JPH0754011A - Al合金製構造部材の製造方法 - Google Patents
Al合金製構造部材の製造方法Info
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- B22F—WORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
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- B22F9/02—Making metallic powder or suspensions thereof using physical processes
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- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
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- B22F2201/10—Inert gases
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 健全なAl合金製構造部材を得る。
【構成】 構造部材は結晶質であるが、その製造に当っ
ては、非晶質相を有するAl合金粉末を用いて圧粉体を
成形し、次いで圧粉体に粉末鍛造加工を施す、といった
方法により製造される。この場合、Al合金粉末として
は、非晶質相の結晶化に伴う発熱量EがE<20J/g
であるものが用いられる。このように発熱量Eを設定す
ると、昇温過程において圧粉体が急速加熱されても、そ
の圧粉体の脱ガスに起因した割れを回避することができ
る。
ては、非晶質相を有するAl合金粉末を用いて圧粉体を
成形し、次いで圧粉体に粉末鍛造加工を施す、といった
方法により製造される。この場合、Al合金粉末として
は、非晶質相の結晶化に伴う発熱量EがE<20J/g
であるものが用いられる。このように発熱量Eを設定す
ると、昇温過程において圧粉体が急速加熱されても、そ
の圧粉体の脱ガスに起因した割れを回避することができ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はAl合金製構造部材の製
造方法、特に、非晶質相を有するAl合金粉末を用いて
圧粉体を成形し、次いでその圧粉体に粉末鍛造加工を施
して結晶質の構造部材を製造する方法に関する。
造方法、特に、非晶質相を有するAl合金粉末を用いて
圧粉体を成形し、次いでその圧粉体に粉末鍛造加工を施
して結晶質の構造部材を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、構造部材の機械的特性の向上を狙
って急冷凝固Al合金粉末を用い、また粉末鍛造法を適
用する、といった構造部材の製造方法が知られている
(特開平4−74807号公報参照)。
って急冷凝固Al合金粉末を用い、また粉末鍛造法を適
用する、といった構造部材の製造方法が知られている
(特開平4−74807号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】急冷凝固Al合金粉末
はその表面にAl2 O3 皮膜を有し、この皮膜は粉末相
互の接合を妨げる原因となるが、急冷凝固Al合金粉末
は結晶質であって、粉末鍛造法の適用下では、Al2 O
3 皮膜下のAl合金主体部が専ら熱膨脹してAl 2 O3
皮膜が破砕され、Al合金主体部相互の接合が実現され
ることから、Al 2 O3 皮膜による前記不具合は回避さ
れる。
はその表面にAl2 O3 皮膜を有し、この皮膜は粉末相
互の接合を妨げる原因となるが、急冷凝固Al合金粉末
は結晶質であって、粉末鍛造法の適用下では、Al2 O
3 皮膜下のAl合金主体部が専ら熱膨脹してAl 2 O3
皮膜が破砕され、Al合金主体部相互の接合が実現され
ることから、Al 2 O3 皮膜による前記不具合は回避さ
れる。
【0004】ところで、非晶質相を有するAl合金を結
晶化すると、その結晶質Al合金の金属組織は急冷凝固
Al合金のそれよりも一層微細で、且つ均一となるた
め、これを構造部材に適用すれば、その機械的特性をさ
らに向上させることが可能である。
晶化すると、その結晶質Al合金の金属組織は急冷凝固
Al合金のそれよりも一層微細で、且つ均一となるた
め、これを構造部材に適用すれば、その機械的特性をさ
