JPH07661A - ミシン - Google Patents
ミシンInfo
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- JPH07661A JPH07661A JP17203893A JP17203893A JPH07661A JP H07661 A JPH07661 A JP H07661A JP 17203893 A JP17203893 A JP 17203893A JP 17203893 A JP17203893 A JP 17203893A JP H07661 A JPH07661 A JP H07661A
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- tension
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- sewing
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Links
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Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
- Automatic Embroidering For Embroidered Or Tufted Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステッチ幅やステッチ方向が常時変化する刺
繍縫合においても縫い糸に最適のテンションを与え、風
合いのよい刺繍製品を作成できるようにする。 【構成】 糸調子手段は、その制御状態に応じた張力を
縫い糸に与える。張力検出手段は縫い糸に発生する実際
の張力を検出する。基準データ発生手段は所望の張力を
示す基準データを発生する。糸調子制御手段は刺繍縫合
時にこの基準データ発生手段からの基準データと張力検
出手段で検出された実際の張力との間の偏差を求め、こ
の偏差に基づいて糸調子手段が縫い糸に与える張力を制
御する。基準データ発生手段が発生する基準データとし
ては、主軸の回転速度、ステッチ幅、ステッチ方向、前
回ステッチ方向と今回ステッチ方向との成す角度(ステ
ッチ角度)などの刺繍縫合状態に対応した張力を予め記
憶しておけば、糸調子手段はその基準データに等しい張
力が縫い糸に発生するように制御され、実際に基準デー
タに等しい張力が縫い糸に発生するようになるので、ミ
シンは風合いのよい刺繍製品を作成できるようになる。
繍縫合においても縫い糸に最適のテンションを与え、風
合いのよい刺繍製品を作成できるようにする。 【構成】 糸調子手段は、その制御状態に応じた張力を
縫い糸に与える。張力検出手段は縫い糸に発生する実際
の張力を検出する。基準データ発生手段は所望の張力を
示す基準データを発生する。糸調子制御手段は刺繍縫合
時にこの基準データ発生手段からの基準データと張力検
出手段で検出された実際の張力との間の偏差を求め、こ
の偏差に基づいて糸調子手段が縫い糸に与える張力を制
御する。基準データ発生手段が発生する基準データとし
ては、主軸の回転速度、ステッチ幅、ステッチ方向、前
回ステッチ方向と今回ステッチ方向との成す角度(ステ
ッチ角度)などの刺繍縫合状態に対応した張力を予め記
憶しておけば、糸調子手段はその基準データに等しい張
力が縫い糸に発生するように制御され、実際に基準デー
タに等しい張力が縫い糸に発生するようになるので、ミ
シンは風合いのよい刺繍製品を作成できるようになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、布等の被対象物に対し
て予め記憶されたデータに応じて刺繍製品を作成するミ
シンに関する。
て予め記憶されたデータに応じて刺繍製品を作成するミ
シンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のミシンは、1個の主軸モータの動
力をカム機構又はベルト機構等の動力伝達手段を介して
針棒、天秤、釜のそれぞれに伝達し、これらを同時に駆
動すると共に、布等の被対象物を保持した刺繍枠を予め
記憶された縫いデータに応じて2次元方向に移動するこ
とによって、所望の図形や模様等を被対象物に刺繍する
ものである。このミシンの刺繍模様の品質を左右する条
件としては、周囲の温度や湿度、針温度、主軸の回転速
度、ステッチ幅、糸の特性、被対象物(布等)の特性、
糸のテンション(張力)などの各種の要素がある。これ
らの各種要素を適宜制御することによってミシンは風合
いの良い高品質の刺繍製品を作成することができる。
力をカム機構又はベルト機構等の動力伝達手段を介して
針棒、天秤、釜のそれぞれに伝達し、これらを同時に駆
動すると共に、布等の被対象物を保持した刺繍枠を予め
記憶された縫いデータに応じて2次元方向に移動するこ
とによって、所望の図形や模様等を被対象物に刺繍する
ものである。このミシンの刺繍模様の品質を左右する条
件としては、周囲の温度や湿度、針温度、主軸の回転速
度、ステッチ幅、糸の特性、被対象物(布等)の特性、
糸のテンション(張力)などの各種の要素がある。これ
らの各種要素を適宜制御することによってミシンは風合
いの良い高品質の刺繍製品を作成することができる。
【0003】これらの要素の中でも特に糸のテンション
は品質(風合い)を向上する上で最も重要な要素の一つ
である。従来のミシンにおいては、上糸のテンションを
調整するために天秤と糸巻との間に設けられた複数個の
上糸調子手段と、下糸のテンションを調整するためにボ
ビンケースの外周上に設けられた板バネ等の下糸調子手
段とを熟練した操作者が経験と勘とに基づいて適宜操作
することによって上糸と下糸の両方に最適なテンション
を与え、風合いの良い高品質の刺繍を行っていた。
は品質(風合い)を向上する上で最も重要な要素の一つ
である。従来のミシンにおいては、上糸のテンションを
調整するために天秤と糸巻との間に設けられた複数個の
上糸調子手段と、下糸のテンションを調整するためにボ
ビンケースの外周上に設けられた板バネ等の下糸調子手
段とを熟練した操作者が経験と勘とに基づいて適宜操作
することによって上糸と下糸の両方に最適なテンション
を与え、風合いの良い高品質の刺繍を行っていた。
【0004】また、最近では、特開昭60−19349
3号公報に記載の自動糸調子ミシンのように、縫い動作
中における上糸テンションを検出し、そのピーク位置に
応じて上糸調子手段をフィードバック制御し上糸に最適
なテンションを与えるようにすることが行われている。
なお、これ以外にも上糸のテンションを制御するように
構成されたミシンの公知例として、特公昭59−490
24号公報、特公昭56−51796号公報及び特公昭
56−51797号公報等がある。
3号公報に記載の自動糸調子ミシンのように、縫い動作
中における上糸テンションを検出し、そのピーク位置に
応じて上糸調子手段をフィードバック制御し上糸に最適
なテンションを与えるようにすることが行われている。
なお、これ以外にも上糸のテンションを制御するように
構成されたミシンの公知例として、特公昭59−490
24号公報、特公昭56−51796号公報及び特公昭
56−51797号公報等がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のミシンにおいて
は、風合いの良い刺繍を得るために上糸のテンションを
最適値に設定する必要があるが、これには相当の熟練を
要する。また、多頭型刺繍ミシンにおいては各頭の各針
棒毎にテンションを調整する必要があるため、熟練者が
調整する場合でも相当の時間を要するという問題があ
る。さらに、一旦テンションを調整した場合でも、布や
刺繍糸等が変わるとそれに合わせて各頭の全針棒に対応
した上糸調子手段を全て調整しなければならない。ま
た、周囲の気温や湿度が変化した場合でも微妙に風合い
が変化するので、それに合わせて全針棒の上糸調子手段
を調整しなければならない。
は、風合いの良い刺繍を得るために上糸のテンションを
最適値に設定する必要があるが、これには相当の熟練を
要する。また、多頭型刺繍ミシンにおいては各頭の各針
棒毎にテンションを調整する必要があるため、熟練者が
調整する場合でも相当の時間を要するという問題があ
る。さらに、一旦テンションを調整した場合でも、布や
刺繍糸等が変わるとそれに合わせて各頭の全針棒に対応
した上糸調子手段を全て調整しなければならない。ま
た、周囲の気温や湿度が変化した場合でも微妙に風合い
が変化するので、それに合わせて全針棒の上糸調子手段
を調整しなければならない。
【0006】また、従来の自動糸調子ミシンのようなフ
ィードバック制御方式をミシンに適用して、上糸テンシ
ョンのピーク値に応じて各上糸調子手段を適宜フィード
バック制御するようにしてもよい。ところが、従来の自
動糸調子ミシンは直線縫合のように縫目ピッチが一定の
場合には有効であるが、ミシンのように常に縫目ピッチ
(ステッチ幅)や縫目方向(ステッチ方向)が変化する
ような刺繍縫合においては上糸テンションのピーク値が
常に変動するので、一般的な刺繍縫合には適用できない
という問題を有する。
ィードバック制御方式をミシンに適用して、上糸テンシ
ョンのピーク値に応じて各上糸調子手段を適宜フィード
バック制御するようにしてもよい。ところが、従来の自
動糸調子ミシンは直線縫合のように縫目ピッチが一定の
場合には有効であるが、ミシンのように常に縫目ピッチ
(ステッチ幅)や縫目方向(ステッチ方向)が変化する
ような刺繍縫合においては上糸テンションのピーク値が
常に変動するので、一般的な刺繍縫合には適用できない
という問題を有する。
【0007】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、ステッチ幅やステッチ方向が常時変化する刺繍縫
合においても縫い糸に最適のテンションを与え、風合い
の良い刺繍製品を作成することのできるミシンを提供す
ることを目的とする。
あり、ステッチ幅やステッチ方向が常時変化する刺繍縫
合においても縫い糸に最適のテンションを与え、風合い
の良い刺繍製品を作成することのできるミシンを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るミシン
は、縫い糸に張力を与える糸調子手段と、前記縫い糸に
発生する実際の張力を検出する張力検出手段と、所望の
張力を示す基準データを発生する基準データ発生手段
と、刺繍縫合時に前記基準データ発生手段からの基準デ
ータと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて前記糸調子手段が前記縫い
糸に与える張力を制御する糸調子制御手段とを有するも
のである。
は、縫い糸に張力を与える糸調子手段と、前記縫い糸に
発生する実際の張力を検出する張力検出手段と、所望の
張力を示す基準データを発生する基準データ発生手段
と、刺繍縫合時に前記基準データ発生手段からの基準デ
ータと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて前記糸調子手段が前記縫い
糸に与える張力を制御する糸調子制御手段とを有するも
のである。
【0009】第2の発明に係るミシンは、張力を縫い糸
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、所望の張力
を示す基準データを発生する基準データ発生手段と、刺
繍縫合時に前記基準データ発生手段からの基準データと
前記張力検出手段で検出される張力との間の偏差を求
め、この偏差に基づいて前記糸調子手段に与えられる前
記制御データを補正するデータ補正手段とを有するもの
である。
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、所望の張力
を示す基準データを発生する基準データ発生手段と、刺
繍縫合時に前記基準データ発生手段からの基準データと
前記張力検出手段で検出される張力との間の偏差を求
め、この偏差に基づいて前記糸調子手段に与えられる前
記制御データを補正するデータ補正手段とを有するもの
である。
【0010】第3の発明に係るミシンは、張力を縫い糸
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、所望の張力
を示す基準データを発生する基準データ発生手段と、刺
繍縫合時に前記基準データ発生手段からの基準データと
前記張力検出手段で検出される張力との間の偏差を求
め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記憶
されている前記制御データを補正するデータ補正手段と
を有するものである。
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、所望の張力
を示す基準データを発生する基準データ発生手段と、刺
繍縫合時に前記基準データ発生手段からの基準データと
前記張力検出手段で検出される張力との間の偏差を求
め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記憶
されている前記制御データを補正するデータ補正手段と
を有するものである。
【0011】第4の発明に係るミシンは、張力を縫い糸
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る記憶データ補正手段と、この記憶データ補正手段によ
って補正された前記制御データに基づく刺繍縫合時に前
記張力検出手段から出力される実際の張力を基準データ
として記憶する基準データ記憶手段と、刺繍縫合時に前
記基準データ記憶手段から前記基準データを読み出し、
この基準データと前記張力検出手段で検出される実際の
張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて前記糸調
子手段に与えられる前記制御データを補正するデータ補
正手段とを有するものである。
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る記憶データ補正手段と、この記憶データ補正手段によ
って補正された前記制御データに基づく刺繍縫合時に前
記張力検出手段から出力される実際の張力を基準データ
として記憶する基準データ記憶手段と、刺繍縫合時に前
記基準データ記憶手段から前記基準データを読み出し、
この基準データと前記張力検出手段で検出される実際の
張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて前記糸調
子手段に与えられる前記制御データを補正するデータ補
正手段とを有するものである。
【0012】第5の発明に係るミシンは、張力を縫い糸
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る記憶データ補正手段と、この記憶データ補正手段によ
って補正された前記制御データに基づく刺繍縫合時に前
記張力検出手段から出力される実際の張力を基準データ
として記憶する基準データ記憶手段と、刺繍縫合時に前
記基準データ記憶手段から前記基準データを読み出し、
この基準データと前記張力検出手段で検出される実際の
張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて前記制御
データ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正
するデータ補正手段とを有するものである。
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る記憶データ補正手段と、この記憶データ補正手段によ
って補正された前記制御データに基づく刺繍縫合時に前
記張力検出手段から出力される実際の張力を基準データ
として記憶する基準データ記憶手段と、刺繍縫合時に前
記基準データ記憶手段から前記基準データを読み出し、
この基準データと前記張力検出手段で検出される実際の
張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて前記制御
データ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正
するデータ補正手段とを有するものである。
【0013】第6の発明に係るミシンは、張力を縫い糸
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る第1の記憶データ補正手段と、刺繍速度、ステッチ
幅、ステッチ方向及びステッチ角度等の刺繍縫合状態を
パラメータとした場合に前記縫い糸に与えられるべき最
適張力を示す張力データを発生する最適張力データ発生
手段と、刺繍縫合時に前記最適張力データ発生手段から
発生される現在の刺繍縫合状態に適応した前記張力デー
タと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差を
求め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記
憶されている前記制御データを補正する第2の記憶デー
タ補正手段と、前記第1及び第2の記憶データ補正手段
の少なくとも一方によって補正された前記制御データに
基づく刺繍縫合時に前記張力検出手段から出力される実
際の張力を基準データとして記憶する基準データ記憶手
段と、刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基
準データを読み出し、この基準データと前記張力検出手
段で検出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏
差に基づいて前記糸調子手段に与えられる前記制御デー
タを補正するデータ補正手段とを有するものである。
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る第1の記憶データ補正手段と、刺繍速度、ステッチ
幅、ステッチ方向及びステッチ角度等の刺繍縫合状態を
パラメータとした場合に前記縫い糸に与えられるべき最
適張力を示す張力データを発生する最適張力データ発生
手段と、刺繍縫合時に前記最適張力データ発生手段から
発生される現在の刺繍縫合状態に適応した前記張力デー
タと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差を
求め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記
憶されている前記制御データを補正する第2の記憶デー
タ補正手段と、前記第1及び第2の記憶データ補正手段
の少なくとも一方によって補正された前記制御データに
基づく刺繍縫合時に前記張力検出手段から出力される実
際の張力を基準データとして記憶する基準データ記憶手
段と、刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基
準データを読み出し、この基準データと前記張力検出手
段で検出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏
差に基づいて前記糸調子手段に与えられる前記制御デー
タを補正するデータ補正手段とを有するものである。
【0014】第7の発明に係るミシンは、張力を縫い糸
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る第1の記憶データ補正手段と、刺繍速度、ステッチ
幅、ステッチ方向及びステッチ角度等の刺繍縫合状態を
パラメータとした場合に前記縫い糸に与えられるべき最
適張力を示す張力データを発生する最適張力データ発生
手段と、刺繍縫合時に前記最適張力データ発生手段から
発生される現在の刺繍縫合状態に適応した前記張力デー
タと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差を
求め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記
憶されている前記制御データを補正する第2の記憶デー
タ補正手段と、前記第1及び第2の記憶データ補正手段
の少なくとも一方によって補正された前記制御データに
基づく刺繍縫合時に前記張力検出手段から出力される実
際の張力を基準データとして記憶する基準データ記憶手
段と、刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基
準データを読み出し、この基準データと前記張力検出手
段で検出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏
差に基づいて前記制御データ記憶手段に記憶されている
前記制御データを補正するデータ補正手段とを有するも
のである。
に与える糸調子手段と、この糸調子手段の制御データを
記憶する制御データ記憶手段と、刺繍縫合時に前記制御
データを読み出して前記糸調子手段に与え、前記縫い糸
の張力を制御する糸調子制御手段と、前記縫い糸に発生
する実際の張力を検出する張力検出手段と、前記制御デ
ータ記憶手段に記憶されている前記制御データを補正す
る第1の記憶データ補正手段と、刺繍速度、ステッチ
幅、ステッチ方向及びステッチ角度等の刺繍縫合状態を
パラメータとした場合に前記縫い糸に与えられるべき最
適張力を示す張力データを発生する最適張力データ発生
手段と、刺繍縫合時に前記最適張力データ発生手段から
発生される現在の刺繍縫合状態に適応した前記張力デー
タと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差を
求め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記
