JPH0765123B2 - 亜鉛含有組成物の製造方法 - Google Patents

亜鉛含有組成物の製造方法

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JPH0765123B2
JPH0765123B2 JP2249036A JP24903690A JPH0765123B2 JP H0765123 B2 JPH0765123 B2 JP H0765123B2 JP 2249036 A JP2249036 A JP 2249036A JP 24903690 A JP24903690 A JP 24903690A JP H0765123 B2 JPH0765123 B2 JP H0765123B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はリサイクル方法に関する。更に詳細には、本発
明はダスト副生物のリサイクル方法に関する。
[従来の技術] 金属(例えば、銅)含有組成物はしばしばリサイクルさ
れる。スクラップがポリマーで被覆されている場合、最
初にスクラップを破砕し、その後、熱分解することによ
りポリマーを除去する。次に、あらゆる金属含有物質は
一般的に、一連の炉内処理を受け、溶解により含有金属
を分離する。これらの加工処理工程の副生物として、炉
から排出する煙道ガス中に含まれる粒子を捕集すること
により、一般的にバッグフィルタ(bag filter)ダスト
と呼ばれる組成物が得られる。バッグフィルタダストの
組成は炉に供給される物質の組成および炉の操作条件に
より変化する。銅のような金属の回収を主目的とする方
法では、バッグフィルタダストは一般的に、鉛、銅、カ
ルシウム、鉄、シリコン、アルミニウム、錫、ニッケ
ル、カドミニウム、金属塩化物および貴金属類などのよ
うな不純物と共に、相当量の亜鉛を含有している。
[発明が解決しようとする課題] バッグフィルタダスト中にこのような不純物が存在する
ので、亜鉛およびその他の金属類を回収する前に、極め
て多数の加工処理を行う必要がある。従って、亜鉛を再
生利用しようとする二次リサイクル業者は一般的に、ダ
ストを無料またはただ同然の値段でなければ引き取らな
い。二次リサイクル業者はダストを何度も何度も処理し
て純粋な亜鉛および/または亜鉛化合物を回収し、この
純粋な生成物を販売する。
その結果、一次回収業者はバッグフィルタダストの廃棄
に著しく高いコストを背負い込む。更に、鉛のような金
属を取り扱う場合、非常に厳しい規則が課せられるの
で、二次回収業者はもはやバッグフィルタダストに興味
を示さなくなる可能性がある。従って、現在、バッグフ
ィルタダストは一次回収業者の負債であり、また、将来
的に廃棄問題は一層深刻になるであろう。
[課題を解決するための手段] 例えば、酸水溶液でバッグフィルタダストを浸出し、続
いて、鉄および亜鉛セメンテーションを行い浸出物を精
製することにより、鉛、カドミニウム、銅、ニッケルお
よび貴金属などの不純物を殆ど含まず、亜鉛および鉄だ
けを含有する生成物が得られる。この殆ど純粋な亜鉛/
鉄組成物は例えば、動物飼料助剤として商業的に有用で
あると思われる。これ以上の循環処理は不要であり、そ
のため、直ちに利用できる。従って、いままで負債であ
ったバッグフィルタダストは資産に変わる。更に、加工
処理の結果、貴金属および鉛、亜鉛/カドミニウム/ニ
ッケル複合物ならびに比較的高純度のセメンテーション
銅はリサイクル可能な、または、商品性のある生成物と
して別に濃縮される。本発明の方法による唯一の副生物
は環境基準にかなう希薄なブラインであろう。このブラ
インは主に塩化ナトリウムとフッ化ナトリウムを含有す
る。
特開昭50−51024号公報には鉄を添加することにより、
溶解亜鉛組成物から銅等の不純物を浸出する方法が開示
されている。また、特開昭50−47813号公報には金属
(例えば、亜鉛)の添加により銅等の不純物を浸出した
後、亜鉛を添加することにより溶解亜鉛組成物から不純
物を浸出する方法が開示されている。従って、特開昭50
−47813号公報における金属(例えば、亜鉛)の代わり
に、特開昭50−51024号公報に教示された鉄を使用する
