JPH0750010A - 磁気記録媒体用結合剤および磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体用結合剤および磁気記録媒体

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JPH0750010A
JPH0750010A JP8141294A JP8141294A JPH0750010A JP H0750010 A JPH0750010 A JP H0750010A JP 8141294 A JP8141294 A JP 8141294A JP 8141294 A JP8141294 A JP 8141294A JP H0750010 A JPH0750010 A JP H0750010A
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JP
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diamine
diol
chain
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JP8141294A
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English (en)
Inventor
Yuichiro Murayama
裕一郎 村山
Masanori Satake
正紀 佐武
Hiroshi Hashimoto
博司 橋本
Tsutomu Okita
務 沖田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散性が大きく、走行耐久性、保存性に優れ
た磁気記録媒体用結合剤およびそれを用いた磁気記録媒
体を得る。 【構成】 ジオール及び/又はジアミンと有機ジイソシ
アネートとを主要原料とした反応生成物であるポリウレ
タン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/又はポリウレ
ア樹脂からなる磁気記録媒体用結合剤において、前記ジ
オールが短鎖ジオールとポリウレタン樹脂及び/又はポ
リウレタンウレア樹脂全体に対し0〜5モル%の長鎖ジ
オールとからなり、また前記ジアミンは短鎖ジアミンと
ポリウレタンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂全体
に対し0〜5モル%の長鎖ジアミンとからなる樹脂を含
む磁気記録媒体用結合剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】強磁性微粉末と結合剤とを分散さ
せてなる磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録媒体
において、とくに優れた電磁変換特性と耐久性をもつ磁
気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオ
テープあるいはフロッピーディスクなどとして広く用い
られている。磁気記録媒体は、強磁性粉末が結合剤(バ
インダ)中に分散された磁性層を非磁性支持体上に積層
している。
【0003】磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行耐久
性および走行性能などの諸特性において高いレベルにあ
ることが必要とされる。すなわち、音楽録音再生用のオ
ーディオテープにおいては、より高度の原音再生能力が
要求されている。また、ビデオテープについては、原画
再生能力が優れているなど電磁変換特性が優れているこ
とが要求されている。このような優れた電磁変換特性を
有すると同時に、磁気記録媒体は前述のように良好な走
行耐久性を持つことが要求されている。そして、良好な
走行耐久性を得るために、通常研磨材および潤滑剤が磁
性層中に添加されている。
【0004】しかしながら、研磨材によって優れた走行
耐久性を得るためには、その添加量をある程度増加する
必要があり、そのため強磁性粉末の充填度が低下する。
また優れた走行耐久性を得るために粒子径の大きな研磨
材を使用した場合には、磁性層表面に研磨材が過度に突
出し易くなる。従って、研磨材による走行耐久性の改良
は上記の電磁変換特性の劣化をもたらす場合が多く問題
となる。そして、潤滑剤によって上記走行耐久性を向上
させる場合には、その添加量を多くする必要があり、こ
のため結合剤が可塑化され易くなり、磁性層の耐久性が
低下する傾向がある。
【0005】また、上記耐久性および電磁変換特性を向
上させるためには、磁性層の主成分の一つである結合剤
も、当然のことながら重要な働きを担っている。従来か
ら用いられている塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等では、磁性層の
耐摩耗性が劣り、磁気テープの走行系部材を汚染すると
いう問題があった。
【0006】このような問題を改善する方法として、硬
い結合剤を用いて磁性層の硬度を上げる方法が行われて
いる。例えば、ヒドロキシ末端基含有ポリカーボネート
とジイソシアネートとから得られるポリウレタン結合剤
について特開昭59−198530号公報に記載されて
おり、ポリオールとしてポリエステルポリオールを用い
た−SO3 Mを有するポリウレタン結合剤について特
公昭58−41565号公報に記載されおり、カルボキ
シル基含有のポリカプロラクトンを原料としたポリウレ
タン結合剤が特開昭62−201918号公報に記載さ
れている。また、カルボキシル基含有ポリエーテルを原
料としたポリウレタン結合剤が特開昭61−19071
7号公報に記載されており、特開昭62−28920号
公報には、スルホン酸3級アミン塩含有ウレタンウレア
が記載されており、特開昭60−76017号公報に
は、ジアミンとイソシアネートからなるウレタンウレア
が記載されており、特開昭64−78420号公報に
は、ジアミンとイソシアネートにさらにカルボキシル基
を含有したウレタンウレアが記載されている。
【0007】以上のように、磁気記録媒体用結合剤とし
て用いられるポリウレタン樹脂やポリウレタンウレア樹
脂は、一般的にポリエステル、ポリエーテル、ポリカー
ボネート等の親水性セグメントを有する重量平均分子量
が500以上の長鎖ジオールやジアミン及び低分子ジオ
ール、ジアミンの重量平均分子量が500未満の鎖延長
剤と有機ジイソシアネートからなることが知られてい
る。また、前述の公報の実施例によると樹脂中の長鎖ジ
オールはいずれも10モル%以上含むことが記載されて
いる。しかし、上記ポリウレタン樹脂やポリウレタン樹
脂は前述した親水性セグメントを有するために有機溶剤
との親和性を妨げ、親水性極性基が凝集をおこし易く、
有機溶剤中における分子鎖の広がりが小さくなる方向に
あり、強磁性微粉末の分散性を妨げる作用をするという
欠点がある。
【0008】又、これらの親水性セグメントを持つ長鎖
ジオールは、ポリエステルの場合には、エステル結合基
が加水分解しやすく保存性が低下するという問題があ
