JPH0770255B2 - 耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線 - Google Patents
耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線Info
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- JPH0770255B2 JPH0770255B2 JP2103904A JP10390490A JPH0770255B2 JP H0770255 B2 JPH0770255 B2 JP H0770255B2 JP 2103904 A JP2103904 A JP 2103904A JP 10390490 A JP10390490 A JP 10390490A JP H0770255 B2 JPH0770255 B2 JP H0770255B2
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- Japan
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- heat resistance
- epoxy resin
- silicone
- insulated wire
- resin
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面潤滑性に優れ、且つ耐熱性及び耐湿熱性
を有する潤滑性絶縁電線に関するものである。
を有する潤滑性絶縁電線に関するものである。
ポリウレタン塗料,ポリエステル塗料等を導体上に塗
布,焼付けした絶縁電線は電気電子機器等のコイルとし
て広く用いられているが、コイル巻線時の加工劣化及び
電線繰り出し時の断線を防止し、巻線性の向上を図るた
め絶縁皮膜の表面を潤滑化したり、皮膜の機械的強度を
向上させ耐摩耗性を大きくする必要がある。このため、
従来は絶縁皮膜の表面に流動パラフィン或は冷凍機油等
の潤滑剤を塗布する方法、摩擦係数の低いナイロン(6
−ナイロン,6−6ナイロン等)を絶縁皮膜の外周に被覆
し、更に潤滑剤を塗布する方法、或は絶縁塗料中に潤滑
剤を添加する方法等が用いられていた。
布,焼付けした絶縁電線は電気電子機器等のコイルとし
て広く用いられているが、コイル巻線時の加工劣化及び
電線繰り出し時の断線を防止し、巻線性の向上を図るた
め絶縁皮膜の表面を潤滑化したり、皮膜の機械的強度を
向上させ耐摩耗性を大きくする必要がある。このため、
従来は絶縁皮膜の表面に流動パラフィン或は冷凍機油等
の潤滑剤を塗布する方法、摩擦係数の低いナイロン(6
−ナイロン,6−6ナイロン等)を絶縁皮膜の外周に被覆
し、更に潤滑剤を塗布する方法、或は絶縁塗料中に潤滑
剤を添加する方法等が用いられていた。
しかしながら、近時電気電子機器の小型化,高性能化が
進む中で、絶縁材料から発生する有機ガスが機器の誤動
作を引き起こす原因として注目され、このような有機ガ
スの発生を極力減らすことが望まれている。例えば、リ
レー回路等では絶縁皮膜の表面に潤滑剤として塗布され
ている流動パラフィンが、リレー接点の開閉時に発生す
るアークにより分解し、カーボンとして接点に付着する
ため、接触抵抗を増大させ接点の消耗を早めてしまうと
いう問題があった。また、潤滑剤の塗布時、電線の表面
に均一に塗布することが難かしく安定した表面潤滑性が
得られないという問題があった。また、ナイロンを絶縁
皮膜の外周に被覆することにより皮膜の耐摩耗性は改善
できるが、ナイロン樹脂の特性により耐熱性及び耐湿熱
性が低下してしまうという問題があった。
進む中で、絶縁材料から発生する有機ガスが機器の誤動
作を引き起こす原因として注目され、このような有機ガ
スの発生を極力減らすことが望まれている。例えば、リ
レー回路等では絶縁皮膜の表面に潤滑剤として塗布され
ている流動パラフィンが、リレー接点の開閉時に発生す
るアークにより分解し、カーボンとして接点に付着する
ため、接触抵抗を増大させ接点の消耗を早めてしまうと
いう問題があった。また、潤滑剤の塗布時、電線の表面
に均一に塗布することが難かしく安定した表面潤滑性が
得られないという問題があった。また、ナイロンを絶縁
皮膜の外周に被覆することにより皮膜の耐摩耗性は改善
できるが、ナイロン樹脂の特性により耐熱性及び耐湿熱
性が低下してしまうという問題があった。
