JPH07508986A - モリブデン含有触媒を用いてブタジエンをスチレンまたはエチルベンゼンまたはその両者に転化させる方法 - Google Patents

モリブデン含有触媒を用いてブタジエンをスチレンまたはエチルベンゼンまたはその両者に転化させる方法

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JPH07508986A JP6503301A JP50330194A JPH07508986A JP H07508986 A JPH07508986 A JP H07508986A JP 6503301 A JP6503301 A JP 6503301A JP 50330194 A JP50330194 A JP 50330194A JP H07508986 A JPH07508986 A JP H07508986A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 モリブデン含有性媒を用いてブタジェンをスチレンまたはエチルベンゼンまたは その両者に転化させる方法この発明は、不飽和炭化水素を芳香族化合物に転化さ せる方法に関する。
エチルベンゼンは重要な工業溶剤およびスチレンの前駆物質である。スチレンは 、ポリスチレンのようなポリマーの製造に主として用いられる主要工業薬品であ る。典型的には、スチレンはエチルベンゼンの脱水素によってつくられる。エチ ルベンゼンおよびスチレンの両者は、種々の公知の触媒を用いる4−ビニルシク ロヘキセン(「VCH」)の接触脱水素環化によってつくることができる。スチ レンおよびエチルベンゼンの2段式製造方法も公知であり、この場合には、ブタ ジェンを二ュ化して、VCHをつくり、次いでVCHを接触芳香族化させる。
しかし、従来技術にはブタジェンから直接スチレンおよびエチルベンゼンを製造 する方法がない。さらにVCHの芳香族化法は、収率が低く、がっ、スチレンお よびエチルベンゼンから分離するのが極めて難しいキシレンのような副生物が多 二生成するという難点があった。
必要なことは、従来技術の問題点を軽減する新規のすぐれた効果的なエチルベン ゼンやスチレンのような芳香族炭化水素製造法である。必要なことは、また、ブ タジェンから直接芳香族炭化水素をつくり、それによって新規一段式芳番放炭化 水素製造法を提供する方法である。
この発明は、1つの点では、ブタジェンを含む供給原料流を、ブタジェンの少な くとも一部をエチルベンゼンまたはスチレンまたはその両者に転化させるのに効 果的な条件で、触媒と接触させ、なお触媒がシリカ、アルミナもしくはマグネシ ウム−アルミナ複合体より成る群から選ばれる担体上のモリブデン酸化物および 第1A族アルカリ金属助触媒、またはモリブデン酸化物、マグネシウム酸化物お よび第1A族アルカリ金属助触媒であり、さらに触媒中のモリブデン酸化物の酸 化状態か+6以下で、+4よりも商いことを特徴とするブタジェンがら芳香族化 合物を製造する方法である。
あるモリブデン含自触媒の(j在下での接触芳香族化によって、ブタジェンをエ チルベンゼンまたはスチレンまたはその両名に転化可能なことは公知である。
この発明にrイ効な第1の触媒は米国時π′[第4,973,791号に記載さ れている。概して触媒は、酸化マグネシウム(U体に担持されたモリブデン酸化 物およびカリウムより実質的になるということができる。米国特許第4.97’ 3.791号には、この第1の触媒は、酸素の少なくとも一部が不安定な、固体 不均一酸化物と述べである。これは、遊離形態の酸素が脂肪族炭化水素を酸化で きることを意味する。米国特許第4,973,791号に示されている酸化反応 によって、不安定な酸素か除去されてから、触媒はさらに消費される兆殻かあり 、11゛jの経つうちにその表面に炭素質残留物を何首させることがある。米国 持:′l′第4.973.791号は、該触媒が脂肪族炭化水素を酸化して、不 飽和脂肪族炭化水素とするのにイi効であると教示している。新軒な触媒中のモ リブデンの酸化状態は+6である。しかし、今では、モリブデンの酸化状態が+ 6以下−C1→−4よりも高い触媒を、VCHから主生成物としてスチレンを生 成させる反応に触媒として用いうろことが見出されている。
′22の適当な触媒は、担体成分および触媒成分を含むモリブデン酸塩触媒組成 物である。この触媒は係属中の米国特許第5.146,031号に開示されてい る。担体は酸化マグネシウムならびにアルミナ(八Ω203)およびアルミノ酸 マグネシウムスピネル(MgAΩ203)より成る群から選ばれる少なくとも】 つの酸化アルミニウムを含有する。担体は、MgO/AΩ203の重量比が03 0から40までの範囲内で、表面積が少なくとも25rrf/gである。触媒成 分は、実質的にモリブデン酸化物、マグネシウム酸化物、および促進量のアルカ リ金属助触媒より成る。場合により、触媒はノ・ナジウム酸化物を含むことがで きる。第2のモリブデン酸塩触媒組成1?り中のモリブデンの酸化状態は+6以 下で、+4よりも高い。
酸化アルミニウムは触媒粒子に、土に硬度および耐摩耗性を付与し、したかっで 触qH(1流動層または輸送反応器で用いるのか適当かししれない。後述するよ うに、α−1β−およびγ−アルミナ、ヘーマイトアルミナ、水性コロイドシリ カ、正規組成の八ρ (OH) 3のような水和アルミナ、ならびに、アルミニ ウムアルコキシドを含む任意の酸化アルミニウム源が好ましい。アルミン酸マグ ネシウムおよびオキシ水酸化アルミニウムマグネシウム(magnesium  alumlnat。
hydroχjdes) も適当な酸化アルミニウム源である。酸化マグネシウ ムは2つの役割りを働く。すなわち、第1は、触媒成分の担体としてであり、第 2は、アルミナおよび他の残留酸性部位の酸性を中和する塩り性触媒成分として である。触媒は塩基性であるのが極めて望ましいのは、塩基性が生成物の脱むを 速めるからである。任意の酸化マグネシウム源が二′r容できるが、MgOおよ びM g (OH) 2が好ましい。酸化モリブデン源は、たとえばM o O a 。
(NH4)6Mo70244H2oおよび(NH4)2Moo4を含む任意の源 が許−ダてきる。酸化モリブデンは、またモリブデンカルボニル、たとえばM  o (CO) eのような前駆物質モリブデン化合物から得ることもできる。酸 化モリブデン源は式(NH4) 6に1o70..44H20で表わされるヘプ タモリブデン酸アンモニウムか好ましい。アルカリ金属助触媒は触媒の塩基性を 高め、それによってこの発明の方法において高度不飽+n物の選択性を高めるよ うに働く。アルカリ金属助触媒は第2A族金属化合物である。触媒の性能を大幅 に変えさえしなければ、触媒中に少量の他の元素を存在させることができる。
担体成分かスピネル(MgAN 204)相を含有できることは注目に値する。
