JPH0770471B2 - 投影露光方法及び装置 - Google Patents
投影露光方法及び装置Info
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- JPH0770471B2 JPH0770471B2 JP4046905A JP4690592A JPH0770471B2 JP H0770471 B2 JPH0770471 B2 JP H0770471B2 JP 4046905 A JP4046905 A JP 4046905A JP 4690592 A JP4690592 A JP 4690592A JP H0770471 B2 JPH0770471 B2 JP H0770471B2
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- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/708—Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
- G03F7/70858—Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature
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- G03F7/70866—Environment aspects, e.g. pressure of beam-path gas, temperature of mask or workpiece
- G03F7/70875—Temperature, e.g. temperature control of masks or workpieces via control of stage temperature
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- G—PHYSICS
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路や液晶
デバイス製造用の高精度な結像性能が要求される投影露
光装置に関し、特に投影光学系の結像性能の維持に関す
るものである。
デバイス製造用の高精度な結像性能が要求される投影露
光装置に関し、特に投影光学系の結像性能の維持に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の回路パターンを形成する
ためのフォトリソグラフィ工程においては、通常レチク
ル(マスク)に形成されたパターンを基板(半導体ウエ
ハやガラスプレート等)上に転写する方法が採用され
る。基板上には感光性のフォトレジストが塗布されてお
り、照射光像、すなわちレチクルパターンの透明部分の
パターン形状に応じて、フォトレジストに回路パターン
が転写される。投影露光装置(例えばステッパー等)で
は、レチクルパターンの像が投影光学系を介してウエハ
上に結像投影される。
ためのフォトリソグラフィ工程においては、通常レチク
ル(マスク)に形成されたパターンを基板(半導体ウエ
ハやガラスプレート等)上に転写する方法が採用され
る。基板上には感光性のフォトレジストが塗布されてお
り、照射光像、すなわちレチクルパターンの透明部分の
パターン形状に応じて、フォトレジストに回路パターン
が転写される。投影露光装置(例えばステッパー等)で
は、レチクルパターンの像が投影光学系を介してウエハ
上に結像投影される。
【0003】この種の装置においては、レチクル上のパ
ターンが存在する面のフーリエ変換面となる照明光学系
の面(以後、照明光学系の瞳面と称す)、もしくはその
近傍の面内において、照明光束を照明光学系の光軸を中
心としたほぼ円形(あるいは矩形)に制限してレチクル
を照明する構成を採っていた。このため、照明光束はレ
チクルに対してほぼ垂直に近い角度で入射していた。ま
た、この装置に使用されるレチクル(石英等のガラス基
板)上には、照明光束に対する透過率がほぼ100%で
ある透過部(レチクル裸面部)と、透過率がほぼ0%で
ある遮光部(クロム等)とで構成された回路パターンが
描かれていた。
ターンが存在する面のフーリエ変換面となる照明光学系
の面(以後、照明光学系の瞳面と称す)、もしくはその
近傍の面内において、照明光束を照明光学系の光軸を中
心としたほぼ円形(あるいは矩形)に制限してレチクル
を照明する構成を採っていた。このため、照明光束はレ
チクルに対してほぼ垂直に近い角度で入射していた。ま
た、この装置に使用されるレチクル(石英等のガラス基
板)上には、照明光束に対する透過率がほぼ100%で
ある透過部(レチクル裸面部)と、透過率がほぼ0%で
ある遮光部(クロム等)とで構成された回路パターンが
描かれていた。
【0004】さて、上記のようにレチクルに照射された
照明光束はレチクルパターンにより回折され、パターン
からは0次回折光と±1次回折光とが発生する。これら
の回折光は投影光学系により集光され、ウエハ上に干渉
縞、すなわちレチクルパターンの像が形成される。この
とき、0次回折光と±1次回折光とのなす角θ(レチク
ル側)は、露光光の波長をλ(μm)、投影光学系のレ
チクル側開口数をNAとすると、 sinθ=λ/Pにより
決まる。
照明光束はレチクルパターンにより回折され、パターン
からは0次回折光と±1次回折光とが発生する。これら
の回折光は投影光学系により集光され、ウエハ上に干渉
縞、すなわちレチクルパターンの像が形成される。この
とき、0次回折光と±1次回折光とのなす角θ(レチク
ル側)は、露光光の波長をλ(μm)、投影光学系のレ
チクル側開口数をNAとすると、 sinθ=λ/Pにより
決まる。
【0005】ところで、パターンピッチが微細化すると
sinθが大きくなり、さらに sinθが投影光学系のレチ
クル側開口数(NA)よりも大きくなると、±1次回折
光はレチクルパターンのフーリエ変換面となる投影光学
系の面(以後、投影光学系の瞳面と称す)の有効径で制
限され、投影光学系を透過できなくなる。つまり、ウエ
ハ上には0次回折光のみしか到達せず、干渉縞(パター
ンの像)は生じないことになる。従って、上記の如き従
来の露光方法において、前述の透過部と遮光部のみから
なるレチクル(以後、通常レチクルと称す)を使用する
場合、ウエハ上に解像できるレチクルパターンの微細度
(最小パターンピッチ)Pは、 sinθ=NAより、P≒
λ/NAなる関係式で与えられる。
sinθが大きくなり、さらに sinθが投影光学系のレチ
クル側開口数(NA)よりも大きくなると、±1次回折
光はレチクルパターンのフーリエ変換面となる投影光学
系の面(以後、投影光学系の瞳面と称す)の有効径で制
限され、投影光学系を透過できなくなる。つまり、ウエ
ハ上には0次回折光のみしか到達せず、干渉縞(パター
ンの像)は生じないことになる。従って、上記の如き従
来の露光方法において、前述の透過部と遮光部のみから
なるレチクル(以後、通常レチクルと称す)を使用する
場合、ウエハ上に解像できるレチクルパターンの微細度
(最小パターンピッチ)Pは、 sinθ=NAより、P≒
λ/NAなる関係式で与えられる。
【0006】これより、最小パターンサイズはピッチP
の半分であるから、最小パターンサイズは0.5×λ/
NA程度となるが、実際のフォトリソグラフィ工程では
ウエハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響、
またはフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の
焦点深度が必要となる。このため、実用的な最小解像パ
ターンサイズは、k×λ/NAとして表される。ここ
で、kはプロセス係数と呼ばれ、通常0.6〜0.8程
度である。
の半分であるから、最小パターンサイズは0.5×λ/
NA程度となるが、実際のフォトリソグラフィ工程では
ウエハの湾曲、プロセスによるウエハの段差等の影響、
またはフォトレジスト自体の厚さのために、ある程度の
焦点深度が必要となる。このため、実用的な最小解像パ
ターンサイズは、k×λ/NAとして表される。ここ
で、kはプロセス係数と呼ばれ、通常0.6〜0.8程
度である。
【0007】以上のことから、従来の露光方法において
より微細なパターンを露光転写するためには、より短い
波長の露光光源を使用するか、あるいはより開口数の大
きな投影光学系を使用する必要があった。しかしなが
ら、露光光源を現在より短波長化(例えば200nm以
下)することは、透過光学部材として使用可能な適当な
光学材料が存在しないこと、大光量の得られる安定した
光源がないこと等の理由により現時点では困難である。
また、投影光学系の開口数は現状でも既に理論的限界に
近く、これ以上の大開口化はほぼ絶望的である。仮に現
状以上の大開口化が可能であるとしても、±λ/NA 2
で定まる焦点深度は開口数の増加に伴って急激に減少す
るため、実使用に必要な焦点深度がより小さくなり、実
用的な露光装置となり得ないといった問題がある。
より微細なパターンを露光転写するためには、より短い
波長の露光光源を使用するか、あるいはより開口数の大
きな投影光学系を使用する必要があった。しかしなが
ら、露光光源を現在より短波長化(例えば200nm以
下)することは、透過光学部材として使用可能な適当な
光学材料が存在しないこと、大光量の得られる安定した
光源がないこと等の理由により現時点では困難である。
また、投影光学系の開口数は現状でも既に理論的限界に
近く、これ以上の大開口化はほぼ絶望的である。仮に現
状以上の大開口化が可能であるとしても、±λ/NA 2
で定まる焦点深度は開口数の増加に伴って急激に減少す
るため、実使用に必要な焦点深度がより小さくなり、実
用的な露光装置となり得ないといった問題がある。
【0008】そこで、レチクルの回路パターンの透過部
分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他の透過
部からの透過光に対してπ(rad) だけずらす、位相シフ
ター(誘電体薄膜等)を備えた位相シフトレチクルを使
用することも提案されている。位相シフトレチクルにつ
いては、例えば特公昭62−50811号公報に開示さ
れており、この位相シフトレチクルを使用すると、通常
レチクルを使用する場合に比べてより微細なパターンの
転写が可能となる。すなわち、解像力を向上させる効果
がある。この位相シフトレチクルを使用する場合には、
照明光学系の開口数(コヒーレンスファクターσ)の最
適化が必要となる。尚、位相シフトレチクルについては
これまでに種々の方式が提案されているが、代表的なも
のは空間周波数変調型、シフター遮光型、エッジ強調型
である。
分のうち、特定の部分からの透過光の位相を、他の透過
部からの透過光に対してπ(rad) だけずらす、位相シフ
ター(誘電体薄膜等)を備えた位相シフトレチクルを使
用することも提案されている。位相シフトレチクルにつ
いては、例えば特公昭62−50811号公報に開示さ
れており、この位相シフトレチクルを使用すると、通常
レチクルを使用する場合に比べてより微細なパターンの
転写が可能となる。すなわち、解像力を向上させる効果
がある。この位相シフトレチクルを使用する場合には、
照明光学系の開口数(コヒーレンスファクターσ)の最
適化が必要となる。尚、位相シフトレチクルについては
これまでに種々の方式が提案されているが、代表的なも
のは空間周波数変調型、シフター遮光型、エッジ強調型
である。
【0009】また、最近では照明条件の最適化、あるい
は露光方法の工夫等によって微細パターンの転写を可能
とする試みがなされており、例えば特定線幅のパターン
に対して最適な照明光学系の開口数(σ値)と投影光学
系の開口数(N.A.)との組み合わせをパターン線幅毎に
選択することによって、解像度や焦点深度を向上させる
方法が提案されている。さらに、照明光学系の瞳面、も
しくはその近傍面内における照明光束の光量分布を輪帯
状に規定し、レチクルパターンに照明光束を照射する輪
帯照明法、あるいはレチクルパターンの周期性に対応し
て特定方向から照明光束を所定角度だけ傾斜させて照射
する傾斜照明法等も提案されている。しかしながら、以
上のいずれの方法においても、全てのレチクルパター
ン、すなわちその線幅や形状に対して有効であるのでは
なく、レチクルまたはそのパターン毎に最適な照明方法
や条件を選択する必要があり、投影露光装置としては照
明光学系における照明条件(σ値等)を可変とする構造
が必要となる。
は露光方法の工夫等によって微細パターンの転写を可能
とする試みがなされており、例えば特定線幅のパターン
に対して最適な照明光学系の開口数(σ値)と投影光学
系の開口数(N.A.)との組み合わせをパターン線幅毎に
選択することによって、解像度や焦点深度を向上させる
方法が提案されている。さらに、照明光学系の瞳面、も
しくはその近傍面内における照明光束の光量分布を輪帯
状に規定し、レチクルパターンに照明光束を照射する輪
帯照明法、あるいはレチクルパターンの周期性に対応し
て特定方向から照明光束を所定角度だけ傾斜させて照射
する傾斜照明法等も提案されている。しかしながら、以
上のいずれの方法においても、全てのレチクルパター
ン、すなわちその線幅や形状に対して有効であるのでは
なく、レチクルまたはそのパターン毎に最適な照明方法
や条件を選択する必要があり、投影露光装置としては照
明光学系における照明条件(σ値等)を可変とする構造
が必要となる。
【0010】ところで投影露光装置においては、近年ま
すます投影光学系の結像特性を高精度に一定値に維持す
ることが要求されるようになってきており、このため様
々な結像特性の補正方法が提案され実用化されている。
この中でも特に投影光学系の露光光吸収による結像特性
の変動を補正する方法については、例えば特開昭60−
78454号公報に開示されている。この開示された方
法では、投影光学系への露光光の入射に伴って投影光学
系に蓄積されるエネルギー量(熱量)を逐次計算し、こ
の蓄積エネルギー量による結像特性の変化量を求め、所
定の補正機構により結像特性を微調整するものが提案さ
れている。この補正機構としては、例えば投影光学系を
構成する複数のレンズエレメントのうち2つのレンズエ
レメントに挟まれた空間を密封し、この密封空間の圧力
を調整する方式等がある。
すます投影光学系の結像特性を高精度に一定値に維持す
ることが要求されるようになってきており、このため様
々な結像特性の補正方法が提案され実用化されている。
この中でも特に投影光学系の露光光吸収による結像特性
の変動を補正する方法については、例えば特開昭60−
78454号公報に開示されている。この開示された方
法では、投影光学系への露光光の入射に伴って投影光学
系に蓄積されるエネルギー量(熱量)を逐次計算し、こ
の蓄積エネルギー量による結像特性の変化量を求め、所
定の補正機構により結像特性を微調整するものが提案さ
れている。この補正機構としては、例えば投影光学系を
構成する複数のレンズエレメントのうち2つのレンズエ
レメントに挟まれた空間を密封し、この密封空間の圧力
を調整する方式等がある。
【0011】以上のように補正される結像特性は、主に
投影倍率、焦点位置、歪曲収差等であるが、より高精度
に結像特性を維持する必要がある投影露光装置では、こ
れら以外の結像特性、例えば補正が困難で、かつ蓄積エ
ネルギー量(熱蓄積量)等に応じた変動量があまり大き
くないので、従来ではその補正が行われていなかった像
面湾曲等にも着目している。すなわち、露光光吸収によ
る投影光学系の熱蓄積量に対応した結像特性の変化量が
所定量を越えないように予め熱蓄積量の制限値(基準
値)を決めておき、ステップアンドリピート方式でレチ
クルパターンをウエハに順次露光していく際は、投影光
学系の熱蓄積量が基準値を越えた時点で露光動作を停止
し、この熱蓄積量が基準値以下となるまで露光動作を禁
止(停止)し続ける方法が提案されている。具体的に
は、上記公報に開示された手法と全く同様に、露光光の
入射に伴って投影光学系に蓄積される熱蓄積量を逐次計
算にて求め、1ショット露光毎、もしくはウエハ交換毎
に計算にて算出された熱蓄積量と予め定められた基準値
とを比較することで、次ショットへの露光を行うか否か
を判定している。
投影倍率、焦点位置、歪曲収差等であるが、より高精度
に結像特性を維持する必要がある投影露光装置では、こ
れら以外の結像特性、例えば補正が困難で、かつ蓄積エ
ネルギー量(熱蓄積量)等に応じた変動量があまり大き
くないので、従来ではその補正が行われていなかった像
面湾曲等にも着目している。すなわち、露光光吸収によ
る投影光学系の熱蓄積量に対応した結像特性の変化量が
所定量を越えないように予め熱蓄積量の制限値(基準
値)を決めておき、ステップアンドリピート方式でレチ
クルパターンをウエハに順次露光していく際は、投影光
学系の熱蓄積量が基準値を越えた時点で露光動作を停止
し、この熱蓄積量が基準値以下となるまで露光動作を禁
止(停止)し続ける方法が提案されている。具体的に
は、上記公報に開示された手法と全く同様に、露光光の
入射に伴って投影光学系に蓄積される熱蓄積量を逐次計
算にて求め、1ショット露光毎、もしくはウエハ交換毎
に計算にて算出された熱蓄積量と予め定められた基準値
とを比較することで、次ショットへの露光を行うか否か
を判定している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き従来技術において、前述の如く照明光学系の照明条件
を変更する場合、あるいは位相シフトレチクルを使用す
る場合、投影光学系の内部、特に瞳面近傍(のレンズエ
レメント)ではその透過光量の分布が変化し得る。瞳面
近傍ではもともと照明光が集中して通過するため、ここ
での光量分布が変化すると、投影光学系の照明光吸収に
よる結像特性の変動に大きな影響を及ぼす、すなわち結
像特性の変化特性(変化率、時定数等)も変化すること
になる。つまり、投影光学系に入射する照明光のエネル
ギー量の総和(すなわち熱蓄積量)が等しくとも、照明
条件毎に結像特性の変化特性が異なり、同一の基準値の
もとでもその収差量が互いに異なり得る。このため、上
述の如く照明条件を変更していく場合、露光動作の実
行、禁止を判定するための基準値が一定値として存在せ
ず、従来の方法をそのまま適用することができないの
で、照明条件によっては結像特性が悪化したり、逆に収
差量が所定量を越えていないのに必要以上に露光動作を
禁止して生産性(スループット)が低下するという問題
点があった。
き従来技術において、前述の如く照明光学系の照明条件
を変更する場合、あるいは位相シフトレチクルを使用す
る場合、投影光学系の内部、特に瞳面近傍(のレンズエ
レメント)ではその透過光量の分布が変化し得る。瞳面
近傍ではもともと照明光が集中して通過するため、ここ
での光量分布が変化すると、投影光学系の照明光吸収に
よる結像特性の変動に大きな影響を及ぼす、すなわち結
像特性の変化特性(変化率、時定数等)も変化すること
になる。つまり、投影光学系に入射する照明光のエネル
ギー量の総和(すなわち熱蓄積量)が等しくとも、照明
条件毎に結像特性の変化特性が異なり、同一の基準値の
もとでもその収差量が互いに異なり得る。このため、上
述の如く照明条件を変更していく場合、露光動作の実
行、禁止を判定するための基準値が一定値として存在せ
ず、従来の方法をそのまま適用することができないの
で、照明条件によっては結像特性が悪化したり、逆に収
差量が所定量を越えていないのに必要以上に露光動作を
禁止して生産性(スループット)が低下するという問題
点があった。
【0013】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
であり、レチクルやレチクルパターン(種類、周期性、
微細度等)に対応して照明条件(照明光学系の開口数、
すなわちσ値、投影光学系の開口数、輪帯照明、傾斜照
明等)を変更しても、必要以上にスループットを低下さ
せることなく、常に高精度の結像特性のもとで感光基板
に対するパターン露光を行うことができる投影露光装置
を得ることを目的としている。
であり、レチクルやレチクルパターン(種類、周期性、
微細度等)に対応して照明条件(照明光学系の開口数、
すなわちσ値、投影光学系の開口数、輪帯照明、傾斜照
明等)を変更しても、必要以上にスループットを低下さ
せることなく、常に高精度の結像特性のもとで感光基板
に対するパターン露光を行うことができる投影露光装置
を得ることを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ため本発明においては、光源(1)からの照明光(I
L)でマスク(R)を照射する照明光学系(1〜12)
と、マスク(R)のパターンの像を感光基板(W)上に
投影する投影光学系(PL)とを備えた投影露光装置に
おいて、マスク(R)のパターン像を所定の結像状態で
投影するために、照明光(IL)の入射による投影光学
系(PL)の熱蓄積量、もしくは熱蓄積量又は環境変化
により生じる投影光学系(PL)の光学特性の変化量と
所定の基準値とに基づいて、感光基板に対する露光動作
の開始又は停止を制御する露光制御手段(50)と、照
明光学系の瞳面(フーリエ変換面)における照明光(I
L)の分布状態、感光基板(W)上に投影すべきマスク
上のパターン、及び投影光学系(PL)の開口数の少な
