JPH0771965A - ジャイロ装置 - Google Patents

ジャイロ装置

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JPH0771965A
JPH0771965A JP13607494A JP13607494A JPH0771965A JP H0771965 A JPH0771965 A JP H0771965A JP 13607494 A JP13607494 A JP 13607494A JP 13607494 A JP13607494 A JP 13607494A JP H0771965 A JPH0771965 A JP H0771965A
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gyro
rotor
electrode
gyro rotor
electrostatic
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JP13607494A
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Takafumi Nakaishi
隆文 中石
Takeshi Hojo
武 北條
Takao Murakoshi
尊雄 村越
Isao Masuzawa
功 益沢
Shigeru Nakamura
茂 中村
Kazuaki Tani
和明 谷
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Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造費用が安く且つ寿命が長く耐久性に優
れ、更に応用範囲が広い静電支持型の加速度検出型ジャ
イロ装置を提供することを目的とする。 【構成】 ジャイロロータ20は静電支持力によってジ
ャイロケース21に対して非接触的に支持され、ロータ
駆動系によってZ軸に沿ったスピン軸線周りにスピン運
動をする。ジャイロロータ20は円盤状に形成され、好
ましくは絶縁材料よりなる板材の両面に金属薄膜の電極
を形成することによって構成される。ジャイロ装置はジ
ャイロケース21に対するジャイロロータ20のZ軸方
向(スピン軸線方向)の変位を拘束する拘束制御系とジ
ャイロロータ20のXY軸方向の変位を拘束する中心位
置制御系とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、船舶、航空機
等の移動体に使用して好適な、慣性空間に対する角速度
又は角変化及び加速度を検出するための加速度検出型ジ
ャイロ装置に関する。より詳細には、本発明は、ジャイ
ロロータを静電支持力によって浮動的に支持する形式の
極めて小型の加速度検出型ジャイロ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に従来のジャイロ装置の例を示
す。このジャイロ装置は静電ジャイロと称され、静電支
持力によって浮動的に支持された球形のジャイロロータ
1を有する。斯かるジャイロロータ1のスピン軸線方向
を図示のようにZ軸とし、それに垂直な互いに直交する
2つの軸線をそれぞれX軸、Y軸とする。
【0003】球形のジャイロロータ1はジャイロケース
2の内部の球形の空洞内に収容されており、斯かる空洞
は真空に維持されている。ジャイロケース2はX軸方向
に沿って配置された1対の電極3、3’と、Y軸方向に
沿って配置された1対の電極4、4’と、Z軸方向に沿
って配置された1対の電極5、5’とを有し、斯かる電
極には図示しない静電支持回路が接続されている。
【0004】3対の電極によって発生される静電力によ
って、ジャイロロータ1はジャイロケース2に対して非
接触的に支持される。ジャイロロータ1の赤道(ジャイ
ロロータがXY平面と交差する線)に沿って互いに90
°の角度間隔にて4つのコイル6−1、6−2、6−
3、6−4が配置されており、斯かるコイルによって発
生された回転磁界によってジャイロロータ1はZ軸をス
ピン軸とする回転運動をする。
【0005】ジャイロロータ1の赤道には円周方向に全
周的に(ジグザグ)模様7が印されており、それに対応
してジャイロロータ1の赤道に沿って互いに90°の角
度間隔にて4つの光学的ピックアップ8−1、8−2、
8−3、8−4が配置されている。ジャイロロータ1が
X軸、Y軸及びZ軸周りに回転変位すると、各光学的ピ
ックアップによって対応する模様の変位が検出され、ジ
ャイロロータ1の角度変位が検出される。
【0006】このジャイロ装置を作動させる場合、先
ず、静電支持回路によって電極3、3’、4、4’、
5、5’に電圧を付与して静電力を発生させ、それによ
ってジャイロロータ1をジャイロケース1に対して非接
触的に支持する。次に、4つのコイル6−1、6−2、
6−3、6−4に交流電圧を印加して回転磁界を生成す
る。それによってジャイロロータ1はZ軸をスピン軸と
して高速回転する。所望の回転数に達すると、交流電圧
はカットオフされるが、ジャイロロータ1はその後の使
用期間中惰性回転し続ける。ジャイロロータ1は高真空
に維持されたジャイロケース1の空洞内にて非接触的に
支持されているため、数カ月以上回転し続ける。
【0007】ジャイロロータ1には外部よりいかなるト
ルクも作用しないから、ジャイロケース2がどのような
運動をしても、慣性の法則によって、ジャイロロータ1
のスピン軸線の方向は慣性空間に対して一定方向に維持
される。
【0008】従って、ジャイロロータ1の赤道部に設け
たジグザグ模様7のジャイロケース2に対する相対的変
位を光学的ピックアップ8−1〜8−4によって検出す
ることにより、ジャイロケース2が装備されている航行
体の角度変位が高精度にて検出される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のジャイロ装置で
は、ジャイロロータ1を完全な真球体に製造する必要が
あった。ジャイロロータ1の真球体度が不完全である
と、電極からの支持力がトルク成分を有することとな
り、姿勢角が変化するときドリフトが発生する。従っ
て、ジャイロロータ1を製造するための球体加工に多大
の労力と時間を要し、製造費用が高くなる欠点があっ
た。
【0010】静電支持ジャイロはそのスピン軸線が常時
慣性空間の一定方向を指示し続けるため、所謂積分ジャ
イロと称される。この形式のジャイロは航行体の主軸が
ジャイロの制御軸線に対して角度変化したとき、航行体
の主軸に関する角度変化や角速度を直接検出することが
できない欠点がある。
【0011】本発明は斯かる点に鑑み、製造費用が安く
且つ寿命が長く耐久性に優れ、更に応用範囲が広いジャ
イロ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によると、例えば
図1、図8及び図9に示すように、スピン軸線周りに高
速で回転するジャイロロータと、静電支持力によって非
接触的に支持された上記ジャイロロータを内部に収容す
るジャイロケースと、を有する加速度検出型のジャイロ
装置において、上記ジャイロロータは円盤状に形成さ
れ、円周方向に沿って両面に電極部を有することと、上
記ジャイロロータの両面の電極部にそれぞれ対応して且
つそれより隔置されて、円周方向に互いに90°の角度
間隔にて配置された4対の静電電極と、上記ジャイロケ
ースの中心軸線に直交し且つ互いに直交する2つの半径
方向の上記ジャイロケースに対する上記ジャイロロータ
の変位を検出する変位検出装置と、上記ジャイロロータ
を上記スピン軸線周りに高速で回転させるためのロータ
駆動系と、上記4対の静電電極と上記ジャイロロータの
電極部とを含み、上記ジャイロロータの上記中心軸線に
沿った方向の変位を拘束するための拘束制御系と、上記
4対の静電電極と上記変位検出装置とを含み、上記ジャ
イロロータを上記中心軸線に整合させるように制御する
ための中心位置制御系と、を有することを特徴とする。
【0013】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ロータ駆動系は、上記ジャイロロータの両面の電極
部と上記ジャイロロータの両面の電極部にそれぞれ対応
して且つそれより隔置され円周方向に互いに90°の角
度間隔にて上記ジャイロケースに配置された4対のコイ
ルとを含むことを特徴とする。
【0014】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記拘束制御系は上記ジャイロロータが上記ジャイロケ
ースに対して上記中心軸線に沿って偏倚したとき上記ジ
ャイロロータの電極部と上記4対の静電電極と間の間隙
の変化に起因する静電気力によって上記ジャイロロータ
の偏倚を減少させる力を生成するように構成されている
ことを特徴とする。
【0015】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記静電電極の内径及び外径は上記ジャイロロータの電
極部の内径及び外径より大きくそれによって上記静電電
極は上記ジャイロロータの電極部に対して半径方向外方
に偏倚して配置され、又は上記静電電極の内径及び外径
は上記ジャイロロータの電極部の内径及び外径より小さ
くそれによって上記静電電極は上記ジャイロロータの電
極部に対して半径方向内方に偏倚して配置され、それに
よって上記中心位置制御系は上記ジャイロロータを上記
中心軸線に整合させるための力を生成することを特徴と
する。
【0016】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロロータは絶縁材料よりなる円盤状部材とそ
の上面及び下面に装着された金属薄膜状の電極部を含む
ことを特徴とする。
【0017】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロロータの電極部は蒸着、イオンプレーティ
ング、フォトファブリケーション等の薄膜生成技術によ
