JPH0762771A - 空間仕切手段を備えた大型建物 - Google Patents

空間仕切手段を備えた大型建物

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JPH0762771A
JPH0762771A JP5235633A JP23563393A JPH0762771A JP H0762771 A JPH0762771 A JP H0762771A JP 5235633 A JP5235633 A JP 5235633A JP 23563393 A JP23563393 A JP 23563393A JP H0762771 A JPH0762771 A JP H0762771A
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taking
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洋文 金子
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義輝 岩佐
Toshihiro Kusunoki
楠  寿博
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高くて広い大空間を所望の大きさに仕切ること
ができ、音や光の拡散等を防止できる空間仕切手段を備
えた大型建物を提供すること。 【構成】多数の繰出引取装置を大屋根の多数の個所にそ
れぞれ配設し、各繰出引取装置にそれぞれ吊り部材18
を連結し、繰出引取装置の下方のグラウンド12、観覧
席等に伸縮式骨組枠20を設置し、所望時に、伸縮式骨
組枠20の上部に繰出引取装置の吊り部材18に着脱自
在に連結し、繰出引取装置の作動により伸縮式骨組枠2
0の上部を引き上げて伸縮式骨組枠20を上方に伸長
し、伸長した伸縮式骨組枠20とこれに取付けられた壁
材23にて仕切壁を形成し、繰出引取装置の吊り部材1
8に連結した天井15Aを伸長した伸縮式骨組枠20の
上端と略同じ高さまで下げる。 【効果】大気を流入させる得るように大型建物の内部空
間を形成しても、風等により仕切壁が揺れることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空間仕切手段を備え
た大型建物、特に、大屋根付きの大空間を備えた大型建
物において、大屋根の下側に設置した伸縮式骨組枠を所
望時に上方に伸長させ、伸縮式骨組枠に取付けた壁材に
て大空間の横方向を仕切り、かつ伸長した伸縮式骨組枠
の上端と略同じ高さに天井を配して大空間の上下方向を
仕切る空間仕切手段を備えた大型建物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大屋根付きの大型競技場1には、
例えば、図11に示すように、競技、催し物等を行うグ
ラウンド2の周囲に1階の観覧席3があり、1階の観覧
席3の上側に2階の観覧席4があり、1階及2階の観覧
席3、4が外側壁5で囲まれ、グラウンド2、観覧席
3、4の上側が大屋根6で覆われ、大屋根6の周囲が外
側壁5等により支持されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】大屋根付きの高くて広
い大空間を備えた大型競技場においては、そこでもよお
す催し物(イベント)の種類に応じた空間仕切り機能が
求められている。従来の大屋根付きの大型競技場1は、
グラウンド2上で野球、サッカー等の競技を行うことが
でき、また、グラウンド2上で演奏会、講演会、展示会
等の催し物を行うこともできる。しかし、従来の大型競
技場1は、グラウンド2、1階及び2階の観覧席3、4
等の上側が大屋根6で覆われ、グラウンド2上に高くて
