JPH0766882B2 - 固定抵抗器の製造方法 - Google Patents

固定抵抗器の製造方法

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JPH0766882B2
JPH0766882B2 JP26809292A JP26809292A JPH0766882B2 JP H0766882 B2 JPH0766882 B2 JP H0766882B2 JP 26809292 A JP26809292 A JP 26809292A JP 26809292 A JP26809292 A JP 26809292A JP H0766882 B2 JPH0766882 B2 JP H0766882B2
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英昭 川窪
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製造時における経済性
の改善策を講じた電力型の面実装用固定抵抗器の製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化が急速に進
む中で、これら機器に使用される電子部品の面実装化に
関して種々の提案がなされ、実用化されてきているが、
本発明が対象とする固定抵抗器については、アルミナ系
セラミック板に酸化ルテニウム系ペーストを印刷焼成し
た、いわゆる角チップ抵抗を代表とする小電力のものが
大勢を占めており、大きなサージ電流に耐える面実装抵
抗は未だ実用化されていないのが現状であり、強いて言
えば、従来では前述のような用途に適合させるために、
通常の電力型抵抗器のリード線を加工して面実装への仮
対応を行っているのが実態である。
【0003】すなわち、図6に示すように、従来では無
アルカリガラス繊維等を束ねた基材11の周面に銅−ニッ
ケル合金やニッケル−クロム合金等からなる金属抵抗線
12を螺旋状に巻回し、両端部に金属キャップ13を圧着し
て抵抗素子14を形成し、この抵抗素子14の両端に半田引
き銅線等からなるリード線15を取付け、更に、ムライト
質セラミック等からなる収納容器16にリード線15のみが
容器16から引出される状態で、絶縁性並びに耐熱性を有
する封入材17と共に収納して、この封入材17中に埋入す
ることにより抵抗器を製造しており、この抵抗器のリー
ド線15における外部露出部分を略L字形状に成形加工し
て面実装に供する試みがなされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来工法の構成の場合、前述のように本来、面実装
用として創案されたものではないため、面実装の目的と
される軽薄短小化への対応も十分ではなく、例えば実装
時における半田付精度や強度面をとってみても不十分な
ものであった。つまり、上記従来構成のものでは金属抵
抗線12を巻付ける基材11として繊維材を円柱状に束ねた
ものを使用しており、しかも、抵抗素子14は容器16中に
収納されるものであるため、厚みも必然的に大きくなる
上、外装体となる容器16はセラミックケースのような寸
法の定まりにくい部品からなるものであるため、十分な
外形寸法精度を得ることが困難であり、実使用に際して
半田付精度や強度面に問題点が生じるものであった。本
発明は、このような従来の問題点を解決するためになさ
れたもので、面実装に適応する形態と機能とを有する固
定抵抗器の製造方法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために本発明の固定抵抗器の製造方法は、平坦な波
形状に屈曲成形された金属抵抗線からなる抵抗素子を金
属板からなるフレームに透設した中空部内に配設すると
供に、前記抵抗素子の両端部を前記フレームの中空部内
に突出させた突出板部に溶着して、この溶着部を含む抵
抗素子部を耐熱性合成樹脂によりモールド成形し、更
に、前記フレームから切り離された前記モールド成形部
の外方に延びる部分により端子板を形成することを特徴
とするものである。
【0006】前記端子板のモールド成形部外方への延出
部分はモールド成形部の外周に沿ってL字形状に折曲げ
成形したものとすることができ、また、前記フレームの
一部が固定抵抗器の組立加工装置の搬送手段と連動可能
に構成すると、組立加工上、好都合となる。また、前記
抵抗素子を波形状に屈曲する金属抵抗線の屈曲振幅を調
整することにより抵抗値を調整するように構成すること
により、抵抗値精度の調整を行う上で好都合である。更
に、前記抵抗素子の抵抗値ランクはこの抵抗素子を構成
する金属抵抗線の材質により設定するか、あるいは同抵
