JPH0774681A - エコーキャンセラー - Google Patents
エコーキャンセラーInfo
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- JPH0774681A JPH0774681A JP21718393A JP21718393A JPH0774681A JP H0774681 A JPH0774681 A JP H0774681A JP 21718393 A JP21718393 A JP 21718393A JP 21718393 A JP21718393 A JP 21718393A JP H0774681 A JPH0774681 A JP H0774681A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- echo
- impulse response
- signal
- echo path
- pseudo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 反響消去効果を大にする。
【構成】 復号化器13よりの復号化音声信号を疑似反
響路24a,24bとインパルス応答推定部25aへ供
給し、復号化スペクトル包絡パラメータに応じてバンド
幅拡大合成フィルタ59のフィルタ係数を制御し、復号
励振信号をフィルタ59を通して、符号化ブロックごと
に自明化された信号としてインパルス応答推定部25b
に供給する。疑似反響路24a,24bの各出力をそれ
ぞれ消去回路18a,18bで反響路側の信号から差し
引き、消去回路18a,18bの出力をインパルス応答
推定部25a,25b、評価選択部56、バッファ57
a,57bへそれぞれ供給する。インパルス応答推定部
25a,25bの各推定インパルス応答を疑似反響路2
4a,24bに設定する。評価選択部56で残留反響量
の最小のものと対応する反響消去手段を選択する。
響路24a,24bとインパルス応答推定部25aへ供
給し、復号化スペクトル包絡パラメータに応じてバンド
幅拡大合成フィルタ59のフィルタ係数を制御し、復号
励振信号をフィルタ59を通して、符号化ブロックごと
に自明化された信号としてインパルス応答推定部25b
に供給する。疑似反響路24a,24bの各出力をそれ
ぞれ消去回路18a,18bで反響路側の信号から差し
引き、消去回路18a,18bの出力をインパルス応答
推定部25a,25b、評価選択部56、バッファ57
a,57bへそれぞれ供給する。インパルス応答推定部
25a,25bの各推定インパルス応答を疑似反響路2
4a,24bに設定する。評価選択部56で残留反響量
の最小のものと対応する反響消去手段を選択する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は拡声電話系会議通信
系、2線4線変換系、などにおいて、ハウリングの原
因、聴覚上の障害となる反響信号を消去するエコーキャ
ンセラーに関する。
系、2線4線変換系、などにおいて、ハウリングの原
因、聴覚上の障害となる反響信号を消去するエコーキャ
ンセラーに関する。
【0002】
【従来の技術】高能率音声符号化、復号化器を備えた拡
声型通信端末装置を図2Aに示す。入力端子11を通じ
て受信された伝送路からの信号は伝送路復号器12でベ
ースバンド信号に復号され、そのベースバンド信号は音
声復号化器13で符号化音声信号が、例えば電話帯域の
音声信号に復号され、更にD/A変換器14でアナログ
信号に変換される。このアナログ音声信号はスピーカ1
5へ供給され、音響信号として放声される。一方マイク
ロホン16で受音された音声信号はA/D変換器17で
ディジタル信号に変換され、消去回路18で反響信号が
消去されて音声符号化器19へ供給され、高能率音声符
号化され、その符号化音声信号は伝送路符号器21で伝
送路上の信号に符号化されて出力端子22より伝送路へ
送信される。スピーカ15から放音された音響信号がマ
イクロホン16で捕捉され、反響信号として送信される
のを防止するため、スピーカ15とマイクロホン16と
を結合する反響路23を模疑した疑似反響路24がスピ
ーカ15の入力側に接続され、スピーカ15への信号が
疑似反響路24に分岐供給され、これを通った出力が消
去回路18へ供給され、マイクロホン16からの信号か
ら差し引かれ、つまり反響信号が打消されるようにされ
る。スピーカ15の入力信号と、消去回路18の出力信
号とがインパルス応答推定部25に入力されて、反響路
23のインパルス応答が推定され、その推定インパルス
応答特性が疑似反響路24に設定され、疑似反響路24
