JPH0766676A - 表面弾性波フィルター - Google Patents

表面弾性波フィルター

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JPH0766676A
JPH0766676A JP6183263A JP18326394A JPH0766676A JP H0766676 A JPH0766676 A JP H0766676A JP 6183263 A JP6183263 A JP 6183263A JP 18326394 A JP18326394 A JP 18326394A JP H0766676 A JPH0766676 A JP H0766676A
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acoustic wave
impedance element
filter
pair
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JP6183263A
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Serguei Kondratiev
コンドラティエ セルゲイ
Victor Plessky
プレスキ ヴィクトール
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Advanced Saw Products SA
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/0023Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns, or networks having balanced input and output
    • H03H9/0028Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns, or networks having balanced input and output using surface acoustic wave devices
    • H03H9/0085Networks for transforming balanced signals into unbalanced signals and vice versa, e.g. baluns, or networks having balanced input and output using surface acoustic wave devices having four acoustic tracks
    • H03H9/009Lattice filters
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic elements; Electromechanical resonators
    • H03H9/46Filters
    • H03H9/64Filters using surface acoustic waves
    • H03H9/6423Means for obtaining a particular transfer characteristic
    • H03H9/6426Combinations of the characteristics of different transducers

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ブリッジ回路を形成するように電
気的に結合された、実質的に等しい第1および第2の表
面弾性波トランスデューサ対を具備した表面弾性波フィ
ルターに関するものである。 【構成】 第1のトランスデューサ対の各トランスデュ
ーサの中心周波数が、第2のトランスデューサ対の各ト
ランスデューサの中心周波数に対して、わずかに異なる
ようになされる。第1の対の全静電容量の値は、第2の
対の全静電容量の値と等しくなされる。動作において、
フィルターの通過帯域内の周波数を有する信号がフィル
ターに入力された場合には、通常のブリッジ回路の動作
におけるのと同様に、ブリッジのいずれか一方の辺ある
いは両方の辺を介して入力がブリッジ回路の出力と結合
する。一方、帯域外の信号に対しては、すべてのトラン
スデューサが等しいキャパシタンス(静電容量)を有す
る等価なキャパシターとして働くために、帯域外の信号
は阻止される。従って、ブリッジの平衡の性質によって
帯域外の信号がフィルターを伝達することが阻止され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面弾性波(SA
