JPH0753835A - 有効成分を含有するコアポリマー、コアシェルポリマーおよびそれらの製造法 - Google Patents

有効成分を含有するコアポリマー、コアシェルポリマーおよびそれらの製造法

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JPH0753835A
JPH0753835A JP19864593A JP19864593A JPH0753835A JP H0753835 A JPH0753835 A JP H0753835A JP 19864593 A JP19864593 A JP 19864593A JP 19864593 A JP19864593 A JP 19864593A JP H0753835 A JPH0753835 A JP H0753835A
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JP
Japan
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active ingredient
shell
polymer
methacrylate
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JP19864593A
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English (en)
Inventor
Hideto Sasaki
秀人 佐々木
Jiyunya Okada
惇也 岡田
Junji Oshima
純治 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】均一性、分散性、徐放性などに優れた有効成分
を含有するコアポリマーおよびコアシェルポリマーの提
供。 【構成】有効成分を内包するコアポリマー(特に、有効
成分をコアに内包する)コアポリマー、該ポリマーをさ
らにシェルで被覆して成る多重のコアシェルポリマーお
よびこれらのシード重合による製造法。 【効果】本発明のコアポリマーおよびコアシェルポリマ
ーは、非常にシャープな粒度分布を有する極微細な均一
な粒子からなり、水中での分散安定性に著しく優れてい
る。また、有効成分がシードまたは(および)コアに内
包されているので有効成分の徐放能を有し、有効成分の
効果の持続が期待できる。このようなコアの存在によ
り、有効成分の初期の急激な放出(バースト)が抑制さ
れ、それにともなって有効成分の過剰作用が軽減された
り、用量の節減が可能になる。特に、該コアポリマーを
シェルで被覆して成るコアシェルポリマーは、より優れ
た徐放能、バースト抑制能を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有効成分を含有するコ
アポリマー、およびこれをシェルで被覆して成るコアシ
ェルポリマー、さらにはこれらのシード重合による製造
法に関するものであり、水中での分散安定性に著しく優
れた、極微細かつ均一な粒径を有するコアポリマーおよ
びコアシェルポリマーを提供するものである。
【0002】
【従来技術】マイクロカプセルは、マイクロメーターオ
ーダーの粒径を有する微小粒子内に種々の物質を封入す
ることによって得られるものであり、その粒径の微小さ
故に、医薬品、食品、農薬、飼料、化粧品、香料、塗
料、印刷等の幅広い産業分野において利用されている。
こうしたマイクロカプセルの製造法としては、従来より
界面重合法、in situ 重合法、液中硬化被覆法、コアセ
ルベーション法、界面沈澱法、溶融分散冷却法、噴霧乾
燥法、高速気流中衝撃法等各種の方法が知られており、
芯物質、壁材の種類あるいはカプセル化の目的等により
それぞれ使い分けられている。
【0003】一方、近年、材料分野を初め多くの技術分
野で、機能性あるいは性能のより高いものが要求される
ようになり、これらの向上を目指して数多くの検討がな
されている。マイクロカプセルの分野においてもこうし
た流れに沿って機能向上が求められており、その一手段
として、より粒径の小さいサブミクロン単位のカプセ
ル、いわゆるナノカプセルの研究、開発が医薬あるいは
工業関係を中心に活発に進められている。
【0004】しかしながら、上述のマイクロカプセル化
法はいずれもサブミクロンオーダーのカプセルの製造に
は適しておらず、また製造可能であっても粒度分布の狭
いものを得るのは非常に困難となっている。例えば、界
面沈澱法は水溶性、脂溶性いずれの物質の封入にも適し
た方法の一つであり、操作も比較的簡便であるが、かか
るカプセル化法においては、油(水)相を水(油)相中
にせん断力によって分散せる過程(乳化)をともなうた
め原理的に極微小のカプセルを得難く、しかもその粒度
分布は幅の広いものになっている。界面重合法、in sit
u 重合法、溶融分散冷却法も乳化操作を必要とするため
同様の課題を有している。
【0005】現在、サブミクロンオーダーのカプセル、
いわゆるナノカプセルとして、中心部分にコアを有し、
該コアを樹脂などからなるシェルで被覆したコアシェル
ポリマーが提案されている(例えば、特開平2−191
614公報、特開平2−225510公報、特開平3−
7711公報)。しかしながら、これらは何れも、自動
車部品、OA機器、家電製品等の成型物としての応用を
提案するものであり、コアシェルポリマーを医薬、農薬
等の分野に利用することは全く示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有効成分
(例えば、医薬、農薬成分など)を含有する分散安定性
や徐放性に優れた均一な粒径を有するコアポリマーおよ
びコアシェルポリマーを提供することを目的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前述の課
題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、シード重合を用
いてコアポリマーを調製する際、第2段目の重合時に有
効成分を樹脂単量体に溶解させ、これをそのまま又は水
相中に乳化後、反応系内に供給することにより、有効成
分をコアに内包する層状構造を有する単分散コアポリマ
ー(図1)が得られることを見い出した。また、該コア
ポリマーに対して第3段目の重合を行うことにより、さ
らにシェルで被覆された多重の層状構造を有するコアシ
ェルポリマー(図2)が得られることを併せて見い出
し、これらの知見に基づいてさらに研究を行った結果、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は有効成分(例えば、農
薬成分、医薬成分など)を内包して成るコアポリマー
(好ましくは、有効成分をコアに内包するコアポリマ
ー)、有効成分が樹脂単量体のシード重合にともなって
内包されることを特徴とする該コアポリマーの製造法、
該コアポリマーをさらにシェルで被覆して成るコアシェ
