JPH0775141A - 2線4線変換器 - Google Patents

2線4線変換器

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JPH0775141A
JPH0775141A JP21956893A JP21956893A JPH0775141A JP H0775141 A JPH0775141 A JP H0775141A JP 21956893 A JP21956893 A JP 21956893A JP 21956893 A JP21956893 A JP 21956893A JP H0775141 A JPH0775141 A JP H0775141A
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JP
Japan
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signal
wire
input
circuit
signal node
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Application number
JP21956893A
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English (en)
Inventor
Genichi Fujiwara
玄一 藤原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Interface Circuits In Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 2線側の信号経路を、4線側送信信号経路と
4線側受信信号経路とのどちらか一方に接続する切り替
えスイッチ10を設け、切り替えタイミング制御回路6
によりこのスイッチの切替えを通信で使用される信号の
最大周波数の2倍以上の周波数の一定周期で行い、双方
向ローパスフィルタ7で4線側送信信号を復調し、ロー
パスフィルタ8で4線側送信信号を復調するようにし
た。 【効果】 比較的安価なうえ簡単な回路構成で、接続す
る2線通信回線がいかなる状態であろうとも反響を起こ
さない効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、局線やPBX( Pri
vate Branch Exchange)内線等の2線通信回線に接続さ
れる通信機器の送信/受信信号を4線の送信/受信信号
に分離する2線4線変換器の回路構成の改良を図ったも
のに関するものである。
【0002】
【従来の技術】2線4線変換器は2線上に混在する送信
信号と受信信号とを4線、即ち送信専用の2線の信号お
よび受信専用の2線の信号に分離するものであり、具体
的には、4線側の送信信号経路からの信号を2線側の送
受信経路に送出し、2線側の送受信経路からの信号を4
線側の受信信号経路へと送出するものである。
【0003】図6は従来の2線4線変換器の構成を示す
ブロック図である。図において、1は4線側から2線側
に送信すべき送信信号が入力される4線側送信信号入力
端子、2は4線側において受信された2線側からの信号
が出力される4線側受信信号出力端子、3は4線側送信
信号入力端子1から入力された4線側の送信信号を増幅
する送信用アンプ、4は2線側信号入出力端子5からハ
イブリッド回路16を介して入力された2線側からの受
信信号を増幅する受信用アンプ、5は2線側への送信信
号および2線側からの受信信号が入出力される2線側信
号入出力端子、16は4線側の送信信号を2線側に送出
するとともに、2線側の受信信号を受信用アンプ4の側
に送出するように信号を分岐するハイブリッド回路、1
5はハイブリッド回路16に接続され、4線側送信信号
経路からハイブリッド回路16を介して4線側受信信号
経路に漏洩する信号を抑制するバランスネットワーク、
14はバランスネットワークで抑制しきれなかった4線
側受信信号経路への残響信号を抑制するエコーキャンセ
ラである。
【0004】次に動作について説明する。まず、2線通
信回線からの受信信号はハイブリッド回路16より入力
され、受信用アンプ4,エコーキャンセラ14を経て4
線受信信号となる。
【0005】一方、4線側からの送信信号は、送信用ア
ンプ3を経て、ハイブリッド回路16から2線通信回線
に送出される。それと同時に、送信用アンプ3からハイ
ブリッド回路16へ達した送信信号は、その総てが2線
通信回線に出力される訳ではなく、一部はハイブリッド
回路16から受信用アンプ4へ流れ、上記2線通信回線
からの受信信号と同じ経路を通って、4線受信出力に反
響信号として現れる。バランスネットワーク15はこの
反響信号を減少させるべく設けられているもので、この
反響信号の量は、2線通信回線とバランスネットワーク
15とのインピーダンス・バランスのずれに比例する。
そこで、バランスネットワーク15を再度調整し、上記
インピーダンス・バランスのずれを小さくして反響信号
を小さくする。これで残った反響信号は、エコーキャン
セラ14で、更に抑制される。
【0006】従来の2線4線変換器は以上のように構成
されているが、実際の通信回線は線路長や線径やその組
み合わせがひとつひとつ異なるため、通信回線のインピ
ーダンスもひとつひとつ異なるので、反響の状態も回線
毎にすべて異なっており、これらすべての回線での反響
を打ち消すためには、調整可能なバランスネットワーク
やエコーキャンセラが必要であるが、これらの調整可能
なバランスネットワークやエコーキャンセラは高価なう
え構造が複雑で大きいということ、また、それにもかか
わらずどうしても反響信号を完全に消し去ってしまうこ
とができない、と言う問題点があった。
【0007】また、こうした問題点を解決しようとした
ものとして、例えば特開平1−273436号公報に示
された2線−4線変換装置および特開平2−29129
号公報に示された4線2線変換回路があるが、これらの
従来技術には以下に述べるような問題点があった。
【0008】即ち、図7は特開平1−273436号公
報に示された2線−4線変換装置を転載したものであ
り、図において、105はモデム側からの信号と発振器
107からの信号とを切替えてハイブリッド102に出
力する第1のスイッチ、106はハイブリッド102か
らの出力信号をモデム側あるいは制御部101に切替え
て出力する第2のスイッチ、104はハイブリッド10
2に接続され、抵抗値,容量値の切替えが可能なバラン
スネットワーク、103は電話回線とハイブリッド10
2との間に設けられた網制御部、101は網制御部10
3、バランスネットワーク104およびスイッチ10
5,106を制御する制御部である。
【0009】まず、発信側は上位の制御装置からの指示
で、制御部101が網制御部103にダイヤルするよう
に指示する。網制御部103がダイヤルを終了し、着信
側の網制御部103が着信を検出すると、これを着信側
の制御部101に通知する。ここで着信側の制御部10
1はスイッチ105,106を各々、発振器側,制御部
への入力側に切替える。このとき、発振側はダイヤル終
了後、スイッチ106のみを制御部側へ切替える。着信
側の発振器107からの正弦波は送信側とスイッチ10
6を通って着信側の制御部101へ入力される。着信側
の制御部101は、入力された信号のレベルを検出し、
そのレベルが最小となるように、バランスネットワーク
104の抵抗値,容量値を変化させる。最小を検出した
ら、バランスネットワーク104をその値に固定し、ス
イッチ105をモデム側に戻す。発信側の制御部101
は、受信側からの信号がなくなるのを検出すると、スイ
ッチ105を発振器側へ切替え、受信側と同様の動作を
してバランスネットワーク104の値を決定し、スイッ
チ105,106をモデム側に戻す。受信側の制御部が
送信側からの信号を検出しなくなると、スイッチ106
をモデム側に戻し、上記の制御装置に着信があったこと
を通知する。その後は通常の動作を行い、モデムが通信
を行なう。
【0010】しかしながら、この従来装置では、送信側
と受信側にそれぞれ発振器が必要となる他、調整可能な
バランスネットワークが依然必要であり、回路が高価に
つくのみならず、回線が変わる都度、本来の送受信動作
に先立って、線路インピーダンスを測定してバランスネ
ットワークの回路パラメータを設定する時間が余分に必
要となる。
【0011】また、図8は特開平2−29129号公報
に示された4線2線変換回路を転載したものであり、図
において、221は端子203の信号を反転増幅して端
子204に出力する反転増幅器、215はこの端子20
4に接続された回線のインピーダンス、222はこの端
子204側からの信号208と制御回路224からの信
号207とを加算増幅する加算増幅器、205はこの加
算増幅器222からの信号が出力される端子、223は
端子203と端子205からの信号を乗算する乗算器、
224はこの乗算器223からの信号206と端子20
3からの信号に応じて制御信号を発生する制御回路であ
る。
【0012】次に動作について説明する。端子203か
ら入力された4線側の送信信号は反転増幅器221で反
転増幅されて端子204から2線側に送出されるととも
に、端子204から入力された2線側の信号は加算増幅
器222で増幅されて端子205側に出力される。この
とき、端子203からも信号が入力されており、これ
が、端子205側に漏洩するが、これを乗算器223で
検出して端子203からの信号を反映する信号207を
制御回路224により発生する。そしてこの信号207
