JPH0749376B2 - 免疫原性組成物および医薬組成物 - Google Patents

免疫原性組成物および医薬組成物

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JPH0749376B2
JPH0749376B2 JP31663488A JP31663488A JPH0749376B2 JP H0749376 B2 JPH0749376 B2 JP H0749376B2 JP 31663488 A JP31663488 A JP 31663488A JP 31663488 A JP31663488 A JP 31663488A JP H0749376 B2 JPH0749376 B2 JP H0749376B2
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ジェー.マニノ ラフアエル
グッドマン−スニツコフ ゲイル
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ARUBANII MEDEIKARU KAREJI
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は選択的抗体生産を誘導する能力のある免疫原性
組成物に関する。特に、本発明は合成及び天然のペプチ
ドの両者に対して選択的に抗体生産を誘導する能力のあ
る免疫原性組成物に関し、前記ペプチドは異種タンパク
質担体(たとえばBSA又はKLH)と結合させる必要はな
く、又追加のアジュバントと共に注射する必要もない。
又、本発明は免疫原性組成物使用する医薬組成物に関す
る。
〔従来の技術〕
有効なワクチンの開発は病気の抑制と予防に極めて重要
である。合成ペプチドを免疫原として使用することは安
全で有効なワクチンを製造するための一つの有望な入口
である(ラーナー、アール・エー(Lerner,R.A.)、グ
リーン、エヌ(Green,N.)、アレキサンダー、エッチ
(Alaxander,H.)、リュー、エフ・ティー(Liu,F.
T.)、ストクリフ、ジェー・ジー(Sutcliffe,F.G.)及
びシニック、ティー・エム(Shinnick,T.M.)、プロシ
ーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・
サイエンス・オブ・ユーエスエー(Proc.Natl.Acad.Sc
i.USA)(1981年)78巻、3403〜3407ページ;バートネ
ーガー、ピー・ケー(Bhatnager,P.K.)、パパス、イー
(Papas,E.)、ブルム、エッチ・イー(Blum.H.E.)、
ミリチ、ディー・アール(Milich,D.R.)、ニテッキ、
ディー(Nitecki,D.)、カレルス、エム・ジェー(Kare
ls,M.J.)及びビアス、ジー・エヌ(Vyas,G.N.)、プロ
シーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ
・サイエンス・オブ・ユーエスエー(1982年)79巻、44
00〜4404ページ;ニューラス、エー・アール(Naurath,
A.R.)、ケント、エス・ビー・エッチ(Kent,S.B.H.)
及びストリック、エヌ(Strick,N.)、ジャーナル・オ
ブ・ゼネラル・ビロロジー(J.Gen.Verol.)(1984年)
65巻、1009〜1014ページ;ドリースマン、ジー・アール
(Dreesman,G.R.)、スプロー、ジェー・ティー(Sparr
ow,J.T.)、フレンチック、ピー・ジェー(Frenchick,
P.J.)及びケネディー、アール・シー(Kennedy,R.
C.)、アドバンシス・オブ・エキスペリメンタル・メン
ディシン・アンド・バイオロジー(Adv.Exp.Med.Bio
l.)(1985年)185巻、129〜137ページ;サナバラ、ワ
イ・エム(Thanavala,Y.M.)、ブラウン、エス・イー
(Brown,S.E.)、ホワード、シー・アール(Howard,C.
R.)、ロイト、アイ・エム(Roitt,I.M.)及びスチュワ
ード、エム・タブリュー(Steward,M.W.)、ジャーナル
・オブ・エキスペリメンタル・メディシン(J.Exp.Me
d.)(1986年)164巻、227〜236ページ;ミュラー、ジ
ー・エム(Muller,G.M.)、シャピラ、エム(Shapera,
M.)及びアーノン、アール(Arnon,R.)、プロシーディ
ングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエ
ンス・オブ・ユーエスエー(1982年)79巻、569〜573ペ
ージ;ケネディー、アール・シー、ヘンケル、アール・
ディー(Henkel,R.D.)、ポーレッティ、ディー(Paule
tti,D.)、アラン、ジェー・エス(Allan,J.S.)、リ
ー、ティー・エッチ(Lee,T.H.)、エッセクス、エム
(Essex,M.)及びドリースマン、ジー・アール、サイエ
ンス(Science)(1986年)231巻、1556〜1559ページ;
ビットル、ジェー・エル(Bittle,J.L.)、ホーテン、
アール・エー(Houghten,R.A.)、アレキサンダー、エ
ッチ、シニック、ティー・エム、ストクリフ、ジェー・
ジー、ラーナー、アール・エー、ローランズ、ディー・
ジェー(Rowlands,D.J.)及びブラウン、エフ(Brcwn,
F)、ネーチャー(Nature)(1982年)298巻、30〜33ペ
ージ;及びジマルチ、アール(Di Marchi,R.)、ブルー
ク、ジー(Brooke,G.)、ゲール、シー(Gale,C.)、ク
ラックネル、ブィ(Cracknell,V.)、デール、ティー
(Doel,T.)及びモワト、エヌ(Mowat,N.)、サイエン
ス(1986年)232巻、639〜641ページ)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、合成ペプチドワクチンは必要とする担体
とアジュバントのいずれもがしばしば望ましくない副作
用を持つことよりその開発が妨げられた(ラーナー、ア
ール・エー、グリーン、エヌ(Green,N.)、アレキサン
ダー、エッチ、リュー、エフ・ティー、ストクリフ、ジ
ェー・ジー及びシニック、ティー・エム、プロシーディ
ングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエ
ンス・オブ・ユーエスエー(1981年)78巻、3403〜3407
ページ;バートネーガ、ピー・ケー、パパス、イー、ブ
ルム、エッチ・イー、ミリチ、ディー・アール、ニテッ
キ、ディー、カレルス、エム・ジェー及びビアス、ジー
・エヌ、プロシーディングス・オブ・ナショナル・アカ
デミー・オブ・サイエンス・オブ・ユーエスエー(1982
年)79巻、4400〜4404ページ;ニューラス、エー・アー
ル、ケント、エス・ビー・エッチ及びストリック、エッ
チ、ジャーナル・オブ・ゼネラル・ビロロジー(1984
年)65巻、1009〜1014ページ;及びムラー、ジー、エ
ム、シャピラ、エム及びアーノン、アール、プロシーデ
ィングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイ
エンス・オブ・ユーエスエー(1982年)79巻、569〜573
ページ)。その上、ペプチド−タンパク質担体複合体に
よる免疫は、通常外来担体に対するT細胞の感作を引き
起こす。従って、動物T細胞は中和エピトープの自然担
体に感作されないので、自然感染は二次免疫応答を作ら
ない。
従って、ペプチドが異質タンパク質担体への結合を要せ
ず、追加のアジュバントと共に注射することを要しない
有効な免疫原に対する必要性がなお存在する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第一の目的は自然感染又は現在利用可能な方法
(不活化又は減弱された作用物、もしくは感染因子の外
部表面の巨大分子又はそのサブユニットを含む。)によ
るワクチン接種の有効性を模倣し、一方現在利用可能な
製剤の望ましくない副作用を何等示さない免疫原性組成
物と医薬組成物を提供することである。
本発明の第二の目的はT細胞が異質担体に特異的に感作
し、その結果前記T細胞はその後の自然暴露の間応答し
ないという問題を回避する免疫原性組成物と医薬組成物
を提供することである。
これら及びその他の目的は選択的に抗体生産を誘導又は
増強する能力のある免疫原性組成物を提供することによ
り達成される。
第一の具体化において、本発明は脂質に共役的に結合し
た非免疫原性両親媒性ペプチドから成るペプチド−脂質
共有結合物質から成る非免疫原性ペプチドに対して選択
的に抗体生産を誘導し又は増強する能力のある免疫原性
組成物を提供する。好ましい具体化においては、ペプチ
ド−脂質共有結合物質は1つ又は複数の脂質と1つ又は
