JPH0771565B2 - ハンドピース滅菌装置 - Google Patents

ハンドピース滅菌装置

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JPH0771565B2
JPH0771565B2 JP4347533A JP34753392A JPH0771565B2 JP H0771565 B2 JPH0771565 B2 JP H0771565B2 JP 4347533 A JP4347533 A JP 4347533A JP 34753392 A JP34753392 A JP 34753392A JP H0771565 B2 JPH0771565 B2 JP H0771565B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯科医療用ハンドピース
の滅菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に用いられる医療用器具の滅
菌装置としては、水の煮沸によるもの、薬液を使用する
もの、ガスを使用するもの、火炎の加熱によるもの、高
圧の蒸気によるもの(オートクレーブ)等があり、医療
器具に付着した細菌およびウィルスの消毒・滅菌を行う
際に使用され、それによって患者毎に消毒・滅菌済みの
医療器具が使用されている。
【0003】一般歯科治療消毒ガイドラインでは、交叉
感染防止対策として、器具の汚染部位を限定し適切な滅
菌消毒を施すことが推奨されており、歯科治療用のハン
ドピースに対する消毒マニュアルには、オートクレーブ
による消毒または薬剤(グルタール、次亜塩素酸ナトリ
ウムまたはエタノールによる清拭・浸漬・噴霧)による
消毒が規定され、さらにハンドピースの使用に際して
は、使用前および使用後の約10秒間それぞれ口腔外で
空回転させて、懸念されるタービンチューブ内への汚染
物の逆流を排出し、なお口腔内での使用に際しては、口
腔内でスイッチを切らずに、口腔外へ取り出しながらス
イッチを切ることが望ましい旨の記載がある。(日本歯
科医師会雑誌Vol.45 No.7 1992−1
0)しかしながら、歯科治療用ハンドピースに対して実
際に行われている消毒は、着脱可能の切削器具であるバ
ーおよびダイヤモンド・ポイントのみが従来の滅菌装置
によって滅菌され、患者毎に滅菌済みのものが使用され
ているのに反し、それらの器具を取り付けて回転させ口
腔内で使用されるハンドピース本体は、患者毎の滅菌が
殆んど行われずに使用され、わずかにハンドピース本体
の外面をアルコール等で拭う程度であるため、ハンドピ
ースのタービンヘッドの内部や、表面のキャップ取付隙
間または軸回転隙間などに残留する患者の血液や唾液、
切削屑などに含まれる各種バクテリア、真菌、各種ウィ
ルス等に対して効果的な滅菌が行われていない。
【0004】したがってこのような滅菌が完全に行われ
ていないハンドピースを使用することによって、院内に
おける患者間の交叉感染が発生することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の滅菌装
置を用いてハンドピースの滅菌を行うには、これらの滅
菌装置が歯科治療用チェアから離れた位置に設けられて
いるため、ハンドピースを歯科治療用チェアから取外し
て滅菌装置まで運ぶ必要があって手間が掛るほか、滅菌
に時間が掛り、例えばAIDSウィルス(HIV)汚染
物の消毒法では、WHOの基準によれば、70%エタノ
ール処理の場合10〜30分、オートクレーブでは12
1℃で処理した場合20分の処理時間を必要とする(日
本歯科医師会雑誌 前掲)ので、交替使用のためのハン
ドピースを準備しておく必要があるが、ハンドピースが
高価なため交替用をとり揃えるには困難がある。このた
め使い捨て用の安価なハンドピースが検討されている
が、複雑なハンドピースを安価に製作するには困難性が
あり、未だ実現されていない。
【0006】またたとえハンドピースを取外して従来の
滅菌装置を使用して滅菌を行ったとしても、水の煮沸に
よる滅菌装置では、或る種のウィルスは死滅せず、高圧