り、ポリエーテルには、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコールなどのようにTgが低く、柔らかく強度の小さ
いものとなる。また、ポリカーボネートは高価であると
ともに、保存性に問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散性が極
めて高く、長期保存性に優れ、広範囲の温湿度条件下の
耐久性に優れる磁気記録媒体用結合剤および磁性記録媒
体を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的はジオ
ール及び/又はジアミンと有機ジイソシアネートとを主
要原料とした反応生成物であるポリウレタン樹脂、ポリ
ウレタンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなる
磁気記録媒体用結合剤において、前記ジオールが短鎖ジ
オールとポリウレタン樹脂及び/又はポリウレタンウレ
ア樹脂全体に対し0〜5モル%の長鎖ジオールとからな
り、また前記ジアミンは短鎖ジアミンとポリウレタンウ
レア樹脂及び/又はポリウレア樹脂全体に対し0〜5モ
ル%の長鎖ジアミンとからなる樹脂を含むことを特徴と
する磁気記録媒体用結合剤によって達成できる。好まし
くは前記短鎖ジオール及び短鎖ジアミンはそれぞれ重量
平均分子量が50〜500未満であり、長鎖ジオール及
び長鎖ジアミンはそれぞれ重量平均分子量が500以上
〜5,000であることを特徴とする磁気記録媒体用結
合剤によって達成できる。また前記ポリウレタン樹脂及
び前記ポリウレタンウレア樹脂は、分子中に、−SO3
M、−OSO3 M、−COOM、−PO3 ' 2、−OP
3 ' 2、−NR2 、−N+ 3 - 、−N+ 2 '
SO3 - 、−N+ 2 ' COO- (ここで、Mは水素
原子、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオンであ
り、M' は水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウ
ムイオン、炭素数1〜12のアルキル基であり、R、R
' は炭素数1〜12のアルキル基であり、Xはハロゲン
原子を示す)から選ばれた少なくとも1種の極性基を含
有することを特徴とする磁気記録媒体用結合剤によって
達成できる。また本発明の上記目的は非磁性支持体の少
なくとも一面に強磁性粉末と結合剤を含む磁性層を設け
た磁気記録媒体において、前記結合剤がジオール及び/
又はジアミンと有機ジイソシアネートとを主要原料とし
た反応生成物であるポリウレタン樹脂、ポリウレタンウ
レア樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなり、前記ジオ
ールが短鎖ジオールとポリウレタン樹脂及び/又はポリ
ウレタンウレア樹脂全体に対し0〜5モル%の長鎖ジオ
ールとからなり、また前記ジアミンは短鎖ジアミンとポ
リウレタンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂全体に
対し0〜5モル%の長鎖ジアミンとからなる樹脂を含む
ことを特徴とする磁気記録媒体によって達成できる。さ
らに本発明の上記目的は非磁性支持体の少なくとも一面
に下層磁性層又は下層非磁性層を設け、その上に上層磁
性層を設けた磁気記録媒体において、前記磁性層もしく
は前記非磁性層の少なくとも一層は、強磁性粉末もしく
は非磁性粉末を結合する結合剤がジオール及び/又はジ
アミンと有機ジイソシアネートとを主要原料とした反応
生成物であるポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹
脂及び/又はポリウレア樹脂からなり、前記ジオールが
短鎖ジオールとポリウレタン樹脂及び/又はポリウレタ
ンウレア樹脂全体に対し0〜5モル%の長鎖ジオールと
からなり、また前記ジアミンは短鎖ジアミンとポリウレ
タンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂全体に対し0
〜5モル%の長鎖ジアミンとからなる樹脂を含むことを
特徴とする磁気記録媒体によって達成できる。
【0011】すなわち、本発明の磁気記録媒体用結合剤
は、ポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/
又はポリウレア樹脂からなるが、ジオールまたはジアミ
ンがいずれも従来の鎖延長剤といわれる短鎖ジオール、
短鎖ジアミンを主要成分として構成されることに特徴が
あり、これらの樹脂に通常用いられているような重量平
均分子量が500以上の長鎖ジオールをポリウレタン樹
脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂
全体に対して5モル%以下しか含まず、エステル結合が
少ないので保存性が向上するとともに、ポリウレタンの
物性の調整が容易となる。本発明の短鎖ジオール、短鎖
ジアミンは好ましくは重量平均分子量が50〜500未
満、特に好ましくは62〜300である。また、ポリウ
レタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/又はポリウ
レア樹脂中の長鎖ジオールまたは長鎖ジアミンの含有量
はポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/又
はポリウレア樹脂全体に対して1〜3モル%が好まし
い。これは分散性改良の特性上は好ましいのは0モル%
であるが、合成上は長鎖ジオールまたは長鎖ジアミンが
含有していた方が好ましいためである。長鎖ジーオルま
たは長鎖ジアミンの重量平均分子量は500以上〜50
00であり、1,000〜5,000が好ましく、15
00〜3,500がさらに好ましく、2,000〜3,
000のジオール及びジアミンが特に好ましい。重量平
均分子量が5000より大になると強度の調整が難しく
なる。本発明のポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア
樹脂及び/又はポリウレア樹脂は、重量平均分子量50
0未満の短鎖ジオール、短鎖アミン等の鎖延長剤とポリ
イソシアネートを主要原料とした反応によって得られ、
ウレタン結合(−NHCOO−)の量が通常のポリウレ
タンでは1〜3ミリモル/g程度にあるのに対して、約5〜
20ミリモル/g、好ましくは5〜10ミリモル/g、特に好ま
しくは5〜7ミリモル/g含んでいるので濃厚状態での溶液
粘度が高く、特に混練課程における混練物の粘度が高
く、高剪断力が得られる。一般的には混練過程での有機
溶媒量を減少させるなど樹脂以外による高剪断の手段が
あるがこれは強磁性粉末が再凝集しやすいと考えられ、
分散性が低下する欠点がある。本発明のポリウレタン樹
脂、ポリウレタンウレア樹脂、ポリウレア樹脂は前述し
たような手段を用いなくても高剪断ができ分散性が向上
できる。又、殆どがハードセグメントだけで構成される
ために高Tgであり塗膜強度が高く、より保存粘着が起
こしにくいこと、ビデオテープとして繰り返し走行安定
性に富むことなどの利点もある。
【0012】本発明の磁気記録媒体用結合剤に使用する
