JPH0765277B2 - パルプ処理装置および方法 - Google Patents

パルプ処理装置および方法

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JPH0765277B2
JPH0765277B2 JP2508629A JP50862990A JPH0765277B2 JP H0765277 B2 JPH0765277 B2 JP H0765277B2 JP 2508629 A JP2508629 A JP 2508629A JP 50862990 A JP50862990 A JP 50862990A JP H0765277 B2 JPH0765277 B2 JP H0765277B2
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filtration
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はパルプを処理する方法および装置であって、木
材加工産業において繊維懸濁液を処理するために特に好
適な方法および装置に関する。この方法および装置は、
パルプおよび紙産業において前記繊維懸濁液を濃縮する
ために、換言すると、該繊維懸濁液から液体を濾過する
ために特に設計されている。
本発明は、より厳密に述べると、基本的な構成として、
濃縮される繊維懸濁液が内部に供給される容器と、該容
器内で回転する表面に網が付されたシリンダとを備えた
いわゆるドラムシリンダに関する。
従来技術 ドラフィルタの基本的な型式はこの数10年間にかなり改
良されてきた。言及する価値がある一つの重大な改良
は、容器内の繊維懸濁液が区画室を通して吸引され、そ
れにより液体の濾過が増進し、したがって、装置が能力
がかなり増大する。最も通常、この吸引は、吸引脚部に
より、濾液区画室の各々が別個の濾液管によりこの装置
の軸における吸引脚部と連結された弁と接続されるよう
に行われ、この弁の作動は繊維マット(以下、パルプウ
ェブと称する)が約240゜のセクターにおいて吸引力を
うけるように制御される。シリンダ上には、約30の濾過
区画室が配置されており、これらの区画室の各々は別個
の濾液管により弁を包囲するシリンダの軸管と接続され
ている。このようにして生じたパルプウェブは、従来方
法で生じたパルプウェブに比して濾過面に対してより強
固に付着するので、濃縮されたパルプウェブは別の装置
により濾過面から除去されなければならない。このと
き、吸引脚部は、真空ポンプのような、真空を発生する
その他の装置と置換できる点に留意すべきである。
パルプウェブを除去する別の一つの方法は反対方向から
液体または空気のスプレーを濾液管を通して濾過区画室
中に供給し、そしてこのような通路を介して網面に供給
し、それにより前記スプレーがパルプウェブを網面から
吹き飛ばし、それと同時に網面の開口部をきれいに洗い
流すことである。この装置においては、送風機により得
られた媒体の流れが前記弁装置を通して濾液区画室中に
導かれる。もう一つの別の方法は、フィンランド特許第
70803号(1980年5月7日発行、カナダ特許第1122540号
に相当する)により、機械式ワイパーを作動させた状態
で圧縮空気を圧縮空気源から直接にノズルを介して吹き
付け、それによりパルプウェブの実際の除去工程がノズ
ルから吹き付けられた圧縮空気により行われ、そしてワ
イパーは除去されたパルプウェブをシリンダから離れて
所望の方向に導く作用をするだけである。
発明が解決しようとする課題 従来の技術の装置に係わる問題の一つは、濾過区画室か
ら濾液の吐出側に至る濾液管が少なくともパルプウェブ
が網面から除去されるときに空気で満たされることであ
る。これは、他方では、もしも前記区画室が繊維懸濁液
中に浸漬された直後に吸引側が前記弁により濾過区画室
に接続されると、空気が吸引力をうけ、そして空気が濾
液と混合するという不利点を生ずる。この空気は、吸引
脚部内に、例えば、かなり大きい圧力変動を発生させ、
そして濾液を発泡させる。
繊維懸濁液面よりも上方にある区画室を通して、濾液管
内の空気を装置外に排出することができる領域を前記弁
内に設けることにより、従来装置における欠点の一部を
解消することが可能である。換言すれば、懸濁液内の濾