憶されている前記制御データを補正する第2の記憶デー
タ補正手段と、前記第1及び第2の記憶データ補正手段
の少なくとも一方によって補正された前記制御データに
基づく刺繍縫合時に前記張力検出手段から出力される実
際の張力を基準データとして記憶する基準データ記憶手
段と、刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基
準データを読み出し、この基準データと前記張力検出手
段で検出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏
差に基づいて前記制御データ記憶手段に記憶されている
前記制御データを補正するデータ補正手段とを有するも
のである。
【0015】
【作用】糸調子手段は、その制御状態に応じた張力を縫
い糸に与えるような構成になっているので、制御状態が
変化しない一定の場合には、縫い糸に発生する張力も一
定でなければならない。ところが、実際のミシンにおい
ては、糸調子手段の制御状態が一定であっても、種々の
要因、例えば周囲の温度や湿度、針温度、主軸の回転速
度、ステッチ幅、ステッチ方向、前回ステッチ方向と今
回スッテチ方向との成す角度(ステッチ角度)、縫い糸
の特性、被対象物(布等)の特性などによって縫い糸に
実際に発生する張力が種々変動する。そこで、第1から
第7までの発明では、縫い糸に発生する実際の張力を検
出する張力検出手段を設け、種々の要因によって変化す
る縫い糸の張力と所定の基準値との偏差を求め、その偏
差に基づいて糸調子手段の制御状態を調整するように構
成してある。
い糸に与えるような構成になっているので、制御状態が
変化しない一定の場合には、縫い糸に発生する張力も一
定でなければならない。ところが、実際のミシンにおい
ては、糸調子手段の制御状態が一定であっても、種々の
要因、例えば周囲の温度や湿度、針温度、主軸の回転速
度、ステッチ幅、ステッチ方向、前回ステッチ方向と今
回スッテチ方向との成す角度(ステッチ角度)、縫い糸
の特性、被対象物(布等)の特性などによって縫い糸に
実際に発生する張力が種々変動する。そこで、第1から
第7までの発明では、縫い糸に発生する実際の張力を検
出する張力検出手段を設け、種々の要因によって変化す
る縫い糸の張力と所定の基準値との偏差を求め、その偏
差に基づいて糸調子手段の制御状態を調整するように構
成してある。
【0016】まず、第1の発明に係るミシンでは、基準
データ発生手段は所望の張力を示す基準データを発生す
るので、糸調子制御手段は刺繍縫合時にこの基準データ
発生手段からの基準データと張力検出手段で検出された
実際の張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて糸
調子手段が縫い糸に与える張力を制御する。基準データ
発生手段が発生する基準データとしては、主軸の回転速
度、ステッチ幅、ステッチ方向、前回ステッチ方向と今
回ステッチ方向との成す角度(ステッチ角度)などの刺
繍縫合状態に対応した張力を予め記憶しておけば、糸調
子手段はその基準データに等しい張力が縫い糸に発生す
るように制御され、実際に基準データに等しい張力が縫
い糸に発生するようになるので、ミシンは風合いのよい
刺繍製品を作成できるようになる。
データ発生手段は所望の張力を示す基準データを発生す
るので、糸調子制御手段は刺繍縫合時にこの基準データ
発生手段からの基準データと張力検出手段で検出された
実際の張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて糸
調子手段が縫い糸に与える張力を制御する。基準データ
発生手段が発生する基準データとしては、主軸の回転速
度、ステッチ幅、ステッチ方向、前回ステッチ方向と今
回ステッチ方向との成す角度(ステッチ角度)などの刺
繍縫合状態に対応した張力を予め記憶しておけば、糸調
子手段はその基準データに等しい張力が縫い糸に発生す
るように制御され、実際に基準データに等しい張力が縫
い糸に発生するようになるので、ミシンは風合いのよい
刺繍製品を作成できるようになる。
【0017】第2の発明に係るミシンでは、制御データ
記憶手段は糸調子手段の制御状態を示す制御データを記
憶し、糸調子制御手段は刺繍縫合時にこの制御データを
読み出して糸調子手段に与え、縫い糸の張力を制御す
る。そして、第1の発明と同じように基準データ発生手
段が所望の張力を示す基準データを発生するので、デー
タ補正手段は刺繍縫合時に基準データ発生手段からの基
準データと張力検出手段で検出される張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて糸調子手段に与えられる制
御データを補正する。従って、基準データ発生手段が発
生する基準データとして、第1の発明と同じように刺繍
縫合状態に対応した張力を予め記憶しておけば、その基
準データに等しい張力が縫い糸に発生するように制御デ
ータが補正され、実際に基準データに等しい張力が縫い
糸に発生するようになるので、ミシンは風合いのよい刺
繍製品を作成できるようになる。
記憶手段は糸調子手段の制御状態を示す制御データを記
憶し、糸調子制御手段は刺繍縫合時にこの制御データを
読み出して糸調子手段に与え、縫い糸の張力を制御す
る。そして、第1の発明と同じように基準データ発生手
段が所望の張力を示す基準データを発生するので、デー
タ補正手段は刺繍縫合時に基準データ発生手段からの基
準データと張力検出手段で検出される張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて糸調子手段に与えられる制
御データを補正する。従って、基準データ発生手段が発
生する基準データとして、第1の発明と同じように刺繍
縫合状態に対応した張力を予め記憶しておけば、その基
準データに等しい張力が縫い糸に発生するように制御デ
ータが補正され、実際に基準データに等しい張力が縫い
糸に発生するようになるので、ミシンは風合いのよい刺
繍製品を作成できるようになる。
【0018】第3の発明に係るミシンは、データ補正手
段の構成が異なる他は第2の発明と同じ構成である。す
なわち、第3の発明では、データ補正手段が刺繍縫合時
に基準データ発生手段からの基準データと張力検出手段
で検出される張力との間の偏差を求め、この偏差に基づ
いて制御データ記憶手段に記憶されている制御データを
補正している。従って、基準データに等しい張力が縫い
糸に発生するように制御データ記憶手段に記憶されてい
る制御データが一旦補正されると、これ以降は糸調子制
御手段は補正後の制御データを糸調子手段に供給するだ
けで基準データに等しい張力を縫い糸に与えることがで
きるので、第2の発明のように一々偏差を求め、偏差に
基づいて制御データを補正しなくてもよくなる。
段の構成が異なる他は第2の発明と同じ構成である。す
なわち、第3の発明では、データ補正手段が刺繍縫合時
に基準データ発生手段からの基準データと張力検出手段
で検出される張力との間の偏差を求め、この偏差に基づ
いて制御データ記憶手段に記憶されている制御データを
補正している。従って、基準データに等しい張力が縫い
糸に発生するように制御データ記憶手段に記憶されてい
る制御データが一旦補正されると、これ以降は糸調子制
御手段は補正後の制御データを糸調子手段に供給するだ
けで基準データに等しい張力を縫い糸に与えることがで
きるので、第2の発明のように一々偏差を求め、偏差に
基づいて制御データを補正しなくてもよくなる。
【0019】第4の発明に係るミシンでは、第2の発明
と同様に制御データ記憶手段が糸調子手段の制御データ
を記憶し、糸調子制御手段が刺繍縫合時にこの制御デー
タを読み出して糸調子手段に与え、縫い糸の張力を制御
している。そして、第4の発明では、制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正する記憶データ補
正手段が設けられているので、操作者は自分自信の刺繍
経験に基づいてこの記憶データ補正手段を操作して縫い
糸の張力を適宜補正設定できる。基準データ記憶手段は
この記憶データ補正手段によって補正された制御データ
に基づく刺繍縫合時に張力検出手段から出力される実際
の張力を基準データとして記憶し、データ補正手段は刺
繍縫合時に基準データ記憶手段から基準データを読み出
し、この基準データと張力検出手段で検出される実際の
張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて糸調子手
段に与えられる制御データを補正する。従って、基準デ
ータ記憶手段に記憶されている基準データに等しい張力
が縫い糸に発生するように制御データが補正され、基準
データに等しい張力が縫い糸に実際に発生するようにな
るので、ミシンは操作者の任意の刺繍経験を盛り込んだ
形で風合いのよい刺繍製品を作成できるようになる。
と同様に制御データ記憶手段が糸調子手段の制御データ
を記憶し、糸調子制御手段が刺繍縫合時にこの制御デー
タを読み出して糸調子手段に与え、縫い糸の張力を制御
している。そして、第4の発明では、制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正する記憶データ補
正手段が設けられているので、操作者は自分自信の刺繍
経験に基づいてこの記憶データ補正手段を操作して縫い
糸の張力を適宜補正設定できる。基準データ記憶手段は
この記憶データ補正手段によって補正された制御データ
に基づく刺繍縫合時に張力検出手段から出力される実際
の張力を基準データとして記憶し、データ補正手段は刺
繍縫合時に基準データ記憶手段から基準データを読み出
し、この基準データと張力検出手段で検出される実際の
張力との間の偏差を求め、この偏差に基づいて糸調子手
段に与えられる制御データを補正する。従って、基準デ
ータ記憶手段に記憶されている基準データに等しい張力
が縫い糸に発生するように制御データが補正され、基準
データに等しい張力が縫い糸に実際に発生するようにな
るので、ミシンは操作者の任意の刺繍経験を盛り込んだ
形で風合いのよい刺繍製品を作成できるようになる。
【0020】第5の発明に係るミシンは、データ補正手
段の構成が異なる他は第4の発明と同じ構成である。す
なわち、第5の発明では、データ補正手段が刺繍縫合時
に基準データ記憶手段から基準データを読み出し、この
基準データと張力検出手段で検出される実際の張力との
間の偏差を求め、この偏差に基づいて制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正している。従っ
て、基準データに等しい張力が縫い糸に発生するように
制御データ記憶手段に記憶されている制御データが一旦
補正されると、これ以降は糸調子制御手段は補正後の制
御データを糸調子手段に供給するだけで基準データに等
しい張力を縫い糸に与えることができるので、第4の発
明のように一々偏差を求め、偏差に基づいて制御データ
を補正しなくてもよくなる。
段の構成が異なる他は第4の発明と同じ構成である。す
なわち、第5の発明では、データ補正手段が刺繍縫合時
に基準データ記憶手段から基準データを読み出し、この
基準データと張力検出手段で検出される実際の張力との
間の偏差を求め、この偏差に基づいて制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正している。従っ
て、基準データに等しい張力が縫い糸に発生するように
制御データ記憶手段に記憶されている制御データが一旦
補正されると、これ以降は糸調子制御手段は補正後の制
御データを糸調子手段に供給するだけで基準データに等
しい張力を縫い糸に与えることができるので、第4の発
明のように一々偏差を求め、偏差に基づいて制御データ
を補正しなくてもよくなる。
【0021】第6の発明に係るミシンでは、第4の発明
と同様に制御データ記憶手段が糸調子手段の制御データ
を記憶し、糸調子制御手段が刺繍縫合時にこの制御デー
タを読み出して糸調子手段に与え、縫い糸の張力を制御
している。そして、第6の発明では、制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正する第1の記憶デ
ータ補正手段が設けられているので、操作者は自分自信
の刺繍経験に基づいて第1の記憶データ補正手段を操作
して縫い糸の張力を適宜補正設定できる。さらに、第6
の発明では、最適張力データ発生手段と第2の記憶デー
タ補正手段が設けられている。最適張力データ発生手段
は刺繍速度、ステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角
度等の刺繍縫合状態をパラメータとした場合に縫い糸に
与えられるべき最適張力を示す張力データを予め記憶し
ており、第2の記憶データ補正手段は刺繍縫合時に現在
の刺繍縫合状態に適応した張力データを最適張力データ
発生手段から読み出し、この最適張力データと張力検出
手段で検出された張力との間の偏差を求め、この偏差に
基づいて制御データ記憶手段に記憶されている制御デー
タを補正するものなので、刺繍経験の無い操作者でもこ
の最適張力データ発生手段から発生される張力データに
基づいて制御データを補正すれば風合いのよい刺繍製品
を仕上げることができる。また、第6の発明では基準デ
ータ記憶手段が第1及び第2の記憶データ補正手段の少
なくとも一方によって補正された制御データに基づく刺
繍縫合時に張力検出手段から出力される実際の張力を基
準データとして記憶し、データ補正手段が刺繍縫合時に
基準データ記憶手段から基準データを読み出し、この基
準データと張力検出手段で検出される実際の張力との間
の偏差を求め、この偏差に基づいて糸調子手段に与えら
れる制御データを補正している。従って、基準データ記
憶手段に記憶されている基準データに等しい張力が縫い
糸に発生するように制御データが補正され、基準データ
に等しい張力が縫い糸に実際に発生するようになるの
で、ミシンは最適張力データに基づいて風合いの刺繍製
品を作成することもでき、また操作者が独自の刺繍経験
を盛り込んだ形で風合いのよい刺繍製品を作成すること
もできる。
と同様に制御データ記憶手段が糸調子手段の制御データ
を記憶し、糸調子制御手段が刺繍縫合時にこの制御デー
タを読み出して糸調子手段に与え、縫い糸の張力を制御
している。そして、第6の発明では、制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正する第1の記憶デ
ータ補正手段が設けられているので、操作者は自分自信
の刺繍経験に基づいて第1の記憶データ補正手段を操作
して縫い糸の張力を適宜補正設定できる。さらに、第6
の発明では、最適張力データ発生手段と第2の記憶デー
タ補正手段が設けられている。最適張力データ発生手段
は刺繍速度、ステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角
度等の刺繍縫合状態をパラメータとした場合に縫い糸に
与えられるべき最適張力を示す張力データを予め記憶し
ており、第2の記憶データ補正手段は刺繍縫合時に現在
の刺繍縫合状態に適応した張力データを最適張力データ
発生手段から読み出し、この最適張力データと張力検出
手段で検出された張力との間の偏差を求め、この偏差に
基づいて制御データ記憶手段に記憶されている制御デー
タを補正するものなので、刺繍経験の無い操作者でもこ
の最適張力データ発生手段から発生される張力データに
基づいて制御データを補正すれば風合いのよい刺繍製品
を仕上げることができる。また、第6の発明では基準デ
ータ記憶手段が第1及び第2の記憶データ補正手段の少
なくとも一方によって補正された制御データに基づく刺
繍縫合時に張力検出手段から出力される実際の張力を基
準データとして記憶し、データ補正手段が刺繍縫合時に
基準データ記憶手段から基準データを読み出し、この基
準データと張力検出手段で検出される実際の張力との間
の偏差を求め、この偏差に基づいて糸調子手段に与えら
れる制御データを補正している。従って、基準データ記
憶手段に記憶されている基準データに等しい張力が縫い
糸に発生するように制御データが補正され、基準データ
に等しい張力が縫い糸に実際に発生するようになるの
で、ミシンは最適張力データに基づいて風合いの刺繍製
品を作成することもでき、また操作者が独自の刺繍経験
を盛り込んだ形で風合いのよい刺繍製品を作成すること
もできる。
【0022】第7の発明に係るミシンは、データ補正手
段の構成が異なる他は第6の発明と同じ構成である。す
なわち、第7の発明では、データ補正手段が刺繍縫合時
に基準データ記憶手段から基準データを読み出し、この
基準データと張力検出手段で検出される実際の張力との
間の偏差を求め、この偏差に基づいて制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正している。従っ
て、基準データに等しい張力が縫い糸に発生するように
制御データ記憶手段に記憶されている制御データが一旦
補正されると、これ以降は糸調子制御手段は補正後の制
御データを糸調子手段に供給するだけで基準データに等
しい張力を縫い糸に与えることができ、第6の発明のよ
うに一々偏差を求め、偏差に基づいて制御データを補正
しなくてもよくなる。
段の構成が異なる他は第6の発明と同じ構成である。す
なわち、第7の発明では、データ補正手段が刺繍縫合時
に基準データ記憶手段から基準データを読み出し、この
基準データと張力検出手段で検出される実際の張力との
間の偏差を求め、この偏差に基づいて制御データ記憶手
段に記憶されている制御データを補正している。従っ
て、基準データに等しい張力が縫い糸に発生するように
制御データ記憶手段に記憶されている制御データが一旦
補正されると、これ以降は糸調子制御手段は補正後の制
御データを糸調子手段に供給するだけで基準データに等
しい張力を縫い糸に与えることができ、第6の発明のよ
うに一々偏差を求め、偏差に基づいて制御データを補正
しなくてもよくなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に従って詳
細に説明する。図2は本発明の刺繍ミシンの概念を示す
図である。本図は被対象物に刺繍を施すために必要な刺
繍ミシンの単純構成を示すものであり、例えば、刺繍ミ
シンが多頭式ミシンの場合には、その中の1つの頭にお
ける1つの針棒が示してある。
細に説明する。図2は本発明の刺繍ミシンの概念を示す
図である。本図は被対象物に刺繍を施すために必要な刺
繍ミシンの単純構成を示すものであり、例えば、刺繍ミ
シンが多頭式ミシンの場合には、その中の1つの頭にお
ける1つの針棒が示してある。
【0024】図において、ミシン制御手段1は、刺繍ミ
シン全体の動作を制御するものであり、糸の種類や布の
種類等の各種情報を設定するためのパネルスイッチ等
(図示せず)を有する。ミシン制御手段1は、枠駆動手
段8や主軸モータ4の動作を制御し、その制御状態及び
張力検出手段3からの張力信号TSに基づいて上糸調子
用モータ2を駆動制御して、上糸テンションを制御す
る。なお、上糸テンションの制御システムの詳細につい
て後述する。また、刺繍ミシンが多頭式の場合にはミシ
ン制御手段1は各頭の各針棒に対応する上糸調子用モー
タ2を制御して、上糸のテンションをそれぞれ独立に制
御する。
シン全体の動作を制御するものであり、糸の種類や布の
種類等の各種情報を設定するためのパネルスイッチ等
(図示せず)を有する。ミシン制御手段1は、枠駆動手
段8や主軸モータ4の動作を制御し、その制御状態及び
張力検出手段3からの張力信号TSに基づいて上糸調子
用モータ2を駆動制御して、上糸テンションを制御す
る。なお、上糸テンションの制御システムの詳細につい
て後述する。また、刺繍ミシンが多頭式の場合にはミシ
ン制御手段1は各頭の各針棒に対応する上糸調子用モー
タ2を制御して、上糸のテンションをそれぞれ独立に制
御する。
【0025】上糸調子手段21は上糸22に適当なテン
ションを与えるものであり、例えば、一対の調子皿間に
上糸22を挟み、その調子皿の一方に押圧力を与えてい
るバネの伸縮を上糸調子用モータ2の回転位置を制御す
ることによって適宜変化させるもので構成される。ま
た、上糸調子手段21はバネの伸縮力に代えて電磁力を
利用して調子皿の一方に押圧力を加えるタイプのもので
もよい。すなわち、上糸調子手段21としては、指令信
号に応じて上糸の張力を適宜可変制御できるものであれ
ば、どのような構成のものであってもよい。
ションを与えるものであり、例えば、一対の調子皿間に
上糸22を挟み、その調子皿の一方に押圧力を与えてい
るバネの伸縮を上糸調子用モータ2の回転位置を制御す
ることによって適宜変化させるもので構成される。ま
た、上糸調子手段21はバネの伸縮力に代えて電磁力を
利用して調子皿の一方に押圧力を加えるタイプのもので
もよい。すなわち、上糸調子手段21としては、指令信
号に応じて上糸の張力を適宜可変制御できるものであれ
ば、どのような構成のものであってもよい。
【0026】張力検出手段3は上糸調子手段21と第1
糸案内52との間の上糸22の張力を検出し、検出され
たテンション値をミシン制御手段1に出力するものであ
ればよい。例えば、特開昭60−193493号公報に
記載されているような歪みゲージを有した片持ちの測定
レバーで上糸の張力を検出してもよい。なお、本実施例
では、図5のような張力検出手段を用いて、上糸の張力
を検出する。
糸案内52との間の上糸22の張力を検出し、検出され
たテンション値をミシン制御手段1に出力するものであ
ればよい。例えば、特開昭60−193493号公報に
記載されているような歪みゲージを有した片持ちの測定
レバーで上糸の張力を検出してもよい。なお、本実施例
では、図5のような張力検出手段を用いて、上糸の張力
を検出する。
【0027】図5の張力検出手段は2つの糸案内54,
55間を通過する上糸22に対して接触部材56を介し
て一方向に所定の押圧力を与える片持ちレバー57と、
