動である大スキップの移動量をSd、前記カラーヘッ
ドの同じ色のインクを吐出させるノズルの数をNc、隣
り合う異色のインクを吐出させるノズル間の距離の最小
値をDcとし、 m、n、kは自然数 n/kは既約分数 m×k−2≧n≧(m−1)×k+2 の3つの条件を満たすm、n、kがあるとき D = k×R Ss = n×R Sd = D×Nc−(k−1)×Ss Dc ≧ D であり、前記カラーヘッドの主走査方向へ移動しながら
前記ノズルからインクを吐出させ、前記記録媒体に印字
をおこなう印字動作と、前記小スキップとを複数回くり
返し、k回目の前記印字動作のあと、前記大スキップを
おこなうという、前記印字動作から前記大スキップまで
の一連の動作をくり返すことで、前記記録媒体全面に記
録をおこなうことを特徴とする。
【0011】
【実施例】図6、図7を用いて本発明の実施例の記録方
法を実現する機構を説明する。
【0012】図6は、本発明の実施例の記録方法を実現
する為の装置の機構を示した斜視図で、図7は本発明の
実施例の記録方法に使用する記録ヘッドとインクカート
リッジを示した斜視図である。
【0013】記録ヘッド31はインクカートリッジ32
と一体となりキャリッジ33に搭載されている。キャリ
ッジ33は2本のキャリッジガイド軸34、34により
案内されている。従動プーリー36と駆動プーリー37
のあいだに張られたベルト35は、一部がキャリッジ3
3に固定されている。駆動プーリー37にはモーター3
8の動力が伝達されるように構成されている。したがっ
てモーター38の動力によりキャリッジ33およびキャ
リッジに搭載された記録ヘッド31、インクカートリッ
ジ32は主走査方向43の移動が可能である。また、プ
ラテン39は軸方向がキャリッジガイド軸34の軸方向
と平行になるように構成されており、図示しない紙送り
モーターの動力により回転することができる。記録媒体
である記録紙42はプラテン39に捲回され紙押さえロ
ーラ40と紙送りローラ41に押圧されており、プラテ
ン39の回転に応じて記録紙の副走査方向44の移動が
可能となっている。また、記録紙42と記録ヘッド31
のノズル45は近接して対向するように構成されてい
る。 モーター38、紙送りモーター(図示せず)、記
録ヘッドはそれぞれ図示しない駆動回路により制御され
ている。
【0014】記録紙への印字は主走査方向43に記録ヘ
ッド31が移動しながら記録ヘッドのノズルからインク
を記録紙に向けて吐出することにより行われる。1回の
印字が行なわれるとプラテンの回転により記録紙が副走
査方向に送られる。以上の動作を複数回繰り返すことで
記録紙全体に印字を行うことができる。
【0015】図1は本発明の実施例の記録方法を説明す
る図で、本発明の実施例の記録方法で記録される記録ド
ットと記録ヘッドの相対的な位置関係を示したものであ
る。図1の1から5の数字で示された円はそれぞれ記録
ヘッド10をヘッド走査1からヘッド走査5の矢印で示
した方向に記録紙に対して相対的に移動させながら記録
したドットを示すのもである。11は記録ヘッドのノズ
ルの位置を示すもので、実際のノズルは図の位置で記録
紙に対向する様に位置している。ノズルは副走査方向1
3に記録ドットの間隔の5倍の間隔で並んでいる。
【0016】初期状態において記録ヘッド10は図1で
位置1に示したようにノズル11が1で示される記録ド
ットの延長上に位置し、ヘッド走査1で示す方向に移動
(移動は記録紙と記録ヘッドの相対的な移動を意味し、
以下においても同様)しながら記録ドット1を形成して
ゆく。記録ドット1の記録が終了したのち、記録ヘッド
は副走査方向13に副走査方向に隣あう記録ドット間隔
の2倍移動することにより位置2に移動する(以下この
動作を小スキップと呼ぶ)。そして、ヘッド走査2で示
す方向に移動しながら記録ドット2を形成してゆく。同
様にして以上の過程をくり返しヘッド走査3、ヘッド走
査4、ヘッド走査5を行い記録ドット3、記録ドット
4、記録ドット5を形成した後記録ヘッドを副走査方向
に上記の記録ドット間隔の7倍移動させ記録ヘッドを位
置3に移して(以下この動作を大スキップと呼ぶ)、再
び以上のようなヘッド走査1からヘッド走査5の動作と
小スキップおよび大スキップの動作を行い、図において
