JPH07509338A - エレクトロルミネッセンス装置の製造 - Google Patents

エレクトロルミネッセンス装置の製造

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、エレクトロルミネッセンス装ft (electrolumine scent devices)およびその製造、特に発光層として共役重合体を 有するこの種のエレクトロルミネッセンス装置(デバイス)に関する。
発明の背景 本発明が関する種類のエレクトロルミネッセンス装置は、例えばPCT/WO9 0/13148号に記載されている。バロウズ(Burroughes)らによ るネイチ+ −(Nature)(1990) 347.539の記事およびブ ラウン(Braun )とヒーガー(Heeger)によるアプライド フィジ ツクス レターズ(Applied Physics Letters ) ( 1991) 58゜1982の記事も参照することがてきる。
これらの装置(デバイス)は、溶液加工技術を使用して大きな面積に渡って作製 することができるため、大面積の平坦なパネルディスプレイとしての可能性を与 えるものである。これらのエレクトロルミネッセンス装fl(EL)の基本的な 構造は、2つの電極の間に挾持された重合体膜を備えるものであり、電極の一方 によって電子が注入され、もう一方によって正孔が注入される。
ネイチャー誌(Nature)の参考文献では、電荷注入電極の選択により電子 および正孔の注入割合のバランスをとる重要性が認識されている。このような重 合体については、電子の注入および転送の方が正孔の場合と比較して達成するの がより容易てないことは明らかであるが、このことは、アプライド フイジック スレターズ(A、pplied Physics Letters ) ijの 記事に説明されているように、カルシウムのような低い仕事関数の金属を陰極接 点層として使用した場合に、デバイス効率か改良されるという事実によって示さ れている。ホトルミネセンスに関する研究から、このような重合体における励起 子について、放射活性のない重要な減衰チャンネル(non−radiativ e decay channel )は、消光部位として作用する帯電欠陥への 励起子の拡散によるものであることが特定されている。金属注入電極は多くの欠 陥状態を与え得るものであり、発光(重合体)層とカルシウム(1極)層との間 に付加的な層を導入することにより、効率を実質的に向上させることができる。
このためには、ポリ(メチルメタクリレート)PMMAマトリックス中の分子半 導体、2−(4−ビフェニル) −5−(4−tert−ブチルフェニル)−1 ,3,4−オキサジアゾール(ブチルPBD)が使用されている。この層は、金 属接点への励起子の移動を防止すると共に、電子の注入を増強するよう働くもの である。これに関連して、「共役重合体に基く発光ダイオード:色および効率の 制御J、ビー、エル バーン(P、 L、 Bur口)、ニー、ビー、ホームズ (A、 B、 Holmes) 、 ニー、 クラフト(A、にraft) 、 ニー、アール、ブラウン(A。
R,Brown ) 、ディー、ディーノー、 ブラッドレイ(D、 D、 C ,Bradley )およびアール、エイチ、フンレド(R,H,Fr1end ) 、ンンボジウムエヌ(N) 、エムアールニス(MRS)flE総会、ボス トン、 1991年12月、エムアールニス(MRS):/:/ポジ’yムmT IK録、247.647−654 (1992)を参照することができる。
例えば、PCT/W092103490号に記載されているように(この内容を 参考によりここに援用する)、PPVはそのバンドギャップを調節するために化 学的に改変することができる。例えば、ポリ(2,5−ジアルコキシフェニレン ビニレン)は、PPVに対して0.4eV程度レノドノフトする。PPVとポリ (2,5−ジフトキノ−p−フェニレンビニレノ) 、PDMeOPVとの共重 合体により、バンドギャップの精密な調整(fine−tuning )が可能 となる。更に、前駆体残留性基(precursor leaving−gro ups)の制御した除去により、PPVの場合に対するギヤノブのレッドおよび ブルーシフトの両者が可能となるが、この中、後者は、非共役基の存在による鎖 に沿う共役が中断することによって達成される。
本発明者らは、!極の間に1を越える共役重合体の層を存するデバイスによって 顕著な利点が得られることを見出した。この種の構造の1つの利点は、本出願人 による同時係属中の出願番号 号(Page Th1teとFarrer Re f、 74149/VRD) (この内容を参考によりここに援用する)に記載 されているように、より広いスペクトルの発光放射を達成することかできる点で ある。
1つの特に適切なカラー発光層は、可溶性の共役重合体、ポリ(2−エトキノ− 5−(2−エチルへキシロキン)−1,4−フェニレンビニレン)MEHPPV である。同様に、ポリ(2−メトキシ−5−(2−メチルペンチロキシ)−1゜ 4−フェニレンビニレン)、ポリ(2−メトキシ−5−ベンチロキシ−1,4− フェニレンビニレン)、または、ポリ(2−メトキシ−5−ドブシロキシ−1゜ 4−フェニレンビニレン)をカラー発光層として使用することができる。他の適 切な層はポリ(3−トデンルチェニレン)である。本発明の1つの目的は、これ らの、および類似する層が有効に機能し得るように保護されるデバイスを提供す ることである。
発明の要旨 本発明の1つの面によれば、正の電荷担体を注入し得る第1の電荷担体注入層と 、可溶性の共役重合体であって、励起された際に所定の波長の放射を発出するよ う選択されたバンドギャップを有する半導体共役重合体の第1の層と、負の電荷 担体を注入し得る第2の電荷担体注入層と、前記層を横切って電界をかけること を可能とする手段と、第2の電荷担体注入層と第1の層との間に配置された、不 溶性半導体共役重合体の第2のバリヤ層とを備えることを特徴とするエレクトロ ルミネッセンス装置が提供される。
第4の電荷担体注入層は、インジウム−酸化錫(IT○)とすることができる。