この片持ちレバー57の前後に設けられた検出用コイル
58A,58Bとから構成される。片持ちレバ57は上
糸22の張力の大きさに応じて撓み変形するので、検出
用コイル58A,58Bにはその撓み量に応じた信号が
発生する。なお、この張力検出手段は回転軸59を中心
に押圧力方向と逆方向に回転するようになっている。こ
れは、この張力検出手段を各頭に1つ設けておき、針棒
の交換時にこれを押圧力方向と逆方向に回転させて上糸
22と接触部材56との接触を解除し、針棒交換終了後
に元の押圧力位置に戻し、次の上糸と接触部材56とを
接触させてその上糸の張力を検出するためである。この
張力検出手段を各頭に1つ設けておけば、針棒交換等が
あっても全ての針棒の上糸張力を検出することができ
る。
55間を通過する上糸22に対して接触部材56を介し
て一方向に所定の押圧力を与える片持ちレバー57と、
この片持ちレバー57の前後に設けられた検出用コイル
58A,58Bとから構成される。片持ちレバ57は上
糸22の張力の大きさに応じて撓み変形するので、検出
用コイル58A,58Bにはその撓み量に応じた信号が
発生する。なお、この張力検出手段は回転軸59を中心
に押圧力方向と逆方向に回転するようになっている。こ
れは、この張力検出手段を各頭に1つ設けておき、針棒
の交換時にこれを押圧力方向と逆方向に回転させて上糸
22と接触部材56との接触を解除し、針棒交換終了後
に元の押圧力位置に戻し、次の上糸と接触部材56とを
接触させてその上糸の張力を検出するためである。この
張力検出手段を各頭に1つ設けておけば、針棒交換等が
あっても全ての針棒の上糸張力を検出することができ
る。
【0028】主軸モータ4はミシン制御手段1から駆動
電流の供給を受けて一定速度で回転する。また、主軸モ
ータ4にはその回転位置をアブソリュートに検出するた
めの回転位置センサ41が結合されている。この回転位
置センサ41としては、例えば特開昭57−70406
号公報又は特開昭58−106691号公報に示された
ような誘導型の位相シフト方式の回転位置センサを使用
する。なお、この回転位置センサ41の詳細構成につい
ては後述する。
電流の供給を受けて一定速度で回転する。また、主軸モ
ータ4にはその回転位置をアブソリュートに検出するた
めの回転位置センサ41が結合されている。この回転位
置センサ41としては、例えば特開昭57−70406
号公報又は特開昭58−106691号公報に示された
ような誘導型の位相シフト方式の回転位置センサを使用
する。なお、この回転位置センサ41の詳細構成につい
ては後述する。
【0029】主軸モータ4の回転動力はカム機構又はベ
ルト機構等の動力伝達手段を介して天秤51、針棒6及
び釜91のそれぞれに伝達され、それぞれの動力源とし
て利用される。従って、天秤51、針棒6及び釜91は
主軸モータ41の回転に同期して動作する従来の刺繍ミ
シンと同じ構成である。
ルト機構等の動力伝達手段を介して天秤51、針棒6及
び釜91のそれぞれに伝達され、それぞれの動力源とし
て利用される。従って、天秤51、針棒6及び釜91は
主軸モータ41の回転に同期して動作する従来の刺繍ミ
シンと同じ構成である。
【0030】天秤51は第1糸案内52と第2糸案内5
3との間から上糸22を引き上げては、元に戻すという
往復運動を繰り返す。針棒6は、針61を保持して上下
運動を行い、この上下運動に連動させて布押さえ71を
移動させる。また、図示してないが、針棒6にはジャン
プ機構が設けられている。
3との間から上糸22を引き上げては、元に戻すという
往復運動を繰り返す。針棒6は、針61を保持して上下
運動を行い、この上下運動に連動させて布押さえ71を
移動させる。また、図示してないが、針棒6にはジャン
プ機構が設けられている。
【0031】釜91は外釜及び内釜からなり、外釜が主
軸モータ4の回転に同期して回転し、内釜は釜支えを介
して外釜とは独立している。内釜の内部にはボビンケー
スが保持される。枠駆動手段8はミシン制御手段1から
の指令に応じて刺繍枠81をX軸及びY軸方向に移動さ
せるものである。枠駆動手段8は針棒6の上下移動に同
期するようにして刺繍枠81を移動させる。
軸モータ4の回転に同期して回転し、内釜は釜支えを介
して外釜とは独立している。内釜の内部にはボビンケー
スが保持される。枠駆動手段8はミシン制御手段1から
の指令に応じて刺繍枠81をX軸及びY軸方向に移動さ
せるものである。枠駆動手段8は針棒6の上下移動に同
期するようにして刺繍枠81を移動させる。
【0032】図1は、図2の刺繍ミシンの動作を制御す
るミシン制御手段1の詳細構成を示す図である。図1に
おいて図2と同じ構成のものには同一の符号が付してあ
るので、その説明は省略する。主軸動作指令部11は、
上位コントローラ(図示せず)から主軸モータ4の回転
速度を示す指令速度信号VMを入力し、それを内部メモ
リ上に一旦記憶しておき、そして上位コントローラから
の動作開始信号STが入力した時点で指令速度信号VM
に対応した電流指令信号(トルク信号)TMを電流アン
プ12に出力し、指令速度信号VMを張力データ選択読
出部16に出力する。また、主軸動作指令部11は、速
度演算部14から出力される実回転速度MFを入力し、
主軸モータが指令速度通りに回転しているかどうかを常
に監視しながら、電流指令信号TMを制御する。
るミシン制御手段1の詳細構成を示す図である。図1に
おいて図2と同じ構成のものには同一の符号が付してあ
るので、その説明は省略する。主軸動作指令部11は、
上位コントローラ(図示せず)から主軸モータ4の回転
速度を示す指令速度信号VMを入力し、それを内部メモ
リ上に一旦記憶しておき、そして上位コントローラから
の動作開始信号STが入力した時点で指令速度信号VM
に対応した電流指令信号(トルク信号)TMを電流アン
プ12に出力し、指令速度信号VMを張力データ選択読
出部16に出力する。また、主軸動作指令部11は、速
度演算部14から出力される実回転速度MFを入力し、
主軸モータが指令速度通りに回転しているかどうかを常
に監視しながら、電流指令信号TMを制御する。
【0033】電流アンプ12は主軸動作指令部11から
の電流指令信号TMを入力し、それに応じた駆動電流を
主軸モータ4に供給する。主軸モータ4は電流アンプ1
2からの駆動電流に応じて指令速度信号VMに対応した
回転速度で回転する。
の電流指令信号TMを入力し、それに応じた駆動電流を
主軸モータ4に供給する。主軸モータ4は電流アンプ1
2からの駆動電流に応じて指令速度信号VMに対応した
回転速度で回転する。
【0034】位置変換部13は回転位置センサ41の出
力をデジタルの回転位置データMPに変換し、速度演算
部14及びアドレス変換部15に出力する。なお、位置
変換部13の詳細構成については後述する。速度演算部
14は、位置変換部13からの回転位置データMPを入
力し、所定の単位時間当たりの変化量に基づいたデジタ
ル演算により主軸モータ4の実回転速度MFを主軸動作
指令部11及び速度変動演算部1Bに出力する。
力をデジタルの回転位置データMPに変換し、速度演算
部14及びアドレス変換部15に出力する。なお、位置
変換部13の詳細構成については後述する。速度演算部
14は、位置変換部13からの回転位置データMPを入
力し、所定の単位時間当たりの変化量に基づいたデジタ
ル演算により主軸モータ4の実回転速度MFを主軸動作
指令部11及び速度変動演算部1Bに出力する。
【0035】アドレス変換部15は位置変換部13から
の回転位置データMPを入力し、それを針棒6の上下運
動の一周期中のどの位置に対応するのか、針棒6の動き
に応じたアドレスADに変換して、基準データ記憶部1
9、最適張力データ記憶部17及び枠動作指令部1Kに
出力する。すなわち、主軸モータ4と釜91とは直結し
ており同じ速度で回転するが、針棒6は釜91の2回転
に対して1周期分の上下運動を行うので、アドレス変換
部15は、回転位置データMPを入力することによっ
て、現在針棒6が上下運動の一周期中のどこに位置する
のかを示すアドレスADに変換することができる。
の回転位置データMPを入力し、それを針棒6の上下運
動の一周期中のどの位置に対応するのか、針棒6の動き
に応じたアドレスADに変換して、基準データ記憶部1
9、最適張力データ記憶部17及び枠動作指令部1Kに
出力する。すなわち、主軸モータ4と釜91とは直結し
ており同じ速度で回転するが、針棒6は釜91の2回転
に対して1周期分の上下運動を行うので、アドレス変換
部15は、回転位置データMPを入力することによっ
て、現在針棒6が上下運動の一周期中のどこに位置する
のかを示すアドレスADに変換することができる。
【0036】サーボモータ8X及び8Yは、図2の枠駆
動手段8を構成し、刺繍枠82をX軸及びY軸方向に移
動させる。サーボモータ8X及び8Yは位置制御部1
L,1R、速度制御部1M,1S、電流アンプ1N,1
T、位置変換部1P,1U、速度演算部1Q,1Vから
なるフィードバック制御ループによって制御される。な
お、サーボモータ8X及び8Yに対するフィードバック
制御ループの構成は同じなので、ここではサーボモータ
8Xに関するフィードバック制御ループの構成について
説明し、サーボモータ8Yに関しては省略する。
動手段8を構成し、刺繍枠82をX軸及びY軸方向に移
動させる。サーボモータ8X及び8Yは位置制御部1
L,1R、速度制御部1M,1S、電流アンプ1N,1
T、位置変換部1P,1U、速度演算部1Q,1Vから
なるフィードバック制御ループによって制御される。な
お、サーボモータ8X及び8Yに対するフィードバック
制御ループの構成は同じなので、ここではサーボモータ
8Xに関するフィードバック制御ループの構成について
説明し、サーボモータ8Yに関しては省略する。
【0037】サーボモータ8Xの回転軸には、その回転
位置をアブソリュートに検出する回転位置センサ81X
が結合されている。この回転位置センサ81Xは、上述
の回転位置センサ41と同じ誘導型の位相シフト方式の
回転位置センサで構成されている。位置変換部1Pは、
上述の位置変換部13と同じ構成であり、回転位置セン
サ81Xの出力をデジタルの回転位置データXPに変換
し、速度演算部部1Q、位置制御部1L及び枠動作指令
部1Kに出力する。また、位置変換部1Pは回転位置セ
ンサ81Xからの出力に基づいてサーボモータ8Xの界
磁の切換位置を制御するための位相信号CXを生成して
電流アンプ1Nに出力する。位置制御部1Lは、枠動作
指令部1Kからの位置指令信号POXと、サーボモータ
8Xの現在位置を示す位置データXPを入力し、両者の
位置偏差δPXを求め、その位置偏差δPXに応じた速
度指令信号FXを速度制御部1Mに出力する。
位置をアブソリュートに検出する回転位置センサ81X
が結合されている。この回転位置センサ81Xは、上述
の回転位置センサ41と同じ誘導型の位相シフト方式の
回転位置センサで構成されている。位置変換部1Pは、
上述の位置変換部13と同じ構成であり、回転位置セン
サ81Xの出力をデジタルの回転位置データXPに変換
し、速度演算部部1Q、位置制御部1L及び枠動作指令
部1Kに出力する。また、位置変換部1Pは回転位置セ
ンサ81Xからの出力に基づいてサーボモータ8Xの界
磁の切換位置を制御するための位相信号CXを生成して
電流アンプ1Nに出力する。位置制御部1Lは、枠動作
指令部1Kからの位置指令信号POXと、サーボモータ
8Xの現在位置を示す位置データXPを入力し、両者の
位置偏差δPXを求め、その位置偏差δPXに応じた速
度指令信号FXを速度制御部1Mに出力する。
【0038】速度演算部1Qは、位置変換部1Pからの
回転位置データXPを入力し、所定の単位時間当たりの
変化量に基づいたデジタル演算によりサーボモータ8X
の現在の回転速度を示す速度信号FLを速度制御部1M
に出力する。速度制御部1Mは、位置制御部1Lからの
速度指令信号FXと速度演算部1Qからの速度信号FL
とを入力し、両者の速度偏差δFXを求め、その速度偏
差δFXに応じた電流指令信号(トルク信号)TXを電
流アンプ1Nに出力する。
回転位置データXPを入力し、所定の単位時間当たりの
変化量に基づいたデジタル演算によりサーボモータ8X
の現在の回転速度を示す速度信号FLを速度制御部1M
に出力する。速度制御部1Mは、位置制御部1Lからの
速度指令信号FXと速度演算部1Qからの速度信号FL
とを入力し、両者の速度偏差δFXを求め、その速度偏
差δFXに応じた電流指令信号(トルク信号)TXを電
流アンプ1Nに出力する。
【0039】電流アンプ1Nは、速度制御部1Qからの
電流指令信号TXと位置変換部1Pからの位相信号CX
を入力し、それに基づいて3相のPWM信号を生成して
パワートランジスタを駆動し、サーボモータ8Xの各相
(U相、V相、W相)に駆動電流を供給する。このと
き、図示していない電流アイソレータによってU相及び
V相の電流値の電流フィードバック信号が電流アンプ1
Nにフィードバックされるので、電流アンプ1Nは、各
相の電流指令信号と電流フィードバック信号との偏差を
増幅した駆動電流をサーボモータ8Xに供給する。
電流指令信号TXと位置変換部1Pからの位相信号CX
を入力し、それに基づいて3相のPWM信号を生成して
パワートランジスタを駆動し、サーボモータ8Xの各相
(U相、V相、W相)に駆動電流を供給する。このと
き、図示していない電流アイソレータによってU相及び
V相の電流値の電流フィードバック信号が電流アンプ1
Nにフィードバックされるので、電流アンプ1Nは、各
相の電流指令信号と電流フィードバック信号との偏差を
増幅した駆動電流をサーボモータ8Xに供給する。
【0040】枠動作指令部1Kは、アドレス変換部15
から針棒6の動きに対応したアドレスを入力し、それに
基づいて針61が布に刺さっていない期間を検出し、そ
の期間内にサーボモータ8X及び8Yを駆動制御する。
枠動作指令部1Kは、サーボモータ8X,8Yの駆動に
関するデータを枠駆動データとして記憶している。この
枠駆動データは刺繍の柄や模様等に対応したものであ
り、操作者によって外部から設定されるものである。ま
た、枠動作指令部1Kは枠駆動手段8の制御に関する位
置指令信号POX,POYを張力データ選択読出部16
に出力する。
から針棒6の動きに対応したアドレスを入力し、それに
基づいて針61が布に刺さっていない期間を検出し、そ
の期間内にサーボモータ8X及び8Yを駆動制御する。
枠動作指令部1Kは、サーボモータ8X,8Yの駆動に
関するデータを枠駆動データとして記憶している。この
枠駆動データは刺繍の柄や模様等に対応したものであ
り、操作者によって外部から設定されるものである。ま
た、枠動作指令部1Kは枠駆動手段8の制御に関する位
置指令信号POX,POYを張力データ選択読出部16
に出力する。
【0041】張力データ選択読出部16は、主軸動作指
令部11からの指令速度信号VMと、枠動作指令部1K
からの位置指令信号POX,POYとを入力し、これら
の各信号に基づいて最適張力データ記憶部17の中から
現在の縫い条件に最適な張力データを読み出す。最適張
力データ記憶部17に記憶されている張力データは、図
3のような構成になっている。
令部11からの指令速度信号VMと、枠動作指令部1K
からの位置指令信号POX,POYとを入力し、これら
の各信号に基づいて最適張力データ記憶部17の中から
現在の縫い条件に最適な張力データを読み出す。最適張
力データ記憶部17に記憶されている張力データは、図
3のような構成になっている。
【0042】すなわち、図3において、最適張力データ
記憶部17には主軸モータ4の回転速度N1〜N6に対
応した6種類の張力データが格納されている。また、各
回転速度N1〜N6に対応した張力データはステッチ幅
及びステッチ方向の大きさに対応した16種類の張力デ
ータで構成されている。ここで、ステッチ幅とはサーボ
モータ8X及び8Yによって移動する刺繍枠82の移動
量であり、ステッチ方向とはサーボモータ8X及び8Y
によって移動する刺繍枠82の移動方向である。
記憶部17には主軸モータ4の回転速度N1〜N6に対
応した6種類の張力データが格納されている。また、各
回転速度N1〜N6に対応した張力データはステッチ幅
及びステッチ方向の大きさに対応した16種類の張力デ
ータで構成されている。ここで、ステッチ幅とはサーボ
モータ8X及び8Yによって移動する刺繍枠82の移動
量であり、ステッチ方向とはサーボモータ8X及び8Y
によって移動する刺繍枠82の移動方向である。
【0043】すなわち、図4のようにステッチの開始位
置を原点0とした場合に、刺繍枠82の移動量を3mm
毎に区切り、0〜3,3〜6,6〜9,9〜の4種類に
分類し、さらに原点0から+Y方向を0度、−Y方向を
180度として、刺繍枠82の移動方向を45度毎に区
切り、0〜45,45〜90,90〜135,135〜
180の4種類に分類する。但し、ステッチ方向の場合
は、+X方向回り(左回り)と−X方向回り(右回り)
とでは張力データは同じにする。さらに、ステッチ幅及
びステッチ方向に対応した張力データは今回ステッチ方
向と前回ステッチ方向との成すステッチ角度に対応した
4種類の張力データで構成されている。
置を原点0とした場合に、刺繍枠82の移動量を3mm
毎に区切り、0〜3,3〜6,6〜9,9〜の4種類に
分類し、さらに原点0から+Y方向を0度、−Y方向を
180度として、刺繍枠82の移動方向を45度毎に区
切り、0〜45,45〜90,90〜135,135〜
180の4種類に分類する。但し、ステッチ方向の場合
は、+X方向回り(左回り)と−X方向回り(右回り)
とでは張力データは同じにする。さらに、ステッチ幅及
びステッチ方向に対応した張力データは今回ステッチ方
向と前回ステッチ方向との成すステッチ角度に対応した
4種類の張力データで構成されている。
【0044】このように主軸の回転速度、ステッチ幅、
ステッチ方向及びステッチ角度に応じてそれぞれ張力デ
ータを設けたのは、糸の張力がこれらに依存して種々変
化するからである。張力データをこのステッチ幅に応じ
て変化させたのは、ステッチ幅に応じて下糸の引き上げ
量が種々異なるからである。また、張力データをこのス
テッチ方向に応じて変化させたのは、上糸22が針穴を
通過する際に発生する摩擦力が刺繍枠82の移動方向に
応じて種々変化するためである。
ステッチ方向及びステッチ角度に応じてそれぞれ張力デ
ータを設けたのは、糸の張力がこれらに依存して種々変
化するからである。張力データをこのステッチ幅に応じ
て変化させたのは、ステッチ幅に応じて下糸の引き上げ
量が種々異なるからである。また、張力データをこのス
テッチ方向に応じて変化させたのは、上糸22が針穴を
通過する際に発生する摩擦力が刺繍枠82の移動方向に
応じて種々変化するためである。
【0045】すなわち、図4に示すようにサーボモータ
8Xによって移動するX方向は上糸22の針穴通過方向
と垂直であり、サーボモータ8Yによって移動するY方
向は上糸22の針穴通過方向と平行であるため、刺繍枠
82がX方向及びY方向に種々移動すると、その移動方
向に応じて上糸22が針穴を通過する方向が種々変化す
るようになるからである。例えば、図4において上糸2
2の針穴通過方向が+Y方向の場合に、刺繍枠82が同
じ+Y方向に移動すれば、上糸22は針穴をスムースに
通過するため、ステッチ方向による張力変化は少ない。
逆に刺繍枠82が針穴通過方向と反対の−Y方向に移動
すると、上糸22は針穴通過後約180度反転するよう
になるため、ステッチ方向による張力変化が激しくな
る。
8Xによって移動するX方向は上糸22の針穴通過方向
と垂直であり、サーボモータ8Yによって移動するY方
向は上糸22の針穴通過方向と平行であるため、刺繍枠
82がX方向及びY方向に種々移動すると、その移動方
向に応じて上糸22が針穴を通過する方向が種々変化す
るようになるからである。例えば、図4において上糸2
2の針穴通過方向が+Y方向の場合に、刺繍枠82が同
じ+Y方向に移動すれば、上糸22は針穴をスムースに
通過するため、ステッチ方向による張力変化は少ない。
逆に刺繍枠82が針穴通過方向と反対の−Y方向に移動
すると、上糸22は針穴通過後約180度反転するよう
になるため、ステッチ方向による張力変化が激しくな
る。
【0046】張力データをステッチ角度に応じて変化さ
せたのは、直線縫合のようにステッチ角度の変化しない
場合と、刺繍縫合のように常にステッチ角度が変化する
場合とでは、下糸の引き上げ量をそれぞれ異ならせる必
要があるからである。すなわち、直線縫合の場合には、
上糸と下糸との交差部分が布のほぼ中央付近に位置する
のが良いとされているが、刺繍縫合の場合には上糸が布
の下側に十分に出るのが良いとされている。従って、本
実施例の刺繍ミシンでは、ステッチ角度に応じて張力デ
ータを種々変化させて下糸の引き上げ量を変化させてい
る。なお、ステッチ方向は刺繍枠82の移動方向によっ
て決まる絶対的な値であったが、ステッチ角度は前回の
ステッチ方向に依存する値なので、張力データ選択読出
部16は枠動作指令部1Kからの位置指令信号POX,
POYに基づいてこのステッチ角度を算出する。
せたのは、直線縫合のようにステッチ角度の変化しない
場合と、刺繍縫合のように常にステッチ角度が変化する
場合とでは、下糸の引き上げ量をそれぞれ異ならせる必
要があるからである。すなわち、直線縫合の場合には、
上糸と下糸との交差部分が布のほぼ中央付近に位置する
のが良いとされているが、刺繍縫合の場合には上糸が布
の下側に十分に出るのが良いとされている。従って、本
実施例の刺繍ミシンでは、ステッチ角度に応じて張力デ
ータを種々変化させて下糸の引き上げ量を変化させてい
る。なお、ステッチ方向は刺繍枠82の移動方向によっ
て決まる絶対的な値であったが、ステッチ角度は前回の
ステッチ方向に依存する値なので、張力データ選択読出
部16は枠動作指令部1Kからの位置指令信号POX,
POYに基づいてこのステッチ角度を算出する。
【0047】従って、張力データ選択読出部16は、主