担体成分中のスピネルの重量比はOパーセントから100パーセントにわたるこ とができる。
典型的には、触媒の調製は酸化マグネシウムおよび酸化アルミニウム成分を混合 して、他の触媒成分の担体をつくることから始まる。該成分の任意の混合方法か 適当であるか、好ましい3つの方法がある。第1の方法は、予備成形したスピネ ル(MgAN 204)に、もしも、塩が、が焼すると、酸化マグネシウムに転 化しうるちのてありさえすれば、硝酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マ グネシウム、酢酸マグネシウム等のような溶解可能なマグネシウム塩を含をする 溶液を含浸させ、その後含浸させたスピネルをか焼することを含む。マグネシア 対アルミン酸マグネシウムの重量比は都合の好いことにマグネンア対アルミナの 重量比として表わすことかできる。この比は触媒組成物の性能にとって重要であ って、あとて、別に論することにする。か焼の7H度は典型的には400”Cか ら1200℃、好ましくは450℃から900℃、より好ましくは500℃から 700℃にわたる。か焼は、触媒酸う)の1!J体として機能しうる融合複合体 を形成するだけの時間、ただし少なくとも0.5時間の間行う。
第2の方法は、予備成形したアルミナに、前述のような溶解可能なマグネシウム 塩の溶液を含浸させることを含む。予備成形したアルミナは、ここでは、α−。
β−およびγ−アルミナならびにベーマイトアルミナが典型的な例である無水ま たは水和アルミナ固形物と定義する。マグネシア対アルミナMgo/Ag2O3 の重量比は重要なパラメータであって、詳細に後述する。か焼の温度は典型的に は400℃から1200℃、好ましくは450℃から900℃、より好ましくは 500℃から700℃に及ぶ。か焼は、触媒成分の111体として機能しつる融 合または硬化複合体を成形するだけの時間の間行う。典型的には、か焼は少なく とも0.5時間行う。か焼の間、アルミナおよびマグネシアの一部は化学的に結 合して、マグネシアおよびアルミナのドメインの間に密に混在するスピネル相M  g A 4720 aを生成することができる。
担体を調製する第3の方法は、コロイドアルミナを酸化マグネシウムに加え、さ らに得られた混合物をマグネシウム−アルミナ担体を調製するのに必要な条件で 乾燥することを含む。コロイドアルミナは水和酸化アルミニウムの酸性水性懸濁 液であって、その粒子の表面積は容積に比してはるかに大きいので、粒子は重力 によって沈降することがない。マグネシア対アルミナの最終ff1ffk比が後 で明記する範囲内に入るように、かなりの量のコロイドアルミナ懸濁液をマグネ シアに加える。コロイドアルミナおよびマグネシア混合物のpHは9である。混 合物を、エージングおよび蒸発、噴霧乾燥、フラッシュ乾燥、トンネル乾燥、ド ラム乾燥等を含む種々の方法の1って乾燥する。1つの好ましい方法は、混合物 を熱板上または同等の加熱手段でエージングし、さらに蒸発させて、濃厚なゲル とし、最後に硬い固形塊とし、それをわ)砕して、ふるい分け、所望の粒径とす る。エージングし、さらに蒸発させる方法の温度は溶剤系に適合する任意の温度 である。好ましい溶剤系は水であるので、その温度は30°Cから100℃まで の範囲内にある。該温度は50℃から90℃までの範囲内にあるのが好ましく、 60℃から80℃までの範囲内にあるのがさらに好ましい。エージングに必要な 時間はゲルの;によって異なり、硬い固形塊状物が11ノられるだけの時間であ る。
工業的規模の用途では、先のように調製したマグネシアおよびコロイドアルミナ を含有する混合物はエージングさせるよりも噴霧乾燥させる方が好ましい。流動 層反応器で用いるのに適する触媒粒子をつくるのに通常使用される噴霧乾燥装置 を用いることができる。たとえば、N1ro Atomizer 5−12.5 −R/N噴霧乾燥装置が好ましい。そのような装置は入口および出口の温度を調 節する手段を有している。典型的には、噴霧乾燥で得られる粉末粒子は直径が1 0μmから250μmに及ぶ球形であってすぐれた流動性を示す。
エージングまたは噴霧乾燥で得られる粉末をか焼して、実質的にマグネシアなら びにアルミナ、および場合によりスピネル相のアルミン酸マグネシウムより成る 複合体担体がi5られる。か焼は、アルミナおよびマグネシアを融合させて硬質 塊とするのに必要な条件で行う。一般に、か焼は400℃から1200℃までの 範囲内の温度で行う。か焼温度はより好ましくは450℃から900℃、もっと も好ましくは500°Cから700℃の範囲にある。概して、か焼時間はか焼す る物質の量によって異なるが、少なくとも0.5時間は継続する。
第2の触媒の担体成分は、十分な硬度および塩活性を有する担体が得られさえす れば、マグネシア対アルミナの任意のff1n比を有する。スピネル相は、Mg Ag204という全く異なった組成物として存在するけれども、MgO/Ag2 O3のff1ffi比が依然として計算できることに注意を促したい。概して、 MgO/Ag2o3の重量比ハ0. 1カら9,0ノ範囲に維持されるが、0. 3から4.0の範囲の比が好ましい。さらに好ましいのは0.3から2.0の範 囲にある重;比である。もっとも好ましいのは0.38から0.80の範囲にあ るff1ffi比である。好ましい比の上限を超えると、たぶんマグネシアの量 が多過ぎて、触媒は耐摩耗性および靭性に欠けるであろう。
第2の触媒の担体成分は、さらに表面積が特徴である。典型的には、表面積は少 なくとも25rrr/gである。表面積は35rd/rrより大きいのが好まし く、50rd/、より大きいのがより好ましい。表面積は50+d/gないし2 5Or&/gがさらにより好ましく、80n/gないし170rrr/gがもっ とも好ましい。
小表面積は概して低触媒活性と関連性かあり、一方、大表面積は概して高触媒活 性と関連性があるということは当業者間では周知のことである。この発明の第2 の触媒組成物は大表面積のみならず、また高触媒活性をも示す。
担体成分の調製後、酸化モリブデン、アルカリ金属助触媒、および場合によりに 述べた適当な範囲に調整しさえすれば、それ以上の酸化マグネシウムを加える8 飲はさらにない。一般に、所ヨ!瓜の酸化モリブデンまたは前駆物質化合物、た とえばヘプタモリブデン酸アンモニウムまたはモリブデンカルボニルを溶剤に溶 かして溶液をつくる。モリブデン化合物はへブタモリブデン酸アンモニウムが好 ましく、溶剤は水が好ましい。該溶液を先に調製した担体複合体と接触させ、得 られたスラリーを乾燥して、溶剤を除去する。溶液が水性の場合には、乾燥は7 0℃から120℃の温度のオーブン中で行う。乾燥したスラリーはさらに、が焼 して、酸化アルミニウム、酸化マグネシウムおよび酸化モリブデンを含有する触 媒として活性な組成物とする。か焼は、典型的には300℃から900℃の温度 で、0.5ないし24時間の間実施する。か焼は、好ましくは500℃から80 0℃、より好ましくは550℃から650℃の温度で行う。あるいはまた、乾燥 したスラリーを、この発明の触媒調製法において、先行のか焼を行わずに、直接 使用することができる。モリブデン前駆物質は300℃で酸化モリブデンに転化 することができ、また触媒層は300℃を上回る温度に加熱されるので、乾燥し た組成物はその場で触媒として活性な酸化アルミニウムー酸化マグネシウム−酸 化モリブデン混合物に転化する。
