JPH07505899A - ビス(フルオロメチル)エーテル及びジフルオロメタンの製造 - Google Patents

ビス(フルオロメチル)エーテル及びジフルオロメタンの製造

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JPH07505899A
JPH07505899A JP5519024A JP51902493A JPH07505899A JP H07505899 A JPH07505899 A JP H07505899A JP 5519024 A JP5519024 A JP 5519024A JP 51902493 A JP51902493 A JP 51902493A JP H07505899 A JPH07505899 A JP H07505899A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はホルムアルデヒドと弗化水素とを反応させることによりビス(フルオロ メチル)エーテルを製造する方法及びホルムアルデヒドと弗化水素とからビス( フルオロメチル)エーテルを製造する工程を含むジフルオロメタンの製造方法に 関する。
ホルムアルデヒドと弗化水素とが反応することにより等モル量のビス(フルオロ メチル)エーテルと水が生成する。この反応は平衡によって(equilibr ium)制限されており、20℃でのホルムアルデヒドルムアルデヒドを7:1 の過剰のモル比で使用して平衡を生成物の方向に移動させた場合においても、最 大で約55%である。本発明者は生成物の一方又は両者をこれらが形成された後 、可能な限り迅速に反応混合物から除去して平衡を生成物の方向に移動させるこ とにより、上記平衡の問題を克服し得ることを知見した。
ビス(フルオロメチル)エーテルは、例えば、これを適当な触媒の存在下で高温 に加熱することによりジフルオロメタンと弗化メチルとを製造するための原料と して有用である。本発明者は水により望ましくない副反応が促進されるので、加 熱されるビス(フルオロメチル)エーテル中には多量の水が存在しないことが望 ましいことを知見した。従って、ビス(フルオロメチル)エーテルを更に処理し てジフルオロメタンと弗化メチルとを生成させる前に、水とビス(フルオロメチ ル)エーテルとからなる反応生成物の混合物から水を除去することが望ましい。
今般、本発明者は前記したビス(フルオロメチル)エーテルの水からの分離及び ビス(フルオロメチル)エーテルを形成させた反応混合物からのビス(フルオロ メチル)エーテル生成物の分離は“反応性抽出”法( ”reactive e xtraction″process)を使用して行い得ることを知見した。
本発明によれば、ホルムアルデヒドと弗化水素とをビス(フルオロメチル)エー テルに対する実質的に水と非混和性の溶剤の存在下で接触させることを特徴とす るビス(フルオロメチル)エーテルの製造方法が提供される。得られる溶剤相は 水に対して等モル以上のビス(フルオロメチル)エーテルを含有している;この 相はついで水性相から分離される。溶剤相は、好ましくは水の少なくとも2倍、 より好ましくは5倍、特に10倍のモル数のビス(フルオロメチル)エーテルを 含有している。
“反応性抽出”という用語は平衡反応の生成物を溶剤相中に抽出し、それによっ て、反応混合物から上記生成物を除去し、かくして、平衡を生成物の方向に移動 させることを意味する。本発明の反応性抽出法の場合にはホルムアルデヒドが弗 化水素と反応して、水、ビス(フルオロメチル)エーテル、未反応ホルムアルデ ヒド及び未反応弗化水素からなる水性相である平衡混合物を生成する。ビス(フ ルオロメチル)エーテルを優先的に抽出する溶剤を存在させることにより、かか る溶剤が存在しない場合に得ることが可能なものより大きな、ホルムアルデヒド のビス(フルオロメチル)エーテルへの転化率を得ることが可能であり、かつ同 時に、ビス(フルオロメチル)エーテルを水から分離することが可能である。
ホルムアルデヒド/弗化水素水性相は液相であることが好ましく、溶剤は気相又 は液相であり得るが、水性相と溶剤相の両者が液体であることが好ましい。
一般的には、前記方法を行う温度及び圧力条件は水性相及び溶剤相の両者が液体 であるようなものであろう。前記方法は周囲温度付近の温度及び周囲圧力付近の 圧力で行うことが好都合であるが、周囲温度以外の温度、例えば、約−20℃〜 約100℃の温度及び大気圧より高い圧力(superatmospheric  pressure) (超大気圧)又は大気圧より低い圧力(subatmo spheric pressure) (準大気圧)も必要に応じて使用し得る 。