くとも1つを変更することにより、投影光学系(PL)
の瞳面(Ep)における光束の分布状態を変化させる露
光条件変更手段(可変開口絞り8、32、可変ブライン
ド10、ターレット板7及び駆動系54、又はマスクの
交換機構)と、投影光学系(PL)の瞳面(Ep)にお
ける光束の分布状態の変化に応じて基準値を変更する手
段(50)とを設けることとした。
ため本発明においては、光源(1)からの照明光(I
L)でマスク(R)を照射する照明光学系(1〜12)
と、マスク(R)のパターンの像を感光基板(W)上に
投影する投影光学系(PL)とを備えた投影露光装置に
おいて、マスク(R)のパターン像を所定の結像状態で
投影するために、照明光(IL)の入射による投影光学
系(PL)の熱蓄積量、もしくは熱蓄積量又は環境変化
により生じる投影光学系(PL)の光学特性の変化量と
所定の基準値とに基づいて、感光基板に対する露光動作
の開始又は停止を制御する露光制御手段(50)と、照
明光学系の瞳面(フーリエ変換面)における照明光(I
L)の分布状態、感光基板(W)上に投影すべきマスク
上のパターン、及び投影光学系(PL)の開口数の少な
くとも1つを変更することにより、投影光学系(PL)
の瞳面(Ep)における光束の分布状態を変化させる露
光条件変更手段(可変開口絞り8、32、可変ブライン
ド10、ターレット板7及び駆動系54、又はマスクの
交換機構)と、投影光学系(PL)の瞳面(Ep)にお
ける光束の分布状態の変化に応じて基準値を変更する手
段(50)とを設けることとした。
【0015】
【作用】本発明においては、マスクまたはそのパターン
に対応して照明条件を変更したときに、露光動作の開
始、禁止を判定するための投影光学系の熱蓄積量の基準
値を、変更された照明条件のもとでの最適な値に変更す
ることとした。従って、照明条件を変更しても、必要以
上にスループットを低下させることなく、しかも常に投
影光学系の結像特性を良好に維持することが可能とな
る。
に対応して照明条件を変更したときに、露光動作の開
始、禁止を判定するための投影光学系の熱蓄積量の基準
値を、変更された照明条件のもとでの最適な値に変更す
ることとした。従って、照明条件を変更しても、必要以
上にスループットを低下させることなく、しかも常に投
影光学系の結像特性を良好に維持することが可能とな
る。
【0016】
【実施例】図1は本発明の実施例による投影露光装置の
概略的な構成を示す平面図である。図1において、超高
圧水銀ランプ1はレジスト層を感光するような波長域の
照明光(i線等)ILを発生する。露光用照明光源1と
しては、水銀ランプ等の輝線の他、KrF、ArFエキ
シマレーザ等のレーザ光源、あるいは金属蒸気レーザや
YAGレーザの高調波等を用いても構わない。照明光I
Lは楕円鏡2で反射してその第2焦点f0 に集光した
後、コールドミラー5、及びコリメータレンズ等を含む
集光光学系6を介してオプチカルインテグレータ(フラ
イアイレンズ群)7Aに入射する。フライアイレンズ群
7Aの射出面(レチクル側焦点面)近傍には、照明光学
系の開口数NAILを可変とするための可変開口絞り8が
配置されている。ここで、フライアイレンズ群7Aは、
そのレチクル側焦点面がレチクルパターンのフーリエ変
換面(瞳共役面)とほぼ一致するように、光軸AXと垂
直な面内方向に配置されている。また、第2焦点f0 の
近傍には、モータ4によって照明光ILの光路の閉鎖、
開放を行うシャッター(例えば4枚羽根のロータリーシ
ャッター)3が配置される。
概略的な構成を示す平面図である。図1において、超高
圧水銀ランプ1はレジスト層を感光するような波長域の
照明光(i線等)ILを発生する。露光用照明光源1と
しては、水銀ランプ等の輝線の他、KrF、ArFエキ
シマレーザ等のレーザ光源、あるいは金属蒸気レーザや
YAGレーザの高調波等を用いても構わない。照明光I
Lは楕円鏡2で反射してその第2焦点f0 に集光した
後、コールドミラー5、及びコリメータレンズ等を含む
集光光学系6を介してオプチカルインテグレータ(フラ
イアイレンズ群)7Aに入射する。フライアイレンズ群
7Aの射出面(レチクル側焦点面)近傍には、照明光学
系の開口数NAILを可変とするための可変開口絞り8が
配置されている。ここで、フライアイレンズ群7Aは、
そのレチクル側焦点面がレチクルパターンのフーリエ変
換面(瞳共役面)とほぼ一致するように、光軸AXと垂
直な面内方向に配置されている。また、第2焦点f0 の
近傍には、モータ4によって照明光ILの光路の閉鎖、
開放を行うシャッター(例えば4枚羽根のロータリーシ
ャッター)3が配置される。
【0017】尚、本実施例においてはフライアイレンズ
群7Aを含む複数のフライアイレンズ群(図2)が保持
部材(回転ターレット板)7に設けられており、駆動系
54によって任意のフライアイレンズ群が交換可能に照
明光路中に配置されるように構成されている。従って、
可変開口絞り8とともに、複数のフライアイレンズ群を
交換可能に構成することによって、レチクルの種類やパ
ターンの周期性等に応じて照明条件を変更することが可
能となっている(詳細後述)。
群7Aを含む複数のフライアイレンズ群(図2)が保持
部材(回転ターレット板)7に設けられており、駆動系
54によって任意のフライアイレンズ群が交換可能に照
明光路中に配置されるように構成されている。従って、
可変開口絞り8とともに、複数のフライアイレンズ群を
交換可能に構成することによって、レチクルの種類やパ
ターンの周期性等に応じて照明条件を変更することが可
能となっている(詳細後述)。
【0018】フライアイレンズ群7Aを射出した照明光
ILは、リレーレンズ9、11、可変ブラインド10、
及びメインコンデンサーレンズ12を通過してミラー1
3に至り、ここでほぼ垂直に下方に反射された後、レチ
クルRのパターン領域PAをほぼ均一な照度で照明す
る。可変ブラインド10の面はレチクルRと共役関係に
あるので、モータ(不図示)により可変ブラインド10
を構成する複数枚の可動ブレードを開閉させて開口部の
大きさ、形状を変えることによって、レチクルRの照明
視野を任意に設定することができる。レチクルRはレチ
クルホルダ14に保持され、レチクルホルダ14は伸縮
可能な複数(図1では2つのみ図示)の駆動素子29に
よって、水平面内で2次元移動可能なレチクルステージ
RS上に載置されている。従って、駆動素子制御部53
によって駆動素子29の各伸縮量を制御することによっ
て、レチクルRを光軸方向に平行移動させるとともに、
光軸と垂直な面に対して任意方向に傾斜させることが可
能となっている。詳しくは後で述べるが、上記構成によ
って投影光学系の結像特性、特に糸巻型や樽型のディス
トーションを補正することができる。尚、レチクルRは
パターン領域PAの中心点が光軸AXと一致するように
位置決めされる。
ILは、リレーレンズ9、11、可変ブラインド10、
及びメインコンデンサーレンズ12を通過してミラー1
3に至り、ここでほぼ垂直に下方に反射された後、レチ
クルRのパターン領域PAをほぼ均一な照度で照明す
る。可変ブラインド10の面はレチクルRと共役関係に
あるので、モータ(不図示)により可変ブラインド10
を構成する複数枚の可動ブレードを開閉させて開口部の
大きさ、形状を変えることによって、レチクルRの照明
視野を任意に設定することができる。レチクルRはレチ
クルホルダ14に保持され、レチクルホルダ14は伸縮
可能な複数(図1では2つのみ図示)の駆動素子29に
よって、水平面内で2次元移動可能なレチクルステージ
RS上に載置されている。従って、駆動素子制御部53
によって駆動素子29の各伸縮量を制御することによっ
て、レチクルRを光軸方向に平行移動させるとともに、
光軸と垂直な面に対して任意方向に傾斜させることが可
能となっている。詳しくは後で述べるが、上記構成によ
って投影光学系の結像特性、特に糸巻型や樽型のディス
トーションを補正することができる。尚、レチクルRは
パターン領域PAの中心点が光軸AXと一致するように
位置決めされる。
【0019】さて、パターン領域PAを通過した照明光
ILは、両側テレセントリックな投影光学系PLに入射
し、投影光学系PLはレチクルRの回路パターンの投影
像を、表面にレジスト層が形成され、その表面が最良結
像面とほぼ一致するように保持されたウエハW上の1つ
のショット領域に重ね合わせて投影(結像)する。尚、
本実施例では投影光学系PLを構成する一部のレンズエ
レメント、すなわち図1中では20と21、22との各
々を、駆動部53により独立に駆動することが可能とな
っており、投影光学系PLの結像特性、例えば投影倍
率、ディストーション等を補正することができる(詳細
後述)。また、投影光学系PLの瞳面Ep、もしくはそ
の近傍面内には可変開口絞り32が設けられており、こ
れによって投影光学系PLの開口数NAを変更できるよ
うに構成されている。
ILは、両側テレセントリックな投影光学系PLに入射
し、投影光学系PLはレチクルRの回路パターンの投影
像を、表面にレジスト層が形成され、その表面が最良結
像面とほぼ一致するように保持されたウエハW上の1つ
のショット領域に重ね合わせて投影(結像)する。尚、
本実施例では投影光学系PLを構成する一部のレンズエ
レメント、すなわち図1中では20と21、22との各
々を、駆動部53により独立に駆動することが可能とな
っており、投影光学系PLの結像特性、例えば投影倍
率、ディストーション等を補正することができる(詳細
後述)。また、投影光学系PLの瞳面Ep、もしくはそ
の近傍面内には可変開口絞り32が設けられており、こ
れによって投影光学系PLの開口数NAを変更できるよ
うに構成されている。
【0020】ウエハWはウエハホルダ(θテーブル)1
6に真空吸着され、このホルダ16を介してウエハステ
ージWS上に保持されている。ウエハステージWSは、
モータ17により投影光学系PLの最良結像面に対して
任意方向に傾斜可能で、かつ光軸方向(Z方向)に微動
可能であるとともに、ステップ・アンド・リピート方式
で2次元移動可能に構成されており、ウエハW上の1つ
のショット領域に対するレチクルRの転写露光が終了す
ると、次のショット位置までステッピングされる。尚、
ウエハステージWSの構成等については、例えば特開昭
62−274201号公報に開示されている。ウエハス
テージWSの端部には干渉計18からのレーザビームを
反射する移動鏡19が固定されており、ウエハステージ
WSの2次元的な位置は干渉計18によって、例えば
0.01μm程度の分解能で常時検出される。
6に真空吸着され、このホルダ16を介してウエハステ
ージWS上に保持されている。ウエハステージWSは、
モータ17により投影光学系PLの最良結像面に対して
任意方向に傾斜可能で、かつ光軸方向(Z方向)に微動
可能であるとともに、ステップ・アンド・リピート方式
で2次元移動可能に構成されており、ウエハW上の1つ
のショット領域に対するレチクルRの転写露光が終了す
ると、次のショット位置までステッピングされる。尚、
ウエハステージWSの構成等については、例えば特開昭
62−274201号公報に開示されている。ウエハス
テージWSの端部には干渉計18からのレーザビームを
反射する移動鏡19が固定されており、ウエハステージ
WSの2次元的な位置は干渉計18によって、例えば
0.01μm程度の分解能で常時検出される。
【0021】また、ウエハステージWS上には照射量モ
ニタ(光電センサ)33がウエハWの表面位置とほぼ一
致するように設けられている。光電センサ33は、例え
ば投影光学系PLのイメージフィールド、またはレチク
ルパターンの投影領域とほぼ同じ面積の受光面を備えた
光検出器で構成され、この照射量に関する光情報を主制
御装置50に出力する。この光情報は、照明光の入射に
伴って投影光学系PLに蓄積されるエネルギー量に対応
した結像特性の変化量(収差量)を求めるための基礎デ
ータとなる。
ニタ(光電センサ)33がウエハWの表面位置とほぼ一
致するように設けられている。光電センサ33は、例え
ば投影光学系PLのイメージフィールド、またはレチク
ルパターンの投影領域とほぼ同じ面積の受光面を備えた
光検出器で構成され、この照射量に関する光情報を主制
御装置50に出力する。この光情報は、照明光の入射に
伴って投影光学系PLに蓄積されるエネルギー量に対応
した結像特性の変化量(収差量)を求めるための基礎デ
ータとなる。
【0022】さらに、図1中には投影光学系PLの最良
結像面に向けてピンホール、あるいはスリットの像を形
成するための結像光束を、光軸AXに対して斜め方向よ
り供給する照射光学系30と、その結像光束のウエハW
の表面での反射光束をビームを介して受光する受光光学
系31から成る斜入射方式の焦点検出系が設けられてい
る。この焦点検出系の構成等については、例えば特開昭
60−168112号公報に開示されており、ウエハ表
面の結像面に対する上下方向(Z方向)の位置を検出
し、ウエハWと投影光学系PLとの合焦状態を検出する
ものである。
結像面に向けてピンホール、あるいはスリットの像を形
成するための結像光束を、光軸AXに対して斜め方向よ
り供給する照射光学系30と、その結像光束のウエハW
の表面での反射光束をビームを介して受光する受光光学
系31から成る斜入射方式の焦点検出系が設けられてい
る。この焦点検出系の構成等については、例えば特開昭
60−168112号公報に開示されており、ウエハ表
面の結像面に対する上下方向(Z方向)の位置を検出
し、ウエハWと投影光学系PLとの合焦状態を検出する
ものである。
【0023】尚、本実施例では結像面が零点基準となる
ように、予め受光光学系31の内部に設けられた不図示
の平行平板ガラス(プレーンパラレル)の角度が調整さ
れ、焦点検出系のキャリブレーションが行われるものと
する。また、例えば特開昭58−113706号公報に
開示されているような水平位置検出系を用いる、あるい
は投影光学系PLのイメージフィールド内の任意の複数
の位置での焦点位置を検出可能できるように焦点検出系
を構成する(例えば複数のスリット像をイメージフィー
ルド内に形成する)ことによって、ウエハW上の所定領
域の結像面に対する傾きを検出可能に構成しているもの
とする。
ように、予め受光光学系31の内部に設けられた不図示
の平行平板ガラス(プレーンパラレル)の角度が調整さ
れ、焦点検出系のキャリブレーションが行われるものと
する。また、例えば特開昭58−113706号公報に
開示されているような水平位置検出系を用いる、あるい
は投影光学系PLのイメージフィールド内の任意の複数
の位置での焦点位置を検出可能できるように焦点検出系
を構成する(例えば複数のスリット像をイメージフィー
ルド内に形成する)ことによって、ウエハW上の所定領
域の結像面に対する傾きを検出可能に構成しているもの
とする。
【0024】ところで、図1には装置全体を統括制御す
る主制御装置50と、レチクルRが投影光学系PLの直
上に搬送される途中でレチクルパターンの脇に形成され
た名称を表すバーコードBCを読み取るバーコードリー
ダ52と、オペレータからのコマンドやデータを入力す
るキーボード51と、フライアイレンズ群7Aを含む複
数のフライアイレンズ群が固定された保持部材(回転タ
ーレット板)7を駆動するための駆動系(モータ、ギャ
トレン等)54とが設けられている。主制御装置50内
には、この投影露光装置(例えばステッパー)で扱うべ
き複数枚のレチクルの名称と、各名称に対応したステッ
パーの動作パラメータとが予め登録されている。そし
て、主制御装置50はバーコードリーダ52がレチクル
バーコードBCを読み取ると、その名称に対応した動作
パラメータの1つとして、予め登録されている照明条件
(レチクルの種類やレチクルパターンの周期性等に対
応)に最も見合ったフライアイレンズ群を保持部材7の
中から1つ選択して、所定の駆動指令を駆動系54に出
力する。さらに、上記名称に対応した動作パラメータと
して、先に選択されたフライアイレンズ群のもとでの可
変開口絞り8、32及び可変ブラインド10の最適な設
定条件、及び投影光学系PLの結像特性を後述の補正機
構によって補正するために用いられる演算パラメータ
(詳細後述)も登録されており、これらの条件設定もフ
ライアイレンズ群の設定と同時に行われる。これによっ
て、レチクルステージRS上に載置されたレチクルRに
対して最適な照明条件が設定されることになる。以上の
動作は、キーボード51からオペレータがコマンドとデ
ータを主制御装置50へ直接入力することによっても実
行できる。
る主制御装置50と、レチクルRが投影光学系PLの直
上に搬送される途中でレチクルパターンの脇に形成され
た名称を表すバーコードBCを読み取るバーコードリー
ダ52と、オペレータからのコマンドやデータを入力す
るキーボード51と、フライアイレンズ群7Aを含む複
数のフライアイレンズ群が固定された保持部材(回転タ
ーレット板)7を駆動するための駆動系(モータ、ギャ
トレン等)54とが設けられている。主制御装置50内
には、この投影露光装置(例えばステッパー)で扱うべ
き複数枚のレチクルの名称と、各名称に対応したステッ
パーの動作パラメータとが予め登録されている。そし
て、主制御装置50はバーコードリーダ52がレチクル
バーコードBCを読み取ると、その名称に対応した動作
パラメータの1つとして、予め登録されている照明条件
(レチクルの種類やレチクルパターンの周期性等に対
応)に最も見合ったフライアイレンズ群を保持部材7の
中から1つ選択して、所定の駆動指令を駆動系54に出
力する。さらに、上記名称に対応した動作パラメータと
して、先に選択されたフライアイレンズ群のもとでの可
変開口絞り8、32及び可変ブラインド10の最適な設
定条件、及び投影光学系PLの結像特性を後述の補正機
構によって補正するために用いられる演算パラメータ
(詳細後述)も登録されており、これらの条件設定もフ
ライアイレンズ群の設定と同時に行われる。これによっ
て、レチクルステージRS上に載置されたレチクルRに
対して最適な照明条件が設定されることになる。以上の
動作は、キーボード51からオペレータがコマンドとデ
ータを主制御装置50へ直接入力することによっても実
行できる。
【0025】次に、投影光学系PLの結像特性の補正機
構について説明する。図1に示すように、本実施例では
駆動素子制御部53によってレチクルRとレンズエレメ
ント20、(21、22)の各々を独立に駆動すること
により、投影光学系PLの結像特性を補正することが可
能となっている。投影光学系PLの結像特性としては、
焦点位置、投影倍率、ディストーション、像面湾曲、非
点収差等があり、これらの値を個々に補正することは可
能であるが、本実施例では説明を簡単にするため、特に
両側テレセントリックな投影光学系における焦点位置、
投影倍率、ディストーション、及び像面湾曲の補正を行
う場合について説明する。尚、本実施例ではレチクルR
の移動により樽型または糸巻型のディストーションを補
正する。
構について説明する。図1に示すように、本実施例では
駆動素子制御部53によってレチクルRとレンズエレメ
ント20、(21、22)の各々を独立に駆動すること
により、投影光学系PLの結像特性を補正することが可
能となっている。投影光学系PLの結像特性としては、
焦点位置、投影倍率、ディストーション、像面湾曲、非
点収差等があり、これらの値を個々に補正することは可
能であるが、本実施例では説明を簡単にするため、特に
両側テレセントリックな投影光学系における焦点位置、
投影倍率、ディストーション、及び像面湾曲の補正を行
う場合について説明する。尚、本実施例ではレチクルR
の移動により樽型または糸巻型のディストーションを補
正する。
【0026】さて、レチクルRに最も近い第1群のレン
ズエレメント20は支持部材24に固定され、第2群の
レンズエレメント(21、22)は支持部材26に固定
されている。レンズエレメント23より下部のレンズエ
レメントは、投影光学系PLの鏡筒部28に固定されて
いる。尚、本実施例において投影光学系PLの光軸AX
とは、鏡筒部28に固定されているレンズエレメントの
光軸を指すものとする。
ズエレメント20は支持部材24に固定され、第2群の
レンズエレメント(21、22)は支持部材26に固定
されている。レンズエレメント23より下部のレンズエ
レメントは、投影光学系PLの鏡筒部28に固定されて
いる。尚、本実施例において投影光学系PLの光軸AX
とは、鏡筒部28に固定されているレンズエレメントの
光軸を指すものとする。
【0027】支持部材24は伸縮可能な複数(例えば3
つで、図中では2つの図示)の駆動素子25によって支
持部材26に連結され、支持部材26は伸縮可能な複数
の駆動素子27によって鏡筒部28に連結されている。
駆動素子25、27、29としては、例えば電歪素子、
磁歪素子が用いられ、駆動素子に与える電圧または磁界
に応じた駆動素子の変位量を予め求めておく。ここでは
図示していないが、駆動素子のヒステリシス性を考慮
し、容量型変位センサ、差動トランス等の位置検出器を
駆動素子に設け、駆動素子に与える電圧または磁界に対
応した駆動素子の位置をモニタして高精度な駆動を可能
としている。
つで、図中では2つの図示)の駆動素子25によって支
持部材26に連結され、支持部材26は伸縮可能な複数
の駆動素子27によって鏡筒部28に連結されている。
駆動素子25、27、29としては、例えば電歪素子、
磁歪素子が用いられ、駆動素子に与える電圧または磁界
に応じた駆動素子の変位量を予め求めておく。ここでは