液管の一部分が、弁により懸濁液面の上方の管と接続さ
れ、それにより静液圧による濾液のみが徐々に濾液管を
満たして該濾液管からその前方(濾液管の内側端側)の
空気を押し出す。
しかしながら、従来技術による装置は、濾液管が濾液を
吸引するためのみならず、またパルプウェブ下方の濾過
区画室を通してパルプウェブを除去するために空気を吹
き込むために使用されることを特徴としている。また、
同時に、パルプウェブ除去用空気の圧力が繊維懸濁液面
下に浸漬された濾液管に影響をおよぼし、静液圧により
行われる濾過をかなり減速し、そしてこの方法により濾
過管に液体を満たして、前記濾液管から空気を排出す
る。濾液管内のすべての空気を妥当な時間内で除去する
ことは不可能であるので、濾液管内に空気が依然として
残存しているときには、真空発生源の吸引側を濾液管と
接続されなければならない。したがって、空気は真空発
生源、大抵は、吸引脚部に流れ、吸引脚部において圧力
変動をひき起こし、この圧力変動はフィルタの吸引効率
を低下させる。
課題を解決するための手段 本発明におけるパルプ処理装置においては、シリンダの
両端部はシリンダに懸濁液が充満することを阻止するよ
うにシール(密封)されている。このシリンダはその表
面網(網)の下に濾過区画室を有している。濾過区画室
中には、容器内の懸濁液からの液体が静液圧により押し
込まれ、それにより懸濁液内の繊維が液体と共に表面網
に移送され、濃縮されて表面網上にパルプウェブを形成
する。静液圧に基づくこの種類のフィルタにおけるシリ
ンダは容器内の繊維懸濁液内にその軸線方向のレベルか
ら僅かだけ下方に浸漬することができる。シリンダが低
速度、すなわち、毎分約1回転ないし3回転の速度で回
転するときに、表面網上にパルプウェブが徐々に生成さ
れる。このパルプウェブ形成速度は、当然、生成される
パルプウェブの厚さのみならず、また容器内で行われる
濾過の深さにより左右される。濾過は下死点の僅か前で
最大速度に達する。その理由は、この位置における静液
圧がその最大値に近く、かつ厚いパルプウェブが未だ濾
過をかく乱しないからである。下死点の後、パルプウェ
ブの形成速度が減少し、遂には、このパルプウェブの形
成は、勿論、該パルプウェブ繊維懸濁液から上昇すると
きに終了する。シリンダが回転するときに、パルプウェ
ブが容器中に下降するにつれて、濾過が始まり、換言す
ると、真空が作用しない状態で、濾液区画室からの空気
および初期の濾液の放出が始まる。パルプウェブは、該
パルプウェブが上死点を通過して繊維懸濁液の表面に近
づいた段階においてシリンダから除去される。パルプウ
ェブは、ワイパーにより機械的に、または表面網を通し
て液体または圧縮空気を注入することにより除去するこ
とができる。濾過区画室に流入した液体は、この装置か
ら、例えば、この装置の軸を介して、またはあるその他
の構成を使用することにより吐出させることができる。
上記の説明による装置内の静液圧に基づく濾過期間の長
さはシリンダの一回転のうちの約140゜であり、そして
初期の濾過の割合は約30゜である。
本発明による装置および方法を適用して吸引側を接続す
る前に濾液管内のすべての空気を除去することにより、
本発明により従来技術の装置の問題を解決しまたは最小
限に軽減することができる。
本発明による装置は濾過シリンダの閉鎖部材が濾液管か
らのガスを分配室の区画室を通して閉鎖部材の外部に導
くチャンネルを有していることを特徴としている。
濾過シリンダ内でパルプを処理する本発明方法では、シ
リンダを包囲する容器内にパルプが供給され、前記シリ
ンダの表面に付された表面網上に真空の作用でパルプウ
ェブが形成され、前記表面網を通じて前記真空の作用で
前記パルプウェブから水が除去され、前記パルプウェブ
が前記表面網から除去されてパルプ処理装置から排出さ
れ、そして前記表面網を通過した濾液がさらに濾液管に
沿って閉鎖部材を経て吸引脚部に導かれる。なお、上記
パルプ処理方法において、二種類に区別される濾液が前
記シリンダの殻体を形成するために相並んで配置された
複数の濾過区画室から排出され、その第一の濾液(初期
の濾液)はパルプウェブ除去段階で前記濾液管に流入す
る気体を主として含み、第二の濾液は液体の濾液を含
み、前記二種類に区別される濾液が前記濾過区画室から
前記閉鎖部材を通じて別々に排出される。
また、本発明方法によれば、濾過シリンダの動作期間の