広い大空間があり、グラウンド2上で演奏会、講演会、
展示会等を行うと、グラウンド2上の演奏会、講演会等
の場から発する音がグラウンド2等の上側の高くて広い
大空間に拡散し、所望の音響効果を得ることができない
欠点があり、また、光が高くて広い大空間に拡散して、
所望の照明効果を得ることができない欠点があり、更
に、高くて広い大空間を所望の空調状態に維持するのに
多額の費用を要する欠点がある。この発明の解決しよう
とする課題は、従来の大型建物が具有する上記のような
欠点を有しない大型建物を提供すること、換言すると、
高くて広い大空間を所望の大きさに仕切ることができ、
音や光の拡散等を防止できる空間仕切手段を備えた大型
建物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するための手段として、次の構成を採用する。この
発明の構成は、グラウンドの周囲の一部又は全部に観覧
席を形成し、グラウンド、観覧席等の上側を大屋根で覆
う大型建物において、多数の繰出引取装置が大屋根の多
数の個所にそれぞれ配設され、各繰出引取装置にそれぞ
れ吊り部材が連結され、繰出引取装置の下方のグラウン
ド、観覧席等に伸縮式骨組枠が設置され、所望時に、伸
縮式骨組枠の上部が繰出引取装置の吊り部材に着脱自在
に連結され、繰出引取装置の作動により伸縮式骨組枠の
上部を引き上げて伸縮式骨組枠が上方に伸長され、伸長
した伸縮式骨組枠とこれに取付けられた壁材にて仕切壁
が形成され、伸長された伸縮式骨組枠の上端と略同じ高
さに天井が設けられることを特徴とする空間仕切手段を
備えた大型建物にある。伸縮式骨組枠に取付ける壁材
は、音、光等を反射又は遮断できるように構成し、伸縮
式骨組枠に着脱自在に取付け得るようにする。壁材は、
吸音材内蔵材、厚肉織布材、防音パネル等で、巻回、折
畳又は分割の可能な形態に製作する。伸縮式骨組枠は、
繰出引取装置により吊り部材を引き取ることにより上方
に伸長できるものならどのような形態のものでもよい、
好ましい実施形態においては、自立できる伸縮式骨組枠
を使う。必要に応じて、伸縮式骨組枠の伸長状態を適宜
の掛け外し自在の止め手段で保持できるようにする。
【0005】好適な実施形態においては、(i)グラウン
ド、観覧席等の所定の位置に溝孔を形成し、該溝孔の上
端に開閉自在の蓋を設け、溝孔内に伸縮式骨組枠を設置
し、所望時に、前記蓋を開けて伸縮式骨組枠を上下方向
に伸縮できるようにし、また、(ii)伸縮式骨組枠の下部
に移動手段(例えば、車輪)を設け、伸縮式骨組枠を所
望時に所望位置に移動させ、そこで上下方向に伸縮させ
うるようにする。好適な実施形態においては、天井を多
数の天井ユニットで構成し、各天井ユニットをそれに対
応する繰出引取装置の作動により所望高さに吊り下げ得
るようにする。好適な実施形態においては、大屋根は建
物の外側壁等で支持し、吊り部材にケーブル、チェーン
等の屈曲自在なものを使い、繰り出しと引き取りを行う
繰出引取装置として、例えば、電動式のウインチ、巻胴
装置等を使う。天井ユニットの形状及び数は、仕切る空
間の形状、所望の天井の形状、グラウンドの形状、グラ
ウンドの上側を画成する空間の形状等に応じて決める。
各天井ユニットに連結する吊り部材の数は1又は2以上
とする。伸縮式骨組枠の幅、長さ、伸長時の高さ、及び
数は、天井の形状、仕切る空間の形状、空間を仕切った
ときの天井の高さ等に応じて決める。各伸縮式骨組枠の
上部に連結する吊り部材の数は1又は2以上とする。
【0006】隣接する天井ユニット同士、隣接する伸縮
式骨組枠同士、隣接する伸縮式骨組枠と天井ユニット同
士は、互いに連結してもよいし、連結しなくてもよい。
全く連結しない場合は、各天井ユニット及び各伸縮式骨
組枠を個別に所望の高さに吊持することができる。な
お、特定の天井ユニット同士、及び特定の伸縮式骨組枠
