JPH0753953A - 有機電界発光素子 - Google Patents
有機電界発光素子Info
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- JPH0753953A JPH0753953A JP5205377A JP20537793A JPH0753953A JP H0753953 A JPH0753953 A JP H0753953A JP 5205377 A JP5205377 A JP 5205377A JP 20537793 A JP20537793 A JP 20537793A JP H0753953 A JPH0753953 A JP H0753953A
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- Japan
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- organic
- group
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- transport layer
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 基板上に、少なくとも陽極及び陰極により挟
持された有機正孔輸送層および有機発光層を含む有機電
界発光素子であって、有機正孔輸送層が、下記一般式
(I) 【化1】 (式中、Ar1 は置換基を有していてもよいアリーレン
基、Ar2 及びAr3 は置換基を有していてもよいアリー
ル基を示し、前記置換基は各々独立に、アルキル基、ア
ルケニル基、アリル基、アルコキシカルボニル基、アル
コキシ基、アミノ基)で表わされる繰り返し単位を有す
るポリビニルトリアリールアミンを含有することを特徴
とする有機電界発光素子。 【効果】 熱的に安定な薄膜構造を有し、優れた発光特
性を示す有機電界発光素子を得ることができる。
持された有機正孔輸送層および有機発光層を含む有機電
界発光素子であって、有機正孔輸送層が、下記一般式
(I) 【化1】 (式中、Ar1 は置換基を有していてもよいアリーレン
基、Ar2 及びAr3 は置換基を有していてもよいアリー
ル基を示し、前記置換基は各々独立に、アルキル基、ア
ルケニル基、アリル基、アルコキシカルボニル基、アル
コキシ基、アミノ基)で表わされる繰り返し単位を有す
るポリビニルトリアリールアミンを含有することを特徴
とする有機電界発光素子。 【効果】 熱的に安定な薄膜構造を有し、優れた発光特
性を示す有機電界発光素子を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機電界発光素子に関
するものであり、詳しくは、有機化合物から成る発光層
に電界をかけて光を放出する薄膜型デバイスに関するも
のである。
するものであり、詳しくは、有機化合物から成る発光層
に電界をかけて光を放出する薄膜型デバイスに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、薄膜型の電界発光(EL)素子と
しては、無機材料のII−VI族化合物半導体であるZn
S、CaS、SrS等に、発光中心であるMnや希土類
元素(Eu、Ce、Tb、Sm等)をドープしたものが
一般的であるが、上記の無機材料から作製したEL素子
は、 1)交流駆動が必要(50〜1000Hz)、 2)駆動電圧が高い(〜200V)、 3)フルカラー化が困難(特に青色が問題)、 4)周辺駆動回路のコストが高い、 という問題点を有している。
しては、無機材料のII−VI族化合物半導体であるZn
S、CaS、SrS等に、発光中心であるMnや希土類
元素(Eu、Ce、Tb、Sm等)をドープしたものが
一般的であるが、上記の無機材料から作製したEL素子
は、 1)交流駆動が必要(50〜1000Hz)、 2)駆動電圧が高い(〜200V)、 3)フルカラー化が困難(特に青色が問題)、 4)周辺駆動回路のコストが高い、 という問題点を有している。
【0003】しかし、近年、上記問題点の改良のため、
有機薄膜を用いたEL素子の開発が行われるようになっ
た。特に、発光効率を高めるために電極からのキャリア
ー注入の効率向上を目的とした電極種類の最適化を行
い、芳香族ジアミンから成る有機正孔輸送層と8−ヒド
ロキシキノリンのアルミニウム錯体から成る有機発光層
を設けた有機電界発光素子の開発(Appl.Phy
s.Lett.,51巻,913頁,1987年)によ
り、従来のアントラセン等の単結晶を用いた電界発光素
子と比較して発光効率の大幅な改善がなされ、実用特性
に近づいている。
有機薄膜を用いたEL素子の開発が行われるようになっ
た。特に、発光効率を高めるために電極からのキャリア
ー注入の効率向上を目的とした電極種類の最適化を行
い、芳香族ジアミンから成る有機正孔輸送層と8−ヒド
ロキシキノリンのアルミニウム錯体から成る有機発光層
を設けた有機電界発光素子の開発(Appl.Phy
s.Lett.,51巻,913頁,1987年)によ
り、従来のアントラセン等の単結晶を用いた電界発光素
子と比較して発光効率の大幅な改善がなされ、実用特性
に近づいている。
【0004】上記の材料の他にも、有機発光層の材料と
して、ポリ(p−フェニレンビニレン)(Natur
e,347巻,539頁,1990年;Appl.Ph
ys.Lett.,61巻,2793頁,1992
年)、ポリ[2−メトキシ,5−(2’−エチルヘキソ
キシ)−1,4−フェニレンビニレン](Appl.P
hys.Lett.,58巻,1982頁,1991
年;Thin Solid Films,216巻,9
