JPH076135B2 - フイラメント帆布の製造方法 - Google Patents
フイラメント帆布の製造方法Info
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- JPH076135B2 JPH076135B2 JP63143906A JP14390688A JPH076135B2 JP H076135 B2 JPH076135 B2 JP H076135B2 JP 63143906 A JP63143906 A JP 63143906A JP 14390688 A JP14390688 A JP 14390688A JP H076135 B2 JPH076135 B2 JP H076135B2
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- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N—WALL, FLOOR, OR LIKE COVERING MATERIALS, e.g. LINOLEUM, OILCLOTH, ARTIFICIAL LEATHER, ROOFING FELT, CONSISTING OF A FIBROUS WEB COATED WITH A LAYER OF MACROMOLECULAR MATERIAL; FLEXIBLE SHEET MATERIAL NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06N3/00—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof
- D06N3/18—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with two layers of different macromolecular materials
- D06N3/183—Artificial leather, oilcloth or other material obtained by covering fibrous webs with macromolecular material, e.g. resins, rubber or derivatives thereof with two layers of different macromolecular materials the layers are one next to the other
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は,合成繊維マルチフイラメント糸条よりなる織
編物に,軟質ポリ塩化ビニルフイルムをラミネート加工
したフイラメント帆布の製造方法に関するものである。
編物に,軟質ポリ塩化ビニルフイルムをラミネート加工
したフイラメント帆布の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 従来から,ポリエステル,ポリアミド,ビニロン等の合
成繊維フイラメント糸条や紡績糸条を用いて製編織した
基布にポリ塩化ビニル樹脂を被覆加工した帆布について
は,よく知られている。
成繊維フイラメント糸条や紡績糸条を用いて製編織した
基布にポリ塩化ビニル樹脂を被覆加工した帆布について
は,よく知られている。
また,被覆加工については,デイツピング,コーテイン
グ,トツピング,ラミネート加工等,種々の方法が提案
されているもの,いずれの加工方法においても,ポリ塩
化ビニル樹脂と織編物との接着製に問題がある。特に,
フイラメント帆布の場合,紡績糸のように投錨効果が期
待できないので,織編物組織として目の粗い組織にする
か,糸条に偏平糸を用いて布帛を作成することが必要と
なる。このため,接着性を向上するために該基布の表と
裏にポリ塩化ビニル樹脂を厚く塗布した後,該基布の表
と裏に軟質ポリ塩化ビニルフイルムをラミネート加工す
ることで製造されている。
グ,トツピング,ラミネート加工等,種々の方法が提案
されているもの,いずれの加工方法においても,ポリ塩
化ビニル樹脂と織編物との接着製に問題がある。特に,
フイラメント帆布の場合,紡績糸のように投錨効果が期
待できないので,織編物組織として目の粗い組織にする
か,糸条に偏平糸を用いて布帛を作成することが必要と
なる。このため,接着性を向上するために該基布の表と
裏にポリ塩化ビニル樹脂を厚く塗布した後,該基布の表
と裏に軟質ポリ塩化ビニルフイルムをラミネート加工す
ることで製造されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが,上記方法によるフイラメント帆布の場合,織
編物の密度が粗いので強力が低く,目的の強力を得るに
は,織編物に被覆されているポリ塩化ビニル樹脂量が多
く,そのため,帆布の目付重量が大きく,風合が硬いも
のしか得られていない。
編物の密度が粗いので強力が低く,目的の強力を得るに
は,織編物に被覆されているポリ塩化ビニル樹脂量が多
く,そのため,帆布の目付重量が大きく,風合が硬いも
のしか得られていない。
特に,織編物の構成糸条に偏平糸を使用すると,接着強
力に効果があるものの,ペーパーライクで,より風合が
硬くなる。
力に効果があるものの,ペーパーライクで,より風合が
硬くなる。
また,帆布の主用途の一てであるトラツク用幌シート場
合,物性面から剥離強力が7kg/インチ以上であることと
シートの柔軟性が要求されている。これは,風によるハ
タメキでシートにクラツクが発生し,雨水が侵入してラ
ミネート面が剥離する欠点があるためで,上記用途に関
しては剥離強力と同様柔軟性も重要な物性の一つとなっ
ている。
合,物性面から剥離強力が7kg/インチ以上であることと
シートの柔軟性が要求されている。これは,風によるハ
タメキでシートにクラツクが発生し,雨水が侵入してラ
ミネート面が剥離する欠点があるためで,上記用途に関
しては剥離強力と同様柔軟性も重要な物性の一つとなっ
ている。
本発明は,上述のような従来のフイラメント帆布の課題
を解決するためになされたもので,剥離強力が高く,か
つ風合がソフトなフイラメント帆布の製造方法を提供す
るものである。
を解決するためになされたもので,剥離強力が高く,か
つ風合がソフトなフイラメント帆布の製造方法を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは,このような課題を解決するため鋭意研究
した結果,本発明に到達したものである。
した結果,本発明に到達したものである。
すなわち,本発明は,合成繊維マルチフイラメント糸条
よりなる織編物に,フツ素系撥水撥油剤を固形分にて0.
