JPH0763748A - エンジンオイルの評価試験装置 - Google Patents
エンジンオイルの評価試験装置Info
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- JPH0763748A JPH0763748A JP23240093A JP23240093A JPH0763748A JP H0763748 A JPH0763748 A JP H0763748A JP 23240093 A JP23240093 A JP 23240093A JP 23240093 A JP23240093 A JP 23240093A JP H0763748 A JPH0763748 A JP H0763748A
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- Japan
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- engine
- oil
- engine oil
- test
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンの動弁系摩耗試験において、試験体
にかける負荷要素である苛酷度を再現性よく、かつ簡単
に調整することのできる動弁系摩耗試験装置を提供する
と共に、この装置を利用してエンジンオイルの泡立性、
低温スラッジ、錆についての動的評価試験を併せて実施
できる装置の提供。 【構成】 エンジン動弁系、エンジン動弁系を強制駆動
するためのモーター、前記動弁系に前記モーターの回転
を伝えるための伝動部材よりなる動弁系摩耗試験装置に
おいて、前記伝動部材の振動数を制御するための手段、
潤滑系統内のエンジンオイルを循環するための循環手
段、潤滑系統内のエンジンオイルに一定量の空気または
水を導入する手段およびオイルパンから一定量のエンジ
ンオイルを取り出す手段を設けたことを特徴とするエン
ジンオイルの評価試験装置。
にかける負荷要素である苛酷度を再現性よく、かつ簡単
に調整することのできる動弁系摩耗試験装置を提供する
と共に、この装置を利用してエンジンオイルの泡立性、
低温スラッジ、錆についての動的評価試験を併せて実施
できる装置の提供。 【構成】 エンジン動弁系、エンジン動弁系を強制駆動
するためのモーター、前記動弁系に前記モーターの回転
を伝えるための伝動部材よりなる動弁系摩耗試験装置に
おいて、前記伝動部材の振動数を制御するための手段、
潤滑系統内のエンジンオイルを循環するための循環手
段、潤滑系統内のエンジンオイルに一定量の空気または
水を導入する手段およびオイルパンから一定量のエンジ
ンオイルを取り出す手段を設けたことを特徴とするエン
ジンオイルの評価試験装置。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、エンジンオイルの評価試験装置
に関する。
に関する。
【0002】
【従来技術】エンジンの高速・高出力化、排気ガス対
策、ガソリンの無鉛化、省燃費性能の向上、油交換距離
の延長といった各種要求に沿ったエンジンの改良や使用
条件の変化のために、近年動弁系摩耗への関心が高まり
つつある。わが国では、まず大手自動車会社数社が潤滑
油や材料評価のために独自に動弁系摩耗の自社試験方法
を確立し、その後これらを参考にして自動車技術会が台
上実機による動弁系摩耗試験方法の統一化をし、JAS
O規格を制定した。平成5年には、この規格に従ったガ
ソリンエンジン油の品質基準がJIS規格に盛り込まれ
た。また近年石油会社を中心にエンジンオイルの動弁系
摩耗防止性能に関する研究開発が進み、石油学会では動
弁系摩耗に関するレイティングシンポジウムや講習会を
実施して、各試験機関の評価基準を合わせるよう努力し
てきた。摩耗試験を台上で行なう場合、実際に燃料を使
ってファイアリング運転する方法とモーターによって駆
動する方法が考えられる。前者に比較して、後者は設
備、経費、取り扱い、繰り返し性などの点で、格段に優
れた方法である。モータリング法による動弁系摩耗試験
の実施頻度は、年々増える傾向にある。しかしこの試験
の実施回数を重ねたり試験装置の数が増えるにつれて、
評価の基準統一や習熟を越えた試験装置自体に基因する
データのバラツキが存在することが明らかになった。例
えば、モータリングエンジン試験の代表的なJASO規
格トヨタ3Aおよび旧規格トヨタ20Rエンジンで各標
準油を試験した結果がJASOより発表されたが、その
報告によると、数ケ所の試験機関で摩耗損傷の結果に大
きなバラツキが存在している。その後、国際規格対応の
ためにISO国内委員会が発表した内容も同様なもの
で、やはり再現性のバラツキが大きかった。さらに10
〜15回程度繰り返し性試験を行なうと、最初と最後の
結果にかなり差がでることも判ってきた。そこで、本発
明者等は、データのバラツキ原因について種々検討を重
ねた結果、試験体にかける負荷要素である苛酷度の再現
性が悪く、同一の負荷をかけることができないことが原
因であることをつきとめた。
策、ガソリンの無鉛化、省燃費性能の向上、油交換距離
の延長といった各種要求に沿ったエンジンの改良や使用
条件の変化のために、近年動弁系摩耗への関心が高まり
つつある。わが国では、まず大手自動車会社数社が潤滑
油や材料評価のために独自に動弁系摩耗の自社試験方法
を確立し、その後これらを参考にして自動車技術会が台
上実機による動弁系摩耗試験方法の統一化をし、JAS
O規格を制定した。平成5年には、この規格に従ったガ
ソリンエンジン油の品質基準がJIS規格に盛り込まれ
た。また近年石油会社を中心にエンジンオイルの動弁系
摩耗防止性能に関する研究開発が進み、石油学会では動
弁系摩耗に関するレイティングシンポジウムや講習会を
実施して、各試験機関の評価基準を合わせるよう努力し
てきた。摩耗試験を台上で行なう場合、実際に燃料を使
ってファイアリング運転する方法とモーターによって駆
動する方法が考えられる。前者に比較して、後者は設
備、経費、取り扱い、繰り返し性などの点で、格段に優
れた方法である。モータリング法による動弁系摩耗試験
の実施頻度は、年々増える傾向にある。しかしこの試験
の実施回数を重ねたり試験装置の数が増えるにつれて、
評価の基準統一や習熟を越えた試験装置自体に基因する
データのバラツキが存在することが明らかになった。例
えば、モータリングエンジン試験の代表的なJASO規
格トヨタ3Aおよび旧規格トヨタ20Rエンジンで各標
準油を試験した結果がJASOより発表されたが、その
報告によると、数ケ所の試験機関で摩耗損傷の結果に大
きなバラツキが存在している。その後、国際規格対応の
ためにISO国内委員会が発表した内容も同様なもの