見地からは、相互に別個の5段階に区分されており、 第1段階において、シリンダが容器中に下降するときに
空気および初期の濾液が濾過区画室から排出され、そし
て前記表面網上のパルプウェブの形成が開始され、 第2段階において、濾液が真空の作用で排出され、そし
て前記パルプウェブの形成が継続して行われ、 第3段階において、前記パルプウェブが形成された部分
が前記容器から前記シリンダと共に上昇したときに、該
パルプウェブが真空の作用で乾燥され、 第4段階、いわゆる前記パルプウェブの除去段階におい
て、該パルプウェブが前記表面網から除去され、装置か
ら排出され、そして、 第5段階は、いわゆる洗浄段階において、表面網が洗浄
される。
本発明による方法および装置の実施例を添付図面につい
て以下にさらに詳細に説明する。
実施例 第1図によれば、濾過装置は、主として、頂部において
完全に開放するか、またはフードで蔽うことができる容
器10と、軸14上に配置され、両端部において容器10に対
して軸受およびシール16により装着された円筒形の濾過
シリンダ12とを備えている。濾過シリンダ12の本体は、
軸14の延長部に取り付けられて、同時に濾過シリンダ12
内への懸濁液の軸線方向への進入を阻止する端板18と、
濾過区画室20とを有し、濾過区画室20により濾過シリン
ダ12の両端部が相互に連結され、そして濾過区画室20は
濾過シリンダ12の主要構造体を構成している。濾過区画
室20のカバーは、その上に濾過面として作用する表面網
22が配置された穿孔板とするか、または表面網22自体と
することができる。もしも、濾過区画室20のカバーが穿
孔板であれば、濾過シリンダ12の応力に耐える部材とし
て、その動作に寄与することができる。濾過シリンダ12
のリムには、多数、すなわち約30〜約40の濾過区画室20
が配置されている。濾過区画室20の底部は、単に濾過シ
リンダ12の一端部に向かって傾斜するか、または中心部
から両方向の端部に向かって傾斜しており、これは主と
して濾過シリンダ12の全長に依存している。また、シリ
ンダ12の全長は大部分の場合、5mより大きい。濾過シリ
ンダ12の軸14に向かって延びる濾液管24は、濾過シリン
ダ12の端部において(あるいは、濾過区画室20が両端部
に向かって傾斜している場合には、両端部において)濾
過区画室20の底部に接続されている。濾過液管24と接続
した軸14の延長部は、分配室26である。分配室26には、
主としてその直径に応じて、濾液管24が一列または二列
で接続されている。分配室26は、主に、濾液管24内の濾
液の流れを、その流れの断面積を縮小させることなく、
吸引脚部42に導くことができるようにするために必要で
ある。分配室26においては、流れの断面積は円形の濾液
管24により形成される形状から分配室26の半径方向の中
間壁部および端壁部により形成された矩形まで変化せし
められる。濾液管24の濾液を所望の態様で導く弁装置
(以下、閉鎖部材と称する)40が、分配室26の内側に配
置されている。従来のフィルタの動作方法による場合に
は、前記閉鎖部材40により、濾液管24を通じてパルプウ
ェブを除去するための液体または気体を濾過区画室20に
導くことができる。
第2図は、本発明によるドラムフィルタの閉鎖部材40を
例示している。閉鎖部材40は、吸引脚部42に取り付けら
れる部分44を含み、該部分44は分配室26の外側の濾過シ
リンダ12の軸14の延長部として動作するシリンダ46の内
側に配置されている。シリンダ46は、軸受ブロック48上
にベアリングとともに装着され、かつシール50により容
器10に対してシールされている。閉鎖部材40のシリンダ
46の端部に、好適には共心をなす2つの円錐形表面52、
54(密封面)が相互に一定の軸方向の距離を隔てて配置
されている。前記円錐形表面52、54と閉鎖部材40を包囲
する分配室26との間には、必要に応じて、摩擦特性を利
用できるシール部材56、58を配置することができる。閉
鎖部材40のこの領域における分配室26の形状は、閉鎖部
材40の端部の形状に対応した円錐形である。シール部材
56、58は、分配室26を閉鎖部材40に対して摩擦なく回転
させることができる。ある場合には、円錐形表面52、54
の隙間を、分配室26から閉鎖部材40に流れる液体が前記