蒸気を使用するオートクレーブでは、蒸気によるタービ
ンヘッド機構の腐蝕や損傷が生じ、薬液を使用する滅菌
装置では、同様にタービンヘッド機構の腐蝕・損傷を生
じ易く、エチレンオキサイドガス等によるガス滅菌装置
では操作が難しくかつ操作時間も多く掛り、火炎による
滅菌装置では、器具が高温にさらされるため高温に弱い
部分を有する器具には適しないという欠点がある。
【0007】本発明の目的は、歯科治療用チェアのチェ
アサイドにおいて、ハンドピースを効果的に短時間で滅
菌し、院内感染防止のために患者毎に滅菌済みのハンド
ピースを用いて治療できる、新規なハンドピース滅菌装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のハンドピース滅
菌装置の内部には、それぞれ一端にハンドピース挿入抜
き出し自在な開口部を備えた滅菌流体収容加熱容器と冷
却流体収容冷却装置とが付設され、かつ加熱容器内には
1個以上のハンドピース保持筒と、ハンドピース用のバ
ーの保持筒を設け、加熱容器には加熱温度調節自在の加
熱装置を設け、ハンドピース滅菌装置の外部には、加熱
温度の表示装置を有している。
【0009】ハンドピース滅菌装置の滅菌流体はシリコ
ーン油であり、冷却流体はクロールヘキシジン グルコ
ネートの0.05ないし0.10%水溶液であることが
のぞましい。
【0010】また本ハンドピース滅菌装置では、ハンド
ピースの保持筒内での在否を表示するハンドピース表示
装置と、冷却容器内に超音波洗浄手段が備えられ、さら
に滅菌装置が治療用チェアのブラケットテーブルに着脱
自在に保持されることがのぞましい。
【0011】
【作用】所要の温度に加熱されたシリコーン油を収容す
る容器を治療用チェアのチェアサイドに設け、ハンドピ
ースを取外すことなく容器中のシリコーン油に浸漬して
滅菌に必要な時間加熱滅菌を行った後、冷却液中にハン
ドピースを投入して冷却後使用するようにしたため、患
者ごとに常に滅菌済みのハンドピースを使用することが
できる。また滅菌温度表示および「滅菌中」「滅菌完
了」の表示を患者にも見える滅菌装置上に設けたため、
患者に安心感を与えることができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明のハンドピース滅菌装置につい
て図面を参照して説明する。
【0013】図1は本発明のハンドピース滅菌装置の一
実施例で、保持筒2個を設けた装置の斜視略図、図2
(A)は、図1のX−X線縦断面略図、図2(B)は正
面略図である。
【0014】上端が解放された加熱容器2の中に、シリ
コーン油3が収容されている。保持筒4はハンドピース
5をシリコーン油中に保持するための細長い筒で、上端
部は容器2の蓋6に固着され、蓋6は加熱容器2の上端
縁に着脱容易に嵌合されている。さらにハンドピース用
のバーの保持筒が蓋6に着脱容易に設けられている。
バー7は保持筒4の上端部を着脱容易に覆う板状の耐熱
性ゴムで、中央部にハンドピースを出し入れするための
開口を備えている。保持筒4の底部には、上下に可動の
ハンドピース検出板8が設けられ、検出板8はハンドピ
ースの重量によってリンク9を介して蓋6に固設されて
いるマイクロスイッチ10を作動させることができる。
【0015】電熱器11は、加熱容器2の底板を介して
シリコーン油を加熱する熱源である。温度センサ12が
加熱容器内に設けられ、シリコーン油の温度を検知す
る。加熱温度調節装置13は、温度センサ12により検
知されるシリコーン油の温度を所望の温度に保つための
不図示のサーモスタットと、目盛付きダイヤル14を有
しており、ダイヤル目盛によって加熱温度を設定でき
る。電熱器11と加熱温度調節装置13が加熱装置を構
成している。
【0016】ハンドピース滅菌装置1の外側には、温度
センサ12によって検知したシリコーン油の温度を表示
する表示部15aを有する加熱温度表示装置15が設け
られている。また、ハンドピース表示装置16は、表示
部16aおよび不図示のブザーを備え、マイクロスイッ
チ10が作動したとき表示部16aに「滅菌中」の表示