6頁,1992年;Nature,357巻,477
頁,1992年)、ポリ(3−アルキルチオフェン)
(Jpn.J.Appl.Phys,30巻,L193
8頁,1991年;J.Appl.Phys.,72
巻,564頁,1992年)等の高分子材料の開発や、
ポリビニルカルバゾール等の高分子に発光材料と電子移
動材料を混合した素子(応用物理,61巻,1044
頁,1992年)の開発も行われている。
して、ポリ(p−フェニレンビニレン)(Natur
e,347巻,539頁,1990年;Appl.Ph
ys.Lett.,61巻,2793頁,1992
年)、ポリ[2−メトキシ,5−(2’−エチルヘキソ
キシ)−1,4−フェニレンビニレン](Appl.P
hys.Lett.,58巻,1982頁,1991
年;Thin Solid Films,216巻,9
6頁,1992年;Nature,357巻,477
頁,1992年)、ポリ(3−アルキルチオフェン)
(Jpn.J.Appl.Phys,30巻,L193
8頁,1991年;J.Appl.Phys.,72
巻,564頁,1992年)等の高分子材料の開発や、
ポリビニルカルバゾール等の高分子に発光材料と電子移
動材料を混合した素子(応用物理,61巻,1044
頁,1992年)の開発も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】有機電界発光素子の最
大の問題点は、駆動時の寿命である。素子の寿命を短く
している要因はいくつか存在するが、有機層の薄膜形状
の劣化が支配的である。この薄膜形状の劣化は、素子駆
動時の発熱による有機非晶質膜の結晶化(または凝集)
等に起因すると考えられている。
大の問題点は、駆動時の寿命である。素子の寿命を短く
している要因はいくつか存在するが、有機層の薄膜形状
の劣化が支配的である。この薄膜形状の劣化は、素子駆
動時の発熱による有機非晶質膜の結晶化(または凝集)
等に起因すると考えられている。
【0006】従来、正孔輸送材料として用いられている
低分子量(分子量が400から600程度)の化合物
は、ガラス転移温度(Tg)が低いものが多く、例え
ば、芳香族ジアミン化合物では、−23〜82℃(米国
特許第4,127,412号)、39〜78℃(第51
回応用物理学会,28a−PB−3,1990年)とい
うガラス転移温度が報告されている。この様な化合物か
ら形成される有機非晶質薄膜では、温度上昇により結晶
化が加速され、結果として島状の凝集構造を示すものが
多い。この様な結晶化が起こると、素子の発光特性の劣
化として、発光効率の低下、ダークスポットと呼ばれる
非発光部分の発生、短絡等の現象が現われ、最終的には
駆動寿命の低下につながる。素子の駆動時以外でも、素
子作製時において、蒸着、ベーキング(アニール)、配
線、封止等の工程で温度上昇が見込まれるので、Tgは
100℃以上であることが望ましい。
低分子量(分子量が400から600程度)の化合物
は、ガラス転移温度(Tg)が低いものが多く、例え
ば、芳香族ジアミン化合物では、−23〜82℃(米国
特許第4,127,412号)、39〜78℃(第51
回応用物理学会,28a−PB−3,1990年)とい
うガラス転移温度が報告されている。この様な化合物か
ら形成される有機非晶質薄膜では、温度上昇により結晶
化が加速され、結果として島状の凝集構造を示すものが
多い。この様な結晶化が起こると、素子の発光特性の劣
化として、発光効率の低下、ダークスポットと呼ばれる
非発光部分の発生、短絡等の現象が現われ、最終的には
駆動寿命の低下につながる。素子の駆動時以外でも、素
子作製時において、蒸着、ベーキング(アニール)、配
線、封止等の工程で温度上昇が見込まれるので、Tgは
100℃以上であることが望ましい。
【0007】また、低分子量化合物の代わりに高分子材
料を有機電界発光素子の有機正孔輸送層として用いる試
みも行われている。ポリビニルカルバゾール(電子情報
通信学会技術研究報告,OME90−38,1990
年)、ポリシラン(Appl.Phys.Lett.,
59巻,2760頁,1991年)、ポリフォスファゼ
ン(第42回高分子学会年次大会,I−8−07及びI
−8−08,1993年)等が報告されているが、ポリ
ビニルカルバゾールは200℃と高いTgを有するがト
ラップ等の問題があり耐久性は低く、ポリシランは光劣
化等により駆動寿命が数秒と短く、ポリフォスファゼン
はイオン化ポテンシャルが高く従来の芳香族ジアミンを
凌ぐ特性は示していない。この他に、芳香族ジアミン化
合物をポリカーボネートやPMMAに30から80重量
%分散させた正孔輸送層も検討されているが(Jpn.
J.Appl.Phys.,31巻,L960頁,19
92年)、低分子化合物が可塑剤としてはたらきTgを
下げ、素子特性も芳香族ジアミン化合物と比較して低下
している。
料を有機電界発光素子の有機正孔輸送層として用いる試
みも行われている。ポリビニルカルバゾール(電子情報
通信学会技術研究報告,OME90−38,1990
年)、ポリシラン(Appl.Phys.Lett.,
59巻,2760頁,1991年)、ポリフォスファゼ
ン(第42回高分子学会年次大会,I−8−07及びI
−8−08,1993年)等が報告されているが、ポリ
ビニルカルバゾールは200℃と高いTgを有するがト
ラップ等の問題があり耐久性は低く、ポリシランは光劣
化等により駆動寿命が数秒と短く、ポリフォスファゼン
はイオン化ポテンシャルが高く従来の芳香族ジアミンを
凌ぐ特性は示していない。この他に、芳香族ジアミン化
合物をポリカーボネートやPMMAに30から80重量
%分散させた正孔輸送層も検討されているが(Jpn.