隙間をシールするように十分狭くすることにより、前記
シール部材56、58を設けることなく動作できる。シール
部材56、58に対する分配室26の円錐形の内側リムには、
横長の開口部60が形成されている。開口部60の数は、好
適には濾液管24の数と同じであり、そして開口部60は、
分配室26内で、分配室26の実質的に半径方向の中間壁部
により形成されるV字形の空間を介して、分配室26の外
側リムに取り付けられた濾液管24と接続されている。閉
鎖部材40の新規かつ発明性のある動作を可能にする構成
が、閉鎖部材40の円錐形表面52、54の間に配置されてい
る。前記円錐形表面52、54間の領域を主として占める開
放された部分62が、濾液が閉鎖部材40の内側に流れ、そ
して部分44を経て吸引脚部42に流れる事を可能にするた
めに開放されている。しかしながら、前記円錐形表面5
2、54の間の表面部分64(密封面)は、濾液管24が、吸
引脚部42に接続されないように閉鎖する。この動作は、
表面部分64へと至るシール部材56、58に相当し、分配室
26の円錐形の内面に沿って摺動するシール部材を配置す
るか、または前記円錐形表面52、54の隙間を分配室26の
V字形の室の間の漏洩または吸引脚部42と分配室26との
間の漏洩を阻止するために十分に狭くすることにより実
施される。また、閉鎖部材40は、閉鎖部材の内側部分か
ら中間壁部74により、かつ第3図に示すように開放され
た部分62から部分68(密封面)によって横方向に分離さ
れた領域66(凹部)を有している。領域66は円錐形の表
面部分64のレベルから内側に凹みがつけられ、それによ
りチャンネル70が領域66から部分44の外側に、そして弁
装置40と軸管46との間に延びている。前記チャンネル70
の目的は、濾液管24内に蓄積した空気を閉鎖部材40の内
側スペースを経て吸引脚部42に流さないようにして導く
ことである。チャンネル70外に排出される、ある量の濾
液を含む気体は、気体と濾液でいわゆる気体含有濾液
(第一の濾液)を形成し、さらに、例えば、別個の管71
に沿って濾液室中に導かれる。そのため、濾過区画室20
から気体含有濾液とは別々に排出され吸引脚部42に流入
する、すなわち、純濾液(第二の濾液)には、事実上気
体が存在しない。必要な場合には、閉鎖部材40の内側に
第2図に示した円錐形の案内部材72(円錐形部材)また
は同様な部材を配置して、該案内部材72により濾液管24
から分配室26を通しての流れを円滑に軸線方向に導くこ
とができる。
第3図は閉鎖部材40が、その端末部分の領域の大部分に
対して符号62で示すように開放された領域を示し、開放
された領域は角度にして約200〜約300度である。参照符
号52は、閉鎖部材40の直径方向の最大部分である円錐形
のシール面を示す。矢印Bは濾過シリンダ12および該濾
過シリンダ12と共に閉鎖部材40に対して移動する分配室
26の回転方向を示す。回転方向において、開放された部
分62に引き続く閉鎖部材40の内側部分は、表面部分64に
より分配室26を閉鎖する。表面部分64はシール部材を介
して、またはそれ自体が分配室26の内面に極めて接近す
るように延びている。表面部分64の周囲の幅は角度にし
て、約15〜約50度である。領域66は、分配室26の回転方
向において表面部分64に続いている。領域66は、表面部
分64に対して凹んでおり、かつ分配室26の内面の開口部
60のうちのいくつかが同時に領域66と隣接するようにリ
ムの方向に寸法を有している。領域66は、回転方向の後
端において、部分68により開放された部分62と区別さ
れ、隆起部68のリムに平行な寸法部分が、2つの分配室
26およびその間の中間壁部に亘る開口部60を最小限の幅
で蔽っている。好適には軸方向のチャンネル70が領域66
から閉鎖部材40の中間壁部74により分離され、その中間
壁部74の内側寸法が、閉鎖部材40の内側表面の表面部分
64の内側寸法とほぼ等しくなっている。もしも、円錐形
表面54が閉鎖部材40のリムの開放された部分62の扇形領
域において支持されるべきであると仮定され、必要であ
るならば、開放された部分62にリブまたは同様な部材を
配置することも可能である。このような場合には、前記
リブが濾液管24から分配室26および閉鎖部材40を介して
吸引脚部42に至る流れを実質的に妨害しないことが保証