が現れ、不図示のタイマーがマイクロスイッチの作動に
よって同時に投入されてその設定時間が経過したとき、
表示部16aの表示が「滅菌完了」の表示に切り替えら
れると同時に、ブザー音が発せられ、つぎにハンドピー
スが保持筒から抜き出されてマイクロスイッチ10が元
の位置へ戻ったとき「滅菌完了」の表示が消されて、ハ
ンドピースの滅菌操作過程を医師および患者に知らせる
装置である。冷却容器17は、加熱容器2に併設され、
加熱されたハンドピースを常温まで冷却するための流体
を収容する容器で、本実施例に用いられる冷却溶液18
は、クロールヘキシジングルコネートの0.05%ない
し0.10%の水溶液なので、溶液自身が常に滅菌され
ている。超音波洗浄器19が冷却容器中に設けられ、冷
却中のハンドピースの外面を超音波の作用により洗浄す
る。加熱容器2の保温のため外側は保温材20で覆われ
ている。電源スイッチ21は通常の100V電源を装置
に供給するためのスイッチである。オイルゲージ22
は、上端部にオイル注入口22aを備え、加熱容器2内
のオイルのレベルを示す液面レベルゲージである。
【0017】図3は、本発明のハンドピース滅菌装置1
を、診療用チェア30のブラケットテーブル30aの前
側に設けた見取図であるが、同装置をブラケットテーブ
ル30aの側方に設けることもできる。
【0018】次に本実施例のハンドピース滅菌装置1の
使用法について説明する。オイル注入口22aよりシリ
コーン油を加熱容器2へ注入し、その液面レベルがオイ
ルゲージ22の上方の目盛Fに達したことを確認する。
加熱温度調節装置13のダイヤル14の目盛を所定の滅
菌温度に合わせ、さらに不図示のタイマー目盛を滅菌温
度に対応する所要のハンドピース滅菌消毒時間に合わせ
る。一例として、HIV汚染に対しては滅菌温度140
℃、消毒時間3分に設定する。冷却容器17へ冷却溶液
18を注入しておく。
【0019】電源スイッチ21を投入して電熱器11に
よって加熱容器内のシリコーン油を加熱し、加熱温度表
示装置15のデジタル温度表示部15aが所定の滅菌温
度を示したことを確認する。
【0020】治療に使用したハンドピースから切削器具
を取外し、タービンヘッドを下向きにしてハンドピース
をカバー7の開口から保持筒4の中へ挿入し、タービン
ヘッドをハンドピース検出板8の上に載せると、ハンド
ピース5の重量によって検出板8が下り、リンク9を介
してマイクロスイッチ10が作動してハンドピース表示
装置16の表示部16aに「滅菌中」の表示が現れる。
あらかじめ設定した滅菌消毒時間が経過すると、表示部
16aの表示は「滅菌完了」の表示に替ると同時にブザ
ー音が発せられるので、ハンドピースの滅菌が完了した
ことを知ることができる。ハンドピースを保持筒4から
取り出せば、「滅菌完了」の表示が消える。次にハンド
ピースを冷却するために、冷却容器17の冷却溶液18
中へ投入し、ハンドピースが常温に達するまで約10秒
間保持する。この間超音波洗浄が行われ外表面が洗浄さ
れる。常温に達したハンドピースを冷却容器より取り出
して、外部の付着液を清拭、吸引等により除去後使用す
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、シリコー
ン油を収容する容器の中にハンドピースを保持する保持
筒を設け、加熱装置によりシリコーン油を所定の温度に
保ち、保持筒のシリコーン油中にハンドピースを所要時
間浸漬して滅菌することにより、ハンドピースを診療用
チェアから取外すことなくチェアサイドにおいて滅菌で
きる。さらにシリコーン油の使用により、加熱温度を1
40℃以上の滅菌に必要な充分な高温に高めることがで
きるので、滅菌所要時間を短縮でき、滅菌後のハンドピ
ースの冷却時間を含めても、患者毎にハンドピースの滅
菌を行うことが時間的に可能となって、院内感染防止の
ために患者毎に滅菌済みのハンドピースを用いて治療で
きる効果がある。またシリコーン油は人体に無害で、か
つ良好な循滑性能を有し、高温においても化学的に安定
しているので、タービンヘッド内部機構を損ずるおそれ
はなく、従来診療終了時にタービンヘッドにオイルを注
