JPH0774145B2 - 結晶性薬物含有乳化組成物 - Google Patents

結晶性薬物含有乳化組成物

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JPH0774145B2 JP61298334A JP29833486A JPH0774145B2 JP H0774145 B2 JPH0774145 B2 JP H0774145B2 JP 61298334 A JP61298334 A JP 61298334A JP 29833486 A JP29833486 A JP 29833486A JP H0774145 B2 JPH0774145 B2 JP H0774145B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、O/W型エマルジョン中に、結晶性薬物を過飽
和状態で含有するO/W型マイクロエマルジョンを配合し
てなる、医薬品、医薬部外品あるいは化粧料等の分野で
有用なO/W型エマルジョンに関する。なお、ここで結晶
性薬物とは水に不溶な薬物を意味し、水溶性薬物は含ま
ない。
[従来の技術] 一般に水に不溶な結晶性薬物を製剤化するには通常、軟
膏基剤や液剤、乳剤性基剤が多く用いられてきた。
特に、乳剤中に結晶性薬物を配合する場合には薬物の経
皮吸収性を高めるために結晶を微結晶にしたり、サイク
ロデキストリン等によって包接したり、結晶の転移を利
用したり、水溶性高分子の配合におりコンプレックスを
つくらせたり、エイゾン、オレイルアルコール、中鎖ト
リグリセリド、ピロリドンカルボン酸ソーダ等の経皮吸
収促進剤の配合などが行なわれてきたが、未だに経皮吸
収は充分ではなく、しかも皮膚刺激性、安定性の点でも
必ずしも満足のいくものはない。
[発明が解決しようとする問題点] 結晶性薬物を乳剤化するには結晶を微粉砕して配合して
経皮吸収性を高めることもできるが、より経皮吸収性を
高めるためには薬物を油分に溶解して分子状にした方が
よい。結晶性薬物は一般に比較的極性の高い油分に溶解
するが非極性の油分には溶解しにくく、一方、極性の高
い油分は乳化安定性が悪い。
また、薬物の基剤からの放出性を高めるためには、薬物
の油相に対する濃度を飽和溶解度以上にすることが望ま
しいが、飽和溶解度以上にすれば必ず基剤中で薬物の結
晶が析出してしまう。
液状の薬物や融点の低い薬物に関しては比較的容易に飽
和溶解度近辺までの薬物の配合は可能であるが、結晶性
の高い薬物(融点が60℃以上)を過飽和の状態で安定に
配合することはできなかった。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は上記事情に鑑み、安定性、皮膚安全性、経皮
吸収性、使用性的にも優れた結晶性薬物含有乳化組成物
を得るべき鋭意研究を重ねた結果、結晶性薬物を過飽和
に含有したO/W型マイクロエマルジョンを予め調製し、
更にこのマイクロエマルジョンを別のO/W型エマルジョ
ンに添加することにより、経皮吸収性がよく、安定性も
良好で、しかも皮膚刺激、使用感触の点でも満足できる
乳化組成物が得られることを見いだし、本発明を完成し
た。
すなわち本発明は、結晶性薬物を過飽和状態で含有する
O/W型マイクロエマルジョンを、別に調製したO/W型エマ
ルジョン中に添加して得られるO/W型エマルジョンを提
供するものである。
以下、本発明について詳述する。
本発明に用いる結晶性薬物とは水に不溶な薬物であっ
て、例えばインドメタシン、メフェナム酸、フルフェナ
ル酸、ケトプロフェン、ジクロフェナック、グリチルリ
チン酸、プレドニゾロン、デキサメタゾン、ベタメタゾ
ン、酢酸デキサメタゾン、プロピオン酸ベクロメタゾ
ン、吉草酸酢酸プレドニゾロン等の抗炎症剤、トルナフ
テート、グリセオフルビン、クロトクマゾール、ケトコ
ナゾール、トリシクレート、ミコナゾール等の抗真菌剤
或いはユビデカレノンなどの強心剤等が例示される。
本発明においては、上記結晶性薬物を平均粒径0.5μ以
下のマイクロエマルジョンに乳化する。乳化の方法はと
くに限定されないが、好ましくはHLBが12以上の親水性
界面活性剤を用いて乳化するのがよい。
界面活性剤は非イオン界面活性剤、イオン性界面活性
剤、両性界面活性剤いずれでもよい。非イオン界面活性
