JPH0769419B2 - 追尾フイルタ - Google Patents

追尾フイルタ

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JPH0769419B2
JPH0769419B2 JP22323687A JP22323687A JPH0769419B2 JP H0769419 B2 JPH0769419 B2 JP H0769419B2 JP 22323687 A JP22323687 A JP 22323687A JP 22323687 A JP22323687 A JP 22323687A JP H0769419 B2 JPH0769419 B2 JP H0769419B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は観測雑音を含んだ目標位置情報を目標観測装
置より入力し,目標位置の真値および速度・加速度など
の目標運動諸元を推定する追尾フイルタの精度向上の方
法について提案するものである。
〔従来の技術〕
第2図は例えばIEEE TRANSACTIONS ON AEROSPACE AND E
LECTRONIC SYSTEMS VOL.AES−13 No.3「MANEUVERING TA
RGET TRAC−KING USING ADAPTIVE STATE ESTIMATION」
で示された複数個の運動モデルを有する場合の従来の追
尾フイルタの構成図であり,図において,(1)は観測
雑音を含んだ目標位置を計測する目標観測装置,(2)
は複数個の運動モデルおのおのに対して観測誤差を評価
するための運動モデルごとの観測誤差評価器,(3)は
複数個の運動モデルおのおのの信頼度を算出するための
各運動モデルの信頼度算出器,(4)は第1の遅延回
路,(5)は目標運動諸元の平滑値算出に使用するカル
マンゲイン行列算出のためのゲイン行列算出器,(6)
は目標運動諸元の平滑値を算出する平滑器,(7)は複
数個の運動モデルおのおのについて現時点より1サンプ
ルング後の目標運動諸元の予測値を算出する運動モデル
ごとの予測値算出器,(8)は第3の遅延回路,(9)
は複数個の運動モデルおのおのの平滑値と真値の差であ
る平滑誤差を評価する運動モデルごとの平滑誤差評価
器,(10)は複数個の運動モデルおのおのの予測値と真
値の差である予測誤差を評価する運動モデルごとの予測
誤差評価器,(11)は第2の遅延回路,(12)は第4の
遅延回路である。
従来の複数個の運動モデルを有する追尾フイルタは上記
のように構成され,たとえば固定値交座標を使用し,等
速直線運動モデルにサンプリング時刻によらない定数加
速度ベクトルが付加されたモデルを複数の異なつた加速
度レベルごとに有する場合が複数個の運動モデルとして
使用されていた。目標観測装置(1)では,極座標によ
る観測雑音を含んだ目標位置情報を直交座標に変換す
る。運動モデルごとの観測誤差評価器(2)では,運動
モデルごとの予測値算出器(7)より得られる現時点よ
り1サンプリング前に算出した目標位置予測ベクトルを
目標位置の平均ベクトルとし,運動モデルごとの予測誤
差評価器(10)より得られる現時点より1サンプリング
前に算出した予測誤差共分散行列およびあらかじめ設定
してある観測モデルより得られる観測雑音の共分散行列
より目標位置観測ベクトルと目標位置予測ベクトルの差
の共分散行列を求め,目標位置観測ベクトルが3次元正
規分布に従うとして複数個の運動モデルごとに,目標観
測装置より入力される目標観測位置の目標予測位置に対
する誤差を評価する。各運動モデルの信頼度算出器
(3)では,現時点より1サンプリング前に算出した複
数個の運動モデルおのおのの信頼度,運動モデルの推移
にマルコフ性を仮定し,あらかじめ設定された運動モデ
ルの推移確率及び運動モデルごとの観測誤差評価器
(2)より入力される複数個の運動モデルごとの観測誤
差評価値より,複数個の運動モデルおのおのの信頼度を
算出する。ゲイン行列算出器(5)では,あらかじめ設
定してある観測モデルより得られる観測雑音共分散行列
及び現時点より1サンプリング前に運動モデルごとの予
測誤差評価器(10)で算出しておいた運動モデルごとの
予測誤差共分散行列よりカルマンフイルタの理論よりゲ