“の存在下で”という用語は、弗化水素及びホルムアルデヒドそれ自体及び/又 はホルムアルデヒドと弗化水素との接触により生成する反応生成物の混合物が少 なくともある場合には有機溶剤の存在下にあるが、全ての場合に、必ずしも有機 溶剤の存在下にあるものではないことを意味することを理解すべきである。例え ば、原料のホルムアルデヒドと弗化水素とを最初に混合して水性平衡相を形成さ せ、ついで、これを溶剤と接触させ得る。別法として、3種の成分を同時に混合 しついで水性相を溶剤相から分離し得る。この場合には、3種の成分を任意の順 序で混合し得る。
ホルムアルデヒドと弗化水素とを最初に混合しついで溶剤の存在下に置くか又は これらの成分を同時に混合するかは、少なくともある程度、前記方法を行うのに 使用される特定の装置に依存し得る。
例えば、前記方法を一連の別個の容器内で行う場合には、これらの成分を同時に 第1の容器に導入しついで平衡にし得る。ビス(フルオロメチル)エーテルと溶 剤とからなる溶剤相を水性相から分離しついで水性相を第2の容器に移送し、こ こで更に溶剤と接触させてビス(フルオロメチル)エーテルを更に水性相から抽 出し、そして、このプロセスを一連の容器を通じて継続し得る。追加のホルムア ルデヒドと弗化水素とを連続する容器に供給し得る。
しかしながら、連続的に行う場合の本発明の方法の操作を好都合なものにしかつ 容易なものにするためには、液−液接触基(liquid−1iquid co ntact column)又は混合容器−沈降容器(mixer−sett  1er)装置を使用することが好ましい、これらの装置はホルムアルデヒド、弗 化水素及び溶剤を塔又は混合容器−沈降容器装置に連続的に供給することを可能 にしかつ水性相と、溶剤及びビス(フルオロメチル)エーテルからなる溶剤相と を連続的に回収することを可能にする。
混合容器−沈降容器装置は一連の、交互に配列された混合容器と沈降容器とから なる。水性相と溶剤相とを一連の容器の反対の端部から導入しそしてこれらを一 連の容器に連続的に供給し得る。これらの相を混合容器中で混合し、沈降容器内 で沈降させかつ分離させついで隣接する混合容器に供給しそしてこの操作をは反 復する。一方の相を一つの方向に連続的に装置に供給し、他方の相を反対の方向 に連続的に装置に供給する;溶剤相を装置の水性相入口端部から連続的に回収し 、水性相を装置の溶剤相入口端部から連続的に回収する。理論的には、一連の装 置系における混合容器−沈降容器単位装置の数には制限はないが、一般的には、 好ましくは少なくとも15個、より好ましくは少なくとも20個の混合容器−沈 降容器単位装置が使用される。液−液接触基は基本的には液−液接触を助長する 装置、例えば、固定(fixed)又は静止(static)部材、例えばふる い板(sieve plate)又は不規則な又は配列された充填物、又は、移 動性部材、例えば、回転板又は格子が設けられている塔からなる。塔はエネルギ ーの供給を行うか又は行うことなしに操作し得る。
液−液接触基と混合容器−沈降容器装置の構成と型式については多数のものが知 られており、これらは例えば、υl1mannのEncyclopaedia  of Industrial Chemistry、 Vol、 B3.6−1 4〜6−22頁に集録されれいる:この文献の内容は本明細書に包含されている 。これらの構成はいずれも本発明の方法を実施するのに使用し得る。
以下においては、便宜のため、本発明を液−液接触基を使用した場合について説 明するが、本発明はかかる装置を使用する場合に限定されるものでないことを理 解すべきである。
液−液接触基又は塔及び他の部材、特に、反応剤/生成物混合物と接触する塔内 の内部部材例えば充填物の少なくとも内部表面は、弗化水素と水とからなる腐蝕 性の組合せに対して耐久性の材料により構成すべきである。例えば、塔及びその 付属装置をハステロイ(Bastel 1oy)又はインコネル(Incone l)合金により構成するか又はポリ弗素化重合体、例えば、ポリテトラフルオロ エチレンにより構成し得る。塔は全体をかかる材料により製造するか又は塔を例 えばスチールにより構成しついで反応剤/生成物混合物に対して耐久性の材料に より被覆するか、内張することができる。本発明の方法を実施する温和な温度及 び圧力条件下では、塔をポリプロピレンで構成し得る。
I 塔の寸法は特に所望の生産率及び使用する特定の溶剤に応じて非常に大きく 変動し得る。しかしながら、典型的な商業的生産率についてはカラム内の実用棚 段(practical stage)の数は、通常、少すくとも10、好まし くは少なくとも20であろう。
