JPH0764323A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

Info

Publication number
JPH0764323A
JPH0764323A JP5209757A JP20975793A JPH0764323A JP H0764323 A JPH0764323 A JP H0764323A JP 5209757 A JP5209757 A JP 5209757A JP 20975793 A JP20975793 A JP 20975793A JP H0764323 A JPH0764323 A JP H0764323A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
polymer
molecular weight
carboxyl group
polyethylene wax
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5209757A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Nakayama
幸治 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tomoegawa Co Ltd
Original Assignee
Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tomoegawa Paper Co Ltd filed Critical Tomoegawa Paper Co Ltd
Priority to JP5209757A priority Critical patent/JPH0764323A/ja
Publication of JPH0764323A publication Critical patent/JPH0764323A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低い定着温度で定着することができ、非オフ
セット性においても実用上なんら問題を生せず、転写紙
への定着強度の優れた電子写真用トナーを提供すること
を目的とする。 【構成】 カルボキシル基を有するポリマーからなる結
着樹脂と、DSCによる吸収熱量のピークが85〜11
0℃の範囲に少なくとも1つ存在するポリエチレンワッ
クスと、相溶化剤としてエチレングリシジルメタアクリ
レートコポリマーとビニルポリマーとのグラフトポリマ
ーとを含有したことを特徴とする電子写真用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真用トナーに関
し、特に熱ロール定着を採用している複写機またはプリ
ンター用の電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式を用いた複写機およ
びプリンターは一般家庭等を含めてその普及が広まるに
ともない、複写機またはプリンターの多機能化を主な目
的として低エネルギー化(消費電力の削減)が望まれ、
印刷機と複写機との境に位置するいわゆるグレイエリア
への普及を目的として高速化が望まれている。また、機
械コストを下げることを目的として定着ロールの簡素化
するために、低ロール圧力化が望まれている。さらに、
複写機の高級化にともない両面コピー機能や原稿自動送
り装置の搭載された複写機が広く普及されてきたため、
複写機およびプリンターに使用される電子写真用トナー
には定着温度が低く、耐オフセット性が優れて、かつ両
面コピー時、原稿自動送り装置で自動送りされる時に汚
れが発生するのを防止するため転写紙への定着強度の優
れたものが要求されている。
【0003】上記の要求に対して従来では、結着樹脂の
分子量や分子量分布を改良する等の技術が提案されてい
る。具体的には、結着樹脂を低分子量化して、定着温度
を低くしようとする試みがなされていた。しかしなが
ら、低分子量化することにより融点は低下したが、同時
に粘度も低下したため定着ロールへのオフセット現象が
発生する問題が生じていた。また、結着樹脂の低分子部
分を多くすることにより定着温度を低くしようとする
と、トナー自体が脆くなり、両面コピー時および原稿自
動送り装置を使用した時等、原稿や装置に汚れが発生し
ていた。
【0004】上記オフセット現象を防ぐためには、該結
着樹脂の分子量分布の低分子量領域と高分子量領域とを
広くする方法、あるいは高分子部分を架橋させたりする
方法が採用されていた。しかしながら、これらの方法で
定着性を充分に持たせるためには、樹脂のガラス転移温
度を低くせざるを得なかった。しかしながら、ガラス転
移温度を低くすると、トナーの保存性が損なわれること
が避けられなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さらに定着性向上、オ
フセット現象の発生を防止するためには、低融点のポリ
エチレンワックスを添加する方法も提案されている。し
かしながら、ポリエチレンワックス類は結着樹脂との相
溶性が悪く、多量に添加すると定着性能は向上するが、
添加剤の分散を阻害する。そのため、ポリエチレンワッ
クスを含有するワックスは、混練物の粉砕分級時に割
れ、その割れたトナーが感光体へ付着する状態、いわゆ
るフィルミングが生じる恐れ、または保存性の低下など
に問題が生じる恐れもあった。さらにワックス類の分散
の悪いトナーは長期の現像を繰り返すと摩擦帯電量が変
化し、画像濃度が低下するなどの問題があった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、ポリエチレンワックスと、結着樹脂との相溶性を