複数のステロールとの混合物と会合している。
第二の具体化において、本発明は脂質に共役的に結合し
た混成ペプチドから成り、前記混成ペプチドは(a)非
免疫原性親水性ペプチド、(b)非免疫原性中性ペプチ
ド、(c)非免疫原性両親媒性ペプチド、及び(d)前
記ペプチド(a)、(b)及び(c)の2つ又はそれ以
上の任意の組合せから成る混成ペプチドから成る群より
選ばれる1つのペプチドに共役的に結合した非免疫原性
両親媒性ペプチドから成るペプチド−脂質共有結合物質
から成る1つ又は複数の非免疫原性ペプチドに対して選
択的に抗体生産を誘導し又は増強する能力のある免疫原
性組成物を提供する。好ましい具体化においては、ペプ
チド−脂質共有結合物質は1つ又は複数の脂質と1つ又
は複数のステロールとの混合物と会合している。
第三の具体化において、本発明は 第一のペプチド−脂質共有結合物質(前記第一のペプチ
ド−脂質共有結合物質は(1)脂質に共役的に結合した
非免疫原性両親媒性ペプチド、及び(2)脂質に共役的
に結合した混成ペプチド(前記混成ペプチドは(a)非
免疫性原性親水性ペプチド、(b)非免疫原性中性ペプ
チド、(c)非免疫原性両親水性ペプチド、及び(d)
前記ペプチド(2)(a)、(2)(b)及び(2)
(c)の2つ又はそれ以上の任意の組合せから成る混成
ペプチドから成る群より選ばれるペプチドに共役的に結
合した非免疫原性親媒性ペプチドから成る。)から成る
群より選ばれる1員から成る。)と、 1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混
合物と会合している1つ又は複数の追加のペプチド−脂
質共有結合物質(前記ペプチド−脂質共有結合物質は
(1)脂質に共役的に結合した非免疫原性親水性ペプチ
ド、(2)脂質に共役的に結合した非免疫原性中性ペプ
チド、(3)脂質に共役的に結合した非免疫原性両親媒
性ペプチド、及び(4)脂質に共役的に結合した混成ペ
プチド(前記混成ペプチドは(a)非免疫原性親水性ペ
プチド、(b)非免疫原性中性ペプチド、(c)非免疫
原性両親媒性ペプチド、及び(d)前記ペプチド(4)
(a)(4)(b)及び(4)(c)の2つ又はそれ以
上の任意の組合せから成る混成ペプチドから成る群より
選ばれるペプチドに共役的に結合した非免疫原性両親媒
性、親水性又は中性ペプチドから成る。)から成る群よ
り選ばれる1員又は複数員から成る。)とから成る1つ
又は複数の非免疫原性ペプチドに対して選択的に抗体生
産を誘導し又は増強する能力のある免疫原性組成物を提
供する。
又、本発明は1つ又は複数の前記免疫原組成物と薬学的
に受容し得る担体、希釈剤又は賦形剤の混合物とから成
る選択的に抗体生産を誘導し又は増強する医薬組成物を
提供する。
ペプチド配列の記載のためにここで使用するアルファベ
ット命名法は、下表に示す標準のアミノ酸アルファベッ
トである。
この発明の目的から、次の用語は下記のように定義され
る。
ペプチド:一つのカルボン酸基と次のアミノ酸基の間の
ペプチド結合により頭から尾へ重合した一連のアミノ
酸。ペプチドは天然に存在するか、組換えにより生産す
るか、合成により生産するか、もしくはこのようにして
得られる巨大ポリペプチド又はタンパク質の化学的又は
酵素的分裂により生産するか、もしくはより小さい単位
から化学的又は酵素的なペプチド構築により生産するこ
とができ、又ペプチドは糖のようなアミノ酸以外の部分
を持ち、又は種々な化学変換、たとえばリン酸化、メチ
ル化、硫酸化又はアセチル化を受けることができ、これ
らの変換は微生物における生産、又は化学的又は酵素的
合成技術を使用する背定的変換の結果起こる。
非免疫原性ペプチド:追加の物質と結合するか、又は混
合することなく動物に投与した場合、該動物に免疫応答
を刺激しない上で定義したようなペプチド(あるペプチ
ドは一つの動物には免疫原性であるが、異なるアロタイ
プの動物には非免疫原性である。)。更に、ここで使用
するように用語「非免疫性原性ペプチド」は免疫原性で
あるが、その免疫原性は本発明による「免疫原性組成
物」の形成により増強されるペプチドを含むことができ
る。
両親媒性ペプチド:明瞭な疎水性及び親水性領域を含む
上で定義したようなペプチド。両親媒性ペプチドの例は
(1)主として疎水性アミノ酸が隣接する範囲とそれに
続く主として親水性アミノ酸が隣接する範囲とを含むペ
プチド、又は(2)一方の側は主として疎水性アミノ酸
から成り、他の側は主として親水性アミノ酸から成るα
−ヘリックス構造を溶液中でとることができるペプチド
である。ペプチドの第2の種類の両親媒性はα−ヘリッ
クスの周期性を持つといえる。
領域の疎水性又は親水性はアミノ酸側鎖残基の疎水的性
質又は親水的性質を考慮するプログラムを用いるコンピ
ュータ分析により明確にされる。
疎水性又は親水性範囲の存在の測定に適用できるような
プログラムの例は、ホップ及びウッズ(ホップ、ティー
・ピー(Hopp,T.P.)及びウッズ、ケー・アール(Wood
s,K.R.)、プロシーディングス・オブ・ナショナル・ア
カデミー・オブ・サイエンス・オブ・ユーエスエー(19
81年)78巻、3824〜3827ページ、並びにホップ、ティー
・ピー、及びウッズ、ケー・アール、モレキュラー・イ
ムノロジー(Mol.Immunol.)(1983年)20巻、483〜489
ページ)又はカイト及びドゥーリットル(カイト、ジェ
ー(Kyte,J.)及びドゥーリットル、アール・エフ(Doo
little,R.F.)、ジャーナル・オブ・モレキュラー・バ
イオロジー(J.Mol.Biol.)(1982年)157巻、105〜131
ページ)によって開発されたそれであるが、他の類似の
プログラムも使用することができる。
溶液中でα−ヘリックス構造を形成する場合のペプチド
の両親媒的性質を測定することができるコンピュータ・
プログラムも開発された。この場合、明白な親水性領域
はα−ヘリックス・ペプチドの一方の側に関係してお
り、一方明白な疎水性領域はペプチドの他の側に関係す
る。そのようなプログラムの例はデリシ(Delisi)及び
バーゾフスキー(Berzofskv)(プロシーディングス・
オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・オ
ブ・ユーエスエー(1985年)82巻、7048ページ)により
提供されている。
又、この発明の目的のため、疎水性、親水性又は中性領
域は一次配列で又は上述のα−ヘリックス周期性との関
連でコンピュータ分析により明確される。
両親媒性の1つの物理的試験はリン脂質膜の完全性を混
乱させる能力の測定である。この性質は下で説明するよ
うに、予め形成されたリポゾーム内部水性領域からカル
ボキシフルオレセインの放出を促進するペプチドの能力
を測定することにより試験することができる。しかしな
がら、すべての両親媒性ペプチドが必ずリン脂質膜の完
全性を混乱させるのではなく、従ってこの発明の目的の
ためには、リン脂質膜の混乱は両親媒性ペプチドの定義
の絶対必要条件ではない。
疎水性ペプチド:上述のような隣接範囲についてのホッ
プ・アンド・ウッズ型又はカイト・アンド・ドゥーリッ
トル型分析、もしくはα−ヘリックス周期性についての
デリシ・アンド・バーゾフスキー型分析で疎水性である
上で定義したようなペプチド。
親水性ペプチド:上述のような隣接範囲についてのホッ
プ・アンド・ウッズ型又はカイト・アンド・ドューリッ
トル型分析、もしくはα−ヘリックス周期性についての
デリシ・アンド・バーゾフスキー形分析で親水性である
上で定義したようなペプチド。
中性ペプチド:上述のような隣接範囲についてのホップ
・アンド・ウッズ型又はカイト・アンド・ドゥーリット
ル型分析、もしくはα−ヘリックス周期性についてのデ
リシ・アンド・バーゾフスキー型分析で中性である上で
定義したようなペプチド。
本発明により、免疫原性ペプチドの少なくとも3つの一
般的具体化が想像される。
第一の具体化は非免疫原性両親媒性ペプチドに対して選
択的に抗体生産を誘導し増強する能力のある免疫原性組
成物を提供する。第二と第三の具体化は非免疫原性両親
媒性ペプチドの外に非免疫原性親水性及び/又は非免疫
原性中性ペプチドに対して選択的に抗体生産を誘導し増
強する能力のある免疫原性組成物を提供する。
第一の具体化による組成物は脂質に共役的に結合した非
免疫原性両親媒性ペプチドから成るペプチド−脂質共有
結合物質から成る。好ましい具体化においては、ペプチ
ド−脂質複合体は1つ又は複数の脂質と1つ又は複数の
ステロールとの混合物と会合している。
ペプチド−脂質共有結合物質は多くの公知の方法、例え
ばグリスフィンゴリピドへの架橋結合(ヒース、ティー
・ディー(Heath,T.D.)外、ビオキミカ・ビオフィジカ
・アクタ(B.B.A.)(1981年)640巻、66〜81ペー
ジ)、又はN−(p−アミノフェニルステアリルアミド
による方法(スナイダー、エス・エル(Snyder,S.L.)
