JPH0750200A - インバータ式x線高電圧装置 - Google Patents
インバータ式x線高電圧装置Info
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- JPH0750200A JPH0750200A JP19454493A JP19454493A JPH0750200A JP H0750200 A JPH0750200 A JP H0750200A JP 19454493 A JP19454493 A JP 19454493A JP 19454493 A JP19454493 A JP 19454493A JP H0750200 A JPH0750200 A JP H0750200A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 インバータ式X線高電圧装置において、撮影
から透視に切り替える際、コンバータ(整流回路)の平
滑コンデンサに蓄えられた余分な電荷を交流電源側へ回
生することによって、インバータ出力電圧、延いては管
電圧の落込みを防止し、透視画像のちらつきをなくす。 【構成】 交流電源U,V,Wとコンバータ1の間に交
流リアクトル51〜53を接続し、この交流リアクトル
とコンバータ直流出力の正側,負側の各間に、自己消弧
可能なスイッチング素子10〜15を接続し、かつこれ
らスイッチング素子に各々逆並列にダイオード20〜2
5を接続してコンバータ1を構成し、このコンバータの
出力電圧を平滑する平滑コンデンサ6の電荷を透視時に
前記交流電源側へ回生可能とする。
から透視に切り替える際、コンバータ(整流回路)の平
滑コンデンサに蓄えられた余分な電荷を交流電源側へ回
生することによって、インバータ出力電圧、延いては管
電圧の落込みを防止し、透視画像のちらつきをなくす。 【構成】 交流電源U,V,Wとコンバータ1の間に交
流リアクトル51〜53を接続し、この交流リアクトル
とコンバータ直流出力の正側,負側の各間に、自己消弧
可能なスイッチング素子10〜15を接続し、かつこれ
らスイッチング素子に各々逆並列にダイオード20〜2
5を接続してコンバータ1を構成し、このコンバータの
出力電圧を平滑する平滑コンデンサ6の電荷を透視時に
前記交流電源側へ回生可能とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源を直流に変換
し、この直流をインバータを用いて高周波の交流に変換
し、その出力電圧を昇圧すると共に整流して直流の高電
圧を発生し、これをX線管に印加してX線を発生するイ
ンバータ式X線高電圧装置に関するものである。
し、この直流をインバータを用いて高周波の交流に変換
し、その出力電圧を昇圧すると共に整流して直流の高電
圧を発生し、これをX線管に印加してX線を発生するイ
ンバータ式X線高電圧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインバータ式X線高電圧
装置は、図3に示すように商用の3相交流電源U,V,
Wからの交流電圧をサイリスタ40〜45で構成された
3相全波整流回路(以下、コンバータという)1´で直
流電圧に変換し、これを平滑コンデンサ6で平滑してイ
ンバータ2へ入力する。インバータ2は、共振用コンデ
ンサ7と高電圧変圧器5の漏れインダクタンス、浮遊容
量などとの共振現象を利用してインバータ2の位相差と
周波数を制御することにより、負荷であるX線管4に管
電圧を印加するものである。すなわち、インバータ2か
ら出力された交流電圧を高電圧変圧器5で昇圧し、これ
を高電圧整流回路3で高電圧の直流に変換してX線管4
に印加していた。
装置は、図3に示すように商用の3相交流電源U,V,
Wからの交流電圧をサイリスタ40〜45で構成された
3相全波整流回路(以下、コンバータという)1´で直
流電圧に変換し、これを平滑コンデンサ6で平滑してイ
ンバータ2へ入力する。インバータ2は、共振用コンデ
ンサ7と高電圧変圧器5の漏れインダクタンス、浮遊容
量などとの共振現象を利用してインバータ2の位相差と
周波数を制御することにより、負荷であるX線管4に管
電圧を印加するものである。すなわち、インバータ2か
ら出力された交流電圧を高電圧変圧器5で昇圧し、これ
を高電圧整流回路3で高電圧の直流に変換してX線管4
に印加していた。
【0003】このX線管4に印加する電圧(管電圧)
は、以下のように制御されている。まず、コンバータ1
´の制御回路(コンバータ制御回路)31´は、前記管
電圧の目標値S5,S7とX線管4に流す電流(管電
流)の目標値S6,S8に応じて決定されたコンバータ
1´の出力電圧(コンバータ出力電圧)の目標値S3と
平滑コンデンサ6の電圧(実際のコンバータ出力電圧)
S4とから得られたコンバータ制御信号S1でサイリス
タ40〜45のゲートを制御する。インバータ2には、
コンバータ制御信号S1で制御されることによって得ら
れたコンバータ出力電圧(直流電圧)S4が印加され
る。
は、以下のように制御されている。まず、コンバータ1
´の制御回路(コンバータ制御回路)31´は、前記管
電圧の目標値S5,S7とX線管4に流す電流(管電
流)の目標値S6,S8に応じて決定されたコンバータ
1´の出力電圧(コンバータ出力電圧)の目標値S3と
平滑コンデンサ6の電圧(実際のコンバータ出力電圧)
S4とから得られたコンバータ制御信号S1でサイリス
タ40〜45のゲートを制御する。インバータ2には、
コンバータ制御信号S1で制御されることによって得ら
れたコンバータ出力電圧(直流電圧)S4が印加され
る。
【0004】インバータ2の制御回路(インバータ制御
回路)32は、実際の管電圧Vrと管電圧目標値S5,
S7とから得られた位相差と周波数をもつ管電圧の目標
値kVrとから得られたインバータ制御信号S2でイン
バータ2を制御する。X線管4には、このように制御さ
れたインバータ2からの交流電圧を高電圧変圧器5で昇
圧し、高電圧整流回路3で変換してなる電圧(管電圧)
Vrが印加される。管電流は、フィラメント加熱回路
(図示せず)によってX線管4のフィラメントの温度を
調節することにより制御される。
回路)32は、実際の管電圧Vrと管電圧目標値S5,