第2の電荷担体注入層は、一般に低い仕事関数を有すると共に反応性である、例 えばカルシウムからなる物質とする。よって、不溶性の重合体層は、反応性の電 荷担体注入層によって放出された移動性のイオンから可溶性の重合体層を保護す るよう働く。
第2の層は、熱変換によって兵役重合体への前駆体から変換されたものとするこ とができる。
共役重合体のバリヤ層を提供する他の方法には、溶液もしくは溶融処理、または 気相蒸着が含まれる。他の方法では、重合体層を載置し、その場で実施する架橋 結合反応によって、これを不溶性かつ頑丈なものとする。
第2の重合体層も放射を行うことができ、第1および第2の層の厚さは、これら の一部が少なくともデバイスの発光帯域内にあるよう選択することができ、これ により両者の層から放射が行われる。ここで使用する「共役重合体」という用3 hは、主鎖が完全に共役し、鎖の長さに沿って延長されたパイ分子軌道を有する か、または実質的に共役にするか、主鎖に沿って種々の位置で無作為にもしくは 規則的に共役が中断される重合体を示すものである。その範囲には、ホモ重合体 および共重合体が包含される。本発明では、薄いエレクトロルミネッセンスフィ ルムを形成し得る共役重合体のいずれかの組合せを利用することができる。
特に、好適な共役重合体には、ポリ(p−フェニレンビニレン)PPVおよび当 該重合体を含む共重合体が包含される。それぞれの層に対して使用される重合体 の好適な特徴としては、酸素、湿分および昇温した温度に対する露呈に対して安 定であるべきてあり、下部層に対する良好な接着性、熱およびストレスにより誘 導される亀裂に対する良好な抵抗性、収縮、膨潤、再結晶化または他の形懸変化 に対する良好な抵抗性を有するへきである。更に、重合体膜は、例えば、高い結 晶化度および高い溶融温度によって、イオン/原子移動過程に対して弾力的であ るへきである。特に好適な重合体は、前記言及した文献、特にPCT/WO90 /13148号(この内容を参考によりここに援用する)に記載されている。
共役重合体の膜は、好ましくは次の式・(式中、フェニレン環は、必要に応じて アルキル(好ましくはメチル)、アルコキン(好ましくはメトキノまたはエトキ ノ)、またはハロゲン(好ましくは塩素または臭素)からそれぞれ独立に選択さ れる1以上の置換基を担持し得る)のポリ (p−)ユニしノビニレン) [P PV]の膜とする。
その置換された誘導体を含むポリ(アリーレンビニレン)のいずれか、またはポ リ(アリーレン)のいずれかも適切である。この明細書全体に渡って、 「アリ ーレン」という用語は、ヘテロアリーレン並びに融合環構造を含む1以上の環構 造を組入れたアリーレンを含む全ての種類のアリーレンをその範囲に包含するこ とを意図する。
ポリ(p−フェニレンビニレン)から誘導され4他の共役重合体も、本発明のエ レクトロルミネッセンス装置における重合体膜として使用するのに適切である。
この踵の誘導体の典型的な例は、次のようにして誘導される重合体である。
(1)式(1)のフェニレン環を融合環系により置換する、例えば、フェニレン 環をアントラセンまたはナフタレン環系により置換して、例えば、次のような構 造を与える これらの代替的な理系も、フェニレン環に関して前記したFl類の1以上の置換 基を担持することができる。
(i i)フェニレン環を複素環系、例えば、フランまたはチオフェン環により 置換して、例えば、次のような構造を与える。
前記同様、複素環も、フェニレン環に関して前記した種類の1以上の置換基を担 持することができる。
(iii)それぞれのフェニレン環(または(i)および(i i)に前記した それぞれの他の代替的な環系)に関連するビニレン部分の数を増加させ、例えば 次のような構造を与える: (式中、yは2.3.4.5.6.7・・・を表す)ここでも同様に、理系は前 記した種々の置換基を担持することができる。
これらの種々の異なるPPV誘導体は、異なる半導体エネルギーギャップを有し 得る。
本発明で使用するのに特に適切な他の重合体は、PCT/W092103490 号(この内容を参考によりここに援用する)に記載されている半導体共重合体で ある。好適な態様では、共重合体は共役ポリ(アリーレンビニレン)共重合体で あり、共重合体の膜の形成の際の除去に対して実質的に安定な修飾基を含ませる ことにより飽和した一定割合の共重合体のビニル基を有するものである。飽和し たビニル基の割合により兵役の程度を調節し、これにより共重合体の半導体バン ドギャップを変調させる。
好ましくは本発明で使用する重合体は、共役した形態へと実質的に変換される前 駆体として、または本質的に可溶性の重合体として加工され得るものとする。
ここで言及する重合体の幾つかは電界発光性であり、第1の層のために選択する ことができる。他のものは電界発光性の性質を有さないが、第2のノくリヤ層の ためには適切である。
好適な態様では、可溶性の共役重合体層は、ポリ(2,5−ジアルコキシフェニ レンビニレン)、例えば、ポリ(2−メトキシ−5−ぐ2−エチルへキシロキン )−1,4−フェニレンビニレン)、MEHPPVとし、不溶性の重合体層は、 PPVおよびポリ(2,5−ジメトキシ−p−フェニレンビニレン)、PDMe OPVの前駆体共重合体から用意される共重合体とする。不溶性の重合体層はP PVとすることができる。
1つの好適な態様では、可溶性の層とポリ(p−フェニレンビニレン)、PPV の不溶性の層との間に第3の層があるものとし、これをテトラヒドロチオフエニ ウム(THT)残留性((THT)−1eaving )前駆体重合体から加工 する。適切に選択した厚さにより、3つの層の全てが発光することができる。更 なる態様では、第1の電荷担体注入層に隣接して、前駆体から変換した不溶性の 共役重合体の第4の層がある。第2の層における前駆体の共役重合体への変換に より、酸(H+イオン)が放出されるが、電荷注入層に隣接する第4の重合体層 は、これらのH+イオンによる化学的攻撃から電荷担体注入層を遮蔽するよう働 く。正の電荷担体注入層に隣接する第4の重合体層は、不活性とするか、または 遮断性の官能基(例えば、PPVのメトキシ置換前駆体重合体、ジメトキシPP V、ジメチルPPV、ポリアニリンおよび誘導体、ポリビニルカルバゾール、ジ メチルPPvと他のより高いバンドギャップの重合体との配合物)を担持するも のとすることができ、発光帯域への正の電荷担体の転送を助成する。