図示していないが、駆動素子のヒステリシス性を考慮
し、容量型変位センサ、差動トランス等の位置検出器を
駆動素子に設け、駆動素子に与える電圧または磁界に対
応した駆動素子の位置をモニタして高精度な駆動を可能
としている。
【0028】ここで、レンズエレメント20、(21、
22)の各々を光軸方向に平行移動した場合、その移動
量に対応した変化率で投影倍率M、像面湾曲C、及び焦
点位置Fの各々が変化する。レンズエレメント20の駆
動量をx1 、レンズエレメント(21、22)の駆動量
をx2 とすると、投影倍率M、像面湾曲C、及び焦点位
置Fの変化量ΔM、ΔC、ΔFの各々は、次式で表され
る。
22)の各々を光軸方向に平行移動した場合、その移動
量に対応した変化率で投影倍率M、像面湾曲C、及び焦
点位置Fの各々が変化する。レンズエレメント20の駆
動量をx1 、レンズエレメント(21、22)の駆動量
をx2 とすると、投影倍率M、像面湾曲C、及び焦点位
置Fの変化量ΔM、ΔC、ΔFの各々は、次式で表され
る。
【0029】 ΔM=CM1×x1 +CM2×x2 (1) ΔC=CC1×x1 +CC2×x2 (2) ΔF=CF1×x1 +CF2×x2 (3) 尚、CM1、CM2、CC1、CC2、CF1、CF2は各変化量の
レンズエレメントの駆動量に対する変化率を表す定数で
ある。
レンズエレメントの駆動量に対する変化率を表す定数で
ある。
【0030】ところで、上述した如く焦点検出系30、
31は投影光学系の最適焦点位置を零点基準として、最
適焦点位置に対するウエハ表面のずれ量を検出するもの
である。従って、焦点検出系30、31に対して電気
的、または光学的に適当なオフセット量x3 を与える
と、この焦点検出系30、31を用いてウエハ表面の位
置決めを行うことによって、レンズエレメント20、
(21、22)の駆動に伴う焦点位置ずれを補正するこ
とが可能となる。このとき、上記数式3は次式のように
表される。
31は投影光学系の最適焦点位置を零点基準として、最
適焦点位置に対するウエハ表面のずれ量を検出するもの
である。従って、焦点検出系30、31に対して電気
的、または光学的に適当なオフセット量x3 を与える
と、この焦点検出系30、31を用いてウエハ表面の位
置決めを行うことによって、レンズエレメント20、
(21、22)の駆動に伴う焦点位置ずれを補正するこ
とが可能となる。このとき、上記数式3は次式のように
表される。
【0031】 ΔF=CF1×x1 +CF2×x2 +x3 (4) 同様に、レチクルRを光軸方向に平行移動した場合、そ
の移動量に対応した変化率でディストーションD、及び
焦点位置Fの各々が変化する。レチクルRの駆動量をx
4 とすると、ディストーションD、及び焦点位置Fの変
化量ΔD、ΔFの各々は、次式で表される。
の移動量に対応した変化率でディストーションD、及び
焦点位置Fの各々が変化する。レチクルRの駆動量をx
4 とすると、ディストーションD、及び焦点位置Fの変
化量ΔD、ΔFの各々は、次式で表される。
【0032】 ΔD=CD4×x4 (5) ΔF=CF1×x1 +CF2×x2 +x3 +CF4×x4
(6) 尚、CD4、CF4は各変化量のレチクルRの駆動量に対す
る変化率を表す定数である。以上のことから、数式1、
2、5、6において駆動量x1 〜x4 を設定することに
よって、変化量ΔM、ΔC、ΔD、ΔFを任意に補正す
ることができる。尚、ここでは4種類の結像特性を同時
に補正する場合について述べたが、投影光学系の結像特
性のうち照明光吸収による結像特性の変化量が無視し得
る程度のものであれば、上記補正を行う必要がなく、ま
た本実施例で述べた4種類以外の結像特性が大きく変化
する場合には、その結像特性についての補正を行う必要
がある。また、像面湾曲の変化量を零ないしは許容値以
下に補正すると、これに伴って非点収差の変化量も零な
いしは許容値以下に補正されるので、本実施例では特別
に非点収差の補正を行わないものとする。尚、本実施例
では焦点位置の変化量ΔF(数式6)については、例え
ば焦点検出系30、31に対して変化量ΔFを電気的、
または光学的にオフセットとして与え、この焦点検出系
30、31を用いてウエハWをZ方向に移動すること
で、投影光学系PLの最良結像面(ベストフォーカス位
置)にウエハ表面を設定するものとする。また、本実施
例では結像特性補正機構としてレチクルR及びレンズエ
レメントの移動により補正する例を示したが、本実施例
で好適な補正機構は他のいかなる方式であっても良く、
例えば2つのレンズエレメントに挟まれた空間を密封
し、この密封空間の圧力を調整する方式を採用しても構
わない。
(6) 尚、CD4、CF4は各変化量のレチクルRの駆動量に対す
る変化率を表す定数である。以上のことから、数式1、
2、5、6において駆動量x1 〜x4 を設定することに
よって、変化量ΔM、ΔC、ΔD、ΔFを任意に補正す
ることができる。尚、ここでは4種類の結像特性を同時
に補正する場合について述べたが、投影光学系の結像特
性のうち照明光吸収による結像特性の変化量が無視し得
る程度のものであれば、上記補正を行う必要がなく、ま
た本実施例で述べた4種類以外の結像特性が大きく変化
する場合には、その結像特性についての補正を行う必要
がある。また、像面湾曲の変化量を零ないしは許容値以
下に補正すると、これに伴って非点収差の変化量も零な
いしは許容値以下に補正されるので、本実施例では特別
に非点収差の補正を行わないものとする。尚、本実施例
では焦点位置の変化量ΔF(数式6)については、例え
ば焦点検出系30、31に対して変化量ΔFを電気的、
または光学的にオフセットとして与え、この焦点検出系
30、31を用いてウエハWをZ方向に移動すること
で、投影光学系PLの最良結像面(ベストフォーカス位
置)にウエハ表面を設定するものとする。また、本実施
例では結像特性補正機構としてレチクルR及びレンズエ
レメントの移動により補正する例を示したが、本実施例
で好適な補正機構は他のいかなる方式であっても良く、
例えば2つのレンズエレメントに挟まれた空間を密封
し、この密封空間の圧力を調整する方式を採用しても構
わない。
【0033】ここで、本実施例では駆動素子制御部53
によって、レチクルR、及びレンズエレメント20、
(21、22)を移動可能としているが、特にレンズエ
レメント20、(21、22)は投影倍率、ディストー
ション、及び像面湾曲(非点収差)等の各特性に与える
影響が他のレンズエレメントに比べて大きく制御し易く
なっている。また、本実施例では移動可能なレンズエレ
メントを2群構成としたが、3群以上としても良く、こ
の場合には他の諸収差の変動を抑えつつレンズエレメン
トの移動範囲を大きくでき、しかも種々の形状歪み(台
形、菱形等のディストーション)、及び像面湾曲(非点
収差)に対応可能となる。上記構成の補正機構を採用す
ることによって、露光光吸収による投影光学系PLの結
像特性の変動に対しても十分対応できる。
によって、レチクルR、及びレンズエレメント20、
(21、22)を移動可能としているが、特にレンズエ
レメント20、(21、22)は投影倍率、ディストー
ション、及び像面湾曲(非点収差)等の各特性に与える
影響が他のレンズエレメントに比べて大きく制御し易く
なっている。また、本実施例では移動可能なレンズエレ
メントを2群構成としたが、3群以上としても良く、こ
の場合には他の諸収差の変動を抑えつつレンズエレメン
トの移動範囲を大きくでき、しかも種々の形状歪み(台
形、菱形等のディストーション)、及び像面湾曲(非点
収差)に対応可能となる。上記構成の補正機構を採用す
ることによって、露光光吸収による投影光学系PLの結
像特性の変動に対しても十分対応できる。
【0034】以上の構成によって、駆動素子制御部53
は主制御装置50から与えられる駆動指令に対応した量
だけ2群のレンズエレメント20、(21、22)及び
レチクルRの周縁3点乃至4点を独立して光軸方向に移
動できる。この結果、2群のレンズエレメント20、
(21、22)及びレチクルRの各々を光軸方向に平行
移動させるとともに、光軸AXと垂直な面に対して任意
方向に傾斜させることが可能となっている。
は主制御装置50から与えられる駆動指令に対応した量
だけ2群のレンズエレメント20、(21、22)及び
レチクルRの周縁3点乃至4点を独立して光軸方向に移
動できる。この結果、2群のレンズエレメント20、
(21、22)及びレチクルRの各々を光軸方向に平行
移動させるとともに、光軸AXと垂直な面に対して任意
方向に傾斜させることが可能となっている。
【0035】次に、図3を参照して本実施例による投影
露光装置に採用される照明方法について簡単に説明す
る。本実施例で採用する照明方法の一例としては、照明
光学系の瞳面、またはその共役面、もしくはその近傍の
面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸AXから所定
量だけ偏心した位置に中心を有する少なくとも2つの局
所領域に規定することによって、レチクルRに照射され
る複数の照明光束を所定の方向にレチクルパターンの微
細度に応じた角度だけ光軸AXに対して対称的に傾けた
ものである(以下、簡単に複数傾斜照明法と呼ぶ)。
露光装置に採用される照明方法について簡単に説明す
る。本実施例で採用する照明方法の一例としては、照明
光学系の瞳面、またはその共役面、もしくはその近傍の
面内を通る照明光束を、照明光学系の光軸AXから所定
量だけ偏心した位置に中心を有する少なくとも2つの局
所領域に規定することによって、レチクルRに照射され
る複数の照明光束を所定の方向にレチクルパターンの微
細度に応じた角度だけ光軸AXに対して対称的に傾けた
ものである(以下、簡単に複数傾斜照明法と呼ぶ)。
【0036】図3は、複数傾斜照明法を用いてレチクル
の照明を行ったときの回路パターンからの回折光の発
生、及び結像の様子を示す図である。レチクルRの下面
(投影光学系PL側)には、回路パターンとして透過部
Raと遮光部Rbから成る1次元のラインアンドスペー
スパターンが描画されている。本実施例で使用する投影
露光装置(図1)では、後述するように照明光束の通過
する局所領域は、照明光学系の瞳面内において光軸から
偏心した位置に中心を有する構成となっている。従っ
て、レチクルRを照明する照明光束L0は、レチクルR
の回路パターンが描画されている方向(周期方向)に対
してほぼ垂直な方向(X方向)から、レチクルRに対し
て所定の入射角ψを以て入射する。尚、入射角ψ、及び
入射方向は、レチクル上のパターンで生じる回折光の投
影光学系の瞳面内での位置によって一義的に決まるもの
である。
の照明を行ったときの回路パターンからの回折光の発
生、及び結像の様子を示す図である。レチクルRの下面
(投影光学系PL側)には、回路パターンとして透過部
Raと遮光部Rbから成る1次元のラインアンドスペー
スパターンが描画されている。本実施例で使用する投影
露光装置(図1)では、後述するように照明光束の通過
する局所領域は、照明光学系の瞳面内において光軸から
偏心した位置に中心を有する構成となっている。従っ
て、レチクルRを照明する照明光束L0は、レチクルR
の回路パターンが描画されている方向(周期方向)に対
してほぼ垂直な方向(X方向)から、レチクルRに対し
て所定の入射角ψを以て入射する。尚、入射角ψ、及び
入射方向は、レチクル上のパターンで生じる回折光の投
影光学系の瞳面内での位置によって一義的に決まるもの
である。
【0037】レチクル上のパターンからはパターンの微
細度(幅、ピッチ)に応じた回折角の方向に0次回折光
Do 、+1次回折光Dp 、−1次回折光Dm が発生す
る。図3では、投影光学系PLを透過してウエハWに到
達するものは、上記3光束のうち0次回折光Do と+1
次回折光Dp の2光束として示しており、これら2光束
はウエハW上で干渉縞、すなわち回路パターンの像を形
成する。尚、従来の照明方法によるパターンの解像限界
は、±1次回折光が投影光学系を透過することが可能か
否かで決定される。すなわち、従来ではパターンピッチ
をPとしたときにP>λ/NA程度で与えられるパター
ンサイズが解像限界となっていた。これに対して、本実
施例における複数傾斜照明法では、ほぼP>λ/2NA
が解像限界となる。
細度(幅、ピッチ)に応じた回折角の方向に0次回折光
Do 、+1次回折光Dp 、−1次回折光Dm が発生す
る。図3では、投影光学系PLを透過してウエハWに到
達するものは、上記3光束のうち0次回折光Do と+1
次回折光Dp の2光束として示しており、これら2光束
はウエハW上で干渉縞、すなわち回路パターンの像を形
成する。尚、従来の照明方法によるパターンの解像限界
は、±1次回折光が投影光学系を透過することが可能か
否かで決定される。すなわち、従来ではパターンピッチ
をPとしたときにP>λ/NA程度で与えられるパター
ンサイズが解像限界となっていた。これに対して、本実
施例における複数傾斜照明法では、ほぼP>λ/2NA
が解像限界となる。
【0038】また、図3中において0次回折光Do と+
1次回折光Dp は光軸AXに対してほぼ対称な光路を通
るものとした。これは、照明光束Loの入射角ψを sin
ψ=sinθ/2=λ/2Pとすることにより実現でき
る。このとき、ウエハWのデフォーカス時において、0
次回折光Do と+1次回折光Dp とはほぼ同量の波面収
差(デフォーカスによる)を生じる。これはデフォーカ
ス量ΔFに対する波面収差は1/2×ΔF sin2 t(但
し、tは各回折光のウエハへの入射角)であり、ここで
は0次回折光と+1次回折光とでウエハへの入射角tが
ほぼ等しいためである。ところで、ウエハ上でのパター
ン像を崩す(ボケさせる)原因は、各光束間の波面収差
の差である。しかしながら、本実施例で使用する装置
(例えば図5)では、ウエハ上に照射される0次回折光
Do と+1次回折光Dp の波面収差がほぼ等しくなるた
め、同等のデフォーカス量ΔFであっても、従来の露光
装置に比べてボケの程度が少ない。すなわち焦点深度が
深いことになる。
1次回折光Dp は光軸AXに対してほぼ対称な光路を通
るものとした。これは、照明光束Loの入射角ψを sin
ψ=sinθ/2=λ/2Pとすることにより実現でき
る。このとき、ウエハWのデフォーカス時において、0
次回折光Do と+1次回折光Dp とはほぼ同量の波面収
差(デフォーカスによる)を生じる。これはデフォーカ
ス量ΔFに対する波面収差は1/2×ΔF sin2 t(但
し、tは各回折光のウエハへの入射角)であり、ここで
は0次回折光と+1次回折光とでウエハへの入射角tが
ほぼ等しいためである。ところで、ウエハ上でのパター
ン像を崩す(ボケさせる)原因は、各光束間の波面収差
の差である。しかしながら、本実施例で使用する装置
(例えば図5)では、ウエハ上に照射される0次回折光
Do と+1次回折光Dp の波面収差がほぼ等しくなるた
め、同等のデフォーカス量ΔFであっても、従来の露光
装置に比べてボケの程度が少ない。すなわち焦点深度が
深いことになる。
【0039】また、図3においては0次回折光Do と+
1次回折光Dp とが光軸AXに対してほぼ対称となるも
のとしたが、焦点深度を増大させるためには、瞳面Ep
内でこの2つの回折光が光軸AXに関して対称となって
いる必要はなく、光軸AXからほぼ等距離となる位置を
通過すれば良い。ここで、露光装置で使用するレチクル
のパターンの微細度(線幅、ピッチ)や方向性は一種類
に特定されるものではないため、本実施例で使用する投
影露光装置の照明光学系の瞳面において照明光束が通過
する局所領域の中心位置、例えば図2に示す2つのフラ
イアイレンズ群7B1 、7B2 の照明光学系の瞳面内で
の位置は、パターンの種類に応じて可変であることが望
ましい。つまり、これはレチクルへの照明光束の入射方
向や入射角の各々がパターンの描かれた方向や幅、ピッ
チによって決定されるからである。例えば、図3に示す
ようなX方向に配列された1次元のラインアンドスペー
スパターンの場合、照明光束L0はパターンに対して、
図に示すような方向から入射すれば良い。すなわち照明
光束L0は、紙面に平行にレチクルRに入射するもので
ある。また、パターンから発生する0次回折光D0 と+
1次回折光Dp とが、瞳面Epにおいて光軸AXからほ
ぼ等距離となる位置を通るように照明光束L0の入射角
を決定すると、ウエハW上での像の焦点深度を大きくす
ることができる。
1次回折光Dp とが光軸AXに対してほぼ対称となるも
のとしたが、焦点深度を増大させるためには、瞳面Ep
内でこの2つの回折光が光軸AXに関して対称となって
いる必要はなく、光軸AXからほぼ等距離となる位置を
通過すれば良い。ここで、露光装置で使用するレチクル
のパターンの微細度(線幅、ピッチ)や方向性は一種類
に特定されるものではないため、本実施例で使用する投
影露光装置の照明光学系の瞳面において照明光束が通過
する局所領域の中心位置、例えば図2に示す2つのフラ
イアイレンズ群7B1 、7B2 の照明光学系の瞳面内で
の位置は、パターンの種類に応じて可変であることが望
ましい。つまり、これはレチクルへの照明光束の入射方
向や入射角の各々がパターンの描かれた方向や幅、ピッ
チによって決定されるからである。例えば、図3に示す
ようなX方向に配列された1次元のラインアンドスペー
スパターンの場合、照明光束L0はパターンに対して、
図に示すような方向から入射すれば良い。すなわち照明
光束L0は、紙面に平行にレチクルRに入射するもので
ある。また、パターンから発生する0次回折光D0 と+
1次回折光Dp とが、瞳面Epにおいて光軸AXからほ
ぼ等距離となる位置を通るように照明光束L0の入射角
を決定すると、ウエハW上での像の焦点深度を大きくす
ることができる。
【0040】このようにして決定された入射方向に応じ
て照明光学系の瞳内での照明光束の通過する局所領域の
中心位置の光軸AXからの偏心方向を決定し、またパタ
ーンの線幅や周期性で決定される入射角に応じて光軸A
Xからの偏心量を決定することになる。照明光学系の瞳
面内での照明光束の通過する局所領域(フライアイレン
ズ群に相当)の中心位置は、以上のように決定される。
て照明光学系の瞳内での照明光束の通過する局所領域の
中心位置の光軸AXからの偏心方向を決定し、またパタ
ーンの線幅や周期性で決定される入射角に応じて光軸A
Xからの偏心量を決定することになる。照明光学系の瞳
面内での照明光束の通過する局所領域(フライアイレン
ズ群に相当)の中心位置は、以上のように決定される。
【0041】さらに2次元方向に描かれたパターンを照
明する場合、照明光束の方向も各パターンの方向に合わ
せて2方向から照明すると良い。また、照明光束は2方
向、すなわち2本であるよりも、その2光束に対して夫
々、投影光学系の光軸について対称となる2光束を加え
た計4光束(例えば図2中に示すフライアイレンズ群7
D1 〜7D4 に相当)を用いると良い。その場合、これ
らの光束の光量重心方向は投影光学系の光軸と一致する
ため、ウエハが微小にデフォーカスした際に生じる像の
横方向の位置ずれ(テレセンずれ)を防止することがで
きる。さらに、X、Y方向に対して45°だけ傾いた方
向に配列された周期性パターンに対しては、上記の如き
2次元パターンの照明に利用される4光束を、照明光学
系の瞳面においてその光軸を中心として45°回転され
た状態で照明を行うようにすると良い。また、図3に示
すような1次元のラインアンドスペースパターンを有す
るレチクルを照明する場合も、同様に投影光学系の光軸
についてほぼ対称な2光束で複数傾斜照明を行うと良
い。尚、1次元のパターンを照明する場合、パターンか
ら発生する0次回折光と1次回折光との強度比が正確に
1:1になるのであれば、光軸に対称な方向から2光束
で照明する必要はない。但し、これはパターンのピッチ
が1通りの場合に限定される。
明する場合、照明光束の方向も各パターンの方向に合わ
せて2方向から照明すると良い。また、照明光束は2方
向、すなわち2本であるよりも、その2光束に対して夫
々、投影光学系の光軸について対称となる2光束を加え
た計4光束(例えば図2中に示すフライアイレンズ群7
D1 〜7D4 に相当)を用いると良い。その場合、これ
らの光束の光量重心方向は投影光学系の光軸と一致する
ため、ウエハが微小にデフォーカスした際に生じる像の
横方向の位置ずれ(テレセンずれ)を防止することがで
きる。さらに、X、Y方向に対して45°だけ傾いた方
向に配列された周期性パターンに対しては、上記の如き
2次元パターンの照明に利用される4光束を、照明光学
系の瞳面においてその光軸を中心として45°回転され
た状態で照明を行うようにすると良い。また、図3に示
すような1次元のラインアンドスペースパターンを有す
るレチクルを照明する場合も、同様に投影光学系の光軸
についてほぼ対称な2光束で複数傾斜照明を行うと良
い。尚、1次元のパターンを照明する場合、パターンか
ら発生する0次回折光と1次回折光との強度比が正確に
1:1になるのであれば、光軸に対称な方向から2光束
で照明する必要はない。但し、これはパターンのピッチ
が1通りの場合に限定される。
【0042】ここではレチクルパターンとして図3に示
した1次元パターンのみについて考えたが、他のパター
ンであってもその周期性(微細度)に着目し、そのパタ
ーンからの+1次回折光成分または−1次回折光成分の
いずれか一方と0次回折光成分との2光束が、投影光学