同士、特定の伸縮式骨組枠と特定の天井ユニット同士を
互いに連結し、その他のもの同士を連結しないようにす
ることもできる。好ましい実施形態においては、天井ユ
ニット及び伸縮式骨組枠はそれを吊り上げる吊り部材に
適宜の連結手段を介して着脱自在に連結する。連結手段
として、例えば、吊り鉤、吊り環、ロープの輪等を使
う。好ましい実施形態においては、各天井ユニットはそ
れに隣接する天井ユニットに適宜の連結手段を使って着
脱自在に連結し、各伸縮式骨組枠はそれに隣接する伸縮
式骨組枠に適宜の連結手段を使って着脱自在に連結す
る。各伸縮式骨組枠はそれに隣接する天井ユニットに適
宜の連結手段を使って着脱自在に連結する。伸縮式骨組
枠で仕切られる空間の両側を使いたい場合は、伸縮式骨
組枠の両側に壁材を取付ける。実施例で大屋根を単層シ
ェルで構成した例を説明するが、大屋根は膜体で構成し
ても、立体トラス等で構成してもよい。また、大屋根が
開閉式であっても、繰出引取装置を配設できる構造部材
があれば、本発明が適用できる。
【0007】
【作 用】この発明の空間仕切手段を備えた大型建物
は、大屋根の下方の高くて広い空間を仕切る際に、所定
位置に設置した伸縮式骨組枠に対応する繰出引取装置の
作動により吊り部材の下端を降下させて、各伸縮式骨組
枠の上部に連結し、繰出引取装置の作動により吊り部材
を引き取り、各伸縮式骨組枠を所定の高さまで伸長させ
て、伸長した伸縮式骨組枠とこれに取付けた壁材にて仕
切壁を形成し、伸長した伸縮式骨組枠の上端と略同じ高
さに天井を位置させることにより、大屋根の下側の高く
て広い空間を伸縮式骨組枠と壁材とからなる仕切壁及び
上記天井により所望の形状に仕切ることができる。仕切
壁を伸縮式骨組枠と壁材とで形成するから、大型建物の
内部空間を大気が流入できるように形成しても、風によ
り仕切壁が揺れることがない。
【0008】
【実施例】実施例の大型競技場10は、図1ないし図1
0に示す構成を備えている。大型競技場10は、図1、
図4及び図10に示すように、外側壁11、グラウンド
12、1階及び2階の観覧席13A、13B、大屋根1
4、天井15、16、繰出引取装置17、伸縮式骨組枠
20、壁材23等で構成される。外側壁11は平面視で
略円形に形成され、グラウンド12は外側壁11の内側
に略円形、略楕円形等に形成され、グラウンド12上で
野球、サッカー等の球技等を行いうるようにしてある。
グラウンド12と外側壁11との間に平面視で略環状の
1階の観覧席13Aが形成され、1階の観覧席13Aの
上側の一部又は全部に2階の観覧席13Bが形成され
る。大屋根14は、グラウンド12、1階及び2階の観
覧席13A、13Bの上方を覆い、その外周部が外側壁
11の上端等で支持されている。大屋根14は、例え
ば、鋼製の部材からなる単層シェル14aの上側に屋根
材を取付けて構成される。大屋根14の下側に設ける天
井は、昇降する天井15と昇降しない天井16とで構成
する。昇降する天井15は、例えば、グラウンド12、
1階の観覧席13Aの上方の主な部分に配設され、多数
の天井ユニット15Aで構成される。昇降しない天井1
6は2階の観覧席13Bの上方に配設される。なお、大
屋根14の下側に設ける天井を全て昇降する天井15に
してもよい。
【0009】例えば、図4に示すように、グラウンド1
2に平面視で4角形の溝孔12a1〜12a4を形成し、
且つ前記4角形を2分する溝孔12a5を形成する。ま
た、必要に応じて、1階の観覧席13Aにも、溝孔13
Aa1〜13Aa4を形成する。各溝孔12a1〜12
5、13Aa1〜13Aa4内に縮めた伸縮式骨組枠2
0を設置し、該溝孔の開口部に開閉自在の蓋体12bを
設ける。伸縮式骨組枠20は、図5ないし図7に示すよ
うに、基盤となる長い矩形の枠体A0の上に、多数の長
い矩形の枠体A1〜A9を多数の対の槓杆B0〜B9、C0
