JPH0765558B2 - 内燃エンジンの異常燃焼検知装置及び燃焼制御装置 - Google Patents
内燃エンジンの異常燃焼検知装置及び燃焼制御装置Info
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- JPH0765558B2 JPH0765558B2 JP1054800A JP5480089A JPH0765558B2 JP H0765558 B2 JPH0765558 B2 JP H0765558B2 JP 1054800 A JP1054800 A JP 1054800A JP 5480089 A JP5480089 A JP 5480089A JP H0765558 B2 JPH0765558 B2 JP H0765558B2
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- ignition timing
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は内燃エンジンの異常燃焼検知装置及び燃焼制御
装置に関し、特に所謂熱面着火によって生じる異常燃焼
を検知する異常燃焼検知装置及び異常燃焼が検知された
ときに当該異常燃焼を抑制する燃焼制御装置に関する。
装置に関し、特に所謂熱面着火によって生じる異常燃焼
を検知する異常燃焼検知装置及び異常燃焼が検知された
ときに当該異常燃焼を抑制する燃焼制御装置に関する。
(従来技術) 点火時期制御装置を備えた内燃エンジンに於ては、気筒
内に供給された混合気の点火時期は、エンジンの運転性
及び排気ガス特性が最良となるようにエンジンの運転状
態に応じた適正な時期に設定されるが、実際にエンジン
を作動させた場合、上記設定される点火時期よりも早い
タイミングでシリンダ内の混合気が燃焼を開始する異常
燃焼、所謂プレイグニッションが発生することが知られ
ている。
内に供給された混合気の点火時期は、エンジンの運転性
及び排気ガス特性が最良となるようにエンジンの運転状
態に応じた適正な時期に設定されるが、実際にエンジン
を作動させた場合、上記設定される点火時期よりも早い
タイミングでシリンダ内の混合気が燃焼を開始する異常
燃焼、所謂プレイグニッションが発生することが知られ
ている。
このプレイグニッションはエンジンの運転性を著しく低
下させるのみならず、エンジンを損傷するおそれもあ
り、近年のエンジンの高性能化、高出力化、及びメタノ
ール燃料の使用に伴いその発生可能性が高くなってきて
いる。
下させるのみならず、エンジンを損傷するおそれもあ
り、近年のエンジンの高性能化、高出力化、及びメタノ
ール燃料の使用に伴いその発生可能性が高くなってきて
いる。
この異常燃焼の原因の1つとして火花放電が行なわれる
前に、過熱した点火プラグ、シリンダ内壁等の表面の熱
によって圧縮混合気が着火してしまう所謂熱面着火があ
る。近年、環境、エネルギーの保全のために研究開発さ
れているメタノール燃料(アルコール混合燃料)を内燃
エンジンに用いた場合、上記熱面着火によるエンジンの
異常燃焼の可能性は更に大きくなる。
前に、過熱した点火プラグ、シリンダ内壁等の表面の熱
によって圧縮混合気が着火してしまう所謂熱面着火があ
る。近年、環境、エネルギーの保全のために研究開発さ
れているメタノール燃料(アルコール混合燃料)を内燃
エンジンに用いた場合、上記熱面着火によるエンジンの
異常燃焼の可能性は更に大きくなる。
このため従来より、内燃エンジンの燃焼室内の混合気の
燃焼状態を、例えば燃焼室内の燃焼に伴うイオン電流を
検知する構成の異常燃焼検知手段(特開昭55−75629
号)により検知して異常燃焼を回避する試みが行なわれ
ていた。
燃焼状態を、例えば燃焼室内の燃焼に伴うイオン電流を
検知する構成の異常燃焼検知手段(特開昭55−75629
号)により検知して異常燃焼を回避する試みが行なわれ
ていた。
(発明が解決しようとする課題) ところで熱面着火はその火炎面の発生タイミングが、点
火プラグの火花点火による正常な点火タイミングより前
(進角側)であるが、点火火花を通常の点火タイミング
で飛ばさなかった場合に正常な点火タイミングよりも後
(遅角側)であるかによって夫々プレイグニッション
と、ポストイグニッションとに分類される。このうちポ
ストイグニッションによる火炎面の発生タイミングはシ
リンダ内壁等の熱表面の温度が上昇するにつれて徐々に
進角し、やがてプレグニッションに至ることが知られて
いる。従って、ポストイグニッションの発生を検知すれ
ばプレイグニッションの発生の可能性が推定できる。し
かし、ポストイグニッションの火炎面の発生タイミング
は、点火プラグの火花点火によって混合気の一部が燃焼
し始めた後であるため、ポストイグニッションの発生を
気筒内の混合気の燃焼が開始されるタイミングに基づい
て検知することは出来ない。
火プラグの火花点火による正常な点火タイミングより前
(進角側)であるが、点火火花を通常の点火タイミング
で飛ばさなかった場合に正常な点火タイミングよりも後
(遅角側)であるかによって夫々プレイグニッション
と、ポストイグニッションとに分類される。このうちポ
ストイグニッションによる火炎面の発生タイミングはシ
リンダ内壁等の熱表面の温度が上昇するにつれて徐々に
進角し、やがてプレグニッションに至ることが知られて
いる。従って、ポストイグニッションの発生を検知すれ
ばプレイグニッションの発生の可能性が推定できる。し
かし、ポストイグニッションの火炎面の発生タイミング
は、点火プラグの火花点火によって混合気の一部が燃焼
し始めた後であるため、ポストイグニッションの発生を
気筒内の混合気の燃焼が開始されるタイミングに基づい
て検知することは出来ない。
一方、プレイグニッションは、点火プラグの火花点火が
発生する前にシリンダ内の混合気の燃焼が開始する現象
であるため前述の如くエンジンが圧縮行程を終了する前
に混合気の火炎がシリンダ内全体に亘って圧縮行程の途
中で爆発が起こりエンジン構造を損傷する虞がある。こ
のプレイグニッションは上述のように点火プラグによる
火花点火の発生以前に気筒内の混合気が異常燃焼するた
め、混合気の燃焼が開始されるタイミングに基づいてそ
の発生を検出すること自体は可能であるしかし、プレイ
グニッションは、一旦発生するとそれが直接エンジンの
破壊につながる可能性がある為、未然に何らかの処置を
とってその発生を防ぐ必要がある。
発生する前にシリンダ内の混合気の燃焼が開始する現象
であるため前述の如くエンジンが圧縮行程を終了する前
に混合気の火炎がシリンダ内全体に亘って圧縮行程の途
中で爆発が起こりエンジン構造を損傷する虞がある。こ