改善することにより、低い定着温度で定着することがで
き、非オフセット性においても実用上なんら問題を発生
せず、転写紙への定着強度と画像特性とに優れた電子写
真用トナーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、カルボキシル
基を有するポリマーからなる結着樹脂と、DSCによる
吸収熱量のピークが85〜110℃の範囲に少なくとも
1つ存在するポリエチレンワックスと、相溶化剤として
エチレングリシジルメタアクリレートコポリマーとビニ
ルポリマーとのグラフトポリマーとを含有することによ
り上記目的を達成した。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明は
結着樹脂としては、カルボキシル基を有するポリマーが
使用される。しかしながら、特にスチレン系樹脂、アク
リル系樹脂、またはスチレン−アクリル系共重合樹脂等
のビニル系樹脂でカルボキシル基を有する樹脂等、また
は末端にカルボキシル基を有するポリエステル樹脂が好
ましい。また、電子写真用トナーの保存性を良好にする
ためには、ガラス転移温度が60℃以上の樹脂を使用す
ることが好ましい。
【0009】上記カルボキシル基を有するビニル系樹脂
は、下記に示す単量体と、カルボキシ基含有モノマーと
を懸濁重合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等
によって、重合させることによって得ることができる。
上記単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン、ク
ロルスチレン等のスチレン類、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸オクチル、アクリル酸アルキルエステル
等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
ブチル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸グリシジル、メタクリル酸アルキルエ
ステル等のメタクリル酸エステル類等を挙げることがで
きる。上記カルボキシル基含有モノマーとしてはアクリ
ル酸、メタクリル酸、マレイン酸等を例示できる。
【0010】ビニル系樹脂でカルボキシル基を有する樹
脂として、側鎖にカルボキシル基を含有するスチレン−
アクリル酸エステル系共重合体樹脂の一般式を下記に示
す。
【0011】
【化1】
【0012】さらに下記共重合成分を、上記単量体を重
合させて得られた樹脂100重量%に対して30重量%
以下含有させてもよい。上記共重合成分としては、例え
ばアクリロニトリル、マレイン酸、マレイン酸エステ
ル、メタクリル酸メチル、アクリル酸メチル、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、安息香酸ビニル、ビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトン、ビニルメチルエーテル、ビ
ニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビ
ニル単量体成分を例示できる。
【0013】本発明のトナーに使用される結着樹脂とし
ては、特にGPCクロマトグラムにおいて分子量103
〜104 および105 〜107 の領域にそれぞれ少なく
とも一つのピーク位置を有するようなスチレン−アクリ
ル酸エステル系共重合体樹脂が好ましい。低分子量体側
で低温定着性を良好にし、高分子量体側で定着ロールに
対する耐オフセット性を良好にすることにより、熱ロー
ルでの定着性能が向上するからである。この分子量分布
のピーク位置の分子量は、以下に示す条件下でGPCに
よって測定された値である。すなわち、温度25℃にお
いて溶媒(テトラヒドロフラン)を毎分1mlの流速で
流し、0.4gr/dlという濃度でテトラヒドロフラ
ン溶媒に溶解された試料溶液を、試料重量が8mgとな
るように、注入し測定する。試料の分子量測定にあたっ
ては、検量線法により求める。つまり、数種の単分散ポ
リスチレン標準試料により予め作成した検量線(分子量
の対数と、GPCにより得られたカウント数とを軸にと
った検量線)を用いる。なお、測定の正確性を得るため
に、テトラヒドロフラン溶媒に溶解された試料溶液は、
検量線が直線である濃度範囲になるように調製した。ま
た、測定の信頼性は上述の測定条件で行ったNBS70
6ポリスチレン標準試料(Mw=28.8×104 ,M
n=13.7×104 ,Mw/Mn=2.11)のMw
/Mnが、2.11±0.10となる事により確認し得
えた。
【0014】このような分子量分布を有するスチレン−
アクリル酸エステル系共重合体樹脂の分子量は、GPC
クロマトグラムにおいて、分子量103 〜104 および
105 〜107 の領域にそれぞれ少なくとも一つのピー
ク位置を有するように、合成の段階で調整することがで
きる。さらに別の方法として分子量が103 〜104
ピーク位置を有する低分子量重合体と、分子量が105
〜107 にピーク位置を有する高分子量重合体とを混合
して調整してもよい。混合して調整する場合、トナーの
定着性および非オフセット性に付いて着目すると、低分
子量重合体と高分子量重合体との混合比は70:30〜
95:5の割合が好ましい。低分子量重合体の割合が9
5%より多いと、高温オフセットの問題を生ずるので好
ましくない。一方、高分子量重合体の割合が30%より
多いと、熱定着ロールにおける定着において多大な熱エ
ネルギーが必要となるため好ましくない。
【0015】また、上記高分子量重合体のピーク位置が