J.Appl.Phys.,31巻,L960頁,19
92年)、低分子化合物が可塑剤としてはたらきTgを
下げ、素子特性も芳香族ジアミン化合物と比較して低下
している。
【0008】上記の理由から、有機電界発光素子の実用
化には、素子の駆動寿命に大きな問題を抱えているのが
実状である。
化には、素子の駆動寿命に大きな問題を抱えているのが
実状である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記実状に
鑑み、長期間に渡って安定な発光特性を示す有機電界発
光素子を提供することを目的として鋭意検討した結果、
有機正孔輸送層がポリビニルアリールアミンを含有する
ことが好適であることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
鑑み、長期間に渡って安定な発光特性を示す有機電界発
光素子を提供することを目的として鋭意検討した結果、
有機正孔輸送層がポリビニルアリールアミンを含有する
ことが好適であることを見い出し、本発明を完成するに
至った。
【0010】即ち、本発明の要旨は、基板上に、少なく
とも陽極及び陰極により挟持された有機正孔輸送層およ
び有機発光層を含む有機電界発光素子であって、有機正
孔輸送層が、下記一般式(I)
とも陽極及び陰極により挟持された有機正孔輸送層およ
び有機発光層を含む有機電界発光素子であって、有機正
孔輸送層が、下記一般式(I)
【0011】
【化2】
【0012】(式中、Ar1 は置換基を有していてもよ
いアリーレン基、Ar2 及びAr3 は置換基を有していて
もよいアリール基を示し、前記置換基は各々独立に、ア
ルキル基、アルケニル基、アリル基、アルコキシカルボ
ニル基、アルコキシ基、アミノ基)で表わされる繰り返
し単位を有するポリビニルトリアリールアミンを含有す
ることを特徴とする有機電界発光素子に存する。
いアリーレン基、Ar2 及びAr3 は置換基を有していて
もよいアリール基を示し、前記置換基は各々独立に、ア
ルキル基、アルケニル基、アリル基、アルコキシカルボ
ニル基、アルコキシ基、アミノ基)で表わされる繰り返
し単位を有するポリビニルトリアリールアミンを含有す
ることを特徴とする有機電界発光素子に存する。
【0013】以下、本発明の有機電界発光素子について
添付図面に従い説明する。図1は、本発明の有機電界発
光素子の構造例を模式的に示す断面図であり、1は基
板、2a、2bは導電層、3は有機正孔輸送層、4は有
機発光層を各々表わす。基板1は、本発明の有機電界発
光素子の支持体となるものであり、石英やガラスの板、
金属板や金属箔、プラスチックフィルムやシートなどが
用いられるが、ガラス板や、ポリエステル、ポリメタア
クリレート、ポリカーボネート、ポリサルホンなどの透
明な合成樹脂基板が好ましい。
添付図面に従い説明する。図1は、本発明の有機電界発
光素子の構造例を模式的に示す断面図であり、1は基
板、2a、2bは導電層、3は有機正孔輸送層、4は有
機発光層を各々表わす。基板1は、本発明の有機電界発
光素子の支持体となるものであり、石英やガラスの板、
金属板や金属箔、プラスチックフィルムやシートなどが
用いられるが、ガラス板や、ポリエステル、ポリメタア
クリレート、ポリカーボネート、ポリサルホンなどの透
明な合成樹脂基板が好ましい。
【0014】基板1上には導電層2aが設けられるが、
この導電層2aとしては、通常、アルミニウム、金、
銀、ニッケル、パラジウム、テルル等の金属、インジウ
ム及び/またはスズの酸化物などの金属酸化物やヨウ化
銅、カーボンブラック、あるいは、ポリ(3−メチルチ
オフェン)等の導電性高分子などにより構成される。導
電層の形成は通常、スパッタリング法、真空蒸着法など
により行われることが多いが、銀などの金属微粒子ある
いはヨウ化銅、カーボンブラック、導電性の金属酸化物
微粒子、導電性高分子微粉末などの場合には、適当なバ
インダー樹脂溶液に分散し、基板上に塗布することによ
り形成することもできる。さらに、導電性高分子の場合
は電解重合により直接基板上に薄膜を形成したり、基板
上に塗布して形成することもできる(Appl.Phy
s.Lett.,60巻,2711頁,1992年)。
上記の導電層は異なる物質で積層することも可能であ
る。導電層2aの厚みは、必要とする透明性により異な
るが、透明性が必要とされる場合は、可視光の透過率が
60%以上、好ましくは80%以上透過することが望ま
しく、この場合、厚みは、通常、5〜1000nm、好
ましくは10〜500nm程度である。
この導電層2aとしては、通常、アルミニウム、金、
銀、ニッケル、パラジウム、テルル等の金属、インジウ
ム及び/またはスズの酸化物などの金属酸化物やヨウ化
銅、カーボンブラック、あるいは、ポリ(3−メチルチ
オフェン)等の導電性高分子などにより構成される。導
電層の形成は通常、スパッタリング法、真空蒸着法など
により行われることが多いが、銀などの金属微粒子ある
いはヨウ化銅、カーボンブラック、導電性の金属酸化物
微粒子、導電性高分子微粉末などの場合には、適当なバ
インダー樹脂溶液に分散し、基板上に塗布することによ
り形成することもできる。さらに、導電性高分子の場合
は電解重合により直接基板上に薄膜を形成したり、基板
上に塗布して形成することもできる(Appl.Phy
s.Lett.,60巻,2711頁,1992年)。
上記の導電層は異なる物質で積層することも可能であ
る。導電層2aの厚みは、必要とする透明性により異な
るが、透明性が必要とされる場合は、可視光の透過率が
60%以上、好ましくは80%以上透過することが望ま
しく、この場合、厚みは、通常、5〜1000nm、好
ましくは10〜500nm程度である。
【0015】不透明でよい場合は導電層2aは基板1と
同一でもよい。また、さらには上記の導電層は異なる物
質で積層することも可能である。図1の例では、導電層
2aは陽極(アノード)として正孔注入の役割を果たす
ものである。一方、導電層2bは陰極(カソード)とし
て、有機発光層4に電子を注入する役割を果たす。導電
層2bとして用いられる材料は、前記導電層2a用の材
料を用いることが可能であるが、効率よく電子注入を行
なうには、仕事関数の低い金属が好ましく、スズ、マグ
ネシウム、インジウム、アルミニウム、銀等の適当な金
属またはそれらの合金が用いられる。導電層2bの膜厚
は通常、導電層2aと同様である。また、図1には示し
てはいないが、導電層2bの上にさらに基板1と同様の
基板を設けることもできる。但し、導電層2aと2bの
