JPH0751049A - 細胞接着試験器具 - Google Patents
細胞接着試験器具Info
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- JPH0751049A JPH0751049A JP5199860A JP19986093A JPH0751049A JP H0751049 A JPH0751049 A JP H0751049A JP 5199860 A JP5199860 A JP 5199860A JP 19986093 A JP19986093 A JP 19986093A JP H0751049 A JPH0751049 A JP H0751049A
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- JP
- Japan
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- cell adhesion
- wells
- test device
- adhesion test
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- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、細胞接着試験器具に関し、神経細
胞等の基板に接着して生長する細胞の至適接着条件を決
定するための細胞接着試験器具を提供することを目的と
する。 【構成】 少なくとも2つ以上のウェル1を有する培養
基板2と、該ウェル1の内側にコーティングされた少な
くとも2つ以上のウェル1毎に異なる化学物質及び異な
る濃度の化学物質の少なくともどちらか一方からなる少
なくとも2つ以上の細胞接着部材とを有するように構成
する。
胞等の基板に接着して生長する細胞の至適接着条件を決
定するための細胞接着試験器具を提供することを目的と
する。 【構成】 少なくとも2つ以上のウェル1を有する培養
基板2と、該ウェル1の内側にコーティングされた少な
くとも2つ以上のウェル1毎に異なる化学物質及び異な
る濃度の化学物質の少なくともどちらか一方からなる少
なくとも2つ以上の細胞接着部材とを有するように構成
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、細胞接着試験器具に係
り、詳しくは、培養細胞を試験する技術に適用すること
ができ、特に、神経細胞等の基板に接着して生長する細
胞の至適接着条件を決定するための細胞接着試験器具に
関する。近年、培養細胞を生物実験に使用する場合に
は、培養基板に種々の修飾を行い、細胞を培養基板に密
に接着させることが必要である場合がままある。特に、
神経細胞等の初代培養においては、培養初期の細胞接着
が培養の成否を決める。しかしながら、培養基板の修飾
方法としてどのようなものが有望であるかは、研究者自
身がノウハウとして持つのみで、系統だった培養基板修
飾の検索は、従来困難であった。
り、詳しくは、培養細胞を試験する技術に適用すること
ができ、特に、神経細胞等の基板に接着して生長する細
胞の至適接着条件を決定するための細胞接着試験器具に
関する。近年、培養細胞を生物実験に使用する場合に
は、培養基板に種々の修飾を行い、細胞を培養基板に密
に接着させることが必要である場合がままある。特に、
神経細胞等の初代培養においては、培養初期の細胞接着
が培養の成否を決める。しかしながら、培養基板の修飾
方法としてどのようなものが有望であるかは、研究者自
身がノウハウとして持つのみで、系統だった培養基板修
飾の検索は、従来困難であった。
【0002】特に、培養細胞に神経細胞等を用いた場合
では、直接堅い基板に強固に接着させないと生長しない
性質があるにも拘らず、神経細胞を基板に接着するのは
非常に困難であるため、しばしば溶液中に浮遊した状態
になり、しばらくすると死んでしまうという不具合があ
った。このため、神経細胞等を基板に容易に接着する条
件を探索することが要求されている。
では、直接堅い基板に強固に接着させないと生長しない
性質があるにも拘らず、神経細胞を基板に接着するのは
非常に困難であるため、しばしば溶液中に浮遊した状態
になり、しばらくすると死んでしまうという不具合があ
った。このため、神経細胞等を基板に容易に接着する条
件を探索することが要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来、動物を直接生物実験に使用するの
は、動物保護の観点から好ましくないため、培養細胞に