ルポリマーおよびシェルが樹脂単量体のシード重合によ
って形成されることを特徴とする該コアシェルポリマー
の製造法に関するものである。より具体的には、 (1)有効成分を含有するコアポリマー、 (2)有効成分がコアに内包されている請求項1記載の
コアポリマー。
【0009】(3)有効成分が親油性の有効成分である
第(1)項記載のコアポリマー、 (4)有効成分が親油性の農薬成分または医薬成分であ
る第(1)項記載のコアポリマー、 (5)シードが合成樹脂から成る第(1)項記載のコア
ポリマー、 (6)合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)アルキル
基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリレート
あるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポリシク
ロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘキシル
アクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリレート
あるいはポリベンジルアクリレートから成る群から選ば
れるものである第(5)項記載のコアポリマー、 (7)コアが合成樹脂から成る第(1)項記載のコアポ
リマー、 (8)合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)アルキル
基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリレート
あるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポリシク
ロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘキシル
アクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリレート
あるいはポリベンジルアクリレートから成る群から選ば
れるものである第(7)項記載のコアポリマー、 (9)粒径が50〜800nmである第(1)項記載の
コアポリマー、 (10)第(1)項記載のコアポリマーにシェルを被覆
したコアシェルポリマー。
【0010】(11)有効成分がコアに内包されている
第(10)項記載のコアシェルポリマー。
【0011】(12)有効成分が親油性の有効成分であ
る第(10)項記載のコアシェルポリマー、 (13)有効成分が親油性の農薬成分または医薬成分で
ある第(10)項記載のコアシェルポリマー、 (14)シードが合成樹脂から成る第(10)項記載の
コアシェルポリマー、 (15)合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)アルキ
ル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリレー
トあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポリシ
クロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘキシ
ルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリレー
トあるいはポリベンジルアクリレートから成る群から選
ばれるものである第(14)項記載のコアシェルポリマ
ー、 (16)コアが合成樹脂から成る第(10)項記載のコ
アシェルポリマー、 (17)合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)アルキ
ル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリレー
トあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポリシ
クロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘキシ
ルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリレー
トあるいはポリベンジルアクリレートから成る群から選
ばれるものである第(16)項記載のコアシェルポリマ
ー、 (18)シェルが合成樹脂から成る第(10)項記載の
コアシェルポリマー、 (19)合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)アルキ
ル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリレー
トあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポリシ
クロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘキシ
ルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリレー
トあるいはポリベンジルアクリレートから成る群から選
ばれるものである第(18)項記載のコアシェルポリマ
ー、 (20)粒径が100〜1000nmである第(10)
項記載のコアシェルポリマー (21)有効成分が樹脂単量体のシード重合にともなっ
て内包されることを特徴とする第(1)項記載のコアポ
リマーの製造法、および (22)シェルが樹脂単量体のシード重合によって形成
されることを特徴とする第(10)項記載のコアシェル
ポリマーの製造法に関するものである。
【0012】本発明のコアポリマーおよびコアシェルポ
リマーに内包される有効成分としては、特に限定されな
いが、例えば農薬成分(特に、殺虫剤、殺菌剤、除草剤
など)、医薬成分(特に、脂溶性ビタミン、植物油な
ど)、肥料成分、化粧料、香料、食品材料、飼料、防ば
い剤、防虫剤、防錆剤、吸収剤、色素、化学薬品など広
い分野から選択することができる。なかでも、農薬成分
(特に、殺虫剤、殺菌剤、除草剤など)、医薬成分(特
に、脂溶性ビタミン、植物油など)などが好ましい。ま
た、該有効成分としては、コアの原料となる樹脂単量体
に溶解可能な有効成分などが好ましいが、樹脂単量体に
溶解しなくても分散が可能な有効成分も用いることがで
きる。このような樹脂単量体に溶解可能な有効成分とし
ては、例えば親油性の有効成分などが用いられる。
【0013】該親油性の有効成分としては、例えば具体
的には、以下のようなものが挙げられる。
【0014】1.農薬成分 〔殺虫剤〕 (a)カーバメイト系 MIPC;イソプロカルブ(isoprocarb)、BPMC;
フェノブカルブ(fenobucarb)、MPMC;キシリルカ
ルブ(xylylcarb)、XMC、NAC;カルバリル(car