系PLの瞳面Epにおいて光軸AXからほぼ等距離とな
る位置を通過するように、照明光学系の瞳面における各
局所領域、すなわちフライアイレンズ群(2次光源群)
の中心位置を設定すれば良い。尚、他の回折光、例えば
±2次回折光のうちのいずれか一方と0次回折光との位
置関係が、投影光学系の瞳面において光源AXからほぼ
等距離となるようにしても良い。また、2次元パターン
としてレチクル上の同一箇所に2次元の方向性を有する
パターンが存在する場合、あるいは同一レチクルパター
ン中の異なる位置に異なる方向性を有する複数のパター
ンが存在する場合のいずれにも上記の方法を適用するこ
とができる。さらにレチクル上のパターンが複数の方向
性、または微細度を有している場合、各フライアイレン
ズ群の最適位置はパターンの各方向性及び微細度に対応
したものとなるが、あるいは各最適位置の平均位置に各
フライアイレンズ群を配置するようにしても良い。ま
た、この平均位置は、パターンの微細度や重要度に応じ
た重みを加味した荷重平均としても良い。
した1次元パターンのみについて考えたが、他のパター
ンであってもその周期性(微細度)に着目し、そのパタ
ーンからの+1次回折光成分または−1次回折光成分の
いずれか一方と0次回折光成分との2光束が、投影光学
系PLの瞳面Epにおいて光軸AXからほぼ等距離とな
る位置を通過するように、照明光学系の瞳面における各
局所領域、すなわちフライアイレンズ群(2次光源群)
の中心位置を設定すれば良い。尚、他の回折光、例えば
±2次回折光のうちのいずれか一方と0次回折光との位
置関係が、投影光学系の瞳面において光源AXからほぼ
等距離となるようにしても良い。また、2次元パターン
としてレチクル上の同一箇所に2次元の方向性を有する
パターンが存在する場合、あるいは同一レチクルパター
ン中の異なる位置に異なる方向性を有する複数のパター
ンが存在する場合のいずれにも上記の方法を適用するこ
とができる。さらにレチクル上のパターンが複数の方向
性、または微細度を有している場合、各フライアイレン
ズ群の最適位置はパターンの各方向性及び微細度に対応
したものとなるが、あるいは各最適位置の平均位置に各
フライアイレンズ群を配置するようにしても良い。ま
た、この平均位置は、パターンの微細度や重要度に応じ
た重みを加味した荷重平均としても良い。
【0043】次に、図2を参照して照明条件の変更、特
に通常照明と複数傾斜照明とを切り替えるために用いら
れるフライアイレンズ群の交換機構について説明する。
図2に示すように、本実施例ではレチクルパターンの周
期性の違いに応じて光軸AXに対する偏心状態を互いに
異ならせて固定された4種類のフライアイレンズ群7A
〜7Dが保持部材7に一体に設けられており、駆動系5
4により保持部材7を駆動(回転)させることによっ
て、複数のフライアイレンズ群7A〜7Dの各々を交換
可能に照明光学系の光路中に配置できるようになってい
る。ここではフライアイレンズ群7B〜7Dの各々が照
明光路中に配置されたときに、各フライアイレンズ群が
光軸AXに関してほぼ対称に配置されている。尚、図1
では通常照明時に用いられるフライアイレンズ群7Aが
照明光路中に配置されている様子を示している。図2に
おいて、例えばフライアイレンズ群7B1 、7B2 を照
明光路中に配置したとき、その各中心(換言すれば、フ
ライアイレンズ群7B1 、7B2 の各々における2次光
源像が作る各光量分布の重心)がレチクルパターンの周
期性に応じて決まる量だけ、光軸AXに対して偏心した
離散的な位置に設定されるように、フライアイレンズ群
7B1 、7B2 は一体に保持部材(回転ターレット板)
7に保持されている。尚、フライアイレンズ群7B〜7
Dの各々において、各フライアイレンズ群はその位置が
レチクルパターンの周期性に対応して移動できるように
なっていることが望ましい。
に通常照明と複数傾斜照明とを切り替えるために用いら
れるフライアイレンズ群の交換機構について説明する。
図2に示すように、本実施例ではレチクルパターンの周
期性の違いに応じて光軸AXに対する偏心状態を互いに
異ならせて固定された4種類のフライアイレンズ群7A
〜7Dが保持部材7に一体に設けられており、駆動系5
4により保持部材7を駆動(回転)させることによっ
て、複数のフライアイレンズ群7A〜7Dの各々を交換
可能に照明光学系の光路中に配置できるようになってい
る。ここではフライアイレンズ群7B〜7Dの各々が照
明光路中に配置されたときに、各フライアイレンズ群が
光軸AXに関してほぼ対称に配置されている。尚、図1
では通常照明時に用いられるフライアイレンズ群7Aが
照明光路中に配置されている様子を示している。図2に
おいて、例えばフライアイレンズ群7B1 、7B2 を照
明光路中に配置したとき、その各中心(換言すれば、フ
ライアイレンズ群7B1 、7B2 の各々における2次光
源像が作る各光量分布の重心)がレチクルパターンの周
期性に応じて決まる量だけ、光軸AXに対して偏心した
離散的な位置に設定されるように、フライアイレンズ群
7B1 、7B2 は一体に保持部材(回転ターレット板)
7に保持されている。尚、フライアイレンズ群7B〜7
Dの各々において、各フライアイレンズ群はその位置が
レチクルパターンの周期性に対応して移動できるように
なっていることが望ましい。
【0044】さて、図2は保持部材の具体的な構成を示
す図であって、ここでは4種類のフライアイレンズ群7
A〜7Dが約90°間隔で、回転軸7aを中心として回
転可能な保持部材(ターレット板)7上に配置されてい
る。4種類のフライアイレンズ群7A〜7Dの各々は、
レチクルパターンの周期性の違いに応じて各フライアイ
レンズ群が、光軸AX(保持部材の中心)に対する偏心
状態(すなわち光軸AXとほぼ垂直な面内での位置)を
互いに異ならせて保持されている。フライアイレンズ群
7B、7Cはともに、2つのフライアイレンズ群(7B
1 、7B2 )、(7C1 、7C2 )を有しており、これ
らフライアイレンズ群は照明光学系中に配置されたとき
に、その配列方向が互いにほぼ直交するように固定され
ている。フライアイレンズ群7Dは、4つのフライアイ
レンズ群7D1 〜7D4 をその中心7d(光軸AX)か
らほぼ等距離に配置、固定する。フライアイレンズ群7
Aは照明光学系中に配置されたときにその中心が光軸A
Xとほぼ一致するように固定され、従来方式の露光を行
う場合に用いられる。図2から明らかなように、前述の
如きレチクルバーコードBCの情報に従って、モータ及
びギア等から成る駆動素子55によりターレット板7を
回転させることによって、4種類のフライアイレンズ群
7A〜7Dの各々を交換でき、レチクルパターンの周期
性(ピッチ、配列方向等)に応じた所望の保持部材を照
明光学系中に配置することが可能となる。このとき、駆
動素子55は位置決め用としても使用されるので、例え
ばロータリーエンコーダ等の回転角度計測部材を設けて
おくことが望ましい。
す図であって、ここでは4種類のフライアイレンズ群7
A〜7Dが約90°間隔で、回転軸7aを中心として回
転可能な保持部材(ターレット板)7上に配置されてい
る。4種類のフライアイレンズ群7A〜7Dの各々は、
レチクルパターンの周期性の違いに応じて各フライアイ
レンズ群が、光軸AX(保持部材の中心)に対する偏心
状態(すなわち光軸AXとほぼ垂直な面内での位置)を
互いに異ならせて保持されている。フライアイレンズ群
7B、7Cはともに、2つのフライアイレンズ群(7B
1 、7B2 )、(7C1 、7C2 )を有しており、これ
らフライアイレンズ群は照明光学系中に配置されたとき
に、その配列方向が互いにほぼ直交するように固定され
ている。フライアイレンズ群7Dは、4つのフライアイ
レンズ群7D1 〜7D4 をその中心7d(光軸AX)か
らほぼ等距離に配置、固定する。フライアイレンズ群7
Aは照明光学系中に配置されたときにその中心が光軸A
Xとほぼ一致するように固定され、従来方式の露光を行
う場合に用いられる。図2から明らかなように、前述の
如きレチクルバーコードBCの情報に従って、モータ及
びギア等から成る駆動素子55によりターレット板7を
回転させることによって、4種類のフライアイレンズ群
7A〜7Dの各々を交換でき、レチクルパターンの周期
性(ピッチ、配列方向等)に応じた所望の保持部材を照
明光学系中に配置することが可能となる。このとき、駆
動素子55は位置決め用としても使用されるので、例え
ばロータリーエンコーダ等の回転角度計測部材を設けて
おくことが望ましい。
【0045】ここで、図2に示した複数のフライアイレ
ンズ群の各位置(光軸と垂直な面内での位置)、換言す
れば選択すべき保持部材は、転写すべきレチクルパター
ンに応じて決定するのが良い。この場合の決定(選択)
方法は先に述べた通り、各フライアイレンズ群からの照
明光束が転写すべきパターンの微細度(ピッチ)に対し
て最適な解像度、及び焦点深度の向上効果を得られるよ
うにレチクルパターンに入射する位置(入射角ψ)、も
しくはその近傍にフライアイレンズ群を有する保持部材
とすれば良い。また、レチクルパターンへの照明光束の
入射角度等を厳密に設定する必要がある場合には、保持
部材において複数のフライアイレンズ群の各々を、光軸
AXを中心としてその半径方向(放射方向)に微動可能
に、さらに光軸AXを中心として複数のフライアイレン
ズ群の各々を回転可能に構成しても良い。さらに図2に
示した複数のフライアイレンズ群7A〜7Dの各々にお
いて、各フライアイレンズ群の射出端面積は、そのフラ
イアイレンズ群を透過する照明光束のレチクルRに対す
る開口数と投影光学系PLのレチクル側開口数(N
AR )との比、いわゆるσ値が0.1〜0.3程度にな
るように設定することが望ましい。尚、照明条件を変更
する、すなわち照明光学系の瞳面での光量分布を変化さ
せるための構成は図2に限られるものではなく任意で良
い。
ンズ群の各位置(光軸と垂直な面内での位置)、換言す
れば選択すべき保持部材は、転写すべきレチクルパター
ンに応じて決定するのが良い。この場合の決定(選択)
方法は先に述べた通り、各フライアイレンズ群からの照
明光束が転写すべきパターンの微細度(ピッチ)に対し
て最適な解像度、及び焦点深度の向上効果を得られるよ
うにレチクルパターンに入射する位置(入射角ψ)、も
しくはその近傍にフライアイレンズ群を有する保持部材
とすれば良い。また、レチクルパターンへの照明光束の
入射角度等を厳密に設定する必要がある場合には、保持
部材において複数のフライアイレンズ群の各々を、光軸
AXを中心としてその半径方向(放射方向)に微動可能
に、さらに光軸AXを中心として複数のフライアイレン
ズ群の各々を回転可能に構成しても良い。さらに図2に
示した複数のフライアイレンズ群7A〜7Dの各々にお
いて、各フライアイレンズ群の射出端面積は、そのフラ
イアイレンズ群を透過する照明光束のレチクルRに対す
る開口数と投影光学系PLのレチクル側開口数(N
AR )との比、いわゆるσ値が0.1〜0.3程度にな
るように設定することが望ましい。尚、照明条件を変更
する、すなわち照明光学系の瞳面での光量分布を変化さ
せるための構成は図2に限られるものではなく任意で良
い。
【0046】次に、本実施例による装置の主要な動作で
ある照明条件の変更の一例と、各照明条件のもとでの投
影光学系の瞳面近傍における光量分布について説明す
る。ここで、投影光学系PLの露光フィールドの全域に
わたってレチクルR上にパターンがほぼ均一に形成され
ている場合、投影光学系PLを構成する複数のレンズエ
レメントのうち、レチクルR、あるいはウエハWの近く
のレンズエレメントでは、照明条件に関係なく照明光が
その全面にわたってほぼ均一に通過することになる。こ
れに対して、投影光学系PLの瞳面Epの付近では照明
条件に応じてその照度分布が異なる。このため、瞳面近
傍のレンズエレメントで生じる温度分布も照明条件毎に
異なる。特に瞳面近傍では照明光束が集中して通過する
ため、照明条件毎に異なる照度(温度)分布が結像特性
に与える影響も大きいと言える。そこで、図4を参照し
て照明条件として照明光学系のσ値を変更する場合につ
いて説明する。尚、図4では図1と同じ作用、機能の部
材には同一の符号を付してある。
ある照明条件の変更の一例と、各照明条件のもとでの投
影光学系の瞳面近傍における光量分布について説明す
る。ここで、投影光学系PLの露光フィールドの全域に
わたってレチクルR上にパターンがほぼ均一に形成され
ている場合、投影光学系PLを構成する複数のレンズエ
レメントのうち、レチクルR、あるいはウエハWの近く
のレンズエレメントでは、照明条件に関係なく照明光が
その全面にわたってほぼ均一に通過することになる。こ
れに対して、投影光学系PLの瞳面Epの付近では照明
条件に応じてその照度分布が異なる。このため、瞳面近
傍のレンズエレメントで生じる温度分布も照明条件毎に
異なる。特に瞳面近傍では照明光束が集中して通過する
ため、照明条件毎に異なる照度(温度)分布が結像特性
に与える影響も大きいと言える。そこで、図4を参照し
て照明条件として照明光学系のσ値を変更する場合につ
いて説明する。尚、図4では図1と同じ作用、機能の部
材には同一の符号を付してある。
【0047】さて、照明光学系のコヒーレンスファクタ
ー、いわゆるσ値は、照明光学系の開口数NAILと投影
光学系の開口数NAR (レチクル側)との比、すなわち
σ=NAIL/NAR = sinθ1 / sinθ2 で表される。
ここで、図4(A)に示すようにθ1 はレチクルRを照
射する照明光の角度、θ2 は投影光学系PLの開口絞り
32を通過できる照明光の角度である。図4では投影光
学系の開口数NAR を一定として照明光学系の開口数N
AILを変えた場合を示しており、図4(A)はσ値が大
きいとき、図4(B)はσ値が小さいときを示してい
る。図4から明らかなように、本実施例ではフライアイ
レンズ群7Aの射出面(すなわち照明光学系の瞳面)近
傍に配置された可変開口絞り8によってσ値を任意に設
定することができる。尚、本実施例(図1、図4)では
σ値を変更する手段として可変開口絞りを用いた例を示
したが、例えば集光光学系6(図1)をズームレンズ系
としても、あるいは照明光学系(フライアイレンズ群
等)を交換可能に構成しても、上記と同様にσ値を可変
とすることができる。
ー、いわゆるσ値は、照明光学系の開口数NAILと投影
光学系の開口数NAR (レチクル側)との比、すなわち
σ=NAIL/NAR = sinθ1 / sinθ2 で表される。
ここで、図4(A)に示すようにθ1 はレチクルRを照
射する照明光の角度、θ2 は投影光学系PLの開口絞り
32を通過できる照明光の角度である。図4では投影光
学系の開口数NAR を一定として照明光学系の開口数N
AILを変えた場合を示しており、図4(A)はσ値が大
きいとき、図4(B)はσ値が小さいときを示してい
る。図4から明らかなように、本実施例ではフライアイ
レンズ群7Aの射出面(すなわち照明光学系の瞳面)近
傍に配置された可変開口絞り8によってσ値を任意に設
定することができる。尚、本実施例(図1、図4)では
σ値を変更する手段として可変開口絞りを用いた例を示
したが、例えば集光光学系6(図1)をズームレンズ系
としても、あるいは照明光学系(フライアイレンズ群
等)を交換可能に構成しても、上記と同様にσ値を可変
とすることができる。
【0048】図4(A)、(B)に示すようにレチクル
Rを通過した照明光束のうち0次回折光は、照明光の入
射角と同じ角度θ1 で投影光学系PLに入射し、図中に
実線で示すように進んでウエハW上に達する。図示して
いないが、1次以上の回折光は0次回折光の外側を進ん
でウエハW上に到達する。投影光学系PLの瞳面Epに
は可変開口絞り32が設けられており、投影光学系PL
の開口数NAW (ウエハ側)はNAW = sinθ3 で表さ
れる。ここで、投影光学系PLの瞳面での光量分布をみ
てみると、開口絞り32で規定された面内で0次回折光
は瞳面のほぼ中央(斜線部)を通過し、1次以上の回折
光はその外側を通過することになる。一般に、1次以上
の回折光に比べて0次回折光の強度は強いため、特に瞳
面近傍のレンズエレメントは、σ値が小さい(図4
(B))ときより大きい(図4(A))ときの方が照明
光束が瞳中心に集中して温度が上昇するものと考えられ
る。実際にパターン露光を行うときは、レチクルの種類
(例えば通常レチクルや位相シフトレチクル)やパター
ン線幅、形状、及び周期性等に対応して、これらに見合
った最適な照明条件、すなわちσ値や開口数NAW (さ
らにはフライアイレンズ群)を、可変開口絞り8、32
(ターレット板7)を駆動することにより設定すること
になる。
Rを通過した照明光束のうち0次回折光は、照明光の入
射角と同じ角度θ1 で投影光学系PLに入射し、図中に
実線で示すように進んでウエハW上に達する。図示して
いないが、1次以上の回折光は0次回折光の外側を進ん
でウエハW上に到達する。投影光学系PLの瞳面Epに
は可変開口絞り32が設けられており、投影光学系PL
の開口数NAW (ウエハ側)はNAW = sinθ3 で表さ
れる。ここで、投影光学系PLの瞳面での光量分布をみ
てみると、開口絞り32で規定された面内で0次回折光
は瞳面のほぼ中央(斜線部)を通過し、1次以上の回折
光はその外側を通過することになる。一般に、1次以上
の回折光に比べて0次回折光の強度は強いため、特に瞳
面近傍のレンズエレメントは、σ値が小さい(図4
(B))ときより大きい(図4(A))ときの方が照明
光束が瞳中心に集中して温度が上昇するものと考えられ
る。実際にパターン露光を行うときは、レチクルの種類
(例えば通常レチクルや位相シフトレチクル)やパター
ン線幅、形状、及び周期性等に対応して、これらに見合
った最適な照明条件、すなわちσ値や開口数NAW (さ
らにはフライアイレンズ群)を、可変開口絞り8、32
(ターレット板7)を駆動することにより設定すること
になる。
【0049】次に、投影光学系PLの結像特性の変化量
の計算方法について簡単に説明する。尚、本実施例では
4種類の結像特性、すわなち投影倍率、像面湾曲、ディ
ストーション、及び焦点位置を扱うものとしたが、これ
らの結像特性は発生メカニズムが異なり、その変動特性
が互いに異なる可能性があるため、個々の結像特性を独
立に計算する必要がある。しかしながら、これらの結像
特性の計算方法は同一であるため、ここでは投影倍率を
例に挙げて説明を行うものとする。また、本実施例では
照明条件として照明光学系のσ値を変更する場合につい
て説明するものとする。
の計算方法について簡単に説明する。尚、本実施例では
4種類の結像特性、すわなち投影倍率、像面湾曲、ディ
ストーション、及び焦点位置を扱うものとしたが、これ
らの結像特性は発生メカニズムが異なり、その変動特性
が互いに異なる可能性があるため、個々の結像特性を独
立に計算する必要がある。しかしながら、これらの結像
特性の計算方法は同一であるため、ここでは投影倍率を
例に挙げて説明を行うものとする。また、本実施例では
照明条件として照明光学系のσ値を変更する場合につい
て説明するものとする。
【0050】一般に、物体に熱が吸収されるときの物体
温度は、物体に吸収される熱量と物体から放出される熱
量とのつりあいで求められる。これは、一般に1次遅れ
系と呼ばれるもので、投影倍率の変化特性も同様の振る
舞いをすると考えられる。1次遅れ系の変動特性を図5
に示す。図5は一定時間に一定量の照明光が投影光学系
PLに照射されるときの投影倍率の変化特性を表してい
る。図5に示す変化特性は、照射エネルギーに対する最
終的な投影倍率の変化量ΔMの割合ΔM/E、及び時間
的な変化を表す時定数Tの2つの値で決定できる。図5
において、時定数Tは最終的な変化量ΔMに対してΔM
×(1−e-1)だけ変化する時間で表せる。つまり、時
定数Tが小さい程、速い変化となる。割合ΔM/E及び
時定数Tは、実際に投影光学系PLに照明光を照射しつ
つ投影倍率を測定することによって、図5のような変化
特性を求めれば良い。実際には、投影光学系PLの構造
が複雑であるため、図5に示すような単純な変化特性を
示すことはなく、いくつかの1次遅れ系の和として表さ
れる場合もあるが、本実施例では説明を簡単にするた
め、単純な変化特性を示す場合について説明する。
温度は、物体に吸収される熱量と物体から放出される熱
量とのつりあいで求められる。これは、一般に1次遅れ
系と呼ばれるもので、投影倍率の変化特性も同様の振る
舞いをすると考えられる。1次遅れ系の変動特性を図5
に示す。図5は一定時間に一定量の照明光が投影光学系
PLに照射されるときの投影倍率の変化特性を表してい
る。図5に示す変化特性は、照射エネルギーに対する最
終的な投影倍率の変化量ΔMの割合ΔM/E、及び時間
的な変化を表す時定数Tの2つの値で決定できる。図5
において、時定数Tは最終的な変化量ΔMに対してΔM
×(1−e-1)だけ変化する時間で表せる。つまり、時
定数Tが小さい程、速い変化となる。割合ΔM/E及び
時定数Tは、実際に投影光学系PLに照明光を照射しつ
つ投影倍率を測定することによって、図5のような変化
特性を求めれば良い。実際には、投影光学系PLの構造
が複雑であるため、図5に示すような単純な変化特性を
示すことはなく、いくつかの1次遅れ系の和として表さ
れる場合もあるが、本実施例では説明を簡単にするた
め、単純な変化特性を示す場合について説明する。
【0051】さて、図1においてレチクルRの交換時に