変更していく傾向があり、この培養細胞は、細胞試験用
に良く使われている。
は、動物保護の観点から好ましくないため、培養細胞に
変更していく傾向があり、この培養細胞は、細胞試験用
に良く使われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の培養細
胞では、試験する際、溶液の中で殺さずに増やすことが
できる細胞であれば特に問題はない。しかしながら、培
養細胞に神経細胞等を用いた場合では、直接堅い基板に
強固に接着させないと生長しない性質があるにも拘ら
ず、神経細胞を基板に接着するのは非常に困難であるた
め、溶液中に浮遊した状態になり、しばらくすると死ん
でしまい、細胞試験するのが非常に困難であるという問
題があった。
胞では、試験する際、溶液の中で殺さずに増やすことが
できる細胞であれば特に問題はない。しかしながら、培
養細胞に神経細胞等を用いた場合では、直接堅い基板に
強固に接着させないと生長しない性質があるにも拘ら
ず、神経細胞を基板に接着するのは非常に困難であるた
め、溶液中に浮遊した状態になり、しばらくすると死ん
でしまい、細胞試験するのが非常に困難であるという問
題があった。
【0005】そこで本発明は、神経細胞等をの基板に接
着して生長する細胞の至適接着条件を決定するための細
胞接着試験器具を提供することを目的としている。
着して生長する細胞の至適接着条件を決定するための細
胞接着試験器具を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による細胞接着試
験器具は上記目的達成のため、少なくとも2つ以上のウ
ェルを有する培養基板と、該ウェルの内側にコーティン
グされた少なくとも2つ以上のウェル毎に異なる化学物
質及び異なる濃度の化学物質の少なくともどちらか一方
からなる少なくとも2つ以上の細胞接着部材とを有する
ことを特徴とするものである。
験器具は上記目的達成のため、少なくとも2つ以上のウ
ェルを有する培養基板と、該ウェルの内側にコーティン
グされた少なくとも2つ以上のウェル毎に異なる化学物
質及び異なる濃度の化学物質の少なくともどちらか一方
からなる少なくとも2つ以上の細胞接着部材とを有する
ことを特徴とするものである。
【0007】本発明においては、少なくとも2つ以上の
ウェル毎にコーティングした異なる化学物質からなる少
なくとも2つ以上の細胞接着部材であってもよいし(濃
度は同じであっても異なってもどちらでもよい)、少な
くとも2つ以上のウェル毎にコーティングした異なる濃
度の化学物質からなる少なくとも2つ以上の細胞接着部
材であってもよいし(材質は同じであっても異なっても
どちらでもよい)、前者と両者を適宜組み合わせた少な
くとも2つ以上の細胞接着部材であってもよい。
ウェル毎にコーティングした異なる化学物質からなる少
なくとも2つ以上の細胞接着部材であってもよいし(濃
度は同じであっても異なってもどちらでもよい)、少な
くとも2つ以上のウェル毎にコーティングした異なる濃
度の化学物質からなる少なくとも2つ以上の細胞接着部
材であってもよいし(材質は同じであっても異なっても
どちらでもよい)、前者と両者を適宜組み合わせた少な
くとも2つ以上の細胞接着部材であってもよい。
【0008】本発明に係る培養基板は、ウェルをコーテ
ィングする際に少なくとも2つ以上に分割可能であるの
が好ましく、この場合、培養基板を分割することができ
るので、接着部材によってコーティング条件が違う際、
最適なコーティング条件で処理することができる。本発
明に係る培養基板は、前記分割した後、前記ウェルをコ
ーティングし、再度結合可能であるのが好ましく、この
場合、最適なコーティング条件で各々処理されたウェル
を有する分割された培養基板を再度結合することができ
るので、その後の培養細胞の接着及び増殖試験等を効率
良く行うことができる。
ィングする際に少なくとも2つ以上に分割可能であるの
が好ましく、この場合、培養基板を分割することができ
るので、接着部材によってコーティング条件が違う際、
最適なコーティング条件で処理することができる。本発
明に係る培養基板は、前記分割した後、前記ウェルをコ
ーティングし、再度結合可能であるのが好ましく、この
場合、最適なコーティング条件で各々処理されたウェル
を有する分割された培養基板を再度結合することができ
るので、その後の培養細胞の接着及び増殖試験等を効率
良く行うことができる。
【0009】本発明に係る前記接着部材には、0.00
1%以上0.3%以下の濃度範囲で異なる2つ以上の濃