S7とから得られた位相差と周波数をもつ管電圧の目標
値kVrとから得られたインバータ制御信号S2でイン
バータ2を制御する。X線管4には、このように制御さ
れたインバータ2からの交流電圧を高電圧変圧器5で昇
圧し、高電圧整流回路3で変換してなる電圧(管電圧)
Vrが印加される。管電流は、フィラメント加熱回路
(図示せず)によってX線管4のフィラメントの温度を
調節することにより制御される。
【0005】このようなインバータ式X線高電圧装置
は、一般に、被検体にX線を放射し、これを透過したX
線をX線フィルムに写し込むX線撮影(以下、単に撮影
という)と、透過したX線をX線テレビカメラで捕ら
え、テレビモニタで観察するX線透視(以下、単に透視
という)との両方に適用される。このうち撮影では、X
線フィルムに良質の画像を写し込むために十分なX線量
を用い、透視では連続的にX線を放射しても被検体に害
を与えないような僅かなX線量を用いる。特に管電流に
ついては、撮影時に100mA〜1000mA、透視時
には0.5mA〜4mAと大きな違いがある。
は、一般に、被検体にX線を放射し、これを透過したX
線をX線フィルムに写し込むX線撮影(以下、単に撮影
という)と、透過したX線をX線テレビカメラで捕ら
え、テレビモニタで観察するX線透視(以下、単に透視
という)との両方に適用される。このうち撮影では、X
線フィルムに良質の画像を写し込むために十分なX線量
を用い、透視では連続的にX線を放射しても被検体に害
を与えないような僅かなX線量を用いる。特に管電流に
ついては、撮影時に100mA〜1000mA、透視時
には0.5mA〜4mAと大きな違いがある。
【0006】次に、上述従来装置の実際の撮影又は透視
時における動作について述べる。まず、操作者が操作器
(図示せず)から撮影又は透視について各々の管電圧の
目標値S5,S7と各々の管電流の目標値S6,S8と
を制御目標値決定回路33´に与える。次に、操作者が
前記操作器から撮影又は透視のタイミングを指令するた
めに、撮影指令信号R、又は透視指令信号Fの何れかを
制御目標値決定回路33´へ入力する。
時における動作について述べる。まず、操作者が操作器
(図示せず)から撮影又は透視について各々の管電圧の
目標値S5,S7と各々の管電流の目標値S6,S8と
を制御目標値決定回路33´に与える。次に、操作者が
前記操作器から撮影又は透視のタイミングを指令するた
めに、撮影指令信号R、又は透視指令信号Fの何れかを
制御目標値決定回路33´へ入力する。
【0007】これにより制御目標値決定回路33´は、
撮影か透視かに合わせて前記管電圧の目標値S5,S7
と管電流の目標値S6,S8を基に、前記コンバータ1
´の出力電圧(コンバータ出力電圧)の目標値S3をコ
ンバータ制御回路31´へ、また、管電圧の目標値kV
rをインバータ制御回路32へ入力する。
撮影か透視かに合わせて前記管電圧の目標値S5,S7
と管電流の目標値S6,S8を基に、前記コンバータ1
´の出力電圧(コンバータ出力電圧)の目標値S3をコ
ンバータ制御回路31´へ、また、管電圧の目標値kV
rをインバータ制御回路32へ入力する。
【0008】コンバータ制御回路31´は、前記コンバ
ータ出力電圧の目標値S3と実際のコンバータ出力電圧
S4とが一致するように、サイリスタ40〜45をその
ゲートへのコンバータ制御信号S1で制御する。同様
に、インバータ制御回路32は、前記管電圧の目標値k
Vrと実際の管電圧Vrとが一致するようにインバータ
2のスイッチング素子16〜19をインバータ制御信号
S2で制御して所望の管電圧を得る。
ータ出力電圧の目標値S3と実際のコンバータ出力電圧
S4とが一致するように、サイリスタ40〜45をその
ゲートへのコンバータ制御信号S1で制御する。同様
に、インバータ制御回路32は、前記管電圧の目標値k
Vrと実際の管電圧Vrとが一致するようにインバータ
2のスイッチング素子16〜19をインバータ制御信号
S2で制御して所望の管電圧を得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述従来装置では、透
視と撮影とを頻繁に切り替えて使用するとき、管電圧の
落込みが発生し、テレビモニタで観察する透視像がちら
つくことがある。以下、この問題について詳細に説明す
る。
視と撮影とを頻繁に切り替えて使用するとき、管電圧の
落込みが発生し、テレビモニタで観察する透視像がちら
つくことがある。以下、この問題について詳細に説明す
る。
【0010】まずここでは、インバータ制御の位相差を
変化させて管電圧を制御する方法について説明する。図
4は、インバータ制御信号S2の位相差によってインバ
ータ2の出力電圧を制御する原理を示すタイムチャート
である。図3におけるインバータ2の各スイッチング素
子16〜19は、図4(a)〜(d)に示すように、ス
イッチング素子16に対してスイッチング素子19を位
相差φ1だけ遅らせ、スイッチング素子17に対してス
イッチング素子18を位相差φ1だけ遅らせてオン,オ
フする。また上下のスイッチング素子、すなわち、スイ
ッチング素子16と17、スイッチング素子18と19
とは位相を90゜ずらしてオン,オフする。
変化させて管電圧を制御する方法について説明する。図
4は、インバータ制御信号S2の位相差によってインバ
ータ2の出力電圧を制御する原理を示すタイムチャート
である。図3におけるインバータ2の各スイッチング素
子16〜19は、図4(a)〜(d)に示すように、ス
イッチング素子16に対してスイッチング素子19を位
相差φ1だけ遅らせ、スイッチング素子17に対してス
イッチング素子18を位相差φ1だけ遅らせてオン,オ
フする。また上下のスイッチング素子、すなわち、スイ
ッチング素子16と17、スイッチング素子18と19
とは位相を90゜ずらしてオン,オフする。
【0011】このとき、インバータ2の出力側に接続さ
れたコンデンサ7と高電圧変圧器5の漏れインダクタン
スとで共振電流が流れ、各スイッチング素子16〜19
と逆並列接続されたダイオード26〜29とに流れる電
流は、各々図4(e)〜(h)中の実線で示すようにな
り、またインバータ2の出力電圧は図3(j)中の実線
で、出力電流は同(i)中の実線で、各々示すようにな