のプレイグニッションは上述のように点火プラグによる
火花点火の発生以前に気筒内の混合気が異常燃焼するた
め、混合気の燃焼が開始されるタイミングに基づいてそ
の発生を検出すること自体は可能であるしかし、プレイ
グニッションは、一旦発生するとそれが直接エンジンの
破壊につながる可能性がある為、未然に何らかの処置を
とってその発生を防ぐ必要がある。
(発明の目的) 本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ポストイグ
ニッションの検出を可能にすると共にポストイグニッシ
ョンの発生状態によってプレイグニッションの発生する
可能性を推測する内燃エンジンの異常燃焼検知装置を提
供すること並びに、プレイグニッションの発生を予測し
たときに該プレイグニッションの発生を未然に防ぐよう
にした内燃エンジンの燃焼制御装置を提供することを目
的とする。
ニッションの検出を可能にすると共にポストイグニッシ
ョンの発生状態によってプレイグニッションの発生する
可能性を推測する内燃エンジンの異常燃焼検知装置を提
供すること並びに、プレイグニッションの発生を予測し
たときに該プレイグニッションの発生を未然に防ぐよう
にした内燃エンジンの燃焼制御装置を提供することを目
的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本発明の内燃エンジンの異常燃
焼検知装置は、内燃エンジンの運転状態に応じて点火時
期を設定する点火時期設定手段と、前記エンジンがプレ
イグニッションが発生し得る所定運転状態にあるとき、
該点火時期設定手段により設定された点火時期を所定量
遅角する点火遅角手段と、該点火遅角手段が前記点火時
期を遅角したときに前記エンジンのポストイグニッショ
ンを検知する異常燃焼検知手段とを備えるものである。
焼検知装置は、内燃エンジンの運転状態に応じて点火時
期を設定する点火時期設定手段と、前記エンジンがプレ
イグニッションが発生し得る所定運転状態にあるとき、
該点火時期設定手段により設定された点火時期を所定量
遅角する点火遅角手段と、該点火遅角手段が前記点火時
期を遅角したときに前記エンジンのポストイグニッショ
ンを検知する異常燃焼検知手段とを備えるものである。
また、本発明の内燃エンジンの燃焼制御装置は上記異常
燃焼検知装置の異常燃焼検知手段が異常燃焼を検知した
ときに内燃エンジンの気筒内温度を低下させる気筒内温
度低下手段を備えたものである。
燃焼検知装置の異常燃焼検知手段が異常燃焼を検知した
ときに内燃エンジンの気筒内温度を低下させる気筒内温
度低下手段を備えたものである。
(作用) 上記のように構成される異常燃焼検知装置は、プレイグ
ニッションが発生し得るエンジン運転状態に於て、プレ
イグニッションに先行して発生する異常燃焼状態(ポス
トイグニッション)を通常のエンジン作動状況下におい
て任意のタイミングに点火時期を所定角度リタードし、
そのリタード中に異常燃焼が起こっているか否かを検知
することにより事前にプレイグニッションの可能性を検
知する。
ニッションが発生し得るエンジン運転状態に於て、プレ
イグニッションに先行して発生する異常燃焼状態(ポス
トイグニッション)を通常のエンジン作動状況下におい
て任意のタイミングに点火時期を所定角度リタードし、
そのリタード中に異常燃焼が起こっているか否かを検知
することにより事前にプレイグニッションの可能性を検
知する。
また、上記燃焼制御装置は、プレイグニッションの可能
性が検知されたときに気筒内温度低下手段により気筒内
温度を低下させる。
性が検知されたときに気筒内温度低下手段により気筒内
温度を低下させる。
(実施例) 以下本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
第1図は本発明の第1実施例に係る内燃エンジンの異常
燃焼検知装置及び燃焼制御装置が適用された点火時期制
御装置の全体構成を示すブロック図である。
燃焼検知装置及び燃焼制御装置が適用された点火時期制
御装置の全体構成を示すブロック図である。
点火時期制御装置は、例えば4気筒内燃エンジン1の点
火制御を行なうもので、点火時期制御手段5を中心に構
成され、該点火時期制御手段5から発生する点火時期信
号に基づいて点火プラグ2の火花点火が行なわれる。
火制御を行なうもので、点火時期制御手段5を中心に構
成され、該点火時期制御手段5から発生する点火時期信
号に基づいて点火プラグ2の火花点火が行なわれる。
点火時期制御手段5には、エンジンの例えばカム軸周囲
に取り付けられ、各気筒の圧縮行程終わりの上死点(TD
C)前所定のクランク角度位置(例えば10゜BTDC)で各
気筒の基準クランク角度位置を表すTDC信号を発生するT
DCセンサ6が接続されている。
に取り付けられ、各気筒の圧縮行程終わりの上死点(TD
C)前所定のクランク角度位置(例えば10゜BTDC)で各
気筒の基準クランク角度位置を表すTDC信号を発生するT
DCセンサ6が接続されている。
更に点火時期制御手段5には吸入空気温(TA)を検出す
る吸気温センサ(TAセンサ)71,吸入空気の温度(HA)
を検出する温度センサ(HAセンサ)72,エンジンのノッ
ク状態を検出するノックセンサ73,エンジン水温(Tw)
を検出する水温センサ(Twセンサ)74及びその他のエン
ジン運転パラメータセンサ75が接続され、これら各セン
サ71〜75の出力信号が点火時期制御手段5に供給される
ようになっている。点火時期制御手段5はこれら検出手
段6,各種センサ71〜75からの信号に基づいて前記点火時
期信号の発生タイミングをエンジンの運転性及び排気ガ
ス特性が最適となる点火時期が得られるように決定す
る。
る吸気温センサ(TAセンサ)71,吸入空気の温度(HA)
を検出する温度センサ(HAセンサ)72,エンジンのノッ
ク状態を検出するノックセンサ73,エンジン水温(Tw)
を検出する水温センサ(Twセンサ)74及びその他のエン
ジン運転パラメータセンサ75が接続され、これら各セン
サ71〜75の出力信号が点火時期制御手段5に供給される
ようになっている。点火時期制御手段5はこれら検出手
段6,各種センサ71〜75からの信号に基づいて前記点火時
期信号の発生タイミングをエンジンの運転性及び排気ガ
ス特性が最適となる点火時期が得られるように決定す
る。
又、上記センサ71〜74は、後述のエンジン運転条件判定
回路101にも電気的に接続され、これらセンサ71〜74の
出力信号に基づいて判定回路101は詳細は後述するポス
トイグニッション、プレイグニッションの発生し易いエ
ンジン運転状態を判別する。
回路101にも電気的に接続され、これらセンサ71〜74の
出力信号に基づいて判定回路101は詳細は後述するポス