に入力された信号に対しインパルス応答をたたみ込むよ
うにされている。
声型通信端末装置を図2Aに示す。入力端子11を通じ
て受信された伝送路からの信号は伝送路復号器12でベ
ースバンド信号に復号され、そのベースバンド信号は音
声復号化器13で符号化音声信号が、例えば電話帯域の
音声信号に復号され、更にD/A変換器14でアナログ
信号に変換される。このアナログ音声信号はスピーカ1
5へ供給され、音響信号として放声される。一方マイク
ロホン16で受音された音声信号はA/D変換器17で
ディジタル信号に変換され、消去回路18で反響信号が
消去されて音声符号化器19へ供給され、高能率音声符
号化され、その符号化音声信号は伝送路符号器21で伝
送路上の信号に符号化されて出力端子22より伝送路へ
送信される。スピーカ15から放音された音響信号がマ
イクロホン16で捕捉され、反響信号として送信される
のを防止するため、スピーカ15とマイクロホン16と
を結合する反響路23を模疑した疑似反響路24がスピ
ーカ15の入力側に接続され、スピーカ15への信号が
疑似反響路24に分岐供給され、これを通った出力が消
去回路18へ供給され、マイクロホン16からの信号か
ら差し引かれ、つまり反響信号が打消されるようにされ
る。スピーカ15の入力信号と、消去回路18の出力信
号とがインパルス応答推定部25に入力されて、反響路
23のインパルス応答が推定され、その推定インパルス
応答特性が疑似反響路24に設定され、疑似反響路24
に入力された信号に対しインパルス応答をたたみ込むよ
うにされている。
【0003】同様に4線2線変換系においては、図2B
に図2Aと対応する部分に同一符号を付けて示すよう
に、D/A変換器14の出力側と、A/D変換器17の
入力側とがハイブリッドトランス26の4線側端子に接
続され、ハイブリッドトランス26の2線側端子に2線
式伝送路27が接続される。D/A変換器14の出力信
号がハイブリッドトランス26より漏れてA/D変換器
17側へ達する反響路28が存在し、この反響路28を
通じる反響信号を消去回路18で図2Aの場合と同様に
打消すようにされる。
に図2Aと対応する部分に同一符号を付けて示すよう
に、D/A変換器14の出力側と、A/D変換器17の
入力側とがハイブリッドトランス26の4線側端子に接
続され、ハイブリッドトランス26の2線側端子に2線
式伝送路27が接続される。D/A変換器14の出力信
号がハイブリッドトランス26より漏れてA/D変換器
17側へ達する反響路28が存在し、この反響路28を
通じる反響信号を消去回路18で図2Aの場合と同様に
打消すようにされる。
【0004】また図3に示すように移動無線通信の基地
局29においてはアナログネットワーク31よりのディ
ジタルの音声信号が音声符号化器19で符号化され、更
に伝送路符号器21で符号化されて無線回線で移動端末
機器32へ送信され、移動端末機器32において、基地
局29の信号は伝送路復号器33でベースバンド信号と
され、更に音声復号化器34で音声信号に復号化され、
その音声信号はD/A変換器14でアナログ信号とされ
てスピーカ15へ供給される。マイクロホン16からの
音声信号はA/D変換器17でディジタル信号とされ、
音声符号化器35で高能率符号化され、その符号化出力
は伝送路符号器36で伝送路上の符号信号とされて無線
回線で基地局29へ送信される。基地局29では受信し
た信号を伝送路復号器12でベースバンド信号に復号さ
れ、そのベースバンド信号は音声復号化器13でディジ
タル音声信号に復号化されてアナログネットワーク31
へ送出される。この場合もスピーカ15からマイクロホ
ン16への反響路23が構成され、その反響路23を通
じる反響信号の打消が、基地局29の音声符号化器19
の入力側と音声復号化器13の出力側との間に設けられ
た疑似反響路24、消去回路18、インパルス応答推定
部25により行われる。
局29においてはアナログネットワーク31よりのディ
ジタルの音声信号が音声符号化器19で符号化され、更
に伝送路符号器21で符号化されて無線回線で移動端末
機器32へ送信され、移動端末機器32において、基地
局29の信号は伝送路復号器33でベースバンド信号と
され、更に音声復号化器34で音声信号に復号化され、
その音声信号はD/A変換器14でアナログ信号とされ
てスピーカ15へ供給される。マイクロホン16からの
音声信号はA/D変換器17でディジタル信号とされ、
音声符号化器35で高能率符号化され、その符号化出力
は伝送路符号器36で伝送路上の符号信号とされて無線
回線で基地局29へ送信される。基地局29では受信し
