JPH076018Y2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH076018Y2
JPH076018Y2 JP1988050943U JP5094388U JPH076018Y2 JP H076018 Y2 JPH076018 Y2 JP H076018Y2 JP 1988050943 U JP1988050943 U JP 1988050943U JP 5094388 U JP5094388 U JP 5094388U JP H076018 Y2 JPH076018 Y2 JP H076018Y2
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shaft
fixed guide
guide member
suspension device
lock member
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哲哉 加藤
光司 金平
保夫 佐藤
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INTERNATIONAL TEST & ENGINEERING SERVICES CO., LTD.
Isuzu Motors Ltd
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INTERNATIONAL TEST & ENGINEERING SERVICES CO., LTD.
Isuzu Motors Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は主に大形トラック等の運転席に設置使用される
サスペンション装置を備えた車両用シートに関し、特に
サスペンション装置のアッパーフレームにシートベルト
取付部が設けられるベルトイン・サスペンションシート
等と称される車両用シートに関する。
(従来の技術) 従来、前述のサスペンション装置を備えた車両用シート
においては、着座者を拘束するシートベルトを装着する
場合、このベルトの下端をサスペンション装置のアッパ
ーフレーム(シートクッションのフレーム)に連結する
と、衝突時に該ベルトから入力する大きな衝撃荷重の引
張り力に対して前記サスペンション装置が強度不足で耐
えられず前倒・破壊してしまう恐れがある。この為にシ
ートベルトの下端は車体床面に直接取付けておかなけれ
ばならない。しかしそうした場合にはシートベルトがシ
ートクッションの変動に関係なく一定の張り状態で着座
者を規制するので、シートクッションの上下動(サスペ
ンション効果)や前後スライド調整などに支障をきた
し、座り心地が悪くなってしまう。
こうした問題を解決する目的で、例えば実公昭57−1572
9号公報に示す提案が既に知られている。この提案のも
のはサスペンション装置の床面取付部(ロアフレーム)
と座席のシートベルト取付部(アッパーフレーム)との
間に可撓性高張力を有する帯状のたわみ部材を連結して
設けた構成である。そのたわみ部材が通常はサスペンシ
ョン装置の上下緩衝作用を妨げないように適度に弛んだ
状態にあり、衝突時にシートベルトから大きな上方引張
り力を受けてサスペンション装置が伸び切った時に始め
てたわみ部材が緊張して該上方引張り力に対し充分抵抗
する。これにて衝突時の上方引張り力に対するサスペン
ション装置の補強を図って前倒・破壊を防止しようとし
ている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前述した如く帯状のたわみ部材を設けても、
実際の衝突時にはサスペンション装置の前倒・破壊防止
にあまり役立たないのが実情である。つまり、たわみ部
材が通常はサスペンション装置の上下緩衝作用を妨げな
いように適度に弛んだ状態にあり、衝突時にシートベル
トから前側斜め上方への大きな引張り力を受けてサスペ
ンション装置が伸び切った時に始めてたわみ部材が緊張
して該引張り力に抵抗することから、それまでの間に加
速度が付いて引張り力が過大化してしまって、これにた
わみ部材が抗しきれず、サスペンション装置が前倒・破