〜C9で伸縮自在に連結して構成する。対の槓杆B0、C
0の一方の端を基盤となる枠体A0に設けた連結軸D0
回動自在に連結し、槓杆B0、C0の他方の端を連結軸F
1に回動自在に連結し、この連結軸F1の端を枠体A1
設けた案内部A1aに摺動自在に係合させる。枠体A1
設けた連結軸D1に対の槓杆B1、C1の中途を回動自在
に連結し、槓杆B1、C1の一方の端を連結軸F0に回動
自在に連結し、この連結軸F0の端を枠体A0に設けた案
内部A0aに摺動自在に係合させる。槓杆B1、C1の他
方の端を連結軸F2に回動自在に連結し、連結軸F2の端
を枠体A2に設けた案内部A2aに摺動自在に係合させ
る。槓杆B0、C0の回動中心(連結軸D0の中心)と槓
杆B0、C0の端部の中間を槓杆B1、C1に連結軸E1
て回動自在に連結する。枠体A2に設けた連結軸D2に対
の槓杆B2、C2の中途を回動自在に連結し、槓杆B2
2の一方の端を連結軸F1に回動自在に連結し、連結軸
1の端を枠体A1に設けた案内部A1aに摺動自在に係
合させ、槓杆B2、C2の他方の端を連結軸F3に回動自
在に連結し、連結軸F3の端をを枠体A3に設けた案内部
3aに摺動自在に係合させる。槓杆B2、C2の回動中
心(連結軸D2の中心)とその一方の端との間の中間部
と槓杆B1、C1の回動中心(連結軸D1の中心)とその
他方の端との間の中間部とを連結軸E2にて回動自在に
連結する。
【0010】同様にして、枠体A3〜A9に設けた連結軸
3〜D9に対の槓杆B3〜B9、C3〜C9を回動自在に連
結し、槓杆B3〜B9、C3〜C9の一方の端を連結軸F2
〜F8に回動自在に連結し、槓杆B3〜B8、C3〜C8
他方の端を連結軸F4〜F9にに回動自在に連結し、槓杆
3〜B9、C3〜C9の回動中心(連結軸D3〜D9の中
心)とその一方の端との間の中間部と槓杆B2〜B8、C
2〜C8の回動中心(連結軸D2〜D8の中心)とその他方
の端との間の中間部とを連結軸E3〜E8にて回動自在に
連結し、連結軸F4〜F9の端を枠体A4〜A9に設けた案
内部A4a〜A9aに摺動自在に係合さる。この実施例の
伸縮式骨組枠20は、その枠体A0〜A9に槓杆B0
9、C0〜C9、案内部A0a〜A9a、連結軸D0
9、E1〜E9、F0〜F9からなる伸縮機構を2組設け
てあるが、前記伸縮機構を2組以上設けてもよい。な
お、必要に応じて、伸縮式骨組枠20の伸長状態を維持
するため、槓杆B0〜B9、C0〜C9の回動を止める適宜
の掛け外し自在な止め手段を設ける。伸縮式骨組枠20
の上端の枠体A9の2箇所以上の位置に、図7に示すよ
うに、吊りロープ21の取付部22を設ける。この取付
部22に吊りロープ21を取付け、その先にロープの環
を形成する。壁材23は、例えば、長い2枚のシート
(例えば、布帛、プラスチックフイルム等)23aの間
に間隔をおいて板状体23b(例えば、ベニア板、吸音
板)を配して、2枚のシート23aで板状体23bを支
持して、図8に示すように、折り畳めるように構成し、
或は、図9に示すように、巻回できるように構成する。
壁材23と壁材23とが隣接する部分には、それらの部
分を連結する連結手段を設ける。連結手段としては、例
えば、紐、ベルベット式ファスナー(面フアスナー)等
を使う。
【0011】大屋根14を構成する単層シェル14aに
は、図1及び図2に示すように、多数の間隔をおいた所
定位置に繰出引取装置を構成するウインチ17を配設す
る。各ウインチ17は、図2に示すように、単層シェル
14aに取付けられ、ケーブル、チェーン等から構成さ
れた吊り部材18の一方の端が各ウインチ17の巻胴に
固着され、その他方の端に吊り鉤18aが固着されてい
る。各吊り部材18の上方の部分がウインチ17aの巻
胴に巻き付けられ、吊り部材18の吊り鉤18aのある
部分が吊り下げられている。各吊り部材18の吊り鉤1
