JPH0763178A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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- JPH0763178A JPH0763178A JP21179393A JP21179393A JPH0763178A JP H0763178 A JPH0763178 A JP H0763178A JP 21179393 A JP21179393 A JP 21179393A JP 21179393 A JP21179393 A JP 21179393A JP H0763178 A JPH0763178 A JP H0763178A
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Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】圧縮機の小型化及び耐久性を損なうことなく、
トルク変動と両渦巻体の変形可能性とを可及的に小さく
する。 【構成・作用】固定及び可動スクロールの内外壁は、基
礎円Csの半径をa、基礎円Cs上の点からの接線方向
の距離をr、伸開角をθとする極座標(r,θ)で、r
=a・θにより得られる第1位置Iを0<α<π/2の
範囲の角度αだけ伸開方向に移行させた第2位置Pの軌
跡で形成されている。このため、内外壁がインボリュー
ト曲線とアルキメデス曲線との中間的な曲線により形成
される。
トルク変動と両渦巻体の変形可能性とを可及的に小さく
する。 【構成・作用】固定及び可動スクロールの内外壁は、基
礎円Csの半径をa、基礎円Cs上の点からの接線方向
の距離をr、伸開角をθとする極座標(r,θ)で、r
=a・θにより得られる第1位置Iを0<α<π/2の
範囲の角度αだけ伸開方向に移行させた第2位置Pの軌
跡で形成されている。このため、内外壁がインボリュー
ト曲線とアルキメデス曲線との中間的な曲線により形成
される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール型圧縮機(以
下、単に圧縮機という。)に関し、詳しくは固定スクロ
ールの固定渦巻体及び可動スクロールの可動渦巻体の改
良に関する。
下、単に圧縮機という。)に関し、詳しくは固定スクロ
ールの固定渦巻体及び可動スクロールの可動渦巻体の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に一般的な圧縮機の断面図を示す。
この圧縮機は、ハウジング1内に固定された固定スクロ
ール2と、ハウジング1内で公転自在に支承された可動
スクロール3とを有するものである。固定スクロール2
は、固定側板21と、この固定側板21の一面に一体的
に形成された固定渦巻体22とからなる。可動スクロー
ル3は、可動側板31と、この可動側板31の一面に一
体的に形成され、かつ固定渦巻体22と互いにπ(ra
d)位相をずらして噛合する可動渦巻体32とからな
る。
この圧縮機は、ハウジング1内に固定された固定スクロ
ール2と、ハウジング1内で公転自在に支承された可動
スクロール3とを有するものである。固定スクロール2
は、固定側板21と、この固定側板21の一面に一体的
に形成された固定渦巻体22とからなる。可動スクロー
ル3は、可動側板31と、この可動側板31の一面に一
体的に形成され、かつ固定渦巻体22と互いにπ(ra
d)位相をずらして噛合する可動渦巻体32とからな
る。
【0003】この圧縮機では、駆動軸4の回転が偏心ブ
ッシュ7及び自転防止機構8を介して可動スクロール3
の公転運動とされ、この可動スクロール3の公転運動に
より固定スクロール2との間に形成される複数の圧縮室
5が順次容積を縮小させながら中心方向へ移動し、しか
る後固定側板21に設けられた吐出口61から吐出室6
へ圧縮流体を吐出する。
ッシュ7及び自転防止機構8を介して可動スクロール3
の公転運動とされ、この可動スクロール3の公転運動に
より固定スクロール2との間に形成される複数の圧縮室
5が順次容積を縮小させながら中心方向へ移動し、しか
る後固定側板21に設けられた吐出口61から吐出室6
へ圧縮流体を吐出する。
【0004】かかる圧縮機では、一般的には、固定及び
可動渦巻体22、32の内外壁は、いずれもインボリュ
ート曲線で形成されている。ここで、インボリュート曲
線は、図7に示すように、基礎円Csの半径をa、基礎
円Cs上の点Qからの接線方向の距離をr、伸開角をθ