トイグニッション、プレイグニッションの発生し易いエ
ンジン運転状態を判別する。
前記点火時期制御手段5には、詳細は後述するように点
火遅角手段10を構成する前記エンジン運転条件判定回路
101,特定点火時期遅角回路102並びに後述の異常燃焼検
知手段20により気筒内の異常燃焼が検知されたときに作
動しプレイグニッションの発生を防止する気筒内温度低
下手段としての設定点火時期遅角回路8が夫々接続さ
れ、点火時期制御手段5は特定点火時期遅角回路102,設
定点火時期遅角回路8からの信号に応じて前記エンジン
運転状態に応じて設定した点火時期信号を、夫々の回路
102,8で決定される所定期間だけ遅角する。
火遅角手段10を構成する前記エンジン運転条件判定回路
101,特定点火時期遅角回路102並びに後述の異常燃焼検
知手段20により気筒内の異常燃焼が検知されたときに作
動しプレイグニッションの発生を防止する気筒内温度低
下手段としての設定点火時期遅角回路8が夫々接続さ
れ、点火時期制御手段5は特定点火時期遅角回路102,設
定点火時期遅角回路8からの信号に応じて前記エンジン
運転状態に応じて設定した点火時期信号を、夫々の回路
102,8で決定される所定期間だけ遅角する。
点火時期制御手段5により決定された点火時期を表わす
前記点火時期信号は、ディストリビュータ,点火コイル
等から成る点火ユニット4に供給される。点火ユニット
4中の図示しないディストリビュータは、この点火時期
信号によって点火すべき気筒、即ち圧縮行程が終了した
気筒の点火プラグ2と点火コイルとを電気的に接続する
と共に、点火ユニット4中の図示しないイグナイターが
該点火時期信号に応じて点火コイルの通電・放電を行
う。従って点火コイルの放電によって得られた点火信号
(第2図(a))が上記点火すべき気筒に供給され火花
点火が行われる。
前記点火時期信号は、ディストリビュータ,点火コイル
等から成る点火ユニット4に供給される。点火ユニット
4中の図示しないディストリビュータは、この点火時期
信号によって点火すべき気筒、即ち圧縮行程が終了した
気筒の点火プラグ2と点火コイルとを電気的に接続する
と共に、点火ユニット4中の図示しないイグナイターが
該点火時期信号に応じて点火コイルの通電・放電を行
う。従って点火コイルの放電によって得られた点火信号
(第2図(a))が上記点火すべき気筒に供給され火花
点火が行われる。
点火プラグ2と点火ユニット3との間には高圧ダイオー
ド3が配されており、該高圧ダイオード3の働きにより
点火プラグ2が、点火電圧回路A(点火ユニット4,点火
プラグ2等より成る回路)の一部を構成すると共に、気
筒内の混合気の燃焼状態を検知する燃焼状態回路B(点
火プラグ2,高圧ダイオード3,イオン電流検出回路201よ
り成る回路)の一部を構成する。より具体的には、点火
プラグ2は特開昭55−75629号公報に記載の如く、火花
点火を行なう点火電圧回路Aの着火部として構成される
と共に、気筒内の燃焼状態を検知する燃焼状態検知回路
Bのイオン電流検出部として構成される。燃焼状態検知
回路Bは、気筒内の混合気の燃焼が起こると、該燃焼に
より点火プラグ2の電極間にイオン流が生じることに着
目した燃焼状態検知装置である。従って、燃焼状態検知
回路Bのバッテリ(図示省略)によって点火プラグの電
極間に予め所定の電圧を加えておくと、気筒内の混合気
が燃焼したときにイオン電流が検知回路B内に生じ、こ
のイオン電流を検出することによって気筒内の混合気の
燃焼状態を検知することが出来る。前記高圧ダイオード
3は、点火プラグ2に点火ユニット4からの高電圧が供
給されたとき、該高電圧が燃焼状態検知回路B側に流れ
ないようにして点火プラグ2が2つの作用(点火電圧回
路Aの着火部としての作用と燃焼状態検知回路Bのイオ
ン電流検出部としての作用)を有するようにするもので
ある。従って、点火プラグ2は点火ユニット4からの高
電圧(点火信号)が生じたときには、点火電圧回路Aの
着火部として作用し、高電圧が生じないときには燃焼状
態検知回路Bのイオン電流検出部として作用する。
ド3が配されており、該高圧ダイオード3の働きにより
点火プラグ2が、点火電圧回路A(点火ユニット4,点火
プラグ2等より成る回路)の一部を構成すると共に、気
筒内の混合気の燃焼状態を検知する燃焼状態回路B(点
火プラグ2,高圧ダイオード3,イオン電流検出回路201よ
り成る回路)の一部を構成する。より具体的には、点火
プラグ2は特開昭55−75629号公報に記載の如く、火花
点火を行なう点火電圧回路Aの着火部として構成される
と共に、気筒内の燃焼状態を検知する燃焼状態検知回路
Bのイオン電流検出部として構成される。燃焼状態検知
回路Bは、気筒内の混合気の燃焼が起こると、該燃焼に
より点火プラグ2の電極間にイオン流が生じることに着
目した燃焼状態検知装置である。従って、燃焼状態検知
回路Bのバッテリ(図示省略)によって点火プラグの電
極間に予め所定の電圧を加えておくと、気筒内の混合気
が燃焼したときにイオン電流が検知回路B内に生じ、こ
のイオン電流を検出することによって気筒内の混合気の
燃焼状態を検知することが出来る。前記高圧ダイオード
3は、点火プラグ2に点火ユニット4からの高電圧が供
給されたとき、該高電圧が燃焼状態検知回路B側に流れ
ないようにして点火プラグ2が2つの作用(点火電圧回
路Aの着火部としての作用と燃焼状態検知回路Bのイオ
ン電流検出部としての作用)を有するようにするもので
ある。従って、点火プラグ2は点火ユニット4からの高
電圧(点火信号)が生じたときには、点火電圧回路Aの
着火部として作用し、高電圧が生じないときには燃焼状
態検知回路Bのイオン電流検出部として作用する。
点火プラグ2によって検知される、混合気の燃焼を表わ
すイオン電流は、高圧ダイオード3を介してイオン電流
検出回路201,ポストイグニッション判定回路202より成
る異常燃焼検知手段20に供給される。
すイオン電流は、高圧ダイオード3を介してイオン電流
検出回路201,ポストイグニッション判定回路202より成
る異常燃焼検知手段20に供給される。
次に、以上のように構成される点火時期制御装置の点火
遅角手段10及び異常燃焼検知手段20の作用について第2
図を参照して説明する。
遅角手段10及び異常燃焼検知手段20の作用について第2
図を参照して説明する。
前述したように内燃エンジンの異常燃焼である熱面着火
には、点火プラグ2による通常の火花点火の点火時期よ
りも後に異常着火が始まるポストイグニッションと、通
常の点火時期の正常な火花が飛ぶ前に異常着火が始まる
プレイグニッションとがあり、プレイグニッションによ
る着火が生じる以前には、ポストイグニッションによる