W)フィルターに関するものである。特に、ブリッジ回
路を形成するように電気的に接続された、少なくとも2
組の表面弾性波インピーダンス素子によって構成された
表面弾性波フィルターに関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】表面弾性
波技術は、エレクトロニクスおよびRF技術において数
多くの応用を有している。表面弾性波の波長が電磁波の
波長よりも典型的に、105 倍も短いという事実のため
に、表面弾性波技術は、小型化が重要であるか、あるい
は望まれるような特別な応用において用いられている。
そのようなアプリケーションの1つは、無線電話におけ
る表面弾性波フィルターの使用であり、このアプリケー
ションにおいては、表面弾性波フィルターが通常小型で
軽量であるということが、セラミックフィルター、誘電
体フィルター、あるいは静磁気の原理に基づいたフィル
ターなどの従来の技術と比較して、非常に大きな利点と
なっている。このような応用に用いるフィルターは、挿
入損失が典型的には1から3dB程度と小さいことが必
要である。従来の表面弾性波フィルターの典型的な例は
横波表面弾性波フィルターであり、このフィルターは、
互いに隔てて配置された2つのインターディジタルトラ
ンスデューサ(IDT)の間でエネルギーが転送され
る。それぞれのIDTは、圧電性基板の表面に形成され
た2組の電極フィンガーからなっている。典型的には、
それぞれの組のフィンガー同志は全て互いに電気的に共
通に接続されており、これらのフィンガーは、もう一方
の組の電極フィンガーと互い違いに配置される(インタ
ーディジト構造)。最も簡単な形のIDTでは、1つの
組の中の隣接するフィンガー同志の間隔が弾性波の波長
と等しくなるようになされる。すなわち、1周期に1つ
のフィンガーが配置される。しかし、弾性波の1波長
(1周期)当たりに、1つより多くのフィンガーを配置
するようにすることも可能であり、この場合には、もう
一方の組も同様になされる。横波表面弾性波フィルター
では、入力IDTの静電界パターンを圧電効果を用いて
表面弾性波と結合させることによって、電磁気的なエネ
ルギーが表面弾性波エネルギーに変換される。表面弾性
波フィルターが有する問題は、過大な入力電力を加える
と、大きな振幅の表面弾性波によって機械的振動が引き
起こされ、このためにIDT電極フィンガーが劣化し、
そのためにフィルターの性能が低下してしまうために、
加えることが可能な入力電力に限界があることである。
さらに、従来のフィルターの問題は、通常10dB以上
もの比較的大きな損失が横波型表面弾性波フィルターで
は発生することである。同様な問題は、表面弾性波共振
器型のフィルターにおいても生じる。
【0003】このような最大入力電力の限界の問題に対
処するためのフィルターが、「セルラー無線システムに
用いられる800MHz 携帯電話用小型表面弾性波アン
テナデュープレクサ」と題する論文(IEEE MTT
Vol. 36,No. 6、1988年6月)において開示
されている。この既知のフィルターは、電気的にカスケ
ード接続された表面弾性波共振器として知られている表
面弾性波IDTとラダー型に接続された通常のキャパシ
タとを用いている。この方式における表面弾性波共振器
は実質的に音響的に互いに独立であり、電気的なインピ
ーダンス素子として概念的にモデル化が可能であり、ま
た実際にそのような使用ができる。表面弾性波共振器を
インピーダンス素子としてモデル化して使用することが
可能である理由は、表面弾性波共振器などの表面弾性波
素子が電気的なインピーダンスを有しており、これが部
分的に表面弾性波共振器の電極フィンガーが表面弾性波
の機械的振動との間で起こす電気音響相互作用に依存し
ているからである。表面弾性波素子の中心周波数(すな
わち、その周波数においては隣接フィンガー間の間隔が
λ/2となるような周波数)の近傍において、表面弾性
波共振器は、その最大電気アドミタンスと最小電気アド
ミタンスとを有している。これらは、それぞれ、表面弾
性波素子の電気的な共振および反共振である。電気的な
インピーダンスの大きな変化を必要とする場合には、こ
の電気音響相互作用が大きいことが必要である。このよ
うに、多数の電極フィンガーの対を備えた表面弾性波素
子が用いられている。従来の表面弾性波共振器では、多
数の電極の対と、トランスデューサの両端に反射器を備
えるようにした構造か、あるいは、多数の電極の対だけ
を有するトランスデューサを備えた構造のものが用いら
れている。既知のフィルターに用いられる表面弾性波共
振器は、集中インピーダンスとして主に用いられる。こ
のようなインピーダンスをここでは、表面弾性波インピ
ーダンス素子と便宜上呼ぶことにする。以後、ここで
は、表面弾性波インピーダンス素子という用語は、その
電気的性質が少なくとも部分的に用いられるようなすべ