ウエハステージWSを駆動して光電センサ33を投影光
学系PLの光軸位置まで移動し、投影光学系PLに入射
する照明光の光量を測定する。次に、主制御装置50は
予め求めておいた割合ΔM/E、時定数T、光電センサ
33にて検出される照射エネルギー、及びシャッター3
の開閉時間に基づいて、逐次投影倍率の変化量を演算に
て算出する。
ウエハステージWSを駆動して光電センサ33を投影光
学系PLの光軸位置まで移動し、投影光学系PLに入射
する照明光の光量を測定する。次に、主制御装置50は
予め求めておいた割合ΔM/E、時定数T、光電センサ
33にて検出される照射エネルギー、及びシャッター3
の開閉時間に基づいて、逐次投影倍率の変化量を演算に
て算出する。
【0052】ここで、上述した如く照明光学系のσ値が
変化すると、投影光学系PLの瞳面Epの近傍のレンズ
エレメントにおける光量分布、すなわち温度分布が変化
する。例えばσ値が小さいとき、照射エネルギーが瞳中
心に集中して中央部の温度が高くなり(図4(B))、
レンズエレメントは中央部付近で大きく熱変形すると考
えられる。一方、σ値が大きいとき(図4(A))は、
全体的にレンズエレメントの温度が上がり、特に大きな
熱変形は生じ得ないと考えられる。このため、総照射エ
ネルギー量が同じであっても、σ値が大きいときと比較
してσ値が小さいときの方が投影倍率の変化が大きい、
すなわち割合ΔM/Eが大きいと考えられる。
変化すると、投影光学系PLの瞳面Epの近傍のレンズ
エレメントにおける光量分布、すなわち温度分布が変化
する。例えばσ値が小さいとき、照射エネルギーが瞳中
心に集中して中央部の温度が高くなり(図4(B))、
レンズエレメントは中央部付近で大きく熱変形すると考
えられる。一方、σ値が大きいとき(図4(A))は、
全体的にレンズエレメントの温度が上がり、特に大きな
熱変形は生じ得ないと考えられる。このため、総照射エ
ネルギー量が同じであっても、σ値が大きいときと比較
してσ値が小さいときの方が投影倍率の変化が大きい、
すなわち割合ΔM/Eが大きいと考えられる。
【0053】一方、σ値が小さいときは周辺部の温度が
あまり上昇していないため、照明光の照射が中断する
と、レンズ温度は急に下がると考えられる。これに対し
てσ値が大きいときは、全体的にレンズ温度が上昇して
いるため、温度はゆっくり下がる。従って、σ値が小さ
いときは、σ値が大きいときに比べて時間的変化も大き
い、すなわち時定数Tが小さいと考えられる。以上のこ
とから、σ値を変化させることによりΔM/E、Tがと
もに変化することがわかる。
あまり上昇していないため、照明光の照射が中断する
と、レンズ温度は急に下がると考えられる。これに対し
てσ値が大きいときは、全体的にレンズ温度が上昇して
いるため、温度はゆっくり下がる。従って、σ値が小さ
いときは、σ値が大きいときに比べて時間的変化も大き
い、すなわち時定数Tが小さいと考えられる。以上のこ
とから、σ値を変化させることによりΔM/E、Tがと
もに変化することがわかる。
【0054】以上の説明ではσ値を変更する場合を例に
挙げていたが、他の照明条件(輪帯照明、複数傾斜照明
等)についても全く同様に考えることができる。また、
位相シフトレチクルを用いる場合においても、レチクル
パターンからの回折光が投影光学系に対して入射する角
度が通常のレチクルと異なるため、同様に結像特性が変
化するものと考えることができる。例えば特公昭62−
50811号公報に開示されたような空間周波数変調型
の位相シフトレチクルを用いるときには、複数傾斜照明
法を採用したときと同様な光量分布が投影光学系の瞳面
に生じる。
挙げていたが、他の照明条件(輪帯照明、複数傾斜照明
等)についても全く同様に考えることができる。また、
位相シフトレチクルを用いる場合においても、レチクル
パターンからの回折光が投影光学系に対して入射する角
度が通常のレチクルと異なるため、同様に結像特性が変
化するものと考えることができる。例えば特公昭62−
50811号公報に開示されたような空間周波数変調型
の位相シフトレチクルを用いるときには、複数傾斜照明
法を採用したときと同様な光量分布が投影光学系の瞳面
に生じる。
【0055】次に、照明光の入射に伴って投影光学系P
Lに蓄積される熱蓄積量に応じて露光動作を禁止する方
法について説明する。上述の如き結像特性補正機構で
は、補正を行うべき項目(焦点位置、投影倍率、諸収差
等)について説明したが、現実問題として熱蓄積量に応
じて変動し得る全ての結像特性を補正することは不可能
であり、結像パターン(レチクルパターンの投影像)に
対する影響が大きいものの中から1つか2つ程度選択し
て補正することが一般的である。このため、上記補正機
構により補正を行わない項目に関しては、その影響(変
化量)が所定の許容値以内となっているときに露光動作
を実行しなければ、十分に高解像のパターン露光を行う
ことができない。また、上記補正を行っている項目に関
しても、その補正誤差(変化量)を零とすることは現実
問題として不可能であり、この補正誤差についても許容
値以内となっているときに露光動作を実行しなければな
らない。以上のことから、露光光吸収による投影光学系
PLの熱蓄積量に対応した結像特性の変化量が所定量を
越えないように熱蓄積量の基準値を定め、実際の熱蓄積
量が当該基準値以下となっているときに露光動作を実行
する方法が提案されている。
Lに蓄積される熱蓄積量に応じて露光動作を禁止する方
法について説明する。上述の如き結像特性補正機構で
は、補正を行うべき項目(焦点位置、投影倍率、諸収差
等)について説明したが、現実問題として熱蓄積量に応
じて変動し得る全ての結像特性を補正することは不可能
であり、結像パターン(レチクルパターンの投影像)に
対する影響が大きいものの中から1つか2つ程度選択し
て補正することが一般的である。このため、上記補正機
構により補正を行わない項目に関しては、その影響(変
化量)が所定の許容値以内となっているときに露光動作
を実行しなければ、十分に高解像のパターン露光を行う
ことができない。また、上記補正を行っている項目に関
しても、その補正誤差(変化量)を零とすることは現実
問題として不可能であり、この補正誤差についても許容
値以内となっているときに露光動作を実行しなければな
らない。以上のことから、露光光吸収による投影光学系
PLの熱蓄積量に対応した結像特性の変化量が所定量を
越えないように熱蓄積量の基準値を定め、実際の熱蓄積
量が当該基準値以下となっているときに露光動作を実行
する方法が提案されている。
【0056】さて、本実施例では上記説明のように補正
を行っているか否かにかかわらず、実用上最も問題とな
る結像特性に注目する。ここではその結像特性として、
例えばコマ収差を考える。尚、上述の如き結像特性補正
機構によって補正される結像特性の中にコマ収差は含ま
れていない。ところで、照明光吸収による投影光学系P
Lの熱蓄積量に対応したコマ収差の変化特性は、先に述
べた投影倍率と全く同様に1次遅れ系、または1次遅れ
系の和として表されるものである。従って、予め実験ま
たはシミュレーションにて求めたコマ収差の変化特性の
モデルを、主制御装置50(不図示のメモリ)内に格納
しておけば、先の特開昭60−78454号公報に開示
されたように投影光学系の熱蓄積量を逐次計算すること
により、この熱蓄積量によるコマ収差の変化量を求めこ
とができる。これにより、この計算値とコマ収差(変化
量)の許容限界値とを比較することによって、露光動作
を中断すべきか否かを判断することが可能となる。尚、
実際には上記のようにコマ収差の変化量まで求める必要
はなく、予め実験またはシミュレーションにて投影光学
系の熱蓄積量とコマ収差の変化量との関係を求め、コマ
収差の許容限界値に対応した熱蓄積量を基準値として記
憶しておき、上記計算により逐次算出される熱蓄積量と
基準値とを比較し、熱蓄積量が基準値に達した時点で露
光動作を停止するようにしても良い。
を行っているか否かにかかわらず、実用上最も問題とな
る結像特性に注目する。ここではその結像特性として、
例えばコマ収差を考える。尚、上述の如き結像特性補正
機構によって補正される結像特性の中にコマ収差は含ま
れていない。ところで、照明光吸収による投影光学系P
Lの熱蓄積量に対応したコマ収差の変化特性は、先に述
べた投影倍率と全く同様に1次遅れ系、または1次遅れ
系の和として表されるものである。従って、予め実験ま
たはシミュレーションにて求めたコマ収差の変化特性の
モデルを、主制御装置50(不図示のメモリ)内に格納
しておけば、先の特開昭60−78454号公報に開示
されたように投影光学系の熱蓄積量を逐次計算すること
により、この熱蓄積量によるコマ収差の変化量を求めこ
とができる。これにより、この計算値とコマ収差(変化
量)の許容限界値とを比較することによって、露光動作
を中断すべきか否かを判断することが可能となる。尚、
実際には上記のようにコマ収差の変化量まで求める必要
はなく、予め実験またはシミュレーションにて投影光学
系の熱蓄積量とコマ収差の変化量との関係を求め、コマ
収差の許容限界値に対応した熱蓄積量を基準値として記
憶しておき、上記計算により逐次算出される熱蓄積量と
基準値とを比較し、熱蓄積量が基準値に達した時点で露
光動作を停止するようにしても良い。
【0057】ところで、上記の如きコマ収差による結像
パターンの劣化を防止するための具体的なシーケンスは
種々考えられるが、ここではウエハ交換毎にコマ収差の
変化量(収差量)と許容限界値(または熱蓄積量と基準
値)とを比較するものとし、図6を参照して説明する。
図6で縦軸はコマ収差の変化量ΔGを表し、横軸は時間
tを表している。ここでは前回の露光動作が終了してか
ら十分に時間が経過して投影光学系PLが冷えている、
すわなち熱蓄積量がほぼ零となっており、この状態から
露光動作を開始するものとする。図6では、露光動作が
時刻t0 で開始される場合を示している。また、時間T
1 は1枚のウエハ上の全てのショット領域に対する露光
処理時間(ステッピング時間を含む)を表し、時間T2
はウエハ交換やウエハアライメント等を始めとする露光
以外の動作を行っている時間を表している。実際にはス
テップアンドリピート方式で露光を行うため、時間T1
内でもシャッター3は照明光路の閉鎖、開放を繰り返し
ている、すなわちウエハステージの移動中(ステッピン
グ中)は照明光が投影光学系PLに入射せずに変化量Δ
Gが減少する。このため、時間T1 内で変化量ΔGを表
す曲線は図6の如く滑らかにならずギザギザな曲線とな
るが、ここでは平均化したものとして表している。図6
に示すようにウエハへの露光処理を続けていくと、変化
量ΔGが徐々に大きくなっていく。図6中のGL1は変化
量ΔGの許容限界値を表しているが、この限界値GL1を
用いてウエハへの露光動作を続行するか否かを判断する
と、あるウエハへの露光動作中に変化量ΔGが限界値G
L1を越えてしまい(図6中の曲線GV2)、当該ウエハの
残りのショット領域に対する露光は結像パターンが劣化
した状態で行われることになる。このため、実際には限
界値GL1よりやや小さい値、例えば1枚のウエハへの露
光処理により増加する変化量ΔGの増加分だけ限界値G
L1より小さい値GL2を限界値として設定し、この限界値
GL2を露光動作の続行、禁止を判断するための基準とし
て用いるようにする。
パターンの劣化を防止するための具体的なシーケンスは
種々考えられるが、ここではウエハ交換毎にコマ収差の
変化量(収差量)と許容限界値(または熱蓄積量と基準
値)とを比較するものとし、図6を参照して説明する。
図6で縦軸はコマ収差の変化量ΔGを表し、横軸は時間
tを表している。ここでは前回の露光動作が終了してか
ら十分に時間が経過して投影光学系PLが冷えている、
すわなち熱蓄積量がほぼ零となっており、この状態から
露光動作を開始するものとする。図6では、露光動作が
時刻t0 で開始される場合を示している。また、時間T
1 は1枚のウエハ上の全てのショット領域に対する露光
処理時間(ステッピング時間を含む)を表し、時間T2
はウエハ交換やウエハアライメント等を始めとする露光
以外の動作を行っている時間を表している。実際にはス
テップアンドリピート方式で露光を行うため、時間T1
内でもシャッター3は照明光路の閉鎖、開放を繰り返し
ている、すなわちウエハステージの移動中(ステッピン
グ中)は照明光が投影光学系PLに入射せずに変化量Δ
Gが減少する。このため、時間T1 内で変化量ΔGを表
す曲線は図6の如く滑らかにならずギザギザな曲線とな
るが、ここでは平均化したものとして表している。図6
に示すようにウエハへの露光処理を続けていくと、変化
量ΔGが徐々に大きくなっていく。図6中のGL1は変化
量ΔGの許容限界値を表しているが、この限界値GL1を
用いてウエハへの露光動作を続行するか否かを判断する
と、あるウエハへの露光動作中に変化量ΔGが限界値G
L1を越えてしまい(図6中の曲線GV2)、当該ウエハの
残りのショット領域に対する露光は結像パターンが劣化
した状態で行われることになる。このため、実際には限
界値GL1よりやや小さい値、例えば1枚のウエハへの露
光処理により増加する変化量ΔGの増加分だけ限界値G
L1より小さい値GL2を限界値として設定し、この限界値
GL2を露光動作の続行、禁止を判断するための基準とし
て用いるようにする。
【0058】さて、図6に示すように時刻taにおいて
コマ収差の変化量ΔGは限界値GL2を越えており、この
まま露光動作を続行すると、変化量ΔGは曲線GV2のよ
うに限界値GL1を越えてしまう。そこで、次ウエハへの
露光動作を開始する前(時刻ta)に変化量ΔGと限界
値GL2とを比較し、この比較結果から露光動作を中断し
て変化量ΔGが限界値GL2以下となるまで露光動作を停
止し続ける。そして、変化量ΔGが限界値GL2となった
時点(時刻tb)で露光動作を再開することにより、常
に変化量ΔGが限界値GL1以下に維持される、すなわち
コマ収差による結像パターンの劣化が所定の許容範囲内
に抑えられた状態で露光が行われることになる(図6中
の曲線GV1)。
コマ収差の変化量ΔGは限界値GL2を越えており、この
まま露光動作を続行すると、変化量ΔGは曲線GV2のよ
うに限界値GL1を越えてしまう。そこで、次ウエハへの
露光動作を開始する前(時刻ta)に変化量ΔGと限界
値GL2とを比較し、この比較結果から露光動作を中断し
て変化量ΔGが限界値GL2以下となるまで露光動作を停
止し続ける。そして、変化量ΔGが限界値GL2となった
時点(時刻tb)で露光動作を再開することにより、常
に変化量ΔGが限界値GL1以下に維持される、すなわち
コマ収差による結像パターンの劣化が所定の許容範囲内
に抑えられた状態で露光が行われることになる(図6中
の曲線GV1)。
【0059】上記方法によれば、停止時間(tb−t
a)が生じるために単位時間当たりのウエハ処理枚数が
減り、装置の生産性(スループット)が低下し得るが、
結像特性の劣化による不良品の発生を低減でき、歩留り
の低下を防止することができる。ここてはコマ収差を例
に挙げて説明を行ったが、上記方法を適用すべき結像特
性の種類や数、及びその変化量の許容限界値等について
は、結像パターンに与える影響の大小、スループット、
歩留り等を考慮して決定すれば良い。また、上記方法で
は変化量ΔGと限界値GL2との比較をウエハ交換毎に行
う場合について述べたが、これ以外に1ショット毎に行
うようにしても良い。すなわち上記比較は、単位ショッ
ト毎、単位ウエハ毎(またはロット毎)、もしくは単位
時間毎に行うようにしても良い。あるいは上記の如き停
止時間(tb−ta)が生じないように、予めショット
間の露光停止時間(ステッピング時間に相当)内で減少
すべき結像特性の変化量を求めておき、当該量だけ変化
量が減少するのに必要な露光停止時間をもってウエハス
テージWSをステッピングさせるようにしても構わな
い。この方式は、2層目以降のレチクルパターンを重ね
合わせ露光する際、1ショット毎にアライメントしなが
ら露光を行う、いわゆるダイ・バイ・ダイ方式を採用す
る場合に有効である。また、ステッピング速度を遅くし
て装置の振動を少なくすることができ、さらにウエハス
テージWSを目標停止位置(露光位置)に対して時間を
かけてゆっくり追い込むことができ、位置決め精度を向
上させることが可能になる等の効果も得ることができ
る。
a)が生じるために単位時間当たりのウエハ処理枚数が
減り、装置の生産性(スループット)が低下し得るが、
結像特性の劣化による不良品の発生を低減でき、歩留り
の低下を防止することができる。ここてはコマ収差を例
に挙げて説明を行ったが、上記方法を適用すべき結像特
性の種類や数、及びその変化量の許容限界値等について
は、結像パターンに与える影響の大小、スループット、
歩留り等を考慮して決定すれば良い。また、上記方法で
は変化量ΔGと限界値GL2との比較をウエハ交換毎に行
う場合について述べたが、これ以外に1ショット毎に行
うようにしても良い。すなわち上記比較は、単位ショッ
ト毎、単位ウエハ毎(またはロット毎)、もしくは単位
時間毎に行うようにしても良い。あるいは上記の如き停
止時間(tb−ta)が生じないように、予めショット
間の露光停止時間(ステッピング時間に相当)内で減少
すべき結像特性の変化量を求めておき、当該量だけ変化
量が減少するのに必要な露光停止時間をもってウエハス
テージWSをステッピングさせるようにしても構わな
い。この方式は、2層目以降のレチクルパターンを重ね
合わせ露光する際、1ショット毎にアライメントしなが
ら露光を行う、いわゆるダイ・バイ・ダイ方式を採用す
る場合に有効である。また、ステッピング速度を遅くし
て装置の振動を少なくすることができ、さらにウエハス
テージWSを目標停止位置(露光位置)に対して時間を
かけてゆっくり追い込むことができ、位置決め精度を向
上させることが可能になる等の効果も得ることができ
る。
【0060】次に、投影光学系の結像特性の変化量をそ
の許容限界値(または投影光学系の熱蓄積量をその基準
値)以下に抑える動作について簡単に説明する。さて、
上述した如く照明条件毎に結像特性(特に収差)の変化
量及び変化特性(時定数)が変化する。従って、変化量
を許容限界値以下に抑えるように露光動作を中断すべき
結像特性、すなわち「実用上最も問題となる結像特性」
も照明条件毎に異なり得る。例えば、複数傾斜照明法で
はコマ収差、σ値が小さいときは球面収差といったこと
が考えられる。また、上記説明(コマ収差の例)では
「実用上最も問題となる結像特性」を、各結像特性の変
化量の大きさ(結像パターンに与える影響の大小)で決
定していたが、実際には変化特性、すなわち変化の速さ
(変化率)までも考慮して決定することが必要となる。
例えば、所定の照明条件のもとで高い照射エネルギー量
を投影光学系PLに与えたときの結像特性の変化量Δと
時間tとの関係を図7に示す。図7では3つの結像特性
a〜cの変動を示しており、縦軸は変化量Δを許容限界
値ΔL で規格化したものを、横軸は時間tを表してい
る。また、図7では結像特性の許容限界値ΔL が1.0
に定められ、時刻t0 で露光動作が開始されたものとす
る。尚、図7中の3つの曲線CVa〜CVcはいずれも
図6中の曲線GV2のようにギザギザな曲線であるが、こ
こでは平均化して滑らかに示している。
の許容限界値(または投影光学系の熱蓄積量をその基準
値)以下に抑える動作について簡単に説明する。さて、
上述した如く照明条件毎に結像特性(特に収差)の変化
量及び変化特性(時定数)が変化する。従って、変化量
を許容限界値以下に抑えるように露光動作を中断すべき
結像特性、すなわち「実用上最も問題となる結像特性」
も照明条件毎に異なり得る。例えば、複数傾斜照明法で
はコマ収差、σ値が小さいときは球面収差といったこと
が考えられる。また、上記説明(コマ収差の例)では
「実用上最も問題となる結像特性」を、各結像特性の変
化量の大きさ(結像パターンに与える影響の大小)で決
定していたが、実際には変化特性、すなわち変化の速さ
(変化率)までも考慮して決定することが必要となる。
例えば、所定の照明条件のもとで高い照射エネルギー量
を投影光学系PLに与えたときの結像特性の変化量Δと
時間tとの関係を図7に示す。図7では3つの結像特性
a〜cの変動を示しており、縦軸は変化量Δを許容限界
値ΔL で規格化したものを、横軸は時間tを表してい
る。また、図7では結像特性の許容限界値ΔL が1.0
に定められ、時刻t0 で露光動作が開始されたものとす
る。尚、図7中の3つの曲線CVa〜CVcはいずれも
図6中の曲線GV2のようにギザギザな曲線であるが、こ
こでは平均化して滑らかに示している。
【0061】さて、図7において変化量の大きさのみに
注目すれば、「実用上最も問題となる結像特性」は特性
b(曲線CVb)となり、上述の如く変化量Δが限界値
ΔLに達した時点(時刻t2)で露光動作を停止すれば良
いことになる。しかしながら、特性a(曲線CVa)で
は変化量Δが時刻t1 で限界値ΔL を越えるため、実際
には特性aに注目して時刻t1 で露光動作を停止するよ
うにしなければならない。一方、特性aのみに注目して
露光動作を停止しながら露光を行っていく場合、図7の
ように露光動作の停止を行わなかったときに比べて平均
的にみれば、投影光学系PLへ入射するエネルギー量を
1/1.2にすれば、許容限界値ΔL 以下の変化量に抑
えることができる。しかしながら、特性bをΔL 以下と
するためには、エネルギー量を平均的に1/1.5しな