異常着火が必ず生じ、以後異常着火の時期が徐々に早ま
ってきてプレイグニッションに至ることが一般に知られ
ている。そこで本発明に於ては、点火遅角手段10によ
り、プレイグニッションが発生する可能性のある所定の
エンジン運転条件(高吸気温,特定温度条件,高水温
等)が成立したとき、エンジンの特定気筒(例えば#3
気筒)の点火時期をエンジン運転状態に大きな支障を与
えない程度に一定角度遅角して、点火信号発生タイミン
グをプレイグニッションに至る前に生じるポストイグニ
ッションの発生タイミングより後にして、異常燃焼検知
手段20によるポストイグニッションの発生状態の検知を
可能にした。
には、点火プラグ2による通常の火花点火の点火時期よ
りも後に異常着火が始まるポストイグニッションと、通
常の点火時期の正常な火花が飛ぶ前に異常着火が始まる
プレイグニッションとがあり、プレイグニッションによ
る着火が生じる以前には、ポストイグニッションによる
異常着火が必ず生じ、以後異常着火の時期が徐々に早ま
ってきてプレイグニッションに至ることが一般に知られ
ている。そこで本発明に於ては、点火遅角手段10によ
り、プレイグニッションが発生する可能性のある所定の
エンジン運転条件(高吸気温,特定温度条件,高水温
等)が成立したとき、エンジンの特定気筒(例えば#3
気筒)の点火時期をエンジン運転状態に大きな支障を与
えない程度に一定角度遅角して、点火信号発生タイミン
グをプレイグニッションに至る前に生じるポストイグニ
ッションの発生タイミングより後にして、異常燃焼検知
手段20によるポストイグニッションの発生状態の検知を
可能にした。
異常燃焼検知手段20は上記点火遅角手段10によって遅角
された点火時期(第2図(b)の#3気筒の点火信号発
生タイミングt2′)以前にポストイグニッションによる
気筒内の混合気の燃焼が実際に生じたか否かを判別する
と共にポストイグニッションの発生頻度に応じてプレイ
グニッション発生の危険性を判断する。
された点火時期(第2図(b)の#3気筒の点火信号発
生タイミングt2′)以前にポストイグニッションによる
気筒内の混合気の燃焼が実際に生じたか否かを判別する
と共にポストイグニッションの発生頻度に応じてプレイ
グニッション発生の危険性を判断する。
より具体的には、点火遅角手段10内のエンジン運転条件
判定回路101は、エンジン運転状態を検知する前記各種
パラメータセンサ71〜75からの出力信号に基づいてプレ
イグニッションを起こし易いエンジンの所定の運転条件
が成立しているかを判別する。前記所定の運転条件とし
ては、 エンジン吸気温(TA)が所定高吸気温以上であるこ
と、 吸気温度(HA)が、エンジン高出力が得られる特定温
度範囲内であること、 エンジン水温(Tw)が所定高水温以上であること、 ノックセンサにより、エンジンに損傷を与えない程度
の所定のノック(ライトノック)が生じること、 等が考えられる。
判定回路101は、エンジン運転状態を検知する前記各種
パラメータセンサ71〜75からの出力信号に基づいてプレ
イグニッションを起こし易いエンジンの所定の運転条件
が成立しているかを判別する。前記所定の運転条件とし
ては、 エンジン吸気温(TA)が所定高吸気温以上であるこ
と、 吸気温度(HA)が、エンジン高出力が得られる特定温
度範囲内であること、 エンジン水温(Tw)が所定高水温以上であること、 ノックセンサにより、エンジンに損傷を与えない程度
の所定のノック(ライトノック)が生じること、 等が考えられる。
前述の各種センサ71〜75の出力信号に基づいて前記エン
ジン運転条件判定回路101が上記〜の少なくても1
つの運転条件が成立したと判定すると、該所定の運転条
件が成立したことを表わす信号がエンジン運転条件判定
回路101より特定点火時期遅角回路102に供給される。特
定点火時期遅角回路102は前記エンジン運転条件判定回
路101からの信号に基づいて前記所定の運転条件が成立
したときエンジン運転状態に大きな影響を与えない程度
に特定気筒(#3気筒)の点火時期を一定角度遅角させ
る信号を点火時期制御手段5に供給する。一方、特定点
火時期遅角回路102は、プレイグニッション前のポスト
イグニッションを検出可能にするために特定気筒の点火
時期を遅角したことを表わす信号を、異常燃焼検知手段
20内のイオン電流検出回路201に供給する。
ジン運転条件判定回路101が上記〜の少なくても1
つの運転条件が成立したと判定すると、該所定の運転条
件が成立したことを表わす信号がエンジン運転条件判定
回路101より特定点火時期遅角回路102に供給される。特
定点火時期遅角回路102は前記エンジン運転条件判定回
路101からの信号に基づいて前記所定の運転条件が成立
したときエンジン運転状態に大きな影響を与えない程度
に特定気筒(#3気筒)の点火時期を一定角度遅角させ
る信号を点火時期制御手段5に供給する。一方、特定点
火時期遅角回路102は、プレイグニッション前のポスト
イグニッションを検出可能にするために特定気筒の点火
時期を遅角したことを表わす信号を、異常燃焼検知手段
20内のイオン電流検出回路201に供給する。
上記特定点火時期遅角回路102からの信号を受けた点火
時期制御手段5は特定気筒(#3気筒)の点火時期のみ
を一定角度遅角させた点火時期信号を発生して点火ユニ
ット4に供給する。従って点火ユニット4から第2図
(b)に示す点火信号が発生し、この点火信号は点火プ
ラグ2に供給される。
時期制御手段5は特定気筒(#3気筒)の点火時期のみ
を一定角度遅角させた点火時期信号を発生して点火ユニ
ット4に供給する。従って点火ユニット4から第2図
(b)に示す点火信号が発生し、この点火信号は点火プ
ラグ2に供給される。
今仮りに、前記所定の運転条件が成立したときに気筒内
でポストイグニッション(熱面着火)が発生した場合を
考える。ポストイグニッションの発生タイミングは点火
プラグ2による点火タイミングより後である為に、元来
その発生状態は検知出来ないが、第2図(b)に示す如
く特定気筒(#3気筒)の点火時期を一定角度遅角する
とポストイグニッションの発生タイミング(第2図
(c))が遅角後の点火プラグ2による点火タイミング
(第2図(b)t2′時点)より前となる。
でポストイグニッション(熱面着火)が発生した場合を
考える。ポストイグニッションの発生タイミングは点火
プラグ2による点火タイミングより後である為に、元来
その発生状態は検知出来ないが、第2図(b)に示す如
く特定気筒(#3気筒)の点火時期を一定角度遅角する
とポストイグニッションの発生タイミング(第2図
(c))が遅角後の点火プラグ2による点火タイミング
(第2図(b)t2′時点)より前となる。
従って、第2図(c)に示すポストイグニッションの発
生に伴うイオン電流波形は、点火プラグ2が燃焼状態検
知回路Bのイオン電流検出部として作用しているときに
表われ、しかも点火プラグ2の点火前に発生した気筒内
の燃焼はポストイグニッションによるものと断定でき
る。
生に伴うイオン電流波形は、点火プラグ2が燃焼状態検
知回路Bのイオン電流検出部として作用しているときに
表われ、しかも点火プラグ2の点火前に発生した気筒内
の燃焼はポストイグニッションによるものと断定でき
る。
点火プラグ2を介して燃焼状態検知回路Bに流れるイオ
ン電流はイオン電流検出回路201に送られる。イオン電
流検出回路201は前記特定点火時期遅角回路102からの信
号により、前記所定の運転条件が成立していることを検
知し、この所定の運転条件が成立している間に発生した
イオン電流のみを、ポストイグニッションの発生状態を
表わす信号としてポストイグニッション判定回路202に
供給する。ポストイグニッション判定回路202は上記イ
オン電流回路201からのイオン電流の発生を表わす信号
が、上記所定の運転条件が成立している間に何回発生し
たかを検出し、イオン電流の発生を表わす信号が所定回
数以上検出された場合プレイグニッション発生の危険性
(現在発生しているポストイグニッションの発生タイミ
ングが進んでプレイグニッションに至る可能性)がある
と判断する。このときポストイグニッション判定回路20
2は、プレイグニッション発生の可能性を示す信号を、
気筒内温度低下手段としての設定点火時期遅角回路8に
供給する。設定点火時期遅角回路8は前記ポストイグニ
ッション判定回路202からの信号に基づき、プレイグニ
ッションを未然に回避すべく、エンジン運転状態に応じ
て設定された全気筒の点火時期信号を所定期間遅角させ
る信号を点火時期制御手段5に供給する。この場合前記
所定角度の遅角は所定時間に亘って行なわれ、所定時間
経過後前記遅角した点火時期信号を徐々に進角側に戻し
て通常の値(エンジン運転状態に適した点火時期)に復
帰させ、再びポストイグニッションが発生したときには
同期の遅角制御を繰り返す。この結果ポストイグニッシ
ョン発生時には全気筒の点火時期が所定角度遅角して混
合気の燃焼温度が低下して気筒の内壁、点火プラグ等の
温度も低下することになり、ポストイグニッションに続
いて生じ得るプレイグニッションを確実に回避すること
が出来る。
ン電流はイオン電流検出回路201に送られる。イオン電
流検出回路201は前記特定点火時期遅角回路102からの信
号により、前記所定の運転条件が成立していることを検
知し、この所定の運転条件が成立している間に発生した
イオン電流のみを、ポストイグニッションの発生状態を
表わす信号としてポストイグニッション判定回路202に
供給する。ポストイグニッション判定回路202は上記イ
オン電流回路201からのイオン電流の発生を表わす信号
が、上記所定の運転条件が成立している間に何回発生し
たかを検出し、イオン電流の発生を表わす信号が所定回
数以上検出された場合プレイグニッション発生の危険性
(現在発生しているポストイグニッションの発生タイミ
ングが進んでプレイグニッションに至る可能性)がある
と判断する。このときポストイグニッション判定回路20
2は、プレイグニッション発生の可能性を示す信号を、
気筒内温度低下手段としての設定点火時期遅角回路8に
供給する。設定点火時期遅角回路8は前記ポストイグニ
ッション判定回路202からの信号に基づき、プレイグニ
ッションを未然に回避すべく、エンジン運転状態に応じ
て設定された全気筒の点火時期信号を所定期間遅角させ
る信号を点火時期制御手段5に供給する。この場合前記
所定角度の遅角は所定時間に亘って行なわれ、所定時間
経過後前記遅角した点火時期信号を徐々に進角側に戻し
て通常の値(エンジン運転状態に適した点火時期)に復
帰させ、再びポストイグニッションが発生したときには
同期の遅角制御を繰り返す。この結果ポストイグニッシ
ョン発生時には全気筒の点火時期が所定角度遅角して混
合気の燃焼温度が低下して気筒の内壁、点火プラグ等の
温度も低下することになり、ポストイグニッションに続
いて生じ得るプレイグニッションを確実に回避すること
が出来る。
第3図は本発明の第2実施例を示すもので、第1実施例
の燃焼状態検知回路B(点火プラグ2,高圧ダイオード3,
イオン電流検出回路201)に代えて、燃焼状態検知装置
を燃焼光検出回路201(光スコープ)B1,燃焼検出回路20
1Bにて構成したものである。より具体的には光スコープ
B1は、その先端部B1aがシリンダ内の燃焼室1bに達し、
且つ先端部B1aが燃焼室1b内の異常燃焼が生じる箇所
(異常燃焼の核となるプラグ2の先端近傍)を指向する
ように、シリンダヘッド1aを貫通して挿着される。該光
スコープB1は燃焼室1b内の燃焼に伴う火炎を光学的に検
知するもので、火炎の発生を表わす信号は燃焼検出回路
201Bに送られる。燃焼検出回路201Bはポストイグニッシ
ョン判定回路202と共働して異常燃焼検知手段20′を構
成するもので、該回路201Bは第1実施例のイオン電流検
出回路201と同様に特定点火時期遅角回路102からの特定
気筒(#3気筒)の点火時期を一定角度遅角したことを
表わす信号を受けている間(ポストイグニッションが発
生し易い前述の所定の運転条件が成立している間)に光
スコープB1により検知された火炎の発生タイミングを表
わす信号をポストイグニッション判定回路202Bに供給す
る。該判定回路202Bは点火時期制御手段5からの点火時
期信号に基づいて火花点火による正規の火炎が発生する
タイミングを推定すると共に前記光スコープB1により検
知された火炎の発生タイミングが該正規の火炎発生タイ
ミングより早かったか否かを判別する。この判断によ
り、ポストイグニッション判定回路202は検知された実
際の火炎の発生タイミングが一定角度進角後の正規の火
炎発生タイミングより早いと判断されたとき、該検知さ
れた火炎はポストイグニッションにより生じた異常燃焼
であると判断して、プレイグニッション発生の可能性を
示す信号を、気筒内温度低下手段としての設定点火時期
遅角回路8に供給する。
の燃焼状態検知回路B(点火プラグ2,高圧ダイオード3,
イオン電流検出回路201)に代えて、燃焼状態検知装置
を燃焼光検出回路201(光スコープ)B1,燃焼検出回路20
1Bにて構成したものである。より具体的には光スコープ
B1は、その先端部B1aがシリンダ内の燃焼室1bに達し、
且つ先端部B1aが燃焼室1b内の異常燃焼が生じる箇所
(異常燃焼の核となるプラグ2の先端近傍)を指向する
ように、シリンダヘッド1aを貫通して挿着される。該光
スコープB1は燃焼室1b内の燃焼に伴う火炎を光学的に検
知するもので、火炎の発生を表わす信号は燃焼検出回路
201Bに送られる。燃焼検出回路201Bはポストイグニッシ
ョン判定回路202と共働して異常燃焼検知手段20′を構
成するもので、該回路201Bは第1実施例のイオン電流検
出回路201と同様に特定点火時期遅角回路102からの特定
気筒(#3気筒)の点火時期を一定角度遅角したことを
表わす信号を受けている間(ポストイグニッションが発
生し易い前述の所定の運転条件が成立している間)に光
スコープB1により検知された火炎の発生タイミングを表
わす信号をポストイグニッション判定回路202Bに供給す
る。該判定回路202Bは点火時期制御手段5からの点火時
期信号に基づいて火花点火による正規の火炎が発生する
タイミングを推定すると共に前記光スコープB1により検
知された火炎の発生タイミングが該正規の火炎発生タイ
ミングより早かったか否かを判別する。この判断によ
り、ポストイグニッション判定回路202は検知された実
際の火炎の発生タイミングが一定角度進角後の正規の火
炎発生タイミングより早いと判断されたとき、該検知さ
れた火炎はポストイグニッションにより生じた異常燃焼
であると判断して、プレイグニッション発生の可能性を
示す信号を、気筒内温度低下手段としての設定点火時期
遅角回路8に供給する。
尚、第2実施例におけるその他の構成及び作用は上述し
た第1実施例と同一であるので、図面に同一符号を付し
てその説明を省略する。
た第1実施例と同一であるので、図面に同一符号を付し
てその説明を省略する。
第4図は、本発明の第3実施例を示すもので、燃焼室内
の燃焼状態を直接検知する構成の第1実施例、第2実施
例の燃焼状態検知装置(点火プラグ,高圧ダイオード3,
イオン電流検出回路201;光スコープB1,燃焼検出回路201
B)に代えて、エンジン回転数の変化状態を検知する回
転数変化度合検知回路201cを備え、該回路201cにより検
知される回転数変化度合に基づいて燃焼室内の異常燃焼
を推定するようにしたものである。
の燃焼状態を直接検知する構成の第1実施例、第2実施
例の燃焼状態検知装置(点火プラグ,高圧ダイオード3,
イオン電流検出回路201;光スコープB1,燃焼検出回路201
B)に代えて、エンジン回転数の変化状態を検知する回
転数変化度合検知回路201cを備え、該回路201cにより検
知される回転数変化度合に基づいて燃焼室内の異常燃焼
を推定するようにしたものである。
前述したように各種センサ71〜75の出力信号に基づいて
前記所定の運転条件が成立したと判別されたとき特定点
火時期遅角回路102の働きにより特定気筒の点火時期が
一定角度遅角される。このように点火時期を一定角度遅
角するとエンジン出力が低下しエンジン回転数(Ne)が
変動するが、今仮りに一定角度遅角した気筒にポストイ
グニッションが生じると、前記遅角したタイミングより
早く燃焼室内に火炎が生じることによりエンジン回転数
(Ne)の変動幅(低下度合)が小さくなる。この第3実
施例は斯かる特性を利用したものである。
前記所定の運転条件が成立したと判別されたとき特定点
火時期遅角回路102の働きにより特定気筒の点火時期が
一定角度遅角される。このように点火時期を一定角度遅
角するとエンジン出力が低下しエンジン回転数(Ne)が
変動するが、今仮りに一定角度遅角した気筒にポストイ
グニッションが生じると、前記遅角したタイミングより
早く燃焼室内に火炎が生じることによりエンジン回転数
(Ne)の変動幅(低下度合)が小さくなる。この第3実
施例は斯かる特性を利用したものである。
回転数変化度合検知回路201cはポストイグニッション判
定回路202cと共働して異常燃焼検知手段20″を構成する
もので、該回路201cは特定点火時期遅角回路102からの
特定気筒の点火時期を一定角度遅角したことを表わす信
号を受けたときのエンジン回転数(We)の変化度合−
(ΔNe)を表わす信号をポストイグニッション判定回路
202cに供給する。該判定回路202cは変化度合(ΔNe)が
所定幅より小さいか否かの判断を行ない、この判断によ
り変化度合(ΔNe)が所定幅より小さいと判断されたと
きにはポストイグニッションによる異常燃焼が生じたと
断定して、プレイグニッション発生の可能性を示す信号
を、気筒内温度低下手段としての設定点火時期遅角回路
8に供給する。
定回路202cと共働して異常燃焼検知手段20″を構成する
もので、該回路201cは特定点火時期遅角回路102からの
特定気筒の点火時期を一定角度遅角したことを表わす信
号を受けたときのエンジン回転数(We)の変化度合−
(ΔNe)を表わす信号をポストイグニッション判定回路
202cに供給する。該判定回路202cは変化度合(ΔNe)が
所定幅より小さいか否かの判断を行ない、この判断によ
り変化度合(ΔNe)が所定幅より小さいと判断されたと
きにはポストイグニッションによる異常燃焼が生じたと
断定して、プレイグニッション発生の可能性を示す信号
を、気筒内温度低下手段としての設定点火時期遅角回路
8に供給する。
尚、第3実施例におけるその他の個性及び作用は前述し
た第1実施例と同一であるので、図面に同一符号を付し
てその説明を省略する。
た第1実施例と同一であるので、図面に同一符号を付し
てその説明を省略する。
上述の第3実施例では燃焼室内の異常燃焼を直接検知す
ることなくエンジン回転数(Ne)の変化度合で推定した
が、同様に異常燃焼を推定する手法としては以下のよう
なものがある。
ることなくエンジン回転数(Ne)の変化度合で推定した
が、同様に異常燃焼を推定する手法としては以下のよう
なものがある。
第1には、エンジンのクランク軸に軸トルクを検知する
トルクセンサ(例えばクランク軸の歪をモアレ縞を用い
て検知するセンサ)を設け、前記所定の運転条件成立時
の点火時期の遅角によりエンジン出力が低下して軸トル
クが変動したか否かを判別する手法が考えられる。この
判別により点火時期を遅角したにも拘らず軸トルクの変
動が小さいときにはポストイグニッションによる異常燃
焼が生じたと推定することが出来る。
トルクセンサ(例えばクランク軸の歪をモアレ縞を用い
て検知するセンサ)を設け、前記所定の運転条件成立時
の点火時期の遅角によりエンジン出力が低下して軸トル
クが変動したか否かを判別する手法が考えられる。この
判別により点火時期を遅角したにも拘らず軸トルクの変
動が小さいときにはポストイグニッションによる異常燃
焼が生じたと推定することが出来る。
第2にはエンジンの燃焼室内に筒内指圧センサを設け、
該筒内指圧センサの出力により燃焼室内の異常燃焼を検
知する手法である。筒圧指圧センサは、例えば点火プラ
グの座金のところに設けられる圧電素子により燃焼室内
の圧力を検知するもので、前記所定の運転条件成立時に
点火時期を一定角度遅角したにも拘らず、該遅角した点
火時期以前に燃焼による圧力変動が該筒内指圧センサに
より検出されたときポストイグニッションが生じたと推
定することが出来る。
該筒内指圧センサの出力により燃焼室内の異常燃焼を検
知する手法である。筒圧指圧センサは、例えば点火プラ
グの座金のところに設けられる圧電素子により燃焼室内
の圧力を検知するもので、前記所定の運転条件成立時に
点火時期を一定角度遅角したにも拘らず、該遅角した点
火時期以前に燃焼による圧力変動が該筒内指圧センサに
より検出されたときポストイグニッションが生じたと推
定することが出来る。
従って上述した第1乃至第3実施例の燃焼状態検知装置
に代えて、トルクセンサ又は筒圧指圧センサを含む燃焼
状態検知装置を用いて異常燃焼検知装置及び燃焼制御装
置を構成しても全く同様の作用効果が得られる。
に代えて、トルクセンサ又は筒圧指圧センサを含む燃焼
状態検知装置を用いて異常燃焼検知装置及び燃焼制御装
置を構成しても全く同様の作用効果が得られる。
なお、プレイグニッションを未然に回避する手段として
は、点火時期を遅角させる手段に限ることなく、例えば
燃料供給を制御する手段により燃料を過剰に供給してそ
の気化熱によって気筒の内壁等を冷却するようにしても
良い。
は、点火時期を遅角させる手段に限ることなく、例えば
燃料供給を制御する手段により燃料を過剰に供給してそ
の気化熱によって気筒の内壁等を冷却するようにしても
良い。
又、上記各実施例では異常燃焼(ポストイグニッショ
ン)を検知するために単一特定気筒(#3気筒)の点火
時期のみを遅角したが、これに限ることなく複数の気筒
の点火時期を遅角して同様に異常燃焼を冷却するように
しても良い。
ン)を検知するために単一特定気筒(#3気筒)の点火
時期のみを遅角したが、これに限ることなく複数の気筒
の点火時期を遅角して同様に異常燃焼を冷却するように
しても良い。
(発明の効果) 異常詳述したように本発明の内燃エンジンの異常燃焼検
知装置は、内燃エンジンの運転状態に応じて点火時期を
設定する点火時期設定手段と、前記エンジンがプレイグ
ニッションが発生し得る所定運転状態にあるとき、該点
火時期設定手段により設定された点火時期を所定量遅角
する点火遅角手段と、該点火遅角手段が前記点火時期を
遅角したときに前記エンジンのポストイグニッションを
検知する異常燃焼検知手段とを備えているので、従来検
出することが出来ないとされていたポストイグニッショ
ンの発生状態を検出することが出来、更にポストイグニ
ッションの発生状態に基づいてプレイグニッションの発
生を推測することが出来る。また、本発明の内燃エンジ
ンの燃焼制御装置は上記異常検知装置の異常燃焼検知手
段が異常燃焼を検知したときに気筒内温度を低下させる
気筒内温度低下手段を備えているので、プレイグニッシ
ョンの発生が予測されたときに該プレイグニッションの
発生を未然に回避することが出来ると云う効果を奏す
る。
知装置は、内燃エンジンの運転状態に応じて点火時期を
設定する点火時期設定手段と、前記エンジンがプレイグ
ニッションが発生し得る所定運転状態にあるとき、該点
火時期設定手段により設定された点火時期を所定量遅角
する点火遅角手段と、該点火遅角手段が前記点火時期を
遅角したときに前記エンジンのポストイグニッションを
検知する異常燃焼検知手段とを備えているので、従来検
出することが出来ないとされていたポストイグニッショ
ンの発生状態を検出することが出来、更にポストイグニ
ッションの発生状態に基づいてプレイグニッションの発
生を推測することが出来る。また、本発明の内燃エンジ
ンの燃焼制御装置は上記異常検知装置の異常燃焼検知手
段が異常燃焼を検知したときに気筒内温度を低下させる
気筒内温度低下手段を備えているので、プレイグニッシ
ョンの発生が予測されたときに該プレイグニッションの
発生を未然に回避することが出来ると云う効果を奏す
る。
第1図は本発明の第1実施例に係る内燃エンジンの異常
燃焼検知装置及び燃焼制御装置が適用された点火時期制
御装置の全体構成を示すブロック図、第2図は第1図の
点火時期制御手段によって得られるエンジン運転状態に
応じた点火信号と、特定点火時期遅角回路の働きにより
遅角された点火信号と、ポストイグニッションの発生を
表わすイオン電流の波形との関係を説明するためのタイ
ミングチャート、第3図は本発明の第2実施例に係る点
火時期制御装置の全体構成を示すブロック図、第4図は
本発明の第3実施例に係る点火時期制御装置の全体構成
を示すブロック図である。 1……内燃エンジン、2……点火プラグ、5……点火時
期制御手段、8……設定点火時期遅角回路、10……点火
遅角手段、20,20′,20″……異常燃焼検知手段。
燃焼検知装置及び燃焼制御装置が適用された点火時期制
御装置の全体構成を示すブロック図、第2図は第1図の
点火時期制御手段によって得られるエンジン運転状態に
応じた点火信号と、特定点火時期遅角回路の働きにより
遅角された点火信号と、ポストイグニッションの発生を
表わすイオン電流の波形との関係を説明するためのタイ
ミングチャート、第3図は本発明の第2実施例に係る点
火時期制御装置の全体構成を示すブロック図、第4図は
本発明の第3実施例に係る点火時期制御装置の全体構成
を示すブロック図である。 1……内燃エンジン、2……点火プラグ、5……点火時
期制御手段、8……設定点火時期遅角回路、10……点火
遅角手段、20,20′,20″……異常燃焼検知手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 5/153
Claims (11)
- 【請求項1】内燃エンジンの運転状態に応じて点火時期
を設定する点火時期設定手段と、前記エンジンがプレイ
グニッションが発生し得る所定運転状態にあるとき、該
点火時期設定手段により設定された点火時期を所定量遅
角する点火遅角手段と、該点火遅角手段が前記点火時期
を遅角したときに前記エンジンのポストイグニッション
を検知する異常燃焼検知手段とを備えたことを特徴とす
る内燃エンジンの異常燃焼検知装置。 - 【請求項2】内燃エンジンの運転状態に応じて点火時期
を設定する点火時期設定手段と、該点火時期設定手段に
より設定された点火時期を遅角する点火遅角手段と、該
点火遅角手段が前記点火時期を遅角したときに内燃エン
ジンの異常燃焼状態を検知する異常燃焼検知手段と、該
異常燃焼検知手段が異常燃焼を検知したときに気筒内温
度を低下させる気筒内温度低下手段とを備えたことを特
徴とする内燃エンジンの燃焼制御装置。 - 【請求項3】前記点火遅角手段は高エンジン温度の時に
作動するエンジン運転条件判定回路を含む請求項2記載
の内燃エンジンの燃焼制御装置。 - 【請求項4】前記点火遅角手段はエンジンの所定のノッ
ク状態が検出された時に作動するエンジン運転条件判定
回路を含む請求項2又は3記載の内燃エンジンの燃焼制
御装置。 - 【請求項5】前記点火遅角手段は特定気筒についてのみ
遅角を行ない、前記気筒内温度低下手段は全気筒同時に
作用する請求項2乃至4の何れかに記載の内燃エンジン
の燃焼制御装置。 - 【請求項6】前記気筒内温度低下手段は、点火時期を所
定角度遅角する設定点火時期遅角手段から成る請求項2
乃至5の何れかに記載の内燃エンジンの燃焼制御装置。 - 【請求項7】前記異常燃焼検知手段は、イオン電流検出
手段から成る請求項2乃至6の何れかに記載の内燃エン
ジンの燃焼制御装置。 - 【請求項8】前記異常燃焼検知手段は燃焼光検出装置か
ら成る請求項2乃至6の何れかに記載の内燃エンジンの
燃焼制御装置。 - 【請求項9】前記異常燃焼検知手段はエンジン回転変動
検知手段から成る請求項2乃至6の何れかに記載の内燃
エンジンの燃焼制御装置。 - 【請求項10】前記異常燃焼検知手段はエンジン出力軸
トルク検出手段から成る請求項2乃至6の何れかに記載
の内燃エンジンの燃焼制御装置。 - 【請求項11】前記異常燃焼検知手段は気筒内圧力検出
手段から成る請求項2乃至6の何れかに記載の内燃エン
ジンの燃焼制御装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| CA000604245A CA1331778C (en) | 1988-07-01 | 1989-06-28 | Abnormal combustion-detecting device and combustion control device for internal combustion engines |
| US07/373,946 US5005547A (en) | 1988-07-01 | 1989-06-29 | Abnormal combustion-detecting device and combustion control device for internal combustion engines |
| DE3921616A DE3921616A1 (de) | 1988-07-01 | 1989-06-30 | Vorrichtung zum feststellen einer abnormen verbrennung fuer eine brennkraftmaschine |
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63-165585 | 1988-07-01 | ||
| JP16558588 | 1988-07-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02136566A JPH02136566A (ja) | 1990-05-25 |
| JPH0765558B2 true JPH0765558B2 (ja) | 1995-07-19 |
Family
ID=15815151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1054800A Expired - Fee Related JPH0765558B2 (ja) | 1988-07-01 | 1989-03-07 | 内燃エンジンの異常燃焼検知装置及び燃焼制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0765558B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024038632A1 (ja) * | 2022-08-17 | 2024-02-22 | 三菱重工業株式会社 | 衝撃波生成装置 |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2527818B2 (ja) * | 1989-07-25 | 1996-08-28 | 日産自動車株式会社 | エンジンの燃焼制御装置 |
| JP4868242B2 (ja) * | 2007-07-25 | 2012-02-01 | マツダ株式会社 | 車両用エンジンの制御装置 |
| JP4873250B2 (ja) * | 2007-07-31 | 2012-02-08 | マツダ株式会社 | 車両用エンジンのプリイグニッション検出装置 |
| JP4799645B2 (ja) * | 2009-07-02 | 2011-10-26 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関用制御装置 |
| JP4799646B2 (ja) * | 2009-07-02 | 2011-10-26 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関の異常着火制御装置 |
| DE102009046961A1 (de) * | 2009-11-23 | 2011-05-26 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zur Erkennung von unkontrollierten Verbrennungen in einem Verbrennungsmotor |
| JP5429225B2 (ja) * | 2011-04-19 | 2014-02-26 | マツダ株式会社 | 火花点火式エンジン |
| WO2024224500A1 (ja) * | 2023-04-26 | 2024-10-31 | 三菱電機株式会社 | 内燃機関の制御装置 |
-
1989
- 1989-03-07 JP JP1054800A patent/JPH0765558B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024038632A1 (ja) * | 2022-08-17 | 2024-02-22 | 三菱重工業株式会社 | 衝撃波生成装置 |
| JP2024027347A (ja) * | 2022-08-17 | 2024-03-01 | 三菱重工業株式会社 | 衝撃波生成装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02136566A (ja) | 1990-05-25 |
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