と反転増幅器221からの信号を加算増幅器222で加
算すると、信号207と反転増幅器221からの信号と
は位相が互いに反転しているために相殺され、端子20
4からの信号のみが端子205側に出力される。
【0013】この従来装置は以上のように構成されてお
り、調整可能なバランスネットワークは不要になるが、
その代りに乗算器や制御回路が必要になり、これらは回
路規模が大きくかつ高価である。またDSP(Digital
Signal Processer)でこれらを実現することも可能であ
るが、この場合はDSPのプログラミングが必要であ
り、いずれの場合にも単に2線4線変換を行なうためだ
けに大規模な回路を必要とし、装置が高価になるという
問題点があった。
【0014】また、このような回路規模が大規模になる
という問題を解決しようとしたものとして特開平2−3
06793号公報に示された、2線・4線電話回線変換
方法がある。図9,図10はこの特開平2−30679
3号公報に示された、2線・4線電話回線変換方法の装
置構成およびその動作波形を示す図をそれぞれ転載した
もので、図において、301は4線側からの送話信号を
増幅するバッファアンプ、302はこのバッファアンプ
301の出力から低域成分の信号を抽出するローパスフ
ィルタ(LPF)、303はこのLPF302の出力を
断,続するアナログスイッチ、304はこのアナログス
イッチ303の出力を増幅するバッファアンプ、305
はこのバッファアンプ304が出力する4線側の信号を
2線側に出力し、2線側から入力された信号を4線側の
アナログスイッチ306に出力するMIX回路、306
はこのMIX回路305の出力を断,続するアナログス
イッチ、307はこのアナログスイッチ306の出力の
ピークをホールドするピークホールド回路、308はこ
のピークホールド回路307の出力から低域成分の信号
を抽出するローパスフィルタ(LPF)、309はこの
LPF308の出力を増幅し4線側に受話信号として出
力するバッファアンプである。また、311は所定周期
の信号を発振する発振器(OSC)、310はこのOS
C311からの基準クロック信号に基づいてアナログス
イッチ305,306を交互に導通させる切換え信号を
発生する切り替え信号発生部である。
【0015】次に動作について説明する。4線側からの
送話信号はバッファアンプ301にてレベル調整され、
LPF302にて不要帯域を減衰させ、アナログスイッ
チ303により切り換え信号発生部310で発生した切
換え信号/bにより(1−(1/10+1/10))t
の時間に限り出力される。一方、2線側より入力された
音声信号は、アナログスイッチ306で切り換え信号b
により(1/10)tの時間導通し波形(d) の信号dと
なる。この信号をそのまま受話すると、音声レベルが1
/10に低下する。そこで、波形(d) をピークホールド
回路307により導通したピークを保持し、波形(e) と
して音声信号レベルの減衰を防止している。また、アナ
ログスイッチ303,306の双方とも非導通にする期
間0.5 /10tを2箇所設けて、2線路端に発生するエ
コーの影響によるクロストークを防止している。
【0016】このように、送話信号が2線路側に送出さ
れている瞬時は受話を不能にし、受話回路に自らの送話
信号が入力されないようにして送受話を弁別している。
また、この時切換信号bの周波数は送受話の音声信号の
最高周波数に比しより高い周波数、好適には可聴域外の
高い周波数、例えば22KHz の切り換え周波数が用いら
れる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−30679
3号公報(以下、単に先行技術と称す)に示された、2
線・4線電話回線変換方法は、以上のような構成,動作
によって2線4線変換を行なうものであって、調整可能
なバランス・ネットワーク等の構造が複雑で高価な回路
や乗算回路等の規模が大きくかつ高価な回路がその回路
構成には含まれておらず、この先行技術の発明者は、そ
の発明の効果の欄で、「回路構成がトランスなどを使用
せず、純電子的であるので、装置の小型化がはかれる」
旨を主張する。
【0018】しかしながら、この先行技術が実際にその
主張通りの効果が得られるかについては、以下に示す理
由によって、疑問がある。即ち、この先行技術は図9に
示すように、その回路構成にMIX回路を含んでいる
が、この回路の動作,機能については先行技術の明細書
本文中には具体的に開示されてはいない。そこで、この
図9からこのMIX回路の動作,機能を読取ると、この
MIX回路は3本のポートを持ち、それぞれ入力専用/
出力専用/入出力双方向ポートになっていると考えられ
る。それはこの図9の中で、各ポートに入,出力される
信号がそれぞれの向きを規定されていることからも明ら
かである。
【0019】そして、このような信号の向きから想定さ
れるMIX回路の機能は以下の通りである。 入力専用ポートから入力された信号は、入出力双方向
ポートから出力され、出力専用ポートには出力されな
い。 入力専用ポートから入力された信号は、入出力双方向
ポートから出力され、出力専用ポートには出力されな
い。
【0020】このような機能を持つMIX回路は、それ
自体がとりもなおさずエコーの全く生じない2線4線変
換器である。従って、MIX回路はこの,の機能を
実現するために、実際にはその内部にハイブリッド回路
やバランスネットワーク回路に相当するものを含んでい
ると考えられる。また、2線4線変換器が全体として持
つべき上記,の機能をMIX回路のみが持つことに
なるため、図9のMIX回路以外の部分は全く無意味な
ものになってしまう。このような理由から、この先行技
術は実際にその主張通りの、構成が簡単で装置を小型化
できる旨の効果が得られるか否かは疑わしいものであ
る。
【0021】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、比較的安価で簡単な構造であり
ながら、いかなる2線通信回線に接続しても反響信号の
残らない2線4線変換器を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明に係る2線4線
変換器は、2線の通信回線の送受信信号を入出力するた
めの第1の信号ノードと、4線の通信回線の送信経路か
らの送信信号を入力するための第2の信号ノードと、4
線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための第
3の信号ノードと、1極側の接点が第1の信号ノードに
接続されるとともに、2投側の第1,第2の接点が第
2,第3の信号ノードに接続された1極2投型の切り替
えスイッチと、この切り替えスイッチを、本2線4線変
換器が対象とする通信で使用される信号の最大周波数の
2倍以上の周波数で、接続切り替えが行われるように制
御する切り替え制御回路とを設けるようにしたものであ
る。
【0023】また、この発明に係る2線4線変換器は、
2線の通信回線の送受信信号を入出力するための第1の
信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの送信信
号を入力するための第2の信号ノードと、4線の通信回
線の受信経路に受信信号を出力するための第3の信号ノ
ードと、1極側の接点が第1の信号ノードに接続される
とともに、2投側の第1,第2の接点が第2,第3の信
号ノードにそれぞれ接続された1極2投型の切り替えス
イッチと、この切り替えスイッチを、本2線4線変換器
が対象とする通信で使用される信号の最大周波数の2倍
以上の周波数で、接続切り替えが行われるように制御す
る切り替え制御回路と、第1の信号ノードと切り替えス
イッチの1極側の端子との間に挿入された双方向ローパ
スフィルタと、切り替えスイッチの2投側の第2の接点
と第3の信号ノードとの間に挿入されたローパスフィル
タとを設けるようにしたものである。
【0024】また、この発明に係る2線4線変換器は、
2線の通信回線の送受信信号を入出力するための第1の
信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの送信信
号を入力するための第2の信号ノードと、4線の通信回
線の受信経路に受信信号を出力するための第3の信号ノ
ードと、一方の入出力端子が第1の信号ノードに直接接
続された双方向ローパスフィルタと、入力が第2の信号
ノードに直接接続された第1の増幅回路と、入力が第1
の増幅回路の出力に直接接続されこの第1の増幅回路の
出力を接,断して双方向ローパスフィルタの他方の入出
力端子に向けて出力する第1の切り替えスイッチと、入
力が双方向ローパスフィルタの他方の入出力端子に直接
接続され、第2の信号ノードに伝達すべき信号を接,断
する第2の切り替えスイッチと、入力が第2の切り替え
スイッチの出力に直接接続された第2の増幅回路と、入
力が第2の増幅回路の出力に、出力が第3の信号ノード
にそれぞれ直接接続されたローパスフィルタと、第1,
第2の切り替えスイッチを、本2線4線変換器が対象と
する通信で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周
波数で相補的に接,断するように制御する切り替え制御
回路とを設けるようにしたものである。
【0025】また、この発明に係る2線4線変換器は、
2線の通信回線の送受信信号を入出力するための第1の
信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの送信信
号を入力するための第2の信号ノードと、4線の通信回
線の受信経路に受信信号を出力するための第3の信号ノ