ての表面弾性波素子(IDT、表面弾性波共振器など)
を指すのに用いる。
【0004】個々の表面弾性波共振器は、直列に接続さ
れた集中インピーダンス素子と、アースと表面弾性波共
振器のポートとの間に並列に接続された通常のキャパシ
タ(静電容量CST)とによってモデル化することができ
る。この静電容量は、表面弾性波共振器の電極と電極と
の間の容量、表面弾性波共振器の電極とアースとの間の
容量、および共振器と共振器との間の結合パターンとア
ースとの間の容量によるものである。この既知のフィル
ターは、フィルターの通過帯域、すなわち、表面弾性波
共振器中心周波数領域においては、ほとんどの信号エネ
ルギーが共振器を電気的に通過してしまうので、大電力
で動作させることが可能である。従って、電極フィンガ
ーの劣化はほとんど起こらない。上記のフィルターは、
最大入力電力の限界の問題を解決することができるもの
ではあるが、その一方で、帯域外における挿入損失が典
型的には20−25dB程度であり、多くの応用におい
ては充分な大きさではない。帯域外における挿入損失が
このように小さい理由は、静電容量が存在するために帯
域外において、フィルターが容量性ラダーとして働き、
そのためにかなりの比率のエネルギーがフィルターを通
過してしまうことによる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明は、互いに電気的に結合されてブリッジ回路を形
成するようになされた第1の表面弾性波インピーダンス
素子の対と、第2の表面弾性波インピーダンス素子の対
とから構成され、第1の表面弾性波インピーダンス素子
の対の各表面弾性波インピーダンス素子の中心周波数が
第2の表面弾性波インピーダンス素子の対の各表面弾性
波インピーダンス素子の中心周波数と異なっており、第
1の対を構成する複数の表面弾性波インピーダンス素子
の静電インピーダンスの合計値が、第2の対を構成する
複数の表面弾性波インピーダンス素子の静電インピーダ
ンスの合計値と事実上等しくなされていることを特徴と
する表面弾性波フィルターを提供するものである。本発
明の利点は、静電キャパシタンスによって入力から出力
に伝達される電圧が打ち消されて、帯域外における伝達
が低減することである。さらに、本発明の利点は、イン
ピーダンス素子に生成される音響電力が非常に小さいた
めに、大きなレベルの電力を取り扱うことが可能なこと
である。さらに、本発明では、電極フィンガー同志の間
の位相関係の条件が厳しくなくなる。従って、インピー
ダンス素子をよく知られている簡単な周期構造で構成す
ることが可能であり、そのため、電極構造を作るのに用
いるマスクの複雑さを低減することができ、また製造工
程における相対許容誤差を増大することができる。さら
に、例えば反射波の間の微妙な位相平衡によって周波数
特性が定まる共振器フィルターとは異なり、本発明で
は、生成される音響電力が非常に小さいので、インピー
ダンス素子は音響的な相互作用を起こさない。従って、
各インピーダンス素子は単純な表面弾性波トランスデュ
ーサあるいは1ポート共振器として構成することが可能
であり、また他の素子に近接して配置しても、近接素子
と音響的に結合することがない。このようなインピーダ
ンス素子から構成されたフィルターは、従来の共振フィ
ルターとは異なり、周波数特性がインピーダンス素子に
よって形成される電気的な回路網によって定まる。この
ため、音響吸収材の必要性が低減し、フィルターを小型
化することができ、また、回路の複雑さを低減すること
ができる。従って、結合共振フィルターなどの設計が難
しく、製造歩留まりが低い非常に複雑な表面弾性波素子
の代わりに、簡単で信頼性が高く、また周波数特性が改
善され、大電力まで取り扱うことが可能な表面弾性波素
子を作成することができる。
【0006】また、第1の表面弾性波素子の対および第
1の表面弾性波素子の対における各表面弾性波インピー
ダンス素子の静電インピーダンスが実質的に等価となる
ようにフィルターを設計するようにすることによって、
表面弾性波素子の対の各素子に対して同じマークを用い
ることが可能となる。
【0007】
【実施例】本発明の好適な実施例においては、第1の表
面弾性波インピーダンス素子対の各表面弾性波インピー
ダンス素子の中心周波数と、第2の表面弾性波インピー
ダンス素子対の各表面弾性波インピーダンス素子の中心
周波数との相対差(中心周波数差を何れかの中心周波数
又は平均化された中心周波数で除したもの)が、基板の
電気機械結合係数K2 の1/2に実質的に等しい。この
ような好適な実施例においては、パラメータK2 によっ
て、損失の小さな達成可能最大通過帯域が定まるので、
フィルターの帯域幅が適切に選択された基板材料によっ
て定まるという利点を有する。好適には、各インピーダ
ンス素子は少なくとも2/K2 個の電極フィンガー対を
