JPH0761839A - 不透明石英ガラスの製造方法 - Google Patents

不透明石英ガラスの製造方法

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JPH0761839A
JPH0761839A JP22963793A JP22963793A JPH0761839A JP H0761839 A JPH0761839 A JP H0761839A JP 22963793 A JP22963793 A JP 22963793A JP 22963793 A JP22963793 A JP 22963793A JP H0761839 A JPH0761839 A JP H0761839A
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朗 藤ノ木
Tatsuhiro Sato
龍弘 佐藤
Toru Yokota
透 横田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性が高く、しかも赤外線散乱および遮熱
性に優れた不透明石英ガラスブロックの製造方法を提供
すること。 【構成】 型内にガラス原料粉を充填し、加熱溶融して
なる微細な気泡を含有する不透明石英ガラスの製造方法
において、型内のガラス原料粉層の半径方向の10〜7
0%、厚みに対して20〜80%の範囲を外側層のガラ
ス原料粉より小さい粒径を有するガラス原料粉で充填す
ることを特徴とする不透明石英ガラスの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高純度で耐熱性が高
く、しかも遮熱性の優れた不透明石英ガラス、特に熱処
理炉の赤外線散乱および遮熱材料として有用な不透明石
英ガラス板を効率よく製造するための中実な不透明石英
ガラスブロックの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、石英ガラスは、高い純度を有し、
耐熱性に優れているところから半導体工業用の熱処理炉
や熱処理治具として用いられてきた。ところが、前記半
導体工業用の熱処理炉は、炉内の温度分布が非常に重要
であり、炉内温度を均一にするため、例えば特開平5−
900号公報に開示されているような不透明石英ガラス
で炉芯管を形成したり、あるいは実開平1−16223
4号公報に開示されているような半導体ウエハ−を載置
するボ−トの両端に不透明石英ガラスの熱線散乱板を設
けたりしていた。
【0003】ところが、上記特開平5−900号公報記
載の不透明石英ガラス炉芯管は、確かに石英ガラス自体
の均熱性を改善するが、炉芯管端部に対する熱線の散乱
を防ぐことができなかった。炉芯管端部の熱線散乱を防
ぐには例えば実開平1−162234号公報に記載する
ような不透明石英ガラス板の熱線散乱材を設置するのが
望ましい。かかる熱線散乱材の製造には中実な石英ガラ
スブロックを板状に切り出すのが効率的であり、そのた
めガラス原料粉、特に水晶粉を耐熱性型内に充填した
後、電気炉で加熱溶融して不透明石英ガラスブロックを
製造する方法(以下充填式溶融法という)が採用されて
きた。ところが、この従来の充填式溶融法ではブロック
の中心部に大きな空洞等が生じ均一な気泡を含有し赤外
線散乱および遮熱性に優れた高純度の不透明石英ガラス
ブロックを製造することができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等は
上記問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ガラス
原料粉を充填するに当り、ガラス原料粉層の内層に充填
する原料粉を外層に充填する原料粉より粒径の小さいガ
ラス原料粉とすると、均一な気泡を含有する不透明石英
ガラスブロックが得られることを発見し、本発明を完成
したものである。
【0005】すなわち本発明は、高純度で耐熱性が高
く、赤外線散乱および遮熱性に優れた不透明石英ガラス
の新規な製造方法を提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、シリコンウエハ−の熱処
理炉用遮熱材として有用な不透明石英ガラスの製造方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、型内にガラス