また、絶縁塗料中に添加型潤滑剤、例えば高級脂肪酸エ
ステルを添加したものは、潤滑剤である高級脂肪酸エス
テルの沸点が絶縁塗料の溶剤であるクレゾールに近いた
め、絶縁塗料の焼付け時に潤滑剤が揮散し、場合によっ
ては皮膜中にほとんど残存せず、従って滑性効果を失い
やすく、更に潤滑剤は化学的構造の違いから塗料との相
溶性或は分散性が悪く添加量は限定されてしまうという
問題があった。また、これら上記の問題を解決するため
に、ナイロンに潤滑剤を添加し有機溶剤に溶解した潤滑
性ナイロン塗料を、絶縁皮膜の外周に塗布,焼付けし、
絶縁電線の耐摩耗性,表面潤滑性を向上させる方法が取
られている。しかしながら、絶縁皮膜の耐熱性が低下し
てしまい、絶縁電線の信頼性を著しく阻害してしまうこ
とが問題になっていた。
ステルを添加したものは、潤滑剤である高級脂肪酸エス
テルの沸点が絶縁塗料の溶剤であるクレゾールに近いた
め、絶縁塗料の焼付け時に潤滑剤が揮散し、場合によっ
ては皮膜中にほとんど残存せず、従って滑性効果を失い
やすく、更に潤滑剤は化学的構造の違いから塗料との相
溶性或は分散性が悪く添加量は限定されてしまうという
問題があった。また、これら上記の問題を解決するため
に、ナイロンに潤滑剤を添加し有機溶剤に溶解した潤滑
性ナイロン塗料を、絶縁皮膜の外周に塗布,焼付けし、
絶縁電線の耐摩耗性,表面潤滑性を向上させる方法が取
られている。しかしながら、絶縁皮膜の耐熱性が低下し
てしまい、絶縁電線の信頼性を著しく阻害してしまうこ
とが問題になっていた。
本発明はこれら従来の技術の有する問題点を解決するた
めに為されたものであり、均一な表面潤滑性を有し、巻
線性が良好であり、且つ耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤
滑性絶縁電線を提供することを目的とする。
めに為されたものであり、均一な表面潤滑性を有し、巻
線性が良好であり、且つ耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤
滑性絶縁電線を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、ポリエーテルサル
ホン樹脂100重量部に対して、末端にアミノ基を有する
分子量1,000〜10,000の反応性シリコーンとエポキシ当
量450〜4,000のビスフェノールA型エポキシ樹脂を予め
反応させて得られたシリコーン変性エポキシ樹脂を0.1
〜20重量部好ましくは5〜15重量部添加し、これを有機
溶剤に分散,溶解してなる潤滑性絶縁塗料を導体上に直
接或は絶縁皮膜を介して塗布,焼付けたことを特徴とす
る耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線にある。
ホン樹脂100重量部に対して、末端にアミノ基を有する
分子量1,000〜10,000の反応性シリコーンとエポキシ当
量450〜4,000のビスフェノールA型エポキシ樹脂を予め
反応させて得られたシリコーン変性エポキシ樹脂を0.1
〜20重量部好ましくは5〜15重量部添加し、これを有機
溶剤に分散,溶解してなる潤滑性絶縁塗料を導体上に直
接或は絶縁皮膜を介して塗布,焼付けたことを特徴とす
る耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線にある。
本発明の潤滑性絶縁塗料の主成分として使用するポリエ
ーテルサルホン樹脂は、ジクロロジフェニルサルホン
(DCDPS)の縮重合反応により得られる熱可塑性ポリマ
ーで下記の一般式で示される。
ーテルサルホン樹脂は、ジクロロジフェニルサルホン
(DCDPS)の縮重合反応により得られる熱可塑性ポリマ
ーで下記の一般式で示される。
このポリエーテルサルホン樹脂は耐熱性,機械的特性,
電気的時性,耐薬品性及び耐水性に優れている。一般
に、6−ナイロン,6−6ナイロン等の結晶性樹脂の場
合、温度上昇に伴って物性値が急激に変化する傾向があ
る。これに対し、ポリエーテルサルホン樹脂は、分子構
造上ジフェニルサルホン部分の電子が局在化せず非結晶
性樹脂であるため、温度上昇に対する物性の変化が非常
に少なく、広い温度域で強靭性,高強度を有している。
また、酸,アルカリ,及びガソリン等に対して優れた耐
性を示す。更に、耐熱水性及び耐スチーム性(耐湿熱
性)に優れているという大きな特長がある。このポリエ
ーテルサルホン樹脂の具体例としては、PES100P,同200
