JPH0771735A - 微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉 - Google Patents

微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉

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JPH0771735A
JPH0771735A JP6167341A JP16734194A JPH0771735A JP H0771735 A JPH0771735 A JP H0771735A JP 6167341 A JP6167341 A JP 6167341A JP 16734194 A JP16734194 A JP 16734194A JP H0771735 A JPH0771735 A JP H0771735A
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友昭 高田
Kazuo Tsutsumi
香津雄 堤
Tadashi Katahata
正 片畑
Toshinori Muraoka
利紀 村岡
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 2段流動層ごみ焼却炉に微粉脱塩剤供給機能
を付与して、塩化水素を効率よく除去し、塩化水素除去
率を向上させ、下流の伝熱管部の腐食を防止する。 【構成】 アルカリ土類金属酸化物を一部とする下段流
動層10を備え、塩素系化合物を含有するごみをガス化
するとともに、発生した塩化水素をアルカリ土類金属酸
化物と反応させて除去し、不燃物を排出するための下段
ガス化炉12と、その上部に連結され、上段流動層16
を備えた上段燃焼炉14とを有する。下段ガス化炉12
と上段燃焼炉14との間にサイクロン62が設けられ、
下段流動層10の上側又は内部に微粉アルカリ土類金属
酸化物供給手段52が接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流動層ごみ焼却炉にお
いて、ごみ中の塩素系化合物の燃焼に起因する塩化水素
を効率よく除去する微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流
動層ごみ焼却炉に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ごみ中に占めるプラスチック類の
割合が増加しており、このため、ストーカ炉等に比べ
て、プラスチック類の燃焼に適する流動層ごみ焼却炉が
注目を集めている。従来の流動層ごみ焼却炉において、
ごみ中に含まれる塩素系プラスチックの燃焼に起因する
塩化水素を除去するため、燃焼させた後の排ガス中に生
石灰(CaO)や消石灰(Ca(OH)2 )を噴霧し塩
化カルシウム(CaCl2 )にして、このCaCl2
フィルターで捕集する方法が一般に知られている(例え
ば、特公昭60−25179号公報参照)。また、脱塩
剤として石灰石(CaCO3)を用いることもよく知ら
れている。なお、Ca(OH)2 、CaCO3 は炉内に
投入されると、熱分解してCaOになる。
【0003】燃焼排ガス中の塩化水素を除去するために
は、燃焼温度に比して低い温度が必要である。このた
め、熱交換器により、又は/及び水の噴霧により排ガス
温度を低下させてから、排ガス中に生石灰、消石灰等を
噴霧していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、エネルギー
の有効利用の観点から、ごみの発熱量を利用した発電シ
ステムに対応しようとする場合、高温域での排ガス中に
塩化水素が存在すると、伝熱管が腐食するという問題が
生じるので、高温の水蒸気を得ることができない。
【0005】本発明者らは、上記の問題点を解決するた
めに、ごみ焼却炉を2段の流動層で構成し、下段のガス
化炉でごみを一度ガス化してから、上段の燃焼炉で燃焼
させ、ガス化をアルカリ土類金属酸化物を流動媒体の少
なくとも一部とする流動層で低温で行うことにより、炉
内で塩化水素を除去することができる2段流動層ごみ焼
却炉を開発し、既に特許出願している(特願平5−82
769号)。
【0006】しかし、この2段流動層ごみ焼却炉におい
ては、下段流動層内で脱塩するために、塩素を多く含む
プラスチックが下段流動層表面又は内部で燃焼して発生
した塩化水素については、これを除去することができな
い。
【0007】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、2段流動層ごみ焼却炉において、