有する。このようにすることによって得られる利点は、
それぞれの表面弾性波インピーダンス素子の電気的なイ
ンピーダンスがそれぞれの中心周波数の近傍で大きく変
化するということである。第1のおよび第2のインピー
ダンス素子対の各トランスデューサの、それぞれの電極
フィンガー幅は、実質的にそれぞれのインピーダンス素
子の中心波長における音響波長の1/4となされる。こ
のような実施例は電極フィンガーの幅が比較的広いため
に、製造工程中の相対許容誤差を受け入れが不可能なほ
ど小さくすることなしに高周波フィルター(〜2GHz
)を作成することが可能であるという利点を有する。
一方、このような実施例と比較して、他の型の低損失表
面弾性波フィルターの場合には、低損失特性を得るため
に電極フィンガーの大きさはλ/8あるいはλ/16と
なされるのが通常である。このようなフィルターの場
合、最大周波数は表面弾性波フィルターを作成するのに
用いられるリソグラフィー工程の解像度によって制限さ
れてしまう。
【0008】好適には、表面弾性波トランスデューサは
簡単なインターディジット型表面弾性波トランスデュー
サ、表面弾性波共振器、あるいは表面弾性波共振器型構
造として構成するようにすることが可能である。このよ
うな実施例は、よく知られたトランスデューサパターン
を本発明に対して用いることが可能であり、従って本発
明を構成するフィルターの設計を簡略化することができ
るという利点を有する。また、表面弾性波共振器をイン
ピーダンス素子構造として用いて、特に狭帯域フィルタ
ーを構成することが可能である。アポダイズインターデ
ィジット型電極構造を本発明に用いることによって、フ
ィルター特性を最適化することができる。すなわち、通
過帯域内のリップルを低減することが可能であり、また
帯域幅の狭いフィルターを作成することが可能である。
上記実施例のいずれかに従って構成されたインピーダン
ス素子を有するフィルターを2つあるいはそれ以上用
い、これらを互いに電気的にカスケード接続することに
よって複合フィルターを形成することができる。このよ
うな構成を用いると、一方のフィルターのインピーダン
ス素子対によって発生する複合フィルターの通過帯域内
におけるリップルを、このフィルターのインピーダンス
素子対に対応するもう一方のフィルターのインピーダン
ス素子対の中心周波数を適当に選んで、上記のリップル
を低減するようにすることが可能である。さらに、この
ような複合フィルターでは、単一ブリッジフィルターと
比較してより良好な形状係数を得ることが可能である。
【0009】例えばインターディジットIDTなどの2
ポート表面弾性波デバイスを平衡型ブリッジフィルター
とカスケード接続することによって、音響変圧器などの
機能を実現することが可能であることは、当業者には明
らかなことであろう。明確にするため、また完全を期す
るために、ここで「表面弾性波」という用語が、表面ス
キミングバルク波(SSBW)、漏洩表面横波(ST
W)などの従来の表面弾性波と類似の他の型の波動をも
含むものであって、この明細書全体を通して表面弾性波
という用語をこのような波動をも含めて用いるものであ
ることを述べておこう。添付の図面を参照しながら本発
明について、具体的な実施例についてさらに以下に例示
的に示す。図1(a)は、典型的な表面弾性波トランス
デューサ1の概略レイアウト図である。それぞれの隣接
するフィンガー2aおよび2bによってフィンガー対が
構成されており、一般にこれらの隣接するフィンガー
は、音響波長(λac)の1/2ずつ互いに離れて配置さ
れている。電極フィンガー2a、2bは、それぞれ表面
弾性波トランスデューサの電極ポートを形成するバスバ
ー3に結合されている。フィンガーどうしの重なり
(W)によってトランスデューサの開口が定まる。ま
た、Nはフィンガー対の数である。このような表面弾性
波トランスデューサの等価回路は図1(b)に示したよ
うなものとなる。静電容量CSTは隣接フィンガー2a、
2b間、バス・バー間、および接続リード間の容量によ
るものである。また、L−C直列回路によって、中心周
波数のω0 の近傍におけるトランスデューサ1の電気的
な振る舞いが表される。この発明の発明者は、反射器を
両端に配置した表面弾性波トランスデューサを用いると
最も良好な結果が得られることを見いだした。
【0010】本発明の1実施例の概略レイアウト図が図
2に示されている。IDT1およびIDT2はそれぞれ
等しいトランスデューサ対の1つであり、通常の電気的
なブリッジ回路構成をとっている。先に定義した用語法
に従って、トランスデューサIDT1およびIDT2を
インピーダンス素子と呼ぶことにする。各インピーダン
ス素子の電極の数Nは、N≧(ΔV/V)-1となるよう
に選択される。ここで、(ΔV/V)は短絡表面弾性波
速度と開放表面弾性波速度との差の比であり、電気機械