重量平均分子量500未満の短鎖ジオールあるいは短鎖
ジアミンは以下のようなものが挙げられる。具体的に
は、エチレングリコール、1,3−プロピレンジオー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,4−ブタンジ
オール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2,2−ジメチルプロパンジオール、1,8
−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエチ
レングリコール、シクロヘキサン−1,4−ジオール、
シクロヘキサン−1,4−ジメタノール等の脂肪族ジオ
ール、脂環族ジオール等、またビスフェノールA、ビス
フェノールAのエチレンオキサイドまたはプロピレンオ
キサイド付加物等の芳香族ジオール、N−ジエタノール
アミンのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサイ
ド付加物等のジオール及びこれらの水素化物等を挙げる
ことができる。好ましくは脂環族ジオール及び芳香族ジ
オールであり、更に好ましくはシクロヘキサン1,4ジ
オール、ビスフェノールA、ビスフェノールAのプロピ
レンオキサイド付加物やこれらの水素化物がある。
【0013】また、短鎖ジアミンには、テトラメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどの脂肪族ジアミ
ン、m−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミ
ン、2,4−トリレンジアミン、2,6−トリレンジア
ミン、4,4’ジフェニレンジアミン、1,5−ナフタ
レンジアミン等の芳香族ジアミン、1,3−ジアミノメ
チルシクロヘキサノン、1,4−ジアミノメチルシクロ
ヘキサノン、4,4’−ジアミノメチルシクロヘキシル
メタン、イソホロンジアミン等の脂環族ジアミン等が挙
げられる。好ましくは芳香族ジアミン、脂環族ジアミン
であり、さらに好ましくはp−フェニレンジアミン、
1,4−ジアミノシクロヘキサン、4,4−ジフェニレ
ンジアミン、がある。
【0014】本発明に用いることができる分子量500
〜5000の長鎖ポリオールとしては、以下のようなポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリ
カーボネートポリオール、ポリオレフィンポリオールが
挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、1,4または1,3−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、
1,8−オクタンジオール、1,10−デカンジオー
ル、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノ
ール等のグリコール類、ビス(ヒドロキシメチル)シク
ロヘキサン、mおよびp−キシリレングリコール、ビス
(ヒドロキシエチル)ベンゼン、1,4−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、4,4−ビス(2−ヒド
ロキシエトキシ)ジフェニルプロパン等の低分子量ジオ
ールおよびこれらの2種以上の混合物のアルキレンオキ
シド、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,
2、1,3あるいは1,4−ブチレンオキシド付加物お
よびアルキレンオキシド、テトラヒドロフラン等の環状
エーテルを開環重合または開環共重合させて得られるも
のが挙げられ、例えば、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレン−ポリプロピレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコール、ポリテトラメチレン−エチレングリ
コール、ポリテトラメチレン−プロピレングリコール、
ポリヘキサメチレングリコールおよびこれらの2種以上
の混合物が挙げられる。ポリエステルポリオールとして
は、前記低分子ジオールとジカルボン酸とを反応させて
得られる縮合ポリエステルポリオールやラクトンの開環
重合により得られるポリラクトンジオール等が挙げられ
る。
【0015】ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピ
ン酸、セバシン酸、グルタル酸、アゼライン酸、マレイ
ン酸、フマル酸等の脂肪族ジカルボン酸およびこれらの
2種以上の混合物が挙げられ、ラクトンとしてはε−カ
プロラクトンが挙げられる。これらの具体例としては、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ポリヘキサメチレンフタレート、ポリエチレンア
ジペート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレ
ンアジペート、ポリネオペンチルアジペート、ポリエチ
レンプロピレンアジペート、ポリエチレンブチレンアジ
ペート、ポリエチレンヘキサメチレンアジペート、ポリ
ジエチレンアジペート、ポリエチレンアゼレート、ポリ
エチレンセパケート、ポリブチレンアゼレート、ポリブ
チレンセパケート、ポリカプロラクトンジオールおよび
これらの2種以上の混合物が挙げられる。
【0016】ポリカーボネートポリオールとしては、低
分子ジオールとカーボネートとを反応して得られる化合
物が挙げられる。低分子ジオールとしては、炭素数4〜
17の1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジ
オール等の脂肪族ジオール、1,3−シクロヘキサンジ
オール、1,4−ジメチロールシクロヘキサン、1,4
−シクロヘキサンジオール、1,3−ジメチロールヘキ
サン等の脂環式ジオール、およびポリオキシアルキレン
グリコール等を挙げることができる。カーボネートして
は、エチレンカーボネート、トリメチルカーボネート、
テトラメチルカーボネート、1,2−プロピレンカーボ
ネート、1,2−ブチレンカーボネート、2,3−ブチ
レンカーボネート、1,2−エチレンカーボネート等が
挙げられる。また、ポリオレフィンポリオレフィンポリ
オールとしては、ポリブタジエンポリオールが挙げられ
る。これらの長鎖ポリオールとして好ましいものは、芳
香族ジカルボン酸系ポリエステルポリオール、ポリカプ
ロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオールで
ある。
【0017】また、有機ジイソシアネートには、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネート、キ
シレン−1,3−ジイソシアネート、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、4,4−ジフェニルエー
テルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−4.
