JPH076692A - 電極接合方法、これに用いるスペーサ転写シート及びこのスペーサ転写シートの製造方法 - Google Patents

電極接合方法、これに用いるスペーサ転写シート及びこのスペーサ転写シートの製造方法

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JPH076692A
JPH076692A JP16873793A JP16873793A JPH076692A JP H076692 A JPH076692 A JP H076692A JP 16873793 A JP16873793 A JP 16873793A JP 16873793 A JP16873793 A JP 16873793A JP H076692 A JPH076692 A JP H076692A
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heat
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JP16873793A
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English (en)
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Riichirou Usuya
理一郎 磨谷
Hironosuke Matsumura
宏之佑 松村
Masayuki Morizaki
雅行 森崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Shinko Corp
Shinko Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shinko Chemical Co Ltd
Shinko Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/321Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistors electrically connecting electric components or wires to printed circuits by conductive adhesives

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、安価でしかも、高品質な製品を安
定よく大量生産できる電極接合方法、これに用いるスペ
ーサ転写シート及びスペーサ転写シートの製造方法を提
供することを目的とする。 【構成】 本発明の電極接合方法は、互いに接合される
電極間に所定の粒径を有する多数の粒状のスペーサを所
定のパターンに平面的に並べ、低融点接合材でこれら電
極及びスペーサを接合することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電極を所定の間隔を置
いて接合する電極接合方法、これに使用するスペーサ転
写シート及びこのスペーサ転写シートの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、表示装置は薄型化される傾向にあ
り、この傾向の中で、フラットCRT、或いは、カラー
フラットパネル(以下、CFPという。)と呼ばれる表示
装置が提案されている。
【0003】CFPは、例えば図29に示すように、ガ
ラスなどの絶縁体からなるフェースプレート101とバ
ックパネル102との間に多数のライン状のフィラメン
トカソード103、グリッド電極104、垂直偏向電極
105、信号変調電極106及び水平偏向電極107を
配置し、フェースプレート101の内面に蛍光体ストラ
イプ108を形成した構造を備えている。
【0004】このCFPにおいては、フィラメントカソ
ード103から放射される電子をグリッド電極104で
方向付け、垂直偏向電極105でグリッド電極104を
通過してきた電子を垂直方向の偏向角を制御し、信号変
調電極106で電流制御してフェースプレート101に
向かう電子の量を変調し、更に、水平偏向電極107で
垂直方向の偏向角を制御し、蛍光体ストライプ108に
電子を衝突させて蛍光体ストライプ108を励起して発
光させることにより画像が表示される。
【0005】このように、CFPは、いわば多数のブラ
ウン管を集めたような構造になっているので、画素数が
多く、高精細の画像を表示できるとともに、画面の周縁
部でも明るさの低下や画像の歪みが小さい高品質の画像
を得ることができる。また、走査線の幅が非常に狭く、
フィラメントカソード103から蛍光体ストライプ10
8までの距離を短くすることができ、薄型化を図る上で
非常に有利である。
【0006】ところで、このCFPにおいては、多数の
電極の間に所定のギャップを設け、しかも、各電極を互
いに絶縁する必要があるが、画面が大型になれば振動に
よって電極が振動し、そのギャップが変動して電子の方
向制御に誤差が発生して画像に歪みが生じたり、輝度制
御に誤差が生じて明るさが変わったりすることがあり、
場合によっては電極が互いに接触する恐れがある。
【0007】従来、このような問題を解決するために、
例えば図30に示すように、電極201の上に絶縁性を
有する棒状のガラスロッドをスペーサ202として配置
し、このスペーサ202の両側に低融点結晶性ガラスか
らなるロッド状の低融点接合材203を配置し、その上
に電極204を乗せた後、焼成し、スペーサ202を軟
化によって永久変形させることなく低融点接合材203
を融解させ、更にこの後、冷却して接合材203を凝固
させて例えば図31に示すように電極どうしを接合する
という対策が採られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このガラスロ
ッドからなるスペーサ202や低融点接合材203は、
例えば400±15μm程度の精度で製造する必要があ
り、高価であるうえ、太さ、曲がり、ねじれなどのばら
つきが大きく、品質が不安定である。しかも、このスペ
ーサ202や低融点接合材203は折れ易く、歩留まり
が低くなる。
【0009】また、品質が不安定であることから、スペ
ーサ202及び低融点接合材203を電極201上に高
精度に配置することが困難であるとともに、ある程度の
精度が得られるようにスペーサ202及び低融点接合材
203を電極201上に配置するにはかなり長い工程時
間が必要となり、大量生産及びこれによるコストダウン
を図る上で不利になる。
【0010】更に、上記のように太さ、曲がり、ねじれ
などのばらつきが多いためギャップ精度を出し難く、製
品の特性が不安定になる嫌いがある。
【0011】本発明は、上記技術的課題に鑑み完成され
たものであって、互いに接合される電極間に所定の粒径
を有する多数の粒状のスペーサを所定のパターンに平面
的に並べ、低融点接合材でこれら電極及びスペーサを接
合することにより、安価でしかも、高品質な製品を安定
よく大量生産できる電極接合方法、これに用いるスペー
サ転写シート及びスペーサ転写シートの製造方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電極接合方
法(以下、本発明方法という。)は、上記の目的を達成す
るため、互いに接合される電極間に所定の粒径を有する
多数の粒状のスペーサを所定のパターンに平面的に並
べ、低融点接合材を融解した後冷却させて両電極とスペ
ーサとを接合することを特徴とする。
【0013】更に、本発明に係るスペーサ転写シートの
製造方法(以下、本発明物の製造方法という。)は、本発
明物を製造するために、支持体に熱昇華性粘着剤、又
は、熱昇華性粘着剤と低融点接合材とを混合した粘着接
合材を貼着した後、この熱昇華性粘着剤、又は、粘着接
合材に多数の粒状のスペーサを所定のパターンに平面的
に並ぶように粘着させることを特徴とする。
【0014】以下、本発明についてより詳細に説明する
が、説明をできるだけ簡明にするため、まず、本発明方
法について詳細に説明を始め、適宜、本発明に係るスペ
ーサ転写シート(以下、本発明物という。)についての説
明と、本発明物の製造方法或いは本発明の他の製造方法
の説明を織りまぜて説明を進めることにする。
【0015】本発明方法において、互いに接合される電
極は、当然のことながら金属などの電気良導体で形成さ
れ、少なくともその一方が板状ないし箔状の形状を保持
できる程度の剛性を有することが好ましい。また、これ
らの電極の形状は、所定の絶縁ギャップを置いて接合さ
れる板状ないし箔状の電極であれば特に限定されず、例
えば、CFPに用いられる電極のように、互いに所定の
間隔を置いて絶縁状に配置され、しかも、電子が通過す
るスリット或いはマトリックス状に配置された多数の孔
を有するものが含まれる。
【0016】本発明に用いる粒状のスペーサは、電気的
特性として、絶縁性を有することが必要であり、機械的
特性として電極の使用温度で変形しない程度の剛性を有
することが必要であり、熱膨張率が小さいことが好まし
い。また、本発明に用いる粒状のスペーサは、化学的特
性として低融点接合材の軟化点ないし融点よりも軟化点
が高いこと、電極の使用温度及び低融点接合材の軟化点
以下で炭素、金属などの電気良導体を遊離ないし析出し
ないことが必要である。
【0017】これらの特性を満たす限り、このスペーサ
は有機物で構成しても無機物で構成してもよいが、何ら
かの理由によって遊離ないし析出される炭素を含む恐れ
がある有機物よりも無機物を用いる方が好ましい。
【0018】スペーサとして用いられる無機物の例とし
ては、例えばソーダライムガラス、アルミナなどのセラ
ミックスが挙げられる。
【0019】このスペーサの形状は、粒状であればよい
が、特に方向性の無い球状の粒状であることが好まし
い。
【0020】スペーサの粒径は、接合される電極の電極
間に設定されるギャップの寸法以下であればよいが、ギ
ャップ精度を高める上では、上記ギャップの寸法と等し
くすることが好ましく、また、真球度が高い方が好まし
い。
【0021】本発明方法において、接合される一方の電
極間に所定の粒径を有する多数の粒状のスペーサを平面
的に並べる方法は特に限定されないが、スペーサが電極
のスリット状の開口部を塞がないように、接合される一
方の電極上に所定のパターンを形成するようにスペーサ
を平面的に並べる必要がある。
【0022】電極上にスペーサを所定のパターンに平面
的に並べる方法としては、例えば、継ぎのないしの
方法、及び、これらの方法の中の2つ以上の方法を併用
する方法が考えられる。
【0023】 電極に所定のパターンを有する凹凸を
形成し、その凹部にスペーサを平面的に並べる方法。 電極の表面に所定のパターンが切り抜かれたマスク
を載置し、そのパターン内にスペーサを平面的に並べる
方法。 電極の表面に所定の温度以下の加熱により昇華する
性質、即ち、熱昇華性を有するネガパターンを形成し、
ネガパターンの間に形成されるパターンにスペーサを充
填する方法。 電極の表面に粘着テープを貼り着けて所定のパター
ンを有する凹凸を形成し、粘着テープの間に形成される
凹部にスペーサを充填する方法。 電極の表面に熱昇華性粘着剤を介してスペーサを所
定のパターンに平面的に並べて担持させる方法。
【0024】上記の方法は、電極にパターンを形成す
る必要があるので、電極の加工費が高価になる。このパ
ターンはドライエッチングなどによって形成することが
できるが、特に、CFPの電極のように高精細なパター
ンが形成される場合には、パターンを形成すること自体
が困難な場合が少なくない。
【0025】また、の方法ではパターンに並べられた
スペーサが振動で凹部から飛び出し、ギャップ精度を低
下させる恐れがあるので、凹部に熱昇華性を有する粘着
剤を配置し、電極にこの熱昇華性粘着剤を介してスペー
サを粘着させることによりスペーサがパターン外に飛び
出すことを防止するとともに、パターン外で電極に付着
したスペーサを例えば真空吸引などによって除去するこ
とが好ましい。
【0026】上記の方法では、電極を重ね合わせた後
にマスクを除去するためには、マスクを分割可能に形成
する必要があり、しかも、マスクの非開口部に抜き勾配
を設ける必要があるので、高精細のパターンを形成する
ことができない。また、電極を重ね合わせる前にマスク
を外すと、スペーサのパターンが乱れて、電極の開口部
を塞いだり、スペーサの間隔が広がって絶縁特性を低下
させたりする恐れがある。
【0027】従って、の方法を採る場合には、予め電
極に熱昇華性粘着剤を粘着させておいてからマスクを被
せ、パターンに充填されたスペーサがパターン外に飛び
出すことを防止することが好ましい。また、この予め電
極に粘着させる熱昇華性粘着剤は所定のパターンに形成
して、パターン外で電極に付着したスペーサを例えば真
空吸引などによって除去できるようにすることが好まし
い。
【0028】上記の方法において、マスクを熱昇華性
を有する樹脂で形成する場合には、スペーサを充填して
から、電極を重ね合わせた後にその樹脂の昇華点以上に
加熱することによりマスクを除去させることができるの
で、電極の接合前にマスクを除去する必要がなくなり、
また、電極を重ね合わせる時までにスペーサのパターン
が乱れることを防止できる。
【0029】上記の方法は、上記の方法のマスクを
熱昇華性を有する樹脂で形成する場合と同様に、スペー
サを充填してから、電極を重ね合わせた後にその樹脂の
