JPH0751020B2 - 焼赤玉土の焼成法 - Google Patents

焼赤玉土の焼成法

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JPH0751020B2
JPH0751020B2 JP3101394A JP10139491A JPH0751020B2 JP H0751020 B2 JPH0751020 B2 JP H0751020B2 JP 3101394 A JP3101394 A JP 3101394A JP 10139491 A JP10139491 A JP 10139491A JP H0751020 B2 JPH0751020 B2 JP H0751020B2
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firing method
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JP3101394A
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Inventor
哲夫 田中
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有限会社ひむか物産
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、園芸用土として用いら
れる焼赤玉土の焼成法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の園芸業界は、東洋らんや西洋らん
等、高級らんの栽培が盛んであり、また、東洋らん等、
殊に「寒らん」の高級植物は極めて高価なものがあり、
用土の不良のため枯死でもすると大変なことであり、そ
れだけ園芸業界や愛好家の用土に対する関心が強い。
【0003】これらに用いる高級園芸用培養土の条件と
しては、硬質、多孔質、水に溶解しない、水捌けがよ
い、保水性がよい、固まらない、しかも美麗である等が
必要とされている。
【0004】これらの条件に応じるためには、腐植のな
い、土壌化していない深層の土を高温で焼成する以外に
なく、従来、国内では、植木鉢の生産地等で2〜3の植
木鉢生産用の焼成窯を利用して、焼赤玉土の焼成が行わ
れているのが現状であるが、これらに用いられる土は、
培養土として適した焼赤玉土を得るため、地表より3〜
5m付近の土を用いている。これらの土には、腐植土が
含まれているために、焼赤玉土の中央部に腐植の焼成に
よる有毒ガスが発生、残存してしまう。このガスが、植
物育成中に、散水等により徐々に用土中に溶け出し、植
物の根を痛め枯死に至らしめることが報告されている。
【0005】また、栃木県鹿沼地方より鹿沼土が採取さ
れ、園芸用土として適していることから、全国的に販売
され、サツキ等の栽培愛好家が増加したのは周知のこと
である。この鹿沼土の上層土(地表より2〜5mに存在
する)に赤玉土があり、これを乾燥して園芸用土として
全国に販売されているが、この赤玉土を焼成すると、上
記の焼赤玉土と同様に腐植が含まれているために、ガス
が発生、残存してしまい、植物を枯死に至らしめる。
【0006】さらに、このような焼赤玉土の焼成法は、
前述のごとく植木鉢や陶器等の焼成窯で行うものであ
り、8〜10時間という長時間定置窯で焼成するため
に、高温で行うとコストが高くなる。そのため800℃
程度の温度で行っており、未焼成部分が出来てしまう等
の問題がある。
【0007】また、天然ガラスまたは火山がらすを多量
に含む鉱物を調粒したのち、可塑性原料を加えて800
〜1000℃で焼成することも行われているが(特開昭
58−183,016)、未だ満足すべき結果は得られ
ていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の焼赤玉土のような、腐植を焼成したために生じる土の
中央部の有毒ガスの発生、残存がなく、かつ未焼成部分
のない、園芸用培養土の条件を備えた焼赤玉土の製造方
法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は検討の結果、
焼赤玉土に用いる土の選択と焼成温度に問題があること
を見出だし本発明に至った。
【0010】すなわち、上記諸目的は、ボラ層(軽石
群)に覆われた地表下10〜15m付近に埋没している
アカホヤを3〜25mmの粒径に選別し、1,200〜
1,300℃で焼成することを特徴とする土壌焼成法に
より達成される。
【0011】
【作用】本発明は、地表より10〜15m付近の深層に
存在する粘土分を含んだ、腐植のない、土壌化しない土
を焼成することである。このような焼赤玉土に適した土
として、宮崎県北諸県郡長尾山系のアカホヤがあり、こ
のアカホヤは、上層部にある鹿沼地方の鹿沼土に相当す
るボラ層の下、地表より約10〜15mのところにある
アロファンを主体とする粘土質を含んだ鹿沼土の赤玉土
に相当する土で、鹿沼土のように比較的上層(地表より
2〜5m)にある土とは異なり、深層にあるため、風化
が進まず、腐植もない土である。
【0012】本発明における焼成は、まずアカホヤを、
園芸に用いる3〜25mmの粒径に造粒、選別して、ロ
ータリーキルンに投入し、1200〜1300℃、好ま
しくは1,250〜1,280℃の熱風を吹き込み15
〜20分、好ましくは15〜16分焼成する。このた
め、従来の長時間定置窯で800℃程度で焼成した場合
より、極めて短時間で焼成することができ、しかも未焼