105 に近い場合には、高分子量重合体の混合割合を3
0%に近い値とし、高分子量重合体のピーク位置が10
7 に近い場合には、高分子量重合体の混合割合を5%に
近い値として、低分子量重合体と高分子重合体の混合比
をコントロールすると、高温オフセットを防止できるの
で好ましい。
【0016】結着樹脂としては、上記カルボキシル基を
含有するスチレン−アクリル酸エステル系共重合体樹脂
の他に、末端にカルボキシル基を有するポリエステル系
樹脂が好ましい。上記樹脂を得るためにジオールを使用
する場合、ポリオキシプロピレン2,2−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキ
シプロピレン(2,0)−ポリオキシエチレン(2,
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、エチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール等のジオール成分を
使用することができる。3価以上の多価アルコールを使
用する場合、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサン
テトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトー
ル、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトー
ル、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペン
タントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−
メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−
ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロ
ールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシベンゼン等
が用いられる。また酸成分としてはフマール酸、マレイ
ン酸、フタル酸、イソフタル酸、イタコン酸、グルタコ
ン酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コ
ハク酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン酸、アルケニ
ルコハク酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、
2,57−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナ
フタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカル
ボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3
−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキ
シプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、
1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸等が挙げら
れる。
【0017】なお、本発明の電子写真用トナーの結着樹
脂としてはさきに例示した共重合体らを混合して用いて
も良いし、その他にシリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリウレタン樹脂等の樹脂を配合して用いてもよい。
【0018】さらに本発明のトナーは、DSC(示差走
査熱量計)で吸収熱量を測定した場合、吸収熱量のピー
ク位置が85〜110℃に少なくとも1つ有するポリエ
チレンワックスを含有している。吸収熱量のピーク位置
が85℃より低い温度に存在するポリエチレンワックス
は、溶融混練法で電子写真用トナーを製造する場合、粉
砕時にジェットミル等の粉砕機の衝突板に付着しやす
く、良好な粉砕性が得られなく製造上問題があるので好
ましくない。さらに、電子写真用トナーとした時の保存
性が悪いという問題も生じる。一方、吸収熱量のピーク
位置が110℃より高い温度に存在するポリエチレンワ
ックスは電子写真用トナーの融点を下げる効果がなく、
低い定着温度で定着させた場合、転写紙への充分な定着
強度を得ることができないので好ましくない。
【0019】上記ポリエチレンワックスは、チーグラー
触媒、あるいはメタセロン触媒による低圧重合法で主に
製造されるものであるが、特にこれらの製造方法によっ
て得られたポリエチレンワックスに限るものではない。
上記のようなポリエチレンワックスの具体例としては、
ペトロライト社からPOLYWAX 500、POLY
WAX 655、POLYWAX 850等の商品名で
市販されているワックスが挙げられる。
【0020】DSCの測定装置としては、例えばセイコ
ー電子工業社から市販されている示差走査熱量計SCS
−5200が挙げられる。測定方法としては、ポリエチ
レンワックスを約5mg計量して、DSCに載置し、1
分間に50ミリリットルのN2 ガスを吹き込む。そし
て、20℃から200℃まで1分間あたり10℃の割合
で昇温させ、次に200℃から20℃に急冷させる過程
を2回繰り返し、その時の2回目の吸収熱量のピーク位
置を測定するものである。
【0021】前記ポリエチレンワックスの電子写真用ト
ナー中の含有量は、電子写真用トナーを構成するポリエ
チレンワックスと結着樹脂とからなる樹脂成分中に0.