結合パラメータKと方程式K2 ≒2・(ΔV/V)の関
係を有している。Nは、ブリッジフィルターをその上に
形成するのに用いる基板の大きさによって制限される。
いわゆる横長構造における音響ビームの回折、表面弾性
波の減衰、電極の抵抗などの2次効果をなるべく低減す
るようにNを選定する。さらに、電極開口W、および電
極の数は次の式を満たすようにする。 ωCSTWN ≧ max(γin,γout) -1 ここで、ωはインピーダンス素子の中心周波数、CST
電極の単位長さ当たりの静電容量、γin、γout は、そ
れぞれブリッジフィルターの入力負荷、出力負荷であ
る。好適には、 ωCSTWN≒(γin×γout) -1/2 となされる。このようにすることによって、不整合損失
を低減することができる。
【0011】ブリッジフィルター回路は、インピーダン
ス素子の2つの対の中心周波数を異なるようにすること
が重要なポイントである。インピーダンス素子の中心周
波数は電極の周期(p)によって定まる。この実施例に
おいては、周期の差によって中心周波数の差が定まり、
以下の関係が成り立つ。 (1/2)(ΔV/V)≦(p1 −p2 )/pav ≦(2/3)・(ΔV/V) ここで、p1 、p2 、pavは、それぞれ第1および第2
のIDTの電極周期、およびその平均値である。同一の
周波数においてインピーダンス素子の一方の対の最大ア
ドミタンスが他方の対の最小アドミタンスに等しくなる
ように周期の差(p1 −p2 )を選定すると、ブリッジ
フィルターの通過帯域における損失が小さくなり、また
リップルが小さくすることができ、この点において最良
の結果が得られる。各インピーダンス素子の全静電容量
は、NCSTWで与えられる。従って、インピーダンス素
子IDT1およびIDT2の静電容量が互いに等しくす
るように設計するのは容易なことである。場合によって
は、例えば狭帯域デバイスに対しては、共振周波数をず
らすようにするのが好適である。これは、以下のように
して実現できる。 (a)素子2のm/p比を素子1に対して変える。 (b)電極の開口および数を同時に変える。 (c)トランスデューサと反射器との間に異なる幅のギ
ャップ、および/あるいはIDT内にギャップを導入す
る。 (d)反射器の数を変える(この方法は、デバイス特性
の形を補正するためにも有用である)。
【0012】これらの手段を組み合わせることもまた可
能である。このようにすることの利点は、周波数を少し
変化させることが可能であり、また、IDTが異なる共
振周波数をもっていてもすべてのIDTの寄生容量を同
一にすることができることである。図3は、上記の基準
に従って64°LiNbO3 基板上に形成された2つの
異なるIDTについて、アドミタンスの絶対値を周波数
に対してプロットしたグラフである。なお、電気的なア
ドミタンスの2つのピークの位置は、フィルターの帯域
幅が所望の値となるように選ばれている。この実施例に
おいては、IDT1とIDT2の中心周波数の差は、そ
れぞれのアドミタンス曲線がブリッジフィルターの入力
負荷および出力負荷に対応するアドミタンスの値のとこ
ろで交差するように選ばれる。入力負荷と出力負荷とが
等しくない回路(γin≠γout ) の場合、γin、γou t
を入力負荷および出力負荷に整合するように変換するよ
うにブリッジフィルターを設計することによって、挿入
損失を低減することが可能である。しかし、もし、γin
およびγout が非常に大きく異なる場合には、不整合損
失が必然的に生じる。
【0013】典型的には、IDTのアドミタンスのピー
ク値がIDTの静電容量のアドミタンスよりも10倍か
ら100倍大きくなるように、圧電性基板を用いてイン
ピーダンス素子設計を設計する。この比が大きければ大
きいほど、小さい挿入損失を達成することができる。所
望のIDT中心周波数に対し、基板材料、フィンガー対
の周期、フィンガー対の数、および開口Wを適当に選択
して、上記のような設計基準を満たすことは当業者には
容易なことであろう。ブリッジフィルターの動作につい
て、以下に説明する。ブリッジフィルターの通過帯域外
の周波数を有する信号がブリッジフィルターの入力に対
して印加されると、この信号はフィルターの2つの辺の
間に裂かれる。トランスデューサIDT1およびIDT
2の静電容量は等しいので、信号はフィルターの辺の間
に等しく分割され、従ってフィルターの出力端子には信
号が現れない。このように、帯域外信号に対しては、静
電容量は打ち消し合うように働き、従って、帯域外信号
がフィルターを伝達する量を小さくすることができる。
一方、入力信号の周波数が通過帯域内である場合には、
トランスデューサIDT1およびIDT2のアドミタン
スが異なる(表面弾性波の発生による)ので、入力信号
から見ると、ブリッジの各辺は、異なるアドミタンスが