た信号を伝送路復号器12でベースバンド信号に復号さ
れ、そのベースバンド信号は音声復号化器13でディジ
タル音声信号に復号化されてアナログネットワーク31
へ送出される。この場合もスピーカ15からマイクロホ
ン16への反響路23が構成され、その反響路23を通
じる反響信号の打消が、基地局29の音声符号化器19
の入力側と音声復号化器13の出力側との間に設けられ
た疑似反響路24、消去回路18、インパルス応答推定
部25により行われる。
【0005】図2A、2B、図3中の音声符号化器、音
声復号化器は、線形予測を用いて高能率で音声信号を符
号化、復号化するもので、例えばCELP(Code
Exicited Linear Predictio
n:符号励振線形予測)符号化方式が用いられる。これ
は簡単に述べると図4Aに示すように入力音声信号はL
PC分析部41でLPC分析されてブロックごとにスペ
クトル包絡パラメータが求められ、このパラメータが線
形予測合成フィルタ42にフィルタ係数として設定され
る。励振源43から選択された励振信号が利得部44で
利得が与えられて線形予測合成フィルタ42へ励振信号
として供給される。合成フィルタ42で音声合成された
合成信号の入力音声信号に対する歪が最小になるように
励振源43の励振信号の選択と、利得部44に与える利
得制御とが歪評価部45で行われ、入力音声信号がブロ
ック単位で選択した励振信号(ベクトル)を示すコード
と、設定した利得を示すコードと、スペクトル包絡パラ
メータとが符号化信号として出力される。
声復号化器は、線形予測を用いて高能率で音声信号を符
号化、復号化するもので、例えばCELP(Code
Exicited Linear Predictio
n:符号励振線形予測)符号化方式が用いられる。これ
は簡単に述べると図4Aに示すように入力音声信号はL
PC分析部41でLPC分析されてブロックごとにスペ
クトル包絡パラメータが求められ、このパラメータが線
形予測合成フィルタ42にフィルタ係数として設定され
る。励振源43から選択された励振信号が利得部44で
利得が与えられて線形予測合成フィルタ42へ励振信号
として供給される。合成フィルタ42で音声合成された
合成信号の入力音声信号に対する歪が最小になるように
励振源43の励振信号の選択と、利得部44に与える利
得制御とが歪評価部45で行われ、入力音声信号がブロ
ック単位で選択した励振信号(ベクトル)を示すコード
と、設定した利得を示すコードと、スペクトル包絡パラ
メータとが符号化信号として出力される。
【0006】この符号化信号を復号化する復号化器は図
4Bに示すように、スペクトル包絡復号器47でスペク
トル包絡パラメータが取出され、線形予測合成フィルタ
48にフィルタ係数として設定され、また励振源復号器
49により励振信号が選択復号され、その励振信号は利
得部51で復号された利得が与えられて線形予測合成フ
ィルタ48に励振信号として入力され、合成フィルタ4
8から音声信号が復元出力される。
4Bに示すように、スペクトル包絡復号器47でスペク
トル包絡パラメータが取出され、線形予測合成フィルタ
48にフィルタ係数として設定され、また励振源復号器
49により励振信号が選択復号され、その励振信号は利
得部51で復号された利得が与えられて線形予測合成フ
ィルタ48に励振信号として入力され、合成フィルタ4
8から音声信号が復元出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】反響信号消去に要求さ
れる条件は音響エコーと回線エコーで異なるが、ともに
高能率音声符号復号装置(CODEC)と併用される場
合があり、反響信号消去の原理は共通であるので、以下
では音響エコーキャンセラーに限定して説明する。
れる条件は音響エコーと回線エコーで異なるが、ともに
高能率音声符号復号装置(CODEC)と併用される場
合があり、反響信号消去の原理は共通であるので、以下
では音響エコーキャンセラーに限定して説明する。
【0008】反響路のインパルス応答を推定する方法と
しては音声通信を開始する前に広い帯域の雑音をスピー
カー15から放音して、マイクロホン16から入力した
信号を使う方法がある。この方法ではスピーカー15か
らの信号の帯域が広いので正確なインパルス応答が短時
間で推定できるが、反響路23のインパルス応答の変動
には追随できないという難点がある。
しては音声通信を開始する前に広い帯域の雑音をスピー
カー15から放音して、マイクロホン16から入力した
信号を使う方法がある。この方法ではスピーカー15か
らの信号の帯域が広いので正確なインパルス応答が短時
間で推定できるが、反響路23のインパルス応答の変動