昇華点以上に加熱することによりネガパターンを除去さ
せることができるので、電極の接合前にネガパターンを
除去する必要がなくなり、また、電極を重ね合わせる時
までにスペーサのパターンが乱れることを防止できる。
【0030】上記の方法においてマスクを熱昇華性を
有する樹脂で形成する場合や、の方法では、スペーサ
の充填後、電極を重ね合わせる前に振動でパターンから
スペーサが飛び出して電極の開口部を塞いだり、絶縁特
性に影響を与えたりする恐れがあるので、パターンにマ
スクあるいはネガパターンよりも膜厚を薄くして熱昇華
性を有する粘着剤を配置し、電極にこの熱昇華性粘着剤
を介してスペーサを粘着させることによりスペーサがパ
ターン外に飛び出すことを防止すことが好ましい。ま
た、マスク或いはネガパターンにはスペーサが粘着しな
いようにして、電極を重ね合わせる前に、パターン外
に、はみ出したスペーサを例えば真空吸引などによって
除去することが好ましい。
【0031】上記の方法は、粘着テープの貼り付けに
より高精細なパターンを形成することが極めて困難であ
る上、粘着テープの除去についてマスクを使用するの
方法と同様の問題があるので、実用的でない。
【0032】上記の方法は、スペーサが熱昇華性粘着
剤によって電極に貼着されるので、スペーサがパターン
から外に飛び出すことを防止できる。
【0033】このの方法において、電極の表面に熱昇
華性粘着剤を貼着させる方法としては、直接に電極の表
面に熱昇華性粘着剤を印刷する方法と、電極とは別の支
持体に熱昇華性粘着剤を印刷し、この熱昇華性粘着剤を
電極に転写し、或いは、上記支持体とともに熱昇華性粘
着剤を電極に貼着させる方法とが考えられる。
【0034】これらの方法の中で、直接に電極の表面に
熱昇華性粘着剤を印刷する方法は、電極の表面に印刷さ
れた熱昇華性粘着剤がスペーサを担持させたり、他方の
電極を重ね合わせたりする前に傷つけられる恐れがあ
る。
【0035】熱昇華性粘着剤が傷ついてパターンが変形
したり、傷ついたりするとスペーサを高精細なパターン
に配置できなくなるので、高価な電極も共に廃却した
り、傷付いたパターンを除去して印刷しなおしたりする
必要が生じ、コストダウンを図る上で不利になる嫌いが
ある。
【0036】従って、本発明方法においての方法を採
用する場合には、電極とは別の支持体に熱昇華性粘着剤
を印刷し、この支持体から電極の表面に転写する方法が
推奨される。
【0037】上記の方法によって、接合される電極の
一方、又は、両方に熱昇華性粘着剤を介して多数の粒状
のスペーサを所定のパターンに担持させる方法として
は、電極に熱昇華性粘着剤とスペーサとを段階的に担持
させる方法と、同時に担持させる方法とがある。
【0038】電極に熱昇華性粘着剤とスペーサとを段階
的に担持させる方法としては、電極の全表面に熱昇華性
粘着剤を転写した後に、その熱昇華性粘着剤に多数の粒
状のスペーサをマスクを用いて所定のパターンに平面的
に並べて粘着させる方法と、電極の表面に所定のパター
ンに形成された熱昇華性粘着剤を転写し、このパターン
を有する熱昇華性粘着剤に多数の粒状のスペーサを平面
的に並べて粘着させる方法とが考えられる。
【0039】これらの方法の中では、材料の無駄を省く
ため、所定のパターンに貼着させることが好ましく、特
に後述するように熱昇華性粘着剤に低融点接合材を混合
する場合には余分な低融点接合材の除去作業を省くと共
に、低融点接合材による電気特性の悪化を防止するため
に、所定のパターンをに貼着させることが好ましい。
【0040】なお電極に貼着させた所定のパターンを有
する熱昇華性粘着剤に多数の粒状のスペーサを平面的に
並べて粘着させる場合、スペーサを粘着させる領域を熱
昇華性粘着剤のパターン内に限定するため所定のパター
ンを有するマスクを用いることは妨げないが、マスクを
用いる場合には、マスクを製造し、熱昇華性粘着剤を貼
着させた電極にマスクを位置合わせして重ねる必要があ
り、工程数が増加する。
【0041】従って、電極に所定のパターンに熱昇華性
粘着剤を貼着させ、この後、スペーサを熱昇華性粘着剤
に粘着させる場合には、マスクを用いずに熱昇華性粘着
剤を貼着させた電極にスペーサを散布し、加圧して熱昇
華性粘着剤のパターンにスペーサを貼着させた後、例え
ば真空吸引により余分のスペーサを回収する方法を採る
ことが推奨される。
【0042】ところで、これら電極に熱昇華性粘着剤と
スペーサとを段階的に担持させる方法は、工程数が多く
なり、コストダウンを図る上で不利になり、又、熱昇華
性粘着剤の転写後にスペーサを貼着させる時にスペーサ
が立体的に突っ張りあって熱昇華性粘着剤の表面に貼着
したスペーサの間に大きい隙間が開き、電極間の絶縁性
が低下する恐れがある。
【0043】従って、上記の方法によって、接合され
る電極の一方、又は、両方に熱昇華性粘着剤を介して多
数の粒状のスペーサを所定のパターンに担持させる方法
を採る場合には、これら電極に熱昇華性粘着剤とスペー
サとを段階的に担持させる方法よりも、電極に熱昇華性
粘着剤とスペーサとを同時に担持させる方法を採用する
ことが好ましい。
【0044】電極に熱昇華性粘着剤とスペーサとを同時
に担持させる方法としては、電極にスペーサを混合した
熱昇華性粘着剤を印刷する方法と、スペーサを担持した
熱昇華性粘着剤を電極とは別の支持体から電極に転写す
る方法とが考えられるが、電極にスペーサを混合した熱
昇華性粘着剤を印刷する方法はインクの管理が面倒であ
る上、スペーサの密度が低くなり、所要の絶縁性を得ら
れなくなるとともに、スペーサのパターン精度も低下す
る。
【0045】スペーサを担持した熱昇華性粘着剤を電極
とは別の支持体から電極に転写する方法としては、上記
支持体に貼着された熱昇華性粘着剤の表面にスペーサを
粘着させておく方法と、上記支持体にスペーサを混合し
た熱昇華性粘着剤を粘着させておく方法とが考えられ
る。
【0046】上記支持体に貼着させた熱昇華性粘着剤の
表面にスペーサを粘着させておく方法は、熱昇華性粘着
剤とスペーサとを混合する工程を省略でき、また、スペ
ーサを確実に平面的に並べて担持させることができる点
で有利であり、支持体にスペーサを混合した熱昇華性粘
着剤を貼着させておく方法は、支持体の反対側に熱昇華
性粘着剤の貼着面が露出するので、電極に熱昇華性粘着
剤及びスペーサを粘着させることが容易になる点で有利
である。
【0047】従って、上記の方法において、電極の表
面に熱昇華性粘着剤を粘着させる方法として粘着剤を支
持体から電極に転写させる方法を採る場合には、スペー
サを所定のパターンに平面的に並べて所定のパターンに
形成された熱昇華性粘着剤を介して支持体に粘着させ、
支持体から接合される電極の一方に熱昇華性粘着剤と共
にスペーサを転写し、これにより、電極の表面に熱昇華
性粘着剤を介してスペーサを担持させる方法を採ること
が最も好ましい。
【0048】互いに接合される電極及びスペーサを接合
させる低融点接合材は、電気的特性として絶縁性を有
し、化学的特性としてスペーサの軟化点よりも低温で軟
化ないし融解し、冷却することにより固化するととも
に、電極及びスペーサと接合し易いものであること、軟
化ないし融解時に炭素、金属などの電気良導体を遊離な
いし析出しない素材で構成する必要がある。
【0049】これらの特性を満たす限り低融点接合材は
有機物で構成してもよいが、何らかの理由によって遊離
ないし析出される炭素を含む有機物よりも無機物を用い
る方が好ましい。
【0050】低融点接合材として用いられる無機物の例
としては、水ガラス、フリットガラスなどが挙げられ
る。
【0051】この低融点接合材も、電極の所定の電気特
性を損なわないようにするため、スペーサのパターンか
らできるだけはみ出さないようにすることが必要であ
り、このため、低融点接合材は、スペーサのパターンと
同じパターンで電極に担持される。
【0052】電極上に低融点接合材を所定のパターンに
担持させる方法については、スペーサを電極上に所定の
パターンに担持させる方法と同様の方法が考えられる
他、上記の方法において、熱昇華性粘着剤とともに低
融点接合材を支持体から電極に転写する場合、低融点接
合材を熱昇華性粘着剤に粘着されたスペーサの間に充填
する方法が考えられる。
【0053】低融点接合材を熱昇華性粘着剤に粘着され
たスペーサの間に充填する方法としては、粉末状ないし
粒状の低融点接合材をスペーサの間に充填する方法と、
スペーサの間に充填された低融点接合材を焼成する方法
とが考えられる。
【0054】本発明方法において、熱昇華性粘着剤を介
して低融点接合材及びスペーサを接合される一方の電極
に粘着させる方法は特に限定されないが、支持体、熱昇
華性粘着剤、低融点接合材及びスペーサの積層構造によ
って若干の違いがある。
【0055】即ち、支持体、熱昇華性粘着剤、低融点接
合材及びスペーサの積層構造として、支持体に熱昇華性
粘着剤、又は、低融点接合材を混合した熱昇華性粘着剤
の層とスペーサ、スペーサと低融点接合材との集合物、
又はスペーサと低融点接合材との接合物の層とが順に2
層に積層される構造では、支持体の反対側の面が粘着面
ではないので、例えば、支持体を下側にして支持体の一
端縁を剥離し、支持体を剥離された熱昇華性粘着剤の端
縁と電極の端縁との位置を合わせて熱昇華性粘着剤の端
縁を電極の端縁に押し付けて粘着させ、支持体をその端
縁から連続的に反転させて剥離しながら、支持体の剥離
により露出した熱昇華性粘着剤を連続的に電極に押し付
けて粘着させる方法、支持体を剥離した後、熱昇華性粘
着剤と電極とを位置合わせして熱昇華性粘着剤を電極に
貼着する方法等がある。
【0056】また、支持体、熱昇華性粘着剤、低融点接
合材及びスペーサの積層構造として、支持体に熱昇華性
粘着剤、又は、低融点接合材を混合した熱昇華性粘着剤
の層と、スペーサ、スペーサと低融点接合材との集合
物、又はスペーサと低融点接合材との接合物の層と、熱
昇華性粘着剤、又は、低融点接合材を混合した熱昇華性
粘着剤の層とが順に3層に積層される構造では、例え
ば、支持体の反対側の熱昇華性粘着剤、又は、低融点接
合材を電極に重ねて粘着させた後に支持体を剥離する方
法が採られる。
【0057】熱昇華性粘着剤、低融点接合材及びスペー
サを電極に粘着させる際に、これらを電極に押し付ける
ことは本発明方法において必須ではないが、電極への粘
着力を高めて支持体の剥離を容易にするために、例えば
シリコンゴムローラなどを用いて支持体の上から、或い
は支持体から剥離された熱昇華性粘着剤、低融点接合材
及びスペーサを電極に押し付けることが好ましい。
【0058】本発明方法に使用される支持体は、ギャッ
プ精度を高めるとともに、所要の電気的特性及び接合強
度を得るため、電極及びスペーサが低融点接合材で接合
される段階までに除去或いは消尽させることが好まし
い。
【0059】この支持体を電極及びスペーサが低融点接
合材で接合される段階までに除去或いは消尽させる方法
としては、他方の電極を重ね合わせる前に支持体を熱昇
華性粘着剤、低融点接合材及び多数の粒状のスペーサか
ら剥離する方法と、支持体を熱昇華性を有する樹脂で形
成する方法とが考えられる。
【0060】上記支持体を剥離する方法では、抵抗値、
誘電率などの支持体の電気的特性は特に問題とされない
が、機械的特性としては、取扱中に不用意に破断されな
い程度の適度の抗張力、及び適当な保形性を維持できる
程度の剛性と、程度の弾性とを有することが必要であ
る。
【0061】また、支持体の形状は、特に限定されない
が、取扱の便宜と、転写に際して支持体に接触した電極
が変形したり、傷ついたりすることを防止するため、フ
ィルム状、シート状、箔状、薄板状、テープ状、リボン
状など容易に、且つ、柔軟に変形できる形状に形成する
ことが好ましい。
【0062】ただし、多数の支持体を平面的に同時に或
いは順に電極上に並べて順次に熱昇華性粘着剤、低融点
接合材及び多数の粒状のスペーサを転写する場合には、
熱昇華性粘着剤、低融点接合材及び多数の粒状のスペー
サのパターン精度を確保することが困難になることがあ
るので、支持体は、少なくとも電極の短辺以上の幅を有
するものを用いることが好ましい。
【0063】又、支持体は転写時など、取扱中に支持体
の変形や皺が発生することを防止するため、ある程度の
膜厚を有する必要があるが、これまでのところ例えばポ
リエチレンテレフタレートやポリビニールアルコールか
らなるフィルムを用いる場合には、18μmから125
μm程度の膜厚で好結果が得られている。
【0064】なお、この支持体を例えば多数の粒状のス
ペーサのパターンに対応するパターンに形成することも
可能であるが、この場合には、取扱中の支持体の変形や
皺が発生し易いことを留意する必要がある。
【0065】この支持体の材質は上記熱昇華性粘着剤が
剥離可能に粘着する材質であれば特に限定されず、金
属、合成樹脂などを用いることができるが、これらの材
質の中では、入手が容易で、且つ、安価なフィルム状の
ポリビニールアルコール、ポリエチレンテレフタレート
等の合成樹脂を用いることが推奨される。
【0066】上記支持体を熱昇華性合成樹脂で形成する
場合には、熱昇華性粘着剤、低融点接合材及びスペーサ
とともに支持体を熱昇華性粘着剤を介して電極に粘着さ
せ、支持体を剥離する手間を省くことができる。
【0067】本発明方法に用いる熱昇華性粘着剤は、支
持体、スペーサ及び電極との粘着性を有し、更に、低融
点接合材及びスペーサとの粘着性を有することが好まし
く、また、後述する焼成温度以下で炭化することなく昇
華するものであれば特に限定されない。
【0068】又、この熱昇華性粘着剤はその昇華点以下