らに向上させることが可能である。
【0005】このような観点から非晶質相を有するAl
合金粉末を、例えば高圧ガスアトマイジング法により製
造し、粉末鍛造法の適用下で構造部材を製造することが
試みられた。
合金粉末を、例えば高圧ガスアトマイジング法により製
造し、粉末鍛造法の適用下で構造部材を製造することが
試みられた。
【0006】ところが、非晶質相の結晶化は発熱および
体積収縮を伴うため、その発熱量EがE≧20J/gで
あるAl合金粉末を用いた場合には、昇温過程におい
て、圧粉体が急速に加熱されて、その表層部におけるA
l合金粉末の結晶化が始まると、その結晶化に伴う大な
る発熱量Eにより結晶化が一層促進されて内部のAl合
金粉末にまで波及するため、圧粉体全域において結晶化
が急激に進行し、それに伴いAl合金粉末の体積収縮も
同様に急激に進行する。
体積収縮を伴うため、その発熱量EがE≧20J/gで
あるAl合金粉末を用いた場合には、昇温過程におい
て、圧粉体が急速に加熱されて、その表層部におけるA
l合金粉末の結晶化が始まると、その結晶化に伴う大な
る発熱量Eにより結晶化が一層促進されて内部のAl合
金粉末にまで波及するため、圧粉体全域において結晶化
が急激に進行し、それに伴いAl合金粉末の体積収縮も
同様に急激に進行する。
【0007】この場合、Al合金粉末が非晶質相を有す
ることから比較的多くの水素を吸収しているので、前記
体積収縮に伴い圧粉体の表層部だけでなく、内部におい
ても脱ガスが盛んに生ずるため圧粉体に割れが発生す
る、といった問題があった。
ることから比較的多くの水素を吸収しているので、前記
体積収縮に伴い圧粉体の表層部だけでなく、内部におい
ても脱ガスが盛んに生ずるため圧粉体に割れが発生す
る、といった問題があった。
【0008】一方、結晶化に伴う体積収縮率RがR>
1.2%であるAl合金粉末を用いると、昇温過程にお
いて、表面のAl2 O3 皮膜下に存するAl合金主体部
の大なる体積収縮に起因してAl2 O3 皮膜の破砕が十
分に行われず、その結果、Al合金粉末相互の接合が不
十分となるため、構造部材の機械的特性を期待通りに向
上させることができない、といった問題を生じた。
1.2%であるAl合金粉末を用いると、昇温過程にお
いて、表面のAl2 O3 皮膜下に存するAl合金主体部
の大なる体積収縮に起因してAl2 O3 皮膜の破砕が十
分に行われず、その結果、Al合金粉末相互の接合が不
十分となるため、構造部材の機械的特性を期待通りに向
上させることができない、といった問題を生じた。
【0009】本発明は前記に鑑み、非晶質相を有するA
l合金粉末として、その結晶化に伴う発熱量Eを特定さ
れたものを用いることにより、圧粉体における割れの発
生を回避して健全な構造部材を得ることのできる前記製
造方法を提供することを目的とする。
l合金粉末として、その結晶化に伴う発熱量Eを特定さ
れたものを用いることにより、圧粉体における割れの発
生を回避して健全な構造部材を得ることのできる前記製
造方法を提供することを目的とする。
【0010】また本発明は、非晶質相を有するAl合金
粉末として、その結晶化に伴う発熱量Eおよび体積収縮
率Rを特定されたものを用いることにより、圧粉体の割
れを回避すると共にAl合金粉末相互を十分に接合し
て、優れた機械的特性を備えた構造部材を得ることので
きる前記製造方法を提供することを目的とする。
粉末として、その結晶化に伴う発熱量Eおよび体積収縮
率Rを特定されたものを用いることにより、圧粉体の割
れを回避すると共にAl合金粉末相互を十分に接合し
て、優れた機械的特性を備えた構造部材を得ることので
きる前記製造方法を提供することを目的とする。
【0011】さらに本発明は、非晶質相の結晶化を経て
得られたAl合金粉末を用いることにより、圧粉体の割
れおよびAl合金粉末相互の接合性に関する配慮を不要
にして、機械的特性の優れた構造部材を得ることのでき
る前記製造方法を提供することを目的とする。
得られたAl合金粉末を用いることにより、圧粉体の割
れおよびAl合金粉末相互の接合性に関する配慮を不要
にして、機械的特性の優れた構造部材を得ることのでき
る前記製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、非晶質相を有
するAl合金粉末を用いて圧粉体を成形し、次いで前記
圧粉体に粉末鍛造加工を施して結晶質の構造部材を製造
するに当り、前記Al合金粉末として、前記非晶質相の
結晶化に伴う発熱量EがE<20J/gであるものを用