って形成されていることを特徴とする。
【0018】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロロータの各面の電極部は複数の同心的に配
置された環状部と該環状部を電気的に接続する接続部と
を含むことを特徴とする。
【0019】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロロータの上面の電極部と対応する下面の電
極部は接続部によって電気的に接続されていることを特
徴とする。
【0020】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記静電電極は複数の同心的に配置された環状部と該環
状部を電気的に接続する接続部とを含み、上記静電電極
の環状部の各々は上記ジャイロロータの電極部の環状部
の各々に対応して配置されていることを特徴とする。
【0021】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロケースは上記ジャイロロータの半径方向の
変位を制限するために上記ジャイロロータの外周を囲み
且つそれより隔置されたストッパを有することを特徴と
する。
【0022】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ストッパは環状のスペーサより半径方向に突起した
複数の突起部として形成されていることを特徴とする。
【0023】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記環状のスペーサ及びストッパは上記ジャイロロータ
と同一の絶縁材料とその両面に薄膜生成技術によって形
成された金属薄膜とを含むことを特徴とする。
【0024】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記環状のスペーサ及びストッパは上記ジャイロロータ
と同一厚さを有するように構成されていることを特徴と
する。
【0025】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロロータは導電材料よりなり、上記ジャイロ
ロータの電極部は円周方向の分割線によって分割された
複数個の環状の電極部を含むことを特徴とする。
【0026】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記ジャイロロータは単結晶の珪素よりなることを特徴
とする。
【0027】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記静電電極は複数の同心的に配置された環状部と該環
状部を電気的に接続する接続部とを含み、上記静電電極
の環状部の各々は上記ジャイロロータの電極部の環状部
の各々に対応して配置されていることを特徴とする。
【0028】本発明によると、ジャイロ装置において、
図1に示すように、上記変位検出装置は上記ジャイロロ
ータの中心位置に形成された孔と該孔に対応してその両
側に上記ジャイロケースの対応した位置に配置された発
光素子と受光素子とを有することを特徴とする。
【0029】本発明によると、ジャイロ装置において、
上記静電電極は上記ジャイロケースの内面に配置されて
いることを特徴とする。
【0030】本発明によると、薄い円盤状のジャイロロ
ータと該ジャイロロータを収容するジャイロケースとを
含むジャイロ装置を製造する方法において、絶縁材より
なる薄い板材の両面に薄膜生成技術によって金属薄膜の
電極を生成することと、上記板材を円形に切り出してジ
ャイロロータを製造することと、を含む。
【0031】本発明によると、ジャイロ装置の製造方法
において、上記板材の両面に薄膜生成技術によって金属
薄膜の環状のスペーサと該スペーサより半径方向内方に
突起した複数のストッパとを形成し、上記ストッパを上
記電極を囲むように且つそれより隔置して形成すること
と、上記板材より上記スペーサ及びストッパの部分を切
り出して上記スペーサ及びストッパを一体的部材として
製造することと、を含む。
【0032】本発明によると、ジャイロ装置の製造方法
において、上記ストッパの先端の各々と上記ジャイロロ
ータの外周部との間の間隔が同一となるように上記ジャ
イロロータが配置されることができるように、上記ジャ
イロケースを形成する上側底部材と下側底部材との間に
上記スペーサを配置することと、を含む。
【0033】
【作用】ジャイロロータ20は静電支持力によってジャ
イロケース21に対して非接触的に支持され、ロータ駆
動系によってZ軸に沿ったスピン軸線周りにスピン運動
をする。ジャイロ装置はジャイロケース21に対するジ
ャイロロータ20のZ軸方向(スピン軸線方向)の変位
を拘束する拘束制御系とジャイロロータ20のXY軸方
向の変位を拘束する中心位置制御系とを有する。
【0034】拘束制御系はジャイロロータ20の両面の
電極部とそれに対応して配置された4対の静電支持電極
と4つのトランスによって構成される共振回路によって
構成されている。ジャイロロータ20がジャイロケース
21に対して中心軸線に沿って偏倚したとき、ジャイロ
ロータ20の電極部と4対の静電電極と間の間隙が変化
する。例えば、上側の間隙が減少して下側の間隙が増加
する。斯かる間隙の変化はコンデンサ容量の変化として
静電気力を変化させ、ジャイロロータ20を中心軸線に
沿ってジャイロロータ20の偏倚を減少させる方向に移
動させる。
【0035】中心位置制御系は、ジャイロロータ20の
X軸及びY軸方向の変位を検出する変位検出装置を有
し、斯かる変位検出装置によって検出された変位信号に
よって、静電支持電極に印加される電圧が変化される。
それによって、X軸及びY軸方向の静電気力が変化さ
れ、ジャイロロータ20のX軸及びY軸方向の変位がゼ
ロとなるよう制御される。ジャイロロータ20の電極部
は対応する4対の静電支持電極より半径方向外方に又は
半径方向内方に偏倚して配置されており、それによって
ジャイロロータ20が中心軸線に整合するようにX軸又
はY軸方向に沿ってに働く静電気力が増加する。
【0036】本発明のジャイロ装置によると、4対の静
電支持電極に印加される電圧値を分圧し加減演算するこ
とによって、X軸周り及びY軸周りの角速度とX軸、Y
軸及びZ軸方向の加速度が求められる。
【0037】本発明のジャイロ装置によると、ジャイロ
ロータ20は円盤状に形成されているから、単結晶シリ
コン(珪素)をリソグラフィ技術を使用して加工するこ
とによって製造することができる。
【0038】本発明のジャイロ装置によると、ジャイロ
ロータ20は円盤状に形成されているから、ジャイロロ
ータ20は絶縁材料よりなる板材の両面に薄膜生成技術
によって金属薄膜状の電極を形成することによって製造
することができる。
【0039】更に、本発明のジャイロ装置によると、ジ
ャイロロータ20は円盤状に形成されているから、ジャ
イロロータ20は透明な絶縁材料よりなる板材の両面に
薄膜生成技術によって金属薄膜状の電極を形成すること
によって両面の電極を高い精度にて且つ同心的に製造す
ることができる。
【0040】
【実施例】以下に図1〜図10を参照して本発明の実施
例について説明する。図1は本発明のジャイロ装置の第
1の例を示しており、ジャイロ装置は円盤状のジャイロ
ロータ20と斯かるジャイロロータ20を内部に収容す
るジャイロケース21とを有する。
【0041】ここで、ジャイロ装置に対して図示のよう
に、XYZ座標を設定する。ジャイロ装置の中心軸線に
沿って上方にZ軸をとり、それに垂直にX軸及びY軸を
とる。ジャイロロータ20のスピン軸線はZ軸に沿って
配置される。
【0042】ジャイロケース21は上側底部材22と下
側底部材24と両者を接続する環状のスペーサ23とを
有し、上側底部材22とスペーサ23と下側底部材24
とは適当な締結手段、例えば小ねじ25によって接続さ
れてよい。こうして、ジャイロケース21の内部にはジ
ャイロロータ20を収容するための円盤状の空洞部26
が形成される。
【0043】図1Aに示すように、上側底部材22及び
下側底部材24には空洞部26に通ずる孔22A、22
A’が形成されており、上側底部材22の孔22Aには
キャップ32が装填され、斯かるキャップ32は空洞部
26を長期間高い真空度に維持するためにゲッタ部材3
3を内蔵する。下側底部材24の孔22A’にはパイプ
34が接続されており、斯かるパイプ34を経由して空
洞部26が排気され真空にされる。
【0044】ジャイロロータ20は導電性材料によって
形成され、図1Aに示すように、好ましくは、肉薄の中
心部20Bとその外側のより肉厚な環状の電極部20C
とを有するように構成してよい。中心部20Bには中心
軸線に沿って貫通孔20Aが形成されている。
【0045】本例のジャイロロータ20は例えば単結晶
シリコン(珪素)によって形成してよい。ジャイロロー
タ20を単結晶材料によって形成することによって、熱
歪み、経年変化の影響が少ない高い精度のジャイロロー
タを提供することができる。本例のジャイロロータ20
は、例えば、リソグラフィ技術によって高い精度にて安
価に大量生産することができる。また、更に、上側底部
材22、スペーサ23、下側底部材24等をリソグラフ
ィ技術によって安価に大量生産することもできる。
【0046】ジャイロ装置はジャイロケース21に対す
るジャイロロータ20の変位を検出する変位検出装置を
有しており、斯かる変位検出装置によってジャイロロー
タ20の半径方向の変位が検出される。斯かる変位検出
装置は、例えば図1Aに示すように、ジャイロケース2
1の空洞部26の内側の上面と下面にそれぞれ配置され
た発光素子27と受光素子28とを含むものであってよ
い。受光素子28は、好ましくは図1Bに示すように、
4つのセグメント28−1、28−2、28−3、28
−4に分割されたものより構成されてよい。
【0047】発光素子27と受光素子28は、ジャイロ
ロータ20の孔20Aを光路が通るようにその両側にそ