つながっているように見える。図3を参照する。IDT
2の電気的な反共振周波数は、IDT1の電気的共振周
波数とほぼ同じ周波数において起こり、従って、ブリッ
ジは極端に非平衡状態となっている。電気的反共振にお
いては、IDTの電気的アドミタンスは低い。従って、
IDT2の電気的反共振に対応する周波数ω1 を有する
信号にとっては、低い電気的アドミタンスに見える。一
方、ω1 はIDT1の電気的共振周波数であるので、こ
の信号にとっては、IDT1を含む辺の電気的アドミタ
ンスは大きく見える。従って、信号はIDT1のインピ
ーダンス素子を含む辺を通過してフィルターの出力端子
に到達する。IDT2の共振周波数ω2 において、ある
いは、IDT1の反共振周波数ω3 においても、辺の1
対が他の1対よりも低いインピーダンスを有し、ブリッ
ジは著しい非平衡状態となる。しかし、周波数がω1
場合とは異なり、これらの周波数においては、辺のどれ
かが入力負荷および/あるいは出力負荷γin、γout
近いインピーダンスを有している。従って、これらの周
波数においては、いくらかの損失が発生する。従って、
最大通過帯域幅は、周波数ω2 、ω2 によって制約さ
れ、アドミタンス曲線1と2との交点(図3において、
符号AおよびBで示された点)の間の周波数範囲におい
て損失が最小となる。
【0014】ブリッジフィルターの通過帯域において
は、1対のIDTの電気的アドミタンスは、その1対の
IDTの電気的共振周波数の近くにおいて、ブリッジフ
ィルターの入力アドミタンス、出力アドミタンスと比較
して非常に大きい。このことは、入力信号電圧のごく一
部だけがIDTに印加されるということを意味してい
る。(電圧は入力、出力、および回路素子によって、ほ
ぼインピーダンスに比例して分割される。)この場合、
入力端子から出力端子へのエネルギーの伝達は、通常の
回路および伝送線路におけるのと同様に実質上電気的エ
ネルギーの形で行われる。阻止点においては、インピー
ダンス素子トランスデューサのアドミタンスは低く、ブ
リッジ回路には小さな電流しか流れない。従って、エネ
ルギーの流れは表面弾性波素子を含めどこでも小さい。
また、阻止帯域周波数おいては、波が同期しないために
表面弾性波が励起されることがなく、インピーダンス素
子は全く容量性となる。IDTの共振周波数の近くにお
いては、ほとんどすべての信号エネルギーがIDT中を
電気的に伝送されてしまうという事実のために、非常に
小さな弾性表面波しか発生せず、また電極フィンガーの
機械的な振動も非常に小さい。すなわち、電極構造を劣
化させることなしに、ブリッジフィルターに対して大き
な電力を印加することが可能である。
【0015】図4乃至図6において、破線は単一ブリッ
ジフィルター回路の挿入損失を周波数に対してプロット
したものである。このブリッジ回路は、2つのIDT対
を用いており、それぞれのIDT対は、開口がおよそ2
5μmで、周期がおよそ5μmであり、またおよそ15
0対の単一電極を有している。図4からわかるように、
この場合の通過帯域の形状係数はあまり良くない。図5
は、図4の通過帯域を拡大して示したものであり、通過
帯域内に大きなリップルが存在していることがわかる。
上記のフィルター特性は、個々のブリッジフィルターを
カスケード接続して、複数のブリッジ区間からなる複合
フィルターを形成することによって改善することが可能
である。特に、フィルターの通過帯域内のリップルは、
このような複合フィルターの隣り合ったフィルター区間
の対応するインピーダンス素子の中心周波数をずらすこ
とによって低減させることができる。このような周波数
のシフトは、対応するインピーダンス素子の間で周期を
以下の式のように少しずらすことによって得られる。 Δp/pav 〜 0.5Δf/fav ここで、Δfは個々のブリッジ回路の1つにおける通過
帯域内のリップルの周期であり、favおよびpavは、個
々のブリッジ回路の1つにおける平均周波数と平均周期
である。図4乃至図6において、実線は、直列に接続さ
れた2つのブリッジフィルター区間からなり、これらの
対応するインピーダンス素子の対の中心周波数を通過帯
域のリップルが小さくなるようにわずかにずらしたフィ
ルターの周波数特性を示したものである。この実線の特
性が示しているように、複合フィルター特性の形状係数
は単一ブリッジフィルターの場合と比較して改善されて
おり、通過帯域の端はより先鋭となっている。
【0016】図7および8は、カスケード接続された2
つのフィルターからなる複合フィルターを作成するのに
用いることができる典型的な位相幾何学的レイアウト図
である。どれかのインピーダンス素子によって発生され
た表面弾性波が別のインピーダンス素子に侵入するのを
防ぐために、音響吸収材をインピーダンス素子間に配置
するようにすることもできる。あるいは、音響チャネル
