JPH0758516A - 縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フイルタ - Google Patents
縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フイルタInfo
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- JPH0758516A JPH0758516A JP20235793A JP20235793A JPH0758516A JP H0758516 A JPH0758516 A JP H0758516A JP 20235793 A JP20235793 A JP 20235793A JP 20235793 A JP20235793 A JP 20235793A JP H0758516 A JPH0758516 A JP H0758516A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 単一の誘電体共振器に、同一共振周波数を有
して互いに直交した2個の共振モードを含むいわゆる縮
退型誘電体共振器に誘電率の不平衡を与えて、2個の共
振モードの共振周波数を互いに異ならせ、複同調帯域特
性を呈する帯域通過フィルタを極めて小型に構成する。 【構成】 (a)に示すように直交対称面S1,S2に
45度の角度で斜交する方向にスロットSL1,SL2
を入れることにより、(b)と(c)とに示す直交縮退
共振モードを相互に結合させ、(d)に示すように、共
振角周波数ωeの偶モード共振と共振角周波数ω0の奇
モード共振とにより、複同調帯域特性を実現することが
でき、スロットの大きさによって結合係数を変えること
ができる。
して互いに直交した2個の共振モードを含むいわゆる縮
退型誘電体共振器に誘電率の不平衡を与えて、2個の共
振モードの共振周波数を互いに異ならせ、複同調帯域特
性を呈する帯域通過フィルタを極めて小型に構成する。 【構成】 (a)に示すように直交対称面S1,S2に
45度の角度で斜交する方向にスロットSL1,SL2
を入れることにより、(b)と(c)とに示す直交縮退
共振モードを相互に結合させ、(d)に示すように、共
振角周波数ωeの偶モード共振と共振角周波数ω0の奇
モード共振とにより、複同調帯域特性を実現することが
でき、スロットの大きさによって結合係数を変えること
ができる。
Description
【0001】本発明は、複数共振回路の相互結合により
いわゆる複同調帯域特性を呈する帯域通過フイルタ、特
に、小型の誘電体共振器に発生する複数モードの共振を
縮退結合させて極めて小型に構成した縮退型共振器を用
いた帯域通過フイルタに関するものである。
いわゆる複同調帯域特性を呈する帯域通過フイルタ、特
に、小型の誘電体共振器に発生する複数モードの共振を
縮退結合させて極めて小型に構成した縮退型共振器を用
いた帯域通過フイルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数共振回路の相互結合により複同調帯
域特性を呈する帯域通過フイルタを小型の誘電体共振器
を用いて構成する場合にも、従来は、外周を導体壁で囲
んだ誘電体ブロックの中心に1/4波長導体を設けた単
共振器2個を容量結合させるなどしていた。
域特性を呈する帯域通過フイルタを小型の誘電体共振器
を用いて構成する場合にも、従来は、外周を導体壁で囲
んだ誘電体ブロックの中心に1/4波長導体を設けた単
共振器2個を容量結合させるなどしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、小型の誘
電体共振器を用いた帯域通過フイルタであっても、従来
のものは構成が複雑で大型になるという問題があり、誘
電体共振器使用の利点を十分に活かして極めて小型で簡
単な構成の帯域通過フイルタを実現するのが従来の課題
である。
電体共振器を用いた帯域通過フイルタであっても、従来
のものは構成が複雑で大型になるという問題があり、誘
電体共振器使用の利点を十分に活かして極めて小型で簡
単な構成の帯域通過フイルタを実現するのが従来の課題
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、上述し
た従来の課題を解決し、誘電体共振器使用の利点を活か
して、極めて小型で簡単な構成の複同調帯域特性を呈す
る帯域通過フイルタを提供することにある。
た従来の課題を解決し、誘電体共振器使用の利点を活か
して、極めて小型で簡単な構成の複同調帯域特性を呈す