で、やはり再現性のバラツキが大きかった。さらに10
〜15回程度繰り返し性試験を行なうと、最初と最後の
結果にかなり差がでることも判ってきた。そこで、本発
明者等は、データのバラツキ原因について種々検討を重
ねた結果、試験体にかける負荷要素である苛酷度の再現
性が悪く、同一の負荷をかけることができないことが原
因であることをつきとめた。
【0003】一方、エンジンオイルの泡立性および放気
性は、エンジンの寿命および性能に密接に関わってい
る。なぜなら、これらは、軸受のキャビテーション、油
圧低下による金属摺動面の損傷、フィルタ閉塞、油の酸
化劣化等を引起こす原因になりうる。現在これら2つの
性能共、公的規格ではスタティックに規定されている
(ASTM D892, 3427, JIS K 251
8等)のみで、実用性能とは必ずしも一致せず、精度も
よくないという問題がある。
性は、エンジンの寿命および性能に密接に関わってい
る。なぜなら、これらは、軸受のキャビテーション、油
圧低下による金属摺動面の損傷、フィルタ閉塞、油の酸
化劣化等を引起こす原因になりうる。現在これら2つの
性能共、公的規格ではスタティックに規定されている
(ASTM D892, 3427, JIS K 251
8等)のみで、実用性能とは必ずしも一致せず、精度も
よくないという問題がある。
【0004】
【目的】本発明の目的は、エンジンの動弁系摩耗試験に
おいて、試験体にかける負荷要素である苛酷度を再現性
よく、かつ簡単に調整することのできる動弁系摩耗試験
装置を提供すると共に、この装置を利用してエンジンオ
イルの泡立性、低温スラッジ、錆についての動的評価試
験を併せて実施できる装置を提供する点にある。
おいて、試験体にかける負荷要素である苛酷度を再現性
よく、かつ簡単に調整することのできる動弁系摩耗試験
装置を提供すると共に、この装置を利用してエンジンオ
イルの泡立性、低温スラッジ、錆についての動的評価試
験を併せて実施できる装置を提供する点にある。
【0005】
【構成】動弁系耐摩耗性評価を行なう際、試験装置の苛
酷度がその適性範囲から外れた場合には、その範囲に入
るよう調整せねばならない。また、エンジンオイルの泡
立性、低温スラッジ、錆についての適切な評価試験方法
を確立する必要がある。本発明者等は、試験装置にセッ
トすべき苛酷度が一定の範囲内で再現性のあるものとす
るため、苛酷度のバラツキが何に起因しているのかにつ
いて種々検討した結果、比較的剛性の低いエンジンの場
合、強制的な加振ねじれ振動によって、動弁系のおどり
や異常振動を起こし動弁系の摩耗や損傷に大きな影響を
与えることを解明し、その振動や自励・減衰効果に関与
する、部品の適当な条件を強制的に変化させることによ
り、苛酷度を再現性よく、所定の範囲内に自由に調整で
きることを発見し、新しい動弁系摩耗試験装置を開発す
るとともに、この装置を利用してエンジンオイルの泡立
性、低温スラッジ、錆についての動的評価試験を併せて
実施できる装置を開発した。すなわち、本発明は、エン
ジン動弁系、エンジン動弁系を強制駆動するためのモー
ター、前記動弁系に前記モーターの回転を伝えるための
伝動部材よりなる動弁系摩耗試験装置において、前記伝
動部材の振動数を制御するための手段、オイルパン内の
エンジンオイルを循環するための循環手段、エンジンオ
イル系統に一定量の空気または水を導入する手段および
オイルパンから一定量のエンジンオイルを取り出す手段
を設けたことを特徴とするエンジンオイルの評価試験装
置に関する。前記伝動部材は、ベルトやチェーンやロー
プであり、プーリーやスプロケットや溝車を介してモー
ターの回転をエンジンの動弁系に伝達する。なお、伝動
部材としては弾性のある材料の方が、振動数を制御する
上では好ましい。ベルトとしては、Vベルトや歯付きベ
ルトやリブドベルトなどが利用できる。振動数の制御
は、具体的には、ベルト(チェーン)の張力(張り具
合)、ベルト(チェーン)の太さ、ベルト(チェーン)
の材質、ベルト(チェーン)の長さなどによって調節す
ることができる。同一の伝動部材により振動数を変化さ
せる具体的方法としては、図1において、動弁系の位置
とモーターの位置を相対的にずらせることにより、ベル
トのスパンと張力を変化させることができる。より具体
的に言えば、モーターの高さを微調整することにより、
ベルトの張力とスパンを変え、苛酷度を調整することが
できる。
酷度がその適性範囲から外れた場合には、その範囲に入
るよう調整せねばならない。また、エンジンオイルの泡
立性、低温スラッジ、錆についての適切な評価試験方法
を確立する必要がある。本発明者等は、試験装置にセッ
トすべき苛酷度が一定の範囲内で再現性のあるものとす
るため、苛酷度のバラツキが何に起因しているのかにつ
いて種々検討した結果、比較的剛性の低いエンジンの場
合、強制的な加振ねじれ振動によって、動弁系のおどり
や異常振動を起こし動弁系の摩耗や損傷に大きな影響を
与えることを解明し、その振動や自励・減衰効果に関与
する、部品の適当な条件を強制的に変化させることによ
り、苛酷度を再現性よく、所定の範囲内に自由に調整で
きることを発見し、新しい動弁系摩耗試験装置を開発す
るとともに、この装置を利用してエンジンオイルの泡立
性、低温スラッジ、錆についての動的評価試験を併せて
実施できる装置を開発した。すなわち、本発明は、エン
ジン動弁系、エンジン動弁系を強制駆動するためのモー
ター、前記動弁系に前記モーターの回転を伝えるための
伝動部材よりなる動弁系摩耗試験装置において、前記伝
動部材の振動数を制御するための手段、オイルパン内の
エンジンオイルを循環するための循環手段、エンジンオ
イル系統に一定量の空気または水を導入する手段および
オイルパンから一定量のエンジンオイルを取り出す手段
を設けたことを特徴とするエンジンオイルの評価試験装
置に関する。前記伝動部材は、ベルトやチェーンやロー
プであり、プーリーやスプロケットや溝車を介してモー
ターの回転をエンジンの動弁系に伝達する。なお、伝動
部材としては弾性のある材料の方が、振動数を制御する
上では好ましい。ベルトとしては、Vベルトや歯付きベ
ルトやリブドベルトなどが利用できる。振動数の制御
は、具体的には、ベルト(チェーン)の張力(張り具
合)、ベルト(チェーン)の太さ、ベルト(チェーン)
の材質、ベルト(チェーン)の長さなどによって調節す
ることができる。同一の伝動部材により振動数を変化さ
せる具体的方法としては、図1において、動弁系の位置
とモーターの位置を相対的にずらせることにより、ベル
トのスパンと張力を変化させることができる。より具体
的に言えば、モーターの高さを微調整することにより、
ベルトの張力とスパンを変え、苛酷度を調整することが
できる。
【0006】前記オイルパン内のエンジンオイルを循環