ードと、一方の入出力端子が第1の信号ノードに直接接
続された双方向ローパスフィルタと、入力が第2の信号
ノードに直接接続されこの第2の信号ノードからの入力
を接,断する第1の切り替えスイッチと、入力が第1の
切り替えスイッチの出力に直接接続され双方向ローパス
フィルタの他方の入出力端子に向けて増幅信号を出力す
る第1の増幅回路と、入力が双方向ローパスフィルタの
他方の入出力端子に直接接続された第2の増幅回路と、
入力が上記第2の増幅回路の出力に直接接続されこの第
2の増幅回路の出力を接,断する第2の切り替えスイッ
チと、入力が第2の切り替えスイッチの出力に直接接続
され出力が第3の信号ノードに直接接続されたローパス
フィルタと、第1,第2の切り替えスイッチを、本2線
4線変換器が対象とする通信で使用される信号の最大周
波数の2倍以上の周波数で相補的に接,断するように制
御する切り替え制御回路とを設けるようにしたものであ
る。
【0026】さらに、この発明に係る2線4線変換器
は、2線の通信回線の送受信信号を入出力するための第
1の信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの送
信信号を入力するための第2の信号ノードと、4線の通
信回線の受信経路に受信信号を出力するための第3の信
号ノードと、一方の入出力端子が第1の信号ノードに直
接接続された双方向ローパスフィルタと、第1の信号ノ
ードと第2の信号ノードとの間に接続された第1の増幅
回路と、第1の信号ノードと第3の信号ノードとの間に
接続された第2の増幅回路と、第1および第2の増幅回
路にそれぞれ対応して設けられた第1および第2の帰還
回路と、この第1および第2の帰還回路内にそれぞれ設
けられ、その接,断に応じて第1および第2の増幅回路
の利得を所要の変化幅で増減させる第1,第2の切り替
えスイッチと、この第1,第2の切り替えスイッチを、
本2線4線変換器が対象とする通信で使用される信号の
最大周波数の2倍以上の周波数で相補的に接,断するよ
うに制御を行なう切り替え制御回路を設けるようにした
ものである。
【0027】
【作用】この発明における切り替えスイッチは、2線側
の信号経路を、4線側の送信信号経路と受信信号経路と
のどちらか一方にしか接続しないので、4線送信信号が
4線側受信信号経路に流れ込むことはありえず、反響が
発生しなくなる。また、該スイッチの切り替えを、通信
で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周波数の一
定周期で行うことにより、2線側から4線側への受信信
号、および4線側から2線側への送信信号が、各々、パ
ルス振幅変調された状態の信号になり、かつパルス振幅
変調される前の元の信号の情報がその包絡線に保存され
る。
【0028】また、この発明においては、2線側送受信
信号経路および4線側受信信号経路にローパスフィルタ
を装備したことにより、4線側から2線側へのパルス振
幅変調信号および2線側から4線側へのパルス振幅変調
信号がそれぞれ復調される。
【0029】また、この発明においては、上記切り替え
スイッチに代えて、4線側の送信信号の信号経路上に第
1の切り替えスイッチを設け、これを第2の信号ノード
に直結された第1の増幅回路の出力と双方向ローパスフ
ィルタの間に配置するとともに、4線側の受信信号の信
号経路上に、第2の切り替えスイッチを設け、これを双
方向ローパスフィルタとその出力がローパスフィルタを
介して第3の信号ノードに接続された第2の増幅回路の
出力との間に配置し、第1,第2の切り替えスイッチの
接,断を相補的かつ通信で使用される信号の最大周波数
の2倍以上の周波数の一定周期で行うことにより、構成
簡単かつ反響信号の残らない2線4線変換器が他の構成
により実現される。
【0030】また、この発明においては、上記第1の切
り替えスイッチと第1の増幅回路の接続順序を逆にし、
かつ上記第2の切り替えスイッチと第2の増幅回路の接
続順序を逆にするようにしたので、構成簡単かつ反響信
号の残らない2線4線変換器を他の構成により実現でき
る。
【0031】さらに、この発明においては、上記第1お
よび第2の増幅回路にそれぞれ帰還回路を設けるととも
に、この帰還回路内に上記第1,第2の切り替えスイッ
チを設けて増幅回路の利得を所要の変化幅で増減させる
とともにその接,断を互いに逆位相かつ通信で使用され
る信号の最大周波数の2倍以上の周波数の一定周期で行
うことにより、構成簡単かつ反響信号の残らない2線4
線変換器を他の構成により実現できる。
【0032】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1はこの発明の一実施例による2線
4線変換器を示す。図において、1は4線側の送信信号
が入力される4線側送信信号入力端子、2は4線側の受
信信号が出力される4線側受信信号出力端子、3は4線
側の送信信号を増幅する送信用アンプ、4は2線側信号
入出力端子5から双方向ローパスフィルタ8および切り
替えスイッチ10を介して入力された4線側の受信信号
を増幅する受信用アンプ、5は2線側の信号が入出力さ
れる2線側信号入出力端子、10は4線側送信信号入力
端子1の側の信号と4線側受信信号出力端子2の側の信
号とを切り替えて双方向ローパスフィルタ8に接続する
切り替えスイッチ、6はこのスイッチ10の切り替え
を、通信で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周
波数の一定周期で行う切り替えタイミング制御回路であ
り、例えば電話網の場合、通信で使用される信号の最大
周波数が4kHzであるので、この場合、8KHz 以上の
所定の周波数でスイッチ10の切り替え制御を行なう。
また、7は受信用アンプ4の出力側に取り付けられたロ
ーパスフィルタであり、電話網の場合、例えば5kHz
を遮断周波数として設定されたものを用いる。8は2線
側信号入出力端子5と切り替えスイッチ10の間に取り
付けられた双方向ローパスフィルタであり、これは現在
のところ回路的に構成されたものはなく、機械的に実現
されたメカニカルフィルタを用いている。9と11は2
線側信号入出力端子に接続される通信回線のインピーダ
ンスを終端するインピーダンス終端器であり、インピー
ダンス終端器9は送信用アンプ3と切り替えスイッチ1
0との間に設けられており、また、インピーダンス終端
器11は切り替えスイッチ10と受信用アンプ4との接
続ノードと接地との間に設けられており、これらは例え
ば600Ωの抵抗器を使用する。また、図2は4線側送
信信号に対する各部の信号波形を示すものであり、4線
側送信信号は実際には音声信号であるが、ここではその
図示の簡単化のために正弦波を入力した場合を示す。
【0033】次に動作について説明する。まず、2線側
信号入出力端子5から入力された信号は双方向ローパス
フィルタ8を通るが、通信回線からの信号は元々通信周
波数帯域に収まっているので、該フィルタの影響は受け
ない。その後、該信号は切り替えスイッチ10に達す
る。そして切り替えスイッチ10では、2線側信号経路
が4線側受信信号経路に接続された時だけ受信用アンプ
4に4線受信信号として伝えられる訳だが、この接続タ
イミングは通信で使用される信号の最大周波数の2倍以
上の周波数の一定周期なので、受信用アンプ4の出力に
現れる信号は、2線側信号入出力端子5から入力された
信号のパルス振幅変調(PAM)信号になっている。こ
の信号はパルス振幅変調される前の元の信号の情報が包
絡線上に保存されており、ローパスフィルタ7を通るこ
とにより復調されて4線側受信信号出力端子から出力さ
れるのである。
【0034】一方、4線側送信信号入力端子1から入力
された送信信号は、送信用アンプ(3) を通って切り替え
スイッチ10に達する(図2(a) 参照) 。切り替えスイ
ッチ10では、2線側信号経路が4線側送信信号経路に
接続された時だけ双方向ローパスフィルタ8に4線送信
信号として伝えられる訳だが、この接続タイミングは通
信で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周波数の
一定周期なので、双方向ローパスフィルタ8に切り替え
スイッチ10から入力される信号は、4線側送信信号入
力端子1から入力された信号のパルス振幅変調(PA
M)信号になっている(図2(b) 参照) 。そしてこの信
号はパルス振幅変調される前の元の信号の情報が包絡線
上に保存されている。もちろん、2線側信号経路が4線
側送信信号経路に接続されている時は、4線側受信信号
経路は完全に上記2つの信号経路からは切り離されてい
るのだから、4線送信信号が4線側受信信号経路に伝わ
ることはありえない。この信号が双方向ローパスフィル
タ8を通ることにより復調されて2線側信号入出力端子
から出力されるのである(図2(c) 参照) 。
【0035】ところで、インピーダンス終端器9は、2
線側信号経路が4線側送信信号経路に接続され2線側の
信号が4線側送信信号経路に流入しようとした時に、2
線側回線のインピーダンス終端として働き、インピーダ
ンス終端器11は、2線側信号経路が4線側受信信号経
路に接続され2線側の信号が4線側受信信号経路に流入
した時、2線側回線のインピーダンス終端として働く。
【0036】このように、上記実施例によれば、2線側
の信号経路を、4線側の送信信号経路と受信信号経路と
のどちらか一方にしか接続しない切り替えスイッチを設
け、そのスイッチの切り替えを、通信で使用される信号
の最大周波数の2倍以上の周波数の一定周期で行うこと
により、4線送信信号が4線側受信信号経路に流れ込む
ことがなくなり、反響が発生しなくなる。従って、従来