少なくとも一方は透明性の良いことがEL素子としては
必要である。このことから、導電層2aと2bの一方
は、10〜500nmの膜厚であることが好ましく、透
明性の良いことが望まれる。
同一でもよい。また、さらには上記の導電層は異なる物
質で積層することも可能である。図1の例では、導電層
2aは陽極(アノード)として正孔注入の役割を果たす
ものである。一方、導電層2bは陰極(カソード)とし
て、有機発光層4に電子を注入する役割を果たす。導電
層2bとして用いられる材料は、前記導電層2a用の材
料を用いることが可能であるが、効率よく電子注入を行
なうには、仕事関数の低い金属が好ましく、スズ、マグ
ネシウム、インジウム、アルミニウム、銀等の適当な金
属またはそれらの合金が用いられる。導電層2bの膜厚
は通常、導電層2aと同様である。また、図1には示し
てはいないが、導電層2bの上にさらに基板1と同様の
基板を設けることもできる。但し、導電層2aと2bの
少なくとも一方は透明性の良いことがEL素子としては
必要である。このことから、導電層2aと2bの一方
は、10〜500nmの膜厚であることが好ましく、透
明性の良いことが望まれる。
【0016】導電層2aの上には有機正孔輸送層3が設
けられるが、正孔輸送材料としては、導電層2aからの
正孔注入効率が高く、かつ、注入された正孔を効率よく
輸送することができる材料であることが必要である。そ
のためには、イオン化ポテンシャルが小さく、しかも正
孔移動度が大きく、さらに安定性にすぐれ、トラップと
なる不純物が製造時や使用時に発生しにくいことが要求
される。
けられるが、正孔輸送材料としては、導電層2aからの
正孔注入効率が高く、かつ、注入された正孔を効率よく
輸送することができる材料であることが必要である。そ
のためには、イオン化ポテンシャルが小さく、しかも正
孔移動度が大きく、さらに安定性にすぐれ、トラップと
なる不純物が製造時や使用時に発生しにくいことが要求
される。
【0017】本発明においては、有機正孔輸送層が、前
記一般式(I)で示される繰り返し単位を有するポリビ
ニルトリアリールアミンを含有することを特徴とする。
前記一般式(I)において、好ましくは、Ar1 は置換
基を有していてもよいフェニレン基を示し、Ar2 およ
びAr3 は、置換基を有していてもよいフェニル基、ナ
フチル基やアントリル基等の置換基を有していてもよい
縮合芳香族環基を示す。上記の置換基としては、各々独
立に、メチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル
基;ビニル基等のアルケニル基;アリル基;メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基等の炭素数1〜6の
アルコキシカルボニル基;メトキシ基、エトキシ基等の
炭素数1〜6のアルコキシ基;ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基等のアミノ基等が挙げられる。
記一般式(I)で示される繰り返し単位を有するポリビ
ニルトリアリールアミンを含有することを特徴とする。
前記一般式(I)において、好ましくは、Ar1 は置換
基を有していてもよいフェニレン基を示し、Ar2 およ
びAr3 は、置換基を有していてもよいフェニル基、ナ
フチル基やアントリル基等の置換基を有していてもよい
縮合芳香族環基を示す。上記の置換基としては、各々独
立に、メチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル
基;ビニル基等のアルケニル基;アリル基;メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基等の炭素数1〜6の
アルコキシカルボニル基;メトキシ基、エトキシ基等の
炭素数1〜6のアルコキシ基;ジメチルアミノ基、ジエ
チルアミノ基等のアミノ基等が挙げられる。
【0018】前記一般式(I)で表される繰り返し単位
を有するポリビニルトリアリールアミンの数平均分子量
は、好ましくは500〜2000000、特に好ましく
は1000〜1000000であるのが望ましい。本発
明においては、ポリビニルの側鎖としてトリアリールア
ミンを導入したポリビニルアリールアミンを有機正孔輸
送層に含有することにより、正孔移動度を大きくするこ
とができると同時に、Tgを100℃以上とすることが
可能となる。
を有するポリビニルトリアリールアミンの数平均分子量
は、好ましくは500〜2000000、特に好ましく
は1000〜1000000であるのが望ましい。本発
明においては、ポリビニルの側鎖としてトリアリールア
ミンを導入したポリビニルアリールアミンを有機正孔輸
送層に含有することにより、正孔移動度を大きくするこ
とができると同時に、Tgを100℃以上とすることが
可能となる。
【0019】前記一般式(I)で表される繰り返し単位
を有するポリビニルトリアリールアミンは、例えば、特
開平1−105954号公報に開示されている方法によ
り合成される。前記一般式(I)で表される繰り返し単
位を有するポリビニルトリアリールアミンの好ましい具
体例を下記の表−1に示すが、これらに限定するもので
はない。
を有するポリビニルトリアリールアミンは、例えば、特
開平1−105954号公報に開示されている方法によ
り合成される。前記一般式(I)で表される繰り返し単
位を有するポリビニルトリアリールアミンの好ましい具
体例を下記の表−1に示すが、これらに限定するもので
はない。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】また、本発明に用いるポリビニルトリアリ
ールアミンは、前記一般式(I)で表される繰り返し単
位を有するポリビニルトリアリールアミン以外に他の共
重合部を有していてもよい。ポリビニルトリアリールア
ミンは、塗布法あるいは真空蒸着法により前記導電層2
a上に積層することにより有機正孔輸送層3を形成する
ことができる。
ールアミンは、前記一般式(I)で表される繰り返し単
位を有するポリビニルトリアリールアミン以外に他の共
重合部を有していてもよい。ポリビニルトリアリールア
ミンは、塗布法あるいは真空蒸着法により前記導電層2
a上に積層することにより有機正孔輸送層3を形成する
ことができる。
【0023】塗布法の場合は、クロロホルム、ジクロロ
エタン、テトラヒドロフラン、トルエン等の有機溶媒に
溶かして、スピンコート法やディッピング法などの方法
により導電層2a上に塗布し、加熱乾燥して有機正孔輸