抗素子を構成する金属抵抗線の直径により設定すること
ができる。
【0007】
【作用】本発明は上記構成により、波形状に屈曲成形さ
れた平坦な抵抗素子を用いて薄形化できるため、端子板
の半田付精度が良好で強度が安定する上、無誘導構造と
なるため高周波特性が向上する。また、フレームを組立
加工装置の搬送手段と連動可能に構成すると共に、モー
ルド成形した状態において、フレームの一部を端子板に
形成しているため、一連の製造工程において機械加工に
よる自動化が可能となる。更に、金属抵抗線の屈曲成形
を調整して抵抗値精度を向上させることができ、また、
抵抗値ランクも金属抵抗線の材質や直径を適宜選択する
ことで容易に設定できるものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1はこの実施例に係る固定抵抗器の外装モ
ールド部の一部を切欠いて示している。この図におい
て、1は抵抗素子、2は抵抗素子1の両端部に接続され
る端子板、3はこれら抵抗素子1および端子板2を備え
た抵抗素子部分を外装被覆するモールド成形部である。
前記抵抗素子1は銅−ニッケル合金やニッケル−クロム
合金等からなる金属抵抗線を平坦な波形状に屈曲成形し
てなるものである。
【0009】図2はこの抵抗素子1を構成する金属抵抗
線1Aを示している。この図に示された抵抗線1Aは波形屈
曲部1aの一定周期毎に、波形に成形されていない直線部
1bが間欠的に介在する形状に連続成形してなり、この抵
抗線1Aを各直線部1bの中心部で切り離すことにより、波
形屈曲部1aの両端部に分断された直線部1bを有する形状
の抵抗素子1が作成されるものである。なお、上記のよ
うな金属抵抗線1Aを分断して抵抗素子1を作成する成形
手法によると、従来の抵抗線の巻回成形による手法と異
なり、抵抗線1Aが平面状に配列されるため、いわゆる無
誘導抵抗素子が得られる利点がある。
【0010】前記抵抗線1Aから切り離された抵抗素子1
の両端直線部1bはそれぞれ端子板2にスポット溶接され
て、電気的および機械的に固着されるものである。図1
において、4はスポット溶接部を示している。前記モー
ルド成形部3は抵抗素子部分をモールドして外形を整え
ると共に、半田付時において発生する熱ストレスから抵
抗素子1を保護し、更に、使用時における湿気や酸化等
の外部要因が抵抗素子1に与える影響を排除するもの
で、シリコン系や耐熱フェノール系の樹脂成形材料によ
り構成されている。
【0011】次に、上記固定抵抗器を製造する加工の手
順に従って詳細に説明する。図3において、5はフレー
ムを構成する長尺のフープ材であって、幅方向の中央部
に中空部としての素子設置空間6を、また、幅方向の両
端部にスプロケットホール7をそれぞれ長さ方向に所定
ピッチ間隔毎に多数形成してある。前記素子設置空間6
は幅方向両端部からは突出板部8を同空間6内に突出す
る状態で延設してある。また、スプロケットホール7は
組立加工装置の搬送手段(図示せず)の係合体に係合す
るもので、各スプロケットホール7が順次搬送手段の係
合体に係合することにより、フープ材5全体が搬送され
ることになる。
【0012】前記抵抗線1Aから1個ずつに切り離された
抵抗素子1は素子設置空間6上に載設された後、突出板
部8に前述のようにスポット溶接されてフープ材5に電
気的に接続されると共に、機械的に固定される。また、
この場合、使用される抵抗素子1の直流抵抗値は例えば
1Ω、1.5Ωといった大きなランク差は、図2に示す抵
抗素子1の波形状屈曲成形に供する金属抵抗線1Aの材質
の選定及び線径dをそれぞれの設定抵抗値と合致するよ
うに指定することで実現できる。また、1Ω±5%程度
の設定抵抗値精度に係る調整は、抵抗線1Aの両端間寸法
を変更することなく、屈曲振幅wを微調整することによ
り極めて容易に実現できるものである。但し、使用可能
な抵抗線1Aの線径には制約があり、50μm径程度の細径
線材は波形状の保形が困難であり、このため高抵抗値の
抵抗素子1を得られない場合があるが、元来、この種の
固定抵抗器ではサージ電流保護用など、比較的低い抵抗
値のものが中心的に使用されるものであるから、実用上
の支障は殆ど生じないものである。
【0013】図4は図3に示した抵抗素子1をモールド
成形した後、フープ材5上に連続して作成された抵抗素
子1を単体に分離する工程手順を示している。図4にお
いて、スポット溶接部4を含む抵抗素子部9は前述のよ
うに耐熱性絶縁樹脂により完全に外装成形された後、個
片切断線Sに沿ってプレス切断することにより抵抗器単
体が得られるものである。なお、この際、フープ材5の
モールド成形部3の外方に延びる部分をフープ材5の全
幅に亙って利用して端子板2を形成することにより、フ