括弧つきの数字であらわされる記録ドットを形成してゆ
く。このような動作を繰り返すことで順次記録領域をか
えながら記録紙全面に記録すべきドットを形成する。
【0017】このようにして記録ドットを形成した場
合、記録ドット1に副走査方向で隣接するドットは記録
ドット3および4、同様にして記録ドット2に対しては
記録ドット4および5、記録ドット3に対しては記録ド
ット5および1、記録ドット4に対しては記録ドット1
および2、記録ドット5に対しては記録ドット2および
3となり、連続した主走査方向へのヘッド走査により形
成されるドット同志は隣接していないことがわかる。し
たがって、副走査方向に隣接するドット同志は記録され
る時間差が従来に比べ大きくとることができ、印字速度
を上げるため、ヘッドの主走査方向の走査速度を高めて
も、副走査方向に隣接するドットは既に完全に吸収され
ている為、インク液滴同志の一体化による悪影響を軽減
することができる。
【0018】以上の実施例では主走査方向のヘッドの移
動は往復運動となっているが、一定方向への移動であっ
ても、上記と同様の理由により、同様の効果を得ること
ができる。主走査方向のヘッドの移動が1方向になるよ
うな機構としては、たとえば記録紙をドラムに巻き付
け、ドラムの回転により主走査方向へ記録紙を移動さ
せ、ドラムの軸に平行な方向に記録ヘッドを移動させる
ことにより副走査方向への移動おこなうものがある。
【0019】以上の記録方法についてさらに詳しく説明
する。副走査方向に隣接する記録ドットの間隔をRとし
たとき、記録ヘッドのノズル間隔D、小スキップ時の記
録ヘッドの副走査方向への移動量Ss、大スキップ時の
記録ヘッドの副走査向への移動量Sd、記録ヘッドのノ
ズルの数Nの各量は以下に示すような関係にある。
【0020】D = 5×R Ss = 2×R Sd = D×N−4×Ss (N = 3) 本実施例ではN=3であるが、Nが自然数であれば上記
の式から他の量が決められることがわかり、Nは3以外
の自然数であってもよいことが明確である。またRにつ
いてはどのような値をとってもそれに応じてD、Ss、
Sdが決められるため、目的とする任意のドット間距離
と任意のノズル数が決まれば、上記の関係式から小スキ
ップ量と大スキップ量、記録ヘッドのノズル間隔をきめ
ることができる。そしてそれに応じて記録ヘッドを主走
査、副走査方向に移動しながら印字をおこなうことよ
り、上記で説明した様に連続した主走査方向へのヘッド
走査時に形成されるドット同志は隣接しないようにする
ことができる。
【0021】更に我々は上記の関係式から発展して、連
続した主走査方向へのヘッド走査で形成される記録ドッ
ト同志が隣接しない条件が以下の関係式であらわされる
ことを見出した。
【0022】m、n、kは自然数 n/kは既約分数 m×k−2≧n≧(m−1)×k+2 以上の3つの条件を満たすm、n、kがあるとき D = k×R Ss = n×R Sd = D×N−(k−1)×Ss この場合、主走査方向への記録ヘッド(ノズルの間隔
D)の移動と印字を行なった後、Ssで定められた量の
小スキップを行う。以上の動作をくり返し、k回目の主
走査方向への記録ヘッドの移動と印字をおこなった後、
Sdで定められた量の大スキップをおこなう。ここでN
が小さくnが大きい場合にSdがマイナスとなる条件が
あるが、この場合大スキップは小スキップと逆方向へS
dの絶対値分だけ移動することになる。
【0023】図1で説明した実施例の場合は上記の関係
式で、m=1、n=2、k=5のときであることがわか
る。k=5の場合について、このほかに上記の関係を満
たすものを幾つか列記すると、 k=5、m=1、n=3 k=5、m=2、n=7 k=5、m=2、n=8 k=5、m=3、n=12 k=5、m=3、n=13 などが上げられる。これらの値から算出されるD、S
s、Sdを満足した記録方法で印字をおこなうと、どの
場合も連続した主走査方向へのヘッド走査で形成される
ドット同志は隣接しないのだが、nの値すなわち小スキ
ップの量が大きくなると書きはじめのヘッドの位置と実
際の印字可能領域の相対位置が離れてくる。図1で印字
可能領域は最も上の記録ドット3から下の領域である。
それより上の領域では、記録ドット1と記録ドット2の