4’−ジイソシアネート、2,2’−ジフェニルプロパ
ン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフェニ
ルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシ
アネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフチレ
ン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレン−1,5−
ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシジフェニル−
4,4’−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシアネー
ト、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂肪族
ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添
化トリレンジイソシアネート、水添化ジフェニルメタン
ジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート等を挙げ
ることができる。好ましくは芳香族ジイソシアネートで
あり、さらにこのましくは4,4ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、2,2トリレンジイソシアネート、p−
フェニレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネ
ートである。
【0018】本発明の結合剤は、短鎖ジオール、短鎖ジ
アミンを使用したので、ポリウレタン結合間の鎖が短く
なり、ウレタン結合の近傍に芳香族や脂肪族の基があ
り、立体障害的にウレタン結合同志の会合を防止してい
るために、良好な分散性が得られるものとみられる。ま
た、長鎖ポリオールを含有するポリウレタンと同等の強
度を有しており、保存性、分散性を格段に向上した磁気
記録媒体用結合剤を得ることができる。
【0019】結合剤中のポリウレタン樹脂、ポリウレタ
ンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂の含有量は10
〜90重量%が好ましく、20〜80重量%が更に好ま
しく、25〜60重量%が特に好ましい。両者を混合す
る場合には、合計の量がこの範囲であることが好まし
い。10重量%より少ないと有機溶剤への溶解性が低下
するためか分散性が低下しやすくなり、また90重量%
より多くなると、磁性塗膜が柔らかくなるために繰り返
し走行によりヘッドに汚れが付着するとともに耐久性が
低下する傾向がある。
【0020】また、ポリウレタン樹脂、ポリウレタンウ
レア樹脂及び/又はポリウレア樹脂の重量平均分子量は
10,000〜200,000であり、10,000〜
100,000が好ましく、20,000〜800,0
00がさらに好ましく、30,000〜70,000が
特に好ましい。これらの重量平均分子量が10,000
より小さいと塗膜強度が低下し、走行耐久性が低下する
傾向がある。これらの重量平均分子量が200,000
以上であると溶剤への溶解性が低下し、分散性が低下す
る傾向がある。
【0021】本発明のポリウレタン樹脂、ポリウレタン
ウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂からなる結合剤に
は−SO3 M、−OSO3 M、−COOM、−PO3
' 2、−OPO3 ' 2、−NR2 、−N+ 3 - 、−N
+ 2 ' SO3 - 、−N+2 ' COO- (ただ
し、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム
イオンであり、M’ は水素原子、アルカリ金属イオ
ン、アンモニウムイオン、炭素数1〜12のアルキル基
であり、R、R' は炭素数1〜12のアルキル基であ
り、Xはハロゲン原子を示す)から選ばれた少なくとも
1種の極性基を含むことが好ましく、これらの極性基の
量は1×10-6〜1×10-3eq/gであり、好ましく
は1×10-5〜5×10-4eq/gであり、特に好まし
くは2×10-5〜2×10-4eq/gである。1×10
-6eq/gより少ないと強磁性粉末への吸着がしにくく
なるために分散性が低下し、1×10-3eq/gより多
くなると極性基間の会合により溶液粘度が上昇し分散性
が低下する傾向がある。
【0022】また、ポリウレタン樹脂、ポリウレタンウ
レア樹脂及び/又はポリウレア樹脂の水酸基の数は、1
分子当たり2〜20個であり、好ましくは3.5〜10
個であり、特に好ましくは4〜6個である。2個未満で
あるとイソシアネート硬化剤との反応性が低く、塗膜強
度が低下し、10個を超えると塗液の粘度が高く分散性
が低下する傾向がある。ポリウレタン樹脂、ポリウレタ
ンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂のガラス転移温
度(Tg)は40〜150℃であり、45〜120℃が
好ましく、50〜90℃が特に好ましい。40℃以下で
あると塗膜強度が小さく、走行耐久性も低下する。12
0℃以上になると、溶剤への溶解性が低下するために分
散性が低下する傾向がある。
【0023】本発明の結合剤を磁性層に用いる場合に
は、本発明のポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹
脂及び/又はポリウレア樹脂に塩化ビニル系の合成樹脂
を併用しても良い。併用することができる塩化ビニル系
樹脂の重合度は200〜600が好ましく、250〜4
50が特に好ましい。塩化ビニル系樹脂はビニル系モノ
マー、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、塩化ビニ
リデン、アクリロニトリルなどを共重合させたものでも
よい。本発明のポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア
樹脂及び/又はポリウレア樹脂および塩化ビニル系樹脂
の他に、各磁性層の形成には各種の合成樹脂を用いるこ
とができる。例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
ニトロセルロース樹脂などのセルロース誘導体、アクリ
ル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂である。これ
らは、単独でも組み合わせでも使用することができる。
他の合成樹脂を併用する場合には、磁性層に含まれるウ
レタンは、結合剤中に10〜90重量%を含有されてい
ることが好ましく、さらに好ましくは20〜80重量%
の量である。特に好ましくは25〜60重量%の量であ
る。また塩化ビニル系樹脂は、結合剤中に10〜80重
量%含有されていることが好ましく、さらに好ましくは
20〜70重量%の量である。特に好ましくは30〜6
0重量%の量である。
【0024】また、本発明の結合剤とともに、ポリイソ
シアネート化合物等の硬化剤を使用することができる。
ポリイソシアネート化合物の例としては、トリレンジイ
ソシアネート3モルとトリメチロールプロパン1モルと
の反応性生物(例、デスモジュールL−75(バイエル
社製))、キシリレンジイソシアネートあるいはヘキサ
メチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート3モ