するための循環手段、エンジンオイル系統に一定量の空
気を導入する手段およびオイルパンから一定量のエンジ
ンオイルを取り出す手段のうち、循環手段は、エンジン
オイルの温度を一定にするための一つの要件であるが、
これ以外の要件はエンジンオイルの泡立性の試験を行う
ためのものである。本発明におけるエンジンオイルの泡
立性の試験は、試験装置におけるエンジンオイルの循環
系を巧に利用することにより、エンジンオイル系統に一
定量の空気を混入させ、特定の苛酷度において、混入空
気がオイルパン内のエンジンオイル内で均一に分散した
であろう頃合を見計ってオイルパンから一定量のエンジ
ンオイルを取り出し、これをたとえばメスシリンダーに
とり、泡部分が時間の経過とともにどのように変化する
かを測定することにより、エンジンオイルの泡立性、放
気性を精度よく測定するものである。
するための循環手段、エンジンオイル系統に一定量の空
気を導入する手段およびオイルパンから一定量のエンジ
ンオイルを取り出す手段のうち、循環手段は、エンジン
オイルの温度を一定にするための一つの要件であるが、
これ以外の要件はエンジンオイルの泡立性の試験を行う
ためのものである。本発明におけるエンジンオイルの泡
立性の試験は、試験装置におけるエンジンオイルの循環
系を巧に利用することにより、エンジンオイル系統に一
定量の空気を混入させ、特定の苛酷度において、混入空
気がオイルパン内のエンジンオイル内で均一に分散した
であろう頃合を見計ってオイルパンから一定量のエンジ
ンオイルを取り出し、これをたとえばメスシリンダーに
とり、泡部分が時間の経過とともにどのように変化する
かを測定することにより、エンジンオイルの泡立性、放
気性を精度よく測定するものである。
【0007】前記一定量の空気を導入する手段は即一定
量の水を導入する手段として使用することができる。こ
こから、一定量の水を導入することにより、ガソリンエ
ンジン車が市街地の低速あるいは発進・停止繰り返し走
行、寒冷地または冬期の各種中・低速走行において、そ
のエンジンオイルがどのような特性を示すかについて評
価するものである。試験は、特定の苛酷度を設定して動
弁系の駆動を行い、水を導入した後、その条件下におけ
るエンジンオイルの低温スラッジおよび錆発生の程度を
測定するものである。低温スラッジの評価は、特定時間
運転後、エンジンオイルを抜き取り、試験エンジンを分
解し、表10に示す「エマルジョン・マヨネーズスラッ
ジ判定基準」に従って評価を行う。 評価対象部品名 (1)ロッカーカバー (2)ロッカーチャンバ (3)フィラキャップ (4)ロッカーシャフトアッセンブリ (5)タイミングケース なお、ロッカーカバーはウォータージャケットを付けた
ものに改造し、強制冷却用ロッカーカバーとして使用し
た。
量の水を導入する手段として使用することができる。こ
こから、一定量の水を導入することにより、ガソリンエ
ンジン車が市街地の低速あるいは発進・停止繰り返し走
行、寒冷地または冬期の各種中・低速走行において、そ
のエンジンオイルがどのような特性を示すかについて評
価するものである。試験は、特定の苛酷度を設定して動
弁系の駆動を行い、水を導入した後、その条件下におけ
るエンジンオイルの低温スラッジおよび錆発生の程度を
測定するものである。低温スラッジの評価は、特定時間
運転後、エンジンオイルを抜き取り、試験エンジンを分
解し、表10に示す「エマルジョン・マヨネーズスラッ
ジ判定基準」に従って評価を行う。 評価対象部品名 (1)ロッカーカバー (2)ロッカーチャンバ (3)フィラキャップ (4)ロッカーシャフトアッセンブリ (5)タイミングケース なお、ロッカーカバーはウォータージャケットを付けた
ものに改造し、強制冷却用ロッカーカバーとして使用し
た。
【0008】また、錆試験は、低温スラッジ試験と同様
の方法で試験装置の駆動を行い、運転停止後、試験エン
ジンを分解し、表11に示す「錆及び腐食判定基準」に
従って評価を行う。 評価対象部品名 (1)ロッカーカバー (2)ロッカーシャフト (3)ロッカーアーム (4)バルブスプリングリテーナ (5)ベルトテンショナ
の方法で試験装置の駆動を行い、運転停止後、試験エン
ジンを分解し、表11に示す「錆及び腐食判定基準」に
従って評価を行う。 評価対象部品名 (1)ロッカーカバー (2)ロッカーシャフト (3)ロッカーアーム (4)バルブスプリングリテーナ (5)ベルトテンショナ
【0009】ベルトの振動については、すでにつぎの関
係式があることが知られている(姫路工業大学、研究報
告 NO.21,1968年10月,菅原一夫、関口久美:
Vベルトの振動)。それによれば、
係式があることが知られている(姫路工業大学、研究報
告 NO.21,1968年10月,菅原一夫、関口久美:
Vベルトの振動)。それによれば、
【数1】
【数2】 たゞし、f :ベルトの自由振動数 c/sec p :ベルト張力 kgf ρA:ベルト密度 kgsec2/cm2 l :スパン長さ cm q :曲げ剛性係数cm2/sec v :ベルト速度 cm/sec n :自然数 したがって、ベルト張力を大きくすることにより、自由
振動数は大きくなる。またベルトが駆動される時には、
その速度が大きくなるに従って、自由振動数は小さくな
る性質を持つ。エンジン動弁系およびベルト系の固有振
動数とベルトの自由振動数の関係について、それぞれの
性質よりモデル図を表わすと、図2のようになる。図2
に示すとおり、試験装置がある回転数で駆動される時、
エンジン系およびベルト系振動数またはその整数倍とベ
ルトの自由振動数が近ずき重なるところで、振動が激し
くなりついに共振を起こす。一般にこの時危険なほど大
きな振幅になり、機械要素の損傷や過度の疲労そして好
まぬ騒音を生じさせる。すなわち、この時の条件式は、
振動数は大きくなる。またベルトが駆動される時には、
その速度が大きくなるに従って、自由振動数は小さくな
る性質を持つ。エンジン動弁系およびベルト系の固有振
動数とベルトの自由振動数の関係について、それぞれの
性質よりモデル図を表わすと、図2のようになる。図2
に示すとおり、試験装置がある回転数で駆動される時、
エンジン系およびベルト系振動数またはその整数倍とベ
ルトの自由振動数が近ずき重なるところで、振動が激し
くなりついに共振を起こす。一般にこの時危険なほど大
きな振幅になり、機械要素の損傷や過度の疲労そして好
まぬ騒音を生じさせる。すなわち、この時の条件式は、
【数3】 で表わされる。 たゞし、fv:動弁系の固有振動数 m:自然数 このときが動弁系に与えられる苛酷度は最大となり、動
弁系の表面損傷であるスカッフィングなどが最も急速に
発生する条件である。
弁系の表面損傷であるスカッフィングなどが最も急速に
発生する条件である。
