JPH0766108B2 - 偏光変化の補償法 - Google Patents

偏光変化の補償法

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JPH0766108B2
JPH0766108B2 JP9938586A JP9938586A JPH0766108B2 JP H0766108 B2 JPH0766108 B2 JP H0766108B2 JP 9938586 A JP9938586 A JP 9938586A JP 9938586 A JP9938586 A JP 9938586A JP H0766108 B2 JPH0766108 B2 JP H0766108B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、偏光顕微鏡等の共軸光学系で生じた偏光面の
回転を補償するための、偏光変化の補償法に関する。
〔従来の技術〕
一般に、共軸光学系の入射瞳に第7図(a)のような直
線偏光光束が入射すると、各レンズ表面の反射の影響で
偏光面に回転が生じ、共軸光学系の射出瞳面からは第7
図(b)のような偏光光束が出射する。尚、第2図
(a),(b)に示された矢印は夫々の位置における偏
光面の向きを示している。以上の事は公知であり、特公
昭49−29470号公報の中にも示されている。これは偏光
を扱う光学系例えば偏光顕微鏡光学系において有害な現
象である。そこで、例えば第6図に示した如く、共軸光
学系1で生じた偏光面の回転を光学的に補償するため
に、1/2波長板2と適当量の偏光面の回転が生じる屈折
力を持たない共軸光学系3との組み合わせにより、問題
となる偏光面の回転とは逆方向に等量偏光面を回転させ
る作用を持たせた光学系4を構成し、これを上記共軸光
学系1に付加することが行われている。一般に上記光学
系4をレクチファイアー光学系(補償光学系)と呼ぶ。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、上記補償法の場合、1/2波長板2は偏光面に
対し光学軸を45゜傾けて用いる必要があるのに、共軸光
学系の偏光面の方向は常に一定とは限らない事が多く、
そのため1/2波長板2をその度毎に調整しなければなら
ないと云う欠点があった。又、上記補償法の欠点を解消
するために、例えば特公昭49−29470号公報に記載の光
学装置のように、偏光板,1/4波長板,1/2波長板、複屈折
素子等から成る補償光学系を付加することが考えられた
が、これは多数の偏光板,波長板,複屈折板を必要とす
るため光学系全体の構成が非常に複雑になるという欠点
があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、光学系の調整が不要で取
扱いが容易になり而も光学系全体の構成が簡単で済む偏
光変化の補償法も提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
本発明による偏光変化の補償法は、共軸光学系に、偏光
面を90゜回転させる施光板と他の共軸光学系(補正光学
系)とから成る補償光学系を付加し、前記施光板の位置
が前記量共軸光学系の偏光面回転量がほぼ一致する位置
であるようにして、前側共軸光学系で生じた偏光面の回
転を、施光板でその向きを変え、後側共軸光学系で生じ
る偏光面の回転により打ち消すようにしたものである。
そして、施光板は光学軸が共軸光学系の光軸と平行であ
り、入射する偏光の向きによらず同じ作用をするので、
従来の補償法で必要であった偏光面の向きの変化に対応
する調整が不要となるようにしたものである。又、補償
光学系が施光板と他の共軸光学系のみから成ることによ
り光学系全体の構成も簡単で済むようにしたものであ
る。
〔実施例〕
以下、図示した各実施例に基づき本発明を詳細に説明す
る。
第1図は本発明方法を具現した光学系の第一実施例を示
す。11は共軸光学系で、出射光束は略平行光束となる。
12は施光板で、偏光面を90゜回転させる作用を持つ。13
は補正光学系で、一つ以上の凸面と凹面の組み合わせに
よる屈折力を殆ど持たない共軸光学系である。そして、
施光板12と補正光学系13とで補償光学系14を構成してい
る。共軸光学系1の入射瞳に第7図(a)のような直線
偏光光束が入射すると、先に述べたように偏光面の回転
が生じ、共軸光学系1の射出瞳からは第7図(b)のよ
うな偏光光束が出射する。これが施光板12を通ると、偏
光面の向きは90゜回転するので、偏光状態は第2図のよ
うになる。一方、補正光学系13でも共軸光学系1と同様
な偏光面の回転が生じる。即ち補正光学系13の入射瞳に
第3図(a)のような直線偏光光束が入射すると、射出
瞳面では第3図(b)のような偏光光束が出射する。第
3図(a)の偏光状態を基準として第2図と第3図
(b)の偏光状態を比べると、互いに偏光面が反対の方
向に回転している。尚、その回転量は、補正光学系13の
レンズの凸面と凹面の曲率及び面数を適当に設定するこ
とにより、互いに同じになるようにしてある(凸面と凹
面の曲率を大きくし、又面数を増せば回転量が増す)。
このことから、補正光学系13の入射瞳に第2図のような