る帯域通過フイルタを提供することにある。
【0005】本発明は、単一の誘電体共振器に同一共振
周波数を有して互いに直交した2個の共振モードを含む
いわゆる縮退型誘電体共振器に誘電率の不平衡を与えて
2個の共振モードの共振周波数を互いに異ならせ、複同
調帯域特性を呈する帯域通過フイルタを極めて小型に構
成したものである。
周波数を有して互いに直交した2個の共振モードを含む
いわゆる縮退型誘電体共振器に誘電率の不平衡を与えて
2個の共振モードの共振周波数を互いに異ならせ、複同
調帯域特性を呈する帯域通過フイルタを極めて小型に構
成したものである。
【0006】すなわち、本発明縮退型誘電体共振器を用
いた帯域通過フィルタは、それぞれ互いに直交する対称
面(S1 ,S2 もしくはS′1 ,S′2 )からなるとと
もに直交軸を共有してそれぞれ互いに45度の角度で斜
交する少なくとも第1および第2の直交対称面(S1 ,
S2 およびS′1 ,S′2 )を備えてそれらの直交対称
面に対しそれぞれ対称の断面形状を有し、遮断導波管内
に導体管壁から離隔して位置する誘電体ブロックにおけ
る前記第2の直交対称面(S′1 ,S′2 )のうちの一
方の対称面(S′1 もしくはS′2 )上に前記直交軸に
対して対称に平行の誘電率不均等領域を設けることによ
り、前記第1の直交対称面( S1 ,S2)に対し非対称
に構成して前記第2の直交対称面(S′1 ,S′2 )に
平行の電界および磁界をそれぞれ有する第2の縮退共振
モードの共振周波数を互いに異ならせるとともに前記第
1の直交対称面(S1 ,S2 )に平行の電界および磁界
をそれぞれ有する第1の縮退共振モードが複合共振帯域
特性を呈するようにしたものである。
いた帯域通過フィルタは、それぞれ互いに直交する対称
面(S1 ,S2 もしくはS′1 ,S′2 )からなるとと
もに直交軸を共有してそれぞれ互いに45度の角度で斜
交する少なくとも第1および第2の直交対称面(S1 ,
S2 およびS′1 ,S′2 )を備えてそれらの直交対称
面に対しそれぞれ対称の断面形状を有し、遮断導波管内
に導体管壁から離隔して位置する誘電体ブロックにおけ
る前記第2の直交対称面(S′1 ,S′2 )のうちの一
方の対称面(S′1 もしくはS′2 )上に前記直交軸に
対して対称に平行の誘電率不均等領域を設けることによ
り、前記第1の直交対称面( S1 ,S2)に対し非対称
に構成して前記第2の直交対称面(S′1 ,S′2 )に
平行の電界および磁界をそれぞれ有する第2の縮退共振
モードの共振周波数を互いに異ならせるとともに前記第
1の直交対称面(S1 ,S2 )に平行の電界および磁界
をそれぞれ有する第1の縮退共振モードが複合共振帯域
特性を呈するようにしたものである。
【0007】
【作用】したがって、本発明によれば、縮退型誘電体共
振器に簡単な構成の変化を与えることにより、誘電体共
振器の利点を十分に活かした極めて小型で簡単な構成の
帯域通過フイルタを実現することができる。
振器に簡単な構成の変化を与えることにより、誘電体共
振器の利点を十分に活かした極めて小型で簡単な構成の
帯域通過フイルタを実現することができる。
【0008】
【実施例】以下に図面を参照して実施例につき本発明を
詳細に説明する。まず、直方体形状の誘電体ブロック内
に共振周波数の電磁波を保持する
詳細に説明する。まず、直方体形状の誘電体ブロック内
に共振周波数の電磁波を保持する
【外1】 モードの誘電体共振器を用いた実施例について説明する
に、単一の共振器の中に同一共振周波数を有して互いに
直交する2個の共振モードが共存する、いわゆる縮退型
共振器とした場合には、例えば、図1(a)に示す直方
体形状の中空の空洞共振器におけると同様に、相似形の
導体遮蔽筺内に導体壁に接触しないようにして配置した
直方体形状の誘電体共振器において、一点鎖線で図示す
る断面内の電界成分は、図1(b)および(c)にそれ
ぞれ実線矢印で示すように、それぞれ方形断面の周辺に
平行で互いに直交する2個の共振モードとなり、磁界成
分はそれぞれの電界成分に直交し、かかる2共振モード
の共振角周波数ω1 およびω 2 は相等しく、その共通の
共振角周波数をωr とすると、ω1 =ω2 =ωr であ
り、かかる2共振モードの和と差とに相当する共振モー
ドを形成すれば、図1(d)に示す偶モードと図1
(e)に示す奇モードとなり、図1(b)と(c)とに
示す2共振モードを結合させた複同調帯域特性を、図1
(a)に示した形状の単一の誘電体共振器のみを用いて
実現することができる。
に、単一の共振器の中に同一共振周波数を有して互いに
直交する2個の共振モードが共存する、いわゆる縮退型
