JPH0775329A - アクティブフィルタ - Google Patents

アクティブフィルタ

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JPH0775329A
JPH0775329A JP5238816A JP23881693A JPH0775329A JP H0775329 A JPH0775329 A JP H0775329A JP 5238816 A JP5238816 A JP 5238816A JP 23881693 A JP23881693 A JP 23881693A JP H0775329 A JPH0775329 A JP H0775329A
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inverter
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JP5238816A
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Masaoki Sekine
正興 関根
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Abstract

(57)【要約】 【目的】単相の商用交流電源と負荷との間に接続して、
簡素な回路で有効な機能を有するアクティブフィルタを
提供する。 【構成】商用交流電源1を受ける入力端子2,3 からフィ
ルタ4を経て出力端子96,98に接続される。出力端子9
6,98にはアクティブフィルタ5が並列接続される。ア
クティブフィルタ5はインダクタ11,13 とインバータ7
と制御回路6とにより構成される。制御については、イ
ンバータ7の直流側端子に接続されたコンデンサ750 の
電圧を一定値になるよう演算増幅器620 で比較増幅し、
この直流誤差信号と、変圧器17により検出した商用交流
電源1の正弦波形とを乗算器620 で乗算して交流電流基
準信号S1を得る。この交流電流基準信号S1と変流器
21で検出した交流入力電流の検出値とを比較器640,650
で比較してインバータ7を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】この発明は商用交流電源に接続され、多く
の高調波電流を流す電子機器などの非線形負荷や、力率
の悪い誘導負荷性の交流入力端子に接続し、高調波電流
や無効電流を打ち消し力率を改善するアクティブフィル
タに関する。
【0003】
【従来技術】従来のアクティブフィルタとしては、例え
ば雑誌『OHM』1991年7月号の27頁〜34頁に示さ
れており、その中で図10に示すようなものがある。以
下、この図をもとに説明する。負荷電流の基本波電流を
pq理論などを利用した高調波演算回路51により求め、
これを負荷電流から差し引き、補償電流指令値を求め
る。この補償電流指令値にアクティブフィルタの内部で
消費される電力量を直流電圧制御回路52より加え、三相
インバータ54の電流指令値とする。そしてこの電流指令
値に入力電流を一致させる信号を点弧パルス発生回路53
で発生させ、3相のインバータ54のスイッチング素子で
あるIGBTを駆動する。このパルス発生回路53の信号
に従ってIGBTが動作し、負荷の高調波電流や無効電
流を打ち消し力率をほぼ1にするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のアクティブフィルタとしては3相用の大容量のもの
ばかりで、制御回路が複雑になり高価であった。この発
明はこのような従来の問題点に着目してなされたもの
で、単相小容量回路に適し簡単に制御できるようにした
ことにより、上記問題点を解決することを目的としてい
る。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明は,この課題を解
決するため,以下の4手段を提案するものである。第1
の手段として、それぞれダイオードを逆方向に接続され
た4個のスイッチング素子で構成されるインバータと、
このインバータの直流端子間にコンデンサを接続し、交
流端子を前記負荷の出力端子間に接続してアクティブフ
ィルタを構成する。そしてコンデンサの検出電圧と直流
基準電圧との誤差信号を得て、この誤差信号と前記商用