【0010】そこで、本発明においては、伝動部材たと
えばベルトやチェーンやロープの振動数を動弁系の固有
振動数に一致させたり、近づけたりすることにより、時
には両者を共振させ、あるいはそれに近い状態をつくり
出すことにより、任意に試験に必要な苛酷度を試験体に
適用できるようにしたものである。とくに、本発明の1
態様においては、ベルトがかけ渡されているプーリー間
の距離を調節することにより、ベルトの張力pを変化さ
せ、ベルトの自由振動数fをコントロールすることによ
り、Vベルトの振動数と動弁系の固有振動数を時には共
振させる条件を、あるいはやゝ共振させる条件を自由に
作り出すものである。ベルトの振動数を、ベルトのたわ
み量として表示し、苛酷度をロッカパッドスカッフィン
グDRとして表示すると、たわみ量と苛酷度の関係は図
3のようになる。図3の数値は、特定の条件で実験した
ときの数値であるが、図3は単に苛酷度とたわみ量の相
対的関係を示すためのものである。
えばベルトやチェーンやロープの振動数を動弁系の固有
振動数に一致させたり、近づけたりすることにより、時
には両者を共振させ、あるいはそれに近い状態をつくり
出すことにより、任意に試験に必要な苛酷度を試験体に
適用できるようにしたものである。とくに、本発明の1
態様においては、ベルトがかけ渡されているプーリー間
の距離を調節することにより、ベルトの張力pを変化さ
せ、ベルトの自由振動数fをコントロールすることによ
り、Vベルトの振動数と動弁系の固有振動数を時には共
振させる条件を、あるいはやゝ共振させる条件を自由に
作り出すものである。ベルトの振動数を、ベルトのたわ
み量として表示し、苛酷度をロッカパッドスカッフィン
グDRとして表示すると、たわみ量と苛酷度の関係は図
3のようになる。図3の数値は、特定の条件で実験した
ときの数値であるが、図3は単に苛酷度とたわみ量の相
対的関係を示すためのものである。
【0011】本発明を図面を参照して説明する。図1
は、本発明の1つの具体例を示す。エンジン1のクラン
クシャフト2に連結したプーリー3とモーター6の回転
軸に連結したプーリー5との間に3本のVベルト4を懸
け、例えばモーター6の高さ位置を変化させることによ
り両プーリー3と5の距離を変化させ、これによりVベ
ルトの張力を調節する。ベルトの張力は張力ゲージで知
ることができる。いろいろの張力における振動数を、エ
ンジンとモーターにそれぞれセットした振動計7により
測定した。前記試験装置は、エンジンのリアーサイドに
出ているクランクシャフト2にプーリー3をとりつけ、
モーター6側のプーリー5と連結したが、エンジンのフ
ロントサイド側に出たカムシャフトフランジを利用し、
これにプーリーをとりつけて、モーター側のプーリーと
連結することもできる(図5参照)。図1の試験装置に
は、エンジンオイルの温度を一定に制御することのでき
る装置8を付設した。9はポンプ、10は熱交換器であ
る。11と12は加速度計である。13はインバーター
であり、回転数を高精度に微調整する。14は制御記録
計であり、室温、油温、油圧、積算時間、回転数を表
示、記録する。なお、図1のエンジン1は、エンジン全
体を使用しているので、エンジン1のうち下方部分はオ
イルパン等がついている。しかしながら、エンジンオイ
ルをうまく温度制御すればシリンダブロックやオイルパ
ンを省略することができる。シリンダブロックやオイル
パンを省略し、全体を小型化すれば、机上型とすること
もできる(図5参照)。
は、本発明の1つの具体例を示す。エンジン1のクラン
クシャフト2に連結したプーリー3とモーター6の回転
軸に連結したプーリー5との間に3本のVベルト4を懸
け、例えばモーター6の高さ位置を変化させることによ
り両プーリー3と5の距離を変化させ、これによりVベ
ルトの張力を調節する。ベルトの張力は張力ゲージで知
ることができる。いろいろの張力における振動数を、エ
ンジンとモーターにそれぞれセットした振動計7により
測定した。前記試験装置は、エンジンのリアーサイドに
出ているクランクシャフト2にプーリー3をとりつけ、
モーター6側のプーリー5と連結したが、エンジンのフ
ロントサイド側に出たカムシャフトフランジを利用し、
これにプーリーをとりつけて、モーター側のプーリーと
連結することもできる(図5参照)。図1の試験装置に
は、エンジンオイルの温度を一定に制御することのでき
る装置8を付設した。9はポンプ、10は熱交換器であ
る。11と12は加速度計である。13はインバーター
であり、回転数を高精度に微調整する。14は制御記録
計であり、室温、油温、油圧、積算時間、回転数を表
示、記録する。なお、図1のエンジン1は、エンジン全
体を使用しているので、エンジン1のうち下方部分はオ
イルパン等がついている。しかしながら、エンジンオイ
ルをうまく温度制御すればシリンダブロックやオイルパ
ンを省略することができる。シリンダブロックやオイル
パンを省略し、全体を小型化すれば、机上型とすること
もできる(図5参照)。
【0012】エンジンオイルの特性である泡立性および
放気性の試験が同一の装置を使用して実施できるように
するため、また、任意の特定の苛酷度での泡立性をテス
トするため、本発明においては、エンジンオイル系統に
一定量の空気を導入する手段とオイルパンから一定量の
エンジンオイルを取り出す手段を設けるものである。図
1および図5の装置においても、一定量の空気を導入す
る手段は、オイルパンに付設してもよいが、できればオ
イルパンに循環しているエンジンオイルが導入される前
段階に設けることが好ましい。図1および図5において
は、循環ポンプ9から送り出されたエンジンオイルがオ
イルパン15または24に入る前の段階で空気導入用バ
ルブ27を一定時間開口することにより、エンジンオイ
ル系統に一定量の空気を導入している。導入される空気
量の測定手段に制約はないが、一つの具体例としては差
圧式流量計28を図1および図5に示すように付設すれ
ばよい。エンジンオイルは、オイルパンの入口と出口の
間に循環ポンプ9を設けて循環しているので、エンジン
オイルの取り出し個所は、どこに設けてもよいが、オイ
ルパン15または24から直接取り出すことが好まし
い。例えば図1と図5ではバルブ29を介してエンジン
オイルを取り出しているが、図5に示されているエンジ
ンオイル交換用バルブ17より取り出すこともできる
し、他の個所に取り出し口を設けてもよい。
放気性の試験が同一の装置を使用して実施できるように
するため、また、任意の特定の苛酷度での泡立性をテス
トするため、本発明においては、エンジンオイル系統に
一定量の空気を導入する手段とオイルパンから一定量の
エンジンオイルを取り出す手段を設けるものである。図
1および図5の装置においても、一定量の空気を導入す