いることを特徴とする。
するAl合金粉末を用いて圧粉体を成形し、次いで前記
圧粉体に粉末鍛造加工を施して結晶質の構造部材を製造
するに当り、前記Al合金粉末として、前記非晶質相の
結晶化に伴う発熱量EがE<20J/gであるものを用
いることを特徴とする。
【0013】本発明は、非晶質相を有するAl合金粉末
を用いて圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉末鍛造
加工を施して結晶質の構造部材を製造するに当り、前記
Al合金粉末として、前記非晶質相の結晶化に伴う発熱
量EがE<20J/gであり、また前記非晶質相の結晶
化に伴う体積収縮率RがR≦1.2%であるものを用い
ることを特徴とする。
を用いて圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉末鍛造
加工を施して結晶質の構造部材を製造するに当り、前記
Al合金粉末として、前記非晶質相の結晶化に伴う発熱
量EがE<20J/gであり、また前記非晶質相の結晶
化に伴う体積収縮率RがR≦1.2%であるものを用い
ることを特徴とする。
【0014】本発明はAl合金製構造部材を製造するに
当り、非晶質相の結晶化を経て得られたAl合金粉末を
用いて圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉末鍛造加
工を施して構造部材を得ることを特徴とする。
当り、非晶質相の結晶化を経て得られたAl合金粉末を
用いて圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉末鍛造加
工を施して構造部材を得ることを特徴とする。
【0015】
【作用】前記のように発熱量Eを特定されたAl合金粉
末を用いると、昇温過程において、圧粉体が急速に加熱
されてその表層部のAl合金粉末における非晶質相の結
晶化が始まっても、その結晶化に伴う発熱量Eが小であ
るから圧粉体内部のAl合金粉末への結晶化の波及が抑
制され、これにより結晶化が圧粉体の外層部から内部に
向って緩徐に進行し、またAl合金粉末の体積収縮も同
様の経過を辿ることになるので、脱ガスは圧粉体の外層
部から内部に向い徐々に行われて、圧粉体における割れ
の発生が回避される。
末を用いると、昇温過程において、圧粉体が急速に加熱
されてその表層部のAl合金粉末における非晶質相の結
晶化が始まっても、その結晶化に伴う発熱量Eが小であ
るから圧粉体内部のAl合金粉末への結晶化の波及が抑
制され、これにより結晶化が圧粉体の外層部から内部に
向って緩徐に進行し、またAl合金粉末の体積収縮も同
様の経過を辿ることになるので、脱ガスは圧粉体の外層
部から内部に向い徐々に行われて、圧粉体における割れ
の発生が回避される。
【0016】また前記発熱量Eに関する条件を満たすと
共に前記のように体積収縮率Rを特定されたAl合金粉
末を用いると、昇温過程において、圧粉体の割れが回避
されると共に、表面のAl2 O3 皮膜下に存するAl合
金主体部の体積収縮が抑制されて膨脹傾向となるため、
Al2 O3 皮膜の破砕が十分に行なわれてAl合金主体
部相互の接合が実現される。
共に前記のように体積収縮率Rを特定されたAl合金粉
末を用いると、昇温過程において、圧粉体の割れが回避
されると共に、表面のAl2 O3 皮膜下に存するAl合
金主体部の体積収縮が抑制されて膨脹傾向となるため、
Al2 O3 皮膜の破砕が十分に行なわれてAl合金主体
部相互の接合が実現される。
【0017】さらにAl合金粉末として、非晶質相の結
晶化を経て得られたもの、即ち、前記発熱量EがE=0
J/gで、且つ前記体積収縮率RがR=0%のものを用
いると、粉末鍛造過程における圧粉体の割れおよびAl
合金粉末相互の接合性に関する配慮は不要となる。
晶化を経て得られたもの、即ち、前記発熱量EがE=0
J/gで、且つ前記体積収縮率RがR=0%のものを用
いると、粉末鍛造過程における圧粉体の割れおよびAl
合金粉末相互の接合性に関する配慮は不要となる。
【0018】
〔実施例1〕組成がAl91.5Fe5 Ti1.5 Si2 (数
値は原子%)である溶湯を調製し、その溶湯を用いて、
Heガス圧9.8MPaの条件下で高圧ガスアトマイジ
ング法を行ってAl合金粉末を製造した。
値は原子%)である溶湯を調製し、その溶湯を用いて、
Heガス圧9.8MPaの条件下で高圧ガスアトマイジ
ング法を行ってAl合金粉末を製造した。