本発明の他の面によれば、エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、 以下の工程。
正の電荷担体を注入するための第1の電荷担体注入層を設け、前記電荷担体注入 層の上に、第1の溶剤の溶液中の可溶性の重合体の第1の層を付着させ、 第2の溶剤の溶液中の前駆体の形態の第2の層を付着させ、デバイスを熱処理し 、これにより前駆体を不溶性であるその重合体へと変換し、負の電荷担体を注入 するための第2の電荷担体注入層を付着させる、を含むことを特徴とするエレク トロルミネッセンス装置の製造方法が提供され本発明の他の面によれば、エレク トロルミネッセンス装置の製造方法であって、以下の工程: 正の電荷担体を注入するための第1の電荷担体注入層を設け、前記第」の電荷担 体注入層の上に、励起された際に放射をするように選択されたバンドギャップを 有する可溶性の半導体共役重合体の少なくとも1つの層を付着させ、 当該または最後の1つの可溶性の重合体層の上にバリヤ層を付着させ、前記バリ ヤ層は、不溶性で頑丈な半導体共役重合体から構成するものとし、前記バリヤ層 の上に、負の電荷担体を注入するための第2の電荷担体注入層を付着させる、 を含むことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置の製造方法が提供される 。
この発明は、前記特定した方法のいずれか1つによって製造されたデバイスも含 まれる。
本発明者らは、只くへきことに、遥かに丈夫でない可溶性重合体の層の頂部上の 前駆体経由重合体の十分な変換を、可溶性の重合体を損なうことなく達成するこ とができることを見出した。熱変換のための好適な温度200°Cでは、通常は 可溶性の重合体層は溶融または軟化することが予期される。
可溶性の重合体は、第1の溶剤には可溶性であるか第2の溶剤には可溶性ではな いよう選択し、重合体への前駆体は、第2の溶剤には可溶性であり第1の溶剤に は可溶性ではないように選択する。
これにより、多層デバイスを構成するために本発明の方法を利用することが可能 となる。
1つの懸探では、第2の層か乾燥した後に、前駆体の第3の層を載置する更なる 工程がある。その後に熱処理工程を実施し、第2および第3の層の前駆体をそれ らの兵役重合体・\と変換する。
好ましくは、重合体および前駆体を載置する工程はスピンコードによって行うも のとする。
本発明が関する種類の多層エレクトロルミネッセンス装置は、強度、機械的剛性 、高温における安定性、および前駆体の重合体への変換の際に放出されるイオン の拡散または移動に対する抵抗性を有する。同時に、可溶性の重合体の望ましい 性質、例えばその望ましい色または発光についての高い効率を活用することがで きる。
好適な態様では、可溶性の重合体はポリ(2,5−ジアルコキシフェニレンビニ レン)とする。例としては、MEHPPV、ポリ(2−メトキシ−5−(2−メ チルペンチロキノ)−1,4−フェニレンビニレン)、ポリ(2−メトキシ−5 −ベンチロキシ−1,4−)ユニレノビニレン)、およびポリ(2−メトキシ− 5−ドブシロキシ−1,4−フェニレンビニレン)、または長い可溶化アルコキ ン基、直鎖または分岐とする少なくとも1つのアルコキシ基を有する他のポリ( 2,5−ジアルコキシフェニレンビニレン)がある。他の適切な可溶性の共役重 合体は、ポリ(アルキルチェニレン)から選択することもできる。1つの例はポ リ(3−ドデシルチェニレン)である。
本発明では、負の電荷担体を注入する第2の電荷担体注入層に対して、その一方 の側で可溶性の重合体を保護する。好ましくは、それぞれの前駆体から変換した 不溶性の重合体層によって両方の側で可溶性の重合体を保護する。
従って、本発明は、異なる溶剤中ての重合体および/または前駆体の異なる溶解 度により、下部層上への重合体の層の配置を可能とするエレクトロルミネッセン ス装置の製造を企図したものである。よって、1つの態様では、PPV前駆体重 合体層を、MEHPPVの屡の頂部上にスピンコードする。前駆体重合体は、M EHPPV(これはそれ自体はクロロホルム溶液から付着させる)の溶剤ではな いメタノールの溶液とする。メタノールの代替物として水を使用することができ る。クロロホルムの代替物として、ジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素 、またはテトラヒト七フランのようなエーテルを使用することができる。更なる 代替物として、ケトン、好ましくはシクロヘキサノンを使用することができる。
本発明のより良い理解のために、またこれをどのように実施して効果をもたらす かを示すために、添付図面を参照して以下に説明する。
図面の簡単な説明 図1a、1bおよびIcは、a)PPV、b)PPVとPDMeOPVとの共重 合体、およびc)MEHPPVの化学構造を示す。
図2aは、対数一対数目盛で4つのデバイスのそれぞれの電界の強さに対する電 流密度を示す。
図2bは、等分目盛で電圧に対する電流密度を示す。
図3a〜3dは、4つのエレクトロルミネッセンス装置1−IVの構造を概略的 に示す。
図4は、(a)サンプルI、 (b)サンプルIII、(c)サンプルII。
(d)サンプルIV、(e)単層共重合体エレクトロルミネッセンス装置、(f )単層PPVエレクトロルミネッセンス装置の電界発光スペクトル(全て1のピ ーク発光に対して漂準化しオフセットしたもの)、(g)〜(i)重合体a1b およびC自体の吸収スペクトルを示す。曲線gは重合体c)MEHPPVに対応 し、曲線りは重合体a)に対応し、曲線lは重合体b)に対応する。
好適な態様の説明 3つの異なる半導体ポリ(アリーレンビニレン)を、この発明を説明するために 使用する。
(a)(図1a)ポリ(p−フェニレンビニレン)、PPVを、メタノールに可 溶性のテトラヒドロチオフエニウム(THT)残留性前駆体重合体から加工した 。PPVは、約2.5eVのπ−π★バンドギャップを有する。
(b)(図1b)PPVへのランダム前駆体共重合体と、メタノールに可溶性で あるポリ(2,5−ジメトキシ−p−フェニレンビニレン)、PDMeOPVと から共重合体を調製した。単量体の供給比率は9.lとした。この種の共重合体 の合成は、例えば、ビー、バーン(P、 Burn )らによりエムアールニス (MR8)、ボストン、1991年で提示され、マット レス、ソック、ソング (Mat、 Res。
