JPH0750837B2 - 電波吸収体皮膜の形成方法および電波吸収体組成物 - Google Patents
電波吸収体皮膜の形成方法および電波吸収体組成物Info
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- JPH0750837B2 JPH0750837B2 JP5496688A JP5496688A JPH0750837B2 JP H0750837 B2 JPH0750837 B2 JP H0750837B2 JP 5496688 A JP5496688 A JP 5496688A JP 5496688 A JP5496688 A JP 5496688A JP H0750837 B2 JPH0750837 B2 JP H0750837B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電波の反射防止、特に9〜10G Hzの高周波数領
域での反射防止に用いられる薄膜型電波吸収体皮膜の形
成方法およびそれに用いられる電波吸収体組成物に関す
るものである。
域での反射防止に用いられる薄膜型電波吸収体皮膜の形
成方法およびそれに用いられる電波吸収体組成物に関す
るものである。
(従来の技術) 電波吸収体は、例えば海面上、湖面上もしくは河川に架
けられた橋梁等の構造物の表面に設けられることによ
り、船舶レーダー(主に9.4G Hzの電波が用いられてい
る)に対してこの構造物からの電波反射を抑制して、レ
ーダーにおける幻像などの航行上の障害を防止するため
に用いられている。
けられた橋梁等の構造物の表面に設けられることによ
り、船舶レーダー(主に9.4G Hzの電波が用いられてい
る)に対してこの構造物からの電波反射を抑制して、レ
ーダーにおける幻像などの航行上の障害を防止するため
に用いられている。
従来、このような高周波用電波吸収体としては例えば特
開昭55−36987号にみられるように、フエライトとカー
ボンブラツクを用いるものがあるが、この電波吸収体は
薄膜が可能とはいえ、なお2.5mm程度の厚みを必要とす
るものであり、橋梁等の構造物の死荷重に影響する単位
面積当りの重量の面で更に小さい薄膜型のものが望まれ
ている。
開昭55−36987号にみられるように、フエライトとカー
ボンブラツクを用いるものがあるが、この電波吸収体は
薄膜が可能とはいえ、なお2.5mm程度の厚みを必要とす
るものであり、橋梁等の構造物の死荷重に影響する単位
面積当りの重量の面で更に小さい薄膜型のものが望まれ
ている。
また、特開昭62−109866号および特開昭62−111499号に
みられるように、電波吸収体としてグラフアイトを用い
るものがあるが、これらは、薄膜で形成させることが可
能であつても使用されるグラフアイトの粒度が100〜600
メツシユ(目開き径で149μmより小さい粒子)のもの
であり、電磁反射損失率が7dBと低いものであるため橋
梁等の構造物による反射障害防止(20dB以上が必要)に
供することのできる電波吸収体にはなり得ないものであ
る。
みられるように、電波吸収体としてグラフアイトを用い
るものがあるが、これらは、薄膜で形成させることが可
能であつても使用されるグラフアイトの粒度が100〜600
メツシユ(目開き径で149μmより小さい粒子)のもの
であり、電磁反射損失率が7dBと低いものであるため橋
梁等の構造物による反射障害防止(20dB以上が必要)に
供することのできる電波吸収体にはなり得ないものであ
る。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記した従来技術の問題点である電波吸収体
皮膜の薄膜化(0.9〜1.1mm)と、薄膜においても特に9
〜10G Hzの周波数の電波を高度に吸収し得る電波吸収体
皮膜を形成する方法およびそれに用いる電波吸収体組成
物を提供することを目的としてなされたものである。
皮膜の薄膜化(0.9〜1.1mm)と、薄膜においても特に9
〜10G Hzの周波数の電波を高度に吸収し得る電波吸収体
皮膜を形成する方法およびそれに用いる電波吸収体組成
物を提供することを目的としてなされたものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは電波吸収体皮膜の薄膜化について鋭意研究
を重ねた結果、固定炭素含有率が大きく、特定の大粒径
でかつ特定のアスペクト比を有するグラフアイトの高い
導電性の作用による電波吸収性能を利用すれば、薄膜に
おいても所期の電波吸収性能が得られることを見い出
し、この知見に基づいて本発明をなすに至つた。
を重ねた結果、固定炭素含有率が大きく、特定の大粒径
でかつ特定のアスペクト比を有するグラフアイトの高い
導電性の作用による電波吸収性能を利用すれば、薄膜に
おいても所期の電波吸収性能が得られることを見い出
し、この知見に基づいて本発明をなすに至つた。
