JPH0759384A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH0759384A
JPH0759384A JP5205139A JP20513993A JPH0759384A JP H0759384 A JPH0759384 A JP H0759384A JP 5205139 A JP5205139 A JP 5205139A JP 20513993 A JP20513993 A JP 20513993A JP H0759384 A JPH0759384 A JP H0759384A
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JP
Japan
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circuit
switching
transistors
brushless motor
short
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JP5205139A
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English (en)
Inventor
Masami Hirata
雅己 平田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インバータ装置のスイッチング回路のスイッ
チング素子の短絡異常を検出してブラシレスモータを保
護する。 【構成】 ブラシレスモータ15の端子電圧Vu〜Vw
と基準電圧V0とを比較して基本波信号Vu´〜Vw´
を得、この基本波信号Vu´〜Vw´に基づいて三相ブ
リッジ回路13のトランジスタ7〜12をオンオフ制御
するための通電信号Up〜Wnを出力させる制御回路1
7を設ける。そして、三相ブリッジ回路13に過電流が
発生した場合には、過電流保護回路32が動作してトラ
ンジスタ7〜12を全てオフさせ、その後に、負側トラ
ンジスタ8,10,12の内のいずれか、若しくは、正
側トランジスタ7,9,11の内のいずれかが短絡異常
の時には、負側若しくは正側短絡検出回路54若しくは
55が検出動作して、負側トランジスタ8,10,12
の全て若しくは正側トランジスタ7,9,11の全てを
オンさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数相の巻線を有する
ブラシレスモータの各巻線をロータの所定の回転位置に
対応する転流タイミングで順次通電するためのスイッチ
ング回路を有するインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エアコンや冷蔵庫において、コン
プレッサの能力可変や電力消費量の節約のために直流モ
ータの一種であるブラシレスモータを採用し、これをイ
ンバータ装置によって駆動することが行なわれている。
ブラシレスモータの場合には、通常、巻線の通電相を決
定するためにロータの回転位置信号を必要とするが、モ
ータの使用環境によっては位置検出センサを配置するこ
とが困難な場合がある。このため、本願発明者等は、モ
ータの巻線の誘起電圧を検出しこれを電気的に処理する
ことにより回転位置信号を得る技術を開発し、これを特
願昭62−162654号として出願した。
【0003】以下、この出願の発明がパルス幅変調(以
下、単にPWM)方式で実施される場合を例にし、これ
を従来技術として図4〜図10を参照して説明する。図
4に示されたインバータ装置において、交流電源1に接
続される直流電源回路2は、全波整流回路3,リアクト
ル4a及び平滑用コンデンサ4bからなり、その正及び
負端子は、負端子側に電流検出抵抗31を介して、正側
直流電源線5及び負側直流電源線6に接続されている。
この正側直流電源線5及び負側直流電源線6間には、ス
イッチング回路としてスイッチング素子例えばスイッチ
ング用トランジスタ7〜12からなる三相ブリッジ回路
13が接続され、その出力端子14u,14v,14w
にブラシレスモータ15の複数相例えば三相の各巻線1
5u,15v,15wが接続される。
【0004】この三相ブリッジ回路13において、正側
直流電源線5と出力端子14u,14v,14wとの間
に接続された3個のトランジスタ7,9,11は正側ス
イッチング素子に対応し、負側直流電源線6と出力端子
14u,14v,14wとの間に接続された3個のトラ