下段流動層内で除去できずに発生した塩化水素に、下段
流動層界面の上側から微粉アルカリ土類金属酸化物を噴
霧供給して、塩化水素を効率よく除去するごみ焼却炉を
提供することにある。本発明の他の目的は、下段流動層
の内部に微粉アルカリ土類金属酸化物を噴霧供給して、
すなわち、層内吹込みを行って、微粉アルカリ土類金属
酸化物の滞留時間を延ばすことにより、より効果的な脱
塩を行うことができるごみ焼却炉を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、微粉アルカリ土類金属
酸化物を層内に均一に吹き込んで微粉の偏りをなくすこ
とにより、より効果的な脱塩を行うことができ、大型炉
に有利に適用することができるごみ焼却炉を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動層
ごみ焼却炉は、図1に示すように、アルカリ土類金属酸
化物を流動媒体の少なくとも一部とする下段流動層10
を備え、投入された塩素系化合物を含有するごみをガス
化するとともに、発生した塩化水素をアルカリ土類金属
酸化物と反応させて除去し、不燃物を排出するための下
段ガス化炉12と、この下段ガス化炉12の上部に連結
され、下段ガス化炉12で発生したガスを燃焼させる上
段流動層16を備えた上段燃焼炉14と、下段ガス化炉
12において、下段流動層10の上側に接続された微粉
アルカリ土類金属酸化物供給手段52と、からなること
を特徴としている。
【0009】また、本発明の2段流動層ごみ焼却炉は、
図4に示すように、下段ガス化炉12と上段燃焼炉14
とをサイクロン62を介して接続して構成することが好
ましい。上記のようにして構成された2段流動層ごみ焼
却炉において、微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段5
2を下段流動層10の上側に接続する代りに、図7に示
すように、微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段52を
下段流動層10の内部に接続することが好ましい。ま
た、微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段52を下段流
動層10の上側に接続する代りに、図8に示すように、
微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段52の微粉噴射管
70を多数のノズル72に分岐させ、風箱20を通して
空気分散板24に接続することが好ましい。さらに、微
粉アルカリ土類金属酸化物供給手段52を下段流動層1
0の上側に接続する代りに、図9に示すように、微粉ア
ルカリ土類金属酸化物供給手段52を風箱20への空気
供給管74に接続することが好ましい。
【0010】上記の2段流動層ごみ焼却炉において、図
1〜6に示すように、上段燃焼炉14の上段流動層16
が、投入された石灰石(CaCO3 )、ドロマイト等の
アルカリ土類金属炭酸塩を脱炭酸した生石灰(Ca
O)、酸化マグネシウム(MgO)等のアルカリ土類金
属酸化物を流動媒体とするように構成されることが好ま
しい。また、図1〜6に示すように、上段燃焼炉14の
上段流動層16と下段ガス化炉12の下段流動層10と
を、アルカリ土類金属酸化物供給管18を介して接続す
ることが好ましい。これらの構成は、図7〜9に示す構
成にも勿論適用することができる。
【0011】また、図2、5に示すように、アルカリ土
類金属酸化物供給管18にアルカリ土類金属酸化物抜出
管54を接続し、このアルカリ土類金属酸化物抜出管5
4を粉砕機56及び微粉アルカリ土類金属酸化物供給手
段52を介して下段流動層10の上側に接続することが
好ましい。なお、アルカリ土類金属酸化物抜出管54を
上段流動層16に直接接続しても差し支えない。さら
に、図3、6に示すように、上段燃焼炉14の下流にサ
イクロン等の微粉捕集器58を設け、この微粉捕集器下
部の微粉アルカリ土類金属酸化物抜出管60を、微粉ア
ルカリ土類金属酸化物供給手段52を介して下段流動層
10の上側に接続することが好ましい。これらの構成
は、図7〜9に示す構成にも勿論適用することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好適な実施例
を詳細に説明する。ただし、この実施例に記載されてい
る構成部材の形状、その相対配置などは、とくに特定的
な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定