8aは、図7に示すように、天井ユニット15A又は伸
縮式骨組枠20の上端に取付けたロープ15Ab、21
の環に掛けうるようになっている。なお、大屋根14の
単層シェル14aの多数の位置にウインチ17を取付け
る代わりに、図3に示すように、単層シェル14aの下
側の間隔をおいた多数の位置に滑車17Aを取付け、大
型建物の大屋根14以外の部分に繰出引取装置を構成す
るウインチ(巻胴装置)等を設置し、その巻胴にケーブ
ル、チェーン等からなる吊り部材の端を固着して、吊り
部材を巻胴に巻き付ける。一方の端が巻胴に巻き付けら
れている吊り部材を滑車17Aに掛けた吊り部材18の
部分18bに接続し、滑車17Aに掛けた吊り部材18
の自由端側の部分に吊り鉤18aを固着して、繰出引取
装置を構成してもよい。天井ユニット15Aは、例え
ば、縦材及び横材を格子状に結合し、その下側面に少な
くとも音、光等を反射する材料からなるシート状の天井
材を取付け、図7に示すように、縦材又は横材の1以上
の箇所に金具15Aaを固着して構成する。金具15A
aの孔にロープ15Abを固着し、ロープ15Abの上
端にロープの環を形成する。隣接する天井ユニット15
Aは、必要に応じて、適宜の連結手段を使って連結し得
るように構成する。連結手段としては、例えば、紐、ボ
ルト・ナット、ベルベット式ファスナー(面フアスナ
ー)等を使うことができる。
【0012】次に、実施例の大型建物10の使い方を説
明する。図1に示すように、各天井ユニット15Aを吊
り下げた各吊り部材18をそれに対応するウインチ17
により引き取って大屋根14の下側の高い位置に位置さ
せ、何も吊り下げていない吊り部材18も、ウインチ1
7により引き取って大屋根14の下側の高い位置に位置
させる。この状態で、グラウンド12上で野球、サッカ
ー等の競技を行い、観衆はそれを1階及び2階の観覧席
13A、13Bから観戦する。グラウンド12上で多数
の人を集めて、コンサート、講演会、展示会等を行う場
合には次のようにする。図4、図7及び図10に示すよ
うに、多数の縮めた伸縮式骨組枠20が設置された4角
形の溝孔12a1〜12a4の蓋体12bを開け、伸縮式
骨組枠20の上側に位置するウインチ17を回転させて
吊り部材18を繰り出して、その吊り鉤18aをグラウ
ンド12面まで下げる。その吊り鉤18aを伸縮式骨組
枠20のロープ21の環にかける。次に、伸縮式骨組枠
20に対応するウインチ17を回転させて吊り部材18
を所定量引き取り、伸縮式骨組枠20をある程度上方に
伸ばす。グラウンドに折り畳んだ壁材23を運び込み、
壁材23を枠体A9〜A1に適宜の手段で取付ける。それ
から、伸縮式骨組枠20に対応するウインチ17を回転
させて吊り部材18を引き取り、伸縮式骨組枠20を所
望の高さにする。また、伸縮式骨組枠20によって囲ま
れる空間の上側の多数の天井ユニット15Aに対応する
ウインチ17を回転させて吊り部材18を繰り出し、各
天井ユニット15Aの吊り高さを伸長した伸縮式骨組枠
20の上端の高さに一致させ、図7に示す状態にする。
多数の壁材23付きの伸縮式骨組枠20及び天井ユニッ
ト15Aで仕切られた4角形の大空間30内でコンサー
ト、講演会、展示会等を行う。
【0013】また、4角形の大空間30内を2分したい
場合は、多数の縮めた伸縮式骨組枠20が設置された溝
孔12a5の蓋体12bを開けて、前述と同じやり方
で、壁材23付きの伸縮式骨組枠20からなる仕切壁を
形成して、二つの空間30A、30Bに仕切ってもよ
い。また、仕切られた空間30A、30B内で演劇、講
演、競技等を行い、それを1階の観覧席13A1、13
A2から見たい場合には、例えば、図4に示す縮めた伸
縮式骨組枠20が設置された溝孔13Aa1〜13Aa4
の蓋体を開けて、前述と同じやり方で、壁材23付きの