の温度領域において、単独で、又は、低融点接合材と混
合された状態で、もしくは、低融点接合材及びスペーサ
と混合された状態で、流失せずに与えられたパターンを
保持できる程度の粘度或いはチクソロピー性を有してい
ることが必要である。
【0069】このような熱昇華性粘着剤の例としては、
例えば、イソデシルメタアクリレート、メタアクリル酸
イソブチルと2−エチルヘキシルアクリレートとの共重
合体などが挙げられる。
【0070】なお、この熱昇華性粘着剤は、電極及びス
ペーサが低融点接合材によって接合された段階では、昇
華しきって除去されているので、その電気的特性は問題
とならない。
【0071】本発明においては、上記のように例えば転
写或いは貼着により、接合される一方の電極に熱昇華性
粘着剤を介して低融点接合材及びスペーサを担持させた
後、接合される他方の電極を重ね合わせる。
【0072】この重ね合わせは、例えばピン、定規など
を用いて両電極の位置を合わせながら行なわれる。そし
て、この他方の電極と低融点接合材及びスペーサを熱昇
華性粘着剤を介して粘着させることにより、両電極は、
仮接合され、振動による両電極と低融点接合材及びスペ
ーサとの位置ずれを防止することができる。
【0073】上記他方の電極を一方の電極に担持された
熱昇華性粘着剤、低融点接合材及びスペーサに重ね合わ
せる際に、両電極にこれらを互いに接近させる方向に圧
力を加えるか否かは自由であるが、スペーサと両電極と
の熱昇華性粘着剤による仮接合を強固にするとともに、
スペーサと両電極との間に隙間を無くすために、重ね合
わせに際してこのような圧力を加える方が好ましい。
【0074】なお、本発明方法は3枚以上の電極を接合
する場合にも適用することができ、3枚以上の電極を接
合する場合には、片面に熱昇華性粘着剤を介して低融点
接合材及びスペーサを担持させた電極を順に積み重ね、
最上段、又は、最下段に熱昇華性粘着剤、低融点接合材
及びスペーサを担持しない電極を重ねたり、両面に低融
点接合材及びスペーサを担持させた電極と、熱昇華性粘
着剤、低融点接合材及びスペーサを担持しない電極とを
交互に重ねればよい。
【0075】本発明方法においては、互いに接合される
電極間に所定の粒径を有する多数の粒状のスペーサを所
定のパターンに平面的に並べた後、所定の焼成温度で加
熱することにより、低融点接合材を軟化させてスペーサ
の間に流入させるとともに、熱昇華性粘着剤を昇華さ
せ、更にこの後、冷却して低融点接合材により両電極及
びスペーサを接合させる。
【0076】加熱時に両電極にこれらを互いに接近させ
る方向に圧力を加えるか否かも自由であるが、スペーサ
と両電極との間の隙間を無くして、ギャップ精度を高め
るため、加熱時にこのような圧力を加える方が好まし
い。
【0077】加熱温度、即ち、焼成温度は、熱昇華性粘
着剤(及び支持材を構成する熱昇華性合成樹脂)の昇華点
及び低融点接合材の軟化点よりも高く、スペーサの軟化
点よりも低く設定してあればよい。
【0078】しかし、低融点接合材が完全に溶解して液
状化する温度まで加熱する必要はなく、むしろ、低融点
接合材の液状化により、低融点接合材がパターンから大
きく流れ出すことを防止するため、低融点接合材の軟化
点に近い温度に設定することが好ましい。
【0079】例えば低融点接合材がフリットガラスで構
成され、スペーサがソーダライムガラスで構成される場
合には、フリットガラスの軟化点(約400℃)より高
く、ソーダライムガラスの軟化点(約1000℃)よりも
低い450℃〜500℃に設定される。また、加熱時間
は、低融点接合材の添加量などに応じて適宜経験的に決
定される。
【0080】もちろん、加熱はバッチ式の加熱炉を用い
て行っても、連続式の加熱炉を用いて行ってもよい。
【0081】加熱後の冷却は、自然放熱によってもよ
く、例えば冷却風を吹きつける強制冷却によってもよい
が、熱膨張率差により冷却時に電極と低融点接合材との
剥離、低融点接合材やスペーサのクラックの発生を防止
するため、できるだけ緩慢に冷却することが好ましく、
場合によっては微温風にさらしながら冷却することも考
えられる。
【0082】次に、本発明に係るスペーサ転写シート
(以下、本発明物という。)は、簡単に、且つ、確実に、
互いに接合される電極間に所定の粒径を有する多数の粒
状のスペーサを所定のパターンに平面的に並べるため
に、支持体と、該支持体に剥離可能に粘着された熱昇華
性粘着剤と、この熱昇華性粘着剤に担持された低融点接
合材と、上記熱昇華性粘着剤に所定のパターンに平面的
に並ぶ状態に担持された多数の粒状のスペーサとを備え
ることを特徴とする。
【0083】以下、本発明物について詳細に説明する
が、ここでは、上記本発明方法の説明と重複する点につ
いては、重複を避けるためできるだけ省略する。
【0084】上記低融点接合材は、支持体に粘着される
熱昇華性粘着剤の表面に粘着されたり、支持体に粘着さ
れる熱昇華性粘着剤に混合したりして、支持体に粘着さ
れる熱昇華性粘着剤に担持される。
【0085】これらの中で、低融点接合材を上記熱昇華
性粘着剤の表面に粘着させる構成は、熱昇華性粘着剤の
表面への低融点接合材の付着量が少なくなり過ぎる嫌い
があるので、低融点接合材の一部を熱昇華性粘着剤の表
面に粘着させるに止め、残りの低融点接合材を熱昇華性
粘着剤に混合したり、上記熱昇華性粘着剤、又は、粘着
接合材に粘着される他の層に担持させたりすることが好
ましい。
【0086】低融点接合材を上記熱昇華性粘着剤に混合
した構成は、適量の低融点接合材を熱昇華性粘着剤と配
合できるとともに、熱昇華性粘着剤のパターン形成と同
時に低融点接合材のパターン形成ができるので有利であ
る。また、熱昇華性粘着剤の表面の粘着面が低融点接合
材の付着によって狭められることがなく、所定のパター
ンに平面的に並べられるスペーサを高密度に粘着させて
スペーサ層の絶縁性を高められる点で有利である。
【0087】低融点接合材を上記熱昇華性粘着剤に混合
する場合、低融点接合材の一部を上記熱昇華性粘着剤に
混合させ、残りの低融点接合材を上記熱昇華性粘着剤に
更に粘着される他の層に担持させてもよい。
【0088】上記熱昇華性粘着剤に更に粘着される他の
層としては、スペーサの層、他の熱昇華性粘着剤の層が
挙げられる。
【0089】低融点接合材をスペーサ層に担持っせる場
合、チクソトロビー性を有する粘稠体状の低融点接合
材、或いは、低融点接合材は粉末状ないし粒状に形成さ
れた固体の低融点接合材がスペーサの間に充填される
が、粉末状ないし粒状に形成された低融点接合材の粒径
は、スペーサが互いに密着して平面的に並べられるよう
にするため、スペーサの粒径の1/4以下にすることが
好ましい。
【0090】なお、低融点接合材を焼結前の状態で他の
層に担持させる構成は、粘着性を有する熱昇華性粘着剤
層に粘着、或いは、混合して担持させるのに適してお
り、焼結前の粘稠体の低融点接合材、或いは、焼結状態
の低融点接合材を他の層に担持させる構成は、層の構成
物が粘着性を有しないスペーサ層に混合或いは接合させ
て担持させるのに適している。
【0091】又、取扱中の低融点接合材のスペーサ層か
らの流出、或いは、脱落を防止するために、スペーサの
層に充填した後に焼結したり、スペーサ層が粘着される
粘着接合材と反対側に別の熱昇華性粘着剤、又は、粘着
接合材の層を設けたりすることができる。
【0092】上記スペーサは、支持体に粘着される熱昇
華性粘着剤、又は、粘着接合材に混合したり、支持体に
粘着される熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着さ
せたりして支持体に粘着される熱昇華性粘着剤、又は、
粘着接合材に担持される。
【0093】また、スペーサの一部を支持体に粘着され
る熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に混合すると共
に、残りのスペーサを支持体に粘着したり、一部を支持
体に粘着される熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に混
合すると共に、残りのスペーサを別の熱昇華性粘着剤、
又は、粘着接合材に混合したり、全部のスペーサを支持
体に粘着される熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に積
層される別の熱昇華性粘着剤、又は、別の粘着接合材に
混合したりすることにより熱昇華性粘着剤に担持させる
ことも可能である。
【0094】これらの構成の中で、スペーサを上記熱昇
華性粘着剤に積層される別の熱昇華性粘着剤、又は、別
の粘着接合材に混合する構成は、構成が複雑になる嫌い
があり、また、製造工程数も多くなるが、例えばスペー
サを他の熱昇華性粘着剤層に混入する場合には、スペー
サの両面に粘着面が設けられることになり、スペーサを
互いに接合される両方の電極に粘着できるようになる。
【0095】これに対してスペーサの全部を熱昇華性粘
着剤と混合する構成は、熱昇華性粘着剤を介してスペー
サを互いに接合される両方の電極に粘着できる上、熱昇
華性粘着剤のパターン形成と同時にスペーサのパターン
形成ができ、製造工程数を少なくできるという利点も得
られる。
【0096】又、これらの構成の中では、支持体に熱昇
華性粘着剤を介して担持されるスペーサが確実に平面的
に並べて、一定以上のギャップ精度を確保するという観
点からは、スペーサの全部を熱昇華性粘着剤の表面に粘
着させる構成が最も有利である。
【0097】以上のことから、本発明物の構成として
は、支持体と、支持体に粘着され、低融点接合材を混合
した熱昇華性粘着剤と、この熱昇華性粘着剤の表面に所
定のパターンに平面的に並べられた粒状のスペーサとを
備える構成が推奨される。
【0098】また、本発明物においては、熱昇華性粘着
剤、低融点接合材及びスペーサの電極への転写を容易に
するとともに、転写精度を高められるようにするため、
上記の構成に、更に、スペーサを介して上記熱昇華性粘
着剤に積層される別の熱昇華性粘着剤を備えることが好
ましく、更に、両電極と低融点接合材との接合強度を均
等にするため、上記別の熱昇華性粘着剤に低融点接合材
を混合した熱昇華性粘着剤を混合させて、平面的に並べ
られたスペーサの両側に均等に粘着接合材が積層される
構成が最も好ましい。
【0099】更に、本発明においては、上記の積層の保
護のために、支持体とは反対側の面に剥離紙を粘着させ
ることが好ましい。
【0100】この場合において、支持体自体が剥離性を
有するフィルム又はシートを用いても良いのであり、こ
のように構成することによって、一層構造を簡単にした
り、低コスト化を実現できるのである。
【0101】又、上記の構成において、支持体を熱昇華
性合成樹脂で構成することが可能であり、この場合には
転写に際して支持体を剥離する必要が無くなり、作業性
を高めることができるとともに、支持体の剥離に伴って
熱昇華性粘着剤、低融点接合材、スペーサ等のパターン
が千切られたり、乱されたりする恐れをなくすことがで
き、パターン精度を高めることができる。
【0102】次に、本発明物の製造方法は、上記本発明
物を製造するために、支持体に熱昇華性粘着剤、低融点
接合材及び多数のスペーサを所定のパターンに粘着させ
ることを特徴とする。
【0103】以下、本発明物の製造方法について詳細に
説明するが、ここでは、重複を避けるため、本発明方法
或いは本発明物の説明と共通する説明は可能な限り省略
することにする。
【0104】本発明物の製造工程において、熱昇華性粘
着剤、低融点接合材及び多数のスペーサを支持体の両面
に粘着させることも可能であるが、電極への転写ないし
粘着作業を簡単にするとともに、取扱性を高めるため、
熱昇華性粘着剤、低融点接合材及び多数のスペーサは支
持体の片面に粘着させることが好ましい。
【0105】支持体に粘着される熱昇華性粘着剤には、
低融点接合材を混合することができ、この場合には、熱
昇華性粘着剤の粘着と同時に低融点接合材を熱昇華性粘
着剤を介して支持体に粘着させることができ、また、支
持体から電極に粘着、又は転写させることができる。
【0106】また、熱昇華性粘着剤、又は熱昇華性粘着
剤と低融点接合材とを混合した粘着接合材は支持体の全
面にわたって粘着させてもよいが、材料の無駄を省くた
め、所定のパターンに粘着させることが好ましく、特に
粘着接合材の場合には、材料の無駄を省くためだけでは
なく、余分な低融点接合材の除去作業を省くと共に、低
融点接合材による電気特性の悪化を防止するために、所
定のパターンに粘着させることが好ましい。
【0107】支持体に粘着される熱昇華性粘着剤、又は
粘着配合材の調整方法は特に限定されず、例えば粘着配
合材の調整方法としては、溶剤とペレット状の熱昇華性
樹脂と低融点接合材とを所定の配合比で混合処理槽に入
れ、撹拌混合することにより、熱昇華性樹脂を溶剤に溶
解するとともにその溶液中に低融点接合材を分散させる
方法、粘稠物状の熱昇華性粘着剤に低融点接合材を添加
して混練する方法などが考えられる。
【0108】支持体に粘着される熱昇華性粘着剤、又
は、粘着接合材は、均一な所定の厚さに粘着させること
が好ましく、例えばドクターブレード、ロールコータ、
スプレーなどを用いて支持体に粘着したり、スクリー
ン、凸版、凹版、グラビアなどの公知の印刷方法によっ
て支持体に印刷したりすればよく、熱昇華性粘着剤を所
定のパターンに形成して支持体に粘着させる方法として
は、スクリーン、凸版、凹版、グラビアなどの公知の印
刷方法を採用すればよい。