の回路で必要としたエコーキャンセラやインピーダンス
平衡の調整のためのバランスネットワークが不要とな
り、しかもハイブリッドが不要となるため装置を小型か
つ安価に構成でき、さらには周波数レスポンスも向上す
る。また、2線側から4線側への受信信号、および4線
側から2線側への送信信号が、各々、パルス振幅変調さ
れた状態の信号になるが、これをローパスフィルタを装
備したことにより、2線側から4線側へのパルス振幅変
調信号に復調され、また、2線側信号経路上に双方向ロ
ーパスフィルタを装備したことにより、4線側から2線
側へのパルス振幅変調信号が復調され、また、2線側に
接続される通信回線のインピーダンスを終端するローパ
スフィルタを装備したので、切り替えスイッチを介して
2線側から流れ込む信号が確実に終端されるので、簡単
な構成で反響を発生しなくなるものが安価に得られると
いう効果がある。
【0037】なお、2線側回線の伝送特性が、通信周波
数帯域しか通さないフィルタとしての特性を示す場合、
双方向ローパスフィルタ8は不要であり、これを取り外
しても良い。
【0038】実施例2.なお、上記実施例では切り替え
スイッチ10で4線送信信号と4線受信信号を切り替え
る方式を示したが、図3に示すように、切り替えスイッ
チ10を除去して、4線送信信号と4線受信信号をワイ
ヤード接続し、その代わり、送信用アンプ3の出力側に
切り替えスイッチ12を、受信用アンプ4の入力側に切
り替えスイッチ13を、各々、設けるように構成しても
良い。この切り替えスイッチ12は送信用アンプ3の出
力または接地レベルのいずれか一方を選択して2線側に
伝達するものであり、切り替えスイッチ13は双方向ロ
ーパスフィルタ8の出力または接地レベルのいずれか一
方を選択して受信用アンプ4に伝達するものである。こ
のとき、切り替えスイッチ12と13の切り替えタイミ
ングを、4線送信信号を通している時は4線受信信号を
通さないようにし、また4線受信信号を通している時は
4線送信信号を通さないように制御する。もちろんその
周期は、通信で使用される信号の最大周波数の2倍以上
の周波数の一定周期とする。
【0039】次に動作について説明する。まず、2線側
信号入出力端子5から入力された信号は双方向ローパス
フィルタ8を通るが、通信回線からの信号は元々通信周
波数帯域に収まっているので、該フィルタの影響は受け
ない。その後、該信号は切り替えスイッチ13およびイ
ンピーダンス終端器9に達する。ところで、インピーダ
ンス終端器9は2線側の信号が4線側送信信号経路に流
入しようとした時に、2線側回線のインピーダンス終端
として働くため、2線側の信号は4線側送信信号経路に
は現れず、切り替えスイッチ13にのみ入力される。
【0040】そして切り替えスイッチ13では、2線側
信号経路が4線側受信信号経路に接続された時だけ受信
用アンプ4に4線受信信号として伝えられる訳だが、こ
の接続タイミングは通信で使用される信号の最大周波数
の2倍以上の周波数の一定周期なので、受信用アンプ4
の出力に現れる信号は、2線側信号入出力端子5から入
力された信号のパルス振幅変調(PAM)信号になって
いる。この信号がローパスフィルタ7を通ることにより
復調されて4線側受信信号出力端子から出力されるので
ある。
【0041】一方、4線側送信信号入力端子1から入力
された送信信号は、送信用アンプ3を通って切り替えス
イッチ12に達する。切り替えスイッチ12では、2線
側信号経路が4線側送信信号経路に接続された時だけ双
方向ローパスフィルタ8に4線送信信号として伝えられ
る訳だが、この接続タイミングは通信で使用される信号
の最大周波数の2倍以上の周波数の一定周期なので、双
方向ローパスフィルタ8に切り替えスイッチ12から入
力される信号は、4線側送信信号入力端子1から入力さ
れた信号のパルス振幅変調(PAM)信号になってい
る。もちろん、4線側送信信号経路が2線側信号経路に
接続されている時は、4線側受信信号経路は完全に上記
2つの信号経路からは切り離されているのだから、4線
送信信号が4線側受信信号経路に伝わることはありえな
い。この信号が双方向ローパスフィルタ8を通ることに
より復調されて2線側信号入出力端子から出力されるの
である。
【0042】以上のように構成しても第1の実施例と同
様の効果が得られる。即ち、この第2の実施例によれ
ば、2線側の信号経路を、4線側の送信信号経路と受信
信号経路とのどちらか一方にしか接続しない切り替えス
イッチを、4線側の送信信号経路と受信信号経路のそれ
ぞれに設け、かつそのスイッチの切り替えを、通信で使
用される信号の最大周波数の2倍以上の周波数の一定周
期で行うことにより、4線送信信号が4線側受信信号経
路に流れ込むことがなくなり、反響が発生しなくなる。
また、2線側から4線側への受信信号、および4線側か
ら2線側への送信信号が、各々、パルス振幅変調された
状態の信号になるが、これをローパスフィルタを装備し
たことにより、2線側から4線側へのパルス振幅変調信
号に復調され、また、2線側信号経路上に双方向ローパ
スフィルタを装備したことにより、4線側から2線側へ
のパルス振幅変調信号が復調され、また、2線側に接続
される通信回線のインピーダンスを終端するローパスフ
ィルタを装備したので、切り替えスイッチを介して2線
側から流れ込む信号が確実に終端されるので、簡単な構
成で反響を発生しなくなるものが安価に得られるという
効果がある。
【0043】また、2線側から4線受信信号経路の側へ
の信号の伝達は正規の経路であり、4線送信信号経路と
2線側とが接続される場合は4線送信信号経路と4線受
信信号経路とは断となっているので、図1のインピーダ
ンス終端器11に相当するものはこれを省略することが
でき、インピーダンス終端器は9のみで送信/受信のい
ずれの場合にも兼用できる。
【0044】また上記第1の実施例と同様に、2線側回
線の伝送特性が、通信周波数帯域しか通さないフィルタ
としての特性を示す場合、双方向ローパスフィルタ8は
不要であり、これを取り外しても良い。
【0045】実施例3.更に、図4に示すように、第2
の実施例の切り替えスイッチ12を送信用アンプ3の出
力側ではなく入力側に、切り替えスイッチ13を受信用
アンプ4の入力側ではなく出力側に、各々、設けるよう
にしても良い。このときの切り替えスイッチ12と13
の切り替えタイミングは第2の実施例と同様である。ま
た、インピーダンス終端器は9のみで送信/受信のいず
れの場合にも兼用できるだけでなく、2線側回線に対す
るインピーダンス終端が安定する。
【0046】このように、この第3の実施例によれば、
2線側の信号経路を、4線側の送信信号経路と受信信号
経路とのどちらか一方にしか接続しない切り替えスイッ
チを、4線側の送信信号経路と受信信号経路のそれぞれ
に設け、かつそのスイッチの切り替えを、通信で使用さ
れる信号の最大周波数の2倍以上の周波数の一定周期で
行うことにより、4線送信信号が4線側受信信号経路に
流れ込むことがなくなり、反響が発生しなくなる。ま
た、2線側から4線側への受信信号、および4線側から
2線側への送信信号が、各々、パルス振幅変調された状
態の信号になるが、これをローパスフィルタを装備した
ことにより、2線側から4線側へのパルス振幅変調信号
に復調され、また、2線側信号経路上に双方向ローパス
フィルタを装備したことにより、4線側から2線側への
パルス振幅変調信号が復調され、また、2線側に接続さ
れる通信回線のインピーダンスを終端するローパスフィ
ルタを装備したので、切り替えスイッチを介して2線側
から流れ込む信号が確実に終端されるので、簡単な構成
で反響を発生しなくなるものが安価に得られる。また、
4線側の受信信号を切り替えスイッチを介したあと、受
信アンプで増幅しているので、切り替えスイッチとして
アナログスイッチを用いた場合のインピーダンスの変化
を抑えることができるという効果がある。
【0047】なお、2線側回線の伝送特性が、通信周波
数帯域しか通さないフィルタとしての特性を示す場合、
双方向ローパスフィルタ8は取り外しても良い。なお、
以上の各実施例においてスイッチ10,12,13はメ
カニカルスイッチや半導体スイッチのみならず、他のど
のような構造のものをもちいても良いことは言うまでも
ない。
【0048】ところで、上記第1の実施例ないし第3の
実施例、特にこの第3の実施例の回路構成はMIX回路
やピークホールド回路を持たない点を除き、既に述べた
特開平2−306793号公報記載の2線・4線電話回
線変換方法の回路構成の主要部と極めてよく似ている。
しかしながら、この先行技術は既に述べたように、実際
にその主張通りの効果が得られるか否かについては疑問
がある。
【0049】以下この先行技術と本発明の第1ないし第
3の実施例、特に本発明の第1,第3の実施例との相違
点について比較,検討する。まず、その検討に入る前
に、上記先行技術のアナログスイッチと、本発明の第1
ないし第3の実施例の切替スイッチにおいて行なってい
る、2つの信号のPAM(パルス振幅変調)を行う場合
の問題点を示す。
【0050】今、図11(a) と図11(c) に示すよう
に、2種類の信号f(t) とg(t) があって、これらをP
AMした後、再度、復号することを考える。この各々の
信号f(t) とg(t) のフーリエ変換したものを図11
(b) と図11(d) に示し、それぞれF (ω) ,G (ω)
と記す。このf(t) ,g(t) をTの周期で交互にサンプ
リングする。それを各々fs(t),gs(t)とする。
【0051】さて、PAMを行なう際のサンプリングに
は、図12(a) に示すようなδ関数δT(t)(そのフーリ