ルとトリメチロールプロパン1モルとの反応生成物、ヘ
キサメチレンジイソシアネート3モルとのビューレット
付加化合物、トリレンジイソシアネート5モルのイソシ
アヌレート化合物、トリレンジイソシアネート3モルと
ヘキサメチレンジイソシアネート2モルのイソシアヌレ
ート付加化合物、イソホロンジイソシアネートおよびジ
フェニルメタンジイソシアネートのポリマーを挙げるこ
とができる。磁性層に含まれるポリイソシアネート化合
物は、結合剤中に10〜50重量%の範囲で含有されて
いることが好ましく、さらに好ましくは20〜40重量
%の範囲である。
【0025】また、電子線照射による硬化処理を行う場
合には、ウレタンアクリレート等のような反応性二重結
合を有する化合物を使用することができる。樹脂成分と
硬化剤との合計(すなわち結合剤)の重量は、強磁性粉
末100重量部に対して、通常15〜40重量部の範囲
内にあることが好ましく、さらに好ましくは20〜30
重量部である。本発明の磁気記録媒体に使用される強磁
性粉末は、強磁性酸化鉄、コバルト含有強磁性酸化鉄又
は強磁性合金粉末でSBET 比表面積が40〜80m2
g、好ましくは50〜70m2 /gである。結晶子サイ
ズは12〜25nm、好ましくは13〜22nmであ
り、特に好ましくは14〜20nmである。長軸長は
0.05〜0.25μmであり、好ましくは0.07〜
0.2μmであり、特に好ましくは0.08〜0.15
μmである。強磁性粉末としてはFe、Ni、Fe−C
o、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe等が挙
げられ、金属成分の20重量%以下の範囲内で、アルミ
ニウム、ケイ素、硫黄、スカンジウム、チタン、バナジ
ウム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、イットリウム、モ
リブデン、ロジウム、パラジウム、金、錫、アンチモ
ン、ホウ素、バリウム、タンタル、タングステン、レニ
ウム、金、水銀、鉛、リン、ランタン、セリウム、プラ
セオジム、ネオジム、テルル、ビスマスを含む合金を挙
げることができる。また、強磁性金属粉末が少量の水、
水酸化物または酸化物を含むものなどであってもよい。
これらの強磁性粉末の製法は既に公知であり、本発明
で用いる強磁性粉末についても公知の方法に従って製造
することができる。強磁性粉末の形状に特に制限はない
が、通常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状および板状
のものなどが使用される。とくに針状の強磁性粉末を使
用することが好ましい。
【0026】上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末
を、通常磁性塗料の調製の際に使用されているメチルエ
チルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル等の溶剤と共に混練分散して磁性塗料とする。混練分
散は通常の方法に従って行うことができる。なお、磁性
塗料中には、上記成分以外に、α−Al2 3 、Cr2
3 等の研磨材、カーボンブラック等の帯電防止剤、脂
肪酸、脂肪酸エステル、シリコーンオイル等の潤滑剤、
分散材など通常使用されている添加剤あるいは充填剤を
含むものであってもよい。次に本発明が多層構成の場合
における下層非磁性層または下層磁性層について説明す
る。本発明の下層に用いられる無機粉末は、磁性粉末、
非磁性粉末を問わない。例えば非磁性粉末の場合、金属
酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒化物、金属炭
化物、金属硫化物、等の無機質化合物から選択すること
ができる。無機化合物としては例えばα化率90〜10
0%のα−アルミナ、β−アルミナ、γ−アルミナ、炭
化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、コ
ランダム、窒化珪素、チタンカ−バイト、酸化チタン、
二酸化珪素、酸化すず、酸化マグネシウム、酸化タング
ステン、酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、酸化亜鉛、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二硫化
モリブデンなどが単独または組合せで使用される。特に
好ましいのは二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、硫酸バ
リウムであり、更に好ましいのは二酸化チタンである。
これら非磁性粉末の平均粒径は0.005〜2μmが好
ましいが、必要に応じて平均粒径の異なる非磁性粉末を
組み合わせたり、単独の非磁性粉末でも粒径分布を広く
して同様の効果をもたせることもできる。とりわけ好ま
しいのは非磁性粉末の平均粒径は0.01μm〜0.2
μmである。非磁性粉末のpHは6〜9の間が特に好ま
しい。非磁性粉末の比表面積は1〜100m2/g、好
ましくは5〜50m2/g、更に好ましくは7〜40m2
/gである。非磁性粉末の結晶子サイス゛は0.01μm〜
2μmが好ましい。DBPを用いた吸油量は5〜100
ml/100g、好ましくは10〜80ml/100g、更に好ましく
は20〜60ml/100gである。比重は1〜12、好まし
くは3〜6である。形状は針状、球状、多面体状、板状
のいずれでも良い。
【0027】これらの非磁性粉末の表面にはAl2O3、SiO
2、TiO2、ZrO2,SnO2,Sb2O3,ZnOで表面処理すること
が好ましい。特に分散性に好ましいのはAl2O3、SiO2、T
iO2、ZrO2、であるが、更に好ましいのはAl2O3、SiO2
ZrO2である。これらは組み合わせて使用しても良いし、
単独で用いることもできる。また、目的に応じて共沈さ
せた表面処理層を用いても良いし、先ずアルミナで処理
した後にその表層をシリカで処理する方法、またはその
逆の方法を採ることもできる。また、表面処理層は目的
に応じて多孔質層にしても構わないが、均質で密である
方が一般には好ましい。
【0028】下層にカ−ボンブラックを混合させて公知
の効果であるRsを下げることができるとともに、所望
のマイクロビッカース硬度を得る事ができる。このため
にはゴム用ファ−ネスブラック、ゴム用サ−マルブラッ
ク、カラ−用カーボンブラック、アセチレンブラック等
を用いることができる。カ−ボンブラックの比表面積は
100〜500m2/g、好ましくは150〜400m2
/g、DBP吸油量は20〜400ml/100g、好ましく
は30〜200ml/100gである。カ−ボンブラックの平
均粒径は5mμ〜80mμ、好ましく10〜50mμ、
さらに好ましくは10〜40mμである。カ−ボンブラ
ックのpHは2〜10、含水率は0.1〜10%、タッ
プ密度は0.1〜1g/ml、が好ましい。本発明に用い
られるカ−ボンブラックの具体的な例としてはキャボッ
ト社製、BLACKPEARLS 2000、130
0、1000、900、800,880,700、VU
LCAN XC−72、三菱化成工業社製、#3050
B,3150B,3250B、#3750B、#395
0B、#950、#650B,#970B、#850
B、MA−600、コロンビアカ−ボン社製、COND
UCTEX SC、RAVEN 8800,8000,7000,5750,
5250,3500,2100,2000,1800,1500,1255,1250、アクゾー
社製ケッチェンブラックECなどが挙げられる。