ことにより一見、本発明と同じ方法になるように思われ
る。しかし、特開昭50−51024号公報及び特開昭50−478
13号公報は何れも、本発明で使用する硫酸のpH値,鉄粉
の平均粒径と添加量及び亜鉛粉の平均粒径と添加量につ
いては示唆も教示もしていない。従って、前記両公報に
記載された発明をどのように組合わせてみても、本発明
を実施することはできず、また、本発明の効果を得るこ
ともできない。
[実施例] 以下、図面を参照しながら本発明について更に詳細に説
明する。
前記のように、本発明は要するに、スクラップ電気ケー
ブルのようなスクラップ材料から金属を回収する際に得
られるバッグフィルタダストから有価物を生成すること
に関する。バッグフィルタダストの生成に包含される一
般的な溶解方法は、米国、ネバダ州のラスベガスで1976
年2月22〜26日に開催された銅の抽出と精製に関する国
際シンポジウムの議事録(ジェー・シー・ヤノポウラス
(J.C.Yannopoulos)およびジェー・シー・アガルワル
(J.C.Agarwal)編著、AIME冶金学会発行)に収載され
ている“銅の抽出冶金”および1954年にラインホールド
出版から発行されたエー・バッツ(A.Butts)編著
“銅:金属、その合金および化合物の科学と技術”など
の公知文献に記載されている。要するに、本発明は、一
連の熱分解工程からバッグフィルタダストを産生する処
理方法における、様々な物質を含有する金属のリサイク
ルに関する。本発明の方法は、二次銅スクラップの溶融
中に発生するダストの処理に特に効果的である(1988年
にカナダのアルバータ州で開催されたカナダ鉱業・冶金
学会研究集会におけるサロモン(Salomon)とフリード
ベルグ(Friedberg)の“コミンコ(Cominco)における
ハロゲン化物をコントロールするための、ソーダ灰溶液
による亜鉛酸化物煙燻蒸気の浸出”参照)。説明の便宜
上、バッグフィルタダストの産生に伴う銅の回収に関す
る方法について以下説明する。しかし、本発明はこれに
限定されることはない。
第1図および第2図に示されているように、一般的に亜
鉛および多種類の不純物を含有する捕集ダストは最初に
溶液中(好ましくは、例えば、pH8〜9.5の塩基性の循環
洗浄液のような水溶液)で洗浄し、ハロゲン化物不純物
を除去することが好ましい。9.5よりも高い塩基性は沈
殿を更に助長することはない。一方、8未満のpHでは非
効率になり、しかも、亜鉛の抽出が細り、洗浄液中に移
行してしまう。代表的な塩基性溶液は炭酸ナトリウムま
たは水酸化ナトリウムである。この洗浄により、ダスト
から、フッ化物および塩化物のような可溶性ハロゲン化
合物が除去される。これらのハロゲン化合物が存在する
と、最終的に得られた処理組成物を動物飼料または肥料
などのような農業用製品として使用することができなく
なる。ダスト洗浄は慣用の処理方法であり、固定床パー
コレーション法または分散接触法などのような様々な周
知技術を使用できる。
洗浄後、第1図に示されるように、残った物質を酸溶液
中に導入し、存在する亜鉛を溶解する。この処理を行う
には、硫酸水溶液を使用することが好ましい(“マイニ
ング コングレス ジャーナル(Mining Congress jour
nasl)"43頁(1978年発行)に記載されたハリス(Harri
s)の「副生物からの硫酸亜鉛一水和物の湿式冶金製
法」参照)。硫酸水溶液を使用すると、亜鉛が溶解され
るだけでなく、銅、シリコン、アルミ、ニッケル、鉄お
よびその他の物質も硫酸塩の形で或る程度まで除去され
る。酸水溶液の正確なpHは必須要件ではないが、一般的
に、0.1〜3.5の範囲内のpHを有する酸水溶液が使用され
る。3.5よりも高いpHは、亜鉛が十分に除去されない
(通常、ダストから少なくとも85%の亜鉛を除去するこ
とが望ましい)ので一般的に不都合である。一方、0.1
未満のpHは使用できないこともないが、シリカ不純物と
の反応により望ましからざるシリカゲルが生成する。得
られた亜鉛含有溶液を濾過し、主に硫酸鉛とほぼ全ての
貴金属物質からなるフィルタケーキを販売用に集める
か、または、炉に循環させる。別法として、第2図に示
されるように、濾過工程を迂回することもできる。この
場合、固形物(主に、硫酸鉛と貴金属)を、下記に説明