Sac、 Symp、) 1992247.647−654で公開された「共役 重合体に基<LED:色および効率の制御」と題された論文に記載されている。
ここで使用する実験条件下で、熱変換の後に得られる重合体のバンドギャップは 、ジアルコキン置換フェニレンに隣接するビニル炭素における除去されていない メトキシ基の存在のために、PPVに対してブルーソフトする。この結果得られ る共重合体は、約2.6eVのπ−π★バンドギャップを有する。
(C)(図’lc)使用した第3の重合体は、ポリ(2−メトキシ−5−(2− エチルへキソロキノ)−1,4−フェニレンビニレン)、MEHPPVである。
長いアルキル側鎖基のために、PPVのこの誘導体は可溶性であり、クロロホル ムから加工するものとした。これは約2.2eVのπ−π★バンドギャップを有 する。
PPVのTHT残留性基前駆体および共重合体の両者は、溶剤の溶液でのスピン コードにより載置することのできる種類のものであり、乾燥させると安定な層を 形成し、この上に更なる層を載置することができる。これにより、一旦層を乾燥 させたならば、付加的な重合体層の後続する付着により最初の層が除去されるこ とがないため、多層構造の構成が可能となる。2つのTHT残留性基前駆体重合 体はクロロホルムに不溶性であるが、メタノールには可溶性である。MEHPP Vはクロロホルムに可溶性であるが、メタノールには不溶性である。この溶剤の 差異により、MEHPPVの除去を伴うことなくMEHPPVの層の頂部上に前 駆体の層をスピンコードすることが可能となる(逆もまた同し)。かくして3つ の異なる重合体により構成される多層構造を作製した。
共役重合体の多層デバイスを次のように構成した。インジウム−酸化錫(ITO )被覆したガラス基体をアセトンを用いて、その後にプロパン−2−ol(オー ル)を用いて、両者とも超音波浴中で完全に清浄化した。重合体または前駆体の 層(前記説明したように一方が他方の頂部上にあるものとする)をスピンコード することにより多層構造を形成した。全ての層は窒素を満たしたグローブボック ス(0,とH,Oの含有量:lOppm)内でスピンコードした(全ての後続す る加工工程もこの中で行った)。重合体層の膜厚は、スピン速度および溶液濃度 の両者の調節によって次のように設定した:共重合体は20nm、MEHPPV は50nm、およびPPVは50nm以上。個々の重合体層および全体の重合体 層の厚さは、デクタクIIA表面輪郭測定装a (Dektak IIA 5u rface profiler)を用いて測定した。200’Cて真空中(10 −’トル)にて12時間サンプルを熱変換し、前駆体重合体を変換した。カルシ ウム接点をサンプルの上に真空蒸着させ、サンプルを密封封止した。サンプルの 面積は1mm2とした。ここでは4つの多層デバイス構造について検討した。構 成の詳細を表1にまとめると共に図3a〜3dに示す。
図3aに示すデバイスIを形成するために、最初に共重合体(b)への前駆体を 用いて20nmの厚さて([2+)、インジウム−酸化錫被覆ガラス基体1をス ピンコードした。この層を乾燥させた後、PPV (a)への前駆体を230n mの厚さて(層22)スピンコードにより載置し、乾燥させた。最後に、MEH PPV (c)の123を50nmの厚さでスピンコードにより載置した。層2 1および22はメタノールの溶液に載置し、層23はクロロホルムの溶液に載置 した。その後にサンプルを熱処理し、層21では共重合体へと、層22ではPP Vへと前駆体の熱変換を生起させた。最後に、層23上にカルシウム接点2を真 空慕着した。
図3bに示すデバイスIIは次のように形成した。インジウム−酸化錫被覆ガラ ス基体l上に、50nmの厚さてMEHPPVの第1の層31をスピンコードし 、これを乾燥させた後、PPV32への前駆体を50nmの厚さでスピンコード し、乾燥させた。その後、共重合体33への前駆体を20nmの厚さでスピンコ ードにより載置しこ。第」の層31はクロロホルムの溶液に載置し、第2および 第3の層32.33はメタノールの溶液に載置した。デバイスを熱処理し、層3 2および33の前駆体をそれぞれ重合体PPVおよび共重合体へと熱変換した後 、カルシウム接点2を層33の上に真空蒸着した。
図3Cに示すデバイスIIIは次のように形成した。インジウム−酸化錫被覆ガ ラス基体1上に、共重合体への前駆体の第1の層41を20nmの厚さでスピン コードした。前駆体を乾燥させた。MEHPPVの第2の層42を50nmの厚 さてスピンコードにより載置して乾燥させた後、PPVへの前駆体の第3の層4 3を150nmの厚さてスピンコードにより載置する。この層が乾燥した後に、 共重合体への前駆体の第4の層44を20nmの厚さでスピンコードにより載置 した。その後デバイスを熱処理し、前駆体をそのそれぞれの共役重合体へと熱変 換し、層44の上にカルシウム接点2を真空蒸着した。
113dに示すデバイスIVは次のように形成した。インジウム−酸化vAvL 覆ガラス基体上に、共重合体51への前駆体を20nmの厚さでスピンコードし た。
その後これを乾燥させた。PPV52への前駆体を3”Onmの厚さでスピンコ ードにより載置して乾燥させた後、共重合体53への前駆体を20nmの厚さで スピンコードにより載置した。その後サンプルを熱処理し、第3の層53上にカ ルシウム接点2を真空蒸着した。
これらの構造において、カルシウム接点2は負の電荷担体を注入するための陰極 として働き、インジウム−酸化錫は正の電荷担体を注入するための陽極として働 く。参照番号4は負の接点を示し、参照番号6は正の接点を示す。