かくして、本発明に従えば構造物表面に電波吸収体組成
物を用いて薄膜型電波吸収体皮膜を形成する方法におい
て、該電波吸収体組成物として固定炭素含有率80%以
上、粒子径が200〜800μm、かつ粒子径の平均長径Lと
平均厚みDの比(アスペクト比)L/Dが50以上である鱗
片状グラフアイトを必須成分として含有する電波吸収体
組成物を用いることを特徴とする薄膜型電波吸収体皮膜
の形成方法が提供される。
物を用いて薄膜型電波吸収体皮膜を形成する方法におい
て、該電波吸収体組成物として固定炭素含有率80%以
上、粒子径が200〜800μm、かつ粒子径の平均長径Lと
平均厚みDの比(アスペクト比)L/Dが50以上である鱗
片状グラフアイトを必須成分として含有する電波吸収体
組成物を用いることを特徴とする薄膜型電波吸収体皮膜
の形成方法が提供される。
また、本発明に従えば、上記方法に好適に使用される新
規材料として、鱗片状グラフアイト5〜60重量部、合成
樹脂95〜40重量部からなり、前記鱗片状グラフアイトは
固定炭素含有率80%以上、粒子径が200〜800μm、かつ
粒子径の平均長径Lと平均厚みDの比(アスペクト比)
L/Dが50以上であることを特徴とする薄膜型電波吸収体
組成物が提供される。
規材料として、鱗片状グラフアイト5〜60重量部、合成
樹脂95〜40重量部からなり、前記鱗片状グラフアイトは
固定炭素含有率80%以上、粒子径が200〜800μm、かつ
粒子径の平均長径Lと平均厚みDの比(アスペクト比)
L/Dが50以上であることを特徴とする薄膜型電波吸収体
組成物が提供される。
本発明に使用するグラフアイトは、天然産品または人工
品等のグラフアイトのうち固定炭素含有率が高く鱗片状
のものが選ばれ、導電性がよく電波の波長に適応するた
めに粒子径は適度の範囲に大きく、かつアスペクト比の
大きいものがよい。すなわち、固定炭素含有率80%以
上、好適には85%以上のものが用いられる。また、粒子
径が200μm以上で800μm以下、さらに好適には300μ
m以上で500μm以下のものが用いられる。鱗片状のグ
ラフアイト片の厚みは0.1ないし10μmのものがよく、
さらに好ましくは0.5ないし1μmのものが用いられ
る。従つて、鱗片状のグラフアイトのアスペクト比は50
以上のものがよく、好適には200ないし800のものが用い
られる。
品等のグラフアイトのうち固定炭素含有率が高く鱗片状
のものが選ばれ、導電性がよく電波の波長に適応するた
めに粒子径は適度の範囲に大きく、かつアスペクト比の
大きいものがよい。すなわち、固定炭素含有率80%以
上、好適には85%以上のものが用いられる。また、粒子
径が200μm以上で800μm以下、さらに好適には300μ
m以上で500μm以下のものが用いられる。鱗片状のグ
ラフアイト片の厚みは0.1ないし10μmのものがよく、
さらに好ましくは0.5ないし1μmのものが用いられ
る。従つて、鱗片状のグラフアイトのアスペクト比は50
以上のものがよく、好適には200ないし800のものが用い
られる。
しかるに、グラフアイトの固定炭素含有率が80%未満の
もの、また、グラフアイトの粒子径が200μmに満たな
いものあるいは800μmを超えるものを用いると薄膜で
の電波吸収性能が低くなる。また、アスペクト比が50に
満たないものも同様に電波吸収性能が得られなくなるた
め不都合である。
もの、また、グラフアイトの粒子径が200μmに満たな
いものあるいは800μmを超えるものを用いると薄膜で
の電波吸収性能が低くなる。また、アスペクト比が50に
満たないものも同様に電波吸収性能が得られなくなるた
め不都合である。
本発明においてグラフアイトの分散媒として使用する合
成樹脂は、有機重合体もしくは重合可能な単量体のいず
れも用いることができる。合成樹脂の例としては、フエ
ノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂およびポリエチレン、ポリプロピレン、ナイ
ロン、塩化ビニル、熱可塑ポリエステル等の熱可塑性樹
脂およびアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、スチレン、ブタジエン等の重合可能な単量体または
低重合体等があげられ、具体的には電波吸収体の使用用
途により上記の中から選択すればよいが、分散方法、施
行方法ら等を考え合せると好ましくは常温で液体であ
り、重合または硬化が可能な樹脂がよい。
成樹脂は、有機重合体もしくは重合可能な単量体のいず
れも用いることができる。合成樹脂の例としては、フエ
ノール樹脂、ユリア樹脂、エポキシ樹脂、不飽和ポリエ
ステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂およびポリエチレン、ポリプロピレン、ナイ
ロン、塩化ビニル、熱可塑ポリエステル等の熱可塑性樹
脂およびアクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル
類、スチレン、ブタジエン等の重合可能な単量体または
低重合体等があげられ、具体的には電波吸収体の使用用
途により上記の中から選択すればよいが、分散方法、施
行方法ら等を考え合せると好ましくは常温で液体であ
り、重合または硬化が可能な樹脂がよい。
前記した合成樹脂の中でも、液状のビスフエノール型エ
ポキシ樹脂と液状のポリアミド硬化剤の組合わせからな
るものは、優れた防錆性能も付与され特に好適なもので
ある。
ポキシ樹脂と液状のポリアミド硬化剤の組合わせからな
るものは、優れた防錆性能も付与され特に好適なもので
ある。
本発明の電波吸収体組成物における鱗片状グラフアイト
と合成樹脂の配合比は、前者が5〜60重量部(好適には
20〜50重量部)に対して後者が95〜40重量部(好適には
80〜50重量部)の割合いで、両者の合計が100重量部に
なるように配合される。グラフアイトの配合量が前記し
た範囲より少ないと所望の電波吸収性能が得られず、他
方、多くなりすぎると、すなわち合成樹脂成分の量が少
なくなると皮膜形成が困難になり、また、不完全に形成
した皮膜の耐久性も乏しくなる。
と合成樹脂の配合比は、前者が5〜60重量部(好適には
20〜50重量部)に対して後者が95〜40重量部(好適には
80〜50重量部)の割合いで、両者の合計が100重量部に
なるように配合される。グラフアイトの配合量が前記し
た範囲より少ないと所望の電波吸収性能が得られず、他
方、多くなりすぎると、すなわち合成樹脂成分の量が少
なくなると皮膜形成が困難になり、また、不完全に形成
した皮膜の耐久性も乏しくなる。
本発明の組成物の分散方法は、通常の分散機によつて分
散でき、必要により溶剤やその他の添加剤を加えること
ができる。
散でき、必要により溶剤やその他の添加剤を加えること
ができる。
本発明の電波吸収体組成物を用いた電波吸収体皮膜の形
成は、該組成物を直接構造物に塗付することによつて、
もしくは該組成物を予めシート状に作成して構造物に貼
付けすることによつて行われる。
成は、該組成物を直接構造物に塗付することによつて、
もしくは該組成物を予めシート状に作成して構造物に貼
付けすることによつて行われる。
前者の構造物への塗付方法としては、ヘラまたはハケを
用いて所定量を均一に塗り付ける方法、一定厚みの合成
樹脂、ガラス繊維もしくは金属製のラス類を用いてヘラ
で均一に塗り付ける方法、エアレススプレー塗装してウ
エツトフイルムゲージを用いて厚さを調整する方法、離
型板上にヘラを用いて所定量を均一に塗り付け、硬化後
接着剤を用いて貼付けする方法等が用いられる。
用いて所定量を均一に塗り付ける方法、一定厚みの合成
樹脂、ガラス繊維もしくは金属製のラス類を用いてヘラ
で均一に塗り付ける方法、エアレススプレー塗装してウ
エツトフイルムゲージを用いて厚さを調整する方法、離
型板上にヘラを用いて所定量を均一に塗り付け、硬化後
接着剤を用いて貼付けする方法等が用いられる。
また、後者のシート状にして貼付けする方法は、電波吸
収体組成物を撹拌機で混合し、このものを押出機により
一定の厚さのシートに加工し、このシートを構造物に接
着剤を用いて貼付けすることによつて行われる。
収体組成物を撹拌機で混合し、このものを押出機により
一定の厚さのシートに加工し、このシートを構造物に接
着剤を用いて貼付けすることによつて行われる。
本発明の方法が適用される構造物は、特に限定されるも
のではなく、海上等の構造物(橋梁など)に限らず、ビ
ルデイング等の陸上構造物も含まれる。
のではなく、海上等の構造物(橋梁など)に限らず、ビ
ルデイング等の陸上構造物も含まれる。
(作用) 本発明による電波吸収体組成物は比重を約1.5以下で実
現することが可能であり、かつその利用時の厚さも1.1m
m以下で実現できるために、施工する対象構造物の死荷
重を低減でき、敷設が容易であり実用上多大な利点をも
たらす。さらに固定炭素含有量が大きく適度に粒子径が
大きくアスペクト比も大きいグラフアイトを利用するこ
とにより反射損失20dB以上の特性を得ることができるも
のである。
現することが可能であり、かつその利用時の厚さも1.1m
m以下で実現できるために、施工する対象構造物の死荷
重を低減でき、敷設が容易であり実用上多大な利点をも
たらす。さらに固定炭素含有量が大きく適度に粒子径が
大きくアスペクト比も大きいグラフアイトを利用するこ
とにより反射損失20dB以上の特性を得ることができるも
のである。
実施例 以下、本発明をその好ましい実施例と、比較例との対比
においてさらに詳細に説明する。
においてさらに詳細に説明する。
実施例1 鱗片状グラフアイト(固定炭素含有量90%、平均粒子径
500μm、アスペクト比500)を表1に示した配合部数
(重量部、以下同じ)でエポキシ樹脂に混合し、ペイン
トミルで10分間分散し、ベースとした。得られたベース
にポリアミド樹脂硬化剤を表1に示した割合いで混合