共振器とした場合には、例えば、図1(a)に示す直方
体形状の中空の空洞共振器におけると同様に、相似形の
導体遮蔽筺内に導体壁に接触しないようにして配置した
直方体形状の誘電体共振器において、一点鎖線で図示す
る断面内の電界成分は、図1(b)および(c)にそれ
ぞれ実線矢印で示すように、それぞれ方形断面の周辺に
平行で互いに直交する2個の共振モードとなり、磁界成
分はそれぞれの電界成分に直交し、かかる2共振モード
の共振角周波数ω1 およびω 2 は相等しく、その共通の
共振角周波数をωr とすると、ω1 =ω2 =ωr であ
り、かかる2共振モードの和と差とに相当する共振モー
ドを形成すれば、図1(d)に示す偶モードと図1
(e)に示す奇モードとなり、図1(b)と(c)とに
示す2共振モードを結合させた複同調帯域特性を、図1
(a)に示した形状の単一の誘電体共振器のみを用いて
実現することができる。
【0009】本発明においては、誘電体共振器の縮退し
た2共振モードを互いに結合させる処理をその誘電体共
振器に施すが、図示の実施例においては、図1(f)に
示すように、方形断面の互いに対向する一対の隅角部、
すなわち、右上隅URと左下隅LLとを切り落とした断
面形状に構成する。その結果として得られる偶モードの
共振角周波数ωe はωe <ωr となり、図1(g)に示
すような方向の共振電界および共振磁界が生じ、また、
奇モードの共振角周波数はωO >ωr となり、図1
(h)に示すような方向の共振電界および共振磁界が生
ずる。
た2共振モードを互いに結合させる処理をその誘電体共
振器に施すが、図示の実施例においては、図1(f)に
示すように、方形断面の互いに対向する一対の隅角部、
すなわち、右上隅URと左下隅LLとを切り落とした断
面形状に構成する。その結果として得られる偶モードの
共振角周波数ωe はωe <ωr となり、図1(g)に示
すような方向の共振電界および共振磁界が生じ、また、
奇モードの共振角周波数はωO >ωr となり、図1
(h)に示すような方向の共振電界および共振磁界が生
ずる。
【0010】すなわち、図1(b)と(c)とにそれぞ
れ示した共振モードを単に加え合わせた場合には、当然
に、同一共振角周波数ωr で図1(d)に示したような
電磁界分布となり、また、図1(b)と(c)とにそれ
ぞれ示した共振モードの差の電磁界分布は図1(e)に
示したようになり、同様に同一共振角周波数ωr とな
る。一方、図1(f)に示したように右上および左下の
隅角部URおよびLLを切り落とした断面形状にして上
述の両共振モードを互いに結合させた場合に、図1
(g)に示した偶モード共振の電磁界分布においては、
実線で示した電界が最も強い部分の距離が隅角部の切り
落としによって短くなり、等価共振回路の等価容量が増
大することになるので、偶モード共振角周波数ωe はω
e <ωr となり、また、図1(h)に示した奇モード共
振の電磁界分布においては、点線で示した磁界の最も強
い部分の距離が隅角部の切り落としによって短くなり、
等価共振回路の等価インダクタンスが減少することにな
るので、奇モード共振角周波数ω O はωO >ωr とな
る。
れ示した共振モードを単に加え合わせた場合には、当然
に、同一共振角周波数ωr で図1(d)に示したような
電磁界分布となり、また、図1(b)と(c)とにそれ
ぞれ示した共振モードの差の電磁界分布は図1(e)に
示したようになり、同様に同一共振角周波数ωr とな
る。一方、図1(f)に示したように右上および左下の
隅角部URおよびLLを切り落とした断面形状にして上
述の両共振モードを互いに結合させた場合に、図1
(g)に示した偶モード共振の電磁界分布においては、
実線で示した電界が最も強い部分の距離が隅角部の切り
落としによって短くなり、等価共振回路の等価容量が増
大することになるので、偶モード共振角周波数ωe はω
e <ωr となり、また、図1(h)に示した奇モード共
振の電磁界分布においては、点線で示した磁界の最も強
い部分の距離が隅角部の切り落としによって短くなり、
等価共振回路の等価インダクタンスが減少することにな
るので、奇モード共振角周波数ω O はωO >ωr とな
る。
【0011】なお、以上に述べたように、誘電体共振器
における誘電体ブロックのわずかな変形によって共振角
周波数が変化することは、攝動理論によっても説明する
ことができ、また、計算することができる。
における誘電体ブロックのわずかな変形によって共振角
周波数が変化することは、攝動理論によっても説明する
ことができ、また、計算することができる。
【0012】いま、図1(f)に示した構成の誘電体共