P,同300P(住友化学工業社商品名)等を挙げることがで
きる。
電気的時性,耐薬品性及び耐水性に優れている。一般
に、6−ナイロン,6−6ナイロン等の結晶性樹脂の場
合、温度上昇に伴って物性値が急激に変化する傾向があ
る。これに対し、ポリエーテルサルホン樹脂は、分子構
造上ジフェニルサルホン部分の電子が局在化せず非結晶
性樹脂であるため、温度上昇に対する物性の変化が非常
に少なく、広い温度域で強靭性,高強度を有している。
また、酸,アルカリ,及びガソリン等に対して優れた耐
性を示す。更に、耐熱水性及び耐スチーム性(耐湿熱
性)に優れているという大きな特長がある。このポリエ
ーテルサルホン樹脂の具体例としては、PES100P,同200
P,同300P(住友化学工業社商品名)等を挙げることがで
きる。
前記潤滑性絶縁塗料の第2成分として使用するシリコー
ン変性エポキシ樹脂は、末端にアミノ基を有する分子量
1,000〜10,000の反応性シリコーン(以下、反応性シリ
コーンと略記する)とエポキシ当量450〜4,000のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(以下、エポキシ樹脂と略記
する)を反応させて得られるものであり、主成分のポリ
エーテルサルホン樹脂に添加することにより、絶縁電線
の表面に潤滑性を付与し、巻線性を向上させる目的で使
用する。また、このシリコーン変性エポキシ樹脂は耐水
性にも優れている。前記反応性シリコーンは潤滑性を付
与する成分として使用されるが、直接ポリエーテルサル
ホン樹脂に添加し有機溶剤に分散,溶解した場合、塗料
の安定性が悪く長時間放置すると分離してしまう。ま
た、反応性シリコーンはアミノ基を有しているが、ポリ
エーテルサルホン樹脂には反応性の基がないため、塗料
の焼付け時に化学反応が起らず、反応性シリコーンは殆
ど揮散してしまい良好な表面潤滑性が得られない。そこ
で、反応性シリコーンとエポキシ樹脂を予め反応させて
得たシリコーン変性エポキシ樹脂を潤滑性付与成分とし
て使用するものである。反応性シリコーンは次の一般式
で示される。
ン変性エポキシ樹脂は、末端にアミノ基を有する分子量
1,000〜10,000の反応性シリコーン(以下、反応性シリ
コーンと略記する)とエポキシ当量450〜4,000のビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂(以下、エポキシ樹脂と略記
する)を反応させて得られるものであり、主成分のポリ
エーテルサルホン樹脂に添加することにより、絶縁電線
の表面に潤滑性を付与し、巻線性を向上させる目的で使
用する。また、このシリコーン変性エポキシ樹脂は耐水
性にも優れている。前記反応性シリコーンは潤滑性を付
与する成分として使用されるが、直接ポリエーテルサル
ホン樹脂に添加し有機溶剤に分散,溶解した場合、塗料
の安定性が悪く長時間放置すると分離してしまう。ま
た、反応性シリコーンはアミノ基を有しているが、ポリ
エーテルサルホン樹脂には反応性の基がないため、塗料
の焼付け時に化学反応が起らず、反応性シリコーンは殆
ど揮散してしまい良好な表面潤滑性が得られない。そこ
で、反応性シリコーンとエポキシ樹脂を予め反応させて
得たシリコーン変性エポキシ樹脂を潤滑性付与成分とし
て使用するものである。反応性シリコーンは次の一般式
で示される。
具体例としては、サイラプレーンFM3311,同FM3321,同FM
3325(チッソ株式会社商品名)を挙げることができる。
3325(チッソ株式会社商品名)を挙げることができる。
反応性シリコーンの分子量を1,000〜10,000と限定した
理由は、分子量が1,000未満では潤滑性付与成分として
の効果が少なく、また、分子量が10,000を超えると塗料
の安定性に欠けるためである。前記エポキシ樹脂は、前
記反応性シリコーンと反応させ、塗料安定性を改善する
とともに焼付け時における潤滑剤の熱安定性を向上させ
る目的で使用する。具体例としては、エピコート1001,
同1004,同1007,同1009(油化シェルエポキシ社商品
名),エポトートYD−011,同YD−014,同YD−017(東都
化成社商品名)等を挙げることができる。エポキシ樹脂
のエポキシ当量を450〜4,000と限定した理由は、エポキ
シ当量が450未満ではエポキシ樹脂の反応性が高いため
反応性シリコーンとの反応の制御が難かしく、またエポ
キシ当量が4,000を超えた場合は反応物中のシリコーン