5〜50重量%の範囲で含有させることが好ましい。
0.5重量%未満であると、トナーの融点を下げる効果
が少なく、低い定着温度で定着した場合、転写紙への充
分な定着強度を得にくいので好ましくない。逆に50重
量%より多いと、融点が下がりすぎて高温オフセットが
発生しやすいので好ましくない。
【0022】DSCによる吸収熱量のピーク位置が85
〜110℃に少なくとも1つ有するポリエチレンワック
スは、従来から使用されているポリオレフィン系ワック
スに比べて軟化点が低く、熱に対してシャープに融解す
る特性があるため、トナーに含有させた場合、トナーの
軟化点を低下せしめることができる。このため、上記ポ
リエチレンワックスは、低温度の熱定着ロールでも充分
に融解できるので、非オフセット性と定着強度とに優れ
た作用効果を有する。
【0023】本発明のトナーは、さきに説明した結着樹
脂およびポリエチレンワックスの他に、エチレングリシ
ジルメタアクリレートコポリマーとビニルポリマーとの
グラフトポリマーからなる相溶化剤を含有している。
【0024】上記グラフトポリマーは、結着樹脂である
カルボキシル基含有樹脂と、ポリエチレンとの相溶性を
改善する目的でトナーに含有されている。このグラフト
ポリマーは、エチレンセグメントと、さらにビニルポリ
マーのセグメントとを含有している。上記エチレンセグ
メントはポリエチレンワックスとの相溶性が高く、上記
ビニルポリマーセグメントはビニル系樹脂との相溶性が
高いので、ポリエチレンワックスと、ビニル系樹脂との
相溶性を高めることができ、両者の相分離を防止するこ
とができる。さらに、上記グリシジルメタアクリレート
はグリシジル基を含有している。このグリシジル基はカ
ルボキシル基と反応して結合するため、結着樹脂がカル
ボキシル基を有する場合、非常に好ましい相溶性が得ら
れる。
【0025】このように相溶性のあるセグメントと反応
性のある官能基とを存在させることにより、異種ポリマ
ーの分散を良好にすることができる。しかも溶融混練中
に両者が反応できるため、トナーの製造が容易となる。
【0026】上記のようなエチレングリシジルメタアク
リレートコポリマーとビニルポリマーのグラフトポリマ
ーの具体例としては、日本油脂社製から、モディパーA
4100(エチレングリシジルメタアクリレートコポリ
マーとポリスチレンとのグラフトポリマー、組成比:7
0/30)、モディパーA4200(エチレングリシジ
ルメタアクリレートコポリマーとポリメチルメタアクリ
レートとのグラフトポリマー、組成比:70/30)、
モディパーA4400(エチレングリシジルメタアクリ
レートコポリマーとアクリロニトリル−スチレンコポリ
マーとのグラフトポリマー、組成比:70/30)とい
う商品名で市販されているグラフトポリマーを例示する
ことができる。
【0027】発明のトナーは前記成分の他に樹脂、着色
剤、磁性体、また帯電制御剤、流動化剤などの特性改良
剤が使用可能である。
【0028】前記着色剤としては、カーボンブラック、
ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコオイルブル
ー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロ
ライド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオ
クサレート、ランプブラック、ローズベンガル、これら
の混合物、その他を挙げることができる。これらの着色
剤は、充分な濃度の可視像が形成されるに充分な割合で
含有されることが必要であり、通常結着樹脂100重量
部に対して1〜20重量部程度の割合とされる。
【0029】前記磁性体としては、フェライト、マグネ
タイトを始めとする鉄、コバルト、ニッケルなどの強磁
性を示す金属、合金、またはこれらの元素を含む化合
物、あるいは強磁性元素を含まないが適当な熱処理を施
すことによって強磁性を示すようになる合金、例えばマ
ンガン−銅−アルミニウム、マンガン−銅−錫なとのマ
ンガンと銅とを含むホイスラー合金と呼ばれる種類の合
金、または二酸化クロム、その他を挙げることができ
る。これらの磁性体は平均粒径0.1〜1ミクロンの微
粉末の形で結着樹脂中に均一に分散される。そしてその
含有量は、トナー100重量部当り20〜70重量部、
好ましくは40〜70重量部である。
【0030】前記特性改良剤としては、荷電制御剤、オ
フセット防止剤、流動性改善用滑剤その他がある。
【0031】トナーの溶融特性に着目した場合、より低
温での定着性を向上させることが望まれており、そのた
めには、特にトナーの溶融開始温度は60℃〜100℃
の範囲にあることが好ましい。100℃より高いと定着
性が充分でなく、60℃より低いとブロッキング性が悪
化し保存性に問題を生じる場合があるので好ましくな
い。