されなければならない。
第4a図は、従来技術によるフィルタの動作原理を例示
し、そして第4b図は、閉鎖部材40の動作原理を例示して
いる。第4a図は、閉鎖部材76が濾液吐出口78から、パル
プウェブ除去段階(領域S1)における濾過区画室および
吐出段階(領域S2)における濾過区画室の両方への接続
を、均一な扇形領域により閉ざす態様を教示しており、
この均一な扇形領域は、除去用空気を濾液管を通してチ
ャンネルまで吹き込むことにより、パルプウェブの除去
を行うことができるように分配室80に向かって開口して
いる。また、このような場合には、除去用空気の圧力は
吐出段階において濾液管に影響を及ぼし、濾液管内で濾
過された濾液を重力により表面網に向かって押し込む。
重力濾過の本来の緩慢さと除去用空気の圧力との両方の
ために、問題の濾液管と隣接した分配室の区画室が、第
2弁の端縁を通過する以前に、濾液管内の空気を排出す
る時間がなく、それにより吸引側が当該濾液管と接続さ
れる。それにより、空気が濾液管から吸引脚部まで吸い
込まれ、吸引脚部において圧力変動を生じ、フィルタ全
体を生じる吸引力を弱める。
第4b図は本発明による装置の動作原理を例示している。
この原理は吐出段階S2における濾液管24が、除去段階S1
における濾液管24から分離されていることを特徴として
いる。したがって、除去用空気の圧力は、重力に基づい
て濾液が濾液管24を満たすことを妨害せず、それにより
吸引側が接続されて動作する以前に、濾液管24から空気
を排出する時間的余裕がある。空気の排出もまた閉鎖部
材40に設けられたチャンネル70により容易化され、それ
により空気と、おそらくはそれと共に幾らかの濾液もま
た、いわゆる気体含有濾液として、それ自体のルートを
経てパルプ処理装置から排出される。さらに、除去用空
気が濾液管24を通してパルプウェブ内に没している濾過
区画室20内に吹き込まれる古いパルプウェブ除去装置を
使用することができる。しかしながら、除去段階S1にお
ける濾液管24は、好適には除去段階中に1つの濾液管24
から別の濾液管24に空気および液体が流入しないように
(第4b図に示すように)相互に分離されている。
換言すれば、閉鎖部材40は次のとおり作用する。すなわ
ち、各々の濾液管24はドラムの軸と閉鎖部材40との回り
に回転しながら繊維懸濁液から上昇するとき、濾液管24
の内部は閉鎖部材40の開口中央を経て吸引脚部42あるい
は気圧脚部のような真空源に通じており、それによっ
て、パルプウェブが懸濁液から上昇しているにもかかわ
らず、濾液がフィルタ面上のパルプウェブから抽出され
る。濾液管24が回転して、吸引脚部42と濾液管24との接
続を表面部分64が断つ位置に至るまでは、真空源は濾液
管24と接続されたままである。次に、除去されるべきパ
ルプウェブについて説明する。濾液管24は、表面部分64
と接続されておりかつ領域66に接続されていない位置に
おいては、その内側端が閉ざされているので、後述する
ように、一定圧の空気をフィルタ面からパルプウェブを
分離するために使用することができる。パルプウェブが
フィルタ面から分離されてパルプ処理装置から排出され
るとき、濾液管24と通じる濾過区画室20は、繊維懸濁液
中に降下して、重力濾過が始まる。換言すれば、濾液管
24の中には液体がほとんどないという事実により、繊維
懸濁液中の液体は、フィルタ面を透過して濾液管24を満
たし始める。同時に、濾液管24はその他端が吸引脚部42
とは離れた気体含有濾液排出手段(領域66およびチャン
ネル70)に接続される位置に回転して来る。この時点
で、濾液管24から空気が除かれて、液体のみからなる純
濾液が別個の管71に流れ始めるまで、濾液管24、領域66
およびチャンネル70に沿った接続はそのままである。次
の段階で、濾液管24は、領域66と閉鎖部材40の広く開放
された部分62との間の狭い部分68を横切って、吸引脚部
42と通じる位置に回転する。吸引脚部42に接続された後
で、実質的に気体が除去された液体のみからなる純濾液
が吸引脚部42の中に受け入れられる。
第5図は従来技術の装置と比較した本発明による方法を
適用した場合に得られる濾液の量を例示している。第5
図の縦軸は得られた濾液の量を例示し、そして横軸は濾
過に使用された時間を秒単位で例示している。横軸に平
行なダッシュ線は問題の懸濁液から得られる濾液の最大