【0109】支持体に熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合
材を粘着した後、この熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合
材にスペーサを粘着させる際に、スペーサが所定のパタ
ーンに粘着されておればよく、スペーサが立体的に重な
って熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着されるこ
とは妨げない。
【0110】しかしながら、スペーサが立体的に重なっ
て熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着された場合
には、ギャップ精度を高めるために、焼結時に電極を加
圧してスペーサの立体的な重なりを解消する必要があ
り、この加圧によってスペーサがパターンをはみ出して
パターン精度を低下させる恐れがある。
【0111】従って、本発明物の製造方法においては、
スペーサを所定のパターンに、しかも、平面的に並べて
熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着させることが
好ましい。
【0112】支持体に粘着した熱昇華性粘着剤、又は、
粘着接合材に多数の粒状のスペーサを所定のパターンに
平面的に並ぶように粘着させる方法としては、次の2つ
の方法が考えられる。
【0113】第1の方法は、所定のパターンに形成され
た溝に多数の粒状のスペーサが平面的に並ぶように充填
し、この上から熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材が粘
着された支持体を被せて加圧する方法である。
【0114】上記第1の方法において、上記溝の深さは
特に限定されないが、この溝の深さをスペーサの粒径以
下にすれば、溝及びその上にスペーサを盛り上げ、摺切
ることにより確実にスペーサが立体的に重なり合うこと
を防止して、スペーサを所定のパターンに平面的に、し
かも、密に並べることができ、しかも、所定のパター
ン、即ち、溝の外にスペーサが残留し、熱昇華性粘着
剤、又は、粘着接合材に粘着されることを防止でき、パ
ターン精度を高めることができる。
【0115】この第1の方法において、所定のパターン
に形成した熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材を上から
被せる方法を採用すれば、所定のパターン外にスペーサ
が粘着されることを確実に防止することができ、パター
ン精度を一層高めることができる。
【0116】なお、この第1の方法において、加圧によ
り、スペーサが熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材の中
に押し込められるようにしてもよく、この場合には、更
に別の熱昇華性粘着剤、又は、別の粘着接合材を積層し
なくても支持体と反対側の面に粘着面が露出することに
なり、電極への転写が容易になる。又、この場合には、
支持体と反対側の粘着面に異物が付着したり、パターン
が傷つけられたりすることを防止するため、支持体の反
対側に剥離紙を粘着させることが好ましい。
【0117】この場合において、支持体自体が剥離性を
有するフィルム又はシートを用いても良いのであり、こ
のように構成することによって、一層構造を簡単にした
り、低コスト化を実現できるのである。
【0118】支持体に粘着した熱昇華性粘着剤、又は、
粘着接合材に多数の粒状のスペーサを所定のパターンに
平面的に並ぶように粘着させる第2の方法は、熱昇華性
粘着剤、又は、粘着接合材が粘着された支持体を熱昇華
性粘着剤、又は、粘着接合材を上にして展開し、その上
に所定のパターンを切り抜いたマスクを載せ、該パター
ンの中に多数の粒状のスペーサが平面的に並ぶように多
数の粒状のスペーサを充填した後に加圧する方法であ
る。
【0119】この第2の方法では、熱昇華性粘着剤、又
は、粘着接合材の上にスペーサが立体的に重なって載
り、加圧時に熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着
されるスペーサの間に大きな隙間を生じさせ、スペーサ
層の絶縁性を低下させる恐れがある。又、熱昇華性粘着
剤、又は、粘着接合材に粘着されたスペーサの上に余分
のスペーサが残留し、更に別の熱昇華性粘着剤、又は、
別の粘着接合材を積層した時に、スペーサ層が支持体側
の熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着されたスペ
ーサの層と、後から積層された熱昇華性粘着剤、又は、
粘着接合材に粘着されたスペーサの層とに分離して剥離
が生じる恐れがある。更に、この余分のスペーサはギャ
ップ精度を低下させる原因にもなる。
【0120】しかし、これらの問題は、マスク上に散布
された、熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着して
いるスペーサの上に載ったスペーサをエアで吹き飛ばし
たり、真空吸引したり、ブラシで軽く掃いたりしてパタ
ーンから取り除いた後、パターン内のスペーサを加圧し
てスペーサと熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材との粘
着力を高めるという方法で解消できる。
【0121】加えて、上記第2の方法においては、マス
クを取り外す時にマスク上に残った余分のスペーサがマ
スクのパターン孔からこぼれ、熱昇華性粘着剤、又は、
粘着接合材のパターンの側面に付着したり、パターン外
で熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘着したりして
パターン精度を低下させる恐れがあり、又、熱昇華性粘
着剤、又は、粘着接合材のパターンの間にこぼれたスペ
ーサの除去作業が必要になる。
【0122】しかし、これらの問題を解消するために
は、マスクを除去する前に余分のスペーサをマスク上か
ら例えば真空吸引などによって除去することにより、簡
単に解消される。
【0123】本発明物の製造方法において、電極への転
写作業を容易にするとともに、転写精度を高めるため、
支持体に熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材を介して担
持されたスペーサに更に別の熱昇華性粘着剤、又は、別
の粘着接合材を積層することができる。
【0124】この場合、スペーサの両側が熱昇華性粘着
剤、又は、粘着接合材である場合と、スペーサの一側が
熱昇華性粘着剤、他方が粘着接合材である場合とが考え
られるが、電極との接合構造をより容易に均一化するた
め、スペーサの両側が同じ成分の熱昇華性粘着剤、又
は、粘着接合材であることが好ましい。
【0125】本発明物の製造方法において、別の熱昇華
性粘着剤、又は、別の粘着接合材を積層する場合には、
この別の熱昇華性粘着剤、又は、別の粘着接合材の表面
に異物が傷付着したり、パターンが傷ついたりすること
を防止するため、支持体と反対側に剥離紙を粘着させる
ことが好ましい。
【0126】この場合において、支持体自体が剥離性を
有するフィルム又はシートを用いても良いのであり、こ
のように構成することによって、一層構造を簡単にした
り、低コスト化を実現できるのである。
【0127】本発明物の他の製造方法は、上記本発明物
を製造するために、支持体に熱昇華性粘着剤、低融点接
合材及び多数のスペーサの混合物を所定のパターンに粘
着させることを特徴とする。
【0128】この場合には、支持体と反対側の面が粘着
面となるので、この粘着面への異物の付着やパターンの
損傷を防止するため、支持体と反対側の面に剥離紙を粘
着させることが好ましい。
【0129】
【作用】本発明方法で用いる球状のスペーサは、例えば
一般に製造されているガラスビーズなどを用いればよい
ので、反りやねじれのない高精度のガラスロッドに比べ
ると安価に製造でき、また、折れが発生する恐れはない
ので、歩留りが良く、一層安価にできる。
【0130】また、本発明方法で用いる低融点接合材
は、水ガラス、粉末ないし粒状のフリットガラスなどを
用いればよいので、反りやねじれのない高精度のロッド
状の低融点接合材に比べると安価に製造でき、また、折
れが発生する恐れはないので、歩留りが良く、一層安価
にできる。
【0131】更に、本発明方法によれば、例えば熱昇華
性粘着剤を用いて簡単に、しかも、短時間内に電極上に
所定のパターンにスペーサ及び低融点接合材を高精度に
配置することができ、パターン精度及びギャップ精度を
出し易く、製品の特性を安定させることができる。
【0132】本発明物の製造方法は支持体に熱昇華性粘
着剤、又は、熱昇華性粘着剤と低融点接合材とを混合し
た粘着接合材を粘着した後、この熱昇華性粘着剤、又
は、粘着接合材に多数の粒状のスペーサを所定のパター
ンに粘着させることにより、支持体と、該支持体に剥離
可能に粘着された熱昇華性粘着剤と、この熱昇華性粘着
剤に担持された低融点接合材と、上記熱昇華性粘着剤に
所定のパターンに平面的に並ぶ状態に担持された多数の
粒状のスペーサとを備える本発明物を製造できる。
【0133】又、本発明物の他の製造方法によれば、支
持体に熱昇華性粘着剤、低融点接合材及び多数のスペー
サの混合物を所定のパターンに粘着させることにより、
支持体と、該支持体に剥離可能に粘着された熱昇華性粘
着剤と、この熱昇華性粘着剤に担持された低融点接合材
と、上記熱昇華性粘着剤に所定のパターンに平面的に並
ぶ状態に担持された多数の粒状のスペーサとを備える本
発明物を製造できる。
【0134】更に、このようにして製造された本発明物
は、支持体と、該支持体に剥離可能に粘着された熱昇華
性粘着剤と、この熱昇華性粘着剤に担持された低融点接
合材と、上記熱昇華性粘着剤に所定のパターンに平面的
に並らぶ状態に担持された多数の粒状のスペーサとを備
えるので、低融点接合材及びスペーサを担持した熱昇華
性粘着剤を電極に粘着させ、或いは、転写するだけで、
簡単に、且つ、短時間で、接合される一方の電極上に低
融点接合材及びスペーサを所定のパターンに並べること
ができる。
【0135】
【実施例】以下、本発明方法、本発明物及び本発明物の
製造方法の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
本発明方法の一実施例に係る電極接合方法は、例えば図
1の断面模式図に示すように、互いに接合される電極1
A・1B間に所定の粒径を有する多数の粒状のスペーサ
2を所定のパターンに平面的に並べ、低融点接合材3で
これら電極及びスペーサを接合する。
【0136】上記電極1A・1Bは、当然のことながら
金属などの電気良導体で形成され、少なくともその一方
が板状ないし箔状の形状を保持できる程度の剛性を有す
ることが好ましい。また、これら電極の形状は、所定の
絶縁ギャップを置いて接合される板状ないし箔状の電極
であれば特に限定されないが、ここでは、互いに所定の
間隔を置いて絶縁状に配置され、しかも、電子が通過す
るスリット或いはマトリックス状に配置された多数の開
口部aを有するCFPに用いられる電極1A・1Bが接
合される。
【0137】上記スペーサ2は、電気的特性として絶縁
性を有することが必要であり、又、機械的特性として電
極1A・1Bの使用温度で変形しない程度の剛性を有す
ることが必要であり、熱膨張率が小さいことが好まし
い。また、このスペーサ2は、化学的特性として低融点
接合材3の軟化点ないし融点よりも軟化点が高いこと、
電極1A・1B使用温度及び低融点接合材3の軟化点以
下で炭素、金属などの電気両導体を遊離ないし析出しな
いことが必要である。
【0138】これらの特性を満たす限り、このスペーサ
2は有機物で構成しても無機物で構成してもよいが、何
らかの理由によって遊離ないし析出される炭素を含む恐
れがある有機物よりも無機物を用いる方が好ましいの
で、ここでは、ソーダライムガラスで形成されたスペー
サ2を用いている。
【0139】このスペーサ2の形状は、粒状であればよ
いが、特に方向性の無い球状の粒状であることが好まし
い。
【0140】スペーサ2の粒径は、接合される電極1A
・1B間に設定されるギャップの寸法以下であればよい
が、この実施例では、ギャップ精度を高めるため、上記
ギャップの寸法、例えば400μmと等しく、粒径の誤
差は±15μm程度にしている。
【0141】上記電極1A・1B間に所定の粒径を有す
る多数の粒状のスペーサ2を平面的に並べる方法は特に
限定されないが、スペーサ2が電極のスリット状の開口
部aを塞がないように、接合される一方の電極1A上に
所定のパターンを形成するようにスペーサ2を平面的に
並べる必要がある。
【0142】電極1A上にスペーサ2を所定のパターン
に平面的に並べる方法としては、例えば、次のないし
の方法、及び、これらの方法の中の2つ以上の方法を
併用する方法が考えられる。
【0143】即ち、 図2に示すように、電極1Aに
所定のパターンを有する溝gを形成し、その溝gにスペー
サ2を平面的に並べる方法。
【0144】 図3に示すように、電極1Aの表面に
所定のパターンが切り抜かれたマトリックスMを載置
し、そのパターン内にスペーサ2を平面的に並べる方
法。
【0145】 図4に示すように、電極1Aの表面に
所定の温度以下の加熱により昇華する性質、即ち、熱昇
華性を有するネガパターンNPを形成し、ネガパターン
NPの間に形成されるパターンにスペーサ2を充填する
方法。