する後続の工程で産生された銅/鉄セメントと混用する
ことができる。鉛と貴金属に関心にある二次回収業者は
一般的に、銅または鉄不純物は欲しないので、鉛/貴金
属固形物を販売する場合、鉄セメンテーションの前に濾
過を行うことが好ましい。
硫酸亜鉛化合物を含有する酸溶液は、依然として、ニッ
ケル、カドミウム、銅、鉛およびコバルトのような異物
をかなりの高濃度で含有している。農業用の用途に適し
た製品を得るには、2種類のセメンテーション方法を行
うことが好ましい。第1の方法では、溶液を鉄元素で処
理する。鉄の正確な機械的形状は必須要件ではないが、
粒状の鉄を添加すると望ましからざる異物を除去するの
に最も効率的であることが発見された。別の実験では、
メッシュ状容器内の溶液に鉄を添加すると、効率的では
あるが、メッシュの孔が銅固形物で目詰まりし、その結
果、効率が低下しやすいことが判明した。従って、好ま
しい実施例では、溶液に微粉状の鉄を直接添加すること
が推奨される。鉄の平均粒径は必須要件ではなく、一般
的に、1cm〜150タイターメッシュの範囲内の粒径が使用
される。一般的に、鉄の使用量は、残留している銅およ
び鉛の理論量の1〜5倍の範囲内でなければならない。
理論量の1倍未満の量では、異物を効率的に除去できな
いので、不都合である。一方、理論量の5倍超の量も使
用できるが、下記のように、本質的ではない。鉄セメン
テーション方法は、銅および鉛のような異物を除去する
だけでなく、少量のニッケルおよびカドミウム不純物も
除去する。(これは予期せざる発見である。なぜなら、
“Trans.of AIME",238巻,380〜386頁(1967年発行)に
掲載されたイー・エフ・フィッツハウフ・ジュニア(E.
F.Fitzhugh,Jr)およびデイー・シー・セイデル(D.C.S
eidel)の「ニッケルセメンテーション」には、鉄セメ
ンテーション方法は一般的に、100℃未満の温度でニッ
ケルを除去するのに効率的でないと説明されているから
である。)得られた、主に銅と鉄を含有するケーキを炉
に戻し、製錬する。
一般的に、カドミウムは前記のセメンテーションにおけ
る鉄濃度では完全(0.01g/未満)に除去されず、ま
た、カドミウムの存在は農業用の用途に望ましくないの
で、カドミウムの除去を望む場合、二次的なセメンテー
ション方法が必要である。(しかし、著しく高い鉄濃
度、例えば、理論量の5倍超の濃度で鉄を使用し、1時
間超の処理時間をかければ、二次的な処理を行わなくて
も、カドミウムとニッケルを効率的に除去することがで
きる。)ニッケルおよびコバルトのようなその他の不純
物とカドミウムの除去は、亜鉛を添加することにより容
易に行われる。亜鉛は微粉末状で添加することが好まし
い。微粉末の粒径は必須要件ではないが、一般的に、平
均粒径は10〜200タイラーメッシュの範囲内である。亜
鉛は最終製品を汚染せず、しかも、ニッケル、カドミウ
ムおよびコバルトを効果的にセメンテーションするの
で、亜鉛は二次セメンテーション方法にとって極めて好
都合であることが発見された。通常、亜鉛の使用濃度
は、存在するニッケルおよびカドミウムの量に基づく理
論量の3〜100倍の範囲内である。一般的に、理論量の
3倍未満の濃度ではカドミウムのような異物を効率的に
除去できない。一方、理論量の100倍超の濃度も使用で
きるが不経済である。1回分の処理量が大きい場合、理
論量の3倍未満の濃度でも不都合ではない。なぜなら、
露出された液体表面積対総液体容量の比が小さくなり、
亜鉛酸化を減少させ、その結果、亜鉛を一層効率的に使
用できるからである。少量の銅(0.2〜0.4g/)および
鉛(0.1〜0.3g/)を添加すると、ニッケルのセメンテ
ーションが助長されることが発見された。この銅および
鉛は、CuSO4およびPbSO4のような化合物として(添加す
るか、または、使用可能な未処理バッグフィルタダスト
の対応量(〜4g/)を添加することができる。1980年
にウイリーから出版されたシー・ビー・ジル(C.B.Gil
l)の“非鉄抽出冶金”および1984年11月に開催された
抽出冶金シンポジウム(オーストラリアI.M.M.メルボル
ン支部主催)におけるアール・ダブリュ・アダムス(R.