の含有量が減り良好な表面潤滑性が得られないためであ
る。
理由は、分子量が1,000未満では潤滑性付与成分として
の効果が少なく、また、分子量が10,000を超えると塗料
の安定性に欠けるためである。前記エポキシ樹脂は、前
記反応性シリコーンと反応させ、塗料安定性を改善する
とともに焼付け時における潤滑剤の熱安定性を向上させ
る目的で使用する。具体例としては、エピコート1001,
同1004,同1007,同1009(油化シェルエポキシ社商品
名),エポトートYD−011,同YD−014,同YD−017(東都
化成社商品名)等を挙げることができる。エポキシ樹脂
のエポキシ当量を450〜4,000と限定した理由は、エポキ
シ当量が450未満ではエポキシ樹脂の反応性が高いため
反応性シリコーンとの反応の制御が難かしく、またエポ
キシ当量が4,000を超えた場合は反応物中のシリコーン
の含有量が減り良好な表面潤滑性が得られないためであ
る。
前記シリコーン変性エポキシ樹脂の添加量を、ポリエー
テルサルホン樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部と限
定した理由は、添加量が0.1重量部未満の場合は良好な
表面潤滑性が得られず、また、20重量部を超えた場合は
ポリエーテルサルホン樹脂の特性を阻害するためであ
る。即ち、添加量が多い場合にはシリコーン変性エポキ
シ樹脂の可塑効果が現われ、皮膜の熱軟化温度を低下さ
せてしまう。
テルサルホン樹脂100重量部に対して0.1〜20重量部と限
定した理由は、添加量が0.1重量部未満の場合は良好な
表面潤滑性が得られず、また、20重量部を超えた場合は
ポリエーテルサルホン樹脂の特性を阻害するためであ
る。即ち、添加量が多い場合にはシリコーン変性エポキ
シ樹脂の可塑効果が現われ、皮膜の熱軟化温度を低下さ
せてしまう。
本発明の潤滑性絶縁電線は、ポリエーテルサルホン樹脂
とシリコーン変性エポキシ樹脂を有機溶剤に分散,溶解
してなる潤滑性絶縁塗料を、導体上に直接或は絶縁皮膜
を介して塗布焼付けることにより得られる。したがっ
て、ポリエーテルサルホン樹脂により優れた耐熱性,耐
水性,耐湿熱性を有し、且つシリコーン変性エポキシ樹
脂により優れた表面潤滑性を示す絶縁電線である。
とシリコーン変性エポキシ樹脂を有機溶剤に分散,溶解
してなる潤滑性絶縁塗料を、導体上に直接或は絶縁皮膜
を介して塗布焼付けることにより得られる。したがっ
て、ポリエーテルサルホン樹脂により優れた耐熱性,耐
水性,耐湿熱性を有し、且つシリコーン変性エポキシ樹
脂により優れた表面潤滑性を示す絶縁電線である。
シリコーン変性エポキシ樹脂は、樹脂骨格中にベンゼン
環を有するためポリエーテルサルホン樹脂を主成分とす
る潤滑性塗料中での分散性が良く、塗料の安定性が向上
することに加え、塗料の塗布,焼付け後も主成分のポリ
エーテルサルホン樹脂中に均一に分散するため、皮膜表
面に一様で安定した潤滑性を付与することができる。更
に、ポリエーテルサルホン樹脂の有する前記耐熱性,耐
水性,耐湿熱性にシリコーン変性エポキシ樹脂の耐水性
が加わるため、高温高湿度下での使用に耐える絶縁皮膜
を形成することができる。
環を有するためポリエーテルサルホン樹脂を主成分とす
る潤滑性塗料中での分散性が良く、塗料の安定性が向上
することに加え、塗料の塗布,焼付け後も主成分のポリ
エーテルサルホン樹脂中に均一に分散するため、皮膜表
面に一様で安定した潤滑性を付与することができる。更
に、ポリエーテルサルホン樹脂の有する前記耐熱性,耐
水性,耐湿熱性にシリコーン変性エポキシ樹脂の耐水性
が加わるため、高温高湿度下での使用に耐える絶縁皮膜
を形成することができる。
以下に本発明の内容を実施例及び比較例を挙げて説明す
る。
る。
実施例1 撹拌機,温度計及び冷却管を取り付けた2,000mlのセパ
ラブル丸底フラスコに、反応性シリコーンとしてサイラ
プレーンFM3321を100g,エポキシ樹脂としてエピコート1
007を100g及び溶剤としてm−クレゾールを1,133g入
れ、撹拌しながら徐々に加熱する。内部温度が180℃に
到達したら、更にその温度で3時間加熱撹拌を続けて、
反応性シリコーンとエポキシ樹脂を反応させた。反応後
室温まで冷却し濃度15%のシリコーン変性エポキシ樹脂
のクレゾール分散液(以下、シリコーン変性エポキシ樹
脂分散液Aと略記する)を得た。また、ポリエーテルサ
ルホン樹脂PES100Pをm−クレゾール/キシロール=6/4