baryl)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、カルボフ
ラン(carbofuran)フラチオカルブ(furathiocarb)、
カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(b
enfuracarb)など (b)合成ピレスロイド系 シペルメトリン(cypermethrin)、フェンプロパトリン
(fenpropathrin)、エトフェンプロックス(ethofenpr
ox)、レスメトリン(resmethrin)、サイフルスリン
(cyfluthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、シ
ハロトリン(cyhalothrin)、フェンバレレート(fenva
lerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フル
バリネート(flvalinate)、シクロプロトリン(cyclop
rothrin)、アレスリン(allethrin)など (c)有機リン系 EPN、シアノフェンホス(cyanofenphos)、PAP;
フェントエート(phenthoate)、CVMP;テトラクロ
ルビンホス(tetrachlorvinphos)、モノクロトホス(m
onocrotophos)、ホサロン(phosalone)、クロルピリ
ホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、クロルピリホス
(chlorpyrifos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenth
ion)、キナルホス(quinalphos)、DMTP;メチダ
チオン(methidathion)、サリチオン(dioxabenzofo
s)、MPP;フェンチオン(fenthion)、MEP;フ
ェニトロチオン(fenitrothion)、プロパホス(propapho
s)、シアノホス(cyanophos)、プロチオホス(prothi
ofos)、スルプロホス(sulprofos)、プロフェノホス
(profenofos)、エチルチオメトン(disulfoton)、チ
オメトン(thiometon)、マラソン(malation)、ピラ
クロホス(pyraclofos)、BRP;ナレッド(nale
d)、CVP;クロルフェンビンホス(chlorfenvinpho
s)、ピリミホスメチル(pirimiphosmethyl)、ダイア
ジノン(diazinon)、エトリムホス(etrimfos)、イソ
キサチオン(isoxathion)など (d)有機塩素系 ベンゾエピン(endosulfan)など (e)その他 ベンスルタップ(bensultap)、ブプロフェジン(bupro
fezin)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ジフ
ルベンズロン(diflubenzuron)、クロルフルアズロン
(chlorfluazuron)、イミダクロプリド、ベンスルタッ
プ(bensultap)、ブプロフェジン(buprofezin)、フ
ルフェノクスロン(flufenoxuron)、ジフルベンズロン
(diflubenzuron)、クロルフルアズロン(chlorfluazu
ron)など 〔殺菌剤〕 (a)有機リン系 エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(ipro
benfos)、IBPなど (b)N−ヘテロ環系エルゴステロール阻害剤 トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(trif
orine)など (c)カルボキシアミド系 メプロニル(mepronil)、フルトラニル(flutoluani
l)、ペンシクロン(pencycuron)、オキシカルボキシ
ン(oxycarboxin)など (d)ジカルボキシイミド系 イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vincloz
olin)、プロシミドン(procymidone)など (e)ベンゾイミダゾール系 ベノミル(benomyl)など (f)ポリハロアルキルチオ系 キャプタン(captan)など (g)有機塩素系 フサライド(fthalide)、TPN;クロロタロニル(ch
lorothalonil)など (h)硫黄系 ジネブ(zineb)、マンネブ(maneb)など (i)その他 ジクロメジン(diclomezin)、トリシクラゾール(tric
yclazole)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、プ
ロベナゾール(probenazole)、アニラジン(anilazin
e)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、フェリム
ゾン (ferimzone)など 〔除草剤〕 (a)スルホニル尿素系 イマゾスルフロン、ベンスルフロンメチル(bensulfuro
n-methyl)など (b)トリアジン系 シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethamet
ryn)など (c)尿素系 ダイムロン(dymron)など (d)酸アミド系 プロパニル(propanil)、メフェナセット(mefenace
t)、プレチラクロール(pretilachlor)など (e)カルバメート系 スエップ(swep)、チオベンカルブ(thiobencarb)な
ど (f)ダイアゾール系 オキサジアゾン(oxadiazon)、ピラゾレート(pyrazol
ate)など (g)ジニトロアニリン系 トリフルラリン(trifluralin)など (h)その他 ジチオピル(dithiopyr)、ピリブチカルブ(pyributic
arb)など 〔植物油〕アネトール、アニス油、オレンジ油、カシア
油、ケイ皮アルデヒド、ゲラニオール、サフロール、シ
トラール、シトロネラール、シネオール、ショウノウ、
ヘノポジ油、ボルネオール、メントール、ラベンダー
油、レモン油など 2.医薬成分 〔抗生物質〕アムホテリシンB、エリスロマイシン、グ
リセオフルビン、ミデカマイシン、ジョサマイシン、キ
タサマイシン、リファンピシン、クロラムフェニコール
など 〔催眠・鎮痛剤〕アモバルビタール、エスタゾラム、フ
ェノバルビタール、ブロムワレリル尿素など 〔抗てんかん剤〕カルバマゼピン、ニトラゼパム、フェ
ニトインなど 〔解熱・鎮痛・消炎剤〕アスピリン、イソプロピルアン
チピン、イブプロフェン、フェナセチン、インドメタシ
ン、フェニルブタゾン、メフェナム酸、ペンタゾシンな
ど 〔精神神経用剤〕オキサゾラム、クロキサゾラム、クロ
チアゼパム、ジアゼパム、ハロペリドール、メタゼパ
