JPH07501045A - ヘルペスによる病変部の治癒を促進する局所用組成物 - Google Patents
ヘルペスによる病変部の治癒を促進する局所用組成物Info
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
ヘルペスによる病変部の治癒を促進する局所用組成物発明の背景
単純ヘルペスウィルス(HS V)は、口および生殖器の皮膚や粘膜の炎症を特
徴とする感染を引き起こす。口および顔の部分での病変に極めて普通に関与する
H8Vの種類は■型H3Vである。II型H3Vは、大抵の場合には生殖器の領
域の病変に関与している。
H8Vの症状には、一般的には炎症、痛みおよび病変が挙げられる。症状は、ま
ず感染部位でのうずき、痛み、および腫張に始まり、そののち病変(細胞死)を
生じ、約10〜14日間で治癒する。最初の感染後、体温の変化、ストレス、紫
外線照射、および化学薬品に対する暴露などの様々な刺激に応答して、存命期間
を通じて再発が起こる可能性がある。
H3Vの治療には、有効性において限界がある。様々な組成物が市販されている
が、現時点では治療薬は知られていない。アシクロビル(アシクログアノシン)
は、H3V治療のために全身投与されており、ある程度の効果を得ている。局所
用アシクロビルは、最初の病変に対しては多少有効であることが見出されている
が、再発性の病変に対しては有効ではなかった。インターフェロンについても、
H8Vに対する全身投与および局所投与が試験されてきたが、限られた有効性し
か示さなかった。
抗ウィルス剤の全身投与には多数の副作用が伴うため、局所投与が非常に好まし
い。残念なことに、全身投与された場合にある程度の有効性を示す化合物さえ、
局所投与では一般的に効果がなく、そのため病変は通常、乾燥剤および/または
局所麻酔薬で治療されるのみである。
従って、本発明の目的は、単純ヘルペス感染または他のウィルスによる病変に伴
う症状の軽減のための、局所用組成物およびその使用法を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、H3V感染の症状軽減のための局所用組成物であっ
て、副作用が極めて少なく、ウィルスによる病変に通常伴う炎症および痛みを軽
減する組成物を提供することである。
発明の要約
活性成分として、抗ウィルス活性を持つ麻酔薬および界面活性剤を有する組成物
の毎日多数回適用することにより、単純ヘルペスウィルスによる病変の治癒期間
が約10日から5日に短縮され、炎症および痛みが軽減される。本組成物は、本
来は市販の局所用クリームとインターフェロンを含有する錠剤との併用物として
処方された。
錠剤は、1,0OOIU ヒト白血球A型インターフェロンを、10001U
ビタミンA1微量元素、および場合によってはカタラーゼおよびスーパーオキシ
ドジスムターゼ活性物中に含有する。インターフェロンは、1゜5オンスの体積
のクリームに対し4錠の割合でクリームに添加した。現在、インターフェロンが
本組成物の必須要素ではないということが明らかになってきた。麻酔薬および界
面活性剤は、インターフェロンの非存在下において、治癒を促進しウィルス感染
の症状を最小限にするのに有効である。しかしながら、インターフェロンは、そ
れらの活性を増強することができる。
本組成物は、毎日、約4時間毎に病変部に適用するものであり、感染の初期また
は前駆期から開始することが好ましい。はとんど直ちに改善が認められ、この改
善は痛み、腫張の軽減、および未治療病変と比較して治癒がより早いことを特徴
とする。
発明の詳細な説明
H8V病変の症状の軽減のための処方は、局所用または局部用の麻酔薬および界
面活性剤という2つの必須成分を含み、これを病変部に対する局所適用に適当な
安定剤、緩衝剤および保存剤を含有する従来の担体であるクリーム、軟膏、溶液
またはゲルに添加するのである。
適当な局所用または局部用の麻酔薬
好ましい麻酔薬はテトシカインである(塩酸塩または他の塩として、または遊離
塩基として)。局所用麻酔薬は、便宜上エステル、エーテルまたはアミドに分類
することができる。
エステル アミド エーテル