軸動作指令部11からの指令速度信号VMに基づいて回
転速度N1〜N6の中から最も指令速度信号VMに近い
張力データを選択し、枠動作指令部1Kからの位置指令
信号POX,POYに基づいてステッチ幅、ステッチ方
向及びステッチ角度を算出して今回のステッチに最適な
張力データを最適張力データ記憶部17の中から選択す
る。すると、最適張力データ記憶部17からは、選択さ
れた張力データMTがアドレス変換部15からのアドレ
スに応じて順次読み出され、張力補正部1Cに出力され
るようになる。
軸動作指令部11からの指令速度信号VMに基づいて回
転速度N1〜N6の中から最も指令速度信号VMに近い
張力データを選択し、枠動作指令部1Kからの位置指令
信号POX,POYに基づいてステッチ幅、ステッチ方
向及びステッチ角度を算出して今回のステッチに最適な
張力データを最適張力データ記憶部17の中から選択す
る。すると、最適張力データ記憶部17からは、選択さ
れた張力データMTがアドレス変換部15からのアドレ
スに応じて順次読み出され、張力補正部1Cに出力され
るようになる。
【0048】例えば、回転速度がN1、前回ステッチ方
向が+Y方向、今回ステッチ幅が5mm、今回ステッチ
方向が+30度の場合には、今回ステッチ角度は30度
となるので、張力データ選択読出部16は、張力データ
として回転速度N1における張力データT12Aを最適
張力データ記憶部17の中から選択的に読み出し、張力
データMTとして張力補正部1Cに出力する。
向が+Y方向、今回ステッチ幅が5mm、今回ステッチ
方向が+30度の場合には、今回ステッチ角度は30度
となるので、張力データ選択読出部16は、張力データ
として回転速度N1における張力データT12Aを最適
張力データ記憶部17の中から選択的に読み出し、張力
データMTとして張力補正部1Cに出力する。
【0049】また、回転速度がN3、前回ステッチ方向
が−X方向、今回ステッチ幅が7mm、今回ステッチ方
向が−170の場合には、今回ステッチ角度は100度
となるので、張力データ選択読出部16は、張力データ
として回転速度N3における張力データT43Cを最適
張力データ記憶部17の中から選択的に読み出し、張力
データMTとして張力補正部1Cに出力する。
が−X方向、今回ステッチ幅が7mm、今回ステッチ方
向が−170の場合には、今回ステッチ角度は100度
となるので、張力データ選択読出部16は、張力データ
として回転速度N3における張力データT43Cを最適
張力データ記憶部17の中から選択的に読み出し、張力
データMTとして張力補正部1Cに出力する。
【0050】選択回路18は、上位コントローラからの
指示に従って、張力検出手段3の張力信号TSを基準デ
ータ記憶部19又は張力偏差算出部1Aのいずれか一方
に選択的に出力する。 基準データ記憶部19は、基準
データ作成時に選択回路18を介して張力検出手段3に
接続され、風合いの良い刺繍製品ができた場合における
実際の張力信号TSを基本張力データBTとしてアドレ
ス順に記憶しておき、次回以降の刺繍時にはその基本張
力データBTをアドレス変換部15からのアドレスに応
じて張力補正部1Cに出力する。
指示に従って、張力検出手段3の張力信号TSを基準デ
ータ記憶部19又は張力偏差算出部1Aのいずれか一方
に選択的に出力する。 基準データ記憶部19は、基準
データ作成時に選択回路18を介して張力検出手段3に
接続され、風合いの良い刺繍製品ができた場合における
実際の張力信号TSを基本張力データBTとしてアドレ
ス順に記憶しておき、次回以降の刺繍時にはその基本張
力データBTをアドレス変換部15からのアドレスに応
じて張力補正部1Cに出力する。
【0051】速度変動演算部1Bは、速度演算部14か
ら主軸モータ4の実回転速度MFを入力し、その速度変
動率εを算出して、張力補正部1Cに出力する。主軸モ
ータ4の動力はカム機構又はベルト機構等の動力伝達手
段を介して針棒6、天秤51及び釜91のそれぞれに伝
達されているので、針61が布に刺さる時、釜が上糸を
引き込む時、針61が布から抜ける時、天秤が上糸を引
き上げる時のそれぞれにおいて負荷が変動する。負荷が
変動するとそれに応じて主軸モータ4の実回転速度MF
も変動する。
ら主軸モータ4の実回転速度MFを入力し、その速度変
動率εを算出して、張力補正部1Cに出力する。主軸モ
ータ4の動力はカム機構又はベルト機構等の動力伝達手
段を介して針棒6、天秤51及び釜91のそれぞれに伝
達されているので、針61が布に刺さる時、釜が上糸を
引き込む時、針61が布から抜ける時、天秤が上糸を引
き上げる時のそれぞれにおいて負荷が変動する。負荷が
変動するとそれに応じて主軸モータ4の実回転速度MF
も変動する。
【0052】このような負荷変動の割合、即ち速度変動
率εは糸の特性(糸が天然繊維であるか合成繊維である
か、又は糸の太さ等)及び被対象物の特性(布の材質や
厚さ等)に依存するものである。従って、この実回転速
度MFの速度変動率εに基づいて糸の特性屋被対象物の
特性を把握することができる。また、負荷変動の割合
(速度変動率ε)は糸の特性や被対象物の特性の他にも
周囲温度や湿度にも依存する。すなわち、同じ糸で同じ
布に同じ模様の刺繍を施す場合でも周囲の温度や湿度が
異なると、それに応じて負荷が変動するようになる。従
って、この実回転速度MFの速度変動率εに基づいて糸
の特性や被対象物の特性の他にも周囲温度や湿度等の変
化を大まかに把握することができる。
率εは糸の特性(糸が天然繊維であるか合成繊維である
か、又は糸の太さ等)及び被対象物の特性(布の材質や
厚さ等)に依存するものである。従って、この実回転速
度MFの速度変動率εに基づいて糸の特性屋被対象物の
特性を把握することができる。また、負荷変動の割合
(速度変動率ε)は糸の特性や被対象物の特性の他にも
周囲温度や湿度にも依存する。すなわち、同じ糸で同じ
布に同じ模様の刺繍を施す場合でも周囲の温度や湿度が
異なると、それに応じて負荷が変動するようになる。従
って、この実回転速度MFの速度変動率εに基づいて糸
の特性や被対象物の特性の他にも周囲温度や湿度等の変
化を大まかに把握することができる。
【0053】そこで、本実施例では張力補正部1Cで、
速度変動演算部1Bで算出した速度変動率εに基づいて
基準データ記憶部19の張力データBT又は最適張力デ
ータ記憶部17の張力データMTを補正している。すな
わち、この張力補正部1Cは速度変動率εをパラメータ
とした複数の変換テーブルで構成され、張力データBT
又はMTを変換テーブルに従って変換して補正張力デー
タCTとして張力偏差算出部1Aに出力する。
速度変動演算部1Bで算出した速度変動率εに基づいて
基準データ記憶部19の張力データBT又は最適張力デ
ータ記憶部17の張力データMTを補正している。すな
わち、この張力補正部1Cは速度変動率εをパラメータ
とした複数の変換テーブルで構成され、張力データBT
又はMTを変換テーブルに従って変換して補正張力デー
タCTとして張力偏差算出部1Aに出力する。
【0054】張力偏差算出部1Aは、選択回路18を介
して入力される張力検出手段3の張力信号TSと張力補
正部1Cからの補正張力データCTとの間の偏差を算出
し、それを張力偏差データδTとして糸調子制御部1E
に出力する。すなわち、基準データ記憶部19に記憶さ
れている基準張力データBTは、風合いが良く品質の高
い刺繍製品が縫合された時(良質刺繍時)の張力データ
であるから、この基準張力データBTと同じように上糸
の張力を制御することができれば、良質の刺繍製品を再
現性よく製造することができるようになる。
して入力される張力検出手段3の張力信号TSと張力補
正部1Cからの補正張力データCTとの間の偏差を算出
し、それを張力偏差データδTとして糸調子制御部1E
に出力する。すなわち、基準データ記憶部19に記憶さ
れている基準張力データBTは、風合いが良く品質の高
い刺繍製品が縫合された時(良質刺繍時)の張力データ
であるから、この基準張力データBTと同じように上糸
の張力を制御することができれば、良質の刺繍製品を再
現性よく製造することができるようになる。
【0055】糸調子データ記憶部1Dは、上糸調子用モ
ータ2の回転位置を示す糸調子データYTが記憶されて
いる。すなわち、上糸調子手段21は上糸調子用モータ
2の回転位置に応じて上糸のテンションを種々変化させ
るものであるから、所望のテンションを上糸に与えるた
めには、上糸調子用モータ2の回転位置が正確に制御さ
れる必要がある。そこで、風合いが良く品質の高い刺繍
製品が縫合された時(良質刺繍時)の張力信号TSを基
準張力データBTとして基準データ記憶部19に記憶す
ると同時に、その時の上糸調子用モータ2の回転位置を
示す糸調子データYTをも糸調子データ記憶部1Dに記
憶する。
ータ2の回転位置を示す糸調子データYTが記憶されて
いる。すなわち、上糸調子手段21は上糸調子用モータ
2の回転位置に応じて上糸のテンションを種々変化させ
るものであるから、所望のテンションを上糸に与えるた
めには、上糸調子用モータ2の回転位置が正確に制御さ
れる必要がある。そこで、風合いが良く品質の高い刺繍
製品が縫合された時(良質刺繍時)の張力信号TSを基
準張力データBTとして基準データ記憶部19に記憶す
ると同時に、その時の上糸調子用モータ2の回転位置を
示す糸調子データYTをも糸調子データ記憶部1Dに記
憶する。
【0056】糸調子制御部1Eは、張力偏差算出部1A
からの張力偏差データδTに対応する分だけ上糸22の
テンションを変化させる。すなわち、糸調子制御部1E
は、上糸調子用モータ2の回転位置(位置変換部1Gか
らの現在位置データTP)を指令位置データOP通りに
位置決めするために、指令位置データOPと現在値デー
タTPとの間の位置偏差δPを求め、この位置偏差δP
に応じた電流指令信号TTを電流アンプ1Fに出力して
いる。従って、糸調子制御部1Eは、張力偏差データδ
Tを入力し、これを位置データδTPに変換して指令位
置データOPに加算する。すると、今までゼロであった
位置偏差δPが位置データδTPになるので、上糸調子
用モータ2はこの位置データδTPに相当して回転する
ようになる。そして、糸調子制御部1Eは、位置データ
δTPだけ回転した現在位置データTPを今回のステッ
チにおける糸調子データとして糸調子データ記憶部1D
に記憶する。
からの張力偏差データδTに対応する分だけ上糸22の
テンションを変化させる。すなわち、糸調子制御部1E
は、上糸調子用モータ2の回転位置(位置変換部1Gか
らの現在位置データTP)を指令位置データOP通りに
位置決めするために、指令位置データOPと現在値デー
タTPとの間の位置偏差δPを求め、この位置偏差δP
に応じた電流指令信号TTを電流アンプ1Fに出力して
いる。従って、糸調子制御部1Eは、張力偏差データδ
Tを入力し、これを位置データδTPに変換して指令位
置データOPに加算する。すると、今までゼロであった
位置偏差δPが位置データδTPになるので、上糸調子
用モータ2はこの位置データδTPに相当して回転する
ようになる。そして、糸調子制御部1Eは、位置データ
δTPだけ回転した現在位置データTPを今回のステッ
チにおける糸調子データとして糸調子データ記憶部1D
に記憶する。
【0057】電流アンプ1Fは、電流指令信号TTを入
力し、これに応じた駆動電流を上糸調子用モータ2に供
給する。上糸調子用モータ2の回転軸には、その回転位
置をアブソリュートに検出するための回転位置センサ2
3が結合されている。この回転位置センサ23は上述の
回転位置センサ41と同じ誘導型の位相シフト方式の回
転位置センサで構成されている。位置変換部1Gは、上
述の位置変換部13と同じ構成であり、回転位置センサ
23の出力をデジタルの位置データTPに変換し、糸調
子制御部1Eに出力する。
力し、これに応じた駆動電流を上糸調子用モータ2に供
給する。上糸調子用モータ2の回転軸には、その回転位
置をアブソリュートに検出するための回転位置センサ2
3が結合されている。この回転位置センサ23は上述の
回転位置センサ41と同じ誘導型の位相シフト方式の回
転位置センサで構成されている。位置変換部1Gは、上
述の位置変換部13と同じ構成であり、回転位置センサ
23の出力をデジタルの位置データTPに変換し、糸調
子制御部1Eに出力する。
【0058】次に、図1のミシン制御手段の動作を図6
のモーションダイヤグラムを用いて説明する。図6は釜
91と天秤51と針棒6との運動関係を示すモーション
ダイヤグラム図である。図において、横軸は針棒6の上
下運動の1周期を360°とした場合における回転角度
を示し、縦軸は針棒6の最下死点を基準とした釜91の
釜剣先、天秤51の上糸通過穴及び針棒6の針穴の位置
をそれぞれ示す。
のモーションダイヤグラムを用いて説明する。図6は釜
91と天秤51と針棒6との運動関係を示すモーション
ダイヤグラム図である。図において、横軸は針棒6の上
下運動の1周期を360°とした場合における回転角度
を示し、縦軸は針棒6の最下死点を基準とした釜91の
釜剣先、天秤51の上糸通過穴及び針棒6の針穴の位置
をそれぞれ示す。
【0059】針棒6は、上死点を0°、下死点を180
°とする約40mmの振幅で上下運動する。図6には、
針棒6の上下運動に伴う針穴の位置が示してある。針穴
はサイン波形6Mのような上下運動を行う。釜91は、
針棒6の下死点近傍と釜剣先の上死点近傍とが略一致し
た時点で釜剣先が上糸22を引き込むように針棒6の2
倍の周期で回転運動する。図6には、釜剣先の回転運動
に伴う位置が示してある。釜剣先は下死点に達すること
によって上糸22を約30mm程度引き込む。釜剣先は
サイン波形91Mのような回転運動を行う。
°とする約40mmの振幅で上下運動する。図6には、
針棒6の上下運動に伴う針穴の位置が示してある。針穴
はサイン波形6Mのような上下運動を行う。釜91は、
針棒6の下死点近傍と釜剣先の上死点近傍とが略一致し
た時点で釜剣先が上糸22を引き込むように針棒6の2
倍の周期で回転運動する。図6には、釜剣先の回転運動
に伴う位置が示してある。釜剣先は下死点に達すること
によって上糸22を約30mm程度引き込む。釜剣先は
サイン波形91Mのような回転運動を行う。
【0060】天秤51は、釜91の釜剣先が上糸22を
引き込んで下死点に達した時点で、上糸22を引き上げ
て下糸92に絡ませ、針棒6の下降及び釜剣先の引き込
みに応じて上糸22をゆるめるという波形51Mのよう
な上下運動を行う。天秤15の上下運動の周期と、針棒
6の上下運動の周期とは同じである。
引き込んで下死点に達した時点で、上糸22を引き上げ
て下糸92に絡ませ、針棒6の下降及び釜剣先の引き込
みに応じて上糸22をゆるめるという波形51Mのよう
な上下運動を行う。天秤15の上下運動の周期と、針棒
6の上下運動の周期とは同じである。
【0061】枠駆動信号P0X,P0Yは、針61が布
から抜け出て、サイン波形6Mが約10mmに達した時
点(本実施例では約240°)でハイレベル“1”にな
り、針61が布に刺さる直前の約15mmに達した時点
(本実施例では105°)でローレベル“0”に戻る。
すなわち、枠動作指令部1Kは、アドレス変換部15か
らのアドレスADに応じて240°から105°の期間
に枠駆動信号P0X,P0Yを出力して、サーボモータ
8X及び8Yを駆動し、刺繍枠82の移動を行う。な
お、本実施例では、刺繍枠82を−Y方向と+Y方向と
に交互に移動する場合について説明する。
から抜け出て、サイン波形6Mが約10mmに達した時
点(本実施例では約240°)でハイレベル“1”にな
り、針61が布に刺さる直前の約15mmに達した時点
(本実施例では105°)でローレベル“0”に戻る。
すなわち、枠動作指令部1Kは、アドレス変換部15か
らのアドレスADに応じて240°から105°の期間
に枠駆動信号P0X,P0Yを出力して、サーボモータ
8X及び8Yを駆動し、刺繍枠82の移動を行う。な
お、本実施例では、刺繍枠82を−Y方向と+Y方向と
に交互に移動する場合について説明する。
【0062】張力信号TSは、張力検出手段3から出力
されるものであり、実際の波形図を模式的に示したもの
である。まず、張力信号TSとしては、釜剣先が上糸2
2を下死点まで引き込んでから天秤が上糸22を引き上
げる時点(約300°付近)で発生する釜下死点張力信
号ta,tfと、上糸22が釜支えを通過する時点(約
10°付近)で発生する釜支え通過点張力信号tb,t
gと、天秤51が上糸22を上死点まで引き上げる時
(約30°〜90°付近)に発生する天秤上死点張力信
号tc,tgと、針棒6の針61が布に刺さる時点(約
110°付近)で発生する針布刺点張力信号td,ti
とが存在する。これらの張力信号の中でも、天秤上死点
張力信号tc,tgが最も刺繍製品の風合いに影響を与
えるので、本実施例では、この天秤上死点張力信号に基
づいて糸調子を行う場合について説明する。
されるものであり、実際の波形図を模式的に示したもの
である。まず、張力信号TSとしては、釜剣先が上糸2
2を下死点まで引き込んでから天秤が上糸22を引き上
げる時点(約300°付近)で発生する釜下死点張力信
号ta,tfと、上糸22が釜支えを通過する時点(約
10°付近)で発生する釜支え通過点張力信号tb,t
gと、天秤51が上糸22を上死点まで引き上げる時
(約30°〜90°付近)に発生する天秤上死点張力信
号tc,tgと、針棒6の針61が布に刺さる時点(約
110°付近)で発生する針布刺点張力信号td,ti
とが存在する。これらの張力信号の中でも、天秤上死点
張力信号tc,tgが最も刺繍製品の風合いに影響を与
えるので、本実施例では、この天秤上死点張力信号に基
づいて糸調子を行う場合について説明する。
【0063】以下、ミシン制御手段1の動作を説明する
まず、上位コントローラ(図示せず)は各メモリ(基準
データ記憶部19及び糸調子データ記憶部1D)内のデ
ータをリセットしたり、選択回路3の選択状態を設定し
たり、枠動作指令部1Kの内部メモリ上に枠駆動データ
等を読み込んだりして、イニシャライズ処理を行う。こ
のとき、基準データ記憶部19に対するデータの書き込
みがまだなので、上位コントローラは選択回路18をB
端子側に接続する。
まず、上位コントローラ(図示せず)は各メモリ(基準
データ記憶部19及び糸調子データ記憶部1D)内のデ
ータをリセットしたり、選択回路3の選択状態を設定し
たり、枠動作指令部1Kの内部メモリ上に枠駆動データ
等を読み込んだりして、イニシャライズ処理を行う。こ
のとき、基準データ記憶部19に対するデータの書き込
みがまだなので、上位コントローラは選択回路18をB
端子側に接続する。
【0064】そして、主軸動作指令部11は、上位コン
トローラからのスタート信号の入力に応じて、電流指令
信号TMを電流アンプ12に出力して主軸モータ4を指
令速度信号VMの回転速度で回転させる。このとき、主
軸動作指令部11は指令速度信号VMを張力データ選択
読出部16に出力する。これによって、釜91、針棒6
及び天秤51は図6のようなモーションで動作するよう
になる。
トローラからのスタート信号の入力に応じて、電流指令
信号TMを電流アンプ12に出力して主軸モータ4を指
令速度信号VMの回転速度で回転させる。このとき、主
軸動作指令部11は指令速度信号VMを張力データ選択
読出部16に出力する。これによって、釜91、針棒6
及び天秤51は図6のようなモーションで動作するよう
になる。
【0065】張力データ選択読出部16は、最適張力デ
ータ記憶部17の回転速度N1〜N6の張力データの中
から指令速度信号VMに最も近いものを選択し、枠動作
指令部1Kからの位置指令信号POX,POYに基づい
てステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角度を算出し
て今回のステッチに最適な張力データMTを最適張力デ
ータ記憶部17の中から選択し、アドレス変換部15か
らのアドレスに応じて張力補正部1Cに出力する。
ータ記憶部17の回転速度N1〜N6の張力データの中
から指令速度信号VMに最も近いものを選択し、枠動作
指令部1Kからの位置指令信号POX,POYに基づい
てステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角度を算出し
て今回のステッチに最適な張力データMTを最適張力デ
ータ記憶部17の中から選択し、アドレス変換部15か
らのアドレスに応じて張力補正部1Cに出力する。
【0066】張力補正部1Cは、速度変動演算部1Bか
らの速度変動率εに基づいて張力データMTに補正を加
え、それを補正張力データCTとして張力偏差算出部1
Aに出力する。張力偏差算出部1Aは、張力検出手段3
からの張力信号TSと補正張力データCTとの間の張力
偏差データδTを糸調子制御部1Eに出力する。糸調子
制御部1Eは、張力偏差データδTに相当する分だけ糸
調子用モータ2を駆動し、駆動終了後の位置データTP
を今回のステッチにおける糸調子データとして糸調子デ
ータ記憶部1Dに記憶する。
らの速度変動率εに基づいて張力データMTに補正を加
え、それを補正張力データCTとして張力偏差算出部1
Aに出力する。張力偏差算出部1Aは、張力検出手段3
からの張力信号TSと補正張力データCTとの間の張力
偏差データδTを糸調子制御部1Eに出力する。糸調子
制御部1Eは、張力偏差データδTに相当する分だけ糸
調子用モータ2を駆動し、駆動終了後の位置データTP
を今回のステッチにおける糸調子データとして糸調子デ
ータ記憶部1Dに記憶する。
【0067】以上の動作を刺繍模様が完成するまで、す
なわち、枠動作指令部1Kの内部メモリに記憶されてい
る枠駆動データの読み出しが終了するまで行う。これに
よって、糸調子データ記憶部1Dには、張力検出手段3
の張力信号TSが最適張力データ記憶部17内の張力デ
ータMT(実際には補正張力データCT)に略等しくな
るような上糸調子用モータ2の位置データ(糸調子デー