デバイスII、II+およびIVにおいて、カルシウム接点2に隣接する層は、 熱処理後に普通溶剤に不溶性である共重合体の層である。この層は、発光領域へ の電荷担体の注入を可能としながら、陰極を化学的攻撃から遮蔽するバリヤ層と して作用する。共重合体のこの層は、反応性の陰極から放出された移動性のイオ ンの重合体層を介する拡散に抵抗するようにも働く。更にこれは、強度、機械的 剛性および高温における安定性をデバイスに与えるものでもある。更にこれは、 必要な色や発光の高い効率のようなMEHPPVの望ましい性質を活用できるよ う、可溶性の重合体(MEHPPV)を保護するものである。図1bに示したも のに代えてバリヤ層として使用することのできる他の共役重合体または他の重合 体には、PPVのメトキシ置換前駆体重合体、ジメトキシPPV、ジメチルPP V1ポリアニリンおよび誘導体、ポリビニルカルバゾール、ジメチルPPVと他 のいずれかのより高いバンドギャップの重合体との配合物がある。
前記説明したように、インジウム−酸化錫被覆ガラス基体はデバイスの陽極とし て働く一方、カルシウム接点2は陰極として働く。これらにより、層を横切って 電界をかけるのを可能とする手段が構成される。
ケイスレイ(Keithley) 230 ii源を用いてITOに対して正の バイアスをかけることによりデバイスを駆動し、ケイスレイ+95Aマルチメー ターを用いて電流をモニターした。ITO基体を介して電界発光(EL)を観察 した。一体化された光出力は、大面積の較正したソリコンフォトダイオードをフ ォトアンペアモートてモニターし、IMΩの抵抗体に対する電圧としてフォト電 流を測定した。
スペクトル解像EL測定は、コデルグ(Coderg) PH1ダブルモノクロ メータ−とハママツR943−02光電子増倍管とを使用して行った。注入した 電荷当り生成されたフォトンとしてここで定義する内部量子効率は、約5cd/ m”のデバイス輝度で測定した。内部量子効率を計算する際は、ブラウン(Br own )らにより著述された[合成金ffE (Synthetic Met als) Jの1992年版の記事に記載されているように、ガラス基体による 屈折の効果を考慮した。UV/可視吸収スペクトルは、シリカ基体上にスピンコ ードした重合体のサンプル上で、パーキン・エルマー(Perkin Elme r)λ9分光光度計を用いて記録した。
4つのデバイス構成は、赤〜黄/緑の色の発光を示す。これらのデバイスについ ての電気的および光電的の強さを表1、並びに図2a、2bおよび4に示す。
表1では、インジウムー酸化錫1から始まる数字の順序で層に番号を付けている 。
図2aおよび2bでは、異なる厚さで組合わされた重合体層は異なる駆動電圧を 与えるが、これらは電界に対する電流密度について汎用的な曲線を与えるよう目 盛を付していることが銘記されるべきである。図2bは、4つのデバイスの電界 電圧特性に対する電流密度を示す。図4は、種々のデバイスからの発光スペクト ルを示す(スペクトルは、ピークの発光波長で等しいピーク高さを与えるよう相 殺し標準化したものである)。PPVおよび共重合体の単層デバイスからの発光 スペクトルも示す。3つの重合体の吸収スペクトルも示すが(曲線g、 h、1 )(1のビークπ−π★吸収係数を与えるよう探準化した)、異なる光学的バン ドギャップを示している。
図2aおよび2bは、順バイアスの下での電流密度は、当初電界によって決定さ れることを明らかに示す(個々の層の厚さの合計により割った印加電圧として計 算した)。ピー、エル、バーン(P、 L、 Burn)らによる前記参考文献 で言及されたPPVおよびブチルPBD/PMMA層を用いて形成されたデバイ スについて得られた結果と異なり、ここで検討したデバイスは重合体層の間の界 面における空間電荷の大きい蓄積を示さない。また、金属電極層と接触する重合 体についてのバンドギャップの小さな差異が、電荷注入のための閾値電界に実質 的に影響を与えることもない。
種々の構造は所定範囲の異なる発光色を与えるが、これらを解析することにより 、との重合体層が励起子の放射活性減衰のための部位として作用しているかを特 定することができる。
構造Iは、単一の重合体層、この場合はMEHPPVの発光スペクトル特性を示 すのるの構造であった。PPVまたは共重合体層で減衰する励起子からの発光ス ペクトルに対する寄与はない。約2.35eVのエネルギーでは発光がないため であるが、これに対してPPVおよび共重合体の両者の発光スペクトルは、2゜ 35eVで強い発光強度を有する。恐らくこのために、電子の注入がデバイスに おける制限過程となり、このため電子および正孔が電子注入カルシウム接点2に 隣接する再結合帯域で出会うこととなる。MEHPPV層で形成された励起子が 、より大きいバンドギャップを有する他の重合体層へと移動するのは好ましくな い。
同し議論によって、PPV層からの発光スペクトルに対する寄与が何らないこと は、この層では電子−正孔の捕獲(electron−hole captur e )が生起しておらず、このため電界の影響下で電子はMEHPPV層を介し てPPV層へと移動しないことを示している。共重合体およびPPV層は、正孔 転送層として作用している。
発光スペクトルは、驚くべきことに、熱変換過程はMEHPPVに損傷を与えず 、またはこれを変化させないことも示している。
構造IIは構造Iと同一の重合体層の組合せを有するが、他の様式で構成された ものである。このデバイスの発光スペクトルは、発光は1.55eV未満から2 .5eVを越えて広い。1.75eVては、PPVおよび共重合体の両者は無視 し得る発光であるが、サンプルIIの発光はなおピーク発光の15%を越えてお り、これはMEHPPV層に局在する励起子の放射活性の減衰による筈である。
同様に、2.35eVではMEHPPVの発光はゼロであるが、サンプルTIの 発光は、このサンプルについてのピーク発光のなお30%を越えているため、こ のエネルギーにおける発光は共重合体またはPPV層に局在する励起子の減衰に よる。従って、このデバイスは、明らかに1を越える重合体層から発光する共役 重合体デバイスの例である。種々の重合体層における励起子の発生の性状は後に 説明する。
構造IIIは、構造IIの場合と極めて類似する発光スペクトルを育する。従っ て、このデバイスの発光は、前記説明したのと同し理由により、MEHPPV層 およびPPVまたは共重合体層の少なくとも1つに局在する励起子の減衰によっ て影響される。付加的な共重合体層は、発光スペクトルに対しては無視し得る効 果を有するものであると考えられ、IT○に隣接する付加的な共重合体層には励 起子は実際に局在しないと推定される。このデバイスも、MEHPPVが他の層 によって両方の接点から分離されているために、重合体多層デバイスの塊質の中 で励起子の減衰が生起する例である。