ンジスタ8,10,12は負側スイッチング素子に対応
し、これら各トランジスタ7〜12が所定の順序でオン
オフ制御されると、ブラシレスモータ15は、その各巻
線15u〜15wが120度(電気角、以下同様)の位
相差をもって順次繰り返し通電されることにより、回転
駆動される。この場合、1つのトランジスタは、120
度オン、240度オフのオンオフ周期で制御され、且
つ、オン周期では、図6に示すPWM信号P1によって
デューティの制御がなされるので、ブラシレスモータ1
5の各巻線15u〜15wの端子電圧Vu,Vv,Vw
は図6に示す波形になる。
【0005】図5は、PWM制御を伴わない場合の巻線
15uの端子電圧Vu及び電流Iuの波形を示す。この
波形において、約60度(期間Ta)の区間にわたる傾
斜部分は巻線の誘起電圧、又、細長い正負パルスは三相
ブリッジ回路13の各トランジスタと並列に接続された
フリーホイールダイオードD1〜D6によるパルス電
圧、又、V0は直流電源線5,6間に接続された抵抗分
圧回路16によって形成された基準電圧である。この図
5から、転流タイミングは誘起電圧と基準電圧V0とが
クロスする時点から約30度遅れていることが理解され
る。
【0006】前記端子電圧Vu,Vv,Vwは、制御手
段たる制御回路17に設けられたコンパレータ18〜2
0によって前記基準電圧V0と比較されることによっ
て、図6に示すような、端子電圧Vu,Vv,Vwの1
80度区間認識用の基本波信号Vu´,Vv´,Vw´
に変換される。更に、これらの基本波信号Vu´,Vv
´,Vw´は、制御回路17に設けられた波形合成回路
21に与えられ、ここでPWM信号P1との照合により
正パルス成分のみから時間幅180度の連続方形波から
なり、且つ、互いに120度の位相差を有する回転位置
信号Ua,Va,Waに変換される。即ち、制御回路1
7は、ロータ回転位置検出手段としての機能も有する。
【0007】更に、この波形合成回路21内では、これ
に保有された第1及び第2のタイマー機能のうち、第1
のタイマー機能によって、前記3つの回転位置信号U
a,Va,Waから時間幅が各々60度をもつ6個の第
1の位相区分パターンX1〜X6を形成し、第2のタイ
マー機能によって、第1の各位相区分パターンX1〜X
6の終点を起点とする時間幅が各々30度(Ta/2)
をもつ6個の第2の位相区分パターンY1〜Y6を形成
する。そして、波形合成回路21は、最終的に上記のよ
うな第1及び第2の位相区分パターンから、図6に示す
ように、通電信号Up,Un,Vp,Vn,Wp,Wn
を合成する。これらの通電信号Up,Un,Vp,V
n,Wp,Wnの位相パターンは三相ブリッジ回路13
のトランジスタ7〜12に要求された転流タイミングパ
ターンに一致する。
【0008】一方、速度判定回路22は、速度指令信号
Scと波形合成回路21からブラシレスモータ15の回
転数検出信号として与えられた通電信号Wnとから速度
偏差を判定し、その速度偏差に対応した速度偏差信号S
dを出力して、これをパルス幅変調回路23に与える。
このパルス幅変調回路23は、PWM信号P1のデュー
テイを速度偏差信号Sdの大きさに応じるように制御す
る。
【0009】なお、パルス幅変調回路23からのPWM
信号P1は、波形合成回路21に与えられるようになっ
ていて、波形合成時のイネーブル信号として作用するよ
うになっている。
【0010】又、電流検出抵抗31の電流検出信号S1
は、過電流保護回路32に与えられるようになってい
る。この過電流保護回路32は、常には出力信号E1を
ハイレベルとしており、電流検出信号S1が設定値以上
となる出力信号E1をロウレベルとするようになってい
る。そして、過電流保護回路32からの出力信号E1及
び波形合成回路21からの通電信号Up,Un,Vp,
Vn,Wp,Wnはゲート回路33を構成するアンド回
路34,35,36,37,38,39の入力端子に与
えられ、更に、パルス幅変調回路23からのPWM信号
P1はアンド回路34,36,38の入力端子に与えら
れるようになっている。従って、過電流保護回路32が
過電流を検出したときには、出力信号E1がロウレベル
となって通電信号Up〜Wnはアンド回路34〜39に
よってしゃ断(停止)される。
【0011】さて、過電流保護回路32の出力信号E1
がハイレベルのときには、デューティ制御されたPWM
信号P1は、アンド回路34,36,38によって通電
信号Up,Vp,Wpと合成、即ち、論理積をとられた