壊を起こしてしまう。また急激に大きな衝撃荷重が作用
した場合にはたわみ部材が緊張するまでサスペンション
装置が上方に伸び切る余裕も無く、シートベルトからの
引張り力で該サスペンション装置のXリンクの交叉中心
点に過大な曲げモーメントが発生して、その交叉中心点
を回転中心としてサスペンション装置の上半部分が前倒
せられて破壊されてしまう。
本考案は上記従来の事情に鑑みなされ、サスペンション
装置の補強が簡単且つ効果的にできて、シートベルトの
下端をシートクッション側に取付けるベルトイン方式で
も、衝突時の衝撃荷重入力に素早く応答してサスペンシ
ョン装置の前倒・破壊を確実に防止できるようになる非
常に安全性に優れた車両用シートを提供することを目的
とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案の車両用シートは、上記目的を達成するために、
サスペンション装置のアッパーフレームの後部にシャフ
トを回動可能に設け、このシャフトにロック部材を設け
ると共に、このロック部材の該シャフトからの偏心位置
又はこのロック部材とは別体に前記シャフトに設けたク
ランクレバーの該シャフトからの偏心位置にシートベル
ト下端を連結し、一方前記シャフトを上下動自在に案内
すると共に衝突時にロック部材が掛止できる固定ガイド
部材を車体床或いは前記サスペンション装置のロアフレ
ーム等の固定部より立設し、且つ前記衝突による大きな
引張り力が作用しないかぎりロック部材の固定ガイド部
材への掛止を阻止するシャフト廻り止め部材を設けて構
成したことを特徴とする。
前記固定ガイド部材はシャフトを上下動自在に案内する
縦長穴を有する構成とし、ロック部材はシャフトととも
に急激に回動することで前記縦長穴内にてこの前後面に
喰込み掛止する構成とすることが望ましい。
前記固定ガイド部材は縦長ガイドレール状をなす構成と
し、ロック部材は前記レール状固定ガイド部材の外周を
隙間を存して取囲む形状で且つシャフトとともに急激に
回動することで前記固定ガイド部材に前後から掛止する
構成とすることが望ましい。
前記シャフトをサスペンション装置のアッパーフレーム
の後部に回転しない状態に設けた場合には、該シャフト
に取付けられて前記固定ガイド部材の外周を前面側を除
いて取囲む略U字状のホルダーと、このホルダーの開放
端側に軸支された回動カムとによりロック部材を構成
し、このロック部材の回動カムの反固定ガイド部材側端
にシートベルト下端を連結して、衝突時に該シートベル
トから入力される引張り力で回動カムが回動することで
ホルダーを前方に引張って即座に固定ガイド部材に前後
から挟持する状態に掛止して前記サスペンション装置の
前倒・破壊を防止する構成とする一方、前記衝突による
大きな引張り力が作用しないかぎり回動カム並びにホル
ダーの固定ガイド部材への掛止を阻止するカム廻り止め
部材を設けて構成する。
(作用) 前記構成により、平時は、サスペンション装置のアッパ
ーフレーム側に設けたシャフトがロアフレーム等の固定
部から立設した固定ガイド部材に上下動自在に案内さ
れ、しかも回り止め部材により該シャフト或いは回動カ
ムの回動が規制されて、該シャフトに設けられたロック
部材が固定ガイド部材に対して掛止することなく上下動
可能であることから、サスペンション装置の上下動緩衝
作用の妨げとならず、該サスペンション装置が通常走行
中のシートクッションの上下方向の衝撃・振動を吸収緩
和するようになる。
そして万一の実際の衝突時には、シートベルトに急激に
大きな衝撃荷重が前側斜め上方への引張り力として発生
することで、この大きな引張り力により素早く回り止め
部材を押し切ってシャフト或いは回動カムが回動して、
ロック部材が即座に固定ガイド部材に掛止する。これで
サスペンション装置が伸び切る前(引張り力が加速度が
付いて過大化する前)に素早く大きな抵抗力を発揮し
て、該サスペンション装置の前倒・破壊を確実に防止す
るようになる。
(実施例) 以下本考案の第1実施例を第1図乃至第5図に従い説明
する。先ず第2図中1はシートクッション、2はシート
バック、3はシートクッション1を下側から支持するサ