交流電源の比例値との積を交流電流基準信号S1とし、
この交流電流基準信号S1に微小巾の第1の上限値と第
1の下限値を設け、これら第1の上限値と下限値の外側
に第2の上限値と第2の下限値を設け、商用交流電源の
入力電流の比例値を第1の上限値と下限値との間に入る
ように、インバータのスイッチング素子をオン・オフ制
御し、第1の上限値と下限値との範囲を逸脱し第2の上
限値あるいは下限値に達したとき、インバータのオン・
オフ制御するスイッチング素子対を切り替えることを第
1の手段として提案するものである。
【0006】第2の手段としては、アクティブフィルタ
の制御方法として、コンデンサの検出電圧と直流基準電
圧との誤差信号を得て、この誤差信号と前記商用交流電
源1の比例値との積を第1の交流電流基準信号S1と
し、この第1の電流基準信号S1と前記負荷電流の比例
値との差を第2の電流基準信号S2とし、この第2の交
流電流基準信号S2に微小巾の第1の上限値と第1の下
限値を設け、これら第1の上限値と下限値の外側に第2
の上限値と第2の下限値を設け、インバータの出力電流
の比例値を前記第1の上限値と下限値との間に入るよう
に、インバータのスイッチング素子をオン・オフ制御
し、第1の上限値と下限値との範囲を逸脱し第2の上限
値あるいは下限値に達したとき、インバータのオン・オ
フ制御するスイッチング素子対を切り替えることを提案
するものである。
【0007】第3の手段としては、上記第2の手段のア
クティブフィルタにおいて、第2の交流電流基準信号S
2とインバータの出力電流の比例値との差を交流差分信
号S3として、この交流差分信号S3に微小巾の第1の
上限値と第1の下限値を設け、これら第1の上限値と下
限値の外側に第2の上限値と第2の下限値を設け、この
交流差分信号S3を前記第1の上限値と下限値との間に
入るように、インバータのスイッチング素子をオン・オ
フ制御し、第1の上限値と下限値との範囲を逸脱し第2
の上限値あるいは下限値に達したとき、インバータのオ
ン・オフ制御するスイッチング素子対を切り替えること
を提案するものである。
【0008】第4の手段としては、上記の各アクティブ
フィルタにおいて、インバータのスイッチング素子のう
ちどれか一のみを導通させ、昇圧チョッパ回路として動
作させるモードを有することを提案するものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係るアクティブフィルタの第1の実施例で
ある。まず構成を説明すると、商用交流電源1が入力端
子2,3に接続される。この入力端子2,3は無線周波
数妨害抑制用フィルタとローパスフィルタで構成される
フィルタ回路4に接続される。そして電圧検出用の変圧
器17の一次巻線を経て、さらに電流検出用の変流器21を
経て一対の出力端子96,98に接続される。出力端子96,
98には負荷99が接続されている。これらが主たる負荷電
流を供給する経路である。本発明に係るアクティブフィ
ルタ5は出力端子96,98間に並列接続されるものであ
る。
【0010】アクティブフィルタ5の主たる要素は、イ
ンダクタ11,13 と、インバータ7と、制御回路6とから
構成される。インバータ7については、ブリッジ接続さ
れたFET 701,702,703,704 と、これらの各FET のドレイ
ン・ソース間にそれぞれ並列接続されたダイオード721,
722,723,724 とからなる。また各FET 701,702,703,704
のゲート・ソース間には駆動回路710 からの駆動信号が
印加される。ブリッジ回路のアームの中点であるFET 70
3 のソースとFET 704 のドレインとの接続点はインバー
タ7の交流入力端子71としてインダクタ11が接続され、
FET 701 のソースとFET 702 のドレインとの接続点はイ
ンバータ7の交流入力端子72としてインダクタ13が接続
される。また、ブリッジ回路7の各アームの両端はイン
バータ7の直流端子73,74 としてコンデンサ750 が接続
されると共に、コンデンサ電圧検出用の抵抗器761, 762
の直列回路が接続される。
【0011】このアクティブフィルタ5の制御について
は、制御回路6により制御される。制御回路6の構成
は、基準電圧601,演算増幅器610,乗算器620,比較器640,
650,ロジック回路660 とから構成され、ロジック回路66