【0146】 図5に示すように、電極1Aの表面に
粘着テープTを貼り付けて所定のパターンを有する凹凸
を形成し、粘着テープTの間に形成される溝gにスペー
サ2を充填する方法。
【0147】 図6に示すように、電極1Aの表面に
熱昇華性粘着剤4を介してスペーサ2を所定のパターン
に平面的に並べて担持させる方法。
【0148】上記の方法は、電極1Aにパターンを形
成する必要があるので、電極1Aの加工費が高価にな
る。このパターンはウエットエッチング、ドライエッチ
ングなどによって形成することができるが、特に、CF
Pの電極のように高精細なパターンが形成される場合に
は、パターンを形成すること自体が困難な場合が少なく
ない。
【0149】又、上記の方法では、パターンに並べら
れたスペーサ2が振動で溝gから飛び出し、ギャップ精
度を低下させる恐れがあるので、溝gに熱昇華性を有す
る粘着剤4を配置し、電極1Aにこの熱昇華性粘着剤4
を介してスペーサ2を粘着させ、これにより、スペーサ
2がパターン外に飛び出すことを防止すると共に、パタ
ーン外で電極1Aに付着したスペーサ2を例えば真空吸
引などによって除去することが好ましい。
【0150】上記の方法では、電極1Bを重ね合わせ
た後にマスクMを除去するためには、マスクMを分割可
能に形成する必要があり、しかも、マスクMの非開口部
に抜き勾配を設ける必要があるので、高精細のパターン
を形成することができない。
【0151】また、電極1Bを重ね合わせる前にマスク
Mを外すと、スペーサ2のパターンが乱れて、電極1A
・1Bの開口部を塞いだり、スペーサ2の間隔が広がっ
て絶縁特性を低下させたりする恐れがある。
【0152】従って、上記の方法を採る場合には、予
め電極1Aに熱昇華性粘着剤4を粘着させておいてから
マスクMを被せ、パターンに充填されたスペーサ2がパ
ターン外に飛び出すことを防止することが好ましい。ま
た、この予め電極1Aに粘着させる熱昇華性粘着剤4は
所定のパターンに形成して、パターン外で電極1Aに付
着したスペーサ2を例えば真空吸引などによって除去で
きるようにすることが好ましい。
【0153】上記の方法において、マスクMを熱昇華
性を有する樹脂で形成する場合には、スペーサ2を充填
してから、電極1Bを重ね合わせた後にその樹脂の昇華
点以上に加熱することによりマスクMを除去させること
ができるので、電極1A・1Bの接合前にマスクMを除
去する必要がなくなり、また電極1Bを重ね合わせる時
までにスペーサ2のパターンが乱れることを防止でき
る。
【0154】上記の方法は、上記の方法のマスクM
を熱昇華性を有する樹脂で形成する場合と同様に、スペ
ーサ2を充填してから、電極1Bを重ね合わせた後にそ
の樹脂の昇華点以上に加熱することによりネガパターン
NPを除去させることができるので、電極1A・1Bの
接合前にネガパターンNPを除去する必要がなくなり、
また、電極1Bを重ね合わせる時までにスペーサ2のパ
ターンが乱れることを防止できる。
【0155】上記の方法においてマスクMを熱昇華性
を有する樹脂で形成する場合や、上記の方法では、ス
ペーサ2の充填後、電極1Bを重ね合わせる前に振動で
パターンからスペーサ2が飛び出して電極1A・1Bの
開口部aを塞いだり、絶縁特性に影響を与えたりする恐
れがあるので、パターンにマスクM或いはネガパターン
NPよりも膜厚を薄くして熱昇華性を有する粘着剤4を
配置し、電極1Aにこの熱昇華性粘着剤4を介してスペ
ーサ2を粘着させることによりスペーサ2がパターン外
に飛び出すことを防止することが好ましい。また、マス
クM或いはネガパターンNPにはスペーサ2が粘着しな
いようにして、電極1Bを重ね合わせる前に、パターン
外にはみ出したスペーサ2を例えば真空吸引などによっ
て除去することが好ましい。
【0156】上記の方法では、粘着テープTの貼り付
けにより高精細なパターンを形成することが極めて困難
である上、粘着テープTの除去についてマスクMを使用
するの方法と同様の問題があるので、実用的でない。
【0157】上記の方法は、スペーサ2が熱昇華性粘
着剤4によって電極に粘着されるので、スペーサ2がパ
ターンから外に飛び出すことを防止できる。
【0158】このの方法において、電極1Aの表面に
熱昇華性粘着剤4を粘着させる方法としては、直接に電
極1Aの表面に熱昇華性粘着剤4を印刷する方法と、電
極1Aとは別の支持体5に熱昇華性粘着剤4を印刷し、
この熱昇華性粘着剤4を電極に転写し、或いは、支持体
5と共にこの熱昇華性粘着剤4を電極に粘着させる方法
とが考えられる。
【0159】これらの方法の中で、直接に電極1Aの表
面に熱昇華性粘着剤4を印刷する方法は、電極1Aの表
面に印刷された熱昇華性粘着剤4がスペーサ2を担持さ
せたり、他方の電極1Bを重ね合わせたりする前に傷つ
けられる恐れがある。
【0160】そして、熱昇華性粘着剤4が傷ついてパタ
ーンが変形したり、傷ついたりするとスペーサ2を高精
細なパターンに配置できなくなるので、高価な電極1A
も共に廃却したり、傷付いたパターンを除去して印刷し
なおしたりする必要が生じ、コストダウンを計る上で不
利になる嫌いがある。
【0161】従って、この実施例では、の方法におい
て、電極1Aとは別の支持体5に熱昇華性粘着剤4を印
刷し、この支持体5から電極1Aの表面に転写する方法
が採用される。
【0162】この実施例において、接合される電極1A
・1Bの一方又は両方に熱昇華性粘着剤4を介して多数
の粒状のスペーサ2を所定のパターンに担持させる方法
としては、電極1Aに熱昇華性粘着剤4とスペーサ2と
を段階的に担持させる方法と、同時に担持させる方法と
がある。
【0163】電極1Aに熱昇華性粘着剤4とスペーサ2
とを段階的に担持させる方法としては、図7に示すよう
に、電極1Aの全表面に熱昇華性粘着剤4を転写した後
に、図8に示すように、その熱昇華性粘着剤4に多数の
粒状のスペーサ2をマスクMを用いて所定のパターンに
平面的に並べて粘着させる方法と、図9に示すように、
電極1Aの表面に所定のパターンに形成された熱昇華性
粘着剤4を転写した後、図10に示すように、この熱昇
華性粘着剤4に多数の粒状のスペーサ2を平面的に並べ
て粘着させる方法とが考えられる。
【0164】これらの方法の中では、材料の無駄を省く
ため、熱昇華性粘着剤4を所定のパターンに粘着させる
ことが好ましく、特に後述するように熱昇華性粘着剤4
に低融点接合材3を混合する場合には、パターン外の余
分な低融点接合材3の除去作業を省くと共に、低融点接
合材3による電気特性の悪化を防止するために、熱昇華
性粘着剤4を所定のパターンに粘着させることが好まし
い。
【0165】なお、電極1Aに粘着させた所定のパター
ンを有する熱昇華性粘着剤4に多数の粒状のスペーサ2
を平面的に並べて粘着させる場合、スペーサ2を粘着さ
せる領域を熱昇華性粘着剤4のパターン内に限定するた
め所定のパターンを有するマスクMを用いることは妨げ
ないが、マスクMを用いる場合には、マスクMを製造
し、熱昇華性粘着剤4を粘着させた電極1Aにマスクを
位置合わせして重ねる必要があり、工程数が増加する。
【0166】従って、電極1Aに所定のパターンに熱昇
華性粘着剤4を粘着させ、この後、スペーサ2を熱昇華
性粘着剤4に粘着させる場合には、マスクMを用いずに
熱昇華性粘着剤4を粘着させた電極にスペーサ2を散布
し、加圧して熱昇華性粘着剤4のパターンにスペーサ2
を粘着させた後、例えば真空吸引によりパターン外の余
分のスペーサ2を回収する方法を採ることが推奨され
る。
【0167】ところで、これら電極1Aに熱昇華性粘着
剤4とスペーサ2とを段階的に担持させる方法は、工程
数が多く、コストダウンを計る上で降りになり、又、図
10に示すように、熱昇華性粘着剤4の転写後にスペー
サ2を粘着させる時にスペーサ2が立体的に突っ張りあ
って熱昇華性粘着剤4の表面に粘着したスペーサ2の間
に大きい隙間が開き、電極1A・1B間の絶縁性を低下
させたり、パターン外にはみ出すようにスペーサ2が粘
着されて、パターン精度が低下したりする恐れがある。
【0168】従って、この実施例では、接合される電極
1A・1Bの、一方又は両方に熱昇華性粘着剤4を介し
て多数の粒状のスペーサ2を所定のパターンに担持させ
る方法を採っているが、図12、図13、又は、図14
に示すように、この方法の中でも、電極1Aに熱昇華性
粘着剤4とスペーサ2とを同時に担持させる方法を採用
している。
【0169】図12に示す方法では、支持体5に粘着さ
せた熱昇華性粘着剤4の層にスペーサ2を粘着させたス
ペーサ転写シートSを用い、このスペーサ転写シートS
を支持体5を下にして電極1Aの上に重ね合わせ、支持
体5を一端側から反転させて剥離しながら、熱昇華性粘
着剤4を電極1Aに粘着させる。
【0170】又、図13に示す方法では、支持体5に粘
着させた熱昇華性粘着剤4の層にスペーサ2を粘着さ
せ、更に、このスペーサ2の層に熱昇華性粘着剤4の層
を積層したスペーサ転写シートSを用い、このスペーサ
転写シートSを後から積層した熱昇華性粘着剤4を下に
して電極1Aに重ね合わせ、この熱昇華性粘着剤4を粘
着させながら支持体5が剥離される。
【0171】更に、図14に示す方法では、支持体5
に、スペーサ2を混合し、或いは、押し込めた熱昇華性
粘着剤4の層を粘着させたスペーサ転写シートSを用
い、このスペーサ転写シートSを支持体5を上にして電
極1Aに重ね合わせ、スペーサ2を混合し、或いは、押
し込めた熱昇華性粘着剤4を粘着させながら支持体5が
剥離する。
【0172】なお、これらの方法では、支持体5を全面
剥離してからスペーサ2を粘着させた熱昇華性粘着剤4
の層、もしくは、スペーサ2を混合し、或いは、押し込
めた熱昇華性粘着剤4の層を電極1Aに重ね合わせるよ
うにしてもよい。
【0173】これらの方法のうち、図12又は図13に
示す方法では、スペーサ2の間に熱昇華性粘着剤4を挟
まずにスペーサ2を平面的に密に並べて電極1Aに担持
させることができるので、スペーサ2の間に隙間ができ
て絶縁性が低下する恐れがなくなる点で遊離であるが、
直接に電極1Aに熱昇華性粘着剤4とスペーサ2とを同
時に印刷などによって粘着させることができず、支持体
5からの転写によらざるを得ない。
【0174】また、図12の方法では、電極1Aの反対
側に熱昇華性粘着剤4が露出しないので、両電極1A・
1Bを接合した時に低融点接合材3の分布が両面で異な
り、両電極1A・1Bと低融点接合材3の接合強度が異
なり、いずれか一方の電極1A・1Bが剥離し易くなる
恐れが生じるが、この問題は、図13に示すように、電
極1Aに粘着される熱昇華性粘着剤4は反対側に他の熱
昇華性粘着剤4を積層することによって簡単に解決でき
る。
【0175】図14に示す方法は、支持体5を用いず
に、直接に電極1Aにスペーサ2を混合した熱昇華性粘
着剤4を印刷してパターン形成できるとともに、電極1
Aの反対側に熱昇華性粘着剤4の粘着面が露出するの
で、他方の電極1Bを熱昇華性粘着剤4を介して一方の
電極1Aに粘着させることができるので有利であり、特
に、この熱昇華性粘着剤4に低融点接合材3を混合する
場合には、両電極1A・1Bと低融点接合材3及びスペ
ーサ2との接合構造を両面で同じにできる点で有利であ
る。
【0176】しかし、この場合には、スペーサ2の間に
熱昇華性粘着剤4が介在することによりスペーサ2の間
隔が大きくなり、絶縁性が低下するという問題が生じ、
この問題を解決できる方法はこれまでのところ見い出さ
れていない。
【0177】従って、この実施例では、電極1Aの表面
に熱昇華性粘着剤4を介してスペーサ2を担持させる方
法として、図13に示す方法が採用される。
【0178】互いに接合される電極及びスペーサ2を接
合させる低融点接合材3は、電気的特性として絶縁性を
有し、化学的特性としてスペーサ2の軟化点よりも低温
で軟化ないし融解し、冷却することにより固化するとと
もに、電極1A・1B及びスペーサ2と接合し易いもの
であること、軟化ないし融解時に炭素、金属などの電気
良導体を遊離ないし析出しない素材で構成する必要があ
る。
【0179】これらの特性を満たす限り低融点接合材3
は有機物で形成してもよいが、何らかの理由によって遊
離ないし析出される炭素を含む有機物よりも無機物を用
いる方が好ましい。
【0180】低融点接合材3として用いられる無機物の
例としては、水ガラス、フリットガラスなどが挙げられ
るが、この実施例では、取扱性に優れた粉末状のフリッ
トガラスからなる低融点接合材3を用いている。
【0181】この低融点接合材3も、電極の所定の電気
特性を損なわないようにするため、スペーサ2のパター
ンからできるだけはみ出さないようにすることが必要で
あり、このため、低融点接合材3は、スペーサ2のパタ
ーンと同じパターンで電極1Aに担持される。
【0182】電極1A上に低融点接合材3を所定のパタ
ーンに担持させる方法については、スペーサ2を電極1
A上に所定のパターンに担持させる方法と同様の方法が
考えられ、スペーサ2が熱昇華性粘着剤4の表面に粘着
される場合に、また熱昇華性粘着剤4の表面に低融点接
合材3を粘着させる場合には、低融点接合材3は熱昇華
性粘着剤4に粘着されたスペーサ2の間に充填される。
【0183】低融点接合材3を熱昇華性粘着剤4に粘着
されたスペーサ2の間に充填する方法としては粉末状な
いし粒状の低融点接合材3をスペーサ2の間に充填する
方法と、スペーサ2の間に充填された粉末状ないし粒状
の低融点接合材3を更に焼成する方法とが考えられる。
【0184】この実施例では、できるだけ簡単に低融点
接合材3をスペーサ2のパターンと同じパターンで電極