タ)が各ステッチ毎に糸調子データ記憶部1Dに記憶さ
れる。
なわち、枠動作指令部1Kの内部メモリに記憶されてい
る枠駆動データの読み出しが終了するまで行う。これに
よって、糸調子データ記憶部1Dには、張力検出手段3
の張力信号TSが最適張力データ記憶部17内の張力デ
ータMT(実際には補正張力データCT)に略等しくな
るような上糸調子用モータ2の位置データ(糸調子デー
タ)が各ステッチ毎に糸調子データ記憶部1Dに記憶さ
れる。
【0068】従って、操作者は全く糸調子の調整に未熟
であっても、上述の処理(糸調子データ作成処理)を実
行することによって、最適張力データ記憶部17に予め
記憶されている張力データMTに対応した風合いの刺繍
製品を完成することのできる糸調子データを設定するこ
とができる。なお、上述の糸調子データ作成処理を数回
繰り返し実行することによって、より張力データMTに
対応した風合いの刺繍製品を作成することのできる糸調
子データを設定することができることはいうまでもな
い。
であっても、上述の処理(糸調子データ作成処理)を実
行することによって、最適張力データ記憶部17に予め
記憶されている張力データMTに対応した風合いの刺繍
製品を完成することのできる糸調子データを設定するこ
とができる。なお、上述の糸調子データ作成処理を数回
繰り返し実行することによって、より張力データMTに
対応した風合いの刺繍製品を作成することのできる糸調
子データを設定することができることはいうまでもな
い。
【0069】上述の糸調子データ作成処理によって糸調
子データ記憶部1Dに記憶された位置データはあくまで
も、最適張力データ記憶部17に予め記憶されている張
力データMTに基づくものであり、刺繍製品の風合いと
しては平均的なものである。従って、操作者が高度の刺
繍技術を有する場合には、この糸調子データ記憶部1D
に記憶されている位置データを刺繍製品の風合いに応じ
て設定操作子等を操作して手動で種々変更設定してもよ
い。
子データ記憶部1Dに記憶された位置データはあくまで
も、最適張力データ記憶部17に予め記憶されている張
力データMTに基づくものであり、刺繍製品の風合いと
しては平均的なものである。従って、操作者が高度の刺
繍技術を有する場合には、この糸調子データ記憶部1D
に記憶されている位置データを刺繍製品の風合いに応じ
て設定操作子等を操作して手動で種々変更設定してもよ
い。
【0070】このように操作者が手動で糸調子データ記
憶部1D内の位置データを変更設定した場合には、その
刺繍製品の風合いを見るために、刺繍製品を試作する。
このような場合には、糸調子制御部1Eは、糸調子デー
タ記憶部内の位置データに応じてだけ上糸調子用モータ
2の位置決め制御を行う。すなわち、糸調子制御部1E
は張力偏差算出部1Aからの張力偏差データδTは無視
する。
憶部1D内の位置データを変更設定した場合には、その
刺繍製品の風合いを見るために、刺繍製品を試作する。
このような場合には、糸調子制御部1Eは、糸調子デー
タ記憶部内の位置データに応じてだけ上糸調子用モータ
2の位置決め制御を行う。すなわち、糸調子制御部1E
は張力偏差算出部1Aからの張力偏差データδTは無視
する。
【0071】以上のようにして、糸調子データ記憶部1
D内の位置データ(糸調子データ)が確定した場合に
は、上位コントローラは選択回路18をA端子側に接続
し、主軸動作指令部11及び枠動作指令部1Kを再び動
作させて、刺繍動作を行い、張力検出手段3から出力さ
れる実際の張力信号TSを基準データ記憶部19に基準
張力データBTとして記憶する。上述の糸調子データ作
成処理と基準張力データ記憶処理とが終了した時点で上
位コントローラは選択回路18をB端子側に接続する。
D内の位置データ(糸調子データ)が確定した場合に
は、上位コントローラは選択回路18をA端子側に接続
し、主軸動作指令部11及び枠動作指令部1Kを再び動
作させて、刺繍動作を行い、張力検出手段3から出力さ
れる実際の張力信号TSを基準データ記憶部19に基準
張力データBTとして記憶する。上述の糸調子データ作
成処理と基準張力データ記憶処理とが終了した時点で上
位コントローラは選択回路18をB端子側に接続する。
【0072】これ以降は、張力補正部1Cは、基準デー
タ記憶部19からの基準張力データBTに対して、速度
変動演算部1Bからの速度変動率εに基づいた補正を加
え、それを補正張力データCTとして張力偏差算出部1
Aに出力する。そして、張力偏差算出部1Aは、張力検
出手段3からの張力信号TSと補正張力データCTとの
間の張力偏差データδTを糸調子制御部1Eに出力す
る。
タ記憶部19からの基準張力データBTに対して、速度
変動演算部1Bからの速度変動率εに基づいた補正を加
え、それを補正張力データCTとして張力偏差算出部1
Aに出力する。そして、張力偏差算出部1Aは、張力検
出手段3からの張力信号TSと補正張力データCTとの
間の張力偏差データδTを糸調子制御部1Eに出力す
る。
【0073】糸調子制御部1Eは、張力偏差データδT
に相当する分だけ糸調子用モータ2を駆動し、駆動終了
後の位置データTPを新たな糸調子データとして糸調子
データ記憶部1D内を書き換える。すなわち、糸調子制
御部1Eは、張力信号TSが基準張力データBTとなる
ように常に糸調子データの復習制御を行う。これによっ
て、上糸調子手段21や上糸調子用モータ2が経時的に
変化した場合でも上糸22のテンションを基準張力デー
タBTに応じて最適制御することが可能となり、同じ風
合いの刺繍製品を再現性良く作成できるようになる。
に相当する分だけ糸調子用モータ2を駆動し、駆動終了
後の位置データTPを新たな糸調子データとして糸調子
データ記憶部1D内を書き換える。すなわち、糸調子制
御部1Eは、張力信号TSが基準張力データBTとなる
ように常に糸調子データの復習制御を行う。これによっ
て、上糸調子手段21や上糸調子用モータ2が経時的に
変化した場合でも上糸22のテンションを基準張力デー
タBTに応じて最適制御することが可能となり、同じ風
合いの刺繍製品を再現性良く作成できるようになる。
【0074】なお、上述の実施例では、張力補正部1C
が速度変動演算部1Bからの速度変動率εに基づいて張
力データMT及び基準張力データBTを補正する場合に
ついて説明したが、張力補正部1C及び速度変動演算部
1Bを省略し、これらの張力データMT,BTを直接張
力偏差算出部1Aに入力するようにしてもよい。また、
上述の実施例では、糸調子データ作成処理を行った後
に、基準張力データ記憶処理を行う場合について説明し
たが、糸調子データ記憶部1Dに予め外部から糸調子デ
ータを設定した場合には、糸調子データ作成処理を省略
してもよい。さらに、基準データ記憶部19内の基準張
力データBTや糸調子データ記憶部1D内の糸調子デー
タをフロッピーディスクやメモリカード等の外部記憶装
置に記憶しておき、必要に応じて適宜読み出して利用で
きるようにしてもよい。
が速度変動演算部1Bからの速度変動率εに基づいて張
力データMT及び基準張力データBTを補正する場合に
ついて説明したが、張力補正部1C及び速度変動演算部
1Bを省略し、これらの張力データMT,BTを直接張
力偏差算出部1Aに入力するようにしてもよい。また、
上述の実施例では、糸調子データ作成処理を行った後
に、基準張力データ記憶処理を行う場合について説明し
たが、糸調子データ記憶部1Dに予め外部から糸調子デ
ータを設定した場合には、糸調子データ作成処理を省略
してもよい。さらに、基準データ記憶部19内の基準張
力データBTや糸調子データ記憶部1D内の糸調子デー
タをフロッピーディスクやメモリカード等の外部記憶装
置に記憶しておき、必要に応じて適宜読み出して利用で
きるようにしてもよい。
【0075】上述の実施例では、図3のような張力デー
タMTを作成するために、ステッチ方向、ステッチ幅及
びステッチ角度をパラメータとして実際に刺繍ミシンを
動作させる必要があるが、このようにパラメータが3つ
もあると、これらのパラメータを種々変化させながらデ
ータを作成しなければならないため、データ作成が容易
ではない。
タMTを作成するために、ステッチ方向、ステッチ幅及
びステッチ角度をパラメータとして実際に刺繍ミシンを
動作させる必要があるが、このようにパラメータが3つ
もあると、これらのパラメータを種々変化させながらデ
ータを作成しなければならないため、データ作成が容易
ではない。
【0076】すなわち、従来の刺繍ミシンにおいて、針
棒6は図6のサイン波形6Mのように一定のストローク
で上下運動を繰り返しているので、ステッチ幅の大きさ
に応じて布83と上糸22との成す引っ張り角度θPが
変化する。また、布押え71の通過穴(針61が上下方
向に通過するための穴)が針61の直径に比べて必要以
上に大きいので、ステッチ方向が一定であってもステッ
チ幅の大きさに応じて上糸22が針穴を通過する際の針
穴通過角度θTも変化する。
棒6は図6のサイン波形6Mのように一定のストローク
で上下運動を繰り返しているので、ステッチ幅の大きさ
に応じて布83と上糸22との成す引っ張り角度θPが
変化する。また、布押え71の通過穴(針61が上下方
向に通過するための穴)が針61の直径に比べて必要以
上に大きいので、ステッチ方向が一定であってもステッ
チ幅の大きさに応じて上糸22が針穴を通過する際の針
穴通過角度θTも変化する。
【0077】このようにステッチ幅の大きさに応じて引
っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが変化する様子を
図7を用いて説明する。図7はステッチ幅の大きさが変
化することによって引っ張り角度θP及び針穴通過角度
θTが変化する様子を模式的に示す図である。図におい
て、針棒6の動作位置は図6の0度付近であり、布押え
71から針61の針穴下面までの高さはH1であり、布
83の上面から布押え71までの高さはH2である。図
7(A)は、ステッチ方向が−Yで、ステッチ幅がSW
1で、ステッチ角度が0度の場合を示し、図7(B)は
ステッチ方向が−Yで、ステッチ幅がSW1の約2倍の
大きさであるSW2で、ステッチ角度が0度の場合を示
している。
っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが変化する様子を
図7を用いて説明する。図7はステッチ幅の大きさが変
化することによって引っ張り角度θP及び針穴通過角度
θTが変化する様子を模式的に示す図である。図におい
て、針棒6の動作位置は図6の0度付近であり、布押え
71から針61の針穴下面までの高さはH1であり、布
83の上面から布押え71までの高さはH2である。図
7(A)は、ステッチ方向が−Yで、ステッチ幅がSW
1で、ステッチ角度が0度の場合を示し、図7(B)は
ステッチ方向が−Yで、ステッチ幅がSW1の約2倍の
大きさであるSW2で、ステッチ角度が0度の場合を示
している。
【0078】図7(A)のようにステッチ幅がSW1で
上糸22が布押え71に接しない場合には、引っ張り角
度θPと針穴通過角度θTは同じ値、すなわちarct
an{(H1+H2)/SW1}となる。一方、図7
(B)のようにステッチ幅がSW2で上糸22が布押え
71に接する場合には、引っ張り角度θPはarcta
n{H2/(SW2−R)}となり、針穴通過角度θT
はarctan(H1/R)となる。ここで、Rは布押
え71の半径である。図7(B)のようにステッチ幅が
大きくなり、上糸22と布押え71とが接するようにな
ると、針穴通過角度θTは布押え71の通過穴の半径R
と、布押え71から針61の針穴下面までの高さはH1
とによって規定される一定値となる。
上糸22が布押え71に接しない場合には、引っ張り角
度θPと針穴通過角度θTは同じ値、すなわちarct
an{(H1+H2)/SW1}となる。一方、図7
(B)のようにステッチ幅がSW2で上糸22が布押え
71に接する場合には、引っ張り角度θPはarcta
n{H2/(SW2−R)}となり、針穴通過角度θT
はarctan(H1/R)となる。ここで、Rは布押
え71の半径である。図7(B)のようにステッチ幅が
大きくなり、上糸22と布押え71とが接するようにな
ると、針穴通過角度θTは布押え71の通過穴の半径R
と、布押え71から針61の針穴下面までの高さはH1
とによって規定される一定値となる。
【0079】例えば、図7(A)の場合には、引っ張り
角度θP1及び針穴通過角度θT1は約75度であり、
図7(B)の場合には、引っ張り角度θP2は約60度
であり、針穴通過角度θT2は約68度である。すなわ
ち、図7においては、針穴通過角度θTはステッチ幅の
大きさとは無関係の一定の値となる。このように従来の
刺繍ミシンにおいては、ステッチ幅の大きさに応じて引
っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが種々変化するの
で、前述の実施例のように最適張力データ記憶部17に
図3のようなステッチ幅をパラメータとした張力データ
を実験等で求めて記憶する必要があった。
角度θP1及び針穴通過角度θT1は約75度であり、
図7(B)の場合には、引っ張り角度θP2は約60度
であり、針穴通過角度θT2は約68度である。すなわ
ち、図7においては、針穴通過角度θTはステッチ幅の
大きさとは無関係の一定の値となる。このように従来の
刺繍ミシンにおいては、ステッチ幅の大きさに応じて引
っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが種々変化するの
で、前述の実施例のように最適張力データ記憶部17に
図3のようなステッチ幅をパラメータとした張力データ
を実験等で求めて記憶する必要があった。
【0080】そこで、本実施例では刺繍ミシンの構造に
改良を加えることにより、ステッチ幅が変化した場合で
も引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTを一定値に維
持できるようにし、データ作成時のパラメータからステ
ッチ幅の項を省略できるようにする。そのために本実施
例では、布押え71の針通過穴の半径を針61が通過す
るのに必要な最小値rに設定し、かつ、布83から布押
え71までの高さをステッチ幅の大きさに等しくなるよ
うに針棒6のストロークの上限値をステッチ幅の大きさ
に応じて可変制御するようにした。
改良を加えることにより、ステッチ幅が変化した場合で
も引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTを一定値に維
持できるようにし、データ作成時のパラメータからステ
ッチ幅の項を省略できるようにする。そのために本実施
例では、布押え71の針通過穴の半径を針61が通過す
るのに必要な最小値rに設定し、かつ、布83から布押
え71までの高さをステッチ幅の大きさに等しくなるよ
うに針棒6のストロークの上限値をステッチ幅の大きさ
に応じて可変制御するようにした。
【0081】図8は、上述の改良を刺繍ミシンに加える
ことによって、図7と同じようにステッチ幅が変化した
場合でも、引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが一
定値に維持される様子を模式的に示す図である。なお、
図8(A)は図7(A)と同じステッチ幅SW1で同じ
ステッチ方向−Yに刺繍枠82が移動する場合を示し、
図8(B)は図7(B)と同じステッチ幅SW2で逆の
ステッチ方向+Yに刺繍枠82が移動する場合を示す。
図8(A)の場合には、布83から布押え71までの高
さH3とステッチ幅SW1(正確にはSW1−r)とが
等しくなるように針棒6のストロークの上限値を制御
し、図8(B)の場合には、布83から布押え71まで
の高さH4とステッチ幅SW2(正確にはSW2−r)
とが等しくなるように針棒6のストロークの上限値を制
御している。
ことによって、図7と同じようにステッチ幅が変化した
場合でも、引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが一
定値に維持される様子を模式的に示す図である。なお、
図8(A)は図7(A)と同じステッチ幅SW1で同じ
ステッチ方向−Yに刺繍枠82が移動する場合を示し、
図8(B)は図7(B)と同じステッチ幅SW2で逆の
ステッチ方向+Yに刺繍枠82が移動する場合を示す。
図8(A)の場合には、布83から布押え71までの高
さH3とステッチ幅SW1(正確にはSW1−r)とが
等しくなるように針棒6のストロークの上限値を制御
し、図8(B)の場合には、布83から布押え71まで
の高さH4とステッチ幅SW2(正確にはSW2−r)
とが等しくなるように針棒6のストロークの上限値を制
御している。
【0082】従って、図8(A)の場合も図8(B)の
場合も、引っ張り角度θP3は約45度であり、ステッ
チ幅及びステッチ方向が変化した場合でも引っ張り角度
θPは一定値に維持されるので、データ作成時のパラメ
ータからステッチ幅の項を省略でき、最適張力データ記
憶部17のデータ作成が容易になる。また、図8(A)
のようにステッチ方向が−Yの場合には、針穴通過角度
θT3は約82度であり、図8(B)のようにステッチ
方向が+Yの場合には、針穴通過角度θT4は約98度
である。一方、図7(A)のようにステッチ方向が−Y
の場合における針穴通過角度θTの最大値は約68度で
あり、ステッチ方向が+Yの場合における針穴通過角度
θTの最大値は112度である。
場合も、引っ張り角度θP3は約45度であり、ステッ
チ幅及びステッチ方向が変化した場合でも引っ張り角度
θPは一定値に維持されるので、データ作成時のパラメ
ータからステッチ幅の項を省略でき、最適張力データ記
憶部17のデータ作成が容易になる。また、図8(A)
のようにステッチ方向が−Yの場合には、針穴通過角度
θT3は約82度であり、図8(B)のようにステッチ
方向が+Yの場合には、針穴通過角度θT4は約98度
である。一方、図7(A)のようにステッチ方向が−Y
の場合における針穴通過角度θTの最大値は約68度で
あり、ステッチ方向が+Yの場合における針穴通過角度
θTの最大値は112度である。
【0083】すなわち、図7のような従来の刺繍ミシン
の場合には、ステッチ方向が変化することによって針穴
通過角度θTの変化幅は±22度(68度から112
度)であるが、図8の本実施例のように布押え71の針
通過穴の半径を針61が通過するのに必要な最小値rに
設定することによって、針穴通過角度θTの変化幅は±
8度(約82度から約98度)と十分に小さくできるた
め、ステッチ方向の変化による張力データのばらつきも
小さく安定したものとなり、最適張力データ記憶部17
のデータ作成が容易になるという副次的効果がある。
の場合には、ステッチ方向が変化することによって針穴
通過角度θTの変化幅は±22度(68度から112
度)であるが、図8の本実施例のように布押え71の針
通過穴の半径を針61が通過するのに必要な最小値rに
設定することによって、針穴通過角度θTの変化幅は±
8度(約82度から約98度)と十分に小さくできるた
め、ステッチ方向の変化による張力データのばらつきも
小さく安定したものとなり、最適張力データ記憶部17
のデータ作成が容易になるという副次的効果がある。
【0084】なお、上述の実施例では、図6のような天
秤上死点張力信号tc,tgに基づいて糸調子を行う場
合について説明したが、釜下死点張力信号ta,tfや
針布刺点張力信号td,tiに基づいて糸調子の制御を
行ってもよい。この場合に、釜支え通過点張力信号t
b,tgは、上糸22が釜支えを通過する時に発生する
張力であり、刺繍縫合においては本来不要なものであ
る。従って、この釜支え通過点張力信号を除去するよう
な構成を釜91に適用してもよい。例えば、上糸22が
釜支えを通過する時点にボビンケースと釜支えとの間に
上糸が通過できるだけの間隙ができるようにするため
に、ボビンケースを釜回転方向と逆方向に微小量だけ回
転すればよい。
秤上死点張力信号tc,tgに基づいて糸調子を行う場
合について説明したが、釜下死点張力信号ta,tfや
針布刺点張力信号td,tiに基づいて糸調子の制御を
行ってもよい。この場合に、釜支え通過点張力信号t
b,tgは、上糸22が釜支えを通過する時に発生する
張力であり、刺繍縫合においては本来不要なものであ
る。従って、この釜支え通過点張力信号を除去するよう
な構成を釜91に適用してもよい。例えば、上糸22が
釜支えを通過する時点にボビンケースと釜支えとの間に
上糸が通過できるだけの間隙ができるようにするため
に、ボビンケースを釜回転方向と逆方向に微小量だけ回
転すればよい。
【0085】次に、本実施例で使用される回転位置セン
サの構成について説明する。図9は本実施例で使用する
回転位置センサの詳細構成を示す図である。本実施例で
は、主軸モータ4、上糸調子用モータ2及びサーボモー
タ8X,8Yのそれぞれの回転軸にその回転位置を検出
するための回転位置センサ41、23、81X及び81
Yが結合されている。
サの構成について説明する。図9は本実施例で使用する
回転位置センサの詳細構成を示す図である。本実施例で
は、主軸モータ4、上糸調子用モータ2及びサーボモー
タ8X,8Yのそれぞれの回転軸にその回転位置を検出
するための回転位置センサ41、23、81X及び81
Yが結合されている。
【0086】回転位置センサは誘導型の位相シフト型直
線位置センサからなるアブソリュート型の回転位置セン
サである。尚、この回転位置センサの詳細については特
開昭57−70406号公報又は特開昭58−1066
91号公報にて公知なので、ここでは簡単に説明する。
この回転回転位置センサは、複数の極A〜Dが円周方向
に所定間隔(一例として90度)で設けられたステータ
5aと、各極A〜Dによって囲まれたステータ5aの空
間内に挿入されたロータ5bとを備えている。
線位置センサからなるアブソリュート型の回転位置セン
