JPH0776402B2 - 超耐熱合金 - Google Patents

超耐熱合金

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JPH0776402B2
JPH0776402B2 JP62154273A JP15427387A JPH0776402B2 JP H0776402 B2 JPH0776402 B2 JP H0776402B2 JP 62154273 A JP62154273 A JP 62154273A JP 15427387 A JP15427387 A JP 15427387A JP H0776402 B2 JPH0776402 B2 JP H0776402B2
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precipitation
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一郎 辻
久孝 河合
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はガスタービンのタービン動翼用及び回転円盤用
材料、高温ブロワーの動翼用及び回転円盤用材料、デイ
ーゼルエンジンの燃焼噴射・ノズル用材料、デイーゼル
エンジンのバルブ用材料として有利に適用される粉末冶
金用として好適な析出硬化型Ni基超耐熱合金に関する。
〔従来の技術〕
現在、鍛造できる超耐熱合金で高温強度が世界最強のも
のは下記の通りで、米国スペシヤルメタル社(Special
Metals社)(米国特許第4,083,734号参照)の開発した
析出強型Ni基超耐熱合金である。
重量%でCr:12.0〜20.0%、Co:13.0〜19.0%、Ti:4.75
〜7.0%、Al:1.3〜3.0%、Mo:2.0〜3.5%、W:0.5〜2.5
%、C:0.005〜0.045%、B:0.005〜0.03%、Zr:0.08%以
下、Mn:0.75%以下、稀土類元素:0.2%以下、不可避的
不純物元素例えばMg,Ca,Sr,Ba:0.2%以下、残り:Ni。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述のNi基超耐熱合金は高温強度がすぐれ、高温延性や
靱性もすぐれている。しかし、該合金は鍛造性が良好で
なく、大きな鍛造品(概ね、製品の重量10kg以上)を製
作することが困難であり、又、結晶粒度が大きくなりや
すく〔JIS G0551の結晶粒度番号(N):2.0〜−1.0〕、
延性(伸び)や高温の疲れ強さが低下する場合が多い。
Ti、Alの含有量の多い(概ね、Ti+Al量≧7%)析出硬
化型Ni基超耐熱合金は鍛造が一般に非常に困難である。
そこで、予めこれらの合金を粉末にして、粉末を製品に
近い形状に焼結することにより製作する方法(粉末冶金
法)がある。
粉末冶金法で析出硬化型Ni基超耐熱合金の製品(例えば
ガスタービンの動翼など)を製作する場合、合金の粉末
粒子の表面に、酸化物やチタン炭化物などによるPPB(P
rior Parti−cle Boundaryの略称)が生成し、粉末を固
化したとき、材料欠陥の原因となり、延性(伸び)や高
温強度が阻害される。
PPBの生成は合金粉末の製造方法(例えば、ガス噴霧
法、真空噴霧法、或いは遠心噴霧法など各種の方法があ
る。)にも依存するが、合金組成に大きく依存する。
本発明は良好な合金粉末が製造でき、固化した後でもPP
Bの発生がなく、延性(伸び)が非常に大きな粉末冶金
用析出硬化型Ni基超耐熱合金を提供しようとするもので
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、Ti、Alなどの金属間化合物γ′相{Ni3(A
l、Ti)}の析出による析出硬化の作用ある合金元素、M
o、Wなどの固溶体強化と炭化物の析出による弱析出硬
化の作用ある合金元素を含む粉末冶金用析出硬化型Ni基
超耐熱合金のPPBの生成を押さえるため、Taを0.25〜1.5
%添加し、炭素量0.01〜0.08%に低目に押えたことを特
徴とするものである。
すなわち本発明は重量%でCr:12〜20%、Co:12〜18%、
Ti:4〜6%、Al:1〜4%、Mo:2〜5%、W:0.5〜2.5%、
Ta:0.25〜1.5%、C:0.01〜0.08%、B:0.08%以下及び残
部Niと不可避的不純物元素を含有してなることを特徴と