剤としてはポリオキシアルキレン系、ポリグリセリン脂
肪酸エステル、トゥイーン系、シュガーエステル等が、
またイオン性界面活性剤としては脂肪酸石鹸、アルキル
スルホン酸塩、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸塩、
塩基性アミノ酸の脂肪酸塩、トリエタノールアミン石
鹸、アルキル四級アンモニウム塩が、両性界面活性剤と
してはベタイン、アミノカルボン酸塩等が例示される。
上述の薬物を過飽和状態で含有し、上記界面活性剤によ
って水中に乳化されるべき油分としてはアジピン酸、ピ
メリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸等の低
級ジアルキルエステル、オリーブ油、大豆油、ナタネ
油、ヤシ油、牛脂等のトリグリセライド、オレイルオレ
イト、デシルオレイト、イソプロピルミリステート、イ
ソプロピルパルミテート等の合成油、オレイルアルコー
ル、オクタデシルアルコール等の高級アルコール、オレ
イン酸、イソステアリン酸等の高級脂肪酸或いは流動パ
ラフィン、スクワラン、シリコーン等の油が例示され
る。好ましくは常温で液状を呈するものが好ましい。
乳化に当たっては、超音波乳化機やマントンガウリン、
マイクロフルイダイザー等の協力な乳化機を用いるのが
好ましく、容易に微細な粒径をもったマイクロエマルジ
ョンが得られる。
上記乳化組成物には結晶性薬物、界面活性剤及び油分の
他に、例えばグリセリン、プロピレングリコール、1,3
−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール、ソルビトール、マンニット等の多
価アルコールを配合すると、製造上からもマイクロエマ
ルジョンの安定性上からも、より好ましい。
界面活性剤は単独で用いるのがよいが、二種以上組み合
わせても差支えない。
油分は、上記のものから任意の一種又は二種以上を適宜
選択して用いる。
結晶性薬物、界面活性剤及び油分の量は、それぞれ以下
の値が好ましい。
すなわち、結晶性薬物0.05〜10重量%、界面活性剤0.5
〜20重量%、油分5〜70重量%である。
さらに多価アルコールを配合する場合、5〜50重量%が
よい。
こうして得られたマイクロエマルジョンを、別に調製し
たO/W型エマルジョン中に配合する。
O/W型エマルジョンは、とくに限定されないが、好まし
くは液晶構造をとりやすい界面活性剤がよい。親油性界
面活性剤としてはステアリン酸モノグリセライド、パル
ミチン酸モノグリセライド、ベヘニン酸モノグリセライ
ド、バチルアルコール、キミルアルコール、ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油誘導体、ソルビタンモノステアレ
ート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノミ
リステート等を用い、親水性界面活性剤と組み合わせて
用いるのがよい。親水性界面活性剤としては非イオン界
面活性剤や両性界面活性剤も用い得るが、脂肪酸石鹸、
トリエタノールアミン石鹸、塩基性アミノ酸石鹸等のイ
オン性界面活性剤が好ましい。
乳化されるべき油分としては、一般的な油分いずれでも
用い得るが、好ましくは水と水和して液晶構造をとりや
すい高級アルコール、脂肪酸、コレステロール、脂肪酸
トリグリセライド、イソプロピルミリステート、イソプ
ロピルパルミテート、デシルオレート、流動パラフィ
ン、スクワラン、シリコーン油等が好ましい。
製造方法は任意である。
界面活性剤も油分も上記のものの中から任意の一種又は
二種以上を適宜選択して用いる。
界面活性剤及び油分の量は、それぞれ以下の値が好まし
い。すなわち界面活性剤0.5〜20重量%、油分5〜70重
量%である。
乳化粒子径はとくに限定されないが、好ましくは1〜5
μである。
こうして得られたO/W型エマルジョンの中に前記のO/W型
マイクロエマルジョンを添加配合する。
配合するO/W型マイクロエマルジョン量は、O/W型エマル
ジョン量に対して5〜70%(重量%)である。
配合方法は、とくに限定されない。好ましくは50〜70℃
の温度下、撹拌しながら添加し、速やかに室温まで冷却
するのがよい。
こうして調製されたO/W型マイクロエマルジョンを系中