る手段は、オイルパンに付設してもよいが、できればオ
イルパンに循環しているエンジンオイルが導入される前
段階に設けることが好ましい。図1および図5において
は、循環ポンプ9から送り出されたエンジンオイルがオ
イルパン15または24に入る前の段階で空気導入用バ
ルブ27を一定時間開口することにより、エンジンオイ
ル系統に一定量の空気を導入している。導入される空気
量の測定手段に制約はないが、一つの具体例としては差
圧式流量計28を図1および図5に示すように付設すれ
ばよい。エンジンオイルは、オイルパンの入口と出口の
間に循環ポンプ9を設けて循環しているので、エンジン
オイルの取り出し個所は、どこに設けてもよいが、オイ
ルパン15または24から直接取り出すことが好まし
い。例えば図1と図5ではバルブ29を介してエンジン
オイルを取り出しているが、図5に示されているエンジ
ンオイル交換用バルブ17より取り出すこともできる
し、他の個所に取り出し口を設けてもよい。
【0013】
実施例1 (1)使用器具(図1参照)
【表1】 (a)エンジン(JASO規格M328−91準拠) 型式 トヨタ 3A 総排気量 cm3 1452 サイクル数 4 気筒数 4 弁配置 OHCロッカーアー
ム式1−3−4−2 最大トルク kgf・m/rpm 12.0/3600 備考 エンジンからピスト
ン、コンロッド、フライホイールを外す (b)駆動装置 (i)モーター 型式 東芝3相誘導モーターまた
は同等品 出力/電圧 kw/v 3.7/200 回転数 rpm 1440 (ii)伝動ベルト 型式 細巾Vベルト、ラップドタ
イプ、三ッ星マクスターウェッジベルト 呼び番号(ベルト長さmm)3V−425(1080) 本数 3 (iii)ブッシングプーリー 型式 平板型 呼称 (大)Q1−30 (小)
HF−3 (2) エンジンオイル トヨタ自動車(株)
純正油 商品名 キャッスルクリーンスーパー10W/30(REO1と
して)および昭和シェル石油(株)試作油No.TY−
P001(REO2として)
ム式1−3−4−2 最大トルク kgf・m/rpm 12.0/3600 備考 エンジンからピスト
ン、コンロッド、フライホイールを外す (b)駆動装置 (i)モーター 型式 東芝3相誘導モーターまた
は同等品 出力/電圧 kw/v 3.7/200 回転数 rpm 1440 (ii)伝動ベルト 型式 細巾Vベルト、ラップドタ
イプ、三ッ星マクスターウェッジベルト 呼び番号(ベルト長さmm)3V−425(1080) 本数 3 (iii)ブッシングプーリー 型式 平板型 呼称 (大)Q1−30 (小)
HF−3 (2) エンジンオイル トヨタ自動車(株)
純正油 商品名 キャッスルクリーンスーパー10W/30(REO1と
して)および昭和シェル石油(株)試作油No.TY−
P001(REO2として)
【0014】(2)エンジンオイルの性状
【表2】 試 験 項 目 REO1 REO2 比重 15/4℃ 0.8729 0.8729 引火点(COC)℃ 230 232 動粘度 mm2/S @ 40℃ 62.9 71.87 @100℃ 9.90 10.59 粘度指数 142 134 流動点 ℃ −30.0 −40.0 全酸価 mgKOH/g 1.20 1.40 全塩基価(塩酸法)mg KOH/g 1.58 5.00 硫酸灰分 %wt 0.38 0.57 りん分 %wt 0.054 0.057 亜鉛分 %wt 0.062 0.061 カルシウム分 %wt 0.043 0.130 バリウム分 %wt 0.079 −
【0015】(3)苛酷度の調整目標
【表3】 評 価 項 目 REO1 REO2 ロッカーアームパッド評点(D.R.) ≦5 55±5 なお、苛酷度の調整範囲はこれに限るものではなく、た
とえばREO2の場合、本発明により40〜70の範囲
を楽にカバーすることができる。ロッカーアームパッド
評点(D.R.)は、スカッフィングが発生する可能性の
ある面(パッド)全面積のうち、何%の部分にスカッフ
ィングが発生したかを示す数値である。
とえばREO2の場合、本発明により40〜70の範囲
を楽にカバーすることができる。ロッカーアームパッド
評点(D.R.)は、スカッフィングが発生する可能性の
ある面(パッド)全面積のうち、何%の部分にスカッフ
ィングが発生したかを示す数値である。
【0016】(4)苛酷度調整結果
【表4】 (1) (2) (3) (4) REO1 REO2 REO2 REO2 ベルトのたわみ量(@10kgf)mm *1 エンジン側のVベルト 20 20 17 18 中間のVベルト 20 20 17 18 モーター側のVベルト 20 20 17 18 エンジン振動 *2 横 方 向 変位 mmp-p 0.07 0.06 0.06 0.06 加速度 g 0.23 0.28 0.18 0.19 縦 方 向 変位 mmp-p 0.12 0.11 0.21 0.16 加速度 g 0.40 0.46 0.24 0.27 前後方向 変位 mmp-p 0.07 0.07 0.05 0.12 加速度 g 0.35 0.40 0.13 0.14 動弁系摩耗損傷 ロッカーアームパッドD.R. 1.4 91.7 31.9 34.7 〃 摩耗量 mg 8.1 15.0 9.7 8.8 カムノーズ D.R. *3 0(1.4) 59.7 25.0 26.4 〃 摩耗量 μm 2.3 16.3 6.3 5.8
【表5】 (5) (6) (7) REO2 REO2 REO2 ベルトのたわみ量(@10kgf)mm *1 エンジン側のVベルト 19 19.1 19.3 中間のVベルト 19.5 19.1 19.3 モーター側のVベルト 19 19 19.3 エンジン振動 *2 横 方 向 変位 mmp-p 0.05 0.06 0.06 加速度 g 0.32 0.28 0.30 縦 方 向 変位 mmp-p 0.13 0.11 0.13 加速度 g 0.45 0.37 0.43 前後方向 変位 mmp-p 0.06 0.04 0.05 加速度 g 0.26 0.24 0.26 動弁系摩耗損傷 ロッカーアームパッドD.R. 61.1 41.7 58.3 〃 摩耗量 mg 12.9 10.4 12.3 カムノーズ D.R. *3 54.2 29.2 56.9 〃 摩耗量 μm 12.4 5.4 10.4 (注)丸括弧内の数字は、シェル評価法による評点を示
す。 *1:たわみ量の測定方法は、図4に示すようにスパン
の中央部を張力ゲージで押し、荷重が10kgfを示し
たときのベルトのへこみ巾をmm単位で表示したもので
ある。「エンジン側」とはVベルトを三本並列して使用
しているので、そのエンジン側のものである。「中間」
とは三本のVベルトの中間のものを指す。「モーター
側」とは三本のVベルトのうち、モーター側のものを指