量を示し、曲線CおよびDと接近している。曲線Cは従
来技術によるドラムフィルタにより得られる濾液の量を
示し、そして曲線Dは本発明による装置により濾過され
た液体の量を示す。この図から、曲線Cが平坦な部分か
ら始まり、換言すると、他に代わりの解決策がなかった
ので、濾液管内の空気を吸引脚部を介して部分的に排出
しなければならないという事実のために濾過が徐々に開
始されることが理解できよう。また、パルプウェブ除去
用の空気がしばしば濾液管を通して濾過区画室中に吹き
込まれるために、濾液管内の空気の量が増大し、それに
より前記の吹込空気の圧力もまた重力で行なわれる初期
の濾過を減速させる影響を与え、それにより、濾液管が
重力に基づく濾過の効果として空にされる場合よりも濾
液管に多量の空気を残す。吸引側が閉鎖部材を介して接
続されるときに、濾液管内には依然として空気が残って
おり、それにより空気は吸引脚部に達するときに膨脹
し、吸引の変動をひき起こし、それにより濾過プロセス
をかなり弱めた。
曲線Dは、濾液管内の空気を吸引脚部に流入させないで
閉鎖部材に導くために、当初から急激に上昇する状態か
ら始まる。その結果、パルプウェブの除去段階における
濾液管が本発明による閉鎖部材により吐出段階における
濾液管から分離され、したがって、従来技術によるパル
プウェブの除去用空気の圧力が重力濾過を妨害しないよ
うになっている。
また、この図は回転速度2rpmおよび3rpmにおいて全濾過
プロセスのために利用できる時間を例示した縦方向のダ
ッシュ線をも含む。この図から、従来技術による曲線C
がどの点においても本発明による方法を適用した場合の
曲線に到達できないことが理解されよう。また、濾過の
ために利用できる時間が限られているので、このための
理論的な可能性すらもない。これらの曲線の間の差は常
に僅か減少し、換言すると、濾過の初期段階において、
濾過がより効率的であるために、本発明による装置によ
り製造されたパルプウェブがより高いコンシステンシー
を有し、したがって、その濾過可能性が低いので、曲線
Cの勾配は曲線Dの勾配よりも常に僅か高い。
本発明による装置においては、濾過シリンダの回転速度
を濾液の流れに完全に使用することができる。濾過シリ
ンダのリム速度が約2m/sであり、それにより濾液管中に
流れる濾液がシリンダのリムに平行な速度成分を有する
ことが知られている。リムに平行な速度が減少するとき
に、濾液管内に加速するらせん形の渦流が発生する。こ
の渦流を案内するために、閉鎖部材の内部に第2図にダ
ッシュ線で示した円錐形の部材72を配置することがで
き、または発生したらせん形の渦流の力が低下しないこ
とを保証し、しかも渦流が吸引脚部まで継続することを
可能にするために、閉鎖部材の内部に有利に設計された
案内羽根を配置することすらも可能である。垂直管内の
らせん形の流れが均一な流れよりもかなり早いことが知
られている。らせん形の流れを加速するために、濾過シ
リンダの回転速度を利用することにより、吸引脚部の吸
引効果をかなり強めることができる。
第6図は、本発明によるドラムシリンダのパルプウェブ
除去装置を例示している。この図は内部に表面網22を備
えた濾過シリンダ12が回転する容器10を簡略に示してい
る。容器10内には、繊維懸濁液がレベルKまで満たされ
ている。この繊維懸濁液は、表面網22上に図示した方法
でパルプウェブRを形成する。パルプウェブ除去装置お
よび排出装置が、濾過シリンダ12の上死点から表面網22
が繊維懸濁中に浸漬する以前の位置まで、回転方向Bに
沿って装着されている。これらの装置は、例えば、両端
部から容器10の端部の支持構体まで、またはフィルタの
フードの両端部まで取り付けられたワイパー本体90と、
ワイパー本体90に装着され、かつ網面22から隙間の端ま
で延びるワイパー92と、容器10外に配置された排出溝94
まで延びる斜面96とを備えている。ワイパー92は、プラ
スチック材料、鋼材、またはこの目的に好適なその他の
材料のいずれかにより製造されている。
表面網22からのパルプウェブRの除去は、空気、または
その他の適切な媒体の流れが送風機(図示せず)から表
面網22、繊維懸濁液の表面および除去されたパルプウェ
ブRにより形成された領域98の中に導かれて実施され
る。前記領域98は、表面網22からパルプウェブRを除去