スペンション装置、4は車体床でなく前記シートクッシ
ョン1のフレーム(後述するアッパーフレムに設けたシ
ャフト)側に下端が取付けられるシートベルトである。
前記サスペンション装置3はXリンク式のもので、車体
床面に取付け固定されるロアフレーム5と、前記シート
クッション1を上側に載置固定するアッパーフレーム6
と、そのロアフレーム5とアッパーフレーム6との間に
介在する状態に連結された左右一対のXリンク機構7並
びに図示しない緩衝ばねやダンパーから構成され、該X
リンク機構7でシートクッション1を上下動可能に案内
支持すると共に、通常走行中にXリンク機構7を介して
シートクッション1に作用する上下方向の衝撃・振動を
緩衝ばねやダンパーで吸収緩和するようになっている。
ここで、前記シートクッション1のフレームであるサス
ペンション装置3のアッパーフレーム6の後部にこれと
一緒に上下動するように一本の長尺な丸パイプよりなる
シャフト8が左右方向に延出する状態で回転可能に設け
られている。つまりシャフト8は第1図及び第3図に示
す如く左右一対(片側図示せず)のナイロン等の樹脂製
の軸受9に回転可能に貫挿され、その左右各軸受9をU
字形取付金具10に抱持させて上下のボルト11によりアッ
パーフレーム6の後端部に止め付けることで取付けられ
ている。
このシャフト8の左右端寄り部に直径方向に対向して矩
形穴8a,8aが形成され、この両矩形穴8aに貫挿するよう
にしてラッチ状のロック部材12が取付けられていると共
に、これより更に左右端部にクランクレバー13が取付け
られている。前記ロック部材12は第4図及び第5図に示
す如く一枚の肉厚鋼板を略H形状に切欠成形して焼入れ
など熱処理により硬度を向上させたもので、両端に対称
的に断面鋭角なエッジ部12a,12aを有すると共に、その
両エッジ部12aの両側にガイド突起部12b,12bを有し、更
に一側部には抜止め凹部12cを有した構成である。そし
てこのラッチ状ロック部材12は、シャフト8内に挿入さ
れる比較的短尺な棒状インサート金具14の係合穴14aと
該シャフト8の矩形穴8aとに貫挿され、その状態でイン
サート金具14を外方に引張ることで前記抜止め凹部12c
が該インサート金具14と係合して抜け止め状態となって
シャフト8と一体に回動するように取付けられている。
また前記インサート金具14の外端部には平行な面取り部
14bが形成され、更にその先端に雄ねじ部14cが突設さ
れ、その面取り部14bに前記クランクレバー13の基端矩
形穴13aが嵌合し、その外側から雄ねじ部14cにワッシャ
15を介してナット16を締付けることで、該クランクレバ
ー13が前記ロック部材12と略60度程後方に開き角度を持
ってシャフト8と一体に回動するように取付けられてい
る。
こうしたシャフト8の両端のクランクレバー13の先端部
に前記シートベルト(三点式シートベルト)4の内外ア
ンカレッジ(アウター側のアンカーブラケット4aとイン
ナー側のバックル4b)がそれぞれボルト17により連結さ
れている。
また、前記シャフト8にはこの途中に溶接等により固着
して薄板アーム状のシャフト廻り止め部材18が取付けら
れ、この先端の屈曲小突片部18aが前記アッパーフレー
ム6の側部に形成した受穴6a内に挿入されて、平時は該
シャフト8の回動を規制している。このシャフト廻り止
め部材18は前記シートベルト4からの引張り入力でクラ
ンクレバー13を介してシャフト8に回転モーメントが生
じても、通常の入力程度では全く変形することがなく、
万一の衝突時の大入力で始めて押し切られるように先端
の屈曲小突片部18aが変形して前記受穴6aから外れてシ
ャフト8の回動を許容する構成である。
一方、前記サスペンション装置3のロアフレーム5の後
部左右両外側位置に固定ガイド部材19がそれぞれ車体床
にボルト20で止め付けて立設されている。この左右の固
定ガイド部材19はL字形状鋼板製で、立上がり板部に縦
長穴19aが垂直に形成され、この縦長穴19a内に前記シャ
フト8の両端寄り部が遊挿されて上下動自在に案内され
ている。またこの縦長穴19a内に丁度前記ラッチ状のロ
ック部材12が配置し、これがシャフト8とともに回動す