する粉末冶金用析出硬化型Ni基超耐熱合金である。
〔作用〕
以下、本発明の合金元素の範囲を設定した理由を下記に
示す。
Cr:12〜20%(重量%、以下同じ) 産業用ガスタービンでは、高温における耐腐食性が必要
であり、Cr量を多く添加するほど、その硬化は顕著にな
る。Cr量が12%未満では、その効果は少なく、十分でな
いので12%以上必要である。一方、Ni基超耐熱合金にお
いては、Cr量をあまり多く添加すると、σ相(シグマ
相)などの金属間化合物が高温(750〜950℃)で長時間
(概ね、1000時間以上)使用すると析出し、金属組織的
に不安定となり、高温強度や延性(伸び)が低下するの
で、20%以下とした。
Co:12〜18% TiやAlなどの析出硬化型Ni基超耐熱合金においては、溶
体化処理において、TiとAlを十分に基質中に固溶させ、
時効処理において、γ′相{Ni3(Al,Ti)}の金属間化
合物として、微細均一に析出させることにより、良好な
高温強度が得られるのであるが、CoはこのTiやAlなど
を、高温で固溶させる限度(固溶限)を大きくする作用
がある。本発明合金に必要なTiとAl量では、Co量は12%
以上必要である。一方、Coは資源的にも少なく、コスト
的にも高いので、不必要に多量添加する必要がないの
で、18%以下とした。
Ti:4〜6% Tiは析出硬化型Ni基超耐熱合金の高温強度を上げるため
の析出相(γ′相)の析出に絶対必要である。Tiが4%
未満では、設計要求の強度を満足することができない。
又、あまり多くすると、延性(伸び)を阻害し、又、強
度上昇も飽和してくるので、6%以下とした。
Al:1〜4% Alは、Tiと同じような効果があり、γ′相{Ni3(Al、T
i)}を生成して、高温強度を上げると同時に、高温に
おける耐腐食性(特に、耐酸化性)を改良する。その量
は1%以上必要であり、あまり多く添加すると、延性
(伸び)を阻害し、その効果が飽和するので、4%以下
とした。
Mo:2〜5% Moは、基質中に固溶して、高温強度を上昇させる効果
(固溶体強化)があると同時に、時効処理中に炭化物
〔Cr21MoWC6や(Mo、W)6Cなど〕となつて、析出する効果
(弱析出強化)があり、高温強度を上昇させる。その効
果は2%未満では少なく、又、あまり多く添加すると、
延性(伸び)を阻害するので5%以下とした。
W:0.5〜2.5% WはMoと同様に固溶体強化と弱析出強化の作用があり高
温強度を上昇させる。その効果は0.5%未満では少な
い。又、Wは比重の大きな元素であるため、あまり多く
添加すると、Ni基超耐熱合金の比重を大きくし、遠心力
の働く、タービン動翼では不利になり、コスト的にも高
くなるので、2.5%以下とした。
Ta:0.25〜1.5% Taは、本発明における特徴的な元素であり、これを添加
すると、前述のPPBの生成を押え、延性(伸び)を大き
くし、高温における塑性加工(鍛造性)を容易にする。
その効果は0.25%以上のTaが必要であるが多く添加して
も、その効果は飽和し、あまり有効でない。Taは高温強
度の上昇にも有効であるが、TaはWと同様に比重の大き
な元素であり、あまり多く添加すると、Ni基超耐熱合金
の比重を大きくし、遠心力の働く、タービン動翼では不
利となり、コスト的にも高価な元素であるので、1.5%
以下とした。
C:0.01〜0.08% Cは炭化物を形成し、特に結晶粒界に析出して、粒界を
強化し、高温強度を上昇させるので、0.01%以上必要で
ある。しかし、あまり多く添加すると、前述のPPBを生
成させる傾向を強くするので、あまり多く添加すること
は望ましくなく0.08%以下とした。
B:0.08%以下 Bは、基質を強化して、高温強度を上昇させるものであ
るが、あまり多く添加しても、その効果は飽和し、又、
延性(伸び)を阻害する恐れがあるので0.08以下に制限
したが、好ましくは0.003%以上含ませることが好まし
い。
以上が本発明の粉末冶金用析出硬化型Ni基超耐熱合金の
必要元素である。
しかし、上記以外に、Zrは靱性(衝撃値)や延性(伸
び)の向上に有効であるので0.1%以下添加することは
好ましい態様であると云える。余り多く添加すると返つ
て高温強度を低下させるので、0.1%以上の添加は避け
るべきである。
その他、通常のNi基超耐熱合金には、不純物元素として
原材料より、Si,Mn,Fe,P,S,CUが混入することが避けら
れないが、不可避的にこれらの元素が含まれることは許