ければならない。つまり、特性aのみに注目している
と、停止時間が十分経過した時点では、特性bは限界値
ΔLを越えてしまうことになる。従って、図7のような
結像特性の場合、特性a、bの各々についてその変化量
を逐次チェックするようにし、常に両者が限界値ΔL以
下となるように、少なくとも一方が限界値ΔL を越えた
時点で露光動作を停止するようなシーケンスを採用する
必要がある。
注目すれば、「実用上最も問題となる結像特性」は特性
b(曲線CVb)となり、上述の如く変化量Δが限界値
ΔLに達した時点(時刻t2)で露光動作を停止すれば良
いことになる。しかしながら、特性a(曲線CVa)で
は変化量Δが時刻t1 で限界値ΔL を越えるため、実際
には特性aに注目して時刻t1 で露光動作を停止するよ
うにしなければならない。一方、特性aのみに注目して
露光動作を停止しながら露光を行っていく場合、図7の
ように露光動作の停止を行わなかったときに比べて平均
的にみれば、投影光学系PLへ入射するエネルギー量を
1/1.2にすれば、許容限界値ΔL 以下の変化量に抑
えることができる。しかしながら、特性bをΔL 以下と
するためには、エネルギー量を平均的に1/1.5しな
ければならない。つまり、特性aのみに注目している
と、停止時間が十分経過した時点では、特性bは限界値
ΔLを越えてしまうことになる。従って、図7のような
結像特性の場合、特性a、bの各々についてその変化量
を逐次チェックするようにし、常に両者が限界値ΔL以
下となるように、少なくとも一方が限界値ΔL を越えた
時点で露光動作を停止するようなシーケンスを採用する
必要がある。
【0062】以上のことから、照明条件を変更したと
き、予めこの変更された照明条件のもとで「実用上最も
問題となる結像特性」として変化量を逐次計算する必要
がある結像特性を選択しておき、露光動作中はこの選択
された結像特性についてのみその変化量を逐次計算して
許容限界値との比較を行うようにしなければならない。
図7に示した例では、特性a、bの各々についてその変
化量を計算すれば良く、特性a、bの変化量がともに許
容限界値ΔL 以下となっていれば、特性c(曲線CV
c)は必ず限界値ΔL 以下となるので、特性cについて
は特にその変化量を計算する必要がない。勿論、結像特
性の変化特性(時定数)が各収差でほぼ同じであれば、
変化量のみに注目して上記計算を行うべき結像特性を選
択(決定)すれば良い。また、上記の如く選択した結像
特性が、例えば結像特性補正機構(図1)により変化量
の補正が行われるものであるときは、新たに別の計算を
行って変化量を求める必要はなく、上記補正機構で使用
するために計算された変化量をそのまま上記限界値ΔL
との比較に用いるようにしても構わない。
き、予めこの変更された照明条件のもとで「実用上最も
問題となる結像特性」として変化量を逐次計算する必要
がある結像特性を選択しておき、露光動作中はこの選択
された結像特性についてのみその変化量を逐次計算して
許容限界値との比較を行うようにしなければならない。
図7に示した例では、特性a、bの各々についてその変
化量を計算すれば良く、特性a、bの変化量がともに許
容限界値ΔL 以下となっていれば、特性c(曲線CV
c)は必ず限界値ΔL 以下となるので、特性cについて
は特にその変化量を計算する必要がない。勿論、結像特
性の変化特性(時定数)が各収差でほぼ同じであれば、
変化量のみに注目して上記計算を行うべき結像特性を選
択(決定)すれば良い。また、上記の如く選択した結像
特性が、例えば結像特性補正機構(図1)により変化量
の補正が行われるものであるときは、新たに別の計算を
行って変化量を求める必要はなく、上記補正機構で使用
するために計算された変化量をそのまま上記限界値ΔL
との比較に用いるようにしても構わない。
【0063】また、以上の説明では所定の照明条件のも
とで結像特性毎の変化量の許容限界値が一定値であるも
のとしていたが、実際には照明条件が同一であっても、
露光すべきレチクルパターンの微細度(線幅、ピッチ
等)や形状(パターン面内での配置状態等)に応じて限
界値も変化し得る。従って、レチクルパターンに関する
情報が露光装置に入力されないと、最も厳しい条件で許
容限界値を決めなければならず、レチクルパターンによ
っては必要以上にスループットを低下させることになり
得る。このため、例えばレチクルパターンに関する情報
(線幅等)をバーコードとしてレチクルに設ける、ある
いはレチクルの名称(バーコードBC)に対応付けて装
置本体のメモリに記憶させておく。そして、レチクルR
をホルダ14に載置する際、バーコードリーダ52でバ
ーコードを読み取ることで、照明条件を自動設定すると
ともに、当該条件とレチクルパターンとに最も見合った
(最適な)結像特性の変化量の許容限界値(または投影
光学系の熱蓄積量の基準値)を決定すれば良く、これに
より必要以上にスループットを低下させることを防止で
きる。
とで結像特性毎の変化量の許容限界値が一定値であるも
のとしていたが、実際には照明条件が同一であっても、
露光すべきレチクルパターンの微細度(線幅、ピッチ
等)や形状(パターン面内での配置状態等)に応じて限
界値も変化し得る。従って、レチクルパターンに関する
情報が露光装置に入力されないと、最も厳しい条件で許
容限界値を決めなければならず、レチクルパターンによ
っては必要以上にスループットを低下させることになり
得る。このため、例えばレチクルパターンに関する情報
(線幅等)をバーコードとしてレチクルに設ける、ある
いはレチクルの名称(バーコードBC)に対応付けて装
置本体のメモリに記憶させておく。そして、レチクルR
をホルダ14に載置する際、バーコードリーダ52でバ
ーコードを読み取ることで、照明条件を自動設定すると
ともに、当該条件とレチクルパターンとに最も見合った
(最適な)結像特性の変化量の許容限界値(または投影
光学系の熱蓄積量の基準値)を決定すれば良く、これに
より必要以上にスループットを低下させることを防止で
きる。
【0064】さらに、以上の説明では照明条件変更後十
分に時間が経過して、変更前の照明条件の影響が既に消
えている(すなわち、履歴として投影光学系に残ってい
る熱蓄積量がほぼ零となっている)ことを前提とし、こ
の状態で露光動作を開始するものとしていた。そこで、
例えば1枚のウエハに対する露光動作中に照明条件を変
更した後、直ちに次の照明条件のもとで露光動作を再開
する場合について考えてみると、投影光学系PLには照
明条件変更前の条件のもとでの履歴が残っているため、
結像特性の変化量を照明条件変更前後の2つの条件のも
とでの各変化量の単純な和として表すことができない。
従って、照明条件変更に伴って変化量の許容限界値(ま
たは熱蓄積量の基準値)を、単純に変更後の照明条件に
最も見合った値に切り換えるだけでは、結像特性の変化
量を所定の許容範囲内に抑えることが難しい。また、結
像特性の変化量を逐次計算で求めるためには、照明条件
変更時の過渡的状態におけるレンズエレメントの温度分
布を計算し、それに対応する変化量を知らなければなら
ないが、上記計算を行うことは理論的には可能である
が、実際には変更前後の照明条件が重なり合っているの
で非常に複雑で実用的ではない。
分に時間が経過して、変更前の照明条件の影響が既に消
えている(すなわち、履歴として投影光学系に残ってい
る熱蓄積量がほぼ零となっている)ことを前提とし、こ
の状態で露光動作を開始するものとしていた。そこで、
例えば1枚のウエハに対する露光動作中に照明条件を変
更した後、直ちに次の照明条件のもとで露光動作を再開
する場合について考えてみると、投影光学系PLには照
明条件変更前の条件のもとでの履歴が残っているため、
結像特性の変化量を照明条件変更前後の2つの条件のも
とでの各変化量の単純な和として表すことができない。
従って、照明条件変更に伴って変化量の許容限界値(ま
たは熱蓄積量の基準値)を、単純に変更後の照明条件に
最も見合った値に切り換えるだけでは、結像特性の変化
量を所定の許容範囲内に抑えることが難しい。また、結
像特性の変化量を逐次計算で求めるためには、照明条件
変更時の過渡的状態におけるレンズエレメントの温度分
布を計算し、それに対応する変化量を知らなければなら
ないが、上記計算を行うことは理論的には可能である
が、実際には変更前後の照明条件が重なり合っているの
で非常に複雑で実用的ではない。
【0065】そこで、照明条件変更のためにシャッター
を閉じて露光動作を停止した後、変更前の照明条件の影
響(履歴)が十分に小さくなるまでの所定時間、例えば
結像特性の変化量Δが一定のレベル(閾値)Msに減少
するまでの間、露光動作を停止し続け、変化量Δが一定
レベルMsとなった時点でシャッターを開き、変更後の
照明条件のもとで露光動作を開始すれば良い。この方法
によれば、上記の如き変更前の照明条件の履歴を排除す
ることができ、結像特性の変化量の許容限界値(または
熱蓄積量の基準値)を、変更後の照明条件に最も見合っ
た値に単純に切り換えるだけで、結像特性の変化量を所
定の許容範囲内に抑えることが可能となる。尚、レベル
Msは変更後の照明条件(演算パラメータ)のもとで逐
次計算される結像特性の変化量と実際の結像特性の変化
量との差(演算誤差)が、所定の許容値(結像特性の制
御精度に応じて一義的に定められる)以内となるように
決定すれば良い。このとき、装置のスループットを低下
させないように、すなわち露光停止時間を短縮するよう
に、レベルMsはできる限り大きな値に設定することが
望ましい。実際には予め実験、もしくはシミュレーショ
ン等によって、予め種々の照明条件の組み合わせに対応
したレベルMsを求めておくと良い。
を閉じて露光動作を停止した後、変更前の照明条件の影
響(履歴)が十分に小さくなるまでの所定時間、例えば
結像特性の変化量Δが一定のレベル(閾値)Msに減少
するまでの間、露光動作を停止し続け、変化量Δが一定
レベルMsとなった時点でシャッターを開き、変更後の
照明条件のもとで露光動作を開始すれば良い。この方法
によれば、上記の如き変更前の照明条件の履歴を排除す
ることができ、結像特性の変化量の許容限界値(または
熱蓄積量の基準値)を、変更後の照明条件に最も見合っ
た値に単純に切り換えるだけで、結像特性の変化量を所
定の許容範囲内に抑えることが可能となる。尚、レベル
Msは変更後の照明条件(演算パラメータ)のもとで逐
次計算される結像特性の変化量と実際の結像特性の変化
量との差(演算誤差)が、所定の許容値(結像特性の制
御精度に応じて一義的に定められる)以内となるように
決定すれば良い。このとき、装置のスループットを低下
させないように、すなわち露光停止時間を短縮するよう
に、レベルMsはできる限り大きな値に設定することが
望ましい。実際には予め実験、もしくはシミュレーショ
ン等によって、予め種々の照明条件の組み合わせに対応
したレベルMsを求めておくと良い。
【0066】一方、照明条件変更時に露光動作を停止せ
ず、変更後直ちに露光を開始する場合には、例えば照明
条件の組み合わせの各々について、照明条件変更前後の
投影光学系への照射量(熱蓄積量)や照明条件変更時の
露光停止時間等を考慮し、予め実験もしくはシミュレー
ションにより、照明条件変更時の過渡的状態における結
像特性の変化量に対応した許容限界値(または熱蓄積量
の基準値)を演算にて厳密に求めれば良い。実際には照
明条件の組み合わせの数、各照明条件での照射量のバリ
エーション(種類)を考えると、これらの条件毎に変化
量の許容限界値を決定することは余りにも複雑で現実的
とは言えない。さらに許容限界値の決定だけでなく、照
明条件変更直後に連続的に露光動作を開始する場合に
は、上述したように結像特性の変化量の逐次計算が非常
に困難であることも考慮しなければならない。しかしな
がら、照明条件変更に伴う投影光学系の瞳面での光量分
布の変動、あるいは結像特性の変化量や変化特性の変動
が僅かである場合には、上記計算を比較的簡単に行うこ
とができるので、照明条件変更後直ちに露光動作を開始
するようにしても構わない。
ず、変更後直ちに露光を開始する場合には、例えば照明
条件の組み合わせの各々について、照明条件変更前後の
投影光学系への照射量(熱蓄積量)や照明条件変更時の
露光停止時間等を考慮し、予め実験もしくはシミュレー
ションにより、照明条件変更時の過渡的状態における結
像特性の変化量に対応した許容限界値(または熱蓄積量
の基準値)を演算にて厳密に求めれば良い。実際には照
明条件の組み合わせの数、各照明条件での照射量のバリ
エーション(種類)を考えると、これらの条件毎に変化
量の許容限界値を決定することは余りにも複雑で現実的
とは言えない。さらに許容限界値の決定だけでなく、照
明条件変更直後に連続的に露光動作を開始する場合に
は、上述したように結像特性の変化量の逐次計算が非常
に困難であることも考慮しなければならない。しかしな
がら、照明条件変更に伴う投影光学系の瞳面での光量分
布の変動、あるいは結像特性の変化量や変化特性の変動
が僅かである場合には、上記計算を比較的簡単に行うこ
とができるので、照明条件変更後直ちに露光動作を開始
するようにしても構わない。
【0067】尚、結像特性の変化量が許容限界値(また
は投影光学系の熱蓄積量が基準値)を越える、あるいは
照明条件を変更することにより露光動作を停止させた場
合、結像特性の変化量(または熱蓄積量)が徐々に減少
していくが、先に述べたように結像特性補正機構のため
に逐次計算にて変化量を求めているため、変化量の減衰
計算を特別に行う必要はない。
は投影光学系の熱蓄積量が基準値)を越える、あるいは
照明条件を変更することにより露光動作を停止させた場
合、結像特性の変化量(または熱蓄積量)が徐々に減少
していくが、先に述べたように結像特性補正機構のため
に逐次計算にて変化量を求めているため、変化量の減衰
計算を特別に行う必要はない。
【0068】次に、主制御装置50内部での処理の一例
を図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここ
では、同一レチクルに対しては照明条件を変更せず、さ
らに同一ウエハを露光している間はレチクル交換を行わ
ない例について述べる。尚、図1中には示していない
が、主制御装置50は照明条件変更や露光動作の開始、
停止を制御する他、装置全体を統括制御するコントロー
ル部と、照明条件やレチクルパターン毎の結像特性の変
化量の許容限界値(または熱蓄積量の基準値)の決定や
結像特性の変化量(または投影光学系の熱蓄積量)の計
算を行う演算部と、複数枚のレチクル毎にその名称に対
応した動作パラメータ、例えば照明条件や投影光学系の
熱蓄積量(またはこれに対応した結像特性の変化量)を
算出するための演算パラメータ等を記憶する記憶部(メ
モリ)とで構成されているものとする。
を図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここ
では、同一レチクルに対しては照明条件を変更せず、さ
らに同一ウエハを露光している間はレチクル交換を行わ
ない例について述べる。尚、図1中には示していない
が、主制御装置50は照明条件変更や露光動作の開始、
停止を制御する他、装置全体を統括制御するコントロー
ル部と、照明条件やレチクルパターン毎の結像特性の変
化量の許容限界値(または熱蓄積量の基準値)の決定や
結像特性の変化量(または投影光学系の熱蓄積量)の計
算を行う演算部と、複数枚のレチクル毎にその名称に対
応した動作パラメータ、例えば照明条件や投影光学系の
熱蓄積量(またはこれに対応した結像特性の変化量)を
算出するための演算パラメータ等を記憶する記憶部(メ
モリ)とで構成されているものとする。
【0069】図8に示すように、まずステップ101に
おいて主制御装置50はホルダ14にレチクルが載置さ
れているか否かを確認し、オペレータによるキーボード
51からの入力情報、あるいは予め入力されているプロ
グラム(露光シーケンス)等に基づき、ホルダ14にレ
チクルが載置されていない場合には直ちにレチクルをロ
ーディングし、レチクルが載置されている場合には新た
なレチクルをホルダ14にローディングするか否か(レ
チクル交換の要否)を判断する。ここではレチクル交換
を行うものとして、次のステップ102に進む。ステッ
プ102において主制御装置50は、露光装置の状態
(設定条件)、すわなち照明条件が通常照明、輪帯照
明、複数傾斜照明のいずれに設定されているか、さらに
照明光学系のσ値、投影光学系PLの開口数、及び可変
ブラインド10の開口形状・位置等を確認する。これ
は、駆動系54、可変開口絞り8、32、あるいは可変
ブラインド10等の設定状態を認識することにより行わ
れる。尚、単にレチクルホルダ14上のレチクルR(バ
ーコードBC)に対応したメモリ内部の各種条件を読み
出すことにより行うようにしても良い。
おいて主制御装置50はホルダ14にレチクルが載置さ
れているか否かを確認し、オペレータによるキーボード
51からの入力情報、あるいは予め入力されているプロ
グラム(露光シーケンス)等に基づき、ホルダ14にレ
チクルが載置されていない場合には直ちにレチクルをロ
ーディングし、レチクルが載置されている場合には新た
なレチクルをホルダ14にローディングするか否か(レ
チクル交換の要否)を判断する。ここではレチクル交換
を行うものとして、次のステップ102に進む。ステッ
プ102において主制御装置50は、露光装置の状態
(設定条件)、すわなち照明条件が通常照明、輪帯照
明、複数傾斜照明のいずれに設定されているか、さらに
照明光学系のσ値、投影光学系PLの開口数、及び可変
ブラインド10の開口形状・位置等を確認する。これ
は、駆動系54、可変開口絞り8、32、あるいは可変
ブラインド10等の設定状態を認識することにより行わ
れる。尚、単にレチクルホルダ14上のレチクルR(バ
ーコードBC)に対応したメモリ内部の各種条件を読み
出すことにより行うようにしても良い。
【0070】次のステップ103では、新たにホルダ1
4にローディングされるレチクルRのバーコードBCを
読み込む。そして、主制御装置50はバーコードBC
(レチクルの名称)に対応した動作パラメータをメモリ
から読み出す。この結果、レチクルの種類(通常レチク
ル、位相シフトレチクル)やそのパターンの微細度、周
期性等に最も見合った(最適な)照明条件、すなわち通
常照明、輪帯照明、複数傾斜照明のいずれを用いるか、
さらに輪帯照明では内径、外径、及び輪帯比(内径と外
径との比)等の条件、複数傾斜照明ではフライアイレン
ズ群の数、及びその位置等の条件、また照明光学系のσ
値、投影光学系PLの開口数、及び可変ブラインド10
の開口形状・位置等が認識される。
4にローディングされるレチクルRのバーコードBCを
読み込む。そして、主制御装置50はバーコードBC
(レチクルの名称)に対応した動作パラメータをメモリ
から読み出す。この結果、レチクルの種類(通常レチク
ル、位相シフトレチクル)やそのパターンの微細度、周
期性等に最も見合った(最適な)照明条件、すなわち通
常照明、輪帯照明、複数傾斜照明のいずれを用いるか、
さらに輪帯照明では内径、外径、及び輪帯比(内径と外
径との比)等の条件、複数傾斜照明ではフライアイレン
ズ群の数、及びその位置等の条件、また照明光学系のσ
値、投影光学系PLの開口数、及び可変ブラインド10
の開口形状・位置等が認識される。
【0071】次に、主制御装置50はステップ103で
読み出した照明条件に基づいて保持部材7、可変開口絞
り8、32、及び可変ブラインド10等を駆動し、レチ
クルR及びそのパターンに最適な照明条件を設定する
(ステップ104)。ステップ104では、先のステッ
プ102で確認した照明条件と異なる条件のみについて
その変更を行えば良く、照明条件変更が全く不要であっ
たら直ちにステップ105に進む。照明条件変更の一例
として、例えばレチクルパターンが微細な2次元のライ
ンアンドスペースパターンである場合、コントロール部
は保持部材7を回転させてフライアイレンズ群7Dを照
明光路に配置するとともに、そのパターンピッチや周期
方向に応じて照明光学系の瞳面近傍でのフライアイレン
ズ群7D1〜7D4 の各位置を微調整する。さらに必要
に応じて、可変開口絞り8、32や可変ブラインド10
の再調整を行えば良い。
読み出した照明条件に基づいて保持部材7、可変開口絞
り8、32、及び可変ブラインド10等を駆動し、レチ
クルR及びそのパターンに最適な照明条件を設定する
(ステップ104)。ステップ104では、先のステッ
プ102で確認した照明条件と異なる条件のみについて
その変更を行えば良く、照明条件変更が全く不要であっ
たら直ちにステップ105に進む。照明条件変更の一例
として、例えばレチクルパターンが微細な2次元のライ
ンアンドスペースパターンである場合、コントロール部
は保持部材7を回転させてフライアイレンズ群7Dを照
明光路に配置するとともに、そのパターンピッチや周期
方向に応じて照明光学系の瞳面近傍でのフライアイレン
ズ群7D1〜7D4 の各位置を微調整する。さらに必要
に応じて、可変開口絞り8、32や可変ブラインド10
の再調整を行えば良い。
【0072】ここで、上述の如く照明条件の変更を行
う、例えば通常照明(フライアイレンズ群7A)から複
数傾斜照明(フライアイレンズ群7D)へ変更した場
合、投影光学系PLでは照明光束の通過領域が照明条件
変更前後で全く異なる。このため、この変更された照明
条件のもとで投影光学系PLの投影倍率や各種収差(デ