イン行列を算出する。平滑器(6)では,現時点より1
サンプリング前に算出しておいた平滑値,目標観測装置
(1)より入力される目標観測位置,ゲイン行列算出器
(5)より入力されるゲイン行列及び各運動モデルの信
頼度算出器(3)で求めた複数個の運動モデルおのおの
の信頼度により重みづけした複数個の運動モデルを構成
している定数加速度ベクトルの総和により目標位置及び
目標速度の平滑値を算出する。運動モデルごとの予測値
算出器(7)では,平滑器(6)で算出した目標位置及
び目標速度と複数個の運動モデルごとの定数加速度ベク
トルにより現時点より1サンプリング後の目標位置及び
目標速度の予測値を算出する。運動モデルごとの平滑誤
差評価器(9)では,目標位置及び目標速度の平滑値と
真値の差の共分散行列をゲイン行列算出器(5)で算出
したゲイン行列及び現時点より1サンプリング前に運動
モデルごとの予測誤差評価器(10)で算出しておいた予
測誤差共分散行列により算出する。運動モデルごとの予
測誤差評価器(10)では,運動モデルごとの平滑誤差評
価器(9)より入力される平滑誤差共分散行列とあらか
じめ設定してある運動モデルより得られる駆動雑音共分
散行列より現時点より1サンプリング後の予測値と真値
との差の共分散行列を算出する。目標観測装置(1)で
は平滑器(6)より入力される目標位置及び目標速度の
平滑値をもとに目標が等速度直線運動を行うとして算出
した現時点より1サンプリング後の直交座標による目標
位置の予測値を中心に、運動モデルごとの予測誤差評価
器(10)で算出した運動モデルごとの予測誤差共分散行
列が運動モデルによらず一定となる性質を利用して目標
が存在する予測範囲を算出し、この範囲内の目標位置情
報のみを追尾目標から得られたものとして扱う。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記のような従来の追尾フイルタでは,平滑器(6)で
算出する目標位置及び目標速度の平滑値が各運動モデル
の信頼度算出器(3)で求めた複数個の運動モデルのお
のおのに対する信頼度を反映した値にもかかわらず,目
標位置及び目標速度の予測値の誤差を評価する機構は各
運動モデルごとにしか存在しなかつたため予測誤差の評
価は従来のカルマンフイルタの手法によつており,運動
モデル一意的に定まるとして求めていたため,目標が旋
回したことによつて生じる予測誤差の増加が反映されず
現実よりはるかに良い評価結果を算出していた。このた
め,平面内を運動する目標追尾の場合,第4図に示すよ
うに目標予測位置を中心にして,たとえば99%の確率で
目標が存在する予測範囲は現実よりも小さくなつてい
た。ここで,第4図において,Pは追尾目標の予測位置,C
1は曲線C1で囲まれた範囲内に目標が99%の確率で存在
する従来の追尾フイルタによる予測範囲,C2は曲線C2で
囲まれた範囲内で目標が99%の確率で存在する現実の予
測範囲である。従つて,第4図における曲線C1内の探知
データが追尾対象目標からの探知データであるすると,
目標が旋回している場合,追尾対象目標からの探知デー
タを失うおそれがあつた。この対策として,目標の運動
状態によらず一律に目標の予測存在範囲を広げる手法も
あるが,追尾対象目標以外の目標あるいはクラツタが追
尾対象目標近くにある場合,追尾対象目標からの探知デ
ータとそれ以外の探知データが混在しやすくなるという
欠点があつた。
この発明はこのような問題点を解決するためになされた
もので,旋回目標に対しても精度よく追尾できる追尾フ
イルタを構成することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
の発明の追尾フイルタは,予測値と真値の差である予測
誤差の評価である予測誤差共分散行列の算出に複数個の
運動モデルおのおのの信頼度を使用するようにしたもの
である。
〔作用〕
この発明においては,複数個の運動モデルおのおののに
対する信頼度及び複数個の運動モデルを構成する定数加
速度ベクトルを使用し運動モデルが一意的に定まらない
ことにより平滑誤差の評価である予測誤差共分散行列を
増加させる諸元を算出し,この諸元を複数個の運動モデ
ルごとの平滑誤差共分散行列に加算することにより予測