あいだ、および記録ドット2と記録ドット3のあいだへ
の印字は不可能であるため一定のドット間隔が得られて
いない。このように印字可能領域は記録ヘッドの書きは
じめ可能な位置である最も上の記録ドット1の列から4
×Rだけ離れている。これに対して図2はk=5、m=
1、n=3の場合の記録ドットの様子を図1と同じ様に
示した図であるが、図2の場合は印字可能領域と記録ヘ
ッドの書きはじめ可能な位置とは8×Rだけ離れてい
る。ここでは記録ヘッドの書きはじめと印字可能領域の
相対位置についてのみ説明したが、これは記録ヘッドの
書き終わり位置と印字可能領域の相対位置についても同
じことが言える。このため、同じkでもnが大きい場合
のほうが無駄なヘッドの走査が増加して、記録紙1枚で
の印字速度がわずかではあるが遅くなってしまうことに
なる。したがって、nに関しては同じkであればできる
だけ小さい値を選んだほうがよい。
【0024】上記の関係式を満たすk、n、mの中でk
について着目した場合、関係式を満たす最も小さいkは
図1、図2で説明したk=5の場合である。次に小さい
kはk=7で一例としてk=7、m=1、n=2につい
ての記録ドットの様子を図1と同じ様に図3に示した。
この場合も連続した主走査方向へのヘッド走査で記録さ
れるドット同志は隣接していないのがわかる。Rが一定
の場合kが違えば記録ヘッドのノズル間隔DはD=kR
であるのでkが大きい程ノズル間隔は大きくなる。この
ため、kが大きい程記録ヘッドの製造が簡単になるとい
うメリットがある反面、同じノズル数のヘッドで比べる
とヘッド全体の長さが長くなるため、装置の小型化が難
しくなるというデメリットもある。最適なkはヘッド製
造の能力、装置の大きさのバランスを考えて決める必要
がある。
【0025】また、ヘッドのノズル間隔Dが一定である
場合を考えると記録ドットの間隔RはR=D/kである
ので、kの違う2つの条件で、記録ヘッドを走査するこ
とにより、連続したヘッド走査により形成された記録ヘ
ッド同志は隣接しない条件を保ちながら、記録ドットの
間隔、すなわち記録ドット密度を変えることもできる。
【0026】以上の実施例では記録ヘッドのノズルは副
走査方向に1列に並んだ場合についての説明をおこなっ
たが、複数列のノズルをもつ記録ヘッドの場合にも応用
できる。図4は記録ヘッドのノズル面を見た図であり、
16がノズルで副走査方向18に並んだ7つのノズルか
ら成るノズル列が主走査方向17に4つ並んでいるもの
である。このような記録ヘッドの場合、主走査方向17
からノズルを見た場合に隣接するノズル同志の副走査方
向18の間隔が上記の説明のノズル間隔Dとなり、ノズ
ルの総数である28がNとなる。図4ではノズル列は4
つであり、また各ノズル列のノズル間隔は4×Dと一定
しており、ノズル列間の間隔も一定している様に描かれ
ているが、上記の様に走査方向17からノズルをみた場
合の副走査方向18に隣接するノズル間隔が一定であれ
ばどのような配置であってもよい。
【0027】また、図4のような多列のノズルをもつ記
録ヘッドは各ノズル列毎にインクの色を変えることによ
り、フルカラーのインクジェットヘッドとして使用する
こともができる。
【0028】図5はフルカラー記録をおこなうために、
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3色
のインクをつかったカラーヘッドを使用した場合の本発
明の実施例の記録方法を説明する図である。
【0029】図において20はカラーヘッドで21はイ
エロー(Y)インクを吐出するノズル(Y)、22はマ
ゼンタ(M)インクを吐出するノズル(M)、23はシ
アン(C)インクを吐出させるノズル(C)の位置を示
し、それぞれのノズルはノズル間隔Dで並んでいる。
【0030】カラーヘッド20は図1の実施例で説明し
たのと同じ様に移動し、位置1から主走査方向24への
移動と副走査方向への小スキップとを繰り返して1から
5で示す線上に記録ドットを形成し、その後大スキップ
を行う、ただし、この場合の大スキップ量は図1の実施
例の場合とは次のように異なる。
【0031】このような構成のカラーヘッドの場合、同
色のインクを吐出するノズルの数をNcとした場合、記