する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。 実施例1 図1は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉を示して
いる。図面においては、アルカリ金属酸化物として生石
灰(CaO)を使用する場合を示している。
【0013】12は、投入された塩素系化合物含有ごみ
をガス化するとともに、発生した塩化水素を除去し、不
燃物及びCaCl2 を排出するための下段ガス化炉であ
り、生石灰を流動媒体の一部又は全部とする下段流動層
10を備えている。生石灰を流動媒体の一部とする場合
は、流動媒体の残部は砂等が用いられる。
【0014】14は、下段ガス化炉12の上部に連結さ
れ、下段ガス化炉12で発生したガスを燃焼させるとと
もに、熱回収を行うための上段燃焼炉である。下段ガス
化炉12は、下部に燃焼用空気を導入するための風箱2
0を有し、この風箱の上側に流動媒体、灰、不燃物、C
aCl2 を排出する排出口22を備えた空気分散板24
を介して下段流動層10を有し、上部に排ガス出口26
を、上側部にごみ投入口28を有している。32は排出
口22に接続された不燃物、流動媒体、灰、CaCl2
を排出するための排出管である。
【0015】上段燃焼炉14は、下部に二次空気を導入
するための二次空気供給管(図示略)を有し、この二次
空気供給管の上側に空気分散板40を介して伝熱管(図
示略)を埋設した上段流動層16を有し、上部に排ガス
出口44を有し、上側部にアルカリ土類金属炭酸塩投入
管46を有している。さらに、上段燃焼炉14の上段流
動層16と下段ガス化炉12の下段流動層10とは、L
バルブ(図示せず)を備えたアルカリ土類金属酸化物供
給管18を介して接続されている。排ガス煙道には、蒸
発管48、過熱器50等の伝熱管部が設けられている。
【0016】上記のように構成された2段流動層ごみ焼
却炉において、下段流動層10の流動層界面の上側に、
エジェクター、ブロワー等の微粉アルカリ土類金属酸化
物供給手段52が設けられる。
【0017】つぎに、上記実施例1の作用について説明
する。下段ガス化炉12の空気分散板24から吹き込ま
れた空気により流動化している生石灰を流動媒体の一部
あるいは全部とする下段流動層10内に、ごみ投入口2
8から塩素系化合物含有ごみを投入する。下段流動層1
0の温度は、450〜650℃に設定されており、炉内
に投入されたごみは還元雰囲気で一部燃焼しつつ、残り
はガス化する。下段流動層10の流動媒体の一部あるい
は全部を生石灰としているので、ごみの中の塩化ビニー
ル等から発生した塩化水素は、2HCl+CaO→Ca
Cl2 +H2 Oの反応によって塩化カルシウム(CaC
2 )となって塩素は固定化される。
【0018】下段流動層10内に投入された塩素系化合
物含有ごみは、上記のように処理されるが、下段流動層
10の表面で燃焼した塩素系化合物含有ごみから発生す
る塩化水素は除去されない。このため、微粉アルカリ土
類金属酸化物供給手段52から微粉生石灰が噴霧供給さ
れ、排ガス中の塩化水素と反応して塩化カルシウムとな
る。塩化カルシウムは不燃物、流動媒体、灰とともに、
排出管32から系外に抜き出される。
【0019】下段ガス化炉12で発生した脱塩された燃
焼ガスは、空気分散板40から上段燃焼炉14の上段流
動層16に導入され、そこで二次空気供給管(図示略)
から上段流動層16に吹き込まれる二次空気と上段流動
層16内にて混合される。上段流動層16の温度は、8
00〜900℃に設定されており、二次空気と混合した
ガスの完全燃焼が行われ、流動媒体である生石灰(Ca
O)と層内伝熱管(図示略)との間で熱交換が行われ
る。上段流動層16には石灰石(CaCO3)が定量供
給され、燃成されて、CaCO3 →CaO+CO2 の反
応が起こる。このように、800〜900℃の温度で脱
炭酸が進むと、活性の高い生石灰が生成され、アルカリ
土類金属酸化物供給管18により、下段流動層10に投
入されて、速やかな脱塩反応が行われる。
【0020】したがって、ガス化されたガス中における
塩化水素ガスは数十〜数ppm 以下になり、上段流動層1
6で酸化され完全燃焼により800〜900℃のガスに
なっても塩化水素は少ないので、蒸発管48、過熱器5
0等の伝熱管部を腐食させることなく熱交換することが
できる。一方、下段流動層10で摩滅したCaCl2
一部は、ガスに同伴されて上段流動層16を通過する。
このとき、ガス中の水分と反応して塩化水素が再生する
が、後流に配置されたバグフィルタ(図示せず)内等
で、上段流動層16にて摩滅しバグフィルタ等に飛散し