及びバニアー、ダブリュー・イー(Vannier,W.E.)、ビ
オキミカ・ビオフィジカ・アクタ(1984年)772巻、288
〜294ページ)、又はパルミチン酸のN−ヒドロキシサ
クシンイミド・エステルによる方法(ハン、エー(Huan
g,A.)外、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミス
トリー(J.B.C)(1980年)255巻、8015〜8018ページ)
により、適当な脂質を両親媒性ペプチドに共役的に結合
させることにより製造される。
ペプチドの脂質への共役的な結合は架橋結合によるのが
好ましく、当該技術分野で公知の方法、例えばN−サク
シンイミジル−4−(p−マレイミドフェニル)ブチレ
ート(マーチン、エフ・ジェー(Martin,F.J.)及びパ
パハジョープーロス、ディー(Papahadjopoulos,D.)、
ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(19
82年)257巻、286〜288ページ)、N−ヒドロキシサク
シンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネ
ート(バーベット、ジェー(Barbet.J.)外、ジェー・
スプラ・ストラクト・アンド・セル・ビオケム(J.Supr
a.Struct.and Cell Biochem.)(1981年)16巻、243〜2
58ページ)、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキ
シサクシンインド・エステル(ハシモト、ワイ(Hashim
oto,Y.)外、ジャーナル・オブ・イムノロジカル・メソ
ッズ(J.Immuno.Methods)(1983年)62巻、155〜162ペ
ージ)、シトラコニル化(ジャンソンス、ブイ・ケイ
(Jansons,V.K.)及びマレット、ピー・エル(Mallett,
P.L.)、アナリティカル・バイオケミストリー(Anal.B
iochem.)(1981年)111巻、54〜59ページ)を使用する
方法により達成することができる。
ペプチドとしては、上述の定義に当てはまる如何なる両
親媒性ペプチドも使用することができる。もちろん免疫
原性組成物をワクチンとして使用する場合は、ペプチド
は動物の健康に対して有毒であるか、その他有害であっ
てはならない。
更に上で述べたように、両親媒性はペプチドの予め形成
されたリポゾームの内部水性領域からのカルボキシフル
オレセインの放出を促進する能力を測定することにより
試験することができるが(ゾカ(Szoka)及びパパハジ
ョプーロス、プロシーディングス・オブ・ナショナル・
アカデミー・オブ・サイエンス・オブ・ユーエスエー
(1978年)75巻、4194〜4198ページ、及びワインスタイ
ン、ジェー.エヌ(Weinstein,J.N.)外、サイエンス
(1977年)195巻、489〜491ページ)、これは本発明の
目的のために必須の試験ではない。
特別には、カルボキシフルオレセイン(CF)は公知の方
法(ゾカ及びパパハジョプーロス、プロシーディングス
・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス・
オブ・ユーエスエー(1978年)75巻、4194〜4198ペー
ジ)で大きな単層のリン脂質小嚢中に自己消滅濃度(20
0mM、ワインスタイン、ジェー・エヌ外、サイエンス(1
977年)195巻、489〜491ページ)で包むことができる。
CFはラルストン(Ralston)ら(ビオキミカ・ビオフィ
ジカ・アクタ(Biochim.Biophys.Acta)(1981年)649
巻、133〜137ページ)によって記述された公知の方法に
より精製することができる。ペプチドがリポゾーム二層
の完全性を混乱させる能力はリポゾームの懸濁液にペプ
チド添加後30分における520nmにおける発光を測定する
ことにより求めることができる。一般に、全部の可能な
増加の5%より大きい蛍光の増加は両親媒性を示す。全
部の可能な蛍光の増加は小嚢を0.1%トリトン(Trito
n)X−100で溶解する前後の520nmにおける発光を測定
することにより求めることができる。
両親媒性ペプチドの例には次の人間の免疫不全ウイル
ス、HIVのエンヴェロープタンパク質HIV(487〜511)、
HIV(469〜511)及びHIV(578〜608)(スターキッチ
(Starcich)外、セル(Cell)(1986年)45巻、637〜6
48ページ)から得られるペプチドを含む。更に、次の配
列、HIV(735〜752)(D−R−P−E−G−I−E−
E−E−G−G−E−R−D−R−S−NH2、ケネディ
ー(Kennedy)外、サイエンス(1986年、3月)231巻、
1556〜1559ページ)、HIV(340〜368)(N−N−T−
L−K−Q−I−D−S−K−L−R−E−Q−F−G
−N−N−L−Q−S−S−G−C−NH2)単独、又は
抗体生産を増強するためHIVの両親媒性ペプチド(例え
ば487〜511)を伴うHIV(299〜329)(H−R−P−N
−N−N−T−R−K−I−R−I−E−R−E−P−
E−R−A−E−K−I−E−N−M−R−Q−C−NH
2)に対する抗体はHIV表面糖タンパク質又は中和抗体が
生産される領域に含まれる配列を認識する。HIV(340〜
368)とHIV(299〜329)の両者は中和抗体を生産するウ
イルスの領域に由来する(プットニー(Putney)外、サ
イエンス(1986年、12月)234巻、1392〜1395ペー
ジ)。
HIV(487〜511)、HIV(469〜511)及びHIV(578〜60
8)の一次配列を第1図に示す。
HIV(487〜511)とHIV(469〜511)のホップ・アンド・
ウッズ分布を第2図に示し、HIV(578〜608)のホップ
・アンド・ウッズ分布を第3図に示す。
両親媒性ペプチドに共役的に結合する脂質としては、ペ
プチドを脂質に共役的に結合する方法を見出し得ること
を条件としてあるゆる脂質を使用することができる。当
業者はそのような方法がある場合は容易に見出すことが
できる。
適当な脂質の例にはホスファチジルエタノールアミン
(PE)のようなリン脂質類、コレステロールのようなス
テロール類、スフィンゴミエリンのようなスフィンゴリ
ピド類、ミエリンのような糖脂質類、及び他のジアシル
基を含む脂質構造、例えばジアシルアミンが含まれる。
リン脂質が好ましく、ホスファチルジルエタノールアミ
ンが特に好ましい。
ペプチド−脂質共有結合物質は使用のために透析により
未反応成分と界面活性剤を除くことにより精製すること
ができる。透析後、透析バッグに残る物質は免疫原であ
る。これ以上の精製を行う必要はない。
ペプチドを脂質に共役的に結合してペプチド−脂質共有
結合物質を製造する外に、天然に存在する共有結合物質
も使用することができる。そのような天然に存在するペ
プチド−リン脂質共有結合物質の例はホスファチジルイ
ノシトールに結合したタンパク質から成る共有結合物質
である。
上述のペプチド−脂質共有結合物質は単独で本発明によ
る免疫原性組成物として使用することができる。しかし
ながら好ましい具体化においては、ペプチド−脂質共有
結合物質は1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロ
ールとの混合物と会合している。
1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混
合物と会合しているペプチド−脂質共有結合物質から成
る複合物は、高限界ミセル濃度の無毒の界面活性剤中で
すべての成分すなわちペプチド−脂質共有結合物質、追
加の脂質及びステロールを可溶化することにより生成さ
せることができる。次いでこの溶液を透析して界面活性
剤を除く。生成物は性質が小嚢状であるか又は光学顕微
鏡で見た場合、無定形微粒子構造である微粒子懸濁液で
ある。
以下の説明により限定しようとするものではないが、複
合物中のペプチドの性質は結果として生ずる構造を決定
する因子であるように見える。すなわち、親水性又は中
性であるペプチドはよりしばしば小嚢構造を形成するよ
うに見え、一方疎水性であるペプチドはよりしばしば無
定形微粒子集合体を形成するように見える。
ペプチドはほとんどの場合、互いに及び追加の脂質及び
ステロールとペプチドが結合している脂質のアシル鎖並
びに他の脂質とステロールの疎水性領域に由来する疎水
性相互作用により会合している。しかしながら膜構造に
おけるように、イオン性相互作用とファン・デル・バー
ルスカも含まれるであろう。
会合は高速(100,000〜300,000xg)における超遠心分離
により透析溶液を遠心分離することにより試験すること
ができる。ペプチド−脂質共有結合物質が追加の脂質及
びステロールと会合して本発明による免疫原性組成物を
形成する場合、ペプチド−脂質共有結合物質は追加の脂
質及びステロールと共にペレット化する。
ペプチド−脂質組成物の運命は、例えば放射性標識、蛍
光標識、分光測定、薄層クロマトグフィー又は高圧液体
クロマトグラフィーにより監視することができる。
より特別には、1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のス
テロールとの混合物と会合したペプチド−脂質共有結合
物質から成る複合物を生産する少なくとも2つの方法が
ある。
1つの方法においては、(ペプチド−脂質共有結合物質
形成のため)誘導体化した脂質を1つ又は複数の誘導体
化していない脂質と1つ又は複数のステロールとの混合
物と共に界面活性剤に溶解する。次いで予め作ったペプ
チドを溶液に添加し、誘導体化した脂質と反応させてペ
プチド−脂質共有結合物質を形成させる。反応が完了し
た後、溶液を適当な緩衝剤水溶液に透析した界面活性剤
を除き、それによって免疫原性複合物を含む微粒子懸濁
液が形成される。
上述の方法に使用する誘導体化した脂質は、それ自身に
よりペプチド−脂質共有結合物質を生産するために記述
したような通常の方法により製造される。例えば、架橋
剤をペプチド−脂質共有結合物質の形成に使用する場合
は脂質に架橋剤を結合することにより脂質を誘導体化す
る。必要なら、誘導体化した脂質は次いで反応混合物か
ら通常の方法により抽出する。
ペプチドはそれを脂質に結合するために使用した方法に
より活性化する。例えば、ペプチドを脂質に結合するた
めに架橋剤を使用した場合、ペプチドは通常の方法によ
りジチオスレイトールで還元する。このようにして、活
性化したペプチドはアフィニティー・クロマトグラフィ
ー又はHPLC(高圧液体クロマトグラフィー)のような通
常の方法により精製する。
このようにして製造した誘導体化した脂質が1つ又は複
数の誘導体化していない脂質及び1つ又は複数のステロ
ールと共に溶解している界面活性剤は高限界ミセル濃度
の任意の無毒の界面活性剤であることができる。「高」
限界ミセル濃度は界面活性剤が透析により除き得ること
を意味する。Triton X−100又はC12E8(N−ドデシルオ
クタエチレン・モノエーテル(N−dodecyloctaethyren
e monoether))のような「低」限界ミセル濃度の他の