1〜1重量%付与する第1工程,次いで,ポリウレタン
にポリイソシアネート化合物を添加してなる粘度1000〜
10000センチポイズの接着剤溶液を,前記織編物の少な
くとも片面に塗布した後,乾燥する第2工程,次に,ポ
リ塩化ビニルペースト樹脂を前記織編物の接着剤塗布面
に塗布した後,乾燥する第3工程,さらに,前記該ポリ
塩化ビニルペースト樹脂を加熱してゲル化せしめた後,
上記織編物と軟質ポリ塩化ビニルフイルムとをラミネー
ト加工する第4工程からなることを特徴とするフイラメ
ント帆布の製造方法を要旨とするものである。
よりなる織編物に,フツ素系撥水撥油剤を固形分にて0.
1〜1重量%付与する第1工程,次いで,ポリウレタン
にポリイソシアネート化合物を添加してなる粘度1000〜
10000センチポイズの接着剤溶液を,前記織編物の少な
くとも片面に塗布した後,乾燥する第2工程,次に,ポ
リ塩化ビニルペースト樹脂を前記織編物の接着剤塗布面
に塗布した後,乾燥する第3工程,さらに,前記該ポリ
塩化ビニルペースト樹脂を加熱してゲル化せしめた後,
上記織編物と軟質ポリ塩化ビニルフイルムとをラミネー
ト加工する第4工程からなることを特徴とするフイラメ
ント帆布の製造方法を要旨とするものである。
以下,本発明方法を詳細に説明する。
本発明における合成繊維としては,ポリエステル,ポリ
アミド,ポリオレフイン,ポリビニルアルコール等から
なるもので,長繊維フイラメント糸条の形態を有するも
のである。特に,強力と寸法安定性の面から,ポリエス
テルフイラメント糸条が好ましい。
アミド,ポリオレフイン,ポリビニルアルコール等から
なるもので,長繊維フイラメント糸条の形態を有するも
のである。特に,強力と寸法安定性の面から,ポリエス
テルフイラメント糸条が好ましい。
次に,フト素系撥水撥油剤は,パーフルオロアルキル含
有メタクリレートおよびパーフルオロアルキル含有アク
リレートからなる重合体を主成分とするものである。側
鎖に有するパーフルオロアルキル基の臨界表面張力が極
めて低いため,それより分子間凝集力の大きい液体や固
体に対して濡れにくい性質を有する。本発明で使用され
るパーフルオロアルキル含有ポリマーの代表的なものを
下記に示す。
有メタクリレートおよびパーフルオロアルキル含有アク
リレートからなる重合体を主成分とするものである。側
鎖に有するパーフルオロアルキル基の臨界表面張力が極
めて低いため,それより分子間凝集力の大きい液体や固
体に対して濡れにくい性質を有する。本発明で使用され
るパーフルオロアルキル含有ポリマーの代表的なものを
下記に示す。
CF3(CF2)6CH2-A,CF3(CF2)CH2-M,(CF3)2CH-A CF3(CF2)7SO2N(CH2CH2CH3)CH2CH2-A (CF3)2CH-M,CF3(CF2)2CH2-A,HCF2(CF2)3CH2-A AおよびMは,それぞれアクリレートおよびメタクリレ
ートの繰り返し単位を表す。また,本発明のフツ素系撥
水撥油剤には,上記アクリレート及びメタクリレートの
他に,主鎖中にアクリルアマイド,イソシアネート等を
有するものも含まれる。フツ素系撥水撥油剤の織編物へ
の付着量としては,固形分にて0.1〜1重量%である。
0.1重量%未満の場合,織編物表面部分に撥水撥油効果
が得られず,さらに,第2工程におけるポリウレタン系
接着剤の塗布時に,織編物全面に接着剤が沈着されるの
で,風合に硬くなる。一方,1重量%を超えると,織編物
表面層の撥水・撥油性能が高くなり過ぎ,剥離強力が低
くなる。従って,フツ素系撥水撥油剤の織編物への付着
量を0.1〜1重量%とすることで,接着性を阻害せず,
しかも接着剤が織編物の交差点に浸透しないことから,
風合的にソフトなものが得られることとなる。
ートの繰り返し単位を表す。また,本発明のフツ素系撥