第2の触媒組成物は、通常、以下に示す酸化マグネシウム、モリブデン酸マグネ シウム、アルミン酸マグネシウムスピネル、およびアルミナの1つ以上に固有の X線回折ピークを示す。か焼した固形物の元素91斤の結果は、M o O3が 3重−06から50重重二にわたり、MgOか90重重二から10重量%にわた り、残りがアルミナである組成物が示される。組成物は、MoO3が10重量% から30重量Ooにわたり、かつ〜IgOか60重足%から20重重二にわたる のが好ましく、N1003が12ffi二96から25エニ9乙にわたり、かつ MgOが40重量%から25 ’fi Q ’、 6にわたるのかさらに好まし い。
前記第2の担持触媒には促進量の少なくとも1つのアルカリ金属助触媒を添加す ることが必要である。このような助触媒は典型的には、この発明の方法において 、エチルベンゼンまたはスチレンへの選択率を高めるだけの塩基性を有するリチ ウム、ナI・リウム、カリウム、ルビジウム、セシウムまたはフランシウムの化 合物である。適当な化合物にはアルカリ金属の酸化物、水酸化物および炭酸塩が ある。加熱すると分解して酸化物となる化合物、たとえばアルカリ金属酢酸塩ま たはンユウ酸塩も適当である。典型的には、アルカリ金属ハロゲン化物およびア ルカリ金属ケイ酸塩は月越性が低いために、好ましくないけれども、さらに、好 ましいアルカリ金属塩類を見出すことができる。アルカリ金属助触媒はアルカリ 金属酸化物、水酸化物、炭酸塩、酢酸塩、またはシニウ酸塩が好ましい。アルカ リ金属助触媒はカリウムまたはセシウムの酸化物もしくは水酸化物がより好まし い。アルカリ金属助触媒はカリウムの酸化物または水酸化物がもつとも好ましい 。
一般に、この発明の方法において生成物の選択性および生産性を高めるだけのア ルカリ金属助触媒の量が好ましい。典型的には、アルカリ金属水酸化物として= r算したアルカリ金属助触媒の瓜は、アルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物 およびモリブデン酸化物の総ff1ffiに対して0. 5ffi1%ないし5 ′重量%である。
アルカリ金属水酸化物として=1算したアルカリ金属助触媒の量は、マグネシウ ム酸化物、アルミニウム酸化物およびモリブデン酸化物の総重量に対して0.  1重−%ないし2重量%が好ましく、0. 3ffiE1%ないし1.5重量% がさらに好ましい。
アルカリ金属助触媒は、当業者にとっては公知の種々の方法でモリブデン酸塩触 媒に添加することができる。たとえば、Charles N、 5atterf lcldが11eterogeneous Catalysis in Pra ctice (McGrav−11ilI Book CoIIpan凵A N ew York。
1980年)第82〜83頁に述べたような周知の含浸法によって助触媒を適用 することかできる。この方法では、モリブデン含浸担体をアルカリ金属助触媒溶 液、たとえばアルカリ金属酸化物または水酸化物のメタノール溶液に浸漬させる 。アルカリ金属含浸(0体は、次に過剰の溶液を門出させ、オーブンで乾燥して 、残留溶剤を除き、さらに550℃から650℃の範囲のifでか焼する。もし くは、細孔をアルカリ金属酸化物または水酸化物溶液で満たすが、実質的に過剰 の液は用いないような初期湿潤度法(Incipient vctncss t cchnlquc)によってアルカリ金属助触媒を担体に含浸させることかでき る。このようにしてユ1−製した含浸担体も、オーブンで乾燥して、溶剤を除去 する。さらに別法として、モリブデン化合物をアルカリ金属化合物と同様の溶液 から含浸させることができる。
場合により、この発明のモリブデン酸塩触媒は、ある特定温度で触媒の7M性を 高めるように働く活性化剤を含むことができる。活性化剤は、選択率を著しく低 下させないのが好ましい。活性化剤により、反応を低温で行うことができ、しか も生成物の高選択率および高生産性が得られるのが好ましい。触媒に添加するの に適する活性化剤にはバナジウムの酸化物があり、v205が好ましい。一般に 、活性化剤を用いる場合には、その濃度は、触媒総1に対して、0.05ないし 10重ユバーセントである。活性化剤の濃度は0.1ないし5 ff1cmノ< −セントが好ましく、0.15ないし1.5Llパーセントがさらに好ましい。
活性化剤は10体およびか焼身前の酸化モリブデンスラリーに混合することがで きるか、または前記の含浸法によってか焼したアルミニウムーマグネシウム−モ リブデン酸化物に適用することができる。
この発明の実施に有効な第3の触媒は、硬いシリカマトリックスおよび触媒成分 を含む固体不均一触媒組成物である。シリカマトリ・ソクスは、BET表面積が Qか20rr?/gのガラス状シリカとみなすことができる。「ガラス状」とい う語は、X線回折(XRD)によりapl定し、シリカが無定形または無秩序の 相をなすことを意味する。さらに、シリカは、Ml定可能なミクロ細孔またはメ ソ細孔の密集を含まないことを意味する高密度相とみなすことができる。典型的 なミクロ細孔の大きさは4オングストロームから20オングストロームにわたり 、一方典型的なメソ細孔の大きさは20オングストロームから200オングスト ロームに及ぶ。しかし、この発明のシリカは、直径が500ないし4000オン グストロ一ム程度の大きな細孔を特徴とするマクロ細孔のランダム系を含んでい る。視覚的には、シリカの形態は海綿または不規則の蜂の巣の形態ともつとも良 く対比される。触媒成分はモリブデン酸化物およびマグネシウム酸化物を含み、 少なくとも一部はモリブデン酸マグネシウムとなって結合している。触媒成分は 、実質的にモリブデン酸化物およびマグネシウム酸化物より成るのが好まい)。
触媒成分(よ酸化モリブデンを含有する酸化マグネシウムの不連続ドメインとし て存在し、該ドメインはシリカマトリックス中に封入されている。触媒成分のド メインの大きさは0. 1ミクロメートルから500ミクロメートルに及ぶ。場 合により、触媒成分は、また、促進量のアルカリ金属および/またはバナジウム 酸化物を含むこともてきる。