入していたものが、一患者治療毎にオイルを注入するの
と同等の効果があるため機構の寿命に好結果を与える。
【0022】また保持筒に設けられたハンドピース検出
装置によって、ハンドピースが保持筒内に保持されて滅
菌されている間は「滅菌中」の表示があらわれ、滅菌が
完了すればブザー音とともに「滅菌完了」の表示があら
われる表示装置を設けたため、患者はこの表示を確認す
ることによって、治療に対する信頼が生れるという心理
的効果も得られる。
【0023】さらにハンドピースの冷却中に超音波洗浄
器によって外部の洗浄を行うことができ、また冷却溶液
にクロールヘキシジングルコネートの水溶液を使用して
冷却自体を常に滅菌するため、完全に滅菌されたハンド
ピースが得られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のハンドピース滅菌装置の一実施例の斜
視図である。
【図2】図2(A)は、図1のX−X線縦断面図、図2
(B)は図1の正面図である。
【図3】本発明のハンドピース滅菌装置を備えた診療用
チェアの斜視略図である。
【符号の説明】 1 ハンドピース滅菌装置 2 加熱容器 3 シリコーン油 4 保持筒 5 ハンドピース 6 蓋 7 カバー 8 ハンドピース検出板 9 リンク 10 マイクロスイッチ 11 電熱器 12 温度センサ 13 加熱温度調節装置 14 ダイヤル 15 加熱温度表示装置 15a 表示部 16 ハンドピース表示装置 16a 表示部 17 冷却容器 18 冷却溶液 19 超音波洗浄器 20 保温材 21 電源スイッチ 22 オイルゲージ 22a オイル注入口 30 診療用チェア 30a ブラケットテーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯科医療用ハンドピース滅菌装置であっ
    て、 該ハンドピース滅菌装置の内部には、それぞれ一端にハ
    ンドピース挿入抜き出し自在な開口部を備えた滅菌流体
    収容加熱容器と冷却流体収容冷却容器とを付設し、かつ
    前記加熱容器内には1個以上のハンドピース保持筒を設
    け、前記加熱容器には加熱温度調節自在の加熱装置を設
    け、 前記ハンドピース滅菌装置の外部には、前記加熱温度の
    表示装置を設けたことを特徴とするハンドピース滅菌装
    置。
  2. 【請求項2】 前記加熱容器内に、前記ハンドピース用
    のバーの保持筒を設けた請求項1記載のハンドピース滅
    菌装置。 【請求項】 前記滅菌流体がシリコーン油である請求
    項1記載のハンドピース滅菌装置。 【請求項】 前記冷却流体がクロールヘキシジン グ
    ルコネートの0.05ないし0.10%水溶液である請
    求項1記載のハンドピース滅菌装置。 【請求項】 前記ハンドピース保持筒に設けられたハ
    ンドピース検出手段に連結され、ハンドピースの保持筒
    内での在否を表示する、ハンドピース表示装置を有する
    請求項1記載のハンドピース滅菌装置。 【請求項】 前記冷却容器に、超音波洗浄手段を備え
    る請求項1記載のハンドピース滅菌装置。 【請求項】 前記ハンドピース滅菌装置が、診療用チ
    ェアのブラケットテーブルに着脱自在に保持される請求
    項1ないしのいずれか1項に記載のハンドピース滅菌
    装置。
JP4347533A 1992-12-28 1992-12-28 ハンドピース滅菌装置 Expired - Lifetime JPH0771565B2 (ja)

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JPH06261918A JPH06261918A (ja) 1994-09-20
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CN108354764A (zh) * 2018-01-02 2018-08-03 禹旦 牙科用扶手椅结构

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