ィストーション、像面湾曲、非点収差、コマ収差、球面
収差等)が最適値、または零ないし許容範囲内となるよ
うに、図1中の結像特性補正機構によって投影光学系P
Lの結像特性を調整しておくことが望ましい。尚、予め
投影光学系PLに履歴(熱蓄積)が残っていない、もし
くは履歴による結像特性の変化量がレベルMs、または
それ以下となっているときの照明条件毎の結像特性補正
機構の補正量(レチクルやレンズエレメントの駆動量
等)を求めておき、新たな照明条件のもとで露光動作を
開始する前までに、上記補正量に基づいて結像特性補正
機構を制御して投影光学系PLの結像特性を調整するよ
うにしておけば良い。また、結像特性補正機構によって
補正できない収差(コマ収差、球面収差等)について
は、例えば投影光学系PLを構成するレンズエレメント
のうち、当該収差は大きく変化させることができ、かつ
それ以外の収差はほとんど変化させることがないレンズ
エレメントを微動可能に構成しておき、このエレメント
を駆動してその収差量を調整すれば良い。
う、例えば通常照明(フライアイレンズ群7A)から複
数傾斜照明(フライアイレンズ群7D)へ変更した場
合、投影光学系PLでは照明光束の通過領域が照明条件
変更前後で全く異なる。このため、この変更された照明
条件のもとで投影光学系PLの投影倍率や各種収差(デ
ィストーション、像面湾曲、非点収差、コマ収差、球面
収差等)が最適値、または零ないし許容範囲内となるよ
うに、図1中の結像特性補正機構によって投影光学系P
Lの結像特性を調整しておくことが望ましい。尚、予め
投影光学系PLに履歴(熱蓄積)が残っていない、もし
くは履歴による結像特性の変化量がレベルMs、または
それ以下となっているときの照明条件毎の結像特性補正
機構の補正量(レチクルやレンズエレメントの駆動量
等)を求めておき、新たな照明条件のもとで露光動作を
開始する前までに、上記補正量に基づいて結像特性補正
機構を制御して投影光学系PLの結像特性を調整するよ
うにしておけば良い。また、結像特性補正機構によって
補正できない収差(コマ収差、球面収差等)について
は、例えば投影光学系PLを構成するレンズエレメント
のうち、当該収差は大きく変化させることができ、かつ
それ以外の収差はほとんど変化させることがないレンズ
エレメントを微動可能に構成しておき、このエレメント
を駆動してその収差量を調整すれば良い。
【0073】次に、主制御装置50はレチクル、及びそ
の照明条件のもとで着目すべき結像特性、すわなち「実
用上最も問題となる結像特性」を決定する。ここで決定
される結像特性は、上述した如き図7中の結像特性a、
bのように複数の結像特性が設定される場合もある。さ
らに、上記の如く変化量の許容限界値を設定すべき計算
対象となる結像特性(以下、着目結像特性と呼ぶ)が決
定されると、新たな照明条件のもとでの着目結像特性の
変化量(または変化率)、及び変化特性(時定数)もメ
モリから読み出し、演算部で当該特性の変化量を逐次計
算できるように設定する(ステップ105)。しかる
後、露光すべきレチクルRのパターン情報(線幅やパタ
ーン面内での密度分布等)までもメモリから読み出し、
先に設定された着目結像特性の変化量の許容限界値(図
6中のGL2に相当)を決定する(ステップ106)。以
上により主制御装置50での各種条件の設定が完了す
る。
の照明条件のもとで着目すべき結像特性、すわなち「実
用上最も問題となる結像特性」を決定する。ここで決定
される結像特性は、上述した如き図7中の結像特性a、
bのように複数の結像特性が設定される場合もある。さ
らに、上記の如く変化量の許容限界値を設定すべき計算
対象となる結像特性(以下、着目結像特性と呼ぶ)が決
定されると、新たな照明条件のもとでの着目結像特性の
変化量(または変化率)、及び変化特性(時定数)もメ
モリから読み出し、演算部で当該特性の変化量を逐次計
算できるように設定する(ステップ105)。しかる
後、露光すべきレチクルRのパターン情報(線幅やパタ
ーン面内での密度分布等)までもメモリから読み出し、
先に設定された着目結像特性の変化量の許容限界値(図
6中のGL2に相当)を決定する(ステップ106)。以
上により主制御装置50での各種条件の設定が完了す
る。
【0074】次に、主制御装置50は照明条件を変更し
たか否かを判断する(ステップ107)。ここでは新た
なレチクルRのもとでメモリから読み出された照明条件
が先のステップ102で確認された条件と異なりその変
更を行ったものとして、次のステップ108に進む。
尚、ステップ107で照明条件が変更されていないと判
断されると、直ちにステップ110に進む。
たか否かを判断する(ステップ107)。ここでは新た
なレチクルRのもとでメモリから読み出された照明条件
が先のステップ102で確認された条件と異なりその変
更を行ったものとして、次のステップ108に進む。
尚、ステップ107で照明条件が変更されていないと判
断されると、直ちにステップ110に進む。
【0075】さて、ステップ108では変更前の照明条
件の履歴が投影光学系PLに残っているか否か、すなわ
ち上記履歴による投影光学系PLの結像特性の変化量が
レベルMs以下となっているか否かを判断する。ここで
は照明条件変更のため、露光動作が停止されており、こ
れに伴って変化量も徐々に減少しているが、結像特性の
変化量の減衰計算は変更前の照明条件での演算パラメー
タ(時定数等)に基づいて露光動作停止から継続して行
われている。従って、主制御装置50はこの計算値とレ
ベルMsとを比較し、計算値がレベルMs以下となって
いたら、投影光学系PLに履歴は残っていない、すなわ
ち変更後の照明条件のもとでの演算パラメータを用いて
結像特性の変化量を逐次計算できるものと判断して、次
のステップ110に進む。
件の履歴が投影光学系PLに残っているか否か、すなわ
ち上記履歴による投影光学系PLの結像特性の変化量が
レベルMs以下となっているか否かを判断する。ここで
は照明条件変更のため、露光動作が停止されており、こ
れに伴って変化量も徐々に減少しているが、結像特性の
変化量の減衰計算は変更前の照明条件での演算パラメー
タ(時定数等)に基づいて露光動作停止から継続して行
われている。従って、主制御装置50はこの計算値とレ
ベルMsとを比較し、計算値がレベルMs以下となって
いたら、投影光学系PLに履歴は残っていない、すなわ
ち変更後の照明条件のもとでの演算パラメータを用いて
結像特性の変化量を逐次計算できるものと判断して、次
のステップ110に進む。
【0076】一方、投影光学系PLに履歴が残っている
と判断された場合にはステップ109に進み、一定時間
(例えば数秒程度)だけ待った後、ステップ108に戻
って結像特性の変化量がレベルMs以下となっているか
否かを判断する。ここで履歴が残っていると判断された
ら、再度ステップ109に進み、以下ステップ108、
109を繰り返し実行して、結像特性の変化量がレベル
Ms以下となった時点でステップ110に進むようにす
る。ここでは一定時間毎に上記判断を行うようにしてい
たが、例えば演算パラメータによる減衰計算から、結像
特性の変化量がレベルMs以下となるまでの待ち時間を
算出し、ここで算出された時間だけ待った後、直ちにス
テップ110に進むようにしても構わない。
と判断された場合にはステップ109に進み、一定時間
(例えば数秒程度)だけ待った後、ステップ108に戻
って結像特性の変化量がレベルMs以下となっているか
否かを判断する。ここで履歴が残っていると判断された
ら、再度ステップ109に進み、以下ステップ108、
109を繰り返し実行して、結像特性の変化量がレベル
Ms以下となった時点でステップ110に進むようにす
る。ここでは一定時間毎に上記判断を行うようにしてい
たが、例えば演算パラメータによる減衰計算から、結像
特性の変化量がレベルMs以下となるまでの待ち時間を
算出し、ここで算出された時間だけ待った後、直ちにス
テップ110に進むようにしても構わない。
【0077】尚、変化量がレベルMs以下となっている
か否かを判断すべき結像特性は、投影倍率を含む全ての
収差であっても、先のステップ104で決定された変更
後の照明条件のもとでの着目結像特性のみであっても構
わない。また、照明条件変更前後で着目結像特性が異な
っている場合には、例えば変更前の照明条件のもとでの
着目結像特性の変化量がレベルMs以下となった時点、
または変更後の照明条件のもとでの着目結像特性の変化
量を、新たに変更前の照明条件のもとでの演算パラメー
タを用いて減衰計算し、この計算値がレベルMs以下と
なった時点で、ステップ110に進むようにすれば良
い。
か否かを判断すべき結像特性は、投影倍率を含む全ての
収差であっても、先のステップ104で決定された変更
後の照明条件のもとでの着目結像特性のみであっても構
わない。また、照明条件変更前後で着目結像特性が異な
っている場合には、例えば変更前の照明条件のもとでの
着目結像特性の変化量がレベルMs以下となった時点、
または変更後の照明条件のもとでの着目結像特性の変化
量を、新たに変更前の照明条件のもとでの演算パラメー
タを用いて減衰計算し、この計算値がレベルMs以下と
なった時点で、ステップ110に進むようにすれば良
い。
【0078】次のステップ110において主制御装置5
0は、着目結像特性の変化量が許容限界値以下となって
いるか否かを判断する。これはステップ108と全く同
様に、常に逐次計算されている変化量と許容限界値とを
比較することにより行われ、変化量(計算値)が許容限
界値以下となっていたら、直ちにステップ112に進
み、ウエハに対する露光を開始する。一方、変化量が許
容限界値を越えている場合にはステップ111に進み、
ここで一定時間(例えば1秒程度)だけ待った後、再度
ステップ110に戻って変化量が許容限界値以下となっ
ているか否かを判断する。以下、ステップ110、11
1を繰り返し実行し、変化量が許容限界値以下となった
時点でステップ112に進むようにする。ここでもステ
ップ111と同様に、演算パラメータによる減衰計算か
ら変化量が許容限界値以下となるまでの待ち時間を算出
し、ここで算出された時間だけ待った後、直ちにステッ
プ112に進むようにしても構わない。
0は、着目結像特性の変化量が許容限界値以下となって
いるか否かを判断する。これはステップ108と全く同
様に、常に逐次計算されている変化量と許容限界値とを
比較することにより行われ、変化量(計算値)が許容限
界値以下となっていたら、直ちにステップ112に進
み、ウエハに対する露光を開始する。一方、変化量が許
容限界値を越えている場合にはステップ111に進み、
ここで一定時間(例えば1秒程度)だけ待った後、再度
ステップ110に戻って変化量が許容限界値以下となっ
ているか否かを判断する。以下、ステップ110、11
1を繰り返し実行し、変化量が許容限界値以下となった
時点でステップ112に進むようにする。ここでもステ
ップ111と同様に、演算パラメータによる減衰計算か
ら変化量が許容限界値以下となるまでの待ち時間を算出
し、ここで算出された時間だけ待った後、直ちにステッ
プ112に進むようにしても構わない。
【0079】さて、ステップ112では新たな照明条件
のもとでレチクルRのパターンをウエハWに順次露光し
ていく。主制御装置50は露光終了後、次のウエハに対
する露光を行うか否かを判断する(ステップ113)。
ここでは1枚目のウエハの露光が終了しただけなので、
次のステップ114に進み、ウエハ交換を実行する。さ
らに主制御装置50は、次(2枚目)のウエハに対して
レチクル交換を行うか否かを判断する(ステップ10
2)。ここでは同一レチクルのパターンを露光するもの
としてステップ110に進む。ステップ110では上記
と全く同様に着目結像特性の変化量と許容限界値とを比
較し、変化量が許容限界値以下となっていたら、ステッ
プ112に進んで2枚目のウエハに対する露光を開始す
る。以下、露光すべき全てのウエハに対する露光が終了
するまで、上記のシーケンスを繰り返し実行することに
なる。この結果、常に高精度の結像特性のもとでウエハ
に対するパターン露光を実行することが可能となる。
尚、レチクル交換を行う場合には再度ステップ102〜
106を実行し、さらに照明条件を変更した場合にはス
テップ108、109を行えば良い。また、レチクル交
換を行っても照明条件を変更しなければ、ステップ10
5、106を実行する必要はない。
のもとでレチクルRのパターンをウエハWに順次露光し
ていく。主制御装置50は露光終了後、次のウエハに対
する露光を行うか否かを判断する(ステップ113)。
ここでは1枚目のウエハの露光が終了しただけなので、
次のステップ114に進み、ウエハ交換を実行する。さ
らに主制御装置50は、次(2枚目)のウエハに対して
レチクル交換を行うか否かを判断する(ステップ10
2)。ここでは同一レチクルのパターンを露光するもの
としてステップ110に進む。ステップ110では上記
と全く同様に着目結像特性の変化量と許容限界値とを比
較し、変化量が許容限界値以下となっていたら、ステッ
プ112に進んで2枚目のウエハに対する露光を開始す
る。以下、露光すべき全てのウエハに対する露光が終了
するまで、上記のシーケンスを繰り返し実行することに
なる。この結果、常に高精度の結像特性のもとでウエハ
に対するパターン露光を実行することが可能となる。
尚、レチクル交換を行う場合には再度ステップ102〜
106を実行し、さらに照明条件を変更した場合にはス
テップ108、109を行えば良い。また、レチクル交
換を行っても照明条件を変更しなければ、ステップ10
5、106を実行する必要はない。
【0080】ここで、露光すべき全てのウエハに対して
レチクル交換を行わないような露光シーケンスであれ
ば、図8に示したフローチャートではステップ114終
了後、直ちにステップ110を実行するようにすれば良
い。このとき、ステップ110での結像特性の変化量と
許容限界値との比較をウエハ交換毎に行うことが前提と
なっている。また、図8では同一レチクルに対しては照
明条件を変更しないシーケンスを示したが、同一レチク
ルであっても単位枚数のウエハ毎(またはショット領域
毎)、もしくはロット毎に照明条件を変更するようなシ
ーケンスを採用しても構わない。さらに同一ウエハに対
してはレチクル交換を行っていなかったが、同一ウエハ
であっても単位ショット毎(例えば1ショット毎)にレ
チクル交換、さらには照明条件変更を行うようなシーケ
ンスを採用しても良い。本発明は、上記の如く照明条件
を変更しながら種々の照明条件のもとでウエハに対する
露光を行う場合に特に有効である。
レチクル交換を行わないような露光シーケンスであれ
ば、図8に示したフローチャートではステップ114終
了後、直ちにステップ110を実行するようにすれば良
い。このとき、ステップ110での結像特性の変化量と
許容限界値との比較をウエハ交換毎に行うことが前提と
なっている。また、図8では同一レチクルに対しては照
明条件を変更しないシーケンスを示したが、同一レチク
ルであっても単位枚数のウエハ毎(またはショット領域
毎)、もしくはロット毎に照明条件を変更するようなシ
ーケンスを採用しても構わない。さらに同一ウエハに対
してはレチクル交換を行っていなかったが、同一ウエハ
であっても単位ショット毎(例えば1ショット毎)にレ
チクル交換、さらには照明条件変更を行うようなシーケ
ンスを採用しても良い。本発明は、上記の如く照明条件
を変更しながら種々の照明条件のもとでウエハに対する
露光を行う場合に特に有効である。
【0081】また、ステップ102において通常レチク
ルから位相シフトレチクルへレチクル交換を行った場合
(またはその逆)でも、図8ではステップ102から直
ちにステップ110へ進むので、特に照明条件の変更
(保持部材7の駆動やσ値の変更等)が行われない。し
かしながら、投影光学系PLの瞳面では光量分布が変化
することになるので、上記の如きレチクル交換は照明条
件の変更に相当するものとして、ステップ108、10
9を実行するようなシーケンスを採用する。尚、位相シ
フトレチクル以外であっても、投影光学系PLの瞳面で
の光量分布が変化するようなレチクル、例えば通常レチ
クルであってそのパターンを構成する遮光部材(クロム
等)に部分的に光透過率を与える、いわゆるハーフトー
ンレチクルであれば、同様に照明条件の変更と見なして
ステップ108、109を実行することが望ましい。ま
た、同一レチクルに対して照明条件を変更しながら露光
を行う場合にも、本実施例をそのまま適用して同様の効
果を得ることができる。
ルから位相シフトレチクルへレチクル交換を行った場合
(またはその逆)でも、図8ではステップ102から直
ちにステップ110へ進むので、特に照明条件の変更
(保持部材7の駆動やσ値の変更等)が行われない。し
かしながら、投影光学系PLの瞳面では光量分布が変化
することになるので、上記の如きレチクル交換は照明条
件の変更に相当するものとして、ステップ108、10
9を実行するようなシーケンスを採用する。尚、位相シ
フトレチクル以外であっても、投影光学系PLの瞳面で
の光量分布が変化するようなレチクル、例えば通常レチ
クルであってそのパターンを構成する遮光部材(クロム
等)に部分的に光透過率を与える、いわゆるハーフトー
ンレチクルであれば、同様に照明条件の変更と見なして
ステップ108、109を実行することが望ましい。ま
た、同一レチクルに対して照明条件を変更しながら露光
を行う場合にも、本実施例をそのまま適用して同様の効
果を得ることができる。
【0082】以上のように本実施例では、ステップ10
8、110において結像特性の変化量を逐次計算にて求
め、レベルMsや許容限界値との比較を行うようにして
いたが、予め照明光吸収による投影光学系PLの熱蓄積
量と、それに対応した結像特性の変化量との関係を求
め、結像特性の変化量の許容限界値(あるいはレベルM
s)に対応した熱蓄積量を基準値として記憶しておき、
ステップ108、110では投影光学系PLの熱蓄積量
のみを逐次計算し、この熱蓄積量(計算値)と基準値と
を比較することで露光動作を開始するか否かを判断する
ようにしても良い。
8、110において結像特性の変化量を逐次計算にて求
め、レベルMsや許容限界値との比較を行うようにして
いたが、予め照明光吸収による投影光学系PLの熱蓄積
量と、それに対応した結像特性の変化量との関係を求
め、結像特性の変化量の許容限界値(あるいはレベルM
s)に対応した熱蓄積量を基準値として記憶しておき、
ステップ108、110では投影光学系PLの熱蓄積量
のみを逐次計算し、この熱蓄積量(計算値)と基準値と
を比較することで露光動作を開始するか否かを判断する
ようにしても良い。
【0083】尚、本実施例では主制御装置50が上記の
如く露光動作の開始、停止までも制御することとしてい
たが、主制御装置50とは別に専用のコントロールユニ
ットを用意し、当該ユニットが照明条件等を入力して露
光動作の制御を行い、主制御装置50は各種条件や演算
結果をユニットに与えるだけでも良い。図1中には示し
ていないが、主制御装置50での演算結果や露光装置の
動作状態等をオペレータに知らせるための表示装置(ブ
ラウン管等)を設け、例えばステップ109、111で
露光動作を停止しているとき、露光停止時間はどの位か
をオペレータに知らせるように構成しても良い。このと
き、露光停止時間は結像特性の変化量の減衰計算から容
易に求めることができる。
如く露光動作の開始、停止までも制御することとしてい
たが、主制御装置50とは別に専用のコントロールユニ
ットを用意し、当該ユニットが照明条件等を入力して露
光動作の制御を行い、主制御装置50は各種条件や演算
結果をユニットに与えるだけでも良い。図1中には示し
ていないが、主制御装置50での演算結果や露光装置の
動作状態等をオペレータに知らせるための表示装置(ブ
ラウン管等)を設け、例えばステップ109、111で
露光動作を停止しているとき、露光停止時間はどの位か
をオペレータに知らせるように構成しても良い。このと
き、露光停止時間は結像特性の変化量の減衰計算から容
易に求めることができる。
【0084】また、上記実施例では着目結像特性、例え
ばコマ収差や球面収差についてはその変化量に許容限界
値を設定して、変化量が限界値を越えた時点で露光動作
を停止し、その他の結像特性、例えば投影倍率、ディス
トーション、像面湾曲、非点収差等については結像特性
補正機構によってその変化量が常に許容範囲内となって
いるように逐次変化量を補正することとしていた。しか
しながら、着目結像特性として選択すべき結像特性と上
記補正機構によって補正する結像特性との組み合わせは
任意で良く、例えばコマ収差と像面湾曲とを着目結像特
性として選択しても構わない。また、レチクルもしくは
そのパターンの種類や照明条件によっては投影倍率とデ
ィストーションを補正機構で逐次補正するようにし、コ
マ収差のみを着目結像特性として選択しても良い。
ばコマ収差や球面収差についてはその変化量に許容限界
値を設定して、変化量が限界値を越えた時点で露光動作
を停止し、その他の結像特性、例えば投影倍率、ディス
トーション、像面湾曲、非点収差等については結像特性
補正機構によってその変化量が常に許容範囲内となって
いるように逐次変化量を補正することとしていた。しか
しながら、着目結像特性として選択すべき結像特性と上
記補正機構によって補正する結像特性との組み合わせは
任意で良く、例えばコマ収差と像面湾曲とを着目結像特