原料粉を充填し、加熱溶融してなる微細な気泡を含有す
る不透明石英ガラスの製造方法において、型内のガラス
原料粉層の中心部を外側層のガラス原料粉より小さい粒
径を有するガラス原料粉で充填することを特徴とする不
透明石英ガラスの製造方法に係る。
【0008】上記不透明石英ガラスとは、ガラス原料粉
を非酸化性の雰囲気中で加熱溶融して得られた気泡を含
有する不透明な石英ガラスをいう。前記ガラス原料粉と
しては、結晶質石英粉もしくは非晶質粉が用いられが、
結晶質粉としては、超高純度の水晶粉または高純度の水
晶粉を米国特許第4,983,370号明細書の純化処
理した水晶粉が純度の点から好ましい。また、非晶質粉
としては高純度の石英ガラスあるいは合成石英ガラスを
粉砕、洗浄し粒度を350μm〜50μmに調整した粉
体がよい。
【0009】ところで、石英ガラスへの熱伝導は、温度
が1000℃以上になると輻射熱伝導が支配的になると
いわれている。そして前記温度において石英ガラス中に
気泡が存在すると熱線の反射はガラス表面にとどまらず
内部の気泡においても起るため不透明石英ガラス中の気
泡の表面積とその分布が熱線の反射および透過に大きな
影響を及ぼす。そのため不透明石英ガラスを熱処理炉の
遮熱材料として使用するには単位体積当りに含まれる気
泡の表面積の総和を大きくするとともに気泡の個数を多
くし、かつ均一に分散させることが肝要である。
【0010】従来の充填式溶融法にあっては、図3
(a)に示すようにグラファイト型3内に水晶粉1を充
填し、それを水酸基の混入の少ない電気溶融法で溶融し
て不透明石英ガラスブロックを図3(b)のように製造
していたが、外側が溶融状態であっても不透明石英ガラ
スブロック5の内部に未溶融層6が残り、それが大きな
空隙となって均質な不透明石英ガラスブロックの製造の
障害となっていた。本発明者等の研究によればブロック
の前記未溶融層は充填原料粉層の半径方向の10〜70
%、厚さ方向の20%〜80%に存在することがわかっ
ている。この未溶融層を解消するため更に加熱を続ける
と、図4(b)に示すように石英ガラスブロック5の表
面層に気泡4の非常に多い層ができ、反対に底部には気
泡が大きいが数の少ない半透明層7が形成される。とこ
ろが、前記ガラス原料粉層の中心部に外側よりも粒径の
小さいガラス原料粉を充填し内部充填域2を形成し、電
気溶融すると、前記未溶融層の形成がなく均一な気泡が
分布した不透明石英ガラスブロックが得られる。
【0011】上記中心部に充填されるガラス原料粉の粒
度が小さいとは、粒度分布としてではなく、最大粒径差
として捕らえられ、中心部に充填されるガラス原料粉の
最大粒径が外層に充填されるガラス原料粉の最大粒径の
70%以下、望ましくは50%以下であればよい。一般
的に電気溶融法に使用されるガラス原料粉の粒度分布は
350μm〜50μmであるので、中心部に用いられる
ガラス原料粉の最大粒径は250μm以下、望ましくは
175μm以下とすればよく、250μm以上であった
場合には、内外部で均一な溶融が起らずに、未溶融部が
生じたり、気泡の分布が不均一になる。
【0012】上記粒径の小さいガラス原料粉の内部充填
域は、未溶融層の分布に鑑み、充填原料粉層の半径方向
の10〜70%、厚さ方向の20〜80%であればよ
い。
【0013】以下に本発明を実施例で詳しく説明する
が、本発明はその実施例に限定されるものではない。
【0014】
【実施例1】高純度グレ−ドの水晶(不純物量:Na;
0.1ppm、K;0.2ppm、Li;0.2pp
m、Al;10ppm、Ca;0.3ppm、Fe;
0.1ppm、Cu;∠0.05ppm、Mg;0.1
ppm)を粉砕して表1の粒度分布を有する原料水晶粉
を得た。この水晶粉を篩別し、212μm以上の粒子を
除去した水晶粉A、250μm以上の粒子を除去した水
晶粉B、150μm以上の粒子を除去した水晶粉Cを得
た。これら水晶粉A〜Cの粒度分布は、使用した水晶粉
を篩分した際にメッシュの開口が粒径欄に示される篩上
に残った重量割合を示したものである。
【0015】
【表1】 注)表中、数値は重量%である。
【0016】上記原料水晶粉を内径φ300mm、高さ
400mmのグラファイトの型3内に、底部から100