水撥油剤には,上記アクリレート及びメタクリレートの
他に,主鎖中にアクリルアマイド,イソシアネート等を
有するものも含まれる。フツ素系撥水撥油剤の織編物へ
の付着量としては,固形分にて0.1〜1重量%である。
0.1重量%未満の場合,織編物表面部分に撥水撥油効果
が得られず,さらに,第2工程におけるポリウレタン系
接着剤の塗布時に,織編物全面に接着剤が沈着されるの
で,風合に硬くなる。一方,1重量%を超えると,織編物
表面層の撥水・撥油性能が高くなり過ぎ,剥離強力が低
くなる。従って,フツ素系撥水撥油剤の織編物への付着
量を0.1〜1重量%とすることで,接着性を阻害せず,
しかも接着剤が織編物の交差点に浸透しないことから,
風合的にソフトなものが得られることとなる。
次に,フツ素系撥水撥油剤を付与した織編物にポリウレ
タン系接着剤を付与する。使用するポリウレタン樹脂
は,ジイソシアネートと2個以上の活性水素化合物を反
応させて得られる高分子重合体で,原料ポリオールの形
から,ポリエーテル系,ポリエステル系の2種類に分類
され,イソシアネートが芳香族イソシアネート,脂肪族
イソシアネートのいずれから構成されるかにより芳香族
ポリウレタン,脂肪族ポリウレタンとに分類される。
タン系接着剤を付与する。使用するポリウレタン樹脂
は,ジイソシアネートと2個以上の活性水素化合物を反
応させて得られる高分子重合体で,原料ポリオールの形
から,ポリエーテル系,ポリエステル系の2種類に分類
され,イソシアネートが芳香族イソシアネート,脂肪族
イソシアネートのいずれから構成されるかにより芳香族
ポリウレタン,脂肪族ポリウレタンとに分類される。
通常,芳香族ポリウレタンの場合,紫外線によりベンゼ
ン環のキノイド化によって黄変する問題があり,これ
は,芳香族に隣接する窒素原子の存在が耐候劣化の攻撃
点になっており,この欠点を打開するには,脂肪族系イ
ソシアネートからなる無黄変型ウレタン樹脂が好ましく
用いられる。また,ポリウレタン樹脂皮膜のヤングモジ
ュラスが20〜100kg/cm2の範囲にあるのが好ましい。20k
g/cm2未満の場合,皮膜強力が弱いので,優れた接着強
力が得られない。一方,100kg/cm2を超えると,風合が硬
くなり好ましくない。
ン環のキノイド化によって黄変する問題があり,これ
は,芳香族に隣接する窒素原子の存在が耐候劣化の攻撃
点になっており,この欠点を打開するには,脂肪族系イ
ソシアネートからなる無黄変型ウレタン樹脂が好ましく
用いられる。また,ポリウレタン樹脂皮膜のヤングモジ
ュラスが20〜100kg/cm2の範囲にあるのが好ましい。20k
g/cm2未満の場合,皮膜強力が弱いので,優れた接着強
力が得られない。一方,100kg/cm2を超えると,風合が硬
くなり好ましくない。
該ポリイソシアネート化合物は,1分子内に2個以上のイ
ソシアネート基を有するもので,多価アルコールに過剰
のジイソシアネートを反応させたプレポリマーが代表的
なものであり,芳香族系のものと脂肪族系のものに大別
される。芳香族系としては,トルエンジイソシアネー
ト,キシレンジイソシアネート,ナフタレンジイソシア
ネート等が,脂肪族系としては,ヘキサメチレンジイソ
シアネート等が代表的なものである。
ソシアネート基を有するもので,多価アルコールに過剰
のジイソシアネートを反応させたプレポリマーが代表的
なものであり,芳香族系のものと脂肪族系のものに大別
される。芳香族系としては,トルエンジイソシアネー
ト,キシレンジイソシアネート,ナフタレンジイソシア
ネート等が,脂肪族系としては,ヘキサメチレンジイソ
シアネート等が代表的なものである。
ポリウレタン樹脂に添加するポリイソシアネート化合物
の添加量としては,ポリウレタン樹脂重量に対し0.5〜2
0重量%が適当である。ポリイソシアネート化合物の添
加量が0.5重量%未満の場合,織編物とポリ塩化ビニル