とする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる位置Iの軌跡である。このインボリュー
ト曲線上の位置Iは、基礎円Csの中心を原点(0,
0)、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角θ=π/2の
方向をy軸とする直交座標(x,y)では、 x=a・θ・cos(θ−π/2)+a・cosθ y=a・θ・sin(θ−π/2)+a・sinθ でも表される。
可動渦巻体22、32の内外壁は、いずれもインボリュ
ート曲線で形成されている。ここで、インボリュート曲
線は、図7に示すように、基礎円Csの半径をa、基礎
円Cs上の点Qからの接線方向の距離をr、伸開角をθ
とする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる位置Iの軌跡である。このインボリュー
ト曲線上の位置Iは、基礎円Csの中心を原点(0,
0)、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角θ=π/2の
方向をy軸とする直交座標(x,y)では、 x=a・θ・cos(θ−π/2)+a・cosθ y=a・θ・sin(θ−π/2)+a・sinθ でも表される。
【0005】また、特開昭64−8381号公報、日本
冷凍協会学術講演会講演論文集(平成3年11月14〜
15日)には、固定及び可動渦巻体22、32の内外壁
をいずれもアルキメデス曲線で形成した圧縮機が開示さ
れている。ここで、アルキメデス曲線は、図8に示すよ
うに、正の定数をa、原点(0,0)からの距離をr、
伸開角をθとする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる位置Aの軌跡である。このアルキメデス
曲線上の位置Aは、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角
θ=π/2の方向をy軸とする直交座標(x,y)で
は、 x=a・θ・cosθ y=a・θ・sinθ でも表される。また、前記図7に示すインボリュート曲
線上の位置Iを角度α=π/2だけ伸開方向に移行させ
た位置Bは、 x=a・θ・cosθ+a・cosθ y=a・θ・sinθ+a・sinθ で表され、この位置Bの軌跡によってもアルキメデス曲
線が表される。
冷凍協会学術講演会講演論文集(平成3年11月14〜
15日)には、固定及び可動渦巻体22、32の内外壁
をいずれもアルキメデス曲線で形成した圧縮機が開示さ
れている。ここで、アルキメデス曲線は、図8に示すよ
うに、正の定数をa、原点(0,0)からの距離をr、
伸開角をθとする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる位置Aの軌跡である。このアルキメデス
曲線上の位置Aは、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角
θ=π/2の方向をy軸とする直交座標(x,y)で
は、 x=a・θ・cosθ y=a・θ・sinθ でも表される。また、前記図7に示すインボリュート曲
線上の位置Iを角度α=π/2だけ伸開方向に移行させ
た位置Bは、 x=a・θ・cosθ+a・cosθ y=a・θ・sinθ+a・sinθ で表され、この位置Bの軌跡によってもアルキメデス曲
線が表される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インボリュー
ト曲線を採用した圧縮機では、インボリュート曲線の性
質から、両渦巻体の内外壁が中心部である原点(0,
0)に近づくにつれて原点(0,0)との距離を急速に
減少させるため、中心部分で十分な巻き角を確保するこ
とができないことが明らかとなった。
ト曲線を採用した圧縮機では、インボリュート曲線の性
質から、両渦巻体の内外壁が中心部である原点(0,
0)に近づくにつれて原点(0,0)との距離を急速に
減少させるため、中心部分で十分な巻き角を確保するこ
とができないことが明らかとなった。
【0007】このため、インボリュート曲線を採用した
圧縮機では、トルク変動(N−M)が未だ大きく、動力
損失及び振動の低減限界を有していた。かかる大きなト
ルク変動を抑制するため、吸入段階から吐出直前までの
工程を長時間確保すべく、最終伸開角までの巻き角を増
加させることも考えられるが、これでは、圧縮機の外径
を大きくしなければならず、又は圧縮機の外径を大きく