誤差共分散行列を算出するようにしている。すなわち、
この発明による予測誤差共分散行列PK(−)は、従来の
追尾フィルタによって求まる値である運動モデルごとの
予測誤差共分散行列▲Pa K▼(−)に半正値対称行列で
ある式(51)の右辺の最終項を加算して式(51)によっ
て求まる。なお、式(13)に示したように運動モデルご
との予測誤差共分散行列▲Pa K▼(−)は仮説によらな
い値となる。
〔実施例〕
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図であり,
(1)〜(12)は上記従来装置と全く同一のものであ
る。(13)は予測値の予測誤差を評価する予測誤差評価
器である。
複数個をN個とした場合の運動モデルを =Φk-1 k-1+Γk-1 k-1+Γ′k-1 k-1 ……
(1) とする。
ここで, ・ はサンプリング時刻tkにおける目標運動諸元の真
値をあらわす状態ベクトルであり,直交座標における目
標位置ベクトルを 直交座標における目標速度ベクトルを とした時, である。
・Φk-1はサンプリング時刻tk-1よりtKへの状態ベクト
の推移行列で目標が等速直線運動を行うと仮定し
た場合, である。
はサンプリング時刻tkにおける駆動雑音ベクトル Γはサンプリング時刻tkにおける駆動雑音ベクトルの
変換行列で たとえば,目標の運動モデルを等速直線運動と仮定した
ことによる打切り誤差項Γk-1 k-1とみれば は加速度ベクトル相当であり である。
はサンプリング時刻tkにおいてN個の運動モデル
を構成する定数加速度ベクトルで α 又は α 又は……又は α ……
(2) であり, Γ′はサンプリング時刻tkにおける定数加速度ベクト
ルの変換行列で である。
第3図は水平面に平行な面内で定数加速度ベクトルを説
明する図であり,図において,Oは目標観測装置を原点と
した座標O−xyの原点,Xは東方向のx軸の正とした座標
O−xyのx軸,Yは北方向をy軸の正とした座標O−xyの
y軸,A1はy軸の正方向の定数加速度ベクトル,A2はx軸
の正の方向の定数加速度ベクトル,A3はy軸の負の方向
の定数加速度ベクトル,A4はx軸の負の方向の定数加速
度ベクトルである。第3図における定数加速度ベクトル
の大きさを10g(gは重力加速度とする)とし,この他
に加速度0の定数加速度ベクトルを考えた運動モデルの
場合 N=5 (3) であり,式(2)は とサンプリング時刻tkに無関係に書ける。
次に、サンプリング時刻tkにおいて k-1α (a=1,2,…,N) (5) が真であるとの仮説を Ψk,a(a=1,2,…,N) (6) と書く。
Eを平均をあらわす記号として, は平均の3次元
正規分布白色雑音で E〔 〕= (7) E〔 l T〕=Qk(k=1の時),OI(k≠lの時)
(8) とする。
ここで, ・は零ベクトル ・Qkはサンプリング時刻tkにおける駆動雑音共分散行列 であり, はベクトルの転置ベクトルをあらわす。
観測モデルを =Hk (9) とする。
ここで, ・ はサンプリング時刻tkにおける目標位置情報の観
測値より構成される直交座標による観測ベクトル ・Hkはサンプリング時刻tkにおける観測行列で Hk=(I 0I) である。
はサンプリング時刻tkにおける観測雑音ベクトル
であり,平均の3次元正規分布白色雑音で, E〔 〕= E〔 l T〕=Rk(k=1の時), 0I(k≠lの時) (10) である。
なお,Rkはサンプリング時刻tkにおける観測雑音共分散
行列で,運動モデルによらない値とする。
また,サンプリング時刻t1からtkまでの観測ベクトル全
体をZk,すなわち Zk=〔 1, 2,…, 〕 (11) と書く。
以上のことより通常のカルマンフイルタの理論により, k a (−)=Φk-1 k-1(+)+Γ′k-1 α (12) Pk a(-)=Φk-1Pk-1(+)Φk-1k-1Qk-1Γk-1 TT (13) k a (+)= k a(−)+Kk −Hk k a(−))
(14) Kk=Pk a(−)Hk T(HkPk a(−)Hk T+Rk-1 (15) Pk a(+)=Pk a(−)−KkHkPk a(−) (16) (a=1,2,…,N) である。
ここで ・ k a(−)は仮説Ψk,aのもとでの観測ベクトル 1,