構造IVは、PPV層および共重合体層の両者からの寄与のある発光スペクトル を有する。発光スペクトルは、207.2.26および2.39eVでフォノン 構造を示すが、これは共重合体におけるよりも明瞭であるにも拘らず、PPVの 場合より明白なものではない。
これらのデバイスは負および正の!極における電子および正孔の注入によって作 動し、電子−正孔捕獲を伴って励起子を形成し、これがその後放射活性をもって 減衰し得る。幾つかの重合体の層の導入に伴う電流密度−電界の強さの大きな変 化はないため、恐らく、これらの層の間の界面における空間電荷の蓄積に帰着す る電荷の封し込めは殆どまたは全くない。よって、内部電界の変更は殆どなく、 電荷注入および電荷移動の条件は、類似するバンドギャップを有する幾つかの重 合体の層の存在によってそれ程影響を受けない。
構造II〜IVでは、幾つかの重合体層における発光は、50nmを越える合計 の厚さの発光帯域で観察することができる。この広い発光帯域を生しさせる移動 性の分子種を同定するのは興味深い。移動性の分子種の2つの候補は、(i)電 荷担体および(11)中性励起子である。これらの荷電した分子種および中性の 分子種の挙動に応して、広い電子−正孔捕獲帯域が狭小であるものの、励起子の 拡散か広い発光帯域を生成するよう作用する限界からの範囲における挙動が見ら れるのを期待することができる。
従って、エレクトロルミネンセンス装置内における共役重合体の層の正確な厚さ および配置を、ここに説明するモデルを参照して、重合体バンドギャップ、重合 体における電子−正孔移動度、および励起拡散の寿命に関する値を知ることから 確認することかできる。最初に2つの単純なモデルによってこれらの事例を概説 し、2つの機構によって生ずる幅の見積りを与えるものとする。
(i)電子−正孔捕獲帯域の幅 電子−正孔捕獲がクーロン引力によって媒介され、半径r捕獲(reme+11 .)の球体内で生起するものとし、この引力は熱エネルギーを越えるものと考え よう。
すると 相対誘電率ε7について約4の値をとるとすると、室温ではおよそr ell□ Irl ”+4nmとなる。デバイスを介する電荷のドリフトについての単純な モデルから、界面における担体転送のバリヤの非存在下では、正および負の電荷 担体の空間電荷密度は低く、電子−正孔捕獲帯域の幅は、例1l−IVで使用し た重合体層の厚さの範囲にあるとモデル化できる。電流密度jおよび担体移動度 μの電界Fでは、担体密度pは次の式によって与えられる:p=j/ev=j/ eFμ j=1mA/cm”およびF=1.0’ V/mの典型的なデバイスの動作値を とり、大半の類似する共役重合体において観察されているように、移動度μm1 0”cm2/Vsecと仮定すると、p型の担体は担体密度p=6.2xlO” m−’を与える。これは約120nmの担体−担体分離を与えるものである。
電子が移動度μ、を育するとすると、時間tにおいて電子が受ける衝突の数はt F(μ、千μ2)pOである(式中、0は衝突断面積である)。全ゆる衝突が捕 獲に帰着すると仮定すると、次の式によって与えられる電子−正孔捕獲帯域の幅 W、−1を見積ることができる: ここでの値を使用し、前記見積った正孔の移動度に基き、かつ等しい電子および 正孔の移動度を仮定すると、およそW、、 z4000 nmの値となることが 分る。
この輻は、ここで認められるより遥かに大きく、陰極付近の遥かに小さい厚さへ の封じ込めは、遥かに低い電子の移動度に起因すると考えられる。
(i i)励起子拡散長さ 起点からの変位の固有分散1’ −Dτを有する単純な励起子拡散式を想定する ことができる。0.25nsを越える励起子の寿命τがPPVにおいて測定され ている。分子半導体における拡散係数りの大きさの典型的な値はlXl0””c mis″1程度であり、これらの共役重合体における係数はこれを越えない。従 って、これらの値は、1〜5nmの励起子の拡散長さの見積りを与える。
多層発光は構造11〜IVにおいてのみ観察されるが、最初に構造Iの解析を考 えることは有意義である。構造Iの発光スペクトルはMEHPPVの単一重合体 層に特徴的であるため、再結合帯域は恐ら<MEHPPV層の50%mの厚さ内 に限られる。前記した解析から、電子の移動度がI O−@c m’ /Vse c未満である場合は、このような帯域厚さは、クーロン相互作用による電子−正 孔捕獲に対してのみ一貫性のあるものである。有機半導体における少数の担体の 移動度は、多数の担体のものよりしばしば有意に小さいため、これが真相である と考えられる。他の説明としては、MEHPPV層からPPV層への電子の移動 に対するバリヤがあるため、再結合帯域がMEHPPV層に制限されるというも のである。
既に示したように、構造II〜1vにおいては、スペクトルソフトは、カルシウ ム接点に隣接するだけに止まらず層内て発光が生起することを示している。発光 層の幅は電子−正孔捕獲帯域の幅に従って、決定されるというシナリオでは、電 子はPPVからMEHPPVへと通過するため、これらの全ての構造における電 子の移動に対するバリヤは存在しない。このように、電子−正孔捕獲帯域は、幾 つかの重合体層を介して延在し、構造II+においては200nm以上に渡って いる。よって励起子は幾つかの異なる重合体層で形成された後、幾つかの重合体 層て放射活性をもって減衰し、観察された発光スペクトルを与える。よって、構 造Iにおいては、再結合帯域は電子注入接点の50%m以内であり、1つの層の みからの発光が観察される。MEHPPV層を出る電子の移動に対するバリヤの ために、再結合帯域は恐らくこの構造ではυj限される。
本発明者らは、これらのELデバイスにおける特徴的な発光帯域の幅は、一部は 電子−正孔捕獲についての統計処理により決定されると考えるが、他の可能な説 明はある。この種のものの1つは、再結合は(構造工におけるように)カルシウ ム接点に隣接する50%mの帯域内で生起し得て、再結合帯域から異なる発光帯 域へのその後の励起子の転送があるというものである。この転送は幾つかの機構 によって生じ得る。第4に、吸収およびより長い波長での再発光があり得るが、 これはここで検討するデバイスについては意義のあるものではない。これについ ての1つの理由は、発光収率が100%ではないとして、デバイス効率の付随す る低下を認めることを予期し得るというものである。実験的には、表Iにまとめ たように、1つのデバイスから他のデバイスに渡る効率の変動は殆どない。