容される。
又、Mg,Ca,Srなどは酸素との結合力が大で、溶解製錬上
脱酸剤として添加されることがある。したがつてこれら
の元素は最大0.2%までは存在することが許容される。
〔実施例〕
表1に示す化学組成の析出硬化型Ni基耐熱合金になるよ
うに、各種成分を真空高周波溶解炉で溶解し、Arガスに
よるガス噴霧法により粉末を製造し、粉末のふるい分け
により粘度−80メッシュ(すなわち粒径175μm以下)
の粉末を収集し、これを脱ガスして真空中で容器内に充
填、密封(真空度;10-5Torr以下)し、高温等圧プレス
(通常、HIP処理)で1150℃で1,000kg/cm2,2時間保持し
て焼結した。焼結後、容器を除去し、76mmφの棒状のも
のとし、これを約1,100℃の高温下で鍛伸化2Sで鍛伸し
た。
この鍛伸した棒材より、第1図に示す試験片(第1図
(a)は本発明合金,第1図(b)は比較合金用)を採
取し、1050℃で高温引張試験機を用いて引張り試験を実
施し、更に、試験片を1170℃溶体化処理×4時間後N2
ス冷却条件の溶体化処理,1080℃×4時間後N2ガス冷却
条件の安定化処理,845℃×24時間後空気中放冷条件の1
段時効処理,最後に760℃×16時間後空気中放冷条件の
2段時効処理を行つた後、クリープ破断試験(温度;843
℃,応力;35.2kg/mm2)を実施した。
高温引張試験結果、クリープ破断試験結果を夫々、表2,
表3に示す。
なお第1図における数値の単位はmmで、記号Rは曲率半
径,φは直径,Mはネジ径を示す。
表2から明らかなように、本発明合金の引張破断時の伸
びは663.6%もあり、非常に延性が大きく、従来合金の
約7倍もあることが判明した。このことは、翼の鍛造
(恒温鍛造)など高温における塑性加工が非常に容易で
あることを示している。
また表3から明らかなように、本発明合金は破断時間も
従来合金の約2倍であり、クリープ破断伸び及び絞りも
大きく、本発明合金は高温強度がすぐれていることが判
明した。
また、JIS G 0551に従つて、熱処理後、両合金の結晶粒
度を測定したところ、 本発明合金 : 粒度番号 4.5 従来合金 : 粒度番号 3.5 であり、本発明合金の方が細粒(粒度番号の大きい方が
細粒)であつた。
一般に、金属材料においては、結晶粒の細かい方が高サ
イクル疲れ強さは大きくなる傾向があり、本発明合金の
方が従来合金より、結晶粒が細かいことから、本発明合
金の方が高サイクル疲れ強さも、従来合金のそれより、
大きいと推測される。
以上のように、C量を低目とし、Taを添加することによ
り、延性(伸び)が非常に大きくなることが判明した。
この両供試材について、顕微鏡組織を観察したところ、
従来合金ではPPBは若干観察されたが、本発明合金ではP
PBは全く検出されず、良好な顕微鏡組織であつた。これ
は、主に、Taの添加による効果であることが判明した。
一般に、PPBが生成すると、粒子の結合力を弱くし、き
裂発生の起点となりやすく、特に延性(伸び)を阻害す
る。
〔発明の効果〕
炭素量(C)を0.01〜0.08%の低い範囲に押え、Taを0.
25〜1.5%添加することにより、PPBの生成を阻止し、延
性(伸び)の大きいものとなつた。このように延性が大
きくなると、タービン動翼など高温鍛造加工性が著しく
大きくなり、製品の近似成形法(Near Net Shape、略し
てNNS技術と称す)が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は高温引張試験,クリープ破断試験に使用する試
験片の形状を示す図で、(a)は本発明合金用試験片、
(b)は比較合金用試験片を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量%でCr:12〜20%、Co:12〜18%、Ti:4
    〜6%、Al:1〜4%、Mo:2〜5%、W:0.5〜2.5%、Ta:
    0.25〜1.5%、C:0.01〜0.08%、B:0.08%以下及び残部N
    iと不可避的不純物元素を含有してなることを特徴とす
    る超耐熱合金。
JP62154273A 1987-06-23 1987-06-23 超耐熱合金 Expired - Lifetime JPH0776402B2 (ja)

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