0 の出力はインバータ7の中の駆動回路710 に接続され
る。
【0012】制御回路6の構成は、抵抗器761 と762 と
による分圧器からのインバータ7の出力検出電圧が演算
増幅器610 のマイナス入力端子に接続される。演算増幅
器610 のプラス入力端子には基準電圧601 が接続され
る。電圧検出用の変圧器17の二次巻線の一端は制御回路
6の中の乗算器620 のX入力端子に接続される。また電
流検出用の変流器21の二次巻線は抵抗器22が並列接続さ
れるとともに、その一端は制御回路6の中の比較器640,
650 のマイナス入力端子に接続される。
【0013】制御回路6は、インバータ7の直流端子の
コンデンサ750 の電圧Edの検出値と基準電圧601 との
差を演算増幅器610 で比較増幅して誤差信号とし、この
誤差信号と商用交流電圧の検出値とを乗算器603 で掛け
算し電流基準信号S1とする。商用交流電源1の入力電
流を変流器21で検出し、この検出値と電流基準信号と
を、ヒステリシス特性を有する比較器640,650 で比較す
る。図3に示すように、比較器640 には第1の上限値δ
1と第1の下限値ε1とを有し、比較器650 には第2の
上限値δ2と第2の下限値ε2とを有している。そして
第2の比較器650のヒステリシス電圧の巾δ2−ε2
は、第1の比較器640 のヒステリシス電圧の巾δ1−ε
1のおおよそ2倍としている。このヒステリシス巾は、
電流基準信号S1に対して数十分の一ないし数百分の一
程度の微小巾に選ばれる。
【0014】図2に動作説明図を示し、以下区間毎に作
用を説明する。商用交流電源電流である負荷電流とイン
バータ7の出力電流との和が時刻t1で第1の下限値ε
1まで減少すると、比較器640 の出力はHレベルよりL
レベルに変化する。この時、比較器650 の出力はLレベ
ルになっているものとする。比較器640 と650 の出力を
ロジック回路660 で論理処理しFET 701,704 のオン信号
を発生させ、この信号により駆動信号はFET 701,704 を
オンさせる。FET 701,704 がオンすると電流iは、コン
デンサ750 ⇒FET 701 ⇒インダクタ13⇒交流電源e ⇒イ
ンダクタ11⇒FET 704 ⇒コンデンサ750 の閉ループに流
れ(1)式に示す傾きで増加していく。 i=(ei+Ed)t/(L1+L2) ………(1) ここにeiは交流入力電圧、Edはコンデンサ750 の電
圧値、t は時間、L1,L2はそれぞれインダクタ11,
12のインダクタンスを表す。
【0015】変流器21はこの電流を検出し、時刻t2で
第1の上限値δ1に達すると比較器640 はHレベルに変
わり、ロジック回路660 はFET 701,704 をオフさせる信
号を発生する。この信号に従い駆動回路はFET 701,704
をオフさせる。すると、電流iはインダクタ11⇒ダイオ
ード723 ⇒コンデンサ750 ⇒ダイオード722 ⇒交流電源
e ⇒インダクタ11の閉ループに減少しながら流れ続け、
インダクタ11,13 に蓄積されていたエネルギーはコンデ
ンサ750 に蓄えられる。この時の電流iは(2)式で表
される。 i=(ei−Ed)t/(L1+L2) ………(2)
【0016】時刻t3で再び第1の下限値ε1まで減少
し、t1の時と同じ動作を繰り返す。そしてこの動作を
繰り返していく。負荷99がコンデンサ・インプット形フ
ィルタ回路を備えた電子機器などの場合、商用交流電圧
のピーク付近で急激に電流が増加する。図2に示すよう
に時刻tnでダイオード722,723 の導通中、負荷電流が
流れ出すと、商用交流電源に流れる電流は減少から増加
に転じ、交流電流基準信号S1の第1の上限値を越え、
時刻tn1で第2の上限値に達する。変流器21はこれを
検出し、比較器650 はLレベルよりHレベルに変わり、
ロジック回路 660は比較器640 と比較器650 の出力より
FET 702,703 をオンさせる信号を発生する。この信号に
従い駆動回路710 はFET 702,703 をオンさせる。すると
電流iは、コンデンサ750 ⇒FET 703 ⇒交流電源1⇒イ
ンダクタ13⇒コンデンサ750 の閉ループに流れる。この
時の電流式は(3)式で表せる。 i=(ei−Ed)t/(L1+L2) ………(3)
【0017】この結果、商用交流電源に流れる電流は減