k-1のよりの の予測ベクトルで,条件つき
平均ベクトルで書けばカルマンフイルタの理論より k a (−)=(E)〔 kk,a,Zk-1〕 (17) である。
(+)は観測ベクトル 1, …, よりの
の平滑ベクトルで (+)=E〔 k|Zk〕 (18) である。
k a(+)は仮説Ψk,aのもとでの観測ベクトル 1,
よりの の平滑ベクトルで k a (+)=E〔 kk,a,Zk〕 (19) である。
・Pk(+)はサンプリング時刻tkにおける平滑誤差共分
散行列であり,カルマンフイルタの理論より P(+)=E〔(x - (+))(x - (+))|Z〕 (20) である。
・Pk a(−)はサンプリング時刻tkにおける仮説Ψk,a
もとで予測誤差共分散行列で Pk a(-)=E〔(x - k a(-))(x - k a(-))k,a,Zk-1]
(21) である。
・Pk a(+)はサンプリング時刻tkにおける仮説Ψk,a
もとでの平滑誤差分散行列で Pk a(+)=E〔(x - k a(+))(x - k a(+))k,a,Z]
(22) である。
・Kkはサンプリグ時刻tkにおけるゲイン行列である。
なお,ATは行列Aの転置行列をあらわす。
また,カルマンフイルタを通常適用する場合と同様にし
て,初期値 (+),PO(+)は別途定まつていると
する。
式(13)よりPk a(−)は仮説Ψk,aによらない値なの
で、式(15)よりKk,式(16)よりPk a(+)も同様に仮
説Ψk,aによらない値となる。
観測ベクトル 1, 2,…, が得られた時の仮説Ψ
k,aの信頼度βk,aを条件つき確率密度関数により βk,a=P〔Ψk,a|Zk〕 (23) (a=1,2,…,N) と書く。
運動モデルの推移にマルコフ性を仮定する。すなわち運
動モデルΨk,aはサンプリング時刻tk-1の運動モデルよ
り決まりサンプリング時刻tk-2までの運動モデルには依
存しないとする。この時,運動モデルの推移確率Pabを Pab=P〔Ψ|k,a|Ψk−1,b〕 (24) (a=1,2,…,N;b=1,2,…,N) と書く。
仮説Ψk,aのもとでの観測誤差の評価 fa(k)(a=1,2,…,N) (25) を3次元正規分布で近似すればカルマンフイルタの理論
より fa(k)=g(z ;H k a(-),HPk a(-)Hk T+R) (26) である。
ここで, g( k; k,Ak)は平均ベクトル k,共分散行列Akの3
次元正規分布の における確率密度である。
式(26)よりわかるように,目標位置の観測ベクトル
が目標位置の予測ベクトルHk k a(−)に近いほどfa
(k)の値は大きくなり目標が仮説Ψk,aのもとで運動
したとの信頼度が高く評価される。第5図は観測誤差の
評価値fa(k)を1次元において説明する図であり,図
において,Gは目標位置をあらわす横軸,Fは確率密度をあ
らわす縦軸,Zは観測ベクトル の示す目標位置,PAは
仮説Ψk,aのもとでの目標予測位置,FAは確率密度f
(k),Nは平均Hk k a(−),分散HkPk a(−)Hk T+Rk
によつて定まる正規分布曲線である。観測ベクトル
が得られていない時点での仮説Ψk,aの信頼度P{Ψk,a
|Zk-1}は,マルコフ性より,仮説Ψk,aが1サンプリン
グ前の各仮説Ψk−1,b(b=1,2,…,N)より推移して
得られるので,Ψk−1,bの信頼度である式(23)のβ
k−1,b及び推移確率である式(24)のPbより として求まる。
観測ベクトル が得られた時点での仮説Ψk,aの信頼
度βk,εは,観測ベクトル が得られない時点の仮説
Ψk,aの信頼度P〔Ψk,a|Zk-1〕に仮説Ψk,aの観測ベク
トル による評価値f(k)を乗算した値,すなわ
ち式(27)および式(25)より, に比例すると考えてよい。
確率の性質より だから,式(28)を正規化して である。
式(23)及びベイズの定理より である。
式(18),式(19)及び式(31)より だから, である。
式(32)及び式(14),式(12),式(29)より, (+)=Φk-1 k-1(+)+Γ′k-1 k-1+Kk
−Hk(Φk-1 k-1(+)+Γ′k-1 k-1)〕 (33) である。
ここで、 である。
複数個の運動モデルを構成している定数加速度ベクトル