塔内に設は得る棚段の数には制限はないが、通常、150段以上である必要はな い。
最大のビス(フルオロメチル)エーテル抽出率及びホルムアルデヒド転化率と装 置の構成に要する資本経費とをバランスさせるためには、塔は約30〜約50の 実用棚段を有することが好ましいことが認められた。
構造的充填物(structured packing)を塔内で使用する本発 明の態様においては、実用棚段は“理論的蒸留プレートに均等な充填物の高さ” 又は“HETP” ;即ち、理論的分離工程と同一の分離の程度を達成する充填 物の高さによって評価される。
HETPは塔内で使用される特定の充填物に応じて変動する。しかしながら、H ETPは典型的には約0.1m〜約1mであろう。従って、塔は典型的には全体 で約20m〜約35mの充填物を含有するであろう。
ホルムアルデヒドと弗化水素は塔に別々に供給するか又はこれらを予備混合した 後、塔に導入し得る。塔にホルムアルデヒドを導入するのに特に好都合な方法が 提供されるという理由から、一般的には、ホルムアルデヒドと弗化水素とを予備 混合することが好ましい。
塔への供給原料であるか又は弗化水素との予備混合物である本発明の方法で使用 されるホルムアルデヒドは既知の任意の形で提供され得るが、通常は、ホルムア ルデヒドは液相又は気相の形で使用することが好ましい。例えば、ホルムアルデ ヒドは重合体の形の一つ、例えばパラホルムアルデヒド又はトリオキサンの形、 又は、一般的にホルマリンとして知られている水溶液の形で提供され得る。別法 として、ホルムアルデヒドはその単量体の形であり得る;例えば、この単量体は 、例えばメタノールの酸化により調製された直後のプロセス流から提供され得る 。従って、本明細書で使用される場合には、“ホルムアルデヒド”という用語は 、常に、その既知の形のいずれかの形のホルムアルデヒドを包含するもの理解す べきである。
塔内の水の量を減少させるという理由から、ホルムアルデヒドと弗化水素は予備 混合することが好ましく、そして、ホルムアルデヒドを弗化水素中のホルムアル デヒドの溶液の形、例えば弗化水素中のパラホルムアルデヒドの溶液の形で塔に 導入することが好ましい。
また、この場合には、有利なことに、塔に供給されるホルムアルデヒド/弗化水 素溶液内で若干の反応が生起し、その結果、原料流に既にビス(フルオロメチル )エーテルが含有されるであろう。
ホルムアルデヒドと弗化水素は同一の入口から塔に供給し得る;即ち、これらを 弗化水素中のホルムアルデヒドの溶液として塔に供給し得る。所望ならば、追加 の弗化水素入口から追加の弗化水素を塔に供給し得る。
追加の弗化水素入口及び弗化水素入口から塔に供給される弗化水素を包含する弗 化水素と、塔に導入されるホルムアルデヒドとの相対的モル比は例えば約0.5 :1〜約50=1の広い範囲で変動させ得るが、通常、弗化水素が化学量論的に 過剰であることが好ましい。弗化水素とホルムアルデヒドの典型的なモル比は約 2:1〜約10:1であろう。
ビス(フルオロメチル)エーテルを水性相から抽出する効率は、その量及び選択 性の両者に関して、使用する特定の溶剤により、他の要因のいずれかによるより 大きく決定される。
塔内での溶剤の流率及び水性相からビス(フルオロメチル)エーテルを十分に抽 出するのに必要な溶剤の量を減少させるためにはビス(フルオロメチル)エーテ ルの溶剤中の溶解度は可能な限り大きいことが好ましく、そして、可能な限り少 量の水が溶剤相に抽出されるようにするか又は水が全く溶剤相に抽出されないよ うにするためには、水に対する溶剤の分画係数(partition coef ficient)は可能な限り小さいことが好ましい。
ビス(フルオロメチル)エーテルの溶剤中の溶解度は好ましくは少なくとも50 g/l、より好ましくは少なくとも100g#’ 、特に少なくとも200g/ j!である。
本発明の方法において存在する成分、即ち、水、ホルムアルデヒド、弗化水素及 びビス(フルオロメチル)エーテルの溶剤中での分画係数は、それぞれ、1以下 、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.1以下、特に0.01以下;1以 下;1以下;及び少なくとも4、好ましくは少なくとも10、特に少なくとも2 0である。
更に、溶剤は水性平衡相に対して非反応性でありかつ水性平衡相と実質的に非混 和性でることが好ましい。ある種の溶剤、特に、多数の酸素含有溶剤及び低級脂 肪族炭化水素、例えば7個までの炭素原子を有するものは種々の程度で水性平衡 相と混和性であるか又は水性平衡相と反応性であり、従って、本発明の方法で使 用するのには不適当であることが認められた。