(重量比)の溶剤で溶解し、濃度15%のポリエーテルサ
ルホン樹脂溶液(以下、PES溶液と略記する)を得た。
ラブル丸底フラスコに、反応性シリコーンとしてサイラ
プレーンFM3321を100g,エポキシ樹脂としてエピコート1
007を100g及び溶剤としてm−クレゾールを1,133g入
れ、撹拌しながら徐々に加熱する。内部温度が180℃に
到達したら、更にその温度で3時間加熱撹拌を続けて、
反応性シリコーンとエポキシ樹脂を反応させた。反応後
室温まで冷却し濃度15%のシリコーン変性エポキシ樹脂
のクレゾール分散液(以下、シリコーン変性エポキシ樹
脂分散液Aと略記する)を得た。また、ポリエーテルサ
ルホン樹脂PES100Pをm−クレゾール/キシロール=6/4
(重量比)の溶剤で溶解し、濃度15%のポリエーテルサ
ルホン樹脂溶液(以下、PES溶液と略記する)を得た。
上記シリコーン変性エポキシ樹脂分散液A47.6gをPES溶
液952.4gに加え、十分撹拌して潤滑性絶縁塗料を調製し
た。
液952.4gに加え、十分撹拌して潤滑性絶縁塗料を調製し
た。
次に、エナメル線焼付炉(炉長2.5m横型)にて0.20mmの
銅線上にB種ポリウレタン絶縁塗料WD4305(日立化成社
商品名)濃度35%を一般ポリウレタン絶縁塗料の焼付条
件(炉温350℃,線速60m/min)で7回塗布,焼付けした
後、潤滑性絶縁塗料を、同一焼付条件で4回塗布,焼付
けして潤滑性絶縁電線を製造した。
銅線上にB種ポリウレタン絶縁塗料WD4305(日立化成社
商品名)濃度35%を一般ポリウレタン絶縁塗料の焼付条
件(炉温350℃,線速60m/min)で7回塗布,焼付けした
後、潤滑性絶縁塗料を、同一焼付条件で4回塗布,焼付
けして潤滑性絶縁電線を製造した。
実施例2 実施例1で得られたシリコーン変性エポキシ樹脂分散液
A91.0gをPES溶液909.0gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
A91.0gをPES溶液909.0gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
実施例3 実施例1で得られたシリコーン変性エポキシ樹脂分散液
A130.4gをPES溶液869.6gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
A130.4gをPES溶液869.6gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
実施例4 実施例1と同様の2,000mlのセパラブル丸底フラスコ
に、反応性シリコーンとしてサイラプレーンFM3321を50
g,エポキシ樹脂としてエピコート1007を100g,及び溶剤
としてm−クレゾールを850g入れ、実施例1と同様にし
て濃度15%のシリコーン変性エポキシ樹脂のクレゾール
分散液(以下、シリコーン変性エポキシ樹脂分散液Bと
略記する)を得た。また実施例1と同様にしてPES溶液
を得た。
に、反応性シリコーンとしてサイラプレーンFM3321を50
g,エポキシ樹脂としてエピコート1007を100g,及び溶剤
としてm−クレゾールを850g入れ、実施例1と同様にし
て濃度15%のシリコーン変性エポキシ樹脂のクレゾール
分散液(以下、シリコーン変性エポキシ樹脂分散液Bと
略記する)を得た。また実施例1と同様にしてPES溶液
を得た。
上記シリコーン変性エポキシ樹脂分散液B47.6gをPES溶
液952.4gに加え、十分撹拌して潤滑性絶縁塗料を調製し
た。次に実施例1と同様にして潤滑性絶縁電線を製造し
た。
液952.4gに加え、十分撹拌して潤滑性絶縁塗料を調製し
た。次に実施例1と同様にして潤滑性絶縁電線を製造し
た。
実施例5 実施例4で得られたシリコーン変性エポキシ樹脂分散液
B91.0gをPES溶液909.0gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
B91.0gをPES溶液909.0gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
実施例6 実施例4で得られたシリコーン変性エポキシ樹脂分散液
B130.4gをPES溶液869.6gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
B130.4gをPES溶液869.6gに加え、十分撹拌して潤滑性絶