度の細胞外マトリックスを構成する分子量400以上5
00以下のラミニン等の糖蛋白質、0.01〜1mg/
mlの濃度範囲で異なる2つ以上の濃度のポリライシン
及びポリオルニチン等のポリアミノ酸、及び1〜20μ
g/mlの濃度範囲で異なる2つ以上の濃度のビトロネ
クチン及びファイブロネクチン等の血清中タンパク質が
取り扱い及び入手等が容易な点で好適である。
1%以上0.3%以下の濃度範囲で異なる2つ以上の濃
度の細胞外マトリックスを構成する分子量400以上5
00以下のラミニン等の糖蛋白質、0.01〜1mg/
mlの濃度範囲で異なる2つ以上の濃度のポリライシン
及びポリオルニチン等のポリアミノ酸、及び1〜20μ
g/mlの濃度範囲で異なる2つ以上の濃度のビトロネ
クチン及びファイブロネクチン等の血清中タンパク質が
取り扱い及び入手等が容易な点で好適である。
【0010】ここで、上記の如く、好ましい濃度の下限
を各々0.001%、0.01mg/ml及び1μg/
mlとしたのは、該下限よりも小さくすると、濃度が薄
過ぎて接着部材に細胞が接着し難くなり好ましくないか
らであり、また、上記の如く、好ましい濃度の上限を各
々0.3%、1mg/ml及び20μg/mlとしたの
は、濃度が濃過ぎて細胞生長を阻害する可能性があり好
ましくないからである。
を各々0.001%、0.01mg/ml及び1μg/
mlとしたのは、該下限よりも小さくすると、濃度が薄
過ぎて接着部材に細胞が接着し難くなり好ましくないか
らであり、また、上記の如く、好ましい濃度の上限を各
々0.3%、1mg/ml及び20μg/mlとしたの
は、濃度が濃過ぎて細胞生長を阻害する可能性があり好
ましくないからである。
【0011】また、上記の如く、好ましい分子量範囲を
400〜500と規定したのは、接着部材との接着性を
考慮すると、糖蛋白質の中でもこの範囲内のものが接着
性の点で優れているからである。
400〜500と規定したのは、接着部材との接着性を
考慮すると、糖蛋白質の中でもこの範囲内のものが接着
性の点で優れているからである。
【0012】
【作用】本発明者等は、苦心しながら試行錯誤を繰り返
しつつ各種実験を行った結果、マルチウェル型の培養基
板に着目し、この培養基板に複数個のウェルを形成し、
各々のウェルに異なる化学物質にしたり異なる濃度の化
学物質にしたりした細胞接着部材をコーティングした
後、このマルチウェルに細胞を分注したところ、最適な
細胞接着条件を容易に決定することができるうえ、この
最適な細胞接着条件に基づいて細胞を培養することがで
きるので、神経細胞等を殺さないように生育させて試験
することができる。また、このマルチウェルを分割・結
合が容易に行えるように構成すれば、コーティング条件
が異なるマルチウェルを同一のマルチウェルにアセンブ
リすることができるので、細胞接着試験を効率良く行う
ことができる。
しつつ各種実験を行った結果、マルチウェル型の培養基
板に着目し、この培養基板に複数個のウェルを形成し、
各々のウェルに異なる化学物質にしたり異なる濃度の化
学物質にしたりした細胞接着部材をコーティングした
後、このマルチウェルに細胞を分注したところ、最適な
細胞接着条件を容易に決定することができるうえ、この
最適な細胞接着条件に基づいて細胞を培養することがで
きるので、神経細胞等を殺さないように生育させて試験
することができる。また、このマルチウェルを分割・結
合が容易に行えるように構成すれば、コーティング条件
が異なるマルチウェルを同一のマルチウェルにアセンブ
リすることができるので、細胞接着試験を効率良く行う
ことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。細胞接着を容易にするために通常コーティング剤
として知られているものには種々のものがあるが、本実
施例では、例えば宗村庚修編、細胞培養マニュアル、講
談社サイエンテフィック等で報告されている入手が容易
な以下の接着因子を用いて後述の如くコーティングを行
った。
する。細胞接着を容易にするために通常コーティング剤
として知られているものには種々のものがあるが、本実
施例では、例えば宗村庚修編、細胞培養マニュアル、講
談社サイエンテフィック等で報告されている入手が容易
な以下の接着因子を用いて後述の如くコーティングを行
った。
【0014】(1)コラーゲンタイプ4 (2)ゼラチン (3)ポリライシン (4)ポリオルニチン (5)ラミニン (6)ビトロネクチン (7)ファイブロネクチン ここで、コラーゲンタイプ4及びゼラチンが細胞外マト
リックスに含まれ、ポリライシン及びポリオルニチンが