送層3を形成する。バインダー樹脂等は用いない方が望
ましい。この際、特にピンホール等の欠陥のないサブミ
クロンオーダーの均一な薄膜を形成ためには、スピンコ
ート法が好ましい。
エタン、テトラヒドロフラン、トルエン等の有機溶媒に
溶かして、スピンコート法やディッピング法などの方法
により導電層2a上に塗布し、加熱乾燥して有機正孔輸
送層3を形成する。バインダー樹脂等は用いない方が望
ましい。この際、特にピンホール等の欠陥のないサブミ
クロンオーダーの均一な薄膜を形成ためには、スピンコ
ート法が好ましい。
【0024】真空蒸着法の場合には、ポリビニルトリア
リールアミンを真空容器内に設置されたルツボに入れ、
真空容器内を適当な真空ポンプで10-6Torrにまで
排気した後、ルツボを加熱して、上記ポリマを蒸発さ
せ、ルツボと向き合って置かれた基板上に層を形成す
る。有機正孔輸送層を形成する場合、さらに、アクセプ
タとして、芳香族カルボン酸の金属錯体及び/または金
属塩(特開平4−320484号公報)、ベンゾフェノ
ン誘導体およびチオベンゾフェノン誘導体(特願平4−
106977号)、フラーレン類(特願平4−1444
79号)を10-3から10重量%の濃度でドープして、
フリーキャリアとしての正孔を生成させ、低電圧駆動と
することが可能である。
リールアミンを真空容器内に設置されたルツボに入れ、
真空容器内を適当な真空ポンプで10-6Torrにまで
排気した後、ルツボを加熱して、上記ポリマを蒸発さ
せ、ルツボと向き合って置かれた基板上に層を形成す
る。有機正孔輸送層を形成する場合、さらに、アクセプ
タとして、芳香族カルボン酸の金属錯体及び/または金
属塩(特開平4−320484号公報)、ベンゾフェノ
ン誘導体およびチオベンゾフェノン誘導体(特願平4−
106977号)、フラーレン類(特願平4−1444
79号)を10-3から10重量%の濃度でドープして、
フリーキャリアとしての正孔を生成させ、低電圧駆動と
することが可能である。
【0025】以上の様にして形成される有機正孔輸送層
3の膜厚は、通常、10〜300nm、好ましくは30
〜100nmである。有機正孔輸送層3の上には有機発
光層4が設けられるが、有機発光層4は、電界を与えら
れた電極間において陰極からの電子を効率よく有機正孔
輸送層の方向に輸送することができる化合物より形成さ
れる。
3の膜厚は、通常、10〜300nm、好ましくは30
〜100nmである。有機正孔輸送層3の上には有機発
光層4が設けられるが、有機発光層4は、電界を与えら
れた電極間において陰極からの電子を効率よく有機正孔
輸送層の方向に輸送することができる化合物より形成さ
れる。
【0026】有機発光層4に用いられる化合物として
は、導電層2bからの電子注入効率が高く、かつ、注入
された電子を効率よく輸送することができる化合物であ
ることが必要である。そのためには、電子親和力が大き
く、しかも電子移動度が大きく、さらに安定性にすぐれ
トラップとなる不純物が製造時や使用時に発生しにくい
化合物であることが要求される。また、正孔と電子の再
結合の際に発光をもたらす役割も求られる。さらに、均
一な薄膜形状を与えることも素子の安定性の点で重要で
ある。
は、導電層2bからの電子注入効率が高く、かつ、注入
された電子を効率よく輸送することができる化合物であ
ることが必要である。そのためには、電子親和力が大き
く、しかも電子移動度が大きく、さらに安定性にすぐれ
トラップとなる不純物が製造時や使用時に発生しにくい
化合物であることが要求される。また、正孔と電子の再
結合の際に発光をもたらす役割も求られる。さらに、均
一な薄膜形状を与えることも素子の安定性の点で重要で
ある。
【0027】有機発光層の材料としては、テトラフェニ
ルブタジエンなどの芳香族化合物(特開昭57−517
81号公報)、8−ヒドロキシキノリンのアルミニウム
錯体などの金属錯体(特開昭59−194393号公
報、米国特許第5,151,629号、米国特許第5,
141,671号)、シクロペンタジエン誘導体(特開
平2−289675号公報)、ペリノン誘導体(特開平
2−289676号公報)、オキサジアゾール誘導体
(特開平2−216791号公報)、ビススチリルベン
ゼン誘導体(特開平1−245087号公報、同2−2
22484号公報)、ペリレン誘導体(特開平2−18
9890号公報、同3−791号公報)、クマリン化合
物(特開平2−191694号公報、同3−792号公
報)、希土類錯体(特開平1−256584)、ジスチ
リルピラジン誘導体(特開平2−252793号公
報)、p−フェニレン化合物(特開平3−33183号
公報)、チアジアゾロピリジン誘導体(特開平3−37
292号公報)、ピロロピリジン誘導体(特開平3−3
7293号公報)、ナフチリジン誘導体(特開平3−2
03982号公報)などが挙げられる。これらの化合物
は、単独で用いるか、必要に応じて、各々、混合して使
用してもよい。
ルブタジエンなどの芳香族化合物(特開昭57−517
81号公報)、8−ヒドロキシキノリンのアルミニウム
錯体などの金属錯体(特開昭59−194393号公
報、米国特許第5,151,629号、米国特許第5,
141,671号)、シクロペンタジエン誘導体(特開
平2−289675号公報)、ペリノン誘導体(特開平
2−289676号公報)、オキサジアゾール誘導体
(特開平2−216791号公報)、ビススチリルベン
ゼン誘導体(特開平1−245087号公報、同2−2
22484号公報)、ペリレン誘導体(特開平2−18
9890号公報、同3−791号公報)、クマリン化合
物(特開平2−191694号公報、同3−792号公
報)、希土類錯体(特開平1−256584)、ジスチ
リルピラジン誘導体(特開平2−252793号公
報)、p−フェニレン化合物(特開平3−33183号
公報)、チアジアゾロピリジン誘導体(特開平3−37
292号公報)、ピロロピリジン誘導体(特開平3−3
7293号公報)、ナフチリジン誘導体(特開平3−2
03982号公報)などが挙げられる。これらの化合物
は、単独で用いるか、必要に応じて、各々、混合して使
用してもよい。
【0028】有機発光層4の膜厚は、通常、10〜20
0nm、好ましくは30〜100nmである。素子の発
光効率を向上させるとともに発光色を変える目的で、例
えば、8−ヒドロキシキノリンのアルミニウム錯体をホ
スト材料として、クマリン等のレーザ用蛍光色素をドー
プすること(J.Appl.Phys.,65巻,36
10頁,1989年)も行われている。本発明において