溶剤は水性平衡相と非混和性でありかつこれと非反応性であることが好ましい。
溶剤は無機溶剤、例えば二硫化炭素であり得るが、適当な溶剤の多くは有機溶剤 であり、従って、有機溶剤を使用することが好ましい。有機溶剤は場合によりハ ロゲン化されている脂肪族(ハイドロ)カーボンであることができ、これは直鎖 状又は分岐鎖状炭化水素、環式又は非環式炭化水素であり得る。特に、8個又は それ以上の炭素原子を有する脂肪族炭化水素、例えばイソ−オクタン、又は、特 に、1個又はそれ以上の炭素原子を有する脂肪族炭化水素であって、好ましくは 少なくとも1個の塩素原子又は弗素原子、特に少なくとも1個の塩素原子を含有 するものは、ビス(フルオロメチル)エーテルに対する選択的抽出性を示し、し かも、水性平衡相と非反応性でありかつ非混和性であることが認められた。
有機溶剤は1〜6個の炭素原子を有するハイドロクロロカーボン、例えばクロロ ホルム又は1,1−ジクロルエタン、1〜6個の炭素原子を有するハイドロクロ ロフルオロカーボン、例えばジクロロモノフルオロエタン又はジクロロトリフル オロエタン又はパーハロゲン化アルカン、例えばトリクロロトリフルオロエタン であることが好ましい。
所望ならば、溶剤の混合物も使用し得る。
本発明の好ましい態様においては、ホルムアルデヒドと弗化水素を予備混合した 後、塔の一方の端部から導入し、溶剤を塔の他方の端部から導入して、水性相と 溶剤相とを塔内で向流させる。
塔内での水性相と溶剤相の流れの方向は二つの相の相対密度に依存しする;溶剤 は水より密度が大きいか又は小さく、従って、それぞれ、必要に応じ、溶剤を塔 の頂部に供給するか又は底部に供給し、これに対応して、水性相を塔の底部又は 頂部に供給する。
抽出の際の相分離の効率は溶剤と水性弗化水素との間の密度差に依存する。溶剤 は水性弗化水素に対して少なくとも50kg/m3、より好ましくは少なくとも 70kg/m 、特に100kg/l113の密度差を有することが好ましい。
塔内での水性相と溶剤相の流率は水性相からのビス(フルオロメチル)エーテル の抽出を最大にするようなものであるが、この流率は塔の寸法及び水性相と溶剤 相の絶対密度及び相対密度並びに塔を操作する条件に依存するであろう。
塔から取出される溶剤相はビス(フルオロメチル)エーテルの溶剤中の溶液から なる。溶剤はビス(フルオロメチル)エーテルから慣用の方法、例えば蒸留によ り容易に分離されるものであることが好ましい。従って、溶剤はビス(フルオロ メチル)エーテルの沸点と異なる沸点、通常、ビス(フルオロメチル)エーテル の沸点より高い沸点を有することが好ましい。溶剤とビス(フルオロメチル)エ ーテルは少なくとも50℃の沸点の差を有することが好ましい。
本発明の方法によれば、場合によりビス(フルオロメチル)エーテルから溶剤を 除去した後、ビス(フルオロメチル)エーテルをジフルオロメタンに転化させる 帯域にビス(フルオロメチル)エーテルを供給するのに十分な高い純度(水に関 しての純度)を有するビス(フルオロメチル)エーテルの製造が促進される。
本発明の別の要旨によれば、(a)ホルムアルデヒドと弗化水素とをビス(フル オロメチル)エーテルに対する実質的に水と非混和性の溶剤の存在下で接触させ ることによりビス(フルオロメチル)エーテルを製造しついで(b)このビス( フルオロメチル)エーテルを、該ビス(フルオロメチル)エーテルをジフルオロ メタンに転化させる帯域に供給することを特徴とするジフルオロメタンの製造方 法が提供される。
工程(a)からのビス(フルオロメチル)エーテル/溶剤混合物は直接、工程( b)に供給し得る。しかしながら、ビス(フルオロメチル)エーテルを溶剤から 分離した後、上記方法の工程(b)に供給することが好ましい。
本発明のこの好ましい態様の工程(b)は液相又は気相中で行い得る。工程(a )からのビス(フルオロメチル)エーテルを好ましくは適当な触媒の存在下で高 温に加熱することにより工程(b)を気相中で行うことが好ましい。従って、工 程(a)からのビス(フルオロメチル)エーテルを好ましくは触媒を含有する加 熱帯域に供給することが好ましい。
上記方法の工程(b)を行うための好ましい方法は欧州特許出願筒911281 7.3.号明細書、第0518506号公開公報に記載されている;その内容は 参照のため本明細書に包含される。
ビス(フルオロメチル)エーテルの加熱は弗化水素の存在下で行い得る。