偏光光束が入射すると、補正光学系13の偏光面を回転さ
せる作用により、その射出瞳面での偏光状態はほぼ第3
図(a)のようになる事が明らかである。以上まとめる
と、第1図の光学系全体として、その入射瞳に第7図
(a)のような直線偏光光束が入射すると、その入射瞳
面からは第3図(a)のような奇麗な(偏光面の回転が
補正された)直線偏光光束が出射する。
以上、本発明方法の原理について説明したが、本発明方
法において、施光板12はその平行面に垂直な光学軸を持
つ施光性を持つ材料例えば水晶で作られた平行板であ
る。即ち施光板12はその光学軸が光学系の光軸と平行で
あるから、光軸まわりにどのような角度で配置しても作
用は変わらず、従って入射する光束の偏光面の向きによ
り角度をいちいち調整する必要がない。又、補償光学系
14が施光板12と補正光学系(共軸光学系)13のみから成
るので光学系全体の構成も簡単で済む。
尚、本光学系は、第4図に示した如く、入射側と出射側
を入れ替えて用いてもその射出瞳面では奇麗な直線偏光
が得られる。この場合、補正光学系13を出射する偏光光
束は第7図(b)のようになり、施光板12を通ると第2
図のようになる。これが、第3図に示す如く偏光面を
(a)から(b)へ回転させる作用を持つ共軸光学系11
により、第3図(a)のような奇麗な直線偏光に補正さ
れるのである。
第5図は本発明方法を具現した光学系の第二実施例を示
す。この第二実施例は顕微鏡の対物レンズに本発明を応
用したものである。第5図の光学系全体が顕微鏡対物レ
ンズを構成しており、15が施光板で16が前群、17が後群
である。後群17は対物レンズの作動距離を長くし、像の
平坦物を高める作用を持つメニスカスレンズである。更
に、このように前面が凸面で後面が凹面であるメニスカ
スレンズは、前群16と後群17との間の主光線傾角を減じ
るのにも効果がある。
上記効果をもたらす原理について説明する。収差補正上
後群17のメニスカスレンズの屈折力は弱い。後群17の
メニスカスレンズの前面,後面の屈折力を1,
し、肉厚をd、平均屈折率をnとすると、全体の屈折力
は下式で近似出来る。即ち、 となる。又、後群17をアフォーカル光学系と考えると、
その角倍率ξは、 P>0,>0であるから、 |ξ|>1 となる。即ち対物レンズを出射する主光線の必要な最大
傾角をθとすると、前群1と後群17との間では、主光
線の最大傾角θは、 となる。従って、前群16を出射側アフォーカル系に近づ
けるように設計すれば、施光板15を貫く光線の全てを光
軸にほぼ平行にできる。この事は、施光板15の特性を良
くする上で大きな効果がある。施光板15はその光学軸と
平行な光線に対し正しい特性を示す。
偏光面の回転に関しては、前群16,施光板15,後群17が、
第一実施例と共軸光学系11,施光板12,補正光学系13と同
様な作用を持っており、このため第二実施例において
も、その入射瞳に直線偏光光束が入射すると、射出瞳か
らは偏光面が90゜回転した奇麗な直線偏光光束が出射す
る。
尚、第一実施例における補正光学系13と第二実施例にお
ける後群17は共に屈折力が弱いが、これは本発明の必須
要件ではない。各実施例では単に収差補正上の理由で屈
折力が弱くなっているだけである。
〔発明の効果〕
上述の如く、本発明による偏光変化の補償法によれば、
光学系の調整が不要で取扱いが容易になり而も光学系全
体の構成が簡単で済むという効果がある。又、その結
果、調整機構を設けるスペースが確保できないために補
償光学系を内蔵できなかった光学系例えば顕微鏡対物レ
ンズにも本発明を応用できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を具現した光学系の第一実施例を示
す図、第2図は施光板による偏光面の回転状態を示す
図、第3図(a),(b)は補正光学系による偏光面の
回転変化を示す図、第4図は第一実施例の光学系の前後
を入れ替えた状態を示す図、第5図は本発明方法を具現
した光学系の第二実施例を示す図、第6図は従来方法を
具現した光学系を示す図、第7図(a),(b)は共軸
光学系による偏光面の回転変化を示す図である。 11……共軸光学系、12……施光板、13……補正光学系、
14……補償光学系、15……施光板、16……前群、17……
後群。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共軸光学系に、偏光面を90゜回転させる施
    光板と他の共軸光学系とから成る補償光学系を付加し、
    前記施光板の位置が前記両共軸光学系の偏光面回転量が
    ほぼ一致する位置であるようにした偏光変化の補償法。
  2. 【請求項2】共軸光学系中に偏光面を90゜回転させる施
    光板を挿入し、該施光板の位置が該施光板の前後の光学
    系の偏光面回転量がほぼ一致する位置であるようにした
    偏光変化の補償法。
JP9938586A 1986-05-01 1986-05-01 偏光変化の補償法 Expired - Fee Related JPH0766108B2 (ja)

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