するために必要な圧力差が維持できるようにフィルタの
両端部に装着された端縁シール(図示せず)によりシー
ルされている。前記パルプウェブ除去用媒体は、ワイパ
ー92と表面網92との間の隙間から表面網22とパルプウェ
ブRとの間の境界面までのみならず、また濾過区画室20
を経てパルプウェブRの下方にも流れて圧力を導く。除
去段階における濾液管24は、閉鎖部材40により内側端部
から閉ざされているので、除去用媒体を濾液管24を通し
て排出することはできず、領域98内に作用する圧力と同
じ圧力が、濾過区画室20内に作用する。この構成によ
り、1つの重大な利点、すなわち、ワイパー92の自己清
浄効果が得られる。もしも、ワイパー92が、若干の可撓
性の材料から製造されれば、濾過区画室20間の壁は、ワ
イパー92の先端部を通過するときに、領域98におけるわ
ずかな圧力の増加を引き起こし、ワイパー92の先端部を
横方向に移動させて隙間の寸法を変える。換言すれば、
ワイパー92の先端部と表面網22との間に生じ蓄積された
繊維がばらばらにされ、繊維懸濁液中に落下せしめられ
る。また、ワイパー92の位置が上昇すると同時に、ワイ
パー92は、パルプウェブRを表面網22から僅か離すよう
に引っ張る。
上記の説明から理解されるように、パルプを濾過シリン
ダにより処理するための新しい方法および装置を開発し
た。上記の説明は本発明による方法および装置の二、三
の実施例のみを包含しているが、請求の範囲に記載の本
発明の範囲内にあるすべての変更、変型を実施すること
ができる。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の方法および装置が使用されるように設
計された濾過シリンダの軸線方向断面図、 第2図は第1図による濾過シリンダの端部であって、本
発明による装置が接続される端部をさらに詳細に例示し
た図、 第3図は本発明による装置を第2図のA−A線に沿って
裁った断面図、 第4a図および第4b図は先行技術および本発明による閉鎖
部材の作動原理を例示した略図、 第5図は従来技術による方法を適用した装置と比較した
本発明による方法を適用したときに分離された濾液の量
を例示したグラフ、そして 第6図はパルプウェブおよび排出に使用される装置によ
る濾過シリンダ上のパルプウェブの除去を例示した略図
である。
10……容器 12……濾過シリンダ 20……濾過区画室 22……表面網(網) 24……濾液管 26……分配室 40……閉鎖部材 42……吸引脚部 52、54、64、68……密封面 62……開放された領域 66……領域(凹部) 70……チャンネル 74……中間壁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21F 1/60 1/66 (56)参考文献 仏国特許2440228(FR,A)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その内部に、表面に網が付されたシリンダ
    がその軸回りに回転可能に装架され、かつ両端部におい
    て密封された容器と、 パルプウェブを除去し、かつ該パルプウェブを前記網か
    ら排出するために該網の外部に配置されたパルプウェブ
    除去排出装置と、 前記シリンダの殻体を形成するために相並んで配置され
    た複数の濾過区画室と、 前記シリンダの少なくとも一端部に配置され、かつ前記
    濾過区画室から内方に延在する複数の濾液管と、 該濾過管の内側端部に装架された分配室と、 該分配室の内部に配置された閉鎖部材と、 該閉鎖部材に接続された吸引脚部とを主部材として備え
    たパルプ処理装置において、 前記濾液管(24)内の気体を前記分配室(26)の複数の
    区画室を通じて前記閉鎖部材(40)の外部に導くチャン
    ネル(70)を、前記閉鎖部材(40)が有することを特徴
    とするパルプ処理装置。
  2. 【請求項2】前記閉鎖部材(40)の外面に形成されると
    ともに該閉鎖部材(40)の密封面(52、54、64、68)に
    より区画されていて、前記閉鎖部材(40)の内部に対し
    て中間の手段すなわち壁(74)によって隔てられている