振器において、図1(b)に示した共振モードの電磁波
に結合する開口もしくは端子対1,1′と図1(c)に
示した共振モードの電磁波に結合する開口もしくは端子
対2,2′とを設けると図2(a)に示す構造の例が得
られ、その等価回路は図2(b)もしくは(c)に示す
ようになる。
振器において、図1(b)に示した共振モードの電磁波
に結合する開口もしくは端子対1,1′と図1(c)に
示した共振モードの電磁波に結合する開口もしくは端子
対2,2′とを設けると図2(a)に示す構造の例が得
られ、その等価回路は図2(b)もしくは(c)に示す
ようになる。
【0013】図2(a)に示すように〔外1〕モードの
方形断面の対向隅角部を切り落として縮退両モードを結
合させた誘電体共振器Dに上述した開口1,1′O1 お
よび開口2,2′O2 を矢印で図示したように互いに直
交させて設けた構成例の等価回路は、図示の矢印方向の
組合わせの場合には、ωe <ωr ,ωO >ωr であるか
ら、図2(b)に示すような誘導結合の等価複同調回路
となり、縮退した両モード間の結合係数kは
方形断面の対向隅角部を切り落として縮退両モードを結
合させた誘電体共振器Dに上述した開口1,1′O1 お
よび開口2,2′O2 を矢印で図示したように互いに直
交させて設けた構成例の等価回路は、図示の矢印方向の
組合わせの場合には、ωe <ωr ,ωO >ωr であるか
ら、図2(b)に示すような誘導結合の等価複同調回路
となり、縮退した両モード間の結合係数kは
【数1】 となる。
【0014】また、図2(a)に示した構成例における
開口2,2′O2 の電界の向きを逆にすると、偶モード
励振と奇モード励振との相対関係が逆になるので、図2
(c)に示すように容量結合した等価複同調回路が得ら
れる。
開口2,2′O2 の電界の向きを逆にすると、偶モード
励振と奇モード励振との相対関係が逆になるので、図2
(c)に示すように容量結合した等価複同調回路が得ら
れる。
【0015】以上に直方体誘電体ブロックについて述べ
た基本的構成の原理から判るように、本発明の縮退型誘
電体共振器を用いた帯域通過フイルタにおいては、ま
ず、共振器を構成する誘電体ブロックの構造として、互
いに直交する2対称面S1 ,S 2 を有し、それらの対称
面S1 ,S2 に対応した共振モードが互いに直交して縮
退し、かかる縮退した両共振モードの共振周波数が相等
しいことが必要である。
た基本的構成の原理から判るように、本発明の縮退型誘
電体共振器を用いた帯域通過フイルタにおいては、ま
ず、共振器を構成する誘電体ブロックの構造として、互
いに直交する2対称面S1 ,S 2 を有し、それらの対称
面S1 ,S2 に対応した共振モードが互いに直交して縮
退し、かかる縮退した両共振モードの共振周波数が相等
しいことが必要である。
【0016】互いに直交した縮退両モードの誘電体共振
器としては、図1(a)に示した〔外1〕モードの方形
誘電体共振器の他に、図3(a)に示すような円形の中
空空洞共振器と同様の
器としては、図1(a)に示した〔外1〕モードの方形
誘電体共振器の他に、図3(a)に示すような円形の中
空空洞共振器と同様の
【外2】 モードの円形誘電体共振器があり、また、共振器ではな
いが、同様に互いに直交した2対称面を有し、互いに直
交した縮退両モードを伝搬させる誘電体導波路として、
図3(b)に示すような十字形誘電体導波路がある。
いが、同様に互いに直交した2対称面を有し、互いに直
交した縮退両モードを伝搬させる誘電体導波路として、
図3(b)に示すような十字形誘電体導波路がある。
【0017】図3(a)に示した円形誘電体共振器にお
いては、直交2対称面に45度の角度で斜交する方向の
導体ねじポストSPを挿入して縮退両モードを相互に結
合させることができ、また、図3(b)に示した十字形
導波路においては、十字形誘電体Dの対向2隅角UR,
LLに点線で図示するような張り出しを設けて変形させ
ることにより縮退両モードを相互に結合させることがで
きる。
いては、直交2対称面に45度の角度で斜交する方向の
導体ねじポストSPを挿入して縮退両モードを相互に結
合させることができ、また、図3(b)に示した十字形
導波路においては、十字形誘電体Dの対向2隅角UR,
LLに点線で図示するような張り出しを設けて変形させ
ることにより縮退両モードを相互に結合させることがで
きる。
【0018】以上の説明においては、極めて小型の複同
調帯域特性の帯域通過フイルタを提供するという本発明
の目的に直接に沿い、最初から小型の誘電体共振器を用
いた縮退型共振器について本発明帯域通過フイルタの構