【0019】Al合金粉末に分級処理を施して、粒径2
2μm以下のAl合金粉末を選別し、その粒径22μm
以下のAl合金粉末についてX線回折を行ったところ、
非晶質相を有することが判明した。
2μm以下のAl合金粉末を選別し、その粒径22μm
以下のAl合金粉末についてX線回折を行ったところ、
非晶質相を有することが判明した。
【0020】またAl合金粉末について示差走査熱量測
定(DSC)を行ったところ、図1の結果を得た。図1
より、Al合金粉末における非晶質相の結晶化温度Tx
はTx=431.4℃であり、また非晶質相の結晶化に
伴う発熱量EはE=24.95J/gであることが判明
した。さらにAl合金粉末の密度d1 を測定したとこ
ろ、その密度d1 はd1 =2.905g/cm3 であっ
た。
定(DSC)を行ったところ、図1の結果を得た。図1
より、Al合金粉末における非晶質相の結晶化温度Tx
はTx=431.4℃であり、また非晶質相の結晶化に
伴う発熱量EはE=24.95J/gであることが判明
した。さらにAl合金粉末の密度d1 を測定したとこ
ろ、その密度d1 はd1 =2.905g/cm3 であっ
た。
【0021】次に、Al合金粉末に、温度を400℃に
設定し、また時間を種々変えて1次熱処理を施し、結晶
化の程度を異にする各種Al合金粉末を得た。各Al合
金粉末について、示差走査熱量測定を行って、1次熱処
理後における結晶化に伴う発熱量Eを求め、また密度d
1 を測定した。
設定し、また時間を種々変えて1次熱処理を施し、結晶
化の程度を異にする各種Al合金粉末を得た。各Al合
金粉末について、示差走査熱量測定を行って、1次熱処
理後における結晶化に伴う発熱量Eを求め、また密度d
1 を測定した。
【0022】さらに、1次熱処理後の各Al合金粉末よ
りサンプルを採取し、各サンプルに600℃、1分間の
2次熱処理を施した後、各サンプルについて示差走査熱
量測定を行って、2次熱処理後における結晶化に伴う発
熱量Eを求めたところ、その発熱量EはE=0J/gで
あり、各サンプルは2次熱処理によって完全に結晶化し
ていることが判明した。また各サンプルの密度d2 を測
定したところ、その密度d2 は各サンプルについてd2
=2.950g/cm3 であった。
りサンプルを採取し、各サンプルに600℃、1分間の
2次熱処理を施した後、各サンプルについて示差走査熱
量測定を行って、2次熱処理後における結晶化に伴う発
熱量Eを求めたところ、その発熱量EはE=0J/gで
あり、各サンプルは2次熱処理によって完全に結晶化し
ていることが判明した。また各サンプルの密度d2 を測
定したところ、その密度d2 は各サンプルについてd2
=2.950g/cm3 であった。
【0023】次いで、1次熱処理後の各Al合金粉末を
用いて、成形圧力5t/cm2 の条件下で一軸圧縮成形を
行うことにより、直径76mm、厚さ23mmの各種圧粉体
を成形した。
用いて、成形圧力5t/cm2 の条件下で一軸圧縮成形を
行うことにより、直径76mm、厚さ23mmの各種圧粉体
を成形した。
【0024】その後、各圧粉体を高周波加熱炉に設置し
て、それを約6分間で600℃まで昇温し、各圧粉体の
性状を観察して割れが発生しているものを除き、他の圧
粉体を粉末鍛造機の金型に設置し、圧縮圧7t/cm2 に
て粉末鍛造加工を行って、直径78mm、厚さ20mmの各
種構造部材を得た。
て、それを約6分間で600℃まで昇温し、各圧粉体の
性状を観察して割れが発生しているものを除き、他の圧
粉体を粉末鍛造機の金型に設置し、圧縮圧7t/cm2 に
て粉末鍛造加工を行って、直径78mm、厚さ20mmの各
種構造部材を得た。
【0025】各構造部材より図2に示す試験片Tpを製
作し、各試験片Tpについて、常温下にて引張り試験を
行い、また各構造部材について残存水素ガス量を求め
た。図2の試験片Tpにおいて、全長a1 =52mm、ね
じ部の長さa2 =14mm、両ねじ部間の長さa3 =24
mm、小径部の直径a4 =4.8mm、小径部とねじ部間の
半径r=10mm、ねじの呼び M12、ピッチ 1.2
5である。
作し、各試験片Tpについて、常温下にて引張り試験を
行い、また各構造部材について残存水素ガス量を求め
た。図2の試験片Tpにおいて、全長a1 =52mm、ね
じ部の長さa2 =14mm、両ねじ部間の長さa3 =24
mm、小径部の直径a4 =4.8mm、小径部とねじ部間の
半径r=10mm、ねじの呼び M12、ピッチ 1.2
5である。