ム、マレイン酸レボメプロマジンなど 〔強心剤〕ジギトキシン、エビデカレインなど 〔利尿剤〕スピロノラクトン、フロセミドなど 〔血管拡張剤〕硝酸イソソルビド、ニフェジピン、乳酸
プレニラミンなど 〔副腎皮質ホルモン剤〕酢酸コルチゾン、ジプロピオン
酸ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン、酪酸ヒドロコ
ルチゾン、吉草酸ベタメタゾンなど 〔男性ホルモン剤〕エナント酸テスツステロン、メチル
テストステロン、プロピオン酸テストステロンなど 〔卵胞・黄体ホルモン剤〕エチニルエストラジオール、
プロゲステロン、ノルエチステロンなど 〔脂溶性ビタミン〕ビタミンA、ビタミンD、ビタミン
E、ビタミンKなど 〔植物油〕ヒマシ油、ハッカ油など 本発明においては、上記有効成分を1種または2種以上
組み合わせて用いることができる。上記の有効成分う
ち、例えばサイフルスリン、プロベナゾール、トリシク
ラゾール、フェリムゾン、イマゾスルフロン、ベンスル
タップ、エトフェンプロックス、フルシトリネート、ピ
ラクロホス、クロルピリホス、ピリダフェンチオン、フ
サライド、イミダクロプリド、MEP、MPP、CVM
P、BPMC、ビタミンE、ビタミンA、ヒマシ油、大
豆油等が好ましい。なかでも、サイフルスリン、イマゾ
スルフロン、ベンスルタップ、エトフェンプロックス、
フルシトリネート、ピラクロホス、クロルピリホス、ピ
リダフェンチオン、MPP、CVMP、ビタミンE、ヒ
マシ油等が好ましく、特にサイフルスリン、ピラクロホ
ス、MPP、ビタミンE等が好ましい。
【0015】上記有効成分の使用量は、コアポリマーお
よびコアシェルポリマー全量に対して通常0.01〜2
0重量%、好ましくは0.1〜10重量%、より好まし
くは1.0〜8.0重量%である。
【0016】本発明のコアポリマーの芯となるシードと
しては、例えば合成樹脂(樹脂単量体を重合させて得ら
れるもの)などが用いられる。該合成樹脂としては、
α,β−エチレン系不飽和結合を有する樹脂単量体を合
成して得られる重合体などが用いられる。例えば(i)
スチレン、(ii)アルキル基の炭素数が1〜8であるア
ルキルメタクリレート(例えばメタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタク
リル酸iso−プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸iso−ブチル、メタクリル酸tert−ブ
チル、メタクリル酸sec−ブチル、メタクリル酸n−
ペンチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸n
−ヘプチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル酸
2−エチルーヘキシルなど)あるいはアルキルアクリレ
ート(例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸n−プロピル、アクリル酸iso−プロピ
ル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸iso−ブチ
ル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル酸sec−
ブチル、アクリル酸n−ペンチル、アクリル酸n−ヘキ
シル、アクリル酸n−ヘプチル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクリル酸2−エチルーヘキシルなど)、(iii)
メタクリル酸シクロヘキシルあるいはアクリル酸シクロ
ヘキシル、または(iv)メタクリル酸ベンジルあるいは
アクリル酸ベンジルなどの樹脂単量体を重合させた
(i)ポリスチレン、(ii)アルキル基の炭素数が1〜
8であるポリアルキルメタクリレート(例えばポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタク
リル酸n−プロピル、ポリメタクリル酸iso−プロピ
ル、ポリメタクリル酸n−ブチル、ポリメタクリル酸i
so−ブチル、ポリメタクリル酸tert−ブチル、ポ
リメタクリル酸sec−ブチル、ポリメタクリル酸n−
ペンチル、ポリメタクリル酸n−ヘキシル、ポリメタク
リル酸n−ヘプチル、ポリメタクリル酸n−オクチル、
ポリメタクリル酸2−エチルーヘキシルなど)あるいは
ポリアルキルアクリレート(例えば、ポリアクリル酸メ
チル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸n−プロ
ピル、ポリアクリル酸iso−プロピル、ポリアクリル
酸n−ブチル、ポリアクリル酸iso−ブチル、ポリア
クリル酸tert−ブチル、ポリアクリル酸sec−ブ
チル、ポリアクリル酸n−ペンチル、ポリアクリル酸n
−ヘキシル、ポリアクリル酸n−ヘプチル、ポリアクリ
ル酸n−オクチル、ポリアクリル酸2−エチルーヘキシ
ルなど)、(iii)ポリシクロヘキシルメタクリレート
あるいはポリシクロヘキシルアクリレートまたは(iv)
ポリベンジルメタクリレートあるいはポリベンジルアク
リレートなどが用いられる。
【0017】本発明のコアポリマーのコアを形成する原
料としては、例えば合成樹脂などが用いることができ
る。該合成樹脂としては、前記のシードとして用いられ
るものと同様のものを用いることができる。
【0018】本発明の多重の層状構造を有するコアシェ
ルポリマーのシェルとしては、例えば合成樹脂などが用
いられる。該合成樹脂としては、前記のシードとして用
いられるものと同様のものを用いることができる。
【0019】上記の合成樹脂のなかでも、シードとして
はアルキル基の炭素数が1〜4であるポリアルキルメタ
クリレート(例えばポリメタクリル酸メチル、ポリメタ
クリル酸エチル、ポリメタクリル酸n−プロピル、ポリ
メタクリル酸iso−プロピル、ポリメタクリル酸n−
ブチル、ポリメタクリル酸iso−ブチル、ポリメタク
リル酸tert−ブチル、ポリメタクリル酸sec−ブ
チルなど)あるいはポリアルキルアクリレート(例え
ば、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸n−プロピル、ポリアクリル酸iso−プ
ロピル、ポリアクリル酸n−ブチル、ポリアクリル酸i
so−ブチル、ポリアクリル酸tert−ブチル、ポリ
アクリル酸sec−ブチルなど)などが好ましく、コア
としてはポリスチレンまたはアルキル基の炭素数が1〜
4であるポリアルキルメタクリレート(例えばポリメタ
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタク
リル酸n−プロピル、ポリメタクリル酸iso−プロピ
ル、ポリメタクリル酸n−ブチル、ポリメタクリル酸i
so−ブチル、ポリメタクリル酸tert−ブチル、ポ
リメタクリル酸sec−ブチルなど)あるいはポリアル