この発明の第3の触媒中のシリカは不活性で硬質のマトリックスとして働き、そ れによって、流動層または輸送反応器で用いるのに適するように、触媒にすぐれ t:圧漬強さおよび耐摩耗性を与える。酸化マグネシウムは2つの役割りを演す る。すなわち、第1は酸化マグネシウムおよび酸化モリブデンを含む活性触媒成 分の担体としててあり、第2は塩基としてである。塩基性は操作中生成物の脱着 を促進すると考えられる。酸化モリブデンは、モリブデン酸マグネシウムの形で 、酸化マグネシウムと結合して、とくに、触媒活性に著しく寄与する。アルカリ 金属助触媒は触媒の塩基性を高めるように働べ。アルカリ金属助触媒は第1A族 金属化合物である。触媒の性能を著しく変えさえしなければ、触媒中に少量の他 の元素を存在させることができる。
この発明の第3の触媒組成物を調製する第1段階として、酸化マグネシウムを前 記シリカマトリックスの中に封入する。この調製にはある問題が提起される。
米国特許第3,678.144号はシリカの網状組織に捕捉されたある金属酸化 物を有するグラス状シリカ物体の調製法を教示している。該特許は酸化マグネシ ウムに関しては黙している。ところで、米国特許第3. 678.144号の方 法によるゲル化剤を育するケイ酸カリウム水溶液中に酸化マグネシウム粉末を混 入するとき、ケイ酸カリウム水溶液が酸化マグネシウムの表面に容易に吸収され て、シリカおよびケイ酸マグネシウムを生成することが見出された。得られた硬 質複合材料は、この発明の方法において、著しく劣る活性を示す。この低下した 活性は表面シリケートの存在に関連すると思われる。酸化マグネシウムとシリカ との間に良好な相分離が存在すれば、活性な酸化マグネシウム表面を維持するこ とが可能である。
酸化マグネシウムのドメインを封入させたガラス状シリカマトリックスを含む複 合+4$4の調製法は、(a)金属酸化物源を粘着剤で処理し、該金属酸化物は アルカリ金属シリケートと反応性のあるものから選ばれ、(b)処理した金属酸 化物源をアルカリ金属シリケート溶液に加え、(C)シリケートを11iThさ せて、BET表面積が仔か20rr?/にで、マクロ細孔の大きさが500オン グストロームから4000オングストロームに及ぶガラス状シリカマトリックス を含む複合材料を形成させ、該シリカマトリックスはその中に、粘着剤で処理し た金属酸化物のドメインを封入しており、さらに(d)粘む剤を除去し、かつ金 属酸化物源を金属酸化物に転化させるのに8霊な条件で、複合祠f−’lをか焼 することを含む。場合により、tS2含祠料は、mQi工捏(工程C)後および か焼工程(工程d)前に、アルカリ金属イオンi6度を低下させるために、アン モニウム塩でイオン交換させることができる。この調製法において、不活性化す る表面シリケートの生成を苫しく減少させるのが有利である。さらに、粘着剤を 用いない米国特許第3.678.144号の方法と比較すると、金属酸化物とシ リカとの間に良好な[目分離が存在する。
金属酸化物自体がアルカリ金属シリケートと反応性がありさえすれば、いかなる 金属酸化物源も複合材料の調製に適当である。第1IA族、第mA族、第rVA 族および第VA族の金属は適切な反応性酸化物をもたらす(族の呼称(第1IA 族、第1IIA族等)は以前のI UPACの勧告に従うものである)。金属は マグネシウム、チタン、ジルコニウムおよびニオブより成る群から選ぶのが好ま しい。金属はマグネシウムがさらに好ましい。酸化物自体に加えて、適当な酸化 物源には選ばれた金属のジヒドロキシト、ハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、酢酸 塩および炭酸塩かある。好ましい源には金属酸化物および水酸化物がある。金属 酸化物源はマグネシウム、チタン、ニオブまたはジルコニウムの酸化物もしくは 水酸化物がさらに一層好ましい。金属酸化物源はマグネシウム水酸化物またはマ グネシウム酸化物がもっとも好ましい。マグネシウム水酸化物の粒径が0.1μ mから250μm1こわtこるのもまt: h−効である。
粘着剤は、酸素または窒素を含をする複数の官能基を有する有機化合物である二 とかできる。粘着剤の例には、ポリオール、ポリカルボン酸、ポリ酸無水物、ポ リアミン、ポリアミド、ポリエステル、ポリエーテル、ならびにセルロース樹脂 およびデンプンのような池のポリヒドロキシル化合物かある。フェノール系すな わちフェノールホルムアルデヒド樹脂を基材とするポリマーも使用てきる。好ま しい粘る剤には、ポリビニルアルコールならびにポリアクリル酸およびポリメタ クリル酸またはその塩類がある。分子量が1000から500,000に及ぶポ リビニルアルコールがさらに好ましい。加水分解された酢酸基が75〜100? 6として入手可能な分子量が14,000から115,000に及ぶポリビニル アルコールがもっとも好ましい。
典型的には、粘る剤は、適当な溶剤に溶解して溶液とし、金属酸化物源を該溶液 に混合して、第2の溶液またはゲルまたはペーストとする。粘着剤および金属酸 化物源に対して不活性でありさえすれば、いかなる溶剤も受け入れられる。水は 好ましい溶剤であるが、アセトン、アルコール類および他の一般有機溶剤もまた 好ましい。溶剤中の粘着剤の濃度は通常、1重量パーセントから50ffij1 パーセントに及ぶ。金属酸化物源は、粘着剤を含有する溶液に、通常、烈しく撹 拌しながら、徐々に添加する。使用する粘着剤の二は、典型的には金属酸化物源 の重量の1ないし20重量パーセントに及ぶ。得られた溶液またはゲルまたはペ ーストは50ないし200℃にわたる温度で、溶剤を除去して、乾燥固形物を生 成するだけの間乾燥する。その後、固形物を粉砕して、ふるい分けて微粉末とす る。
この段階で、粉末の透過電子顕微鏡写真は、金属酸化物源の若干の粒子が粘着剤 層で被覆され、その厚さは通常0,1μmから1μmに及ぶことを示す。しかし 、他の粒子には被覆が認められず、その被覆は検出限度よりも薄く、恐らく厚さ が1単分子層程度と思われる。
金属酸化物源を粘着剤で処理後、処理した源をアルカリ金属シリケート水溶液に 混合して、シリケートを重合させる。適当なアルカリ金属シリケート溶液および 重合条件か米国特許第3,678,144号に示されており、したがって該特許 の関連部分をコ考資料として本明細書に記録する。たとえば、適当なアルカリ金 属シリケートにはケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウムおよびケイ酸カリウムがあ る。シリカを溶解状態に保つためには、アルカリ金属の濃度がpHが10よりも 大きい溶液を生成するだけの濃度でなければならない。アルカリ金属シリケート 溶液はケイ酸カリウム溶液か好ましく、8.3重量パーセントのに20および2 00重量パーセントのSiO2を含有し、残りは水である市販のケイ酸カリウム 溶液がさらに好ましい。場合により、アルカリ金属シリケート溶液とともにコロ イドシリカを用いることができる。アルカリ金属シリケートに混合することがで きるコロイドシリカの二は、存在する総シリカの0から300正二パーセント及 ぶ。