れぞれ配置されている。ジャイロロータ20が半径方向
に変位すると、光路に対して孔20Aの位置が偏倚する
ため、発光素子27によって発生された光のうち受光素
子28によって受光される光の量が変化する。こうし
て、4つの受光素子セグメントによって、ジャイロロー
タ20の半径方向の変位の大きさと方向が求められる。
【0048】上側底部材22の内面には同心的に静電支
持電極29−1〜29−4及びロータ回転駆動用コイル
30−1〜30−4が配置されており、同様に、下側底
部材24の内面には同心的に静電支持電極29’−1〜
29’−4及びロータ回転駆動用コイル30’−1〜3
0’−4が配置されている。斯かる静電支持電極29−
1〜29−4、29’−1〜29’−4及びロータ回転
駆動用コイル30−1〜30−4、30’−1〜30’
−4はジャイロロータ20の電極部20Cに対応して且
つそれより隔置して配置されている。尚、静電支持電極
29−1〜29−4、29’−1〜29’−4とジャイ
ロロータ20の電極部20Cとの間の位置関係は後に詳
細に説明する。
【0049】図1Bに示すように、例えば、第1の対の
静電支持電極29−1、29’−1及び第3の対の静電
支持電極29−3、29’−3はX軸に沿って配置さ
れ、第2の対の静電支持電極29−2、29’−2及び
第4の対の静電支持電極29−4、29’−4はY軸に
沿って配置される。静電支持電極29−1〜29−4、
29’−1〜29’−4は、ロータ回転駆動用コイル3
0−1〜30−4、30’−1〜30’−4の間に配置
されてよい。静電支持電極29−1〜29−4及び2
9’−1〜29’−4は、好ましくは図示のように、扇
形に形成される。
【0050】次に図2〜図3を参照して本例のジャイロ
装置に設けられた拘束制御系とロータ駆動系100と中
心位置制御系の構成と動作を説明する。拘束制御系はジ
ャイロロータ20のZ軸方向の変位を拘束するように機
能し、ロータ駆動系100はジャイロロータ20をスピ
ン軸線周りに回転させるように機能し、中心位置制御系
はジャイロロータ20のXY軸方向の変位を拘束するよ
うに機能する。
【0051】先ず図2〜図3を参照して本例のジャイロ
装置に設けられた拘束制御系の構成と動作を説明する。
本例の拘束制御系は静電方式であり、ジャイロロータ2
0と静電支持電極との間に生成される静電気力によって
ジャイロロータ20は浮動的に支持され拘束される。
【0052】本例の拘束制御系は、ジャイロロータ20
の電極部20C(図2ではP1 、P 3 の部分)とジャイ
ロロータ20の両側に設けられた4対の静電支持電極2
9−1、29’−1、29−2、29’−2、29−
3、29’−3、29−4、29’−4(図2では29
−1、29’−1、29−3、29’−3のみ図示)と
斯かる静電支持電極の各々に接続された4つのトランス
41、42、43、44(図2では41、43のみ図
示)と、図3に示すように、X制御系50及びY制御系
60とを有する。
【0053】ジャイロロータ20の電極部20Cのう
ち、第1の対の静電支持電極29−1、29’−1に対
応した部分を第1の部分P1 とし、第2の対の静電支持
電極29−2、29’−2に対応した部分を第2の部分
2 とし、第3の対の静電支持電極29−3、29’−
3に対応した部分を第3の部分P3 とし、第4の対の静
電支持電極29−4、29’−4に対応した部分を第4
の部分P4 とする。
【0054】X制御系50はジャイロロータ20の電極
部20Cの第1及び第3の部分P1、P3 のZ軸方向の
変位を常にゼロに保持するように機能し、Y制御系60
はジャイロロータ20の電極部20Cの第2及び第4の
部分P2 、P4 のZ軸方向の変位を常にゼロに保持する
ように機能する。
【0055】図3に示すように、X制御系50は交流電
圧VT を供給する交流電源50−1とVTX演算部50−
2と2つの乗算器50−3、50−4とを有する。VTX
演算部50−2は、変位検出装置の受光素子28より供
給されたジャイロロータ20のX軸方向の変位Δxを指
示する信号を入力し、係数1±K1 Δx(K1 は定
数。)を演算する。交流電源50−1の一端は接地され
他端は2つの乗算器50−3、50−4に接続されてい
る。こうして、2つの乗算器50−3、50−4から
は、係数1±K1 Δxによって修正された交流電圧VT
(1±K1 Δx)が出力される。
【0056】図2に示すように、X制御系50の2つの
乗算器50−3、50−4の出力端はそれぞれ第1及び
第3のトランス41、43の各中点T1、T4に接続さ
れている。第1のトランス41の出力端T2、T3はそ
れぞれ静電支持電極29−1、29’−1に接続され、
第3のトランス43の出力端T5、T6はそれぞれ静電
支持電極29−3、29’−3に接続されている。
【0057】X制御系50の交流電源50−1(周波数
をfo とする。)と2つのトランス41、43(各トラ
ンスのインダクタンスをLとする。)と2対の静電支持
電極及びジャイロロータ20の電極部20Cとによって
構成されるコンデンサ(静電容量をCとする。)とによ
って共振回路が構成され、斯かる共振回路の共振周波数
a 〔=1/2π√(LC)〕は周波数fo より小さい
値に設定される。
【0058】次に図4を参照して本例のジャイロ装置の
拘束制御系の動作を説明する。図4は第1のトランス4
1とそれに接続された静電支持電極29−1、29’−
1とを含む共振系の動作を示す共振曲線のグラフであ
り、縦軸は一方の電極、例えば、ジャイロロータ20の
上側に配置された静電支持電極29−1の電極電圧
T、横軸は周波数比(fO /fa )である。ここに、
O は上述のように交流電源50−1の周波数であり、
a は共振回路の共振周波数fa 〔=1/2π√(L
C)〕である。尚、簡単化のため、VTX演算部50−2
より2つの乗算器50−3、50−4に出力される係数
は(1±K1 Δx)=1とする。
【0059】ジャイロロータ20の電極部20Cの第1
の部分をP1 が上方に変位した場合を考える。斯かる第
1の部分P1 とその上側に配置された静電支持電極29
−1との間の距離が減少し、両者間の静電容量Cは増加
する。従って、共振周波数f a 〔=1/2π√(L
C)〕は減少し、周波数比(fO /fa )は増加する。
その結果、図示のように、静電支持電極29−1の電極
電圧VT は動作電圧VTOより小さくなる。こうして、上
側の静電支持電極29−1とジャイロロータ20の第1
の部分P1 との間に働く引力は小さくなる。
【0060】ジャイロロータ20の第1の部分P1 とそ
の下側に配置された静電支持電極29’−1との間の関
係は丁度それと逆になる。第1の部分P1 とその下側に
配置された静電支持電極29’−1との間の距離は増加
し、両者間の静電容量Cは減少する。従って、共振周波
数fa 〔=1/2π√(LC)〕は増加し、周波数比
(fO /fa )は減少する。その結果、静電支持電極2
9’−1の電極電圧VTは動作電圧VTOより大きくな
る。こうして、下側の静電支持電極29’−1とジャイ
ロロータ20の第1の部分P1 との間に働く引力は大き
くなる。
【0061】こうしてジャイロロータ20の第1の部分
1 が上方に変位した場合、この第1の部分P1 を上方
に偏倚させる力が小さくなり、下方に偏倚させる力が大
きくなるため、第1の部分P1 は相対的に下方に偏倚さ
れ、元の位置に戻されるように動作する。
【0062】本例の拘束制御系によると、交流電源50
−1とトランス41と第1の対の静電支持電極29−
1、29’−1とを含む系によって、ジャイロロータ2
0の電極部20Cの第1の部分P1 のZ軸方向の変位は
常にゼロに維持される。ジャイロロータ20の第1の部
分P1 がジャイロケース21より受ける力Fp1は、両
側の静電支持電極29−1、29’−1に印加されてい
る電圧A1 、B1 の差に相当する。従って、次の数1の
式の第1式が成り立つ。Kは定数である。
【0063】
【数1】Fp1=K(A1 −B1 ) Fp2=K(A2 −B2 ) Fp3=K(A3 −B3 ) Fp4=K(A4 −B4
【0064】ジャイロロータ20の電極部20Cの第3
の部分P3 の動作、第2及び第4のの部分P2 、P4
動作も同様である。従って、数1の式の第2〜4式が成
り立つ。
【0065】次に本例のロータ駆動系100の構成と動
作を説明する。ロータ駆動系100は、ジャイロロータ
20と駆動用交流電源101とそれに接続された4対の
コイル(図2では下側のコイル30’−1、30’−
2、30’−3、30’−4のみ図示)とを有する。2
相交流電圧の基本相V0 は直列に接続された2つのコイ
ル30’−1、30’−3に接続され、2相交流電圧の
90°相V90は直列に接続された2つのコイル30’−
2、30’−4に接続される。
【0066】4対のコイル30−1、30’−1、30
−2、30’−2、30−3、30’−3、30−4、
30’−4に駆動用交流電源101より交番電圧が付与
されると、ジャイロケース21の空洞部26に駆動用交
流電源101の周波数に比例した回転磁界が発生し、斯
かる磁界とジャイロロータ20内に発生した渦電流との
相互作用によってジャイロータ20は回転する。
【0067】次に本発明のジャイロ装置の中心位置制御
系の構成と動作を説明する。中心位置制御系は、ジャイ
ロータ20の電極部20Cと静電支持電極29−1〜2
9−4、29’−1〜29’−4と発光素子27及び受
光素子28を含む変位検出装置と斯かる変位検出装置の
出力信号を入力するX及びY制御系50、60とを有す
る。ジャイロロータ20がX軸及びY軸方向に偏倚した
場合でも、中心位置制御系によって、スピン軸線がジャ
イロ装置の中心軸線即ちZ軸に整合するようにジャイロ
ロータ20のX軸及びY軸方向の位置が制御される。
【0068】先ずジャイロータ20の電極部20Cと静
電支持電極29−1〜29−4、29’−1〜29’−
4との間の位置関係を説明する。ジャイロータ20の電
極部20Cは、静電支持電極29−1〜29−4、2