mm敷き詰め、その中心部に外径φ150mm、肉厚2
mmの石英管を立て、この石英管の内側に水晶粉Aを、
また外側には原料水晶粉をそれぞれ100mm充填し
た。次いでゆっくりと前記石英管を抜き去った後、更に
全体で50mm程度の原料水晶粉を充填した。
【0017】原料粉の充填が終了したところで、グラフ
ァイト型3を電気炉内に設置し、全体を真空排気した
後、窒素を20l/分の割合で流すとともに、炉内温度
を室温から1600℃までを20℃/分で、また160
0℃〜1800℃までを5℃/分の割合で昇温させ加熱
した。次いで、1800℃に1時間保持した後、グラフ
ァイト型を冷却し不透明石英ガラスブロック5を取り出
し、得られた不透明石英ガラスブロックの各部位から1
×4×4mm3の薄片を切り出し、顕微鏡にて気泡の個
数を測定し、体積を1cm3に換算して気泡密度(個/
cm3)を求めた。得れた結果を表2に示す。
【0018】また、上記不透明石英ガラスブロックの縦
方向の断面写真を図2に示す。
【0019】
【実施例2】実施例1において、外層を水晶粉Bに内層
を水晶Cで充填し、実施例1と同様にして不透明石英ガ
ラスブロックを得た。その気泡密度を測定し表2に示
す。
【0020】
【比較例1】グラファイト型に高純度水晶粉のみを充填
し、実施例1と同様にして不透明石英ガラスブロックを
製造した。得られた不透明石英ガラスブロックの表面か
ら50mm、周縁から80mm程度に未溶融層6が残
り、ガラス化されていなかった。
【0021】
【比較例2】グラファイト型に原料水晶粉のみを充填
し、実施例1と同様の雰囲気、昇温条件で加熱し、18
00℃に3時間保持した。全体的には溶融されているも
のの、上部に極めて微細な泡が集中し、中および底部の
気泡密度は疎となり、しかも気泡が大きくなった。
【0022】
【表2】
【0023】上記表2に示す数値は不透明石英ガラスブ
ロックの各位置における気泡密度(個/cm3)である
が、同表から明らかなように本発明の製造方法で得られ
た不透明石英ガラスブロックには微細な気泡が均一に分
散していることがわかる。
【0024】
【発明の効果】本発明では、上述のように単位体積当り
に含まれる気泡の表面積の総和およびその個数が大き
く、しかも均一に気泡が分散した不透明石英ガラスブロ
ックを製造することができ、それを切り出すことによっ
て、赤外線散乱および遮熱効果の高い不透明石英ガラス
板を効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法を示す。
【図2】本発明の製造方法で得られた不透明石英ガラス
ブロックの断面写真を示す。
【図3】従来の充填式溶融法で製造された不透明石英ガ
ラスブロックの断面図を示す。
【図4】従来の充填式溶融法で過加熱したときの不透明
石英ガラスブロックの断面図を示す。
【符号の説明】
1 水晶粉 2 内部充填域 3 グラファイト型 4 気泡 5 不透明石英ガラス 6 未溶融層 7 半透明層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】本発明の製造方法で得られた不透明石英ガラス
ブロックの組織断面写真を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 型内にガラス原料粉を充填し、加熱溶融
    してなる微細な気泡を含有する不透明石英ガラスの製造
    方法において、型内のガラス原料粉層の中心部を外側層
    のガラス原料粉より小さい粒径を有するガラス原料粉で
    充填することを特徴とする不透明石英ガラスの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 粒径の小さいガラス原料粉の充填範囲が
    ガラス原料粉層の半径に対して10〜70%、厚みに対
    して20〜80%の範囲であることを特徴とする請求項
    1記載の不透明石英ガラスの製造方法。
  3. 【請求項3】 中心部に充填するガラス原料粉の最大径
    が、外層部に充填されるガラス原料粉の最大粒径の70
    %以下であることを特徴とする請求項1記載の不透明石
    英ガラスの製造方法。
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