も、上記の有機発光層4にレーザ色素等の有機蛍光体を
さらに10-3〜10モル%ドープすることにより、素子
の発光特性をさらに向上させることができる。
0nm、好ましくは30〜100nmである。素子の発
光効率を向上させるとともに発光色を変える目的で、例
えば、8−ヒドロキシキノリンのアルミニウム錯体をホ
スト材料として、クマリン等のレーザ用蛍光色素をドー
プすること(J.Appl.Phys.,65巻,36
10頁,1989年)も行われている。本発明において
も、上記の有機発光層4にレーザ色素等の有機蛍光体を
さらに10-3〜10モル%ドープすることにより、素子
の発光特性をさらに向上させることができる。
【0029】本発明の有機電界発光素子の構造として
は、以下に示すような層構成のものが挙げられる。
は、以下に示すような層構成のものが挙げられる。
【0030】
【表3】 陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/陰極 陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/陰極 陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/界面層/陰極 陽極/有機正孔輸送層/有機発光層/電子輸送層/界面
層/陰極 上記の層構成において、電子輸送層は素子の効率をさら
に向上するためのものであり、有機発光層の上に積層さ
れる。この電子輸送層に用いられる化合物には、陰極か
らの電子注入が容易で、電子の輸送能力がさらに大きい
ことが要求される。この様な電子輸送材料としては、
層/陰極 上記の層構成において、電子輸送層は素子の効率をさら
に向上するためのものであり、有機発光層の上に積層さ
れる。この電子輸送層に用いられる化合物には、陰極か
らの電子注入が容易で、電子の輸送能力がさらに大きい
ことが要求される。この様な電子輸送材料としては、
【0031】
【化3】
【0032】
【化4】
【0033】などのオキサジアゾール誘導体(App
l.Phys.Lett.,55巻,1489頁,19
89年;Jpn.J.Appl.Phys.,31巻,
1812頁,1992年)やそれらをPMMA等の樹脂
に分散した系(Appl.Phys.Lett.,61
巻,2793頁,1992年)、または、n型水素化非
晶質炭化シリコン、n型硫化亜鉛、n型セレン化亜鉛等
が挙げられる。電子輸送層の膜厚は、通常、5〜200
nm、好ましくは10〜100nmである。
l.Phys.Lett.,55巻,1489頁,19
89年;Jpn.J.Appl.Phys.,31巻,
1812頁,1992年)やそれらをPMMA等の樹脂
に分散した系(Appl.Phys.Lett.,61
巻,2793頁,1992年)、または、n型水素化非
晶質炭化シリコン、n型硫化亜鉛、n型セレン化亜鉛等
が挙げられる。電子輸送層の膜厚は、通常、5〜200
nm、好ましくは10〜100nmである。
【0034】また、上記の層構成において、界面層は陰
極と有機層とのコンタクトを向上させるためのもので、
芳香族ジアミン化合物(特願平5−48075号)、キ
ナクリドン化合物(特願平5−116204号)、ナフ
タセン誘導体(特願平5−116205号)、有機シリ
コン化合物(特願平5−116206号)、有機リン化
合物(特願平5−116207号)等が挙げられる。界
面層の膜厚は、通常、2〜100nm、好ましくは5〜
30nmである。界面層を設ける代わりに、有機発光層
及び電子輸送層の陰極界面近傍に上記界面層材料を50
モル%以上含む領域を設けてもよい。
極と有機層とのコンタクトを向上させるためのもので、
芳香族ジアミン化合物(特願平5−48075号)、キ
ナクリドン化合物(特願平5−116204号)、ナフ
タセン誘導体(特願平5−116205号)、有機シリ
コン化合物(特願平5−116206号)、有機リン化
合物(特願平5−116207号)等が挙げられる。界
面層の膜厚は、通常、2〜100nm、好ましくは5〜
30nmである。界面層を設ける代わりに、有機発光層
及び電子輸送層の陰極界面近傍に上記界面層材料を50
モル%以上含む領域を設けてもよい。
【0035】本発明においては、有機正孔輸送層にポリ
ビニルトリアリールアミンを含有することにより、耐熱
性のある、長期の駆動に対しても安定した発光特性を示
す素子を得ることができる。尚、図1とは逆の構造、す
なわち、基板上に導電層2b、有機発光層4、有機正孔
輸送層3、導電層2aの順に積層することも可能であ
り、既述した様に少なくとも一方が透明性の高い2枚の
基板の間に本発明の有機電界発光素子を設けることも可
能である。同様に、前記各層構成とは逆の構造に積層す
ることも可能である。
ビニルトリアリールアミンを含有することにより、耐熱
性のある、長期の駆動に対しても安定した発光特性を示
す素子を得ることができる。尚、図1とは逆の構造、す
なわち、基板上に導電層2b、有機発光層4、有機正孔
輸送層3、導電層2aの順に積層することも可能であ
り、既述した様に少なくとも一方が透明性の高い2枚の
基板の間に本発明の有機電界発光素子を設けることも可
能である。同様に、前記各層構成とは逆の構造に積層す
ることも可能である。
【0036】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例の記載に限定されるものではない。 実施例1 特開平1−105954号公報に開示されている方法に
より、下記構造式に示すポリビニルトリフェニルアミン
(表−1の番号(1))を合成した。
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の
実施例の記載に限定されるものではない。 実施例1 特開平1−105954号公報に開示されている方法に
より、下記構造式に示すポリビニルトリフェニルアミン
(表−1の番号(1))を合成した。
【0037】
【化5】
【0038】このポリマーの数平均分子量は9,300
で、重量平均分子量は20,200であった。DSC測
定(セイコーDSC−20を使用)を行ったところ、T
gは116℃であった。上記ポリマーを下記の条件で、
ガラス基板上にスピンコートした。
で、重量平均分子量は20,200であった。DSC測
定(セイコーDSC−20を使用)を行ったところ、T
gは116℃であった。上記ポリマーを下記の条件で、
ガラス基板上にスピンコートした。
【0039】