に含むO/W型エマルジョンは、粘度が20万cps(ビスメト
ロンVH型で測定)以上あることが好ましい。さらに好ま
しくは30万cps以上である。
以上、本発明は、O/W型エマルジョン中に、結晶性薬物
を過飽和状態で含有するO/W型マイクロエマルジョンを
配合してなるO/W型エマルジョンであり、安定性、薬物
の経皮吸収性、皮膚への安全性において、従来のいかな
る皮膚外用製剤に比較しても優れている。
O/W型マイクロエマルジョンの内相比があげて系の粘度
を高めれば、本発明の乳化組成物と同程度の粘度を持っ
た乳化組成物が得られるが、油分が多くなり使用性的に
は好ましくないうえに、結晶性薬物の経皮吸収性は向上
せず、また結晶性薬物がただちに析出してきてしまう。
また、O/W型マイクロエマルジョンの外相をベントナイ
トのような鉱物系増粘剤あるいはポリピニルアルコール
等の水溶性増粘剤で固めても同様である。
本発明の如く、結晶性薬物を過飽和に含有したO/W型マ
イクロエマルジョンを、別に調製したO/W型エマルジョ
ン中に配合することにより、始めて本発明の目的が達成
される。
なお、本発明に係るO/W型エマルジョン中には、必要に
応じて本発明の効果を損なわない範囲で医薬品、化粧料
に一般に用いられる各種成分、すなわち水溶性薬剤、油
溶性薬剤、吸収促進剤、粉末成分、増粘剤、水棲成分、
防腐剤、酸化防止剤、香料、色剤等を配合することがで
きる。これらは予めO/W型マイクロエマルジョン中に配
合してもよいし、O/W型エマルジョン中に配合してもよ
い。
〔実施例〕
次に実施例に従って本発明を更に詳しく説明するが、本
発明の範囲はこれらの実施例に限定するものではない。
なお、以下の例において「%」は特にこだわらない限り
「重量%」を示す。またマイクロエマルジョンの粒子径
測定はナイコンプモデル270(HIAC ROYCO製)で、粘度
の測定はで行なった。
実施例1 1 トルナフテート 2.0 % 2 ジエチルフタレート 13.0 3 オリブ油 6.0 4 流動パラフィン 1.0 5 POE(80モル)硬化ヒマシ油誘導体 3.0 6 プロピレングリコール 10.0 7 グリセリン 4.0 15′精製水 適量 8 セタノール 3.0 9 ステアリン酸 2.0 10 ミグリオール 812 1.0 % (ダイナマイトノーベル社製) 11 グリセリンモノステアレート 3.0 12 エチルパラベン 適量 13 水酸化カリウム 0.1 14 カルボキシビニルポリマー 0.05 15 精製水 51.75 (製法) 成分1を成分2に加えて加熱溶解したのちに40℃まで冷
却してこれに成分3、4を順次加えて油相を調製した。
一方、成分6、7に成分5、15′を加え加温溶解し、水
相を調製した。次に油相を水相に添加しながら、予備乳
化としてホモミキサーを用いて2分間乳化を行ない、更
にマントンガウリンホモジナイザーを用いて200kg/cm2
で10回処理して粒子径0.1μの目的とするマイクロエマ
ルジョンを得た。
別に、成分8、9、10、11、12を70℃に加熱溶解し油相
を調製した。一方成分1513を添加し70℃に加熱して水相
を調製した。油相を水相に添加し、乳化を行ない、更に
予め溶解しておいた成分14を添加しホモミキサーを用い
て10,000rpmで2分間処理を行ない、前に調製しておい
たマイクロエマルジョンを添加し、ホモミキサーを用い
て6,000rpm、2分間処理を行ない、25℃まで撹拌冷却し
てトルナフテートを過飽和状態で含有した粘度が35万cp
sの乳化組成物を得た。
実施例2 1 インドメタシン 1.0 % 2 フタル酸ジエチル 13.0 3 ミグリオール 812 6.0 (ダイナマイトノーベル社製) 4 流動パラフィン 0.5 5 デカグリセリンモノオレート 2.0 6 グリセリン 5.0 7 1,3−ブチレングリコール 7.0 16′精製水 適量 8 セチルアルコール 4.0 9 ステアリン酸 3.0 10 グリセリンモノステアレート 2.5 11 ミリスチン酸イソプロピル 4.0 12 ジメチルポリシロキサン 2.0 13 エチルパラベン 適量 14 ビーガムS−6198 0.3 % (バンダービルト社製) 15 水酸化カリウム 0.15 7′1,3−ブチレングリコール 3.0 16 精製水 49.55 (製法) 成分1を成分2に加えて加熱溶解した後に、成分3、4
