JPH0767492B2 - 建築物の排煙風道 - Google Patents

建築物の排煙風道

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JPH0767492B2
JPH0767492B2 JP63237149A JP23714988A JPH0767492B2 JP H0767492 B2 JPH0767492 B2 JP H0767492B2 JP 63237149 A JP63237149 A JP 63237149A JP 23714988 A JP23714988 A JP 23714988A JP H0767492 B2 JPH0767492 B2 JP H0767492B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は建築物の一防火区画内でおきた火災によって発
生した燃焼ガスをその防火区画内から大気中に導出する
ことによって、建築物の他の防火区画への類焼を防ぐた
めの排煙風道に関するものである。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 従来、ビル等の建築物においては火災による類焼を防止
する目的で複数の防火区画が設けられている。しかし、
実際の火災によって発生する燃焼ガスは大量かつ高温で
あり、これを防火区画内に閉じ込めておくことは困難を
極め、僅かな隙間からでも吹き出して隣接する防火区画
あるいは上階へと類焼が拡大されることが多かった。
そこで、防火区画内の燃焼ガスをその防火区画内から大
気中に導出するための排煙風道を設け、火災時の防火区
画内のガス圧を緩和して他の防火区画への類焼を防止す
ることが試みられた。
しかし、建築物の設計段階において、上述したような防
火目的以外に有用性のない排煙風道のために貴重なスペ
ースを配分するような設計は避けられることが多く、仮
に排煙風道が設けられたとしても燃焼ガス量に対応でき
るだけの充分な断面積を確保されない場合も多い。
本発明の目的は、排煙風道を燃焼ガスの導出路としての
機能以外に、例えば建築物の設備の保守、改装、模様替
え等に利用する作業用通路としての機能をも持たせるこ
とにより、日常的な目的にも利用可能な建築物の排煙風
道を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために本発明の排煙風道を次のよう
に構成した。
請求項1の発明では建築物の防火区画内でおきた火災に
よって発生した燃焼ガスを防火区画内から大気中に導出
するために設けた排煙風道において、排煙風道の通風部
に沿ってパイプシャフトを設け同通風部とパイプシャフ
トとを開閉可能な区画扉によって仕切るとともに、同通
風部を同パイプシャフトに対する作業用通路として兼用
した。
また、請求項2の発明では請求項1の構成に加え、区画
扉の排煙風道にはタラップを設けた。請求項3の発明で
は請求項1又は2の構成に加え通風部の上部を建築物の
屋上外部に連通させるようにした。
[作用] 火災によって発生したガスは排煙風道の通風部を通って
大気中に導出されるため、火災の発生した防火区画内の
ガス圧が緩和され、他の防火区画への類焼が防止され
る。
この通風部は、これに沿って設けられたパイプシャフト
内の配管類に対する作業用あるいは点検用通路としても
利用されるため、排煙風道が日常的にも有効利用され
る。
さらに、開閉可能な区画扉によって排煙風道内をパイプ
シャフトと通風部とに仕切ったことにより、区画扉を開
けば排煙風道内は仕切りのない作業空間となる。
また、区画扉に設けたタラップによって、作業者は排煙
風道内を移動することができ、あるいはこのタラップを
利用して作業用の足場を組むことができる。
さらに、火災時に燃焼ガスが上昇気流に乗って排煙風道
の通風部の上部から建築物の屋上外に放出される。
[実施例] 以下に、本発明を具体化した一実施例を第1〜3図に従
って説明する。
第2図に示すように、ビルの各階の隣接する防火区画1
の間には、ビルの最下階から最上階までを鉛直に貫通し
て屋上に開口した排煙風道2が設けられている。
第3図に示すように、各階の防火区画1の天井3a付近で