録ドットの間隔R、小スキップ量Ss、大スキップ量S
dとの関係を D = 5×R Ss = 2×R Sd = D×Nc−4×Ss (Nc = 3) となる様にヘッドの走査をおこなうことにより、図1で
説明した場合と同様に連続した主走査方向へのヘッド走
査で形成されるドット同志は隣接しないようにすること
ができる。 また、図5のa及びbは隣り合う異色のイ
ンクを吐出させるノズル間の距離(aはノズル(Y)2
1とノズル(M)22、bはノズル(M)22とノズル
(C)23)を示している。図5ではaおよびbはDと
等しい如く描かれているが、Dより小さい値でなければ
よいことは明白である。さらに明確にいえば、となりあ
う異色インクを吐出するノズル間の距離の最小値がDよ
り小さくなけれはよいと言える。
【0032】上記の関係式は図1の場合の関係式でのノ
ズル数Nを同色のノズル数Ncに置き換えただけである
ので、図5のようなカラーヘッドの場合も連続した主走
査方向へのヘッド走査で形成されるドット同志が隣接し
ない条件は、隣り合う異色のインクを吐出させるノズル
間の距離の最小値をDcとすると、 m、n、kは自然数 n/kは既約分数 m×k−2≧n≧(m−1)×k+2 以上の3つの条件を満たすm、n、kがあるとき D = k×R Ss = n×R Sd = D×Nc−(k−1)×Ss Dc ≧ D であることが容易にわかる。実際の走査は、主走査方向
へのカラーヘッド(ノズルの間隔D)の移動と印字を行
なった後、Ssで定められた量の小スキップを行う。以
上の動作をくり返し、k回目の主走査方向へのカラーヘ
ッドの移動と印字をおこなった後、Sdで定められた量
の大スキップをおこなう。という動作のくり返しとな
る。
【0033】このようにすることにより、カラーヘッド
においても副走査方向の隣接するドット同志は形成され
る時間差が大きくなるので、インク液滴の一体化による
印字品質の低下を防ぐことができる。また本実施例の記
録方法では記録される色順は主走査時の方向によらず
Y、M、Cと一定しているので、色順の変化による色相
のずれが発生しないというメリットもある。
【0034】
【発明の効果】本発明の記録方法によれば、連続した主
走査方向へヘッド走査で形成される副走査方向のドット
同志は隣接しないように記録されるから、副走査方向に
隣接するドット同志は記録される時間差が従来に比べ大
きくなる。したがって、記録ヘッドの走査速度を高め
て、記録速度を向上させても、インク液滴同志の一体化
による悪影響を軽減することができ、高印字速度、高印
字品質のインクジェットプリンターを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例の記録方法を示す図。
【図2】 本発明の第2の実施例の記録方法を示す図。
【図3】 本発明の第3の実施例の記録方法を示す図。
【図4】 本発明の実施例における記録ヘッドのノズル
配置例を示す図。
【図5】 本発明の第4の実施例の記録方法を示す図。
【図6】 本発明の実施例の記録方法を実現するインク
ジェットプリンターの機構例を説明する斜視図。
【図7】 本発明の実施例の記録方法に用いる記録ヘッ
ドの例を示す斜視図。
【図8】 従来技術の記録方法を示す図。
【図9】 従来技術の記録方法を示す図。
【図10】 従来技術の記録方法を示す図。
【符号の説明】
1・・・記録ドット 2・・・記録ドット 3・・・記録ドット 4・・・記録ドット 5・・・記録ドット 6・・・記録ドット 7・・・記録ドット 10・・・記録ヘッド 11・・・ノズル 15・・・記録ヘッド 16・・・ノズル 17・・・主走査方向 18・・・副走査方向 20・・・カラーヘッド 21・・・ノズル(Y) 22・・・ノズル(M) 23・・・ノズル(C) 24・・・主走査方向 25・・・副走査方向 31・・・記録ヘッド 32・・・インクカートリッジ 33・・・キャリッジ 34・・・ガイド軸 35・・・ベルト 36・・・従動プーリー 37・・・駆動プーリー 38・・・モータ 39・・・プラテン 40・・・紙押さえローラ 41・・・紙送りローラ 42・・・記録紙 43・・・主走査方向 44・・・副走査方向 45・・・ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/045 2/055 B41J 3/04 101 Z 103 A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズルからインクを吐出させる記