を順次添加して油相を調製した。一方、成分5を成分
6、7に加温溶解した後に成分16′を加えて水相を調製
した。次にポリトロン乳化機で処理しながら油相を水相
に徐々に添加して5分間処理して粒子径が0.4μの目的
とするインドメタシンを過飽和に含有したマイクロエマ
ルジョンを得た。
別に、成分8、9、10、11、12、13を75℃に加熱溶解し
油相を調製した。一方成分14、15、7′を成分16に加え
75℃に加熱して1/4HPホモミキサーを用いて分散を行な
った後に、油相を徐々に添加して乳化を行ない、1/4HP
ホモミキサーで1,000rpm、1.5分間処理を行なった後、6
5℃まで撹拌冷却し、先に調製したマイクロエマルジョ
ンを加えて6,000rpmで1.5分間処理を行ない、25℃まで
冷却してインドメタシンを過飽和に含有した粘度70万cp
sの乳化組成物を得た。
実施例3 % 1 βグリチルレチン酸 1.0 2 ジフェンヒドラミン 0.5 3 クロタミトン 5.0 4 グリセリンモノカプリレート 5.0 5 プロピレングリコールジカプリレート 10.0 6 流動パラフィン 0.3 7 POE (55)モルステアリルアルコール エーテル 2.0 8 プロピレングリコール 8.0 9 ポリエチレングリコール 400 5.0 19′精製水 適量 10 セチルアルコール 5.0 11 ステアリン酸 2.0 12 トリファットT−42 2.0 (ニッコウケミカル社製) 13 ビタミンEアセテート 0.5 14 ミリスチン酸イソプロピル 3.0 15 グリセリンモノステアレート 3.0 16 水添大豆レシチン 0.1 17 エチルパラベン 適量 18 水酸化カリウム 0.1 19 精製水 47.5 (製法) 成分1を成分3、4、5に加え加熱溶解して成分2、6
を加えて40℃に温度調製して油相を調製した。一方成分
(7)を成分8、9、19′に加えて溶解して40℃に温度
調節して水相を調製した。次に1/4HPホモミキサーを用
いて10,000rpmで処理しながら油相を水相に添加して3
分間処理を行ない更にマントンガウリンホモジナイザー
を用いて200kg/cm2で8回処理を行ない粒子径が0.2μの
目的とするマイクロエマルジョンを得た。
別に、成分10、11、12、13、14、15、16、17を70℃で加
熱溶解させ油相を調製した。一方、成分19に成分18を加
えて溶解し70℃に加熱し、これに油相を加えて乳化を行
ない、1/4PHホモミキサーを用いて10,000rpm、1.5分間
処理を行なってから先に調製したマイクロエマルジョン
を加え、更に6,000rpm、1.5分間処理を行ない25℃まで
冷却してβグリチルレチン酸を過飽和状態で含有した乳
化組成物を得た。
比較例1 (1)トルナフテート 2.0% (2)ジエチルフタレート 13.0 (3)オリブ油 6.0 (4)流動パラフィン 1.0 (5)POE (80)モル硬化ヒマシ油誘導体 3.0 (6)プロピレングリコール 10.0 (7)グリセリン 4.0 (8)精製水 61.0 (9)防腐剤 適量 (製法) 成分(1)を成分(2)に加えて加熱溶解した後に成分
(3)、(4)を加えて40℃まで冷却して油相とした。
一方成分(5)を成分(6)、(7)に溶解して成分
(8)、(9)を加えて40℃に温度調節を行ない水相を
調製した。次に油相を水相に添加しながら、予備乳化と
してホモミキサーを用いて10,000rpm、2分間処理を行
い、更にマントンガウリンホモジナイザーを用いて400k
g/cm2で8回処理して粒子径0.1μの比較例のマイクロエ
マルジョンを得た。
成分1を成分2に加えて加熱溶解した後に成分3、4を
加えて40℃に温度調節して油相を調製した。一方、成分
5を成分6、7、12′に溶解して、40℃に温度調製して
水相を調製した。1/4HPホモミキサー、10,000rpmで処理
しながら、油相を水相に添加して予備乳化を行ない、更
にマントンガウリンホモジナイザーを用いて200kg/cm2
で6回処理を行ない粒子径が0.4μの比較例2のマイク
ロエマルジョンを得た。同様な方法で得られたマイクロ
エマルジョンをそれぞれ、ビーガムS−6198、カルボキ
シビニルポリマーで固めて比較例3の硬度55/RT(カー