【0029】本発明の下層にはまた、磁性粉末を用いる
事もできる。磁性粉末としては、γ−Fe23、Co変
性γ−Fe23、α−Feを主成分とする合金、CrO
2等が用いられる。特に、Co変性γ−Fe23が好ま
しい。本発明の下層に用いられる強磁性粉末は上層磁性
層に用いられる強磁性粉末と同様な組成、性能が好まし
い。ただし、目的に応じて、上下層で性能を変化させる
ことは公知の通りである。例えば、長波長記録特性を向
上させるためには、下層磁性層のHcは上層磁性層のそ
れより低く設定することが望ましく、また、下層磁性層
のBrを上層磁性層のそれより高くする事が有効であ
る。それ以外にも、公知の重層構成を採る事による利点
を付与させることができる。
【0030】下層磁性層または下層非磁性層のバインダ
ー、潤滑剤、分散剤、添加剤、溶剤、分散方法その他は
磁性層のそれが適用できる。特に、バインダー量、種
類、添加剤、分散剤の添加量、種類に関しては磁性層に
関する公知技術が適用できる。以上の材料により調製し
た磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して磁性層を形成す
る。本発明に用いることのできる非磁性支持体としては
二軸延伸を行ったポリエチレンナフタレート、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミド、ポリア
ミドイミド、芳香族ポリアミド、ポリベンズオキシダゾ
ール等の公知のものが使用できる。好ましくはポリエチ
レンナフタレート、芳香族ポリアミドである。これらの
非磁性支持体はあらかじめコロナ放電、プラズマ処理、
易接着処理、熱処理、などを行っても良い。また本発明
に用いることのできる非磁性支持体は中心線平均表面粗
さがカットオフ値0.25mmにおいて0.1〜20n
m、好ましくは1〜10nmの範囲という優れた平滑性
を有する表面であることが好ましい。また、これらの非
磁性支持体は中心線平均表面粗さが小さいだけでなく1
μ以上の粗大突起がないことがこのましい。
【0031】本発明の磁気記録媒体の製造方法は例え
ば、走行下にある非磁性支持体の表面に磁性層塗布液を
好ましくは磁性層の乾燥後の層厚が0.5〜10μmの
範囲内、より好ましくは1.5〜7.0μmになるよう
に塗布する。ここで複数の磁性塗料を逐次あるいは同時
に重層塗布してもよい。上記磁性塗料を塗布する塗布機
としては、エアードクターコート、ブレードコート、ロ
ッドコート、押出しコート、エアナイフコート、スクイ
ズコート、含浸コート、リバースロールコート、トラン
スファーロールコート、グラビヤコート、キスコート、
キャストコート、スプレイコート、スピンコート等が利
用できる。 これらについては例えば株式会社総合技術
センター発行の「最新コーティング技術」(昭和58年
5月31日)を参考にできる。
【0032】本発明を二層以上の構成の磁気記録媒体に
適用する場合、塗布する装置、方法の例として以下のも
のを提案できる。 (1)磁性塗料の塗布で一般的に適用されるグラビア、
ロール、ブレード、エクストルージョン等の塗布装置に
より、まず下層を塗布し、下層が未乾燥の状態のうちに
特公平1-46186号公報、特開昭60-238179
号公報、特開平2-265672号公報等に開示されて
いるような支持体加圧型エクストルージョン塗布装置に
より、上層を塗布する。 (2)特開昭63-88080号公報、特開平2-179
71号公報、特開平2-265672号公報に開示され
ているような塗布液通液スリットを2個有する一つの塗
布ヘッドにより上下層をほぼ同時に塗布する。 (3)特開平2-174965号公報に開示されている
ようなバックアップロール付きのエクストルージョン塗
布装置により、上下層をほぼ同時に塗布する。
【0033】本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が
塗布されていない面にバック層(バッキング層)が設け
られていてもよい。通常バック層は、非磁性支持体の磁
性塗料が塗布されていない面に、研磨材、帯電防止剤な
どの粒状成分と結合剤とを有機溶剤に分散したバック層
形成塗料を塗布して設けられた層である。なお、非磁性
支持体の磁性塗料およびバック層形成塗料の塗布面に接
着剤層が設けられいてもよい。
【0034】塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料
の塗布層中に含まれる強磁性粉末を磁場配向処理を施し
た後に乾燥される。このようにして乾燥された後、塗布
層に表面平滑化処理を施す。表面平滑化処理には、たと
えばスーパーカレンダーロールなどが利用される。表面
平滑化処理を行うことにより、乾燥時の溶剤の除去によ
って生じた空孔が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率
が向上するので、電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得
ることができる。カレンダー処理ロールとしてはエポキ
シ、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の耐
熱性プラスチックロールを使用する。また金属ロールで
処理することもできる。
【0035】本発明の磁気記録媒体は、表面の中心線平
均粗さが、カットオフ値0.25mmにおいて0.1〜
4nm、好ましくは1〜3nmの範囲という極めて優れ
た平滑性を有する表面であることが好ましい。その方法
として、例えば上述したように特定の強磁性粉末と結合
剤を選んで形成した磁性層を上記カレンダー処理を施す
ことにより行われる。カレンダー処理条件としては、カ
レンダーロールの温度を60〜100℃の範囲、好まし
くは70〜100℃の範囲、特に好ましくは80〜10
0℃の範囲であり、圧力は100〜500kg/cm2
の範囲であり、好ましくは200〜450kg/cm2
の範囲であり、特に好ましくは300〜400kg/c
2 の範囲の条件で作動させることによって行われるこ
とが好ましい。このようにして硬化処理された積層体を
次に所望の形状にする。裁断はスリッターなどの通常の
裁断機などを使用して通常の条件で行うことができる。
【0036】
【作用】本発明の磁気記録媒体用結合剤は、ポリウレタ
ン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂の主要原料であるジオ
ール、ジアミンとして、短鎖ジオール、短鎖ジアミンを
用いたので、得られたウレタン樹脂あるいはウレタンウ
レア樹脂は分散性が高いので、本発明の結合剤を使用し
て磁性粉末を含有した組成物から得られた磁性層は、強
磁性粉末の分散性が極めて高く、長期保存性に優れ、広
範囲の温湿度条件下の耐久性に優れている。以下に、本
発明の実施例を示し、本発明をさらに詳細に説明する。
【0037】
【実施例】
合成例1(ポリウレタンウレア樹脂合成例) 還流式冷却器、攪拌機を具備し、予め窒素置換した容器
に表1に示したモル比で長鎖ジオール、短鎖ジオール、
ジアミンに、スルホイソフタル酸ジメチルエステル(田
岡化学製 DEIS)3.0(モル比)をシクロヘキサ
ノン中にて窒素気流下で60℃で溶解した。次いで触媒
として、ジ−n−ジブチルスズジラウレートを使用した
原料の総量に対して60ppm加え更に15分間溶解し
た。更に、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トの37.5(モル比)を加え90℃にて6時間加熱反
応し、ポリウレタン又はポリウレタンウレア樹脂A〜N