ープ材5が無駄なく活用できて、材料歩留り率が向上す
るものである。
【0014】上気した抵抗器の加工工程においては、フ
ープ材5に設けたスプロケットホール7を用いて間欠的
に工程間を移送することにより、自動組立機械による自
動化生産に極めて容易に対応できるものである。フープ
材5から切り離された端子板2は当初図5Aに示すよう
に、抵抗素子1の両側にに真っすぐに引き出された形態
となっているが、これら端子板2は図5Bに示すよう
に、まず、モールド成形部3外方への延出基端部を一方
向へ折曲げ、次いで図5Cに示すように、モールド成形
部3の外周に沿ってL字形状に折曲げ成形することによ
り、面実装用端子形状に形成されるものである。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固定抵抗
器の製造方法によるときは、波形状に屈曲成形された平
坦な抵抗素子を用いて薄形化できるので、端子板の半田
付精度が良好で強度が安定し、また、これによって無誘
導構造で実現できるので、優れた高周波特性を有するも
のとなった。また、フレームから切り離されたモールド
成形部の外方に延びる部分により端子板を形成したもの
であるから、フレームの構成材料に無駄がなく、歩留り
率の向上を図ることができる。
【0016】請求項2によるときは、端子板はモールド
成形部外方への延出部分がモールド成形部の外周に沿っ
てL字形状に折曲げ成形されているので、実装したとき
に嵩張らず、面実装用端子として最適なものとなった。
請求項3によるときは、フレームの一部を固定抵抗器の
組立加工装置の搬送手段と連動可能に構成しているの
で、フレームの一部が端子板に形成されていることと相
俟って、一連の製造工程において機械加工による自動化
が極めて容易に行うことができる。更に、請求項4〜6
によるときは、金属抵抗線の屈曲成形を調整して抵抗値
精度を向上させることができ、また、抵抗値ランクも金
属抵抗線の材質や直径を適宜選択することで容易に設定
できるものである。このように本発明の固定抵抗器の製
造方法は、従来、困難であった電力抵抗器の面実装対応
を容易に実現できるという実用上優れた効果を発揮する
ものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】一部切欠斜視図、
【図2】抵抗素子を構成する金属抵抗線を概念的に示す
側面図、
【図3】組立手順を示す側面図、
【図4】組立手順を示す側面図、
【図5】A〜Cは端子板の加工手順を順を追って示す斜
視図、
【図6】従来例を示す一部切欠斜視図。
【符号の説明】
1 抵抗素子 1A 金属抵抗線 2 端子板 3 モールド成形部 4 溶着部 5 フレーム 6 中空部 8 突出板部 9 抵抗素子部 W 金属抵抗線の屈曲振幅 d 金属抵抗線の直径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な波形状に屈曲成形された金属抵抗
    線からなる抵抗素子を金属板からなるフレームに透設し
    た中空部内に配設すると共に、前記抵抗素子の両端部を
    前記フレームの中空部内に突出させた突出板部に溶着し
    て、この溶着部を含む抵抗素子部を耐熱性合成樹脂によ
    りモールド成形し、更に、前記フレームから切り離され
    た前記モールド成形部の外方に延びる部分により端子板
    を形成したことを特徴とする一連の工程順序によって製
    造される固定抵抗器の製造方法。
  2. 【請求項2】 端子板のモールド成形部外方への延出部
    分がモールド成形部の外周に沿ってL字形状に折曲げ成
    形されている請求項1記載の固定抵抗器の製造方法。
  3. 【請求項3】 フレームの一部が固定抵抗器の組立加工
    装置の搬送手段と連動可能に構成されている請求項1記
    載の固定抵抗器の製造方法。
  4. 【請求項4】 抵抗素子は波形状に屈曲する金属抵抗線
    の屈曲振幅を調整することにより抵抗値を調整するよう
    に構成されている請求項1記載の固定抵抗器の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 抵抗素子の抵抗値ランクがこの抵抗素子
    を構成する金属抵抗線の材質により設定されるものであ
    る請求項1記載の固定抵抗器の製造方法。
  6. 【請求項6】 抵抗素子の抵抗値ランクがこの抵抗素子
    を構成する金属抵抗線の直径により設定されるものであ
    る請求項1記載の固定抵抗器の製造方法。
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