る。
れたコンデンサ7と高電圧変圧器5の漏れインダクタン
スとで共振電流が流れ、各スイッチング素子16〜19
と逆並列接続されたダイオード26〜29とに流れる電
流は、各々図4(e)〜(h)中の実線で示すようにな
り、またインバータ2の出力電圧は図3(j)中の実線
で、出力電流は同(i)中の実線で、各々示すようにな
る。
【0012】図5は、このときの位相差φと管電圧Vr
の関係を示している。この図5から分かるように、位相
差φが小さいほど高い管電圧が出力され、位相差φが1
80゜で出力がゼロになる。また、撮影時のように管電
流が大きいときと、透視時のように管電流が小さいとき
では、同じ位相差φでも出力電圧が異なる。更に、この
図5では、コンバータ出力電圧が低いときの特性を実線
で、管電圧が高いときは細波線で示している。すなわ
ち、曲線イは透視時(管電流小)でコンバータ出力電圧
が高いときの特性を、曲線ロは透視時(管電流小)でコ
ンバータ出力電圧が低いときの特性を、曲線ハは撮影時
(管電流大)でコンバータ出力電圧が高いときの特性
を、曲線ニは撮影時(管電流大)でコンバータ出力電圧
が低いときの特性を各々示す。
の関係を示している。この図5から分かるように、位相
差φが小さいほど高い管電圧が出力され、位相差φが1
80゜で出力がゼロになる。また、撮影時のように管電
流が大きいときと、透視時のように管電流が小さいとき
では、同じ位相差φでも出力電圧が異なる。更に、この
図5では、コンバータ出力電圧が低いときの特性を実線
で、管電圧が高いときは細波線で示している。すなわ
ち、曲線イは透視時(管電流小)でコンバータ出力電圧
が高いときの特性を、曲線ロは透視時(管電流小)でコ
ンバータ出力電圧が低いときの特性を、曲線ハは撮影時
(管電流大)でコンバータ出力電圧が高いときの特性
を、曲線ニは撮影時(管電流大)でコンバータ出力電圧
が低いときの特性を各々示す。
【0013】このように、位相差φとコンバータ出力電
圧を変化させることによって所望の管電圧を得ることが
できる。例えば、透視時にある値の管電圧を得る場合、
コンバータ出力電圧を低くしておいて位相差をφ1とし
てもよいし、コンバータ出力電圧を高くしておいて位相
差をφ2(φ2>φ1)としてもよいことになる。
圧を変化させることによって所望の管電圧を得ることが
できる。例えば、透視時にある値の管電圧を得る場合、
コンバータ出力電圧を低くしておいて位相差をφ1とし
てもよいし、コンバータ出力電圧を高くしておいて位相
差をφ2(φ2>φ1)としてもよいことになる。
【0014】次に、図4に戻り、コンバータ出力電圧の
大きさによって、インバータ2のスイッチング素子16
〜19の電流と電圧波形が異なることを説明する。図4
において、細波線はコンバータ出力電圧が高いときの各
部の電流又は電圧を示している。コンバータ出力電圧が
高いときは、位相差をφ1より大きいφ2として、スイ
ッチング素子16と19、あるいは、スイッチング素子
17と18の重なりを小さくし、インバータ2の出力電
圧を(j)中の細波線のようにすることによって、結果
的に所望の管電圧Vrを得る。
大きさによって、インバータ2のスイッチング素子16
〜19の電流と電圧波形が異なることを説明する。図4
において、細波線はコンバータ出力電圧が高いときの各
部の電流又は電圧を示している。コンバータ出力電圧が
高いときは、位相差をφ1より大きいφ2として、スイ
ッチング素子16と19、あるいは、スイッチング素子
17と18の重なりを小さくし、インバータ2の出力電
圧を(j)中の細波線のようにすることによって、結果
的に所望の管電圧Vrを得る。
【0015】しかしこのときには、インバータ2を構成
するスイッチング素子16〜19には(e)〜(h)中
の細波線で示すような電流が流れる。これは、スイッチ
ング素子16,17についてはターンオフ、スイッチン
グ素子18,19についてはターンオンする電流が大き
いばかりでなく、電流のピーク値も大きくなり、コンバ
ータ出力電圧が低い場合に比べてスイッチング素子16
〜19(インバータ2)や高電圧変圧器5で発生する損
失や電磁ノイズは著しく大きい。
するスイッチング素子16〜19には(e)〜(h)中
の細波線で示すような電流が流れる。これは、スイッチ
ング素子16,17についてはターンオフ、スイッチン
グ素子18,19についてはターンオンする電流が大き
いばかりでなく、電流のピーク値も大きくなり、コンバ
ータ出力電圧が低い場合に比べてスイッチング素子16
〜19(インバータ2)や高電圧変圧器5で発生する損
失や電磁ノイズは著しく大きい。
【0016】特に透視では、ほぼ数秒〜数十分の間、連
続的にX線を出力することが要求され、インバータ2や
高電圧変圧器5で発生する損失によって装置が発熱した
り、発生した電磁ノイズがテレビモニタ上の透視像に悪
影響を与えるなどの問題があった。
続的にX線を出力することが要求され、インバータ2や
高電圧変圧器5で発生する損失によって装置が発熱した
り、発生した電磁ノイズがテレビモニタ上の透視像に悪
影響を与えるなどの問題があった。
【0017】そこで、インバータ2で生じる損失の低減
とノイズの低減を目的として、管電圧と管電流に応じて
コンバータ出力電圧を適宜調整し、位相差φができるだ
け小さく、インバータの出力電流が図4(i)中の実線
で示すように、滑らかに変化するよう最適化する必要が
あった。すなわち、撮影は管電流が大きいのでコンバー
タ出力電圧を高めに設定し、透視は管電流が小さいので
コンバータ出力電圧を低めに設定していた。
とノイズの低減を目的として、管電圧と管電流に応じて
コンバータ出力電圧を適宜調整し、位相差φができるだ
け小さく、インバータの出力電流が図4(i)中の実線
で示すように、滑らかに変化するよう最適化する必要が
あった。すなわち、撮影は管電流が大きいのでコンバー
タ出力電圧を高めに設定し、透視は管電流が小さいので
コンバータ出力電圧を低めに設定していた。
【0018】図6は、このような従来装置において、管
電圧の落込みが発生し、透視像がちらつく現象について
説明するためのタイムチャートである。消化管や血管な
どの循環器のX線画像診断では、図6(a),(b)に
示すように撮影と透視を交互に繰り返すことがある。そ