9’−1〜29’−4に対して同心的に配置されている
が同時に半径方向内方に又は外方に偏倚して配置されて
いる。
【0069】図1及び図2に示すように、ジャイロータ
20の電極部20Cが、静電支持電極29−1〜29−
4、29’−1〜29’−4に対して半径方向内方に偏
倚して配置されている場合について説明する。図示のよ
うに、静電支持電極29−1〜29−4、29’−1〜
29’−4の外径をジャイロロータ20の電極部20C
の外径より大きく形成し、静電支持電極が半径方向外側
に長さδ2 だけジャイロロータ20より突出するように
構成する。
【0070】更に、静電支持電極29−1〜29−4、
29’−1〜29’−4の内径をジャイロロータ20の
電極部20Cの内径より大きく形成し、ジャイロロータ
20の電極部20Cが半径方向内側に長さδ1 だけ静電
支持電極29−1〜29−4、29’−1〜29’−4
より突出するように構成する。
【0071】こうして、ジャイロータ20の電極部20
Cを静電支持電極29−1〜29−4、29’−1〜2
9’−4に対して半径方向内方に偏倚して配置すること
によって、ジャイロロータ20には、第1の対の静電支
持電極29−1、29’−1によって半径方向外方(X
軸の正の方向に)に力Fx1が作用し、第3の対の静電
支持電極29−3、29’−3によって半径方向外方
(X軸の負の方向に)に力Fx3が作用する。これらの
力Fx1及びFx3はそれぞれトランス41、43の中
点T1、T4に印加される交流電圧の大きさによって変
化する。斯かる交流電圧が等しければ2つの力Fx1及
びFx3は等しく釣り合っている。
【0072】ジャイロロータ20にX軸方向の加速度α
X が作用して、ジャイロロータ20がジャイロケース2
1に対してX軸の正の方向にΔxだけ変位したものとす
る。斯かる変位Δxは受光素子28によって電圧信号と
して出力される。斯かる信号はX制御系50のVTX演算
部50−2に供給され、係数1±K1 Δxを指示する信
号が生成される。こうして、2つの乗算器50−3、5
0−4からはそれぞれ異なる電圧信号(1−K1 Δx)
T 、(1+K1 Δx)VT が生成される。
【0073】斯かる電圧信号(1±K1 Δx)VT はそ
れぞれ2つトランス41、43の中点T1、T4に印加
され、第1の対の静電支持電極29−1、29’−1に
よって力Fx1が生成され、第3の対の静電支持電極2
9−3、29’−3によって力Fx3が生成される。ジ
ャイロロータ20に作用するX軸の正の方向の力Fx1
とX軸の負の方向の力Fx3はそれぞれ次の数2の式に
よって表される。
【0074】
【数2】Fx1=k1 (1−K1 Δx)VT Fx3=k1 (1+K1 Δx)VT
【0075】k1 は定数である。ジャイロロータ20に
作用するX軸方向の力の合力は、
【0076】
【数3】Fx1−Fx3=−2k1 1 T ・Δx
【0077】となる。
【0078】こうして数3の式によって表されるように
変位Δxに比例した力によって、ジャイロロータ20は
X軸の負の方向に引っ張られ、それによって変位がゼロ
となる。ジャイロロータ20がY軸方向に偏倚した場合
も同様である。こうして、本例の中心位置制御系によっ
て、ジャイロロータ20がX軸及びY軸方向に偏倚した
場合でも、変位量Δx及びΔyは常にゼロに維持され
る。すなわち、ジャイロロータ20のスピン軸線は常に
ジャイロ装置の中心軸線即ちZ軸に整合するように制御
される。
【0079】図1及び図2を参照して、ジャイロータ2
0の電極部20Cが、静電支持電極29−1〜29−
4、29’−1〜29’−4に対して半径方向内方に偏
倚して配置されている場合について説明したが、静電支
持電極29−1〜29−4、29’−1〜29’−4に
対して半径方向外方に偏倚して配置されている場合につ
いても同様である。但し、その場合には、ジャイロロー
タ20に作用する力Fx1、Fx3の方向が逆になる。
【0080】図5〜図7を参照して、本例のジャイロ演
算部及び加速度演算部の構成と動作を説明する。ジャイ
ロ演算部はX軸周りの角速度dφX /dtを演算するX
ジャイロ演算部51とY軸周りの角速度dφY /dtを
演算するYジャイロ演算部61とを有し、加速度演算部
はX軸方向の加速度を演算するX加速度演算部53とY
軸方向の加速度を演算するY加速度演算部63とZ軸方
向の加速度を演算するZ加速度演算部73とを有する。
【0081】図5を参照してXジャイロ演算部51及び
X加速度演算部53の構成と動作を説明する。Xジャイ
ロ演算部51は、図示のように、4つの分圧部51−1
〜51−4と斯かる分圧部の各々に接続された4つの整
流部51−5〜51−8と各2対の整流部51−5、5
1−6及び51−7、51−8に接続された2つの減算
部51−9、51−10と斯かる2つの減算部に接続さ
れた第3の減算部51−11と演算部51−12とを有
する。
【0082】Xジャイロ演算部51は入力端子51a、
51b及び51c、51dを経由して2つのトランス4
1、43の出力端T2、T3及びT5、T6の端子出力
1、B1 及びA3 、B3 を入力する。2つのトランス
41、43の出力端T2、T3及びT5、T6の端子出
力A1 、B1 及びA3 、B3 は通常1000V以上の高
電圧であるため、斯かる電圧はそれぞれ4つの分圧部5
1−1〜51−4によって低電圧に分圧され、4つの整
流部51−5〜51−8にて直流電圧に整流される。斯
かる直流電圧信号は減算部51−9、51−10、51
−11にて減算演算される。こうして、演算部51−1
2の出力端よりジャイロロータ20のX軸周りの回転角
速度dφX /dtを指示するジャイロ信号が得られる。
【0083】次に、Xジャイロ演算部51の動作を詳細
に説明する。X軸周りに角速度dφ X /dtが入力され
た場合を考える。ジャイロロータ20のスピン運動によ
る角運動ベクトルHを図2に示すようにZ軸に沿って上
向きにとる。慣性の法則によりジャイロロータ20のス
ピン軸線はZ軸方向に沿って配置され続けようとする。
一方、ジャイロケース21がX軸周りに角速度dφX
dtで回転変位すると、第2の対の静電支持電極29−
2、29’−2及び第4の対の静電支持電極29−4、
29’−4において、ジャイロロータ20の第2及び第
4の部分P2 、P4 と上側電極の間の隙間と下側電極の
間の隙間とに差が生ずる。斯かる上下の隙間の差はY制
御系60の動作によってゼロとなる。このとき、上述の
ようにジャイロロータ20の第2及び第4の部分P2
4 にZ軸に沿って2つの互いに反対方向の力Fp2と
Fp4が作用し、それによって次式によって表されるト
ルクTX が発生する。
【0084】
【数4】TX =(Fp2−Fp4)×r
【0085】ここに、rはスピン軸線から力の作用点ま
での距離である。
【0086】斯かるトルクTX によってジャイロロータ
20のスピン軸線はY軸周りに小さい角度でプリセッシ
ョン運動する。斯かるプリセッション運動によって、第
1の対の静電支持電極29−1、29’−1及び第3の
対の静電支持電極29−3、29’−3とジャイロロー
タ20の第1及び第3の部分P1 、P3 との間の間隙が
変化する。即ち、上側の間隙と下側の間隙で差が生ず
る。
【0087】同様に、X制御系50の動作によって、斯
かる上側の間隙と下側の間隙の差がゼロとなるように制
御される。このとき、上述のようにジャイロロータ20
の第1及び第3の部分P1 、P3 に2つの互いに反対方
向の力Fp1とFp3が作用し、それによって次式によ
って表されるトルクTY が発生する。
【0088】
【数5】TY =(Fp1−Fp3)×r
【0089】斯かるトルクTY によってジャイロロータ
20のスピン軸線はX軸周りに小さい角度でプリセッシ
ョン運動する。斯かるプリセッション運動は入力角速度
dφ X /dtと同一の運動となり、その結果、スピン軸
線とジャイロケース21は一体となってX軸周りに角速
度dφX /dtで回転する。
【0090】数4及び数5の式より角運動の方程式をた
て、数1の式を使用すると次の式が得られる。
【0091】
【数6】 H(dφX /dt)=(Fp3−Fp1)×r =〔(A3 −B3 )−(A1 −B1 )〕×r×K H(dφY /dt)=(Fp4−Fp2)×r =〔(A4 −B4 )−(A2 −B2 )〕×r×K
【0092】ここにHはジャイロロータ20の角運動量
である。従って、
【0093】
【数7】dφX /dt=〔(A3 −B3 )−(A1 −B
1 )〕×Kr/H dφY /dt=〔(A4 −B4 )−(A2 −B2 )〕×
Kr/H
【0094】こうして、Xジャイロ演算部51及びYジ
ャイロ演算部53では、4つのトランスの端子出力
1 、B1 、A2 、B2 、A3 、B3 、A4 、B4 を入
力してXジャイロ信号dφX /dt及びYジャイロ信号
dφY /dtを出力する。
【0095】次にX加速度演算部53の構成と動作を説
明する。X加速度演算部53は、Xジャイロ演算部51
の第1の対の整流部51−5、51−6の出力信号
1 、b 1 を入力する加算部53−1と及び第2の対の
整流部51−7、51−8の出力信号a3 、b3 を入力
する加算部53−2と斯かる2つの加算部に接続された
減算部53−3とを有する。
【0096】加算部53−1及び53−2によってXジ
ャイロ演算部51の内部出力の和a 1 +b1 、a3 +b
3 が求められる。斯かる和は各電極に印加された電圧の
和A 1 +B1 、A3 +B3 に対応している。したがっ
て、加算部53−1及び53−2の出力はそれぞれX軸
方向の力Fx1及びFx3に対応している。
【0097】減算部53−3では加算部53−1及び5
3−2の出力a1 +b1 、a3 +b 3 の差(a1
1 )−(a3 +b3 )が求められる。斯かる差は(A
1 +B1)−(A3 +B3 )に対応している。従って、
減算部53−3の出力はX軸の正の方向の力Fx1とX
軸の負の方向の力Fx3との差に対応している。