ジフルオロメタンを製造するための工程(b)の加熱は触媒の存在下で行うこと が有利である。ビス(フルオロメチル)エーテルの転化率とジフルオロメタンへ の選択率は選択された触媒に依存し、ある種の触媒はジフルオロメタンへの選択 率を高い程度にすることを促進し、他の触媒はモノフルオロメタンへの選択率を 高い程度にすることを促進し、更に別の触媒はジフルオロメタンとモノフルオロ メタンの混合物を生成することが認められた。
触媒は例えばカルシウムのごときS−ブロック(s−block)金属、アルミ ニウム、錫又はアンチモンのごときp−ブロック金属、ランタンのごときf−ブ ロック金属又はニッケル、銅、鉄、マンガン、コバルト及びクロムのごときd− ブロック金属を包含する金属又はその合金;金属酸化物、例えば、クロミア又は アルミナ、金属弗化物、例えば、弗化アルミニウム、マンガン又はクロム;又は 金属オキシ弗化物、例えば、前記した金属のオキシ弗化物であり得る。金属はd −又はp−ブロック金属、その酸化物、弗化物又はオキシ弗化物であることが好 ましく、より好ましくは、クロム、アルミニウム又はVIIIa族金属である。
本発明者は使用される触媒がニッケル、アルミニウム、鉄又はクロムから選択さ れた金属である場合、特に、使用される触媒がこれらの金属の少なくとも1種の 合金又は混合物である場合には、工程(b)においてジフルオロメタンが非常に 高い選択率で製造され得ることを認めた。合金又は混合物は他の金属、例えば、 モリブデン、銅又はコバルトも含有し得る。好ましい合金の例としてはノ1ステ ロイ及びステンレススチールが挙げられる;ステンレススチールは特に好ましい 合金である。
更に、触媒を使用前に空気(又は酸素)で処理すること、即ち、触媒を空気の存 在下、高温、例えば300〜500℃の温度で加熱することが好ましい。別法と して、あるいは、更に、触媒の予備処理は弗化水素の存在下で行い得る。
更に好ましい触媒はクロミア又は酸化鉄であり、これらは前記した好ましい合金 はど、高い程度のジフルオロメタンへの転化率は与えないが、非常に堅牢な(r obust)触媒である。クロミア及び酸化鉄も使用前に予備処理し得る。
触媒は金属、その酸化物、弗化物又はオキシ弗化物の混合物、例えば、含浸金属 酸化物又はオキシ弗化物又は単なる混合物からなり得る。即ち、例えば、触媒は 鉄、ニッケル、銅又は他の金属又はその化合物、例えば、金属の酸化物又はハロ ゲン化物を含浸させたクロミアからなることができ、あるいは、触媒はクロミア と他の金属酸化物、例えば酸化鉄との混合物からなり得る。
モノフルオロメタンを高い程度の選択率で生成する他の触媒、例えば、亜鉛を含 浸させたクロミア又は弗化錫も使用し得る。
触媒は担持されているか又は担持されていないものであり得る。
従って、本発明の他の好ましい態様においては、工程(b)はビス(フルオロメ チル)エーテルを気相中で、触媒及び場合により弗化水素の存在下、高温で加熱 することからなる。触媒は少なくとも1種の金属、金属酸化物、金属弗化物又は 金属オキシ弗化物であることが好ましい。
本発明の更に別の好ましい態様によれば、工程(b)はビス(フルオロメチル) エーテルを気相中で、ニッケル、クロム、アルミニウム及び鉄からなる群から選 ばれた金属又はこれらの金属の少なくとも1種の合金又はこれらの金属の酸化物 、弗化物又はオキシ弗化物からなる触媒の存在下、高温で加熱することからなる 。
工程(b)でビス(フルオロメチル)エーテルを加熱する温度は、少なくともあ る程度、加熱を触媒の存在下で行うか否かに依存する。
加熱を触媒の存在下で行う場合には、好ましい温度は使用した特定の触媒に依存 する;通常、触媒が存在する場合には、温度は触媒が存在しない場合はど高くす る必要はない。
触媒を弗化水素の存在下で使用した場合には、典型的には、温度は約450℃よ り高くする必要はない。即ち、例えば、ステンレススチールと弗化水素の存在下 で加熱を行った場合には、温度は好ましくは少なくとも約250℃、より好まし くは少なくとも約300℃であるが、約400℃、通常、350℃以上である必 要はない。しかしながら、弗化水素の存在下で触媒としてクロミアを使用した場 合には、温度は好ましくは約り80℃〜約320℃、より好ましくは約り00℃ 〜約280℃である。
本発明の方法の工程(b)は周囲圧力付近で行うことが好都合であるが、所望な らば、大気圧より高い圧力(superatmosphericpressur e) (超大気圧)又は大気圧より低い圧力(subatmosphericp ressure) (準大気圧)も使用し得る。実際に、より低い温度において は約15バールまでの超大気圧が一般的に好ましく、これらの条件下でジフルオ ロメタンの収率と選択率が増大し得る。