ポリアミノ酸に含まれ、ラミニンが糖タンパク質に含ま
れ、ビトロネクチン及びファイブロネクチンが血清中タ
ンパク質に含まれる。なお、本実施例では、これらのコ
ーティング物質を主に接着試験に用いたが、これ以外の
物質でも接着試験に用いることができるのは明らかであ
る。 (実施例1)まず、細胞接着試験器具の製造方法につい
て説明する。マルチウェルとしては、どの様なプラスチ
ック容器からなる培養基板でも用いることができるが、
図1に示す如く、例えば市販されているファルコン社製
の24ウェルマルチプレートフタ付きを複数個繋げるこ
とにより、70穴のウェル1を有するプラスチック容器
からなる培養基板2を容易に作ることができる。このマ
ルチウェル1を有する培養基板2は、図1に示す如く、
コラーゲンとゼラチンが各々異なる濃度で各10個ずつ
コーティングされるウェル1を有するユニット2aと、
ポリライシンとポリオルニチンが各々異なる濃度で各1
0個ずつコーティングされるウェル1を有するユニット
2bと、ラミニンとビトロネクチンとファイブロネクチ
ンが各々異なる濃度で各10個ずつコーティングされる
ウェル1を有するユニット2c間で分割と結合が容易に
行うことができるように構成する。このため、以下に示
す種々のコーティング材で修飾して接着試験に供するた
めに、最初はコーティング条件に従って3つのユニット
2a〜2c毎に分割して各接着剤をコーティングする。
リックスに含まれ、ポリライシン及びポリオルニチンが
ポリアミノ酸に含まれ、ラミニンが糖タンパク質に含ま
れ、ビトロネクチン及びファイブロネクチンが血清中タ
ンパク質に含まれる。なお、本実施例では、これらのコ
ーティング物質を主に接着試験に用いたが、これ以外の
物質でも接着試験に用いることができるのは明らかであ
る。 (実施例1)まず、細胞接着試験器具の製造方法につい
て説明する。マルチウェルとしては、どの様なプラスチ
ック容器からなる培養基板でも用いることができるが、
図1に示す如く、例えば市販されているファルコン社製
の24ウェルマルチプレートフタ付きを複数個繋げるこ
とにより、70穴のウェル1を有するプラスチック容器
からなる培養基板2を容易に作ることができる。このマ
ルチウェル1を有する培養基板2は、図1に示す如く、
コラーゲンとゼラチンが各々異なる濃度で各10個ずつ
コーティングされるウェル1を有するユニット2aと、
ポリライシンとポリオルニチンが各々異なる濃度で各1
0個ずつコーティングされるウェル1を有するユニット
2bと、ラミニンとビトロネクチンとファイブロネクチ
ンが各々異なる濃度で各10個ずつコーティングされる
ウェル1を有するユニット2c間で分割と結合が容易に
行うことができるように構成する。このため、以下に示
す種々のコーティング材で修飾して接着試験に供するた
めに、最初はコーティング条件に従って3つのユニット
2a〜2c毎に分割して各接着剤をコーティングする。
【0015】まず、コラーゲン及びゼラチンの細胞外マ
トリックスでコーティングしたマルチウェル1を有する
ユニット2aの製造方法を説明する。コラーゲンとゼラ
チンについては、以下の方法でコーティングを行った。
コラーゲンタイプ4(0.001〜0.3%の希塩酸溶
液の濃度範囲で10段階)をマルチウェル1に注ぎ、薄
く引き延ばした後に吸引除去した。その後、25℃で乾
燥させた。また、ゼラチンをコートする場合には、ゼラ
チンを2回蒸留した水に懸濁し、高圧滅菌したもの(最
終濃度0.001〜0.3%の間で10段階)を上記コ
ラーゲンと同様な方法でコートした。 次に、ポリライ
シン及びポリオルニチンのポリアミノ酸でコーティング
したマルチウェル1を有するユニット2bの製造方法を
説明する。ポリライシン、ポリオルニチンのコーティン
グは、各々の薬物を生理食塩水に最終濃度が0.01〜
1mg/ml(この濃度範囲で10段階)になるように
調整し、マルチウェル1に分注して1時間室温(18℃
〜20℃)にて放置することにより行った。その後、分
注した溶液を取り除いた。
トリックスでコーティングしたマルチウェル1を有する
ユニット2aの製造方法を説明する。コラーゲンとゼラ
チンについては、以下の方法でコーティングを行った。
コラーゲンタイプ4(0.001〜0.3%の希塩酸溶
液の濃度範囲で10段階)をマルチウェル1に注ぎ、薄
く引き延ばした後に吸引除去した。その後、25℃で乾
燥させた。また、ゼラチンをコートする場合には、ゼラ
チンを2回蒸留した水に懸濁し、高圧滅菌したもの(最
終濃度0.001〜0.3%の間で10段階)を上記コ
ラーゲンと同様な方法でコートした。 次に、ポリライ