成例を述べたが、原理的に、まず、中空の空洞共振器に
ついて縮退共振モードを考える場合にも、互いに直交す
る対称面を有し、それらの直交2対称面にそれぞれ対応
する共振モードが互いに直交するものと考えればよい。
その場合の空洞共振器を構成する導体壁の部分が誘電体
共振器を構成する誘電体ブロックの表面では磁気的壁に
なるので、空洞共振器の断面の周囲を約λg /4だけ大
きくした後に誘電率εr に対応して
調帯域特性の帯域通過フイルタを提供するという本発明
の目的に直接に沿い、最初から小型の誘電体共振器を用
いた縮退型共振器について本発明帯域通過フイルタの構
成例を述べたが、原理的に、まず、中空の空洞共振器に
ついて縮退共振モードを考える場合にも、互いに直交す
る対称面を有し、それらの直交2対称面にそれぞれ対応
する共振モードが互いに直交するものと考えればよい。
その場合の空洞共振器を構成する導体壁の部分が誘電体
共振器を構成する誘電体ブロックの表面では磁気的壁に
なるので、空洞共振器の断面の周囲を約λg /4だけ大
きくした後に誘電率εr に対応して
【外3】 だけ縮めた形状寸法の断面を有する誘電体共振器を考え
ることになる。
ることになる。
【0019】したがって、図3(a)に示した円形共振
器を中空の空洞共振器で構成したものに相当する誘電体
共振器は
器を中空の空洞共振器で構成したものに相当する誘電体
共振器は
【外4】 モードとなり、図4(a)に示すように直交対称面
S1 ,S2 に45度の角度で斜交する方向にスロットS
L1 ,SL2 を入れることにより、図4(b)と(c)
とに示す直交縮退共振モードを相互に結合させ、図4
(d)に示すように、共振角周波数ωe の偶モード共振
と共振角周波数ωO の奇モード共振とにより、複同調帯
域特性を実現することができ、スロットの大きさによっ
て結合係数を変えることができる。
S1 ,S2 に45度の角度で斜交する方向にスロットS
L1 ,SL2 を入れることにより、図4(b)と(c)
とに示す直交縮退共振モードを相互に結合させ、図4
(d)に示すように、共振角周波数ωe の偶モード共振
と共振角周波数ωO の奇モード共振とにより、複同調帯
域特性を実現することができ、スロットの大きさによっ
て結合係数を変えることができる。
【0020】つぎに、図4に示した円形誘電体共振器を
用いた帯域通過フイルタの試作例について、縮退共振モ
ードの結合によって得られる通過帯域特性の測定結果を
図5に示す。図示の通過帯域特性は、直径10mm、厚
さ1mm、誘電率40の円形誘電体ブロックに図3
(a)に示したような縮退共振モード結合用のスロット
を設けて試作した帯域通過フイルタについて測定したも
のであり、所要の複同調帯域特性が明確に得られてい
る。
用いた帯域通過フイルタの試作例について、縮退共振モ
ードの結合によって得られる通過帯域特性の測定結果を
図5に示す。図示の通過帯域特性は、直径10mm、厚
さ1mm、誘電率40の円形誘電体ブロックに図3
(a)に示したような縮退共振モード結合用のスロット
を設けて試作した帯域通過フイルタについて測定したも
のであり、所要の複同調帯域特性が明確に得られてい
る。
【0021】以上の説明から明らかなように、本発明に
よれば、複同調帯域特性を呈する帯域通過フイルタを、
本来小型共振器を得るに適した誘電体共振器を単一個の
み用い、近接した共振周波数の2共振モードを縮退結合
させて極めて小型の複同調帯域特性を呈する帯域通過フ
イルタを簡単な構成で容易に実現し得るという格別顕著
な効果を挙げることができる。
よれば、複同調帯域特性を呈する帯域通過フイルタを、
本来小型共振器を得るに適した誘電体共振器を単一個の
み用い、近接した共振周波数の2共振モードを縮退結合
させて極めて小型の複同調帯域特性を呈する帯域通過フ
イルタを簡単な構成で容易に実現し得るという格別顕著
な効果を挙げることができる。
【図1】(a)は〔外1〕モード共振器の概略構成を示
す斜視図であり、(b)および(c)は互いに直交する
2共振モードの電界分布をそれぞれ示す断面図であり、
(d)および(e)は、前記2共振モードの和および差
にそれぞれ相当する電磁界分布をそれぞれ示す断面図で
あり、(f)は前記2共振モードを互いに結合させるよ
うに構成した〔外1〕モード共振器の概略構成を示す斜
視図であり、(g)および(h)は前記2共振モードを
互いに結合させた偶モード共振および奇モード共振の電
磁界分布をそれぞれ示す断面図である。
す斜視図であり、(b)および(c)は互いに直交する
2共振モードの電界分布をそれぞれ示す断面図であり、
(d)および(e)は、前記2共振モードの和および差