後駆動回路24のフォトカプラ等の駆動部25,27,
29を介して三相ブリッジ回路13の正側トランジスタ
7,9,11のベースに入力信号たるベース信号として
供給されて、これらがPWMモードでオンオフ制御さ
れ、また、負側トランジスタ8,10,12のベースに
は、前記通電信号Un,Vn,Wnのみがフォトカプラ
等の駆動部26,28,30を介して供給されて、これ
らは、PWMモードを伴わないオンオフ制御がなされ、
これによって、ブラシレスモータ15が駆動を継続する
とともにデューティ制御によりその回転数制御がなされ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成におい
ては、三相ブリッジ回路13に金属片が侵入した場合、
トランジスタ7〜12のいずれかが熱破壊した場合或い
は駆動回路24の駆動部25〜30のいずれかに異常が
発生した場合等において、1つ或いは複数のトランジス
タが短絡異常状態になると、ブラシレスモータ15の誘
起電圧を電源として巻線15u〜15wに電流が流れ
る。
【0013】ところで、1つ或いは複数のトランジスタ
が短絡異常状態になった場合における三相ブリッジ回路
13の状態は、2の6乗即ち64通り考えられるが、電
流の流れる経路を考えると、次の3通りになる。
【0014】(1)第1のパターン 正側トランジスタ7,9,11の内の1つ或いは負側ト
ランジスタ8,10,12の内の1つが短絡異常状態の
場合。
【0015】(2)第2のパターン 正側トランジスタ7,9,11の内の2つ或いは負側ト
ランジスタ8,10,12の内の2つが短絡異常状態の
場合。
【0016】(3)第3のパターン 正側トランジスタ7,9,11の全て或いは負側トラン
ジスタ8,10,12の全てが短絡異常状態の場合。
【0017】図7〜図9は、三相ブリッジ回路13及び
ブラシレスモータ15部分を取出して示す部分回路図で
ある。
【0018】図7は、第1のパターンの一例を示すもの
で、負側トランジスタ12が短絡異常状態(他のトラン
ジスタ7〜11はオフ)である。この状態では、電流は
矢印で示すように流れ、各巻線15u,15v,15w
には一方向に電流が流れるようになり、各巻線15u,
15v,15wの電流Iu,Iv,Iwの波形は図10
に示すようになる。
【0019】図8は、第2のパターンの一例を示すもの
で、負側トランジスタ10,12が短絡異常状態(他の
トランジスタ7〜9,11はオフ)である。この状態で
は、電流は矢印のように流れ、巻線15uには一方向に
電流が流れ、巻線15v,15wには正負双方向に電流
が流れるようになり、各巻線15u,15v,15wの
電流Iu,Iv,Iwの波形は図11に示すようにな
る。
【0020】図9は、第3のパターンの一例を示すもの
で、負側トランジスタ8,10,12の全てが短絡異常
状態(他のトランジスタ7,9,11はオフ)である。
この状態では、電流は矢印で示すように流れ、各巻線1
5u,15v,15wには正負双方向に電流が流れるよ
うになり、各巻線15u,15v,15wの電流Iu,
Iv,Iwの波形は図12に示すようになる。
【0021】尚、図10〜図12は、ブラシレスモータ
15が同じ回転数で回転していたときにそれぞれのパタ
ーンの短絡異常状態が生じた場合のシュミレーションに
よる電流波形図である。
【0022】このことから明らかなように、図10及び
図11で示すような第1及び第2のパターンのような短
絡異常状態が生じた場合には、図12で示すような第3
のパターンのような短絡異常状態が生じた場合に比し、
電流が大きく、ブラシレスモータ15のロータの永久磁
石に減磁を引起こす虞れがある。そして、ブラシレスモ
ータ15のロータの永久磁石に減磁が生ずると、ブラシ
レスモータ15の回転数が設定値まで上らなくなった
り、或いは、流れる電流が大きくなったりする等、ブラ
シレスモータ15にとって致命的な不具合が生ずる。
【0023】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ブラシレスモータの巻線に通電するた
めのスイッチング回路のスイッチング素子に短絡異常が
発生した場合に、誘起電圧を電源とする巻線に流れる電
流を極力抑制することができるインバータ装置を提供す
るにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のインバー
タ装置は、ブラシレスモータが有する複数相の巻線に順