樹脂との接着性が悪くなる。一方,20重量%を超える
と,ポリウレタン樹脂の架橋密度が高くなり過ぎ,風合
が硬くなり,帆布として使用した場合,クラツクが発生
しやすい。接着剤溶液の織編物への塗布量は,固形分で
5〜100g/m2が好ましい。5g/m2未満の場合,ポリ塩化ビ
ニル樹脂と織編物との親和性が十分でないので,接着強
力が低くなる。一方,100g/m2を超えると,目付重量が増
え,風合的に硬くなる。
の添加量としては,ポリウレタン樹脂重量に対し0.5〜2
0重量%が適当である。ポリイソシアネート化合物の添
加量が0.5重量%未満の場合,織編物とポリ塩化ビニル
樹脂との接着性が悪くなる。一方,20重量%を超える
と,ポリウレタン樹脂の架橋密度が高くなり過ぎ,風合
が硬くなり,帆布として使用した場合,クラツクが発生
しやすい。接着剤溶液の織編物への塗布量は,固形分で
5〜100g/m2が好ましい。5g/m2未満の場合,ポリ塩化ビ
ニル樹脂と織編物との親和性が十分でないので,接着強
力が低くなる。一方,100g/m2を超えると,目付重量が増
え,風合的に硬くなる。
次に,接着剤溶液の粘度が1000センチポイズ未満の場
合,基布にフツ素系撥水撥油剤が沈着されているもの
の,接着剤溶液の流動性が高すぎるので,織編物の交差
部分にまで接着剤が浸透するため,硬い風合の帆布しか
得られない。一方,粘度が1000センチポイズを超える
と,接着剤溶液の流動性が乏しくなるので,織編物に対
し均一に塗布することが難しく,フイラメント帆布にし
た場合,軟質ポリ塩化ビニルフイルムとの接着性に乏し
いものとなる。なお,粘度は,B型回転粘度計を用い,20
℃で測定したものである。また,接着剤の織編物への塗
布方式は,パツデイング法,コーテイング法で行われ,
乾燥方法は,通常,染色仕上工程で行われている方法が
採用でき,ローラードライヤー,シヨートループドライ
ヤー,テンター等の乾燥熱処理機械が使用できる。ただ
し,乾燥温度が高過ぎると,ポリウレタン樹脂の架橋が
進み過ぎるので,本発明では80〜150℃で1〜5分間の
条件で行うことが好ましい。
合,基布にフツ素系撥水撥油剤が沈着されているもの
の,接着剤溶液の流動性が高すぎるので,織編物の交差
部分にまで接着剤が浸透するため,硬い風合の帆布しか
得られない。一方,粘度が1000センチポイズを超える
と,接着剤溶液の流動性が乏しくなるので,織編物に対
し均一に塗布することが難しく,フイラメント帆布にし
た場合,軟質ポリ塩化ビニルフイルムとの接着性に乏し
いものとなる。なお,粘度は,B型回転粘度計を用い,20
℃で測定したものである。また,接着剤の織編物への塗
布方式は,パツデイング法,コーテイング法で行われ,
乾燥方法は,通常,染色仕上工程で行われている方法が
採用でき,ローラードライヤー,シヨートループドライ
ヤー,テンター等の乾燥熱処理機械が使用できる。ただ
し,乾燥温度が高過ぎると,ポリウレタン樹脂の架橋が
進み過ぎるので,本発明では80〜150℃で1〜5分間の
条件で行うことが好ましい。
引き続き,前記接着剤付与加工を行った基布にポリ塩化
ビニルペースト樹脂を塗布する。ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂にて上記織編物に被覆ゲル化処理を行うものであ
り,樹脂塗布量としては,固形分で50〜200g/m2が好ま
しい。なお,当然のことながら,織編物への塗布面はフ
イルムとラミネート加工する面であり,100〜150℃で1
〜10分間の乾燥条件にて,織編物への樹脂被覆を行う。
ポリ塩化ビニルペースト樹脂は,塩化ビニルペースト樹
脂とフタル酸ジアルキルエステル系可塑剤(例えば,ジ
オクチルフタレート,ジブチルフタレート等),希釈剤
からなるもので,これら混練したものをコーテイング