縁塗料を調製した以外は実施例1と同様にして潤滑性絶
縁電線を製造した。
比較例1 実施例1のエナメル線焼付炉にて0.20mmの銅線上にB種
ポリウレタン絶縁塗料WD4305(日立化成社商品名)濃度
35%を、実施例1と同様の焼付条件で10回塗布,焼付け
した後、皮膜の表面に流動パラフィンを塗布したポリウ
レタン絶縁電線を製造した。
ポリウレタン絶縁塗料WD4305(日立化成社商品名)濃度
35%を、実施例1と同様の焼付条件で10回塗布,焼付け
した後、皮膜の表面に流動パラフィンを塗布したポリウ
レタン絶縁電線を製造した。
比較例2 ポリアミド樹脂CM3001N(東レ社商品名)120gをm−ク
レゾール/キシロール=6/4(重量比)の溶剤880gで溶
解し濃度12%のナイロン塗料を得た。次に実施例1のエ
ナメル線焼付炉にて0.20mm銅線上にB種ポリウレタン塗
料WD4305(日立化成社商品名)濃度35を、実施例1と同
様の焼付条件で7回塗布,焼付けした後、本比較例のナ
イロン塗料を同一焼付条件で4回塗布,焼付けし、更に
皮膜の表面に流動パラフィンを塗布したポリウレタンナ
イロン絶縁電線を製造した。
レゾール/キシロール=6/4(重量比)の溶剤880gで溶
解し濃度12%のナイロン塗料を得た。次に実施例1のエ
ナメル線焼付炉にて0.20mm銅線上にB種ポリウレタン塗
料WD4305(日立化成社商品名)濃度35を、実施例1と同
様の焼付条件で7回塗布,焼付けした後、本比較例のナ
イロン塗料を同一焼付条件で4回塗布,焼付けし、更に
皮膜の表面に流動パラフィンを塗布したポリウレタンナ
イロン絶縁電線を製造した。
特性試験1 本発明の潤滑性絶縁電線及び比較例の絶縁電線の一般特
性を試験し、その結果を表1に示した。
性を試験し、その結果を表1に示した。
特性試験2(耐熱性試験) JIS C 3003「エナメル銅線及びエナメルアルミニウ
ム線試験方法」に準拠し、実施例1〜6,比較例1,2の絶
縁電線を用いて絶縁破壊電圧測定用の二個撚り試料を作
成した。この試料を220℃に保った恒温槽中に168時間放
置した後取り出し、室温で絶縁破壊電圧を測定した。熱
処理後の絶縁破壊電圧から初期値に対する残率を算出し
表2に示した。
ム線試験方法」に準拠し、実施例1〜6,比較例1,2の絶
縁電線を用いて絶縁破壊電圧測定用の二個撚り試料を作
成した。この試料を220℃に保った恒温槽中に168時間放
置した後取り出し、室温で絶縁破壊電圧を測定した。熱
処理後の絶縁破壊電圧から初期値に対する残率を算出し
表2に示した。
特性試験3(耐湿熱性試験) 実施例1〜6,比較例1,2の絶縁電線を用い、特性試験2
と同様にして絶縁破壊電圧測定用の二個撚り試料を作成
した。この試料を内容量に対し0.2%の水を添加した容
器、即ち水1.5mlを添加した内容量が750mlのステンレス
容器に入れ完全密閉し、120℃に保った恒温槽中に168時
間放置した後、室温で取り出し絶縁破壊電圧を測定し
た。湿熱処理後の絶縁破壊電圧から初期値に対する残率
を算出し表2に示した。
と同様にして絶縁破壊電圧測定用の二個撚り試料を作成
した。この試料を内容量に対し0.2%の水を添加した容
器、即ち水1.5mlを添加した内容量が750mlのステンレス
容器に入れ完全密閉し、120℃に保った恒温槽中に168時
間放置した後、室温で取り出し絶縁破壊電圧を測定し
た。湿熱処理後の絶縁破壊電圧から初期値に対する残率
を算出し表2に示した。
〔発明の効果〕 本発明の潤滑性絶縁電線は、表1の実施例で示したよう
に表面摩擦係数μが0.10〜0.11と非常に表面潤滑性に優
れた皮膜を有しているのでコイルの巻線性が極めて良好
である。即ち、コイルの巻線時において、ボビンから電
線が繰り出し易いので断線がなく、安定した張力で巻線
できることから電線の加工劣化も少なく、高速巻線に対
応できるものである。更に、電気電子危機の誤動作を引
き起こす有機ガスを発生する流動パラフィン,冷凍機油
等を皮膜の表面に塗布していないため、電気電子機器の
信頼性は著しく向上する。また、表2の実施例で示した
ように、耐熱性及び耐湿熱性が極めて優れているので、
恒温高湿度下での使用にも十分耐えるものである。従っ
て本発明の潤滑性絶縁電線は、電気電子機器の小型化高
性能化により使用環境がますます厳しくなっている中
で、その用途に適した信頼性の高い絶縁電線として有用
である。
に表面摩擦係数μが0.10〜0.11と非常に表面潤滑性に優