しないまでも、固定及び可動渦巻体の内外壁の肉厚を全
体として薄くしなければならず、圧縮機の小型化が阻害
されるとともに耐久性が危惧される。
圧縮機では、トルク変動(N−M)が未だ大きく、動力
損失及び振動の低減限界を有していた。かかる大きなト
ルク変動を抑制するため、吸入段階から吐出直前までの
工程を長時間確保すべく、最終伸開角までの巻き角を増
加させることも考えられるが、これでは、圧縮機の外径
を大きくしなければならず、又は圧縮機の外径を大きく
しないまでも、固定及び可動渦巻体の内外壁の肉厚を全
体として薄くしなければならず、圧縮機の小型化が阻害
されるとともに耐久性が危惧される。
【0008】一方、アルキメデス曲線を採用した圧縮機
では、固定渦巻体と可動渦巻体との全ての接触力のベク
トルが同一直線上に整列せず、各接触点に作用する圧縮
時及び公転時の反力である接触力は、特に圧力の高くな
る中心部において、両渦巻体を自転させる力となり自転
モーメントが発生してしまうことが明らかとなった。こ
のため、アルキメデス曲線を採用した圧縮機では、かか
る自転モーメントにより、両渦巻体の変形可能性が助長
されるため、安定性及び信頼性に悪影響を及ぼすおそれ
がある。
では、固定渦巻体と可動渦巻体との全ての接触力のベク
トルが同一直線上に整列せず、各接触点に作用する圧縮
時及び公転時の反力である接触力は、特に圧力の高くな
る中心部において、両渦巻体を自転させる力となり自転
モーメントが発生してしまうことが明らかとなった。こ
のため、アルキメデス曲線を採用した圧縮機では、かか
る自転モーメントにより、両渦巻体の変形可能性が助長
されるため、安定性及び信頼性に悪影響を及ぼすおそれ
がある。
【0009】本発明は、圧縮機の小型化及び耐久性を損
なうことなく、トルク変動と両渦巻体の変形可能性とを
可及的に小さくすることを解決すべき課題とする。
なうことなく、トルク変動と両渦巻体の変形可能性とを
可及的に小さくすることを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、固定及び可動スクロールの内外壁を新規
な曲線で構成することにより、上記課題を解決できるこ
とを発見し、本発明を完成するに至った。すなわち、 (1)本発明の圧縮機は、上記課題を解決するため、固
定スクロールと、該固定スクロールに対向して自転不能
かつ公転可能に支持された可動スクロールとの間に圧縮
室を形成し、該圧縮室が該可動スクロールの公転に基づ
いて容積減少するスクロール型圧縮機において、前記固
定及び可動スクロールの内外壁は、基礎円の半径をa、
該基礎円上の点からの接線方向の距離をr、伸開角をθ
とする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる第1位置を 0<α<π/2 の範囲の角度αだけ伸開方向に移行させた第2位置の軌
跡で形成されているという新規な手段を採用している。
を重ねた結果、固定及び可動スクロールの内外壁を新規
な曲線で構成することにより、上記課題を解決できるこ
とを発見し、本発明を完成するに至った。すなわち、 (1)本発明の圧縮機は、上記課題を解決するため、固
定スクロールと、該固定スクロールに対向して自転不能
かつ公転可能に支持された可動スクロールとの間に圧縮
室を形成し、該圧縮室が該可動スクロールの公転に基づ
いて容積減少するスクロール型圧縮機において、前記固
定及び可動スクロールの内外壁は、基礎円の半径をa、
該基礎円上の点からの接線方向の距離をr、伸開角をθ
とする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる第1位置を 0<α<π/2 の範囲の角度αだけ伸開方向に移行させた第2位置の軌
跡で形成されているという新規な手段を採用している。
【0011】(2)本発明の圧縮機では、角度αは、 π/5<α<2π/5 の範囲であることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明の圧縮機における固定及び可動スクロー
ルの内外壁を形成する第2位置は、基礎円の中心を原点
(0,0)、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角θ=π
/2の方向をy軸とする直交座標(x,y)では、 x=a・θ・cos(θ−π/2+α)+a・cosθ y=a・θ・sin(θ−π/2+α)+a・sinθ でも表される。したがって、この圧縮機では、内外壁が
インボリュート曲線とアルキメデス曲線との中間的な曲
