JPH0762501A - 磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板 - Google Patents

磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板

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JPH0762501A
JPH0762501A JP5144681A JP14468193A JPH0762501A JP H0762501 A JPH0762501 A JP H0762501A JP 5144681 A JP5144681 A JP 5144681A JP 14468193 A JP14468193 A JP 14468193A JP H0762501 A JPH0762501 A JP H0762501A
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JP
Japan
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iron plate
magnetostriction
iron
unidirectional electromagnetic
electromagnetic iron
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Pending
Application number
JP5144681A
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Inventor
Yoshio Nakamura
吉男 中村
Yasuo Okazaki
靖雄 岡崎
Tadao Nozawa
忠生 野沢
Takashi Mogi
尚 茂木
Takeo Nagashima
武雄 長島
Shuichi Yamazaki
修一 山崎
Hiroyasu Fujii
浩康 藤井
Takao Kanai
隆雄 金井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鉄の磁気特性が利用される用途で、騒音を低
減することに役立つ磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板
を提供する。 【構成】 {110}〈001〉方位を持つ結晶粒が一
方向に揃った鉄板であり、かつ鉄板に張力を付与する能
力を持つ被膜を表面に付与することにより、50Hzの交
流で1.9Tに励磁した時の相対的な磁歪変化が5×1
-6以下である磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板が得
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁歪特性に優れた一方
向性電磁鉄板に関する。
【0002】
【従来の技術】トランスの鉄心材、電磁石の磁心材、シ
ールド材などには、一般に磁気特性の優れた鉄鋼材料が
用いられる。高磁束密度、高透磁率、低保磁力は、たと
えば鉄心の軽量化、電磁石の強力化、電子機器の高感度
化につながり、また磁気シールド材料としては漏洩磁界
の低減や、シールド材の軽量化をもたらす。鉄は飽和磁
束密度が高いので上記用途に適しており広く用いられて
きた。
【0003】純鉄系鉄鋼材料は飽和磁束密度が高いため
に、積層すること、あるいは巻くことによりコアを形成
し、高い励磁磁束密度で使用する用途に良く用いられて
きた。しかしながら、純鉄の高い飽和磁束密度を活用す
るために高い磁界で励磁すると、極めて大きい騒音が発
生し、しばしば問題となってきた。騒音の主たる原因
は、鉄心材料が磁化される際に生じる磁歪に基づく材料
の伸び縮みである。従来の純鉄系材料ではこの磁歪の値
が大きく、大きな騒音が生じる場合は防音手段を施すな
どして音を人の耳に入らぬようにするしかなかった。
【0004】しかしながら一方で、鉄心などのコアが大
きくなれば騒音も大きくなり、防音装置もおおががりに
なりコストがかかる。また、車両トランスなどでは防音
装置をつけると騒音は低減されるが、防音装置の重量分
だけ車両重量が重くなり燃費が落ちるばかりでなく、高
速化の妨げとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、積層、ある
いは巻いてコアにして使用した場合に、騒音の主たる原
因となる磁歪の値を、従来の純鉄系鉄鋼材料よりもはる
かに小さくした、磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板を
提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者らは、種々の純鉄
系材料の磁歪を詳細に調査した。その結果、鉄板中の各
結晶粒の結晶方位を{110}〈001〉方位に揃え、
かつ鉄板表面に鉄板に張力を付与する被膜を形成するこ
とによって磁歪が格段に小さくなることを見い出し、本
発明を完成させた。本発明はこの知見に基づくものであ
って、その要旨とするところは、{110}〈001〉
方位を持つ結晶粒が一方的に揃った鉄板であり、かつ鉄
板に張力を付与する能力を持つ被膜を表面に有し、かつ
50Hzの交流で1.9Tに励磁した時の磁歪が5×10
-6以下である磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板にあ
る。
【0007】ここでいう{110}〈001〉方位を持
つ結晶粒が一方向に揃うという意味は、{110}〈0
01〉方位を直交する3軸(圧延方向、板面垂直方向、
板幅方向)のまわりにせいぜい20度まで回転した結晶
方位を持つ粒で組織が成り立っていることを意味してい
る。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。単結晶の
純鉄の磁歪については多くの研究者により測定され、消
磁状態での磁区構造により磁歪の値が大きく異なること
が報告されている(R.H. Bozorth著:Ferromagnetism,
D. Van Nostrand Company, INC. (1951), p.645)。たと
えばKayaらによれば、〈001〉方向の磁歪は直流約
2.0Tの磁化で約5×10-6程度となるが、 Webster
らによればその値は約16×10-6である(同,p.64
6)。
【0009】また、一方向に磁化特性が優れた純鉄系の
材料については、古くから報告がある。たとえば、D.M.
Kohler (J. Appl. Phys. 38(1967) 1176)は、MnSを
用いて二次再結晶させた純鉄が、従来の方位制御をしな
い鉄に比べて、極めて優れた直流磁化特性を持つことを
述べている。しかしながら、純鉄系一方向性材料を交流
で励磁した場合にその磁歪がどれほどの値を持つもので
あるか、これまで報告された例は見あたらない。
【0010】そこでまず本発明者らは、先に出願した技