1Aに担持させるため、スペーサ2のパターンと同じパ
ターンに形成される熱昇華性粘着剤4に粉末状の低融点
接合材3を混合する方法を採っている。
【0185】熱昇華性粘着剤4、低融点接合材3及びス
ペーサ2を電極1Aに粘着させる際に、これらを電極1
Aに押し付けることは本発明方法において必須ではない
が、電極1Aへの粘着力を高めて支持体5の剥離を容易
にするために、例えばシリコンゴムローラRなどを用い
て支持体5の上から、或いは、支持体5から剥離された
熱昇華性粘着剤4、低融点接合材3及びスペーサ2を電
極に押し付けることが好ましい。
【0186】このようにして、電極1Aに熱昇華性粘着
剤4を介してスペーサ2を担持させることにより、振動
によってスペーサ2が電極1A上で移動することが防止
され、パターン精度が高められる。
【0187】上記支持体5は、ギャップ精度を高めると
ともに、所要の電気的特性及び接合強度を得るため、電
極1A及びスペーサ2が低融点接合材3で接合される段
階までに除去或いは消尽させることが好ましい。
【0188】この支持体5を電極1A及びスペーサ2が
低融点接合材3で接合される段階までに除去或いは消尽
させる方法としては、他方の電極1Bを重ね合わせる前
に支持体5を熱昇華性粘着剤4、低融点接合材3及び多
数の粒状のスペーサ2から剥離する方法と、支持体5を
熱昇華性を有する樹脂で形成し、低融点接合材3を焼結
させる段階で昇華させる方法とが考えられる。
【0189】上記支持体5を剥離する方法では、抵抗
値、誘電率などの支持体の電気的特性は特に問題とされ
ないが、機械的特性としては、取扱中に不用意に破断さ
れない程度の適度の抗張力、及び適当な保形性を維持で
きる程度の剛性と、程度の弾性とを有することが必要で
ある。
【0190】また、支持体5の形状は、特に限定されな
いが、取扱の便宜と、転写に際して支持体5に接触した
電極が変形したり、傷ついたりすることを防止するた
め、フィルム状、シート状、箔状、薄板状、テープ状、
リボン状など容易に、且つ、柔軟に変形できる形状に形
成することが好ましい。
【0191】但し、多数の支持体5を平面的に同時に或
いは順に電極上に並べて順次に熱昇華性粘着剤4、低融
点接合材3及び多数の粒状のスペーサ2を転写する場合
には、熱昇華性粘着剤4、低融点接合材3及び多数の粒
状のスペーサ2のパターン精度を確保することが困難に
なることがあるので、支持体5は、少なくとも電極1A
の短辺以上の幅を有するものを用いることが好ましい。
【0192】又、支持体5は転写時など、取扱中に支持
体5の変形や皺が発生することを防止するため、ある程
度の膜厚を有する必要があるが、これまでのところ例え
ばポリエチレンテレフタレートやポリビニールアルコー
ルからなるフィルムを用いる場合には、18μm〜12
5μm程度の膜厚で好結果が得られている。
【0193】なお、この支持体5を例えば多数の粒状の
スペーサ2のパターンに対応するパターンに形成するこ
とも可能であるが、この場合には、取扱中の支持体5の
変形や皺が発生し、正確なパターンを保持し難くなるこ
とに留意する必要がある。
【0194】この支持体5の材質は上記熱昇華性粘着剤
4が剥離可能に粘着する材質であれば特に限定されず、
金属、合成樹脂などを用いることができるが、この実施
例では、入手が容易で、且つ、安価なフィルム状のポリ
ビニールアルコール、ポリエチレンテレフタレート等の
合成樹脂を用いている。
【0195】なお、上記支持体5を熱昇華性合成樹脂で
形成する場合には、熱昇華性粘着剤4、低融点接合材3
及びスペーサ2とともに支持体5を熱昇華性粘着剤4を
介して電極に粘着させ、支持体5を剥離する手間を省く
ことができる。
【0196】上記熱昇華性粘着剤4は、支持体5、スペ
ーサ2及び電極1Aとの粘着性を有し、更に、低融点接
合材3及びスペーサ2との粘着性を有することが好まし
く、また、後述する焼成温度以下で炭化することなく昇
華するものであれば特に限定されない。
【0197】又、この熱昇華性粘着剤4はその昇華点以
下の温度領域において、単独で、又は、低融点接合材3
と混合された状態で、もしくは、低融点接合材3及びス
ペーサ2と混合された状態で、流失せずに与えられたパ
ターンを保持できる程度の粘度或いはチクソトロピー性
を有していることが必要である。
【0198】このような熱昇華性粘着剤4としては、ガ
ラス転移温度40℃以下のアクリル樹脂、例えば、イソ
デシルメタアクリレート、メタアクリル酸イソブチルと
2−エチルヘキシルアクリレートとの共重合体などがそ
の例として挙げられる。
【0199】なお、この熱昇華性粘着剤4は、電極及び
スペーサ2が低融点接合材によって接合された段階で
は、昇華して除去されているので、その電気的特性は問
題とならない。
【0200】上記のように、転写により、接合される一
方の電極1Aに熱昇華性粘着剤4を介して低融点接合材
3及びスペーサ2を担持さあせた後、図1、図15、又
は、図16に示すように、接合される他方の電極1Bを
重ね合わせる。
【0201】この重ね合わせは、例えばピン、定規など
を用いて両電極の位置を合わせながら行なわれる。そし
て、スペーサ2の両面に熱昇華性粘着剤4が露出する図
13の方法、又は、図14の方法の場合には、この他方
の電極1Bと低融点接合材3及びスペーサ2を熱昇華性
粘着剤4を介して粘着させることにより、両電極は仮接
合され、振動による両電極1A・1Bと低融点接合材3
及びスペーサ2との位置ずれを防止することができ、パ
ターン精度を一層高めることができる。
【0202】上記他方の電極1Bの一方の電極1Aに担
持された熱昇華性粘着剤4、低融点接合材3及びスペー
サ2に重ね合わせる際に、両電極1A・1Bにこれらを
互いに接近させる方向に圧力を加えるか否かは自由であ
るが、スペーサ2と両電極1A・1Bとの熱昇華性粘着
剤4による仮接合を強固にするとともに、スペーサ2と
両電極1A・1Bとの間に隙間を無くすために、重ね合
わせに際してこのような圧力を加える方が好ましい。
【0203】なお、この電極接合方法は、例えば図17
に示すように、3枚以上の電極1を接合する場合にも適
用することができ、3枚以上の電極1を接合する場合に
は、図18に示すように、片面に熱昇華性粘着剤4を介
して低融点接合材3及びスペーサ2を担持させた電極1
Aを順に積み重ね、最上段(又は、最下段)に熱昇華性粘
着剤4、低融点接合材3及びスペーサ2を担持しない電
極1Bを重ねたり、図19に示すように、両面に熱昇華
性粘着剤4を介して低融点接合材3及びスペーサ2を担
持させた電極1Aと、熱昇華性粘着剤4、低融点接合材
3及びスペーサ2を担持しない電極1Bとを交互に積み
重ねればよい。
【0204】これらの方法の中では、取扱を容易にする
ため、図18に示す方法が推奨される。
【0205】上記のようにして、互いに接合される電極
1(1A・1B)間に所定の粒径を有する多数の粒状のス
ペーサ2を所定のパターンに平面的に並べた後、所定の
焼成温度で加熱することにより、低融点接合材3が軟化
してスペーサ2の間に流入すると共に、熱昇華性粘着剤
4が昇華して除去され、更にこの後、冷却することによ
り低融点接合材3が凝固して両電極1A・1B及びスペ
ーサ2が接合される(図1)。
【0206】加熱時に両電極1A・1Bにこれらを互い
に接近させる方向に圧力を加えるか否かは自由である
が、スペーサ2と両電極1A・1Bとの間の隙間を無く
して、ギャップ精度を高めるため、加熱時にこのような
圧力を加える方が好ましい。
【0207】加熱温度、即ち、焼成温度は、熱昇華性粘
着剤4(及び支持体5を構成する熱昇華性合成樹脂)の昇
華点及び低融点接合材3の軟化点よりも高く、スペーサ
2の軟化点よりも低く設定してあればよい。
【0208】しかし、低融点接合材3が完全に溶解して
液状化する温度まで加熱する必要はなく、むしろ、低融
点接合材3の液状化により、低融点接合材3がパターン
から大きく流れ出すことを防止するため、低融点接合材
3の軟化点に近い温度に設定することが好ましい。
【0209】この実施例では、低融点接合材3がフリッ
トガラスで構成され、スペーサ2がソーダライムガラス
で構成されているので、焼成温度がフリットガラスの軟
化点(約400℃)より高く、ソーダライムガラスの軟化
点(約1000℃)よりも低い500℃に設定される。ま
た、加熱時間は、低融点接合材3の添加量などに応じて
適宜経験的に決定された。
【0210】もちろん、加熱はバッチ式の加熱炉を用い
て行っても、連続式の加熱炉を用いて行ってもよい。
【0211】加熱後の冷却は、自然放熱によったが、例
えば冷却風を吹きつける強制冷却によることも可能であ
る。しかし、熱膨張率差により冷却時に電極1A・1B
と低融点接合材3との剥離、低融点接合材3やスペーサ
2のクラックの発生を防止するため、できるだけ緩慢に
冷却することが好ましく、場合によっては微温風にさら
しながら冷却することも考えられる。
【0212】次に、上記スペーサ転写シートS及びその
製造方法について図面に基づいて具体的に説明するが、
上記の本発明の一実施例に係る電極接合方法の説明と重
複する点は、重複を避けるため、できるだけその説明を
省略することにする。
【0213】上記スペーサ転写シートSは、例えば図1
2、図13、又は図14に示すように、支持体5と、該
支持体5に剥離可能に粘着された熱昇華性粘着剤4と、
この熱昇華性粘着剤4に担持された低融点接合材3と、
上記熱昇華性粘着剤4に所定のパターンに平面的に並ぶ
状態に担持された多数の粒状のスペーサ2とを備えてい
る。
【0214】上記低融点接合材3は、支持体5に粘着さ
れる熱昇華性粘着剤4の表面に粘着させてもよいが、こ
れらの実施例では、所要量の低融点接合材3を担持させ
るため、支持体5に粘着される熱昇華性粘着剤4に混合
して粘着接合材4+3として支持体5に粘着している。
【0215】上記スペーサ2は、図12、又は、図13
に示すスペーサ転写シートSでは、その粘着接合材4+
3の層の表面に粘着され、図14に示す実施例ではその
粘着接合材4+3の層内に包み込まれている。
【0216】即ち、図12及び図13に示すスペーサ転
写シートSの製造方法の実施例では、図20に示すよう
に、熱昇華性粘着剤4と低融点接合材3とを混合して粘
着接合材4+3を形成し、この後、支持体5に粘着接合
材4+3を所定のパターンに粘着させ、更にこの後、ス
ペーサ2をその粘着接合材4+3のパターンに平面的に
並べて粘着させるという共通の手順がふまれる。
【0217】図13に示すスペーサ転写シートSの製造
方法の実施例では、更にこの後、剥離紙6に粘着させた
別の粘着接合材4+3をスペーサ2に粘着させる手順が
加わる。
【0218】この剥離紙6は、電極1Aに粘着接合材4
+3及びスペーサ2を粘着させる前に全部剥離したり、
電極1Aに粘着接合材4+3及びスペーサ2を粘着させ
ながら剥離したりすることができる。
【0219】又、この剥離紙6は、特にその材質を限定
されないので、ここでは、支持体5と同じ素材を用い
る。従って、支持体5に形成される粘着接合材4+3の
パターンと剥離紙6に形成される粘着接合材4+3のパ
ターンとが同じ場合には、同じ粘着接合材4+3のパタ
ーンを形成した2枚の支持体5を用意すればよい。
【0220】支持体5、又は、剥離紙6に粘着される粘
着接合材4+3は、均一な所定の厚さに粘着させること
が好ましく、例えばドクターブレード、ロールコータ、
スプレーなどを用いて支持体5、又は、剥離紙6に粘着
したり、スクリーン、凸版、凹版、グラビアなどの公知
の印刷方法によって支持体5、又は、剥離紙6に印刷し
たりすればよく、上記の各実施例では、粘着接合材4+
3を所定のパターンに形成して支持体5(及び剥離紙6)
に粘着させる方法として、スクリーン印刷法を採用し
た。
【0221】上記粘着接合材4+3のパターン幅は例え
ばスペーサ2の粒径をd、0又は1以上の整数をnとすれ
ば、
【0222】
【式1】
【0223】とすればよく、その膜厚は必要とされる低
融点接合材3の配合量を考慮して決定される。
【0224】なお、図12、又は、図13に示すスペー
サ転写シートSにおいて、低融点接合材3の一部を粘着
接合材4+3の表面に粘着させたり、スペーサ2の間に
充填することも可能であるが、粘着接合材4+3の表面
全体にスペーサ2を密に粘着できるようにするため、図
12に示す実施例では低融点接合材3の全量を粘着接合
材4+3の層に混合し、図13に示す実施例では、支持
体5に直接粘着される粘着接合材4+3の層とこの粘着
接合材4+3にスペーサ2を介して積層される別の粘着
接合材4+3の層とにそれぞれ半部ずつを混合してい
る。
【0225】図12、又は、図13に示す実施例に係る
スペーサ転写シートSの製造方法において、支持体5に
粘着接合材4+3を粘着した後、この粘着接合材4+3
にスペーサ2を粘着させる際に、スペーサ2が所定のパ
ターンに粘着されておればよく、スペーサ2が例えば図
21に示すように立体的に重なって粘着接合材4+3に
粘着されることは妨げない。
【0226】しかしながら、スペーサ2が立体的に重な
って粘着接合材4+3に粘着された場合には、ギャップ
精度を高めるために、焼結時に電極1(1A・1B)を加
圧してスペーサ2の立体的な重なりを解消する必要があ
り、この加圧によってスペーサ2がパターンをはみ出し
てパターン精度を低下させる恐れがある。
【0227】従って、これらのスペーサ転写シートSの
製造方法においては、スペーサ2を所定のパターンに、
しかも、平面的に並べて粘着接合材4+3に粘着させる
ことが好ましい。