には追随できないという難点がある。
【0009】この方法とは別に音声信号を使いながらイ
ンパルス応答の推定を逐次修正する方法がある。この方
法の問題点はインパルス応答の変動に追随する速度と推
定精度、推定の演算量などである。追随する速度と精度
は両立させるのが難しい。また推定方法として簡便な学
習同定法を用いると、入力信号として音声のように低い
周波数領域に偏った信号の場合に追随する速度が極端に
低下する。これらの難点を解決するために種々の方法が
試みられているが、演算量の増加などの実用的問題が十
分に解決されていない。
ンパルス応答の推定を逐次修正する方法がある。この方
法の問題点はインパルス応答の変動に追随する速度と推
定精度、推定の演算量などである。追随する速度と精度
は両立させるのが難しい。また推定方法として簡便な学
習同定法を用いると、入力信号として音声のように低い
周波数領域に偏った信号の場合に追随する速度が極端に
低下する。これらの難点を解決するために種々の方法が
試みられているが、演算量の増加などの実用的問題が十
分に解決されていない。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明によれば疑似反
響路と、消去回路と、インパルス応答推定手段とよりな
るエコー消去手段が複数設けられ、これら複数のエコー
消去手段は、そのインパルス応答推定手段が互いに異な
らされている。これら消去手段から、その残留反響量が
最も小さいものが選択手段により選択される。
響路と、消去回路と、インパルス応答推定手段とよりな
るエコー消去手段が複数設けられ、これら複数のエコー
消去手段は、そのインパルス応答推定手段が互いに異な
らされている。これら消去手段から、その残留反響量が
最も小さいものが選択手段により選択される。
【0011】このようにエコー消去手段を評価し、その
最良のものを選択するため、インパルス応答の推定や、
その更新に遅れが生じるが、反響路に対する送、受信音
声信号に対し、遅延が生じる符号化、復号化を行う符号
化器、復号化器が設けられる場合は、その符号化、復号
化の遅延の間に、インパルス応答の推定と、残留反響が
最小のものの選択がなされ、システムとしての遅延の増
加は伴わないようにされる。
最良のものを選択するため、インパルス応答の推定や、
その更新に遅れが生じるが、反響路に対する送、受信音
声信号に対し、遅延が生じる符号化、復号化を行う符号
化器、復号化器が設けられる場合は、その符号化、復号
化の遅延の間に、インパルス応答の推定と、残留反響が
最小のものの選択がなされ、システムとしての遅延の増
加は伴わないようにされる。
【0012】
【実施例】図1にこの発明の実施例を示し、図3と対応
する部分に同一符号を付けてある。この例では消去回路
18aと、疑似反響路24aと、インパルス応答推定部
25aとよりなる反響消去手段55aと、消去回路18
bと、疑似反響路24bと、インパルス応答推定部25
bとよりなる反響消去手段55bとが設けられる。つま
りこの例ではこの反響消去手段55a,55bが設けら
れ、これら反響消去手段55a,55bのインパルス応
答推定手段25a,25bは互いにその推定方法が異な
らされている。これら反響消去手段55a,55bの各
消去回路18a,18bの各出力が評価選択部56へ供
給され残留反響量が最小のものが選択される。インパル
ス応答の推定や、残留反響量の最小のものの選択にもと
づく遅れを補償するため、消去回路18a,18bの各
出力はバッファ57a,57bに供給され、評価選択部
56の出力により、スイッチ58が制御されて、バッフ
ァ57a,57bより残留反響量が最小のものと対応す
るものが選出されて音声符号化器19へ供給される。
する部分に同一符号を付けてある。この例では消去回路
18aと、疑似反響路24aと、インパルス応答推定部
25aとよりなる反響消去手段55aと、消去回路18
bと、疑似反響路24bと、インパルス応答推定部25
bとよりなる反響消去手段55bとが設けられる。つま
りこの例ではこの反響消去手段55a,55bが設けら
れ、これら反響消去手段55a,55bのインパルス応
答推定手段25a,25bは互いにその推定方法が異な
らされている。これら反響消去手段55a,55bの各
消去回路18a,18bの各出力が評価選択部56へ供
給され残留反響量が最小のものが選択される。インパル
ス応答の推定や、残留反響量の最小のものの選択にもと
づく遅れを補償するため、消去回路18a,18bの各
出力はバッファ57a,57bに供給され、評価選択部
56の出力により、スイッチ58が制御されて、バッフ