線により形成されている。
ルの内外壁を形成する第2位置は、基礎円の中心を原点
(0,0)、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角θ=π
/2の方向をy軸とする直交座標(x,y)では、 x=a・θ・cos(θ−π/2+α)+a・cosθ y=a・θ・sin(θ−π/2+α)+a・sinθ でも表される。したがって、この圧縮機では、内外壁が
インボリュート曲線とアルキメデス曲線との中間的な曲
線により形成されている。
【0013】このため、この圧縮機では、アルキメデス
曲線に近似する曲線で内外壁を形成していることから、
インボリュート曲線でのみ内外壁を形成した場合と比較
して、内外壁が中心部である原点に近づくにつれて原点
との距離を減少させる割合が小さく、中心部分でも十分
な巻き角を確保することができる。よって、この圧縮機
では、最終伸開角までの巻き角を増加させる必要がな
く、かつ内外壁の肉厚を全体として薄くする必要もない
まま、トルク変動を小さくすることができる。
曲線に近似する曲線で内外壁を形成していることから、
インボリュート曲線でのみ内外壁を形成した場合と比較
して、内外壁が中心部である原点に近づくにつれて原点
との距離を減少させる割合が小さく、中心部分でも十分
な巻き角を確保することができる。よって、この圧縮機
では、最終伸開角までの巻き角を増加させる必要がな
く、かつ内外壁の肉厚を全体として薄くする必要もない
まま、トルク変動を小さくすることができる。
【0014】また、この圧縮機では、インボリュート曲
線に近似する曲線で内外壁を形成していることから、ア
ルキメデス曲線でのみ内外壁を形成した場合と比較し
て、両渦巻体の全ての接触点がほぼ整列し、圧力の高く
なる中心部においても、接触力はほぼ同一直線上となる
ため、自転モーメントが発生しにくい。よって、この圧
縮機では、両渦巻体の変形可能性が助長されにくく、安
定性及び信頼性が得られる。
線に近似する曲線で内外壁を形成していることから、ア
ルキメデス曲線でのみ内外壁を形成した場合と比較し
て、両渦巻体の全ての接触点がほぼ整列し、圧力の高く
なる中心部においても、接触力はほぼ同一直線上となる
ため、自転モーメントが発生しにくい。よって、この圧
縮機では、両渦巻体の変形可能性が助長されにくく、安
定性及び信頼性が得られる。
【0015】角度αがπ/5<α<π/2の範囲であれ
ば、インボリュート曲線とアルキメデス曲線との中間的
な曲線のうち、好適な曲線により内外壁を形成すること
ができる。
ば、インボリュート曲線とアルキメデス曲線との中間的
な曲線のうち、好適な曲線により内外壁を形成すること
ができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面を参
照しつつ説明する。この圧縮機は、前記図6における固
定スクロール2の固定渦巻体22及び可動スクロール3
の可動渦巻体32の形状を除いて前記のものと同一であ
るため、以下、同一の構成及び作用については詳述を省
略する。
照しつつ説明する。この圧縮機は、前記図6における固
定スクロール2の固定渦巻体22及び可動スクロール3
の可動渦巻体32の形状を除いて前記のものと同一であ
るため、以下、同一の構成及び作用については詳述を省
略する。
【0017】まず、固定渦巻体22の外壁22aと内壁
22bとについて説明する。すなわち、図1に示すよう
に、基礎円Csの半径をa、基礎円Cs上の点Qからの
接線方向の距離をr、伸開角をθとする極座標(r,
θ)においては、インボリュート曲線L0 は、 r=a・θ であらわされる。このインボリュート曲線L0 上の第1
位置Iを角度α=π/4だけ伸開方向に移行させ、第2
位置Pを求める。
22bとについて説明する。すなわち、図1に示すよう
に、基礎円Csの半径をa、基礎円Cs上の点Qからの
接線方向の距離をr、伸開角をθとする極座標(r,
θ)においては、インボリュート曲線L0 は、 r=a・θ であらわされる。このインボリュート曲線L0 上の第1
位置Iを角度α=π/4だけ伸開方向に移行させ、第2
位置Pを求める。
【0018】この第2位置Pは、基礎円Csの中心を原
点O(0,0)、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角θ
=π/2の方向をy軸とする直交座標(x,y)では、 x=a・θ・cos(θ−π/2+α)+a・cosθ y=a・θ・sin(θ−π/2+α)+a・sinθ でも表される。この第2位置Pの軌跡L1 が外壁22a