【表4】 溶媒 ジクロロエタン 塗布液濃度 21.6[mg/ml] スピナ回転数 3000[rpm] スピナ回転時間 20[秒] 乾燥条件 70℃−30分間 上記のスピンコートにより63nmの膜厚の均一な薄膜
が形成された。この薄膜試料のイオン化ポテンシャルを
理研計器(株)製の紫外線電子分析装置(AC−1)を
用いて測定したところ、5.55eVであった。また、
この薄膜試料を大気中で2カ月間保存しても、膜の形状
は均一なままで安定であった。
が形成された。この薄膜試料のイオン化ポテンシャルを
理研計器(株)製の紫外線電子分析装置(AC−1)を
用いて測定したところ、5.55eVであった。また、
この薄膜試料を大気中で2カ月間保存しても、膜の形状
は均一なままで安定であった。
【0040】実施例2 有機正孔輸送層と有機発光層の積層膜を以下の方法で作
製した。ガラス基板上にインジウム・スズ酸化物(IT
O)透明導電膜を120nm堆積したものをアセトンで
超音波洗浄、純水で水洗、イソプロピルアルコールで超
音波洗浄、乾燥窒素で乾燥、UV/オゾン洗浄を行った
後、実施例1と同様にしてポリビニルトリフェニルアミ
ンから成る有機正孔輸送層を65nmの膜厚で形成し
た。
製した。ガラス基板上にインジウム・スズ酸化物(IT
O)透明導電膜を120nm堆積したものをアセトンで
超音波洗浄、純水で水洗、イソプロピルアルコールで超
音波洗浄、乾燥窒素で乾燥、UV/オゾン洗浄を行った
後、実施例1と同様にしてポリビニルトリフェニルアミ
ンから成る有機正孔輸送層を65nmの膜厚で形成し
た。
【0041】上記の試料を、真空蒸着装置内に設置し
て、装置内の真空度が2×10-6Torr以下になるま
で液体窒素トラップを備えた油拡散ポンプを用いて排気
した。有機発光層の材料として、以下の構造式で示され
るアルミニウムの8−ヒドロキシキノリン錯体Al(C9
H6NO)3
て、装置内の真空度が2×10-6Torr以下になるま
で液体窒素トラップを備えた油拡散ポンプを用いて排気
した。有機発光層の材料として、以下の構造式で示され
るアルミニウムの8−ヒドロキシキノリン錯体Al(C9
H6NO)3
【0042】
【化6】
【0043】をセラミックるつぼに入れ、るつぼの周囲
のタンタル線ヒーターで加熱して蒸着を行った。この時
のるつぼの温度は230〜270℃の範囲で制御し、蒸
着時の真空度は2×10-6Torr、蒸着時間は3分3
0秒であった。この様にして、膜厚75nmの有機発光
層を有機正孔輸送層の上に積層した。上記のITOガラ
ス基板上の積層膜を蒸着後、真空蒸着装置から取り出し
て、電子顕微鏡(SEM)による観察(2万倍)を行っ
たところ、均一性にすぐれ欠陥のない膜であった。
のタンタル線ヒーターで加熱して蒸着を行った。この時
のるつぼの温度は230〜270℃の範囲で制御し、蒸
着時の真空度は2×10-6Torr、蒸着時間は3分3
0秒であった。この様にして、膜厚75nmの有機発光
層を有機正孔輸送層の上に積層した。上記のITOガラ
ス基板上の積層膜を蒸着後、真空蒸着装置から取り出し
て、電子顕微鏡(SEM)による観察(2万倍)を行っ
たところ、均一性にすぐれ欠陥のない膜であった。
【0044】この積層膜を真空電気炉内に入れて、10
-4Torrの真空度で、83℃で1時間加熱後、再びS
EM観察を行ったが、一様で欠陥のない膜構造に変化は
なかった。
-4Torrの真空度で、83℃で1時間加熱後、再びS
EM観察を行ったが、一様で欠陥のない膜構造に変化は
なかった。
【0045】実施例3 有機発光層を真空蒸着する時に、基板加熱を行って73
℃としたこと以外は、実施例2と同様にしてITOガラ
ス基板上に有機正孔輸送層/有機発光層から成る積層膜
を形成した。上記の積層膜のSEM観察(2万倍)を行
ったところ、均一性にすぐれ欠陥のない膜であった。こ
の積層膜を真空電気炉内に入れて、10-4Torrの真
空度で、83℃で1時間加熱後、再びSEM観察を行っ
たが、一様で欠陥のない膜構造に変化はなかった。
℃としたこと以外は、実施例2と同様にしてITOガラ
ス基板上に有機正孔輸送層/有機発光層から成る積層膜
を形成した。上記の積層膜のSEM観察(2万倍)を行
ったところ、均一性にすぐれ欠陥のない膜であった。こ
の積層膜を真空電気炉内に入れて、10-4Torrの真
空度で、83℃で1時間加熱後、再びSEM観察を行っ
たが、一様で欠陥のない膜構造に変化はなかった。
【0046】比較例1 有機正孔輸送層材料として、下記構造式で示されるN,
N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)
−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン
N’−ジフェニル−N,N’−(3−メチルフェニル)
−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン
【0047】
【化7】
【0048】を真空蒸着法により膜厚60nmで形成し
たこと以外は、実施例2と同様にしてITOガラス基板
上に有機正孔輸送層/有機発光層から成る積層膜を作製
した。この積層膜のSEM観察(2万倍)を行ったとこ
ろ、100nm程度の大きさを有するボイド状の欠陥が
84μm2 当りに15個の数密度で観測された。上記積
層膜を実施例2と同様にして真空電気炉内で83℃−1
時間の条件で加熱したところ、目視でもはっきりと判明
する程度にまで膜が白濁して凝集が激しく起きていた。
たこと以外は、実施例2と同様にしてITOガラス基板
上に有機正孔輸送層/有機発光層から成る積層膜を作製
した。この積層膜のSEM観察(2万倍)を行ったとこ
ろ、100nm程度の大きさを有するボイド状の欠陥が
84μm2 当りに15個の数密度で観測された。上記積
層膜を実施例2と同様にして真空電気炉内で83℃−1
時間の条件で加熱したところ、目視でもはっきりと判明
する程度にまで膜が白濁して凝集が激しく起きていた。
【0049】実施例4 図1に示す構造を有する有機電界発光素子を以下の方法
で作製した。ガラス基板上にインジウム・スズ酸化物
(ITO)透明導電膜を120nm堆積したものをアセ
トンで超音波洗浄、純水で水洗、イソプロピルアルコー
ルで超音波洗浄、乾燥窒素で乾燥、UV/オゾン洗浄を
行った後、真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度
が2×10-6Torr以下になるまで液体窒素トラップ
を備えた油拡散ポンプを用いて排気した。
で作製した。ガラス基板上にインジウム・スズ酸化物