こで、上記説明のように損失と電磁ノイズを最小限に抑
制するために、コンバータ出力電圧の目標値S3を図6
(c)のように撮影指令信号Rと透視指令信号Fとに合
わせ変化させる。ところが、図3の従来装置はサイリス
タ40〜45でコンバータ1´を構成しており、このサ
イリスタ40〜45は原理的に逆方向の電流を流せない
ために、一旦、平滑コンデンサ6に充電させた電荷は、
インバータ2からX線管4側へ出力しない限り放電させ
ることができない。
電圧の落込みが発生し、透視像がちらつく現象について
説明するためのタイムチャートである。消化管や血管な
どの循環器のX線画像診断では、図6(a),(b)に
示すように撮影と透視を交互に繰り返すことがある。そ
こで、上記説明のように損失と電磁ノイズを最小限に抑
制するために、コンバータ出力電圧の目標値S3を図6
(c)のように撮影指令信号Rと透視指令信号Fとに合
わせ変化させる。ところが、図3の従来装置はサイリス
タ40〜45でコンバータ1´を構成しており、このサ
イリスタ40〜45は原理的に逆方向の電流を流せない
ために、一旦、平滑コンデンサ6に充電させた電荷は、
インバータ2からX線管4側へ出力しない限り放電させ
ることができない。
【0019】したがって、コンバータ出力電圧S4は撮
影終了後も透視を開始するまで降下させることができ
ず、また透視を開始しても、透視では管電流が非常に僅
かであるため、コンバータ出力電圧を高速で降下させる
ことはできない(図6(d)参照)。
影終了後も透視を開始するまで降下させることができ
ず、また透視を開始しても、透視では管電流が非常に僅
かであるため、コンバータ出力電圧を高速で降下させる
ことはできない(図6(d)参照)。
【0020】この電圧の降下の遅れ(ホ)はコンバータ
制御回路31´内での応答遅れとなり、実際に透視を開
始した直後にコンバータ出力電圧の落込み(ヘ)を生じ
させる。この落込み(ヘ)が大きいと、その時のコンバ
ータ出力電圧が、所望の管電圧を得るために最低限必要
なコンバータ出力電圧以下になり、インバータ2の位相
差をゼロにしても十分な管電圧が得られず、図6(f)
に示すように管電圧に落込み(ト)を発生させる。この
落込み(ト)は、テレビモニタ上では透視像の煩わしい
ちらつきとなって現われ、医用画像診断を著しく阻害す
るものであった。
制御回路31´内での応答遅れとなり、実際に透視を開
始した直後にコンバータ出力電圧の落込み(ヘ)を生じ
させる。この落込み(ヘ)が大きいと、その時のコンバ
ータ出力電圧が、所望の管電圧を得るために最低限必要
なコンバータ出力電圧以下になり、インバータ2の位相
差をゼロにしても十分な管電圧が得られず、図6(f)
に示すように管電圧に落込み(ト)を発生させる。この
落込み(ト)は、テレビモニタ上では透視像の煩わしい
ちらつきとなって現われ、医用画像診断を著しく阻害す
るものであった。
【0021】本発明の目的は、平滑コンデンサに蓄えら
れた電荷を交流電源側へ回生し、コンバータ出力電圧を
速やかに降下させることによって、インバータの損失と
電磁ノイズの発生を最小限に抑制しつつ、電圧落込みの
生じない、常に良好な管電圧波形を得ることのできる、
すなわちモニタ像にちらつきを生じさせないインバータ
式X線高電圧装置を提供することにある。
れた電荷を交流電源側へ回生し、コンバータ出力電圧を
速やかに降下させることによって、インバータの損失と
電磁ノイズの発生を最小限に抑制しつつ、電圧落込みの
生じない、常に良好な管電圧波形を得ることのできる、
すなわちモニタ像にちらつきを生じさせないインバータ
式X線高電圧装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的は、交流電源を
受電しこれを整流するコンバータと、このコンバータの
出力電圧を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデ
ンサの出力を高周波の交流に変換するインバータと、こ
のインバータの出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、こ
の高電圧変圧器の出力を整流する高電圧整流回路と、こ
の高電圧整流回路の出力電圧が印加されてX線を発生す
るX線管と、目標管電圧が入力されこれと実際の管電圧
が一致するように前記インバータを制御するインバータ
制御回路とを備えてなるインバータ式X線高電圧装置に
おいて、透視指令信号及び撮影指令信号のうち所望の指
令信号が入力され、その入力指令信号に応じて前記コン
バータの目標出力電圧と目標管電圧とを決定する制御目
標値決定回路と、前記コンバータの出力電圧と目標出力
電圧とが一致するように前記コンバータを制御するコン
バータ制御回路と、前記交流電源と前記コンバータとの
間に介挿接続された交流リアクトルとを備え、前記コン
バータは、前記交流リアクトルとコンバータ正側出力端
との間、及び前記交流リアクトルとコンバータ負側出力
端との間、に各々順方向に接続された自己消弧可能なス
イッチング素子とこれらのスイッチング素子に各々逆並
列に接続されたダイオードとを備えてなることにより達
成される。
受電しこれを整流するコンバータと、このコンバータの
出力電圧を平滑する平滑コンデンサと、この平滑コンデ
ンサの出力を高周波の交流に変換するインバータと、こ
のインバータの出力電圧を昇圧する高電圧変圧器と、こ
の高電圧変圧器の出力を整流する高電圧整流回路と、こ
の高電圧整流回路の出力電圧が印加されてX線を発生す
るX線管と、目標管電圧が入力されこれと実際の管電圧
が一致するように前記インバータを制御するインバータ
制御回路とを備えてなるインバータ式X線高電圧装置に
おいて、透視指令信号及び撮影指令信号のうち所望の指
令信号が入力され、その入力指令信号に応じて前記コン
バータの目標出力電圧と目標管電圧とを決定する制御目
標値決定回路と、前記コンバータの出力電圧と目標出力
電圧とが一致するように前記コンバータを制御するコン
バータ制御回路と、前記交流電源と前記コンバータとの
間に介挿接続された交流リアクトルとを備え、前記コン
バータは、前記交流リアクトルとコンバータ正側出力端
との間、及び前記交流リアクトルとコンバータ負側出力