を形成する。
点O(0,0)、伸開角θ=0の方向をx軸、伸開角θ
=π/2の方向をy軸とする直交座標(x,y)では、 x=a・θ・cos(θ−π/2+α)+a・cosθ y=a・θ・sin(θ−π/2+α)+a・sinθ でも表される。この第2位置Pの軌跡L1 が外壁22a
を形成する。
【0019】そして、図2に示すように(図2にはイン
ボリュート曲線を図示していない。)、軌跡L1 上の
点、例えば点P1 において法線l2 を立て、法線l2 上
の公転半径R分外方に離れた位置に点P2 をとる。曲線
L1 上の他の点も同様にし、曲線L2 を求める。なお、
始点P0 には点C0 が対応する。次いで、曲線L2 上の
点、例えば点P2 を原点Oと対称位置に反転させ、点P
3 をとる。曲線L2 上の他の点も同様にし、曲線L3 を
求める。この曲線L3 が内壁22bを形成する。なお、
点C0 には点D0 が対応する。この後、始点P0と点D
0 とを滑らかな曲線で接続する。
ボリュート曲線を図示していない。)、軌跡L1 上の
点、例えば点P1 において法線l2 を立て、法線l2 上
の公転半径R分外方に離れた位置に点P2 をとる。曲線
L1 上の他の点も同様にし、曲線L2 を求める。なお、
始点P0 には点C0 が対応する。次いで、曲線L2 上の
点、例えば点P2 を原点Oと対称位置に反転させ、点P
3 をとる。曲線L2 上の他の点も同様にし、曲線L3 を
求める。この曲線L3 が内壁22bを形成する。なお、
点C0 には点D0 が対応する。この後、始点P0と点D
0 とを滑らかな曲線で接続する。
【0020】可動渦巻体32の内外壁も同様にして形成
する。こうして、図3(A)に示すように、内外壁22
a、22b等がインボリュート曲線L0 とアルキメデス
曲線(図示せず)との中間的な曲線により形成された固
定及び可動渦巻体22、32が得られる。かかる固定及
び可動渦巻体22、32により圧縮機を得る。 (評価)同一基礎円半径a、公転半径R、巻き角、開始
角の下、角度αを0以上、π/2以下の範囲で変動さ
せ、固定及び可動渦巻体22、32を得る。かかる固定
及び可動渦巻体22、32により比較例の圧縮機を得
る。
する。こうして、図3(A)に示すように、内外壁22
a、22b等がインボリュート曲線L0 とアルキメデス
曲線(図示せず)との中間的な曲線により形成された固
定及び可動渦巻体22、32が得られる。かかる固定及
び可動渦巻体22、32により圧縮機を得る。 (評価)同一基礎円半径a、公転半径R、巻き角、開始
角の下、角度αを0以上、π/2以下の範囲で変動さ
せ、固定及び可動渦巻体22、32を得る。かかる固定
及び可動渦巻体22、32により比較例の圧縮機を得
る。
【0021】ここで、角度α=0では固定及び可動渦巻
体22、32の内外壁22a、22b等がインボリュー
ト曲線となり、角度α=π/2では固定及び可動渦巻体
22、32の内外壁22a、22b等がアルキメデス曲
線となる。角度αと巻き角増加割合(×100%)との
関係を図4に示す。図4より、角度α=0として、内外
壁22a、22b等がインボリュート曲線となる圧縮機
では、アルキメデス曲線を採用した圧縮機と比較して、
内外壁22a、22b等が中心部分で十分な巻き角を確
保することができないことがわかる。これに対し、角度
α=π/2として、内外壁22a、22b等がアルキメ
デス曲線となる圧縮機では、インボリュート曲線を採用
した圧縮機と比較して、両渦巻体22、32が中心部分
で十分な巻き角を確保できることがわかる。
体22、32の内外壁22a、22b等がインボリュー
ト曲線となり、角度α=π/2では固定及び可動渦巻体
22、32の内外壁22a、22b等がアルキメデス曲
線となる。角度αと巻き角増加割合(×100%)との
関係を図4に示す。図4より、角度α=0として、内外
壁22a、22b等がインボリュート曲線となる圧縮機
では、アルキメデス曲線を採用した圧縮機と比較して、
内外壁22a、22b等が中心部分で十分な巻き角を確
保することができないことがわかる。これに対し、角度
α=π/2として、内外壁22a、22b等がアルキメ
デス曲線となる圧縮機では、インボリュート曲線を採用
した圧縮機と比較して、両渦巻体22、32が中心部分
で十分な巻き角を確保できることがわかる。
【0022】また、角度αと自転モーメント(%)との
関係を図5に示す。図5より、角度α=π/2として、
内外壁22a、22b等がアルキメデス曲線となる圧縮
機では自転モーメントが発生するのに対し、角度α=0