W.Adams)およびアール・エル・チャップマン(R.L.Cha
pman)の“亜鉛プラント電解液の亜鉛ダスト精製におけ
る新たな発展”などのような従来の報告と異なり、ニッ
ケルを除去するのにアンチモン化合物を添加する必要が
ない。
NiおよびCdの溶液濃度が十分に低いレベル(一般的に、
10mg/未満)にまで低下したら、溶液を濾過し、主にZ
n、NiおよびCdからなる固形物を販売用に回収する。亜
鉛/鉄硫酸塩溶液に蟻酸のような還元剤を添加し、その
後の貯蔵および取り扱い中に第1鉄が第2鉄に酸化する
ことを遅らせることができる。
2種類のセメンテーション方法を実施した後、溶液中に
残留している硫酸亜鉛および硫酸鉄を、噴霧乾燥または
蒸発などの常用の方法により回収する。(これらの方法
については、1973年にニューヨークのマグローヒル出版
社から発行された、アール・エイチ・ペリー(R.H.Perr
y)およびシー・エイチ・チルトン(C.H.Chilton)共著
の“ケミカルエンジニアーズハンドブック(Chemical E
ngineer′s Handbook)”(第5版)に記載されてい
る。)得られた亜鉛および鉄含有組成物(主に、硫酸塩
の形をしている)は比較的純粋であり、例えば、異物濃
度は6wt%未満である。必須要件ではないが、前記回収
組成物における亜鉛対鉄の重量非は1:1〜3:2の範囲内で
あることが好ましい。回収組成物に適当量の硫酸鉄を添
加することにより、回収組成物を前記重量比範囲に容易
に調節することができる。得られた亜鉛/鉄組成物は動
物飼料助剤として好適である。別法として、硫酸鉄無し
に硫酸亜鉛を回収し、肥料として好適な組成物を製造す
ることもできる。標準的な酸化方法と加水分解法を用
い、硫酸亜鉛および硫酸鉄溶液から鉄水酸化物を沈殿さ
せることにより、存在する鉄化合物を除去できる。別法
として、最初に酸溶液から鉄水酸化物を沈殿させ、そし
て第1のセメンテーション方法において鉄ではなく対応
量の亜鉛を用いることによっても存在する鉄を除去でき
る。鉄の存在を望まない場合、両方のセメンテーション
方法とも亜鉛が使用されるので、一方のセメンテーショ
ン工程で両方法の合計量の亜鉛を使用することにより、
これらの両方法のセメンテーション工程を合体させるこ
ともできる。
以下、具体例により本発明を例証する。
実施例1 バッグフィルタダストは、下記の表1に示す組成物を産
生するエー・ティー・アンド・ティー ナサウメタルス
(AT&T Nassau Metals)工場で、銅溶解炉煙道ガスか
ら捕集した。ダスト(500g)を脱イオン水1350mlでスラ
リー化することにより洗浄した。このスラリーを撹拌
し、90℃にまで加熱し、炭酸ナトリウムでpHを9〜9.5
に調節した。3.5時間経過後、このスラリーをブフナー
漏斗で真空濾過し、得られたケーキを各回185mlの脱イ
オン水で4回洗浄した。ケーキの含水率は33.5%であ
り、また、その組成を下記の表1に示す。
酸抽出は、前記の工程で得られた水洗済みケーキ500gを
用いて行った。最初に、湿潤ケーキ50gを脱イオン水300
mlと混合することによりスラリーヒールを調製した。こ
のスラリーを90℃にまで加熱し、撹拌しながらこの温度
を維持した。試薬品級の硫酸(95〜98%)を滴加し、pH
を2〜2.5に維持した。追加のケーキを一度に50gづつ、
総量で500gになるまで添加した。また、脱イオン水も添
加し、スラリーの全体容量を870mlとした。5時間後、
撹拌を停止し、スラリーを一晩放置し、室温にまで放冷
した。翌朝、このスラリーを撹拌しながら90℃にまで加
熱し、ブフナー漏斗で真空濾過した。得られたケーキを
各回とも約200mlの脱イオン水で4回洗浄した。このフ
ィルタケーキの組成を前記の表1に示す。また、濾液お
よび洗浄液の組成ならびに抽出効率を下記の表2に示
す。フィルタケーキの含水率は34.6%であり、回収重量