次通電するための複数個のスイッチング素子を有するス
イッチング回路と、通電信号を形成する制御手段と、こ
の制御手段からの通電信号に従って前記スイッチング素
子をオンオフ制御する駆動回路と、前記スイッチング素
子の短絡異常を検出して前記スイッチング素子をオンオ
フ制御する短絡検出手段とを具備する構成に特徴を有す
る。
【0025】請求項2記載のインバータ装置は、ブラシ
レスモータが有する複数相の巻線に順次通電するために
正側直流電源線と出力端子との間に接続された複数個の
正側スイッチング素子及び負側直流電源線と出力端子と
の間に接続された複数個の負側スイッチング素子からな
るスイッチング回路と、前記ブラシレスモータのロータ
の回転位置を検出するロータ回転位置検出手段と、この
ロータ回転位置検出手段からの回転位置信号に基づいて
所定の転流タイミングに対応する通電信号を得る制御手
段と、この制御手段からの通電信号に従って前記スイッ
チング素子をオンオフ制御する駆動回路と、前記スイッ
チング回路に流れる過電流を検出して前記スイッチング
素子の全てをオフさせる過電流保護回路と、前記スイッ
チング素子の短絡異常を検出して前記スイッチング素子
をオンオフ制御する短絡検出手段とを具備する構成に特
徴を有する。
【0026】この場合、短絡検出手段を、過電流保護回
路の動作後にスイッチング回路に流れる電流が前記過電
流保護回路の設定値より大なる所定値以上となったとき
に、正側スイッチング素子の全て或いは負側スイッチン
グ素子の全てをオンさせるように構成するとよい(請求
項3)。
【0027】
【作用】請求項1記載のインバータ装置によれば、短絡
検出手段がスイッチング回路のスイッチング素子の短絡
異常を検出したときには、その短絡検出手段は、前記ス
イッチング素子を制御手段によるオンオフ制御とは別に
オンオフ制御するようになるので、ブラシレスモータの
巻線に流れる電流を極力抑制することになる。
【0028】請求項2記載のインバータ装置によれば、
スイッチング回路、即ち、ブラシレスモータに過電流が
流れたときには、これを過電流保護回路が検出してスイ
ッチング回路のスイッチング素子の全てをオフさせる。
従って、過電流保護を実行できるのであるが、この場合
に、スイッチング回路のスイッチング素子に短絡故障が
発生していると、スイッチング素子、即ち、ブラシレス
モータの巻線に誘起電圧を電源として大きな電流が流れ
るようになるので、短絡検出手段は、スイッチング素子
の短絡異常を検出したときにはスイッチング素子をオン
オフ制御し、ブラシレスモータの巻線に流れる電流を極
力抑制することになる。
【0029】請求項3記載のインバータ装置によれば、
短絡検出手段は、過電流保護回路の動作後にスイッチン
グ回路に流れる電流が前記過電流保護回路の設定値より
大なる所定値以上となったときにスイッチング素子の短
絡異常と判断するもので、短絡異常と判断したときに
は、具体的には、正側スイッチング素子の全て或いは負
側スイッチング素子の全てをオンさせるのである。
【0030】
【実施例】以下、本発明の一実施例につき、図1〜図3
を参照して説明するに、この実施例では図4〜図12に
示す従来例と同一部分には同一符号を付して説明を省略
し、異なる部分についてのみ説明する。
【0031】図1に示すように、直流電源回路2の平滑
用コンデンサ4bの一方の端子と正側直流電源線5との
間には電流検出抵抗31と同様の電流検出抵抗40が介
在されており、平滑用コンデンサ4bと電流検出抵抗4
0との共通接続点には正側接続線5aが接続され、平滑
用コンデンサ4bと電流検出抵抗31との共通接続点に
は負側接続線6bが接続されている。そして、スイッチ
ング回路13において、フリーホイールダイオードD
1,D3及びD5に代わるフリーホイールダイオード4
1,43及び45の各アノードはトランジスタ7,9及
び11のエミッタに接続され、各カソードは正側接続線
5aに接続されているとともに、フリーホイールダイオ
ードD2,D4及びD6に代わるフリーホイールダイオ
ード42,44及び46の各カソードはトランジスタ
8,10及び12のコレクタに接続され、各アノードは
負側接続線6aに接続されている。
【0032】ゲート回路33と駆動回路24との間に介
在されたゲート回路47は6個のオア回路48〜53か
らなり、各オア回路48〜53の一方の入力端子にはア
ンド回路34〜39の出力信号が与えられ、各オア回路
48〜53の出力信号は駆動部25〜30に与えられる
ようになっている。