【0026】表1は、各種Al合金粉末(1)〜(7)
における諸元、圧粉体の割れの有無および各Al合金粉
末に対応した各構造部材の諸元を示す。表中、体積収縮
率Rは、1次熱処理後における密度d1 と2次熱処理後
における密度d2 とより、R={1−(d1 /d2 )}
×100(%)の式に基づいて求められた。ただし、A
l合金粉末(1)は1次熱処理を施されていない。
における諸元、圧粉体の割れの有無および各Al合金粉
末に対応した各構造部材の諸元を示す。表中、体積収縮
率Rは、1次熱処理後における密度d1 と2次熱処理後
における密度d2 とより、R={1−(d1 /d2 )}
×100(%)の式に基づいて求められた。ただし、A
l合金粉末(1)は1次熱処理を施されていない。
【0027】
【表1】 表1から明らかなように、Al合金粉末(4)〜(6)
においては、1次熱処理後の発熱量EがE<20J/g
に調整されているので、昇温過程において各圧粉体に割
れが発生することはなく、その結果、健全な構造部材を
得ることができる。
においては、1次熱処理後の発熱量EがE<20J/g
に調整されているので、昇温過程において各圧粉体に割
れが発生することはなく、その結果、健全な構造部材を
得ることができる。
【0028】特に、Al合金粉末(5),(6)は前記
発熱量Eの条件を満たすと共に1次熱処理後の体積収縮
率RがR≦1.2%に調整されているので、それらに対
応する構造部材の強度および延性が高く、したがってA
l合金粉末(5),(6)を用いることによって、優れ
た機械的特性を備えた構造部材を得ることができる。
発熱量Eの条件を満たすと共に1次熱処理後の体積収縮
率RがR≦1.2%に調整されているので、それらに対
応する構造部材の強度および延性が高く、したがってA
l合金粉末(5),(6)を用いることによって、優れ
た機械的特性を備えた構造部材を得ることができる。
【0029】Al合金粉末(7)の場合は、前記発熱量
EがE=0J/gで、且つ前記体積収縮率RがR=0%
であり、このAl合金粉末(7)を用いても優れた機械
的特性を有する構造部材を得ることができる。
EがE=0J/gで、且つ前記体積収縮率RがR=0%
であり、このAl合金粉末(7)を用いても優れた機械
的特性を有する構造部材を得ることができる。
【0030】〔実施例2〕組成がAl90Fe6 Ti2 S
i2 (数値は原子%)である溶湯を調整し、その溶湯を
用いて、Heガス圧9.8MPaの条件下で高圧ガスア
トマイジング法を行ってAl合金粉末を製造した。
i2 (数値は原子%)である溶湯を調整し、その溶湯を
用いて、Heガス圧9.8MPaの条件下で高圧ガスア
トマイジング法を行ってAl合金粉末を製造した。
【0031】Al合金粉末に分級処理を施して、粒径2
2μm以下のAl合金粉末を選別し、その粒径22μm
以下のAl合金粉末についてX線回折を行ったところ、
非晶質相を有することが判明した。
2μm以下のAl合金粉末を選別し、その粒径22μm
以下のAl合金粉末についてX線回折を行ったところ、
非晶質相を有することが判明した。
【0032】またAl合金粉末について示差走査熱量測
定(DSC)を行ったところ、図3の結果を得た。図3
より、Al合金粉末における非晶質相の結晶化温度Tx
はTx=439.8℃であり、また非晶質相の結晶化に
伴う発熱量EはE=33.07J/gであることが判明
した。さらにAl合金粉末の密度d1 を測定したとこ
ろ、その密度d1 はd1 =2.976g/cm3 であっ
た。
定(DSC)を行ったところ、図3の結果を得た。図3
より、Al合金粉末における非晶質相の結晶化温度Tx
はTx=439.8℃であり、また非晶質相の結晶化に
伴う発熱量EはE=33.07J/gであることが判明
した。さらにAl合金粉末の密度d1 を測定したとこ
ろ、その密度d1 はd1 =2.976g/cm3 であっ
た。
【0033】次に、Al合金粉末に温度を400℃に設
定し、また時間を種々変えて1次熱処理を施し、結晶化
の程度を異にする各種Al合金粉末を得た。各Al合金
粉末について、示差走査熱量測定を行って、1次熱処理
後における結晶化に伴う発熱量Eを求め、また密度d1
を測定した。
定し、また時間を種々変えて1次熱処理を施し、結晶化
の程度を異にする各種Al合金粉末を得た。各Al合金
粉末について、示差走査熱量測定を行って、1次熱処理
後における結晶化に伴う発熱量Eを求め、また密度d1
を測定した。
【0034】さらに、1次熱処理後の各Al合金粉末よ