キルアクリレート(例えば、ポリアクリル酸メチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリル酸n−プロピル、ポ
リアクリル酸iso−プロピル、ポリアクリル酸n−ブ
チル、ポリアクリル酸iso−ブチル、ポリアクリル酸
tert−ブチル、ポリアクリル酸sec−ブチルな
ど)などが好ましく、シェルとしてはアルキル基の炭素
数が1〜4であるポリアルキルメタクリレート(例えば
ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポ
リメタクリル酸n−プロピル、ポリメタクリル酸iso
−プロピル、ポリメタクリル酸n−ブチル、ポリメタク
リル酸iso−ブチル、ポリメタクリル酸tert−ブ
チル、ポリメタクリル酸sec−ブチルなど)あるいは
ポリアルキルアクリレート(例えば、ポリアクリル酸メ
チル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸n−プロ
ピル、ポリアクリル酸iso−プロピル、ポリアクリル
酸n−ブチル、ポリアクリル酸iso−ブチル、ポリア
クリル酸tert−ブチル、ポリアクリル酸sec−ブ
チルなど)などが好ましい。
【0020】本発明のコアポリマーは、芯となるシード
をコアで被覆したものであり、有効成分はシードまたは
(および)コアに内包されていてよい。なかでも、有効
成分がコアに内包されたコアポリマー(図1)が好まし
い。
【0021】本発明のコアシェルポリマーは、上記コア
ポリマーをさらにシェルで被覆したものである。この場
合も、有効成分はシードまたは(および)コアに内包さ
れていてよいが、なかでも有効成分がコアに内包された
コアシェルポリマー(図2)が好ましい。
【0022】本発明のコアポリマーおよびコアシェルポ
リマーは、それ自体公知の方法あるいはそれに準じる方
法でも製造することができる。以下に、本発明の好まし
い態様である有効成分をコアに均一に内包するコアポリ
マー(図1)および有効成分をコアに均一に内包するコ
アシェルポリマー(図2)の製造法の代表例を具体的に
説明するが、有効成分をシードに内包するコアポリマー
およびコアシェルポリマー、有効成分をシードおよびコ
アに内包するコアポリマーおよびコアシェルポリマーも
下記の方法に準じて製造することができる。
【0023】本発明では、有効成分をコアに内包して成
るコアポリマーを調製する際には2段階のシード重合が
行なわれる。そして、所望により、該コアポリマーをさ
らにシェルで被覆して成る多重の層状構造を有するコア
シェルポリマーを調製する際には、さらにもう1段階
(合計3段階)のシード重合が行われる。
【0024】有効成分をコアに内包して成るコアポリマ
ーを調製する際の第1段目の重合は有効成分を含有しな
いシードを形成するものであり、第2段目の重合は有効
成分を均一に含むコアを形成するものである。また多重
の層状構造を有するコアシェルポリマーを調製する際の
3段目の重合は、有効成分を含有しないシェルを形成す
るものである。
【0025】第1段目の重合は、樹脂単量体を、必要に
応じて乳化剤を添加して、ラジカル開始剤を用いて重合
させてコアポリマーの芯となる有効成分非含有のシード
を形成する。このシードの粒径は最終的なコアポリマー
の粒径を決定する要因の一つであり、重合の際に用いる
樹脂単量体の種類あるいは乳化剤の濃度によって制御で
きる。
【0026】第1段目の重合で、シードの形成に用いら
れる樹脂単量体は、シード分散液全体の通常0.5〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%の範囲で用いられ
る。
【0027】乳化剤としては、例えばアニオン性界面活
性剤などが用いることができるが、なかでもジオクチル
スルホサクシネートナトリウム塩、ドデシルベンゼンス
ルフォン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウムなどが
好ましく、特にジオクチルスルホサクシネートナトリウ
ム塩が好ましい。乳化剤は、樹脂単量体に対して通常
0.1〜2.0重量%の範囲で用いられる。
【0028】ラジカル開始剤には、アゾ系あるいは過酸
化物系のものを用いることができるが、水溶性の過硫酸
塩、例えば過硫酸ナトリウムあるいは過硫酸カリウムが
より好ましく、これらは樹脂単量体に対して通常0.1
〜6.0重量%の範囲で用いられる。
【0029】また、樹脂単量体の水相への溶解を抑える
ために、例えば炭酸水素ナトリウムなどを樹脂単量体に
対して通常0.1〜5.0、好ましくは0.1〜2.0
重量%、より好ましくは約1.0重量%添加することが
できる。
【0030】第1段目の重合は、通常約30〜100℃
で行われ、反応時間は樹脂単量体の使用量にもよるが、
通常0.05〜1時間、好ましくは0.1〜0.5時間
である。
【0031】第2段目の重合は、シードの周りに有効成
分を均一に含有するコアを形成するものである。この重
合は、樹脂単量体を用いてシード形成と同様の方法に従
って行なうことができる。第2段目の重合では、有効成
分は樹脂単量体に溶解後、そのまま又は水相中へ乳化し
て系内に添加されるが、乳化の際は第1段目と同様の乳
化剤が用いられる。
【0032】第2段目の重合でコアの形成に用いられる
樹脂単量体は、有効成分を含めたコアポリマー全体の通
常70〜99重量%の範囲が好ましく、特に80〜95
重量%の範囲がより好ましい。乳化剤は、樹脂単量体に
対して通常0.1〜2.0重量%の範囲で用いられる。
ラジカル開始剤は、樹脂単量体に対して通常0.1〜
6.0重量%の範囲で用いられる。炭酸水素ナトリウム
などは、樹脂単量体に対して通常0.01〜1.0、好
ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは0.
05〜0.2重量%添加することができる。
【0033】第2段目の重合は、通常約30〜100℃
で行われ、反応時間は樹脂単量体の使用量にもよるが、
通常0.5〜10時間、好ましくは1〜5時間である。
【0034】このようにして得られるコアポリマーは、
通常50〜800nm、好ましくは50〜600nm、
より好ましくは100〜500nmの均一な粒径を有し
ている。この場合の粒径範囲は、例えば50nmの粒径
を有するコアポリマーを製造する場合、製造されるコア
ポリマーのほぼ全てが均一に50nmの粒径を有してお
り、また600nmの粒径を有するコアポリマーを製造
する場合、製造されるコアポリマーのほぼ全てが均一に
600nmの粒径を有しているということを意味するも
のである。
【0035】本発明においては、2段目の重合によって
形成されたコアが、さらにシェルで被覆された多重の層
状構造を有するコアシェルポリマーも製造することがで
きる。このようなシェルの存在により有効成分の初期の
急激な放出(バースト)がさらに抑制されて、徐放性能
が改善されることがある。この場合には、さらにもう1
段階、トータルで3段階のシード重合が行われる。