    録ヘッドを記録媒体に対向させ、前記記録ヘッドを前記
    記録媒体と相対的に移動させる主走査とこの主走査の方
    向と垂直な方向に相対的に移動させる副走査とをおこな
    いながら、前記記録ヘッドのノズルからインクを吐出さ
    せ、前記記録媒体上の任意の位置に記録ドットを形成す
    ることにより、目的の記録を得る記録方法において、前
    記副走査が移動量の異なる少なくとも2種類の走査から
    なり、連続した前記主走査時に形成される副走査方向の
    ドット同志が隣接しないように記録することを特徴とす
    る記録方法。
  2. 【請求項2】 前記記録ドットの副走査の方向に隣接す
    る記録ドットの間隔をR、前記記録ヘッドのノズル間隔
    をD、前記記録ヘッドの副走査方向への第1の移動であ
    る小スキップの移動量をSs、前記記録ヘッドの副走査
    方向への第2の移動である大スキップの移動量をSd、
    前記記録ヘッドのノズルの数をNとし、 m、n、kは自然数 n/kは既約分数 m×k−2≧n≧(m−1)×k+2 の3つの条件を満たすm、n、kがあるとき D = k×R Ss = n×R Sd = D×N−(k−1)×Ss であり、前記記録ヘッドの主走査方向へ移動しながら前
    記ノズルからインクを吐出させ、前記記録媒体に印字を
    おこなう印字動作と、前記小スキップとを複数回くり返
    し、k回目の前記印字動作のあと、前記大スキップをお
    こなうという、前記印字動作から前記大スキップまでの
    一連の動作をくり返すことで、前記記録媒体全面に記録
    をおこなうことを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  3. 【請求項3】 複数の色のインクを吐出させるカラーヘ
    ッドを記録媒体に対向させ、前記カラーヘッドを前記記
    録媒体と相対的に移動させる主走査とこの主走査の方向
    と垂直な方向に相対的に移動させる副走査とをおこない
    ながら、前記カラーヘッドのノズルからインクを吐出さ
    せ、前記記録媒体上の任意の位置に記録ドットを形成す
    ることにより、目的の記録を得る記録方法において、前
    記記録ドットの副走査の方向に隣接する記録ドットの間
    隔をR、前記カラーヘッドの同じ色のインクを吐出させ
    るノズルの間隔をD、前記カラーヘッドの副走査方向へ
    の第1の移動である小スキップの移動量をSs、前記カ
    ラーヘッドの副走査方向への第2の移動である大スキッ
    プの移動量をSd、前記カラーヘッドの同じ色のインク
    を吐出させるノズルの数をNc、隣り合う異色のインク
    を吐出させるノズル間の距離の最小値をDcとし、 m、n、kは自然数 n/kは既約分数 m×k−2≧n≧(m−1)×k+2 の3つの条件を満たすm、n、kがあるとき D = k×R Ss = n×R Sd = D×Nc−(k−1)×Ss Dc ≧ D であり、前記カラーヘッドの主走査方向へ移動しながら
    前記ノズルからインクを吐出させ、前記記録媒体に印字
    をおこなう印字動作と、前記小スキップとを複数回くり
    返し、k回目の前記印字動作のあと、前記大スキップを
    おこなうという、前記印字動作から前記大スキップまで
    の一連の動作をくり返すことで、前記記録媒体全面に記
    録をおこなうことを特徴とする記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162002A (ja) * 2011-02-07 2012-08-30 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法及びこれに用いられるインク

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