シン及びポリオルニチンのポリアミノ酸でコーティング
したマルチウェル1を有するユニット2bの製造方法を
説明する。ポリライシン、ポリオルニチンのコーティン
グは、各々の薬物を生理食塩水に最終濃度が0.01〜
1mg/ml(この濃度範囲で10段階)になるように
調整し、マルチウェル1に分注して1時間室温(18℃
〜20℃)にて放置することにより行った。その後、分
注した溶液を取り除いた。
【0016】次に、ラミニンの糖タンパク質とビトロネ
クチン及びファイブロネクチンの血清中タンパク質でコ
ーティングしたマルチウェル1を有するユニット2cの
製造方法を説明する。ラミニン、ビトロネクチン及びフ
ァイブロネクチンのコーティングは、ラミニン(10〜
100μg/mlの濃度範囲で10段階)、ビトロネク
チン(1〜10μg/mlの濃度範囲で10段階)、フ
ァイブロネクチン(2〜20μg/mlの濃度範囲で1
0段階)を含む燐酸緩衝液を調整し、各々をマルチウェ
ル1に分注した。37℃で1晩放置した後に溶液を取り
除いた。
クチン及びファイブロネクチンの血清中タンパク質でコ
ーティングしたマルチウェル1を有するユニット2cの
製造方法を説明する。ラミニン、ビトロネクチン及びフ
ァイブロネクチンのコーティングは、ラミニン(10〜
100μg/mlの濃度範囲で10段階)、ビトロネク
チン(1〜10μg/mlの濃度範囲で10段階)、フ
ァイブロネクチン(2〜20μg/mlの濃度範囲で1
0段階)を含む燐酸緩衝液を調整し、各々をマルチウェ
ル1に分注した。37℃で1晩放置した後に溶液を取り
除いた。
【0017】そして、上記のように、各々の方法でマル
チウェル1をコーティングした後、3つのユニット2a
〜2cを結合して、70穴のウェル1を有する培養基板
2とし、十分乾燥させた。その後、紫外線で滅菌処理を
行い、使用直前にろ過滅菌した生理食塩水で十分洗浄し
た。 (実施例2)実施例1で作製した培養基板2で、繊維芽
細胞を培養した場合の結果について説明する。繊維芽細
胞にはNIH3T3を用いた。培養液には標準的なGi
bco社製の商品名DMEMに10%の子牛血清を添加
したものを用いた。細胞は、マルチウェル一つに付き、
1.0×104 になるように調製して分注した。マルチ
ウェルは、炭酸ガスインキュベータ中で37℃に保っ
た。そして、培養開始後1週間で細胞接着と増殖の状態
を調べた。
チウェル1をコーティングした後、3つのユニット2a
〜2cを結合して、70穴のウェル1を有する培養基板
2とし、十分乾燥させた。その後、紫外線で滅菌処理を
行い、使用直前にろ過滅菌した生理食塩水で十分洗浄し
た。 (実施例2)実施例1で作製した培養基板2で、繊維芽
細胞を培養した場合の結果について説明する。繊維芽細
胞にはNIH3T3を用いた。培養液には標準的なGi
bco社製の商品名DMEMに10%の子牛血清を添加
したものを用いた。細胞は、マルチウェル一つに付き、
1.0×104 になるように調製して分注した。マルチ
ウェルは、炭酸ガスインキュベータ中で37℃に保っ
た。そして、培養開始後1週間で細胞接着と増殖の状態
を調べた。
【0018】この細胞に関しては、どの接着条件でも比
較的良く細胞培養を行うことができたが、特にコラーゲ
ン、ゼラチン及びファイブロネクチンで接着と増殖が顕
著であることが光学顕微鏡観察から明らかとなった。ま
た、ファイブロネクチンに関しては、その至適濃度を検
討したところ、8〜12μg/mlの濃度範囲で接着と
増殖が顕著であることが判った。 (実施例3)次に、接着基板の試験には、従来細胞接着
させることが困難であることが知られている無脊椎動物
神経組織を選んだ。試料には、ミミズの腹髄神経節を用
い、ミミズ(太虫)を抗生物質を添加したミミズ用生理
食塩水中で解剖し、腹髄神経節を摘出した。この摘出し
た神経節を一体節ごとに切断し、パスツールピペットに
より本マルチウェル内に移し、室温(22〜23℃)で
約24時間無菌的に放置した。培養溶液には、以下の組
成のものを用いた。
較的良く細胞培養を行うことができたが、特にコラーゲ
ン、ゼラチン及びファイブロネクチンで接着と増殖が顕
著であることが光学顕微鏡観察から明らかとなった。ま
た、ファイブロネクチンに関しては、その至適濃度を検
討したところ、8〜12μg/mlの濃度範囲で接着と
増殖が顕著であることが判った。 (実施例3)次に、接着基板の試験には、従来細胞接着
させることが困難であることが知られている無脊椎動物
神経組織を選んだ。試料には、ミミズの腹髄神経節を用
い、ミミズ(太虫)を抗生物質を添加したミミズ用生理