ドテンションメーター、8φ、200g荷重)の乳化組成物
及び比較例4の粘度が55,000cpsの乳化組成物を得た。
[発明の効果] 本発明に係る結晶性薬物含有乳化組成物は、経時的な物
理安定性に優れるばかりではなく、著しく、経皮吸収性
がよいという利点を有している。
また使用性および安全性にも優れている。
以下に、経時的安定性について述べると、本発明に従っ
て上記実施例1〜3の結晶性薬物を含有したO/Wマイク
ロエマルジョンを配合してなる粘度20万cps以上を有す
る乳化組成物は、調製後6カ月経過した後でも結晶析出
は全くみられず、極めて安定であった。また、苛酷条件
(40℃、0℃、−5℃)下2カ月間経過した乳化組成物
でも同様にそれぞれの薬物の結晶は全くみられず、極め
て安定であった。
これらの結果については表−1に示す。
○・・・結晶析出が認められなかった。
×・・・結晶析出が認められた。
RT・・室温 次に本発明による結晶性薬物含有乳化組成物が従来の乳
剤性基剤のものと比較して著しく吸収性がよいことを実
施例2のインドメタシン製剤で動物実験を行なって確認
した。
(試験方法) ラットはCrj:CD(SD)系雄ラット6週齢で体重180〜220
gのものを用いて各試料を経皮投与した後、経時的にイ
ンドメタシンの血漿中濃度及び皮膚残存量を測定した。
血漿中のインドメタシンは採血後、ヘパリンナトリウム
入り真空採決管にとり遠心分離して得たものを島津製梗
塞液体クロマトグラフィー(HLPC)を用いて測定した。
また、皮膚残存量はAstier及びCooper等の方法を参考に
試料0.2gをラットの背部4×4cmの大きさにすり込み、
各時点で放血致死させた後、塗布面積4×4cmを含む6
×5cmの大きさの皮膚を切りとり剥離し、それぞれ定量
時まで20℃で凍結保存したものを用いてHLPCで測定し
た。
実施例2の製剤は塗布後、徐々に血漿中濃度は高くな
り、24時間で最高値を示した。又市販クリーム製剤は塗
布後8時間までは血漿中濃度は低くほとんど上昇せず8
時間目より除去に上昇して24時間で実施例2と同様に最
高値を示した。
一方、皮膚残存量では市販クリーム製剤では、塗布8時
間までは塗布量に対して80%以上が皮膚に残存してお
り、8時間目より残存量が減少し、塗布後24時間では約
28%となっている。
本発明の実施例2の製剤では、驚くべきことに塗布後1
時間目で皮膚残存量が既に約26%で、その後は徐々に減
少し、24時間では約16%で経皮吸収性は極めてよいこと
を確認した。
血漿中のインドメタシン濃度測定結果を図1に、また皮
膚残存率測定結果を図2に示す。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の乳化組成物によりインドメタシンを経
皮的に投与した場合の血漿中のインドメタシン濃度測定
結果であり、図2はその時のインドメタシンの皮膚残存
率測定結果である。

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性薬物を過飽和状態で含有するO/W型
    マイクロエマルジョンを、別に調製したO/W型エマルジ
    ョン中に添加して得られるO/W型エマルジョン。
  2. 【請求項2】O/W型マイクロエマルジョン中に含有され
    る結晶性薬物が、抗炎症剤である特許請求の範囲第1項
    記載のO/W型エマルジョン。
  3. 【請求項3】結晶性薬物が、抗真菌剤である特許請求の
    範囲第1項記載のO/W型エマルジョン。
  4. 【請求項4】結晶性薬物が、強心剤である特許請求の範
    囲第1項記載のO/W型エマルジョン。
  5. 【請求項5】抗炎症剤が、インドメタシン、メフェナム
    酸、フルフェナム酸、ケトプロフェン、ジクロフェナッ
    ク、グリチルリチン酸、プレドニゾロン、デキサメタゾ
    ン、ベタメタゾン、酢酸デキサメタゾン、プロピオン酸
    ベクロメタゾン又は吉草酸酢酸プレドニゾロンである特
    許請求の範囲第2項記載のO/W型エマルジョン。
  6. 【請求項6】抗真菌剤が、トルナフテート、グリセオフ
    ルビン、クロトクマゾール、ケトコナゾール、トリシク
    レート又はミコナゾールである特許請求の範囲第3項記
    載のO/W型エマルジョン。
