JPH0765495B2 - 排気用吸音体及びその製造法 - Google Patents

排気用吸音体及びその製造法

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JPH0765495B2
JPH0765495B2 JP26673686A JP26673686A JPH0765495B2 JP H0765495 B2 JPH0765495 B2 JP H0765495B2 JP 26673686 A JP26673686 A JP 26673686A JP 26673686 A JP26673686 A JP 26673686A JP H0765495 B2 JPH0765495 B2 JP H0765495B2
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猛 荻原
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特に航空機騒音に対し優れた吸音効果を発揮
する排気用吸音体並にその製造法に関する。
(従来の技術) 従来、室の壁に貫通する比較的長さの短い通風口ダクト
内に挿入して使用される吸音体としては、第12図AやB
示の如く、そのダクトa内に多孔質吸音体bに真直ぐに
貫通するエア通気路cを有するスプリッター型やセル型
に構成したもの或は図示しないがエア通気路をL字状に
曲げられたものが公知である。
(発明が解決しようとする問題点) これら吸音体を特に航空機騒音に対する吸音体としてそ
の効果を検討したが、航空機騒音の最大騒音レベルは50
0Hzを中心として発生する8dBであり、これに対し大きい
消音効果が必要であるが、スプリッター型では15dB程
度、セル型では8dB程度であり、騒音レベルは70dB或は7
7dB程度にしか下がらず目標レベルとして会話妨害レベ
ル(SIL)40dBに近づけることが望まれる。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、かかる特に航空機騒音の中心である500Hz及
びその近傍の騒音レベルを著しく低下せしめ消音量が20
dB以上25dB程度であり、而も100Hz〜5000Hzの広範囲の
周波数における消音効果が従来の消音効果より著しく大
きく而も5000Hzへ向い周波数が大きくなるにつれて消音
効果、即ち消音量が漸次上昇し、従来のように或る周波
数域をピークとしてそれ以上の高い周波数では下降する
ような消音曲線とは異なり、上昇曲線を維持する優れた
吸音特性を発揮する通風口内装用吸音体を提供するもの
で、所定の大きさ、形状を有する多孔質成形体に、エア
通気路を貫通した通風口に内装する排気内用吸音体にお
いて、該エア通気路のエア導入口側通気路部とエア導出
口側通気路部とを互に位置をづらせて設けると共に両導
入口側及び導出口側通気路部間の中間通気路部を拡大空
間通気路部に形成して成る排気用吸音体。
更に、本発明は、上記の本発明の吸音体、即ち、断面積
の位置が各部において異なるエア通気路を有する吸音体
を容易且つ安価に製造し得るその製造法を提供するもの
で、エア導入側通気路を少なくとも1個穿設した少なく
とも1枚の吸音板と拡大空間通気路部を穿設した少なく
とも1枚の吸音板と前記のエア導入側通路とは位相をず
らせてエア導出側通気路部を少なくとも1個穿設した少
なくとも1枚の吸音板とを順次重合すると共に互に1体
に構成することを特徴とする。
(実施例) 次に本発明実施例を添付図面に付説明する。第1図乃至
第3図は本発明実施の1例の排気用吸音体を示す。
(1)は合成樹脂発泡マット、無機繊維、合成樹脂など
の繊維マットなどの多孔質成形体を示し、住宅、ビルな
どの壁に穿設した換気口などの通風口に嵌着し設置する
に適した形状と大きさを有する。該多孔質成形体(1)
は、その前後方向に貫通するエア通気路(2)を有する