α (a=1,2,…N)の条件つき確率密度関数を離散系
における確率論に従い とする。
ここで,デルタ関数δ(x)は ∫…∫G()(dx=G() (37) の性質を有している。
式(35)及び式(37)より E〔 k-1k,a,Zk-1〕=∫…∫ k-1P〔 k-1 |Ψk,a,ZK-1〕d k-1=∫…∫ k-1δ( k-1 α ad
k-1α (38) すなわち ▲ a k-1▼=E〔 k-1k,a,Zk-1〕 (39) とした時 ▲ a k-1▼=α (40) である。
式(36)及び式(37)より である。
すなわち, k-1 =E〔 k-1|Zk-1〕 (42) とした時 である。
式(35),式(40)及び式(37)より E〔( k-1−▲ a k-1▼( k-1−▲ a k-1▼)T|Ψ
k,a,Zk-1〕 =∫…∫( k-1α )( k-1α )TP〔 k-1| Ψk,a,Zk-1〕d k-1 =∫…∫(u k-1-α )(u k-1-α )Tδ〔u k-1-α )du k-1=
OI (44) である。
式(36)及び式(37)より である。 (−)を観測ベクトル 1, 2,…, K-1よりの
の予測ベクトル,すなわち (−)=E〔 K|ZK-1〕 (46) とする。
式(1)に式(46),式(18),式(7)及び式(42)
を適用して (−)=Φk-1 k1(+)+Γ′k-1 k-1 (47) を得る。
式(1)及び式(47)より (−)=Φk-1 k-1 k-1(+))+Γ
k-1 k-1 +Γ′k-1 k-1 k-1) (48) である。
Pk(−)をサンプリング時刻tkにおける予測誤差共分散
行列,すなわち Pk(−)=E〔( (−))(
(−))T|Zk-1〕 (49) とする。
式(49)に式(48)を代入し,式(20),式(8)及び
式(45)を適用し, k-1, k-1, k-1が互いに無相関
とすれば, を得る。
従つて,式(27),式(13)及び式(50)より である。
ここで、式(43)及び式(27)より である。
なお,先に述べたように仮説Ψk,aのもとでの平滑誤差
共分散行列Pk a(+)は仮説Ψk,aに無関係に定まる値な
ので Pk(+)=Pk a(+) (53) とする。
次にこの発明の追尾フイルタの動作を第1図に従つて説
明する。
なお,カルマンフイルタを追尾フイルタに通常適用する
場合と同様にして,初期値はあらかじめ定まつていると
する。
目標観測装置(1)では極座標で目標位置情報を観測
し,結果を直交座標による目標位置情報に変換し,式
(9)の観測ベクトル を出力する。運動モデルごと
の観測誤差評価器(2)では,運動モデルごとの予測値
算出器(7)より得られる現時点より1サンプリング前
に算出した式(12)の運動モデルごとの予測ベクトル
k a(−)を第4の遅延回路(12)を通して入力し,目標
位置予測ベクトルHk k a(−)を算出し運動モデルごと
の予測誤差評価器(10)より得られる現時点より1サン
プリング前に算出した式(13)の運動モデルごとの予測
誤差共分散行列Pk a(−)を第2の遅延回路(11)を通
し入力し運動モデルごとの予測位置誤差の共分散行列Hk
Pk a(−)Hk Tを算出し,これとあらかじめ設定してある
観測モデルより得られる式(10)観測雑音共分散行列Rk
より観測ベクトル と運動モデルごとの目標位置予測
ベクトルHk k a(−)の差の共分散行列を算出し,目標
観測装置(1)より入力される簡素ベクトル の複数
個の運動モデルおのおのに対する合致度である観測誤差
の評価値である式(25)のfa(k)を式(26)に従い算
出する。各運動モデルの信頼度算出器(3)では,サン
プリング時刻tk-1で算出した複数個の運動モデルおのお
のに対する信頼度である式(23)のβk−1,aを第1の
遅延回路(4)を通して入力し,これとあらかじめ設定
された式(24)の推移確率Pabより観測ベクトル
得られない時点での各運動モデルの信頼度である式(2
7)の値を算出し,式(27)の値に観測ベクトル
各運動モデルに対する合致度である運動モデルごとの観
測誤差評価器(2)より入力される式(25)のfa(k)
を重みづけし、式(30)に従い観測ベクトル が得ら
れた時点での複数個の運動モデルおのおのの信頼度であ