端との間、に各々順方向に接続された自己消弧可能なス
イッチング素子とこれらのスイッチング素子に各々逆並
列に接続されたダイオードとを備えてなることにより達
成される。
【0023】
【作用】交流電源とコンバータの間に交流リアクトルが
接続され、この交流リアクトルとコンバータ直流出力の
正側,負側の各間に、自己消弧可能なスイッチング素子
を接続し、かつこれらスイッチング素子に各々逆並列に
ダイオードを接続してコンバータが構成されることによ
り、所望のコンバータ出力電圧が得られるだけでなく、
透視時には、余分に充電されていた平滑コンデンサの電
荷を交流電源側へ回生することができ。
接続され、この交流リアクトルとコンバータ直流出力の
正側,負側の各間に、自己消弧可能なスイッチング素子
を接続し、かつこれらスイッチング素子に各々逆並列に
ダイオードを接続してコンバータが構成されることによ
り、所望のコンバータ出力電圧が得られるだけでなく、
透視時には、余分に充電されていた平滑コンデンサの電
荷を交流電源側へ回生することができ。
【0024】これにより、撮影から透視に切り替える際
に生じたコンバータ出力電圧の落込みが抑制され、常に
良好な管電圧波形が得られ、モニタ像にちらつきを生じ
させることがなくなる。
に生じたコンバータ出力電圧の落込みが抑制され、常に
良好な管電圧波形が得られ、モニタ像にちらつきを生じ
させることがなくなる。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明によるインバータ式X線高電圧装
置の一実施例を示す回路図である。この図1において、
51〜53は3相交流電源U,V,Wの各相に挿入した
交流リアクトル、1は交流リアクトル51〜53に接続
され前記交流電源U,V,Wからの交流電圧を所望の直
流電圧に変換するコンバータ、6はコンバータ1の出力
端に接続され、コンバータ出力電圧を平滑化する平滑コ
ンデンサ、2は平滑コンデンサ6に入力端が接続され、
これに充電されている直流電圧を高周波の交流に変換す
るインバータである。
する。図1は、本発明によるインバータ式X線高電圧装
置の一実施例を示す回路図である。この図1において、
51〜53は3相交流電源U,V,Wの各相に挿入した
交流リアクトル、1は交流リアクトル51〜53に接続
され前記交流電源U,V,Wからの交流電圧を所望の直
流電圧に変換するコンバータ、6はコンバータ1の出力
端に接続され、コンバータ出力電圧を平滑化する平滑コ
ンデンサ、2は平滑コンデンサ6に入力端が接続され、
これに充電されている直流電圧を高周波の交流に変換す
るインバータである。
【0026】7はインバータ2の出力端の一方側に挿入
された共振用コンデンサである。この共振用コンデンサ
7は、これを介してインバータ2の出力端に接続された
高電圧変圧器5の漏れインダクタンスとで共振電流を生
じさせるためのものである。3は高電圧変圧器5に接続
され、その出力電圧を整流するための高電圧整流回路、
4は高電圧整流回路3で得た直流の高電圧が印加されX
線を発生するX線管である。
された共振用コンデンサである。この共振用コンデンサ
7は、これを介してインバータ2の出力端に接続された
高電圧変圧器5の漏れインダクタンスとで共振電流を生
じさせるためのものである。3は高電圧変圧器5に接続
され、その出力電圧を整流するための高電圧整流回路、
4は高電圧整流回路3で得た直流の高電圧が印加されX
線を発生するX線管である。
【0027】33は、操作器(図示せず)から撮影指令
信号R及び透視指令信号Fと、撮影時及び透視時の各々
について管電圧と管電流の目標値S5,S7;S6,S
8とを入力とし、コンバータ出力電圧の目標値S3と管
電圧の目標値kVrとを出力する制御目標値決定回路で
ある。31は、制御目標値決定回路33からコンバータ
出力電圧の目標値S3が入力され、これとコンバータ1
の出力電圧S4とを比較して両者が一致するようにコン
バータ1の後述スイッチング素子をオン,オフするコン
バータ制御信号S1を出力するコンバータ制御回路であ
る。32は、前記制御目標値決定回路33から管電圧の
目標値kVrが入力され、これと管電圧Vrとが一致す
るようにインバータ2の後述スイッチング素子をオン,
オフするインバータ制御信号S2を出力するインバータ
制御回路である。
信号R及び透視指令信号Fと、撮影時及び透視時の各々
について管電圧と管電流の目標値S5,S7;S6,S
8とを入力とし、コンバータ出力電圧の目標値S3と管
電圧の目標値kVrとを出力する制御目標値決定回路で
ある。31は、制御目標値決定回路33からコンバータ
出力電圧の目標値S3が入力され、これとコンバータ1
の出力電圧S4とを比較して両者が一致するようにコン
バータ1の後述スイッチング素子をオン,オフするコン
バータ制御信号S1を出力するコンバータ制御回路であ
る。32は、前記制御目標値決定回路33から管電圧の
目標値kVrが入力され、これと管電圧Vrとが一致す
るようにインバータ2の後述スイッチング素子をオン,
オフするインバータ制御信号S2を出力するインバータ
制御回路である。
【0028】ここで前記コンバータ1は、前記交流リア
クトル51〜53とコンバータ正側出力端との間に各々
順方向に接続されたスイッチング素子10,12,1
4、及び前記交流リアクトル51〜53とコンバータ負
側出力端との間に各々順方向に接続された(自己消弧可
能な)スイッチング素子11,13,15と、これらの
スイッチング素子10〜15に各々逆並列に接続された
ダイオード20〜25とから構成されている。
クトル51〜53とコンバータ正側出力端との間に各々
順方向に接続されたスイッチング素子10,12,1
4、及び前記交流リアクトル51〜53とコンバータ負
側出力端との間に各々順方向に接続された(自己消弧可
能な)スイッチング素子11,13,15と、これらの
スイッチング素子10〜15に各々逆並列に接続された
ダイオード20〜25とから構成されている。
【0029】また前記インバータ2は、コンバータ1の
正側出力端とインバータ2の出力端との間に各々接続さ
れたスイッチング素子16,18と、コンバータ1の負
側出力端とインバータ2の出力端との間に各々接続され
たスイッチング素子17,19と、これらのスイッチン