少し、減少分はコンデンサ710 よりエネルギーを供給す
る形となる。FET 702,703 がオンを続けると変流器21の
電流検出値は減少し時刻tn2で再び第1の下限値ε1
に達し比較器640 がLレベルに変わる。するとロジック
回路660 はFET 702,703 をオフさせる信号を発生する。
すると電流iは、インダクタ11⇒交流電源1⇒インダク
タ13⇒ダイオード721⇒コンデンサ750 ⇒ダイオード724
⇒インダクタ11の閉ループに、減少しながら流れ続け
る。このときの電流式は(4)式で表せる。 i=(ei+Ed)t/(L1+L2) ………(4)
【0018】時刻tn3で再び第1の上限値δ1に達し
比較器640 がHレベルに変わるとFET 702,703 をオンさ
せる。電流はtn1の時と同じように流れ、第1の下限
値ε1に達するまでFET 702,703 はオンを続ける。この
動作を繰り返し、時刻tmで負荷電流が無くなると商用
交流電源に流れる電流は急速に減少に転じ、時刻tm1
で第2の下限値ε2に達する。この電流を変流器21が検
出し、比較器650 の出力はLレベルに変わり、ロジック
回路660 はオン信号を発生させ、駆動回路710はFET 70
1,704 をオンさせる。この後は、t1からと同じ動作を
行う。
【0019】時刻tl(Lの小文字、以下注意)でFET
701,704 がオフし電流が減少し、インダクタ11⇒ダイオ
ード723 ⇒コンデンサ750 ⇒ダイオード722 ⇒交流電源
1⇒インダクタ11の閉ループの電流がゼロになるとFE
Tがすべてオフしているため電流が流れずゼロのままと
なる。そして、時間が経過し時刻tl1で第2の上限値
δ2がゼロになると比較器650 はHレベルに変わり、ロ
ジック回路660 はインバータ7のFET 702,703 をオンさ
せる信号を発生し、駆動回路710 はFET 702,703 をオン
させる。そしてt1からと同様に(スイッチングは逆極
性のFET)オン・オフを繰り返す。このように動作さ
せることにより商用交流電源に流れる電流波形は電圧波
形と相似形になり、力率はほぼ1になる。なお、図2に
示すように交流入力電流( 変流器21に流れる電流) はイ
ンバータ7のスイッチング周波数成分を含んでいるが、
フィルタ4で取り除かれて、ほぼ滑らかな正弦波形とな
る。インバータ7のスイッチ周波数は比較器640,650 の
ヒステリシス巾とインダクタ11,13 のインダクタンス値
と電流設定等により決定される。特に比較器640,650 の
ヒステリシス巾については、その巾が狭いとスイッチン
グ周波数は高くなり、フィルタ4の負担が軽減されて好
都合ではある。しかし一方ではこのヒステリシス巾が狭
くなりすぎると、制御回路6の動作が外来雑音電圧に対
して弱くなる問題がある。したがってこの相反する性質
から適当なヒステリシスの巾を選定する必要がある。
【0020】次にコンデンサ750 の働きについて説明す
る。コンデンサ750 の電圧はEd一定に保たれるように
交流電流基準信号S1の振幅を乗算器620 で制御してい
る。コンデンサ750 の電圧が一定であることはインバー
タ7のエネルギー授受の平均値はゼロであることにな
る。もし、入ってくる電流の方が大きい場合、コンデン
サ750 の電圧は上昇し、乗算器620 が交流電流基準信号
S1の振幅を小さくするように働き、商用電源電流を下
げコンデンサ電圧を下げ、基準電圧になるように働く。
流出する電流の方が大きい場合は逆に働きコンデンサ75
0 の電圧を一定に保つようになる。つまり、インバータ
7は負荷電流の基本波から外れた電流を補正しているこ
とになる。上に示した(1)〜(4)式においてコンデ
ンサ750 への電流の極性が正のときエネルギーを放出
し、負のとき蓄積しており、その全周期の電流積分量は
ゼロになる。なお、FET 701 〜FET 704 ,ダイオード72
1 〜724,インダクタ11,13 などに電流を流すことにより
若干の損失が発生するので、コンデンサ750 の電圧を一
定に保つためには、その損失分だけ大きめにエネルギー
を印加しなければならない。
【0021】
【第2の実施例】本発明の第2の実施例について、図4
に基づいて説明する。図4において、図1と同じ符号の
構成要素はそれぞれ図1の各構成要素に対応する。した
がって主に、図1と異なる部分について説明する。
【0022】主たる電力経路については、商用交流電源