たCaOと再び反応して脱塩される。
【0021】実施例2 図2は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉を示して
いる。本実施例は、上段流動層16と下段流動層10と
を接続するアルカリ土類金属酸化物供給管18の途中に
アルカリ土類金属酸化物抜出管54を接続し、この抜出
管54を粉砕機56及びアルカリ土類金属酸化物供給手
段52を介して下段流動層10の上側に接続して、上段
流動層16で石灰石の分解により生成した生石灰を粉砕
して下段流動層10へ供給するようにしたものである。
なお、アルカリ土類金属酸化物抜出管54を、直接、上
段流動層16に接続することも可能である。他の構成及
び作用は実施例1の場合と同様である。
【0022】実施例3 図3は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉を示して
いる。本実施例は、上段燃焼炉14の排ガスダクトにサ
イクロン等の微粉捕集器58を接続し、この微粉捕集器
58の下部から微粉生石灰を抜き出すための微粉アルカ
リ土類金属酸化物抜出管60を、微粉アルカリ土類金属
酸化物供給手段52を介して下段流動層10の上側に接
続して、上段流動層16で生成した生石灰のうち、粉化
・飛散した生石灰粉をサイクロン等の微粉捕集器58で
回収して下段ガス化炉12に供給するようにしたもので
ある。他の構成及び作用は実施例1における場合と同様
である。
【0023】実施例4 図4は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉を示して
いる。本実施例は、下段ガス化炉12と上段燃焼炉14
とを別体とし、下段ガス化炉12と上段燃焼炉とを下段
ガス化炉排ガスダクト64、サイクロン62及びサイク
ロン排ガスダクト66を介して接続したものである。こ
のように、下段ガス化炉12と上段燃焼炉14との間に
サイクロン62が設置されているので、下段ガス化炉1
2から飛散したCaCl2 及びCaOの大部分をサイク
ロン62で捕集することができる。他の構成及び作用は
実施例1の場合と同様である。
【0024】実施例5 本実施例は、図5に示すように、上段流動層16と下段
流動層10とを接続するアルカリ土類金属酸化物供給管
18の途中にアルカリ土類金属酸化物抜出管54を接続
し、この抜出管54を粉砕機56及びアルカリ土類金属
酸化物供給手段52を介して下段流動層10の上側に接
続して、上段流動層16で石灰石の分解により生成した
生石灰を粉砕して下段流動層10へ供給するようにした
ものである。なお、アルカリ土類金属酸化物抜出管54
を、直接、上段流動層16に接続することも可能であ
る。他の構成及び作用は実施例4の場合と同様である。
【0025】実施例6 本実施例は、図6に示すように、上段燃焼炉14の排ガ
スダクトにサイクロン等の微粉捕集器58を接続し、こ
の微粉捕集器58の下部から微粉生石灰を抜き出すため
の微粉アルカリ土類金属酸化物抜出管60を、微粉アル
カリ土類金属酸化物供給手段52を介して下段流動層1
0の上側に接続して、上段流動層16で生成した生石灰
のうち、粉化・飛散した生石灰粉をサイクロン等の微粉
捕集器58で回収して下段ガス化炉12に供給するよう
にしたものである。他の構成及び作用は実施例4におけ
る場合と同様である。
【0026】実施例7 図7は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉の下段ガ
ス化炉12まわりを示している。本実施例は、微粉アル
カリ土類金属酸化物供給手段52を下段流動層10の内
部に接続して、層内吹込みができるように構成したもの
である。微粉アルカリ土類金属酸化物は、反応性は良い
が、流動層10の上側に吹き込む場合は、気流に同伴し
て滞留時間が短くなる。このため、微粉アルカリ土類金
属酸化物を層内に供給することで、滞留時間を延ばし、
脱塩をさらに効果的に行うものである。また、層内に吹
き込まれた微粉アルカリ土類金属酸化物の一部は、未反
応のまま層から飛び出すので、層上で発生した塩化水素
も脱塩することができる。
【0027】本実施例においても、図1〜6に示すよう
に、上段燃焼炉14の上段流動層16が、投入されたC
aCO3 、ドロマイト等のアルカリ土類金属炭酸塩を脱
炭酸したCaO、MgO等のアルカリ土類金属酸化物を
流動媒体とするように構成したり、上段燃焼炉14の上
段流動層16と下段ガス化炉12の下段流動層10と
を、アルカリ土類金属酸化物供給管18を介して接続す
るように構成したり、図2、5に示すように、アルカリ
土類金属酸化物供給管18(又は上段流動層16)にア