す。 *2:エンジンのカムシャフト軸に対して水平かつ直角
方向を横方向と表示し、上下方向を縦方向と表示し、カ
ムシャフト軸方向を前後方向と表示した。変位はピーク
からピークまでの距離をmmで表示した。 *3:カムノーズD.R.はカムノーズ摩擦接触部の何%
の部分にスカッフィングが発生したかを表示する。
す。 *1:たわみ量の測定方法は、図4に示すようにスパン
の中央部を張力ゲージで押し、荷重が10kgfを示し
たときのベルトのへこみ巾をmm単位で表示したもので
ある。「エンジン側」とはVベルトを三本並列して使用
しているので、そのエンジン側のものである。「中間」
とは三本のVベルトの中間のものを指す。「モーター
側」とは三本のVベルトのうち、モーター側のものを指
す。 *2:エンジンのカムシャフト軸に対して水平かつ直角
方向を横方向と表示し、上下方向を縦方向と表示し、カ
ムシャフト軸方向を前後方向と表示した。変位はピーク
からピークまでの距離をmmで表示した。 *3:カムノーズD.R.はカムノーズ摩擦接触部の何%
の部分にスカッフィングが発生したかを表示する。
【0017】実施例2 (1)使用器具(図5参照) 実施例1の器具においては、エンジン部分は全部を使用
しているが、この実施例における器具においてはそのエ
ンジンの本来付随しているシリンダブロックおよびオイ
ルパン15を除き、本器具専用の小型オイルパン24と
置き換えた。また、モーター6からの駆動力を伝達する
ための歯付ベルト26は、エンジンのフロント側におい
てカムシャット25のフランジ部に直結したプーリー1
6に掛けた。これにより、小型化することができ、机上
型となった。
しているが、この実施例における器具においてはそのエ
ンジンの本来付随しているシリンダブロックおよびオイ
ルパン15を除き、本器具専用の小型オイルパン24と
置き換えた。また、モーター6からの駆動力を伝達する
ための歯付ベルト26は、エンジンのフロント側におい
てカムシャット25のフランジ部に直結したプーリー1
6に掛けた。これにより、小型化することができ、机上
型となった。
【表6】 (a)エンジン(JASO規格M328−91準拠) 型式 トヨタ 3A 総排気量 cm3 1452 サイクル数 4 気筒数 4 弁配置 OHCロッカーアー
ム式1−3−4−2 最大トルク kgf・m/rpm 12.0/3600 備考 エンジンからシリン
ダブロック、クランクシャフト、ピストン、コンロッ
ド、オイルパン、フライホイール等を外す (b)駆動装置 (i)モーター 型式 東芝3相誘導モーターまた
は同等品 出力/電圧 kw/v 0.75/200 回転数 rpm 1440 (ii)伝動ベルト 型式 純正品タイミングベルト
(歯付ベルト) 本数 1 (iii)プーリー 型式 歯付プーリー (2) エンジンオイル 実施例1と同一
ム式1−3−4−2 最大トルク kgf・m/rpm 12.0/3600 備考 エンジンからシリン
ダブロック、クランクシャフト、ピストン、コンロッ
ド、オイルパン、フライホイール等を外す (b)駆動装置 (i)モーター 型式 東芝3相誘導モーターまた
は同等品 出力/電圧 kw/v 0.75/200 回転数 rpm 1440 (ii)伝動ベルト 型式 純正品タイミングベルト
(歯付ベルト) 本数 1 (iii)プーリー 型式 歯付プーリー (2) エンジンオイル 実施例1と同一
【0018】(3)苛酷度の調整目標 通常、エンジンの振動は、動弁系振動とクランク系振動
の合成されたものとして取り扱っており、実施例1の使
用器具においても同様である。しかし、実施例2のよう
にエンジンから本来付設されているシリンダブロックや
クランクシャフトやオイルパン等を取りはずし、エンジ
ンの上部構造のみを取り付けているので、実施例2の使
用器具は、エンジンの動弁系振動を比較的純粋なものと
して取扱うことができる。そして、実施例2において
は、動弁系とモーターとの間に、クランク系や三本のV
ベルトを入れることなく、図5に示すようにモーターの
駆動力を1本のタイミングベルト(歯付ベルト)26で
直接動弁系(カムシャフト25)に伝えて試験するもの
である。苛酷度の調整は、図4の荷重付与をベルトテン
ショナーの回転子を押し当てる等の手段を用いてタイミ
ングベルトの張力を変化させることにより行った。表8
のベルトのたわみ量は、この押し当てる力を調整するこ
とにより決定した。
の合成されたものとして取り扱っており、実施例1の使
用器具においても同様である。しかし、実施例2のよう
にエンジンから本来付設されているシリンダブロックや
クランクシャフトやオイルパン等を取りはずし、エンジ
ンの上部構造のみを取り付けているので、実施例2の使
用器具は、エンジンの動弁系振動を比較的純粋なものと
して取扱うことができる。そして、実施例2において
は、動弁系とモーターとの間に、クランク系や三本のV
ベルトを入れることなく、図5に示すようにモーターの
駆動力を1本のタイミングベルト(歯付ベルト)26で
直接動弁系(カムシャフト25)に伝えて試験するもの
である。苛酷度の調整は、図4の荷重付与をベルトテン
ショナーの回転子を押し当てる等の手段を用いてタイミ
ングベルトの張力を変化させることにより行った。表8
のベルトのたわみ量は、この押し当てる力を調整するこ
とにより決定した。
【表7】 REO1 REO2 ロッカーアームパッド評点(D.R.) ≦5 55±5
【0019】(4)苛酷度調整結果
【表8】 (1) (2) (3) (4) REO2 REO2 REO2 REO1 ベルトのたわみ量(@10kgf)mm *1 13.2 14.9 14.0 14.0 エンジン振動 *2 横 方 向 変位 mmp-p 0.06 0.06 0.06 0.06 加速度 g 0.21 0.23 0.27 0.27 縦 方 向 変位 mmp-p 0.10 0.12 0.12 0.11 加速度 g 0.24 0.27 0.41 0.40 動弁系摩耗損傷 ロッカーアームパッドD.R. 12.5 37.5 58.3 0.0 〃 摩耗量 mg 9.0 11.2 12.4 8.3 カムノーズ D.R. *3 12.5 30.6 51.4 0.0 〃 摩耗量 μm 3.7 8.7 11.9 2.5
【0020】実施例3(エンジンオイルの泡立性試験) 1.使用装置 図5のものを使用。 2.運転条件 JASO規格M328−91の運転条件に準拠する。 3.供試エンジンオイル 供試エンジンオイル(1)はREO1、(2)はREO
2、(3)は昭和シェル石油(株)シェルTMO 5W
/30である。 4.試験方法 (1)供試エンジンオイル3.5リットルを試験装置に
注ぎ、JASO M 328−91に従い初期調整およ
びフラッシングを行ない、運転条件に従って本運転を行