【0032】上記溶融開始温度とは以下の測定条件下で
のプランジャーの降下開始温度を意味することとする。 測定機;島津製作所製 高化式フローテスターCF−500 測定条件; プランジャー:1cm2 ダイの直径 :1.0mm ダイの長さ :1.0mm 荷重 :20KgF 予熱温度 :50〜80℃ 予熱時間 :300sec 昇温速度 :6℃/min
【0033】上記構成からなる本発明の電子写真用トナ
ーは、フェライト粉や鉄粉等より成るキャリアと混合さ
れて二成分系現像剤とすることができる。またトナー自
体に磁性体が含有されるときは、キャリアと混合しない
でそのまま一成分系現像剤として使用することもでき
る。さらにはそのまま非磁性1成分現像剤としても適用
可能である。
【0034】
【作用】本発明の電子写真用トナーは、カルボキシル基
を有するポリマーからなる結着樹脂と、DSCによる吸
収熱量のピークが85〜110℃の範囲に少なくとも1
つ存在するポリエチレンワックスと、相溶化剤としてエ
チレングリシジルメタアクリレートコポリマーとビニル
ポリマーとのグラフトポリマーとを含有している。トナ
ー中に上記グラフトポリマーを添加することにより、カ
ルボキシル基含有結着樹脂中へのポリエチレンワックス
の分散性が向上する。
【0035】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を説明する。な
お、実施例において「部」とは「重量部」を示す。 (実施例1)重量平均分子量が9×105 であり、数平
均分子量が3.9×105 であるスチレン−アクリル酸
ブチル−アクリル酸共重合体(A)10部と、重量平均
分子量が8×103 であり、数平均分子量が2.7×1
3 であるスチレン−アクリル酸ブチル−アクリル酸共
重合体(B)90部とを混合して、スチレン−アクリル
酸エステル系共重合体を得た。重合の際、共重合体中の
アクリル酸の配合量は10重量%とした。得られた共重
合体のGPCクロマトグラムにける分子量のピーク位置
は7.5×105 と4.5×103 とに存在していた。
【0036】
【0037】上記の配合比からなる原料をスーパーミキ
サーで混合し、二軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミ
ルで粉砕し、その後乾式気流分級機で分級して平均粒子
径が10μmの粒子を得た。そして、該粒子100部と
疏水性シリカ(キャボット社製、商品名:キャボシルT
S−530)0.4部とをヘンシェルミキサー内で1分
間撹拌し、該粒子の表面に疏水性シリカを付着させて、
本実施例の電子写真用トナーを得た。
【0038】(実施例2) 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミルで粉砕
し、その後乾式気流分級機で分級して平均粒子径が10
μmの粒子を得た。そして、該粒子100部と疏水性シ
リカ(キャボット社製、商品名:キャボシルTS−53
0)0.4部とをヘンシェルミキサー内で1分間撹拌
し、該粒子の表面に疏水性シリカを付着させ、本実施例
の電子写真用トナーを得た。
【0039】(実施例3) 上記の配合比からなる原料をスーパーミキサーで混合
し、二軸混練機で熱溶融混練後、ジェットミルで粉砕
し、その後乾式気流分級機で分級して平均粒子径が10
μmの粒子を得た。そして、該粒子100部と疏水性シ
リカ(キャボット社製、商品名:キャボシルTS−53
0)0.4部とをヘンシェルミキサー内で1分間撹拌
し、該粒子の表面に疏水性シリカを付着させ本発明の電
子写真用トナーを得た。
【0040】(比較例1)重量平均分子量が8.5×1
5 であり、数平均分子量が3.6×105 であるスチ
レン−アクリル酸ブチル共重合体(C)10部と、重量
平均分子量が7.9×103 であり、数平均分子量が
2.7×103 であるスチレン−アクリル酸ブチル共重
合体(D)90部とを混合し、カルボキシル基を有しな
いスチレン−アクリル酸エステル系共重合体を得た。得
られた共重合体のGPCクロマトグラムにおける分子量
のピークは7.1×105 と4.6×103 とに存在し
ていた。実施例1のスチレン−アクリル酸エステル系共
重合体樹脂を上記重合体に代えた以外は同様にして比較
用の電子写真用トナーを得た。
【0041】(比較例2)エチレングリシジルメタクリ
レート共重合体とポリスチレンとのグラフトポリマーを
含有させない以外は、実施例1と同様にして比較用の電
子写真用トナーを得た。
【0042】(比較例3)ポリエチレンをポリプロピレ
ン(三洋化成工業社製、商品名;ビスコール330P、
DSCによる吸収熱量のピークが位置する温度が145
℃、および154℃であり、2つのピークを有するポリ
プロピレンである)に代えた以外は、実施例1と同様に
して比較用の電子写真用トナーを得た。
【0043】次に前記実施例および比較例で得られた電