ルカリ土類金属酸化物抜出管54を接続し、この抜出管
54を粉砕機56を介して微粉アルカリ土類金属酸化物
供給手段52に接続するように構成したりすることが好
ましい。
【0028】実施例8 図8は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉の下段ガ
ス化炉12まわりを示している。本実施例は、微粉アル
カリ土類金属酸化物供給手段52の微粉噴射管70を多
数のノズル72に分岐させ、風箱20を通して空気分散
板24に接続したものである。本実施例では、微粉アル
カリ土類金属酸化物が層内に均一に吹き込まれて微粉の
偏りがなくなるので、大型炉に有利に適用することがで
きる。他の構成及び作用は実施例7の場合と同様であ
る。
【0029】実施例9 図9は本実施例における2段流動層ごみ焼却炉の下段ガ
ス化炉12まわりを示している。本実施例は、微粉アル
カリ土類金属酸化物供給手段52を風箱20への空気供
給管74に接続したものである。本実施例では、微粉ア
ルカリ土類金属酸化物が空気とともに層内に均一に吹き
込まれて微粉の偏りがなくなるので、大型炉に有利に適
用することができる。他の構成及び作用は実施例7の場
合と同様である。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上記のように構成されている
ので、つぎのような効果を奏する。 (1) 下段流動層の上側又は内部に微粉アルカリ土類
金属酸化物供給手段を接続して、微粉アルカリ土類金属
酸化物を噴霧供給するので、下段流動層内で除去できな
い塩化水素を効率よく除去することができ、全体として
の塩化水素除去率が向上する。 (2) 塩化水素の除去率が向上するので、下流の伝熱
管部の腐食を効果的に防止することができる。 (3) 下段ガス化炉と上段燃焼炉との間にサイクロン
を設置する場合は、下段ガス化炉より飛散したCaCl
2 及びCaOの大部分を捕集することができる。 (4) 上段流動層で石灰石から生成した生石灰を粉砕
した微粉生石灰、又は/及び上段流動層で生成した生石
灰のうち、粉化・飛散した微粉生石灰をサイクロン等の
捕集器で回収した微粉生石灰を用いる場合は、低コスト
化を図ることができる。 (5) 下段流動層の内部に微粉アルカリ土類金属酸化
物を噴霧供給する場合は、微粉の滞留時間が延びるの
で、より効果的な脱塩を行うことができるとともに、層
内に吹き込まれた微粉の一部は、未反応のまま層から飛
び出すので、層上で発生した塩化水素も脱塩することが
できる。 (6) 微粉アルカリ土類金属酸化物を下段流動層の下
部から均一に偏りのないように吹き込む場合は、大型炉
に有利に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動
層ごみ焼却炉の一実施例を示す立面系統図である。
【図2】本発明の2段流動層ごみ焼却炉の他の実施例を
示す立面系統図である。
【図3】本発明の2段流動層ごみ焼却炉の他の実施例を
示す立面系統図である。
【図4】本発明の2段流動層ごみ焼却炉の他の実施例を
示す立面系統図である。
【図5】本発明の2段流動層ごみ焼却炉の他の実施例を
示す立面系統図である。
【図6】本発明の2段流動層ごみ焼却炉のさらに他の実
施例を示す立面系統図である。
【図7】本発明の2段流動層ごみ焼却炉における下段ガ
ス化炉まわりの一例を示す立面説明図である。
【図8】本発明の2段流動層ごみ焼却炉における下段流
動層における下段ガス化炉まわりの他の例を示す立面説
明図である。
【図9】本発明の2段流動層ごみ焼却炉における下段ガ
ス化炉まわりのさらに他の例を示す立面説明図である。
【符号の説明】
10 下段流動層 12 下段ガス化炉 14 上段燃焼炉 16 上段流動層 18 アルカリ土類金属酸化物供給管 52 微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段 54 アルカリ土類金属酸化物抜出管 56 粉砕機 58 微粉捕集器 60 微粉アルカリ土類金属酸化物抜出管 62 サイクロン 70 微粉噴霧管 72 ノズル 74 空気供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片畑 正 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 村岡 利紀 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ土類金属酸化物を流動媒体の少
    なくとも一部とする下段流動層(10)を備え、投入さ
