JPH0750208A - 超電導コイルのクエンチ検出装置 - Google Patents

超電導コイルのクエンチ検出装置

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JPH0750208A
JPH0750208A JP21358293A JP21358293A JPH0750208A JP H0750208 A JPH0750208 A JP H0750208A JP 21358293 A JP21358293 A JP 21358293A JP 21358293 A JP21358293 A JP 21358293A JP H0750208 A JPH0750208 A JP H0750208A
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superconducting coil
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Takashi Sato
隆 佐藤
Tsutomu Sumii
勉 墨井
Kazuo Fujibayashi
和夫 藤林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、安定して正確にしかも簡易に超電導
コイルのクエンチを検出できるクエンチ検出装置を提供
することを目的とする。 【構成】超電導コイルと、前記超電導コイルを励磁する
ための電源と、前記超電導コイルの両端部との間で第1
の発生電圧を検出すると共に前記超電導コイルの任意の
2点との間で第2の発生電圧を検出するように接続され
たクエンチ検出器とを具備し、第1および第2の発生電
圧との差が所定量となったときにクエンチを検出するこ
とを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超電導コイルのクエン
チ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超電導体は、極低温に冷却されたときに
常電導状態から超電導状態に転移して抵抗が零となる。
このような超電導体では、印加される磁界や電界、また
は環境温度の変化により、部分的に超電導状態が破れて
常電導状態となる、すなわちクエンチが起こることがあ
る。超電導体は、常電導状態では抵抗の高い物質である
ので、クエンチが起こると部分的に抵抗が上る。例え
ば、超電導体を使用した超電導コイルでは、通電中にク
エンチが起こるとコイルを構成する超電導線が発熱し、
最悪の場合には超電導線が焼損してしまうことがある。
したがって、このような結果を招く前に事前にクエンチ
を検出し、適切な対応により超電導コイルを保護するこ
とが重要である。
【0003】従来、超電導コイルのクエンチを検出する
方法として、主にブリッジ法と端子電圧法が採用されて
いる。ブリッジ法は、図4に示すように、超電導コイル
30に電圧タップ31a〜31cを設けて計測線を取り
出し、抵抗器32および可変抵抗器33によりブリッジ
を構成し、クエンチ時のブリッジのアンバランスを検流
計34で検知することによりクエンチを検出するもので
ある。一方、端子電圧法は、図5に示すように、超電導
コイル30に電圧タップ31a,31bを設けて計測線
を取り出し、これから求められる端子電圧をリファレン
ス35における基準値と比較してクエンチを検出するも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブリッ
ジ法では、常電導部分がタップ位置に関して対称に分布
する場合、すなわち常電導部分の電圧が電圧タップ31
a−31b間と電圧タップ31b−31c間で等しい場
合は原理的にクエンチを検出することができない。
【0005】端子電圧法では、リファレンス35として
常電導物質からなるコイルを組み込んだ回路を使用し、
このコイルの両端部の間の誘起電圧L(di/dt)をリフ
ァレンス電圧としている。この場合、リファレンス35
内を通電する電流は、常電導物質からなるコイルを通る
際にジュール熱となり、損失が生じる。また、常電導物
質からなるコイルの抵抗値は温度により変化するので、
装置を動作させる環境温度によりクエンチ検出レベルが
異なる。したがって、できるだけ早くクエンチを検出
し、適切な対応により超電導コイルを保護することが必
要である。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、安定して正確にしかも簡易に超電導コイルのクエ
ンチを検出できるクエンチ検出装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、超電導コイル
と、前記超電導コイルを励磁するための電源と、前記超
電導コイルの両端部との間で第1の発生電圧を検出する
と共に前記超電導コイルの任意の2点との間で第2の発
生電圧を検出するように接続されたクエンチ検出器とを
具備し、第1および第2の発生電圧との差が所定量とな
ったときにクエンチを検出することを特徴とする超電導
コイルのクエンチ検出装置を提供する。本発明におい
て、第2の発生電圧が前記超電導コイルの少なくとも2
か所で検出されるように、前記超電導コイルと前記クエ
ンチ検出器とが接続されていることが好ましい。
【0008】ここで、超電導コイルに使用される超電導
体としては、NbTi等を挙げることができる。また、
超電導コイルとして、複数の要素コイルを積層したもの
を用いることができる。
【0009】第2の発生電圧を検出するためにクエンチ
検出器に接続する超電導コイルの部分は、超電導コイル
の外側であることが好ましい。これは、超電導コイルの
内側や中央部は磁場が強く、クエンチし易いからであ
る。
【0010】
【作用】本発明にかかる超電導コイルのクエンチ検出装
置は、超電導コイルの両端部との間で第1の発生電圧を
検出すると共に同じ超電導コイルの任意の2点との間で
第2の発生電圧を検出するように接続されたクエンチ検
出器とを具備し、第1および第2の発生電圧との差が所
定量となったときにクエンチを検出することを特徴とし
ている。
【0011】超電導コイルから第2の発生電圧をリファ
レンス電圧として検出するので、通電電流のジュール熱
による損失がなく、安定してクエンチを検出することが
できる。また、第2の発生電圧は、超電導コイルから検
出されるため、環境温度による抵抗変化がないので変動
せず、装置を動作させる環境温度にかかわらず一定の精
度でクエンチ検出を行うことができる。
【0012】本発明において、第2の発生電圧が超電導
コイルの少なくとも2か所で検出されるように、超電導
コイルとクエンチ検出器とが接続されていることによ
り、第2の発生電圧を検出する領域でクエンチが発生し
た場合であっても、第2の発生電圧を検出することがで
き、クエンチを確実に検出することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して具体
的に説明する。