(ITO)透明導電膜を120nm堆積したものをアセ
トンで超音波洗浄、純水で水洗、イソプロピルアルコー
ルで超音波洗浄、乾燥窒素で乾燥、UV/オゾン洗浄を
行った後、真空蒸着装置内に設置して、装置内の真空度
が2×10-6Torr以下になるまで液体窒素トラップ
を備えた油拡散ポンプを用いて排気した。
【0050】ポリビニルトリフェニルアミン塗布液の濃
度を、2.6、5.3、11.4、21.6[mg/m
l]とすることにより、各々、16.5、35、50、
63nmの膜厚の有機正孔輸送層を形成した。次に、実
施例2と同様にして、アルミニウムの8−ヒドロキシキ
ノリノール錯体から成る有機発光層を75nmの膜厚で
上記の各有機正孔正孔輸送層の上に積層した。
度を、2.6、5.3、11.4、21.6[mg/m
l]とすることにより、各々、16.5、35、50、
63nmの膜厚の有機正孔輸送層を形成した。次に、実
施例2と同様にして、アルミニウムの8−ヒドロキシキ
ノリノール錯体から成る有機発光層を75nmの膜厚で
上記の各有機正孔正孔輸送層の上に積層した。
【0051】最後に、陰極として、マグネシウムと銀の
合金電極を2元同時蒸着法によって膜厚150nmで蒸
着した。蒸着はモリブデンボートを用いて、真空度は4
×10-6Torr、蒸着時間は4分20秒で光沢のある
膜が得られた。マグネシウムと銀の原子比は10:1.
5であった。この様にして作製した有機電界発光素子の
ITO電極(陽極)にプラス、マグネシウム・銀合金電
極(陰極)にマイナスの直流電圧を印加してすると、こ
の素子は一様な緑色の発光を示し、発光のピーク波長は
530nmであった。素子の発光特性を表−2に示す。
合金電極を2元同時蒸着法によって膜厚150nmで蒸
着した。蒸着はモリブデンボートを用いて、真空度は4
×10-6Torr、蒸着時間は4分20秒で光沢のある
膜が得られた。マグネシウムと銀の原子比は10:1.
5であった。この様にして作製した有機電界発光素子の
ITO電極(陽極)にプラス、マグネシウム・銀合金電
極(陰極)にマイナスの直流電圧を印加してすると、こ
の素子は一様な緑色の発光を示し、発光のピーク波長は
530nmであった。素子の発光特性を表−2に示す。
【0052】実施例5 ポリビニルトリフェニルアミンをモリブデンボートに入
れ、ボートを加熱して6分間で40nmの有機正孔輸送
層を形成したこと以外は、実施例4と同様にして有機電
界発光素子を作製した。この素子の発光特性を表−2に
示す。
れ、ボートを加熱して6分間で40nmの有機正孔輸送
層を形成したこと以外は、実施例4と同様にして有機電
界発光素子を作製した。この素子の発光特性を表−2に
示す。
【0053】
【表5】
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、熱的に安定な薄膜構造
を有し、優れた発光特性を示す有機電界発光素子を得る
ことができる。従って、本発明による有機電界発光素子
はフラットパネル・ディスプレイ(例えばOAコンピュ
ータ用や壁掛けテレビ)や面発光体としての特徴を生か
した光源(例えば、複写機の光源、液晶ディスプレイや
計器類のバックライト光源)、表示板、標識灯への応用
が考えられ、その技術的価値は大きい。
を有し、優れた発光特性を示す有機電界発光素子を得る
ことができる。従って、本発明による有機電界発光素子
はフラットパネル・ディスプレイ(例えばOAコンピュ
ータ用や壁掛けテレビ)や面発光体としての特徴を生か
した光源(例えば、複写機の光源、液晶ディスプレイや
計器類のバックライト光源)、表示板、標識灯への応用
が考えられ、その技術的価値は大きい。
【図1】本発明における有機電界発光素子の一例を示し
た模式断面図。
た模式断面図。
1 基板 2a、2b 導電層 3 有機正孔輸送層 4 有機発光層
Claims (1)
- 【請求項1】 基板上に、少なくとも陽極及び陰極によ
り挟持された有機正孔輸送層および有機発光層を含む有
機電界発光素子であって、有機正孔輸送層が、下記一般
式(I) 【化1】 (式中、Ar1 は置換基を有していてもよいアリーレン
基、Ar2 及びAr3 は置換基を有していてもよいアリー
ル基を示し、前記置換基は各々独立に、アルキル基、ア
ルケニル基、アリル基、アルコキシカルボニル基、アル
コキシ基、アミノ基)で表わされる繰り返し単位を有す
るポリビニルトリアリールアミンを含有することを特徴
とする有機電界発光素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5205377A JPH0753953A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 有機電界発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5205377A JPH0753953A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 有機電界発光素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0753953A true JPH0753953A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16505824
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5205377A Pending JPH0753953A (ja) | 1993-08-19 | 1993-08-19 | 有機電界発光素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0753953A (ja) |
Cited By (38)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB2334959A (en) * | 1998-03-05 | 1999-09-08 | Secr Defence | Conducting polymers |
| US6066712A (en) * | 1997-05-09 | 2000-05-23 | Minolta Co., Ltd. | Styryl polymer, production method and use thereof |
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