る式(23)のβk,aを算出する。ゲイン行列算出器
(5)では,あらかじめ設定された観測モデルより得ら
れる式(10)の観測雑音共分散列及び1サンプリング前
に算出しておいた運動モデルごとの予測誤差評価器(1
0)より第2の遅延回路(11)を通して入力される運動
モデルごとの予測誤差共分散行列Pk a(−)とにより,
式(15)に従い平滑ベクトル (+)算出に使用する
ゲイン行列Kkを算出する。なお、式(13)より運動モデ
ルごとの予測誤差共分散行列▲Pa K▼(−)は運動モデ
ルによらない値となるため、式(15)よりゲイン行列KK
も運度モデルによらない値となる。平滑器(6)では,1
サンプリング前に算出しておいた式(18)の平滑ベクト
k-1(+)を第3の遅延回路(18)を通し入力し,
等速直線運動予測によりΦk-1 k-1(+)を算出し,各
運動モデルの信頼度算出器(3)より得られる式(30)
の各運動モデルの信頼度βk,aとあらかじめ設定された
式(5)の複数個の運動モデルを構成している定数加速
度ベクトルα より式(34)に従い目標の加速度 k-1
を推定し, k-1が予測に影響する項Γ′k-1 k-1
算出し,これらと目標観測装置(1)より得られる式
(9)の観測ベクトル に対し,平滑ベクトル
(+)算出において観測ベクトル が寄与する度合
を決定するゲイン行列算出器(5)より得られるゲイン
行列Kkを式(33)に従い適用し平滑ベクトル (+)
を算出する。運動モデルごとの予測値算出器(7)で
は,平滑器(6)より得られる平滑ベクトル (+)
より等速直線運動予測によりΦ (+)を算出し,
あらかじめ設定された複数個の運動モデルを構成する定
数加速度ベクトルα が予測に影響する項Γ′ α
算出し,現時点より1サンプリング後のサンプリング時
刻tk+1に対する複数個の運動モデルごとの予測ベクトル
a k+1▼(−)を式(12)に従い算出する。運動モデ
ルごとの平滑誤差評価器(9)では,1サンプリング前に
算出しておいた式(21)の運動モデルごとの予測誤差共
分散行列Pk a(−)を運動モデルごとの予測誤差評価器
(10)より第2の遅延回路(11)を通して入力し,ゲイ
ン行列算出器(5)より得られるゲイン行列Kkとによ
り,式(19)の運動モデルごとの平滑ベクトル
k a(+)の平滑誤差の評価値である複数個の運動モデル
ごとの平滑誤差共分散行列Pk a(+)を式(16)に従い
算出する。なお、式(13)、式(15)、式(16)より運
動モデルごとの平滑誤差共分散列▲Pa k▼(+)は運動
モデルによらない値となる。
運動モデルごとの予測誤差評価器(10)では,運動モデ
ルごとの平滑誤差評価器(9)より得られる式(22)の
運動モデルごとの平滑誤差共分散行列Pk a(+)を式(5
3)に従い式(20)の平滑誤差共分散行列Pk(+)とみ
なし,あらかじめ設定された運動モデルより得られる式
(8)の駆動雑音共分散行列Qkとにより式(13)に従い
現時点より1サンプリング後のサンプリング時刻tk+1
対する複数個の運動モデルごとの予測ベクトル
k+1 a(−)の予測誤差の評価である運動モデルごとの予
測誤差共分散行列Pk+1 a(−)を算出する。
予測誤差評価器(13)では,各運動モデルの信頼度算出
器(3)より得られるβk,b,あらかじめ設定された式
(24)の推移確率Pab及びあらかじめ設定された複数個
の運動モデルを構成している式(5)の定数加速度ベク
トルα より式(52)を使用し現時点より1サンプリン
グ後の予測ベクトル k+1(−)を大きくする項 を算出し,これに運動モデルごとの予測誤差評価器(1
0)より得られる運動モデルごとの平滑誤差共分散行列P
k+1 a(−)を加算し予測誤差の評価である予測誤差共分
散行列Pk+1)を式(51)に従い算出する。なお、目
標観測装置(1)では平滑器(6)より入力される目標
位置及び目標速度の平滑値をもとに目標が等速直線運動
を行うとして現時点より1サンプリング後の直交座標の
目標位置の予測値 K+1(−)=HK+1Φ (+)を
算出し、予測誤差評価器(13)より入力される予測誤差
共分散行列PK+1(−)及びあらかじめ設定された観測系
モデルより(10)の観測雑音共分散行列RK+1より正値対