りサンプルを採取し、各サンプルに600℃、1分間の
2次熱処理を施した後、各サンプルについて示差走査熱
量測定を行って、2次熱処理後における結晶化に伴う発
熱量Eを求めたところ、その発熱量EはE=0J/gで
あり、各サンプルは2次熱処理によって完全に結晶化し
ていることが判明した。また各サンプルの密度d2 を測
定したところ、その密度d2 は各サンプルについてd2
=3.021g/cm3 であった。
りサンプルを採取し、各サンプルに600℃、1分間の
2次熱処理を施した後、各サンプルについて示差走査熱
量測定を行って、2次熱処理後における結晶化に伴う発
熱量Eを求めたところ、その発熱量EはE=0J/gで
あり、各サンプルは2次熱処理によって完全に結晶化し
ていることが判明した。また各サンプルの密度d2 を測
定したところ、その密度d2 は各サンプルについてd2
=3.021g/cm3 であった。
【0035】次いで、1次熱処理後の各Al合金粉末を
用いて、成形圧力5t/cm2 の条件下で一軸圧縮成形を
行うことにより、直径76mm、厚さ23mmの各種圧粉体
を成形した。
用いて、成形圧力5t/cm2 の条件下で一軸圧縮成形を
行うことにより、直径76mm、厚さ23mmの各種圧粉体
を成形した。
【0036】その後、各圧粉体を高周波加熱炉に設置し
て、それを約6分間で600℃まで昇温し、各圧粉体の
性状を観察して割れが発生しているものを除き、他の圧
粉体を粉末鍛造機の金型に設置し、圧縮圧 7t/cm2
にて粉末鍛造加工を行って、直径78mm、厚さ20mmの
各種構造部材を得た。
て、それを約6分間で600℃まで昇温し、各圧粉体の
性状を観察して割れが発生しているものを除き、他の圧
粉体を粉末鍛造機の金型に設置し、圧縮圧 7t/cm2
にて粉末鍛造加工を行って、直径78mm、厚さ20mmの
各種構造部材を得た。
【0037】前記同様に各構造部材より図2に示す試験
片Tpを製作し、各試験片Tpについて常温下にて引張
り試験を行い、また各構造部材について残存水素ガス量
を求めた。
片Tpを製作し、各試験片Tpについて常温下にて引張
り試験を行い、また各構造部材について残存水素ガス量
を求めた。
【0038】表2は、各種Al合金粉末(1)〜(7)
における諸元、圧粉体の割れの有無および各Al合金粉
末に対応した各構造部材の諸元を示す。表中、体積収縮
率Rは、1次熱処理後における密度d1 と2次熱処理後
における密度d2 とより前記式に基づいて求められた。
ただし、Al合金粉末(1)は1次熱処理を施されてい
ない。
における諸元、圧粉体の割れの有無および各Al合金粉
末に対応した各構造部材の諸元を示す。表中、体積収縮
率Rは、1次熱処理後における密度d1 と2次熱処理後
における密度d2 とより前記式に基づいて求められた。
ただし、Al合金粉末(1)は1次熱処理を施されてい
ない。
【0039】
【表2】 表2から明らかなように、Al合金粉末(3)〜(6)
においては、1次熱処理後の発熱量EがE<20J/g
に調整されているので、昇温過程において各圧粉体に割
れが発生することはなく、その結果、健全な構造部材を
得ることができる。
においては、1次熱処理後の発熱量EがE<20J/g
に調整されているので、昇温過程において各圧粉体に割
れが発生することはなく、その結果、健全な構造部材を
得ることができる。
【0040】特に、Al合金粉末(4)〜(6)は前記
発熱量Eの条件を満たすと共に1次熱処理後の体積収縮
率RがR≦1.2%に調整されているので、それらに対
応する構造部材の強度および延性が高く、したがってA
l合金粉末(4)〜(6)を用いることによって、優れ
た機械的特性を備えた構造部材を得ることができる。
発熱量Eの条件を満たすと共に1次熱処理後の体積収縮
率RがR≦1.2%に調整されているので、それらに対
応する構造部材の強度および延性が高く、したがってA
l合金粉末(4)〜(6)を用いることによって、優れ
た機械的特性を備えた構造部材を得ることができる。
【0041】Al合金粉末(7)の場合は、前記発熱量
EがE=0J/gで、且つ前記体積収縮率RがR=0%
であり、このAl合金粉末(7)を用いても優れた機械
的特性を有する構造部材を得ることができる。
EがE=0J/gで、且つ前記体積収縮率RがR=0%
であり、このAl合金粉末(7)を用いても優れた機械
的特性を有する構造部材を得ることができる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、昇温過程