サである。尚、この回転位置センサの詳細については特
開昭57−70406号公報又は特開昭58−1066
91号公報にて公知なので、ここでは簡単に説明する。
この回転回転位置センサは、複数の極A〜Dが円周方向
に所定間隔(一例として90度)で設けられたステータ
5aと、各極A〜Dによって囲まれたステータ5aの空
間内に挿入されたロータ5bとを備えている。
【0087】ロータ5bは、モータ等の回転軸に結合さ
れており、回転軸の角度に応じて各極A〜Dのリラクタ
ンスを変化させる形状及び材質からなり、一例として偏
心円筒形で構成されている。ステータ5aの各極A〜D
には、1次コイル1a〜1d及び2次コイル2a〜2d
がそれぞれ巻き回されている。そして、半径方向で対向
する2つの極Aと極Cの第1の対及び極Bと極Dの第2
の対は差動的に動作するようにコイルが巻き回され、か
つ差動的なリラクタンス変化が生じるように構成されて
いる。
れており、回転軸の角度に応じて各極A〜Dのリラクタ
ンスを変化させる形状及び材質からなり、一例として偏
心円筒形で構成されている。ステータ5aの各極A〜D
には、1次コイル1a〜1d及び2次コイル2a〜2d
がそれぞれ巻き回されている。そして、半径方向で対向
する2つの極Aと極Cの第1の対及び極Bと極Dの第2
の対は差動的に動作するようにコイルが巻き回され、か
つ差動的なリラクタンス変化が生じるように構成されて
いる。
【0088】第1の極の対A及びCに巻かれている1次
コイル1a及び1cは、正弦信号sinωtで励磁さ
れ、第2の極の対B及びDに巻かれている1次コイル1
b及び1cは余弦信号cosωtで励磁されている。そ
の結果、2次コイル2a〜2dからは、それらの合成出
力信号Yが得られる。この合成出力信号Yは、基準信号
となる1次交流信号(1次コイルの励磁信号)sinω
t又はcosωtに対して、ロータ5bの回転角度θに
応じた電気的位相角度だけ位相シフトした信号Y=si
n(ωt+φ)である。
コイル1a及び1cは、正弦信号sinωtで励磁さ
れ、第2の極の対B及びDに巻かれている1次コイル1
b及び1cは余弦信号cosωtで励磁されている。そ
の結果、2次コイル2a〜2dからは、それらの合成出
力信号Yが得られる。この合成出力信号Yは、基準信号
となる1次交流信号(1次コイルの励磁信号)sinω
t又はcosωtに対して、ロータ5bの回転角度θに
応じた電気的位相角度だけ位相シフトした信号Y=si
n(ωt+φ)である。
【0089】なお、図9のような誘導型の位相シフト型
回転位置センサを用いる場合には、図1の位置変換部1
3、1G、1P及び1Uは、1次交流信号sinωt又
はcosωtを発生する基準信号発生部と、合成出力信
号Yの電気的位相ずれφを測定しロータ5bの位置デー
タを算出する位相差検出部とを備える必要がある。図1
0はその位置変換部の詳細構成を示す図である。
回転位置センサを用いる場合には、図1の位置変換部1
3、1G、1P及び1Uは、1次交流信号sinωt又
はcosωtを発生する基準信号発生部と、合成出力信
号Yの電気的位相ずれφを測定しロータ5bの位置デー
タを算出する位相差検出部とを備える必要がある。図1
0はその位置変換部の詳細構成を示す図である。
【0090】基準信号発生部はクロック発振器9A、同
期カウンタ9B、ROM93a,93b、D/A変換器
94a,94b及びアンプ95a,95bからなり、位
相差検出部はアンプ96、ゼロクロス回路97及びラッ
チ回路98からなる。クロック発振器9Aは高速の正確
なクロック信号を発生するものであり、このクロック信
号に基づいて他の回路は動作する。同期カウンタ9Bは
クロック発振器9Aのクロック信号をカウントし、その
カウント値をアドレス信号としてROM93a及びラッ
チ回路98に出力する。
期カウンタ9B、ROM93a,93b、D/A変換器
94a,94b及びアンプ95a,95bからなり、位
相差検出部はアンプ96、ゼロクロス回路97及びラッ
チ回路98からなる。クロック発振器9Aは高速の正確
なクロック信号を発生するものであり、このクロック信
号に基づいて他の回路は動作する。同期カウンタ9Bは
クロック発振器9Aのクロック信号をカウントし、その
カウント値をアドレス信号としてROM93a及びラッ
チ回路98に出力する。
【0091】ROM93a及び93bは基準交流信号に
対応した振幅データを記憶しており、同期カウンタ9B
からのアドレス信号(カウント値)に応じて基準交流信
号の振幅データを発生する。ROM93aはsinωt
の振幅データを、ROM93bはcosωtの振幅デー
タを記憶している。従って、ROM93a及び93bは
同期カウンタ9Bから同じアドレス信号を入力すること
によって、2種類の基準交流信号sinωt及びcos
ωtを出力する。なお、同じ振幅データのROMを位相
のそれぞれ異なるアドレス信号で読み出しても同様に2
種類の基準交流信号を得ることもできる。
対応した振幅データを記憶しており、同期カウンタ9B
からのアドレス信号(カウント値)に応じて基準交流信
号の振幅データを発生する。ROM93aはsinωt
の振幅データを、ROM93bはcosωtの振幅デー
タを記憶している。従って、ROM93a及び93bは
同期カウンタ9Bから同じアドレス信号を入力すること
によって、2種類の基準交流信号sinωt及びcos
ωtを出力する。なお、同じ振幅データのROMを位相
のそれぞれ異なるアドレス信号で読み出しても同様に2
種類の基準交流信号を得ることもできる。
【0092】D/A変換器94a及び94bはROM9
3a及び93bからのデジタルの振幅データをアナログ
信号に変換してアンプ95a及び95bに出力する。ア
ンプ95a及び95bはD/A変換器からのアナログ信
号を増幅し、それを基準交流信号sinωt及びcos
ωtとして1次コイル1a,1c及び1b,1dのそれ
ぞれに印加される。同期カウンタ9Bの分周数をMとす
ると、そのMカウント分が基準交流信号の最大位相角2
πラジアン(360度)に相当する。すなわち、同期カ
ウンタ9Bの1カウント値は2π/Mラジアンの位相角
を示している。
3a及び93bからのデジタルの振幅データをアナログ
信号に変換してアンプ95a及び95bに出力する。ア
ンプ95a及び95bはD/A変換器からのアナログ信
号を増幅し、それを基準交流信号sinωt及びcos
ωtとして1次コイル1a,1c及び1b,1dのそれ
ぞれに印加される。同期カウンタ9Bの分周数をMとす
ると、そのMカウント分が基準交流信号の最大位相角2
πラジアン(360度)に相当する。すなわち、同期カ
ウンタ9Bの1カウント値は2π/Mラジアンの位相角
を示している。
【0093】アンプ96は2次コイル2a〜2dに誘起
された2次電圧の合成値Y=Ksin(ωt+φ)を増
幅して、ゼロクロス回路97に出力する。ゼロクロス回
路97は回転位置検出手段5の2次コイル2a〜2dに
誘起された相互誘導電圧(2次電圧)に基づいて負電圧
から正電圧へのゼロクロス点を検出し、検出信号をラッ
チ回路98に出力する。
された2次電圧の合成値Y=Ksin(ωt+φ)を増
幅して、ゼロクロス回路97に出力する。ゼロクロス回
路97は回転位置検出手段5の2次コイル2a〜2dに
誘起された相互誘導電圧(2次電圧)に基づいて負電圧
から正電圧へのゼロクロス点を検出し、検出信号をラッ
チ回路98に出力する。
【0094】ラッチ回路98は基準交流信号の立上りの
クロック信号にてスタートした同期カウンタのカウント
値をゼロクロス回路97の検出信号の出力時点(ゼロク
ロス点)でラッチする。従って、ラッチ回路98にラッ
チされた値はちょうど基準交流信号と相互誘導電圧(合
成2次出力)との間の位相差(位相ずれ量)MP(T
P,XP,YP)となる。
クロック信号にてスタートした同期カウンタのカウント
値をゼロクロス回路97の検出信号の出力時点(ゼロク
ロス点)でラッチする。従って、ラッチ回路98にラッ
チされた値はちょうど基準交流信号と相互誘導電圧(合
成2次出力)との間の位相差(位相ずれ量)MP(T
P,XP,YP)となる。
【0095】すなわち、2次コイル2a〜2dの合成出
力信号Y=sin(ωt+φ)は、ゼロクロス回路97
に与えられる。ゼロクロス回路97は合成出力信号Yの
電気位相角がゼロのタイミングに同期してパルスLをラ
ッチ回路98に出力する。パルスLはラッチ回路98の
ラッチパルスとして使用される。従って、ラッチ回路9
8がパルスLの立ち上がり応じて同期カウンタ9Bのカ
ウント値をラッチする。同期カウンタ9Bのカウント値
が一巡する期間と正弦波信号sinωtの1周期とを同
期させる。すると、ラッチ回路98には基準交流信号s
inωtと合成出力信号Y=sin(ωt+φ)との位
相差φに対応するカウント値がラッチされることとな
る。従って、ラッチされた値がデジタルの位置データM
P(TP,XP,YP)として出力される。尚、ラッチ
パルスLはタイミングパルスとして適宜利用してもよ
い。
力信号Y=sin(ωt+φ)は、ゼロクロス回路97
に与えられる。ゼロクロス回路97は合成出力信号Yの
電気位相角がゼロのタイミングに同期してパルスLをラ
ッチ回路98に出力する。パルスLはラッチ回路98の
ラッチパルスとして使用される。従って、ラッチ回路9
8がパルスLの立ち上がり応じて同期カウンタ9Bのカ
ウント値をラッチする。同期カウンタ9Bのカウント値
が一巡する期間と正弦波信号sinωtの1周期とを同
期させる。すると、ラッチ回路98には基準交流信号s
inωtと合成出力信号Y=sin(ωt+φ)との位
相差φに対応するカウント値がラッチされることとな
る。従って、ラッチされた値がデジタルの位置データM
P(TP,XP,YP)として出力される。尚、ラッチ
パルスLはタイミングパルスとして適宜利用してもよ
い。
【0096】図9のような位相シフト型回転位置センサ
の合成出力信号Y=sin(ωt+φ)は絶対的な位相
差信号として出力されているので、ノイズの影響を受け
にくいという特徴を有する。また、図9の回転回転位置
センサは、一回転の範囲をアブソリュートに検出するも
のであるが、このようなアブソリュートセンサを複数個
組み合わせることによって多回転にわたってアブソリュ
ート位置を検出することができる。
の合成出力信号Y=sin(ωt+φ)は絶対的な位相
差信号として出力されているので、ノイズの影響を受け
にくいという特徴を有する。また、図9の回転回転位置
センサは、一回転の範囲をアブソリュートに検出するも
のであるが、このようなアブソリュートセンサを複数個
組み合わせることによって多回転にわたってアブソリュ
ート位置を検出することができる。
【0097】なお、上述の実施例では、天秤51、針棒
6及び釜91を1つの主軸モータ4で駆動するタイプの
刺繍ミシンの上糸のテンションを制御する場合について
説明したが、これに限らず、次のようなタイプの刺繍ミ
シンについても同様に上糸のテンションを制御すること
によって、刺繍製品の風合いを向上することができる。
以下、本発明の刺繍ミシン制御装置で制御可能な刺繍ミ
シンの概略構成について説明する。
6及び釜91を1つの主軸モータ4で駆動するタイプの
刺繍ミシンの上糸のテンションを制御する場合について
説明したが、これに限らず、次のようなタイプの刺繍ミ
シンについても同様に上糸のテンションを制御すること
によって、刺繍製品の風合いを向上することができる。
以下、本発明の刺繍ミシン制御装置で制御可能な刺繍ミ
シンの概略構成について説明する。
【0098】図11は、天秤と針棒を主軸モータで駆動
し、釜をこれとは別の釜用モータで駆動するように構成
された刺繍ミシンの概略構成を示す図である。図11に
おいて図2と同じ構成のものには同一の符号が付してあ
るので、その説明は省略する。図11の刺繍ミシンが図
2と異なる点は、釜用モータ9を新たに設けて、釜91
をこの釜用モータ9で駆動し、天秤51と針棒6の両方
を主軸モータ4で駆動するようにした点である。釜用モ
ータ9には、その回転位置をアブソリュートに検出する
ための回転位置センサ93が設けられている。図11の
刺繍ミシンを図1のミシン制御手段1で制御する場合に
は、ミシン制御手段1内に釜用モータ9の回転を制御す
る釜動作指令部を新たに設け、主軸動作指令部11を釜
動作指令部の動作に同期させるようにすればよい。
し、釜をこれとは別の釜用モータで駆動するように構成
された刺繍ミシンの概略構成を示す図である。図11に
おいて図2と同じ構成のものには同一の符号が付してあ
るので、その説明は省略する。図11の刺繍ミシンが図
2と異なる点は、釜用モータ9を新たに設けて、釜91
をこの釜用モータ9で駆動し、天秤51と針棒6の両方
を主軸モータ4で駆動するようにした点である。釜用モ
ータ9には、その回転位置をアブソリュートに検出する
ための回転位置センサ93が設けられている。図11の
刺繍ミシンを図1のミシン制御手段1で制御する場合に
は、ミシン制御手段1内に釜用モータ9の回転を制御す
る釜動作指令部を新たに設け、主軸動作指令部11を釜
動作指令部の動作に同期させるようにすればよい。
【0099】図12は、天秤を天秤用モータで、針棒を
主軸モータで、釜を釜用モータでそれぞれ独立に駆動す
るように構成された刺繍ミシンの概略構成を示す図であ
る。図12において図2と同じ構成のものには同一の符
号が付してあるので、その説明は省略する。図12の刺
繍ミシンが図2と異なる点は、天秤用モータ5と釜用モ
ータ9を新たに設けて、天秤51を天秤用モータ5で駆
動し、釜91を釜用モータ9で駆動し、針棒6を主軸モ
ータ4で駆動するようにした点である。釜用モータ9及
び天秤用モータ5には、その回転位置をアブソリュート
に検出するための回転位置センサ54,93がそれぞれ
設けられている。
主軸モータで、釜を釜用モータでそれぞれ独立に駆動す
るように構成された刺繍ミシンの概略構成を示す図であ
る。図12において図2と同じ構成のものには同一の符
号が付してあるので、その説明は省略する。図12の刺
繍ミシンが図2と異なる点は、天秤用モータ5と釜用モ
ータ9を新たに設けて、天秤51を天秤用モータ5で駆
動し、釜91を釜用モータ9で駆動し、針棒6を主軸モ
ータ4で駆動するようにした点である。釜用モータ9及
び天秤用モータ5には、その回転位置をアブソリュート
に検出するための回転位置センサ54,93がそれぞれ
設けられている。
【0100】図12の刺繍ミシンを図1のミシン制御手
段1で制御する場合には、ミシン制御手段1内に天秤用
モータ5の回転を制御する天秤動作指令部と釜用モータ
9の回転を制御する釜動作指令部とを新たに設け、主軸
動作指令部11を釜動作指令部の動作に同期させ、天秤
動作指令部を主軸動作指令部11の動作に同期させれば
よい。図12のように刺繍ミシンを構成することによっ
て、図8のようにステッチ幅に応じて針棒6の高さを主
軸モータ4で適宜制御することができるようになる。
段1で制御する場合には、ミシン制御手段1内に天秤用
モータ5の回転を制御する天秤動作指令部と釜用モータ
9の回転を制御する釜動作指令部とを新たに設け、主軸
動作指令部11を釜動作指令部の動作に同期させ、天秤
動作指令部を主軸動作指令部11の動作に同期させれば
よい。図12のように刺繍ミシンを構成することによっ
て、図8のようにステッチ幅に応じて針棒6の高さを主
軸モータ4で適宜制御することができるようになる。
【0101】図13は、天秤を天秤用モータで、針棒を
針棒用モータで、釜を釜用モータで、布押えを布押え用
モータでそれぞれ独立に駆動するように構成し、さらに
上糸の送り量を制御する手段を新たに設けた刺繍ミシン
の概略構成を示す図である。図13において図12と同
じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説
明は省略する。図13の刺繍ミシンが図12と異なる点
は、図12の主軸モータ4によって駆動されていた針棒
6及び布押え71を針棒用モータ62と布押え用モータ
7で別々に駆動されるように構成されている点である。
針棒用モータで、釜を釜用モータで、布押えを布押え用
モータでそれぞれ独立に駆動するように構成し、さらに
上糸の送り量を制御する手段を新たに設けた刺繍ミシン
の概略構成を示す図である。図13において図12と同
じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説
明は省略する。図13の刺繍ミシンが図12と異なる点
は、図12の主軸モータ4によって駆動されていた針棒
6及び布押え71を針棒用モータ62と布押え用モータ
7で別々に駆動されるように構成されている点である。
【0102】さらに、図13の刺繍ミシンには、上糸調
子手段21の上部に上糸22の送り量を制御するための
上糸送り手段25と、この上糸送り手段25を駆動する
上糸送り用モータ24と、上糸22の引き上げ量を制御
するために第2天秤52Aと、この第2天秤52Aを駆
動する第2天秤用モータ52Dが新たに設けられてい
る。なお、上糸送り用モータ24、第2天秤用モータ5
2D、針棒用モータ62及び布押え用モータ7には、そ
の回転位置をアブソリュートに検出するための回転位置
センサ26、52E、63及び72がそれぞれ設けられ
ている。
子手段21の上部に上糸22の送り量を制御するための
上糸送り手段25と、この上糸送り手段25を駆動する
上糸送り用モータ24と、上糸22の引き上げ量を制御
するために第2天秤52Aと、この第2天秤52Aを駆
動する第2天秤用モータ52Dが新たに設けられてい
る。なお、上糸送り用モータ24、第2天秤用モータ5
2D、針棒用モータ62及び布押え用モータ7には、そ
の回転位置をアブソリュートに検出するための回転位置
センサ26、52E、63及び72がそれぞれ設けられ
ている。
【0103】上糸送り手段25は、例えば上糸22の巻
き回されたプーリーで構成されており、このプーリーが
回転することによってその回転量に応じた長さの上糸2
2が送り出されるようになっている。従って、このプー
リーの回転位置を上糸送り用モータ24で制御すること
によって、上糸22の送り量を刺繍枠82の移動量に応
じて適宜制御することができる。また、上糸送り用モー
タ24にブレーキ手段を設けることによって上糸22の
送りを停止することも可能である。
き回されたプーリーで構成されており、このプーリーが
回転することによってその回転量に応じた長さの上糸2
2が送り出されるようになっている。従って、このプー
リーの回転位置を上糸送り用モータ24で制御すること
によって、上糸22の送り量を刺繍枠82の移動量に応
じて適宜制御することができる。また、上糸送り用モー
タ24にブレーキ手段を設けることによって上糸22の
送りを停止することも可能である。
【0104】第2天秤52Aは、糸案内52Bが軸52
Cを中心に回転するアーム上に設けられており、このア
ームの回転量に応じて上糸22の引き上げ量を適宜制御
できるようになっている。すなわち、アームが左回転
し、糸案内52Bが下側に移動すると上糸22の引き上
げ量は増加し、逆にアームが右回転し、糸案内52Bか
上側に移動すると上糸22の引き上げ量は減少する。こ
のように、アームの回転位置を適宜制御することによっ
て上糸の引き上げ量を制御することができると共に天秤
51が上糸22を引き上げる際(天秤上死点付近)に発
生するテンションの発生タイミングを適宜制御すること
もできる。
Cを中心に回転するアーム上に設けられており、このア
ームの回転量に応じて上糸22の引き上げ量を適宜制御
できるようになっている。すなわち、アームが左回転
し、糸案内52Bが下側に移動すると上糸22の引き上
げ量は増加し、逆にアームが右回転し、糸案内52Bか
上側に移動すると上糸22の引き上げ量は減少する。こ
のように、アームの回転位置を適宜制御することによっ
て上糸の引き上げ量を制御することができると共に天秤
51が上糸22を引き上げる際(天秤上死点付近)に発
生するテンションの発生タイミングを適宜制御すること
もできる。
【0105】例えば、刺繍枠82の移動量が一定の場合
に、アームが左回転し、糸案内52Bが下側に移動する
と上糸22の引き上げ量は増加するので、早い時期にテ
ンションが発生し、逆にアームが右回転し、糸案内52
Bか上側に移動すると上糸22の引き上げ量は減少する
ので、遅い時期にテンションが発生する。従って、刺繍
枠82の移動量に応じて第2天秤52Aの回転位置を制
御することによって、常に同じタイミング(天秤上死点
付近)でテンションを発生することが可能となる。
に、アームが左回転し、糸案内52Bが下側に移動する
と上糸22の引き上げ量は増加するので、早い時期にテ
ンションが発生し、逆にアームが右回転し、糸案内52
Bか上側に移動すると上糸22の引き上げ量は減少する
ので、遅い時期にテンションが発生する。従って、刺繍
枠82の移動量に応じて第2天秤52Aの回転位置を制
御することによって、常に同じタイミング(天秤上死点
付近)でテンションを発生することが可能となる。
【0106】図13の刺繍ミシンを制御するミシン制御
手段1には、天秤用モータ5の回転を制御する天秤動作
指令部と、第2天秤用モータ52Dの回転量を制御する
第2天秤動作指令部と、上糸送り用モータ24の回転量
を制御する上糸送り動作指令部と、布押え用モータの回
転を制御する布押え動作指令部と、釜用モータ9の回転
を制御する釜動作指令部とが新たに設けられる。なお、
針棒用モータ62の回転を制御するのは、図1と同じ主
軸動作指令部11である。
手段1には、天秤用モータ5の回転を制御する天秤動作
指令部と、第2天秤用モータ52Dの回転量を制御する
第2天秤動作指令部と、上糸送り用モータ24の回転量
を制御する上糸送り動作指令部と、布押え用モータの回
転を制御する布押え動作指令部と、釜用モータ9の回転
を制御する釜動作指令部とが新たに設けられる。なお、
針棒用モータ62の回転を制御するのは、図1と同じ主
軸動作指令部11である。
【0107】針棒動作指令部は釜動作指令部に同期して