点は、従来の排気用吸音体と変りがないが、本発明によ
れば、そのエア通気路(2)を次のように構成する。即
ち、該エア通気路のエア導入口側通気路部(2a)とエア
導出口側通気路部(2b)とを互に位置をづらせて図示の
実施例では上下の互に位置をづらせて設けると共に両通
気路部(a)(2b)の間の中間通気路部(2c)を拡大空
間通気路部に形成して成ることを特徴とする。而して該
本発明吸音体は、該エア導入口側通気路部(2a)は、使
用時、室内側に向け、該エア導出口側通気路部(2b)
は、室外に向くように設置される。該エア導入口側通気
路部(2a)は、断面長短形とし、そのエア導入口(3)
は、該吸音体の背面下部に開口し、該エア導出口側通気
路部(2b)は、断面長短形とし、そのエア導出口(4)
は、該吸音体の前面上部に開口し、両通気路部(2a)
(2b)の導入口(3)及び導出口(4)の開口面積は同
一とした。該吸音体の前後方向の長さは、これを設置す
べき室の壁の厚さと略同一とし、その壁に設けた方形の
換気用通風口に嵌合するに適した大きさの直方体とし
た。該吸音体の設置は、第4図示のように、室の壁
(5)に設けた還気用通風口(6)内に、該通風口
(6)に密嵌した断面方形の排気ダクト(7)を介して
密嵌収容した。図面で(8)は、吸音体の室内側に向く
露出面を保護する壁(5)にダクト(7)と吸音体の隙
間を気密に密閉して取り付けられた保護枠板、(9)
は、吸音体の前面に室外側に設けた換気扇、(10)はそ
の外周を囲う前面に開閉自在のよろい戸式蓋をもつ保護
筐で、壁(5)の外面に気密に取付けられている。
かくして、本発明吸音体は、そのファン(9)の作動に
より、室内の排気すべきエアは、該エア導入口(3)よ
り、エア導入口側通気路部(2a)中間通気路部(2c)、
エア導出側通気路部(2b)を介して該導出口(4)より
室外へ排気される排気作用を行なう。
一方、航空機騒音は、該導出口(4)より侵入し該エア
導出口側通気路部(2b)を介してその先方の拡大空間の
中間通気路部(2c)に入ると、その正面の吸音壁で吸音
される他その反射、分散を繰り返し、干渉効果を生ずる
と共にその周囲の吸音壁で吸音されるので、上部に位置
する該導出口(4)とは位置のずれた下部に位置するエ
ア同入口側通気路部(2a)を介して導入口(3)より室
内に漏れて来る騒音は著しく減少する。かかる消音効果
は、導入口(3)と導出口(4)の位置がづれる程即ち
距離間が大きい程大きい。
上記のようなエア通気路(2)が部分的に断面形状、大
きさ、位置を異にする本考案吸音体は、通常の金型によ
る成形、内抜きなどで1度に製造することは困難であ
る。次に本発明のその容易な生産製の高い製造法の実施
例を説明する。
常法によって、同じ厚さ、形状の多孔質成形吸音板を加
圧形成により多数作成するか、同じ厚さの帯状多孔質成
形シートを作成し、これを一定の寸法に切断して同じ厚
さ、形状の多孔質成形板を多数作成して用意する。前記
の実施例の構成の吸音体を製造するには、前記の多孔質
成形吸音板(11)を4枚用意し、その1枚については、
その下部にエア導入口側通気路部(2a)用の矩形孔(2
a′)を内抜き形成し、その2枚については、その中央
部に拡大空間通気路部(2c)用の大きい四角形孔(2
c′)を内抜き形成し、残る1枚については、その上部
にエア導出口側通気路部(2b)用の矩形孔(2b′)を内
抜き形成し、これらの打抜き加工吸音板(11)を互に接
着剤を介して重合結着して積層体型の上記本発明吸音体
が得られる。
第6図及び第7図は本発明の他の実施例を示す。この実
施例では、エア導入口側通気路部(2a)は、吸音体の背
面の中央部に設け、エア導出口側通気路部(2b)は、吸
音体の前面の上部と下部に設けたもので、この場合2個
の通気路部(2b)(2b)の導出口(4)(4)の夫々の
開口面積は、1個の通気路部(2a)の導入口(3)の開
口面積の半分とし、これらの合計開口面積が該導入口