テトシカイン ジブ力イン ジクロニンベンゾ力イン リドカイン プラモキシ
ンコカイン(合衆国では合法的な薬物ではない)ブタンビンピクレート(トリニ
トロフェノール=2−ブチル−p−アミノベンゾエート)
を髄麻酔薬のような注射として用いられる他の麻酔薬があり、これらは通常局所
用としては挙げられないが、正常な皮膚が障壁として存在しない病変部において
は、十分に機能することが予想される。例として、下記のようなものが挙げられ
る。
クロロプロ力イン ブピバカイン
テトシカインは、効果的に皮膚に浸透することが初めて試験され証明された麻酔
薬であるプロ力インに構造的に近く、イン・ビトロにおいてウィルスの杭抜製活
性を有し、1〜2重量%の濃度において熱性庖疹および唇ヘルペス用の一般用(
OTC)製品としての市販を認可されてFDAモノグラフリストに掲載されてい
るので、好ましい麻酔薬である。
好ましい態様では、麻酔薬は、1〜2重量%の濃度範囲で担体と結合するが、麻
酔薬は約0.15〜15重量%の濃度で含まれることもできる。
界面活性剤
界面活性剤がイン・ビトロで強力な抗ウィルス活性を有し、極めて毒性が低いこ
とが見出されている。界面活性剤はウィルスを物理的に不活性化し、麻酔薬の細
胞レセプターへの浸透を促進することができ、通常は効果がない濃度において化
合物の有効性を増加させるものと考えられる。
本来の処方中の材料は、rSLSJと呼ばれるラウリル(またはドデシル)硫酸
ナトリウムであり、これは練り歯磨きおよび他の化粧用調製物に見られる一般的
な界面活性剤であって、蛋白質の3次構造を[広げる(unloldlJことが
知られているが、これまでは実際に抗ウィルス活性を有するということは知らて
いなかった。SLSは、負に帯電した硫酸基を有する陰イオン界面活性剤である
。
SLSは、正常な皮膚に極めて効果的に浸透することもできる。
他の含硫界面活性剤、例えばアルキルアリールおよびアリールスルホン酸ナトリ
ウムおよびアルキルスルホネートをSLSの代わりに用いることができる。
対応する陽イオン界面活性剤は、単独またはSLSとの組合せで活性を示すこと
ができる。例としては、トリメチルドデシルアンモニウムクロライドがあり、こ
れは抗微生物特性を有する正に帯電した第四級アンモニウム錯体である。界面活
性を付与するための長鎖の残基を有するあるいは有さない他の第四級塩を用いる
こともできる。
最も一般的な非イオン界面活性剤はノンオキシツールであり、ある程度の抗ウィ
ルス活性を有することが知られており、これを用いることもできる。一般的な非
イオン界面活性剤は、ノンオキシツール、ポリオキシエチレンおよびポリオキシ
エチレン−ポリオキシプロピレン共重合体などである。
好ましい態様では、界面活性剤は、約0.5〜2重量%の濃度範囲で担体と結合
するが、界面活性剤は重量比で約0.1〜10重量%の濃度で存在することもで
きる。
異なる性質を有する界面活性剤を、約0.1〜20重量%の濃度で配合すること
も可能である。
他の抗菌剤
本組成物は、抗生物質、抗真菌剤および他の抗ウイルス性化合物などの他の抗菌
剤を含有することができ、これらにより基本組成物の活性を補足または補充する
ことができる。適当な抗生物質には、テトラサイクリン、ポリミキシンBまたは
局所用組成物、特に一般用の処方中に用いられる他の一般的な抗生物質などがあ
る。有用な抗真菌剤の例には、トルナフテートおよびミカチンなどがある。抗ウ
ィルス剤の例には、天然または組換えインターフェロン、およびアシクロビルの
ようなヌクレオシド類似体がある。
他の成分
樟脳およびメントールのような反対刺激剤、ベンジルアルコール、レゾルシノー
ルおよびフェノールのような乾燥剤、および硫酸亜鉛およびタンニン酸のような
収斂剤も、本組成物に添加することができる。
他の種類の薬剤も本処方へ添加することができる。例えば、唇ヘルペスは紫外線
照射によって誘発されることが知られているので、PABAのような遮光薬を本
処方へ添加することができる。
許容可能な医薬用担体
本組成物は、はとんど総ての比較的不活性な局所用担体中で調製することができ
る。そのような担体の多くは、日常的に用いられ、また薬学教科書を参照するこ