し、220×220×3.2mmのサンドブラスト鋼板にヘラを使
つて均一に厚さ0.9mmに塗付した。塗板を20℃で2日間
放置して乾燥硬化させ、薄膜型電波吸収体皮膜を得た。
作成した試験板について、その電波吸収性能を8〜13G
Hzについて評価した結果を図1に示す。9.5G Hzに鋭い
吸収ピークにある特性を示し、このときのピーク反射損
失40dBは電波エネルギーの99.9%以上が吸収されたこと
を示す。この組成物の比重は1.37であり、単位面積当り
の重量は1.23kg/m2である。比較例1に示した電波吸収
体皮膜の単位面積当りの重量4.85kg/m2に比べ約75%の
軽量化が可能であつた。
500μm、アスペクト比500)を表1に示した配合部数
(重量部、以下同じ)でエポキシ樹脂に混合し、ペイン
トミルで10分間分散し、ベースとした。得られたベース
にポリアミド樹脂硬化剤を表1に示した割合いで混合
し、220×220×3.2mmのサンドブラスト鋼板にヘラを使
つて均一に厚さ0.9mmに塗付した。塗板を20℃で2日間
放置して乾燥硬化させ、薄膜型電波吸収体皮膜を得た。
作成した試験板について、その電波吸収性能を8〜13G
Hzについて評価した結果を図1に示す。9.5G Hzに鋭い
吸収ピークにある特性を示し、このときのピーク反射損
失40dBは電波エネルギーの99.9%以上が吸収されたこと
を示す。この組成物の比重は1.37であり、単位面積当り
の重量は1.23kg/m2である。比較例1に示した電波吸収
体皮膜の単位面積当りの重量4.85kg/m2に比べ約75%の
軽量化が可能であつた。
実施例2 実施例1に示した鱗片状グラフアイトを表2に示した配
合部数で液状ポリブタジエンに混合し、実施例1に示し
た方法で分散し、ベースとした。得られたベースにイソ
シアネート硬化剤を表2に示した割合いで混合し、一定
厚みの合成樹脂製の網を実施例1と同じ鋼板上に敷きヘ
ラを用いて1.1の厚さに均一に塗付した。実施例1と同
様に乾燥硬化させ、電波吸収体皮膜を得た。作成した試
験板について、実施例1と同様に電波吸収性能を評価し
た結果を図2に示した。9.6G Hzに鋭い吸収ピークのあ
る特性を示し、このときのピーク反射損失は40dBであつ
た。
合部数で液状ポリブタジエンに混合し、実施例1に示し
た方法で分散し、ベースとした。得られたベースにイソ
シアネート硬化剤を表2に示した割合いで混合し、一定
厚みの合成樹脂製の網を実施例1と同じ鋼板上に敷きヘ
ラを用いて1.1の厚さに均一に塗付した。実施例1と同
様に乾燥硬化させ、電波吸収体皮膜を得た。作成した試
験板について、実施例1と同様に電波吸収性能を評価し
た結果を図2に示した。9.6G Hzに鋭い吸収ピークのあ
る特性を示し、このときのピーク反射損失は40dBであつ
た。
この皮膜の単位面積当りの重量は1.46kg/m2であり、比
較例1に示す電波吸収体皮膜の場合に比べ約70%の軽量
化が可能であつた。
較例1に示す電波吸収体皮膜の場合に比べ約70%の軽量
化が可能であつた。
実施例3 実施例1に示した鱗片状グラフアイトを表3に示した配
合部数で不飽和ポリエステル樹脂に混合し、実施例1に
示した方法で分散し、ベースとした。得られたベースに
硬化剤を表3に示した割合いで混合し、離形板上にヘラ
を用いて厚さ1.0mmに均一に塗付した。実施例1の方法
と同様に乾燥硬化した電波吸収体皮膜を離形板から取り
はずし、実施例1と同じ鋼板にエポキシ樹脂接着剤を用
いて貼り付けた。作成した試験板について実施例1と同
様に電波吸収性能を評価した結果を図3に示した。9.5G
Hzに鋭い吸収ピークのある特性を示し、このときのピ
ーク反射損失は40dBであつた。この組成物の比重は1.40
であり、厚さ1.0mmとした場合の単位面積当りの重量は
1.40kg/m2であり、比較例1に示す電波吸収体皮膜の場
合に比べ約71%の軽量化が可能であつた。
合部数で不飽和ポリエステル樹脂に混合し、実施例1に
示した方法で分散し、ベースとした。得られたベースに
硬化剤を表3に示した割合いで混合し、離形板上にヘラ
を用いて厚さ1.0mmに均一に塗付した。実施例1の方法
と同様に乾燥硬化した電波吸収体皮膜を離形板から取り
はずし、実施例1と同じ鋼板にエポキシ樹脂接着剤を用
いて貼り付けた。作成した試験板について実施例1と同
様に電波吸収性能を評価した結果を図3に示した。9.5G
Hzに鋭い吸収ピークのある特性を示し、このときのピ
ーク反射損失は40dBであつた。この組成物の比重は1.40
であり、厚さ1.0mmとした場合の単位面積当りの重量は
1.40kg/m2であり、比較例1に示す電波吸収体皮膜の場
合に比べ約71%の軽量化が可能であつた。
実施例4 鱗片状グラフアイト(固定炭素含有量85%、平均粒子径
200μm、アスペクト比500)を表4に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表4に示した割合いで混合し、実施例1と同じ鋼