を得た。それぞれの重量平均分子量を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】実施例1 強磁性合金粉末(組成:Fe94%、Zn4%、Ni2
%、Hc1500Oe結晶子サイズ 20nm、長軸長
0.16μm、長軸長/短軸長 8、飽和磁化(σ
s)140emu/g)100部をオープンニーダーで
10分間粉砕し、次いで塩化ビニル/酢酸ビニル/グリ
シジルメタクリレート=86:9:5の共重合体にヒド
ロキシエチルスルフォネートナトリウム塩を付加した化
合物(SO3 Na=6×10-5eq/g、重量平均分子
量30,000)を10部、メチルエチルケトン60部
を加えて60分間混練し、次いで ポリウレタン 樹脂(A) 10部(固形分) 研磨剤(アルミナ 平均粒径 0.3μm) 2部 カーボンブラック(平均粒径 400nm) 2部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 200部 を加えてサンドミルで120分間分散した。これに ポリイソシアネート 5部 (日本ポリウレタン製 コロネート3041) ブチルステアレート 2部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 50部 を加え、さらに20分間攪拌混合した後、1μmの平均
孔径を有するフィルターを用いて濾過し、磁性塗料を調
製した。得られた磁性塗料を乾燥後の厚さが2.5μm
になるように、厚さ10μmのポリエチレンナフタレー
ト支持体の表面にリバースロールを用いて塗布した。磁
性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾燥
の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向を行い、さら
に乾燥後、金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属
ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロールの組み合
わせによるカレンダー処理を(速度85m/分、線圧3
00kg/cm、温度90℃)で行った後、8mm幅に
スリットした。 実施例2 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタンウレア樹脂
(B)とした以外は実施例(1)と同様として磁気記録
媒体を製造した。 実施例3 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタンウレア樹脂
(C)とした以外は実施例(1)と同様にして磁気記録
媒体を製造した。 実施例4 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(D)とし
た以外は実施例(1)と同様にして磁気記録媒体を製造
した。 実施例5 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(E)とし
た以外は実施例(1)と同様にして磁気記録媒体を製造
した。 実施例6 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(F)とし
た以外は実施例(1)と同様にして磁気記録媒体を製造
した。 実施例7 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(G)とし
た以外は実施例(1)と同様にして磁気記録媒体を製造
した。 実施例8 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(H)とし
た以外は実施例(1)と同様にして磁気記録媒体を製造
した。
【0040】実施例9 上層用磁性層…実施例1の磁性塗料 下層用磁性層 Co−γ−FeOx 100部 (X=1.45、長軸長0.25μm、長軸長/短軸長 10 結晶子サイズ 25nm、Hc850Oe、 Br1400ガウス) 塩化ビニル共重合体(スルホン酸0.25重量%含有) 11部 ポリウレタン樹脂(A) 4部 ポリイソシアネート 6部 (日本ポリウレタン製 コロネート3041) ステアリン酸 1部 ブチルステアレート 1部 カーボンブラック(平均粒径20nm) 5部 メチルエチルケトン 200部 塗布液の調製はオープンニーダー及びサンドグラインダ
ーを用いて行い、上層膜厚0.2μm、下層膜厚2.8
μmになるように、厚さ10μmのポリエチレンテレフ
タレート支持体上に同時重層塗布を行った。次いで、磁
性塗料が未乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配
向を行い、さらに乾燥後、金属ロール−金属ロール−金
属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属
ロールの組み合わせによるカレンダー処理を速度80m
/分、線圧300kg/cm、温度90℃で行った後、
8mm幅にスリットした。
【0041】実施例10 下層用磁性塗料を下記組成にした以外は実施例4と同様
にした。 下層用磁性層の調整 酸化チタン 85部 (平均粒径0.035μm、結晶型ルチル、TiO2 含有量90%以上、 表面処理層;アルミナ、SBET 35〜42m2 /g、真比重4.1、 pH6.5〜8.0) カーボンブラック(平均粒径20nm) 5部 塩化ビニル共重合体(スルホン酸0.25重量%含有) 11部 ポリウレタン樹脂(スルホン酸0.25重量%含有) 4部 メチルエチルケトン:シクロヘキサノン=7:3 200部 比較例1 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(I)とし
た以外は実施例1と同様とした。 比較例2 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(J)とし
た以外は実施例1と同様とした。 比較例3 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタンウレア樹脂
(K)とした以外は実施例(1)と同様とした。 比較例4 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(L)とし
た以外は実施例1と同様とした。 比較例5 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(M)とし
た以外は実施例1と同様とした。 比較例6 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(N)とし
た以外は実施例1と同様とした。
【0042】比較例7 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(I)とし
た以外は実施例9と同様とした。 比較例8 ポリウレタン樹脂(A)をポリウレタン樹脂(I)とし
た以外は実施例10と同様とした。
【0043】次いで、実施例のビデオテープと比較例の
ビデオテープの特性を以下の測定方法によって測定し、
測定結果を表2に示す。 測定方法 電磁変換特性:試料テープにHi8−VTR(Son
y(株)製:TR−705)を用いて信号を記録し再生
した。このときのS/N比をノイズメーターで測定し比
較例1のテープの値を0dBとして相対値で表した。 表面粗さRa:デジタルオプチカルプロフィメーター
(WYKO製)による光干渉法により、カットオフ0.