1が入力端子2,3に接続され、変流器21を経て出力端
子96,98に接続される。アクティブフィルタ5はこの主
たる電力経路、すなわち出力端子96と、変流器21の入力
側の直前端子との間に並列接続される。アクティブフィ
ルタ5の構成は、インバータ7の出力側には変流器23と
インダクタ11,13が接続されて、電圧検出用の変圧器17
と、ローパスフィルタとEMI抑制用フィルタとからな
るフィルタ4と、制御回路6とから構成される。
【0023】制御回路6についてはコンデンサ750 の検
出電圧と基準電圧601 との差を演算増幅器610 で比較増
幅して誤差信号とし、この誤差信号と変圧器17による商
用交流電圧eの検出値とを乗算器620 で掛け算し第1の
電流基準信号S1をつくる。この電流基準信号S1から
変流器21で検出した負荷電流の比例値をを引き算し、イ
ンバータ7の出力電流基準信号S2をつくる。この演算
回路は演算増幅器630と抵抗器631,632,633 によって演
算されるが、回路構成は加算回路であって、逆極性の信
号を加算することにより、実質的は差の演算がなされて
いる。図5に各部の波形図を示す。負荷99としてはコン
デンサ・インプット形整流回路が接続され、電流波形は
図5(b)に示すような電流の流れる期間が短く、波高
値の高い電流となる。この出力電流基準信号S2に第1
のヒステリシス特性を有する比較器640 で第1の上限値
δ1と下限値ε1を、第2のヒステリシス特性を有する
比較器650 で第2の上限値δ2と下限値ε2を設ける。
その他は図1に示す第1の実施例と同様の構成である。
【0024】図6,7に各部の波形と動作説明図を示
し、以下これらの図を参照して区間毎に動作説明してい
く。インバータ7の出力電流を変流器23で検出し、ヒス
テリシス特性を有する比較器640 で出力電流基準信号S
2と比較し、時刻t1で検出値が第1の上限値δ1まで
絶対値が減少すると比較器640 はHレベルからLレベル
に変わる。この時、比較器650 はLレベルになっている
ものとする。比較器640と比較器650 の出力をロジック
回路660 で論理処理しFET 701,704 のオン信号を発生さ
せる。FET 701,704 がオンすると電流はコンデンサ750
よりFET 701,704を介し、フィルタ4を通り商用交流電
源1に流れる。インバータ7の電流は前出の(1)式に
示す傾きで増加していく。
【0025】変流器23はこの電流を検出し、時刻t2で
第1の下限値ε1に達すると比較器640 はHレベルに変
わり、ロジック回路660 はFET 701,704 をオフさせる信
号を発生する。この信号にしたがい駆動回路710 はFET
701,704 をオフさせる。すると、フィルタ4に蓄えられ
たエネルギーは引き続き商用交流電源1に電流を流すと
ともにダイオード723,722 を介してコンデンサ750 にエ
ネルギーを蓄積する。このときの電流iは前出の(2)
式で表される。
【0026】時刻t3で再び第1の上限値まで減少し、
t1の時と同じ動作を繰り返す。そしてこの動作を繰り
返して行くと、インバータ7のスイッチング周波数成分
はフィルター4で取り除かれ平均値的な電流(出力電流
基準信号S2と相似形)が商用交流電源1に流れること
になる。
【0027】負荷99がコンデンサ・インプット形フィル
タ回路を含んでいるので、商用交流電圧のピーク付近で
急激に電流が流れだし、交流電流基準信号S2は負から
正方向へ急激に上昇する。図7はこの部分を拡大したも
ので、以下この図を参照する。時刻tnlでFET 701,70
4 がオフし、インバータ7の出力電流の絶対値が減少し
ていきゼロになる。すると、スイッチング素子であるFE
T 701,702,703,704 はすべてオフしているため電流はゼ
ロのままとなる。そして、時刻tn1で第2の下限値ε
2がゼロになると第2の比較器650 はLレベルよりHレ
ベルに変わり、ロジック回路660 は第1の比較器640 と
第2の比較器650 の出力よりFET 702,703 をオンさせる
信号を発生する。FET 702,703 がオンするとインバータ
7の出力電流は、コンデンサ750 からFET 702,703 を介
し、フィルタ4を通って負荷99へ流れる。このときの電
流iは(3)式で表せる。 i=(Ed−ei)t/(L1+L2) ………(3)