板にエアレススプレー塗りし、ウエツトフイルムゲージ
を用いて厚みを測定しながら1.1mmに均一に塗付した。
実施例1と同様に乾燥硬化し、電波吸収性能を評価した
結果を図4に示した。9.0G Hzに鋭い吸収ピークにある
特性を示し、このときのピーク反射損失は30dBであつ
た。この組成物の比重は1.27であり、厚さ1.1mmとした
場合の単位面積当りの重量は1.39kg/m2であり、比較例
1に示す電波吸収体皮膜の場合に比べ約71%の軽量化が
可能であつた。
200μm、アスペクト比500)を表4に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表4に示した割合いで混合し、実施例1と同じ鋼
板にエアレススプレー塗りし、ウエツトフイルムゲージ
を用いて厚みを測定しながら1.1mmに均一に塗付した。
実施例1と同様に乾燥硬化し、電波吸収性能を評価した
結果を図4に示した。9.0G Hzに鋭い吸収ピークにある
特性を示し、このときのピーク反射損失は30dBであつ
た。この組成物の比重は1.27であり、厚さ1.1mmとした
場合の単位面積当りの重量は1.39kg/m2であり、比較例
1に示す電波吸収体皮膜の場合に比べ約71%の軽量化が
可能であつた。
実施例5 鱗片状グラフアイト(固定炭素含有量95%、平均粒子径
700μm、アスペクト比700)を表5に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表5に示す割合いで混合し、実施例1と同様にし
て厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化し電波吸収性能を評価
した結果を図5に示した。10.0G Hzに鋭い吸収ピークの
ある特性を示し、このときのピーク反射損失は30dBであ
つた。この組成物の比重は1.30であり、厚さ1.1mmとし
た場合の単位面積当りの重量は1.43kg/m2であり、比較
例1に示す電波吸収体皮膜の場合に比べ約71%の軽量化
が可能であつた。
700μm、アスペクト比700)を表5に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表5に示す割合いで混合し、実施例1と同様にし
て厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化し電波吸収性能を評価
した結果を図5に示した。10.0G Hzに鋭い吸収ピークの
ある特性を示し、このときのピーク反射損失は30dBであ
つた。この組成物の比重は1.30であり、厚さ1.1mmとし
た場合の単位面積当りの重量は1.43kg/m2であり、比較
例1に示す電波吸収体皮膜の場合に比べ約71%の軽量化
が可能であつた。
比較例1 表6に示した配合部数でエポキシ樹脂に副生フエライト
および導電性カーボンブラツクを混合し、実施例1に示
した方法で分散し、ベースとした。得られたベースにポ
リアミド樹脂硬化剤を表6に示す割合いで混合し、実施
例1と同様にして厚さ2.5mmに塗付し、乾燥硬化して電
波吸収性能を評価した結果を図6に示した。この組成物
の比重は1.94であり、厚さ2.5mmとした場合の単位面積
当りの重量は4.85kg/m2であつた。
および導電性カーボンブラツクを混合し、実施例1に示
した方法で分散し、ベースとした。得られたベースにポ
リアミド樹脂硬化剤を表6に示す割合いで混合し、実施
例1と同様にして厚さ2.5mmに塗付し、乾燥硬化して電
波吸収性能を評価した結果を図6に示した。この組成物
の比重は1.94であり、厚さ2.5mmとした場合の単位面積
当りの重量は4.85kg/m2であつた。
比較例2 鱗片状グラフアイト(固定炭素含有量60%、平均粒子径
500μm、アスペクト比500)を表7に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表7に示す割合いで混合し、実施例1と同様の方
法で厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化して電波吸収性能を
評価した結果を図7に示した。吸収ピークのない全体に
反射損失の低い電波吸収特性を示した。
500μm、アスペクト比500)を表7に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表7に示す割合いで混合し、実施例1と同様の方
法で厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化して電波吸収性能を
評価した結果を図7に示した。吸収ピークのない全体に
反射損失の低い電波吸収特性を示した。
比較例3 鱗片状グラフアイト(固定炭素含有量99%、平均粒子径
100μm、アスペクト比100)を表8に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表8に示す割合いで混合し、実施例1と同様の方