【0033】短絡検出手段たる負側短絡検出回路54
は、電流検出抵抗31の電流検出信号S1を入力とする
もので、常には出力信号E2をロウレベルとしており、
電流検出信号S1が過電流保護回路32の設定値より大
なる所定値以上となると、出力信号E2をハイレベルと
するようになっている。そして、この負側短絡検出回路
54の出力信号E2は、ゲート回路47のオア回路4
9,51及び53の各他方の入力端子に与えられるよう
になっている。又、短絡検出手段たる正側短絡検出回路
55は、電流検出抵抗40の電流検出信号S2を入力と
するもので、常には出力信号E3をロウレベルとしてお
り、電流検出信号S2が過電流保護回路32の設定値よ
り大なる所定値以上となると、出力信号E3をハイレベ
ルとするようになっている。そして、この正側短絡検出
回路55の出力信号E3は、ゲート回路47のオア回路
48,50及び52の各他方の入力端子に与えられるよ
うになっている。
【0034】次に、本実施例の作用につき、図2及び図
3をも参照しながら説明する。図2の時刻T1及び図3
の時刻T4より前の正常状態においては、電流検出抵抗
31及び40の電流検出信号S1及びS2は、過電流保
護回路32の設定値Raよりも小であり、勿論、この設
定値Raより大なる負側短絡検出回路31及び正側短絡
検出回路40の所定値Rbよりも小である。従って、過
電流保護回路32の出力信号E1はハイレベルになり、
負側短絡検出回路54及び正側短絡検出回路55の出力
信号E2及びE3はロウレベルとなっている。これによ
り、ゲート回路34〜39からの信号はオア回路48〜
53を経て駆動部25〜30に与えられるようになり、
三相ブリッジ回路13は従来と同様に正常に動作する。
【0035】今、図2の状態の時刻T1において、負側
トランジスタ10に短絡異常が発生した場合を考えてみ
る。時刻T1においては正側トランジスタ9がオンする
ので、トランジスタ9及び10がともにオン状態とな
り、直流電源回路2は短絡状態になって、正及び負直流
電源線5及び6に流れる電流が急激に増大する。従っ
て、電流検出抵抗31及び40の電流検出信号S1及び
S2も急激に増大する。そして、電流検出信号S1が設
定値Ra以上になると(時刻T2)、過電流保護回路3
2は出力信号E1をハイレベルからロウレベルへと変化
させるように動作し、アンド回路34〜39の出力信号
は全てロウレベルとなり、トランジスタ7〜12にはベ
ース信号が与えられなくなる。
【0036】これにより、トランジスタ7〜9及び1
1,12はオフするが、トランジスタ10は短絡異常が
発生してベース信号が与えられなくてもオン状態になっ
ているので、ブラシレスモータ15の誘起電圧を電源と
して、巻線15v,トランジスタ10,電流検出抵抗3
1,フリーホイールダイオード42及び巻線15uの経
路と、巻線15v,トランジスタ10,電流検出抵抗3
1,フリーホイールダイオード46及び巻線15wの経
路とで大きな電流が流れ、電流検出抵抗31の電流検出
信号S1は、再び急激に増大する。そして、電流検出信
号S1が所定値Rb以上になると(時刻T3)、負側短
絡検出回路54は、負側トランジスタの短絡異常と判断
して、出力信号E2をロウレベルからハイレベルへと切
換える。
【0037】負側短絡検出回路54からのハイレベルの
出力信号E2は、オア回路49,51及び53を介して
駆動部26,28及び30に与えられるようになるの
で、駆動部26,28及び30は負側トランジスタ8,
10及び12にベース信号を連続して与えるようにな
り、負側トランジスタ8,10及び12は全てオン状態
になる。この状態においては、各巻線15u,15v及
び15wに流れる電流は、図12に示す状態と同様にな
って、正負双方向に流れるようになり、従って、極力小
に抑制されるようになる。
【0038】一方、図3の状態の時刻T4において、正
側トランジスタ9に短絡異常が発生した場合を考えてみ
る。時刻T4においては負側トランジスタ10がオンす
るので、トランジスタ9及び10がともにオン状態とな
り、直流電源回路2は短絡状態になって、正及び負直流
電源線5及び6に流れる電流が急激に増大する。従っ
て、電流検出抵抗31及び40の電流検出信号S1及び
S2も急激に増大する。そして、電流検出信号S1が設
定値Ra以上になると(時刻T5)、過電流保護回路3
2は出力信号E1をハイレベルからロウレベルへと変化
させるように動作し、アンド回路34〜39の出力信号
は全てロウレベルとなり、トランジスタ7〜12にはベ