グ素子16〜19に各々逆並列に接続されたダイオード
26〜29とから構成されている。
正側出力端とインバータ2の出力端との間に各々接続さ
れたスイッチング素子16,18と、コンバータ1の負
側出力端とインバータ2の出力端との間に各々接続され
たスイッチング素子17,19と、これらのスイッチン
グ素子16〜19に各々逆並列に接続されたダイオード
26〜29とから構成されている。
【0030】上述構成において、交流電源U,V,Wか
ら入力された交流電圧は、各相に挿入されたリアクトル
51〜53を介してコンバータ1に入力される。このと
きリアクトル51〜53は、スイッチング素子10〜1
5のオン,オフによって生じる、図1における接続点
R,S,Tの電位の変化によって交流電源U,V,Wか
らコンバータ1へ入力される電流を平滑すると共に、そ
の結果としてコンバータ出力電圧を交流電源U,V,W
の交流電圧のピーク値より更に昇圧する働きをする。
ら入力された交流電圧は、各相に挿入されたリアクトル
51〜53を介してコンバータ1に入力される。このと
きリアクトル51〜53は、スイッチング素子10〜1
5のオン,オフによって生じる、図1における接続点
R,S,Tの電位の変化によって交流電源U,V,Wか
らコンバータ1へ入力される電流を平滑すると共に、そ
の結果としてコンバータ出力電圧を交流電源U,V,W
の交流電圧のピーク値より更に昇圧する働きをする。
【0031】コンバータ1は、交流電源U,V,Wから
商用の交流電圧が入力され、これを後述するコンバータ
1の動作に従って整流し、平滑コンデンサ6に直流電圧
として電荷を蓄える。インバータ2は、この直流電圧を
高周波の交流電圧に変換し、共振用コンデンサ7と高電
圧変圧器5の漏れインダクタンスとで共振電流を発生さ
せ、これによって高電圧変圧器5の2次巻線に接続した
高電圧整流回路3に高周波の高電圧を印加する。高電圧
整流回路3はこれを整流し、高電圧の直流電圧に変換し
てX線管4へ入力する。これによりX線管4からX線が
放射される。
商用の交流電圧が入力され、これを後述するコンバータ
1の動作に従って整流し、平滑コンデンサ6に直流電圧
として電荷を蓄える。インバータ2は、この直流電圧を
高周波の交流電圧に変換し、共振用コンデンサ7と高電
圧変圧器5の漏れインダクタンスとで共振電流を発生さ
せ、これによって高電圧変圧器5の2次巻線に接続した
高電圧整流回路3に高周波の高電圧を印加する。高電圧
整流回路3はこれを整流し、高電圧の直流電圧に変換し
てX線管4へ入力する。これによりX線管4からX線が
放射される。
【0032】次に、前記コンバータ1の動作を詳述す
る。コンバータ1の各スイッチング素子10〜15には
各々逆並列ダイオード20〜25が接続されているの
で、このダイオード20〜25によって全波整流回路が
構成され、平滑コンデンサ6には交流電源U,V,Wの
ピーク電圧付近の電圧が始めから充電されている。
る。コンバータ1の各スイッチング素子10〜15には
各々逆並列ダイオード20〜25が接続されているの
で、このダイオード20〜25によって全波整流回路が
構成され、平滑コンデンサ6には交流電源U,V,Wの
ピーク電圧付近の電圧が始めから充電されている。
【0033】また、コンバータ1の上下のスイッチング
素子10,11;12,13;14,15は常に何れか
一方だけがオンし、交流電源U,V,Wの周波数より充
分に高い周波数でオン,オフを繰り返す。例えば上側の
スイッチング素子10と下側のスイッチング素子11と
は常に一方がオンし他方はオフし、各々オン,オフを繰
り返す。
素子10,11;12,13;14,15は常に何れか
一方だけがオンし、交流電源U,V,Wの周波数より充
分に高い周波数でオン,オフを繰り返す。例えば上側の
スイッチング素子10と下側のスイッチング素子11と
は常に一方がオンし他方はオフし、各々オン,オフを繰
り返す。
【0034】このとき、スイッチング素子11がオンし
ている期間がスイッチング素子10のオンしている期間
より長ければ接続点Rの平均的な電位は平滑コンデンサ
6の負側の電位に近く、交流電源U,V,WのU相から
リアクトル51を介してコンバータ1に多くの電流が流
れ込む。逆に、スイッチング素子10のオン期間がスイ
ッチング素子11のオン期間より長ければ接続点Rの平
均的な電位は平滑コンデンサ6の正側の電位に近く、コ
ンバータ1からリアクトル51を介して交流電源U,
V,WのU相へ電流は流れ出す。このようにしてコンバ
ータ1のスイッチング素子10〜15をオン,オフ制御
することによって、交流リアクトル51〜53に流れる
電流を制御することができる。
ている期間がスイッチング素子10のオンしている期間
より長ければ接続点Rの平均的な電位は平滑コンデンサ
6の負側の電位に近く、交流電源U,V,WのU相から
リアクトル51を介してコンバータ1に多くの電流が流
れ込む。逆に、スイッチング素子10のオン期間がスイ
ッチング素子11のオン期間より長ければ接続点Rの平
均的な電位は平滑コンデンサ6の正側の電位に近く、コ
ンバータ1からリアクトル51を介して交流電源U,
V,WのU相へ電流は流れ出す。このようにしてコンバ
ータ1のスイッチング素子10〜15をオン,オフ制御
することによって、交流リアクトル51〜53に流れる
電流を制御することができる。
【0035】こうして交流電源U,V,Wの相電圧と交
流リアクトル51〜53の電流とが同位相になるように
同期をとると、コンバータ1へ入力される電力を調節す
ることができることになり、結果としてコンバータ出力
電圧S4、すなわち、平滑コンデンサ6の両端の電圧を
制御できる。
流リアクトル51〜53の電流とが同位相になるように
同期をとると、コンバータ1へ入力される電力を調節す
ることができることになり、結果としてコンバータ出力
電圧S4、すなわち、平滑コンデンサ6の両端の電圧を
制御できる。
【0036】同様に、直流のコンバータ出力電圧をコン
バータ1のスイッチング素子スイッチ10〜15をオ
ン,オフ動作させることによって交流リアクトル51〜
53を介して交流電源U,V,W側へ回生することもで
きる。この場合はコンバータ1はインバータとして直流
−交流変換の動作をしたことになる。