称行列SK+1=HK+1PK+1(−)▲HT K+1▼+RK+1を算出
し、 K+1を中心にした目標の予測存在範囲を算出し、
この範囲内の目標位置情報のみを追尾目標から得られた
もとして扱う。すなわち、観測ベクトル K+1が( K+1
K+1(−))TSK -1 K+1 K+1(−))≦d を満たす時のみ、観測ベクトル K+1を追尾目標から得
られたものとして扱う。ここでdはあらかじめ設定され
た正のパラメータである。
〔発明の効果〕
以上のようにこの発明によれば通常の目標自動追尾装置
に特別の付加装置を付けることなく安価に目標運動諸元
算出精度を向上させることができる。
なお以上は等速直線運動モデルに定数加速度ベクトルが
付加されたモデルの場合について説明したが,これ以外
の複数個の運動モデルを有して目標観測装置の情報より
目標運動諸元を算出する追尾フイルタに適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例の構成を説明する図,第2
図は従来の追尾フイルタを説明する図,第3図は定数加
速度ベクトルを説明する図,第4図は目標予測存在範囲
を説明する図,第5図は観測誤差評価値を説明する図で
ある。 図において,(1)は目標観測装置,(2)は運動モデ
ルごとの観測誤差評価器,(3)は各運動モデルの信頼
度算出器,(4)は第1の遅延回路,(5)はゲイン行
列算出器,(6)は平滑器,(7)は運動モデルごとの
予測値算出器,(8)は第3の遅延回路,(9)は運動
モデルごとの平滑誤差評価器,(10)は運動モデルごと
の予測誤差評価器,(11)は第2の遅延回路,(12)は
第4の遅延回路,(13)は平滑誤差評価器である。 なお,各図中同一あるいは相当部分には同一符号を付し
て示してある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】目標位置情報を観測する目標観測装置と、
    同一次元の複数個の定数ベクトルより構成される異なる
    複数個の運動モデルおのおのと上記目標観測装置より入
    力される目標位置情報との合致度である観測誤差評価値
    を算出する運動モデルごとの観測誤差評価器と、上記運
    動モデルごとの観測誤差評価器より上記各運動モデルお
    のおのに対する観測誤差評価値を入力し、上記各運動モ
    デルおのおのの信頼度を算出する各運動モデルの信頼度
    算出器と、上記各運動モデルで共通のゲイン行列を算出
    するゲイン行列算出器と、上記目標観測装置より入力さ
    れる最新の目標位置情報、上記各運動モデルの信頼度算
    出器で算出した各運動モデルおのおのの信頼度及び上記
    ゲイン行列算出器で算出したゲイン行列とを用いて上記
    各運動モデルの影響を統合して得られる目標位置、速
    度、加速度などの目標運動諸元の平滑値を算出する平滑
    器と、上記平滑器で算出した目標運動諸元の平滑値を入
    力し、上記各運動モデルおのおのに対する目標運動諸元
    の1サンプリング後の予測値を算出し、その予測値を上
    記運動モデルごとの観測誤差評価器へ出力する運動モデ
    ルごとの予測値算出器と、上記ゲイン行列算出器よりゲ
    イン行列を入力し、上記各運動モデルおのおのに対する
    目標運動諸元の平滑値の誤差を評価する運動モデルごと
    の平滑誤差評価器と、上記運動モデルごとの平滑誤差評
    価器の評価結果を用いて上記各運動モデルおのおのに対
    する目標運動諸元の予測値の誤差を評価し、その予測誤
    差の評価値を上記ゲイン行列算出器、上記運動モデルご
    との平滑誤差評価器及び上記運動モデルごとの観測誤差
    評価器へ出力する運動モデルごとの予測誤差評価器と、
    上記各運動モデルの信頼度算出器で算出した各運動モデ
    ルの信頼度及び上記運動モデルごとの予測誤差評価器で
    算出した各運動モデルおのおのに対する予測誤差の評価
    値とを入力し、上記各運動モデルの影響を統合して得ら
    れる予測値の誤差を評価する予測誤差評価器とを備えた
    ことを特徴とする追尾フィルタ。
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