針棒6を駆動制御する。これは、釜の剣先が針16の針
穴から出ている上糸22を確実に引っかけるためであ
る。また、天秤動作指令部は釜動作指令部及び針棒動作
指令部に同期して天秤51を駆動制御する。これは、釜
91によって上糸22が下死点に達した時点で上糸22
を引き上げるためである。布押え動作指令部は枠動作指
令部1Kに同期して布押え71の高さを駆動制御する。
これは、布押え動作指令部が枠動作指令部1Kによって
駆動制御される刺繍枠82の移動量に応じて布押え71
の高さを可変制御するためである。上糸送り動作指令部
は枠動作指令部1Kに同期して上糸22の送り量を制御
し、第2天秤動作指令部も枠動作指令部1Kに同期して
上糸22の引き上げ量を制御する。これは、刺繍枠82
の移動量に応じて上糸の引き上げ量及びテンションの発
生時点等を適宜制御するためである。
針棒6を駆動制御する。これは、釜の剣先が針16の針
穴から出ている上糸22を確実に引っかけるためであ
る。また、天秤動作指令部は釜動作指令部及び針棒動作
指令部に同期して天秤51を駆動制御する。これは、釜
91によって上糸22が下死点に達した時点で上糸22
を引き上げるためである。布押え動作指令部は枠動作指
令部1Kに同期して布押え71の高さを駆動制御する。
これは、布押え動作指令部が枠動作指令部1Kによって
駆動制御される刺繍枠82の移動量に応じて布押え71
の高さを可変制御するためである。上糸送り動作指令部
は枠動作指令部1Kに同期して上糸22の送り量を制御
し、第2天秤動作指令部も枠動作指令部1Kに同期して
上糸22の引き上げ量を制御する。これは、刺繍枠82
の移動量に応じて上糸の引き上げ量及びテンションの発
生時点等を適宜制御するためである。
【0108】なお、上述の実施例では、上糸22の張力
を制御する場合について説明したが、実際の糸締まり
(風合い)は、上糸22と下糸92の張力が互いにバラ
ンスすることにより成立するものである。従って、上糸
22の張力を制御したのと同様に下糸92の張力も制御
すればよい。この場合に、図13のように上糸送り用モ
ータ24の回転量に基づいて上糸22の送り量を検出す
るとによって、間接的に下糸92の張力を検出すること
ができる。すなわち、下糸92の張力が大きい場合には
上糸22が下糸92に引っ張られる量が多くなるので、
必然的に上糸22の送り量も多くなり、逆に下糸92の
張力が小さい場合には上糸22の送り量は少なくなる。
下糸92の張力に対応した上糸22の送り量を予め測定
しておくことによって、上糸送り用モータ24の回転量
に基づいて上糸22の送り量が分かるので、この送り量
から下糸92の張力を想定することができる。従って、
上糸22の張力を制御すると共に、上糸22の送り量か
ら下糸92の張力を検出し、同様に下糸92の張力を制
御するようにすればよい。下糸92の張力は、ボビンケ
ースの板バネの押圧力を適宜制御するように構成すれば
よい。
を制御する場合について説明したが、実際の糸締まり
(風合い)は、上糸22と下糸92の張力が互いにバラ
ンスすることにより成立するものである。従って、上糸
22の張力を制御したのと同様に下糸92の張力も制御
すればよい。この場合に、図13のように上糸送り用モ
ータ24の回転量に基づいて上糸22の送り量を検出す
るとによって、間接的に下糸92の張力を検出すること
ができる。すなわち、下糸92の張力が大きい場合には
上糸22が下糸92に引っ張られる量が多くなるので、
必然的に上糸22の送り量も多くなり、逆に下糸92の
張力が小さい場合には上糸22の送り量は少なくなる。
下糸92の張力に対応した上糸22の送り量を予め測定
しておくことによって、上糸送り用モータ24の回転量
に基づいて上糸22の送り量が分かるので、この送り量
から下糸92の張力を想定することができる。従って、
上糸22の張力を制御すると共に、上糸22の送り量か
ら下糸92の張力を検出し、同様に下糸92の張力を制
御するようにすればよい。下糸92の張力は、ボビンケ
ースの板バネの押圧力を適宜制御するように構成すれば
よい。
【0109】なお、本発明は単針刺繍機(ミシン)、多
頭刺繍機(ミシン)及びシャトル刺繍機に適用できるこ
とはいうまでもない。また、上述の実施例では、張力補
正部1Cが速度変動率εに応じて最適張力データ記憶部
17の張力データMT又は基準データ記憶部19の基準
張力データBTを補正する場合について説明したが、こ
れに限らず、張力検出手段3の張力信号TSを補正して
も、張力偏差算出部1Aの張力偏差データδTを補正し
てもよい。上述の実施例では、最適張力データ記憶部1
7として図3のような張力データを予め記憶したメモリ
を使用する場合について説明したが、刺繍速度、ステッ
チ幅、ステッチ方向及びステッチ角度を演算処理して張
力データMTを出力してもよい。
頭刺繍機(ミシン)及びシャトル刺繍機に適用できるこ
とはいうまでもない。また、上述の実施例では、張力補
正部1Cが速度変動率εに応じて最適張力データ記憶部
17の張力データMT又は基準データ記憶部19の基準
張力データBTを補正する場合について説明したが、こ
れに限らず、張力検出手段3の張力信号TSを補正して
も、張力偏差算出部1Aの張力偏差データδTを補正し
てもよい。上述の実施例では、最適張力データ記憶部1
7として図3のような張力データを予め記憶したメモリ
を使用する場合について説明したが、刺繍速度、ステッ
チ幅、ステッチ方向及びステッチ角度を演算処理して張
力データMTを出力してもよい。
【0110】上述の実施例では、糸調子データ記憶部1
Dは上糸調子用モータ2の位置データ(糸調子データ)
を各ステッチ毎に記憶する場合について説明したが、最
適張力データ記憶部17と同じように刺繍速度、ステッ
チ幅、ステッチ方向及びステッチ角度をパラメータとし
た張力データを記憶しておき、主軸動作指令部の指令速
度信号VM及び枠動作指令部1Kの位置指令信号PO
X,POYに応じた適当な張力データを読み出すように
してもよい。
Dは上糸調子用モータ2の位置データ(糸調子データ)
を各ステッチ毎に記憶する場合について説明したが、最
適張力データ記憶部17と同じように刺繍速度、ステッ
チ幅、ステッチ方向及びステッチ角度をパラメータとし
た張力データを記憶しておき、主軸動作指令部の指令速
度信号VM及び枠動作指令部1Kの位置指令信号PO
X,POYに応じた適当な張力データを読み出すように
してもよい。
【0111】なお、上述の実施例では針棒6の高さを主
軸モータ4に設けられている回転位置センサ41や針棒
用モータ62に設けられている回転位置センサ63によ
って検出する場合について説明したが、刺繍ミシンが単
針刺繍ミシンの場合にはこれで問題はないが、多頭刺繍
ミシンの場合には次のような問題がある。すなわち、多
頭刺繍ミシンの場合には1つの主軸モータ4や針棒用モ
ータ62で6〜12本の針棒を同時に駆動しなければな
らないため、駆動力伝達系の剛性や機構等によって、全
部の針棒が完璧に同じ高さでストローク運動を行うとは
限らず、主軸モータ4に最も近くに位置する針棒と、最
も遠くに位置する針棒とではストローク位置に違いが生
じる。
軸モータ4に設けられている回転位置センサ41や針棒
用モータ62に設けられている回転位置センサ63によ
って検出する場合について説明したが、刺繍ミシンが単
針刺繍ミシンの場合にはこれで問題はないが、多頭刺繍
ミシンの場合には次のような問題がある。すなわち、多
頭刺繍ミシンの場合には1つの主軸モータ4や針棒用モ
ータ62で6〜12本の針棒を同時に駆動しなければな
らないため、駆動力伝達系の剛性や機構等によって、全
部の針棒が完璧に同じ高さでストローク運動を行うとは
限らず、主軸モータ4に最も近くに位置する針棒と、最
も遠くに位置する針棒とではストローク位置に違いが生
じる。
【0112】そこで、図14のような直線位置検出器を
針棒6に設けて、針棒6のストローク位置を直接検出す
るようにすればよい。図14は針棒6のストローク位置
を直接検出する直線位置検出器の詳細構成を示す図であ
る。直線位置検出器は誘導型の位相シフト型直線位置セ
ンサからなるアブソリュート型の位置検出器である。
針棒6に設けて、針棒6のストローク位置を直接検出す
るようにすればよい。図14は針棒6のストローク位置
を直接検出する直線位置検出器の詳細構成を示す図であ
る。直線位置検出器は誘導型の位相シフト型直線位置セ
ンサからなるアブソリュート型の位置検出器である。
【0113】この直線位置検出器は、図9の回転位置セ
ンサと同じ原理、すなわち位相シフト方式によって針棒
6の直線位置を検出するものであり、コイルアッセンブ
リ64と、針棒6の一部分に特殊加工の施された磁気目
盛り部6Sとから構成される。コイルアッセンブリ64
は、針棒6の軸方向に所定間隔をもって配置された4個
の1次コイル1a,1c,1b,1dと、これに対応し
て設けられた2次コイル2a,2c,2b,2dとから
なる。コイルアッセンブリ64は、その内部に形成され
る円筒空間が針棒6と同心となるようにシリンダブロッ
ク67内に固定されている。
ンサと同じ原理、すなわち位相シフト方式によって針棒
6の直線位置を検出するものであり、コイルアッセンブ
リ64と、針棒6の一部分に特殊加工の施された磁気目
盛り部6Sとから構成される。コイルアッセンブリ64
は、針棒6の軸方向に所定間隔をもって配置された4個
の1次コイル1a,1c,1b,1dと、これに対応し
て設けられた2次コイル2a,2c,2b,2dとから
なる。コイルアッセンブリ64は、その内部に形成され
る円筒空間が針棒6と同心となるようにシリンダブロッ
ク67内に固定されている。
【0114】針棒6は鉄等の磁性体で構成され、軸受け
68,69によって保持されている。この針棒6は、軸
方向に交互に設けられた所定幅のリング状の非磁性体部
66を外周上に有する。この磁性体部65と非磁性体部
66との繰り返しパターンによって針棒6の外周表面に
は磁気目盛り部6Sが形成される。この磁性体部65と
非磁性体部66とはコイルアッセンブリ64によって形
成された磁気回路に対して磁気抵抗の変化を与えるよう
な構成になっていればどのような材質のもので構成して
もよい。例えば、非磁性体部66を非磁性体又は空気等
で構成してもよい。また、鉄製の針棒6にレーザ焼き付
けを行うことにより、磁気的性質を変化させることによ
り、互いに透磁率の異なる磁性体部65と非磁性体部6
6とを交互に形成するようにしてもよい。
68,69によって保持されている。この針棒6は、軸
方向に交互に設けられた所定幅のリング状の非磁性体部
66を外周上に有する。この磁性体部65と非磁性体部
66との繰り返しパターンによって針棒6の外周表面に
は磁気目盛り部6Sが形成される。この磁性体部65と
非磁性体部66とはコイルアッセンブリ64によって形
成された磁気回路に対して磁気抵抗の変化を与えるよう
な構成になっていればどのような材質のもので構成して
もよい。例えば、非磁性体部66を非磁性体又は空気等
で構成してもよい。また、鉄製の針棒6にレーザ焼き付
けを行うことにより、磁気的性質を変化させることによ
り、互いに透磁率の異なる磁性体部65と非磁性体部6
6とを交互に形成するようにしてもよい。
【0115】一例として一つのコイル長を「P/2」
(Pは任意の数)とすると、磁性体部65と非磁性体部
66の交互配列における1ピッチ分の間隔は「P」であ
る。その場合、例えば、磁性体部65と非磁性体部66
の長さは等しく「P/2」であってもよいし、また、必
ずしも等しくなくてもよい。本実施例において、コイル
アッセンブリ64は4つの相で動作するように構成され
いる。図面上では、これらの相に便宜上A,C,B,D
の符号が付されている。
(Pは任意の数)とすると、磁性体部65と非磁性体部
66の交互配列における1ピッチ分の間隔は「P」であ
る。その場合、例えば、磁性体部65と非磁性体部66
の長さは等しく「P/2」であってもよいし、また、必
ずしも等しくなくてもよい。本実施例において、コイル
アッセンブリ64は4つの相で動作するように構成され
いる。図面上では、これらの相に便宜上A,C,B,D
の符号が付されている。
【0116】針棒6とコイルアッセンブリ64との位置
関係は、針棒6の磁性体部65の位置に応じてコイルア
ッセンブリ64の各相A〜Dに生じるリラクタンスが9
0度ずつずれるようになっている。例えば、A相をコサ
イン(cos)相とすると、C相はマイナスコサイン
(−cos)相、B相はサイン(sin)相、D相はマ
イナスサイン(−sin)相となるように構成されてい
る。
関係は、針棒6の磁性体部65の位置に応じてコイルア
ッセンブリ64の各相A〜Dに生じるリラクタンスが9
0度ずつずれるようになっている。例えば、A相をコサ
イン(cos)相とすると、C相はマイナスコサイン
(−cos)相、B相はサイン(sin)相、D相はマ
イナスサイン(−sin)相となるように構成されてい
る。
【0117】図14の実施例では、各相A〜D毎に個別
に1次コイル1a,1c,1b,1d及び2次コイル2
a,2c,2b,2dがそれぞれ設けられている。各相
A〜Dの2次コイル2a,2c,2b,2dはそれぞれ
に対応する1次コイル1a,1c,1b,1dの外側に
巻かれている。
に1次コイル1a,1c,1b,1d及び2次コイル2
a,2c,2b,2dがそれぞれ設けられている。各相
A〜Dの2次コイル2a,2c,2b,2dはそれぞれ
に対応する1次コイル1a,1c,1b,1dの外側に
巻かれている。
【0118】各1次コイル1a,1c,1b,1d及び
2次コイル2a,2c,2b,2dの長さは、前述のよ
うに「P/2」である。図14の例では、A相のコイル
1a,2aとC相のコイル1c,2cとが隣合って設け
られており、B相のコイル1b,2bとD相のコイル1
d,2dも隣合って設けられている。また、A相とB相
又はC相とD相のコイル間隔は「P(n±1/4)」
(nは任意の自然数)である。
2次コイル2a,2c,2b,2dの長さは、前述のよ
うに「P/2」である。図14の例では、A相のコイル
1a,2aとC相のコイル1c,2cとが隣合って設け
られており、B相のコイル1b,2bとD相のコイル1
d,2dも隣合って設けられている。また、A相とB相
又はC相とD相のコイル間隔は「P(n±1/4)」
(nは任意の自然数)である。
【0119】この構成によって、針棒6が軸受け68,
69を滑ることによって、針棒6とコイルアッセンブリ
64との間の相対的な位置関係に直線変位が生じて、各
相A〜Dにおける磁気回路のリラクタンスが距離「P」
を一周期として周期的に変化し、しかもそのリラクタン
ス変化の位相が各相A〜D毎に90度ずつずれるように
することができる。従って、A相とC相とでは180度
ずれ、B相とD相とでも180度ずれる。
69を滑ることによって、針棒6とコイルアッセンブリ
64との間の相対的な位置関係に直線変位が生じて、各
相A〜Dにおける磁気回路のリラクタンスが距離「P」
を一周期として周期的に変化し、しかもそのリラクタン
ス変化の位相が各相A〜D毎に90度ずつずれるように
することができる。従って、A相とC相とでは180度
ずれ、B相とD相とでも180度ずれる。
【0120】1次コイル1a,1c,1b,1d及び2
次コイル2a,2c,2b,2dの結線形式は図10に
示される回転位置センサと同じにする。図10におい
て、A相とC相の1次コイル1a及び1cは正弦信号s
inωtで互いに同相に励磁され、2次コイル2a及び
2cの出力は逆相で加算されるように結線されている。
同様に、B相とD相の1次コイル1b及び1dは余弦信
号cosωtで互いに同相に励磁され、2次コイル2b
及び2dの出力は逆相で加算されるように結線されてい
る。2次コイル2a,2c,2b,2dの出力は最終的
に加算され、出力信号Yとして図10の位置変換部に取
り込まれる。
次コイル2a,2c,2b,2dの結線形式は図10に
示される回転位置センサと同じにする。図10におい
て、A相とC相の1次コイル1a及び1cは正弦信号s
inωtで互いに同相に励磁され、2次コイル2a及び
2cの出力は逆相で加算されるように結線されている。
同様に、B相とD相の1次コイル1b及び1dは余弦信
号cosωtで互いに同相に励磁され、2次コイル2b
及び2dの出力は逆相で加算されるように結線されてい
る。2次コイル2a,2c,2b,2dの出力は最終的
に加算され、出力信号Yとして図10の位置変換部に取
り込まれる。
【0121】この出力信号Yは、針棒6の磁性体部65
とコイルアッセンブリ64との間の相対的な直線位置に
応じた位相角φだけ基準交流信号(sinωt,cos
ωt)を位相シフトしたものとなる。その理由は、各相
A〜Dのリラクタンスが90度ずつずれており、かつ一
方の対(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号の電
気的位相が90度ずれているためである。従って、出力
信号YはY=Ksin(ωt+φ)となる。ここで、K
は定数である。
とコイルアッセンブリ64との間の相対的な直線位置に
応じた位相角φだけ基準交流信号(sinωt,cos
ωt)を位相シフトしたものとなる。その理由は、各相
A〜Dのリラクタンスが90度ずつずれており、かつ一
方の対(A,C)と他方の対(B,D)の励磁信号の電
気的位相が90度ずれているためである。従って、出力
信号YはY=Ksin(ωt+φ)となる。ここで、K
は定数である。
【0122】リラクタンス変化の位相φは磁性体部65
の直線位置に所定の比例係数(又は関数)に従って比例
しているので、出力信号Yにおける基準信号sinωt
(又はcosωt)からの位相ずれφを測定することに
より直線位置を検出することができる。但し、位相ずれ
量φが全角2πのとき、直線位置は前述の距離Pに相当
する。すなわち、出力信号Yにおける電気的位相ずれ量
φによれば、距離Pの範囲内でのアブソリュートな直線
位置が検出できるのである。この電気的位相ずれ量φを
測定することによって、距離Pの範囲内の直線位置を高
い分解能で精度よく割り出すことが可能となる。
の直線位置に所定の比例係数(又は関数)に従って比例
しているので、出力信号Yにおける基準信号sinωt
(又はcosωt)からの位相ずれφを測定することに
より直線位置を検出することができる。但し、位相ずれ
量φが全角2πのとき、直線位置は前述の距離Pに相当
する。すなわち、出力信号Yにおける電気的位相ずれ量
φによれば、距離Pの範囲内でのアブソリュートな直線
位置が検出できるのである。この電気的位相ずれ量φを
測定することによって、距離Pの範囲内の直線位置を高
い分解能で精度よく割り出すことが可能となる。
【0123】なお、針棒6における磁気目盛り部6Sは
磁性体部65と非磁性体部66に限らず、磁気抵抗変化
を生ぜしめることのできるその他の材質を用いてもよ
い。例えば、銅等のように導電率の高い材質と鉄等のよ
うに導電率の低い材質(非導電体でもよい)との組合せ
(導電率の異なる材質)により磁気目盛り部6Sを形成
し、渦電流損に応じた磁気抵抗変化を生ぜしめるように
してもよい。その場合、鉄等の針棒6の表面に銅メッキ
等により良導電体のパターンを形成するようにしてもよ
い。パターンの形状等は磁気抵抗の変化を効率よく生ぜ
しめるものであれば、いかなる形状のものでもよい。な
お、針棒6の直線運動をラックアンドピニオンを用いて
回転運動に変換し、そのピニオンの回転位置を検出する
ようにしてもよい。この場合、ピニオンの回転位置を検
出する回転位置センサとして図9に示すような誘導型の
位相シフト型位置センサからなるアブソリュート型の位
置センサを用いる。
磁性体部65と非磁性体部66に限らず、磁気抵抗変化
を生ぜしめることのできるその他の材質を用いてもよ
い。例えば、銅等のように導電率の高い材質と鉄等のよ
うに導電率の低い材質(非導電体でもよい)との組合せ
(導電率の異なる材質)により磁気目盛り部6Sを形成
し、渦電流損に応じた磁気抵抗変化を生ぜしめるように
してもよい。その場合、鉄等の針棒6の表面に銅メッキ
等により良導電体のパターンを形成するようにしてもよ
い。パターンの形状等は磁気抵抗の変化を効率よく生ぜ
しめるものであれば、いかなる形状のものでもよい。な
お、針棒6の直線運動をラックアンドピニオンを用いて
回転運動に変換し、そのピニオンの回転位置を検出する
ようにしてもよい。この場合、ピニオンの回転位置を検
出する回転位置センサとして図9に示すような誘導型の
位相シフト型位置センサからなるアブソリュート型の位
置センサを用いる。
【0124】
【発明の効果】本発明の刺繍ミシンによれば、ステッチ
幅やステッチ方向が常に変化するように刺繍縫合におい
ても縫い糸に最適のテンションを与えることができるの
で、風合いの良い刺繍製品を作成することができるとい
う効果がある。
幅やステッチ方向が常に変化するように刺繍縫合におい
ても縫い糸に最適のテンションを与えることができるの
で、風合いの良い刺繍製品を作成することができるとい
う効果がある。
【図1】 本発明の刺繍ミシンの制御装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】 本発明の刺繍ミシンの制御装置によってその
動作を制御される刺繍ミシンの構成を模式的に示す図で
ある。
動作を制御される刺繍ミシンの構成を模式的に示す図で
ある。
【図3】 図1の最適張力データ記憶部に記憶されてい
る張力データの内容の概念を示す図である。
る張力データの内容の概念を示す図である。
【図4】 ステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角度
の3つのパラメータに応じて張力データを作成する場合
の各パラメータの内容を示す図である。
の3つのパラメータに応じて張力データを作成する場合
の各パラメータの内容を示す図である。
【図5】 図1の張力検出手段の詳細構成を示す図であ
る。
る。
【図6】 釜と天秤と針棒との動作関係を示すモーショ
ンダイヤグラム図である。