とによって得ることができる。例には、ポリエチレングリコール(PEG)、ポ
リプロピレン共重合体(プルロエックス)およびある種の水溶性ゲルがある。好
ましい担体は乳化したクリームであるが、その代わりにある種のワセリンまたは
鉱油を基剤とした軟膏のような、界面活性剤および麻酔薬を分散することができ
る他の一般的な担体を用いることができる。
この時、ウィルスによる病変部の治癒を高めるのに最も有効な組成物の好ましい
組成は、下記の通りである(総てのパーセントは重量によるものである)。
メチルパラベン、0.25%(0,25〜0.5%)ホウ砂、0.5%(0,3
〜0.6%)ラウラミドDEA、4%(0,3〜0.4%)ステアリン酸、20
%(15〜25%)蜜蝋、0.8%(0,5〜1.5%)
テトシカイン、1.8%(1〜2%)
ラウリル硫酸ナトリウム、0.8%(0,1〜3%)ユーカリ浦 0.025%
(0,01〜O,0,5%)PCMX0.4%(0,3〜0.5%)水を加えて
総重量を100グラムとする。
はとんど場合において、活性成分を含有する担体のpHをホウ砂のような緩衝剤
成分として用いて約6〜8のpHに調整するのが好ましいが、許容される緩衝剤
を用いることもできる。
他の添加物には、酸化防止剤、芳香剤、色素、水、保存剤(酸化防止剤または抗
微生物剤のいずれか)、潤滑剤、保湿剤または乾燥剤などを追加することができ
る。
適用方法 □
本組成物は、患者が病変部に毎日1〜6回適用するものであり、前駆症状が感知
された直後に開始することが最も好ましい。病変部または前駆症状部分を覆うの
に十分な組成物を適用する。
本処方は、H8VI (唇ヘルペスおよび熱性庖疹)およびHSV2 (生殖器
ヘルペス)両方に対して活性を示すことが明らかにされてきた。しかし、本処方
は(帯状庖疹を引き起こす)帯状庖疹および水痘を引き起こす水痘ウィルスなど
、構造または感染機序が類似している他のウィルスに対しても活性を示すことが
できる。
本発明は、下記の例を参照することによって更に理解することができる。
例1
2型単純ヘルペスウイルスの複製を直接不活化するまたは阻害するために選択し
た組成物成分の効力の測定細胞
ヒト胎児肺細胞の連続培養株(continuoas line)(MRC−5
)を、L−グルタミン2mM、ゲンタマイシン10 m g / ml 、アン
ホテリシンB(フンギソン)0.25mg/ml、および10%の熱不活性化ウ
シ胎児血清(成長培地)を補ったイーグルの塩類中のイーグルの最少必須培地(
M E M)中で生育させた。細胞は、加湿した5%CO2気相中または密閉し
たフラスコ中で37℃で生育させた。保存培地は、ウシ胎児血清の濃度を2%と
したこと以外は基本組成と同じものを用いた。
Vero細胞(緑サル腎細胞の連続培養株)は、MRC−5細胞と同じ方法で生
育させた。
ウィルス
単純ヘルペスウィルス(HSV−2)型の生殖器病変部からの臨床単離味を用い
た。
ウィルスのストックを、MRC−5細胞に細胞当り0.01プラ一ク形成単位(
PFU)の多重度で感染させることにより生育させ、保存培地に集めた。ウィル
スは、−70℃での凍結と解凍を3サイクル行い、4℃、11000Xで15分
間遠心分離を行って細胞の破片を除去することによって回収した。得られたウィ
ルスストックを一定量ずつに分け、−70℃で凍結した。
化学薬品
塩酸リドカイン、ナイアシン、ラウリル硫酸ナトリウムおよびテトシカインの保
存溶液は、市販の試薬から調製した。保存溶液は、成分補足していないイーグル
のMEM中で調製し、4℃で保存した。
細胞毒性試験
細胞毒性の測定は、MRC−5細胞およびVero細胞で実施した。試験化合物
を、選択した濃度で保存培地に溶解し、96穴の組織培養プレート中のMRC−
5またはVero細胞に接種した。各濃度についてトリプリケートで接種した。
プレートを5%CO2気相中において37℃でインキュベーションし、接種後2
4.48および72時間目に細胞毒性を等級付けした。72時間後に50%の細
胞毒性を示す化合物の最高濃度をエンドポイントとした。
これらの結果を以下に示す。
塩酸プロカイン
プロ力インHCIは、0.25%を上回る濃度で、24時間のインキュベーショ