が互いに異なるようにインピーダンス素子を配置するよ
うにしてもよい。本発明に従って設計されたフィルター
の製造における再現性および信頼性の例を図9に示す。
図9は、64°LiNbO3 の上に作成された、実質的
に等しい2対のインピーダンス素子(トランスデュー
サ)からなる8つの等しい平衡型ブリッジフィルターの
伝達特性を示したものである。各第1の対のインピーダ
ンス素子の中心波長は、16.32μmであり、1周期当
たり4つの電極フィンガーが配されている。また、フィ
ンガーの重なり(開口)は7.36λであり、また長さは
195λである。各第2の対のインピーダンス素子の中
心波長は、16.00μmであり、1周期当たり4つの電
極フィンガーが配されている。また、フィンガーの重な
り(開口)は7.50λであり、また長さは207λであ
る。
【0017】2対のトランスデューサの長さの差は、設
計誤差であり、これは明らかに非常に小さいもので、図
9の伝達特性の阻止帯域において充分に小さなばらつき
内に収められている(−50dB)。図9からわかるよ
うに、1つの直線のようにしか見えず、3つのフィルタ
ーの特性の差を見分けるのはほとんど不可能である。こ
のことは、3つのフィルターが事実上等しい特性を有し
ているということを示しており、本発明のフィルター
は、非常に再現性よくまた高い信頼性で製造することが
可能であることがわかろう。また、図9から、挿入損失
がおよそ4dBの程度であり、また、阻止帯域における
減衰がおよそ45dBであることがわかる。この新たな
フィルターは設計誤差を追い込みさえすれば、阻止帯域
における減衰をおよそ70dB程度にすることが可能で
あろうと思われる。本発明にはいろいろな変形が可能で
あることは、当業者には明らかであろう。例えば、イン
ピーダンス素子は表面弾性波共振器型を用いることも可
能であり、これによって狭帯域のフィルターを作成する
ことができる。あるいは、インターディジット型トラン
スデューサを互いにかみ合わせたものを用いることもで
きる。また、アポダイズトランスデューサを用いて、通
過帯域内のさらにリップルを低減し、また狭帯域のデバ
イスを設計することもできる。
【0018】以上の説明から、いろいろな変形が本発明
の範囲内において可能であることが当業者には明らかで
あろう。特に、表面弾性波という用語は、表面スキミン
グバルク波(SSBW)、漏洩表面横波(STW)など
の従来の表面弾性波と類似の他の型の波動をも含むもの
である。この発明は、請求項に記載されているかいない
かにかかわらず、あるいは、本発明によって解決される
問題のいずれかを解決するものであるのかあるいはすべ
てを解決するものであるかにかかわらず、ここに明白に
あるいは暗黙のうちに開示したすべての新奇な特徴およ
びこれらの特徴の組合せ、またさらにこれらの一般化を
も含むものである。従って、本発明の出願者は、本出願
を実行するに際して発生するこのような特徴およびこれ
らから導かれる応用に関して新たに請求項として加える
ことができることをここに宣するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、典型的な表面弾性波IDT電極
構造を示す図である。図1(b)は、この電極構造の等
価回路を示す図である。
【図2】表面弾性波平衡型ブリッジフィルターの概略レ
イアウト図である。
【図3】中心周波数がわずかに異なる2つのトランスデ
ューサのアドミタンス対周波数特性を示すグラフであ
る。
【図4】1区間ブリッジフィルター(破線)および2区
間ブリッジフィルター(実線)の伝達振幅対周波数特性
を示した図である。
【図5】1区間ブリッジフィルター(破線)および2区
間ブリッジフィルター(実線)の伝達振幅対周波数特性
を示した図である。
【図6】1区間ブリッジフィルター(破線)および2区
間ブリッジフィルター(実線)の伝達振幅対周波数特性
を示した図である。
【図7】2つのブリッジフィルターを組み合わせた複合
ブリッジフィルターの概略レイアウト図である。
【図8】2つのブリッジフィルターを組み合わせた複合
ブリッジフィルターの概略レイアウト図である。
【図9】2区間からなる平衡型ブリッジフィルターの伝
達特性を、3つについて示した図である。
【符号の説明】
1 表面弾性波インピーダンス素子 2a、2b 電極フィンガー 3 バス・バー

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブリッジ回路を形成するように電気的に
    結合された、第1および第2の表面弾性波インピーダン
    ス素子の対を具備し、第1の表面弾性波インピーダンス
    素子対の各表面弾性波インピーダンス素子の中心周波数
    が、第2の表面弾性波インピーダンス素子対の各表面弾
    性波インピーダンス素子の中心周波数と異なっており、