粘着剤で処理した金属酸化物源は、溶lfkがむらがなく流動状を保つことが確 実に得られるように、アルカリ金属シリケート溶液中に極めて徐々に、かつ烈し く撹拌しながら混合する。使用したアルカリ金属シリケート溶液および任意のコ ロイドシリカの量は、か焼した複合材料の重量に対して、25ないし90ffi ffiバーセンh、好ましくは35ないし7C)!I!mパーセントの範囲のシ リカとするだけの量である。実際の数値は複合材料の最終用途によって異なる。
マグネシウムおよびモリブデン酸化物を含有する触媒を包含する好ましい用途で は、シリカの濃度はか焼した触媒組成物のfJImに対して25fflににパー セントから90fflj1パーセントに及ぶ。
シリケートの重合にはゲル化剤が必要である。ゲル化剤は、存在するアルカリ金 属イオンを中和することによってシリケート溶液のpHを低下させるように働き 、その後シリカが重合する。適当なゲル化剤にはホルムアミド、ホルムアルデヒ ド、バラホルムアルデヒド、グリオキサール、酢酸エチル、および酢酸メチルが ある。ゲル化剤はホルムアミドが好ましい。重合速度は特定ゲル化剤によって変 るので、ゲル化剤は処理した金属酸化物源の添加前または添加後にアルカリ金属 シリケート溶液に添加することができる。ゲル化剤を最初に加える場合には、金 属酸化物源を十分に混合する以前に、重合を完結するまで達成させるべきではな い。たとえば、ゲル化剤がホルムアミドである場合には、ゲル化剤は通常金属酸 化物を加える前に、シリケート溶液に添加する。ゲル化剤が酢酸エチルの場合に は、ゲル化剤は金属酸化物を加えた後に添加する必要がある。ゲル化剤の濃度は 、存在するアルカリイオン濃度に関係する。典型的には、その濃度は、アルカリ 金属シリケート溶液のfJImに対して、1正二パーセントから10ffiff iパーセント、好ましくは2正二パーセントから5正二パーセントにわたる。
アルカリ金属シリケート、処理金属酸化物源およびゲル化剤を含有する粘稠混合 物を処理するいろいろな方法がある。1つの方法では、混合物を70℃から12 0℃に及ぶ乾燥温度のバッチて加熱する。通常、混合物は少なくとも1時間以内 に硬質塊になり、その時点で硬買塊を細かくばらばらに砕いて硬化させることが できる。硬化法は一般に、100℃から225℃にわたる温度で、2ないし1時 間に及ぶ間加熱することである。硬化後、乾燥した複合体は通常、粉砕し、さら にふるい分けて、粒径が177μmから1190μm (80メツシユから14 メツンユンにわたる粉末とする。前記シリカマトリックス中に封入された処理金 属酸化物源を含む乾燥粉末の粒子は典型的には形状が不規則である。
あるいはまた、処理金属酸化物源、ゲル化剤およびアルカリ金属シリケートを含 有する粘稠混合物は、感温重合させて、大きさが200μから1500Iimに わたる球形のビーズまたはボールを生成させることができる。球形粒子は流動層 輸送反応器にとって好ましい。この方法では、混合物をDow Cbc腸1ea f Companyがらd]販されているDOWTHERMRオルトジクロロベ ンゼンのように典型的には塩素化炭化水素のような混和不能の液体に、5℃から 100℃、好ましくは10℃から80℃に及ぶ温度で添加する。添加は、混合物 を小滴に分散させるだけの撹拌をしながら混合物を混和不能の液体中に単に注入 するか、または混合物を小滴形成ノズルから送り込むことによって行うことがで きる。球体の凝集を防ぐためには、ヒユームドシリカを懸濁剤として塩素化炭化 水素に加えることができる。ンヤーキサーの撹拌速度によってビーズ径が調節さ れる。典型的には、300 rpImないし725 rpmのシャー速度が用い られる。この方法は、前記シリカマトリックス中に分離した処理金属酸化物源の 領域を含む硬質でほぼ球形のビーズを生成する。
第3の別法として、処理金属酸化物源、ゲル化剤およびアルカリ金属シリケート を含有する粘稠混合物を噴霧乾燥して、皿径が10μmから250μmにわたる ほぼ球形の粒子を生成させることができる。工業的規模の適用では、噴霧乾燥法 が好ましい。流動層反応器用触媒粒子をつくるのに通常用いられる噴霧乾燥装置 を使用することができる。たとえば、入口および出口の温度を調節する手段を有 するN1ro ALomizer 5−12.5R/N噴霧乾燥装置か好ましい 。
シリケートの重合後の複合材料の分析結果は、金属酸化物源とシリカマトリック スとの良好な相分離を示す。たとえば、ポリビニルアルコールで遮断された水酸 化マグネシウムの存A下でのシリケートの重合によって生じた物質の後方散乱電 了両11ぐはシリカ/水酸化マグネシウム複合体を示す。対応する元素Mgの写 像は不連続の水酸化マグネシウム粒子とは識別されるマグネシウムの高1度領域 を示す。対応する元素Siの写像はマグネシウムの高濃度領域にはケイ素残留物 がほとんどないことを示す。さらに、カリウムの息は、元素にの写像かられかる ように、マグネシウムの高濃度領域よりもつ°イ素に富む領域の方にはるか多( 島。これらのデータから水酸化マグネシウムとシリカ相との良好な分離が存在す ると結論される。前記の水酸化マグネシウム/シリカ複合体の透過電子顕微鏡写 真は、1a密度のガラス状シリカに捕捉された主として結晶性の水酸化マグネシ ウムを示す。さらに、良好な相分離が複合体の少なくとも80)ぐ−セントにわ たって存在する。シリカの20パーセントまては結晶性微粒子として現われるこ とができ、この微粒子は若干のマグネシウムを含有することができるけれども、 ケイ酸マグネシウムの生成を示すほどのマグネシウムは存在しない。
必要な場合には、複合体を溶剤で浸出または処理して、シリカマトリ・ノクス力 )ら金属酸化物を除去して、純粋なシリカマド1ルツクスを生成させることもで きる。
この方法は単に、複合体を酸溶液中に?2漬することが必要なだけである。金属 酸化物のドメインかない場合には、シリカは海綿または不規則の蜂の巣の外観を 呈する。シリカのBET表面積はわずか20rT?/g、好ましくはわずか10 rd/g。
より好ましくはわずか5rd/gである。この下限においては、表面積力くわず 力)0、 2rTII/gであることができる。表面積を測るBET法はl?、 B、Anderson力(Experimental Methods in  Catalytic Re5earch、 48−66頁(^cademjc  Pre唐刀B 19Gl)に述べている。前述のように、シリカマド1ルツクスはミクロ細孔ま た(よメソ細孔構造をほとんど含有しないか、大きなマクロ細孔構造がマトリ・ ノクス(こランダムに浸入している。たとえばMicroIIlerit4cs  Model 9305水銀ポロシメータを用いる水銀注入法によってめられる ように、マクロ細孔の直径は500オングストロームから4000オングストロ ームにわたる。