ース信号が与えられなくなる。
【0039】これにより、トランジスタ7,8及び10
〜12はオフするが、トランジスタ9は短絡異常が発生
してベース信号が与えられなくてもオン状態になってい
るので、ブラシレスモータ15の誘起電圧を電源とし
て、巻線15u,フリーホイールダイオード41,電流
検出抵抗40,トランジスタ9及び巻線15vの経路
と、巻線15w,フリーホイールダイオード45,電流
検出抵抗40,トランジスタ9及び巻線15vの経路と
で大きな電流が流れ、電流検出抵抗40の電流検出信号
S2は、再び急激に増大する。そして、電流検出信号S
2が所定値Rb以上になると(時刻T6)、正側短絡検
出回路55は、正側トランジスタの短絡異常と判断し
て、出力信号E3をロウレベルからハイレベルへと切換
える。
【0040】正側短絡検出回路55からのハイレベルの
出力信号E3はオア回路48,50及び52を介して駆
動部25,27及び29に与えられるようになるので、
駆動部25,27及び29は正側トランジスタ7,9及
び11にベース信号を連続して与えるようになり、正側
トランジスタ7,9及び11は全てオン状態になる。こ
の状態においては、各巻線15u,15v及び15wに
流れる電流は、図12に示す状態と同様になって、正負
双方向に流れるようになり、従って、極力小に抑制され
るようになる。
【0041】尚、以上は、負側トランジスタ10若しく
は正側トランジスタ9が短絡異常を発生した場合につい
て述べたものであるが、他の負側トランジスタ8或いは
12若しくは他の正側トランジスタ7或いは11が短絡
異常を発生した場合、負側トランジスタ8,10及び1
2の内の2つ若しくは正側トランジスタ7,9及び11
の内の2つが短絡異常を発生した場合にも、前述同様に
して、負側短絡検出回路54若しくは正側短絡検出回路
55が検出動作を行なうようになる。
【0042】このように、本実施例によれば、電流検出
抵抗31の電流検出信号S1が過電流保護回路32の設
定値Ra以上となったときには、過電流保護回路32が
動作して三相ブリッジ回路13のトランジスタ7〜12
を全てオフさせ、その後において、電流検出抵抗31の
電流検出信号S1が所定値Rb以上となった場合には、
負側短絡検出回路54が負側トランジスタ8,10及び
12の内の1つ或いは2つが短絡異常を生じたと判断し
て負側トランジスタ8,10及び12の全てをオン状態
にし、若しくは、電流検出抵抗40の電流検出信号S2
が所定値Rb以上となった場合には、正側短絡検出回路
55が正側トランジスタ7,9及び11の内の1つ或い
は2つが短絡異常を生じたと判断して正側トランジスタ
7,9及び11の全てをオン状態にするようにした。
【0043】即ち、負側トランジスタ8,10及び12
の内の1つ或いは2つに短絡異常が生じた場合、若しく
は、正側トランジスタ7,9及び11の内の1つ或いは
2つに短絡異常が生じた場合には、三相ブリッジ回路1
3の転流動作時に必ず正側トランジスタと対応する負側
トランジスタとが同時にオン状態となる期間が生じて直
流電源回路2が短絡状態となるものであり、従って、先
ず、過電流保護回路32がトランジスタ7〜12を全て
オフ状態とする動作を行なうようになる。そして、前述
したように、三相ブリッジ回路13のトランジスタに短
絡異常が生じている場合には、その後も、電流検出抵抗
31若しくは40の電流検出信号S1若しくはS2が急
激に増加するものであり、従って、負側短絡検出回路5
4若しくは正側短絡検出回路55が検出動作して負側ト
ランジスタ8,10及び12の全て若しくは正側トラン
ジスタ7,9及び11の全てをオン状態にする。
【0044】これにより、ブラシレスモータ15の誘起
電圧を電源としてその巻線15u,15v及び15wに
流れる電流を極力小となるように抑制することができ
て、ブラシレスモータ15の永久磁石形ロータの永久磁
石に減磁が生ずることを防止することができ、従って、
ブラシレスモータ15の回転数が設定値まで上がらなく
なったり或いは流れる電流が大になったりすることを防
止することができる。
【0045】尚、上記実施例では、ブラシレスモータ1
5の巻線15u,15v及び15wの端子電圧Vu,V
v及びVwと基準電圧V0との比較によって回転位置信
号Ua,Va及びWa(図6参照)を得るようにした
が、例えば、ロータ回転位置検出手段たるホール素子等
の位置検出素子をブラシレスモータ15に配設してロー
タの回転位置信号を得るようにしてもよく、或いは、速