にそれぞれ相当する電磁界分布をそれぞれ示す断面図で
あり、(f)は前記2共振モードを互いに結合させるよ
うに構成した〔外1〕モード共振器の概略構成を示す斜
視図であり、(g)および(h)は前記2共振モードを
互いに結合させた偶モード共振および奇モード共振の電
磁界分布をそれぞれ示す断面図である。
【図2】(a)は図1(f)に示した共振器に入出力開
口を設けた構成例を示す斜視図であり、(b)および
(c)はその構成例のインダクタンス結合および容量結
合による等価回路をそれぞれ示す回路図である。
口を設けた構成例を示す斜視図であり、(b)および
(c)はその構成例のインダクタンス結合および容量結
合による等価回路をそれぞれ示す回路図である。
【図3】(a)は縮退2共振モードを互いに結合させた
円筒形共振器の互いに直交する2電界分布、(b)は縮
退2伝送モードを互いに結合させた十字形導波路の互い
に直交する2電界分布をそれぞれ示す斜視図である。
円筒形共振器の互いに直交する2電界分布、(b)は縮
退2伝送モードを互いに結合させた十字形導波路の互い
に直交する2電界分布をそれぞれ示す斜視図である。
【図4】(a)は縮退2共振モードを互いに結合させた
円形誘電体共振器の概略構成を示す斜視図であり、
(b)および(c)はその円形誘電体共振器における縮
退2共振モードの電界分布をそれぞれ示す断面図であ
り、(d)はその円形誘電体共振器における縮退結合2
共振モードの電界分布を示す断面図である。
円形誘電体共振器の概略構成を示す斜視図であり、
(b)および(c)はその円形誘電体共振器における縮
退2共振モードの電界分布をそれぞれ示す断面図であ
り、(d)はその円形誘電体共振器における縮退結合2
共振モードの電界分布を示す断面図である。
【図5】図4(a)に示した円形誘電体共振器を用いた
試作帯域通過フイルタの通過帯域特性を示す特性曲線図
である。
試作帯域通過フイルタの通過帯域特性を示す特性曲線図
である。
Claims (4)
- 【請求項1】 互いに直交する2個の対称面(S1 およ
びS2 )を有し、それぞれの前記対称面(S1 およびS
2 )に対して同一形状の断面を有し、前記対称面(S1
およびS2 )に対して偶モードまたは奇モードである縮
退型誘電体共振器(D)において、前記対称面(S1 お
よびS2 )に対してそれぞれ45度の角度をなす平面
(S′1 )上における誘電体共振器の誘電率を一部変化
させることにより、前記平面(S′1 )および当該平面
(S′1 )に直交する他の平面(S′2 )に関して偶モ
ードまたは奇モードをもつ共振周波数を異ならせた新た
な誘電体共振器(D′)を周囲が金属壁からなる遮断導
波管内に誘電体共振器が接触しない構造にして配置し、
前記遮断導波管の一端に一方の前記対称面(S1 )に平
行な電界または磁界と結合する入力開孔を設けるととも
に、前記遮断導波管の他端に他方の前記対称面(S2 )
に平行な電界または磁界に結合する出力開孔を設けて構
成したことを特徴とする縮退型誘電体共振器を用いた帯
域通過フィルタ。 - 【請求項2】 前記平面(S′1 )上において誘電率を
一部変化させる手段として、当該平面(S′1 )上にあ
る誘電体表面の一部にスロットもしくはふくらみを設け
て変形させることを特徴とする請求項1記載の縮退型誘
電体共振器を用いた帯域通過フィルタ。 - 【請求項3】 前記平面(S′1 )上において誘電率を
一部変化させる手段として、当該平面(S′1 )上にお
いて誘電体中に中空孔を形成したことを特徴とする請求
項1記載の縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フィル
タ。 - 【請求項4】 前記遮断導波管内に複数個の前記誘電体
共振器を縦続配置したことを特徴とする前記請求項のい
ずれかに記載の縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フ
イルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20235793A JPH0758516A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フイルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20235793A JPH0758516A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フイルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0758516A true JPH0758516A (ja) | 1995-03-03 |