界面活性剤も適当であるが、除去は透析以外の他の方
法、例えばSM−2ビーズへの吸着のような方法により達
成される。高限界ミセル濃度を持つ適当な界面活性剤は
当業者が容易に決めることができ、その例にはオクチル
−β−D−グルコシドとオクチル−β−D−チオグルコ
ピラノシドが含まれる。
オクチル−β−D−グルコシドが好ましい。
脂質とステロールは界面活性剤に可溶化する準備とし
て、最初に可溶化するが酸化せず又は如何なる場合もリ
ン脂質の完全性を破壊しない有機溶媒に溶解する。適当
な有機溶媒はジエチルエーテル、クロロホルム、ベンゼ
ン及びアセトンを含む。
誘導体化した脂質、誘導体化してない脂質とステロール
は約2:3:5のモル比で使用するが、広範囲の比率を用い
ることが可能であり、又有機溶媒には約10mg(脂質とス
テロール)/ml(溶媒)の濃度で溶解するが、ある範囲
の濃度比を用いることができる。
次いで試料は窒素気流又はアルゴンのような非酸化性気
体中で乾燥する。
乾燥した試料はpH4.5〜6.5のリン酸緩衝剤水溶液又はク
エン酸緩衝剤水溶液のような緩衝剤水溶液に約4mg(脂
質とステロール)/1ml(溶媒)の濃度で再懸濁し、試料
は室温で超音波処理して小嚢の微粒子懸濁液を形成させ
る。
次いでこの試料に界面活性剤を添加し、試料を再び室温
で超音波処理してすべての成分を溶解する。
添加した界面活性剤の量は混合物の成分を可溶化するに
十分な量である。適当な量は脂質とステロールの全重量
に基づいて重量で約10:1である。当業者は界面活性剤の
他の適当な量を容易に決めることができる。
ペプチド−脂質共有結合物質を形成するには、上述のよ
うに製造した活性化したペプチドを界面活性剤混合物に
対してペプチドの誘導体化した脂質への結合が最適にな
されるのに必要な量、例えば誘導体化した脂質モル当り
約1:2モルのペプチドの量で添加する。pHと他の反応条
件は実施する個別の反応により、又ペプチドと誘導体化
した脂質が適当に反応するように調節する。反応条件は
当業者によって容易に決定される。適当な反応時間は一
般に一晩中である。
透析は通常の方法により、本質的にすべての界面活性剤
が除かれる時間間隔と十分な緩衝剤の交換を行いながら
実施する。
透析用緩衝剤としては、脂質を酸化せず又は免疫原性組
成物の完全性を破壊しない任意の緩衝剤水溶液を使用す
ることができる。
生成物は1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロー
ルとの混合物と会合したペプチド−脂質共有結合物質か
ら成る免疫原性組成物の微粒子懸濁液である。
1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混
合物と会合したペプチド−脂質から成る免疫原性組成物
を製造する第2の方法に従って、第1の方法で記述した
ように製造した予め作った活性化したペプチドを同じく
第1の方法に記述したように製造した誘導体化した脂質
と、1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールと
の混合物とから成る小嚢を含む懸濁液に添加し、ペプチ
ドを小嚢中の誘導体化した脂質と反応させてペプチド−
脂質共有結合物質を形成させる。その中にすでにペプチ
ド−脂質共有結合物質がある免疫原性組成物も小嚢とし
て使用することができる。反応が完了した後、すべての
成分は界面活性剤中で可溶化され、溶液は第1の方法に
おけるように適当な緩衝剤水溶液に透析されて界面活性
剤は除かれ、それによって免疫原性組成物から成る微粒
子懸濁液が形成される。
第2の方法においては単層小嚢を含む溶液は第1の方法
で小嚢の微粒子懸濁液が作られるのと同様の方法で作ら
れる。ペプチドは界面活性剤の添加前に反応させる。界
面活性剤は一晩中のカップリング反応の終りに添加す
る。すべての他の工程、時間、濃度、温度、pHなどは第
1の方法で記述したのと同一である。
より特別には、ペプチド−脂質共有結合物質を作るには
活性ペプチドを混合物に対してペプチドと誘導体化した
脂質のカップリングを最適にする必要量、例えば誘導体
化した脂質モル当り約1:2モルの量のペプチドを添加す
る。pHと他の反応条件は実施する個別の反応により調節
する。反応条件は当業者によって容易に定められる。適
当な反応時間は通常一晩中である。
反応混合物中の成分を可溶化するために使用する界面活
性剤は第1の方法につき上で述べたのと同じである。
試料は界面活性剤を混合物中の成分を可溶化する十分量
を反応混合物に添加することにより可溶化して作られ
る。1mgの脂質とステロールの全量に対して約10mgの界
面活性剤の比率が一般に適当である。次いで試料を超音
波処理してすべての成分を溶解する。
一度界面活性剤中に可溶化すると透析は第1の方法につ
き上に述べたように実行される。
発明のこの具体化に使用する脂質とペプチドとしては、
脂質に共役的に結合した両親媒性ペプチドのみから成る
免疫原性複合物を作るための上述のような任意の脂質と
任意の両親媒性ペプチドを使用することができる。
リン脂質が好ましく、ホスファチジルエタノールアミン
が特に好ましい。
脂質とステロール混合物中の脂質は、免疫原性でないこ
とすなわち動物は脂質の単独又は複合物中のいずれにし
ておいても免疫応答を示さないことを条件として任意の
脂質であることができる。又脂質は動物のペプチドに対
する免疫応答を準備する能力を妨害してはならない。
当業者は標準検定法により脂質に対して反応性の抗体を
検定することにより脂質が免疫原性であるか否かを容易
に決めることができる。
更に、脂質とステロール混合物の脂質成分はすべての1
種類の脂質又は2つ以上の脂質の混合物から成ることが
でき、又脂質はタンパク質−脂質共有結合物質に存在す
るそれと同じでも異なってもよい。
脂質とステロール混合物の脂質成分として有用な脂質の
例にはホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルコ
リン(PC)、スフィンゴミエリン(SP)、ホスファチジ
ルエタノールアミン(PE)、ホスファチジルイノシトー
ル(PI)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスフ
ァチジン酸(PA)、及びカルジオリピンが含まれる。
リン脂質が好ましい。
ステロールとしては、任意のステロールをそれが脂質集
合体を可溶化せず、免疫原性でないこと、すなわちそれ
自身に対して免疫応答を誘導せず、動物がペプチドに対
して応答する能力を妨害しないこと、例えば抗炎症的性
質を持つことを条件として使用することができる。
1つ以上のステロールの混合物を使用することができる
が、1つのステロールのみを使用するのが好ましい。
脂質とステロールの混合物の場合に使用したように、ス
テロールはC3炭素にアルコール性水酸基とC17炭素に炭
素8個又はそれ以上の分枝脂肪族鎖を含む多数の種類の
ステロイドを意味する。それらはC3炭素において遊離ア
ルコール又は水酸基の長鎖脂肪酸エステルとして存在す
る。
混合物中で使用することのできるステロールの例にはコ
レステロールとラノステロールが含まれる。
特に好ましいステロールはコレステロールである。
第二及び第三の具体化における免疫原性組成物は非免疫
性原性両親媒性ペプチドに対してのみならず非免疫原性
親水性及び/又は非免疫原性中性ペプチドに対しても選
択的に抗体生産を誘導し又は増強する能力を持つ。
これらの2つの免疫原性組成物の1つは脂質に共役的に
結合した混成ペプチドから成るペプチド−脂質共有結合
物質から成り、前記混成ペプチドは(a)非免疫原性親
水性ペプチド、(b)非免疫原性中性ペプチド、(c)
非免疫原性両親媒性ペプチド、及び(d)2つ又はそれ
以上の上述のペプチド(a)、(b)及び(c)の任意
の組合せから成る混成ペプチドから成る群より選ばれる
1つのペプチドと共役的に結合した非免疫性原性両親媒
性ペプチドから成る。好ましい具体化においては、ペプ
チド−脂質共有結合物質は1つ又は複数の脂質と1つ又
は複数のステロールとの混合物と会合している。
ペプチド−脂質複合体単独又は1つ又は複数の脂質と1
つの又は複数のステロールとの混合物と会合している免
疫原性組成物は脂質に共役的に結合した非免疫原性両親
水性ペプチドから成る免疫原性組成物について上で述べ
たのと同じ方法で作ることができ、但しペプチド−脂質
共有結合物質中のペプチドは(a)非免疫原性親水性ペ
プチド、(b)非免疫原性中性ペプチド、(c)非免疫
原性両親媒性ペプチド、及び(d)上で定義したペプチ
ド(a)、(b)及び(c)の2つ又はそれ以上の任意
の組合せから成る混成ペプチドの1つと共役的に結合し
ている非免疫原性両親媒性ペプチドから成る混成ペプチ
ドから成っている。
両方の混成ペプチドの両方を形成するペプチドは共に共
役的に結合しており、好ましくは末端と末端が結合して
いる。
更に、アミノ基とアミノ基の結合及びカルボキシル基と
カルボキシル基の結合は水性環境下では通常不安定であ
るから、末端と末端の結合はアミノ末端とカルボキシル
末端によるのが好ましい。
親水性又は中性ペプチドとしては、上の定義に適合する
任意の親水性又は中性ペプチドを使用することができ
る。免疫原性組成物がワクチンとして使用される場合
は、ペプチドは有毒であったり又はその他動物の健康に
とって有害であってはならない。
親水性ペプチドの例にはHIV(469〜485)、HIV(500〜5
11)及びHIV(647〜659)が含まれる。
これらのペプチドの一次配列は第1図に示す。
HIV(469〜485)とHIV(500〜511)のホップ・アンド・
ウッズ分布は第2図に示し、HIV(647〜659)のホップ
・アンド・ウッズ分布は第4図に示す。
中性ペプチドの例は(NANP)である。
(NANP)の一次配列は第1図に示し、ホップ・アンド
・ウッズ分布は第5図に示す。
混成ペプチドに使用する両親媒性ペプチドは免疫原性組
成物の第一の具体化につき上で記述したのと同じであ
る。
特に、両親媒性ペプチドT2(HIVenv(121−124)、H−
E−D−I−I−S−L−W−N−Q−S−L−K)及
びT1(HIVenv(428−443)、L−Q−I−I−N−M−
W−Q−E−V−L−A−M−Y−A−NH2)(シース
(Cease)外、プロシーディングス・オブ・ナショナル
・アカデミー・オブ・サイエンス・オブ・ユーエスエー
(1987年)84巻、4249〜4253ページ)は、HIV(例えばH
IV(299−329))からの親水性又は中性ペプチドと結合
してこれらの非免疫性ペプチドに免疫応答を誘導するの
に有用である。
混成ペプチドはペプチド合成反応の公知技術の任意の1
つにより、手動で又は自動ペプチド合成装置のいずれか
で作ることができる。又は、混成ペプチドは遺伝子工学
の標準技術により生産することができる。その上、混成
ペプチドはペプチド断片からの酵素的構築又はより大き
い混成ポリペプチド又はタンパク質からの分裂により生
産することができる。
更に、この発明の具体化により、任意の数と種類のペプ
チドを結合させて多重抗体を作る免疫原組成物を得るこ
とができる。もちろん、最終のペプチドの長さについて
は、ペプチドがあまりに長く又はあまりに短に場合ペプ