法,デイツピング法にて塗布する。なお,塩化ビニル樹
脂に防炎性を付与するため,三酸化アンチモンや水酸化
アンチモン等の無機系防炎剤等を添加することも行われ
る。
ビニルペースト樹脂を塗布する。ポリ塩化ビニルペース
ト樹脂にて上記織編物に被覆ゲル化処理を行うものであ
り,樹脂塗布量としては,固形分で50〜200g/m2が好ま
しい。なお,当然のことながら,織編物への塗布面はフ
イルムとラミネート加工する面であり,100〜150℃で1
〜10分間の乾燥条件にて,織編物への樹脂被覆を行う。
ポリ塩化ビニルペースト樹脂は,塩化ビニルペースト樹
脂とフタル酸ジアルキルエステル系可塑剤(例えば,ジ
オクチルフタレート,ジブチルフタレート等),希釈剤
からなるもので,これら混練したものをコーテイング
法,デイツピング法にて塗布する。なお,塩化ビニル樹
脂に防炎性を付与するため,三酸化アンチモンや水酸化
アンチモン等の無機系防炎剤等を添加することも行われ
る。
また,第4工程で織編物とラミネート加工を行う軟質ポ
リ塩化ビニル樹脂は,希釈剤を除いた上記ポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂に紫外線吸収剤や酸化防止剤,防炎剤を
添加混合したものを,Tダイを通じて溶融押出しすること
によりフイルム化したものである。
リ塩化ビニル樹脂は,希釈剤を除いた上記ポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂に紫外線吸収剤や酸化防止剤,防炎剤を
添加混合したものを,Tダイを通じて溶融押出しすること
によりフイルム化したものである。
軟質ポリ塩化ビニルフイルムと上記織編物とのラミネー
ト加工は,該織編物を150〜180℃にて熱処理を行うこと
で,ポリ塩化ビニル樹脂をゲル化させ,この状態で軟質
ポリ塩化ビニルフイルムとラミネート加工させる。ラミ
ネート加工条件としては,温度160〜180℃,圧力10〜50
kg/cm2にて,カレンダー加工機,熱プレス加工機を用
い,加工速度10〜100m/分の速度で製造される。
ト加工は,該織編物を150〜180℃にて熱処理を行うこと
で,ポリ塩化ビニル樹脂をゲル化させ,この状態で軟質
ポリ塩化ビニルフイルムとラミネート加工させる。ラミ
ネート加工条件としては,温度160〜180℃,圧力10〜50
kg/cm2にて,カレンダー加工機,熱プレス加工機を用
い,加工速度10〜100m/分の速度で製造される。
以上の構成にて製造されたフイラメント帆布は,接着が
強固で,風合のソフトなもので,しかも軽量で,かつ高
強力なものである。
強固で,風合のソフトなもので,しかも軽量で,かつ高
強力なものである。
(作 用) 本発明のフイラメント帆布が,風合のソフトで接着強力
に優れ,軽量で高強力を示す理由について,本発明者ら
は次のように考察している。
に優れ,軽量で高強力を示す理由について,本発明者ら
は次のように考察している。
先ず,合成繊維マルチフイラメント糸条よりなる織編物
にフツ素系撥水撥油剤を付与することにより,織編物の
交差点までポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂が浸
透しないので,樹脂被覆後あるいはラミネート後の織編
物が交差点である程度自由に動くことができることにな
る。そのため,風合がソフトとなり,かつ引裂強力につ
いても織編物を構成する糸条の束縛が少なく,自由度が
大きいので,十分に変形応力に対応することができると
考えられる。
にフツ素系撥水撥油剤を付与することにより,織編物の
交差点までポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニル樹脂が浸
透しないので,樹脂被覆後あるいはラミネート後の織編