【0036】第1段目の重合は、有効成分を含有しない
シードを形成させ、第2段目の重合は、有効成分を含む
コアを形成し、3段目の重合はシェルを形成するもので
ある。
【0037】第1段目および第2段目の重合は、前記と
同様の方法を用いることができる。すなわち、第1段目
の重合は、樹脂単量体を重合させてシードを形成する。
このとき用いられる樹脂単量体は前記と同様のものが使
用される。また乳化剤、ラジカル開始剤も同様に使用さ
れる。
【0038】第2段目の重合は、有効成分を含むコアを
形成するものであり、第1段目と同様の樹脂単量体を用
いて行われる。第2段目の重合では、前記と同様に有効
成分は樹脂単量体に溶解後、そのまま又は水相中へ乳化
して系内に添加されるが、乳化の際は第1段目と同様の
乳化剤が用いられる。
【0039】1段目および2段目の重合においては、樹
脂単量体、乳化剤、ラジカル開始剤、有効成分は前記と
同様の組成比で用いられる。
【0040】第3段目の重合は、2段目の重合で得られ
たコアポリマーを、さらに有効成分を含有しないシェル
で被覆するもので、シェルとなる原料(樹脂単量体)
を、ラジカル開始剤を用いて重合して形成する。この
時、樹脂単量体をその重合体が室温よりも高いガラス転
移温度を有するものに設定すれば、コアシェルポリマー
粒子間の融合が抑制され、非常に取り扱い性の優れたも
のになる。
【0041】また、ここである一定の範囲(例えば、−
100℃〜30℃)のガラス転移点を有する単量体を選
択して粒子表面の粘着性を適度に調節すれば、目標物
(例えば、有効成分を農薬成分とした場合は、植物など
である)に長時間付着しうるコアシェルポリマーが得ら
れる。
【0042】シェルを形成するための原料(樹脂単量
体)は、2段目の重合で得たコアポリマー粒子に対し
て、通常1〜50重量%、好ましくは10〜50重量%
までの範囲で用いられるが、有効成分の放出性を抑制ま
たは促進したい場合は適宜増減してもよい。
【0043】第3段目の重合の際も、シェルの原料とな
る樹脂単量体等はそのまま又は水中乳化物として系内に
添加され、乳化の時は第1段目あるいは第2段目と同様
の乳化剤が用いられる。またラジカル開始剤も第1段目
と同様のものが使用される。乳化剤はシェルの原料とな
る樹脂単量体に対して通常0.1〜2.0重量%の範囲
で、ラジカル開始剤は壁膜の原料となる樹脂単量体に対
して通常0.05〜0.5重量%の範囲で、炭酸水素ナ
トリウムは樹脂単量体に対して通常0.01〜1.0、
好ましくは0.05〜0.5重量%、より好ましくは
0.05〜0.2重量%の範囲で用いられる。
【0044】第3段目の重合は、通常30〜100℃で
行われ、反応時間は樹脂単量体の使用量にもよるが、通
常0.3〜5時間、好ましくは0.5〜3時間である。
【0045】このようにして得られるコアシェルポリマ
ーは、通常100〜1000nm、好ましくは100〜
800nm、より好ましくは200〜600nmの粒径
を有している。
【0046】このようにして得られる本発明のコアポリ
マーおよびコアシェルポリマーは、シード重合を利用し
て製造されるため、非常にシャープな粒度分布を有する
ナノオーダーの極微細な均一な粒子からなり、水中での
分散安定性に著しく優れている。また、有効成分がシー
ドまたは(および)コアに内包されているので有効成分
の徐放能を有し、有効成分の効果の持続が期待できる。
このようなシードまたは(および)コアの存在により、
有効成分の初期の急激な放出(バースト)が抑制され、
それにともなって有効成分の過剰作用が軽減されたり、
用量の節減が可能になる。特に、該コアポリマーをシェ
ルで被覆して成る多重の層状構造を有するコアシェルポ
リマーは、水中分散安定性の他、より優れた徐放能とバ
ースト抑制能を有している。
【0047】したがって、本発明のコアポリマーおよび
コアシェルポリマーは、有効成分として例えば農薬成分
を内包させ、これを分散液として土壌に散布した場合、
常に一定の濃度の有効成分を噴霧器等に供給することが
でき、しかも徐放性を有しているので効果の持続性が期
待できる。また、有効成分として例えば医薬成分を内包
させて、徐放性製剤としても使用することができる。本
発明のコアポリマーおよびコアシェルポリマーは、安全
で低毒性なものである。
【0048】本発明の有効成分を含有するコアポリマー
およびコアシェルポリマーを徐放性製剤として使用する
場合は、内包される有効成分の種類、量や適用対象など
によって異なるが、内包される有効成分の通常の使用方
法に従えばよい。
【0049】有効成分が農薬成分である場合は、農薬成
分の種類、対象害虫等によって異なるが、公知の使用方
法、例えば育苗箱処理、作物の茎葉散布、虫体散布、水
田の水中施用あるいは土壌(例、畑地など)処理などに
より使用することができる。そして、その施用量は、施
用時間、施用場所、施用方法等に応じて広範囲に変える
ことができるが、一般には10アール当たり農薬成分が
通常1〜500g、好ましくは5〜200gとなる量の
コアポリマーおよびコアシェルポリマーを施用する。
【0050】有効成分が医薬成分である場合は、必要に
応じて糖衣を施した錠剤、カプセル剤、マイクロカプセ
ル剤などとして経口的に、あるいは懸濁液剤などの注射
剤、塗布剤などの形で非経口的に使用できる。例えば、
本発明のコアポリマーおよびコアシェルポリマーを生理
学的に認められる担体、香味剤、賦形剤、ベヒクル、防
腐剤、安定剤、結合剤などとともに一般に認められた製
薬実施に要求される単位用量形態で混和することによっ
て製造することができる。これら製剤における有効成分
量は指示された範囲の適当な容量が得られるようにする
ものである。錠剤、カプセル剤などに混和することがで
きる添加剤としては、例えばゼラチン、コーンスター
チ、トラガント、アラビアゴムのような結合剤、結晶性
セルロースのような賦形剤、コーンスターチ、ゼラチ
ン、アルギン酸などのような膨化剤、ステアリン酸マグ
ネシウムのような潤滑剤、ショ糖、乳糖またはサッカリ
ンのような甘味剤、ペパーミント、アカモノ油またはチ
ェリーのような香味剤などが用いられる。調剤単位形態
がカプセルである場合には、前記タイプの材料にさらに
油脂のような液状担体を含有することができる。注射の
ための無菌組成物は注射用水のようなベヒクル中に活性
物質、胡麻油、椰子油などのような天然産出植物油など
を溶解または懸濁させるなどの通常の製剤実施にしたが
って処方することができる。注射用の水性液としては生
理食塩水、ブドウ糖やその他の補助薬を含む等張液(例
えば、D−ソルビトール、D−マンニトール、塩化ナト
リウムなど)などがあげられる。油性液としてはゴマ
油、大豆油などがあげられ、また、緩衝剤(例えば、リ
ン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、無痛化剤(例
えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカインなど)、