チド折りたたみに基づく構造上の問題があるのみなら
ず、合成ペプチドを作る場合の長さについて技術的な制
限があるという実際的な限界がある。この制限は当業者
によって容易に決めることができる。
このようにして作った構成ペプチドは、混成ペプチドを
形成するペプチドのどれに脂質との共役的結合が形成さ
れるかについて顧慮することなく、免疫原性組成物の第
一の具体化につき上で記述したのと同じ方法により脂質
と結合させて免疫原性ペプチド−脂質組成物を作ること
ができる。
混成ペプチドの例には、 (a)HIV(469−511)(非免疫原性親水性ペプチドHIV
(469−485)及び非免疫原性両親媒性ペプチドHIV(487
−511)から成る。)及び (b)HIV(487−511)(非免疫原性親水性ペプチドHIV
(500−511)及び非免疫原性両親媒性ペプチドHIV(487
−499)から成る。)がある。
HIV(469−511)が本発明による免疫原性組成物の一部
分を形作っているときは、抗体は非免疫原性親水性ペプ
チドHIV(496−485に対して(並びにペプチドHIV(487
−511)、(469−511)及び(500−511)に対して)作
られる。
HIV(487−511)が本発明による免疫原性組成物の一部
分を形作っているときは、抗体は非免疫原性親水性ペプ
チドHIV(500−511)に対して(並びにペプチドHIV(48
7−511)と(469−511)に対して)作られる。
非免疫原性両親媒性ペプチドに対してのみならず非免疫
原性親水性ペプチド及び/又は非免疫原性中性ペプチド
に対しても選択的に抗体生産を誘導又は増強する能力の
ある本発明による2つ組成物のその他は、ペプチドは少
なくとも一部分は両親媒性ペプチドから成る第1のペプ
チド−脂質共有結合物質と、1つ又は複数の脂質と1つ
又は複数のステロールの混合物と会合している1つ又は
複数の追加のペプチド−脂質共有結合物質から成る。
第1のペプチド−脂質共有結合物質はそれに会合してい
る両親媒体ペプチドを持つ上述の免疫原性共有結合物質
の1つから成る。
すなわち、第1のペプチド−脂質共有結合物質は脂質に
共役的に結合した非免疫原性両親媒性ペプチドから成る
上述のペプチド−脂質共有結合物質か、又は脂質に共役
的に結合した混成ペプチドから成る上述の混成ペプチド
−脂質共有結合物質であることができ、この場合前記混
成ペプチドは(a)非免疫原性親水性ペプチド、(b)
非免疫原性中性ペプチド、(c)非免疫原性両親媒性ペ
プチド、及び(d)上で定義したペプチド(a)、
(b)及び(c)の任意の2つ又はそれ以上の組合せか
ら成る混成ペプチドの1つに共役的に結合した非免疫原
性両親媒性ペプチドから成る。
1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共有結合物質は次
の共有給物質(1)脂質に共役的に結合した非免疫原性
親水性ペプチド、(2)脂質に共役的に結合した非免疫
原性中性ペプチド、(3)脂質に共役的に結合した非免
疫原性両親媒性ペプチド、及び(4)脂質に共役的に結
合した混成ペプチドの1つ又は複数から成り、この場合
前記混成ペプチドは(a)非免疫原性親水性ペプチド、
(b)非免疫原性中性ペプチド、(c)非免疫原性両親
媒性ペプチド、及び(d)上で定義したペプチド
(a)、(b)及び(c)の任意の2つ又はそれ以上の
組合せから成る混成ペプチドから選ばれるペプチドに共
役的に結合する非免疫原性両親媒性、親水性又は中性ペ
プチドから成る。
すなわち、1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共有結
合物質は任意の前に記述したようなそれであることがで
き、但し更に両親媒性ペプチドを持たないペプチド−脂
質共有結合物質を含むことができる。
本発明のこの具体化により、これら自身免疫原性である
ことができないペプチド−脂質共有結合物質、すなわち
両親水性ペプチドを含まない任意の共有結合物質に対し
て抗体を作ることができる。
従って、例えばペプチドがHIVからのT2又はT1のような
両親水性ペプチドである1つのペプチド−脂質共有結合
物質とペプチドがHIV(299−329)のような親水性ペプ
チドである他のペプチド−脂質共有結合物質とが会合し
ている1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロール
の混合物から成る免疫原性組成物は両親媒性ペプチドT2
又はT1に対してのみならず、親水性ペプチドHIV(299−
329)に対しても抗体を誘導する。他のペプチド−脂質
共有結合物質が含まれている場合は、追加の複合体に含
まれる1つ又は複数の抗体が誘導される。
本発明の第3の具体化によるこの免疫原性組成物は、2
つ又はそれ以上のペプチド−脂質共有結合物質を1つ又
は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混合物に
会合させることを除いて、他の免疫原性組成物につき上
で述べたのと同じ方法で作ることができる。この結果
は、例えば2つの上述の方法のいずれかにより1つ以上
のペプチドを同時に誘導体化した脂質と反応させること
により実現することができる。
脂質に共役的に結合した非免疫性親水性ペプチド、脂質
に共役的に結合した非免疫性中性ペプチド及び脂質に共
役的に結合した混成ペプチドから成るペプチド−脂質共
有結合物質に使用する親水性又は中性ペプチドは混成ペ
プチドにつき上で記述したのと同様であり、両親媒性ペ
プチドを使用する任意のペプチド−脂質共有結合物質に
使用する両親媒性ペプチドは免疫原性組成物の第1の具
体化につき上で記述したのと同じである。
親水性及び中性ペプチドは脂質に両親媒性ペプチド−脂
質複合体につき上で記述したのと同じ方法で共役的に結
合している。
更に、本発明により任意の2つ又はそれ以上の上述の免
疫原性組成物を混合して組み合わせ、免疫原性組成物を
得ることができる。この方法は1つ以上のペプチドに対
する抗体を生産するのに使用することもできる。
本発明による免疫原性組成物は免疫原として有用であ
る。実際の適用には臨床的使用と非臨床的使用が含まれ
る。非臨床的使用の例にはモノクローナル抗体を高める
ための免疫処理と診断に使用する限定された特別のエピ
トープに対する抗体の生産を含む。
臨床使用の例にはワクチンの製造及び避妊に使用するた
め精子に対する全身系又は粘膜系の抗体の誘導が含まれ
る。
〔実施例〕
この発明は特別な実施例との関連で記述するが、この発
明はそれに限定されるものではない。
別記しない限り、すべてのパーセント、比率などは重量
による。
実施例1 非免疫原性両親媒性ペプチドに対して選択的に抗体生産
を誘導する能力のある免疫原性組成物の生産−最初のペ
プチド−脂質共有結合物質の調製 (I)架橋剤のホスファチジルエタノールアミンとの結
合はマーチンとパパハジョプーロスの方法(ジャーナル
・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(1982年)257
巻、286〜288ページ)により、次のように実施した。
(A)試薬 (1) サクシンイミジル−4−(p−マレイミドフェ
ニル)ブチレート(SMPB) (2) ホスファチジルエタノールアミン(PE) (3) 無水メタノール (4) トリエチルアミン (B)方法 (1) 試薬(例えば2mlのメタノール、5μのトリ
エチルアミン、17mlのSMPBを25mgの乾燥PEに添加す
る。)を窒素ガス下室温で2時間反応させた。
(2) 窒素気流中でメタノールを反応生成物から除い
た。
(3) 2mlのCHCl3を添加し、混合物を水中1%NaClの
2mlで1500rpm、5分間遠心分離することにより2回抽出
した。この工程のすべての操作は窒素ガス下で行った。
(4) 次いで、シリカゲル上のクロマトグラフを、
(a)カラムを50mlのCHCl3で洗浄し、(b)5mlのCHCl
3中の試料をカラムにかけ、次いでCHCl3:MeOHの40:1、3
0:1、25:1、20:1、15:1の混合物の各10ml、次に10:1の
混合物の40mlを順次かけ、一方5mlの分画を補集するこ
とにより実施した。
(5) 次いでシリカゲルカラム分画(溶媒、CHCl3:Me
OH:H2O、65:25:4)の薄層クロマトグラフを行った。早
いCHCl3:MeOHの10:1分画で溶離したカップリングした架
橋剤とリン脂質(MPB−PE)はPE標準と共同移動する単
一スポットを示した。誘導化したPEのスポットはニンヒ
ドリン反応陰性、ヨード反応陽性であった。PE標準はニ
ンヒドリン陽性であった。MPB−PEを含むシリカゲルカ
ラム分画を合併し、窒素ガス下−20℃で保存した。
(6) リン脂質をバートレット(Bartlett)の方法
(ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(1959年)234巻、466ページ)により定量した。平均収
率は50%であった。
(II)ロッシュ(Roche)法によるペプチドの還元 (A)反応 (1) 固相法(ヤーニー(Yarney)及びマリフィール
ド(Marrifield)、「ザ・ペプタイド、アナリシス、シ
ンセシス、バイオロジー(The Peptide:Analysis,Synth
esis,Biology)」アカデミック・プレス(Academic Pre
ss)(ニューヨーク)刊)、2巻、1〜284ページ)に
より調製した両親媒性ペプチドHIV(487−511)、HIV
(469−511)又はHIV(578−608)を1M酢酸(HAc)に溶
解した(例えば1mlのHAc中2mgのペプチド)。
(2) ジチオスレイトール(DTT)を100mM濃度となる
ように添加した。
(3) 試料を脱気し、窒素充填し、次いでねじ栓付き
チューブの中で37゜、3時間定温保持した。
(B)ボンドルート(Bondelute)カラム上のアフィニ
ティー・クロマトグラフィー(3ccカラムはアナリティ
ケム・インターナショナル(Analytichem Internationa
l)C18、パート607203から入手した。) (1) カラムを2倍量の100%MeOH、次いで10倍量1MH
Acで洗浄した。
(2) ペプチドをボンドレート・カラムにかけた。
(3) カラムを5倍量のHAc、次いで5倍量の0.02%
トリフルオロ酢酸(TFA)で洗浄した。
(4) 試料を5倍量の60%アセトニトリル、0.02%TF
Aで溶離した。
(5) 溶離した試料を一晩中凍結乾燥し、−20℃で保
存した。本質的に完全な回収がなされた。
(III)脂質とステロール(コレステロール)との混合
物と会合したペプチド−脂質共有結合物質から成る免疫
原性組成物の調製 (A)脂質;MPB−PE、スフィンゴミエリン(SP)、ホス
ファチジルコリン(PC)、ホスファチジルセリン(P
S)。ステロール;コレステロール(Ch)。
(B)方法 (1) 脂質とコレステロール(Ch)をMPB−PE:SP:PC:
PS:Chのモル比が2:1:1:1:5となるようにエーテルに溶解
した(10mg/ml)。
(2) 試料を窒素気流中で乾燥した。
(3) 乾燥した試料を緩衝液(20mMクエン酸、35mMリ
ン酸二ナトリウム、108mMNaCl、1mM EDTA、pH4.5)に4