成部分のない焼赤玉土が得られる。
【0013】また、本発明においては、造粒の際に、強
度の増強のために粘土質を加えたり、着色のための各種
顔料やベンガラ等の酸化鉄を添加することも可能であ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0015】実施例 宮崎県北諸県群長尾山系の厚いボラ層(軽石群)に覆わ
れた地表下約10mに埋没しているアカホヤを採掘し、
水分含量30%になるまで自然乾燥し、ミキサーに投入
後、全体量の10%の乾燥粘土ベントナイトを投入して
混練し、さらに、1%の水に水量比1%のベンガラ(酸
化鉄)を溶かした溶液を混入し、水分含量40%にまで
引き上げ、造粒が容易な湿度とした。
【0016】この混練した土を、ロータリーキルンに投
入し、回転させて造粒し、3mm、7mm、12mm、
25mmのふるい網を通過させ、3mm以下を除去(園
芸には使用しない)し、3〜7mm(小粒)、7〜12
mm(中粒)、12〜25mm(大粒)の3種類に選別
した。
【0017】次に、選別した土を、長さ5m、直径0.
8m、傾斜角度1.5°、回転速度4回転/分のロータ
リーキルンにそれぞれ別個に、投入口より投入し、温度
約1250℃、風量58m/分の熱風をロータリーキ
ルン内に吹き込み焼成した。この時、選別した土の投入
速度を小粒および中粒は20リットル/分、大粒は13
リットル/分に調節することにより、土の焼成時間が約
15分で、ロータリーキルンの取出し口より焼赤玉土が
得られた。
【0018】得られた焼赤玉土は、粘土の持つ酸化鉄と
ベンガラの添加によって深紅の美しい色で、また、粘土
の添加により強度を増強し、多孔質を維持して、かつ壊
れにくく、水に溶けない園芸界の要望に十分応える焼赤
玉土であった。
【0019】この様にして得られた焼赤玉土と市販され
ている焼赤玉土を用いて寒らんの栽培を行ったところ、
本発明の焼赤玉土は他の市販されている焼赤玉土と比較
して抜群の成績であった。結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】比較例 実施例の方法において、焼成温度を1000℃にした以
外は同様な方法を行ったところ、得られた焼赤玉土は、
赤色とならず、指圧で簡単に壊れ、中には水に溶解しや
すいものもあり、寒らんの栽培には適していなかった。
【0022】
【発明の効果】アカホヤは、全国的に20〜30cmの
厚みで存在する(鹿児島県鬼界ヶ島起源説)黄橙色のイ
モゴライトを主成分とする火山性土壌である。殊に、宮
崎県北諸県郡長尾山系にはこのアカホヤ層が2〜3mと
厚く存在し、他地区のアカホヤ層とは比較にならないほ
ど存在する。
【0023】この土の特性は、散水しても固結すること
なく、乾燥すればまた原形の粒状乃至粉状に復元する。
それゆえ、この地方では古くから野菜等の芽出しの土と
して使われ、近年水稲の機械植えの普及にともない育苗
箱による水稲苗の育苗がなされ、その際の用土として使
用されている。ちなみに日本一のマンモス農協である都
城農業協同組合は10か所の育苗センターを保有して、
水稲、キュウリ、メロン、カボチャ等の育苗として農家
に供給しており、水稲用の育苗箱を年間50万箱を育苗
している。その他、佐賀県経済連を通じ、単位農協にも
育苗床土として供給している。
【0024】しかしながら、このアカホヤ原土は、園芸
用としては粘性に乏しく、散水による崩壊のため、水捌
けなどに問題がある。この原土をそのまま高温で焼成し
ても粘性に乏しいため脆く、指圧で簡単に潰れてしまい
園芸用に用いることは出来ない。このアカホヤを本発明
のアカホヤを3〜25mmの粒径に選別し、1,200
〜1,300℃で焼成することを特徴とする土壌焼成法
による焼成方法で焼成すると適度な水捌けと保水性、保
肥性を兼ね備えた用土としての特性を備えた焼赤玉土が
得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボラ層(軽石群)に覆われた地表下10
    〜15m付近に埋没しているアカホヤを3〜25mmに
    選別し、1,200〜1,300℃で焼成する土壌焼成
    法。
JP3101394A 1991-05-07 1991-05-07 焼赤玉土の焼成法 Expired - Lifetime JPH0751020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3101394A JPH0751020B2 (ja) 1991-05-07 1991-05-07 焼赤玉土の焼成法

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JP3101394A JPH0751020B2 (ja) 1991-05-07 1991-05-07 焼赤玉土の焼成法

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Publication Number Publication Date
JPH04335824A JPH04335824A (ja) 1992-11-24
JPH0751020B2 true JPH0751020B2 (ja) 1995-06-05

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ID=14299528

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