子写真用トナーの溶融開始温度を島津製作所社製、高化
式フローテスターを用い、前述の測定条件で測定した。
【0044】ついで、トナーの定着強度についても試験
をおこなった。まず、得られた各電子写真用トナー3部
と、ノンコートフェライトキャリア(パウダーテック社
製、商品名;FL−1020)100部とを混合して現
像剤を作製した。次に該現像剤を使用して市販の複写機
(シャープ社製、商品名;SF−9800)にてA4の
複写紙に縦2cm、横5cmの帯状の未定着画像を複数
作製した。次に、表層がテフロンで形成された熱定着ロ
ールと、表層がシリコーンゴムで形成された圧力定着ロ
ールとからなる定着機を、ロール圧力が5Kg/cm
2 、ロールスピードが100mm/sec、該熱定着ロ
ールの設定温度が130℃になるように調節し、前記未
定着画像を有した転写紙のトナー像の定着をおこなっ
た。そして、形成された定着画像の画像濃度をマクベス
反射濃度計(RD−914)を用いて測定した後、綿パ
ッドによる摺擦を施して再び画像濃度を測定した。それ
らの測定結果を下記式に当てはめて定着強度を算出し低
エネルギー定着性の指標とした。 摺擦後の定着画像の画像濃度/摺擦前の定着画像の画像
濃度×100(%)
【0045】また、前記の各現像剤を使用して市販の複
写機(東芝社製、商品名;BD−3801)で1000
0枚までの連続コピー試験をおこなった。この連続コピ
ー試験の前後の画像濃度を上記の要領で測定した。同時
に、コピー前の転写紙とコピー後の非画像部との白色度
の差を色差計(日本電色社製、商品名:MODELZ−
1001DP)を用いて測定して、地かぶりの指標とし
た。
【0046】上記のような試験によって得られた各実施
例および比較例の結果を表1に示す。
【0047】
【0048】表1の結果より明らかなとおり、本実施例
の電子写真用トナーはカルボキシル基を有するスチレン
−アクリル酸エステル系共重合体からなる結着樹脂と、
DSCによる吸収熱量のピークが89〜103℃の範囲
に少なくとも1つ存在するポリエチレンワックスと、相
溶化剤としてエチレングリシジルメタアクリレートコポ
リマーとポリスチレンとのグラフトポリマーとを含有し
ているので、熱定着ロールの温度が130℃という低温
度でも定着温度が85%以上有し、1万枚の連続コピー
テストの結果も良好なものであった。これに対して比較
例で得られたの電子写真用トナーは結着樹脂と、ワック
スとの相溶性を改善する相溶化剤が添加されていないの
で、1万枚のコピーテストで画像濃度が低下しかぶりも
増加した、またトナーの流動性が悪くトナーがトナーホ
ッパー内でブリッジ現象を起こし、補給不能となる場合
があり、実用上問題のあることが確認された。特に、比
較例3の電子写真用トナーは定着強度が低く問題のある
ことが確認された。
【0049】
【発明の効果】本発明の電子写真用トナーは、カルボキ
シル基を有するポリマーからなる結着樹脂と、DSCに
よる吸収熱量のピークが85〜110℃の範囲に少なく
とも1つ存在するポリエチレンワックスと、相溶化剤と
してエチレングリシジルメタアクリレートコポリマーと
ビニルポリマーとのグラフトポリマーとを含有してい
る。トナー中に上記グラフトポリマーを添加することに
より、カルボキシル基含有結着樹脂中へのポリエチレン
ワックスの分散性が向上する。したがって、本発明の電
子写真用トナーは、熱定着ロールの温度が低くても充分
な定着強度を有し、複写機あるいはプリンター等により
適用した場合、消費電力が削減することができ、低ロー
ル圧力化による機械コストの低減、複写速度の高速化等
の効果を奏する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基を有するポリマーからな
    る結着樹脂と、DSCによる吸収熱量のピークが85〜
    110℃の範囲に少なくとも1つ存在するポリエチレン
    ワックスと、相溶化剤としてエチレングリシジルメタア
    クリレートコポリマーとビニルポリマーとのグラフトポ
    リマーとを含有したことを特徴とする電子写真用トナ
    ー。
  2. 【請求項2】 樹脂成分中におけるポリエチレンワック
    スの含有量が0.5〜50重量%であることを特徴とす
    る請求項1記載の電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】 前記カルボキシル基を含有するポリマー
    がスチレン−アクリル酸エステル共重合体系樹脂であ
    り、GPCクロマトグラムにおける分子量のピーク位置
    が103 〜104 、および105 〜107 のそれぞれの
    領域に少なくとも一つ存在することを特徴とする請求項
    1記載の電子写真用トナー。
  4. 【請求項4】 前記カルボキシル基を含有するポリマー