は281gであった。濾液の比重は1.42であり、回収量は79
7gであった。
セメンテーションによる銅および鉛の除去は、粒径が約
10メッシュの屑鉄粒子7.08g(銅および鉛を基準にした
理論量の2倍)を濾液100mlに添加することにより行っ
た。この溶液を撹拌し、90℃で4時間維持した。下記の
表3に示される結果により実証されるように、2時間以
内に殆ど全ての鉛および銅が除去された。前記の条件下
ではニッケルおよびカドミウムの濃度は低下しなかっ
た。亜鉛/鉄溶液はブフナー漏斗で真空濾過することに
より回収した。
亜鉛/鉄溶液を撹拌し、この溶液を90℃にまで加熱し、
そして、ニッケルおよびカドミウムのモル濃度を基準に
して理論量の30倍に相当する亜鉛微粉末(100〜200メッ
シュ)を添加することにより、亜鉛/鉄溶液の最終精製
処理を行った。また、活性剤として未処理バッグフィル
タダストを4g/の濃度になるまで添加した。各試験毎
に溶液20mlを用いて6回試験を行ったところ、Niおよび
Cd濃度は252±33(±は標準偏差を意味する)および646
±74mg/から、それぞれ14±5および70±38mg/にま
で低下した。
亜鉛/鉄硫酸塩生成物は、前記と同様な方法により調製
された溶液の一部を乾固するまで蒸発することにより単
離した。得られたサンプルを95〜105℃のオーブン中で
乾燥させた。前記溶液と生成物の組成を下記の表4に示
す。
表4 元素 溶液濃度(g/) 乾燥粉末 Zn 102 22.5% Fe 48.5 10.8% Mg 1.91 −−− Cu 0.0079 11 ppm Cd 0.0057 13 ppm Ni 0.0042 30 ppm Pb 0.0064 <50 ppm X線回折による分析の結果、粉末中の亜鉛は硫酸亜鉛一
水和物の形で存在することが確認された。ZnSO4ピーク
はFeSO4を覆い隠すが、鉄もおそらく硫酸鉄一水和物と
して存在するものと思われる。溶液を分析した結果、乾
燥生成物の計算純度はZnSO4・H2Oで61.7%、FeSO4・H2O
で32.8%であり、合計では94.6%になる。主な不純物は
MgSO4・7H2Oである。この化合物は動物飼料の成分とし
て使用可能である。
実施例2 バッグフィルタダストのサンプル100gを実施例1に述べ
たように水洗した。ただし、本実施例では、pHは炭酸ナ
トリウムでコントロールせず、また、ダストは3.5時間
ではなく、1時間だけ浸出した。塩化物の抽出効率(約
80%)は大体同じであったが、固形物の重量損失は実施
例1では4.6%(3.5時間浸出)であったのに対し、本実
施例では9.4%(1時間浸出)であることが確認された
ので、ダスト中の相当量の金属も溶解されてしまった。
特に、亜鉛および鉄の抽出効率は各々0.01%未満から、
それぞれ0.8%と0.4%に増大した。
実施例3 水洗済みのバッグフィルタダストからの金属の酸抽出を
実施例1に述べた通りに正確に行った。ただし、本実施
例では、鉄セメンテーションの前にスラリーを濾過しな
かった。その代わり、3時間後に屑鉄(14メッシュ〜3/
8インチ片)をスラリーに直接添加し、また、溶液pHの
コントロールは行わなかった。鉄セメンテーション前の
溶液の組成を下記の表5の中欄に示す。
銅のモル濃度を基準にして理論量の8〜9倍の相当する
量の鉄を添加した。撹拌しながら、更に4時間、90℃の
温度に維持した。この溶液を実施例1に述べたように濾
過した。濾液の組成を前記表5の右欄に示す。実施例1
と比べて、大過剰量の鉄は銅ばかりか、ニッケルおよび
カドミウムの濃度も効果的に低下させることが確認され
た。
実施例4 水洗済みバッグフィルタダストを酸抽出し、実施例3に
述べたような鉄セメンテーション法により精製した。た
だし、本実施例では、屑鉄の添加量、添加期間および添
加方法を変更した。酸抽出から1時間後、銅を基準にし