    第1の対を構成する複数の表面弾性波インピーダンス素
    子の静電容量の合計値が、第2の対を構成する複数の表
    面弾性波インピーダンス素子の静電容量の合計値と実質
    的に等しくなされていることを特徴とする表面弾性波フ
    ィルター。
  2. 【請求項2】 第1および第2の表面弾性波インピーダ
    ンス対の各表面弾性波インピーダンス素子の静電容量が
    実質的に等しくなされていることを特徴とする請求項1
    に記載の表面弾性波フィルター。
  3. 【請求項3】 第1のインピーダンス素子対の各表面弾
    性波インピーダンス素子の中心周波数と、第2のインピ
    ーダンス素子対の各表面弾性波インピーダンス素子の中
    心周波数との間の相対差が、基板の電気機械結合係数K
    2 の1/2に実質的に等しいことを特徴とする請求項1
    または2に記載の表面弾性波フィルター。
  4. 【請求項4】 第2の表面弾性波インピーダンス素子対
    の各表面弾性波インピーダンス素子のインピーダンスが
    極小となる周波数と実質的に等しい周波数において、第
    1の表面弾性波インピーダンス素子対の各表面弾性波イ
    ンピーダンス素子のインピーダンスが極大となることを
    特徴とする前出の請求項のいずれかの項に記載の表面弾
    性波フィルター。
  5. 【請求項5】 各インピーダンス素子が少なくとも2/
    2 個の電極フィンガー対を具備していることを特徴と
    する前出の請求項のいずれかの項に記載の表面弾性波フ
    ィルター。
  6. 【請求項6】 第1および第2の表面弾性波インピーダ
    ンス素子対の表面弾性波インピーダンス素子のそれぞれ
    の電極フィンガーの幅が、それぞれの表面弾性波インピ
    ーダンス素子の中心周波数の音響波長の1/4に実質的
    に等しくなされていることを特徴とする前出の請求項の
    いずれかの項に記載の表面弾性波フィルター。
  7. 【請求項7】 第1および第2の表面弾性波インピーダ
    ンス素子対がインターディジット型トランスデューサか
    らなっていることを特徴とする前出の請求項のいずれか
    の項に記載の表面弾性波フィルター。
  8. 【請求項8】 第1および第2の表面弾性波インピーダ
    ンス素子対が表面弾性波共振器型構造からなっているこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの項に記載
    の表面弾性波フィルター。
  9. 【請求項9】 アポダイズ表面弾性波インピーダンスを
    具備していることを特徴とする前出の請求項のいずれか
    の項に記載の表面弾性波フィルター。
  10. 【請求項10】 前出の請求項のいずれかの項に記載の
    2つあるいはそれ以上の表面弾性波フィルターを具備
    し、前記2つあるいはそれ以上の表面弾性波フィルター
    が直列に電気的にカスケード接続されていることを特徴
    とする複合表面弾性波フィルター。
  11. 【請求項11】 2つあるいはそれ以上の表面弾性波フ
    ィルターのうちの1つに起因する複合表面弾性波フィル
    ターの通過帯域内のリップルを、2つあるいはそれ以上
    の表面弾性波フィルターの他の1つによって打ち消すよ
    うになされていることを特徴とする請求項10に記載の
    複合表面弾性波フィルター。
  12. 【請求項12】 表面弾性波インピーダンス素子が互い
    に一体に形成されていることを特徴とする前出の請求項
    のいずれかの項に記載のフィルター。
  13. 【請求項13】 第1の表面弾性波インピーダンス素子
    対の各表面弾性波インピーダンス素子の中心周波数と、
    第2の表面弾性波インピーダンス素子対の各表面弾性波
    インピーダンス素子の中心周波数との間に差異を、 (a)それぞれのインピーダンス素子対の間で、メタラ
    イズマーク間隔比が異なるようになすことによって生じ
    させるか、または (b)それぞれのインピーダンス素子対の間で、開口と
    電極数とが異なるようになすことによって生じさせる
    か、または (c)それぞれのインピーダンス素子対の間で、トラン
    スデューサ素子と反射器との間のギャップが異なるよう
    になすことによって生じさせるか、または (d)反射器の数が異なるようにすることによって生じ
    させることを特徴とする前出の請求項のいずれかの項に
    記載の表面弾性波フィルター。
  14. 【請求項14】 前出の請求項のいずれかの項に記載の
    フィルターを具備したことを特徴とする無線電話。
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