mg・脂質及びコレステロール/mlとなるように再懸濁し
た。
(4) 試料を超音波処理して微粒子懸濁液を形成させ
た。
(5) オクチル−β−D−グルコシド(10mg/mg・脂
質及びステロール)を超音波処理した試料に添加した。
(6) 試料を再び超音波処理してすべての脂質を溶解
した。
(7) 試料を窒素ガス下暗所に保存した。
(IV)ペプチドの誘導体化したホスファチジルエタノー
ルアミン(MPB−PE)を含む脂質混合物とのカップリン
グ (A)方法 (1) 予め作った上の工程IIからの還元したペプチド
をpH4.5でMPB−PEを含む上の工程IIIからの脂質とステ
ロールの混合物(MPB−PEモル濃度はペプチドのモル濃
度の2倍であった。)に添加した。
(2) pHを1NNaOHで6.5に調節した。
(3) 混合物中のMPB−PEとペプチドを窒素ガス下室
温で一晩中反応させた。
(4) 混合物を4℃、pH7.2でリン酸塩緩衝化食塩水
に対して数回交換しながら透析した。
(5) 脂質とコレステロールとの混合物と会合したタ
ンパク質−脂質複合体から成る免疫原性組成物を透析バ
ッグから回収し、冷蔵庫(4℃)に保存した。
実施例2 非免疫原性親水性ペプチドに対して選択的に抗体生産を
誘導する能力のある免疫原性組成物の調製 非免疫原性中性又は親水性ペプチドを選択的に誘導する
能力のある免疫原性組成物は (1)例えばバーニー、ジー(Varney,G.)及びマリフ
ィールド、アール.ビー(Marrifield,R.B.)によって
「ザ・ペプタイデス、アナリシス、シンセシス、バイオ
ロジー」(イー・グロス(E.Gross)及びジエー・マイ
ンホーファー(J.Meinhofer)編集)(アカデミック・
プレス(ニューヨーク)刊)、2巻、1〜284ページに
記述されているような標準方法により、両親媒性ペプチ
ドに隣接する中性又は親水性ペプチドを組み立てて混成
ペプチドを形成し、混成ペプチドを還元し、次いで実施
例1に記述したように他の脂質とコレクステロールと共
に溶液中に存在する誘導体化した脂質に還元した混成ペ
プチドを共役的に結合し、実施例1に記述したように透
析して混成ペプチド−脂質共有結合物質の脂質とコレス
テロールとの混合物との会合を形成させるか、又は (2)還元した非免疫原性中性又は親水性ペプチドと還
元した両親水性ペプチドとの混合物を実施例1に記述し
たように溶液中に他の脂質とコレステロールと共に存在
する誘導体化した脂質に共役的に結合し、実施例1に記
述したように透析して両方のペプチド−脂質共有結合物
質の脂質とステロールとの会合を形成させる2つの方法
により作られた。
方法1を用いて、HIVペプチド(487−511)、(469−51
1)及び(578−608)を使用して免疫原性組成物を調製
した。
実施例3 実施例1の免疫原性組成物の抗体生産 6週ないし8週令の雌の同血統のマウスを実施例1で調
製した免疫原性組成物(及び実施例1におけるように調
製したが、但しペプチドは(NANP)、IL−2(1−1
2)−trans(一次アミノ酸配列は第1表に示されてい
る。)、HIVenv(469−485)、HIVenv(500−511)及び
HIVenv(578−608)であり、これらのすべては親水性か
中性である組成物)を腹腔内投与して免疫した。各々は
0日と14日に30μgのペプチドと等価の量を使用した。
28日にマウスを複合物の7.5μgのペプチドと等価の量
で免疫した。マウスを0日、14日、28日及び42日に後眼
窩槽から出血させた。集めた後、血液を凝血させ、遠心
分離により血清を分離した。血清につき以下に記述する
酵素連結免疫吸収試験(ELISA)により抗体を測定し
た。
ELISA−直接結合試験 (A)平板コーティング (1) 槽を重炭酸塩−炭酸塩添加食塩水(pH9.6)中
約0.5〜1μg/mlに希釈した抗原(免疫する又は対向し
て試験するいずれのペプチドも使用した。)を被覆し
た。
(2) 槽を対照として抗原濃度の10倍に希釈したウシ
血清アルブミン(BSA)又はゼラチンで被覆した。
(a) 重炭酸塩−炭酸塩緩衝液中100μのBSAを各槽
に添加した。
(b) 平板を37℃で一晩乾燥した。
(c) 槽を蒸留水又はPBS/ツイーン(Tween)(3x)
で5回洗浄した。
(B)封鎖反応 (1) pH8.2のホウ酸塩緩衝化食塩水(pH8.2)中1%
ゼラチン、又はPBS(ツイーン無添加)(pH7.0)中1%
BSAの200μを各槽に添加した。
(a) 平板をおおい、37℃で1時間定温保持した。
(b) 定温保持後、槽を1xPBS/ツイーンで5回洗浄し
た。
(C)結合反応 抗体含有血清をツイーン添加PBS(0.5MNaCl)(pH6.5)
中1%BSAで希釈した(1:100から出発して一連の2倍希
釈)。
(a) 槽当り100μの試料を添加し、平板をおおっ
た。
(b) 試料を室温で振盪機上で2時間室温保持した。
(c) 平板をPBS/ツイーンで5回洗浄した。
(D)マウス抗体の検出反応 (1) アフィニティー・クロマトグラフィーにより精
製したヤギ抗マウス免疫グロブリンG(IgG)及び免疫
グロブリンM(IgM)−HrP(ペーリンガー・マンハイム
(BOEH.MANN.)、Cat.#605−26)をPBS/ツイーン(pH
6)中1%BSAで1:1000に希釈した。
(a) 100μの溶液を各槽に添加し、平板をおお
い、光から保護した。
(b) 溶液を室温で振盪機上で2時間定温保持した。
(c) 平板をPBS/ツイーンで5回洗浄した。
(E)基質反応 (1) O−フェニレンジアミン・二塩機(シグマ(SI
GMA)、#P−1526)をpH4.5の0.1Mクエン酸緩衝液に混
合し、0.4mg/mlの最終濃度とした。4μの30%H2O2
各10mlの緩衝液に添加した。
(a) 100μの溶液を各槽に添加し、平板を光から
保護した。
(b) 溶液を室温で振盪機上で15分間反応させた。
(c) 抗体結合の進行を488nmにおける光学密度を測
定することにより求めた。
ELISA用溶液 重炭酸塩−炭酸塩(B−C)緩衝液−10x 0.5MNaHCO3 0.5MNa2CO3 pH9.6になるまでほぼ等量づつ混合する。
重炭酸塩−炭酸塩食塩水 25mlの10xB−C緩衝液 7.5mlの5MNaCl 1.8mlの1MNaN3 蒸留水で250mlとし、濾過(0.20μの孔径)する。
PBS(pH7.0)中1%BSA 20mlの0.5MNaPO4緩衝液、pH7.0 15mlの5MNaCl 0.5mlの1MMgCl2 1.0mlの0.5MCaCl2 5.0gのウシ血清アルブミン(Bovine serumalbumin)、
分画V(Fraction V)、試薬級(Reagent Grade) 蒸留水で500mlとし、濾過(0.45μの孔径)する。4℃
に保存する。
0.5MNaPO4緩衝液 (1) Na2HPO4・7H2O−67gm/500ml (2) NaH2PO4・H2O−34.5gm/500ml (1)と(2)を所望のpHとなるまで混合する。pH6.5
とするには(1)と(2)をほぼ等量づつ混合する。pH
7.0にするには500mlの(1)と200mlの(2)を混合す
る。
PBS/ツイーン(pH6.5)中1%BSA 20mlの0.5MNaPO4緩衝液、pH6.5 15mlの5MNaCl 0.5mlの1MMgCl2 1.25mlの20%ツイーン−20 1.0mlの0.5MCaCl2 5.0gのウシ血清アルブミン、分画V、試薬級 蒸留水で500mlとし、濾過(0.45μの孔径)する。4℃
に保存する。
ツイーン添加PBS(0.5MNaCl)(pH6.5)中1%BSA 20mlの0.5MNaPO4緩衝液、pH6.5 50mlの5MNaCl 0.5mlの1MMgCl2 1.25mlの20%ツイーン−20 1.0mlの0.5MCaCl2 5.0gのウシ血清アルブミン、分画V、試薬級 蒸留水で500mlとし、濾過(0.45μの孔径)する。4℃
に保存する。
0.1Mクエン酸緩衝液、pH4.5 7.35gのクエン酸三ナトリウム(Na3C6H5O7・2H2O) 5.25gのクエン酸・一水和物 500ml、pH4.5とする。
2.5MH2SO4と50mMNa2S2O5(メタ重亜硫酸ナトリウム) 69.4mlの濃H2SO4 4.75gmのメタ重亜硫酸ナトリウム 蒸留水で500mlとし、濾過(0.45μの孔径)する。4℃
で保存する。
BBS(pH8.2)中1%ゼラチン 10gmのゼラチン 6.18gmのH3BO3 9.54gmのNa2B4O7・10H2O 4.38gmのNaCl 蒸留水で500mlとし、濾過(0.45μの孔径)する。室温
で保存する。
ツイーン20(0.15%)添加PBS(1MNaCl)(pH6.5)中2
%BSA 100mlの5MNaCl 20mlの0.5MNaPO4緩衝液、pH6.5 0.5mlの1MMgCl2 1.0mlの0.5MCaCl2 3.75mlの20%ツイーン−20 蒸留水で500mlとし、濾過(0.45μの孔径)する。4℃
に保存する。
最初の免疫後42日に得られた血清についての結果を下の
第1表に示す。
第1表 種々なペプチド−脂質結合物で免疫したマウスの抗体力
価 ペプチド Log10AT 親水性又は中性 (NANP) 0.0(6)** IL−2(1−12)trans 1.2±1.3(6) HIVenv.(469−485) 0.0(5) HIVenv.(500−511) 0.0(5) HIVenv.(647−659) 0.0(5) 両親媒性 HIVenv.(469−511) 4.4±0.5(5) HIVenv.(487−511) 4.3±0.8(4) HIVenv.(578−608) 4.4±0.4(5) 註 ATは免疫したペプチドに対する抗体力価を表す。
** ( )内数字はグループ当りマウス数を表す。
上表の結果は両親媒性ペプチドをリン脂質と共有結合物
質化し追加のリン脂質及びコレステロールと会合させる
と、マウスに注射した場合著しい免疫応答を誘導するこ
とを明らかに示している。これとは対照的に中性及び親
水性ペプチドはリン脂質と共役的に結合し、追加のリン
脂質及びコレステロールと複合体化してもマウスに免疫
応答を誘導しない結果となっている。
両親媒性ペプチドはそれ自身では免疫原性でないことは
実施例5の第4表に示したデータより明らかである。
実施例4 実施例2の免疫原性組成物による抗体生産 マウスを実施例2で調製した免疫原性組成物及び実施例
1のように調製し、但しHIVペプチド(469−485)と(5
00−511)を使用した複合物で免疫した。抗体力価は実
施例3のように求めた。
その結果を下の第2表に示す。
上表の結果は非免疫原性ペプチド(469−486、500−51
1)を両親媒性ペプチドに隣接させて合成した場合、マ
ウスは中性及び親水性領域に対する抗体を生産できるよ
うになったことを示した。従って、これらの領域はより
大きい両親媒性領域と結合し、リン脂質と共有結合物質
化し、追加のリン脂質及びコレステロールと会合するこ
とにより免疫原性となった。
両親媒性構造を添加する方法として、精製したウイルス
糖タンパク質(エス・グールド−フォゲライト(S.Goul
d−fogerite)及びジェー・マンニノ(J.Mannino)、ア
ナリティカル・バイオケミストリー(Anal.Biochem.)