    れた塩素系化合物を含有するごみをガス化するととも
    に、発生した塩化水素をアルカリ土類金属酸化物と反応
    させて除去し、不燃物を排出するための下段ガス化炉
    (12)と、 この下段ガス化炉(12)の上部に連結され、下段ガス
    化炉(12)で発生したガスを燃焼させる上段流動層
    (16)を備えた上段燃焼炉(14)と、 下段ガス化炉(12)において、下段流動層(10)の
    上側に接続された微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段
    (52)と、からなることを特徴とする微粉脱塩剤供給
    機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉。
  2. 【請求項2】 下段ガス化炉(12)と上段燃焼炉(1
    4)とをサイクロン(62)を介して接続したことを特
    徴とする請求項1記載の微粉脱塩剤供給機能を備えた2
    段流動層ごみ焼却炉。
  3. 【請求項3】 微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段
    (52)を下段流動層(10)の上側に接続する代り
    に、微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段(52)を下
    段流動層(10)の内部に接続したことを特徴とする請
    求項1又は2記載の微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流
    動層ごみ焼却炉。
  4. 【請求項4】 微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段
    (52)を下段流動層(10)の上側に接続する代り
    に、微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段(52)の微
    粉噴射管(70)を多数のノズル(72)に分岐させ、
    風箱(20)を通して空気分散板(24)に接続したこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の微粉脱塩剤供給機
    能を備えた2段流動層ごみ焼却炉。
  5. 【請求項5】 微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段
    (52)を下段流動層(10)の上側に接続する代り
    に、微粉アルカリ土類金属酸化物供給手段(52)を風
    箱(20)への空気供給管(74)に接続したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の微粉脱塩剤供給機能を備
    えた2段流動層ごみ焼却炉。
  6. 【請求項6】 上段燃焼炉(14)の上段流動層(1
    6)が、投入されたアルカリ土類金属炭酸塩を脱炭酸し
    たアルカリ土類金属酸化物を流動媒体とする流動層であ
    ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の微
    粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉。
  7. 【請求項7】 上段燃焼炉(14)の上段流動層(1
    6)と下段ガス化炉(12)の下段流動層(10)と
    を、アルカリ土類金属酸化物供給管(18)を介して接
    続したことを特徴とする請求項6記載の微粉脱塩剤供給
    機能を備えた2段流動層ごみ焼却炉。
  8. 【請求項8】 アルカリ土類金属酸化物供給管(18)
    又は上段流動層(16)にアルカリ土類金属酸化物抜出
    管(54)を接続し、このアルカリ土類金属酸化物抜出
    管(54)を粉砕機(56)を介して微粉アルカリ土類
    金属酸化物供給手段(52)に接続したことを特徴とす
    る請求項7記載の微粉脱塩剤供給機能を備えた2段流動
    層ごみ焼却炉。
  9. 【請求項9】 上段燃焼炉(14)の下流に微粉捕集器
    (58)を設け、この微粉捕集器下部を微粉アルカリ土
    類金属酸化物抜出管(60)を介して微粉アルカリ土類
    金属酸化物供給手段(52)に接続したことを特徴とす
    る請求項1〜8のいずれかに記載の微粉脱塩剤供給機能
    を備えた2段流動層ごみ焼却炉。
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