第2に、1つの層から他の層への励起子の拡散がある可能性がある。PPVにお ける一重項励起子についての放射活性寿命はIn秒程度である。測定されたホト ルミネセンスの寿命はそれより短く、競合する非放射活性の減衰機構があること を示すが、寿命は室温では250p秒以上であり、これは減衰の前に重合体を介 する励起子の拡散を可能とするものである。PPVの膜内における光励起によっ て生成した励起子の移動についての証拠は、吸収およびホトルミネセンススペク トルの比較によって与えられる。吸収スペクトルにおいて予期されるフォノン構 造が駆逐されるよう、鎖間共役長さ、従って、バンドギャップにおける相当な広 がりを示す重合体サンプルにおいてさえ、発光スペクトルは明瞭なバイブロニッ ク構造を示し、このように発光の前に形成された励起子が、中断されない共役の 最大長さをもって、従って、より低いバンドギャップをもって鎖部分を移動した ことを示している。励起子の拡散は分子半導体においては十二分に研究されてお り、これらの共役重合体膜における条件下では、直接ホッピングまたはフェルス ター(F5rster )転送によって生起すると考えられる。半導体中にドー パントとして選択的に導入することのてきる、より長い波長の発光を有する発色 団へのエネルギー転送は、十分に研究された現象である。
この発明の更なる例を以下に説明する。ME)[−PPVに代えて、異なる可溶 性の兵役重合体を使用する。使用する重合体はポリ(3−ドデシルチェニレン) 、P3DTであり、その化学構造は次の通りである。
この重合体は、ドデシル側鎖によって可溶性であり、例えば、クロロホルムの溶 液から処理される。これは良好なホトルミネセンスを示し、エレクトロルミネッ センス装置において機能することが示された。
例TIの2つの前駆体経由層に代えて、ITO接点1上でP3DTの層(厚さ5 00nm>を用い、更に頂部にスピンコードしたPPV前駆体の層を用い、その 後に加熱してPPVへと変換しく200’C,12時間)、例I+と同様の様式 でデバイスを製造した。最終段階としてこの上にカルシウムを蒸着した。
このデバイスは電荷注入について高い閾値電圧を示し、容易に見ることのできる 発光を与えるには80V以上を必要とする。この高い駆動電圧は、PaDT層の 相当な厚さによるものである。このデバイスについての量子効率は約0.08% であると認められた。
圧力された光は肉眼では深い赤であると観察され、相当にPPVの赤に対してP 3DTの発光の特徴を示した。PPVII!Nからの発光はP3DT層を介して 目視されたが、ITO/ガラス基体は、P3DTによるPPVの発光の吸収によ って強く減衰されたよってある(PPVの発光は、より低いバンドギャップを有 するため、P3DTの吸収バンドに該当する)。
このデバイスは種々の特質を示す (])発光は、陰極に直ぐ隣接していない層で生成される。PPV層からも発光 か観察されることが理由あるものとして期待される(例11参照)。したがって これは多層発光デバイスの他の例であるが、1つの層が他の層によって生成され た光を吸収する問題が重合体層の厚さにより回避されるよう、最適には改変され るへきである。
(11)更に、これは前駆体重合体の層が可溶性の重合体層上に逐次載置された デバイスであって、重合体の異なる溶解度の利点があり、共役形感へ変換するの に必要な熱処理の後も構造が残存するものである。
以上をまとめると、本発明者らは、1を越える層からの発光を伴う多層エレクト ロルミネッセンス装置を製造できることを突き止めた。この種の多層構造は、所 定範囲の用途においてデバイス特性を調節するために使用することができる。
例えば、少なくとも2つの重合体層を同時に発光させるよう配置することができ る。これにより、単層で達成できる場合より広いスペクトルの生成が可能となり (fR造Ir、IIIおよびTV参照)、白色光源の製造を可能とすることがで きる。
突き止めた特に重要な点は、発光が生起するデバイスの領域を十分に広く配置す ることができるため、幾つかの重合体層が同時に発光することができるというも のである。恐ら(、この理由は、第1に、2つの重合体層の間の界面で電荷の1 ift捉がない状態では、電子−正孔捕獲過程は少なくとも50ナノメーターの 重合体の厚さを必要とし、このためこの厚さの領域で励起子が形成されることに ある。
第2に、−足形成された励起子は減衰する前に拡散し得て、この拡散の過程によ り発光帯域の幅を更に広げることができる。本発明者らは、最適の性能のために は、以下の点を考慮するようデバイスを製造すべきであることを特定した。例か ら明らかなように、発光は通常は陰極に隣接する重合体の領域から見られるもの である。このことは、電子の注入は正孔の注入より困難であり、かっ/または電 子は正孔より低い移動度を有することを示す。したがって、1を越える層からの 発光は、適切な層を陰極に密接して付着させたデバイスで達成される可能性が高 い。他の決定的な#徴は重合体層のバンドギャップである。重合体層の不適切な 順序付けは、陰極に隣接して低いバンドギャップの重合体(MEHPPV)が存 在する例Iて「められたように、1つの層内のみにおける励起子の完全な捕捉に 帰着し得る。従って、好ましくはバンドギャップは、電荷担体の転送および捕獲 を助成するような順序とする。
表14つの多層エレクトロルミネッセンス装置の特性重合体層1は、I’TO接 点の頂部に直接スピンコードした。カルシウム接点は、重合体層3(またはデバ イスIIIの場合は重合体層4)の頂部に蒸着した。
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Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.エレクトロルミネッセンス装置であって、正の電荷担体を注入し得る第1の 電荷担体注入層πと、可溶性の共役重合体であって、励起された際に所定の波長 の放射を発するように選択されたバンドギャップを有する半導体共役重合体の第 1の層と、負の電荷担体を注入し得る第2の電荷担体注入層と、前記層によって 電界をかけることを可能とする手段と、第2の電荷担体注入層と第1の層との間 に配置された、不溶性半導体共役重合体の第2のバリヤ層とを備えることを特徴 とするエレクトロルミネッセンス装置。