バータ1のスイッチング素子スイッチ10〜15をオ
ン,オフ動作させることによって交流リアクトル51〜
53を介して交流電源U,V,W側へ回生することもで
きる。この場合はコンバータ1はインバータとして直流
−交流変換の動作をしたことになる。
【0037】図2は、上述本発明装置の作用,効果を説
明するためのタイムチャートである。
明するためのタイムチャートである。
【0038】この図2の(a),(b)に示すように、
撮影指令信号Rと透視指令信号Fが交互にオンし、これ
に応じて前記制御目標値決定回路33からコンバータ出
力電圧の目標値S3と管電圧の目標値kVrが出力され
る((c),(e)参照)。図2(c)のコンバータ出
力電圧の目標値S3は、管電流が大きい撮影時に、管電
流の小さい透視時よりも高い電圧を与え、図4を用いて
説明したように、常にインバータ2の出力電流が滑らか
に変化し、インバータ2のスイッチング素子16〜19
で発生する損失や電磁ノイズを抑制するように決定す
る。
撮影指令信号Rと透視指令信号Fが交互にオンし、これ
に応じて前記制御目標値決定回路33からコンバータ出
力電圧の目標値S3と管電圧の目標値kVrが出力され
る((c),(e)参照)。図2(c)のコンバータ出
力電圧の目標値S3は、管電流が大きい撮影時に、管電
流の小さい透視時よりも高い電圧を与え、図4を用いて
説明したように、常にインバータ2の出力電流が滑らか
に変化し、インバータ2のスイッチング素子16〜19
で発生する損失や電磁ノイズを抑制するように決定す
る。
【0039】このとき、上述したように図1においてコ
ンバータ1が平滑コンデンサ6の電荷を交流電源U,
V,W側へ回生する機能をもっているので、インバータ
2からX線管4側へ電力を供給せずとも整流電圧を速や
かに降下させることができる(図2(d)中の(チ)参
照)。
ンバータ1が平滑コンデンサ6の電荷を交流電源U,
V,W側へ回生する機能をもっているので、インバータ
2からX線管4側へ電力を供給せずとも整流電圧を速や
かに降下させることができる(図2(d)中の(チ)参
照)。
【0040】このため従来装置について図6で説明した
ようなコンバータ制御回路31内での応答遅れが小さく
なり、透視が開始された後のコンバータ出力電圧の落込
みを発生させない(図2(d)中の(リ)参照)。した
がって図2(f)の管電圧にも電圧の落込みがなく(図
2(f)中の(ヌ)参照)、良好な管電圧波形を得るこ
とができる。
ようなコンバータ制御回路31内での応答遅れが小さく
なり、透視が開始された後のコンバータ出力電圧の落込
みを発生させない(図2(d)中の(リ)参照)。した
がって図2(f)の管電圧にも電圧の落込みがなく(図
2(f)中の(ヌ)参照)、良好な管電圧波形を得るこ
とができる。
【0041】これにより、従来装置で問題となった、撮
影から透視に切り替えたときの透視像のちらつきがなく
なり、医用診断に好適な画像情報が得られる。
影から透視に切り替えたときの透視像のちらつきがなく
なり、医用診断に好適な画像情報が得られる。
【0042】なお、本発明装置におけるコンバータ1
は、全てのスイッチング素子10〜15がオフしていて
もダイオード20〜25によって全波整流回路が構成さ
れており、交流電源U,V,Wの交流電圧のピーク値付
近まで出力電圧が生じる。したがってコンバータ1の動
作は、基本的には昇圧によってコンバータ出力電圧を制
御するものである。この点で、図3に示した従来装置が
降圧しかできないのに比べ、出力電圧の特性は異なる。
そこで本発明装置では、コンバータ1で電圧を高くでき
る分だけ高電圧変圧器5の巻数比を小さくすることがで
き、インバータ2の出力電流を更に小さく抑えることが
可能である。この点でも、スイッチング素子16〜19
や高電圧変圧器5で生じる損失を抑制し、結果的には位
相差を小さくして滑らかな電流を流し、共振損失や電磁
ノイズを効果的に低減できる。
は、全てのスイッチング素子10〜15がオフしていて
もダイオード20〜25によって全波整流回路が構成さ
れており、交流電源U,V,Wの交流電圧のピーク値付
近まで出力電圧が生じる。したがってコンバータ1の動
作は、基本的には昇圧によってコンバータ出力電圧を制
御するものである。この点で、図3に示した従来装置が
降圧しかできないのに比べ、出力電圧の特性は異なる。
そこで本発明装置では、コンバータ1で電圧を高くでき
る分だけ高電圧変圧器5の巻数比を小さくすることがで
き、インバータ2の出力電流を更に小さく抑えることが
可能である。この点でも、スイッチング素子16〜19
や高電圧変圧器5で生じる損失を抑制し、結果的には位
相差を小さくして滑らかな電流を流し、共振損失や電磁
ノイズを効果的に低減できる。
【0043】なお上述実施例では、交流電源として3相
交流電源を例にとって説明したが、単相交流電源であっ
てもよく、この場合はコンバータ1のスイッチング素
子,逆並列ダイオード組は4組となる。
交流電源を例にとって説明したが、単相交流電源であっ
てもよく、この場合はコンバータ1のスイッチング素
子,逆並列ダイオード組は4組となる。
【0044】また、図1ではスイッチング素子10〜1
5,16〜19をIGBT(絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタ)で示したが、これのみに限らず、バイポー
ラトランジスタやMOSFET、GTO、MCTなど、
自己消弧可能なスイッチング素子であれば、そのいずれ
であってもよい。
5,16〜19をIGBT(絶縁ゲート型バイポーラト
ランジスタ)で示したが、これのみに限らず、バイポー
ラトランジスタやMOSFET、GTO、MCTなど、
自己消弧可能なスイッチング素子であれば、そのいずれ
であってもよい。
【0045】更に、共振用コンデンサ7は必ず設けなけ
ればならないものではない。インバータ2の出力回路が
図示例のような直列共振型(共振用コンデンサとインダ
クタンスとを直列に接続して共振を起こさせる方式)
や、高電圧変圧器5の漏れインダクタンスと巻線の容量
による共振を利用する方式などであってもよく、インバ
ータ2の出力側回路の構成にはかかわらない。
ればならないものではない。インバータ2の出力回路が
図示例のような直列共振型(共振用コンデンサとインダ