エ変換をDT(ω) と記し、これを図12(b) に示す。)
を用いれば良いのだが、このδ関数によるフーリエ変換
は実際の回路では行えないものである。
【0052】そこで実際のサンプリングは、図13(a)
に示すような時間幅τの方形波P(t) を、図13(c) に
示すような周期Tで繰り返す信号Pτ(t) を用いる。こ
の各々の信号のフーリエ変換をP (ω) ,Pτ (ω) と
記し、それぞれを図13(b),図13(d) に示す。
【0053】このPτ(t) を用いて、実際にf(t) ,g
(t) をサンプリングした波形は、f(t) ・Pτ(t) およ
びg(t) ・Pτ(t) であり、これを図14(a) ,図14
(c)に示す。また、そのフーリエ変換を図14(b) ,図
14(d) に示す。
【0054】図11と図14を比較すれば直感的に分か
ることだが、x(t) ,y(t) はf(t) ,g(t) の成分を
内包しており、これは図14(b) ,図14(d) に一点鎖
線で示すような特性を示すLPF(低域通過フィルタ)
を通すことにより、図14(b) ,図14(d) 中の斜線を
付した部分の成分を取り出すことができる。即ち、x
(t) ,y(t) はLPFを通すだけで、歪みもなくf(t)
,g(t) を復元することができる。
【0055】次に上記先行技術に相当する図15のよう
な回路構成を考えて、f(t) ,g(t) を交互にサンプリ
ングする場合について述べる。この図15において、入
力ポートAからf(t) を入力し、それを回路G1でPτ
(t) でサンプリングしたx(t) を上記先行技術のMIX
回路に相当する回路Mを介して入出力ポートCから出力
する。また、入出力ポートCからは、g(t) を入力し、
それを回路G2で/Pτ(t) でサンプリングしたh(t)
を出力ノードBから出力する。
【0056】この回路G1,G2は、サンプリングのた
めのゲート回路であり、各々Pτ(t) ,/Pτ(t) のタ
イミングでゲートを開閉する。/Pτ(t) はPτ(t) の
反転信号で、Pτ(t) がONの時は/Pτ(t) がOF
F、/Pτ(t) がOFFの時はPτ(t) がONとなる。
つまり、G1が開の時はG2が閉、G1が閉の時はG2
が開となるような動きをする。
【0057】この時のx(t) とh(t) の関係は図16に
示すとおりである。図16のように、h(t) がx(t) か
らの干渉を受けることがなければ、h(t)=y(t) =g
(t) ・/Pτ(t) とおくことができる。これは、h(t)
に送信信号f(t) の成分が含まれることなく、g(t) の
みが受信されたことを意味する。即ち、ポートCの送受
信信号が、ポートA/Bで送信/受信に完全に分離され
ている。
【0058】しかし、ゲート回路G1,G2の信号遮断
特性が図16のように鋭いことは、理想的な状態での話
であり、実在するゲート回路に則してゲート回路G1,
G2の特性を考えると、Pτ(t) と/Pτ(t) の関係は
図17に示すとおりになる。即ち、図17のtM の期間
では、ゲート回路G1は完全に閉じきっておらず、一
方、ゲート回路G2は開き始めている。また、tN の期
間では、逆にゲート回路G2が閉じきらずにゲート回路
G1が開き始めている。tM およびtN では、ゲート回
路G2が受信する信号に、g(t) だけでなく、x(t) も
混じっている場合がある。もちろんそれはゲート回路を
構成する素子の特性にも依存する。
【0059】このような場合、ゲート回路G2は単にg
(t) をサンプリングしているだけではなく、f(t) まで
をもサンプリングしていることになる。つまり、エコー
が発生してしまうのである。
【0060】これを回避するためには、ゲート回路G1
/G2が同時に閉じている時間を、ゲート回路G1/G
2に使用している素子の特性に即して設ける必要があ
る。即ち、ゲート回路G1/G2のうち、一方を閉じ始
めてから、他方を開き始めるまでの時間tS の中に、両
方のゲートが完全に閉じている時間tE (>0)を含ん
でいなければならない。これは、とりもなおさず、図1
1,図13の切換え信号発生部,切換タイミング制御回
路の構成を複雑にしてしまうことになる。
【0061】以上は、ゲート回路G1/G2の構成のみ
を考慮した議論であるが、更に、図15の場合、回路M
についても考慮する必要がある。例えば、回路Mが信号
の立上り/立下りをなまらせるような成分を持つもので
ある場合、x(t) が回路Mを通った時に、その立下りが
尾を引くような波形になって、ゲート回路G2が開く時
間におよんでしまう可能性がある。これによって、図1
9のx(t) の斜線部分はゲート回路G2によって拾われ
てしまうことになる。従って、回路Mの構成を考慮せず
に、ゲート回路G1/G2の構成だけでtSを決める
と、図19に示すような情況に陥ってしまう。
【0062】このことから明らかなように、回路Mの構
成が明確に示されていなければ、Pτ(t) と/Pτ(t)
の時間的関係を決定することはできない。更に言うと、
回路Mの構成は必ず明示されなければならない。しかし
ながら、上記先行技術にはこの回路Mに相当するMIX
回路の内部構成は何ら開示されていない。
【0063】余談ながら、図15を本発明の第1の実施
例に相当する図20のように構成すれば、送/受話信号
の切替えは、必然的に図18に示したものと同様のタイ
ミングになる。しかも、図15の場合のように、tS の
タイミングを特別に意識して作らなくとも、経路が切替
る際に自然にtS が生じるので、切替制御を行っている
回路の構成が簡単になる。
【0064】この図20のSWは、Pτ(t) のON/O
FFに合わせて、接点a−c間の接続,接点b−c間の
接続の切替が行われる。図20の構成でtS が自然に発
生するというのは、SWがa−c接続からb−c接続に
切替る時、あるいはその逆の動きをする時、a−c/b
−cのいずれの接続にもなっていない時間tS が存在す
るということである。従って、このSWひとつで、信号
経路の切り替えのみならず、図15のG1/G2両方の
ゲート回路に相当する機能も果たしている。
【0065】以上の議論から明らかなように、本発明の
第1の実施例によれば、互いに逆方向に流れるべき2つ
の信号をそれぞれ相補のクロック信号でサンプリングし
て2線4線変換を行なう際に、そのサンプリングと相補
のクロック信号が互いにオーバーラップしないようにす
る操作を単一のスイッチで行なうようにしているので、
2つの信号を別々のゲート回路でサンプリングを行な
い、かつMIX回路を介在させる上記先行技術のように
MIX回路の特性をも考慮してスイッチング回路の特性
を決定する必要がなく、その構成が簡単なばかりでな
く、そのタイミングの決定を容易に行なうことが可能で
ある。
【0066】次に、上記先行技術のみに存在する下記の
回路に関しては、以下に示すような問題点がある。 1.MIX回路について (1) 既に述べたように、「MIX回路」とは如何なるも
のであるかが、先行技術の明細書のどこにも記述されて
いない。 (2) そこで、図9からMIX回路の持つべき機能,動作
を読み取るしかない。この図9によると、MIX回路は
3本のポートを持ち、それぞれ入力専用/出力専用/入
出力双方向ポートになっていると考えられる。これは、
図9の中で各ポートの信号が向きを規定されているから
である。
【0067】さて、この様な回路は、これだけではどの
ような構成とも規定できず、また周知の技術とも言えな
いので、その構成を明確にする必要がある。 (3) MIX回路の構成が規定されなくても良いとする
と、MIX回路はブラックボックスにしてどのような機
能でも構わないことになる。そこで、例えば今、MIX
回路の機能を、既に述べたように、以下の,の機能
を満足するものであるとする。 入力専用ポートから入力された信号は、入出力双方向
ポートから出力され、出力専用ポートには出力されな
い。 入出力双方向ポートから入力された信号は、出力専用
ポートから出力され、入力専用ポートには出力されな
い。 この回路は、とりもなおさずエコーの全くない2W/4
W変換器である。このような場合、図9のMIX回路以
外の部分は全く無意味なものになってしまう。
【0068】(4) また、上記先行技術の明細書本文の記
載によれば、図10の/b,bと不導通期間の比を8:
1:1と規定しているが、既に述べた議論で分かるとお
り、上記の比で図10の(c) ,(d) のようにきれいに送
話/受話信号が分離できるか否かは、MIX回路の構成
が明示されていなければ、結論することはできない。 (5) これに対して、本発明の第3の実施例を示す図4で
は、図15の回路M、即ち上記先行技術のMIX回路に
相当する部分の構成を明示している。図4ではこのMI
X回路に相当する回路Mの部分を、単に送信/受信/2
線の3者をワイアード接続しただけで構成しているの
で、この部分には上述の図18,図19を用いた議論で
述べた、立上り/立下りをなまらせるような構成部品は
含まれていない。従って、図15のG1/G2に相当す
る図4のSW12/SW13の特性を考慮するのみで、
切替タイミング制御のタイミングを設定することができ
る。
【0069】2.ピークホールド回路について また、本発明の第1ないし第3の実施例では上記先行技
術のようにピークホールド回路を持たないが、このピー
クホールド回路はこれが回路に含まれると却って信号の
品質を劣化させてしまう。その理由を示すために、(1)
ピークホールドを行うとはどういう状態であるかをまず
述べる。 仮に図11(a) に示すf(t) を図12(a) に示すδT(t)
でサンプリングするものとする。これをfS(t)とし図2
1(a) に示す。また、このフーリエ変換をFS(ω) と記