法で厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化して電波吸収性能を
評価した結果を図8に示した。吸収ピークのない全体に
反射損失の低い電波吸収特性を示した。
100μm、アスペクト比100)を表8に示した配合部数で
エポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散
し、ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬
化剤を表8に示す割合いで混合し、実施例1と同様の方
法で厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化して電波吸収性能を
評価した結果を図8に示した。吸収ピークのない全体に
反射損失の低い電波吸収特性を示した。
比較例4 塊状グラフアイト(固定炭素含有量99%、平均粒子径40
0μm、アスペクト比10)を表9に示した配合部数でエ
ポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散し、
ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬化剤
を表9に示す割合いで混合し、実施例1と同様の方法で
厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化して電波吸収性能を評価
した結果を図9に示した。吸収ピークのない全体に反射
損失の低い電波吸収特性を示した。
0μm、アスペクト比10)を表9に示した配合部数でエ
ポキシ樹脂に混合し、実施例1に示した方法で分散し、
ベースとした。得られたベースにポリアミド樹脂硬化剤
を表9に示す割合いで混合し、実施例1と同様の方法で
厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化して電波吸収性能を評価
した結果を図9に示した。吸収ピークのない全体に反射
損失の低い電波吸収特性を示した。
比較例5 雲母粉(平均粒子径500μm、アスペクト比500)を表10
に示した配合部数でエポキシ樹脂に混合し、実施例1に
示した方法で分散し、ベースとした。得られたベースに
ポリアミド樹脂硬化剤を表10に示す割合いで混合し、実
施例1と同様の方法で厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化し
て電波吸収性能を評価した結果を図10に示した。吸収ピ
ークのない全体に反射損失の低い電波吸収特性を示し
た。
に示した配合部数でエポキシ樹脂に混合し、実施例1に
示した方法で分散し、ベースとした。得られたベースに
ポリアミド樹脂硬化剤を表10に示す割合いで混合し、実
施例1と同様の方法で厚さ1.1mmに塗付し、乾燥硬化し
て電波吸収性能を評価した結果を図10に示した。吸収ピ
ークのない全体に反射損失の低い電波吸収特性を示し
た。
(発明の効果) 本発明によつて形成される電波吸収体皮膜は軽量(比重
が小さい)にしてかつ薄膜で実現でき、特に9〜10G Hz
の周波数の電波を高度に吸収できるものである。そし
て、橋梁等に広面積にわたつて塗付もしくは貼付けして
電波吸収体皮膜を設けるに当たつては、死荷重の低減、
取付けの容易さ、脱落の恐れがないこと、経費を安くで
きること等の種々の利点をもたらすことができる。
が小さい)にしてかつ薄膜で実現でき、特に9〜10G Hz
の周波数の電波を高度に吸収できるものである。そし
て、橋梁等に広面積にわたつて塗付もしくは貼付けして
電波吸収体皮膜を設けるに当たつては、死荷重の低減、
取付けの容易さ、脱落の恐れがないこと、経費を安くで
きること等の種々の利点をもたらすことができる。
第1図ないし第5図は、それぞれ本発明の実施例1ない
し実施例5による電波吸収体皮膜の反射損失特性を示す
図、第6図ないし第10図は、それぞれ比較例1ないし比
較例5による反射損失特性を示す図である。
し実施例5による電波吸収体皮膜の反射損失特性を示す
図、第6図ないし第10図は、それぞれ比較例1ないし比
較例5による反射損失特性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 葭内 暁 東京都港区三田1丁目4番28号 日本電気 環境エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 白井 健三 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 中家 俊和 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】構造物表面に電波吸収体組成物を用いて薄
膜型電波吸収体皮膜を形成する方法において、該電波吸