における圧粉体の割れ発生を回避して、健全なAl合金
製構造部材を得ることができる。
における圧粉体の割れ発生を回避して、健全なAl合金
製構造部材を得ることができる。
【0043】請求項2,3記載の発明によれば、圧粉体
の割れ発生を回避すると共にAl合金粉末相互の接合性
を高めて、優れた機械的特性を有するAl合金製構造部
材を得ることができる。
の割れ発生を回避すると共にAl合金粉末相互の接合性
を高めて、優れた機械的特性を有するAl合金製構造部
材を得ることができる。
【図1】Al合金粉末の一例に関する示差走査熱量測定
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
【図2】試験片の正面図である。
【図3】Al合金粉末の他例に関する示差走査熱量測定
結果を示すグラフである。
結果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 峰見 正彦 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 武田 義信 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 高ノ 由重 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 鍛治 俊彦 兵庫県伊丹市昆陽北1丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内
Claims (3)
- 【請求項1】 非晶質相を有するAl合金粉末を用いて
圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉末鍛造加工を施
して結晶質の構造部材を製造するに当り、前記Al合金
粉末として、前記非晶質相の結晶化に伴う発熱量EがE
<20J/gであるものを用いることを特徴とするAl
合金製構造部材の製造方法。 - 【請求項2】 非晶質相を有するAl合金粉末を用いて
圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉末鍛造加工を施
して結晶質の構造部材を製造するに当り、前記Al合金
粉末として、前記非晶質相の結晶化に伴う発熱量EがE
<20J/gであり、また前記非晶質相の結晶化に伴う
体積収縮率RがR≦1.2%であるものを用いることを
特徴とするAl合金製構造部材の製造方法。 - 【請求項3】 非晶質相の結晶化を経て得られたAl合
金粉末を用いて圧粉体を成形し、次いで前記圧粉体に粉
末鍛造加工を施して構造部材を得ることを特徴とするA
l合金製構造部材の製造方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5195858A JPH0754011A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | Al合金製構造部材の製造方法 |
| DE69428947T DE69428947T2 (de) | 1993-08-06 | 1994-08-05 | Verfahren zur Herstellung eines Bauteiles aus Aluminiumlegierung |
| EP94112292A EP0637478B1 (en) | 1993-08-06 | 1994-08-05 | Process for producing structural member of aluminium alloy |
| US08/664,787 US5709758A (en) | 1993-08-06 | 1996-06-17 | Process for producing structural member of aluminum alloy |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5195858A JPH0754011A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | Al合金製構造部材の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0754011A true JPH0754011A (ja) | 1995-02-28 |
Family