【0098】こうして、減算部53−3からは数3の式
によって表される変位Δxを指示する信号が出力され、
これより加速度αX が求められる。
【0099】Yジャイロ演算部61及びY加速度演算部
63の構成と動作は同様なので説明は省略する。
【0100】図7を参照してZ加速度演算部73の構成
と動作を説明する。Z加速度演算部73はXジャイロ演
算部51の内部信号a1 、b1 及びa3 、b3 とYジャ
イロ演算部61の内部信号a2 、b2 及びa4 、b4
入力してZ軸方向の加速度α Z を演算する。
【0101】次に、Z加速度演算部73の動作を説明す
る。以上の説明では、ジャイロロータ20の質量をゼロ
として計算したが、実際にはゼロではない。ジャイロロ
ータ20の質量をmとし、これを4つの部分に分割して
考える。Z軸方向に加速度α Z が作用したとすると、ジ
ャイロロータ20の第1及び第3の部分P1 、P3 に作
用する力Fp1、Fp3はそれぞれ次の数8の式によっ
て表される。
【0102】
【数8】 Fp1=mαZ /4−(H/r)(dφX /dt) Fp3=mαZ /4+(H/r)(dφX /dt)
【0103】この2つの式の和を計算してZ軸方向の加
速度αZ を求めることができる。
【0104】
【数9】αZ =(Fp1+Fp3)×2/m =〔(A3 −B3 )+(A1 −B1 )〕×2K/m
【0105】尚、Z軸方向の加速度αZ はジャイロロー
タ20の第2及び第4の部分P2 、P4 に作用する力F
p2、Fp4によっても求めることができる。従って、
本例のZ加速度演算部73では、ジャイロロータ20の
各部分に作用する4つの力Fp1、Fp2、Fp3、F
p4よりZ軸方向の加速度αZ が演算される。
【0106】図8に本発明のジャイロ装置の第2の実施
例を示す。この例では、ジャイロロータ20は円周方向
の分割線によって複数の環状セグメントに分割されてい
る。ジャイロロータ20の上面及び下面には、同心状に
複数の環状溝200a、200b及び200a’、20
0b’が形成され、斯かる環状溝と中心部20Bの凹部
によって突起状の環状セグメント即ち環状の電極部20
0A、200B、200C及び200A’、200
B’、200C’が形成されている。
【0107】ジャイロケース21には、第1、第2、第
3及び第4の対の静電支持電極29−1、29’−1、
29−2、29’−2、29−3、29’−3、29−
4、29’−4が配置されている。斯かる静電支持電極
は好ましくは扇形に形成され、その各々は同心的に配置
された複数の環状の切り欠きによって環状のセグメント
に分割されている。例えば、第3の対の静電支持電極の
下側の静電支持電極29’−3は2つの切り欠き29’
−3A、29’−3Bによって3つのセグメント29’
−3a、29’−3b、29’−3cに分割されてい
る。隣接するセグメントは連結部29’−3A1、2
9’−3B1によって連結されており、それによって各
セグメントは電気的に導通されている。
【0108】ジャイロロータ20の環状の電極部200
A、200B、200C及び200A’、200B’、
200C’と各静電支持電極の環状のセグメントは互い
に対応した半径方向の寸法を有し、且つ、互いに対応し
た半径方向の位置に配置されている。
【0109】例えば、ジャイロロータ20の電極部と第
1の対の静電支持電極29−1、29’−1との間の位
置関係を説明する。ジャイロロータ20の第1の電極部
200A、200A’に対して、第1の対の静電支持電
極29−1、29’−1の第1のセグメント29−1
a、29’−1aが対応している。同様に、第2の電極
部200B、200B’に対して、第2のセグメント2
9−1b、29’−1bが対応しており、第3の電極部
200C、200C’に対して、第3のセグメント29
−1c、29’−1cが対応している。
【0110】上述の第1の例と同様に、ジャイロロータ
20の各電極部200A、200B、200C及び20
0A’、200B’、200C’は、静電支持電極の対
応する各セグメントに対して同心的に配置されているが
同時に半径方向内方に又は外方に偏倚して配置されてい
る。
【0111】例えば、ジャイロロータ20の第1の電極
部200A、200A’は第1の対の静電支持電極の第
1のセグメント29−1a、29’−1aに対して半径
方向内方に又は外方に偏倚して配置されており、第2の
電極部200B、200B’は第2のセグメント29−
1b、29’−1bに対して半径方向内方に又は外方に
偏倚して配置されており、第3の電極部200C、20
0C’は第3のセグメント29−1c、29’−1cに
対して半径方向内方に又は外方に偏倚して配置されてい
る。
【0112】図8に示すように、ジャイロロータ20の
電極部200A、200B、200C、200A’、2
00B’、200C’の各々が、対応する第1の対の静
電支持電極のセグメントの各々より半径方向内方に配置
されている場合を説明する。例えば、ジャイロロータ2
0の第1の電極部200A、200A’の内径は対応す
る第1のセグメント29−1a、29’−1aの内径よ
り小さく、第1の電極部200A、200A’の外径は
対応する第1のセグメント29−1a、29’−1aの
外径より小さい。同様に、ジャイロロータ20の第2の
電極部200B、200B’及び第3の電極部200
C、200C’の内径の各々は対応する第2のセグメン
ト29−1b、29’−1b及び第3のセグメント29
−1c、29’−1cの内径の各々より小さく、第2の
電極部200B、200B’及び第3の電極部200
C、200C’の外径の各々は対応する第2のセグメン
ト29−1b、29’−1b及び第3のセグメント29
−1c、29’−1cの外径の各々より小さい。
【0113】ジャイロロータ20の電極部200A、2
00B、200C、200A’、200B’、200
C’の各々が、対応する第1の対の静電支持電極のセグ
メントの各々より半径方向外方に配置されている場合も
同様である。また、ジャイロロータ20の電極部と第
2、第3及び第4の対の静電支持電極29−2、29’
−2、29−3、29’−3、29−4、29’−4と
の間の位置関係も同様である。
【0114】こうして、ジャイロロータ20の各電極部
を第1の対の静電支持電極の各セグメントに対して半径
方向内方に又は外方に偏倚して配置することによって、
第1の例を参照して説明したのと同様の作用により、ジ
ャイロロータ20に対して半径方向外方に又は内方に作
用する力Fx1及びFx3等が発生しその大きさが増加
する。
【0115】また、ジャイロロータ20に複数の電極部
200A、200B、200C、200A’、200
B’、200C’を設け、それに対応して静電支持電極
を複数のセグメントに分割することによって、ジャイロ
ロータ20が半径方向に変位した際におけるジャイロロ
ータ20と静電支持電極との間に蓄えられる電気的エネ
ルギ(E=CV2 /2)の変化率は増加する。斯かる電
気的エネルギの変化率は分割した電極部数及びセグメン
ト数に略比例して増加する。従って、分割数を大きくす
ることによって、ジャイロロータ20に対して半径方向
外方に作用する力Fx1及びFx3の大きさを増加させ
ることができる。
【0116】図9を参照して本発明のジャイロ装置の第
3の例を説明する。この例は図8に示したジャイロ装置
の第2の例の変形例である。本例によると、ジャイロロ
ータ20は絶縁材料よりなる円盤状部材20Gを含み、
斯かる円盤状部材20Gの上面及び下面には電極部20
2A、202B、202C、202D及び202A’、
202B’、202C’、202D’が装着されてい
る。
【0117】円盤状部材20Gは任意の絶縁材料が使用
されてよいが、好ましくは、透明な材料例えば石英ガラ
ス等が使用される。円盤状部材20Gに透明な絶縁材料
を使用する場合には、変位検出用の中心孔20Aを設け
る代わりに、中心の電極部202D、202D’に変位
検出用の窓を設けてもよい。
【0118】電極部は、蒸着、イオンプレーティング、
フォトファブリケーション等の所望の薄膜生成技術によ
って生成されてよい。また、斯かる電極部は、チタン、
アルミニウム等の金属による薄膜により構成されてよ
い。
【0119】ジャイロロータ20の外径は、例えば、5
mm以下であってよく、その厚さは0.1mm以下であ
ってよい。金属薄膜電極部の厚さは1μm以下であって
よい。ジャイロロータ20の質量は例えば10ミリグラ
ム以下であってよい。
【0120】ジャイロケース21には図示のように、ジ
ャイロロータ20の上側と下側に複数の扇形の静電支持
電極29−1〜29−4、29’−1〜29’−4が配
置されている。斯かる静電支持電極29−1〜29−
4、29’−1〜29’−4は、図8に示した第2の例
の静電支持電極と同様であってよい。
【0121】好ましくは、ジャイロロータ20の上面の
電極部202A、202B、202C、202Dの各々
は対応する下面の電極部202A’、202B’、20
2C’、202D’の各々に電気的に接続される。それ
によって、各対の電極部202A−202A’、202
B−202B’、202C−202C’、202D−2
02D’は同電位に維持されることができる。尚、以下
に述べるように、ジャイロロータ20の上面及び下面の
全ての電極部を電気的に接続してもよい。
【0122】図9Bにジャイロロータ20の下面に装着
された電極部を示す。斯かる電極部は3つの同心的な環
状電極部202A’、202B’、202C’と1つの
中心電極部202D’とを含み隣接する電極部間に環状
の非電極部202a’、202b’、202c’が形成
されている。3つの環状電極部202A’、202
B’、202C’は拘束制御系及び中心位置制御系を構
成する。
【0123】中心電極部202D’は、上述のように、
ロータ駆動系100のロータ駆動用モータを構成する。
その内部に渦電流を発生させることによって、ジャイロ
ロータ20を回転させるトルクが生成される。中心電極
部202D’は図示のように円形であってよく、又は適
当な形状であってよい。