ァ57a,57bより残留反響量が最小のものと対応す
るものが選出されて音声符号化器19へ供給される。
【0013】従来のエコーキャンセラーでは音声信号の
1サンプルを処理単位として、逐次処理しているが、こ
の発明では遅延を伴う。ここでは逐次処理の例として学
習同定法を例にとり、遅延が許される場合に拡張して反
響消去効果を高めるこの発明の例を説明する。学習同定
法ではn時点のインパルス応答系列(L次元縦ベクト
ル)をhn 、L時点過去まで溯ったn時点までの入力
系列ベクトルをxn ,(xn ,xn-1 ,…,
xn-L+1 )T 、反響系列をyn ,(yn ,yn-1 ,
…,yn-L+1 )T 、n時点の残留反響値をen、αを定
数とすると、n時点での新たなインパルス応答系列h
n+1 を次の式で更新する。
1サンプルを処理単位として、逐次処理しているが、こ
の発明では遅延を伴う。ここでは逐次処理の例として学
習同定法を例にとり、遅延が許される場合に拡張して反
響消去効果を高めるこの発明の例を説明する。学習同定
法ではn時点のインパルス応答系列(L次元縦ベクト
ル)をhn 、L時点過去まで溯ったn時点までの入力
系列ベクトルをxn ,(xn ,xn-1 ,…,
xn-L+1 )T 、反響系列をyn ,(yn ,yn-1 ,
…,yn-L+1 )T 、n時点の残留反響値をen、αを定
数とすると、n時点での新たなインパルス応答系列h
n+1 を次の式で更新する。
【0014】 hn+1 =h+α(en /|xn |2 )xn (1) また反響信号は en =yn −hn T xn (2) として消去する。従来においてはこのようになされてい
たが、この実施例では簡単のために1サンプルの遅延が
許される場合を考える。すなわちn時点のインパルス応
答を推定するのにxn+1 とen+1 がわかるものとす
る。このとき定数αの複数種類α0 ,α1 に対して式
(1)を使ってhn とhn+1 の推定を行なう。n時
点での具体的な手順は以下のようになる。
たが、この実施例では簡単のために1サンプルの遅延が
許される場合を考える。すなわちn時点のインパルス応
答を推定するのにxn+1 とen+1 がわかるものとす
る。このとき定数αの複数種類α0 ,α1 に対して式
(1)を使ってhn とhn+1 の推定を行なう。n時
点での具体的な手順は以下のようになる。
【0015】・まずα0 を使って、インパルス応答推定
部25aでhn+1(0)を推定する。そして消去回路18
aの出力としてen+1(0)を求める。 ・次に別のα1 を使って、インパルス応答推定部25b
でhn+1(1)を推定し、消去回路18bの出力としてe
n+1(1)を求める。 ・評価選択部56でen+1(0)とen+1(1)を比較し、小さ
い方のαを使って疑似反響路24a,24bのhn+1
を更新し、かつen+1(0),en+1(1)の最小のものが得ら
れるものと対応するインパルス応答推定部25の状態に
それ以外のインパルス応答推定部25中の過去の状態を
書き替える。その後次の時点の処理に進む。
部25aでhn+1(0)を推定する。そして消去回路18
aの出力としてen+1(0)を求める。 ・次に別のα1 を使って、インパルス応答推定部25b
でhn+1(1)を推定し、消去回路18bの出力としてe
n+1(1)を求める。 ・評価選択部56でen+1(0)とen+1(1)を比較し、小さ
い方のαを使って疑似反響路24a,24bのhn+1
を更新し、かつen+1(0),en+1(1)の最小のものが得ら
れるものと対応するインパルス応答推定部25の状態に
それ以外のインパルス応答推定部25中の過去の状態を
書き替える。その後次の時点の処理に進む。
【0016】このように1サンプルだけの遅延でもエコ
ー消去効果が大きいものを逐次選択するため消去効果が
改善される。前述したCELP方式のようなブロック単
位で音声を高能率符号化する場合は符号化に供い、符号
化ブロック単位で遅延が生じている。つまりこのような
符号化、復号化に供い遅延が生じることが許されている
場合は、そのブロック単位の遅延内で複数のインパルス
応答推定部でのインパルス応答の推定と、その推定にも
とづく最小残留反響量となる反響消去手段の選択を行う
ようにすれば、最小残留反響量のものの選択にもとづく
遅延は特に生じることにならない。またインパルス応答
推定方法を異ならせるには定数αを変える場合に限らな
い。
ー消去効果が大きいものを逐次選択するため消去効果が
改善される。前述したCELP方式のようなブロック単
位で音声を高能率符号化する場合は符号化に供い、符号
化ブロック単位で遅延が生じている。つまりこのような