安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポリエチレング
リコールなど)、保存剤(例えば、ベンジルアルコー
ル、フェノールなど)、酸化防止剤などと配合してもよ
い。調整された注射液は通常、適当なアンプルに充填さ
れる。その投与量は対象疾患の種類、症状などにより差
異はあるが、経口投与の場合、一般的に成人(60kgと
して)においては、一日につき医薬成分が約0.1mg〜
100mg、好ましくは1.0〜50mg、より好ましくは
1.0〜20mgであり、その量となるコアポリマーおよ
びコアシェルポリマーの量を投与する。非経口的に投与
する場合は、その1回投与量は投与対象、対象臓器、症
状、投与方法などによっても異なるが、たとえば注射剤
の形では通常成人(60kgとして)においては、一日
につき医薬成分が約0.01mg〜30mg程度、好ましく
は0.1〜20mg程度、より好ましくは0.1〜10
mg程度となるコアポリマーおよびコアシェルポリマー
の量を静脈注射により投与するのが好都合である。他の
哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ネコ、イヌ、サル
など)の場合も、60kgあたりに換算した同様の投与
量で投与される。
【0051】このように、ナノオーダーのコアポリマー
およびコアシェルポリマーは分散安定性にも著しく優れ
ているため、これを農薬などの分散系の製剤に利用した
場合、常に一定の濃度の有効成分を植物体あるいは土壌
等に施用することが可能である。
【0052】また、医薬分野におけるナノオーダーのコ
アポリマーおよびコアシェルポリマーの利点としては、
例えばカプセル注射剤を考えた場合、毛細血管における
塞栓の回避により末梢へのドラッグデリバリーが可能に
なること、あるいは注射部位における炎症反応を軽減で
きること等があげられる。また、ナノオーダーのコアポ
リマーおよびコアシェルポリマーは消化管粘膜を通過す
ることもできるので、これまでマイクロカプセルでは不
可能と考えられてきた経口ルートで投与が可能になり、
注射による痛みをともなわずに体循環内へ薬物を送達で
きる。
【0053】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明を説明する
が、本発明はこれら実施例により何ら限定されるもので
はない。なお実施例中の「%」は「重量%」を示す。ま
た有効成分のモデルとしてはピレスロイド系の殺虫剤で
ある「サイフルスリン」を用いた。
【0054】〔実施例1〕サイフルスリン含有ポリメタ
クリル酸メチル/ポリスチレン コアポリマーの製造 2リットル還流冷却器付重合容器内に脱イオン水560
g、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩2%水
溶液10g、炭酸水素ナトリウム1%水溶液40gを仕
込み、窒素気流下で撹はんしながら73℃に昇温した。
【0055】メタクリル酸メチル40gを添加し、10
分かけて分散させた後、過硫酸ナトリウム2%水溶液8
0gを添加してシード重合を開始させ、シードラテック
スを得た。
【0056】続いて、温度を80〜82℃に設定し直
し、重合開始10分後より次の組成からなる乳化液を1
80分かけて連続フィードした。
【0057】 (1)サイフルスリン 44g (2)スチレン 660g (3)ジオクチルスルホサクシネート ナトリウム塩 2%水溶液 290g (4)炭酸水素ナトリウム 1%水溶液 40g フィード終了後、85℃に昇温し、1時間熟成した。
【0058】室温まで冷却後、重合液を200メッシュ
の濾布で濾過してコアポリマー分散液を得た。
【0059】〔実施例2〕サイフルスリン含有ポリメタ
クリル酸メチル/ポリスチレン/ポリメタクリル酸メチ
ル コアシェルポリマーの製造 実施例1と同様の手順で得られたコアポリマー分散液1
716gを撹はん下、窒素気流下で80℃まで昇温し、
過硫酸ナトリウム2%水溶液19.5gを添加した。
【0060】20分経過後、次の組成の乳化液を90分
かけて連続フィードした。
【0061】 (1)メタクリル酸メチル 292.5g (2)ジオクチルスルホサクシネート ナトリウム塩 2%水溶液 58.5g (3)炭酸水素ナトリウム 1%水溶液 19.5g フィード終了後、85℃に昇温し、1時間熟成した。
【0062】室温まで冷却後、重合液を200メッシュ
の濾布で濾過してコアシェルポリマー分散液を得た。
【0063】〔実施例3〕サイフルスリン含有ポリメタ
クリル酸メチル/ポリアクリル酸n−ブチル コアポリ
マーの製造 0.5リットル還流冷却器付重合容器内に脱イオン水1
12g、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム塩1
%水溶液2g、炭酸水素ナトリウム1%水溶液8gを仕
込み、窒素気流下で撹はんしながら70℃に昇温した。
【0064】メタクリル酸メチル8gを添加し、10分
かけて分散させた後、過硫酸ナトリウム2%水溶液16
gを添加してシード重合を開始させ、シードラテックス
を得た。
【0065】重合開始10分後より次の組成からなる乳
化液を180分かけて連続フィードした。
【0066】 (1)サイフルスリン 8.8g (2)アクリル酸n−ブチル 132g (3)ジオクチルスルホサクシネート ナトリウム塩 1%水溶液 58g (4)炭酸水素ナトリウム 1%水溶液 8g フィード終了後、75℃に昇温し、1.5時間熟成し
た。
【0067】室温まで冷却後、重合液を200メッシュ
の濾布で濾過してコアポリマー分散液を得た。
【0068】〔実施例4〕サイフルスリン含有ポリメタ
クリル酸メチル/ポリアクリル酸n−ブチル/ポリメタ
クリル酸メチル コアシェルポリマーの製造 実施例3と同様の手順で得られたコアポリマー分散液2
64gを撹はん下、窒素気流下で70℃まで昇温し、過
硫酸ナトリウム2%水溶液3gを添加した。
【0069】5分経過後、次の組成の乳化液を90分か
けて連続フィードした。
【0070】 (1)メタクリル酸メチル 45g (2)ジオクチルスルホサクシネート ナトリウム塩 1%水溶液 9g (3)炭酸水素ナトリウム 1%水溶液 3g フィード終了後、75℃に昇温し、1.5時間熟成し
た。
【0071】室温まで冷却後、重合液を200メッシュ
のふるいで濾過してコアシェルポリマー分散液を得た。
【0072】かくして得られた各コアポリマーおよびコ
アシェルポリマーにつき、平均粒子径およびゼータ電位
をそれぞれレーザー回折式粒度分布測定装置(堀場製作
所製LA−500型)および電気泳動光散乱計(大塚電
子 製ELS−800型)を用いて測定した。また、コ
アポリマー、コアシェルポリマー分散液中のサイフルス
リン含量およびカプセル化率(コアポリマー、コアシェ
ルポリマー分散液中のサイフルスリン含量のうち、コア
ポリマー、コアシェルポリマー粒子内へ取り込まれたサ
イフルスリン含量の割合)を高速液体クロマトグラフ