【0124】隣接する2つの電極部202A’及び20
2B’、202B’及び202C’、202C’及び2
02D’はそれぞれ電極部間の半径方向の連結部202
A’−1、202B’−1、202C’−1によって接
続されている。こうして、ジャイロロータ20の下面に
装着された電極部202A’、202B’、202
C’、202D’は電気的に導通されている。
【0125】ジャイロロータ20の上面に装着された電
極部202A、202B、202C、202Dは下面に
装着された電極部202A’、202B’、202
C’、202D’と同様な構成を有する。
【0126】ジャイロロータ20の上面に装着された電
極部202A、202B、202C、202Dは、下面
に装着された電極部202A’、202B’、202
C’、202D’に電気的に導通される。例えば、ジャ
イロロータ20の中心孔Aの内面に接続部204を形成
し又はジャイロロータ20の外側円周面に接続部203
Aを形成し、それによって両者を電気的に導通してよ
い。
【0127】次にジャイロロータ20の上面に装着され
た電極部202A、202B、202Cとそれに対応し
てジャイロケース21に配置された静電支持電極29−
1〜29−4との間の位置関係とジャイロロータ20の
下面に装着された電極部202A’、202B’、20
2C’とそれに対応してジャイロケース21に配置され
た静電支持電極29’−1〜29’−4との間の位置関
係を説明する。
【0128】ジャイロケース21の静電支持電極とジャ
イロロータ20の電極部の間の位置関係は図8に示した
第2の例の場合と同様である。即ち、ジャイロロータ2
0の電極部202A、202B、202C及び202
A’、202B’、202C’とそれに対応してジャイ
ロケース21に配置された静電支持電極29−1〜29
−4及び29’−1〜29’−4は互いに対応した半径
方向の寸法を有し、且つ、互いに対応した半径方向の位
置に配置されている。
【0129】ジャイロロータ20の電極部202A、2
02B、202C及び202A’、202B’、202
C’は、ジャイロケース21の静電支持電極29’−1
〜29’−4に対して同心的に配置されているが同時に
半径方向内方に又は外方に偏倚して配置されている。
【0130】例えば、ジャイロロータ20の電極部20
2A、202B、202C及び202A’、202
B’、202C’と第1の対の静電支持電極との位置関
係を説明する。ジャイロロータ20の第1の電極部20
2A、202A’に対して、第1の対の静電支持電極の
第1のセグメント29−1a、29’−1aが対応して
いる。同様に、第2の電極部202B、202B’に対
して、第1の対の静電支持電極の第2のセグメント29
−1b、29’−1bが対応しており、第3の電極部2
02C、202C’に対して、第1の対の静電支持電極
の第3のセグメント29−1c、29’−1cが対応し
ている。
【0131】図9に示すように、例えば、ジャイロロー
タ20に装着された電極部202A、202B、202
C及び202A’、202B’、202C’の各々はそ
れに対応した第1の対の静電支持電極のセグメントの各
々より半径方向内方に配置されている場合を説明する。
ジャイロロータ20の第1の電極部202A、202
A’の内径は、対応する第1のセグメント29−1a、
29’−1aの内径より小さく、第1の電極部202
A、202A’の外径はそれに対応する第1のセグメン
ト29−1a、29’−1aの外径より小さい。
【0132】同様にジャイロロータ20の第2の電極部
202B、202B’及び第3の電極部202C、20
2C’の内径の各々は、それに対応する第2のセグメン
ト29−1b、29’−1b及び第3のセグメント29
−1c、29’−1cの内径の各々より小さく、第2の
電極部202B、202B’及び第3の電極部202
C、202C’の外径の各々は、それに対応する第2の
セグメント29−1b、29’−1b及び第3のセグメ
ント29−1c、29’−1cの外径の各々より小さ
い。
【0133】ジャイロロータ20の電極部200A、2
00B、200C及び200A’、200B’、200
C’の各々が、対応する第1の対の静電支持電極のセグ
メントの各々より半径方向外方に配置されている場合も
同様である。また、ジャイロロータ20の電極部と第
2、第3及び第4の対の静電支持電極29−2、29’
−2、29−3、29’−3、29−4、29’−4と
の間の位置関係も同様である。
【0134】こうして、ジャイロロータ20の各電極部
を第1の対の静電支持電極の各セグメントに対して半径
方向内方に又は外方に偏倚して配置することによって、
第1及び第2の例を参照して説明したのと同様の作用に
より、ジャイロロータ20に対して半径方向外方に又は
内方に作用する力Fx1及びFx3等が発生しその大き
さが増加する。
【0135】図9Aに示すように、上側底部材22と下
側底部材24の間に、ジャイロロータ20を囲むよう
に、環状のスペーサ23が挿入されている。スペーサ2
3は環状の支持部材23Gとその両面に装着された調整
膜23A、23A’とを有する。スペーサ23は後に説
明するように、ジャイロロータ20と同時に又は同様な
方法によって製造されてよい。斯かる場合、スペーサ2
3の環状の支持部材23Gはジャイロロータ20の円盤
状部材20Gと同一の絶縁材料より構成され、スペーサ
23の調整膜23A、23A’はジャイロロータ20の
電極部と同様に金属薄膜によって構成される。それによ
ってスペーサ23とジャイロロータ20を正確に同一厚
さに製造することができる。
【0136】上側底部材22にはスペーサ23に対応し
て環状のギャップ調整リング22Gが装着されてよく、
下側底部材24にはスペーサ23に対応して環状のギャ
ップ調整リング24Gが装着されてよい。ギャップ調整
リング22G、24Gは、同様に薄膜生成技術を使用し
て形成された金属薄膜であってよい。
【0137】ジャイロ装置の組立て時に斯かるギャップ
調整リング22G、24Gの厚さを調節することによっ
て又は斯かるギャップ調整リング22G、24Gとスペ
ーサ23の調整膜23A、23A’の両者を調節するこ
とによって、ジャイロロータ20とジャイロケース21
の間の間隙が最適な値に設定される。尚、このようにギ
ャップ調整リング22G、24Gと調整膜23A、23
A’を別個に構成する代わりに、上側底部材22のギャ
ップ調整リング22Gとスペーサ23の上側の調整膜2
3Aを一体的に構成し、上側底部材22のギャップ調整
リング22Gとスペーサ23の上側の調整膜23Aを一
体的に構成してもよい。
【0138】スペーサ23は図9Bに示すように、スト
ッパ部23−1〜23−4を有する。斯かるストッパ部
によってジャイロロータ20の半径方向の変位が制限さ
れる。ストッパ部23−1〜23−4の先端とジャイロ
ロータ20の外縁部との間の間隙は適当に設定される。
この例では、ストッパ部23−1〜23−4は、半径方
向内方に突起した複数の突起部として構成されている
が、環状に形成してもよい。
【0139】次に図10を参照して本例のジャイロ装置
の製造方法、特に、ジャイロロータ20の製造方法につ
いて説明する。ジャイロロータ20とスペーサ23とは
好ましくは同一の又は一連の工程にて製造される。先ず
石英ガラスの如き透明な絶縁材料よりなる薄い板材21
0を用意する。斯かる板材210は、図示のように、方
形であってもよく、通常、複数のジャイロロータ20と
スペーサ23を1枚の板材より切り出すことができるよ
うに充分大きい寸法を有する。
【0140】次に、その両面に適当な薄膜生成技術によ
って金属薄膜の電極部202A、202B、202C、
202D及び202A’、202B’、202C’、2
02D’及び調整膜23A、23A’を形成する。
【0141】本例によると、透明な板材210に金属薄
膜を装着するから、セルフアライン露光法が可能とな
る。セルフアライン露光法によると、先ず、板材210
の一方の面に電極部202A、202B、202C、2
02D及び調整膜23Aを形成する。次に、板材210
の他方の面に感光剤を塗布して、既に形成した電極部2
02A、202B、202C、202D及び調整膜23
A側より露光する。ここでリソグラフ技術を利用するこ
とができる。それによって板材210の他方の面に電極
部202A’、202B’、202C’、202D’及
び調整膜23A’を形成する。セルフアライン露光法に
よると、正確に同一形状を同心的に両面に描画すること
ができる。
【0142】尚、調整膜23A、23A’は電極部20
2A、202B、202C、202Dと別個に又は異な
る材料によって形成してもよい。次に、ジャイロロータ
20及びスペーサ23を板材210より切り離す。切り
離す順序は限定されない。例えば、先ず、ジャイロロー
タ20の外周に沿って切断して、ジャイロロータ20を
切り離す。次にスペーサ23の内周及びストッパ23−
1〜23−4に沿って切断し更に外周に沿って切断し
て、スペーサ23を切離す。斯かる切断は例えばエッチ
ングによってなされてよい。
【0143】次に、ジャイロロータ20の上面の電極部
202A、202B、202C、202Dと下面の電極
部202A’、202B’、202C’、202D’を
電気的に接続するための金属薄膜の接続部203A及び
/又は204を形成する。斯かる接続部203A及び/
又は204は適当な薄膜生成技術によって形成されてよ
い。
【0144】最後に電極部202A、202B、202
C、202D及び202A’、202B’、202
C’、202D’、203A及び/又は204の表面を
酸化処理して絶縁膜を形成する。斯かる絶縁膜によっ
て、ジャイロロータ20の電極部202A、202B、
202C、202D及び202A’、202B’、20
2C’、202D’はジャイロケース21側の静電支持
電極29−1〜29−4、29’−1〜29’−4に対
して絶縁され、両者間にコンデンサが形成される。斯か
る絶縁膜によって、電極部が保護され、ジャイロロータ