シリカマトリックスおよび処理金属酸化物を含む複合体は、アルカ1ノシ1ノケ ート溶液から弓られたアルカリ金属イオンを含有することができる。しt二カく って、((合体は塩話性を何する。もしも低塩基性で中性または酸性の1反合体 を望も゛場合には、複合体を酸溶液または硝酸アンモニウムのようtiアンモニ ウム塩とイオン交換させて、所望の酸度とすることができる。この発明の触媒組 成物の場合には、アルカリ金属イオン濃度をイオン交換によって、0. 5ff Iffiパ一セント未満、好ましくは0. 1正二パーセント未満の二に低下さ せることができる。イオン交換操作はシリケートの重合(工程C)後でか焼(工 程d)前に行う。酸またはアンモニウム塩溶?Ikのモル濃度は典型的には(I n<、0.1Mないし2Mの範囲にあるのが好ましい。M’/8液のpHは典型 的には7.5から9.0、好ましくは8,2から8.9の範囲にある。イオン交 換操作は、イオン交換液を満たしたフラスコ内で複合体を撹拌するか、または複 合体を満たしたカラムに溶液を通すことによって簡単に行うことができる。少な くとも2回のイオン交換が好ましく、さらにそれ以上も有効であろう。
複合体は、アルカリイオンの任意の除去に続いて、60℃ないし150℃の温度 で、2ないし10時間乾燥する。その後、複合体は400℃ないし800℃の温 度で、工ないし10時間か焼して、粘着剤を除去し、かつ金属酸化物源を金属酸 化物に転化させる。か焼後、金属酸化物相の不連続領域を封入した前記シリカマ トリックスを含む複合材[Iが得られる。か焼はシリカマトリックスの形態も、 また表面積も著しく変えるものではない。酸化マグネシウムの特定な場合には、 酸化マグネシウム相のBET表面積は70rd/gから170rtf/gの範囲 にある。
したがって、か焼した複合材料は30rd/gから150r+?/gにわたるB ET表面積を有する。
シリカマトリノクスおよび金属酸化物を含むか焼した複合体は触媒金属または金 属化合物を含浸させて、硬質触媒組成物を生成させることができる。たとえば、 シリカマトリックスおよび酸化マグネシウムを含む複合体は、酸化モリブデン源 を含有する溶液を含浸させて、この発明の方法に有効な強力な触媒組成物をつく でいる。たとえばMoO2,(NH4)2Mo207. (NH4)6Mo70 24および(NH4)2MoO4を含む酸化モリブデン源が好ましい。酸化モリ ブデンは、また、モリブデンカルボニル、たとえばMo (Co)aのような前 駆物質モリブデン化合物から得ることもてきる。モリブデンは+4ないし+6の 酸化状態にあるのが好ましい。酸化モリブデン源は、式(NH4)6Mo702 4・4H,、Oで表わされるヘプタモリブデン酸アンモニウムが好ましい。通常 、所要量の酸化モリブデンまたは前駆物質化合物を溶剤、好ましくは水に溶解し て、溶液をつくる。溶液を複合材料と接触させ、得られたスラリーを乾燥して、 溶剤を除去する。溶液が水性の場合には、70℃から120℃の範囲の温度のオ ーブンて乾燥を行う。次に、乾燥したスラリーをか焼して、シリカマトリックス 、酸化マグネシウムおよび酸化モリブデンを含有する触媒として活性のある組成 物を生成させる。か焼は、典型的には、300℃から900℃の範囲の温度で、 0,5時間から24時間にわたる時間の間行う。か焼は、好ましくは、500℃ から800℃、より好ましくは550℃から650℃の範囲の温度で行う。ある いはまた、前記の乾燥したスラリーを、先のか焼を行わずに、直接、この発明の 触媒過程に用いることができる。モリブデン前駆物質は300℃で酸化モリブデ ンに転化させることができ、かつ触媒層は300÷を上回る温度に加熱されてい るので、乾燥した組成物は、その場で、触媒として活性なマグネシウムおよびモ リブデン酸化物に転化される。先に述べたように、か焼は複合体の塩基性の形態 をほとんど変化させない。TEMかられかるように、酸化モリブデンは酸化マグ ネシウム粒子とは会合するが、シリカマトリックスとは会合しない。
か焼した固形物の元素分析の結果、3重量パーセントから30重量パーセントに 及ぶMo0 72重量パーセントから7ffiffiパーセントに及ぶMgOお よび3 ゝ 25重量パーセントから90重量パーセントに及ぶシリカを有する組成物が示さ れる。組成物はMo03が1mパーセントから25重量パーセントに及び、Mg Oが25fflffiパーセントから70fflffiパーセントに及び、かつ シリカが25ffiffiパーセントから70重量パーセントに及ぶのが好まし い。組成物は、MoOが10重ユバーセントから20重ユバーセントに及び、M goが30重量パーセントから55重ユバーセントに及び、かつシリカが35重 量パーセントから50重ユバーセントに及ぶのがさらに好ましい。
触媒成分に促進量の少なくとも1つのアルカリ金属助触媒を加えるのが有効であ る。助触媒は、スチレンまたはエチルベンゼンまたは両者への選択率およびこの 発明の方法の生産性を高めるように働く。このような助触媒は、典型的には、こ の発明の方法において選択率を高めるだけの塩基性を有するリチウム、ナトリウ ノ1、カリウl4、ルビジウム、セシウム、またはフランシウムの化合物である 。
適当な化合物にはアルカリ金属酸化物、水酸化物および炭酸塩である。加熱する と分解して酸化物になる化合物、たとえばアルカリ金属酢酸塩およびシュウ酸塩 も適当である。典型的には、アルカリ金属ハロゲン化物およびアルカリ金属ケイ 酸塩は塩基性か低いために好ましくないけれども、さらに、好ましいアルカリ金 属塩類を見出すことができる。アルカリ金属助触媒はアルカリ金属酸化物、水酸 化物、炭酸塩、酢酸塩、またはシュウ酸塩が好ましい。アルカリ金属助触媒はカ リウムまたはセシウムの酸化物もしくは水酸化物がより好ましい。アルカリ金属 助触媒はカリウムの酸化物または水酸化物がもっとも好ましい。
アルカリ金属助触媒の量は第3の触媒の選択率に著しく影響を及ぼす。一般に、 この発明の方法における生成物の選択率および生産性をi2+めるだけの二のア ルカリ金属助触媒が好ましい。典型的には、アルカリ金属水酸化物として計算し たアルカリ金属助触媒の量は、シリカ、酸化マグネシウムおよび酸化モリブデン の合計!I!Qに対して、O,01ffi:mパーセントから5重量パーセント の範囲にある。
アルカリ金属水酸化物として計算したアルカリ金属助触媒の瓜は、シリカ、酸化 マグネシウムおよび酸化モリブデンの合計ff1Qに対して、好ましくは0.0 2重量パーセントから2重量パーセント、より好ましくは0.1mff1パーセ ントから1.0重量パーセントの範囲である。アルカリ金属助触媒の好ましい下 限量を下回ると、スチレンまたはエチルベンゼンまたは両者への選択率が低下し 、−刃高酸化状態への選択率が増大する。アルカリ金属助触媒の好ましい上限量 を上回ると、スチレンまたはエチルベンゼンまたは両者への選択率も低下する。