クタンスとを直列に接続して共振を起こさせる方式)
や、高電圧変圧器5の漏れインダクタンスと巻線の容量
による共振を利用する方式などであってもよく、インバ
ータ2の出力側回路の構成にはかかわらない。
【0046】更にまた、上述実施例ではインバータ2は
位相差を制御することで管電圧を制御しているが、これ
に限らず周波数やインバータ2のスイッチング素子16
〜19のオン期間を変化させる方法であってもよい。ま
た、交流電源U,V,Wの各相にリアクトル51〜53
のみを挿入した場合を例示しているが、コンバータ1の
スイッチングノイズを交流電源U,V,W側へ返さない
ように、更に別のリアクトルやコンデンサを挿入するよ
うにしてもよい。
位相差を制御することで管電圧を制御しているが、これ
に限らず周波数やインバータ2のスイッチング素子16
〜19のオン期間を変化させる方法であってもよい。ま
た、交流電源U,V,Wの各相にリアクトル51〜53
のみを挿入した場合を例示しているが、コンバータ1の
スイッチングノイズを交流電源U,V,W側へ返さない
ように、更に別のリアクトルやコンデンサを挿入するよ
うにしてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンバータのスイッチング素子や高電圧変圧器で生じる損
失を抑制して共振損失や電磁ノイズを低減できるばかり
でなく、平滑コンデンサの電荷を交流電源側へ回生する
ことができ、これによってコンバータ出力電圧を速やか
に降下させ、撮影から透視に切り替える際に生じたコン
バータ出力電圧の落込みを抑制でき、常に良好な管電圧
波形を得ることができてモニタ像にちらつきを生じさせ
ないという効果がある。
ンバータのスイッチング素子や高電圧変圧器で生じる損
失を抑制して共振損失や電磁ノイズを低減できるばかり
でなく、平滑コンデンサの電荷を交流電源側へ回生する
ことができ、これによってコンバータ出力電圧を速やか
に降下させ、撮影から透視に切り替える際に生じたコン
バータ出力電圧の落込みを抑制でき、常に良好な管電圧
波形を得ることができてモニタ像にちらつきを生じさせ
ないという効果がある。
【図1】本発明装置の一実施例を示す回路図である。
【図2】同上装置の作用,効果を説明するためのタイム
チャートである。
チャートである。
【図3】従来装置の回路図である。
【図4】インバータ式X線高電圧装置においてインバー
タ制御信号の位相差によりインバータの出力電圧を制御
する原理を示すタイムチャートである。
タ制御信号の位相差によりインバータの出力電圧を制御
する原理を示すタイムチャートである。
【図5】同上インバータの位相差と管電圧の関係を示す
グラフである。
グラフである。
【図6】従来装置の問題点を説明するためのタイムチャ
ートである。
ートである。
U,V,W 3相交流電源 1,1´ コンバータ 2 インバータ 3 高電圧整流回路 4 X線管 5 高電圧変圧器 6 平滑コンデンサ 7 共振用コンデンサ 10〜19 スイッチング素子 20〜29 ダイオード 31,31´ コンバータ制御回路 32 インバータ制御回路 33,33´ 制御目標値決定回路 40〜45 サイリスタ 51〜53 交流リアクトル
Claims (1)
- 【請求項1】 交流電源を受電しこれを整流するコンバ
ータと、このコンバータの出力電圧を平滑する平滑コン
デンサと、この平滑コンデンサの出力を高周波の交流に
変換するインバータと、このインバータの出力電圧を昇
圧する高電圧変圧器と、この高電圧変圧器の出力を整流
する高電圧整流回路と、この高電圧整流回路の出力電圧
が印加されてX線を発生するX線管と、目標管電圧が入
力されこれと実際の管電圧が一致するように前記インバ
ータを制御するインバータ制御回路とを備えてなるイン
バータ式X線高電圧装置において、 透視指令信号及び撮影指令信号のうち所望の指令信号が
入力され、その入力指令信号に応じて前記コンバータの
目標出力電圧と目標管電圧とを決定する制御目標値決定
回路と、前記コンバータの出力電圧と目標出力電圧とが
一致するように前記コンバータを制御するコンバータ制
御回路と、前記交流電源と前記コンバータとの間に介挿
接続された交流リアクトルとを備え、 前記コンバータは、前記交流リアクトルとコンバータ正
側出力端との間、及び前記交流リアクトルとコンバータ
負側出力端との間、に各々順方向に接続された自己消弧
可能なスイッチング素子とこれらのスイッチング素子に
各々逆並列に接続されたダイオードとを備えてなること
を特徴とするインバータ式X線高電圧装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19454493A JPH0750200A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | インバータ式x線高電圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19454493A JPH0750200A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | インバータ式x線高電圧装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0750200A true JPH0750200A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=16326302
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19454493A Pending JPH0750200A (ja) | 1993-08-05 | 1993-08-05 | インバータ式x線高電圧装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0750200A (ja) |
-
1993
- 1993-08-05 JP JP19454493A patent/JPH0750200A/ja active Pending
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