符号化、復号化に供い遅延が生じることが許されている
場合は、そのブロック単位の遅延内で複数のインパルス
応答推定部でのインパルス応答の推定と、その推定にも
とづく最小残留反響量となる反響消去手段の選択を行う
ようにすれば、最小残留反響量のものの選択にもとづく
遅延は特に生じることにならない。またインパルス応答
推定方法を異ならせるには定数αを変える場合に限らな
い。
【0017】例えば図2に図1、図3、図5と対応する
部分に同一符号を付けて示すように、反響消去手段55
aではインパルス応答推定部25aに、復号化器13よ
り復号化音声信号と、消去回路18aの出力とを入力
し、反響消去手段55bでは、復号励振源49からの復
号励振信号をバンド幅拡大合成フィルタ59を通してイ
ンパルス応答推定部25bに入力し、これと消去回路1
8bの出力とでインパルス応答の推定を行う。バンド幅
拡大合成フィルタ59のフィルタ係数をスペクトル包絡
復号器47の復号スペクトル包絡パラメータに応じ制御
して、周波数特性がほぼ平坦な励振信号のスペクトル包
絡にゆるやかな凹凸を与え、符号化ブロック単位で見る
と自明化された信号としてインパルス応答推定部25b
へ供給される。バッファ57a,57bでの遅延は符号
化ブロック単位とされ、評価選択部56では1符号化ブ
ロック全体で平均残留反響量を最小化する反響消去手段
を選択する。
部分に同一符号を付けて示すように、反響消去手段55
aではインパルス応答推定部25aに、復号化器13よ
り復号化音声信号と、消去回路18aの出力とを入力
し、反響消去手段55bでは、復号励振源49からの復
号励振信号をバンド幅拡大合成フィルタ59を通してイ
ンパルス応答推定部25bに入力し、これと消去回路1
8bの出力とでインパルス応答の推定を行う。バンド幅
拡大合成フィルタ59のフィルタ係数をスペクトル包絡
復号器47の復号スペクトル包絡パラメータに応じ制御
して、周波数特性がほぼ平坦な励振信号のスペクトル包
絡にゆるやかな凹凸を与え、符号化ブロック単位で見る
と自明化された信号としてインパルス応答推定部25b
へ供給される。バッファ57a,57bでの遅延は符号
化ブロック単位とされ、評価選択部56では1符号化ブ
ロック全体で平均残留反響量を最小化する反響消去手段
を選択する。
【0018】上述では反響消去手段を二つとしたが、三
つ以上でもよい。この発明は図4に示したエコーキャン
セラーにも適用できる。
つ以上でもよい。この発明は図4に示したエコーキャン
セラーにも適用できる。
【0019】
【発明の効果】各疑似反響路24a,24bとしてタッ
プ数が512のFIRフィルタを用い、符号化ブロック
長を160サンプルとし、サンプリング周波数を8kH
zとし、インパルス応答推定時の修正ステップサイズを
1.0とし、通常の音声を入力し、通常の部屋のインパ
ルス応答をたたみ込んだ反響を用いて反響消去率を、従
来の学習同定法による一つの反響消去手段を用いた場合
と、図2に示した実施例で学習同定法を用いた場合とに
ついてシミュレーションした結果は次のようになった。
プ数が512のFIRフィルタを用い、符号化ブロック
長を160サンプルとし、サンプリング周波数を8kH
zとし、インパルス応答推定時の修正ステップサイズを
1.0とし、通常の音声を入力し、通常の部屋のインパ
ルス応答をたたみ込んだ反響を用いて反響消去率を、従
来の学習同定法による一つの反響消去手段を用いた場合
と、図2に示した実施例で学習同定法を用いた場合とに
ついてシミュレーションした結果は次のようになった。
【0020】 20ms 200ms 2s 4s 従来方法 12.1 19.0 24.3 26.9 本発明(1) 18.8 20.3 25.4 27.9 本発明(2) 18.7 20.8 25.9 28.3 なお本発明(1)は8サンプル後までみてインパルス応
答の推定を更新し、本発明(2)は1サンプル後までみ
てインパルス応答の推定を更新した場合である。
答の推定を更新し、本発明(2)は1サンプル後までみ
てインパルス応答の推定を更新した場合である。
【0021】反響消去手段55bはインパルス応答の追
随が早く反響消去効果が大きいが、場合によっては不安
定となり、残留反響が急増する可能性がある。この場合
には常に安定な反響消去手段55aが自動的に選択さ
れ、全体として、安定で反響消去性能が改善されてい
る。このようにこの発明によれば、方法が異なるインパ
ルス応答の推定部をもつ複数の反響消去手段を使って、
最も良いものを選択していくので反響消去効果が大き
い。
随が早く反響消去効果が大きいが、場合によっては不安
定となり、残留反響が急増する可能性がある。この場合