【0028】この結果、商用交流電源は急激な電流の増
加が抑制される。FET 702,703 がオンを続けるとインバ
ータ7の出力電流は増加し、変流器23の検出値が時刻t
n2で再び第1の上限値δ1に達し比較器640 がLレベ
ルに変わる。するとロジック回路660 は比較器640 と比
較器650 の出力よりFET 702,703 をオフさせる信号を発
生する。FET 702,703 がオフするとフィルタ4に蓄えら
れていたエネルギーは負荷99に電流を供給し続けるとと
もにダイオード721,724 を介してコンデンサ750 に戻さ
れる。このときのインバータ7の電流iは(4)式で表
せる。 i=−(ei+Ed)t/(L1+L2) ………(4)
【0029】時刻tn3で再び第1の下限値ε1に達し
比較器640 がHレベルに変わると、FET 702,703 をオン
させる。電流はtn1の時と同じように流れ、第1の上
限値δ1に達するまでFET 702,703 はオンを続ける。こ
の動作を繰り返し、時刻tmでFET 702,703 がオフする
と電流が減少していきゼロになると、スイッチング素子
はすべてオフしているため、電流はゼロのままとなる。
【0030】時刻tm1で第1の上限値δ1がゼロにな
ると第2の比較器650 はHレベルよりLレベルに変わ
り、ロジック回路7は比較器640,650 の出力よりFET 70
1,704をオンさせる信号を発生する。するとインバータ
7の出力電流は、コンデンサ750 からFET 701,704 を介
しフィルタ4を通って商用交流電源1へ流れる。フィル
タ4ではスイッチング周波数成分が取り除かれる。この
ときのインバータ7の出力電流式は前出(1)式で表せ
る。時刻tm2で第1の下限値ε1に達すると時刻t2
のときと同じ動作になり、以下同じ動作を繰り返してい
く。
【0031】また図6に戻って参照する。時刻tl(L
の小文字。以下注意)でFET 701,704 がオフしインバー
タ7の出力電流の絶対値が減少していき、ゼロになる。
すると、スイッチング素子はすべてオフしているため電
流はゼロのままとなる。そして、時刻tl1で第2の下
限値ε2がゼロになると第2の比較器650 はLレベルよ
りHレベルに変わり、ロジック回路660 は比較器640,65
0 の出力よりFET 702,703 をオンさせる信号を発生す
る。この信号に従い駆動回路はFET 702,703 をオンさせ
る。するとインバータ7の出力電流は、コンデンサ750
からFET 702,703を介しフィルタ4を通って負荷99へ流
れる。フィルタ4ではスイッチング周波数が取り除かれ
る。この時の電流式は前出(1)式で表せる。時刻tl
2からは時刻t2からと逆極性で同じ動作となる。以下
同様の動作を繰り返す。
【0032】このように動作させることにより商用交流
電源1から流れる電流波形は電圧波形と相似の正弦波に
なり、力率はほぼ1になる。なお、図6,7に示すよう
にインバータ7の出力電流はスイッチング周波数成分を
含んでいるが、そのスイッチング周波数成分はフィルタ
4で取り除かれて、ほぼ純粋な正弦波波形となる。
【0033】
【第3の実施例】図8は本発明の第3の実施例を示す部
分図でインバータ7の出力電流の検出値を逆極性にして
第2の交流電流基準信号S2とを加えて、つまり差をと
って交流差分信号S3とし、この交流差分信号S3がヒ
ステリシス特性を有する比較器640 で発生させた第1の
ヒステリシス電圧内に入るようインバータ7のスイッチ
ング素子FET をオン・オフ制御し、この第1のヒステリ
シス範囲を逸脱し第2のヒステリシス電圧に達したとき
オン・オフ制御する電界効果トランジスタを切り替え
る。この結果、インバータ7の出力電流は交流電流基準
信号S2と相似形になる。このように動作させることに
より、比較器640,650 の入力は常にゼロ付近の電圧にな
りヒステリシス電圧が正負同一になると共に、比較器の
入力電圧がほぼ一定のため常に同一動作点となり安定し
た動作となる利点が生じる。
【0034】
【第4の実施例】さらに第4の実施例として図に示して
いないが、図1の説明において商用交流電源1の電圧の
極性とインバータ7の出力電圧の極性が異極性のとき
(時刻t:t1〜tn,tm1〜tk,tj1〜)に
は、インバータ7の対角線上の2つのFETのどちらか
一方のみをオンさせることにより、インバータ7を昇圧