なう。 (2)本運転終了直前に、27のバルブを開き200ミ
リリットル/分の割合で空気を導入し、吐出側にて19
のバルブを閉め、18のスプリングバルブにより約3バ
ール(0.3MPa)の圧力に調整された油/空気エマ
ルションを試験装置内に吐出する。 (3)10分後、6のモーターと9のポンプを停止す
る。 (4)同時に29のバルブを開閉し、供試エンジンオイ
ル約500ミリリットルをドレインさせ、30の120
0ミリリットルメスシリンダで受ける。 (5)このときの供試エンジンオイルの総容量と表面の
泡の量を時間(分)の経過と共に1分毎に20分まで読
む。 5.試験結果 試験結果は、図6、図7のグラフに示すとおりである。
図6にて時間の経過とともに供試油総容量がはげしく減
少している。供試エンジンオイル(3)は、油に含まれ
た泡の放気性が他に比べ優れていることを示している。
また図7にて、泡立ちの大きい供試エンジンオイル
(3)は、時間の経過とともに泡立ちがはげしく減少し
ており、使用油として、泡安定性に配慮されており、他
に比べ優れた性能を示している。
2、(3)は昭和シェル石油(株)シェルTMO 5W
/30である。 4.試験方法 (1)供試エンジンオイル3.5リットルを試験装置に
注ぎ、JASO M 328−91に従い初期調整およ
びフラッシングを行ない、運転条件に従って本運転を行
なう。 (2)本運転終了直前に、27のバルブを開き200ミ
リリットル/分の割合で空気を導入し、吐出側にて19
のバルブを閉め、18のスプリングバルブにより約3バ
ール(0.3MPa)の圧力に調整された油/空気エマ
ルションを試験装置内に吐出する。 (3)10分後、6のモーターと9のポンプを停止す
る。 (4)同時に29のバルブを開閉し、供試エンジンオイ
ル約500ミリリットルをドレインさせ、30の120
0ミリリットルメスシリンダで受ける。 (5)このときの供試エンジンオイルの総容量と表面の
泡の量を時間(分)の経過と共に1分毎に20分まで読
む。 5.試験結果 試験結果は、図6、図7のグラフに示すとおりである。
図6にて時間の経過とともに供試油総容量がはげしく減
少している。供試エンジンオイル(3)は、油に含まれ
た泡の放気性が他に比べ優れていることを示している。
また図7にて、泡立ちの大きい供試エンジンオイル
(3)は、時間の経過とともに泡立ちがはげしく減少し
ており、使用油として、泡安定性に配慮されており、他
に比べ優れた性能を示している。
【0021】実施例4(低温スラッジおよび錆試験) 1.使用装置 図5のものを使用。図1のものも使用可。 2.運転条件 JASO規格M328−91の運転条件にほぼ準拠し、
表9にその具体的な運転条件を示す。 3.試験方法 (1)使用する試験部品は、適切な方法で洗浄し用意す
る。 (2)用意した試験部品を使い、エンジンの組立整備を
する。 (3)バルブクリアランス調整を行う(吸気0.20m
m、排気0.30mm) (4)供試油を注入する。 (5)フラッシングを表9の条件に従って1時間行な
う。 (6)再度、温間バルブクリアランス調整を行なう。 (7)フラッシング後、供試油を抜き取り、オイルフィ
ルタを新品に交換する。 (8)供試油を3.5リットル注入し、表9の条件に従
って試験を開始する。 (9)2時間以内に、表9の回転、油温、油圧に設定す
る。 (10)2時間目に27のバルブよりイオン交換水を10
mlずつ5回1分間隔で油中に注入する。 (11)100時間にて試験を終了し、ロッカーカバーの
冷却のみ継続し、12時間後エンジン分解をする。
表9にその具体的な運転条件を示す。 3.試験方法 (1)使用する試験部品は、適切な方法で洗浄し用意す
る。 (2)用意した試験部品を使い、エンジンの組立整備を
する。 (3)バルブクリアランス調整を行う(吸気0.20m
m、排気0.30mm) (4)供試油を注入する。 (5)フラッシングを表9の条件に従って1時間行な
う。 (6)再度、温間バルブクリアランス調整を行なう。 (7)フラッシング後、供試油を抜き取り、オイルフィ
ルタを新品に交換する。 (8)供試油を3.5リットル注入し、表9の条件に従
って試験を開始する。 (9)2時間以内に、表9の回転、油温、油圧に設定す
る。 (10)2時間目に27のバルブよりイオン交換水を10
mlずつ5回1分間隔で油中に注入する。 (11)100時間にて試験を終了し、ロッカーカバーの
冷却のみ継続し、12時間後エンジン分解をする。
【表9】
【0022】4.評価 下記項目についてエンジンオイルの良否判定の評価を行
う。評価は試験後、原則として12〜14時間経過後、
すみやかに実施する。 (1)エマルジョン・マヨネーズスラッジ評価 エマルジョン又はマヨネーズ状のスラッジを、一般のオ
イル スラッジと区別して以下のごとく評価する。表1
0に従って判定し、グレードファクタに面積%を乗じそ
の総和により評点を求める。
う。評価は試験後、原則として12〜14時間経過後、
すみやかに実施する。 (1)エマルジョン・マヨネーズスラッジ評価 エマルジョン又はマヨネーズ状のスラッジを、一般のオ
イル スラッジと区別して以下のごとく評価する。表1
0に従って判定し、グレードファクタに面積%を乗じそ
の総和により評点を求める。
【表10】 *4:CRCスラッジ深さゲージにて計測し判定する。 評価対象部品 1)ロッカーカバー 2)ロッカーチャンバ 3)フィラキャップ 4)ロッカーシャフトアッセンブリ 5)タイミングケース (2)錆及び腐食の評価 表11に従って判定し、グレード ファクタに面積%を
乗じてその総和により評点を求める。
乗じてその総和により評点を求める。
【表11】 *5:評価対象部品を先ず溶剤(アセトン)中に浸し、
油分を除去後判定しその後、更に溶剤中で軽くブラッシ
ング(ガーゼ等で軽くこする)して判定する。 評価対象部品 1)ロッカーカバー 2)ロッカーシャフト 3)ロッカーアーム(アジャストスクリュを含む) 4)バルブスプリングリテーナ 5)ベルトテンショナ
油分を除去後判定しその後、更に溶剤中で軽くブラッシ
ング(ガーゼ等で軽くこする)して判定する。 評価対象部品 1)ロッカーカバー 2)ロッカーシャフト 3)ロッカーアーム(アジャストスクリュを含む) 4)バルブスプリングリテーナ 5)ベルトテンショナ
【0023】
【効果】本発明は、伝動部材の振動数を制御することに
より、苛酷度を任意の数値に再現性よく、容易に設定で
きる。したがって、本発明の装置による動弁系の摩耗試
験結果は再現性がよく、正確であり、信頼性の高いデー
タを提供できる。本発明は、一台の装置により、いろい
ろの苛酷度に対応したエンジンオイルの泡立性、低温ス
ラッジ、錆評価試験を実施することができる。
より、苛酷度を任意の数値に再現性よく、容易に設定で
きる。したがって、本発明の装置による動弁系の摩耗試