(3)の開口面積と等しくなるように設計することが好
ましい。
尚、該吸音体は、段ボール箱のような厚紙や合成樹脂製
等の容器(12)壁で全周面を保護したもので、その設置
に当り第8図示のように、該容器壁(12)外面が気密に
排気ダクト(7)内周面に密嵌するようにして装着し
た。この吸音体の製造法は、前記実施例の吸音体の製造
法と略同様である。即ち、第9図示のように中央部に導
入口側通気路部(2a)用の矩形状の孔(2a′)を打抜き
形成した多孔質吸音板(11)を2枚、中央部に拡大空間
通気部(2c)用の大きい方形の孔(2c′)を打抜き形成
した多孔質吸音板(11)を2枚、上部と下部に夫々導出
口側通気路部(2b)用の矩形状の孔(2b′)を打抜き形
成した多孔質吸音板(11)を2枚を作成用意する点は、
前記実施例と略同じであるが、これら吸音板(11)を一
体に重合した積層体の吸音体とするために、これら吸音
板(11)の積層体を丁度密嵌収容し得る段ボール容器
(12)に予め前記の導入口側通気路部(2a)の導入口
(3)に対応する中央部に同一同径の矩形状の孔(13)
を穿設したものを用意し、この容器(12)内に前記の吸
音板(11)を順次重合して該容器(12)によりこれら積
層体が一体に保持された本発明の吸音体が得られる。こ
の場合は、吸音板(10)相互を接着する接着剤の使用を
省き、製造を更に容易になし得る。
かくして、該容器(12)の該孔(13)は、導入口(3)
と合致しエアの流入を許容する。上記の積層型吸音体の
製造例は、同じ厚さの打抜き吸音板を使用したが、厚さ
の異なる1枚又は複数枚の打抜き吸音板を必要に応じ組
み合わせて積重ねて製造することができる。又各通気路
部(2a),(2b)の長さや拡大空間通気路部(2c)の大
きさなどの、調節は、その使用枚数や吸音板の厚さの選
択などにより自由な各種の所望の吸音体を製造すること
ができる。尚、前記の許容器(12)は、第10図示の如
く、折曲げ自在の蓋板片(12a)を有し、これら打抜吸
音板(11)を収納後その開口部を閉じるようにすれば、
更にその吸音体の固体保持を確実にし得る。この場合
は、その蓋板片(12a)に、前記エア導出口側通気路部
(2b),(2b)の導出口(4)(4)に対応する位置に
同形同大の孔(14)(14)を形成した蓋片(12a)を閉
じた状態でも通気を許容するようにする。図面で(15)
は蓋片(12a)の先端に設けた折りしろ、(16)(16)
は容器(12)本体の口縁に設けた折りしろを示し、これ
らにより蓋片(12a)の閉塞を容易にし、容器開口部周
縁の気密性を良好とし、必要に応じ、該折りしろ(16)
(16)に、糊料を介して蓋片を重合貼着するようにして
もよい。
次に更に具体的な実施例とその消音効果を更に明確にす
る。
上記の第6図に示す構成の本発明吸音体を平均の繊維径
2μmのガラス繊維を材料とし、密度24kg/m3,厚さ20mm
のグラスウールマツトを成形し、厚さ20mm,縦横240×24
0mmの多孔質吸音板を用意し、その2枚づつ、中央に60m
m×200mmの矩形状のエア導入口側通気路部用孔を打抜き
形成したもの、中央に200mm×200mmの拡大空間通気路部
用孔を打抜き形成したもの、上部及び下部に30mm×200m
mの矩形状のエア導出口側通気路部用孔を打抜き形成し
たものを作成し、このようにして得た打抜き吸音板を前
記の段ボール製蓋付き容器内に順次密嵌挿入し積層し蓋
を施して本発明の積層型吸音体を作成した。該容器は、
略240mm×240mm×130(奥行き)のものを使用した。こ
れを第8図示の如く、建造物の壁の排気ダクト内に設置
し、戦闘機(高度370m)からの騒音の消音効果を試験し
た。その消音特性を第11図に示す。比較のため、同じ大
きさのスプリツター型吸音体を同様に設置し、その消音
効果を試験した。その測定結果は、第11図のグラフに示
す通りである。消音特性曲線Iは本発明の吸音体による
もの、同曲線Cは従来のスプリツター型吸音体によるも