25mmの条件で中心線平均粗さRaとして求めた。 保存後の磁性層の伸び率:延伸機を用いて23℃50
%RH環境下において5%/分の速度で延伸しながら、
微分干渉顕微鏡で磁性層に亀裂が生じるまでの伸びを求
めた。なお、初期の伸びを100%としたときの試料を
リール状態で60℃90%RH環境下に1ヵ月保存後の
伸びで評価した。 保存後の結合剤重量平均分子量相対値:ポリウレタン
樹脂およびポリウレタンウレア樹脂の重量平均分子量を
求め、上記同様に、初期の重量平均分子量を100%と
したときの60℃90%RH保存後の重量平均分子量を
評価した。なお、重量平均分子量は、GPC(東ソー製
HLC8020)を用い、テトラヒドロフラン溶媒中で
の標準ポリスチレン換算値より求めた。 繰り返し走行性: 23℃70%RHの各環境下で電
磁変換特性の測定に用いたものと同じVTRを用いて9
0分長のテープを100回連続繰り返し走行させ、ビデ
オヘッドの汚れを観察し、またビデオ出力を連続して記
録し、1回目の走行出力を0dBとした時の100回目
の走行後の出力低下を測定した。 ビデオヘッド汚れ ○・・・汚れが観察されなかったも
の △・・・汚れ部分を拭き取ると観察されたもの ×・・・汚れが目視でも観察されたもの
【0044】
【表2】
【0045】
【発明の効果】本発明のポリウレタン、ポリウレタンウ
レア及び/又はポリウレアを含有する磁気記録媒体用結
合剤は、主要原料として、短鎖ジオール、短鎖ジアミン
を用い、鎖長の長いポリオールの含有量が少ないので、
磁気記録媒体用結合剤としての分散性が高く、磁気記録
媒体の磁性層、あるいは上層磁性層もしくは下層磁性層
に用いた場合には、表面粗さ特性、電磁変換特性が向上
し、さらに繰り返し走行後の特性、長期保存後の特性も
向上した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖田 務 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジオール及び/又はジアミンと有機ジイ
    ソシアネートとを主要原料とした反応生成物であるポリ
    ウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/又はポリ
    ウレア樹脂からなる磁気記録媒体用結合剤において、前
    記ジオールが短鎖ジオールとポリウレタン樹脂及び/又
    はポリウレタンウレア樹脂全体に対し0〜5モル%の長
    鎖ジオールとからなり、また前記ジアミンは短鎖ジアミ
    ンとポリウレタンウレア樹脂及び/又はポリウレア樹脂
    全体に対し0〜5モル%の長鎖ジアミンとからなる樹脂
    を含むことを特徴とする磁気記録媒体用結合剤。
  2. 【請求項2】 前記短鎖ジオール及び短鎖ジアミンは重
    量平均分子量が50〜500のジオール及びジアミンで
    あり、長鎖ジオール及び長鎖ジアミンは重量平均分子量
    が500〜5,000のジオール及びジアミンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体用結合剤。
  3. 【請求項3】 前記ポリウレタン樹脂及び前記ポリウレ
    タンウレア樹脂は、分子中に、−SO3 M、−OSO3
    M、−COOM、−PO3 ' 2、−OPO3' 2、−N
    2 、−N+ 3 - 、−N+ 2 ' SO3 - 、−N
    + 2 ' COO- (ここで、Mは水素原子、アルカリ
    金属イオン、アンモニウムイオンであり、M' は水素原
    子、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数
    1〜12のアルキル基であり、R、R' は炭素数1〜1
    2のアルキル基であり、Xはハロゲン原子を示す)から
    選ばれた少なくとも1種の極性基を含有することを特徴
    とする請求項1記載の磁気記録媒体用結合剤。
  4. 【請求項4】 非磁性支持体の少なくとも一面に強磁性
    粉末と結合剤を含む磁性層を設けた磁気記録媒体におい
    て、前記結合剤がジオール及び/又はジアミンと有機ジ
    イソシアネートとを主要原料とした反応生成物であるポ
    リウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/又はポ
    リウレア樹脂からなり、前記ジオールが短鎖ジオールと
    ポリウレタン樹脂及び/又はポリウレタンウレア樹脂全
    体に対し0〜5モル%の長鎖ジオールとからなり、また
    前記ジアミンは短鎖ジアミンとポリウレタンウレア樹脂
    及び/又はポリウレア樹脂全体に対し0〜5モル%の長
    鎖ジアミンとからなる樹脂を含むことを特徴とする磁気
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記短鎖ジオール及び短鎖ジアミンは重
    量平均分子量が50〜500未満のジオール及びジアミ
    ンであり、長鎖ジオール及び長鎖ジアミンは重量平均分
    子量が500以上〜5,000のジオール及びジアミン
    であることを特徴とする請求項4記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 非磁性支持体の少なくとも一面に下層磁
    性層又は下層非磁性層を設け、その上に上層磁性層を設
    けた磁気記録媒体において、前記磁性層もしくは前記非
    磁性層の少なくとも一層は、強磁性粉末もしくは非磁性
    粉末を結合する結合剤がジオール及び/又はジアミンと
    有機ジイソシアネートとを主要原料とした反応生成物で
    あるポリウレタン樹脂、ポリウレタンウレア樹脂及び/
    又はポリウレア樹脂からなり、前記ジオールが短鎖ジオ
    ールとポリウレタン樹脂及び/又はポリウレタンウレア
    樹脂全体に対し0〜5モル%の長鎖ジオールとからな
    り、また前記ジアミンは短鎖ジアミンとポリウレタンウ
    レア樹脂及び/又はポリウレア樹脂全体に対し0〜5モ
    ル%の長鎖ジアミンとからなる樹脂を含むことを特徴と
    する磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 前記短鎖ジオール及び短鎖ジアミンはそ
    れぞれ重量平均分子量が50〜500未満であり、長鎖
    ジオール及び長鎖ジアミンはそれぞれ重量平均分子量が
    500以上〜5,000であることを特徴とする請求項
    6記載の磁気記録媒体。
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