物が交差点である程度自由に動くことができることにな
る。そのため,風合がソフトとなり,かつ引裂強力につ
いても織編物を構成する糸条の束縛が少なく,自由度が
大きいので,十分に変形応力に対応することができると
考えられる。
次に,ポリウレタン樹脂を主体とする接着剤溶液の織編
物への塗布については,ポリエステル,ポリアミド,ビ
ニロン等の合成繊維とポリ塩化ビニルペースト樹脂との
親和性,特にポリエステル繊維は,ポリ塩化ビニル樹脂
との親和性に乏しいので,両者に共通の親和性のある媒
体を介することで接着性の改良を図るものである。
物への塗布については,ポリエステル,ポリアミド,ビ
ニロン等の合成繊維とポリ塩化ビニルペースト樹脂との
親和性,特にポリエステル繊維は,ポリ塩化ビニル樹脂
との親和性に乏しいので,両者に共通の親和性のある媒
体を介することで接着性の改良を図るものである。
従って,両者の共通媒体であるポリウレタン樹脂を主体
とする接着剤溶液で織編物を処理することで,ラミネー
ト後の剥離強力が向上する。しかしながら,織編物の交
差点まで接着剤で被覆されると,風合が硬くて,低強力
な帆布しか得られないものである。
とする接着剤溶液で織編物を処理することで,ラミネー
ト後の剥離強力が向上する。しかしながら,織編物の交
差点まで接着剤で被覆されると,風合が硬くて,低強力
な帆布しか得られないものである。
そこで,織編物について予めフツ素系撥水撥油剤を処理
し,引き続き,接着剤の塗布を行うことで,フツ素系撥
水撥油剤を構成するポリマーの側鎖に有するパーフルオ
ロアルキル基の極めて低い臨界表面張力により接着剤の
浸透が抑制される。さらに,フツ素系撥水撥油剤は,通
常,アクリル酸エステル,メタクリル酸エステル,アク
リルアマイド,イソシアネート等の主鎖にパーフルオロ
アルキル基が側鎖として結合されたポリマーを主成分と
するアクリル酸エステルを主体とするものであるのでポ
リエステル,ポリアミド,ビニロン等の合成繊維との親
和性が大きく,しかも繊維への接着性についても優れて
いる。
し,引き続き,接着剤の塗布を行うことで,フツ素系撥
水撥油剤を構成するポリマーの側鎖に有するパーフルオ
ロアルキル基の極めて低い臨界表面張力により接着剤の
浸透が抑制される。さらに,フツ素系撥水撥油剤は,通
常,アクリル酸エステル,メタクリル酸エステル,アク
リルアマイド,イソシアネート等の主鎖にパーフルオロ
アルキル基が側鎖として結合されたポリマーを主成分と
するアクリル酸エステルを主体とするものであるのでポ
リエステル,ポリアミド,ビニロン等の合成繊維との親
和性が大きく,しかも繊維への接着性についても優れて
いる。
本発明では,フツ素系撥水撥油剤の上記性質を巧みに利
用したもので,課題であった接着性と織編物交差点への
接着剤の浸透抑制に関して,特定範囲のフツ素系撥水撥
油剤による処理と特定粘度範囲のポリウレタン樹脂を主
体とする接着剤溶液の組み合わせで達成したものであ
る。
用したもので,課題であった接着性と織編物交差点への
接着剤の浸透抑制に関して,特定範囲のフツ素系撥水撥
油剤による処理と特定粘度範囲のポリウレタン樹脂を主
体とする接着剤溶液の組み合わせで達成したものであ
る。
(実施例) 以下,本発明を実施例により説明する。
実施例1 ポリエステルフイラメント1000デニール/192フイラメン
トを経糸および緯糸に用い,緻密度が経:24本/イン
チ,緯:24本/インチの平織組織の織物を製織して,生
機ヒートセツト(185℃×30秒間)を行った。次に,フ
ツ素系撥水撥油剤(商品名;アサヒガード AG−710,明
成化学工業(株)製品,固形分濃度18%)5%溶液に上
記生機を浸漬させ,マングルで絞り率50%で処理を行
い,120℃で乾燥し,170℃×1分間の条件で熱処理を行っ
た。得られた撥水撥油加工織物について,下記処方1の