ることで、その両端のエッジ部12a,12aが該縦長穴19a内
の前後面に喰込み掛止して該シャフト8の上下動を止め
る構成となっている。
なお、前記シャフト8の軸受9並びにシャフト廻り止め
部材18の受穴6aはそれぞれ長円形(略楕円形)とされ、
該シャフト8のアッパーフレーム6に対する前後動を適
度に許容する構成となっている。つまりシャフト8が平
常時はサスペンション装置3の精度不良等によりアッパ
ーフレーム6に生じる前後方向のガタや変位に影響され
ずに、左右両端側の固定ガイド部材19の縦長穴19a内を
スムーズに上下動できるようになっている。
而して、上述した構成の作用を述べると、まず平時の車
両走行中においては、シートベルト4からクランクレバ
ー13に通常のブレーキング以上の引張り力が入力しない
ので、その程度の引張り力によるシャフト8の回転モー
メントでは回り止め部材18は変形することがない。これ
にてシャフト8は回動が規制され、同じくラッチ状のロ
ック部材12も回動することがなく、そのロック部材12と
共にシャフト8が固定ガイド部材19の縦長穴19a内を引
掛かりなくスムーズに上下動できる。従ってサスペンシ
ョン装置3のアッパーフレーム6の上下緩衝作用を妨げ
ることがなく、従来と同様にサスペンション装置3が上
部にシートクッション1を正しい姿勢に支持しながら左
右一対のXリンク機構7を介して適度に沈み込んだり伸
び上がったりして走行に伴う上下方向の衝撃・振動を良
好に吸収緩和するようになる。
そして万一正面衝突のような衝突事故を起こした場合に
は、シートクッション1上の着座者を拘束しているシー
トベルト4に慣性により前側斜め上方に向かう大きな衝
撃荷重Fが発生し、これが強力な引張り力としてアンカ
ーブラケット4aとインナーバックル4bを介して左右のク
ランクレバー13に瞬時に作用する。この引張り大入力に
よりシャフト8に発生する回転モーメントでシャフト廻
り止め部材18の先端屈曲小突片部18aが押切られるよう
に変形してアッパーフレーム6の受穴6aから外れ、シャ
フト8がクランクレバー13並びにラッチ状ロック部材12
と共に第5図(a)の位置から(b)の状態に素早く回
動し、この回動で該ロック部材12の両端エッジ部12a,12
aが即座に固定ガイド部材19の縦長穴19a内に前後面に喰
込み掛止する。これで衝突時のシートベルト4の大きな
引張り力によってサスペンション装置3が上方に延び上
がりながら前方に倒れようとする前に、該大きな衝撃荷
重Fをシャフト8及びロック部材12と固定ガイド部材19
で吸収して、それ以上のアッパーフレーム6後端部の上
方及び前方への変位を抑え、サスペンション装置3の前
倒・破壊を確実に防止するようになる。
次に、本考案の第2実施例を第6図乃至第10図により説
明する。なお図中前記第1実施例のものと重複するもの
には同一符号を付して説明の簡略化を図ることにする。
この実施例では先ず、固定ガイド部材が符号19Aで示す
如く、リィンフォースブラケット21と、この後部内側に
ボルト22により上下端を固定して垂直状態に保持された
縦長ガイドレール23とで強固なトラス構造とされてい
る。そしてその固定ガイド部材19Aはリィンフォースブ
ラケット21の下部前端をサスペンション装置3のロアフ
レーム5にパイプ24を介して溶接し、且つ後部をボルト
20で車体床に止め付けることで立設固定されている。ま
たその固定ガイド部材19Aのガイドレール23は断面コ字
形状のチャンネル材よりなり、その溝がシート側に向け
て開口する状態で配置され、且つ前後面部にエンボス加
工により上下に小間隔を存して多数の突起部23aが形成
されている。
一方、シャフト8の左右両端に符号12Aで示すロック部
材が該シャフト8と一体に回動するように設けられてい
る。このロック部材12Aは前記第1実施例のロック部材1
2とクランクレバー13との両方を兼ねるもので、前面側
を開放したコ字形板25と、この前側寄り部上に一側板部
から折曲して他側板部上に溶接された前下がり傾斜状態
の天板部26と、これより更に前方に延出された両側アー
ム部27とからなる略四辺枠形状とされて、前記固定ガイ
ド部材19Aのガイドレール23の外周を小隙間を存して取