し、これを図21(b) に示す。
【0070】
【数1】
【0071】いま、図22(a) に示すような時間幅Tの
方形波q(t) を考える。図10(e) によると、ピークホ
ールドされた信号はfS(t)を時間Tでピークホールドし
ていると考えられる。これは、ω領域において、F
(ω) に図22(b)に示すQ (ω) の重みづけを行ってい
るのと同じことである。fS(t)をピークホールドした信
号をh(t) とすると、その波形は図23(a) のようにな
る。また、そのフーリエ変換をH (ω) と記すと、これ
は図23(b) のようになる。
【0072】
【数2】
【0073】これに対して、図14(a) /図14(b) の
x(t) のX (ω) は次のように表現される。
【0074】
【数3】
【0075】
【数4】
【0076】さて、図23(b) は図14(b) によく似て
いるが、実は両者は異なるものである。図14(b) で
は、スペクトルは次第に振幅が減衰しながら周期的に繰
り返すF (ω) で表される。しかし、F (ω) 自身の形
は歪んでいない。これに反して、図23(b) では、F
(ω) に似た形が繰り返されてはいるが、これは元のF
(ω) とは異なる。F (ω) に係数Q (ω) をかけるこ
とにより重みがつけられるからである。このことは式
(2) と式(4) を比較しても分かる。式(4) では乗数Sa
(=nτπ/T)はある与えられた周波数に対して一定
であるので、F (ω) の振幅は変化させても、F (ω)
の形そのものは変化させるものではない。一方、式(2)
では、乗数Q (ω) も周波数ωの関数であるため、F
(ω) の形を変えてしまうのである。以上がピークホー
ルド回路が存在することによって引き起こされる事態で
ある。
【0077】(2) 従って、ピークホールドした信号は、
図9のように、単にLPFを通しただけでは元の信号は
復元できず、歪んだ信号が受話信号として受け取られて
しまう。 (3) また、ある信号f(t) をh(t) のようにピークホー
ルドした場合に、元のf(t) を復元するためには、LP
Fの他に、伝達関数が1/Q (ω) となるフィルタも通
す必要があるが、このようなフィルタを構成するのは難
しく、かつその構成が複雑になる。 (4) 図23(a) と図14(a) とだけを見ると、ピークホ
ールドした方が信号の角をまるめるだけで、すぐに元の
信号が復元できそうな気がするが、実際にはピークホー
ルドをしない図14(a) の方が元の信号を復元し易いの
である。
【0078】3.本発明の実施例と上記先行技術との明
確にすべき相異点 (1) 切替信号のタイミング 上記先行技術では、切替信号のタイミングを8:1:1
と固定してしまっているが、本発明の実施例ではSW1
2/SW13の特性を考慮して決定している。 (2) 受話側のバッファ 上記先行技術に相当する図9ではMIXからの受話信号
をいきなりアナログスイッチに入力しているが、本発明
の第3の実施例に相当する図4では、受話信号を一旦バ
ッファアンプで受けておいて、そこからアナログスイッ
チに入力している。アナログスイッチはON/OFFの
各々で、インピーダンスが大きく変化する。即ち、ON
の時は600Ω以下の低インピーダンス、OFFの時は
10kΩ以上のハイインピーダンスとなるため、先行技
術に相当する図9の構成ではMIX回路がこのインピー
ダンスの変化を直接受けることになる。これに対して、
本発明の第3の実施例を示す図4の構成であれば、一旦
バッファを介在させているので、インピーダンスに変化
はない。図4の場合、2線に対するインピーダンスは、
常に終端器9で与えられるインピーダンスになってい
る。 (3) ピークホールド また、受話信号のサンプリングの後、すぐにLPFに通
すようにして、音質の歪みがないようにしている。 (4) MIX回路等のブラックボックスを含まない このように、本発明の第1,第3の実施例は上記先行技
術のようなMIX回路等のブラックボックスを装置の構
成に含まないので、構造が簡単になり調整が不要になる
等の効果を明確に主張することができる。
【0079】これに対して、上記先行技術はMIX回路
の構成を示していないので、該先行技術の効果として挙
げている「調整不用(省力化)」,「構造の簡素化(装
置の小型化)」は、絶対明言不可能である。何故なら、
上記2つの効果とも、MIX回路の構成いかんにかかっ
ているからである。
【0080】4.実施例の効果 (1) 以上のような議論により、本発明の第1ないし第3
の実施例の方が、従来の2W/4W変換器に比べて、確
実に構造が簡単になる。 これに対し、上記先行技術の場合、MIX回路の構成を
明らかにしなければ、構造が簡単になったかどうかは言
えない。 (2) また、従来の2W/4W変換器では、接続回線ごと
にBN(バランスネットワーク)のインピーダンスの平
衡をとる調整(人が調整するか、回路が自動調整する
か、いずれにしても「BNの調整」自体は必須である)
等の調整が不可欠であったが、接続される回線の状態が
どうであっても、それに合わせた調整というのは不要で
ある。 ところで、上記先行技術の場合、MIX回路の構成を明
らかにしなければ、BN調整は不用であっても「調整」
自体が不要になったかどうかは言えない。MIX回路
は、回線とのI/F部であり、接続回線の状態に合わせ
たBN調整は不要かも知れないが、その他の「回線の状
態に合わせた調整」が不要かどうかは、回路構成が明示
されなければ何とも言えない。 (3) これに対し、図20に示す本発明の第1の実施例に
相当する構成の場合は、アナログスイッチも1つで良
く、切替えタイミングも簡単なので、構造を非常に簡単
にすることができ、かつその調整も実際に不要になる。 (4) また、図4の構成の場合、既に述べたゲート回路G
1,G2の切り替えタイミングの議論を積極的に利用す
ることもできる。例えば、切替タイミングを適当に調整
して、適当な量のエコーをわざと発生させるということ
である。 このエコー量は、従来の2W/4W変換器と異なり、接
続回線の状態によって変動せず常に一定である。即ち、
任意のレベルでエコーを発生させることもできるように
なった。 (5) 従って、本発明の第1,第3の実施例に相当する図
20,図3のいずれの構成でも歪みのない受話音質を得
ることができる。
【0081】5.アナログスイッチを使った2W/4W
変換器が現在まで開発されていなかった理由 (1) PAMを2W/4W変換に応用したもの。 アナログスイッチを使うことはPAMの応用に伴って発
生したことであり、アナログスイッチを使うこと自体に
意味があるものではない。2W/4W変換は、現在では
かなり確立された技術であり、既に何種類もの回路が実
現されていて、その解析についても幾つもの文献が巷に
溢れている状況にある。これら2W/4W変換回路は、
通常、ハイブリット回路(HYB)と呼ばれている。現
在、特許公報等で発表されたり、実際の回路に使用され
ている2W/4W変換回路のほとんどが(ほぼ100
%)上記HYBを応用したものである。
【0082】HYBは、様々な構成のものがあるが、そ
の全てが共通の特徴を持っていることが知られており、
そのため、HYBは模式的に図24のように表わされて
いる。HYBの特徴を以下に列記する。 BN(バランスネットワーク) これをHYBから2W側を見たインピーダンスZL に近
似させることにより、4WSから4WRへの信号の回り
こみ(エコー)を小さくすることができるものである。
BNのインピーダンスZBNが、ZBN=ZL の時、エコー
は‘0’になる。 回線終端インピーダンス 図24のT,Rは、各々送話,受話側の終端回路で、そ
れぞれZT ,ZR のインピーダンスを持つ。HYBの種
類によって、1つの回路でT,Rを兼ねるもの、ZT =
2ZR となるもの等があるが、いずれにしても回線から
HYBを見たインピーダンスZH はT,Rのインピーダ
ンスZT ,ZR によって決まる。 ZBNとZH の独立性 ZBNとZH は全く独立に設計することができる。ZBNは
BNによってのみ値が決められ、ZH の値,即ちZT ,
ZR の値には全く影響されない。また、ZH もT,Rに
よってのみ値が決定され、ZBNの値には全く影響されな
い。従来の2W/4W変換器に「調整が必要」というの
は、HYBのの特徴によるものである。
【0083】電話回線などの長距離回線では、回線自体
のインピーダンスが無視できなくなってくる。しかも、
回線長は接続回線ごとに異なる、つまりZL も回線ごと
に異なるのである。これでエコーを抑えようとすれば、
回線ごとに異なるZL にZBNを合わせる,即ちBNの
「調整」が必要になる。従って、HYBを応用した2線
/4線変換である限り、この調整から逃れることはでき
ない。
【0084】さて、PAM(パルス振幅変調)は通信方
式の1つで、2W/4W変換とは直接関係ない技術であ
る。しかも、PAMが直接通信に利用されることはな
く、PWM(パルス幅変調),PDM(パルス期間変
調),PPM(パルス位置変調),PCM(パルス符号
変調)の前/後段の信号整形回路として使用されること
が多い。特に近年は、ディジタル技術の発展に伴い、専
らPCMの波形整形回路として利用されている。
【0085】HYBに関してはかなり成熟した技術であ
るため、文献,資料,特許とも膨大な量が存在している
し、現在も次々と増えて行く一方である。この状況を目
の当たりにした時に、2W/4Wの実現方法にはHYB
しかないと考えるのも当然であるし、大量に蓄積された
技術を利用しない手はないと考えるのも当然のことであ
る。
【0086】2線4線変換に関しては、このような状況