として、内外壁22a、22b等がインボリュート曲線
となる圧縮機では自転モーメントが発生しないことがわ
かる。
関係を図5に示す。図5より、角度α=π/2として、
内外壁22a、22b等がアルキメデス曲線となる圧縮
機では自転モーメントが発生するのに対し、角度α=0
として、内外壁22a、22b等がインボリュート曲線
となる圧縮機では自転モーメントが発生しないことがわ
かる。
【0023】なお、角度α=π/4とした実施例の圧縮
機では、図3(A)に示すように、両渦巻体22、32
の全ての接触力のベクトルS1 〜S6 が同一直線上に完
全には整列せず、両渦巻体22、32を自転させるモー
メント力となる。このため、図3(B)に示すように、
特に圧力の高くなる中心部の接触点における接触力
S 3 、S4 ほど僅かにこの傾向が大きい。したがって、
実施例の圧縮機では、僅かには自転モーメントが発生し
てしまうことがわかる。
機では、図3(A)に示すように、両渦巻体22、32
の全ての接触力のベクトルS1 〜S6 が同一直線上に完
全には整列せず、両渦巻体22、32を自転させるモー
メント力となる。このため、図3(B)に示すように、
特に圧力の高くなる中心部の接触点における接触力
S 3 、S4 ほど僅かにこの傾向が大きい。したがって、
実施例の圧縮機では、僅かには自転モーメントが発生し
てしまうことがわかる。
【0024】したがって、0<α<π/2の範囲で角度
αを設定すれば、両渦巻体22、32がインボリュート
曲線とアルキメデス曲線との中間的な曲線により形成さ
れるため、中心部分でも十分な巻き角を確保することが
できるとともに、自転モーメントが発生しにくいことが
わかる。よって、この範囲の圧縮機では、最終伸開角ま
での巻き角を増加させる必要がなく、かつ内外壁22
a、22b等の肉厚を全体として薄くする必要もないま
ま、トルク変動を小さくすることができるとともに、両
渦巻体22、32の変形可能性が助長されにくく、安定
性及び信頼性が得られる。このため、この範囲の圧縮機
では、小型化及び耐久性を損なうことなく、トルク変動
と両渦巻体22、32の変形可能性とを可及的に小さく
することができる。
αを設定すれば、両渦巻体22、32がインボリュート
曲線とアルキメデス曲線との中間的な曲線により形成さ
れるため、中心部分でも十分な巻き角を確保することが
できるとともに、自転モーメントが発生しにくいことが
わかる。よって、この範囲の圧縮機では、最終伸開角ま
での巻き角を増加させる必要がなく、かつ内外壁22
a、22b等の肉厚を全体として薄くする必要もないま
ま、トルク変動を小さくすることができるとともに、両
渦巻体22、32の変形可能性が助長されにくく、安定
性及び信頼性が得られる。このため、この範囲の圧縮機
では、小型化及び耐久性を損なうことなく、トルク変動
と両渦巻体22、32の変形可能性とを可及的に小さく
することができる。
【0025】また、角度αがπ/5<α<2π/5の範
囲であれば、インボリュート曲線とアルキメデス曲線と
の中間的な曲線のうち、好適な曲線により内外壁22
a、22b等を形成できることがわかる。このため、こ
の範囲の圧縮機では、より本発明の効果を発揮できるこ
とがわかる。
囲であれば、インボリュート曲線とアルキメデス曲線と
の中間的な曲線のうち、好適な曲線により内外壁22
a、22b等を形成できることがわかる。このため、こ
の範囲の圧縮機では、より本発明の効果を発揮できるこ
とがわかる。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機で
は、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、圧
縮機の小型化及び耐久性を損なうことなく、トルク変動
と両渦巻体の変形可能性とを可及的に小さくすることが
できる。したがって、この圧縮機を採用すれば、動力損
失及び振動の限界をさらに低減することができるととも
に、安定性及び信頼性を確保することができる。
は、特許請求の範囲記載の構成を採用しているため、圧
縮機の小型化及び耐久性を損なうことなく、トルク変動
と両渦巻体の変形可能性とを可及的に小さくすることが
できる。したがって、この圧縮機を採用すれば、動力損
失及び振動の限界をさらに低減することができるととも
に、安定性及び信頼性を確保することができる。
【図1】実施例の圧縮機における固定渦巻体の内外壁を
示す曲線図である。
示す曲線図である。
【図2】実施例の圧縮機における固定渦巻体の内外壁を
示す曲線図である。
示す曲線図である。