て理論量の10倍に相当する屑鉄(14メッシュ〜3/8イン
チ片)を、4個のステンレススチール製のメッシュバッ
グ中で懸濁することにより溶液中に導入した。4時間
後、バッグを取出、バッグを空にし、新たな屑鉄を同量
充填し、そして、このバッグを更に2時間溶液中に浸漬
した。銅セメントはステンレススチールメッシュの開口
を塞ぎ、セメンテーション処理を阻害することが確認さ
れた。2回目の屑鉄を溶液中に2時間浸漬させた後、こ
のスラリーを撹拌しながら一晩放置して放冷した。翌
朝、溶液温度を90℃にまで上昇させ、更に5時間静置し
た。溶液が屑鉄を十分に接触できるように、この時点で
ステンレススチールバッグを取出、そして、約10メッシ
ュの屑鉄をこのスラリーに直接添加した。(最初に理論
量の3倍の量を添加し、4時間後に理論量の0.6倍の量
を添加した。)90℃で延べ17.5時間のセメンテーション
処理時間が経過した後、最終サンプルを採取し分析し
た。各時点における溶液の分析結果を下記の表6に示
す。本実施例でも、鉄セメンテーション法はCuばかり
か、NiおよびCdも除去することが確認された。
実施例5 亜鉛微粉末による亜鉛/鉄溶液の最終精製処理を実施例
1に延べた通りに正確に行った。ただし、本実施例で
は、活性剤としてバッグフィルタダストを添加しなかっ
た。6回の試験で、NiおよびCd濃度は283±73(±は標
準偏差を意味する)および667±76mg/から、73±35お
よび30±10mg/にそれぞれ低下した。
実施例6 亜鉛微粉末による亜鉛/鉄溶液の精製処理を実施例1に
延べた通りに正確に行った。ただし、本実施例では、溶
液中に存在するNiの6%量に相当するアンチモン(Sb2O
3として)、添加された亜鉛微粉末の1.5%量に相当する
鉛(PbSO4として)および溶液中に存在するNiの量に相
当する量の銅(CuSO4として)を活性剤として添加し
た。6回の試験で、NiおよびCd濃度は229±22(±は標
準偏差を意味する)および589±39mg/から、24±7お
よび63±41mg/にそれぞれ低下した。
実施例7 Znを45g/、Feを15.8g/およびNiを405mg/含有する
原料溶液を用いて、更に別の亜鉛微粉末セメンテーショ
ン試験を行った。この溶液の一部(20ml)を撹拌しなが
ら90℃にまで加熱した。アンチモン、銅、カドミウムお
よび/または鉛が活性剤として、または、ZnによるNiの
セメンテーションの触媒として重要であることを実証す
るために、亜鉛微粉末(0.5g)を様々な化合物と共に添
加した。
これらの試験の条件と結果を下記の表7に示す。
試験1〜3の結果を考察すると、Sb単独ではNiのセメン
テーションには若干マイナス効果であることがわかる。
更に、Pb(試験4対7および5対8)、Cd(試験11対1
2)またはCu(試験13対15)の何れかの存在下におけるS
bもNiセメンテーションには殆ど無効果であることが理
解できる。
Pbの存在は、亜鉛微粉末によるNiのセメンテーションを
高めることが判明した。例えば、試験2(Pb不含有)、
試験4(Pb50mg/含有)および試験6(100mg/)を
比べると、4時間後には、ニッケルの濃度はそれぞれ12
7、89および3mg/になる。更に、溶液中のPbの最終濃
度はこれら3種の試験の全てについて<1mg/であっ
た。このことは、PbがNiと共にZnにセメンテーションさ
れたことを意味する。
1984年11月に開催された抽出冶金シンポジウム(オース
トラリアI.M.M.メルボルン支部主催)におけるアール・
ダブリュ・アダムス(R.W.Adams)およびアール・エル
・チャップマン(R.L.Chapman)の“亜鉛プラント電解
液の亜鉛ダスト精製における新たな発展”に報告されて
いるように、少量のSbの存在下におけるCdは亜鉛微粉末
セメンテーションによるZnSO4溶液からCoを除去するの
に手助けとなる。現在の研究では、Cdは濃度200mg/