にあるため、2W/4W変換の実現方法にHYB以外の
方法を発想すること自体が稀なことであり、また、2W
/4W変換回路を実現するにあたっていかに音質を保持
しながら2W/4W変換を実行するかという観点に立て
ば、わざわざ信号にPAM変調をかけてこれを加工する
ことは想到しづらいものであり、実際、本件出願人の知
る限りでは、2W/4W変換の実現方法にHYB以外の
アプローチでこれを実現しようとしたものは本発明と上
記先行技術の2件しかない。
【0087】(2) アナログスイッチの利用 今、サンプリング周波数を25kHz とすると、周期T
=40μsec である。図6のように波形整形することを
目標においた時、τ=20μsec である。このτに対し
て、アナログスイッチをON/OFFする時の立上り/
立下りに要する時間は1μsec 以下である。これは、2
0μsec に比較して充分小さな値である。よって、少な
くとも25kHz のサンプリング周波数での使用に関し
ては別段問題はないと考えられる。
【0088】実施例4.ところで、図5に示すように、
第2の実施例または第3の実施例の切り替えスイッチ1
2を送信用アンプ3のフィードバック回路内に設けると
ともに、切り替えスイッチ13を受信用アンプ4のフィ
ードバック回路内に設け、増幅器の利得の変化幅に合わ
せて反響信号のレベルを調節することができる。このと
きの切り替えスイッチ12と13の切り替えタイミング
は第2の実施例と同様である。
【0089】なお、この図5において、31は送信用ア
ンプ3の入力抵抗、32,33は送信用アンプ3のフィ
ードバック回路を構成するフィードバック抵抗である。
また、切り替えスイッチ12は抵抗33に対し直列に接
続されるとともにこの直列回路と互いに並列に接続さ
れ、この並列回路が送信用アンプ3の入出力間に接続さ
れている。
【0090】また、41は受信用アンプ4の入力抵抗、
42,43は受信用アンプ4のフィードバック回路を構
成するフィードバック抵抗である。切り替えスイッチ1
3は抵抗43に対し直列に接続されるとともにこの直列
回路と互いに並列に接続され、この並列回路が送信用ア
ンプ4の入出力間に接続されている。
【0091】この実施例においては、例えば切り替えス
イッチ12がオンすることによりフィードバック抵抗3
2,33が並列に接続されたものがフィードバック抵抗
として作用し、切り替えスイッチ12がオフすることに
よりフィードバック抵抗32のみがフィードバック抵抗
として作用するので、切り替えスイッチ12,13のオ
ンした側のアンプの利得が減少する。このアンプの利得
の変化幅に合わせて反響信号のレベルを調節すべく、フ
ィードバック抵抗32,33や42,43の値を適宜設
定することにより、アンプにその本来の増幅動作を行な
わせるのみならずアッテネータとしてもこれを使用する
ことができる。従って、4線送信信号経路から2線側に
信号を送出する時は、送信用アンプ3に増幅動作を行な
わせるとともに、受信用アンプにアッテネータとしての
動作を行なわせ、また、2線側から4線受信信号経路に
信号を送出する時は、送信用アンプ3にアッテネータと
しての動作を行なわせるとともに、受信用アンプ4に増
幅動作を行なわせるようにスイッチ12,13を切り替
えることにより、上記実施例と同様の効果を奏する。
【0092】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る2線4線
変換器によれば、2線の通信回線の送受信信号を入出力
するための第1の信号ノードと、4線の通信回線の送信
経路からの送信信号を入力するための第2の信号ノード
と、4線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するた
めの第3の信号ノードと、1極側の接点が第1の信号ノ
ードに接続されるとともに、2投側の第1,第2の接点
が第2,第3の信号ノードに接続された1極2投型の切
り替えスイッチと、この切り替えスイッチを、本2線4
線変換器が対象とする通信で使用される信号の最大周波
数の2倍以上の周波数で、接続切り替えが行われるよう
に制御する切り替え制御回路とを設けるようにしたの
で、4線送信信号が4線側受信信号経路に流れ込むこと
はありえず、2線側がいかなる状態であっても反響が発
生しなくなる。また、該スイッチの切り替えを、通信で
使用される信号の最大周波数の2倍以上の周波数の一定
周期で行うことにより、2線側から4線側への受信信
号、および4線側から2線側への送信信号が、各々、パ
ルス振幅変調された状態の信号になり、元々の信号の情
報が保存された信号が得られるという効果がある。
【0093】また、この発明に係る2線4線変換器によ
れば、2線の通信回線の送受信信号を入出力するための
第1の信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの
送信信号を入力するための第2の信号ノードと、4線の
通信回線の受信経路に受信信号を出力するための第3の
信号ノードと、1極側の接点が第1の信号ノードに接続
されるとともに、2投側の第1,第2の接点が第2,第
3の信号ノードにそれぞれ接続された1極2投型の切り
替えスイッチと、この切り替えスイッチを、本2線4線
変換器が対象とする通信で使用される信号の最大周波数
の2倍以上の周波数で、接続切り替えが行われるように
制御する切り替え制御回路と、第1の信号ノードと切り
替えスイッチの1極側の端子との間に挿入された双方向
ローパスフィルタと、切り替えスイッチの2投側の第2
の接点と第3の信号ノードとの間に挿入されたローパス
フィルタとを設けるようにしたので、4線送信信号が4
線側受信信号経路に流れ込むことはありえず、2線側が
いかなる状態であっても反響が発生しなくなり、しかも
4線側から2線側へのパルス幅変調信号および2線側か
ら4線側へのパルス振幅変調信号が復調できるという効
果がある。
【0094】また、この発明に係る2線4線変換器によ
れば、2線の通信回線の送受信信号を入出力するための
第1の信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの
送信信号を入力するための第2の信号ノードと、4線の
通信回線の受信経路に受信信号を出力するための第3の
信号ノードと、一方の入出力端子が第1の信号ノードに
直接接続された双方向ローパスフィルタと、入力が第2
の信号ノードに直接接続された第1の増幅回路と、入力
が第1の増幅回路の出力に直接接続されこの第1の増幅
回路の出力を接,断して双方向ローパスフィルタの他方
の入出力端子に向けて出力する第1の切り替えスイッチ
と、入力が双方向ローパスフィルタの他方の入出力端子
に直接接続され、第2の信号ノードに伝達すべき信号を
接,断する第2の切り替えスイッチと、入力が第2の切
り替えスイッチの出力に直接接続された第2の増幅回路
と、入力が第2の増幅回路の出力に、出力が第3の信号
ノードにそれぞれ直接接続されたローパスフィルタと、
第1,第2の切り替えスイッチを、本2線4線変換器が
対象とする通信で使用される信号の最大周波数の2倍以
上の周波数で相補的に接,断するように制御する切り替
え制御回路とを設けるようにしたので、構成が簡単でか
つ反響信号の残らない2線4線変換器を別の構成により
実現できるという効果がある。
【0095】また、この発明に係る2線4線変換器によ
れば、2線の通信回線の送受信信号を入出力するための
第1の信号ノードと、4線の通信回線の送信経路からの
送信信号を入力するための第2の信号ノードと、4線の
通信回線の受信経路に受信信号を出力するための第3の
信号ノードと、一方の入出力端子が第1の信号ノードに
直接接続された双方向ローパスフィルタと、入力が第2
の信号ノードに直接接続されこの第2の信号ノードから
の入力を接,断する第1の切り替えスイッチと、入力が
第1の切り替えスイッチの出力に直接接続され双方向ロ
ーパスフィルタの他方の入出力端子に向けて増幅信号を
出力する第1の増幅回路と、入力が双方向ローパスフィ
ルタの他方の入出力端子に直接接続された第2の増幅回
路と、入力が上記第2の増幅回路の出力に直接接続され
この第2の増幅回路の出力を接,断する第2の切り替え
スイッチと、入力が第2の切り替えスイッチの出力に直
接接続され出力が第3の信号ノードに直接接続されたロ
ーパスフィルタと、第1,第2の切り替えスイッチを、
本2線4線変換器が対象とする通信で使用される信号の
最大周波数の2倍以上の周波数で相補的に接,断するよ
うに制御する切り替え制御回路とを設けるようにしたの
で、構成が簡単でかつ反響信号の残らない2線4線変換
器を別の構成により実現できるという効果がある。
【0096】さらに、この発明に係る2線4線変換器に
よれば、2線の通信回線の送受信信号を入出力するため
の第1の信号ノードと、4線の通信回線の送信経路から
の送信信号を入力するための第2の信号ノードと、4線
の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための第3
の信号ノードと、第1の信号ノードと第2の信号ノード
との間に接続された第1の増幅回路と、第1の信号ノー
ドと第3の信号ノードとの間に接続された第2の増幅回
路と、入力が第2の増幅回路の出力に、出力が第3の信
号ノードにそれぞれ直接接続されたローパスフィルタ
と、第1および第2の増幅回路にそれぞれ対応して設け
られた第1および第2の帰還回路と、この第1および第
2の帰還回路内にそれぞれ設けられ、その接,断に応じ
て第1および第2の増幅回路の利得を所要の変化幅で増
減させる第1,第2の切り替えスイッチと、この第1,
第2の切り替えスイッチを、本2線4線変換器が対象と