アルカリ金属助触媒は当業者にとって公知のFffケの方法で、触媒成分に添加 することかできる。たとえば、前記の含浸法によって、助触媒を適用することが できる。この方法では、モリブデンな浸複合体を、アルカリ金属助触媒溶液、た とえばアルカリ金属酸化物または水酸化物のメタノール溶液に浸漬させる。次に 、アルカリ含/2複合体から過料の液を排出させ、オーブンで乾燥して残留溶剤 を除き、さらに550℃から650℃の範囲の温度でか焼する。あるいはまた、 アルカリ金属化合物を、モリブデン化合物と同様な溶液から含浸させることがで きる。
場合により、この発明の触媒成分は、ある特定温度において触媒の活性を高める ように動く活性化剤を含むことができる。活性化剤は芳香族生成物への選択率を δ′シく低下させないのが好ましい。活性化剤は反応を低温で行わせ、一方、ス チレンまたはエチルベンゼンまたは両者への高選択率および高生産性の得られる のが好ましい。触媒に添加するのに適当な活性化剤にはバナジウムの酸化物、好 ましくはV2O5がある。(1)触媒のン’lr性が向上し、かつ(2)スチレ ンまたはエチルベンゼンまたは両者への選択率が著しく低下しなければ、任意の 量の酸化バナジウムを触媒に添加することができる。一般に、活性化剤を用いる 場合には、その濃度は、触媒組成物の総ffi量に対して、0.05i[mパー セントから10m−パーセントに及ぶ。活性化剤の濃度は、好ましくは0.1O f[ffiパーセントから5.O重量パーセント、より好ましくは0.151f i:ffiパーセントから2、 0fffMパーセントに及ぶ。活性化剤は、ま た含浸法によって複合体に適用することができる。
所望の場合には、この発明の触媒は、当業者にとって公知の方法によって再生す ることができる。たとえば、触媒は、触媒上に、高温下で、酸素含有ガスを通す ことによって再生することができる。
この発明によって転化させるべき供給原料流はブタジェンを含む。ブタジェンは 100%純粋である必要はなく、アルカン、アルケン、脂環式炭化水素、および 芳香族炭化水素のような他の炭化水素を含むことができる。したがって、この発 明は、たとえば工業的に広く用いられる分解装置の供給原料流中に存在するブタ ジェンを転化させるのに有効である。供給原料流は、また、窒素、ヘリウム、ア ルゴン、二酸化炭素のような不活性キャリヤーガスおよび水蒸気を含むこともて きる。供給原料流はガス状の酸素をほとんど含まず、供給原料流の任か1容量パ ーセントがガス状酸素である。この発明に有用な供給原料流は10容量パーセン トを上回るブタジェンを含有する。供給原料流は20容量パーセントを上回るブ タノエンを3白゛するのが好ましい。
この発明の方法は400@から625℃の範囲の温度の気相で行われる。温度は 450℃ないし600℃が好ましい。圧力は減圧、大気圧または過圧であること かできる。圧力は過圧が好ましい。圧力が過圧であるとき、該圧力は25気圧未 満が好ましく、10気圧未満がさらに好ましい。
この発明の方d;は、種々の流動反応器内の気相で行うことができる。適当な反 応器の例には回分式反応器、連続固定層反応器、流動層反応器および移動層反応 2:がある。反応器は固定層反応器のような連続流動反応器または固定層反応器 (raining 5olids ranQLOr)もしくは立上り管反応器の ような移動層反応器が好ましい。連続流動反応器内の供給原料流の流量はガスの 毎時の空間速度(GHSV)として表わされ、毎時の反応器総容積当りのガス状 供給原料流の量または簡単にhr−’の単位で示される。反応器は100hr− ’から36.000hr−’の範囲の反応物の流量で操作することができる。こ の発明の方法により好ましい工業的反応器は立上り管反応器のような移動層反応 器である。移動層反応器では、触媒粒子は、他の触媒粒子および反応器壁と接触 して不断の衝撃を受ける。この力によって触媒粒子の形状は漸次細かい微粒子に なって反応生成物中に姿を消すので、触媒の盲動寿命は著しく制限される。した がって、触媒を、強い衝撃力および浸蝕力に耐えうる形状につくることが必要で ある。好ましい触媒はシリカ、アルミナまたはマグネシウムアルミナに(U持さ れたアルカリを助触媒とするモリブデン酸マグネシウム触媒である。
典型的には、立上り管反応器は直径対長さの比が比較的小さい直立容器を含む。
触媒は、立上り管反応器の底部に連続的に送入する。ブタジェン供給原料も、同 様に、気相供給原料または液相供給原料として立上り管反応器の底部から同時に 送入する。ブタジェン供給原料流は反応器内を上方に移動して、触媒と接触する 。
供給原料流および触媒は反応器内を上昇し、ブタジェンは1回通しただけで転化 されて、この方法の生成物となる。触媒は、典型的には、供給原料流と触媒とが 接触して、生成物を生じた後に、反応器に送入されるストリッピングガスによっ て、供給原料流およびこの方法の生成物から分離される。このために、通常のス トリッピングガスを用いることができるが、VCHが好ましい。生成物流は立上 り管反応器を出て、蒸留、凝縮、吸着および区分凝固のような公知の方法により 分離され、目的の生成物が回収される。未反応のブタジェンは立上り管反応器に リサイクルして、さらに転化を行わせる。
立上り管反応器の操作は、ブタジェン対触媒の容量比力吠きいような固定触媒層 内で、不活性ガスで希釈したブタジェンの交番パルス法を用いることによりシミ ュレートすることができる。こうして、ブタジェン供給原料流のパルスを触媒層 に通し、そこでブタジェンを生成物に転化させる。次に、ストリッパーガスのパ ルスを触媒層に通して、層から残留炭化水素を除去する。必要な場合には、触媒 上に高温で酸素含有ガスを通すことによって触媒を再生させることができる。
立上り管反応器においても同様に、ガスの容量対触媒容積の比を大きく保つこと かIII’ましい。いいかえれば、立上り管反応器では触媒の少添加量を用いる のが好ましい。
この発明のノj法を、前記移動層反応器で行う場合には、反応物の流量を変える ことができる。一般に、この発明の方法では、ブタジェン供給原料流は、生成物 の生成を促進し、また所望の転化率および選択率が得られる実施可能な流量で反 応器に給送される。移動層反応器内の供給原料流の流量は100hr−1ないし 20、 000hr”が好ましい。空間速度が反応物の滞留時間を制御すること を理解する必要がある。この発明の実施に適する滞留時間は1/2秒ないし10 秒、好ましくは1ないし10秒である。望ましい滞留時間は圧力と逆関係にある 。したがって、反応器内の圧力を高めるに従い、より好ましい滞留時間は短かく なる。