ン後に、MRC−5細胞において有意な細胞毒性を示す。プロ力インHCIは、
Vero細胞においてはMRC−5細胞はどには細胞毒性を示さず、2.0%よ
り大きい濃度でのみ有意な毒性を示した。
テトシカインHCI
テトシカインHCIも、MRC−5細胞に対してより毒性が強く、0,03%を
上回る濃度で24時間目に有意な毒性を示したが、Vero細胞では示さなかっ
た。
ナイアシン
ナイアシンは、MRC−5細胞において0125%の濃度まで毒性を示さない。
ラウリル硫酸ナトリウム(S L 5)SLSは、MRC−5細胞に対し0.0
025%を上回る濃度で強い毒性を示す。
不活化試験
試験化合物がHSV−2を直接不活化するかどうかを検討するため、試験化合物
の一連の希釈液0.5mlを、ストックH8v−2(力価=5.0xlOPFU
/m1)0.5mlと混合し、室温で30分間インキュベーションした。30分
後、化合物とウィルスの混合物を維持培地中でio、ooo倍に希釈し、MRC
−5細胞に播種することによってウィルスの回収率を測定した。細胞を、24時
間、48時間、および72時間後に、細胞変性効果について等級付けした。
プロ力インHCI
プロカインHCIは、4%までの試験濃度でHSV−2を直接不活化しない。
テトシカインHCI
テトシカインHCIは、2%までの試験濃度でHSV−2を直接不活化しない。
ナイアシン
ナイアシンは、0.25%までの試験濃度でHSV−2を直接不活化しない。
ラウリル硫酸ナトリウム
SLSは、30%から0.02%までの濃度範囲でHSV−2を直接不活化し、
それより以下0.0025%までの濃度でこのウィルスを部分的に不活化する。
0.00032%の濃度では不活化は起こらない。
抗ウイルス試験
抗ウィルス活性、すなわち化合物が細胞におけるウィルスの感染または複製を阻
害する能力を、12X100mm培養チューブ中でコンフルエントな単層となっ
たMRC−5細胞に、保存培地を除去することによりHSV−2が細胞当り3.
0プラ一ク形成単位(PFU)の感染多重度(MOI)となるように感染させ、
単層をリン酸緩衝液(P B S)で3回洗浄し、PBSに懸濁したHsv−1
を0.1ml添加することによって測定した。
感染多重度は、生存している細胞数をデユープリケードのチューブについて計測
し、ストックウィルスを希釈して、1つのウィルス接種物を形成するように、計
測した細胞数の3倍のPFUを含有する0、’1mlの体積中に希釈することに
よって計算した。60分間の吸収期間後、接種物を除去し、保存培地中に適切な
濃度とした試験化合物、または保存培地(対照)を4ml添加した。このチュー
ブを、37℃で、さらに23時間インキュベーションした。感染後24時間目に
、培地を除去し、単層をPBSて2回洗浄し、保存培地1ml中で凍結溶解を3
回繰り返した。ウィルスの収率は、MRC−5細胞が存在する96穴の組織培養
プレート中における、一連のエンドポイントでの力価測定によって測定した。全
ての実験はトリプリケートで試験した。50%エンドポイントを計算し、力価は
TCID50の単位で表した。抗ウィルス作用は、同一実験中で力価を測定した
HSV−2ウイルスストツクのTCID50値から、試験化合物のTCID50
値間の差を減じることによって決定し、百分率で計算した。
プロカインHCl
2%までの濃度のプロ力インHCIは、HSV−2の複製を阻害できなかった。
テトシカインHCI
テトシカインHCIは、0,25%および0.5%でHSV−2の複製を部分的
に阻害した。より高濃度のテトシカインHCIは、HSV−2の複製を完全に阻
害するものと思われる。
ナイアシン
ナイアシンはHSV−2の複製を阻害しない。
ラウリル硫酸ナトリウム
SLSは、0.0025%〜0.0013%の濃度でウィルスの複製を阻害しな
い。
要約すると、これらの結果は、0.02%までの濃度範囲ではSLSがHSV−
2の不活化剤として試験したものの中で最も活性の高い成分であり、テトシカイ
ンHC1は0.5%の濃度である程度の抗ウィルス活性を有するが、プロ力イン
HC1は有さないことを示している。
高濃度では、SLSは病変部における感染細胞を落屑させ、食細胞および洗浄に