伸縮式骨組枠20からなる仕切壁を形成し、観覧席13
A1、13A2上の天井ユニット15Aを伸縮式骨組枠
20の上端面まで下げ、溝孔12a1及び12a4の内に
設置した伸縮式骨組枠20を縮めて、蓋体12bを締め
る。なお、コンサート、講演会、展示会等が終わり、グ
ラウンド12上で野球、サッカー等の競技を行ないたい
場合には、上記と逆の操作を行ない、第1図の状態にす
る。伸長した伸縮式骨組枠20とそれに取付けた壁材2
3とからなる仕切壁と天井ユニット15Aを使って行う
大空間の仕切り方には、種々のものがある。実施例はそ
の仕切り方の一、二の例を上げたものであり、この発明
は実施例の仕切り方に限定されるものでない。
【0014】
【発明の効果】この発明は、特許請求の範囲の欄に記載
した構成を備えることにより、次の(イ)ないし(ヘ)
の効果を奏する。 (イ)請求項1記載の大型建物は、多数の繰出引取装置
を大屋根の多数の個所にそれぞれ配設し、各繰出引取装
置にそれぞれ吊り部材を連結し、繰出引取装置の下方の
グラウンド、観覧席等に伸縮式骨組枠を配置し、所望時
に、伸縮式骨組枠の上部を繰出引取装置の吊り部材に着
脱自在に連結し、繰出引取装置の作動により伸縮式骨組
枠の上部を引き上げて伸縮式骨組枠を上方に伸長させ、
伸長した伸縮式骨組枠とこれに取付けた壁材にて仕切壁
を形成し、伸長された伸縮式骨組枠の上端と略同じ高さ
に天井を設けるから、大気が流入できるように大型建物
の内部空間を形成しても、風等により仕切壁が揺れるこ
とがない。 (ロ)請求項2記載のように、空間を仕切るのに昇降す
る天井ユニットを使うと、特別な仕切用の天井を設ける
必要がなく、非常に経済的である。大型建物内の大空間
を容易に仕切れるから、大空間を有効に利用でき、大型
建物の高くて広い大空間のより変化に富んだ利用が可能
になる。 (ハ)請求項3記載のようにすると、音、光等が広い空
間に拡散しない仕切壁を容易に製作できる。 (ニ)請求項4記載のようにすると、伸縮式骨組枠の収
容空間を容易に得ることができる。 (ホ)請求項5記載のようにすると、伸縮式骨組枠をグ
ラウンド上の所望の位置に容易に設置でき、不使用時に
はグラウンド外の置場に容易に移動させることができ
る。また、グラウンドに形成した溝孔に伸縮式骨組枠を
収容する場合のように、グラウンド面に継ぎ目が形成さ
れることがない。 (ヘ)本発明によると、グラウンド上で行われる競技や
催し物の種類に応じて、高くて広い大空間を容易に区切
ることができるから、多額の建築費、管理費を必要とす
る大空間を備えた大型建物を、多目的的に、経済的に活
用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の大屋根付きの大型競技場を図4のAー
A線で断面した正面図
【図2】図1の要部を拡大した繰出引取装置と大屋根と
の関係を示す正面図
【図3】図1の要部を拡大した他の形式の繰出引取装置
と大屋根との関係を示す正面図
【図4】実施例の大型競技場の大屋根を省いて伸縮式骨
組枠を設置する溝孔の位置等を概略的に示す平面図
【図5】実施例の伸長させた伸縮式骨組枠の概略的な正
面図
【図6】実施例の伸縮式骨組枠の概略的な平面図
【図7】実施例の伸長させた伸縮式骨組枠と天井ユニッ
トとの関係等を示す概略的な側面図
【図8】実施例の折畳可能な壁材を縦断した側面図
【図9】実施例の巻回可能な壁材を縦断した側面図
【図10】実施例の伸縮式骨組枠と壁材とで形成した仕
切壁と天井ユニットとを使って仕切った大型建物を図4
のAーA線と同じ線で断面した正面図
【図11】従来の大屋根付きの大型競技場を図4のAー
A線と同じ線で断面した正面図
【符号の説明】