工程(b)の終了後、ジフルオロメタンを慣用の方法、例えば、蒸留を使用して 未変化原料及び副生物から分離し得る。
本発明の2つの好ましい態様を図面を参照して例示する:第1図は充填塔(pc ked column)内での本発明の方法の操作を例示するフローダイアグラ ムの略図である;第2図は混合容器−沈降容器装置内での本発明の方法の操作を 例示するフローダイアグラムの略図である。
第1図に示す装置において、充填塔1は弗化水素/ホルムアルデヒド人口2、弗 化水素/水出口3、溶剤人口4、ビス(フルオロメチル)エーテル/溶剤出口5 及び再循環弗化水素人口6を有する。この塔は充填剤7が充填されている。塔と 充填剤はインコネル合金から製造し得る。
この装置を使用する場合には、弗化水素とホルムアルデヒドを、ホルムアルデヒ ド入口10と弗化水素人口11が設けられている予備混合容器9からライン8を 経て入口2に供給する。予備混合容器は遊星型攪拌機12が設けられている。
この装置は更に蒸留塔13を有しており、この蒸留塔にビス(フルオロメチル) エーテルと溶剤(以下においてはこれらを有機相と称する)が充填塔の出口5か らライン14及び入口15を経て供給される。
蒸留塔13の底部から回収された溶剤はライン16を経て充填塔1の溶剤人口4 に供給される。
充填塔1の出口3からの水と弗化水素はライン17を経て蒸留塔18に供給され る。蒸留塔18は弗化水素出口19からライン20を経て再循環弗化水素人口6 に連結されている。
充填塔1を操作する際には、ホルムアルデヒドと弗化水素とを予備混合容器9に 供給し、ここでこれらを攪拌機12により混合しついでライン8及び入口2を経 て充填塔1の頂部に供給する。ホルムアルデヒドと弗化水素は混合の際に反応し てビス(フルオロメチル)エーテルと水を生成し、有機溶剤より密度の大きいこ の水性相は充填塔内を下方に流動する。
溶剤を充填塔1の底部に供給し、塔内を水性相に対して向流的に上方に流動する 間に、ビス(フルオロメチル)エーテルを水性相から優先的に溶剤中に抽出する 。
水性相は充填塔の底部から流出した後、蒸留塔18に供給され、ここで硫酸を使 用して弗化水素から水を分離させる。弗化水素はライン20を経て入口6から充 填塔1に再循環される。
有機相は充填塔1の頂部から出口5及びライン14を経て流出し、蒸留塔13に 供給され、ここで溶剤がビス(フルオロメチル)エーテルから分離される。ビス (フルオロメチル)エーテルを蒸留塔13の頂部から回収し、一方、有機溶剤は 入口4を経て充填塔1に還送される。
第2図は第1図の充填塔1が混合容器−沈降容器装置30で置換されている別の 装置を示す。第2図の装置においては、明確にするために混合容器−沈降容器単 位装置は3個しか示されていないが、実際には、より多数のかかる単位装置を直 列に連結し得る。
第2図の装置は3個の混合容器−沈降容器単位装置、即ち、2個の末端単位装置 30a及び30cと1個の中央単位装置30bを有する;各々の単位装置は遊星 型攪拌機32を備えた混合室31と沈降室33とからなる。
混合室31は水性相入口34(単位装置30aについてはホルムアルデヒド/弗 化水素)と有機相入口35(単位装置30aについては溶剤)とを備えている。
沈降室33は有機相出口37と水性相出口38とを備えている。
単位装置30cの沈降室33からの有機相出口37はライン39及びポンプ40 を経て、隣接する単位装置30bの混合室31の有機相入口35に連結されてお り、単位装置30bの沈降室33の有機相出口37はライン41及びポンプ42 を経て、隣接する単位装置30aの混合室31の有機相入口35に連結されてい る。単位装置30aの沈降室33かうの水性相出口38は、ライン43を経て、 隣接する単位装置30bの混合室31の入口34に連結されており、単位装置3 0bの沈降室33からの水性相出口38は、ライン44を経て、隣接する単位装 置30cの混合室31の入口34に連結されている。
単位装置30aの沈降室33の有機相出口37はライン45及びポンプ46を経 て、蒸留塔(図示されていないが、第1図の13と同一である)に連結されてお り、この蒸留塔において有機溶剤をビス(フルオロメチル)エーテルから分離す る。単位装置30cの沈降室33の水性相出口38はライン47を経て蒸留塔( 図示されていないが、第1図の18と同一である)に連結されており、この蒸留 塔において水を弗化水素から分離する。