ID=16348168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5195858A Pending JPH0754011A (ja) | 1993-08-06 | 1993-08-06 | Al合金製構造部材の製造方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5709758A (ja) |
| EP (1) | EP0637478B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0754011A (ja) |
| DE (1) | DE69428947T2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| RU2371498C1 (ru) * | 2008-06-18 | 2009-10-27 | Открытое акционерное общество "Научно-производственное предприятие "Радий" | Микроструктурный конструкционный материал на основе алюминия или его сплавов |
| RU2700341C1 (ru) * | 2019-03-26 | 2019-09-16 | федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего образования "Нижегородский государственный технический университет им. Р.Е. Алексеева" (НГТУ) | Состав композиционного материала на основе алюминиевого сплава |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0621326B2 (ja) * | 1988-04-28 | 1994-03-23 | 健 増本 | 高力、耐熱性アルミニウム基合金 |
| US5073215A (en) * | 1990-07-06 | 1991-12-17 | Allied-Signal Inc. | Aluminum iron silicon based, elevated temperature, aluminum alloys |
| US5330704A (en) * | 1991-02-04 | 1994-07-19 | Alliedsignal Inc. | Method for producing aluminum powder alloy products having lower gas contents |
| DE69221690T2 (de) * | 1991-04-03 | 1998-04-02 | Sumitomo Electric Industries | Rotor für ölpumpe aus einer aluminiumlegierung und dessen herstellungsverfahren |
-
1993
- 1993-08-06 JP JP5195858A patent/JPH0754011A/ja active Pending
-
1994
- 1994-08-05 DE DE69428947T patent/DE69428947T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1994-08-05 EP EP94112292A patent/EP0637478B1/en not_active Expired - Lifetime
-
1996
- 1996-06-17 US US08/664,787 patent/US5709758A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0637478A1 (en) | 1995-02-08 |
| DE69428947D1 (de) | 2001-12-13 |
| US5709758A (en) | 1998-01-20 |
| EP0637478B1 (en) | 2001-11-07 |
| DE69428947T2 (de) | 2002-06-06 |
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