  2. 2.請求項1記載のエレクト。ルミネッセンス装置において、第1の電荷担体注 入層がインジウム−酸化錫(ITO)であることを特徴とするエレクトロルミネ ッセンス装置。
  3. 3.請求項1または2記載のエレクトロルミネッセンス装置において、第2の電 荷担体注入層がカルシウムであることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装 置。
  4. 4.請求項1、2または3のいずれかに記載のエレクトロルミネッセンス装置に おいて、第2の層が前駆体から共役重合体へと熱変換により変換されたものであ ることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  5. 5.請求項1、2、3または4のいずれかに記載のエレクトロルミネッセンス装 置において、第2の重合体層も放射を発し得るものとし、第1および第2の層の 厚さが、これらの一部が該装置の発光帯域に少なくとも存在するよう選択される ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  6. 6.請求項1乃至5のいずれかに記載のエレクトロルミネッセンス装置において 、第2のバリヤ層が、PPVおよびPPVの前駆体共重合体から調製される共重 合体およびポリ(2,5−ジメトキシ−p−フェニレン−ビニレン)PDMeO PVよりなる群から選択されることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置 。
  7. 7.請求項1乃至6のいずれかに記載のエレクトロルミネッセンス装置において 、第1の層が、MEHPPV、ポリ(2−メトキシ−5−(2−メチルベンチロ キシ)−1,4−フェニレンビニレン)、ポリ(2−メトキシ−5−ベンチロキ シ−1,4−フェニレンビニレン)、およびポリ(2−メトキシ−5−ドデシロ キシ−1,4−フェニレンビニレン)よりなる群から選択されるポリ(2.5− ジアルコキシフェニレンビニレン)であることを特徴とするエレクトロルミネッ センス装置。
  8. 8.請求項1乃至7のいずれかに記載のエレクトロルミネッセンス装置において 、半導体共役重合体の第1の層と第2のバリヤ層との間に第3の層を備え、第3 の層が発光性の半導体共役重合体であることを特徴とするエレクトロルミネッセ ンス装置。
  9. 9.請求項8記載のエレクトロルミネッセンス装置において、第3の層が、テト ラヒドロチオフェニウム(THT)残留性基前駆体重合体から加工されたPPV であることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  10. 10.請求項8記載のエレクトロルミネッセンス装置において、第1の電荷担体 注入層に隣接する前駆体から変換された不溶性の共役重合体の第4の層があるも のとすることを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
  11. 11.エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、正の電荷担体を注入 するための第1の電荷担体注入層を設け、前記電荷担体注入層の上に、第1の溶 剤の溶液中で可溶性の重合体の第1の層を付着させ、 第2の溶剤の溶液中で前駆体の形態の第2の層を付着させ、装置を熱処理し、こ れにより前駆体を不溶性であるその重合体へと変換し、負の電荷担体を注入する ための第2の電荷担体注入層を付着させる、工程を含むことを特徴とするエレク トロルミネッセンス装置の製造方法。
  12. 12.エレクトロルミネッセンス装置の製造方法であって、正の電荷担体を注入 するための第1の電荷担体注入層を設け、当該または最後の1つの可溶性の重合 体層の上にバリヤ層を付着させ、前記バリヤ層は、不溶性で頑丈な半導体共役重 合体からなり、前記バリヤ層の上に、負の電荷担体を注入するための第2の電荷 担体注入層を付着させる、 工程を含むことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  13. 13.請求項11または12記載のエレクトロルミネッセンス装置の製造方法に おいて、第2の層を乾燥した後に前駆体の第3の層を載置する工程を更に含み、 その後に熱処理工程を実施して第2および第3の層の前駆体をそれらの共役重合 体へと変換することを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  14. 14.請求項11、12または13のいずれかに記載の製造方法において、重合 体および当該またはそれぞれの前駆体を載置する工程をスピンコートにより行う ことを特徴とするエレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  15. 15.請求項11記載の製造方法において、可溶性の重合体の第1の層を、クロ ロホルム、ジクロロメタンのようなハロゲン化炭化水素、テトラヒドロフランの ようなエーテル、シクロヘキサノンのようなケトンよりなる群から選択される第 1の溶剤の溶液中でMEHPPVとすることを特徴とするエレクトロルミネッセ ンス装置の製造方法。
  16. 16.請求項10または14記載の製造方法において、.前駆体の形態の第2の 層を、メタノールおよび水よりなる群から選択される溶液中のPPVとすること を特徴とするエレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  17. 17.請求項11乃至15のいずれかに記載の製造方法によって製造したことを 特徴とするエレクトロルミネッセンス装置。
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