接着剤溶液(20℃粘度4000センチポイズ)を,ナイフコ
ーターにて塗布量(固形分)各20g/m2で両面コーテイン
グし,130℃×2分間の条件で乾燥して,ポリウレタンコ
ーテイング織物を得た。
トを経糸および緯糸に用い,緻密度が経:24本/イン
チ,緯:24本/インチの平織組織の織物を製織して,生
機ヒートセツト(185℃×30秒間)を行った。次に,フ
ツ素系撥水撥油剤(商品名;アサヒガード AG−710,明
成化学工業(株)製品,固形分濃度18%)5%溶液に上
記生機を浸漬させ,マングルで絞り率50%で処理を行
い,120℃で乾燥し,170℃×1分間の条件で熱処理を行っ
た。得られた撥水撥油加工織物について,下記処方1の
接着剤溶液(20℃粘度4000センチポイズ)を,ナイフコ
ーターにて塗布量(固形分)各20g/m2で両面コーテイン
グし,130℃×2分間の条件で乾燥して,ポリウレタンコ
ーテイング織物を得た。
〔処方1〕 次に,下記処方2のポリ塩化ビニル樹脂ゾル溶液を,上
記ポリウレタン系接着剤塗布織物の両面に,ナイフコー
ターを用いて塗布量(固形分)各70g/m2でコーテイング
加工を行った。
記ポリウレタン系接着剤塗布織物の両面に,ナイフコー
ターを用いて塗布量(固形分)各70g/m2でコーテイング
加工を行った。
〔処方2〕 130℃×2分間の条件にて乾燥後,170℃×2分間の条件
にて熱処理を行い,引き続き,熱プレス加工機を用い,
ゲル化したポリ塩化ビニルペースト樹脂と軟質ポリ塩化
ビニルフイルム(厚さ100μ)とを,温度165℃,圧力25
kg/cm2,接触時間3秒間の条件にてラミネート加工を行
った。得られたフイラメント帆布の性能結果を第1表に
示す。
にて熱処理を行い,引き続き,熱プレス加工機を用い,
ゲル化したポリ塩化ビニルペースト樹脂と軟質ポリ塩化
ビニルフイルム(厚さ100μ)とを,温度165℃,圧力25
kg/cm2,接触時間3秒間の条件にてラミネート加工を行
った。得られたフイラメント帆布の性能結果を第1表に
示す。
なお,表中の各性能は,以下の方法で測定した。
(1) 耐熱剥離強力 40℃×90%RHの条件にて1週間放置後測定。
(2) 剛軟度:45゜カンチレバー法 (数値の小さい程柔軟である) (3) 引裂強力:シングルタング法 比較例1 実施例1で使用した平織物を用い,フツ素系撥水撥油剤
処理を行わず,ポリウレタン樹脂コーテイング以降,軟
質ポリ塩化ビニルフイルムとのラミネート加工に至るま
で,実施例1に準じてフイラメント帆布の製造を行っ
た。得られたフイラメント帆布の性能結果を第1表に示
す。
処理を行わず,ポリウレタン樹脂コーテイング以降,軟
質ポリ塩化ビニルフイルムとのラミネート加工に至るま
で,実施例1に準じてフイラメント帆布の製造を行っ
た。得られたフイラメント帆布の性能結果を第1表に示
す。
比較例2 実施例1における処方1のポリウレタン樹脂接着剤溶液
の希釈剤の酢酸エチルを100部に変更して,接着剤溶液
の粘度を20℃,300センチポイズに調製したものを用いる
以外,他の条件は実施例1と同一条件でポリエステル平
織物についてフツ素系撥水撥油剤処理以降,ラミネート
加工まで行った。得られたフイラメント帆布の性能結果
を第1表に示す。
の希釈剤の酢酸エチルを100部に変更して,接着剤溶液
の粘度を20℃,300センチポイズに調製したものを用いる
以外,他の条件は実施例1と同一条件でポリエステル平
織物についてフツ素系撥水撥油剤処理以降,ラミネート
加工まで行った。得られたフイラメント帆布の性能結果
を第1表に示す。
第1表より明らかなように,本発明のフイラメント帆布
は,高剥離強力を有しながら風合がソフトで,しかも引
裂強力の面でも優れたものであった。
は,高剥離強力を有しながら風合がソフトで,しかも引
裂強力の面でも優れたものであった。