度指令信号Scに基づいて制御手段により直接通電信号
を形成するオープンループ方式としてもよく、従って、
パルス変調回路23によるPWM制御も必要に応じて行
なえばよい。
【0046】
【発明の効果】本発明のインバータ装置は、以上説明し
た通り、ブラシレスモータの巻線に通電するためのスイ
ッチング回路のスイッチング素子に短絡異常状態が生じ
た場合には、これを短絡検出手段により検出して、巻線
への通電のために前記スイッチング素子をオンオフ制御
する制御手段とは別に前記スイッチング素子をオンオフ
制御するようにしたので、スイッチング素子の短絡異常
時にブラシレスモータの誘起電圧を電源として前記巻線
に流れる電流を極力抑制することができ、従って、ブラ
シレスモータのロータの減磁を防止することができて、
ブラシレスモータの回転数が設定値まで上がらなくなっ
たり或いは巻線に大きな電流が流れたりすることを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す回路図
【図2】図1の各部の波形図
【図3】図2とは異なる状態の各部の波形図
【図4】従来例を示す回路図
【図5】図4に示すブラシレスモータの一つの巻線の電
圧および電流波形図
【図6】図4の各部の波形図
【図7】異常発生状態を示す部分回路図その1
【図8】異常発生状態を示す部分回路図その2
【図9】異常発生状態を示す部分回路図その3
【図10】図7の状態における各巻線の電流波形図
【図11】図8における各巻線の電流波形図
【図12】図9における各巻線の電流波形図
【符号の説明】
2は直流電源回路、5は正側直流電源線、6は負側直流
電源線、7,9,11は正側トランジスタ(正側スイッ
チング素子)8,10,12は負側トランジスタ(負側
スイッチング素子)、13は三相ブリッジ回路(スイッ
チング回路)、14u〜14wは出力端子、15はブラ
シレスモータ、15u〜15wは巻線、17は制御回路
(制御手段,ロータ回転位置検出手段)、22は速度判
定回路、23はパルス幅変調回路、24は駆動回路、3
2は過電流保護回路、33及び47はゲート回路、54
は負側短絡検出回路(短絡検出手段)、55は正側短絡
検出手段(短絡検出手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/5387 9181−5H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータが有する複数相の巻線
    に順次通電するための複数個のスイッチング素子を有す
    るスイッチング回路と、 通電信号を形成する制御手段と、 この制御手段からの通電信号に従って前記スイッチング
    素子をオンオフ制御する駆動回路と、 前記スイッチング素子の短絡異常を検出して前記スイッ
    チング素子をオンオフ制御する短絡検出手段とを具備し
    てなるインバータ装置。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータが有する複数相の巻線
    に順次通電するために正側直流電源線と出力端子との間
    に接続された複数個の正側スイッチング素子及び負側直
    流電源線と出力端子との間に接続された複数個の負側ス
    イッチング素子からなるスイッチング回路と、 前記ブラシレスモータのロータの回転位置を検出するロ
    ータ回転位置検出手段と、 このロータ回転位置検出手段からの回転位置信号に基づ
    いて所定の転流タイミングに対応する通電信号を得る制
    御手段と、 この制御手段からの通電信号に従って前記スイッチング
    素子をオンオフ制御する駆動回路と、 前記スイッチング回路に流れる過電流を検出して前記ス
    イッチング素子の全てをオフさせる過電流保護回路と、 前記スイッチング素子の短絡異常を検出して前記スイッ
    チング素子をオンオフ制御する短絡検出手段とを具備し
    てなるインバータ装置。
  3. 【請求項3】 短絡検出手段は、過電流保護回路の動作
    後にスイッチング回路に流れる電流が前記過電流保護回
    路の設定値より大なる所定値以上となったときに、正側
    スイッチング素子の全て或いは負側スイッチング素子の
    全てをオンさせるように構成されていることを特徴とす
    る請求項2記載のインバータ装置。
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