囲む状態に配置されている。このロック部材12Aのコ字
形板25の後端板部下側縁と天板部26の後側縁とに断面鋭
角なエッジ部25a,26aが形成され、前記シャフト8とと
もにロック部材12Aが急激に回動すると該エッジ部25a,2
6aが前記固定ガイド部材19Aのガイドレール23の小突起
部23a付き前後面部に喰込むようにして掛止する構成と
されている。
また、前記シャフト8の左右両端はロック部材12A内に
突出され、そこに摩擦係数の低い樹脂製のエンドキャッ
プ28が被嵌され、このエンドキャップ28を介して前記固
定ガイド部材19Aのガイドレール23の溝内に回転並びに
上下動自在に摺嵌されている。
こうしたシャフト8の左右のロック部材12A(片側図示
せず)の両側アーム部27の前端部にシートベルト4のア
ウター側のアンカーブラケット(図示せす)とインナー
側のバックル4bがそれぞれボルト17により連結されてい
る。
なお、シャフト8のナイロン等の樹脂製の軸受9はアッ
パーフレーム6に形成した穴6bに直接嵌め込まれてい
る。またシャフト回り止め部材18はシャフト8に対して
溶接せずに細い剪断ピン29で結合されている。
而して、この第2実施例でも前述同様の作用効果が得ら
れる。つまり平時の車両走行中においては、シャフト8
が回り止め部材18にて回動が規制されているので、ロッ
ク部材12Aも回動することがなく、そのロック部材12Aと
共にシャフト8が固定ガイド部材19Aのガイドレール23
に引掛かりなくスムーズに上下動できる。これでサスペ
ンション装置3のアッパーフレーム6の上下緩衝作用を
妨げることがなく、従来と同様にサスペンション装置3
が上部にシートクッション1を正しい姿勢に支持しなが
ら上下方向の衝撃・振動を良好に吸収緩和するようにな
る。
そして万一正面衝突のような衝突事故を起こした場合に
は、シートベルト4に発生した前側斜め上方に向かう大
きな衝撃荷重Fによる引張り力がロック部材12Aに瞬時
に作用する。この引張り大入力によりシャフト8に発生
する回転モーメントでシャフト廻り止め部材18の先端屈
曲小突片部18aが押切られるか或いは剪断ピン29が剪断
されることで、該シャフト8がロック部材12Aと共に第1
0図想像線の状態に素早く回動し、この回動で該ロック
部材12Aの前後両エッジ部25a,26aが即座に固定ガイド部
材19Aのガイドレール23の小突起部23a付き前後面部に喰
込むようにして掛止する。これで衝突時のシートベルト
4の大きな引張り力によってサスペンション装置3が上
方に伸び上がりながら前方に倒れようとする前に、該大
きな衝撃荷重Fをロック部材12Aと固定ガイド部材19Aで
吸収して、それ以上のアッパーフレーム6後端部の上方
及び前方への変位を抑え、サスペンション装置3の前倒
・破壊を確実に防止するようになる。
更に、本考案の第3実施例を第11図乃至第14図により説
明する。なおここでも前記第1及び第2実施例のものと
重複するものには同一符号を付して説明の簡略化を図る
ことにする。
この実施例では先ず、固定ガイド部材が符号19Bで示す
如く、前記第2実施例と略同様にリィンフォースブラケ
ット21と、この後部内側にボルト22により垂直状態に保
持された縦長ガイドレール30とで強固なトラス構造とさ
れて、サスペンション装置3のロアフレーム5にパイプ
24を介して溶接し、且つ後部をボルト(図示せず)で車
体床に止め付けることで立設固定されている。その固定
ガイド部材19Bのガイドレール30はアウターレール31と
この内側に嵌合されたインナーレール32よりなる複合体
で、全体的にはシート側に向け開口した溝を有する略断
面コ字形状をなし、且つ前後面部に上下に小間隔を存し
て多数の横長スリット状の掛止穴30aが形成されてい
る。
一方、シャフト8には比較的強靱な回り止め部材33が溶
接固定され、この回り止め部材33の前端コ字形部33aが
アッパーフレーム6の側枠部に前後動可能に摺嵌するこ
とで、該シャフト8がアッパーフレーム6に対して適度
に前後動できるが回り止めされている。
こうしたシャフト8の左右両端に符号12Bで示すロック
部材が設けられている。このロック部材12Bは前記固定