もっとも好ましい滞留時間は、反応器内の圧力のみならず他の作業条件によって 、熟練工には容易にめられる。
この発明のために、「転化」を反応の結果として、供給原料流から失われるブタ ジェンのモルパーセントと定義する。転化は、反応物、触媒の形態ならびに温度 、圧力、流量および触媒滞留時間のような作業条件によって広範囲に変ることが できる。好ましい温度範囲内では、温度が上がると一般に転化は増大する。好ま しいガスの毎時の空間速度範囲内では、空間速度が増すと、一般に転化は減少す る。ブタノエンの転化は、典型的には、少なくとも10モルパーセントである。
転化は好ましくは少なくとも20モルパーセント、より好ましくは少なくとも3 0モルパーセント、さらにより好ましくは少なくとも40モルパーセント、もっ とも好ましくは少なくとも50モルパーセントである。
この発明のために、「選択率」をエチルベンゼンまたはスチレンまたは両者を生 成する転化ブタジェンのモルパーセントとして定義する。一般に、選択率も、反 応物、触媒の形態および作業条件によって大幅に異なる。典型的には、この発明 の方法はエチルベンゼンおよびスチレンに対する高選択率を実現する。好ましい 温度範囲内では、温度が上がると一般に選択率は低下する。好ましい空間速度の 範囲内では、空間速度が増すと、一般に選択率は上がる。エチルベンゼンおよび スチレンへの選択率は、典型的には40モルパーセントを上回る。エチルベンゼ ンおよびスチレンへの選択率は好ましくは50モルパーセントを上回り、より好 ましくは60モルパーセントを上回り、もっとも好ましくは70モルパーセント を上回る。
高転化率と同時に高選択率という概念は収率によってうまく表わすことができる 。この発明のために、「収率」という用語は1回バスの転化率と選択率との数字 の積を意味する。たとえば、転化率がo、55または65モルパーセントで選択 率が0.75または75モルパーセントで操作されているこの発明による方法は 、収率が0.49または49モルパーセントとなろう。この発明の方法で得られ る収率は、典型的には少なくとも8モルパーセントである。この発明の方法で得 られる収率は、好ましくは少なくとも18モルパーセント、より好ましくは少な くとも28モルパーセント、もっとも好ましくは少なくとも35モルパーセント である。
ブタジェン供給原料流の少なくとも一部の芳香族化に続き、通常の方法で生成物 を分離し、回収することができる。たとえば、生成物を凝縮させて、液体を生成 させることができ、真空または蒸留によって残留ブタジェンを除くことができる 。回収したブタジェンはリサイクルして反応器に戻すことができ、こうして最高 10パーセントの未飽和炭化水素の極めてすぐれた転化を容品に行うことができ る。
以下の実施例はこの発明を説明するために示すものであって、その範囲を限定す るものと考えてはならない。特に断らなければ部およびパーセントは重量単位1 /2インチの円筒形石英反応器に27c+nの石英チップを満たす。実質的にM  o Q 322重量パーセン!・およびカリウム0. 3重量6より成りMg olH体上に(!シ持させた表面積が1グラム当り115平方メートルの触媒1 グラムを空隙容積に散在させる。触媒中の酸化マグネシウムの酸化状態は+6以 下で+4よりも1π、い。反応器集成体をヒーターの中に入れて、温度を2J節 する。反応はパルスモートで行わせる。切り換え弁が1分以下の短かい時間に反 応器に流入する反応物の方向を転換させる。反応生成物を、小容積(熱追跡)の サンプル管路からオンラインガスクロマトグラフで測定する。反応器容積内の数 秒の滞留時間から初期の生成物をi+7るために、反応パルスの初期に試料を分 析する。0(給原料組成物が窒素中ブタジェン45パーセントて、G HS V が220 hr−’であるとき、560℃および1. 7psigにおいて22 パーセントの転化率が認められる。スチレンへの選択率は74パーセントである 。量的に少ない他のを用な生成物はVCH(125モルパーセント)、エチルベ ンゼン(5,5モルパーセント)、ベンゼン(43モルバーセン1−)およびト ルエン(2,0モルパーセント)で総合選択率は24パーセントである。スチレ ン、VCH,エチルベンゼン、ベンゼンおよびトルエンへの総合選択率は生成物 の98パーセントである。スチレン対エチルベノセンの比は10よりも大きい。
実施例2 モリブデン−マグネシウム触媒上でのブタジェンのスチレンへの転化(刊、給原 It組成物が窒素中ブタジェン12パーセントである以外は実施例コの方法を繰 返す。転化率は7パーセントに低下するか、スチレンへの選択率は83/イーセ ントに、わずかながら向」−する。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.ブタジエンを含む供給原料流を、ブタジエンの少なくとも一部をエチルベン ゼンまたはスチレンまたはその両者に転化させるのに効果的な条件で、触媒と接 触させ、なお触媒が シリカ、アルミナもしくはマグネシウムーアルミナ複合体より成る群から選はれ る担体に担持されるモリブデン酸化物および第IA族アルカリ金属助触媒、また は モリブデン酸化物、第IA族アルカリ金属助触媒、および酸化マグネシウムの担 体であり、 さらに触媒中のモリブデン酸化物の酸化状態が+6以下で、+4よりも高いこと を特徴とするブタジエンから芳香族化合物を製造する方法。
  2. 2.触媒が実質的に、マグネシウム酸化物、モリブデン酸化物ならびに、マグネ シウムおよびモリブデン酸化物および場合によりバナジウム酸化物を含む合計重 量に対して、アルカリ金属水酸化物として計算して0.1重量パーセントないし 5重量パーセントの濃度の第IA族アルカリ金属助触媒より成ることを特徴とす る請求項1の方法。
  3. 3.温度が400℃ないし625℃であることを特徴とする請求項1の方法。
  4. 4.100hr−1から36,000hr−1の範囲の供給原料流の流量で、操 作を連続的に行うことを特徴とする請求項1の方法。
  5. 5.スチレンおよびエチルベンゼンの選択率が40モルパーセントを上回る条件 で操作を行うことを特徴とする請求項1の方法。
  6. 6.操作を移動層反応器内で行い、なお、供給原料流の流量が100hr−1な いし20,000hr−1であることを特徴とする請求項1の方法。
  7. 7.触媒がシリカ担体に担持されたモリブデン酸化物および第IA族アルカリ金 属助触媒であることを特徴とする請求項1の方法。
  8. 8.圧力が過圧であることを特徴とする請求項1の方法。
  9. 9.圧力が10気圧未満であることを特徴とする請求項8の方法。
  10. 10.ブタジエンの滞留時間が1秒ないし10秒であることを特徴とする請求項 1の方法。
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