    凹部(66)に、前記チャンネル(70)が起点を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のパルプ処理装置。
  3. 【請求項3】前記濾液管(24)と接続される前記分配室
    (26)の区画室に隣接して前記閉鎖部材(40)の前記密
    封面(64)が配置されており、それによって前記パルプ
    ウェブの除去に使用される媒体が、該パルプウェブの除
    去段階で一つの前記濾液管(24)から他の前記濾液管
    (24)に流れることを阻止することを特徴とする請求項
    2に記載のパルプ処理装置。
  4. 【請求項4】前記分配室(26)の内側リムに平行な前記
    密封面(64)の、軸線の周囲における角度範囲が15〜50
    度で規定されることを特徴とする請求項2に記載のパル
    プ処理装置。
  5. 【請求項5】前記閉鎖部材(40)の端末部分である前記
    密封面(52、54、64、68)が実質的に円錐形であり、そ
    れに伴って前記分配室(26)の対向面も円錐形になされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のパルプ処理装
    置。
  6. 【請求項6】前記閉鎖部材(40)の端末部分が前記リム
    の方向に開放された領域(62)を有し、その軸線の周囲
    における角度範囲が200〜300度で規定されることを特徴
    とする請求項1に記載のパルプ処理装置。
  7. 【請求項7】前記分配室(26)から軸線方向に流れる濾
    液をらせん形の流れを維持するように導くために、前記
    シリンダの端部から外方に延びる円錐形部材(72)また
    は同様な部材を、前記閉鎖部材(40)がその内部に有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のパルプ処理装置。
  8. 【請求項8】濾過シリンダ内でパルプを処理する方法で
    あって、シリンダを包囲する容器内にパルプが供給さ
    れ、前記シリンダの表面に付された網上に真空の作用で
    パルプウェブが形成され、前記網を通じて前記真空の作
    用で前記パルプウェブから水が除去され、前記パルプウ
    ェブが前記網から除去されてパルプ処理装置から排出さ
    れ、そして前記網を通過した濾過がさらに濾液管に沿っ
    て閉鎖部材を経て吸引脚部に導かれるパルプ処理方法に
    おいて、前記シリンダの殻体を形成するために相並んで
    配置された複数の濾過区画室から二種類に区別される濾
    液が排出され、その第一の濾液はパルプウェブ除去段階
    で前記濾液管に流入する気体を主として含み、第二の濾
    液は液体の濾液を含み、該二種類に区別される濾液が前
    記濾過区画室から前記閉鎖部材を通じて別々に排出され
    ることを特徴とするパルプ処理方法。
  9. 【請求項9】前記パルプウェブを前記網から除去するた
    めの除去用媒体の移送のために前記濾液管を使用するこ
    となく、前記パルプウェブを除去するワイパーの先端部
    のまわりであって前記パルプウェブの下に、前記濾過区
    画室を通じて前記除去用媒体を導くことにより、前記網
    から前記パルプウェブが除去されることを特徴とする請
    求項8に記載のパルプ処理方法。
  10. 【請求項10】前記網の表面に対して直角である前記ワ
    イパーの先端部を横方向に移動させ、該移動により前記
    ワイパーの先端部と前記網の間の間隙の寸法を変更する
    ことで、該間隙が清掃され、それにより前記間隙内に付
    着し、蓄積したパルプウェブが除去されることを特徴と
    する請求項9に記載のパルプ処理方法。
  11. 【請求項11】前記横方向移動が、前記網と前記ワイパ
    ー先端部との間の前記間隙を極めて小さく、すなわち狭
    くすることにより行われ、前記濾過区画室間の壁が前記
    ワイパーの先端部を越えて移動することにより、前記ワ
    イパーの先端部下方の圧力が増加し、その圧力増加によ
    り前記ワイパーの先端部の位置が再び上昇することを特
    徴とする請求項10に記載のパルプ処理方法。
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