ガイド部材19Bのガイドレール30外周を前面側を除いて
取囲む帯鋼板等よりなる略U字状のホルダー34と、この
ホルダー34の開放端側に段付きボルト35で軸支されたレ
バー状の回動カム36とにより構成されている。前記ホル
ダ34はこの後端板部の上下端縁に前側に折曲した爪部34
a,34aを有する。前記回動カム36は段付きボルト35を中
心に時計回り方向に回動すると前記ガイドレール30の前
面部を押圧するカム面36aを後端に有する。またこの回
動カム36は偏心位置に小穴36bを有して前記ホルダー34
に対してカム回り止め部材である細い剪断ピン37により
回り止めされている。
また、前記シャフト8の左右両端はロック部材12B内に
突出され、そこに摩擦係数の低い樹脂製の弾性を持つエ
ンドキャップ28Bが被嵌され、このエンドキャップ28Bを
介して前記固定ガイド部材19Bのガイドレール30の溝内
に回転並びに上下動自在に摺嵌されている。
こうしたシャフト8の左右のロック部材12B(片側図示
せず)の回動カム36の反固定ガイド部材側端である前端
部にシートベルト4のアウター側のアンカーブラケット
(図示せす)とインナー側のバックル4bがそれぞれピン
17Bにより連結されている。
而して、この第3実施例でも前述同様の作用効果が得ら
れる。つまり平時の車両走行中においては、シャフト8
が回り止め部材33にて回動が規制されて、ロック部材12
Bのホルダー34を固定ガイド部材19Bのガイドレール30と
接触しない状態に保持していると共に、回動カム36が剪
断ピン37により回り止めされて、これもガイドレール30
に接触しないようにされている。これでロック部材12B
と共にシャフト8が固定ガイド部材19Bのガイドレール3
0に引掛かりなくスムーズに上下動でき、サスペンショ
ン装置3のアッパーフレーム6の上下緩衝作用を妨げる
ことがなく、従来と同様にサスペンション装置3が上部
にシートクッション1を正しい姿勢に支持しながら上下
方向の衝撃・振動を良好に吸収緩和するようになる。
そして万一正面衝突のような衝突事故を起こした場合に
は、シートベルト4に発生した前側斜め上方に向かう大
きな衝撃荷重Fによる引張り力がロック部材12Bの回動
カム36に瞬時に作用する。この引張り大入力により該回
動カム36が剪断ピン37を押し切って段付きボルト35を中
心に回動して、後端のカム面36aがガイドレール30の前
面部を押圧する。この押圧力で即座にガイドレール30に
対してエンドキャップ28Bの前面部を押し潰しながらホ
ルダー34を前方に引き寄せて、そのホルダー34の後端上
下爪部34a,34aをガイドレール30の後面掛止穴30aに喰込
むように掛止させる。これでロック部材12Bが固定ガイ
ド部材19Bのガイドレール30に前後から挟持する状態に
掛止して、該衝突時のシートベルト4の大きな引張り力
によってサスペンション装置3が上方に伸び上がりなが
ら前方に倒れようとする前に、大きな衝撃荷重Fをロッ
ク部材12Bと固定ガイド部材19Bで吸収して、それ以上の
アッパーフレーム6後端部の上方及び前方への変位を抑
え、サスペンション装置3の前倒・破壊を確実に防止す
るようになる。
〔考案の効果〕
本考案は前述した如く構成したから、サスペンション装
置の補強が簡単且つ効果的にできて、シートベルトの下
端をシートクッション側に取付けるベルトイン方式で
も、衝突時の衝撃荷重入力にロック部材が素早く応答し
てサスペンション装置の前倒・破壊を確実に防止できる
ようになる非常に安全性に優れた車両用シートが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の第1実施例を示すもので、
第1図は要部の斜視図、第2図は全体の概略的斜視図、
第3図及び第4図はそれぞれ要部の分解斜視図、第5図
(a)(b)は平常時と衝突時との作用状態を示す要部
の一部断面した側面図、第6図乃至第10図は本考案の第
2実施例を示すもので、第6図は要部の一部切欠した斜
視図、第7図は全体の概略的斜視図、第8図は要部の分
解斜視図、第9図は一部断面した要部の平面図、第10図
は第9図のX−X線に沿う断面図、第11図乃至第14図は
本考案の第3実施例を示すもので、第11図は要部の一部