する通信で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周
波数で相補的に接,断するように制御を行なう切り替え
制御回路とを設けるようにしたので、構成が簡単でかつ
反響信号の残らない2線4線変換器を別の構成により実
現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による2線4線変換器
を示すブロック図である。
【図2】この発明の第1の実施例の動作説明のための波
形図である。
【図3】この発明の第2の実施例による2線4線変換器
を示すブロック図である。
【図4】この発明の第3の実施例による2線4線変換器
を示すブロック図である。
【図5】この発明の第4の実施例による2線4線変換器
を示すブロック図である。
【図6】従来の2線4線変換器を示すブロック図であ
る。
【図7】従来の2線−4線変換装置を示すブロック図で
ある。
【図8】従来の4線2線変換回路を示すブロック図であ
る。
【図9】従来の2線・4線電話回線変換方法を示すブロ
ック図である。
【図10】従来の2線・4線電話回線変換方法を示すタ
イミングチャート図である。
【図11】2つの信号波形とそのフーリエ変換結果を示
す図である。
【図12】δ関数とそのフーリエ変換結果を示す図であ
る。
【図13】パルス波形とそのフーリエ変換結果を示す図
である。
【図14】図11の信号波形をPAM変換した結果とそ
のフーリエ変換結果を示す図である。
【図15】従来の2線・4線電話回線変換方法を簡易化
した構成を示す図である。
【図16】図15のゲート回路により理想的にPAM変
換された結果を示す図である。
【図17】図15のゲート回路により支障が生じるタイ
ミング例を示すタイミングチャート図である。
【図18】図15のゲート回路により支障が生じないタ
イミング例を示すタイミングチャート図である。
【図19】図17のタイミングによりゲート動作に支障
が生じた例を示す図である。
【図20】図1の構成を簡易化した構成を示す図であ
る。
【図21】図11に示す波形を図12に示すδ関数でサ
ンプリングした波形およびそのフーリエ変換結果を示す
図である。
【図22】時間幅Tの方形波とそのフーリエ変換結果を
示す図である。
【図23】ピークホールド波形とそのフーリエ変換結果
を示す図である。
【図24】ハイブリッドを用いた2線4線変換回路の一
般的な構成を示す図である。
【符号の説明】
1 4線側送信信号入力端子 2 4線側受信信号出力端子 3 送信用アンプ 4 受信用アンプ 5 2線側信号入出力端子 6 切り替えタイミング制御回路 7 ローパスフィルタ 8 双方向ローパスフィルタ 9 インピーダンス終端器 10 切り替えスイッチ 11 インピーダンス終端器 12 切り替えスイッチ 13 切り替えスイッチ 14 エコーキャンセラ 15 バランスネットワーク 16 ハイブリッド回路 32 フィードバック抵抗 33 フィードバック抵抗 42 フィードバック抵抗 43 フィードバック抵抗

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2線の通信回線の送受信信号を入出力す
    るための第1の信号ノードと、 4線の通信回線の送信経路からの送信信号を入力するた
    めの第2の信号ノードと、 4線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための
    第3の信号ノードと、 1極側の接点が上記第1の信号ノードに接続されるとと
    もに、2投側の第1,第2の接点が上記第2,第3の信
    号ノードに接続された1極2投型の切り替えスイッチ
    と、 該切り替えスイッチを、本2線4線変換器が対象とする
    通信で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周波数
    で、接続切り替えが行われるように制御する切り替え制
    御回路とを備えたことを特徴とする2線4線変換器。
  2. 【請求項2】 2線の通信回線の送受信信号を入出力す
    るための第1の信号ノードと、 4線の通信回線の送信経路からの送信信号を入力するた
    めの第2の信号ノードと、 4線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための
    第3の信号ノードと、 1極側の接点が上記第1の信号ノードに接続されるとと
    もに、2投側の第1,第2の接点が上記第2,第3の信
    号ノードにそれぞれ接続された1極2投型の切り替えス
    イッチと、 該切り替えスイッチを、本2線4線変換器が対象とする
    通信で使用される信号の最大周波数の2倍以上の周波数
    で、接続切り替えが行われるように制御する切り替え制
    御回路と、 上記第1の信号ノードと上記切り替えスイッチの1極側
    の端子との間に挿入された双方向ローパスフィルタと、 上記切り替えスイッチの2投側の第2の接点と上記第3
    の信号ノードとの間に挿入されたローパスフィルタとを
    備えたことを特徴とする2線4線変換器。
  3. 【請求項3】 2線の通信回線の送受信信号を入出力す
    るための第1の信号ノードと、 4線の通信回線の送信経路からの送信信号を入力するた
    めの第2の信号ノードと、 4線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための
    第3の信号ノードと、 一方の入出力端子が上記第1の信号ノードに直接接続さ
    れた双方向ローパスフィルタと、 入力が上記第2の信号ノードに直接接続された第1の増
    幅回路と、 入力が上記第1の増幅回路の出力に直接接続され該第1
    の増幅回路の出力を接,断して上記双方向ローパスフィ
    ルタの他方の入出力端子に向けて出力する第1の切り替
    えスイッチと、 入力が上記双方向ローパスフィルタの他方の入出力端子
    に直接接続され、上記第2の信号ノードに伝達すべき信
    号を接,断する第2の切り替えスイッチと、 入力が上記第2の切り替えスイッチの出力に直接接続さ
    れた第2の増幅回路と、 入力が上記第2の増幅回路の出力に、出力が上記第3の
    信号ノードにそれぞれ直接接続されたローパスフィルタ
    と、 上記第1,第2の切り替えスイッチを、本2線4線変換
    器が対象とする通信で使用される信号の最大周波数の2
    倍以上の周波数で相補的に接,断するよう制御する切り
    替え制御回路とを備えたことを特徴とする2線4線変換
    器。
  4. 【請求項4】 2線の通信回線の送受信信号を入出力す
    るための第1の信号ノードと、 4線の通信回線の送信経路からの送信信号を入力するた
    めの第2の信号ノードと、 4線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための
    第3の信号ノードと、 一方の入出力端子が上記第1の信号ノードに直接接続さ
    れた双方向ローパスフィルタと、 入力が上記第2の信号ノードに直接接続され該第2の信
    号ノードからの入力を接,断する第1の切り替えスイッ
    チと、 入力が上記第1の切り替えスイッチの出力に直接接続さ
    れ上記双方向ローパスフィルタの他方の入出力端子に向
    けて増幅信号を出力する第1の増幅回路と、 入力が上記双方向ローパスフィルタの他方の入出力端子
    に直接接続された第2の増幅回路と、 入力が上記第2の増幅回路の出力に直接接続され該第2
    の増幅回路の出力を接,断する第2の切り替えスイッチ
    と、 入力が上記第2の切り替えスイッチの出力に直接接続さ
    れ出力が上記第3の信号ノードに直接接続されたローパ
    スフィルタと、 上記第1,第2の切り替えスイッチを、本2線4線変換
    器が対象とする通信で使用される信号の最大周波数の2
    倍以上の周波数で相補的に接,断するよう制御する切り
    替え制御回路とを備えたことを特徴とする2線4線変換
    器。
  5. 【請求項5】 2線の通信回線の送受信信号を入出力す
    るための第1の信号ノードと、 4線の通信回線の送信経路からの送信信号を入力するた
    めの第2の信号ノードと、 4線の通信回線の受信経路に受信信号を出力するための
    第3の信号ノードと、 上記第1の信号ノードと上記第2の信号ノードとの間に
    接続された第1の増幅回路と、 上記第1の信号ノードと上記第3の信号ノードとの間に
    接続された第2の増幅回路と、 上記第1および第2の増幅回路にそれぞれ対応して設け
    られた第1および第2の帰還回路と、 該第1および第2の帰還回路内にそれぞれ設けられ、そ
    の接,断に応じて上記第1および第2の増幅回路の利得
    を所要の変化幅で増減させる第1,第2の切り替えスイ
    ッチと、 該第1,第2の切り替えスイッチを、本2線4線変換器
    が対象とする通信で使用される信号の最大周波数の2倍
    以上の周波数で相補的に接,断するよう制御を行なう切
    り替え制御回路とを備えたことを特徴とする2線4線変
    換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009154661A (ja) * 2007-12-26 2009-07-16 Honda Motor Co Ltd 冗長通信システム

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