で、Sbの存在に拘らず、2時間後(試験10〜12)でもNi
セメンテーションに特別な効果を有しないことが確認さ
れている。
Pbの存在下におけるCuはNiセメンテーションの速度を著
しく高めることが発見された。試験9(Cu不含有)では
2時間後のNi濃度は12mg/であるが、試験13(Cu200mg
/含有)におけるNi濃度は0.9mg/である。この事実
は、CuによるNiセメンテーション速度の向上を証明して
いる。Cu単独(試験14)ではNiセメンテーション速度を
増大させない。Cuが添加された全ての試験において、ほ
ぼ全てのCuがZn微粉末にセメンテーションされたことが
確認された。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、酸水溶液でバッ
グフィルタダストを浸出し、続いて、鉄および亜鉛セメ
ンテーションを行い浸出物を精製することにより、鉛、
カドミウム、銅、ニッケルおよび貴金属などの不純物を
殆ど含まず、亜鉛および鉄だけを含有する生成物が得ら
れる。この殆ど純粋な亜鉛/鉄組成物は例えば、動物飼
料助剤として商業的に有用である。これ以上の循環処理
は不要であり、そのため、この組成物は直ちに利用でき
る。従って、いままで無価物であったバッグフィルタダ
ストは有価物に変わる。更に、加工処理の結果、貴金属
および鉛、亜鉛/カドミウム/ニッケル複合物ならびに
比較的高純度のセメンテーション銅はリサイクル可能
な、または、商品性のある生成物として別に濃縮され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の方法を例証する工程図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウェイン ワーネック ヘイズン アメリカ合衆国,80033 コロラド ホィ ート リッジ,エバレット ドライブ 4199 (72)発明者 ヘンリー ホン ロウ アメリカ合衆国,07922 ニュージャージ ィ バークレイ ハイツ,マーティンス レーン 72 (72)発明者 パトリシア アン オハラ アメリカ合衆国,07060 ニュージャージ ィ ノース プレインフィールド ハリソ ン アベニュー 42 (72)発明者 ポール ブレイズデル クノー アメリカ合衆国,80401 コロラド ゴー ルデン,マウント ザイオン ドライブ 1954 (72)発明者 アラン レイ ウィリアムズ アメリカ合衆国, 80005 コロラド ア ルバダ,デフレイム コート 7216

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】亜鉛組成物と、少なくとも銅,鉛,ニッケ
    ル及びカドミニウムからなる不純物を含有するバッグフ
    ィルタダストから純粋な亜鉛含有生成物を製造する方法
    であって、 前記バッグフィルタダストを、pHが0.1〜3.5の範囲内の
    硫酸で処理し、前記亜鉛を溶解することにより溶解亜鉛
    組成物を生成し、1cm〜150タイターメッシュの範囲内の
    平均粒径を有する鉄粉を添加することにより前記溶解亜
    鉛組成物から不純物を浸出し、かつ、10〜200タイター
    メッシュの範囲内の平均粒径を有する亜鉛粉を添加する
    ことにより前記溶解亜鉛組成物から不純物を浸出し、前
    記不純物濃度が著しく低い組成物を得ることからなり、 前記鉄粉の添加量は前記不純物中に存在する銅及び鉛の
    理論量の1〜5倍の範囲内であり、 前記亜鉛粉の添加量は前記不純物中に存在するニッケル
    及びカドミニウムの理論量の3〜100倍の範囲内である
    ことを特徴とする純粋な亜鉛含有組成物の製造方法。
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