【図3】実施例の圧縮機における両渦巻体を示す曲線図
である。
である。
【図4】角度と巻き角増加割合との関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図5】角度と自転モーメントとの関係を示すグラフで
ある。
ある。
【図6】一般的な圧縮機の縦断面図である。
【図7】インボリュート曲線で内外壁を形成する場合の
曲線図である。
曲線図である。
【図8】アルキメデス曲線で内外壁を形成する場合の曲
線図である。
線図である。
2…固定スクロール 3…可動スクロール 22
a…外壁 22b…内壁 5…圧縮室 Cs
…基礎円 θ…伸開角 I…第1位置 α…
角度 P…第2位置
a…外壁 22b…内壁 5…圧縮室 Cs
…基礎円 θ…伸開角 I…第1位置 α…
角度 P…第2位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 和宏 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】固定スクロールと、該固定スクロールに対
向して自転不能かつ公転可能に支持された可動スクロー
ルとの間に圧縮室を形成し、該圧縮室が該可動スクロー
ルの公転に基づいて容積減少するスクロール型圧縮機に
おいて、 前記固定及び可動スクロールの内外壁は、基礎円の半径
をa、該基礎円上の点からの接線方向の距離をr、伸開
角をθとする極座標(r,θ)で、 r=a・θ により得られる第1位置を 0<α<π/2 の範囲の角度αだけ伸開方向に移行させた第2位置の軌
跡で形成されていることを特徴とするスクロール型圧縮
機。 - 【請求項2】角度αは、 π/5<α<2π/5 の範囲であることを特徴とする請求項1記載のスクロー
ル型圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21179393A JPH0763178A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | スクロール型圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21179393A JPH0763178A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | スクロール型圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0763178A true JPH0763178A (ja) | 1995-03-07 |
Family
ID=16611705
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21179393A Pending JPH0763178A (ja) | 1993-08-26 | 1993-08-26 | スクロール型圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0763178A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1312406C (zh) * | 2004-05-12 | 2007-04-25 | 重庆大学 | 涡旋压缩机 |
| CN116292279A (zh) * | 2023-03-02 | 2023-06-23 | 浙江科技学院 | 一种直驱式涡旋机侧向接触力控制方法 |
| CN118008809A (zh) * | 2024-03-25 | 2024-05-10 | 兰州理工大学 | 一种涡旋式压缩机涡旋齿头型线修正方法 |
-
1993
- 1993-08-26 JP JP21179393A patent/JPH0763178A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1312406C (zh) * | 2004-05-12 | 2007-04-25 | 重庆大学 | 涡旋压缩机 |
| CN116292279A (zh) * | 2023-03-02 | 2023-06-23 | 浙江科技学院 | 一种直驱式涡旋机侧向接触力控制方法 |
| CN118008809A (zh) * | 2024-03-25 | 2024-05-10 | 兰州理工大学 | 一种涡旋式压缩机涡旋齿头型线修正方法 |
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