験結果は再現性がよく、正確であり、信頼性の高いデー
タを提供できる。本発明は、一台の装置により、いろい
ろの苛酷度に対応したエンジンオイルの泡立性、低温ス
ラッジ、錆評価試験を実施することができる。
【図1】本発明の動弁系摩耗試験装置の一具体例を示す
モデル図である。
モデル図である。
【図2】エンジン動弁系とベルトの振動数の重なりによ
る共振発生現象の解析モデルを示す。
る共振発生現象の解析モデルを示す。
【図3】本発明装置の1つの具体例におけるベルトのた
わみ量(荷重10kgf)(単位mm)と苛酷度の関係
を示す。
わみ量(荷重10kgf)(単位mm)と苛酷度の関係
を示す。
【図4】本発明における伝動部材のたわみ量を測定する
方法を説明するための概略図を示す。
方法を説明するための概略図を示す。
【図5】本発明の動弁系摩耗試験装置の他の具体例を示
すモデル図である。
すモデル図である。
【図6】実施例3における泡立性試験結果において時間
(分)の経過とともに変化する供試油総容量(ミリリッ
トル)の関係を示す。
(分)の経過とともに変化する供試油総容量(ミリリッ
トル)の関係を示す。
【図7】実施例3における泡立性試験結果において供試
油の泡立高さ(ミリ)と時間(分)の経過とともに変化
する供試油泡立ち(ミリリットル)の関係を示す。
油の泡立高さ(ミリ)と時間(分)の経過とともに変化
する供試油泡立ち(ミリリットル)の関係を示す。
1 エンジン(動弁系) 2 クランクシャフト 3 プーリー 4 Vベルト 5 プーリー 6 モーター 7 振動計 8 エンジンオイルの温度制御装置 9 ポンプ 10 熱交換器 11 加速度計 12 加速度計 13 インバーター 14 制御記録計 15 オイルパン 16 プーリー 17 バルブ 18 スプリングバルブ 19 バルブ 20 バルブ 21 油圧コントロールスイッチ 22 油圧計 23 フィルタ 24 ヒーター付きオイルパン 25 カムシャフト 26 タイミングベルト(歯付ベルト) 27 空気導入用バルブ 28 差圧式流量計 29 ドレイン排出用バルブ 30 メスシリンダ
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン動弁系、エンジン動弁系を強制
駆動するためのモーター、前記動弁系に前記モーターの
回転を伝えるための伝動部材よりなる動弁系摩耗試験装
置において、前記伝動部材の振動数を制御するための手
段、潤滑系統内のエンジンオイルを循環するための循環
手段、潤滑系統内のエンジンオイル系統に一定量の空気
または水を導入する手段およびオイルパンから一定量の
エンジンオイルを取り出す手段を設けたことを特徴とす
るエンジンオイルの評価試験装置。 - 【請求項2】 エンジン、エンジンオイルの温度制御手
段、エンジンのクランクシャフトまたはカムシャフトに
連結したプーリー、モーター、モーター回転軸に連結し
たプーリー、前記2つのプーリー間にかけ渡されたベル
ト、および前記ベルトの張力を変化させる手段、オイル
パン、潤滑系統内のエンジンオイルを循環するための循
環手段、潤滑系統内のエンジンオイル系統に一定量の空
気または水を導入する手段、およびオイルパンから一定
量のエンジンオイルを取り出す手段よりなることを特徴
とするエンジンオイルの評価試験装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23240093A JPH0763748A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | エンジンオイルの評価試験装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23240093A JPH0763748A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | エンジンオイルの評価試験装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0763748A true JPH0763748A (ja) | 1995-03-10 |
Family
ID=16938654
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23240093A Pending JPH0763748A (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | エンジンオイルの評価試験装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0763748A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7487683B2 (en) | 2005-03-31 | 2009-02-10 | Denso Corporation | Endurance testing apparatus |
| JP2009515150A (ja) * | 2005-11-07 | 2009-04-09 | ハイダック フィルターテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体のフィルタ特性を測定するための装置 |
| JP2012215573A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Dr Ing Hcf Porsche Ag | 潜在的な不具合状況を確定する試験台および方法 |
| CN111751238A (zh) * | 2020-06-28 | 2020-10-09 | 河南柴油机重工有限责任公司 | 一种气门磨损试验装置及方法 |
| CN113776599A (zh) * | 2021-09-26 | 2021-12-10 | 一汽解放汽车有限公司 | 一种驱动桥总成润滑油测试方法 |
| CN114814176A (zh) * | 2022-04-18 | 2022-07-29 | 中汽研汽车检验中心(天津)有限公司 | 一种用于快速评价发动机润滑油抗氧性的试验方法 |
| CN118168808A (zh) * | 2024-05-13 | 2024-06-11 | 吉林交通职业技术学院 | 一种模拟低温环境下机油对发动机磨损程度的测试装置 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP23240093A patent/JPH0763748A/ja active Pending
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