より速やかな除去を引き起こし、結果として治癒を促進することによっても、作
用する可能性が有る。
例2
モ)L、モット生殖器への2型単純ヘルペスウイルスの初期感染に対する、組成
物の選択した成分のin viv。
における有効性の評価
モルモット生殖器へのHSV−2初期感染における、いくつかの化合物の抗ウィ
ルス活性を試験した。実験はプラセボ対照で行い、非感染の動物に各調製物を投
与して皮膚刺激を評価した。5%アシクロビル投与群を陽性対照として置いた。
材料および方法
モルモットの生殖器へのHSV−2感染ウイルスおよびウィルスの接種
HSV−2のMS株を用いて動物に感染させた。体重250〜300 gの雌性
Hartley種モルモット、Charles River Breeding
Laboratories、キックストン、NY、に1.4X105プラ一ク
形成単位のHSV−2を、腟分泌物の除去のため綿棒で拭き取った1時間後に膣
内に接種した。
モルモットの治療
10匹の感染したモルモットから成る群に対し、膣内に0.1mlおよび外生殖
器皮膚上に0.1mlを、H8v接種6時間後または48時間後から開始して毎
日3回、約8時間毎に7日間局所投与した。3匹の非感染の動物から成る群を用
いて、各調製物の毒性を評価した。
検体回収およびウィルスの測定
腟におけるウィルス複製に対する治療効果を検討するため、HSV−2接種後1
.3.5.7、および10日目に腟分泌物を綿棒で拭き取り、培地2.0mlの
入ったチューブに入れ、ポルテックス撹拌し、HSV−2の力価を測定する時ま
で一70℃で凍結した。全ての検体を回収した時点で解凍し、連続的に希釈して
、ウサギ腎細胞においてマイクロタイターCPEアッセイを用いてHSV−2力
価を測定した。平均ピークウィルス力価およびウイルス力価−日曲線下の面積を
計算し、解析した。
外生殖器病変部のスコア付は
外生殖器病変の発症と拡大に対する治療効果を検討するため、病変の重篤度を0
〜5+の等級で初期感染期間(21日)を通じてスコア付けした。平均ピーク病
変部スコアおよび病変部スコアー日曲線下の面積を計算し、解析した。
有効性の評価
接種した動物数に対する感染した動物数、病変部スコアー日曲線およびウイルス
力価−日曲線下の面積、ピーク病変部スコアおよびピークウィルス力価を、未投
与動物とプラシーボ投与動物またはプラシーボ投与動物と薬物投与動物の間につ
いて、Mann−WhitneyU順位和検定を用いて比較した。0.05以下
のp値を有意とみなした。
検体
IA プロ力インを含有しない基本配合物2A プロ力インまたはSLSを含有
しない基本配合物
3A SLSを含有せず、1.8%プロカインを含有する、基本配合物
3 1.3%SLSおよび1.8%プロ力インを含有する基本配合物
5 プロ力インを含有せず、1.6%テトラシカンおよびSLSを含有する基本
配合物
6 プロ力インを含有せず、1.6%テトラシカン、インターフェロン(Sch
ering PIough、200,000単位)、およびSLSを含有する基
本配合物
本基本組成物はウィルスによる病変部の治癒を促進するための組成物の好ましい
態様として定義されているものであるが、SLSまたは麻酔薬を含有しない。ア
シクロビル(A CV)は、陽性対照(すなわち、抗ウィルス活性を有するもの
)として用いた。プラシーボ(P B S)投与した動物を未投与の対照動物と
比較した。2Aは、未投与動物およびプランーボ投与動物と比較した。
ACV群は、プラセボ投与群と比較した。他の全ての群は、2Aと比較した。
結果
初期刺激の検討を行うため、3匹のモルモットから成る群をそれぞれの検体また
は対照を投与した。どのような皮膚刺激または生殖器に対する毒性についても、
目にみえる徴候は認められなかった。試験期間中を通じて動物は健常であり、ま
た外見上正常であった。
ウィルスの複製に対する影響
H3V−2接種後、腟道におけるウィルスの複製は、3〜5日目でピークに達し
た後、大部分の動物で徐々に低下し、10日目止でにウィルスは消失する。ウィ
ルス接種6時開目に投与したACVの5%のみにおいて、ウイルス力価−日曲線
下の面積(A U G)または平均ピークウィルス力価が有意に減少した(p値