れた皮膜を有しているのでコイルの巻線性が極めて良好
である。即ち、コイルの巻線時において、ボビンから電
線が繰り出し易いので断線がなく、安定した張力で巻線
できることから電線の加工劣化も少なく、高速巻線に対
応できるものである。更に、電気電子危機の誤動作を引
き起こす有機ガスを発生する流動パラフィン,冷凍機油
等を皮膜の表面に塗布していないため、電気電子機器の
信頼性は著しく向上する。また、表2の実施例で示した
ように、耐熱性及び耐湿熱性が極めて優れているので、
恒温高湿度下での使用にも十分耐えるものである。従っ
て本発明の潤滑性絶縁電線は、電気電子機器の小型化高
性能化により使用環境がますます厳しくなっている中
で、その用途に適した信頼性の高い絶縁電線として有用
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−29411(JP,A) 特開 昭63−29412(JP,A) 特開 昭62−17048(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】ポリエーテルサルホン樹脂100重量部に対
して、末端にアミノ基を有する分子量1,000〜10,000の
反応性シリコーンとエポキシ当量450〜4,000のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂を予め反応させて得られたシリ
コーン変成エポキシ樹脂を0.1〜20重量部添加し、これ
を有機溶剤に分散,溶解してなる潤滑性絶縁塗料を導体
上に直接或は絶縁皮膜を介して塗布、焼付けたことを特
徴とする耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2103904A JPH0770255B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | 耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2103904A JPH0770255B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | 耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH044514A JPH044514A (ja) | 1992-01-09 |
| JPH0770255B2 true JPH0770255B2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=14366415
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2103904A Expired - Lifetime JPH0770255B2 (ja) | 1990-04-19 | 1990-04-19 | 耐熱性及び耐湿熱性に優れた潤滑性絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770255B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2582676B2 (ja) * | 1991-01-29 | 1997-02-19 | 東京特殊電線株式会社 | 自己潤滑性絶縁電線 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0625002B2 (ja) * | 1985-07-15 | 1994-04-06 | 日立化成工業株式会社 | サイジング剤及びそれを用いたガラス繊維基材 |
| JPS6329411A (ja) * | 1986-07-22 | 1988-02-08 | 住友電気工業株式会社 | 絶縁電線 |
| JPS63162772A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 潤滑性に優れた焼付塗料 |
-
1990
- 1990-04-19 JP JP2103904A patent/JPH0770255B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH044514A (ja) | 1992-01-09 |
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