【0014】図1は本発明にかかる超電導コイルのクエ
ンチ検出装置に使用する超電導コイルを示す正面図であ
る。また、図2は本発明にかかる超電導コイルのクエン
チ検出装置の回路図である。図中10はNbTiからな
る超電導線を巻回してなる超電導コイルを示す。この超
電導コイル10は、要素コイル10aを12個積層して
なるものである。この超電導コイル10には、第1の発
生電圧、すなわち超電導コイル全体の発生電圧を検出す
るための一対の電圧タップ11aと、第2の発生電圧、
すなわちリファレンス電圧を検出するための一対の電圧
タップ11bが設けられている。具体的には、一対の電
圧タップ11aは、超電導コイル10の外側の上下端に
設けられており、一対の電圧タップ11bは、上から2
番目の要素コイル10aの外側の任意の部分に設けられ
ている。それぞれの電圧タップ11a,11bはクエン
チ検出器12に接続されている。一方、超電導コイル1
0は、電源13に接続されており、電源13により励磁
されるようになっている。このようにして本発明にかか
るクエンチ検出装置は構成されている。
【0015】このクエンチ検出装置において、電源13
により超電導コイル10が励磁されると、超電導コイル
10の電圧タップ11a間で第1の発生電圧E1 が生
じ、電圧タップ11b間でリファレンス電圧である第2
の発生電圧E2 が生じる。この第1および第2の発生電
圧E1 ,E2 は、クエンチ検出器12において検出され
る。検出された第1および第2の発生電圧E1 ,E
2 は、クエンチ検出のために比較される。この場合、電
圧タップ11a間と電圧タップ11b間のインダクタン
スはそれぞれ異なるために、第1および第2の発生電圧
1 ,E2 の比較の際に補正が必要となる。クエンチ検
出器12では、第1の発生電圧E1 と、第1の発生電圧
1 と大きさが等しくなるように増幅され補正された第
2の発生電圧αE2 (α:比例定数)と、の差を算出す
る。この差E1 −αE2 がクエンチ発生と判断される臨
界値Eqを超えたときに、クエンチが発生したと判断す
る。
【0016】第2の発生電圧E2 としては、超電導コイ
ル10の電圧タップ11b間で生じたものを検出してい
るので、通電電流がジュール熱による損失を伴わず、常
電導物質からなるコイルを使用したときに得られる発生
電圧より正確である。また、電圧タップ11b間におい
ては、抵抗を考慮する必要がないため、温度変化による
抵抗の変化に起因する第2の発生電圧検出の不安定性が
なくなり、安定してクエンチを検出できる。
【0017】さらに、超電導コイルの他にリファレンス
として常電導物質からなるコイルを用いる必要がないの
で、装置の小型化を図ることができる。
【0018】本実施例では、第2の発生電圧E2 を1か
所で検出した場合について説明したが、図3に示すよう
に、電圧タップ20aおよび20bを設け、電圧タップ
11aと電圧タップ20aとの間、並びに電圧タップ2
0aと電圧タップ20bとの間で2つの第2の発生電圧
を検出するようにしてもよい。これにより、電圧タップ
11aと電圧タップ20aとの間、または電圧タップ2
0aと電圧タップ20bとの間の一方の領域でクエンチ
が発生しても、他方の領域で検出される第2の発生電圧
を用いることによりクエンチを検出することができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した如く本発明の超電導コイル
のクエンチ検出装置は、超電導コイルの両端部との間で
第1の発生電圧を検出すると共に同じ超電導コイルの任
意の2点との間で第2の発生電圧を検出するように接続
されたクエンチ検出器とを具備し、第1および第2の発
生電圧との差が所定量となったときにクエンチを検出す
るので、安定して正確にしかも簡易に超電導コイルのク
エンチを検出できるものである。また、本発明の超電導
コイルのクエンチ検出装置は、第2の発生電圧をリファ
レンス電圧とするので、別にリファレンスを設置する必
要がなく、小型化が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる超電導コイルのクエンチ検出装
置に使用する超電導コイルを示す正面図。
【図2】本発明にかかる超電導コイルのクエンチ検出装
置の一実施例の回路図。
【図3】本発明にかかる超電導コイルのクエンチ検出装
置の他の実施例の回路図。
【図4】ブリッジ法によるクエンチ検出を説明するため
の回路図。
【図5】端子電圧法によるクエンチ検出を説明するため
の回路図。
【符号の説明】
10…超電導コイル、10a…要素コイル、11a,1
1b,20a,20b…電圧タップ、12…クエンチ検
出器、13…電源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導コイルと、前記超電導コイルを励
    磁するための電源と、前記超電導コイルの両端部との間
    で第1の発生電圧を検出すると共に前記超電導コイルの
    任意の2点との間で第2の発生電圧を検出するように接
    続されたクエンチ検出器とを具備し、第1および第2の
    発生電圧との差が所定量となったときにクエンチを検出
    することを特徴とする超電導コイルのクエンチ検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2の発生電圧が前記超電導コイル
    の少なくとも2か所で検出されるように、前記超電導コ
    イルと前記クエンチ検出器とが接続されている請求項1
    記載の超電導コイルのクエンチ検出装置。
JP21358293A 1993-08-06 1993-08-06 超電導コイルのクエンチ検出装置 Expired - Lifetime JP2500364B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008056314A1 (en) * 2006-11-10 2008-05-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Detecting quench in a magnetic resonance examination system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008056314A1 (en) * 2006-11-10 2008-05-15 Koninklijke Philips Electronics N.V. Detecting quench in a magnetic resonance examination system
US8134368B2 (en) 2006-11-10 2012-03-13 Koninklijke Philips Electronics N.V. Detecting quench in a magnetic resonance examination system

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