Family
ID=16456179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20235793A Pending JPH0758516A (ja) | 1993-08-16 | 1993-08-16 | 縮退型誘電体共振器を用いた帯域通過フイルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0758516A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999012224A1 (en) * | 1997-09-04 | 1999-03-11 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Multi-mode dielectric resonance devices, dielectric filter, composite dielectric filter, synthesizer, distributor, and communication equipment |
| WO1999012225A1 (fr) * | 1997-09-04 | 1999-03-11 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Dispositif à résonance diélectrique multimode, filtre diélectrique, filtre diélectrique composite, synthétiseur, distributeur et appareil de communication |
| EP0768725A3 (de) * | 1995-10-09 | 1999-10-13 | Robert Bosch Gmbh | Dielektrischer Resonator sowie Verwendung |
| JP2012217119A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-11-08 | Kyocera Corp | 誘電体フィルタならびにそれを用いた無線通信モジュールおよび無線通信装置 |
| CN105006617A (zh) * | 2015-08-19 | 2015-10-28 | 江苏吴通通讯股份有限公司 | 三模介质腔体滤波器 |
| CN116609592A (zh) * | 2023-05-23 | 2023-08-18 | 浙大城市学院 | 基于嵌入交指结构的微带微波传感器系统及其应用 |
-
1993
- 1993-08-16 JP JP20235793A patent/JPH0758516A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6507254B1 (en) | 1997-09-04 | 2003-01-14 | Murata Manufacturing Co. Ltd | Multimodal dielectric resonance device, dielectric filter, composite dielectric filter, synthesizer, distributor, and communication apparatus |
| US6781487B2 (en) * | 1997-09-04 | 2004-08-24 | Murata Manufacturing Co. Ltd. | Multimode dielectric resonator device, dielectric filter, composite dielectric filter, synthesizer, distributor, and communication device |
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| CN105006617B (zh) * | 2015-08-19 | 2018-02-13 | 江苏吴通连接器有限公司 | 三模介质腔体滤波器 |
| CN116609592A (zh) * | 2023-05-23 | 2023-08-18 | 浙大城市学院 | 基于嵌入交指结构的微带微波传感器系统及其应用 |
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