ンダイヤグラム図である。
【図7】 ステッチ幅の大きさが変化することによって
引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが変化する様子
を模式的に示す図である。
引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが変化する様子
を模式的に示す図である。
【図8】 図7と同じようにステッチ幅が変化した場合
でも、引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが一定値
に維持される様子を模式的に示す図である。
でも、引っ張り角度θP及び針穴通過角度θTが一定値
に維持される様子を模式的に示す図である。
【図9】 図1の回転位置センサの詳細構成を示す図で
ある。
ある。
【図10】 図1の位置変換部の詳細構成を示す図であ
る。
る。
【図11】 天秤と針棒を主軸モータで駆動し、釜をこ
れとは別の釜用モータで駆動するように構成された刺繍
ミシンの概略構成を示す図である。
れとは別の釜用モータで駆動するように構成された刺繍
ミシンの概略構成を示す図である。
【図12】 天秤を天秤用モータで、針棒を主軸モータ
で、釜を釜用モータでそれぞれ独立に駆動するように構
成された刺繍ミシンの概略構成を示す図である。
で、釜を釜用モータでそれぞれ独立に駆動するように構
成された刺繍ミシンの概略構成を示す図である。
【図13】天秤を天秤用モータで、針棒を針棒用モータ
で、釜を釜用モータで、布押えを布押え用モータでそれ
ぞれ独立に駆動するように構成し、さらに上糸の送り量
を制御する手段を新たに設けた刺繍ミシンの概略構成を
示す図である。
で、釜を釜用モータで、布押えを布押え用モータでそれ
ぞれ独立に駆動するように構成し、さらに上糸の送り量
を制御する手段を新たに設けた刺繍ミシンの概略構成を
示す図である。
【図14】 針棒のストローク位置を直接検出する直線
位置検出器の詳細構成を示す図である。
位置検出器の詳細構成を示す図である。
1…ミシン制御手段、11…主軸動作指令部、12,1
F,1N,1T…電流アンプ、13,1G,1P,1U
…位置変換部、14,1Q,1V…速度演算部、15…
アドレス変換部、16…張力データ選択読出部、17…
最適張力データ記憶部、18…選択回路、19…基準デ
ータ記憶部、1A…張力偏差算出部、1B…速度変動演
算部、1C…張力補正部、1D…糸調子データ記憶部、
1E…糸調子制御部、1K…枠動作指令部、1L,1R
…位置制御部、1M,1S…速度制御部、2…上糸調子
用モータ、21…上糸調子手段、22…上糸、23,2
6,41,52E,54,63,72,81X,81
Y,93…回転位置センサ、25…上糸送り手段、3…
張力検出手段、4…主軸モータ、5…天秤用モータ、5
2A…第2天秤、52,52B,53,54,55…糸
案内、52D…第2天秤用モータ、56…接触部材、5
7…片持ちレバー、58A,58B…検出用コイル、5
9,52C…回転軸、6…針棒、61…針、7…布押え
用モータ、71…布押え、8…枠駆動手段、8X,8Y
…サーボモータ、82…刺繍枠、83…布、84…針
板、91…釜、92…下糸、5a…スタータ、5b…ロ
ータ、1a,1b,1c,1d…1次コイル、2a,2
b,2c,2d…2次コイル、9A…クロック発振器、
9B…同期カウンタ、93a,93b…ROM、94
a,94b…D/A変換器、95a,95b,96…ア
ンプ、97…ゼロクロス回路、98…ラッチ回路
F,1N,1T…電流アンプ、13,1G,1P,1U
…位置変換部、14,1Q,1V…速度演算部、15…
アドレス変換部、16…張力データ選択読出部、17…
最適張力データ記憶部、18…選択回路、19…基準デ
ータ記憶部、1A…張力偏差算出部、1B…速度変動演
算部、1C…張力補正部、1D…糸調子データ記憶部、
1E…糸調子制御部、1K…枠動作指令部、1L,1R
…位置制御部、1M,1S…速度制御部、2…上糸調子
用モータ、21…上糸調子手段、22…上糸、23,2
6,41,52E,54,63,72,81X,81
Y,93…回転位置センサ、25…上糸送り手段、3…
張力検出手段、4…主軸モータ、5…天秤用モータ、5
2A…第2天秤、52,52B,53,54,55…糸
案内、52D…第2天秤用モータ、56…接触部材、5
7…片持ちレバー、58A,58B…検出用コイル、5
9,52C…回転軸、6…針棒、61…針、7…布押え
用モータ、71…布押え、8…枠駆動手段、8X,8Y
…サーボモータ、82…刺繍枠、83…布、84…針
板、91…釜、92…下糸、5a…スタータ、5b…ロ
ータ、1a,1b,1c,1d…1次コイル、2a,2
b,2c,2d…2次コイル、9A…クロック発振器、
9B…同期カウンタ、93a,93b…ROM、94
a,94b…D/A変換器、95a,95b,96…ア
ンプ、97…ゼロクロス回路、98…ラッチ回路
フロントページの続き (72)発明者 押柄 直正 大阪府茨木市真砂1−1−32 ファミール 古川302号 (72)発明者 藤浦 充弘 愛知県碧南市鶴見町3丁目139番地 (72)発明者 上西 浩嗣 愛知県高浜市向山町1丁目9番地10
Claims (29)
- 【請求項1】 縫い糸に張力を与える糸調子手段と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 所望の張力を示す基準データを発生する基準データ発生
手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ発生手段からの前記基準デ
ータと前記張力検出手段で検出された張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて前記糸調子手段が前記縫い
糸に与える張力を制御する糸調子制御手段とを有するこ
とを特徴とするミシン。 - 【請求項2】 張力を縫い糸に与える糸調子手段と、 この糸調子手段の制御データを記憶する制御データ記憶
手段と、 刺繍縫合時に前記制御データを読み出して前記糸調子手
段に与え、前記縫い糸の張力を制御する糸調子制御手段
と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 所望の張力を示す基準データを発生する基準データ発生
手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ発生手段からの前記基準デ
ータと前記張力検出手段で検出される張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて前記糸調子手段に与えられ
る前記制御データを補正するデータ補正手段とを有する
ことを特徴とするミシン。 - 【請求項3】 張力を縫い糸に与える糸調子手段と、 この糸調子手段の制御データを記憶する制御データ記憶
手段と、 刺繍縫合時に前記制御データを読み出して前記糸調子手
段に与え、前記縫い糸の張力を制御する糸調子制御手段
と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 所望の張力を示す基準データを発生する基準データ発生
手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ発生手段からの前記基準デ
ータと前記張力検出手段で検出される張力との間の偏差
を求め、この偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に
記憶されている前記制御データを補正するデータ補正手
段とを有することを特徴とするミシン。 - 【請求項4】 張力を縫い糸に与える糸調子手段と、 この糸調子手段の制御データを記憶する制御データ記憶
手段と、 刺繍縫合時に前記制御データを読み出して前記糸調子手
段に与え、前記縫い糸の張力を制御する糸調子制御手段
と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 前記制御データ記憶手段に記憶されている前記制御デー
タを補正する記憶データ補正手段と、 この記憶データ補正手段によって補正された前記制御デ
ータに基づく刺繍縫合時に前記張力検出手段から出力さ
れる実際の張力を基準データとして記憶する基準データ
記憶手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基準デー
タを読み出し、この基準データと前記張力検出手段で検
出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏差に基
づいて前記糸調子手段に与えられる前記制御データを補
正するデータ補正手段とを有することを特徴とするミシ
ン。 - 【請求項5】 張力を縫い糸に与える糸調子手段と、 この糸調子手段の制御データを記憶する制御データ記憶
手段と、 刺繍縫合時に前記制御データを読み出して前記糸調子手
段に与え、前記縫い糸の張力を制御する糸調子制御手段
と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 前記制御データ記憶手段に記憶されている前記制御デー
タを補正する記憶データ補正手段と、 この記憶データ補正手段によって補正された前記制御デ
ータに基づく刺繍縫合時に前記張力検出手段から出力さ
れる実際の張力を基準データとして記憶する基準データ
記憶手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基準デー
タを読み出し、この基準データと前記張力検出手段で検
出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏差に基
づいて前記制御データ記憶手段に記憶されている前記制
御データを補正するデータ補正手段とを有することを特
徴とするミシン。 - 【請求項6】 張力を縫い糸に与える糸調子手段と、 この糸調子手段の制御データを記憶する制御データ記憶
手段と、 刺繍縫合時に前記制御データを読み出して前記糸調子手
段に与え、前記縫い糸の張力を制御する糸調子制御手段
と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 前記制御データ記憶手段に記憶されている前記制御デー
タを補正する第1の記憶データ補正手段と、 刺繍速度、ステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角度
等の刺繍縫合状態をパラメータとした場合に前記縫い糸
に与えられるべき最適張力を示す張力データを発生する
最適張力データ発生手段と、 刺繍縫合時に前記最適張力データ発生手段から発生され
る現在の刺繍縫合状態に適応した前記張力データと前記
張力検出手段で検出された張力との間の偏差を求め、こ
の偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記憶されて
いる前記制御データを補正する第2の記憶データ補正手
段と、 前記第1及び第2の記憶データ補正手段の少なくとも一
方によって補正された前記制御データに基づく刺繍縫合
時に前記張力検出手段から出力される実際の張力を基準
データとして記憶する基準データ記憶手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基準デー
タを読み出し、この基準データと前記張力検出手段で検
出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏差に基
づいて前記糸調子手段に与えられる前記制御データを補
正するデータ補正手段とを有することを特徴とするミシ
ン。 - 【請求項7】 張力を縫い糸に与える糸調子手段と、 この糸調子手段の制御データを記憶する制御データ記憶
手段と、 刺繍縫合時に前記制御データを読み出して前記糸調子手
段に与え、前記縫い糸の張力を制御する糸調子制御手段
と、 前記縫い糸に発生する実際の張力を検出する張力検出手
段と、 前記制御データ記憶手段に記憶されている前記制御デー
タを補正する第1の記憶データ補正手段と、 刺繍速度、ステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角度
等の刺繍縫合状態をパラメータとした場合に前記縫い糸
に与えられるべき最適張力を示す張力データを発生する
最適張力データ発生手段と、 刺繍縫合時に前記最適張力データ発生手段から発生され
る現在の刺繍縫合状態に適応した前記張力データと前記
張力検出手段で検出された張力との間の偏差を求め、こ
の偏差に基づいて前記制御データ記憶手段に記憶されて
いる前記制御データを補正する第2の記憶データ補正手
段と、 前記第1及び第2の記憶データ補正手段の少なくとも一
方によって補正された前記制御データに基づく刺繍縫合
時に前記張力検出手段から出力される実際の張力を基準
データとして記憶する基準データ記憶手段と、 刺繍縫合時に前記基準データ記憶手段から前記基準デー
タを読み出し、この基準データと前記張力検出手段で検
出される実際の張力との間の偏差を求め、この偏差に基
づいて前記制御データ記憶手段に記憶されている前記制
御データを補正するデータ補正手段とを有することを特
徴とするミシン。 - 【請求項8】 前記基準データ発生手段は、風合いのよ
い刺繍製品が作成された時に前記張力検出手段から出力
された前記縫い糸の実際の張力を基準データとして予め
記憶している実張力記憶手段で構成されることを特徴す
る請求項1、2又は3に記載のミシン。 - 【請求項9】 前記基準データ発生手段は、刺繍速度、
ステッチ幅、ステッチ方向及びステッチ角度等の刺繍縫
合状態をパラメータとした場合に前記縫い糸に与えられ
るべき最適の張力を基準データとして予め記憶している
最適張力記憶手段で構成されることを特徴する請求項
1、2又は3に記載のミシン。 - 【請求項10】 前記データ補正手段は前記制御データ
記憶手段に記憶されている制御データを補正後の制御デ
ータに書き換えることを特徴とする請求項2、4又は6
に記載のミシン。 - 【請求項11】 前記糸調子手段は、前記縫い糸を挟み
込んで送り出す一対の調子皿と、この調子皿の一方を移
動させて前記縫い糸に押圧力を加える糸調子用モータ
と、この糸調子用モータの回転位置を検出する回転位置
センサとから構成されていることを特徴する請求項1か
ら7までのいずれか1つに記載のミシン。 - 【請求項12】 前記糸調子手段は、前記縫い糸を挟み
込んで送り出す一対の調子皿と、この調子皿の一方を移
動させて前記縫い糸に押圧力を加える糸調子用モータ
と、この糸調子用モータの回転位置を検出する回転位置
センサとから構成され、 前記制御データ記憶手段は前記糸調子用モータの回転位
置を示す位置データを前記制御データとして記憶してい
ることを特徴とする請求項2から7までのいずれか1つ
に記載のミシン。 - 【請求項13】 前記糸調子制御手段は、前記糸調子用
モータの回転位置を前記回転位置センサからの位置デー
タに基づいて制御する位置決め制御手段で構成されてい
ることを特徴する請求項11又は12に記載のミシン。 - 【請求項14】 前記張力検出手段は、 前記縫い糸の案内となる2つの糸案内と、 この糸案内間の前記縫い糸に回転して押し付けられ、前
記縫い糸の張力に応じて前記回転方向とは逆方向に撓む
片持ちレバーと、 この片持ちレバーの回転方向の前後にこの片持ちレバー
と一体に回転するように設けられ、前記片持ちレバーの
前記回転方向における撓み量に応じた信号を前記縫い糸
の張力として出力する検出用コイルとから構成されるこ
とを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに記
載のミシン。 - 【請求項15】 前記張力検出手段が、各頭に1つ設け
られており、針棒交換時に前記片持ちレバーを前記逆方
向に回転させて前記縫い糸への押し付けを解除し、針棒
交換終了後に元の回転位置に戻し、前記縫い糸の張力を
検出するように構成されていることを特徴とする請求項
14に記載のミシン。 - 【請求項16】 天秤、針棒及び釜が1つの駆動源に同
期して駆動されるように構成されていることを特徴する
請求項1から7までのいずれか1つに記載のミシン。 - 【請求項17】 天秤、針棒及び布押えの少なくとも1
つが釜の駆動源から独立した駆動源で駆動されるように
構成されていることを特徴する請求項1から7までのい
ずれか1つに記載のミシン。 - 【請求項18】 前記針棒を駆動させる駆動源の速度変
動に応じて前記縫い糸に与える張力を可変することを特
徴する請求項1から7までのいずれか1つに記載のミシ
ン。 - 【請求項19】 天秤によって引き上げられる前記縫い
糸の引き上げ量をステッチ幅に応じて可変制御する引き
上げ量制御手段を有することを特徴する請求項1から7
までのいずれか1つに記載のミシン。 - 【請求項20】 前記引き上げ量制御手段は、前記糸調
子手段に供給される前記縫い糸の送り量を可変制御する
ことによって前記縫い糸の引き上げ量をステッチ幅に応
じて可変制御することを特徴する請求項19に記載のミ
シン。 - 【請求項21】 前記引き上げ量制御手段は、前記天秤
の移動量を可変制御することによって前記縫い糸の引き
上げ量をステッチ幅に応じて可変制御することを特徴す
る請求項19に記載のミシン。 - 【請求項22】 前記引き上げ量制御手段は、前記天秤
が前記縫い糸を引き上げる際の糸案内の位置を可変制御
することによって前記縫い糸の引き上げ量をステッチ幅
に応じて可変制御することを特徴する請求項19に記載
のミシン。 - 【請求項23】 刺繍対象物に対する布押えの高さがス
テッチ幅に応じて可変制御されるように構成されている
ことを特徴する請求項1から7までのいずれか1つに記
載のミシン。 - 【請求項24】 天秤が前記縫い糸を引き上げる際に発
生する張力に基づいて前記偏差を求めることを特徴する
請求項1から7までのいずれか1つに記載のミシン。 - 【請求項25】 前記回転位置センサは、モータの回転
位置を絶対位置にて検出するアブソリュート型の位置セ
ンサであり、巻線部と、この巻線部に対して相対的に変
位し、前記巻線部における磁気抵抗変化をその相対位置
に応じて変化させる部材とを有し、前記巻線部を位相の
ずれた複数の1次交流信号によって励磁し、モータの絶
対位置に対応する電気的位相ずれを持つ出力交流信号を
発生する位相シフト型位置センサで構成されていること
を特徴する請求項11又は12に記載のミシン。 - 【請求項26】 前記針棒のストローク位置を検出し、
その位置信号を出力する針棒位置検出手段を有し、この
針棒位置検出手段からの位置信号に基づいて刺繍を行う
ことを特徴とする請求項1から7までのいずれか1つに
記載のミシン。 - 【請求項27】 前記針棒位置検出手段は、 所定の交流信号により励磁される1次コイルを少なくと
も有するコイル部と、 前記針棒を構成する針棒ロッドの移動に伴って前記コイ
ル部の磁気回路における磁気抵抗が変化するように、こ
の針棒ロッドの軸方向に沿って設けられた磁気目盛り部
と、 この磁気目盛り部と前記コイル部との間の相対的位置関
係によって生じる前記コイル部の磁気回路の磁気抵抗変
化に基づき、前記針棒ロッドの位置を示すデータを前記
コイル部から取り出す位置検出回路とを備えたものであ
ることを特徴とする請求項26に記載のミシン。 - 【請求項28】 前記コイル部が、複数の1次コイル及
び2次コイルを有するものであり、 前記位置検出回路が、位相のずれた複数の基準交流信号
によって前記各1次コイルを個別に励磁する回路と、前
記各1次コイルに対応する2次コイルの出力を合計し
て、前記針棒ロッドの相対的直線位置に従って前記基準
交流信号を位相シフトした出力信号を発生する出力回路
と、前記基準交流信号の所定の1つと前記出力回路から
の出力信号との位相差を検出し、検出した位相差データ
を前記針棒ロッドの位置データとして出力する回路とを
有するものであることを特徴とする請求項27に記載の
ミシン。 - 【請求項29】 前記針棒位置検出手段は、前記針棒ロ
ッドに設けられたラックと、このラックに接触して回転
するピニオンと、このピニオンの回転位置を検出する回
転位置検出手段とで構成されていることを特徴する請求
項26に記載のミシン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17203893A JP3516024B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17203893A JP3516024B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ミシン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07661A true JPH07661A (ja) | 1995-01-06 |
| JP3516024B2 JP3516024B2 (ja) | 2004-04-05 |
Family
ID=15934380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17203893A Expired - Fee Related JP3516024B2 (ja) | 1993-06-21 | 1993-06-21 | ミシン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3516024B2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1993
- 1993-06-21 JP JP17203893A patent/JP3516024B2/ja not_active Expired - Fee Related
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