    がポリエステルであることを特徴とする請求項1記載の
    電子写真用トナー。
  5. 【請求項5】 トナーの溶融開始温度が60〜100℃
    以下であることを特徴とする請求項1記載の電子写真用
    トナー。
JP5209757A 1993-08-24 1993-08-24 電子写真用トナー Withdrawn JPH0764323A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5209757A JPH0764323A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 電子写真用トナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5209757A JPH0764323A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 電子写真用トナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0764323A true JPH0764323A (ja) 1995-03-10

Family

ID=16578133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5209757A Withdrawn JPH0764323A (ja) 1993-08-24 1993-08-24 電子写真用トナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0764323A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239981A (ja) * 1997-03-03 1998-09-11 Canon Inc 画像形成装置
KR100506441B1 (ko) * 2001-09-06 2005-08-11 캐논 가부시끼가이샤 토너 및 가열 정착 방법
JP2007248819A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10239981A (ja) * 1997-03-03 1998-09-11 Canon Inc 画像形成装置
KR100506441B1 (ko) * 2001-09-06 2005-08-11 캐논 가부시끼가이샤 토너 및 가열 정착 방법
JP2007248819A (ja) * 2006-03-16 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 画像形成方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7632619B2 (en) Toner, fixing method and image forming method using the toner
JP3310253B2 (ja) 電子写真用トナー
JP4052574B2 (ja) トナー用結着樹脂
JP2785176B2 (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法
JPH1144967A (ja) 電子写真用トナー
JP3631547B2 (ja) 電子写真用トナー
JPH0764323A (ja) 電子写真用トナー
JP3018089B2 (ja) 電子写真用現像剤組成物
JPH07287413A (ja) 電子写真用トナー
JP3133015B2 (ja) トナー用ポリエステル樹脂とその製造方法およびそれを用いた電子写真用トナー
JP3373073B2 (ja) 電子写真用トナー及びその製造方法
JP2838509B2 (ja) 電子写真用トナー
JPH10123756A (ja) トナー用ポリエステル樹脂、その製造方法およびそれを用いた電子写真用トナー
JP2949558B2 (ja) 電子写真用トナー
JP3129530B2 (ja) 電子写真用トナー
JP3658811B2 (ja) 静電像現像用トナー
JPH10186725A (ja) 電子写真トナー用樹脂、その製造方法およびそれを用いたトナー
JPH0764326A (ja) 電子写真用トナー
JPH0743943A (ja) 電子写真用トナー
JPH06324513A (ja) 電子写真用トナー
JP3973133B2 (ja) 画像形成方法
JPH0815894A (ja) 電子写真用トナーおよびその製造方法
JPH06175396A (ja) 電子写真用トナー
JPH06295093A (ja) 電子写真用トナー
JP4156501B2 (ja) トナー用結着樹脂

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20001031