  7. 【請求項7】強心剤が、ユビデカレノンである特許請求
    の範囲第4項記載のO/W型エマルジョン。
  8. 【請求項8】O/W型マイクロエマルジョンが界面活性
    剤、油分及び水を含有するものである特許請求の範囲第
    1項乃至第7項のいずれかに記載のO/W型エマルジョ
    ン。
  9. 【請求項9】O/W型マイクロエマルジョン中に含有され
    る界面活性剤が、非イオン界面活性剤、イオン性界面活
    性剤又は両性界面活性剤である特許請求の範囲第8項記
    載のO/W型エマルジョン。
  10. 【請求項10】非イオン界面活性剤が、ポリオキシアル
    キレン系、ポリグリセリン脂肪酸エステル、トゥイーン
    系又はシュガーエステルである特許請求の範囲第9項記
    載のO/W型エマルジョン。
  11. 【請求項11】イオン界面活性剤が、脂肪酸石鹸、アル
    キルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、エーテルリン酸
    塩、塩基性アミノ酸の脂肪酸塩、トリエタノールアミン
    石鹸又はアルキル四級アンモニウム塩である特許請求の
    範囲第9項記載のO/W型エマルジョン。
  12. 【請求項12】両性界面活性剤が、ベタイン又はアミノ
    カルボン酸塩である特許請求の範囲第9項記載のO/W型
    エマルジョン。
  13. 【請求項13】O/W型マイクロエマルジョン中に含有さ
    れる界面活性剤が、HLB12以上の親水性界面活性剤であ
    る特許請求の範囲第9項乃至第12項のいずれかに記載の
    O/W型エマルジョン。
  14. 【請求項14】O/W型マイクロエマルジョン中に含有さ
    れる油分が、低級ジアルキルエステル、トリグリセライ
    ド、合成油、高級アルコール、高級脂肪酸、流動パラフ
    ィン、スクワラン又はシリコーン油である特許請求の範
    囲第8項乃至第13項のいずれかに記載のO/W型エマルジ
    ョン。
  15. 【請求項15】低級ジアルキルエステルが、アジピン
    酸、ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸又はフタル
    酸である特許請求の範囲第14項記載のO/W型エマルジョ
    ン。
  16. 【請求項16】トリグリセライドが、オリーブ油、大豆
    油、ナタネ油、ヤシ油又は牛脂である特許請求の範囲第
    14項記載のO/W型エマルジョン。
  17. 【請求項17】合成油が、オレイルオレイト、デシルオ
    レイト、イソプロピルミリステート又はイソプロピルパ
    ルミテートである特許請求の範囲第14項記載のO/W型エ
    マルジョン。
  18. 【請求項18】高級アルコールが、オレイルアルコール
    又はオクタデシルアルコールである特許請求の範囲第14
    項記載のO/W型エマルジョン。
  19. 【請求項19】高級脂肪酸が、オレイン酸、イソステア
    リン酸である特許請求の範囲第14項記載のO/W型エマル
    ジョン。
  20. 【請求項20】O/W型マイクロエマルジョン中に含有さ
    れる油分が、常温で液状を呈するものである特許請求の
    範囲第8項乃至第19項のいずれかに記載のO/W型エマル
    ジョン。
  21. 【請求項21】O/W型マイクロエマルジョン中に、さら
    に多価アルコールを配合するものである特許請求の範囲
    第8項乃至第20項のいずれかに記載のO/W型エマルジョ
    ン。
  22. 【請求項22】O/W型マイクロエマルジョン中に含有さ
    れる多価アルコールが、グリセリン、プロピレングリコ
    ール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコ
    ール、ポリエチレングリコール、ソルビトール又はマン
    ニットである特許請求の範囲第21項記載のO/W型エマル
    ジョン。
  23. 【請求項23】O/W型マイクロエマルジョンの乳化が、
    超音波乳化機、マントンガウリン又はマイクロフルイダ
    イザーで行われるものである特許請求の範囲第8項乃至