(1985年)148巻、15〜26ページ)を溶解したペプチド
−脂質、リン脂質及び単純な脂質と混合することによ
り、いくらかの非免疫原性ペプチド−リン脂質共有結合
物質に対してそれらが天然に存在する濃度の1/200で添
加され、複合物を室温でpH7.2のリン酸緩衝液添加食塩
水に対してこれを3回交換しながら一晩透析した。その
結果を下の第3表に示す。
第3表に示すように、ウイルス糖タンパク質の形にある
両親媒性分子の添加は、2つの前出の非免疫原性ペプチ
ドに抗体生産をもたらす。各々の場合、抗体力価の増加
はその対数値として2より大きい。
従って、中性又は親水性ペプチドをリン脂質と複合体化
し、両親媒性構造及び追加のリン脂質とコレステロール
とを含む調製物に添加すると免疫原性となる。
実施例5 免疫応答を作るため脂質に非免疫原性ペプチドをカップ
リングすることの重要性 第4表は免疫原性構造を作るため脂質に両親媒性ペプチ
ドをカップリングすることの重要性を示している。
第4表の結果は、ペプチドを脂質としてリン脂質と共有
結合物質化し、追加の脂質としてのリン脂質とステロー
ルとしてのコレステロールと会合すると免疫原性組成物
が生産される。この組成物は最初にカップリングするMP
B−PEが既に構造中に他の脂質及びコレステロールと会
合しているか、オクチル−β−D−グルコシド中に溶解
していることにより溶液中で自由になっているかの如何
にかかわらず著しく免疫原性である。これに対して、ペ
プチドを予め形成した脂質−コレステロール構造物と混
合し、リン脂質と共有結合物質化しない場合は、免疫応
答は観察されない。更に、無菌PBSに可溶化した487−51
1を動物に注射した場合も免疫応答は観察されない。
実施例6 マラリアに対する合成ワクチンの組立て ペプチド(NANP)はマラリア病原虫の感染防御に大き
な免疫学的重要性を持つ反復するペプチドである。しか
しながら、(NANP)は中性ペプチドであり、それ自身
では大部分の動物に対して免疫原性でない。
最近、マラリア病原虫から免疫学的に重要な両親媒性ペ
プチドが確認された(エム・エフ・グッド(M.F.Good)
外、サイエンス(1987年)235巻、1059〜1062ペー
ジ)。この両親媒性ペプチドは次の配列、P−S−D−
K−H−I−E−Q−Y−L−K−K−I−K−N−S
−I−Sを持つ。
ワクチンは次のように生産される。
結合したペプチド、P−S−D−K−H−I−E−Q−
Y−L−K−K−I−K−N−S−I−S−(NANP)
(n=3)が合成タンパク質合成装置により合成され
た。
次いで、結合したペプチドをジチオスレイトールで還元
し、誘導体化したホスファチジルエタノールアミン(P
E)、脂質混合物例えばスフィンゴミエリン、ホスファ
チジルセリン、及びホスファチジルコリンから成るそ
れ、及びステロールとしてコレステロールと共に、高限
界ミセル濃度におけるオクチル−β−D−グルコシドの
ような非イオン性界面活性剤中で可溶化した。
結合したペプチドは、マーチン及びパパハジョプーロ
ス、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー
(1982年)257巻、286〜288ページに記述されたような
公知の方法の一つにより誘導化したPEに架橋結合され
る。
溶液はリン酸緩衝液添加食塩水(pH7.2)に対して透析
して免疫原性複合物の微粒子懸濁液を得、この懸濁液は
リン酸緩衝液添加食塩水中で適当な濃度に調節される。
実施例7 HIV IIIに対する合成ワクチンの組立て 免疫学的重要性を持つ次の非免疫原性親水性ペプチド、
HIV III:(299〜329)H−R−P−N−N−N−T−R
−K−I−R−I−R−E−P−E−R−A−E−K−
I−E−N−M−R−Q−C−NH2と(735〜752)D−
R−P−E−G−I−E−E−E−G−G−E−R−D
−R−Sが知られている。
次の免疫学的に重要な両親媒性ペプチドもHIV III由来
であり、最近ケー・ビー・シース(K.B.Cease)(プロ
シーディングス・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ
・サイエンス・オブ・ユーエスエー(1987年、6月)84
巻、4249〜4253ページ)によりT2(HIVenv(112−12
4)、H−E−D−I−I−S−L−W−H−L−Q−
S−L−K)、及びT1(HIVenv(428−443)、L−Q−
I−I−N−M−W−Q−E−V−L−A−M−X−A
−NH2)が、又プトニー(Putney)ら(サイエンス(198
6年、12月)234巻、1392〜1395ページ)によりHIV(340
−368)、H−N−N−T−L−K−Q−I−D−S−
K−L−R−E−Q−F−G−N−N−L−Q−S−S
−G−C−NH2)が記述されている。
1つ又は複数のワクチンは本発明の方法により、タンパ
ク質、脂質複合体と共に免疫原性組成物を形成すること
により生産され、この場合前記タンパク質は次の、340
−368単独、487−511に結合した340−368、340−368に
結合した299−324、487−511に結合した299−324、578
−608に結合した299−324、及び578−608に結合した340
−368である。
より好ましくは、上述のタンパク質−脂質共有結合物質
の1つ以上を含む免疫原性組成物が形成され、例えば48
7−511に結合した340−368と370−608に結合した299−3
24が同一組成物に含まれる。
この発明は詳細にその特別な具体化との関連で記述した
が、その精神と範囲から逸脱することなく、種々な変更
と修正ができることは当業者にとって明らかなことであ
る。
〔発明の効果〕
第2表の結果は非免疫原性ペプチドを両親媒性ペプチド
に隣接させて合成した場合、マウスに投与して動物が中
性及び親水性領域に対する抗体を生産できるようになっ
たことを示しており、これら領域はより大きい両親媒性
領域と結合し、リン脂質と共有結合物質化し、追加のリ
ン脂質及びコレステロールと会合することにより免疫原
性となることを示している。
第3表の結果は、ウイルス糖タンパク質の形である両親
媒性ペプチドを非免疫原性ペプチド−脂質共有結合物質
に添加すると、後者に抗体生産をもたらすことを示して
おり、従って、中性又は親水性ペプチドをリン脂質と複
合体化し、両親媒性構造及び追加のリン脂質とコレステ
ロールを含む調製物を添加すると免疫原性になることを
示している。
以上の結果により、本来非免疫性原性である合成及び天
然ペプチドに選択的に免疫原性を付与する方法が示され
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の免疫原性組成物に有用な種々なペプチ
ドの一次アミノ酸配列を示す。 第2図、第3図、第4図及び第5図は本発明の免疫原性
組成物に有用なペプチドのホップ・アンド・ウッズ分析
から得られる輪郭である。第2図は両親媒性ペプチド、
HIV(469−511)とHIV(487−511)及び親水性ペプチ
ド、HIV(469−485)とHIV(500−511)の輪郭を示し、
第3図は両親媒性ペプチド、HIV(578−608)の輪郭を
示し、第4図は親水性ペプチド、HIV(647−659)の輪
郭を示し、又第5図は中性ペプチド(NANP)の輪郭を
示す。★は親水性又は疎水性の程度を示し、親水は一字
アミノ酸略号の上に表し、疎水は一字アミノ酸略号の下
に表す。★の数が多いほど親水性又は疎水性は大きい。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂質に、共役的に結合した非免疫原性両親
    媒性ペプチドから成るペプチド−脂質共有結合物質であ
    って、非免疫原性ペプチドに対して選択的に抗体生産を
    誘導し又は増強する能力のある免疫原性組成物。
  2. 【請求項2】ペプチド−脂質共有結合物質は、更に1つ
    又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混合物
    と会合している請求項1記載の免疫原性組成物。
  3. 【請求項3】脂質に、共役的に結合した混成ペプチドか
    ら成るペプチド−脂質共有結合物質であって、前記混成
    ペプチドは(a)非免疫原性親水性ペプチド、(b)非
    免疫原性中性ペプチド、(c)非免疫原性両親媒性ペプ
    チド、及び(d)前記ペプチド(a)、(b)及び
    (c)の任意の2つ又はそれ以上の組合せから成る混成
    ペプチドから成る群より選ばれる1つのペプチドに共役
    的に結合した非免疫原性両親媒性ペプチドから成る1つ
    又は複数の非免疫原性ペプチドに対して選択的に抗体生
    産を誘導し又は増強する能力のある免疫原性組成物。
  4. 【請求項4】ペプチド−脂質共有結合物質は、更に1つ
    又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混合物
    と会合している請求項3記載の免疫原性組成物。
  5. 【請求項5】第1のペプチド−脂質共有結合物質及び1
    つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混合
    物と会合している1つ又は複数の追加のペプチド−脂質
    組成物から成り、 前記第1のペプチド−脂質共有結合物質は(1)脂質
    に、共役的に結合した非免疫原性両親媒性ペプチド、及