には常に安定な反響消去手段55aが自動的に選択さ
れ、全体として、安定で反響消去性能が改善されてい
る。このようにこの発明によれば、方法が異なるインパ
ルス応答の推定部をもつ複数の反響消去手段を使って、
最も良いものを選択していくので反響消去効果が大き
い。
【0022】また、ブロック処理の音声符号化と組み合
わすときには、音声符号化で避けられない遅延を有効に
利用することができる。演算量は反響消去手段を複数用
意するため増加するが、並列化が容易であって処理時間
は長くならない。
わすときには、音声符号化で避けられない遅延を有効に
利用することができる。演算量は反響消去手段を複数用
意するため増加するが、並列化が容易であって処理時間
は長くならない。
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】この発明の他の実施例を示すブロック図。
【図3】Aは拡声型通信端末における従来の音響エコー
キャンセラーを示すブロック図、Bは従来の回線エコー
キャンセラーを示すブロック図である。
キャンセラーを示すブロック図、Bは従来の回線エコー
キャンセラーを示すブロック図である。
【図4】遠隔の反響路をもつ従来のエコーキャンセラー
を示すブロック図。
を示すブロック図。
【図5】Aは高能率符号化器を示すブロック図、Bはそ
の復号化器を示すブロック図である。
の復号化器を示すブロック図である。
フロントページの続き (72)発明者 金田 豊 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 反響路への信号を疑似反響路に通してイ
ンパルス応答をたたみ込み、その疑似反響路の出力を上
記反響路よりの信号から消去回路で差し引き、その消去
回路の出力と、上記反響路への信号とをインパルス応答
推定手段に入力して上記反響路のインパルス応答を推定
し、その推定結果を上記疑似反響路に設定するエコーキ
ャンセラーにおいて、 上記疑似反響路と、上記消去回路と、上記インパルス応
答推定手段とよりなるエコー消去手段の複数が、そのイ
ンパルス応答推定手段を互いに異ならせて設けられ、 これら消去手段から、その残留反響量が最も小さいもの
を選択する手段、 を具備することを特徴とするエコーキャンセラー。 - 【請求項2】 上記反響路に対する送、受信音声信号に
対し、遅延が生じる符号化、復号化を行う符号化器、復
号化器が設けられ、上記符号化、復号化の遅延の間に、
上記インパルス応答の推定と、上記選択とがなされるこ
とを特徴とする請求項1記載のエコーキャンセラー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21718393A JP3346611B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | エコーキャンセラー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21718393A JP3346611B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | エコーキャンセラー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0774681A true JPH0774681A (ja) | 1995-03-17 |
| JP3346611B2 JP3346611B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=16700168
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21718393A Expired - Fee Related JP3346611B2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | エコーキャンセラー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3346611B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP21718393A patent/JP3346611B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3346611B2 (ja) | 2002-11-18 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |