JPH076562Y2 - 自動車用ヘッドランプ - Google Patents

自動車用ヘッドランプ

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JPH076562Y2
JPH076562Y2 JP12787789U JP12787789U JPH076562Y2 JP H076562 Y2 JPH076562 Y2 JP H076562Y2 JP 12787789 U JP12787789 U JP 12787789U JP 12787789 U JP12787789 U JP 12787789U JP H076562 Y2 JPH076562 Y2 JP H076562Y2
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洋彦 大塩
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は放電バルブを用いたヘッドランプに係り、特に
サブビーム形成用のシェードをスライドさせることによ
り、発光源である放電部からリフレクターに向かう光の
一部をカットするようにして、メインビームとサブビー
ムの双方を形成できるようにした放電バルブ装着自動車
用ヘッドランプに関する。
〔従来技術及び考案の解決しようとする課題〕
従来の自動車用ヘッドランプとしては、フィラメントを
発光させるタイプのバルブが一般に使用されており、例
えばガラス球体内に光軸方向直列に2本のフィラメント
が並列配置されたH4型バルブを用いて、各々のフィラメ
ントへの通電を切り替えることにより、メインビームと
サブビームとを形成するようになっていた。
しかし発光源であるフィラメントやフィラメント支持部
が高温となるため、長期の使用によってフィラメントが
断線するおそれがあり、耐久性に問題があった。また従
来のバルブは電気エネルギーによってフィラメントを加
熱して発光させ、このフィラメントの発する光を利用し
ており、電気エネルギーの大半は熱エネルギーとして放
熱され、熱エネルギーの一部のみが光エネルギーに変換
されるため、エネルギー効率が非常に悪く、従って消費
電力もかさむという問題もあった。
そして前記した従来技術の問題点に鑑みて、電極間の放
電により発光させるタイプの放電バルブは、前記したフ
ィラメンを発光させるタイプのように断線という問題が
全くなく、しかも消費電力もフィラメントタイプに比べ
て小さく光量も大きいという点から、最近ではヘッドラ
ンプのバルブとして放電バルブが注目されつつある。し
かし放電バルブの発光部はH4型バルブのフィラメントよ
うに2本設けることはできず、1つの放電バルブによっ
てメインビームとサブビームの2つの異なる配光を形成
することはできないという問題がある。
本考案は前記した問題点を鑑みなされたもので、その目
的は自動車用ヘッドランプのバルブとして放電バルブを
用いるとともに、1つの放電バルブによってメインビー
ムとサブビームの2つの配光を可能とした自動車用ヘッ
ドランプを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
考案者は、放電部からの光を反射放物面全体で反射させ
てメイン配光を形成し、また放電部下方に配置したシェ
ードによって放電部から反射放物面の略下半分に向かう
光をカットして反射放物面略上半分の領域での反射光に
よってサブ配光を形成するようにして、単一反射放物面
と放電バルブの放電部との位置関係を検討した結果、次
のようなことがわかった。
第20図(a)に示されるように、リフレクターと放電バ
ルブとを、反射放物面3の焦点fが放電部5の後端5aと
中央5bとの間に位置するように配置した場合(以下、こ
れを第1の場合という)には、反射放物面3での反射光
が略平行光となって、第21図(a)に示されるように、
メインビームは中央部8での光量が最も大きく、メイン
ビームとして最も望ましい配光パターンとなった。しか
しサブビームは、第22図(a)に示されるように、メイ
ンビームと同径で、中央部の照度が高いためにカットオ
フラインが不鮮明な配光パターンとなった。このサブビ
ームの配光パターンは、サブビームとしての望ましい配
光パターンに比べて外方への広がり具合が少ない。なお
符号7はサブビーム形成用のシェードである。
次に第20図(b)に示されるように、リフレクターと放
電バルブとを、反射放物面3の焦点fが放電部5の後端
5aに位置するように配置した場合(以下、これを第2の
場合という)には、反射放物面3での反射光が平行光と
はならずクロス配光となって、第21図(b)に示される
ように、メインビームのビーム範囲は前記第1の場合よ
り大きく、メインビームとしては中央部での光量がやや
足りない配光パターンとなった。そしてサブビームは、
第22図(b)に示されるように、メイン配光と同径で、
カットオフラインの鮮明にでるサブビームとして略望ま
しい配光パターンとなった。
さらに第20図(c)に示されるように、リフレクターと
放電バルブを、反射放物面3の焦点fが放電部5の後端
5aよりやや後方に位置する場合(以下、これを第3の場
合という)には、反射放物面3での反射光は全てクロス
配光となって、第21図(c)に示されるように、メイン
ビームは前記第2の場合よりもさらに大きく配光領域
で、中央部に影9が形成され、メインビームとしては中
央部での光量が不足する配光パターンとなった。またサ
ブビームは、第22図(c)に示されるように、メインビ
ームと同径で配光領域が大きく、カットオフラインも鮮
明にあらわれるサブビームとして最も望ましい配光パタ
ーンとなった。
そしてメインビームとしての望ましい配光パターンは第
21図(a)又は(b)で、最良の配光パターンは第21図
(a)である。一方、サブビームとして最も望ましい配
光パターンは第22図(c)である。
そこで考案者は、前記目的を達成するためには、メイン
ビームの配光パターンが第21図(a)又は(b)とな
り、かつサブビームの配光パターンが第22図(c)とな
るようにリフレクターの反射放物面を形成すればよいと
いうことから、以下のような手段を採用することにし
た。
すなわち、請求項(1)に係る自動車用ヘッドランプに
おいては、ランプボディ内に形成された放物面形状のリ
フレクターと、発光源である放電部を前記リフレクター
の焦点近傍位置となるように配置された放電バルブと、
前記リフレクターの前方において光軸方向スライド可能
に設けられ、前記放電バルブの放電部からリフクレクタ
ーに向かう光の一部を遮ってサブビームを形成するシェ
ード部材とを備えるようにしたものである。
そして請求項(2)では、リフレクターを、焦点距離同
一のサブ&メインビーム用上側反射放物面とメインビー
ム用下側反射放物面とから形成し、 前記上側反射放物面を、放電部の後端よりわずか後方に
焦点を位置させた反射放物面とし、前記下側反射放物面
を、反射放物面を光軸方向前方に平行移動させて、放電
部の後端と中央との間に焦点を位置させた反射放物面と
するようにしたものである。
また請求項(3)では、リフレクターを、サブ&メイン
ビーム用上側反射放物面と、この上側反射放物面の焦点
距離より短かい焦点距離のメインビーム用下側反射放物
面とから形成し、 前記上側反射放物面を、放電部の後端よりわずか後方に
焦点を位置させた反射放物面とし、 前記下側反射放物面を、反射放物面を光軸方向前方に平
行移動させて、放電部の後端と中央との間に焦点を位置
させた反射放物面とするようにしたものである。
〔作用〕
請求項(1)では、放電バルブは電極間の放電により発
光する構造であり、断線のおそれがない。また電子が直
接光エネルギーに変換されるので、電気エネルギーから
光エネルギーへのエネルギーの変換効率が高く、従って
消費電力も少ない。またシェード部材を光軸方向にスラ
イド操作し、シェード部材が放電部からリフレクターに
向かう光を遮らないときには、リフレクター全体での反
射光がメインビームを形成し、シェード部材が放電部か
らリフレクターに向かう光の一部を遮るときには、シェ
ード部材で遮られなかった光のリフレクターでの反射光
がサブビームを形成する。
請求項(2)及び(3)において、サブ&メインビーム
形成用の反射放物面の焦点が放電部後端よりわずか後方
に位置し、反射放物面での反射光がクロス配光となって
サブビームとして最も望ましい配光パターンとなる。ま
たメインビームとしては、請求項(2)はメインビーム
形成用の反射放物面の焦点が放電部後端から中央までの
間に位置し、反射放物面での反射光が平行光又は略平光
に近い光となってメインビームとして望ましい配光パタ
ーンとなる。さらにメインビームとして、請求項(3)
ではメインビーム形成用の反射放物面の焦点が放電部後
端から中央までの間に位置するとともに、メインビーム
形成用の反射放物面はサブビーム形成用の反射放物面よ
り焦点距離が小さいので、メインビームの水平レベル上
方の照射領域が外側に拡大されて略円形に近い配光パタ
ーンとなる。
〔実施例〕
次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図〜第6図は本考案の一実施例を示すヘッドランプ
を示すもので、第1図はレンズを取り外した状態のヘッ
ドランプの斜視図、第2図はヘッドランプの縦断面図、
第3図はリフレクターの反射放物面を示す正面図、第4
図(a),(b)はそれぞれ反射放物面と放電部との配
置の一例を示す図、第5図は第4図(a),(b)に示
すリフレクター形状におけるサブビームの配光パターン
を示す図、第6図(a),(b)は第4図(a),
(b)に示すリフレクター形状におけるメインビームの
配光パターンを示す図である。
これらの図において、符号10は前方に開口する容器形状
ランプボディで、内周面にはアルミ蒸着処理された放物
面形状のリフレクター12が形成されている。リフレクタ
ー12の後頂部にはバルブ挿着孔14が形成されており、こ
こに電極間の放電により発光する放電バルブ20が挿着さ
れている。符号21は放電部を示す。リフレクター12は、
バルブ挿着孔14の形成されている上下方向略中央部位置
を境にサブ&メインビーム形成用の上側反射放物面12A
と、メインビーム形成用の下側反射放物面12Bとに分か
れている。
そして両反射放物面12A,12Bの焦点距離はそれぞれ同一
で、上側反射放物面12Aの焦点位置は第4図(a),
(b)符号P1に示されるように、放電部21より後方に僅
かに離間した位置に位置している。一方、下側反射放物
面12Bの焦点位置は放電部21の後端と中央との間に位置
しており、第4図(a)では、放電部21の後端位置P2に
位置し、第4図(b)では放電部21の後端と中央21a間
の略中間位置P3に位置している。即ち、下側反射放物面
12B1,12B2は上側反射放物面12Aに連続する放物面(符
号12Cで示す)を光軸l方向前方にd1,d2だけ平行移動
させたものであり、両反射放物面12A,12B間には平行移
動距離d1,d2に相当する段差13が形成されている。そし
てバルブ20の放電部21からの光がリフレクターの反射放
物面12A,12Bで反射されてメインビームやサブビームが
形成される。そしてメインビームは両反射放物面12A,12
Bでの反射光によって形成されるが、サブビームは、放
電部21からリフレクターに向かう光が後述するシェード
部材30によって一部カットされ、上側反射放物面12Aで
の反射光のみによって形成される。
符号30は光軸前後方向に揺動し、放電部21からリフレク
ターの下側反射放物面12Bに向かう光を遮るシェード部
材である。シェード部材30は、光を遮る半円筒形状のシ
ェード本体32と、シェード本体32を揺動変位させる脚部
である平行リンク34と、このリンク34を揺動運動させる
駆動機構36とから構成されている。上方に開口するシェ
ード本体32の下側面にはブラケット33が垂設され、この
ブラケット33に平行リンク34(メインリンク34aとサブ
リンク34b)がピン連結されている。平行リンク34は駆
動機構36のケーシング37にそれぞれ支承されている。駆
動機構36は、ケーシング37内において、光軸lと平行に
前後方向スライド可能に組み付けられたスライダー38
と、このスライダー38をスライド動作させる電磁バルブ
39とからなり、メインリンク34aのクランク状支承軸35
はスライダー38にピン連結されている。そして電磁バル
ブ39への通電をオンオフ制御することにより、シェード
本体32は平行リンク34と一体に支点35aを中心に揺動
し、バルブ放電部21の下方を覆う後方位置(第2図実線
で示す)とバルブ放電部21の下方を開放する前方位置
(第2図仮想線で示す)とを択一的にとることができ
る。なお符号38aは復帰スプリングである。そしてシェ
ード本体32が第2図仮想線で示す前方位置となると、放
電部21から反射放物面12A,12Bに向かう光はシェード本
体32によって遮られず、両反射放物面12A,12Bでの反射
光によってメインビームが形成される。一方、シェード
本体32が第2図実線で示す後方位置となると、放電部21
から下側反射放物面12Bに向かう光がシェード本体32に
よってカットされ、上側反射放物面12Aにのみ光が当た
る。そしてこの上側反射放物面12Aでの反射光によって
サブビームが形成される。
次に第4図〜第6図を参照して本実施例ランプによって
形成されるメインビーム及びサブビームの配光パターン
について説明する。
先ず反射放物面12A,12Bが第4図(a)に示す形状の場
合について説明する。サブビームについては、上側反射
放物面12Aの焦点位置が放電部後端より僅か後方(符号P
1参照)に位置することから、第20図(c)に示すリフ
レクター形状におけるサブビームの配光パターン(第22
図(c)参照)と同一となり、上側反射放物面12Aでの
反射光は光軸lに対し大きくクロスして、第5図に示す
ようにサブビームとして最も望ましい配光パターンが得
られる。一方、メインビームについては、下側反射放物
面12B1の焦点が放電部後端(符号P2参照)に位置するた
め、この下側反射放物面12B1での反射光は第20図(b)
に示すリフレクター形状における反射光と同様であり、
下側反射放物面12B1によって形成されるメインビームの
配光パターンは、第21図(b)に示される配光パターン
の上半分の半円形の配光パターンとなる(第6図(a)
符号MB1参照)。さらに上側反射放物面12Aでの反射光は
第5図に示す配光パターン(第6図(a)符号MB2参
照)を形成することから、両パターンMB1,MB2が合成さ
れた第6図(a)に示すパターン形状となる。この第6
図(a)に示されるメインビームのパターン形状は、第
21図(a)に示すメインビームとして最良の配光パター
ンに比べて、水平位置より下方ではかなり外方に拡がっ
ており、また水平位置より上方では幾分外側に拡がって
いるが、使用可能なメイン配光の条件を略満足してい
る。
また反射放物面12A,12Bが第4図(b)に示す形状の場
合には、サブビームについては前記第5図に示す配光パ
ターンと全く同じである。一方、メインビームについて
は、下側反射放物面12B2の焦点が放電部の後端と中間と
の間(符号P3参照)に位置することから、下側反射放物
面12B2での反射光は第20図(a)に示すリフレクター形
状における反射光と同様であり、下側反射放物面12B2に
よって形成される配光パターンは、第21図(a)に示さ
れる配光パターンの上半分の半円形の配光パターン(第
6図(b)MB3参照)となる。さらに上側反射放物面12A
での反射光は第5図に示す形状(第6図符号MB2参照)
となることから、両パターンMB3,MB2が合成された第6
図(b)に示すパターン形状となる。この第6図(b)
に示されるメインビームのパターン形状は、第21図
(a)に示すメインビームとして最良の配光パターンに
比べて、水平位置より下側ではかなり外側に拡がってい
る点が異なっているが、使用可能なメイン配光の条件を
満足している。
第7図及び第8図は、第4図に示すリフレクター形状の
改良に係わるもので、第7図(a),(b)はそれぞれ
リフレクターの縦断面形状を示す図、第8図(a),
(b)は第7図(a),(b)に示すリフレクターによ
って形成されるメインビームの配光パターンを示す図で
ある。
前記した第4図(a),(b)では、反射放物面12A,12
Bを同一焦点距離としていたが、この実施例では両反射
放物面12A,12Bの焦点距離を異ならしめ、下側反射放物
面12B(12B3,12B4)の焦点距離をそれぞれ上側反射放
物面12Aの焦点距離より小さくしたものである。なお第
7図(a),(b)における仮想線は、焦点距離が異な
ることを説明するために表示した第4図(a),(b)
における下側反射放物面(上側反射放物面12Aと同一焦
点距離の反射放物面)12B1,12B2を示している。その他
は前記第4図(a),(b)に示すリフレクター形状と
同一であり、同一の符号を付すことによりその説明は省
略する。
そしてメインビームの配光パターンは、下側反射放物面
12B3,12B4の焦点距離が上側反射放物面12Aの焦点距離
より短いことから、第8図(a),(b)に示されるよ
うに、水平位置より上方の配光パターンが外側に拡がっ
て、下方の照射エリアの大きさに近づいた配光パターン
となっている。第8図(a),(b)における仮想線
は、前記第4図(a),(b)に示すリフレクター形状
の場合における配光パターン外周位置(第6図(a),
(b)参照)を示しており、この仮装線より外側の領域
分だけ照射範囲が拡がっている。この第8図(a),
(b)に示されるメインビームの配光パターンについて
も、第21図(a)に示される最良の配光パターンとは異
なるものの、使用可能なメイン配光の条件を略満足して
いる。なおサブビームについては、前記第5図に示す配
光パターンと全く同じである。
第9図〜第13図はリフレクター形状の他の実施例を示す
もので、第9図はリフレクターの反射放物面を示す正面
図、第10図及び第11図はリフレクターの縦断面形状を示
す図で、それぞれ第9図に沿う線X−X,線XI−XIに沿う
断面図である。第12図及び第13図は第9図に示すリフレ
クター形状によるサブビーム及びメインビームの配光パ
ターンを示す図である。
これらの図において、リフレクターの反射放物面は、同
一焦点距離のサブ&メインビーム用の上側反射放物面12
A1と、メインビーム用の下側反射放物面12B5とから形成
されている。上側反射放物面12A1は、第3図に示す上側
反射放物面12Aの焦点距離を変えずに左右方向に狭めた
形状(左右方向の長さを短くした形状)とされ、焦点位
置はP1である。一方、下側反射放物面12B5は、符号12B6
で示す上側反射放物面12A1の左右方向外側の領域(反射
放物面)まで延びた形状とされ、上側反射放物面12A1と
下側反射放物面12B5間には、段差13が形成されている。
またリフレクターの前方には光を所定方向に配光するた
めの前面レンズが配置されるが、上側反射放物面12A1の
左右に形成されている反射放物面12B6に対向する前面レ
ンズの裏面には、透過光を上方に屈折させるプリズムス
テップ16が形成されている。そしてこの上側反射放物面
12A1によるサブビームの配光パターンは、第12図に示さ
れており、第22図(c)に示されるサブビームとしての
最良の配光パターン(第12図仮想線で示す)に比べて幾
分小さくなり光量も低下するが、使用可能なサブ配光の
条件を満足している。またメインビームの配光パターン
は第13図に示されており、反射放物面12B6の形成及び前
面レンズのプリズムステップ16の形成によってメインビ
ームの光量最高点位置(第13図符号18参照)を上方にス
ライドさせるとともに、配光パターンの上半分の照射領
域の光量が高められたものとなっている。なお第13図
中、配光パターンの中央部にあらわれるリボン状の領域
18は、反射放物面12B6での反射光によって形成される配
光パターンで、プリズムステップ16によってメインビー
ム全体の配光パターンの中央部位置より僅かに上方の位
置に形成されている。
第4図(a),(b)、第7図(a),(b)に示すリ
フレクター形状では、メインビームの光量最高点位置が
水平位置よりわずかではあるが下方に位置するが、本実
施例では下側反射放物面12B5を上側反射放物面12A1の左
右両側位置にまで延長した形状とし、さらに、前面レン
ズのプリズムステップ16によって反射光の水平位置への
集光密度を高めるようにして、光量最高点位置を上方に
スライドさせている。
第14図及び第15図はリフレクター形状のさらに他の実施
例を示すもので、第14図はリフレクターの反射放物面を
示す正面図、第15図は第14図に示す線XV−XVに沿う断面
図である。
第9図に示す実施例では、前面レンズのプリズムステッ
プ16によって反射放物面12B6での反射光を上方に向ける
ようにしていたが、本実施例では、上側反射放物面12A
の左右方向両側に第9図に示す反射放物面12B6をわずか
に上向きとした反射放物面12B7を形成することにより反
射光を上方に向けるようにしている。即ち、反射放物面
12B7は、第9図に示す反射放物面12B6を水平軸(第15図
紙面に垂直な軸)1回りに上向きに微小量(例えば1
度)傾斜させた形状とされており、これによって第12
図,第13図に示されるサブビーム,メインビームの配光
パターンが得られる。
第16図は、第9図及び第14図に示すリフレクターおいて
使用されるシェード部材のシェード本体の斜視図を示す
ものである。シェード本体42の前端側は円筒形状とされ
ており、この円筒部43が放電部から反射放物面12B6,12
B7に向かう光をカットし、サブビーム形成用の反射放物
面12A1にのみ光が当たるようになっている。
第17図はシェード本体のさらに他の実施例を示すもので
ある。ヘッドランプの光源として放電バルブ20を用いた
場合には、基準となる配光パターンに比べて光度が基準
値より高すぎる領域が形成され、この光度が高すぎる領
域の光度を基準値に添った適正な光度とするため、シェ
ード本体44のリフレクター側縁部に所定形状の突起45を
形成し、この突起45によって光の一部がケラれることに
よって配光パターンの光度分布が適正となるようにした
ものである。
なお前記した実施例では、電磁バルブとリンク機構によ
ってシェード部材を光軸方向に移動させる構造となって
いたが、第18図に示されるように、ボールねじ50に組付
られたスライドユニット52によってシェード本体32を支
持し、駆動モータ54によってボールねじ50を回転させる
ことによりシェード本体32をスライドユニット52と一体
にスライドさせる構造としてもよい。
また第19図に示されるように、永久磁石と電磁石とから
なるシェード部材スライド構造としてもよい。即ち、ケ
ーシング60内に光軸方向スライド可能に収容された永久
磁石よりなるスライド部材62にシェード本体(図示せ
ず)が支持されており、ケーシング60の一方の側にコイ
ル64が巻回された電磁石65が構成されている。そしてコ
イル64への通電方向を切り替えることによりシェード本
体をスライド部材62と一体にスライド動作させることが
できる。
〔考案の効果〕
以上の説明から明かなように、本考案に係わるヘッドラ
ンプによれば、光源として用いている放電バルブは断線
のおそれがないので、長期にわたりバルブ交換の不要な
自動車ヘッドランプが得られる。また放電バルブは電気
エネルギーから光エネルギーへの変換効率が高いので、
消費電力も少なくて済む。またシェード部材を光軸方向
にスライド操作してその位置を変えることにより、サブ
ビームとメインビームの双方の配光を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はレンズを取り外した状態の本考案の一実施例で
あるヘッドランプの斜視図、第2図はヘッドランプの縦
断面図、第3図はリフレクターの反射放物面を示す正面
図、第4図(a),(b)はそれぞれ反射放物面と放電
部との配置の一例を示す図、第5図は第4図(a),
(b)に示すリフレクター形状におけるサブビームの配
光パターンを示す図、第6図(a),(b)は第4図
(a),(b)に示すリフレクター形状におけるメイン
ビームの配光パターンを示す図、第7図(a),(b)
は本考案の他の実施例の要部であるリフレクターの縦断
面形状を示す図、第8図(a),(b)は第7図
(a),(b)に示すリフレクター形状におけるメイン
ビームの配光パターンを示す図、第9図は本考案の他の
実施例の要部であるリフレクターの反射放物面を示す平
面図、第10図及び第11図はリフレクターの縦断面形状を
示す図で、それぞれ第9図に示す線X−X,線XI−XIに沿
う断面図、第12図及び第13図は同リフレクターによるサ
ブビーム及びメインビームの配光パターンを示す図、第
14図は本考案の他の実施例の要部であるリフレクターの
反射放物面を示す正面図、第15図は第14図に示す線XV−
XVに沿う断面図、第16図は第9図及び第14図に示すリフ
レクターおいて使用されるシェード部材の要部斜視図、
第17図はシェード部材のさらに他の実施例の要部斜視
図、第18図及び第19図はそれぞれシェード部材スライド
機構の他の実施例を示す図、第20図(a)〜(c)はそ
れぞれリフレクターと放電バルブ発光部との位置関係を
示す図、第21図(a)〜(c)は第20図(a)〜(c)
に示すそれぞれの場合におけるメインビームの配光パタ
ーンを示す図、第22図(a)〜(c)は第20図(a)〜
(c)に示すそれぞれ場合におけるサブビームの配光パ
ターンを示す図である。 10……ランプボディ、12……リフレクター、20……放電
バルブ、21……放電部、30……シェード部材、32……シ
ェード本体、12A……上側反射放物面、12B……下側反射
放物面、P1……上側反射放物面の焦点位置、P2,P3……
下側反射放物面の焦点位置。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランプボディ内に形成された放物面形状の
    リフレクターと、発光源である放電部を前記リフレクタ
    ーの焦点近傍位置となるように配置された放電バルブ
    と、前記リフレクターの前方において光軸方向スライド
    可能に設けられ、前記放電バルブの放電部からリフレク
    ターに向かう光の一部を遮ってサブビームを形成するシ
    ェード部材とを備えたことを特徴とする自動車用ヘッド
    ランプ。
  2. 【請求項2】前記リフレクターは、焦点距離同一のサブ
    &メインビーム用上側反射放物面とメインビーム用下側
    反射放物面とから形成され、 前記上側反射放物面は、放電部の後端よりわずか後方に
    焦点を位置させた反射放物面とされ、 前記下側反射放物面は、放物面を光軸方向前方に平行移
    動させて、放電部の後端と中央との間に焦点を位置させ
    た反射放物面とされたことを特徴とする請求項(1)記
    載の自動車用ヘッドランプ。
  3. 【請求項3】前記リフレクターは、サブ&メインビーム
    用上側反射放物面と、この上側反射放物面の焦点距離よ
    り短かい焦点距離のメインビーム用下側反射放物面とか
    ら形成され、 前記上側反射放物面は、放電部の後端よりわずか後方に
    焦点を位置させた反射放物面とされ、 前記下側反射放物面は、放物面を光軸方向前方に平行移
    動させて、放電部の後端と中央との間に焦点を位置させ
    た反射放物面とされたことを特徴とする請求項(1)記
    載の自動車用ヘッドランプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001052509A (ja) * 1999-07-16 2001-02-23 Robert Bosch Gmbh 自動車のための前照灯

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JP2001052509A (ja) * 1999-07-16 2001-02-23 Robert Bosch Gmbh 自動車のための前照灯

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