(横河電機製LC−100システム)を用いて測定し
た。さらに比重をピクノメーターにより測定した。その
結果を〔表1〕に示す。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】本発明のコアポリマーおよびコアシェル
ポリマーは、有効成分がコアに内包されているので有効
成分の徐放能を有し、有効成分の効果の持続が期待でき
る。特に、該コアポリマーをシェルで被覆して成る多重
の層状構造を有するコアシェルポリマーは、より優れた
徐放能を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】有効成分をコアに内包するコアポリマー。
【図2】図1のコアポリマーをさらにシェルで被覆した
コアシェルポリマー。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効成分を含有するコアポリマー。
  2. 【請求項2】有効成分がコアに内包されている請求項1
    記載のコアポリマー。
  3. 【請求項3】有効成分が親油性の有効成分である請求項
    1記載のコアポリマー。
  4. 【請求項4】有効成分が親油性の農薬成分または医薬成
    分である請求項1記載のコアポリマー。
  5. 【請求項5】シードが合成樹脂から成る請求項1記載の
    コアポリマー。
  6. 【請求項6】合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)ア
    ルキル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリ
    レートあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポ
    リシクロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘ
    キシルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリ
    レートあるいはポリベンジルアクリレートから成る群か
    ら選ばれるものである請求項5記載のコアポリマー。
  7. 【請求項7】コアが合成樹脂から成る請求項1記載のコ
    アポリマー。
  8. 【請求項8】合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)ア
    ルキル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタクリ
    レートあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)ポ
    リシクロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロヘ
    キシルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタクリ
    レートあるいはポリベンジルアクリレートから成る群か
    ら選ばれるものである請求項7記載のコアポリマー。
  9. 【請求項9】粒径が50〜800nmである請求項1記
    載のコアポリマー。
  10. 【請求項10】請求項1記載のコアポリマーにシェルを
    被覆したコアシェルポリマー。
  11. 【請求項11】有効成分がコアに内包されている請求項
    10記載のコアシェルポリマー。
  12. 【請求項12】有効成分が親油性の有効成分である請求
    項10記載のコアシェルポリマー。
  13. 【請求項13】有効成分が親油性の農薬成分または医薬
    成分である請求項10記載のコアシェルポリマー。
  14. 【請求項14】シードが合成樹脂から成る請求項10記
    載のコアシェルポリマー。
  15. 【請求項15】合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)
    アルキル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタク
    リレートあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)
    ポリシクロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロ
    ヘキシルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタク
    リレートあるいはポリベンジルアクリレートから成る群
    から選ばれるものである請求項14記載のコアシェルポ
    リマー。
  16. 【請求項16】コアが合成樹脂から成る請求項10記載
    のコアシェルポリマー。
  17. 【請求項17】合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)
    アルキル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタク
    リレートあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)
    ポリシクロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロ
    ヘキシルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタク
    リレートあるいはポリベンジルアクリレートから成る群
    から選ばれるものである請求項16記載のコアシェルポ
    リマー。
  18. 【請求項18】シェルが合成樹脂から成る請求項10記
    載のコアシェルポリマー。
  19. 【請求項19】合成樹脂が(i)ポリスチレン、(ii)
    アルキル基の炭素数が1〜8であるポリアルキルメタク
    リレートあるいはポリアルキルアクリレート、(iii)
    ポリシクロヘキシルメタクリレートあるいはポリシクロ
    ヘキシルアクリレートおよび(iv)ポリベンジルメタク
    リレートあるいはポリベンジルアクリレートから成る群
    から選ばれるものである請求項18記載のコアシェルポ
    リマー。
  20. 【請求項20】粒径が100〜1000nmである請求
    項10記載のコアシェルポリマー。
  21. 【請求項21】有効成分が樹脂単量体のシード重合にと
    もなって内包されることを特徴とする請求項1記載のコ
    アポリマーの製造法。
  22. 【請求項22】シェルが樹脂単量体のシード重合によっ
    て形成されることを特徴とする請求項10記載のコアシ
    ェルポリマーの製造法。
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