はそれぞれ0゜05および<0.01)。他の全ての処方は、いつ治療を開始し
たかには関係なく、腟におけるウィルスの複製を変化させなかった。
病変の発症に対する影響
H3V−2接種後3〜4日に、小胞性の病変が外生殖器皮膚に現れ始める。病変
は7〜8日目までに潰瘍期に進行し、15〜21日目までに徐々に治癒する。+
6時間目にPBSプラセボを投与した動物は、未投与対照群と比較した場合、病
変部スコアー日AUC値が有意に上昇していた(p値<0.05)。+6時間に
投与を行った、配合物(2人)投与群に対する賦形剤対照では、未投与対照群と
比較した場合、病変部スコアー日AUC値が有意に低下していた(P値<0.0
5)。+6時間に投与を行った、配合物投与群に対する賦形剤対照群(2A)で
は、+6時間プラシーボ群および未投与対照群と比較した場合、病変部スコアー
日AUC値が有意に低下していた(P値はそれぞれ<0.05および0.001
)。しかし、接種後48時間目に開始した2Aでは、+48時間プラセポおよび
未投与対照群と比較した場合、病変部スコアー日AUG値が有意に上昇していた
(P値はそれぞれ<0.01および0.001)。
H8V−2接種後6時間目に開始したlA15.6、または5%ACVによる治
療は、病変の発展を有意に減少させた(P値<0.05またはこれ未満)。AC
v5%は、平均ピーク病変部スコアも低下させた(P値く0.001)。これら
の配合による+48時間での投与は、病変の発症を阻害しなかった。病変部スコ
アー日AUC,および平均ピークスコアの増加が、IAおよび5て認められた(
P値は0.06以下)。
プラセボが42,5の病変部スコアを示したことは注目すべき重要点である。検
体lA13.5、および6は全て1.3%SLSを含有しており、スコアはそれ
ぞれ17.2.31.7.19.8、および17.4であったが、一方検体2A
および3AはSLSを含有しておらず、スコアはそれぞれ27.8および21.
0であった。
検体3および3Aは、不規則なスコアを示し、配合または試験におけるエラーが
原因であると考えられた。しかしながら、処方中にSLSが存在することにより
、このモデルにおける病変の経過の重篤度が軽減することは明らかである。
用いた動物モデルと、配合中の、特にSLSを含有しない処方中の成分の溶解度
がばらついたことに起因して、本結果に大きい標準偏差が生じているにもかかわ
らず、SLSを含有する検体の平均総スコアは12であり、それに比較してSL
Sを含まない検体では23であり、重篤度が48%低下している。24時間群で
は平均スコアは、SLS検体では14、対照では17.2であり、19%改善し
ているが、一方72時間群では10.5対26という同程度のスコアにより、病
変の重篤度は60%の減少となっている。
例3
H3V病変部の治癒促進における、ヒトでのインOビボにおける有効性の証明
6人の患者に関する症例報告データを、SLSおよびプロ力インを含有する検体
を用いるオープン試験において得た。治癒までの平均日数が、同一患者における
過去の平均である10日から、6日にまで減少したということが示された。さら
に、疾患の経過は良好に変化しているように思われた。感染のステージは、紅斑
(E r y)
丘疹(P a p)
小胞(Yes)
浮腫(Ede)
面皮(S c a)
と定義される。
表1は、再発(初期ではない)病変部にクリームを毎日4回、局所に適用した臨
床試験の結果を示す。
第1表 臨床試験の結果
患者 (過去の) 感染日数 症状の
症状の平均 継続期間
継続期間 型 E+7 Pap Yes Ede SC! (日)1 10 生
殖器 40000 5
2 12 生殖器 52221 6
3 10 口唇 52000 5
4 10 生殖器 43000 4
5 14 生殖器 60000 7
6 6 生殖器 80243 8
平均10.3日 平均5.8日
6人の患者のうち4人において丘疹の状態を越えて進行することが決してなかっ
たこと、およびアシクロビルを全身投与していた、それまでの対照と比べて、治
癒までの平均日数が44%減少したことは、注目すべき重要な点である。すべて
の症例で病変に伴う痛みは軽減または消失した。
例4