チョッパ回路として動作させる方法がある。例えば、図
1においてFET 704 のみをオンさせる場合の電流経路と
しては、商用交流電源1⇒インダクタ11⇒FET 704 ⇒ダ
イオード722 ⇒インダクタ13⇒商用交流電源1の経路で
電流が流れて、インダクタ11,13 にエネルギーを蓄積す
る。そしてFET 704 がオフのときには、商用交流電源1
⇒インダクタ11⇒ダイオード723 ⇒コンデンサ750 ⇒ダ
イオード722 ⇒インダクタ13⇒商用交流電源1の経路で
電流が流れる。この電流経路の繰り返しで昇圧チョッパ
回路として動作する。図2のt1〜t2の期間の電流式
は(1)式からコンデンサ750 の電圧Edを取り除いた
形となりFETのオン期間が長くなる程度の違いだけ
で、FET1個の損失が低減できる。また、通常FET
1個のみオンさせる場合、下側のFET 702,704 をオンさ
せた方がノイズの影響を受けにくいので好ましい。尚、
この方法は上記の他の実施例においても適用できる。
【0035】
【第5の実施例】図9は図1に示す第1の実施例におい
て、インダクタ13と出力端子との間に突入電流抑制回路
8を挿入し、商用交流電源1が接続されるとき、コンデ
ンサ710へ過大な充電電流が流れるのを防ぎ、また負荷
短絡などの事故からインバータ7を保護するものであ
る。そのため、インバータ7の出力電流を変流器31で検
出し、制御回路6の中のロジック回路660 へ検出信号を
供給して規定電流に制限するものである。この突入電流
抑制回路8は本発明の全ての実施例に同様に適用でき
る。
【0036】尚、以上述べた実施例において、以下のこ
とは変更可能である。まずインバータ7の交流端子71,
72に接続されるインダクタ11,13 については、2個ある
場合には回路の平衡がとれるので、インダクタ1個の場
合と比較してさらに良好な特性が得られるのである。本
発明の実施に必須要件としては、インダクタは1個でよ
い。制御回路6の中の接続については、入力端子の接続
極性は交換可能である。フィルタ4については、良好な
特性を得るために有効ではあるが、本発明にとって必須
のものではない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、複雑な高調波演算
回路や補償電流指令など不要で、簡単な回路で高調波電
流や無効電流を補正でき、安価なアクティブ・フィルタ
を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるアクティブフィルタの第1の実
施例を示す図である。
【図2】図1に示すアクティブフィルタの動作説明図で
ある。
【図3】制御回路内の論理信号の機能表を示す。
【図4】本発明にかかるアクティブフィルタの第2の実
施例を示す。
【図5】図4に示すアクティブフィルタの各部の電流波
形図である。
【図6】図4に示すアクティブフィルタの動作説明用の
波形図である。
【図7】図4に示すアクティブフィルタの動作説明用の
波形図であって,部分拡大図である。
【図8】本発明にかかるアクティブフィルタの第3の実
施例の部分図である。
【図9】本発明にかかるアクティブフィルタの第4の実
施例の部分図である。
【図10】従来のアクティブフィルタの一例を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…商用交流電源 2,3…入力端子 4…フィ
ルタ 5…アクティブフィルタ 6…制御回路 7…イン
バータ 8…突入電流抑制回路 11,13…インダクタ 17
…変流器 21…変流器 22…抵抗器 23…変流器 24…抵抗器 25…コンデン
サ 27,29…抵抗器 31…変流器 51…高調波演算回路 52…直流電圧
制御回路 53…点弧パルス発生回路 54…三相インバータ 71,72
…インバータの交流端子 73,74 …インバータの直流端子 96,98…出力端子
99…負荷 610 …演算増幅器 611 …抵抗器 620 …乗算器
621 …抵抗器 630 …演算増幅器 631,632,633,634 …抵抗器 640 …比較器 641,642…抵抗器 650 …比較器
651,652 …抵抗器 660 …ロジック回路 701,702,703,704 …FET 721,722,723,724 …ダイ
オード 710 …駆動回路 750 …コンデンサ S1…交流電流基準信号 S2…第2の交流電流基