収体組成物として固定炭素含有率80%以上、粒子径が20
0〜800μm、かつ粒子径の平均長径Lと平均厚みD(ア
スペクト比)L/Dが50以上である鱗片状グラフアイトを
必須成分として含有する電波吸収体組成物を用いること
を特徴とする薄膜型電波吸収体皮膜の形成方法。 - 【請求項2】鱗片状グラフアイト5〜60重量部、合成樹
脂95〜40重量部からなり、前記鱗片状グラフアイトは固
定炭素含有率80%以上、粒子径が200〜800μm、かつ粒
子径の平均長径Lと平均厚みDの比(アスペクト比)L/
Dが50以上であることを特徴とする薄膜型電波吸収体組
成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5496688A JPH0750837B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 電波吸収体皮膜の形成方法および電波吸収体組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5496688A JPH0750837B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 電波吸収体皮膜の形成方法および電波吸収体組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01230299A JPH01230299A (ja) | 1989-09-13 |
| JPH0750837B2 true JPH0750837B2 (ja) | 1995-05-31 |
Family
ID=12985400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5496688A Expired - Lifetime JPH0750837B2 (ja) | 1988-03-10 | 1988-03-10 | 電波吸収体皮膜の形成方法および電波吸収体組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0750837B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10597508B2 (en) | 2012-12-03 | 2020-03-24 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Electromagnetic wave shielding material and layered body for electromagnetic wave shielding |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1314760A4 (en) * | 2000-08-29 | 2004-11-10 | Otsuka Chemical Co Ltd | RESIN COMPOSITION, MOLDED OBJECT MANUFACTURED FROM SUCH A COMPOSITION AND USE THEREOF |
| JP4266204B2 (ja) * | 2003-03-20 | 2009-05-20 | 日本無機株式会社 | 電磁波吸収材およびその製造方法 |
| JP5043082B2 (ja) * | 2003-04-18 | 2012-10-10 | ニッタ株式会社 | 電磁波吸収材料 |
| JP2011249614A (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-08 | Nitto Denko Corp | 誘電体シート及びその製造方法、並びに、電磁波吸収体 |
| JP6460318B2 (ja) * | 2014-12-19 | 2019-01-30 | 日立化成株式会社 | レーダー波反射用樹脂組成物及びレーダー波反射構造物 |
-
1988
- 1988-03-10 JP JP5496688A patent/JPH0750837B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10597508B2 (en) | 2012-12-03 | 2020-03-24 | Sekisui Chemical Co., Ltd. | Electromagnetic wave shielding material and layered body for electromagnetic wave shielding |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01230299A (ja) | 1989-09-13 |
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