ヒト患者における大規模試験
33人の被験者は、15人をプラシーボ対照(プラシーボ)へ無作為に割り付け
、18人の被験者を活性化合物(活性群)へ無作為に割り付け、1型単純ヘルペ
スの感染に対し投与を行った。患者は、主として■型単純ヘルペスウィルスであ
る口唇および顔面の部分におけるヘルペス病変部が存在することを特徴とした。
患者に対し、覚醒中は2時間毎に軟膏/クリームを、病変部を覆うのに十分な量
で、前駆期の48時間以内から開始して面皮が落下するまで適用するように指示
した。この軟膏は、ユーカリ油、ステアリン酸、ラウラミドDEASPCMX1
蜜蝋、メチルパラベンおよびホウ砂の水性基剤中に重量パーセントで、1.9%
のテトシカインおよび1.0%のラウリル硫酸ナトリウムを含んでいた。痛み、
掻痒、治癒および臨床有効性の、医師による評価尺度についてのデーターを、患
者が認識した治療有用性の評価と共に第2表に示す。
第2表 治療群毎の、個々の評価尺度と、面皮形成および面皮消失までの日数に
ついての平均値、標準誤差および試料数
プラシーボ群 活性群
評価尺度 平均±S、E、(n) 平均±S、E、(n)痛み 6.1±0.9
5 (14) 7.4±0.64 (181掻痒感 5.5±0.99 (13
) 7.6±0.63 (181治癒 5.4±1.01 (14) 6.2±
0.79 (181有効性 5.9±0.92 (1416,9±0.71 (
181有用性 4.5±0.83 (+5) 6.5±0.78 (+81癲皮
形成(日数)2,4±0.34 (14) 2.8±0.35 (18)面皮消
失(日数)7.1±0.66 (1415,9±0.29 (18)第2表から
判るように、活性群は総ての尺度で評価が優れていた。片側(プラシーボ群より
活性群の法が良好)Wi lco!on順位和検定により、認識された有用性は
統計上有意なものであったが(p=、043)、掻痒感の評価はわずかなところ
で有意ではなかった(p=、055)。
面皮消失までの期間の分布のKxplan−Meie+分析を行った。
対数−順位検定(p=、049)によると、2つの曲線は有意に異なり、活性群
の方が期間が短かった。
予備的統計解析の臨床的な意味は直接的なものである。
1、主要な主観的変数(fM皮落下までの期間)は、7.1から5.9日に減少
した。これは、治癒期間が約18%短縮したことであり、統計上有意である(p
=、049)。
2、検討者による客観的な評価から、掻痒感については有意性の境界にあり、他
の各変数(痛み、治癒、総合的な有効性)については正の傾向があることが示さ
れて0る。検討者の見解は、患者の意見およびヘルペス感染の局所投与に対する
検討者自身の否定的偏見をある程度反映していることを考慮すべきである。
3、患者による有用性についての見解は統計上有意なものであり(1)=、04
3)、重要な知見を示している。
4、ノンレスポンダ−に関して疑問が生じていた。投薬に対して好ましいと評価
するプラシーボ投与患者、および好ましくないと評価する活性投与患者という2
種類のノンレスポンダーが存在する。任意の疾患のためのどの様な臨床試験でも
、反応のばらつきは個々の相違における人間生物学でのばらつきによって説明さ
れる自然現象である。いかなる試験にも、常にノンレスポンダ−が存在する。実
際、ノンレスポンダーが存在しないならば、その試験は大いに疑わしい。主観的
評価が用いられる場合、直接的な信頼できる測定ではないので、このことは一層
明白である。
しかしながら、要約すると、SLSおよびテトシカインを含有する組成物は、試
料数が小さいにも拘らず重要な測定値に関しては統計上の有意性のある、−律に
良好な結果を示していると考えられる。
本発明の組成物および方法の改質および変更は、当業者であれば明白なものであ
ろう。これらの改質および変更は、記載した請求の範囲内に含まれるものである
。
補正書の翻訳文提出書(特許法第184条の8)甲・
平成 5 年 12月 20日