【0228】支持体に粘着した粘着接合材4+3に多数
の粒状のスペーサ2を所定のパターンに平面的に並ぶよ
うに粘着させる方法としては、例えば次の2つの方法が
考えられる。
【0229】第1の方法は、例えば図22に示すよう
に、所定のパターンに形成された溝gに多数の粒状のス
ペーサ2が平面的に並ぶように充填し、図23に示すよ
うに、この上から粘着接合材4+3が粘着された支持体
5を、粘着接合材4+3を下側にして被せ、加圧する方
法である。
【0230】上記第1の方法において、上記溝gの深さ
は特に限定されないが、この溝gの深さをスペーサ2の
粒径以下にすれば、溝g及びその上にスペーサ2を盛り
上げ、ブラシ、ブレード等により摺切ることにより確実
にスペーサ2を立体的に重ならせることなく、所定のパ
ターンに平面的に、しかも、密に並べることができる。
また、所定のパターンの外、即ち、溝gの余分なスペー
サ2はブラシ等で清掃することにより簡単に除去でき、
これにより、溝gの外にスペーサ2が残留し、粘着接合
材4+3に粘着されることを防止して、パターン精度を
高めることができる。
【0231】この第1の方法においては、粘着接合材4
+3が支持体5の全面に粘着させてあっても、スペーサ
2を所定のパターンに平面的に密に並べて粘着接合材4
+3に粘着させることができるが、所定のパターンに形
成した粘着接合材4+3を上から被せる方法を採用すれ
ば、材料費用を節約できるとともに、所定のパターン外
にスペーサ2が粘着されることを確実に防止することが
でき、パターン精度を一層高めることができる。
【0232】なお、この第1の方法において、加圧によ
り、図24に示すように、粘着接合材4+3をスペーサ
2の間から溝gの底まで押し込めて、スペーサ2が粘着
接合材4+3の中に押し込められるようにしてもよい。
【0233】この場合、更に別の粘着接合材4+3を積
層しなくても支持体5と反対側の面に粘着面が露出する
ことになり、電極1Aへの転写が容易になる。又、この
場合には、支持体5と反対側の粘着面に異物が付着した
り、パターンが傷つけられたりすることを防止するた
め、スペーサ2及び粘着接合材4+3を溝gから突き出
した直後に、支持体5の反対側に剥離紙6を粘着させる
ことが好ましい。
【0234】支持体5に粘着した粘着接合材4+3に多
数の粒状のスペーサ2を所定のパターンに平面的に並ぶ
ように粘着させる第2の方法は、図25に示すように、
粘着接合材4+3が粘着された支持体5を粘着接合材4
+3を上にして展開し、その上に所定のパターンを切り
抜いたマスクMを載せ、該パターンの中に多数の粒状の
スペーサ2を平面的に並ぶように充填し、この後、例え
ばカバー7を上から被せて加圧する方法である。
【0235】この第2の方法では、粘着接合材4+3に
粘着されたスペーサ2の上に余分のスペーサ2が残留
し、更に別の粘着接合材4+3を積層した時に、スペー
サ2の層が支持体5側の粘着接合材4+3に粘着された
スペーサ2の層と、後から積層された粘着接合材4+3
に粘着されたスペーサ2の層とに分離して剥離が生じる
恐れがある。更に、この余分のスペーサ2はギャップ精
度やパターン精度を低下させる原因にもなる。
【0236】しかし、これらの問題は、マスクM上に散
布され、熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材4+3に粘
着しているスペーサ2の上に載ったスペーサ2をエアで
吹き飛ばしたり、真空吸引したり、ブラシで軽く掃いた
りしてマスクM上から取り除いた後、パターン内のスペ
ーサ2を加圧してスペーサ2と熱昇華性粘着剤、又は、
粘着接合材4+3との粘着力を高めるという方法で解消
できる。
【0237】又、この第2の方法では、粘着接合材4+
3の上にスペーサ2が立体的に重なって載り易く、加圧
時に粘着接合材4+3に粘着されるスペーサ2の間に大
きな隙間を生じさせ、スペーサ2層の絶縁性を低下させ
る恐れがある。
【0238】加えて、上記第2の方法においては、マス
クMを取り外す時にマスクM上に残った余分のスペーサ
2がマスクMのパターン孔からこぼれ、パターンに形成
された粘着接合材4+3の側面に粘着したり、支持体5
の全面に粘着されている粘着接合材4+3にパターン外
で粘着したりしてパターン精度を低下させる恐れがあ
り、又、粘着接合材4+3のパターンの間にこぼれたス
ペーサ2の除去作業が必要になる。
【0239】しかし、これらの問題を解消するために
は、マスクMを除去する前に余分のスペーサ2をマスク
M上から例えば真空吸引などによって除去することによ
り、簡単に解消される。
【0240】図14に示すスペーサ転写シートSは、図
26に示すように、上記熱昇華性粘着剤4と、低融点接
合材3とスペーサ2とを混合した混合物Cを支持体5に
粘着させたり、図24に示すように、支持体5に粘着さ
せた粘着接合材4+3にスペーサ2を押し込むことによ
り製造される。
【0241】このスペーサ転写シートSは、図27に示
すように、支持体5と反対側の粘着面に異物が付着した
り、パターンが傷つけられたりすることを防止するた
め、支持体5の反対側に剥離紙6を粘着させることが好
ましい。
【0242】図12、図13、或いは図14に示すよう
に、低融点接合材3を熱昇華性粘着剤4に混合した実施
例では、適量の低融点接合材3を熱昇華性粘着剤4と配
合できるとともに、熱昇華性粘着剤4のパターン形成と
同時に低融点接合材3のパターン形成ができるので有利
である。また、熱昇華性粘着剤4の表面の粘着面が低融
点接合材3の付着によって狭められることがなく、所定
のパターンに平面的に並べられるスペーサ2を高密度に
付着させてスペーサ2層の絶縁性を高められる点でも有
利である。
【0243】なお、粉末状ないし粒状に形成された固体
の低融点接合材3をスペーサ2の層に担持させる場合、
低融点接合材3がスペーサ2の間に充填されるが、この
粉末状ないし粒状に形成された低融点接合材3の粒径
は、図28に示すように、スペーサ2が互いに密着して
平面的に並べられるようにするため、スペーサ2の粒径
dの1/4以下にすることが好ましい。
【0244】又、低融点接合材3をスペーサ2の層に担
持さあせる場合、取扱中の低融点接合材3のスペーサ2
の層からの流出、或いは、脱落を防止するために、低融
点接合材3のスペーサ2の層に充填した後に焼結した
り、支持体5に粘着される粘着接合材4+3(又は熱昇
華性粘着剤4)の層と反対側に別の粘着接合材4+3(又
は熱昇華性粘着剤4)の層を設けたりすることができ
る。
【0245】更に、上記スペーサ2は、図示はしない
が、一部を支持体5に粘着される熱昇華性粘着剤4、又
は、粘着接合材4+3に混合すると共に、残りのスペー
サ2をその熱昇華性粘着剤4、又は、粘着接合材4+3
に粘着したり、その熱昇華性粘着剤4、又は、粘着接合
材4+3に更に粘着される別の熱昇華性粘着剤4、又
は、粘着接合材4+3に混合したりすることができる。
【0246】又更に、上記スペーサ2は、一部を支持体
5に粘着される熱昇華性粘着剤4、又は、粘着接合材4
+3に粘着させ、残りのスペーサ2をその熱昇華性粘着
剤4、又は、粘着接合材4+3に更に粘着される別の熱
昇華性粘着剤4、又は、粘着接合材4+3混合すること
ができる。
【0247】これらの構成の中で、スペーサ2を上記粘
着接合材4+3(又は熱昇華性粘着剤4)に積層される別
の熱昇華性粘着剤4、又は別の粘着接合材4+3に混合
する構成は、構成が複雑になる嫌いがあり、また、製造
工程数も多くなるが、例えばスペーサ2を他の熱昇華性
粘着剤4(又は粘着接合材4+3)に混入する場合には、
スペーサ2の両面に粘着面が設けられることになり、ス
ペーサ2を互いに接合される両方の電極1(1A・1B)
に粘着できるようになる。
【0248】また、図13、又は図14に示すスペーサ
転写シートSは、スペーサ2の両側に粘着面があるの
で、支持体5から電極1Aに熱昇華性粘着剤4、低融点
接合材3及びスペーサ2を転写する際に、それらのパタ
ーンを乱すことなく、円滑に転写し易く、転写精度を高
めることができ、更に、支持体5を剥離して他方の電極
1Bを粘着させることができるので、熱昇華性粘着剤4
を介して両電極1A・1Bにスペーサ2を粘着させるこ
とにより、スペーサ2の位置ずれを一層確実に防止し
て、パターン精度を高めることができる。
【0249】また、図14に示すスペーサ転写シートS
は、更に、熱昇華性粘着剤4のパターン形成と同時にス
ペーサ2及び低融点接合材3のパターン形成ができ、製
造工程数を少なくできるという利点が得られる。しかし
ながら、スペーサ2の間に粘着接合材4+3が介在して
スペーサ間に隙間ができ、絶縁性を低下させる。
【0250】更に、図13に示すスペーサ転写シートS
の別の粘着接合材4+3に代えて別の熱昇華性粘着剤4
を設けることも考えられるが、両電極1(1A・1B)と
低融点接合材3との接合強度を均等にするため、上記別
の粘着接合材4+3を積層する方が好ましい。
【0251】又、上記の各実施例に係るスペーサ転写シ
ートSにおいて、支持体5を熱昇華性合成樹脂で構成す
ることが可能であり、この場合には転写に際して図12
ないし図14に示すように支持体5を剥離する必要が無
くなり、作業性を高めることができるとともに、熱昇華
性粘着剤4、低融点接合材3及びスペーサ2を転写する
際に、支持体5の剥離に伴って熱昇華性粘着剤4、低融
点接合材3、スペーサ2等のパターンが千切られたり、
乱されたりする恐れをなくすことができ、パターン精度
を一層高めることができる。
【0252】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のスペー
サ転写シートの製造方法によれば、支持体と、該支持体
に剥離可能に粘着された熱昇華性粘着剤と、この熱昇華
性粘着剤に担持された低融点接合材と、上記熱昇華性粘
着剤に所定のパターンに平面的に並ぶ状態に担持された
多数の粒状のスペーサとを備える本発明のスペーサ転写
シートを得ることができる。
【0253】又、本発明のスペーサ転写シートは、支持
体に粘着させた熱昇華性粘着剤に低融点接合材と所定の
パターンに平面的に並ぶ多数の粒状のスペーサとを担持
させてあるので、その熱昇華性粘着剤に接合される電極
を粘着させ、或いは、転写させることにより、電極に簡
単に、且つ、短時間で、しかも、高精度に低融点接合材
と所定のパターンに平面的に並ぶ多数の粒状のスペーサ
とを担持させることができる。従って、電極に低融点接
合材と所定のパターンに平面的に並ぶ多数の粒状のスペ
ーサとを担持させた後、互いに接合される他方の電極を
重ね合わせ、低融点接合材を焼結させるとともに、熱昇
華性粘着剤を昇華させることにより、電極及びスペーサ
を低融点接合材で接合することができる。
【0254】本発明の電極接合方法は多数の粒状のスペ
ーサを用いて電極間にギャップを与えているが、この球
状のスペーサは、例えば一般に製造されているガラスビ
ーズなどを用いればよく、反りやねじれのない高精度の
ガラスロッドに比べると製造費用を安価にでき、また、
製造されたスペーサが折れなどによって使用不能になる
恐れがほとんどないので、歩留りが良く、一層安価にで
きる。
【0255】又、本発明の電極接合方法で用いる低融点
接合材は、水ガラス、粉末ないし粒状のフリットガラス
などを用いればよいので、反りやねじれのない高精度の
ロッド状の低融点接合材に比べると安価に製造でき、ま
た、折れなどによって使用不能になる恐れがないので、
歩留りが良く、一層安価にできる。
【0256】更に、本発明の電極接合方法では、多数の
粒状のスペーサを所定のパターンに平面的に並べるの
で、ギャップ精度を高めることができ、高品質な製品を
安定よく生産でき、しかも、例えば本発明のスペーサ転
写シートを用いることにより、簡単に互いに接合される
一方の電極に多数の粒状のスペーサを所定のパターンに
平面的に並べることができるので、大量生産に最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の電極接合方法を説明するための
断面模式図である。
【図2】図2は本発明方法においてスペーサを電極上に
平面的に並べる一方法を説明するための断面模式図であ
る。
【図3】図3は本発明方法においてスペーサを電極上に
平面的に並べる他の方法を説明するための断面模式図で
ある。
【図4】図4は本発明方法においてスペーサを電極上に
平面的に並べる又他の方法を説明するための断面模式図
である。
【図5】図5は本発明方法においてスペーサを電極上に
平面的に並べる更に他の方法を説明するための断面模式
図である。
【図6】図6は本発明方法においてスペーサを電極上に
平面的に並べるもう一つの方法を説明するための断面模
式図である。
【図7】図7は本発明方法において電極に熱昇華性粘着
剤を粘着させる一方法を説明するための断面模式図であ
る。
【図8】図8は本発明方法において電極に粘着させた熱
昇華性粘着剤にスペーサを粘着させる一方法を説明する
ための断面模式図である。
【図9】図9は本発明方法において電極に熱昇華性粘着
剤を粘着させる他の方法を説明するための断面模式図で
ある。
【図10】図10は本発明方法において電極に粘着させ
た熱昇華性粘着剤にスペーサを粘着させる他の方法を説
明するための断面模式図である。
【図11】図11は本発明方法においてスペーサの熱昇
華性粘着剤への粘着状態を説明するための断面模式図で
ある。
【図12】図12は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シートを用いる本発明方法の実施例を説明するための