20がジャイロケース21に付着することが防止され
る。
【0145】こうして本例によると、ジャイロロータ2
0の上面に形成された電極部202A、202B、20
2C、202Dと下面に形成された電極部202A’、
202B’、202C’、202D’は高い精度にて、
互いに同心的に且つ同一形状に形成されることができ
る。また、スペーサ23は、ジャイロロータ20と同一
の原材料を使用して同一の工程にて製造されるから、ジ
ャイロ装置を組み立てたとき、スペーサ23とジャイロ
ロータ20の位置関係は図10に示す如き板材210に
電極部202A、202B、202C、202D及び2
02A’、202B’、202C’、202D’及び調
整膜23A、23A’を形成した状態と同一の位置関係
を再現することが可能となる。
【0146】従って、組み立て後のジャイロ装置におい
て、スペーサ23のストッパ部23−1〜23−4の先
端部とジャイロロータ20の外周との間の間隔を容易に
且つ正確に設定することができる。
【0147】本例によると、ジャイロロータ20の両面
に形成された電極部202A、202B、202C、2
02D及び202A’、202B’、202C’、20
2D’は周囲の絶縁部によって明確に分離されているか
ら、ジャイロロータ20の変位に対する電気的エネルギ
(E=CV2 )の変化量が大きくなり、大きな位置制御
力を発生することができ、ダイナミックレンジの広いセ
ンサを提供することができる。
【0148】本例によると、ジャイロロータ20は透明
な絶縁材に薄膜生成技術を使用して金属薄膜を形成する
ことによって電極部を形成するから、ジャイロロータ2
0の両面の電極部を互いに同心的に且つ対称的に形成す
ることができる。
【0149】また本例によると、ジャイロロータ20の
電極部は薄膜生成技術を使用して金属薄膜を形成するこ
とによって形成されるから、極めて薄い軽量のジャイロ
ロータ20を製造することができる。
【0150】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0151】
【発明の効果】本発明によれば、ジャイロロータ20は
円盤状に形成されているから、製造費が安く且つ高い精
度のジャイロ装置を得ることができる利点がある。
【0152】本発明によれば、ジャイロロータ20は円
盤状に形成され単結晶金属例えばシリコン(珪素)を用
いることができるから、温度変化や経年変化の影響がな
い高精度のジャイロ装置を提供することができる利点が
ある。
【0153】本発明によれば、ジャイロロータ20は円
盤状に形成され単結晶金属例えばシリコンを用いること
ができるから、リソグラフィ技術等によって大量生産が
できる利点がある。
【0154】本発明によれば、円盤状のジャイロロータ
20、ジャイロケース21を構成する上側底部材、下側
底部材、リング状スペーサ等の主要部品はリソグラフィ
ー等の大量生産技術によって製造されることができるの
で、製造費用が安いジャイロ装置を提供することができ
る利点がある。
【0155】本発明によれば、ジャイロロータ20は絶
縁材料よりなる円盤状部材20Gに薄膜生成技術によっ
て金属薄膜状の電極を形成することによって製造される
から、極めて薄い微小なジャイロロータ20を高い精度
にて且つ効率的に製造することができる利点がある。
【0156】本発明によれば、ジャイロロータ20は絶
縁材料よりなる円盤状部材20Gに薄膜生成技術によっ
て金属薄膜状の電極を形成することによって製造される
から、ジャイロロータ20の電極を複数の極めて小さな
セグメントより構成することができるから、ジャイロロ
ータ20の電極部とジャイロケース21の静電支持電極
との間に蓄えられる電気的エネルギ(E=CV2 )の変
化率を大きくすることができる利点がある。
【0157】本発明によれば、ジャイロロータ20は透
明な絶縁材料よりなる円盤状部材20Gに薄膜生成技術
によって金属薄膜状の電極を形成することによって製造
されるから、セルフアライン露光法を使用して、ジャイ
ロロータ20の両面の電極を互いに同心的に且つ同一形
状にて形成することができる利点がある。
【0158】本発明によれば、絶縁材料よりなる板材2
10に薄膜生成技術によって金属薄膜状の電極及び調整
膜を形成することによってジャイロロータ20とスペー
サ23を同一工程にて又は一連の工程にて同時に製造す
ることができるから、ジャイロ装置の製造工程を効率化
することができる利点がある。
【0159】本発明によれば、絶縁材料よりなる板材2
10に薄膜生成技術によって金属薄膜状の電極及び調整
膜を形成することによってジャイロロータ20とスペー
サ23を同一工程にて又は一連の工程にて同時に製造す
ることができるから、組み立てられたジャイロ装置にお
いて、ジャイロロータ20に対するスペーサ23の位置
を正確に設定することができる利点がある。
【0160】本発明によれば、4対の静電支持電極に印
加される交流電圧を分圧し加減演算することによって、
X軸周り及びY軸周りの角速度が検出されるように構成
されているから、スピン軸線に垂直な2つの加速度を検
出することができるジャイロ装置を得ることができる利
点がある。
【0161】本発明によれば、4対の静電支持電極に印
加される交流電圧を分圧し加減演算することによって、
スピン軸線方向(Z軸方向)、X軸及びY軸方向の加速
度が検出されるように構成されているから、慣性センサ
として5つの機能を有するジャイロ装置を提供すること
ができる利点がある。
【0162】本発明によれば、発光素子と受光素子とを
含む簡単な位置検出装置によってジャイロロータ20の
X軸及びY軸方向の変位が検出される利点がある。
【0163】本発明によれば、発光素子と受光素子とを
含む簡単な位置検出装置によってジャイロロータ20の
X軸及びY軸方向の変位が検出され、斯かる変位をゼロ
にするようにジャイロロータ20に作用する静電力が制
御され、ジャイロロータ20はそのスピン軸線が常にジ
ャイロ装置の中心軸線に整合するように配置される利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジャイロ装置の第1の例を示す図であ
る。
【図2】本発明のジャイロ装置の拘束制御系とロータ駆
動系の例を示す図である。
【図3】本発明のジャイロ装置のX制御系とY制御系の
例を示す図である。
【図4】ジャイロ装置の静電力による軸受け作用を説明
する説明図である。
【図5】本発明のジャイロ装置のXジャイロ演算部とX
加速度演算部の例を示す図である。
【図6】本発明のジャイロ装置のYジャイロ演算部とY
加速度演算部の例を示す図である。
【図7】本発明のジャイロ装置のZ加速度演算部の例を
示す図である。
【図8】本発明のジャイロ装置の第2の例を示す図であ
る。
【図9】本発明のジャイロ装置の第3の例を示す図であ
る。
【図10】本発明のジャイロ装置の第3の例の製造方法
を説明する説明図である。
【図11】従来の静電式ジャイロ装置の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ジャイロロータ 2 ジャイロケース 3、3’、4、4’、5、5’電極 6−1、6−2、6−3、6−4 コイル 7 模様 8−1、8−2、8−3、8−4 光学的ピックアップ 20 ジャイロロータ 20A 孔 20B 中心部 20C 電極部 20G 円盤状部材 21 ジャイロケース 22 上側底部材 22A、22A’ 孔 22G 調整リング 23 スペーサ 23−1、23−2、23−3、23−4 ストッパ 23A、23A’ 調整膜 24 下側底部材 24G 調整リング 25 ねじ 26 空洞部 27 発光素子 28 受光素子 29−1、29−2、29−3、29−4電極 29’−1、29’−2、29’−3、29’−4 電
極 30−1、30−2、30−3、30−4 コイル 30’−1、30’−2、30’−3、30’−4 コ
イル 32 キャップ 33 ゲッタ部材 34 パイプ 41、42、43、44 トランス 50 X制御系 50−1 交流電源 50−2 演算部 50−3、50−4 乗算器 51 Xジャイロ演算部 51−1、51−2、51−3、51−4 分圧部 51−5、51−6、51−7、51−8 整流部 51−9、51−10、51−11 減算部 51−12 演算部 53 X加速度演算部 53−1、53−2 加算部 53−3 減算部 60 Y制御系 60−1 交流電源 60−2 演算部 60−3、60−4 乗算器 61 Yジャイロ演算部 61−1、61−2、61−3、61−4 分圧部 61−5、61−6、61−7、61−8 整流部 61−9、61−10、61−11 減算部 61−12 演算部 63 Y加速度演算部 63−1、63−2 加算部 63−3 減算部 73 Z加速度演算部 73−1、73−2 加算部 73−3 減算部 100 ロータ駆動系 101 駆動用電源 200A、200B、200C 電極部 200A’、200B’、200C’ 電極部 202A、202B、202C、202D 電極部 202A’、202B’、202C’、202D’ 電
極部 210 板材
【手続補正書】
【提出日】平成6年8月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0137
【補正方法】変更
【補正内容】
【0137】ジャイロ装置の組立て時に斯かるギャップ
調整リング22G、24Gの厚さを調節することによっ
て又は斯かるギャップ調整リング22G、24Gとスペ
ーサ23の調整膜23A、23A’の両者を調節するこ
とによって、ジャイロロータ20とジャイロケース21
の間の間隙が最適な値に設定される。尚、このようにギ
ャップ調整リング22G、24Gと調整膜23A、23
A’を別個に構成する代わりに、上側底部材22のギャ
ップ調整リング22Gとスペーサ23の上側の調整膜2
3Aを一体的に構成し、下側底部材24のギャップ調整
リング24Gとスペーサ23の下側の調整膜23A’