前記排煙風道2の壁面には排煙口4が設けられ、この排
煙口4にはこれを完全に密閉することがてきる排煙扉5
がその下端部において開閉回動可能に取り付けられてい
る。尚、この排煙扉5は通常は閉状態にある。
また、排煙風道2の内壁面には前記排煙扉5を開閉駆動
する駆動装置6が設置されており、この駆動装置6は当
該防火区画1の天井3aに設置された煙検知器7からの電
気信号を受けて作動する。
また、排煙風道2の通風部21内壁面には人が排煙風道2
内を昇降できるように、壁付タラップ80が排煙風道2全
体に沿って取り付けられている。
特に、第1図に示す排煙風道2の横断面からわかるよう
に、排煙風道2内の対向する両壁面部付近に設けられた
区画扉8a並びに8b及び8cによって、排煙風道2内は通風
部21と二つのパイプシャフト9a,9bに仕切られており、
これらパイプシャフト9a,9b内には排煙風道2に沿って
延びる配管類91〜94が設置されている。
給水パイプ91及び排水パイプ92が収められたパイプシャ
フト9aと通風部21とを仕切る区画扉8aは、その一端にお
いて開閉回動可能に支持されており、その内側面には作
業用タラップ81が取り付けられている。この作業用タラ
ップ81は、区画扉8aを開いてその外側面を排煙風道2の
内壁面に密接させた時に、排煙風道2の通風部21に取り
付けた前記壁付タラップ80と対向する。
一方、ガスパイプ93及び電気系ケーブル94が収められた
パイプシャフト9bと通風部21とを仕切る一対の区画扉8
b,8cは、左右両開きになるように開閉回動可能に支持さ
れており、前記同様、それぞれの区画扉8b,8cの内側面
には作業用タラップ82,83が取り付けられている。これ
ら作業用タラップ82,83はそれぞれの区画扉8b,8cを開い
てそれらの外側面を排煙風道2の内壁面に密接させた時
に、互いに対向する。
尚、第2図からわかるように、前記区画扉8a並びに8b及
び8cはビルの各階の床から天井3aまでの高さに相当する
長さを有する厚手の鉄扉であり、排煙風道2全体にわた
って多数取り付けられている。
次に、上述のように構成された排煙風道2の作用及び効
果について説明する。
いずれかの防火区画1内で火災が発生すると、その時に
発生する煙を天井3aに設けられた煙検知器7が検知し、
火災が発生したことを告げる信号を駆動装置6に対して
発信する。この信号を受信した駆動装置6は閉状態にあ
った排煙扉5を駆動して排煙口4を開口し、煙を含む燃
焼ガスは排煙風道2に誘導さる。そして、燃焼ガスは排
煙風道2の通風部21を通してビルの屋上から大気中に放
出される。尚、排煙風道2は建物内において鉛直に設け
られているため、高温な燃焼ガスの上昇気流に逆らうこ
となく、燃焼ガスを大気中に放出することができる。
これに従い、火災の発生した防火区画1内のガス圧が緩
和されて、隣接する防火区画1あるいは階上階下の防火
区画1への類焼が防止され、火災の発生した防火区画1
だけで火災を食い止めることができる。仮に、他の防火
区画1への類焼を完全に阻止できない場合でも、燃え移
る速度をかなり遅らせることができる。
特に、排煙風道2内にパイプシャフト9a,9bを設けたこ
とにより、日常的には排煙風道2の通風部21を上述した
ような配管類91〜94の修理、点検あるいは改装等のため
の作業用通路として利用することができる。すなわち、
作業者は壁付タラッフ80を使って排煙風道2内を自由に
移動し、パイプシャフト9a,9bに対し、上述のような作
業をすることができる。
例えばパイプシャフト9aの給水パイプ91を修理する場合
等、区画扉8aを開いてその外側面を排煙風道2の内壁面
に密接させて固定し、この区画扉8aの作業用タラップ81
と通風部21の壁付タラップ80の間に作業用の板を掛け渡
して、これを足場として作業をすることができる。パイ
プシャフト9bの一対の区画扉8b,8cについても同様であ
り、それぞれの作業用タラップ82,83を対向させてその
間に作業用の足場板を掛け渡すことができる。
ところで、ビル等の建築物の躯体の寿命は半永久的であ
るにもかかわらず、給排水パイプ等の配管類の寿命は10
年程度である。また、空調設備あるいは電気設備等の進