準信号 S3…交流差分信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用交流電源から負荷に至る給電線路間に
    接続されて、多くの高調波電流を流す電子機器などの非
    線形負荷や力率の悪い誘導性負荷における高調波電流や
    無効電流を打ち消して力率を改善するアクティブフィル
    タであって、 それぞれダイオードを逆方向に並列接続された4個のス
    イッチング素子で構成されるブリッジ型のインバータで
    あって、このインバータの直流端子間にコンデンサが接
    続され、このインバータの交流端子を前記負荷端子に接
    続して構成されるインバータと、 前記コンデンサの検出電圧と直流基準電圧との誤差信号
    を得て、この誤差信号と前記商用交流電源の比例値との
    積を交流電流基準信号S1とし、この交流電流基準信号
    S1に微小巾の第1の上限値と第1の下限値を設け、こ
    れら第1の上限値と下限値の外側に第2の上限値と第2
    の下限値を設け、前記商用交流電源の入力電流の比例値
    を前記第1の上限値と下限値との間に入るように、前記
    インバータのスイッチング素子をオン・オフ制御し、前
    記第1の上限値と下限値との範囲を逸脱し第2の上限値
    あるいは下限値に達したとき、前記インバータのオン・
    オフ制御するスイッチング素子対を切り替える制御回路
    とを備えることを特徴とするアクティブフィルタ。
  2. 【請求項2】商用交流電源から負荷に至る給電線路間に
    接続されて、多くの高調波電流を流す電子機器などの非
    線形負荷や力率の悪い誘導性負荷における高調波電流や
    無効電流を打ち消して力率を改善するアクティブフィル
    タであって、 それぞれダイオードを逆方向に並列接続された4個のス
    イッチング素子で構成されるブリッジ型のインバータで
    あって、このインバータの直流端子間にコンデンサが接
    続され、このインバータの交流端子を前記負荷端子に接
    続して構成されるインバータと、 前記コンデンサの検出電圧と直流基準電圧との誤差信号
    を得て、この誤差信号と前記商用交流電源1の比例値と
    の積を第1の交流電流基準信号S1とし、この第1の電
    流基準信号S1と前記負荷電流の比例値との差を第2の
    電流基準信号S2とし、この第2の交流電流基準信号S
    2に微小巾の第1の上限値と第1の下限値を設け、これ
    ら第1の上限値と下限値の外側に第2の上限値と第2の
    下限値を設け、前記インバータの出力電流の比例値を前
    記第1の上限値と下限値との間に入るように、前記イン
    バータのスイッチング素子をオン・オフ制御し、前記第
    1の上限値と下限値との範囲を逸脱し第2の上限値ある
    いは下限値に達したとき、前記インバータのオン・オフ
    制御するスイッチング素子対を切り替える制御回路とを
    備えることを特徴とするアクティブフィルタ。
  3. 【請求項3】請求項2のアクティブフィルタにおいて、
    前記第2の交流電流基準信号S2と前記インバータの出
    力電流の比例値との差を交流差分信号S3として、この
    交流差分信号S3に微小巾の第1の上限値と第1の下限
    値を設け、これら第1の上限値と下限値の外側に第2の
    上限値と第2の下限値を設け、この交流差分信号S3を
    前記第1の上限値と下限値との間に入るように、前記イ
    ンバータのスイッチング素子をオン・オフ制御し、前記
    第1の上限値と下限値との範囲を逸脱し第2の上限値あ
    るいは下限値に達したとき、前記インバータのオン・オ
    フ制御するスイッチング素子対を切り替える制御回路を
    備えることを特徴とするアクティブフィルタ。
  4. 【請求項4】前記インバータのスイッチング素子のうち
    どれか一のみを導通させ、昇圧チョッパ回路として動作
    させるモードを有することを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3記載のアクティブフィルタ。
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