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.ウイルスの病変部の症状を減少させるための局所用組成物であって、感染に よって生じる病変の治癒の時間を短縮するため活性薬剤として麻酔薬と界面活性 剤との併用物を含む薬学上許容可能な局所用担体の有効量を含んでなる、局所用 組成物。 2.麻酔薬が、テトラカイン、ジブカイン、ジクロニン、ベンゾカイン、リドカ イン、プラモキシン、プロパラカイン、プロカイン、トリニトロフェノール=2 −ブチル−p−アミノベンゾエート、クロロプロカイン、ブピバカイン、エチド カイン、メピバカインおよびプリロカインからなる群から選択される、請求の範 囲第1項に記載の組成物。 3.局所用麻酔薬が、約0.1〜20重量%の濃度でのテトラカインおよびプロ カインからなる群から選択される、請求の範囲第2項に記載の組成物。 4.界面活性剤が、陰イオン性、陽イオン性および非イオン性界面活性剤からな る群から選択される、請求の範囲第1項に記載の組成物。 5.陰イオン性界面活性剤が、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルアリールスル ホン酸ナトリウムおよびアルキルスルホネートからなる群から選択される、請求 の範囲第4項に記載の組成物。 6.陽イオン性界面活性剤が第四級アンモニウム塩である、請求の範囲第4項に 記載の組成物。 7.非イオン性界面活性剤がアルキル化ポリオキシエチレン、アルキル化ポリオ キシエチレンーポリオキシプロピレン共重合体およびノンオキシノールから成る 群から選択される、請求の範囲第4項に記載の組成物。 8.麻酔薬が約0.2〜2重量%の濃度のテトラカインであり、界面活性剤が約 0.5〜5重量%の濃度のラウリル硫酸ナトリウムである、請求の範囲第1項に 記載の組成物。 9.麻酔薬と界面活性剤の有効な併用物以外の抗生物質、抗真菌剤および抗ウイ ルス剤からなる群から選択される化合物を更に含む、請求の範囲第1項に記載の 組成物。 10.緩衝剤、酸化防止剤、保存剤、着色剤、芳香剤、潤滑剤、湿潤剤、遮光剤 または乾燥剤からなる群から選択される化合物を更に含む、請求の範囲第1項に 記載の組成物。 11.担体が、ステアリン酸、ラウラミドDEA、ラウリル硫酸ナトリウム、ホ ウ砂、テトラカイン、ユーカリ油、蜜蝋、保存剤およびメチルパラベンを含んで なる、請求の範囲第1項に記載の組成物。 12.ウイルス病変の症状を減少させる方法であって、感染によって生じる病変 の治癒の時間を短縮するため、薬学上許容可能な局所投与用担体中の麻酔薬と界 面活性剤との併用物の有効量を目的の部分に局所的に投与することから成る、方 法。 13.麻酔薬が、テトラカイン、ジブカイン、ジクロニン、ベンゾカイン、リド カイン、プラモキシン、プロパラカイン、プロカイン、トリニトロフェノール= 2−ブチル−p−アミノベンゾエート、クロロプロカイン、ブピバカイン、エチ ドカイン、メピバカインおよびプリロカインからなる群から選択される、請求の 範囲第12項に記載の方法。 14.界面活性剤が陰イオン性、陽イオン性および非イオン性界面活性剤からな る群から選択される、請求の範囲第12項に記載の方法。 15.陰イオン性界面活性剤が、ラウリル硫酸ナトリウム、アルキルアリールス ルホン酸ナトリウムおよびアルキルスルホネートからなる群から選択される、請 求の範囲第14項に記載の方法。 16.局所麻酔薬が約0.2〜2重量%の濃度のテトラカインであり、界面活性 剤が約0.5〜5重量%の濃度のラウリル硫酸ナトリウムである、請求の範囲第 14項に記載の方法。 17.麻酔薬と界面活性剤の併用物と共に、麻酔薬と界面活性剤以外の、抗生物 質、抗真菌剤および抗ウイルス剤からなる群から選択される化合物を投与するこ とを更に含む、請求の範囲第12項に記載の方法。 18.組成物を、病変部に毎日1〜6回局所に適用する、請求の範囲第12項に 記載の方法。 19.組成物をI型またはII型単純ヘルペスウイルスに感染した病変部に適用 する、請求の範囲第12項に記載の方法。 20.組成物が、緩衝剤、酸化防止剤、保存剤、着色剤、芳香剤、潤滑剤、湿潤 剤、遮光剤または乾燥剤からなる群から選択される化合物を更に含む、請求の範 囲第12項に記載の方法。
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