10 大型競技場 11 外側壁 12 グラウンド 12a1〜12a5 溝孔 13A 1階の観覧席 13Aa1〜13Aa4 溝孔 13B 2階の観覧席 14 大屋根 15 昇降する天井 15A 天井ユニット 15a ロープ 16 昇降しない天井 17 ウインチ 17A 滑車 18 吊り部材 18a 吊り鉤 20 伸縮式骨組枠 21 吊りロープ 23 壁材 23a シート 23b 板状体 30 大空間 30A、30B 空間 A0〜A9 枠体 B0〜B9及びC0〜C9 槓杆 A0a〜A9a 案内部 D0〜D9、E1〜E9及びF0〜F9 連結軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グラウンドの周囲の一部又は全部に観覧席
    を形成し、グラウンド、観覧席等の上側を大屋根で覆う
    大型建物において、多数の繰出引取装置が大屋根の多数
    の個所にそれぞれ配設され、各繰出引取装置にそれぞれ
    吊り部材が連結され、繰出引取装置の下方のグラウン
    ド、観覧席等に伸縮式骨組枠が設置され、所望時に、伸
    縮式骨組枠の上部が繰出引取装置の吊り部材に着脱自在
    に連結され、繰出引取装置の作動により伸縮式骨組枠の
    上部を引き上げて伸縮式骨組枠が上方に伸長され、伸長
    した伸縮式骨組枠とこれに取付けられた壁材にて仕切壁
    が形成され、伸長された伸縮式骨組枠の上端と略同じ高
    さに天井が設けられることを特徴とする空間仕切手段を
    備えた大型建物。
  2. 【請求項2】グラウンドの周囲の一部又は全部に観覧席
    を形成し、グラウンド、観覧席等の上側を大屋根で覆う
    大型建物において、多数の繰出引取装置が大屋根の多数
    の個所にそれぞれ配設され、各繰出引取装置にそれぞれ
    吊り部材が連結され、多数の繰出引取装置のうちの多く
    のものの吊り部材にそれぞれ天井ユニットが連結され、
    所望時に、多数の繰出引取装置のうちの他の多くのもの
    の吊り部材にグラウンド、観覧席等に設置した伸縮式骨
    組枠が着脱自在に連結され、繰出引取装置の作動により
    伸縮式骨組枠の上部を引き上げて伸縮式骨組枠が上方に
    伸長され、かつ伸縮式骨組枠に巻回、折畳又は分割の可
    能な壁材が着脱自在に取付けられ、繰出引取装置の作動
    により天井ユニットが伸長された伸縮式骨組枠の上端と
    略同じ高さに下げうるようになっていることを特徴とす
    る空間仕切手段を備えた大型建物。
  3. 【請求項3】壁材が音、光等を反射又は遮断できる材料
    から構成されていることを特徴とする請求項1又は2項
    記載の空間仕切手段を備えた大型建物。
  4. 【請求項4】グラウンド、観覧席等の所定の位置に溝孔
    が形成され、該溝孔に開閉自在の蓋が設けられ、溝孔内
    に伸縮式骨組枠が設置され、所望時に、前記蓋を開けて
    伸縮式骨組枠が伸縮させうるようになっていることを特
    徴とする請求項1、2項又は3項記載の空間仕切手段を
    備えた大型建物。
  5. 【請求項5】伸縮式骨組枠の下部に移動手段が設けら
    れ、伸縮式骨組枠を所望時に所定位置に移動しうるよう
    になっていることを特徴とする請求項1、2項又は3項
    記載の空間仕切手段を備えた大型建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018172934A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 Jsc株式会社 アリーナ及びアリーナの施工方法
CN117684790A (zh) * 2023-10-30 2024-03-12 江苏扬建集团有限公司 礼堂多功能网架承载装置

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