この装置を操作する際には、弗化水素とホルムアルデヒドからなる水性原料流を 予備混合器(図示されていないが、第1図の9と同一である)からライン48を 経て単位装置30aの混合室31に供給し、有機溶剤をライン49を経て単位装 置30cの混合室31に供給する。水性相は単位装置30bからライン41を経 て供給される有機相と共に単位装ff130aの混合室31内で攪拌しついで沈 降室33に供給し、ここで水性相を有機相から分離する。水性相をライン43を 経て単位装置30bの混合室31に供給し、有機相をライン45及びポンプ46 を経て蒸留塔13に供給する。有機相をライン44を経て単位装置30bから供 給される水性相と共に単位装ff130cの混合室31内で混合しついで沈降室 33に供給し、ここで水性相を有機相から分離する。有機相をライン39及びポ ンプ40を経て単位装置30bの混合室31に供給し、有機相をライン47を経 て蒸留塔18に供給する。
単位装置30bの混合室31においては、単位装置30aの沈降室33からの水 性相と単位装(130cの沈降室33からの有機相とを混合しついで得られた分 散体を単位装置30bの沈降室33に供給し、ここで水性相と有機相とを分離さ せる。ついで有機相をライン41とポンプ42を経て単位装置30aの混合室3 1に供給し、水性相をライン44を経て単位装置30cの混合室31に供給する 。この方法においては、水性相と有機相を装置内に向流的に供給し、水性相と有 機相を混合しついで各単位装置のそれぞれの室内で分離させる。
実際には、この装置は多数の混合容器/沈降容器単位装置を有しており、中央単 位装置30bについて述べた操作が反復して行われる。
第1図に示す装置ついて述べたごごく、溶剤は蒸留塔13でビス(フルオロメチ ル)エーテルから分離した後、ライン49を経て装置に再循環され、弗化水素は 蒸留塔18で水から分離した後、装置に再循環される。
本発明を以下の実施例により例示するが、本発明はこれらの実施例により制限さ れるものではない。
実施例1及び比較例 この実施例においては種々の溶剤について以下に述べるごとき定性試験を行った =9gのトリオキサンを30gの無水弗化水素に添加し、この混合物に選択され た溶剤10m1を添加した。混合物を観察した。
選択された溶剤についての観察結果を以下に詳細に示す。
溶剤: 卸官鈷目 実施例2 この実施例においては、ホルムアルデヒド/弗化水素生成物混合物に対して非混 和性でかつ非反応性であると認められた5種の溶剤について、下記の共通の定量 的試験を行って、ビス(フルオロメチル)エーテルの優先的抽出を測定した。
9gのトリオキサンを30gの無水弗化水素に添加して、弗化水素とホルムアル デヒドのモル比を5:1とした。この混合物に選択された溶剤10m1を添加し ついで溶剤を傾写した。溶剤のアリコート10m1を更に2回添加しついでホル ムアルデヒド/弗化水素生成物混合物から傾写した。溶剤抽出物を一緒にした後 、そのビス(フルオロメチル)エーテルと水の含有量を熱伝導率検出器を使用し てガスクロマトグラフィーにより分析した。その結果を第1表に示す。
第1表 実施例3 溶剤としてクロロホルムと1.2−ジクロロエタンを使用したこと及びホルムア ルデヒド/弗化水素混合物を、溶剤の第1のアリコートを添加する前と、第3の アリコートを上記混合物から分離した後に、そのビス(フルオロメチル)エーテ ル、水及びホルムアルデヒド含有量について分析したこと以外、実施例2と同一 の方法を繰返した。
その結果を第2表に示す。
第2表 下記の実施例4〜7は本発明の別の要旨の工程(b)を例示する。
実施例4:HF−処理クロミアの存在下でBFMEを加熱。
液状ビス(フルオロメチル)エーテルに室温で窒素を15m17分の流率で吹込 むことによりによりビス(フルオロメチル)エーテルを気化させた。この蒸気を 150m/ 7分の流率の弗化水素流中で350℃で4時間加熱することにより 予備処理したクロミアペレット120gを充填したインコネルチューブ(長さ1 2インチ、直径1インチ)に供給した。チューブを室温から高温に加熱し、反応 器排出ガスの組成と温度との関係を測定した(ガスクロマトグラフィー)。その 結果を第3表に示す。
第3表 実施例5 ニッケルドープクロミアの存在下でBFMEを加熱。
100gのクロミアペレットを硝酸ニッケルの飽和水溶液に添加しついで150 ℃まで直接加熱することにより水を除去して、2.7%ニッケル含浸クロミア触 媒を得た。この触媒ioogをインコネル反応器(長さ12インチ、直径1イン チ)に充填し、窒素中で300℃で28時間加熱しついで弗化水素中で350℃ で4時間加熱することにより予備弗素化した。最後に、触媒を窒素中で250℃ で15時間加熱した。