術(特願平1−82236号)によって作製した一方向
性鉄板の磁歪特性を評価した。測定は長さ300mm、幅
60mmの単板試料で行い、磁歪による試料の歪は差動ト
ランスで電気信号に変換して相対的な磁歪変化を磁歪振
幅として検出した。結果を図1に示す。
【0011】ばらつきが大きく励磁磁束密度1.9Tで
は、磁歪振幅の値は5×10-6よりも大きく9×10-6
以下の値を示している。同じ素材に2(Al2 3 )・
23 を主体とする被膜(鉄板に張力を付与する能力
を有する)を形成した後、同様にして磁歪振幅を測定し
た結果を図1中に示す。被膜がない場合に比べて被膜を
形成した場合は磁歪振幅の値が格段に小さくなり、最も
大きい磁歪値でも5×10-6以下になることがわかる。
即ち本発明は、鉄の磁気特性が利用される用途で、高磁
束密度領域設計の使用に際して、騒音を低減することに
役立つ。
【0012】
【作用】{110}〈001〉方位を持つ結晶粒が一方
向に揃うと結晶粒内には180゜磁区が形成され、その
方向に磁化することが容易になる。このような磁区構造
を持つ材料に対して、その磁化容易方向に磁化すると、
磁化は180゜磁壁の移動でほぼすべてがまかなわれ
る。その結果、理想的には磁歪はほぼゼロになる。
【0013】従来から言われているように、磁歪の原因
となる回転磁化(実際には90゜磁壁の移動によって磁
歪を生じる)が生じる領域が少なくなるために磁歪が小
さくなるものと考えている。張力を付与すれば、90゜
磁壁が更に減少するためにより一層磁歪が低減されたと
考えている。
【0014】鉄に張力を付与するためには、鉄と熱膨張
率が大きく異なる被膜を表面に形成すれば良い。被膜の
形成は公知の手段による。珪素鋼で良く知られているリ
ン酸アルミニウムとコロイダルシリカの混合水溶液を鋼
板表面に塗布・乾燥しても良いし、PVD,CVD,イ
オンプレーティングなどの薄手高張力被膜を形成する技
術を用いても良い。
【0015】鉄板に付与される張力は被膜の厚さに比例
するので、主としてアルミニウムとほう素を含む被膜の
場合、張力効果を発揮させるためには少なくとも0.2
μm以上の被膜厚さが必要である。ここでいう一方向性
電磁鉄板とは、公知の{110}〈001〉方位制御技
術により得られるものであり、鉄以外に不可避的不純物
と、純化しきれないインヒビター元素を成分として含
む。インヒビター元素としては、Al,N,Mn,S,
Se,Cu,Sbなどがあり製造法によっては製品中に
10ppm から0.2%程度まで残存することもある。
【0016】
【実施例】C:0.05wt%、Al:0.018wt%、
N:0.006wt%を含み、残部が鉄よりなる板厚2mm
の熱延板を酸洗後0.8mmまで冷延した。830℃で焼
鈍を行い、酸洗後0.28mmまで冷延した。830℃
(湿水素中)で脱炭焼鈍、890℃×10時間の最終焼
鈍を行ない、長さ300mm、幅60mmの切板を得た。
【0017】この素材を用い、交流50Hzで磁歪振幅
(peak to peak値)を測定した。磁歪振幅
測定後、アルミナゾルとほう酸を含む微粒子分散液を塗
布・乾燥した後850℃で焼き付けた。これについても
同様にして磁歪振幅を測定した。結果を図1に示す。張
力被膜付与により磁歪振幅が著しく低減されていること
がわかる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、低騒音のコアを製造す
るために適した磁歪が極めて小さい電磁鉄板を提供する
ことができるので、産業上の利益は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁歪振幅と励磁磁束密度との関係の図表であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茂木 尚 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 長島 武雄 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 山崎 修一 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 藤井 浩康 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内 (72)発明者 金井 隆雄 川崎市中原区井田1618番地 新日本製鐵株 式会社先端技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 {110}〈001〉方位を持つ結晶粒
    が一方的に揃った鉄板であり、かつ鉄板に張力を付与す
    る能力を持つ被膜を表面に有し、かつ50Hzの交流で
    1.9Tに励磁した時の磁歪が5×10-6以下である磁
    歪特性に優れた一方向性電磁鉄板。
  2. 【請求項2】 張力を付与し得る被膜が、アルミニウム
    とホウ素を主体とする複合酸化物でありかつ厚さが0.
    2μm以上であることを特徴とする請求項1記載の磁歪
    特性に優れた一方向性電磁鉄板。
JP5144681A 1993-06-16 1993-06-16 磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板 Pending JPH0762501A (ja)

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JP5144681A JPH0762501A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板

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JP5144681A JPH0762501A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板

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ID=15367784

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JP5144681A Pending JPH0762501A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 磁歪特性に優れた一方向性電磁鉄板

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001196217A (ja) * 2000-01-17 2001-07-19 Sanshin:Kk 圧粉磁心の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001196217A (ja) * 2000-01-17 2001-07-19 Sanshin:Kk 圧粉磁心の製造方法

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