のである。このグラフから明らかなように、従来の吸音
体では、500Hzの騒音の消音量は、僅か14dBにすぎない
ものが本発明の吸音体による場合は、26dBの消音量であ
り、500Hzで85dBの騒音は60dB以下に下がる著しい消音
効果を得た。更に、5000Hzまでの騒音に対する消音効果
は、本発明の吸音体ではその周波数が高くなるに従い上
昇し、40dB以上の消音量を示し、この間下降しないのに
対し、従来の吸音体は、2000Hz付近で消音量24dB程度の
ピークを示し、それ以上の高周波数では、周波数が高く
なるにつれ、消音効果の低下が見られた。尚、吸音材と
してガラス繊維の平均繊維径は10μm以下のものを使用
することが好ましく一般である。又エア導入口側通気路
部(2a)は複数個設けてもよい。又通気路部(2a)(2
b)の夫々を複数個設ける場合、左右に配設するように
してもよい。
(発明の効果) このように本発明によるときは、排気用吸音体は、吸音
成形体を貫通して設けるエア通気路をその中間部を拡大
空間通気路部に形成すると共にその両端部のエア導入口
側通気路部とエア導出口側通気路部とを互位置をづらせ
て設けたので、500Hzを中心とする騒音の消音効果を、
従来の吸音体に比し著しく向上せしめることができると
共に100から5000Hzに向い周波数の増大に伴い消音効果
も上昇し、就中、500Hz近傍より5000Hzにかけて20dB以
上の消音量をもたらす効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図は、本発明実施の1例の吸音体に示
し、第1図はその截断側面図、第2図はII−II線の断面
図、第3図は斜面図、第4図は設置状態の截断側面図、
第5図は本発明の吸音体の製造法の1例の前記吸音体の
分解平面図、第6図は他の実施例の吸音体の截断側面
図、第7図はその斜面図、第8図はその設置状態の截断
側面図、第9図は、本発明の吸音体の製造法の他例の前
記吸音体の分解平面図、第10図は本発明の吸音体用容器
の斜面図、第11図は本発明吸音体と従来の吸音体の消音
特性を示すグラフ、第12図A及び第12図Bは夫々従来の
吸音体の斜面図を示す。 (1)……吸音成形体 (2)……エア通気路 (2a)……エア導入口側通気路部 (2b)……エア導入出口側通気路部 (2c)……拡大空間通気路部 (3)……エア導入口 (4)……エア導出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の大きさ、形状を有する多孔質成形体
    に、エア通気路を貫通した通風口に内装する排気用吸音
    体において、該エア通気路のエア導入口側通気路部とエ
    ア導出口側通気路部とを互に位置をづらせて設けると共
    に両導入口側及び導出口側通気路部間の中間通気路部を
    拡大空間通気路部に形成して成る排気用吸音体。
  2. 【請求項2】該エア通気路のエア導入口側通気路部の導
    入口は、吸音体の背面中央に1個設け、エア導出口側通
    気路部の導出口は、吸音体の前面の上下に2個設けて成
    る特許請求の範囲1に記載の排気用吸音体。
  3. 【請求項3】エア導入側通気路を少なくとも1個穿設し
    た少なくとも1枚の吸音板と拡大空間通気路部を穿設し
    た少なくとも1枚の吸音板と前記のエア導入側通路とは
    位相をずらせてエア導出側通気路部を少なくとも1個穿
    設した少なくとも1枚の吸音板とを順次重合すると共に
    互に1体に構成することを特徴とする排気用吸音体の製
    造法。
JP26673686A 1986-11-11 1986-11-11 排気用吸音体及びその製造法 Expired - Lifetime JPH0765495B2 (ja)

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