液状ビス(フルオロメチル)エーテルに室温で窒素を75mj! 7分の流率で 吹込むことによりによりビス(フルオロメチル)エーテルを気化させた。この蒸 気をインコネル反応器に供給した。チューブを室温から高温に加熱し、反応器排 出ガスの組成と温度との関係を測定した(ガスクロマトグラフィー)。その結果 を第4表に示す。
第4表 実施例6 混合酸化鉄/クロミアの存在下でBFMEを加熱。
9:1の重量比の酸化鉄(III)及びクロミアからなる触媒112.7gをイ ンコネル反応器(長さ12インチ、直径1インチ)に充填し、弗化水素中で30 0℃で12時間加熱した。ついで触媒を窒素中で230℃で15時間加熱した。
液状ビス(フルオロメチル)エーテルに室温で窒素を75mA! 7分の流率で 吹込むことによりによりビス(フルオロメチル)エーテルを気化させた。この蒸 気をインコネル反応器に供給した。チューブを室温から高温に加熱し、反応器排 出ガスの組成と温度との関係を測定した(ガスクロマトグラフィー)。その結果 を第5表に示す。
第5表 実施例7 予備弗素化弗化アルミニウムの存在下でBFMEを加熱。
103、9gの弗化アルミニウムをインコネル反応器(長さ12インチ、直径1 インチ)に充填し、窒素中で300℃で4時間加熱しついで弗化水素中で300 ℃で12時間加熱した。ついで触媒を窒素中で240℃で16時間加熱した。
液状ビス(フルオロメチル)エーテルに室温で窒素を75atl 7分の流率で 吹込むことによりによりビス(フルオロメチル)エーテルを気化させた。この蒸 気をインコネル反応器に供給した。チューブを室温から高温に加熱し、反応器排 出ガスの組成と温度との関係を測定した(ガスクロマトグラフィー)。その結果 を第6表に示す。
第6表 補正書の翻訳文の提出書(特許法第184条の8)平成6年10月21日

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ホルムアルデヒドと弗化水素とをビス(フルオロメチル)エーテルに対する 実質的に水と非混和性の溶剤の存在下で接触させることを特徴とするビス(フル オロメチル)エーテルの製造方法。
  2. 2.ビス(フルオロメチル)エーテルに対して等モル量以下の水を含有する溶剤 相を水性相から分離する、請求の範囲1に記載の方法。
  3. 3.(a)ホルムアルデヒドと弗化水素とを接触させついで(b)工程(a)の 生成物を溶剤と接触させる、請求の範囲1又は2に記載の方法。
  4. 4.ホルムアルデヒドを液相中で弗化水素と接触させる、請求の範囲1〜3のい ずれかに記載の方法。
  5. 5.溶剤は前記液相中に存在する、請求の範囲4に記載の方法。
  6. 6.操作を混合容器一沈降容器装置内で行う、請求の範囲1〜5のいずれかに記 載の方法。
  7. 7.操作を液−液接触塔内で行う、請求の範囲1〜5のいずれかに記載の方法。
  8. 8.工程(b)においては、工程(a)の生成物を溶剤に対して向流的に流動さ せる、請求の範囲3に記載の方法。
  9. 9.溶剤は、場合によりハロゲン化されている脂肪族(ハイドロ)カーボンから なる、請求の範囲1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 10.溶剤はフロロカーボンからなる、請求の範囲1〜8のいずれかに記載の方 法。
  11. 11.溶剤は1〜4個の炭素原子を有する塩素含有アルカンからなる、請求の範 囲1〜8のいずれかに記載の方法。
  12. 12.(a)ホルムアルデヒドと弗化水素とを、請求の範囲1〜9のいずれかに 定義されるごとき、ビス(フルオロメチル)エーテルに対する実質的に水と非混 和性の溶剤の存在下で接触させることによりビス(フルオロメチル)エーテルを 製造しついで(b)ビス(フルオロメチル)エーテルを、該ビス(フルオロメチ ル)エーテルをジフルオロメタンに転化させる帯域に供給することを特徴とする ジフルオロメタンの製造方法。
  13. 13.ビス(フルオロメチル)エーテルを溶剤から分離しついでビス(フルオロ メチル)エーテルを工程(b)に供給する、請求の範囲12に記載の方法。
  14. 14.ビス(フルオロメチル)エーテルを好ましくは触媒の存在下、気相中で高 温に加熱する、請求の範囲12に記載の方法。
  15. 15.触媒はニッケル、クロム、アルムニウム及び鉄から選択された金属、これ らの金属の少なくとも1種の合金又は前記金属の酸化物、弗化物又はオキシ弗化 物からなる、請求の範囲14に記載の方法。
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