一体的に構成してもよい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 益沢 功 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 中村 茂 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内 (72)発明者 谷 和明 東京都大田区南蒲田2丁目16番46号 株式 会社トキメック内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピン軸線周りに高速で回転するジャイ
    ロロータと、静電支持力によって非接触的に支持された
    上記ジャイロロータを内部に収容するジャイロケース
    と、を有する加速度検出型のジャイロ装置において、 上記ジャイロロータは円盤状に形成され、円周方向に沿
    って両面に電極部を有することと、 上記ジャイロロータの両面の電極部にそれぞれ対応して
    且つそれより隔置されて、円周方向に互いに90°の角
    度間隔にて配置された4対の静電電極と、 上記ジャイロケースの中心軸線に直交し且つ互いに直交
    する2つの半径方向の上記ジャイロケースに対する上記
    ジャイロロータの変位を検出する変位検出装置と、 上記ジャイロロータを上記スピン軸線周りに高速で回転
    させるためのロータ駆動系と、 上記4対の静電電極と上記ジャイロロータの電極部とを
    含み、上記ジャイロロータの上記中心軸線に沿った方向
    の変位を拘束するための拘束制御系と、 上記4対の静電電極と上記変位検出装置とを含み、上記
    ジャイロロータを上記中心軸線に整合させるように制御
    するための中心位置制御系と、を有することを特徴とす
    るジャイロ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のジャイロ装置において、
    上記ロータ駆動系は、上記ジャイロロータの両面の電極
    部と上記ジャイロロータの両面の電極部にそれぞれ対応
    して且つそれより隔置され円周方向に互いに90°の角
    度間隔にて上記ジャイロケースに配置された4対のコイ
    ルとを含むことを特徴とするジャイロ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のジャイロ装置にお
    いて、上記拘束制御系は上記ジャイロロータが上記ジャ
    イロケースに対して上記中心軸線に沿って偏倚したとき
    上記ジャイロロータの電極部と上記4対の静電電極と間
    の間隙の変化に起因する静電気力によって上記ジャイロ
    ロータの偏倚を減少させる力を生成するように構成され
    ていることを特徴とするジャイロ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のジャイロ装置
    において、上記静電電極の内径及び外径は上記ジャイロ
    ロータの電極部の内径及び外径より大きくそれによって
    上記静電電極は上記ジャイロロータの電極部に対して半
    径方向外方に偏倚して配置され、又は上記静電電極の内
    径及び外径は上記ジャイロロータの電極部の内径及び外
    径より小さくそれによって上記の静電電極は上記ジャイ
    ロロータの電極部に対して半径方向内方に偏倚して配置
    され、それによって上記中心位置制御系は上記ジャイロ
    ロータを上記中心軸線に整合させるための力を生成する
    ことを特徴とするジャイロ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載のジャイロ
    装置において、上記ジャイロロータは絶縁材料よりなる
    円盤状部材とその上面及び下面に装着された金属薄膜状
    の電極部を含むことを特徴とするジャイロ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のジャイロ装置において、
    上記ジャイロロータの電極部は蒸着、イオンプレーティ
    ング、フォトファブリケーション等の薄膜生成技術によ
    って形成されていることを特徴とするジャイロ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6記載の
    ジャイロ装置において、上記ジャイロロータの各面の電
    極部は複数の同心的に配置された環状部と該環状部を電
    気的に接続する接続部とを含むことを特徴とするジャイ
    ロ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のジャイロ装置において、
    上記ジャイロロータの上面の電極部と対応する下面の電
    極部は接続部によって電気的に接続されていることを特
    徴とするジャイロ装置。
  9. 【請求項9】 請求項7又は8記載のジャイロ装置にお
    いて、上記静電電極は複数の同心的に配置された環状部
    と該環状部を電気的に接続する接続部とを含み、上記静
    電電極の環状部の各々は上記ジャイロロータの電極部の
    環状部の各々に対応して配置されていることを特徴とす
    るジャイロ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1項記載のジ
    ャイロ装置において、上記ジャイロケースは上記ジャイ
    ロロータの半径方向の変位を制限するために上記ジャイ
    ロロータの外周を囲み且つそれより隔置されたストッパ
    を有することを特徴とするジャイロ装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のジャイロ装置におい
    て、上記ストッパは環状のスペーサより半径方向に突起
    した複数の突起部として形成されていることを特徴とす
    るジャイロ装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のジャイロ装置におい
    て、上記環状のスペーサ及びストッパは上記ジャイロロ
    ータと同一の絶縁材料とその両面に薄膜生成技術によっ
    て形成された金属薄膜とを含むことを特徴とするジャイ
    ロ装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のジャイロ装置におい
    て、上記環状のスペーサ及びストッパは上記ジャイロロ
    ータと同一厚さを有するように構成されていることを特
    徴とするジャイロ装置。
  14. 【請求項14】 請求項1、2、3又は4記載のジャイ
    ロ装置において、上記ジャイロロータは導電材料よりな
    り、上記ジャイロロータの電極部は円周方向の分割線に
    よって分割された複数個の環状の電極部を含むことを特
    徴とするジャイロ装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載のジャイロ装置におい
    て、上記ジャイロロータは単結晶の珪素よりなることを
    特徴とするジャイロ装置。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15記載のジャイロ装
    置において、上記静電電極は複数の同心的に配置された
    環状部と該環状部を電気的に接続する接続部とを含み、
    上記静電電極の環状部の各々は上記ジャイロロータの電
    極部の環状部の各々に対応して配置されていることを特
    徴とするジャイロ装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項記載の
    ジャイロ装置において、上記変位検出装置は上記ジャイ
    ロロータの中心位置に形成された孔と該孔に対応してそ
    の両側に上記ジャイロケースの対応した位置に配置され
    た発光素子と受光素子とを有することを特徴とするジャ
    イロ装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のいずれか1項記載の
    ジャイロ装置において、上記静電電極は上記ジャイロケ
    ースの内面に配置されていることを特徴とするジャイロ
    装置。
  19. 【請求項19】 薄い円盤状のジャイロロータと該ジャ
    イロロータを収容するジャイロケースとを含むジャイロ
    装置を製造する方法において、 絶縁材よりなる薄い板材の両面に薄膜生成技術によって
    金属薄膜の電極を生成することと、 上記板材を円形に切り出してジャイロロータを製造する
    ことと、を含むジャイロ装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載のジャイロ装置の製造
    方法において、 上記板材の両面に薄膜生成技術によって金属薄膜の環状
    のスペーサと該スペーサより半径方向内方に突起した複
    数のストッパとを形成し、上記ストッパを上記電極を囲
    むように且つそれより隔置して形成することと、 上記板材より上記スペーサ及びストッパの部分を切り出
    して上記スペーサ及びストッパを一体的部材として製造
    することと、を含むジャイロ装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項20記載のジャイロ装置の製造
    方法において、 上記ストッパの先端の各々と上記ジャイロロータの外周
    部との間の間隔が同一となるように上記ジャイロロータ
    が配置されることができるように、上記ジャイロケース
    を形成する上側底部材と下側底部材との間に上記スペー
    サを配置することと、を含むジャイロ装置の製造方法。
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