切欠した斜視図、第12図は要部の分解斜視図、第13図は
同要部の一部断面した平面図、第14図(a)(b)は平
常時と衝突時との作用状態を示す要部の一部断面した側
面図である。 1……シートクッション、2……シートバック、3……
サスペンション装置、4……シートベルト、5……ロア
フレーム、6……アッパーフレーム、7……Xリンク機
構、12,12A,12B……ロック部材、13……クランクレバ
ー、18……シャフト回り止め部材、19,19A,19B……固定
ガイド部材、19a……縦長穴、23,30……縦長ガイドレー
ル、34……ホルダー、37……カム回り止め部材(剪断ピ
ン)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 保夫 神奈川県座間市ひばりが丘3丁目623番地 の1 国松工業株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】サスペンション装置のアッパーフレームの
    後部にシャフトを回動可能に設け、このシャフトにロッ
    ク部材を設けると共に、このロック部材の該シャフトか
    らの偏心位置又はこのロック部材とは別体に前記シャフ
    トに設けたクランクレバーの該シャフトからの偏心位置
    にシートベルト下端を連結し、一方前記シャフトを上下
    動自在に案内すると共に衝突時にロック部材が掛止でき
    る固定ガイド部材を車体床或いは前記サスペンション装
    置のロアフレーム等の固定部より立設し、且つ前記衝突
    による大きな引張り力が作用しないかぎりロック部材の
    固定ガイド部材への掛止を阻止するシャフト廻り止め部
    材を設けて構成したことを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載の車両
    用シートにおいて、固定ガイド部材はシャフトを上下動
    自在に案内する縦長穴を有し、ロック部材はシャフトと
    ともに急激に回動することで前記縦長穴内にてこの前後
    面に喰込み掛止する構成であることを特徴とする車両用
    シート。
  3. 【請求項3】実用新案登録請求の範囲第1項記載の車両
    用シートにおいて、固定ガイド部材は縦長ガイドレール
    状をなし、ロック部材は前記レール状固定ガイド部材の
    外周を隙間を存して取囲む形状で且つシャフトとともに
    急激に回動することで前記固定ガイド部材に前後から掛
    止する構成であることを特徴とする車両用シート。
  4. 【請求項4】シートクッション下部に上下方向の衝撃・
    振動を吸収緩和するサスペンション装置を備えた車両用
    シートにおいて、前記サスペンション装置のアッパーフ
    レームの後部にシャフトを設ける一方、このシャフトを
    上下動自在に案内する固定ガイド部材を車体床或いは前
    記サスペンション装置のロアフレーム等の固定部より立
    設し、且つ前記シャフトに取付けられて前記固定ガイド
    部材の外周を前面側を除いて取囲む略U字状のホルダー
    と、このホルダーの開放端側に軸支された回動カムとに
    よりなるロック部材を設け、このロック部材の回動カム
    の反固定ガイド部材側端にシートベルト下端を連結し
    て、衝突時に該シートベルトから入力される引張り力で
    回動カムが回動することでホルダーを前方に引張って即
    座に固定ガイド部材に前後から挟持する状態に掛止して
    前記サスペンション装置の前倒・破壊を防止する構成と
    すると共に、前記衝突による大きな引張り力が作用しな
    いかぎり回動カム並びにホルダーの固定ガイド部材への
    掛止を阻止するカム廻り止め部材を設けて構成したこと
    を特徴とする車両用シート。
JP1988050943U 1988-04-18 1988-04-18 車両用シート Expired - Lifetime JPH076018Y2 (ja)

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