    び(2)脂質に、共役的に結合した混成ペプチドから成
    る群より選ばれる1員から成り、前記混成ペプチドは
    (a)非免疫原性親水性ペプチド、(b)非免疫原性中
    性ペプチド、(c)非免疫原性両親媒性ペプチド、及び
    前記ペプチド(2)(a)、(2)(b)及び(2)
    (c)の任意の2つ又はそれ以上の組合せから成る混成
    ペプチドから成る群より選ばれるペプチドに共役的に結
    合した非免疫原性両親媒性ペプチドから成り、 前記1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共有結合物質
    は(1)脂質に共役的に結合した非免疫原性親水性ペプ
    チド、(2)脂質に、共役的に結合した非免疫原性中性
    ペプチド、(3)脂質に、共役的に結合した非免疫原性
    両親媒性ペプチド、及び(4)脂質に、共役的に結合し
    た混成ペプチドから成る群より選ばれる1員又は複数員
    から成り、前記混成ペプチドは(a)非免疫原性親水性
    ペプチド、(b)非免疫原性中性ペプチド、(c)非免
    疫原性両親媒性ペプチド、及び(d)前記ペプチド
    (4)(a)、(4)(b)及び(4)(c)の任意の
    2つ又はそれ以上の組合せから成る群より選ばれるペプ
    チドに共役的に結合した非免疫原性両親媒性、親水性又
    は中性ペプチドから成るものであって、 1つ又は複数の非免疫原性ペプチドに対して選択的に抗
    体生産を誘導し又は増強する能力のある免疫原性組成
    物。
  6. 【請求項6】混合ペプチドは非免疫原性両親媒性ペプチ
    ドに共役的に結合した非免疫原性親水性ペプチドから成
    る請求項3記載の免疫原性組成物。
  7. 【請求項7】混合ペプチドは非免疫原性両親媒性ペプチ
    ドに共役的に結合した非免疫原性中性ペプチドから成る
    請求項3記載の免疫原性組成物。
  8. 【請求項8】混合ペプチドは非免疫原性両親媒性ペプチ
    ドに共役的に結合した非免疫原性親水性ペプチドから成
    る請求項4記載の免疫原性組成物。
  9. 【請求項9】混合ペプチドは非免疫原性両親媒性ペプチ
    ドに共役的に結合した非免疫原性中性ペプチドから成る
    請求項4記載の免疫原性組成物。
  10. 【請求項10】1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共
    有結合物質は脂質に架橋結合した非免疫原性親水性ペプ
    チドから成る請求項5記載の免疫原性組成物。
  11. 【請求項11】1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共
    有結合物質は脂質に架橋結合した非免疫原性中性ペプチ
    ドから成る請求項5記載の免疫原性組成物。
  12. 【請求項12】ペプチド脂質共有結合物質中の脂質はホ
    スファチルジエタノールアミンがである請求項1記載の
    免疫原性組成物。
  13. 【請求項13】ペプチド脂質共有結合物質中の脂質はホ
    スファチルジエタノールアミンがである請求項2記載の
    免疫原性組成物。
  14. 【請求項14】ペプチド脂質共有結合物質中の脂質はホ
    スファチルジエタノールアミンがである請求項3記載の
    免疫原性組成物。
  15. 【請求項15】ペプチド脂質共有結合物質中の脂質はホ
    スファチルジエタノールアミンがである請求項4記載の
    免疫原性組成物。
  16. 【請求項16】ペプチド脂質共有結合物質中の脂質はホ
    スファチルジエタノールアミンがである請求項5記載の
    免疫原性組成物。
  17. 【請求項17】ステロールはコレステロールである請求
    項2記載の免疫原性組成物。
  18. 【請求項18】ステロールはコレステロールである請求
    項4記載の免疫原性組成物。
  19. 【請求項19】ステロールはコレステロールである請求
    項5記載の免疫原性組成物。
  20. 【請求項20】請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    記載の免疫原性組成物の2つ又はそれ以上の混合物から
    成る免疫原性組成物。
  21. 【請求項21】(A)(i)脂質に、共役的に結合した
    非免疫原性両親媒性ペプチドから成るペプチド−脂質共
    有結合物質と、 (ii)1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロール
    との混合物と会合している脂質に共役的に、結合した非
    免疫原性両親媒性ペプチドから成るペプチド−脂質共有
    結合物質と、 (iii)脂質に、共役的に結合した混成ペプチドから成
    るペプチド−脂質共有結合物質であって、前記混成ペプ
    チドは(a)非免疫原性親水性ペプチド、(b)非免疫
    原性中性ペプチド、(c)非免疫原性両親媒性ペプチ
    ド、及び(d)前記ペプチド(a)、(b)及び(c)
    の任意の2つ又はそれ以上の組合せから成る混成ペプチ
    ドから成る群より選ばれる1つのペプチドと共役的に結
    合した非免疫原性両親媒性ペプチドから成る前記脂質に
    共役的に結合した混合ペプチドから成るペプチド−脂質
    共有結合物質と、 (iv)1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロール
    との混合物と会合している脂質に、共役的に結合した混
    成ペプチドから成るペプチド−脂質共有結合物質であっ
    て、前記混成ペプチドは(a)非免疫原性親水性ペプチ
    ド、(b)非免疫原性中性ペプチド、(c)非免疫原性
    両親媒性ペプチド、及び(d)前記ペプチド(a)、
    (b)及び(c)の任意の2つ又はそれ以上の組合せか
    ら成る混成ペプチドから成る群より選ばれる1つのペプ
    チドに共役的に結合した非免疫原性両親媒性ペプチドか
    ら成る前記1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロ
    ールとの混合物と会合している脂質に共役的に結合した
    混合ペプチドから成るペプチド−脂質共有結合物質と、 (v)第1のペプチド−脂質共有結合物質と1つ又は複
    数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混合物と会合
    している1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共有結合
    物質であって、 前記第1のペプチドは(1)脂質に共役的に結合した非
    免疫原性ペプチド、及び(2)脂質に共役的に結合した
    混成ペプチドであって、前記混成ペプチドは(a)非免
    疫原性親水性ペプチド、(b)非免疫原性中性ペプチ
    ド、(c)非免疫原性両親媒性ペプチド、及び(d)前
    記ペプチド(2)(a)、(2)(b)及び(2)
    (c)の任意の2つ又はそれ以上の組合せから成る混成
    ペプチドから成る群より選ばれるペプチドに共役的に結
    合した両親媒性ペプチドから成る前記脂質に共役的に結
    合した混成ペプチドから成る群より選ばれる1員から成
    り、 前記1つ又は複数の脂質と1つ又は複数のステロールと
    の混合物と会合している1つ又は複数の追加のペプチド
    −脂質共有結合物質は(1)脂質に共役的に結合した非
    免疫原性親水性ペプチド、(2)脂質に共役的に結合し
    た非免疫原性中性ペプチド、(3)脂質に共役的に結合
    した非免疫原性両親媒性ペプチド、及び(4)脂質に共
    役的に結合した混成ペプチドであって、前記混成ペプチ
    ドは(a)非免疫原性親水性ペプチド、(b)非免疫原
    性中性ペプチド、(c)非免疫原性両親媒性ペプチド、
    及び(d)前記ペプチド(4)(a)、(4)(b)及
    び(4)(c)の任意の2つ又はそれ以上の組合せから
    成る混合ペプチドから成る群より選ばれるペプチドに共
    役的に結合した非免疫原性両親媒性、親水性又は中性ペ
    プチドから成る前記脂質に共役的に結合した混成ペプチ
    ドから成る群より選ばれる1員又は複数員から成る 前記第1のペプチド−脂質共有結合物質と前記1つ又は
    複数の脂質と1つ又は複数のステロールとの混合物と会
    合している1つ又は複数の追加のペプチド−脂質共有結
    合物質とから成る群より選ばれる1つ又は複数の免疫原
    性組成物と、 (B)薬学的に受容可能な担体、希釈剤又は賦形剤、 との混合物から成るものであって、択的に抗体生産を誘
    導し又は増強するための医薬組成物。
  22. 【請求項22】ペプチド−脂質共有結合物質中の脂質は
    ホスファチジルエタノールアミンである請求項21記載の
    医薬組成物。
  23. 【請求項23】免疫原性組成物(ii)、(iv)及び
    (v)中のステロールはコレステロールである請求項21
    記載の医薬組成物。
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