性として選択しても構わない。また、レチクルもしくは
そのパターンの種類や照明条件によっては投影倍率とデ
ィストーションを補正機構で逐次補正するようにし、コ
マ収差のみを着目結像特性として選択しても良い。
【0085】さらに上記実施例では、着目結像特性とし
て選択すべき結像特性と上記補正機構によって補正する
結像特性とを明確に区別していたが、補正機構によって
変化量が逐次補正される結像特性であっても着目結像特
性として選択する、すなわちその変化量の許容限界値を
設定し、上記と全く同様に逐次計算される変化量と許容
限界値とを比較することで露光動作を開始するか否かを
判断するようにしても良い。これは、補正機構によって
変化量が逐次補正される結像特性であっても、その種類
(例えば像面湾曲等)によっては補正機構による変化量
(収差量)の補正に限界が生じるので、変化量が補正し
きれず徐々に増大していき、やがては変化量(残留補正
誤差の総和)が許容限界値を越え得るためである。
て選択すべき結像特性と上記補正機構によって補正する
結像特性とを明確に区別していたが、補正機構によって
変化量が逐次補正される結像特性であっても着目結像特
性として選択する、すなわちその変化量の許容限界値を
設定し、上記と全く同様に逐次計算される変化量と許容
限界値とを比較することで露光動作を開始するか否かを
判断するようにしても良い。これは、補正機構によって
変化量が逐次補正される結像特性であっても、その種類
(例えば像面湾曲等)によっては補正機構による変化量
(収差量)の補正に限界が生じるので、変化量が補正し
きれず徐々に増大していき、やがては変化量(残留補正
誤差の総和)が許容限界値を越え得るためである。
【0086】また、ステップ110では着目結像特性の
変化量が許容限界値を越えていた場合、変化量が限界値
以下となるまで露光動作を停止することとしたが、スル
ープットを考慮し、例えば結像特性補正機構を用いる、
もしくは着目結像特性の変化量の補正に有効なレンズエ
レメントを駆動することによって、積極的に変化量を許
容限界値以下にするようにしても良い。このとき、投影
光学系PLの熱蓄積量とそれに対応した結像特性の変化
量との関係が変化し得るので、先の補正量(駆動量)に
基づいて当該関係を更新し、これ以降ではこの更新した
関係に基づいて結像特性の変化量を逐次計算して許容限
界値との比較を行うようにすることが望ましい。
変化量が許容限界値を越えていた場合、変化量が限界値
以下となるまで露光動作を停止することとしたが、スル
ープットを考慮し、例えば結像特性補正機構を用いる、
もしくは着目結像特性の変化量の補正に有効なレンズエ
レメントを駆動することによって、積極的に変化量を許
容限界値以下にするようにしても良い。このとき、投影
光学系PLの熱蓄積量とそれに対応した結像特性の変化
量との関係が変化し得るので、先の補正量(駆動量)に
基づいて当該関係を更新し、これ以降ではこの更新した
関係に基づいて結像特性の変化量を逐次計算して許容限
界値との比較を行うようにすることが望ましい。
【0087】さらに上記実施例では、レチクルやそのパ
ターンの種類、及び照明条件に対応した投影光学系PL
の瞳面近傍での光量(照度)分布に注目していたが、例
えばレチクルもしくはそのパターンの密度分布の変化に
よるレチクル近傍の投影光学系PLのレンズエレメント
の照度分布の変動によっても結像特性が変動し得るが、
このような場合でも上記実施例と同様に結像特性の変化
量を許容限界値以下に抑えることが可能である。つま
り、可変ブラインド10による照明視野の変更、または
レチクルパターンの密度分布の変化により、レチクル近
傍のレンズエレメントに対して照明光が不均一に照射さ
れる場合、同一の照射量であっても照明光がほぼ均一に
レンズエレメントに照射される場合と比較して、その結
像特性が変化することが考えられる。そこで、このよう
な場合には投影光学系PLの瞳面近傍だけでなく、レチ
クル近傍のレンズエレメントでの照度分布も考慮し、こ
こでの照度分布を照明条件変更の1つとして変化量を逐
次計算することによって、より厳密な結像特性の管理を
行うことが可能となる。
ターンの種類、及び照明条件に対応した投影光学系PL
の瞳面近傍での光量(照度)分布に注目していたが、例
えばレチクルもしくはそのパターンの密度分布の変化に
よるレチクル近傍の投影光学系PLのレンズエレメント
の照度分布の変動によっても結像特性が変動し得るが、
このような場合でも上記実施例と同様に結像特性の変化
量を許容限界値以下に抑えることが可能である。つま
り、可変ブラインド10による照明視野の変更、または
レチクルパターンの密度分布の変化により、レチクル近
傍のレンズエレメントに対して照明光が不均一に照射さ
れる場合、同一の照射量であっても照明光がほぼ均一に
レンズエレメントに照射される場合と比較して、その結
像特性が変化することが考えられる。そこで、このよう
な場合には投影光学系PLの瞳面近傍だけでなく、レチ
クル近傍のレンズエレメントでの照度分布も考慮し、こ
こでの照度分布を照明条件変更の1つとして変化量を逐
次計算することによって、より厳密な結像特性の管理を
行うことが可能となる。
【0088】また、上記実施例では照明光吸収による投
影光学系の熱蓄積量に起因した結像特性の変化について
考えたが、照明光吸収に比べて比較的変動が小さいが、
投影光学系PLの周辺の環境(大気圧、温度等)変化に
起因した結像特性の変化までも考慮してその変化量を逐
次計算するようにしても良い。さらに、最近ではウエハ
ステージWSを投影光学系PLの光軸方向に移動させな
がら、光ファイバー等によってウエハステージWSの内
部に伝送された露光光で、ウエハ表面とほぼ同一面内に
設けられた基準パターンを照明するとともに、そのパタ
ーン像のレチクルRの下面(パターン面)での反射光を
基準パターンを介して光電検出することによって、投影
光学系PLの露光フィールド内の任意の点での焦点位置
を検出することが提案されている。この種の焦点位置検
出系では、照明条件毎に焦点位置を正確に検出するた
め、例えば光ファイバーの射出端面近傍に複数枚の空間
フィルターを交換可能に配置し、投影光学系PLの瞳面
に形成される照度分布が、照明光学系の照明条件(位相
シフトレチクル等も含む)毎にその照度分布とほぼ等し
くなるように構成している。従って、上記構成の装置に
よって焦点位置を検出する際にも、投影光学系PLは露
光光を吸収してその結像特性が変動し得るので、この露
光光吸収による投影光学系の熱蓄積量までも考慮して結
像特性の変化量を計算することが望ましい。
影光学系の熱蓄積量に起因した結像特性の変化について
考えたが、照明光吸収に比べて比較的変動が小さいが、
投影光学系PLの周辺の環境(大気圧、温度等)変化に
起因した結像特性の変化までも考慮してその変化量を逐
次計算するようにしても良い。さらに、最近ではウエハ
ステージWSを投影光学系PLの光軸方向に移動させな
がら、光ファイバー等によってウエハステージWSの内
部に伝送された露光光で、ウエハ表面とほぼ同一面内に
設けられた基準パターンを照明するとともに、そのパタ
ーン像のレチクルRの下面(パターン面)での反射光を
基準パターンを介して光電検出することによって、投影
光学系PLの露光フィールド内の任意の点での焦点位置
を検出することが提案されている。この種の焦点位置検
出系では、照明条件毎に焦点位置を正確に検出するた
め、例えば光ファイバーの射出端面近傍に複数枚の空間
フィルターを交換可能に配置し、投影光学系PLの瞳面
に形成される照度分布が、照明光学系の照明条件(位相
シフトレチクル等も含む)毎にその照度分布とほぼ等し
くなるように構成している。従って、上記構成の装置に
よって焦点位置を検出する際にも、投影光学系PLは露
光光を吸収してその結像特性が変動し得るので、この露
光光吸収による投影光学系の熱蓄積量までも考慮して結
像特性の変化量を計算することが望ましい。
【0089】また、上記実施例では照明条件として通常
照明から複数傾斜照明に変更する場合について述べた
が、例えば照明光学系のσ値のみを変更する場合、通常
照明から輪帯照明に変更する(または逆)場合、複数傾
斜照明においてもレチクルパターンの周期性に応じてフ
ライアイレンズ群7B〜7Dを相互に交換する、または
同一のフライアイレンズ群であっても個々のフライアイ
レンズ群を微動する場合、可変ブラインド10により照
明視野を変更する場合、あるいは投影光学系PLの開口
数を変更する場合等に対しても本発明は有効である。
照明から複数傾斜照明に変更する場合について述べた
が、例えば照明光学系のσ値のみを変更する場合、通常
照明から輪帯照明に変更する(または逆)場合、複数傾
斜照明においてもレチクルパターンの周期性に応じてフ
ライアイレンズ群7B〜7Dを相互に交換する、または
同一のフライアイレンズ群であっても個々のフライアイ
レンズ群を微動する場合、可変ブラインド10により照
明視野を変更する場合、あるいは投影光学系PLの開口
数を変更する場合等に対しても本発明は有効である。
【0090】以上の実施例によれば、投影光学系PLの
結像特性は常に良好に維持されるが、露光動作中断によ
る生産性(スループット)の低下は避けることができな
い。そこで上記欠点を少しでも補うため、図8のステッ
プ109、111での待ち時間を、例えば投影光学系P
Lの焦点位置、投影倍率、または諸収差のチェック(計
測)、アライメントセンサーのベースラインチェック等
を始めとした露光装置の自己キャリブレーション等に有
効に使用することが望ましい。尚、図1中の投影光学系
PLは屈折素子のみから構成されていたが、反射素子、
もしくは屈折素子と反射素子とを組み合わせたものであ
っても構わない。
結像特性は常に良好に維持されるが、露光動作中断によ
る生産性(スループット)の低下は避けることができな
い。そこで上記欠点を少しでも補うため、図8のステッ
プ109、111での待ち時間を、例えば投影光学系P
Lの焦点位置、投影倍率、または諸収差のチェック(計
測)、アライメントセンサーのベースラインチェック等
を始めとした露光装置の自己キャリブレーション等に有
効に使用することが望ましい。尚、図1中の投影光学系
PLは屈折素子のみから構成されていたが、反射素子、
もしくは屈折素子と反射素子とを組み合わせたものであ
っても構わない。
【0091】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、照明条件
変更に応じて照明光吸収による投影光学系の結像特性の
変化量(変化特性)が変化しても、照明条件毎に投影光
学系の熱蓄積量に対応した結像特性の変化量に所定の許
容限界値(または熱蓄積量に所定の基準値)を設定し、
当該変化量が許容限界値を越えている間(または熱蓄積
量が基準値を越えている間)は露光動作を停止(中断)
するようにした。このため、照明条件毎にその結像特性
の変動による結像パターンの劣化を常に許容値以内に抑
えることが可能となる。また、照明条件毎に許容限界値
を設定すべき結像特性を決定し、この決定した結像特性
のみに注目してその変化量と許容限界値とを比較するこ
とにより露光動作の開始、停止を制御するため、停止時
間による生産性(スループット)の低下を最小限に抑え
ることが可能となっている。
変更に応じて照明光吸収による投影光学系の結像特性の
変化量(変化特性)が変化しても、照明条件毎に投影光
学系の熱蓄積量に対応した結像特性の変化量に所定の許
容限界値(または熱蓄積量に所定の基準値)を設定し、
当該変化量が許容限界値を越えている間(または熱蓄積
量が基準値を越えている間)は露光動作を停止(中断)
するようにした。このため、照明条件毎にその結像特性
の変動による結像パターンの劣化を常に許容値以内に抑
えることが可能となる。また、照明条件毎に許容限界値
を設定すべき結像特性を決定し、この決定した結像特性
のみに注目してその変化量と許容限界値とを比較するこ
とにより露光動作の開始、停止を制御するため、停止時
間による生産性(スループット)の低下を最小限に抑え
ることが可能となっている。
【図1】本発明の実施例による投影露光装置の概略的な
構成を示す図。
構成を示す図。
【図2】複数のフライアイレンズ群を照明光束の光路中
に交換可能に配置する交換機構の具体的な構成を示す
図。
に交換可能に配置する交換機構の具体的な構成を示す
図。
【図3】本発明の実施例で採用する複数傾斜照明法の原
理を説明する図。
理を説明する図。
【図4】照明条件(σ値)変更前後のフライアイレンズ
群からウエハまでの光路と、投影光学系の瞳面近傍での
光量分布とを示す図。
群からウエハまでの光路と、投影光学系の瞳面近傍での
光量分布とを示す図。
【図5】照明光吸収による投影光学系の結像特性(投影
倍率)の変化特性を説明する図。
倍率)の変化特性を説明する図。
【図6】照明光吸収による投影光学系の結像特性の変化
量に設定すべき許容限界値の説明に供する図。
量に設定すべき許容限界値の説明に供する図。
【図7】結像特性の変化量の許容限界値の設定方法を説
明する図。
明する図。
【図8】投影光学系の結像特性の制御動作の一例を示す
フローチャート図。
フローチャート図。
3 シャッター 10 可変ブラインド 20〜23 レンズエレメント 25、27、29 駆動素子 33 照射量モニタ(光電センサ) 50 主制御装置 R レチクル PL 投影光学系 Ep 瞳面 W ウエハ WS ウエハステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 7352−4M 527
Claims (6)
- 【請求項1】 光源からの照明光で照射されたマスクの
パターンの像を投影光学系を介して感光基板上に所定の
結像状態で投影するために、前記照明光の入射による前
記投影光学系の熱蓄積量、もしくは熱蓄積又は環境変化
により生じる前記投影光学系の光学特性の変化量と所定
の基準値とに基づいて、前記感光基板に対する露光動作
の開始又は停止を制御する投影露光方法において、 前記基準値を、前記投影光学系の瞳面における光束の分
布状態の変化に応じて決定する段階と; 前記光束の分布状態が変化した後は、前記決定された基
準値を利用して前記露光動作を実行する段階とを含むこ
とを特徴とする投影露光方法。 - 【請求項2】 前記マスクを前記照明光で照射する照明
光学系の瞳面における前記照明光の分布状態、前記感光
基板上に投影すべきマスク上のパターン、及び前記投影
光学系の開口数の少なくとも1つを変更することによ
り、前記投影光学系の瞳面における光束の分布状態を変
化させることを特徴とする請求項1に記載の投影露光方
法。 - 【請求項3】 前記投影光学系の瞳面における光束の分
布状態が変化したとき、前記熱蓄積量、又は前記光学特
性の変化量が所定の許容値以下となるまで前記露光動作
を停止することを特徴とする請求項1、又は請求項2に
記載の投影露光方法。 - 【請求項4】 前記露光動作を停止している間に、前記
投影光学系の光学特性、又はアライメントセンサーのベ
ースラインを計測することを特徴とする請求項3に記載
の投影露光方法。 - 【請求項5】 光源からの照明光でマスクを照射する照
明光学系と、前記マスクのパターンの像を感光基板上に
投影する投影光学系とを備えた投影露光装置において、
前記マスクのパターン像を所定の結像状態で投影するた
めに、前記照明光の入射による前記投影光学系の熱蓄積
量、もしくは熱蓄積又は環境変化により生じる前記投影
光学系の光学特性の変化量と所定の基準値とに基づい
て、前記感光基板に対する露光動作の開始又は停止を制
御する露光制御手段と; 前記照明光学系の瞳面における前記照明光の分布状態、
前記感光基板上に投影すべきマスク上のパターン、及び
前記投影光学系の開口数の少なくとも1つを変更するこ
とにより、前記投影光学系の瞳面における光束の分布状
態を変化させる露光条件変更手段と; 前記投影光学系の瞳面における光束の分布状態の変化に
応じて前記基準値を変更する手段とを備えたことを特徴
とする投影露光装置。 - 【請求項6】 前記露光制御手段は、前記投影光学系の
瞳面における光束の分布状態が変化したとき、前記熱蓄
積量、又は前記光学特性の変化量が所定の許容値以下と
なるまで前記露光動作を停止することを特徴とする請求
項5に記載の投影露光装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4046905A JPH0770471B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 投影露光方法及び装置 |
| US09/338,535 US6078380A (en) | 1991-10-08 | 1999-06-23 | Projection exposure apparatus and method involving variation and correction of light intensity distributions, detection and control of imaging characteristics, and control of exposure |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4046905A JPH0770471B2 (ja) | 1992-03-04 | 1992-03-04 | 投影露光方法及び装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05251299A JPH05251299A (ja) | 1993-09-28 |
| JPH0770471B2 true JPH0770471B2 (ja) | 1995-07-31 |
Family
ID=12760374
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4046905A Expired - Fee Related JPH0770471B2 (ja) | 1991-10-08 | 1992-03-04 | 投影露光方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0770471B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5723238A (en) * | 1996-12-04 | 1998-03-03 | Advanced Micro Devices, Inc. | Inspection of lens error associated with lens heating in a photolithographic system |
| WO1999031716A1 (en) * | 1997-12-16 | 1999-06-24 | Nikon Corporation | Aligner, exposure method and method of manufacturing device |
| DE10253919B4 (de) * | 2002-11-19 | 2004-09-23 | Infineon Technologies Ag | Verfahren zur Justage eines Substrates in einem Gerät zur Durchführung einer Belichtung |
| EP1670041A4 (en) * | 2003-08-28 | 2007-10-17 | Nikon Corp | METHOD AND APPARATUS FOR EXPOSURE, AND METHOD FOR MANUFACTURING ASSOCIATED DEVICE |
| US7262831B2 (en) * | 2004-12-01 | 2007-08-28 | Asml Netherlands B.V. | Lithographic projection apparatus and device manufacturing method using such lithographic projection apparatus |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2696984B2 (ja) * | 1988-09-09 | 1998-01-14 | 株式会社ニコン | 投影光学装置 |
| JPH0693424B2 (ja) * | 1988-09-27 | 1994-11-16 | 三菱電機株式会社 | 冷却装置を備えた露光装置とその使用方法 |
| JP2682067B2 (ja) * | 1988-10-17 | 1997-11-26 | 株式会社ニコン | 露光装置及び露光方法 |
| JPH02185016A (ja) * | 1989-01-12 | 1990-07-19 | Nikon Corp | 投影光学装置 |
-
1992
- 1992-03-04 JP JP4046905A patent/JPH0770471B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05251299A (ja) | 1993-09-28 |
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|---|---|---|---|
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