(発明の効果) 本発明は,上記の構成を有するもので,フイラメント帆
布の製造方法に関するものであって,剥離強力が高く,
かつ風合のソフトなフイラメント帆布が得られるので,
トラツク用幌シート等の分野に利用できるものである。
布の製造方法に関するものであって,剥離強力が高く,
かつ風合のソフトなフイラメント帆布が得られるので,
トラツク用幌シート等の分野に利用できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // D06M 101:16 D06M 15/277
Claims (1)
- 【請求項1】合成繊維マルチフイラメント糸条よりなる
織編物に,フツ素系撥水撥油剤を固形分にて0.1〜1重
量%付与する第1工程,次いで,ポリウレタンにポリイ
ソシアネート化合物を添加してなる粘度1000〜10000セ
ンチポイズの接着剤溶液を,前記織編物の少なくとも片
面に塗布した後,乾燥する第2工程,次に,ポリ塩化ビ
ニルペースト樹脂を前記織編物の接着剤塗布面に塗布し
た後,乾燥する第3工程,さらに,前記該ポリ塩化ビニ
ルペースト樹脂を加熱してゲル化せしめた後,上記織編
物と軟質ポリ塩化ビニルフイルムとをラミネート加工す
る第4工程からなることを特徴とするフイラメント帆布
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63143906A JPH076135B2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | フイラメント帆布の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63143906A JPH076135B2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | フイラメント帆布の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01314787A JPH01314787A (ja) | 1989-12-19 |
| JPH076135B2 true JPH076135B2 (ja) | 1995-01-30 |
Family
ID=15349830
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63143906A Expired - Lifetime JPH076135B2 (ja) | 1988-06-10 | 1988-06-10 | フイラメント帆布の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH076135B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60185881A (ja) * | 1984-02-29 | 1985-09-21 | 関西帆布化学防水株式会社 | 防黴性テントシ−トの製造方法 |
| JPS6164447A (ja) * | 1984-09-07 | 1986-04-02 | 帝人株式会社 | 積層体 |
| JPS61287933A (ja) * | 1985-06-05 | 1986-12-18 | Mitsuboshi Belting Ltd | 繊維材料と軟質ポリ塩化ビニ−ルとの接着方法 |
-
1988
- 1988-06-10 JP JP63143906A patent/JPH076135B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01314787A (ja) | 1989-12-19 |
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