食塩水中で解剖し、腹髄神経節を摘出した。この摘出し
た神経節を一体節ごとに切断し、パスツールピペットに
より本マルチウェル内に移し、室温(22〜23℃)で
約24時間無菌的に放置した。培養溶液には、以下の組
成のものを用いた。
【0019】 商品名Leuboewitz L−15(Sigma社製) 85%V/V 非働化処理馬血清 (UBT社製) 15%V/V ゲンタマイシン (Sigma社製) 20mg/ml ファギゾーン (Sigma社製) 5μg/ml グルコース (和光純薬、特級) 15mg/ml (pH7.4,1NNaOHにて調整) ここで、ゲンタマイシンとファギゾーンは、雑菌増殖を
抑えるための抗生物質である。また、非働化馬血清は、
購入した血清を56℃で30分間湯せんすることにより
得た。神経組織の接着状態は、マルチウェルを振動させ
た場合に神経節が動くかどうかと、神経組織からの細胞
遊離の状態を顕微鏡観察することにより行った。
抑えるための抗生物質である。また、非働化馬血清は、
購入した血清を56℃で30分間湯せんすることにより
得た。神経組織の接着状態は、マルチウェルを振動させ
た場合に神経節が動くかどうかと、神経組織からの細胞
遊離の状態を顕微鏡観察することにより行った。
【0020】そして、種々の濃度で上記実施例1の
(1)〜(7)までの試薬を用い、マルチウェルにてミ
ミズ腹髄神経節の接着状態を試験したところ、コラーゲ
ンタイプ4をコートしたウェルのみで、約24時間を経
過した当りから、神経節から突起を有する細胞の遊離を
観察することができた。また、24時間経過した段階で
神経節は、本培養器具上に強く接着する他、48時間を
経過した当りから線維の展開がより顕著になることが観
察することができた。更に、培養開始後10日目から神
経線維と思われる長い線維が伸長する様子を観察するこ
とができた。従って、本発明の試験器具により接着条件
が明らかでない無脊椎動物神経細胞でも、細胞接着を容
易に試験することができることが判った。
(1)〜(7)までの試薬を用い、マルチウェルにてミ
ミズ腹髄神経節の接着状態を試験したところ、コラーゲ
ンタイプ4をコートしたウェルのみで、約24時間を経
過した当りから、神経節から突起を有する細胞の遊離を
観察することができた。また、24時間経過した段階で
神経節は、本培養器具上に強く接着する他、48時間を
経過した当りから線維の展開がより顕著になることが観
察することができた。更に、培養開始後10日目から神
経線維と思われる長い線維が伸長する様子を観察するこ
とができた。従って、本発明の試験器具により接着条件
が明らかでない無脊椎動物神経細胞でも、細胞接着を容
易に試験することができることが判った。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、神経細胞等を基板に容
易に接着する条件を探索することができるという効果が
ある。
易に接着する条件を探索することができるという効果が
ある。
【図1】本発明の実施例1に則した細胞接着試験器具の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
1 ウェル 2 培養基板 2a,2b,2c ユニット
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも2つ以上のウェル(1)を有
する培養基板(2)と、該ウェル(1)の内側にコーテ
ィングされた少なくとも2つ以上のウェル(1)毎に異
なる化学物質及び異なる濃度の化学物質の少なくともど
ちらか一方からなる少なくとも2つ以上の細胞接着部材
とを有することを特徴とする細胞接着試験器具。 - 【請求項2】 前記培養基板(2)は、前記ウェル
(1)をコーティングする際に少なくとも2つ以上に分
割可能であることを特徴とする請求項1記載の細胞接着
試験器具。 - 【請求項3】 前記培養基板(2)は、前記分割した
後、前記ウェル(1)をコーティングし、再度結合可能
であることを特徴とする請求項2記載の細胞接着試験器
具。 - 【請求項4】 前記接着部材は、0.001%以上0.
3%以下の濃度範囲で異なる少なくとも2つ以上の濃度
の細胞外マトリックスを構成する分子量400以上50
0以下の糖蛋白質であることを特徴とする請求項1乃至
3記載の細胞接着試験器具。 - 【請求項5】 前記接着部材は、0.01〜1mg/m
lの濃度範囲で異なる少なくとも2つ以上の濃度のポリ
アミノ酸であることを特徴とする請求項1乃至4記載の
細胞接着試験器具。 - 【請求項6】 前記接着部材は、1〜20μg/mlの