断面模式図である。
【図13】図13は本発明の他の実施例に係るスペーサ
転写シートを用いる本発明方法の実施例を説明するため
の断面模式図である。
【図14】図14は本発明の又他の実施例に係るスペー
サ転写シートを用いる本発明方法の実施例を説明するた
めの断面模式図である。
【図15】図15は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シートを用いる本発明方法の実施例における焼成前の
状態を説明するための断面模式図である。
【図16】図16は本発明の他の実施例に係るスペーサ
転写シートを用いる本発明方法の実施例における焼成前
の状態を説明するための断面模式図である。
【図17】図17は本発明の他の実施例に係るスペーサ
転写シートを用いて3枚の電極を接合する本発明方法の
実施例を説明するための断面模式図である。
【図18】図18は本発明の他の実施例に係るスペーサ
転写シートを用いて3枚の電極を接合する本発明方法の
一実施例を説明するための断面模式図である。
【図19】図19は本発明の他の実施例に係るスペーサ
転写シートを用いて3枚の電極を接合する本発明方法の
他の実施例を説明するための断面模式図である。
【図20】図20は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シート及び他の実施例に係るスペーサ転写シートの製
造方法のフロー図である。
【図21】図21は本発明方法においてスペーサの熱昇
華性粘着剤への粘着状態を説明するための断面模式図で
ある。
【図22】図22は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シート及び他の実施例に係るスペーサ転写シートの製
造方法において、スペーサを所定のパターンに並べる方
法を示す断面模式図である。
【図23】図23は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シート及び他の実施例に係るスペーサ転写シートの製
造方法において、スペーサを粘着接合材に粘着させる一
方法を示す断面模式図である。
【図24】図24は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シート及び他の実施例に係るスペーサ転写シートの製
造方法において、スペーサを粘着接合材に粘着させる他
の方法を示す断面模式図である。
【図25】図25は本発明の一実施例に係るスペーサ転
写シート及び他の実施例に係るスペーサ転写シートの製
造方法において、スペーサを粘着接合材に粘着させる又
他の方法を示す断面模式図である。
【図26】図26は本発明の又他の実施例に係るスペー
サ転写シートの製造方法のフロー図である。
【図27】図27は本発明の又他の実施例に係るスペー
サ転写シートの断面模式図である。
【図28】図28は本発明のスペーサ転写テープ及びそ
の製造方法において、スペーサの層に粉末状の低融点接
合材を担持っせる場合の低融点接合材の粒径設計を説明
する説明図である。
【図29】図29CFPの分解斜視図である。
【図30】図30は従来の電極接合方法の低融点接合材
焼結前の説明図である。
【図31】図31は従来の電極接合方法の低融点接合材
焼結後の説明図である。
【符号の説明】
1,1A,1B 電極 2 スペーサ 3 低融点接合材 4 熱昇華性粘着剤 4+3 粘着接合材 5 支持体 6 剥離紙 M マスク NP ネガパターン T 粘着テープ a 開講部 g 溝

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに接合される電極間に所定の粒径を
    有する多数の粒状のスペーサを所定のパターンに平面的
    に並べ、低融点接合材でこれら電極及びスペーサを接合
    することを特徴とする電極接合方法。
  2. 【請求項2】 接合される電極に所定のパターンを有す
    る凹凸を形成し、その凹部にスペーサを平面的に並べら
    れている請求項1に記載の電極接合方法。
  3. 【請求項3】 接合される電極の表面に所定のパターン
    が切り抜かれたマスクを載置し、そのパターン内にスペ
    ーサが平面的に並べられている請求項1に記載の電極接
    合方法。
  4. 【請求項4】 接合される電極の表面に所定の温度以下
    の加熱により昇華する熱昇華性を有するネガパターンを
    形成し、ネガパターンの間に形成されるパターンにスペ
    ーサを充填することを特徴とする請求項1に記載の電極
    接合方法。
  5. 【請求項5】 接合される電極の表面に粘着テープを貼
    り付けて所定のパターンを有する凹凸を形成し、粘着テ
    ープの間に形成される凹部にスペーサを充填することを
    特徴とする請求項1に記載の電極接合方法。
  6. 【請求項6】 接合される電極の表面に熱昇華性粘着剤
    を介して多数の粒状のスペーサを所定のパターンに平面
    的に並べて担持させると共に、該電極の表面に熱昇華性
    粘着剤を介して低融点接合材を所定のパターンに担持さ
    せ、低融点接合材を焼結させると共に、熱昇華性粘着剤
    を昇華させて、低融点接合材でこれら電極及びスペーサ
    を接合することを特徴とする請求項1に記載の電極接合
    方法。
  7. 【請求項7】 電極とは別体の支持体に熱昇華性粘着剤
    を介して所定のパターンに平面的に並べた多数の粒状の
    スペーサと低融点接合材とを担持させ、この支持体から
    接合される電極の一方に熱昇華性粘着剤、スペーサ及び
    低融点接合材を転写することにより、接合される電極の
    一方に熱昇華性粘着剤を介して多数の粒状のスペーサと
    低融点接合材とを所定のパターンに担持させることを特
    徴とする請求項6に記載の電極接合方法。
  8. 【請求項8】 熱昇華性樹脂からなる支持体に熱昇華性
    粘着剤を介して所定のパターンに平面的に密に並べた多
    数の粒状スペーサと低融点接合材とを担持させ、接合さ
    れる電極の一方に上記熱昇華性粘着剤を介してスペー
    サ、低融点接合材及び支持体を粘着させることにより、
    接合される電極の一方に熱昇華性粘着剤を介して多数の
    粒状のスペーサと低融点接合材とを所定のパターンに担
    持させることを特徴とする請求項6に記載の電極接合方
    法。
  9. 【請求項9】 支持体と、該支持体に剥離可能に粘着さ
    れた熱昇華性粘着剤と、この熱昇華性粘着剤に担持され
    た低融点接合材と、上記熱昇華性粘着剤に所定のパター
    ンに平面的に並ぶ状態に担持された多数の粒状のスペー
    サとを備えることを特徴とするスペーサ転写シート。
  10. 【請求項10】 上記低融点接合材の一部又は全部が上
    記熱昇華性粘着剤に混合されていることを特徴とする請
    求項9に記載のスペーサ転写シート。
  11. 【請求項11】 上記低融点接合材の一部又は全部が熱
    昇華性粘着剤によって粘着されたスペーサの間に充填さ
    れていることを特徴とする請求項9に記載のスペーサ転
    写シート。
  12. 【請求項12】 上記低融点接合材が焼結されているこ
    とを特徴とする請求項11に記載のスペーサ転写シー
    ト。
  13. 【請求項13】 上記スペーサの一部又は全部が上記熱
    昇華性粘着剤に混合されていることを特徴とする請求項
    9に記載のスペーサ転写シート。
  14. 【請求項14】 上記スペーサの一部又は全部が上記熱
    昇華性粘着剤の表面に粘着されていることを特徴とする
    請求項9に記載のスペーサ転写シート。
  15. 【請求項15】 支持体と反対側の面に熱昇華性粘着剤
    が配置される請求項9ないし14のいずれかに記載のス
    ペーサ転写シート。
  16. 【請求項16】 支持体と反対側の面に剥離可能に貼着
    される剥離紙を設けた請求項15に記載のスペーサ転写
    シート。
  17. 【請求項17】 請求項16において、支持体が剥離性
    を有するフィルム又はシートよりなるスペーサ転写シー
    ト。
  18. 【請求項18】 支持体が熱昇華性合成樹脂で形成され
    たことを特徴とする請求項9ないし17のいずれかに記
    載のスペーサ転写シート。
  19. 【請求項19】 支持体に熱昇華性粘着剤、又は、熱昇
    華性粘着剤と低融点接合材とを混合した粘着接合材を粘
    着した後、この熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に多
    数の粒状のスペーサを所定のパターンに粘着させること
    を特徴とするスペーサ転写シートの製造方法。
  20. 【請求項20】 上記熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合
    材が所定のパターンに形成されることを特徴とする請求
    項19に記載のスペーサ転写シートの製造方法。
  21. 【請求項21】 上記スペーサが所定のパターンに平面
    的に並べて上記熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に粘
    着される請求項19又は20に記載のスペーサ転写シー
    トの製造方法。
  22. 【請求項22】 所定のパターンに形成された溝に多数
    の粒状のスペーサを平面的に並ぶように充填し、これら
    多数の粒状のスペーサの上から、熱昇華性粘着剤、又
    は、粘着接合材を粘着した支持体を熱昇華性粘着剤、又
    は、粘着接合材を下にして被せ、加圧することにより上
    記熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材に上記多数の粒状
    のスペーサを粘着させる請求項19ないし21のいずれ
    かに記載のスペーサ転写シートの製造方法。
  23. 【請求項23】 パターンに並べられた多数のスペーサ
    の間に低融点接合材を充填した後、熱昇華性粘着剤、又
    は、粘着接合材を粘着した支持体を被せることを特徴と
    する請求項22に記載のスペーサ転写シートの製造方
    法。
  24. 【請求項24】 スペーサの間に充填された低融点接合
    材を焼結させた後、熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材
    を粘着した支持体を被せることを特徴とする請求項23
    に記載のスペーサ転写シートの製造方法。
  25. 【請求項25】 熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材が
    粘着された支持体を熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材
    を上にして展開し、その上に所定のパターンを切り抜い
    たマスクを載せ、該パターンの中に多数の粒状スペーサ
    が平面的に並ぶように多数の粒状のスペーサを充填した
    後に加圧することにより上記熱昇華性粘着剤、又は、粘
    着接合材に多数の粒状のスペーサ、又は、多数の粒状の
    スペーサと低融点接合材との混合物を粘着させることを
    特徴とする請求項19ないし21のいずれかに記載のス
    ペーサ転写シートの製造方法。
  26. 【請求項26】 多数の粒状のスペーサの充填と同時
    に、又は、その後に低融点接合材を上記パターンに充填
    することを特徴とする請求項25に記載のスペーサ転写
    シートの製造方法。
  27. 【請求項27】 支持体に熱昇華性粘着剤、又は、粘着
    接合材を介して粘着された多数の粒状のスペーサに、更
    に別の熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材を積層するこ
    とを特徴とする請求項19ないし26のいずれかに記載
    のスペーサ転写シートの製造方法。
  28. 【請求項28】 所定のパターンに平面的に並べられた
    多数のスペーサを熱昇華性粘着剤、又は、粘着接合材内
    に押し込めて、支持体の反対側の面に熱昇華性粘着剤、
    又は、粘着接合材を露出させたことを特徴とする請求項
    19ないし26のいずれかに記載のスペーサ転写シート
    の製造方法。
  29. 【請求項29】 支持体に熱昇華性粘着剤、低融点接合
    材及び多数のスペーサの混合物を所定のパターンに粘着
    させることを特徴とするスペーサ転写シートの製造方
    法。
  30. 【請求項30】 支持体の反対側の面に剥離紙を貼着し
    てなる請求項27ないし29のいずれかに記載のスペー
    サ転写シートの製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項29において、支持体が剥離性
    を有するフィルム又はシートよりなるスペーサ転写シー
    トの製造方法。
  32. 【請求項32】 上記支持体が熱昇華性合成樹脂で形成
    される請求項19ないし30のいずれかに記載のスペー
    サ転写シートの製造方法。
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