歩に対応すべく、こういった設備の改変、追加等も短周
期で行われることが多く、昨今は設備の近代化のために
建築物の躯体から取り壊さなければならない場合が多
い。
しかし、上述のように従来は空きスペースとなっていた
排煙風道2内にパイプシャフト9a,9bを設けることによ
って、点検修理等の作業が容易に行えるばかりか、建築
物の躯体を取り壊さずに配管類の取換えや増設等の作業
を行うことができ、設備の近代化に充分対応することが
できる。
このように、排煙風道に日常的有用性を付与することに
より、排煙風道が再認識され、ひいては防火設備として
の本来の機能においても充実させた形で設計施工される
ことが期待される。
排煙風道の構成については上記実施例に限定されるもの
ではなく、第4図に示すように、防火区画1の天井3aと
上階の床3bとの間に排煙風道2に通じる小室22を設ける
とともに、防火区画1の天井3aに排煙口4と、これを常
時密閉する開閉回動可能な排煙扉5とを設けて前記小室
22に対し火災時の燃焼ガスを導出するようにしてもよ
い。
このようにすれば複数の防火区画1で火災が発生して
も、上階の防火区画1の排煙扉5が排煙風道2の通風部
21を塞ぐことがなく、下階の防火区画1からの燃焼ガス
の流れを遮断する心配がない。
[発明の効果] 請求項1の発明の排煙風道によれば、防火区画内の燃焼
ガスを大気中に導出して他の防火区画への類焼を防止す
る外に、パイプシャフト内の配管類に対する作業用通路
としても利用でき、排煙風道を日常的にも有効利用する
ことができるという効果を奏する。
また、燃焼ガスは通風部を通り放出され、区画扉により
パイプシャフトは通風部と仕切られているためパイプシ
ャフト内の電気系ケーブル等の配管類に燃焼ガスが接触
することがなく、配管類の劣化が防止される。従って、
火災があったからといって消火後に必ずしも配管類を交
換しなくともよいこととなる。
また、開閉可能な区画扉によってパイプシャフトと通風
部とを仕切った場合、排煙風道内全体を仕切りのない作
業空間として使用する事ができ、排煙風道内での作業が
非常にし易くなる。
さらに、請求項2の発明では請求項1の発明の効果に加
え区画扉に設けたタラップを利用して、排煙風道内を自
由に移動することができ、あるいは作業用の足場を組む
ことができる。
また、請求項3の発明では請求項1又は2の発明の効果
に加え火災時に燃焼ガスが上昇気流に乗って排煙風道の
通風部の上部から建築物の屋上外に放出されるため燃焼
ガスを排出するための特殊設備を特に必要としない。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明を具体化した一実施例を示し、第1
図は本発明の要部を示すビルの排煙風道の横断面図、第
2図はビルの縦断面図、第3図は第2図の部分縦断面
図、第4図は防火区画の排煙口付近の別例を示す部分縦
断面図である。 1……防火区画 2……排煙風道 21……通風部 8a,8b,8c……区画扉 9a,9b……パイプシャフト 81,82,83……作業用タラップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の防火区画(1)内でおきた火災に
    よって発生した燃焼ガスを防火区画(1)内から大気中
    に導出するために設けた排煙風道(2)において、 排煙風道(2)の通風部(21)に沿ってパイプシャフト
    (9a,9b)を設け同通風部(21)とパイプシャフト(9a,
    9b)とを開閉可能な区画扉(8a,8b,8c)によって仕切る
    とともに、同通風部(21)を同パイプシャフト(9a,9
    b)に対する作業用通路として兼用したことを特徴とす
    る建築物の排煙風道。
  2. 【請求項2】区画扉(8a,8b,8c)の排煙風道(2)には
    タラップ(81,82,83)を設けたことを特徴とする請求項
    1記載の建築物の排煙風道。
  3. 【請求項3】前記通風部(21)の上部は建築物の屋上外
    部に連通していることを特徴とする請求項1又は2記載
    の建築物の排煙風道。
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