    第22項のいずれかに記載のO/W型エマルジョン。
  24. 【請求項24】O/W型マイクロエマルジョン中に占める
    結晶性薬物、界面活性剤及び油分の量が、それぞれ0.05
    〜10重量%、0.5〜20重量%、5〜70重量%である特許
    請求の範囲第8項乃至第23項のいずれかに記載のO/W型
    エマルジョン。
  25. 【請求項25】別に調製するO/W型エマルジョンが、界
    面活性剤、油分及び水から構成されるO/W型エマルジョ
    ンである特許請求の範囲第1項乃至第24項のいずれかに
    記載のO/W型エマルジョン。
  26. 【請求項26】別に調製するO/W型エマルジョンの界面
    活性剤が、液晶構造をとり得る界面活性剤である特許請
    求の範囲第25項記載のO/W型エマルジョン。
  27. 【請求項27】液晶構造をとり得る界面活性剤が、ステ
    アリン酸モノグリセライド、パルミチン酸モノグリセラ
    イド、ベヘニン酸モノグリセライド、バチルアルコー
    ル、キミルアルコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
    油誘導体、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモ
    ノパルミテート又はソルビタンモノミリステートである
    特許請求の範囲第26項記載のO/W型エマルジョン。
  28. 【請求項28】別に調製するO/W型エマルジョン中に、
    さらに親水性界面活性剤を配合する特許請求の範囲第26
    項に記載のO/W型エマルジョン。
  29. 【請求項29】親水性界面活性剤が、非イオン界面活性
    剤、イオン性界面活性剤又は両性界面活性剤である特許
    請求の範囲第28項記載のO/W型エマルジョン。
  30. 【請求項30】イオン性界面活性剤が、脂肪酸石鹸、ト
    リエタノールアミン石鹸又は塩基性アミノ酸石鹸である
    特許請求の範囲第29項記載のO/W型エマルジョン。
  31. 【請求項31】別に調製するO/W型エマルジョン中の油
    分が、水と水和して液晶構造をとり得る油分である特許
    請求の範囲第25項乃至第30項のいずれかに記載のO/W型
    エマルジョン。
  32. 【請求項32】水と水和して液晶構造をとり得る油分
    が、高級アルコール、脂肪酸、コレステロール、脂肪酸
    トリグリセライド、イソプロピルミリステート、イソプ
    ロピルパルミテート、デシルオレート、流動パラフィ
    ン、スクワラン又はシリコーン油である特許請求の範囲
    第31項記載のO/W型エマルジョン。
  33. 【請求項33】別に調製するO/W型エマルジョン中の界
    面活性剤及び油分の量が、それぞれ0.5〜20重量%、5
    〜70重量%である特許請求の範囲第1項乃至第32項のい
    ずれかに記載のO/W型エマルジョン。
  34. 【請求項34】O/W型マイクロエマルジョンの量が、別
    に調製したO/W型エマルジョンの量に対して5〜70重量
    %である特許請求の範囲第1項乃至第33項のいずれかに
    記載のO/W型エマルジョン。
  35. 【請求項35】O/W型マイクロエマルジョンの乳化粒子
    径が0.5μ以下である特許請求の範囲第1項乃至第34項
    のいずれかに記載のO/W型エマルジョン。
  36. 【請求項36】別に調製するO/W型エマルジョンの乳化
    粒子径が1〜5μである特許請求の範囲第1項乃至第35
    項のいずれかに記載のO/W型エマルジョン。
  37. 【請求項37】O/W型エマルジョンの粘度が、20万cps
    (ビスメトロンVH型で測定)以上である特許請求の範囲
    第1項乃至第36項のいずれかに記載のO/W型エマルジョ
    ン。
  38. 【請求項38】O/W型エマルジョンの粘度が、30万cps
    (ビスメトロンVH型で測定)以上である特許請求の範囲
    第1項乃至第36項のいずれかに記載のO/W型エマルジョ
    ン。
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