濃度範囲で異なる少なくとも2つ以上の濃度の血清中タ
ンパク質であることを特徴とする請求項1乃至5記載の
細胞接着試験器具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5199860A JPH0751049A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 細胞接着試験器具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5199860A JPH0751049A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 細胞接着試験器具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0751049A true JPH0751049A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16414860
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5199860A Withdrawn JPH0751049A (ja) | 1993-08-12 | 1993-08-12 | 細胞接着試験器具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0751049A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000017316A1 (en) * | 1998-09-22 | 2000-03-30 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Multiwell plate for freezing cultured cells |
| US6558631B1 (en) * | 1999-05-20 | 2003-05-06 | Advanced Biotechnologies Ltd. | Multi-well plates |
| KR100718158B1 (ko) * | 2006-04-21 | 2007-05-14 | 삼성전자주식회사 | 세포 공동배양 장치 |
| JP2009022276A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-02-05 | Kuraray Co Ltd | 細胞評価方法及び細胞評価システム |
| WO2013047763A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | オリエンタル酵母工業株式会社 | ラミニン511を含んだ系で哺乳類細胞を培養する方法 |
-
1993
- 1993-08-12 JP JP5199860A patent/JPH0751049A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000017316A1 (en) * | 1998-09-22 | 2000-03-30 | Sumitomo Bakelite Co., Ltd. | Multiwell plate for freezing cultured cells |
| US6558631B1 (en) * | 1999-05-20 | 2003-05-06 | Advanced Biotechnologies Ltd. | Multi-well plates |
| KR100718158B1 (ko) * | 2006-04-21 | 2007-05-14 | 삼성전자주식회사 | 세포 공동배양 장치 |
| JP2009022276A (ja) * | 2007-06-19 | 2009-02-05 | Kuraray Co Ltd | 細胞評価方法及び細胞評価システム |
| WO2013047763A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2013-04-04 | オリエンタル酵母工業株式会社 | ラミニン511を含んだ系で哺乳類細胞を培養する方法 |
| JPWO2013047763A1 (ja) * | 2011-09-29 | 2015-03-30 | オリエンタル酵母工業株式会社 | ラミニン511を含んだ系で哺乳類細胞を培養する方法 |
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